JPH08100099A - 高分子水溶液及びセメント分散剤 - Google Patents
高分子水溶液及びセメント分散剤Info
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- JPH08100099A JPH08100099A JP6259181A JP25918194A JPH08100099A JP H08100099 A JPH08100099 A JP H08100099A JP 6259181 A JP6259181 A JP 6259181A JP 25918194 A JP25918194 A JP 25918194A JP H08100099 A JPH08100099 A JP H08100099A
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- C04B40/00—Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
- C04B40/0028—Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
- C04B40/0039—Premixtures of ingredients
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- C04B2103/40—Surface-active agents, dispersants
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ビニル系モノマーとα,β−不飽和ジカルボ
ン酸またはその無水物との共重合体の水溶性塩とノニオ
ン系界面活性剤とを含有する水溶液であって、均一かつ
安定な水溶液を形成し、低起泡性でセメント分散剤とし
ての性能に優れている高分子水溶液を提供すること。 【構成】 水媒体に対して、水溶液全量基準で、(a)
炭素数4〜10のビニル系モノマーとα,β−不飽和ジ
カルボン酸またはその無水物との共重合体の水溶性塩1
0〜60重量%、(b)水溶性2A族金属塩を2A族金
属として0.5〜10重量%、及び(c)HLB値が1
0以下のノニオン系界面活性剤0.005〜0.2重量
%を含有せしめてなる高分子水溶液。該高分子水溶液を
主成分とすることを特徴とするセメント分散剤。
ン酸またはその無水物との共重合体の水溶性塩とノニオ
ン系界面活性剤とを含有する水溶液であって、均一かつ
安定な水溶液を形成し、低起泡性でセメント分散剤とし
ての性能に優れている高分子水溶液を提供すること。 【構成】 水媒体に対して、水溶液全量基準で、(a)
炭素数4〜10のビニル系モノマーとα,β−不飽和ジ
カルボン酸またはその無水物との共重合体の水溶性塩1
0〜60重量%、(b)水溶性2A族金属塩を2A族金
属として0.5〜10重量%、及び(c)HLB値が1
0以下のノニオン系界面活性剤0.005〜0.2重量
%を含有せしめてなる高分子水溶液。該高分子水溶液を
主成分とすることを特徴とするセメント分散剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低起泡性の高分子水溶
液に関し、さらに詳しくは、ビニル系モノマーとα,β
−不飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重合体の
水溶性塩と、水溶性2A族金属塩と、HLB値が10以
下のノニオン系界面活性剤とを含有し、低起泡性かつ均
一性が良好で、セメント分散剤などの分散剤としての性
能に優れている高分子水溶液に関する。
液に関し、さらに詳しくは、ビニル系モノマーとα,β
−不飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重合体の
水溶性塩と、水溶性2A族金属塩と、HLB値が10以
下のノニオン系界面活性剤とを含有し、低起泡性かつ均
一性が良好で、セメント分散剤などの分散剤としての性
能に優れている高分子水溶液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、炭素数4〜10のビニル系モ
ノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物
との共重合体の水溶性塩は、例えば、塗料や塗工紙等の
顔料分散剤、水処理剤、洗剤ビルダー、サイズ剤、石炭
スラリー分散剤、セメント分散剤(減水剤)、染料分散
剤、農薬分散剤、金属洗浄剤、接着剤などの分野で広く
使用されている。
ノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物
との共重合体の水溶性塩は、例えば、塗料や塗工紙等の
顔料分散剤、水処理剤、洗剤ビルダー、サイズ剤、石炭
スラリー分散剤、セメント分散剤(減水剤)、染料分散
剤、農薬分散剤、金属洗浄剤、接着剤などの分野で広く
使用されている。
【0003】ところが、前記共重合体の水溶性塩は、一
般に、高分子電解質に特有の起泡性を有しており、例え
ば、その水溶液をセメント分散剤として使用すると、セ
メントスラリーが発泡するという問題がある。そのた
め、該水溶液の使用時に、消泡剤を添加して、気泡の生
成を抑制する必要があった。しかし、消泡剤を添加する
方法は、作業工程が増えて煩雑であるという問題に加え
て、使用量が微量であるため、定量的な添加が困難であ
り、添加量の過不足によるトラブルが発生しやすい。
般に、高分子電解質に特有の起泡性を有しており、例え
ば、その水溶液をセメント分散剤として使用すると、セ
メントスラリーが発泡するという問題がある。そのた
め、該水溶液の使用時に、消泡剤を添加して、気泡の生
成を抑制する必要があった。しかし、消泡剤を添加する
方法は、作業工程が増えて煩雑であるという問題に加え
て、使用量が微量であるため、定量的な添加が困難であ
り、添加量の過不足によるトラブルが発生しやすい。
【0004】このような問題は、前記水溶液に、予め所
定量の消泡剤を含有させることができれば解決可能であ
る。しかし、消泡剤として好適なアニオン系界面活性剤
は、通常、HLB(Hydrophile−Lipop
hile Balance)値が小さく、水に対して難
溶性であり、しかも固形分濃度が10重量%以上の高濃
度の該水溶性塩の水溶液中では、さらに溶解度が低くな
り、その結果、均一かつ安定な水溶液を得ることが困難
であるという問題があった。
定量の消泡剤を含有させることができれば解決可能であ
