JPH0799419A - チップ型圧電共振部品及びその製造方法 - Google Patents

チップ型圧電共振部品及びその製造方法

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JPH0799419A
JPH0799419A JP24175093A JP24175093A JPH0799419A JP H0799419 A JPH0799419 A JP H0799419A JP 24175093 A JP24175093 A JP 24175093A JP 24175093 A JP24175093 A JP 24175093A JP H0799419 A JPH0799419 A JP H0799419A
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JP
Japan
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resin
piezoelectric resonance
chip
piezoelectric
resonance
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JP24175093A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kaida
弘明 開田
Koji Nagahara
恒治 永原
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不要スプリアスを抑圧することができ、共振
特性に優れているだけでなく、共振部分の振動を妨げな
いための空洞を確実に形成することができ、耐熱性に優
れかつ耐湿性等の耐環境特性に優れたチップ型圧電共振
部品の製造方法を提供する。 【構成】 圧電共振素子1を用意し、圧電共振素子1に
複数本の金属端子23〜25を接合し、金属端子23〜
25に接続された圧電共振素子1の共振部分に空洞形成
用ワックスまたはダンピング剤を塗布し、金属端子23
〜25に接続された圧電共振素子1を、目的とするチッ
プ部品形状に応じた形状を有する第1の型29内に挿入
し、型内の溶剤型樹脂に浸漬し、該樹脂を硬化または半
硬化させ、次に別の型内の無溶剤型樹脂に浸漬し、該樹
脂を硬化させ、それによって複数本の金属端子23〜2
5の一部が露出されている樹脂外装を形成する各工程を
備えるチップ型圧電共振部品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ型圧電共振部品
に関し、特に、周囲に樹脂外装が施されているチップ型
圧電共振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ型圧電共振部品としては、
一対のケース基板間に圧電共振素子を挟持した構造のも
のや、ケース内に圧電共振素子を収納してなる構造のも
のが提案されている。従来のチップ型圧電共振部品の一
例を、図1及び図2を参照して説明する。
【0003】図1及び図2は、従来のチップ型圧電共振
部品の一例を示す分解斜視図及び蓋体を分離した状態を
示す断面図である。このチップ型圧電共振部品では、T
Sモードを利用した2重モード圧電フィルタが圧電共振
素子1として用いられている。
【0004】圧電共振素子1は、長さ方向Pに分極軸が
揃うように分極処理された矩形の圧電セラミック板2を
用いて構成されている。圧電セラミック板2の上面に
は、所定の間隙を隔てて共振電極3a,3bが形成され
ている。圧電セラミック板2の下面には、共振電極3
a,3bと圧電セラミック板2を介して重なる位置に、
共通共振電極3c(図2参照)が形成されている。共振
電極3a,3b及び共通共振電極3cにより、第1の共
振部が構成されている。
【0005】同様に、第1の共振部とは所定距離を隔て
た位置に、共振電極4a,4bが形成されており、圧電
セラミック板2の下面には、共通共振電極4c(図2参
照)が形成されている。共振電極4a,4b及び共通共
振電極4cにより、第2の共振部が構成されている。
【0006】なお、共振電極3bと共振電極4aとは、
接続導電部5aにより電気的に接続されている。また、
共振電極3aは、接続導電部5bにより、圧電セラミッ
ク板2の一方端縁近傍に形成された端子電極6aに電気
的に接続されている。同様に、共振電極4bは、接続導
電部5cを介して圧電セラミック板2の他方端縁近傍に
