JPH0799987B2 - 燻蒸方法とその装置 - Google Patents

燻蒸方法とその装置

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JPH0799987B2
JPH0799987B2 JP4041361A JP4136192A JPH0799987B2 JP H0799987 B2 JPH0799987 B2 JP H0799987B2 JP 4041361 A JP4041361 A JP 4041361A JP 4136192 A JP4136192 A JP 4136192A JP H0799987 B2 JPH0799987 B2 JP H0799987B2
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洋志 清水
和夫 山内
寛徳 若松
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関東港業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文化財、美術工芸品等
が黴や虫等により被害を受けないようにする燻蒸方法と
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】貴重な文化財や美術工芸品等は、長期間
にわたり変質することなく安全に保護されることが望ま
しいが、文化財等は、経年変化のみでなくそれを設置す
る環境によっても種々の害を受ける虞がある。つまり、
文化財等を設置する環境によっては、害虫や黴等が生
じ、これらにより文化財等が被害を受けることがある。
したがって、このような害を防止する対策として従来か
ら文化財等を燻蒸用ガスを用いて燻蒸している。
【0003】一般的な燻蒸方法は、文化財収蔵庫、美術
館、博物館、図書館あるいは倉庫等からなる燻蒸体を目
貼して封止し、内部を所定の温度を維持して、毒性の強
い酸化エチレン及び臭化メチル等からなる燻蒸用ガスを
充填し、所定時間燻蒸することにより殺虫、殺黴、殺卵
等を行なうものである。
【0004】例えば、燻蒸専用倉庫は、高い気密性が得
られるように躯体をコンクリート製や鋼板製で強固に建
設し、出入口に強固な気密扉を設けている。このため、
燻蒸作業は比較的簡単で、倉庫内に燻蒸用ガスを導入す
ればよい。また、文化財の燻蒸は、通常建築体である美
術館、博物館等を接着テープによりシールしたり、ある
いは文化財が建築物のような場合には全体をビニールシ
ート等の気密材により覆いその内部に燻蒸用ガスを導入
して燻蒸を行なう。さらに、文化財収蔵庫は、文化財を
多数収納し保存するものであり、内部は隔壁により仕切
られているが、気密性が高いものではないので、燻蒸を
行なうには、空気調和装置の空気出入口を閉鎖しシール
した後に、燻蒸用ガスを充填することにより行なう。
【0005】このように燻蒸は、一般的に液体の薬剤を
気化器によりガス化した後に、ファン等により各被燻蒸
体内に吐出するが、この場合の薬剤量、増加ガス体積及
び燻蒸時間は、下記の表に示す通りである。
【0006】
【表1】
【0007】この表のような薬剤量を使用すれば、美術
館等の内圧は、300mmAq、青果物等の専用燻蒸庫
で120mmAq、木材等の専用燻蒸庫で80mmAq
増加することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、投薬した後
に、このような高い内圧を燻蒸完了まで維持すること
は、現有設備では不可能に近く、密閉箇所や構造上密閉
不良の箇所から隣接した他の部屋に漏洩し、無味無臭無
色の燻蒸剤による中毒事故を起す可能性があった。
【0009】また、急激な圧力上昇により目貼り箇所が
破損したり接続ホースが外れたりする虞もあり、専用燻