る。しかし、消泡剤として好適なアニオン系界面活性剤
は、通常、HLB(Hydrophile−Lipop
hile Balance)値が小さく、水に対して難
溶性であり、しかも固形分濃度が10重量%以上の高濃
度の該水溶性塩の水溶液中では、さらに溶解度が低くな
り、その結果、均一かつ安定な水溶液を得ることが困難
であるという問題があった。
【0005】従来、このような問題を解決するために、
(1)炭素数4〜10のビニル系モノマーと不飽和ジカ
ルボン酸無水物の共重合体のアルカリ金属塩またはアン
モニウム塩100重量部当たり、HLB値12以上のノ
ニオン系界面活性剤1〜20重量部を添加した均一な高
分子電解質水溶液、及び該水溶液からなるセメント分散
剤(特公平4−79378号、特開平5−43287
号)、(2)モノオレフィンとα,β−不飽和ジカルボ
ン酸無水物との共重合体と、HLB値6以下のノニオン
系界面活性剤とを混合し、次いで、塩基の水溶液を添加
することにより、均一な高分子水溶液を製造する方法
(特開平6−166773号)などが提案されている。
(1)炭素数4〜10のビニル系モノマーと不飽和ジカ
ルボン酸無水物の共重合体のアルカリ金属塩またはアン
モニウム塩100重量部当たり、HLB値12以上のノ
ニオン系界面活性剤1〜20重量部を添加した均一な高
分子電解質水溶液、及び該水溶液からなるセメント分散
剤(特公平4−79378号、特開平5−43287
号)、(2)モノオレフィンとα,β−不飽和ジカルボ
ン酸無水物との共重合体と、HLB値6以下のノニオン
系界面活性剤とを混合し、次いで、塩基の水溶液を添加
することにより、均一な高分子水溶液を製造する方法
(特開平6−166773号)などが提案されている。
【0006】これら(1)〜(2)の手法によれば、均
一な高分子水溶液が得られる。そして、該水溶液は、低
起泡性で分散性能に優れているため、セメント分散剤等
として有用である。しかし、これらの手法によって得ら
れる高分子水溶液は、低温におけるセメント分散剤とし
ての性能や、分散媒として海水を使用した場合の効果は
不充分である。また、これらの手法は、前記共重合体の
水溶性塩として、一価のアルカリ金属塩またはアンモニ
ウム塩を使用する場合にのみ有効であり、二価以上の多
価金属塩では、起泡性が大きく、かつ、安定性に劣ると
されていた。
一な高分子水溶液が得られる。そして、該水溶液は、低
起泡性で分散性能に優れているため、セメント分散剤等
として有用である。しかし、これらの手法によって得ら
れる高分子水溶液は、低温におけるセメント分散剤とし
ての性能や、分散媒として海水を使用した場合の効果は
不充分である。また、これらの手法は、前記共重合体の
水溶性塩として、一価のアルカリ金属塩またはアンモニ
ウム塩を使用する場合にのみ有効であり、二価以上の多
価金属塩では、起泡性が大きく、かつ、安定性に劣ると
されていた。
【0007】また、従来、(3)炭素数4〜6のオレフ
ィンと無水マレイン酸との共重合体またはその塩と消泡
剤(鉱油系、油脂系、脂肪酸系、脂肪酸エステル系、ア
ルコール系、アミド系、リン酸エステル系、金属石けん
系、シリコーン系)とからなるセメント分散剤を、練り
水と共にセメントに添加して得られるスランプロスの少
ないレデーミクストコンクリート組成物が提案されてい
る(特開昭61−141652号)。しかし、該セメン
ト分散剤は、コンクリート組成物のワーカビリティ低下
の防止を図るものであって、起泡性の低下効果は不充分
である。
ィンと無水マレイン酸との共重合体またはその塩と消泡
剤(鉱油系、油脂系、脂肪酸系、脂肪酸エステル系、ア
ルコール系、アミド系、リン酸エステル系、金属石けん
系、シリコーン系)とからなるセメント分散剤を、練り
水と共にセメントに添加して得られるスランプロスの少
ないレデーミクストコンクリート組成物が提案されてい
る(特開昭61−141652号)。しかし、該セメン
ト分散剤は、コンクリート組成物のワーカビリティ低下
の防止を図るものであって、起泡性の低下効果は不充分
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ビニ
ル系モノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸またはその
無水物との共重合体の水溶性塩とノニオン系界面活性剤
とを含有する水溶液であって、均一かつ安定な水溶液を
形成し、低起泡性で分散剤としての性能に優れている高
分子水溶液を提供することにある。本発明の他の目的
は、前記高分子水溶液を主成分とするセメント分散剤を
提供することにある。
ル系モノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸またはその
無水物との共重合体の水溶性塩とノニオン系界面活性剤
とを含有する水溶液であって、均一かつ安定な水溶液を
形成し、低起泡性で分散剤としての性能に優れている高
分子水溶液を提供することにある。本発明の他の目的
は、前記高分子水溶液を主成分とするセメント分散剤を
提供することにある。
【0009】本発明者らは、前記従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究した結果、ビニル系モノマーと
α,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重
合体の水溶性塩とHLB値10以下のノニオン系界面活
性剤との系に、さらに周期表2A族金属の水溶性塩を添
加することにより、相溶性が良好で均一かつ安定な水溶
液を得ることができ、しかも、該水溶液は、セメント分
散剤としての性能、即ち、低起泡性で、分散性能に優れ
ていることを見いだした。低起泡性及び分散性能は、低
温においても優れており、したがって、該水溶液からな
るセメント分散剤は、冬期や寒冷地においても好適に使
用することができる。また、該水溶液は、2A族金属の
水溶性塩を含んでいるため、水媒体として、多価金属イ
オンを含有する海水などを使用した場合にも分散剤とし
ての性能が阻害されない。本発明は、これらの知見に基
づいて完成するに至ったものである。
服するために鋭意研究した結果、ビニル系モノマーと
α,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重
合体の水溶性塩とHLB値10以下のノニオン系界面活
性剤との系に、さらに周期表2A族金属の水溶性塩を添
加することにより、相溶性が良好で均一かつ安定な水溶
