JPH08100366A - 濃染性特殊加工糸 - Google Patents

濃染性特殊加工糸

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JPH08100366A
JPH08100366A JP19320394A JP19320394A JPH08100366A JP H08100366 A JPH08100366 A JP H08100366A JP 19320394 A JP19320394 A JP 19320394A JP 19320394 A JP19320394 A JP 19320394A JP H08100366 A JPH08100366 A JP H08100366A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後加工性がよく,かつ,製編織して染色すれ
ば,濃染効果に優れた布帛とすることができる濃染性特
殊加工糸を提供する。 【構成】 表面に凹凸形状もしくは微細孔を有するフィ
ラメントで構成されたポリエステル捲縮加工糸である。
また,複屈折率(Δn)が70×10-3〜 120×10-3,伸度
が20〜50%,捲縮率が20%以下であり,かつ,布帛の黒
色染料による染色L値が11.5以下となる濃染性を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,後加工性がよく,か
つ,製編織して染色すれば,濃染効果に優れた布帛とす
ることができる濃染性特殊加工糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今の高級指向に伴い,フォーマルブラ
ック等の分野では濃染効果に優れた加工糸が要望されて
いる。このため,ポリエステル高配向未延伸糸(以下,
未延伸糸という。) を延伸同時仮撚加工するに際し, 延
伸倍率をできるだけ低くして仮撚加工を施し,糸条の配
向度を抑えて濃染効果を高めた加工糸が提案されてい
る。
【0003】しかしながら,延伸倍率を低くすると,通
常のピンタイプ仮撚法ではバルーニングのために糸切れ
が発生し,また,フリクションタイプでは低張力化に伴
い加撚効率が悪くなる等,操業面で難しく,低配向度の
仮撚捲縮加工糸を得るのが困難な現状である。
【0004】そこで,本発明者らは,特開平4-214431号
公報において,ピンタイプやフリクションタイプに代わ
る施撚体として流体旋回ノズルを利用して仮撚加工する
方法を提案した。この方法では,施撚体に流体旋回ノズ
ルを用い,未延伸糸を延伸せずに低い仮撚数で仮撚加工
を施すことで,低配向度の濃染効果に優れた仮撚捲縮加
工糸を得ることができる。しかしながら,得られる加工
糸の残留伸度が高く,非常に伸びやすい性質の加工糸で
あるため,製織準備工程や製編織時に受ける張力によっ
て糸条が伸ばされやすく,この加工糸単独では後加工性
に問題があり,実用上単独で用いることはできなかっ
た。
【0005】この問題を解決するために,他の延伸糸と
複合する方法も提案されているが,この方法で得られる
複合加工糸は,低配向度の糸条と延伸糸との組合わせに
なり,両糸条間で染色性に差があるためイラツキが発生
して濃染効果が半減するという問題があった。
【0006】一方,特公昭59-34810号公報には,半延伸
糸を流体加撚素子を用いて低延伸倍率下で仮撚加工し,
引き続いて,1.05〜1.7 倍の延伸倍率で延伸して得た捲
縮加工糸が記載されている。この加工糸は濃染効果を目
的としたものではなく,2次延伸倍率を高くして通常の
仮撚加工糸並の捲縮を発現させたものであるが,半延伸
糸に低延伸倍率下で流体旋回ノズルを用いて仮撚加工を
施していることから,通常の仮撚加工糸に比べると濃染
効果は認められるものの,まだ,不十分なものであっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来の問題を解消し,後加工性がよくて,複合糸にするこ
となく単独で用いることができて,かつ,濃染効果に優
れた布帛とすることができる濃染性特殊加工糸を提供す
ることを技術的な課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果,フィラメントの
表面が特殊な形状を呈する糸条を採用して低配向, 低伸
度の糸質特性とすることによって,布帛の染色L値を格
段に低下させることができることを知見して,本発明に
到達した。