蒸庫では、前記圧力に対抗できるように耐圧構造とする
こともあるが、このような構造とすれば、燻蒸庫自体が
高価なものとなり、設備費がかかるという不具合があ
る。
【0010】さらに、前記美術品等の燻蒸物が収納され
た美術館等の燻蒸体では、天井が高いものが多く、これ
を全館に渡って燻蒸することは、薬剤を無駄に消費する
ことになり、燻蒸効率が極めて低下することに加えて中
毒事故を起す可能性も高くなるが、このような薫蒸体を
効率良く燻蒸する方法は、まだ提案されていないという
のが実情である。
【0011】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、無駄な空間がある燻蒸体でも効率良
く燻蒸でき、しかも燻蒸体から燻蒸剤が漏洩する可能性
もなく、燻蒸作業を安全にかつ確実に行なうことができ
る燻蒸装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、燻蒸物が収納された燻蒸体内を略隙間なく
目貼りした後に、燻蒸体内の余剰空間をエアーバッグに
より封鎖した状態で燻蒸用ガスを導入する燻蒸方法にお
いて、前記エアーバッグに燻蒸体の外部から空気を導入
することにより一旦膨張させた後に、燻蒸体内が常圧に
保持されるように、前記エアーバッグ内の空気の一部を
抜きつつ燻蒸体内に薫蒸用ガスを導入するようにしたこ
とを特徴とする燻蒸方法である。 また、本発明は、燻蒸
物が収納された燻蒸体内を略隙間なく目貼りし、該燻蒸
体内の余剰空間をエアーバッグにより封鎖した状態で燻
蒸用ガスを導入し燻蒸する燻蒸方法において、燻蒸完了
後、燻蒸体内が負圧に保持されるように、前記エアーバ
ッグから空気を抜き、略隙間なく目貼り部分等より新鮮
外気を外部から燻蒸体内に導入しつつ、燻蒸体内の燻蒸
用ガスを外部に取出し回収するようにしたことを特徴と
する燻蒸方法である。
【0013】上記目的を達成するための本発明は、燻蒸
体内の実質的な燻蒸容積を低減するように設けられたエ
アーバッグ内に、前記燻蒸体の外部の空気をファンによ
り給気弁を介して導入するようにした空気供給部と、前
記エアーバッグ内の空気を外部に排出弁を介して排出す
る空気排出部と、前記エアーバッグを膨張させることに
より実質的に燻蒸容積が低減された燻蒸体内に燻蒸用ガ
スを導入するガス供給管及び供給された燻蒸ガスを燻蒸
体内で均一に分散する攪拌ファン付き吹出し口を備えた
ガス供給部と、このガス供給部から燻蒸体内に供給され
た燻蒸用ガスによる燻蒸体内の圧力上昇を検知する圧力
検知部材及びこの圧力検知部材からの信号により前記エ
アーバッグ内の空気を空気排出部から外部に排出し燻蒸
体内を所定圧力に制御する制御部と、燻蒸後に外部の空
気を供給口に取付けたフィルタを通して導入するととも
にこの空気により希釈化された燻蒸体内の燻蒸用ガスを
外部に排出するガス排気部とを有する燻蒸装置である。
【0014】前記ガス排気部は、燻蒸用ガスを外部に排
出するガス排出管にガス吸着槽を設けることが好まし
く、また、給気口には飛翔害虫や黴の侵入を防止するフ
ィルターを取付けることが好ましい。
【0015】
【作用】このように構成した燻蒸方法は、使用薬剤量を
低減し、燻蒸効率を高めるために、略隙間なく目貼りし
た燻蒸体内の余剰空間をエアーバッグにより封鎖し、実
質的に小さな燻蒸容積として燻蒸するが、この場合、一
旦膨張させたエアーバッグから一部空気を抜きつつ薫蒸
用ガスを導入するようにしたので、燻蒸体内が常圧に保
持された状態で燻蒸ガスを導入することができ、燻蒸用
ガスが外部に洩れることはなく、燻蒸用ガスが無味無臭
無色であっても、燻蒸用ガスによって害されることな
く、作業者は安全に燻蒸作業を行なうことができる。
た、燻蒸完了後、燻蒸用ガスを回収する場合も、エアー
バッグから空気を抜くことにより、略隙間なく目貼りし