液を得ることができ、しかも、該水溶液は、セメント分
散剤としての性能、即ち、低起泡性で、分散性能に優れ
ていることを見いだした。低起泡性及び分散性能は、低
温においても優れており、したがって、該水溶液からな
るセメント分散剤は、冬期や寒冷地においても好適に使
用することができる。また、該水溶液は、2A族金属の
水溶性塩を含んでいるため、水媒体として、多価金属イ
オンを含有する海水などを使用した場合にも分散剤とし
ての性能が阻害されない。本発明は、これらの知見に基
づいて完成するに至ったものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、水媒体に対して、水溶液全量基準で、(a)炭素数
4〜10のビニル系モノマーとα,β−不飽和ジカルボ
ン酸またはその無水物との共重合体の水溶性塩10〜6
0重量%、(b)水溶性2A族金属塩を2A族金属とし
て0.5〜10重量%、及び(c)HLB値が10以下
のノニオン系界面活性剤0.005〜0.2重量%を含
有せしめてなる高分子水溶液が提供される。また、本発
明によれば、前記高分子水溶液を主成分とすることを特
徴とするセメント分散剤が提供される。
ば、水媒体に対して、水溶液全量基準で、(a)炭素数
4〜10のビニル系モノマーとα,β−不飽和ジカルボ
ン酸またはその無水物との共重合体の水溶性塩10〜6
0重量%、(b)水溶性2A族金属塩を2A族金属とし
て0.5〜10重量%、及び(c)HLB値が10以下
のノニオン系界面活性剤0.005〜0.2重量%を含
有せしめてなる高分子水溶液が提供される。また、本発
明によれば、前記高分子水溶液を主成分とすることを特
徴とするセメント分散剤が提供される。
【0011】以下、本発明について詳述する。(a)成分 本発明では、高分子電解質として、(a)炭素数4〜1
0のビニル系モノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸ま
たはその無水物との共重合体の水溶性塩を使用する。
0のビニル系モノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸ま
たはその無水物との共重合体の水溶性塩を使用する。
【0012】(炭素数4〜10のビニル系モノマー)本
発明において、(a)成分の共重合体の製造に使用する
炭素数4〜10のビニル系モノマーとしては、例えば、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソ
ブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−
1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、4−メチル−1
−ペンテン、1−ヘキセン、ジイソブチレン、1−オク
テンなどの鎖状モノオレフィン;シクロペンテン、シク
ロオクテンなどの環状モノオレフィン;スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族化
合物;ビニルエーテル、酢酸ビニルなどのその他のビニ
ル系モノマーが挙げられる。これらのビニル系モノマー
は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて
使用することができる。これらのビニル系モノマーの中
でも、炭素数4〜6の鎖状モノオレフィンが好ましい。
発明において、(a)成分の共重合体の製造に使用する
炭素数4〜10のビニル系モノマーとしては、例えば、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソ
ブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−
1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、4−メチル−1
−ペンテン、1−ヘキセン、ジイソブチレン、1−オク
テンなどの鎖状モノオレフィン;シクロペンテン、シク
ロオクテンなどの環状モノオレフィン;スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族化
合物;ビニルエーテル、酢酸ビニルなどのその他のビニ
ル系モノマーが挙げられる。これらのビニル系モノマー
は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて
使用することができる。これらのビニル系モノマーの中
でも、炭素数4〜6の鎖状モノオレフィンが好ましい。
【0013】(α,β−不飽和ジカルボン酸またはその
無水物)本発明において、(a)成分の共重合体の製造
に使用するα,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水
物としては、例えば、マレイン酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラ
コン酸などの炭素数4〜10の化合物が挙げられる。こ
れらの中でも、反応性、品質、経済性などの観点から、
無水マレイン酸が特に好ましい。
無水物)本発明において、(a)成分の共重合体の製造
に使用するα,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水
物としては、例えば、マレイン酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラ
コン酸などの炭素数4〜10の化合物が挙げられる。こ
れらの中でも、反応性、品質、経済性などの観点から、
無水マレイン酸が特に好ましい。
【0014】(共重合体)炭素数4〜10のビニル系モ
ノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物
との共重合体は、通常、炭素数4〜10のビニル系モノ
マー20〜80モル%とα,β−不飽和ジカルボン酸ま
たはその無水物80〜20モル%との共重合体である。
該共重合体の重量平均分子量は、通常、500〜10
0,000、好ましくは1,000〜10,000であ
る。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィ(GPC)法により測定した標準ポリアクリル
酸換算の値である。該共重合体の製造方法は、特に限定
されないが、ラジカル開始剤の存在下に共重合する方法