形成された端子電極6bに電気的に接続されている。
【0007】圧電セラミック板2の下面側においては、
上述した共通共振電極3c,4cが接続導電部(図示せ
ず)により共通接続されており、かつ該接続導電部に接
続される端子電極6c(図2参照)が、圧電セラミック
板2の中央部分に形成されている。
【0008】上記圧電共振素子1を用いてチップ型部品
を構成するために、ケース本体7及び蓋体8が用いられ
ている。ケース本体7は、上方に開いた開口7aを有す
る。開口7a内に、圧電共振素子1が収納される。ま
た、圧電共振素子1の端子電極6a〜6cは、それぞ
れ、導電性接着剤8a〜8cにより、ケース本体7に形
成された引き出し電極9a〜9cにそれぞれ電気的に接
続される。
【0009】さらに、圧電共振素子1の中心周波数を調
整し、かつスプリアスの発生を低減するために、ダンピ
ング剤としてシリコン樹脂10が充填される。そして、
上記ケース本体7の開口7aを閉成するように蓋体8が
ケース本体7に固着される。なお、蓋体8の上面から側
面を経て下面に至るように、引き出し電極11a〜11
cが形成されており、引き出し電極11a〜11cは、
それぞれ、引き出し電極9a〜9cと電気的に接続され
る。
【0010】従って、上記のようにして構成されるチッ
プ型圧電共振部品では、全体が略直方体状のチップとさ
れ、かつ圧電共振素子1を外部と電気的に接続するため
の引き出し電極が、チップの上面、下面及び両側面に露
出されることになる。よって、このチップ型圧電共振部
品は、他のチップ型部品と同様に、自動機を用いてプリ
ント回路基板上に容易に実装することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記チップ型圧電共振
部品では、圧電共振素子1とケース本体7との電気的接
続及び機械的な接合は、導電性接着材8a〜8cにより
行われている。さらに、圧電共振素子1の周囲には、上
記シリコンゴムよりなるダンピング剤10が充填されて
いるだけである。従って、圧電共振素子1における不要
振動のダンピングを十分に行うことができず、特に、中
心周波数より低周波数側において、スプリアスを十分に
抑圧することができないという問題があった。
【0012】従来より周知の樹脂外装を施したリード端
子付きの圧電共振部品では、圧電共振素子の振動部分の
振動を妨げないための空洞を残すように樹脂外装が施さ
れており、かつ該空洞内にシリコンゴムなどのダンピン
グ剤が充填されているが、このような構造では樹脂外装
による締めつけ応力により不要振動が効果的にダンピン
グされていた。しかしながら、上述したようなチップ型
圧電共振部品では、圧電共振素子1がダンピング剤10
により囲まれているだけであるため、このような締めつ
け応力が働かず、不要スプリアスを十分に抑圧すること
ができなかった。
【0013】他方、未だ公知ではないが、上記のような
問題を解決するものとして、圧電共振素子に複数本の金
属端子を接続し、金属端子に接続された圧電共振素子の
共振部分に空洞形成用ワックスまたはダンピング剤を塗
布し、金属端子に接続された圧電共振素子を、目的とす
るチップ部品形状に応じた形状を有する成形型内に挿入
し、外装樹脂を注入して硬化させることにより、複数本
の金属端子の一部を露出させた樹脂外装を施してなるチ
ップ型圧電共振部品が提案されている。ここでは、目的
とするチップ部品形状に応じた形状を有する成形型内に
圧電共振素子を挿入し、外装樹脂を注型法により成形す
ることにより樹脂外装が施されている。従って、樹脂外
装の締めつけ応力により不要スプリアスを効果的に抑圧
することができる。しかも、樹脂外装の形成が、注型法
により行われるため、チップ部品として最適な種々の形
状の樹脂外装を効率よく形成することができる。
【0014】しかしながら、この注型法により外装樹脂
を形成してなるチップ型圧電共振部品では、樹脂外装の
形状が、ゴムや金属からなる成形型の形状によって決定
される。ところが、外装樹脂として、溶剤型の樹脂を用
いた場合には、これらの成形型に対する離型性が充分で
ないことがあった。また、成形型においては、外装樹脂
を注入する側すなわち開放面側だけが雰囲気に接するこ
とになるため、外装樹脂の乾燥が充分に行われ難いとい
う問題もあった。さらに、溶剤型樹脂を用いた場合に
は、密封性が充分でなく、耐湿性等の耐環境特性が充分
でないという問題もあった。
【0015】他方、例えば無機充填剤含有二液型エポキ
シ樹脂のような無溶剤型樹脂で外装樹脂を構成した場合