【0009】すなわち,本発明は,次の構成を有するも
のである。
【0010】(1) 表面に凹凸形状もしくは微細孔を有す
るフィラメントで構成されたポリエステル捲縮加工糸で
あって,複屈折率(Δn)が70×10-3〜 120×10-3,伸
度が20〜50%,捲縮率が20%以下で,糸条の表面にルー
プやたるみを有し,かつ,布帛の黒色染料による染色L
値が11.0以下となる濃染性を有することを特徴とする濃
染性特殊加工糸。
【0011】(2) 糸条の表面にループやたるみを有し,
かつ,布帛の黒色染料による染色L値が11.0以下となる
濃染性を有することを特徴とする上記(1) 記載の濃染性
特殊加工糸。
【0012】以下,本発明について詳細に説明する。
【0013】本発明の濃染性特殊加工糸は,糸条を構成
するフィラメントの表面が微細な凹凸形状もしくはマイ
クロクレータ状の微細孔を有しているものである。本発
明でいう凹凸形状もしくは微細孔とは,μm単位の微小
なものをいい,単なる異形断面糸(三角断面,六角断面
等)の断面形状をいうものではない。なお,上記の表面
形状は,加工糸の段階で存在していてもよいが,製編織
した後,布帛の状態で形成してもよい。
【0014】糸条を構成するフィラメントが上記のよう
な表面形状を呈するので,繊維表面に光を照射した場
合,その不規則な表面形状によって光は乱反射を繰り返
し,繊維内部に吸収されて外部への反射光が少なくなる
という作用効果によって,深みのある色を表現すること
が可能となる。
【0015】また,本発明の加工糸は,複屈折率(Δ
n)が70×10-3〜120 ×10-3,伸度が20〜50%,捲縮率
が20%以下の特性を満足していることが必要である。複
屈折率(Δn)が70×10-3〜 120×10-3であると,配向
度の進行が極力抑えられた低配向度糸であるため,染料
の吸尽率が高くて濃染性が格段に向上した糸条となる。
特に90×10-3〜 110×10-3の範囲が好ましい。複屈折率
(Δn)が70×10-3未満では,濃染効果は有するもの
の,低配向の糸条であるため,物性の経日変化や品質の
バラツキが生じる。また,複屈折率(Δn)が 120×10
-3を超えると,繊維内部の構造が変化した配向度の高い
ものであり,染料が繊維内部に入り難くて濃染効果は期
待できない。
【0016】次に,加工糸の伸度が20〜50%であると,
製織準備工程や製編織時に受ける張力によって糸条が伸
ばされることがなく,後加工性に優れ,品質の安定した
布帛とすることができる。伸度が20%未満では,後加工
性に優れるものの,配向度が進んで延伸糸に近似してく
るため,濃染効果は期待できない。また,伸度が50%を
超えると,製織準備工程や製編織時に受ける張力により
糸条が伸ばされやすくなり,後加工性が悪くなって品質
の安定した布帛を得ることができない。
【0017】さらに,捲縮率が20%以下であると,加工
糸製造時の繊維のねじれ現象が弱いため,繊維内部の構
造変化が少なく,しかもゆるやかな断面変形が生じてい
るため,配向度の進行が極力抑えられたものであり,濃
染効果に優れたものとなる。
【0018】捲縮率は特に5〜15%が好ましい。捲縮率
が20%を超えると,繊維のねじれ現象が強いため,繊維
内部の構造変化や断面変形が大きくなり,配向度が進ん
だものとなって,濃染効果を期待することができない。
【0019】上述したように,本発明の濃染性特殊加工
糸は,糸条を構成するフィラメントの表面形状と糸質物
性がもたらす相乗効果により,製編織して布帛にした
後,黒色染料で染色すれば,L値が11.5以下, 好ましく
は10.5以下となる濃染性を有するものとなる。
【0020】また,上記の加工糸にループやたるみを付
与すれば,さらに濃染性を向上させることができる。す
なわち, 上記の加工糸にループやたるみを付与すれば,
各々のフィラメントが複雑に屈曲して交絡し,糸条表面
にはループやたるみを形成した形態となる。
【0021】このような糸条形態を呈すると,フィラメ
ント間に空隙ができ,適度なふくらみを有するととも
に,ループやたるみによるスパンライク感を表現するこ
とができる。また,フィラメント間の複雑な内部屈折に
よって外部への乱反射光が少なくなり,色の深みが増
し,濃染性が一層向上する効果が得られる。
【0022】上記のように,ループやたるみを付与すれ
ば,糸条を構成するフィラメントの表面形状と糸質物性
に加えて,糸条形態の3者の特性がもたらす相乗効果に
より,製編織して布帛にした後,黒色染料で染色すれ