た燻蒸体内に新鮮外気を取り込み、燻蒸体内を負圧に保
持した状態で燻蒸用ガスを回収するので、燻蒸用ガスが
外部に流出することなく、燻蒸体内の燻蒸用ガスは希釈
化され、排気時における初期排気ガス濃度が低く、安全
性の高い排気ができることになる。 本発明装置は、エア
ーバッグ内に空気を入れることにより実質的な燻蒸容積
を小さくすることができ、これにより使用する薬剤の量
も低減でき、燻蒸効率を著じるしく向上させることがで
きる。また、このエアーバッグ内の空気を抜きながら燻
蒸体内を所定圧に保持ちつつ燻蒸用ガスを充填するの
で、燻蒸体内は所定圧の状態で燻蒸され、燻蒸用ガスが
外部に洩れることはなく、燻蒸用ガスが無味無臭無色で
あっても、燻蒸用ガスによって害されることなく、作業
者は安全に燻蒸作業を行なうことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面について説明
する。図1は、本発明の一実施例を示す概略構成図であ
る。例えば美術館等のような余剰空間の大きな燻蒸体に
適用する場合の燻蒸方法を図1を参照しつつ説明する。
この燻蒸方法は、まず、燻蒸物Wが収納された前記美術
館等のような燻蒸体11の空間内にエアーバッグ12を
設置し、このエアーバッグ12に燻蒸体11の外部から
空気を導入することにより膨張させ、燻蒸体11内の実
質的な燻蒸容積を低減する。つぎに、この燻蒸体11を
隙間なく接着テープ等を用いて目貼りする。この目貼り
は作業の安全性をより完全にするためである。
【0017】そして、燻蒸体11内に前記表1に記載さ
れているような所定の燻蒸用ガスの投入を開始する。こ
の燻蒸用ガスの投入に伴ない燻蒸体11の内圧が次第に
上昇することになるが、この内圧が所定値以上に上昇し
ないように、制御部Cを作動させ、前記エアーバッグ1
2内の空気の一部を外部に徐々に放出し、燻蒸体11の
内圧が略常圧程度となるように調節する。これにより燻
蒸体11の内圧は不必要に上昇せず、内圧の上昇にとも
なうガスの漏洩が防止される。燻蒸体11の内圧が略常
圧程度となれば、エアーバッグ12からの空気の放出を
停止する。このようにして燻蒸体11内にガスが充満し
た後に、所定時間燻蒸する。なお、燻蒸体11内の圧力
が温度上昇等により上昇すると、再度エアーバッグ12
内の空気を外部に徐々に放出し、燻蒸体11の内圧が略
常圧程度となるように調節する。
【0018】燻蒸が完了すれば、燻蒸体内を負圧に保持
し得るように、前記エアーバッグ12から空気を抜きつ
つ、略隙間なく目貼りした燻蒸体11の外部から新鮮外
(フレッシュエアー)を燻蒸体11内に導入し、燻蒸
用ガスを回収するので、燻蒸用ガスが外部に洩れること
はなく、燻蒸体11内の燻蒸用ガスを希釈化した後に、
該燻蒸用ガスを回収することができる。しかも、この排
気時における初期排気ガス濃度は低下しているので、安
全性の高い排気ができることになる。
【0019】この方法を具体的に実施する燻蒸装置10
は、図1に示すように、大別して、前記エアーバッグ1
2内に燻蒸体11外部の空気を導入する空気供給部13
と、前記エアーバッグ12内の空気を外部に排出する空
気排出部20と、燻蒸体11内に燻蒸用ガスを導入する
ガス供給部25と、燻蒸体11内の圧力を検知する圧力
検知部材30及びこの圧力検知部材30からの信号によ
り前記エアーバッグ12内の空気を外部に排出するよう
に制御する制御部Cと、燻蒸体11内の燻蒸用ガスを外
部に排出するガス排気部35とからなっている。
【0020】前記空気供給部13は、燻蒸体11内の実
質的な燻蒸容積を低減するように設けられた4つのエア
ーバッグ12を有し、これらエアーバッグ12には空気
導入管14aが接続され、この空気導入管14aにはエ
アー導入弁15を介してファン16の吐出側と空気導入
管14bにより連結されている。このファン16の吸入