には、外装樹脂の熱膨張係数が大きくなる。従って、得
られたチップ型圧電共振部品をリフローによりはんだ付
けした場合、特性変化が大きくなるという欠点があっ
た。また、チップ型圧電共振部品では、振動空間を確保
するために、共振部分近傍に空洞を形成することが必要
であるが、外装樹脂を無溶剤型樹脂で構成した場合に
は、ワックスを塗布し、熱処理により該ワックスを樹脂
に吸収させて空洞を形成することができない。
【0016】本発明の目的は、不要スプリアスを効果的
に抑圧することができ、かつ外装樹脂の成形型からの分
離性に優れており、かつリフローはんだ等に対しての耐
熱性も優れており、さらに振動空間を構成するための空
洞を容易に形成することができ、かつ剛性に優れたチッ
プ型圧電共振部品及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記課題を達成するためのチップ型圧電共振部品の
製造方法であり、圧電共振素子を用意する工程と、圧電
共振素子に複数本の金属端子を接続する工程と、金属端
子に接続された圧電共振素子の共振部分に、空洞形成用
ワックスまたはダンピング剤を塗布する工程と、金属端
子に接続された圧電共振素子の外周を、溶剤型の樹脂で
外装し、硬化もしくは半硬化させ、さらに、その外周に
無溶剤型の樹脂を外装して、硬化させることにより、前
記複数本の金属端子の一部を露出させた樹脂外装を施す
工程とを備える、チップ型圧電共振部品の製造方法であ
る。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、上記課題
を達成するための構造であり、圧電共振素子と、圧電共
振素子に電気的に接続された複数本の金属端子と、圧電
共振素子の共振部分の振動を妨げないための空洞を残す
ように、かつ前記圧電共振素子の周囲に所定の形状とな
るように成形された樹脂外装とを備え、複数本の金属端
子が前記樹脂外装の外表面に露出されており、かつ前記
樹脂外装は、溶剤型の樹脂よりなり、かつ内側に形成さ
れた第1の樹脂層と、無溶剤型の樹脂よりなり、かつ外
側に形成された第2の樹脂層とを備える、チップ型圧電
共振部品である。
【0019】好ましくは、請求項3に記載のように、上
記空洞には、ダンピング剤が充填される。
【0020】
【作用及び発明の効果】請求項1に記載の発明では、圧
電共振素子の共振部分に空洞形成用ワックスまたはダン
ピング剤が塗布された後に、圧電共振素子の外周に、外
装樹脂を形成・硬化させることより樹脂外装が施され
る。特に、樹脂外装を、注型法により形成する場合に
は、樹脂外装の締めつけ応力により不要スプリアスを効
果的に抑圧することができる。従って、不要スプリアス
が少ない、共振特性に優れた小型のチップ型圧電共振部
品を提供し得る。
【0021】しかも、樹脂外装の形成が、上記注型法に
より行われる場合には、チップ型部品として最適な種々
の形状の樹脂外装を簡単にかつ効率よく形成することが
できる。
【0022】さらに、上記樹脂外装は、内側に溶剤型の
樹脂を注入して硬化させ、外側に無溶剤型の樹脂を付
着、硬化させることにより形成される。従って、内側の
層では、上記空洞形成用ワックスを塗布した場合には、
加熱によりワックスを溶剤型樹脂に吸収させて確実に空
洞を形成することができる。また、溶剤型樹脂よりなる
内側の層は、耐熱性に優れているため、リフローはんだ
によるはんだ付けを行ったとしても、特性の変化が生じ
難い。
【0023】他方、外側の層は、無溶剤型樹脂で構成さ
れるため、密封性に優れており、従って、耐湿性等の耐
環境特性を高め得る。加えて、成形型に対する離型性に
おいても優れているため、樹脂外装を硬化させた後、成
形型から極めて容易にチップ型圧電共振部品を取り出す
ことができる。
【0024】また、請求項2に記載の圧電共振部品は、
請求項1に記載の発明の方法により製造される。しか
も、共振部分の振動を妨げないための空洞を残すよう
に、かつ所定の形状となるように第1,第2の樹脂層か
らなる樹脂外装が構成されている。従って、請求項1に
記載の発明と同様に、不要スプリアスの少ない共振特性
に優れたチップ型圧電共振部品を構成することができ、
かつチップ型圧電共振部品として最適な外形を有するも
のを、安価にかつ効率よく提供することが可能となる。
また、請求項1に記載の発明と同様に、第1,第2の樹
脂層が溶剤型及び無溶剤型樹脂によりそれぞれ構成され
ているため、耐湿性に優れ、かつ耐熱性に優れたチップ
型圧電共振部品を得ることができる。