ば,L値が11.0以下, 好ましくは10.0以下となる濃染性
を有するものとなる。
【0023】本発明において,ポリエステルとしては,
ポリエチレンテレフタレート(PET)又はPETを主
成分とする共重合ポリエステルが好ましい。
【0024】次に,本発明の濃染性特殊加工糸の製法例
について説明する。
【0025】まず,供給糸となる未延伸糸としては,複
屈折率(Δn)20×10-3〜80×10-3のものを使用する。
複屈折率(Δn)が20×10-3未満では,物性の経時変化
が著しくて品質にバラツキが生じたり,仮撚加工時に融
断するので好ましくない。また,80×10-3を超えると,
本発明の目的とする濃染性の加工糸が得られない。
【0026】前述したように,本発明の加工糸は,糸条
を構成するフィラメントの表面に凹凸形状もしくは微細
孔を有するものであるが,必ずしも供給糸そのものがこ
の形状である必要はなく,本発明の加工糸とした時点も
しくは布帛にして染色加工する前にそのような表面形状
になっていればよく,加工面からは,後処理(アルカリ
減量加工)で表面形状を変化させる方法が好ましい。
【0027】アルカリ等の溶剤で処理してフィラメント
の表面形状を変化させるには,溶解性の異なるポリマー
を複合紡糸法で紡糸し,易溶性成分を除去して異形化す
る方法や,ポリエステルの重合時又は紡糸時にポリエス
テルに対して不活性な微粒子を添加して紡糸し,アルカ
リ減量加工でこの微粒子を除去して微細孔を形成させる
方法等を採用することができる。
【0028】前者の易溶性成分を除去してフィラメント
の表面を凹凸形状に異形化する方法において,凹凸形状
の凸部の幅と高さは,数μm単位の微小なものが好まし
く,その数も15個以上で,多い方が好ましい。さらに,
凹凸部の配列分布やその形状は特に限定されるものでは
なく,例えば,図1に示すフィラメントの断面のよう
に,表面に凸部と凹部が交互にほぼ一様に分布し,凸部
の断面が長方形ないしほぼ台形状を呈するもの等を採用
することができる。
【0029】また,後者の微粒子を除去する方法におい
ては,微粒子の含有量がポリエステルの1〜15重量%,
微粒子の粒径2μm以下のものが好ましいが,紡糸時に
トラブルを起こさない範囲であればよい。そして,この
フィラメント表面の微粒子をアルカリ減量加工で除去す
れば,マイクロクレータ状の微細孔を形成することがで
きる。
【0030】上記で使用する微粒子の種類は特に限定さ
れるものではないが,セラミックス類等の無機化合物,
例えば,バリウム,カルシウム,マグネシウム,アルミ
ニウム等の酸化物,硫酸塩,炭酸塩,リン酸塩やシリカ
等を好適に用いることができる。
【0031】次に,上記したフィラメントの表面に凹凸
形状もしくは微細孔を有する未延伸糸もしくは後処理
(アルカリ減量加工)で前記形状となる未延伸糸を供給
糸として用い,図2に示す製造工程でループや弛みを有
する濃染性特殊加工糸を製造する例について説明する。
【0032】図2において,未延伸糸Yは,供給ローラ
1で供給ローラ1と第1引取ローラ4の間の仮撚加工域
に供給され,流体旋回ノズル3で加撚され,ヒータ2で
熱セットされる。次いで,第1引取ローラ4を経た糸条
は,第1引取ローラ4と第2引取ローラ5との間で延伸
が施された後,流体噴射ノズル6で流体噴射加工が施さ
れ,第3引取ローラ7を経てパッケージ8に捲き取られ
る。
【0033】また,糸条にループや弛みを付与しない場
合には,第1引取ローラ4と第2引取ローラ5との間で
延伸が施された加工糸を,流体噴射加工を施すことな
く,パッケージ8に捲き取ればよい。
【0034】上記の製造法において,仮撚加工条件とし
ては,例えば250m/minで加工する場合,オーバーフイー
ド率−3〜7%,ヒータ温度 200〜 220℃, 仮撚数(10,
000〜14,000)/D1/2(Dは供給糸の繊度:デニール) ,
流体旋回ノズルの空気圧力3〜5kg/cm2が好ましい。ま
た,延伸条件としては,延伸倍率が1.1 〜1.3 で, 延伸
温度は室温が好ましい。さらに,流体噴射加工の条件と
しては,オーバーフイード率3〜10%,空気圧力5〜7
kg/cm2が好ましい。
【0035】上記のように,未延伸糸を大きく延伸する
ことなく流体旋回ノズルで仮撚捲縮加工を施し,しかる
後に延伸することで,複屈折率(Δn)が70×10-3〜 1
20×10-3,伸度が20〜50%,捲縮率が20%以下である低
配向度の濃染性特殊加工糸が得られる。さらに, この加