が好ましい。該共重合体の好ましい具体例としては、例
えば、イソブチレン−無水マレイン酸、イソアミレン−
無水マレイン酸、ジイソブチレン−無水マレイン酸、ス
チレン−無水マレイン酸、酢酸ビニル−無水マレイン
酸、ビニルエーテル−無水マレイン酸などが挙げられ
る。
ノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物
との共重合体は、通常、炭素数4〜10のビニル系モノ
マー20〜80モル%とα,β−不飽和ジカルボン酸ま
たはその無水物80〜20モル%との共重合体である。
該共重合体の重量平均分子量は、通常、500〜10
0,000、好ましくは1,000〜10,000であ
る。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィ(GPC)法により測定した標準ポリアクリル
酸換算の値である。該共重合体の製造方法は、特に限定
されないが、ラジカル開始剤の存在下に共重合する方法
が好ましい。該共重合体の好ましい具体例としては、例
えば、イソブチレン−無水マレイン酸、イソアミレン−
無水マレイン酸、ジイソブチレン−無水マレイン酸、ス
チレン−無水マレイン酸、酢酸ビニル−無水マレイン
酸、ビニルエーテル−無水マレイン酸などが挙げられ
る。
【0015】(水溶性塩)炭素数4〜10のビニル系モ
ノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物
との共重合体の水溶性塩は、該共重合体中の酸無水物基
(またはジカルボン酸)1モルに対して、通常、0.8
〜2モル(式量)、好ましくは1〜1.8モルの一価の
塩基を反応させることにより得ることができる。これに
よって、中和度が40〜100%、好ましくは50〜9
0%の水溶性塩が得られる。一価の塩基としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水
酸化物、アンモニウム、アミンなどが使用される。
ノマーとα,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物
との共重合体の水溶性塩は、該共重合体中の酸無水物基
(またはジカルボン酸)1モルに対して、通常、0.8
〜2モル(式量)、好ましくは1〜1.8モルの一価の
塩基を反応させることにより得ることができる。これに
よって、中和度が40〜100%、好ましくは50〜9
0%の水溶性塩が得られる。一価の塩基としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水
酸化物、アンモニウム、アミンなどが使用される。
【0016】二価の塩基性金属化合物として、水酸化マ
グネシウムや水酸化カルシウムなどを使用してもよい。
この場合、前記共重合体中の酸無水物基(またはジカル
ボン酸)1モルに対して、通常、0.4〜1モル(式
量)、好ましくは0.5〜0.9モルの二価の塩基を反
応させる。より具体的には、前記共重合体の水溶液と塩
基の水分散液または水溶液とを、常法によって、100
℃以下の温度に加熱し、混合することにより、加水分解
/塩形成反応させて、水溶性塩の水溶液を製造する。前
記共重合体の中和に際し、2種以上の塩基を組み合わせ
て用いることもできる。
グネシウムや水酸化カルシウムなどを使用してもよい。
この場合、前記共重合体中の酸無水物基(またはジカル
ボン酸)1モルに対して、通常、0.4〜1モル(式
量)、好ましくは0.5〜0.9モルの二価の塩基を反
応させる。より具体的には、前記共重合体の水溶液と塩
基の水分散液または水溶液とを、常法によって、100
℃以下の温度に加熱し、混合することにより、加水分解
/塩形成反応させて、水溶性塩の水溶液を製造する。前
記共重合体の中和に際し、2種以上の塩基を組み合わせ
て用いることもできる。
【0017】また、該共重合体と塩基との中和反応を、
HLB値10以下のノニオン系界面活性剤の存在下に行
うことができる。例えば、該共重合体の粉末とノニオン
系界面活性剤とを混合した後、水に溶解させ、次いで、
塩基の水分散液または水溶液を添加して反応させること
ができる。あるいは、水に、該共重合体の粉末、ノニオ
ン系界面活性剤、及び塩基の水分散液または水溶液を投
入し、一括混合して反応させることができる。前記共重
合体の水溶性塩の残余の酸無水物基(またはジカルボン
酸)を変性して、エステル基、アミド基、イミド基など
を導入することもできる。
HLB値10以下のノニオン系界面活性剤の存在下に行
うことができる。例えば、該共重合体の粉末とノニオン
系界面活性剤とを混合した後、水に溶解させ、次いで、
塩基の水分散液または水溶液を添加して反応させること
ができる。あるいは、水に、該共重合体の粉末、ノニオ
ン系界面活性剤、及び塩基の水分散液または水溶液を投
入し、一括混合して反応させることができる。前記共重
合体の水溶性塩の残余の酸無水物基(またはジカルボン
酸)を変性して、エステル基、アミド基、イミド基など
を導入することもできる。
【0018】(b)成分 本発明で使用する水溶性2A族金属塩としては、例え
ば、塩化マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、過
塩素酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム六水和物、
臭化マグネシウム、臭化マグネシウム六水和物、ヨウ化
マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸マグネシウム六
水和物、硫酸マグネシウム七水和物、硝酸マグネシウム
六水和物、ホスフィン酸マグネシウム六水和物、チオシ
アン酸マグネシウム四水和物、酢酸マグネシウム四水和
物、硫酸ナトリウムマグネシウム四水和物、硫酸アンモ
ニウムマグネシウム六水和物、塩化アンモニウムマグネ
シウム六水和物などの水溶性マグネシウム塩化合物;塩
化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、硝
酸カルシウム、炭酸カルシウム、酢酸カルシウムなどの
水溶性カルシウム塩化合物;塩化バリウム、臭化バリウ
ム、酸化バリウム、硝酸バリウム、酢酸バリウムなどの
水溶性バリウム塩化合物;これらの2種以上の混合物な
どを挙げることができる。
ば、塩化マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、過