【0025】また、請求項3に記載の発明では、上記空
洞にダンピング剤が充填されるため、該ダンピング剤に
より中心周波数や共振周波数の調整及び不要スプリアス
の抑制を効果的に果たすことができる。
【0026】
【実施例の説明】以下、図面を参照しつつ実施例を説明
することにより、本発明を明らかにする。なお、以下の
実施例の説明では、まず製造方法を説明していくことに
より、得られたチップ型圧電共振部品の構造についても
明らかにすることとする。
【0027】図3は、本発明の第1の実施例に係るチッ
プ型圧電共振部品を示す斜視図である。チップ型圧電共
振部品21は、直方体状の樹脂外装22内に後述の圧電
共振素子を埋設した構造を有する。樹脂外装22の下面
からは、金属端子23〜25が引き出されており、該金
属端子23〜25を用いてプリント回路基板上にチップ
型圧電共振部品21を実装することが可能とされてい
る。
【0028】以下、上記チップ型圧電共振部品21の製
造方法を、図4〜図6を参照して説明する。まず、図4
に示すように、金属フープ26に連ねられた金属端子2
3〜25を用意する。なお、金属端子23〜25の並ん
でいる方向は、図3とは反対方向とされている。すなわ
ち、図4では、金属端子23〜25は図3に示した位置
から180°回転された状態で図示されている。金属端
子23〜25は、金属板を所定の形状に打ち抜き、該金
属端子23〜25及び金属フープ26を有するように加
工し、金属端子23〜25の構成されている部分を図示
のような形状となるように折り曲げ加工することにより
形成されている。
【0029】金属端子23,25では、中央部分が隆起
されており、隆起された部分が平坦面とされており、そ
れによって該平坦面が素子載置部23a,25aとされ
ている。素子載置部23a,25aの両側は下方に延び
る傾斜面部23b,23c,25b,25cとされてい
る。傾斜面部23b,23c,25b,25cの下端に
連なるように、水平方向に延びる取り付け部23d,2
3e,25d,25eが構成されている。また、素子載
置部23a,25aの外側側縁から上方に延びるように
素子係止部23f,25fが形成されている。
【0030】他方、金属端子24は、圧電共振素子の主
面に対向するように配置される平坦部24aと、該平坦
部24aに連なるように、かつ金属フープ26側におい
て下方に延びるように形成された傾斜面部24bと、傾
斜面部24bの下端と金属フープ26との間において平
坦に延ばされた取り付け部24cとを有する。
【0031】なお、平坦部24aの下面の高さは、金属
端子23,25の素子載置部23a,25aの上面の高
さよりも高くされており、それによって後述のように圧
電共振素子が素子載置部23a,25aと、平坦部24
aとの間に挿入され得るように構成されている。なお、
26aは送り孔を示す。
【0032】次に、図5に示すように、上記金属端子2
3〜25により構成されている空間に圧電共振素子1を
挿入する。圧電共振素子1は、図1を参照して説明した
従来のTSモードを利用した2重モード圧電フィルタと
同様に構成されている。すなわち、長さ方向に分極処理
された矩形の圧電セラミック板2を用いて構成されてい
る。なお、圧電共振素子1は、図1に示した状態と上下
逆に図示されている。すなわち、図5に示されている状
態では、圧電セラミック板2の上面に共通共振電極3
c,4cが形成されており、共通共振電極3c,4c
は、接続導電部により共通接続されており、かつ上面2
aの中央に形成された端子電極に電気的に接続されてい
る。なお、この端子電極は、図5では、金属端子24よ
り覆われているため図示されていない。
【0033】また、圧電セラミック板2の下面側には、
図1に示した共振電極3a,3b,4a,4b,接続導
電部5a,5b,5c及び端子電極6a,6bが形成さ
れている。
【0034】次に、上記圧電共振素子1の端子電極と、
金属端子23〜25とを半田付けにより接合する。この
ようにして、圧電共振素子1の下面に形成された端子電
極(図1に示した圧電共振素子1の上面に形成された端
子電極6a,6b)と、金属端子23,25とを電気的
に接続することができ、同様に、図5の圧電共振素子1
の上面に形成された端子電極と金属端子24とを電気的
に接続することができる。しかも、金属フープ26に対
して圧電共振素子1を固定することができるため、金属
フープ26により圧電共振素子1を支持した状態のま
ま、以後の工程を実施することができる。