側には、給気弁17を有する空気導入管14cが連結さ
れている。
【0021】なお、図中「N」はノズルである。
【0022】図2は、エアーバッグ12を示す概略断面
図であり、この図に示すようにエアーバッグ12は、空
気導入管14aと連通された中心管18にゴムあるいは
薄膜の合成樹脂等からなるバッグ本体12aがゴムバン
ド19等により取付けられている。前記中心管18は下
端が閉鎖されており、前記エアーバッグ12により覆わ
れている部分に多数の小孔Oが開設されている。
【0023】前記空気排出部20は、前記空気導入管1
4aから分岐された空気排出管21aを有し、この空気
排出管21aは遮断弁22を介して前記ファン16の吸
入側と連結されている。さらにこのファン16の吐出側
に連結された空気導入管14bから分岐されて連結され
た空気排出管21bには排出弁23を介してノズルNが
連結されている。
【0024】前記ガス供給部25は、所定の薬剤が貯溜
されたボンベ26を有し、このボンベ26は燻蒸用ガス
を供給するガス供給管27を介してガス気化器28と連
結され、ガス気化器28から伸延されたガス供給管27
の先端部分は燻蒸体11内に設けられた攪拌ファン付き
吹出し口39と連結されている。この攪拌ファン付き吹
出し口39は、上向きに吹出しを行なうように設置され
た攪拌ファンの上にガス供給管を接続し、燻蒸体11内
の空気で希釈化し吹出し口Oから燻蒸用ガスを燻蒸体1
1内に吐出するようになっている。
【0025】前記制御部Cは、燻蒸体11内の圧力を検
知する圧力検知部材30と、この圧力検知部材30から
の信号を演算し、前記空気排出管21aに設けられた遮
断弁22の動作部31に開放信号を出力する制御部材3
2とを有し、燻蒸体11内の圧力が所定値に達すると遮
断弁22及び排出弁23を開放するとともにファン16
を動作し、エアーバッグ12内の空気を外部に排出する
ようにしている。
【0026】前記ガス排気部35は、燻蒸体11の側部
に設けられ、燻蒸用ガスを外部に排出するガス排出管3
6と、フレッシュエアーを外部から導入する給気口37
とを有している。このガス排出管36にガス吸着槽(図
示せず)を設け、外部に排出される薫蒸用ガスを取込む
ようにしてもよい。
【0027】なお、図中、符号「40」は、ガス濃度測
定器であり、燻蒸体11内のガス濃度を3点から検知す
るようになっている。また、符号「41」は、圧力温度
記録計である。
【0028】次に、実施例の作用を説明する。
【0029】この燻蒸装置10を用いて燻蒸を行なう場
合には、燻蒸物Wの重要性に鑑み、細心の注意が払わ
れ、慎重に時間をかけて燻蒸作業を行なう。燻蒸作業
は、まず、燻蒸物Wが収納された燻蒸体11の空間内に
エアーバッグ12を設置し、空気供給部を動作すること
によりエアーバッグ12内に燻蒸体11の外部空気を導
入する。ファン16を動作することにより外部空気がノ
ズルN→空気導入管14c→ファン16→空気導入管1
4b→エアー導入弁15を通ってエアーバッグ12内に
導びかれる。これによりエアーバッグ12は膨張し、燻
蒸体11の実質的な燻蒸容積を低減する。つぎに、この
燻蒸体11を接着テープ等により隙間なく目貼りする。
【0030】そして、給気弁17及びエアー導入弁15
を閉鎖して燻蒸体11内に所定の燻蒸用ガスを入れる。
ボンベ26の制御弁を操作すると、ボンベ26内の薬液
はガス供給管27を通ってガス気化器28に移動し、気
化されてガス供給管27を通って燻蒸体11内に導入さ
れる。この燻蒸用ガスは、ガス供給管27の先端部分に
設けられた攪拌ファン付き吹出し口Oから燻蒸体11内
に吐出される。
【0031】この燻蒸用ガスの導入に伴ない燻蒸体11
の内圧が次第に上昇する。この内圧は、圧力検知部材3
0により検知され、この圧力検知部材30からの信号は
制御部材32により演算され、前記空気排出管21aに