塩素酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム六水和物、
臭化マグネシウム、臭化マグネシウム六水和物、ヨウ化
マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸マグネシウム六
水和物、硫酸マグネシウム七水和物、硝酸マグネシウム
六水和物、ホスフィン酸マグネシウム六水和物、チオシ
アン酸マグネシウム四水和物、酢酸マグネシウム四水和
物、硫酸ナトリウムマグネシウム四水和物、硫酸アンモ
ニウムマグネシウム六水和物、塩化アンモニウムマグネ
シウム六水和物などの水溶性マグネシウム塩化合物;塩
化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、硝
酸カルシウム、炭酸カルシウム、酢酸カルシウムなどの
水溶性カルシウム塩化合物;塩化バリウム、臭化バリウ
ム、酸化バリウム、硝酸バリウム、酢酸バリウムなどの
水溶性バリウム塩化合物;これらの2種以上の混合物な
どを挙げることができる。
【0019】(c)成分 本発明で使用するHLB値が10以下のノニオン系界面
活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレン付加物、エチレンジアミンポリオキシプ
ロピレン−ポリオキシエチレン付加物、多価アルコール
エステルポリオキシエチレン付加物、ポリエチレングリ
コールモノエステル、ポリエチレングリコールジエステ
ル、高級アルコールポリオキシエチレン付加物、アルキ
ルフェノールポリオキシエチレン付加物、アセチレング
リコールポリオキシエチレン付加物などのポリオキシア
ルキレン基を有する化合物を挙げることができる。これ
らの中でも、アセチレングリコールポリオキシエチレン
付加物が好ましい。また、ノニオン系界面活性剤のHL
B値は、消泡性の観点から、6以下であることが好まし
い。
活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレン付加物、エチレンジアミンポリオキシプ
ロピレン−ポリオキシエチレン付加物、多価アルコール
エステルポリオキシエチレン付加物、ポリエチレングリ
コールモノエステル、ポリエチレングリコールジエステ
ル、高級アルコールポリオキシエチレン付加物、アルキ
ルフェノールポリオキシエチレン付加物、アセチレング
リコールポリオキシエチレン付加物などのポリオキシア
ルキレン基を有する化合物を挙げることができる。これ
らの中でも、アセチレングリコールポリオキシエチレン
付加物が好ましい。また、ノニオン系界面活性剤のHL
B値は、消泡性の観点から、6以下であることが好まし
い。
【0020】HLB値が10以下のノニオン系界面活性
剤の市販品としては、例えば、サーフィノール440
(HLB=6、アセチレングリコールポリオキシエチレ
ン付加物、日信化学社製)、テトロニック701(HL
B=5.2、エチレンジアミンポリオキシプロピレン−
ポリオキシエチレン付加物、旭電化社製)、プルロニッ
クL−64(HLB=10、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレン付加物、旭電化社製)などが挙げられ
る。これらの中でも、サーフィノール440が好まし
い。
剤の市販品としては、例えば、サーフィノール440
(HLB=6、アセチレングリコールポリオキシエチレ
ン付加物、日信化学社製)、テトロニック701(HL
B=5.2、エチレンジアミンポリオキシプロピレン−
ポリオキシエチレン付加物、旭電化社製)、プルロニッ
クL−64(HLB=10、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレン付加物、旭電化社製)などが挙げられ
る。これらの中でも、サーフィノール440が好まし
い。
【0021】高分子水溶液 本発明の高分子水溶液は、水媒体に対して、水溶液全量
基準で、(a)炭素数4〜10のビニル系モノマーと
α,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重
合体の水溶性塩10〜60重量%(固形分濃度)と、
(b)水溶性2A族金属塩を2A族金属として0.5〜
10重量%、及び(c)HLB値が10以下のノニオン
系界面活性剤0.005〜0.2重量%とを含有させる
ことにより得ることができる。
基準で、(a)炭素数4〜10のビニル系モノマーと
α,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重
合体の水溶性塩10〜60重量%(固形分濃度)と、
(b)水溶性2A族金属塩を2A族金属として0.5〜
10重量%、及び(c)HLB値が10以下のノニオン
系界面活性剤0.005〜0.2重量%とを含有させる
ことにより得ることができる。
【0022】該共重合体の水溶性塩の固形分濃度は、好
ましくは15〜50重量%である。この固形分濃度が1
0重量%未満であると、希薄すぎて取扱が不便であり、
逆に、60重量%を越えると、該共重合体の水溶性塩が
析出しやすく、しかも水溶液の粘度が上昇しすぎて取扱
が困難となる。水溶性2A族金属塩の使用割合が過小で
あると、消泡効果が小さく、逆に、多すぎると、セメン
ト配合物の凝結遅延性が大となる。HLB値が10以下
のノニオン系界面活性剤は、0.005〜0.2重量
%、好ましくは0.01〜0.15重量%の割合で添加
する。ノニオン系界面活性剤の使用割合が少なすぎる
と、消泡効果が小さく、逆に、大きすぎると、ノニオン
系界面活性剤が本来有する起泡性が大きくなり、しか
も、ノニオン系界面活性剤が析出しやすくなる。
ましくは15〜50重量%である。この固形分濃度が1
0重量%未満であると、希薄すぎて取扱が不便であり、
逆に、60重量%を越えると、該共重合体の水溶性塩が
析出しやすく、しかも水溶液の粘度が上昇しすぎて取扱
が困難となる。水溶性2A族金属塩の使用割合が過小で
あると、消泡効果が小さく、逆に、多すぎると、セメン
ト配合物の凝結遅延性が大となる。HLB値が10以下
のノニオン系界面活性剤は、0.005〜0.2重量
%、好ましくは0.01〜0.15重量%の割合で添加
する。ノニオン系界面活性剤の使用割合が少なすぎる
と、消泡効果が小さく、逆に、大きすぎると、ノニオン
系界面活性剤が本来有する起泡性が大きくなり、しか
も、ノニオン系界面活性剤が析出しやすくなる。
【0023】水溶液中の各成分が所望の濃度となるよう
に調整するには、各成分の使用割合を調整すると共に、