【0035】次に、ディスペンサーを用い、例えばシリ
コンゴムからなるダンピング剤を圧電共振素子1の共振
部分に塗布する。本実施例では、上記共通共振電極3
c,4cの上面並びに共通共振電極3c,4cと表裏対
向した位置に形成されている共振電極の上面を覆うよう
にダンピング剤が塗布される。なお、ダンピング剤とし
ては、シリコンゴムに限定されるものではなく、他のも
のであってもよい。かつダンピング剤の塗布について
は、ディスペンサーを用いた方法の他、手作業による塗
布など、種々の方法を用いることができる。
【0036】次に、図6に示すように、別途用意された
第1の型29内に、上記金属フープ26に支持された圧
電共振素子1を上下逆転させて挿入する。この第1の型
29内には、第1の樹脂層を構成するために、溶剤型の
樹脂、例えば溶剤を含んだ無機充填剤含有エポキシ系樹
脂31が入れられており、該エポキシ系樹脂31内に、
上記金属フープ26に支持された圧電共振素子1が浸漬
される。しかる後、上記エポキシ系樹脂を硬化もしくは
半硬化させる。次に、型29から、金属フープ26に支
持された圧電共振素子(周囲に第1の樹脂層が上記のよ
うにして形成されている)を引出し、第2の型29の凹
部内に挿入する。
【0037】この第2の型の凹部内には、第2の樹脂層
を構成するための溶剤型樹脂として、例えば無機充填剤
含有二液型エポキシ樹脂を注入しておく。また、この第
2の型の凹部の形状は、最終的に得られるチップ型圧電
共振部品21の樹脂外装22(図3)の外形に応じた形
状とされている。
【0038】上記第2の型の凹部内に第1の樹脂層で被
覆された圧電共振子を浸漬し、第2の樹脂層を構成する
ための二液型エポキシ樹脂を硬化させる。上記のように
して、第2の型内で無溶剤型樹脂を硬化させた後、金属
フープ26を引き上げることにより、樹脂外装22が施
された圧電共振部品を得る。この場合、外側の樹脂層
が、無溶剤型樹脂で構成されているため、第2の型から
の離型性に優れており、従って、圧電共振部品を第2の
型から円滑に取り出すことができる。また、第2の型で
は、上記凹部の開口面側からのみ、樹脂が乾燥していく
が、外側の樹脂層が無溶剤型樹脂で構成されているた
め、乾燥速度を気にすることなく、樹脂外装を形成する
ことができる。
【0039】他方、内側の溶剤型樹脂層については、外
側の無溶剤型樹脂層により囲まれるため、溶剤型樹脂よ
りなる第1の樹脂層については成形型の面に合致するよ
うに硬化される必要がない。従って、溶剤型の樹脂の外
装は、ディスペンサーによる注型やディッピングによる
注入等の種々の方法によって行うことができ、溶剤型樹
脂の塗布方法を選択することにより溶剤型樹脂の欠点で
ある溶剤の乾燥時間を短縮することができる。
【0040】次に、上記圧電共振部品の樹脂外装22か
ら露出している金属端子部分、すなわち図4に示した金
属端子23〜25の取り付け部23d,24c,25d
の一部を切断することにより、図3に示したチップ型圧
電共振部品21を得ることができる。
【0041】なお、図3においては、金属端子23〜2
5の金属フープ26から切断された側の部分が図示され
るように、得られたチップ型圧電共振部品は図4〜図6
と反対方向を向くように描かれている。従って、図3で
は、一方側面21a側において金属端子24が図示され
ているが、該金属端子24は、他方側面21b側には引
き出されていない。
【0042】上記のようにして得られたチップ型圧電共
振部品21では、図7に一部を切欠いて示すように、共
振部の振動を妨げないように形成された空洞内にダンピ
ング剤28が充填されている。
【0043】しかも、圧電共振素子1の周囲が、上記第
1,第2の樹脂よりなる樹脂外装22により取り囲まれ
ている。従って、樹脂外装22の締めつけ応力により不
要スプリアス、特に中心周波数よりも低域側における不
要スプリアスを効果的に抑圧することができる。
【0044】さらに、樹脂外装22は、第1の樹脂層2
2Aと第2の樹脂層22Bとを有する。第1の樹脂層2
2Aが、溶剤型樹脂、例えば溶剤を含有している無機充
填剤含有エポキシ系樹脂で構成されているため、熱膨張
係数が無溶剤型樹脂に比べて小さく、従って、リフロー
によりはんだ付け等を行ったとしても共振特性の変化が
生じ難い。また、外側の第2の樹脂層22Bが、無溶剤
型樹脂で構成されているため、密封性に優れ、耐湿性等
の耐環境特性を高めることができる。加えて、本実施例
ではダンピング剤を共振部分に塗布していたが、ダンピ
ング剤を塗布せずに、ワックスを塗布し熱処理により空