設けられた遮断弁22の動作部31に出力される。つま
り、燻蒸体11内の圧力が常圧以上に達すると、制御部
材32は、遮断弁22及び排出弁23を開放する信号を
出力するとともにファン16を動作し、エアーバッグ1
2内の空気の一部を外部に排出する。したがって、燻蒸
体11内は、常に常圧に保持されることになり、燻蒸体
11の内圧は不必要に上昇せず、内圧の上昇にともなう
ガスの漏洩が防止される。燻蒸体11の内圧が略常圧程
度となれば、エアーバッグ12からの空気の放出を停止
する。
【0032】このようにして燻蒸体11内にガスが充満
すると、所定時間の燻蒸を開始する。なお、燻蒸体11
内の温度は、一般的には、10〜20℃程度であるが、
外気温の上昇により燻蒸体11内の圧力が上昇すると、
再度エアーバッグ12内の空気を外部に徐々に放出し、
燻蒸体11の内圧が略常圧程度となるように調節する。
このようにして燻蒸を所定時間かけてゆっくりと行な
った後に、燻蒸物Wを取出す場合には、まず、エアーバ
ッグ12内の空気を外部に徐々に放出し、燻蒸体11内
の圧力状態を負圧にする。これにより給気口37からフ
レッシュエアーがフィルタ38を通して外部から導入さ
れ、燻蒸体11内のガス濃度を低下させる。そして、希
釈化された薫蒸用ガスがガス排出管36を通って外部に
排出される。なお、ガス排出管36にガス吸着槽を設け
ておれば、外部に排出される薫蒸用ガスを取込むことが
でき、環境の悪化を防止することができる。
【0033】なお、上述したものは、本発明の一実施例
であり、本発明は、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱
することなく、種々変更することができる。例えば、図
3に示すように、エアーバッグ12Aは、ケーシング4
2内に収納してもよい。このようにすれば、エアーバッ
グ12Aの膨張時の大きさが特定され、所定の容積を有
する燻蒸体11内に常時設置し使用することができる。
図4は、この常時設置式の専用燻蒸装置を示す概略説明
図であり、図1に示す部材と同一部材には同一符号を付
してある。前述したように、エアーバッグ12Aをケー
シング42内に収納した専用燻蒸装置は、機能的には先
の燻蒸装置と同様であるため詳述は避けるが、この専用
燻蒸装置では、常設のエアーバッグ12Aを有している
ことにより、常圧で燻蒸を行なうことができ、この結
果、実質的な燻蒸容量を低減して薬剤の量を低減できる
のみでなく、内圧が不必要に上昇しないので、建築耐圧
設計値を下げることができ、気密扉の軽量化や、建築原
価の低減化を図ることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明方法は、使用
薬剤量を低減し、燻蒸効率を高めるために、燻蒸体内の
余剰空間をエアーバッグにより封鎖し、実質的に小さな
燻蒸容積として燻蒸するとき、一旦膨張させたエアーバ
ッグから一部空気を抜きつつ薫蒸用ガスを導入するよう
にしたので、燻蒸体内が常圧に保持された状態で燻蒸ガ
スを導入することができ、燻蒸用ガスが外部に洩れるこ
とはなく、燻蒸用ガスが無味無臭無色であっても、燻蒸
用ガスによって害されることなく、作業者は安全に燻蒸
作業を行なうことができる。また、本発明方法は、燻蒸
が完了した後、エアーバッグから空気を抜きつつ、略隙
間なく目貼りした燻蒸体の外部から新鮮外気を燻蒸体内
に導入し、燻蒸体内を負圧に保持した状態で、該燻蒸用
ガスを回収するようにしたので、燻蒸体内の燻蒸用ガス
が外部に流出することなく回収でき、しかも、排気時に
おける初期排気ガス濃度は低下し、安全性の高い排気が
できることになる。本発明装置は、余剰空間が大きな燻
蒸体でも効率良く燻蒸でき、しかも完全にシールしなく
ても燻蒸体から燻蒸剤が漏洩する可能性もなく、燻蒸作
業を安全にかつ確実に行なうことができる。また、燻蒸