前記共重合体の水溶性塩を形成する際に用いる水の量を
調整するか、あるいはこれに加えて、水溶性2族金属塩
やノニオン系界面活性剤の添加時に、水で適宜希釈する
等により行うことができる。本発明の高分子水溶液は、
該高分子水溶液の比濁分析において、濁度計で測定した
室温における濁度が40未満、好ましくは35未満、よ
り好ましくは30未満であり、ノニオン系界面活性剤が
析出していない透明な均一高分子水溶液である。高分子
水溶液の濁度が40以上であると、経時により、ノニオ
ン系界面活性剤が析出する。
に調整するには、各成分の使用割合を調整すると共に、
前記共重合体の水溶性塩を形成する際に用いる水の量を
調整するか、あるいはこれに加えて、水溶性2族金属塩
やノニオン系界面活性剤の添加時に、水で適宜希釈する
等により行うことができる。本発明の高分子水溶液は、
該高分子水溶液の比濁分析において、濁度計で測定した
室温における濁度が40未満、好ましくは35未満、よ
り好ましくは30未満であり、ノニオン系界面活性剤が
析出していない透明な均一高分子水溶液である。高分子
水溶液の濁度が40以上であると、経時により、ノニオ
ン系界面活性剤が析出する。
【0024】本発明の高分子水溶液は、塗料や塗工紙等
の顔料分散剤、水処理剤、洗剤ビルダー、サイズ剤、石
炭スラリー分散剤、セメント分散剤、染料分散剤、農薬
分散剤、金属洗浄剤、接着剤などとして広範な分野で使
用することができる。また、それぞれの用途に使用する
に際し、汎用の添加剤を添加することができる。
の顔料分散剤、水処理剤、洗剤ビルダー、サイズ剤、石
炭スラリー分散剤、セメント分散剤、染料分散剤、農薬
分散剤、金属洗浄剤、接着剤などとして広範な分野で使
用することができる。また、それぞれの用途に使用する
に際し、汎用の添加剤を添加することができる。
【0025】セメント分散剤 本発明の高分子水溶液は、低起泡性であり、セメント分
散性能に優れているため、特に、セメント分散剤として
好適である。本発明の高分子水溶液をセメント分散剤と
して使用する場合には、セメントに対して、固形分基準
で、通常、0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜
3重量%の割合で使用される。本発明のセメント分散剤
は、消泡剤をさらに添加する必要がないため、作業工程
を簡略化することができる。本発明のセメント分散剤の
使用割合が少なすぎると、分散剤としての性能が低下
し、逆に、多すぎると、セメントの硬化に悪影響を及ぼ
す。
散性能に優れているため、特に、セメント分散剤として
好適である。本発明の高分子水溶液をセメント分散剤と
して使用する場合には、セメントに対して、固形分基準
で、通常、0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜
3重量%の割合で使用される。本発明のセメント分散剤
は、消泡剤をさらに添加する必要がないため、作業工程
を簡略化することができる。本発明のセメント分散剤の
使用割合が少なすぎると、分散剤としての性能が低下
し、逆に、多すぎると、セメントの硬化に悪影響を及ぼ
す。
【0026】本発明のセメント分散剤をセメント配合物
に添加する時期は、使用目的に応じて適宜選択すること
ができる。その具体な方法として、例えば、セメントに
予め混合する方法、コンクリート等のセメント配合物の
混練時に同時添加する方法、水や他の混和剤を加えて攪
拌を開始した後に添加する方法、予め配合物を練り上げ
た後に適当な間隔をおいて後に添加する方法などが挙げ
られる。
に添加する時期は、使用目的に応じて適宜選択すること
ができる。その具体な方法として、例えば、セメントに
予め混合する方法、コンクリート等のセメント配合物の
混練時に同時添加する方法、水や他の混和剤を加えて攪
拌を開始した後に添加する方法、予め配合物を練り上げ
た後に適当な間隔をおいて後に添加する方法などが挙げ
られる。
【0027】本発明のセメント分散剤が適用できるセメ
ントの種類は、特に限定されない。その具体例として
は、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトラ
ンドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、アルミナ
セメント、フライアッシュセメント、高炉セメント、シ
リカセメント、鉱滓セメント、各種混合セメントなどが
挙げられる。また、セメントミルクの用途にも有効であ
る。本発明のセメント分散剤は、それ単独で使用するこ
とができるが、他のセメント混和剤と併用してもよい。
併用できるセメント混和剤としては、例えば、従来のセ
メント分散剤、空気連行剤、セメント湿潤分散剤、膨張
剤、防水剤、強度補強剤、硬化促進剤、凍結促進剤、凝
結遅延剤等が挙げられる。
ントの種類は、特に限定されない。その具体例として
は、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトラ
ンドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、アルミナ
セメント、フライアッシュセメント、高炉セメント、シ
リカセメント、鉱滓セメント、各種混合セメントなどが
挙げられる。また、セメントミルクの用途にも有効であ
る。本発明のセメント分散剤は、それ単独で使用するこ
とができるが、他のセメント混和剤と併用してもよい。
併用できるセメント混和剤としては、例えば、従来のセ
メント分散剤、空気連行剤、セメント湿潤分散剤、膨張
剤、防水剤、強度補強剤、硬化促進剤、凍結促進剤、凝
結遅延剤等が挙げられる。
【0028】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。
ついてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。
【0029】[実施例1]ラジカル重合によって得られ
たイソアミレンと無水マレイン酸との等モル共重合体
(重量平均分子量6000)粉末100重量部に、該共
重合体中の無水マレイン酸基1モルに対して、1.5モ
ル(式量)の水酸化ナトリウムを含有する水酸化ナトリ
ウム水溶液220重量部を添加し、固形分濃度40重量
%の高分子水溶液を調製した。得られた水溶液100重
量部に対して、0.9重量部(約0.9重量%)となる
量のMgを含有する硫酸マグネシウムを加えた後、サー
フィノール440(HLB=6、アセチレングリコール
ポリオキシエチレン付加物、日信化学社製)を0.05