洞を形成する場合には、該ワックスが内側の第1の樹脂
層に確実に吸収され、上記空洞を確実に形成することが
できる。
【0045】さらに、上記製造方法から明らかなよう
に、樹脂外装22は、第1,第2の型内にチップ型圧電
共振部品1を金属フープ26に支持させた状態のまま挿
入し、合成樹脂に浸漬し、硬化させることにより形成さ
れている。すなわち、第2の型の凹部の形状により、樹
脂外装22の外形が決定されるため、凹部の形状を上記
のように最終的に得られるチップ型圧電共振部品の外形
に応じて形成しておくだけで、チップ型部品として最適
な形状の圧電共振部品を確実に得ることができる。
【0046】次に、より具体的な実験結果を説明するこ
とにより、本発明のチップ型圧電共振部品の樹脂外装に
より共振特性の変動が抑制されることを説明する。図3
に示した実施例の圧電共振部品において、第1の樹脂層
22Aを溶剤を含有している無機充填剤含有エポキシ系
樹脂により、第2の樹脂層22Bを無機充填剤含有二液
型エポキシ樹脂により構成し、他方、比較のために、樹
脂外装22を無溶剤型樹脂、無機充填剤含有二液型エポ
キシ樹脂のみを用いて構成したもの等を作製した。両者
のチップ型圧電共振部品につき、リフローによるはんだ
付けを行い、最高温度240℃の温度の熱を加えた場合
の、加熱前後の帯域幅を測定したところ、下記の表1に
示す結果が得られた。
【0047】
【表1】
【0048】なお、表1において、3dB(+)とは、
中心周波数よりも高周波側における減衰量が3dBの範
囲内の帯域幅を示し、20dBバンド幅とは、減衰量が
20dB以内の帯域幅を示す。また、表1に示す特性
は、それぞれ、比較例については10個の平均を、実施
例のチップ型圧電共振部品については9個の平均値を示
す。
【0049】表1から明らかなように、本実施例のよう
に樹脂外装22を第1,第2の樹脂層22A,22Bで
構成することにより、フィルターの帯域幅を抑制し得る
ことがわかり、従って、耐熱性を効果的に高め得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のチップ型圧電共振部品を説明するための
分解斜視図。
【図2】従来のチップ型圧電共振部品の蓋体を取り除い
た状態を示す断面図。
【図3】実施例のチップ型圧電共振部品を示す斜視図。
【図4】金属端子を示す斜視図。
【図5】金属端子間に圧電共振素子を挿入した状態を示
す斜視図。
【図6】成形型内に圧電共振素子を挿入し、溶剤型樹脂
に浸漬する工程を説明するための斜視図。
【図7】実施例のチップ型圧電共振部品の一部を切欠い
て示す斜視図。
【符号の説明】
1…圧電共振素子 21…チップ型圧電共振部品 22…樹脂外装 22A…第1の樹脂層 22B…第2の樹脂層 23〜25…金属端子 28…ダンピング剤 29…第1の型 29a…凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電共振素子を用意する工程と、 前記圧電共振素子に複数本の金属端子を接続する工程
    と、 前記金属端子に接続された圧電共振素子の共振部分に、
    空洞形成用ワックスまたはダンピング剤を塗布する工程
    と、 前記金属端子に接続された圧電共振素子の外周を、溶剤
    型の樹脂で外装し、硬化もしくは半硬化させ、さらにそ
    の外周に無溶剤型の樹脂を外装して、硬化させることに
    より、前記複数本の金属端子の一部を露出させた樹脂外
    装を施す工程とを備える、チップ型圧電共振部品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 圧電共振素子と、 前記圧電共振素子に電気的に接続された複数本の金属端
    子と、 前記圧電共振素子の共振部分の振動を妨げないための空
    洞を残すように、かつ前記圧電共振素子の周囲に所定の
    形状となるように成形された樹脂外装とを備え、 前記複数本の金属端子が前記樹脂外装の外表面に露出さ
    れており、かつ前記樹脂外装は、溶剤型の樹脂よりな
    り、かつ内側に形成された第1の樹脂層と、無溶剤型の
    樹脂よりなり、かつ外側に形成された第2の樹脂層とを
    備える、チップ型圧電共振部品。
  3. 【請求項3】 前記空洞にダンピング剤が充填されてい
    る、請求項2に記載のチップ型圧電共振部品。
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