体の建築原価等も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施例を示す概略構成図、
【図2】は、同実施例のエアーバッグの断面概略図、
【図3】は、エアーバッグの他の実施例を示す断面概略
図、
【図4】は、本発明の他の実施例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
11…燻蒸体、 12…エアー
バッグ、 13…空気供給部、 16…ファ
ン、 17…給気弁、 20…空気排
出部、 25…ガス供給部、 27…ガス供
給管、 30…圧力検知部材、 35…ガス排
気部、 36…ガス排出管、 37…給気
口、 39…攪拌ファン、 C…制御部、 W…燻蒸物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燻蒸物(W) が収納された燻蒸体(11)内を
    略隙間なく目貼りした後に、燻蒸体(11)内の余剰空間を
    エアーバッグ(12)により封鎖した状態で燻蒸用ガスを導
    入する燻蒸方法において、前記エアーバッグ(12)に燻蒸
    体(11)の外部から空気を導入することにより一旦膨張さ
    せた後に、燻蒸体(11)内が常圧に保持されるように、前
    記エアーバッグ(12)内の空気の一部を抜きつつ燻蒸体(1
    1)内に薫蒸用ガスを導入するようにしたことを特徴とす
    る燻蒸方法。
  2. 【請求項2】 燻蒸物(W) が収納された燻蒸体(11)内を
    略隙間なく目貼りし、該燻蒸体(11)内の余剰空間をエア
    ーバッグ(12)により封鎖した状態で燻蒸用ガスを導入し
    燻蒸する燻蒸方法において、燻蒸完了後、燻蒸体(11)内
    が負圧に保持されるように、前記エアーバッグ(12)から
    空気を抜き、略隙間なく目貼り部分等より新鮮外気を外
    部から燻蒸体(11)内に導入しつつ、燻蒸体(11)内の燻蒸
    用ガスを外部に取出し回収するようにしたことを特徴と
    する燻蒸方法。
  3. 【請求項3】 燻蒸体(11)内の実質的な燻蒸容積を低減
    するように設けられたエアーバッグ(12)内に、前記燻蒸
    体(11)の外部の空気をファン(16)により給気弁(17)を介
    して導入するようにした空気供給部(13)と、 前記エアーバッグ(12)内の空気を外部に排出弁を介して
    排出する空気排出部(20)と、 前記エアーバッグ(12)を膨張させることにより実質的に
    燻蒸容積が低減された燻蒸体(11)内に燻蒸用ガスを導入
    するガス供給管(27)及び供給された燻蒸ガスを燻蒸体(1
    1)内で均一に分散する攪拌ファン付き吹出し口(39)を備
    えたガス供給部(25)と、 このガス供給部(25)から燻蒸体(11)内に供給された燻蒸
    用ガスによる燻蒸体(11)内の圧力上昇を検知する圧力検
    知部材(30)及びこの圧力検知部材(30)からの信号により
    前記エアーバッグ(11)内の空気を空気排出部(20)から外
    部に排出し燻蒸体(11)内を所定圧力に制御する制御部
    (C) と、 燻蒸後に外部の空気を供給口(37)に取付けたフィルタ(3
    8)を通して導入するとともにこの空気により希釈化され
    た燻蒸体(11)内の燻蒸用ガスを外部に排出するガス排気
    部(35)と、 を有する燻蒸装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス排気部(35)は、燻蒸用ガスを外
    部に排出するガス排出管(36)にガス吸着槽を有する請求
    に記載の燻蒸装置。
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