重量部(約0.05重量%)添加して、均一高分子水溶
液を得た。得られた水溶液の濁度は、27であった。
たイソアミレンと無水マレイン酸との等モル共重合体
(重量平均分子量6000)粉末100重量部に、該共
重合体中の無水マレイン酸基1モルに対して、1.5モ
ル(式量)の水酸化ナトリウムを含有する水酸化ナトリ
ウム水溶液220重量部を添加し、固形分濃度40重量
%の高分子水溶液を調製した。得られた水溶液100重
量部に対して、0.9重量部(約0.9重量%)となる
量のMgを含有する硫酸マグネシウムを加えた後、サー
フィノール440(HLB=6、アセチレングリコール
ポリオキシエチレン付加物、日信化学社製)を0.05
重量部(約0.05重量%)添加して、均一高分子水溶
液を得た。得られた水溶液の濁度は、27であった。
【0030】[実施例2]添加する硫酸マグネシウムの
量を、Mgとして1.5重量%となるように変えたこと
以外は、実施例1と同様にして均一高分子水溶液を作成
したところ、濁度30の水溶液が得られた。
量を、Mgとして1.5重量%となるように変えたこと
以外は、実施例1と同様にして均一高分子水溶液を作成
したところ、濁度30の水溶液が得られた。
【0031】[実施例3]添加する硫酸マグネシウムの
量を、Mgとして5.0重量%となるように変えたこと
以外は、実施例1と同様にして均一高分子水溶液を作成
したところ、濁度23の水溶液が得られた。
量を、Mgとして5.0重量%となるように変えたこと
以外は、実施例1と同様にして均一高分子水溶液を作成
したところ、濁度23の水溶液が得られた。
【0032】[実施例4]硫酸マグネシウムに代えて、
塩化マグネシウムを使用したこと以外は、実施例1と同
様にして、均一高分子水溶液を作成した。得られた水溶
液の濁度は、21であった。
塩化マグネシウムを使用したこと以外は、実施例1と同
様にして、均一高分子水溶液を作成した。得られた水溶
液の濁度は、21であった。
【0033】[比較例1]硫酸マグネシウムを添加しな
かったこと以外は、実施例1と同様にして、高分子水溶
液を作成したところ、濁度20の水溶液が得られた。
かったこと以外は、実施例1と同様にして、高分子水溶
液を作成したところ、濁度20の水溶液が得られた。
【0034】[比較例2]サーフィノール440を添加
しなかったこと以外は、実施例1と同様にして高分子水
溶液を作成したところ、濁度24の水溶液が得られた。
しなかったこと以外は、実施例1と同様にして高分子水
溶液を作成したところ、濁度24の水溶液が得られた。
【0035】[比較例3]サーフィノール440の添加
量を0.25重量%にしたこと以外は、実施例1と同様
にして高分子水溶液を作成したところ、濁度55の不均
一な水溶液(混合物)が得られた。
量を0.25重量%にしたこと以外は、実施例1と同様
にして高分子水溶液を作成したところ、濁度55の不均
一な水溶液(混合物)が得られた。
【0036】[実施例5]前記実施例及び比較例で得ら
れた各高分子水溶液について、水溶液の均一性、及びセ
メント分散剤としての性能評価を行った。セメント分散
剤としての性能評価中、起泡性の評価は、測定温度5℃
で行った。
れた各高分子水溶液について、水溶液の均一性、及びセ
メント分散剤としての性能評価を行った。セメント分散
剤としての性能評価中、起泡性の評価は、測定温度5℃
で行った。
【0037】(濁度)高分子水溶液の均一性について
は、濁度40以上の水溶液では、安定ではなくノニオン
系界面活性剤が分離することから、濁度計で測定した室
温(20℃)における濁度を指標とした。
は、濁度40以上の水溶液では、安定ではなくノニオン
系界面活性剤が分離することから、濁度計で測定した室
温(20℃)における濁度を指標とした。
【0038】(気泡含有率)高分子水溶液の起泡性につ
いては、普通ポルトランドセメント100重量部、セメ
ントに対して固形分で0.24重量部になる量の高分子
水溶液、及び全水分がセメントと等重量になる水分から
なるの混合物を、ホモジナイザーで攪拌混合した場合の
スラリー比重を測定し、高分子水溶液を添加しない場合
のスラリー比重との比により、気泡含有率(%)を求め
て評価した。測定温度は、5℃であった。
いては、普通ポルトランドセメント100重量部、セメ
ントに対して固形分で0.24重量部になる量の高分子
水溶液、及び全水分がセメントと等重量になる水分から
なるの混合物を、ホモジナイザーで攪拌混合した場合の
スラリー比重を測定し、高分子水溶液を添加しない場合
のスラリー比重との比により、気泡含有率(%)を求め
て評価した。測定温度は、5℃であった。
【0039】(Pロート減粘性)起泡含有率試験におけ
る配合でのセメントスラリー100重量部に、粘土(含
水比85重量%のカオリンSMAクレー)150重量部
を加え、ホモジナイザーで攪拌混合した粘土質混合物の
Pロート試験による流下時間(秒)を測定し、セメント
分散性の評価を行った。測定温度は、室温(20℃)で
あった。
る配合でのセメントスラリー100重量部に、粘土(含
水比85重量%のカオリンSMAクレー)150重量部
を加え、ホモジナイザーで攪拌混合した粘土質混合物の
Pロート試験による流下時間(秒)を測定し、セメント
分散性の評価を行った。測定温度は、室温(20℃)で
あった。
【0040】[比較例4]実施例5において、高分子水
溶液を使用しなかった場合(ブランク)を比較例4とし
た。結果を表1に示す。
溶液を使用しなかった場合(ブランク)を比較例4とし
た。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】 (脚注)SF−440:サーフィノール440
【0042】イソアミレン−無水マレイン酸共重合体の
水酸化ナトリウム中和物の使用(比較例1)により、粘
土質配合の減粘性は得られるが、水溶性Mg化合物を含
有していないと、気泡含有率が極めて大きくなる。サー
フィノール440を添加しなかった場合(比較例2)に
も、気泡含有率が大きくなる。サーフィノール440の
使用割合が大きすぎる場合(比較例3)には、濁度が大
きくなり、高分子水溶液調製の1日後には、サーフィノ
ール440の分離が確認された。これに対して、イソア
ミレン−無水マレイン酸共重合体の水溶性塩と、水溶性
Mg化合物と、サーフィノール440との併用系(実施
例1〜4)では、水溶液の均一性及びセメント分散性が
良好で、かつ、気泡含有率が大幅に減少する。
水酸化ナトリウム中和物の使用(比較例1)により、粘
土質配合の減粘性は得られるが、水溶性Mg化合物を含
有していないと、気泡含有率が極めて大きくなる。サー
フィノール440を添加しなかった場合(比較例2)に
も、気泡含有率が大きくなる。サーフィノール440の
使用割合が大きすぎる場合(比較例3)には、濁度が大
きくなり、高分子水溶液調製の1日後には、サーフィノ
ール440の分離が確認された。これに対して、イソア
ミレン−無水マレイン酸共重合体の水溶性塩と、水溶性
Mg化合物と、サーフィノール440との併用系(実施
例1〜4)では、水溶液の均一性及びセメント分散性が
良好で、かつ、気泡含有率が大幅に減少する。
【0043】本発明の実施態様は、以下の通りである。 (1)水媒体に対して、水溶液全量基準で、(a)炭素
数4〜10のビニル系モノマーとα,β−不飽和ジカル
ボン酸またはその無水物との共重合体の水溶性塩15〜
50重量%、(b)水溶性2A族金属塩を2A族金属と
して0.5〜10重量%、及び(c)HLB値が10以
下のノニオン系界面活性剤0.01〜0.15重量%を
含有せしめてなる前記高分子水溶液。 (2)ビニル系モノマーが、炭素数4〜6の鎖状モノオ
レフィンである前記高分子水溶液。 (3)共重合体が、炭素数4〜10のビニル系モノマー
20〜80モル%とα,β−不飽和ジカルボン酸または
その無水物80〜20モル%との共重合体である前記高
分子水溶液。 (4)共重合体が、イソアミレン−無水マレイン酸共重
合体である前記高分子水溶液。 (5)2A族金属塩が、マグネシウム塩である前記高分
子水溶液。 (6)ノニオン系界面活性剤が、アセチレングリコール
ポリオキシエチレン付加物である前記高分子水溶液。 (7)ノニオン系界面活性剤のHLB値が6以下である
前記高分子水溶液。 (8)セメントに対して、固形分基準で0.01〜5重
量%の割合で使用されるものである前記セメント分散
剤。
数4〜10のビニル系モノマーとα,β−不飽和ジカル
ボン酸またはその無水物との共重合体の水溶性塩15〜
50重量%、(b)水溶性2A族金属塩を2A族金属と
して0.5〜10重量%、及び(c)HLB値が10以
下のノニオン系界面活性剤0.01〜0.15重量%を
含有せしめてなる前記高分子水溶液。 (2)ビニル系モノマーが、炭素数4〜6の鎖状モノオ
レフィンである前記高分子水溶液。 (3)共重合体が、炭素数4〜10のビニル系モノマー
20〜80モル%とα,β−不飽和ジカルボン酸または
その無水物80〜20モル%との共重合体である前記高
分子水溶液。 (4)共重合体が、イソアミレン−無水マレイン酸共重
合体である前記高分子水溶液。 (5)2A族金属塩が、マグネシウム塩である前記高分
子水溶液。 (6)ノニオン系界面活性剤が、アセチレングリコール
ポリオキシエチレン付加物である前記高分子水溶液。 (7)ノニオン系界面活性剤のHLB値が6以下である
前記高分子水溶液。 (8)セメントに対して、固形分基準で0.01〜5重
量%の割合で使用されるものである前記セメント分散
剤。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ビニル系モノマーと
α,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重
合体の水溶性塩とノニオン系界面活性剤とを含有する水
溶液であって、均一かつ安定な水溶液を形成し、低起泡
性で分散剤としての性能に優れている高分子水溶液が提
供される。本発明の高分子水溶液は、セメント分散剤、
顔料分散剤、石炭−水スラリー分散剤、農薬分散剤など
として広範な分野で使用することができる。
α,β−不飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重
合体の水溶性塩とノニオン系界面活性剤とを含有する水
溶液であって、均一かつ安定な水溶液を形成し、低起泡
性で分散剤としての性能に優れている高分子水溶液が提
供される。本発明の高分子水溶液は、セメント分散剤、
顔料分散剤、石炭−水スラリー分散剤、農薬分散剤など
として広範な分野で使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 101/00 LTB
Claims (2)
- 【請求項1】 水媒体に対して、水溶液全量基準で、
(a)炭素数4〜10のビニル系モノマーとα,β−不
飽和ジカルボン酸またはその無水物との共重合体の水溶
性塩10〜60重量%、(b)水溶性2A族金属塩を2
A族金属として0.5〜10重量%、及び(c)HLB
値が10以下のノニオン系界面活性剤0.005〜0.
2重量%を含有せしめてなる高分子水溶液。 - 【請求項2】 請求項1記載の高分子水溶液を主成分と
することを特徴とするセメント分散剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6259181A JPH08100099A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 高分子水溶液及びセメント分散剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6259181A JPH08100099A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 高分子水溶液及びセメント分散剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08100099A true JPH08100099A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17330499
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6259181A Pending JPH08100099A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 高分子水溶液及びセメント分散剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08100099A (ja) |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP6259181A patent/JPH08100099A/ja active Pending
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