工糸を流体噴射ノズルで流体処理して混繊交絡とループ
やたるみを付与すれば,さらに濃染性が向上した加工糸
となる。
【0036】なお,本発明でいう布帛の黒色染料による
染色L値は,次のようにして測定する。まず,糸条を筒
編地に編成し,次いで,下記の染色処方で染色を行う。 <染色処方> ・精 練 精 練 剤 : サンモールFL(日華化学社製) 2g/リットル 温度×時間 : 80℃×20分 ・アルカリ減量 苛性ソーダ : 40g/リットル 温度×時間 : 98℃×30分 ・染 色 染 料 : ダイアニックスブラックHG−FS 15%owf (三菱化成ヘキスト社製) 助 剤 : ニッカサンソルトSN−130 0.5g/リットル (日華化学社製) 酢 酸 0.2cc/リットル 浴 比 : 1:50 温度×時間 : 135℃×30分 ・洗 浄 還元洗浄剤 : ビスノールP−70 5g/リットル (一方社油脂工業社製) 温度×時間 : 80℃×20分 上記の染色処方で染色した筒編地を,マクベス社製MS
−2020型分光光度計でその反射率を測定し,CIE
labの色差式から濃度指標を求めた値が染色L値で
あり,染色L値は,その値が小さいほど深みのある色と
なる。
【0037】次に,本発明でいう捲縮率とは,次の方法
で測定されるものである。まず,検尺機で5回綛取りし
た糸条を二重にして,1/6000(g/d) の荷重下でスタンド
に吊り,30分間放置した後,この状態を維持したまま沸
水中に入れ,30分間放置する。その後,30分間風乾し
て,1/500(g/d)の荷重をかけて長さ(a)を測定する。
次に,荷重を外し,1/20(g/d) の荷重をかけてその長さ
(b)を測定する。そして,次式より捲縮率を求める。 捲縮率(%)=〔(b−a)/b〕×100 さらに,複屈折率(Δn)は,偏光顕微鏡とコンペンセ
ーターの組合わせによる干渉縞計測法で測定するもので
あり,伸度はJIS-L-1090に準じて測定するものである。
【0038】
【実施例】次に,本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0039】実施例1〜2 難溶出成分としてPETを,易溶出成分として5−ナト
リウムスルホイソフタル酸を2.5モル%と平均分子量が
7000のポリエチレングリコールを12重量%共重合したP
ETを用い,フィラメントの断面形状が図1に示すよう
に繊維の円周上に易溶出成分が難溶出成分をギヤー形状
に複数分割した芯鞘構造糸になるように設計した紡糸口
金と複合紡糸装置を用いて紡糸した。
【0040】得られた複屈折率(Δn)が58×10-3の未
延伸糸(110d/36f) を供給糸として用い,図2の製造工
程に従い,表1の条件で仮撚加工→室温延伸→流体処理
(実施例2のみ)を一連で行った。
【0041】
【表1】
【0042】得られた加工糸は,複屈折率(Δn)が96
×10-3,伸度が40%の低伸度低配向糸であり,実施例2
で得た加工糸は,糸条表面にループやたるみが形成され
た混繊交絡糸であった。これらの糸条を筒編地に編成し
た後,常法によるアルカリ減量加工で易溶出成分を除去
して本発明の濃染性特殊加工糸を得た。溶出後のフィラ
メント表面には,幅1μm,高さ2.5μmの凸部が30個
存在し,凹凸形状を有するものであった。その後,筒編
地を黒色染料で染色し,L値を測定したところ,実施例
1で得た筒編地のL値は10.0, 実施例2で得た筒編地の
L値は9.5で,いずれも深みのある黒色を呈し,品質の
優れた黒色編地であった。また,上記の筒編地の編成時
に糸条が伸ばされることもなく,工程通過性も優れたも
のであった。
【0043】比較例1 実施例1と同じ条件で仮撚加工のみを施して加工糸を得
た。得られた加工糸は伸度が70%と非常に伸びやすく,
この加工糸で筒編地を編成したが,編成時に受けた張力
で糸条が部分的に伸ばされ, 品質の安定した筒編地を得
ることができなかった。
【0044】実施例3〜4 微粒子として平均粒径0.2μmの炭酸カルシウムを5.5
重量%含有し,複屈折率(Δn)が55×10-3のPET未
延伸糸(80d/48f) を供給糸として用い,図2の製造工程
に従い,表2の条件で加工した(実施例3は,室温延伸
後の流体処理を施さず)。
【0045】
【表2】
【0046】得られた加工糸は,複屈折率(Δn)が 1
00×10-3,伸度が45%で,実施例4で得られた加工糸
は,ループやたるみを有する低伸度の交絡糸であった。
これらの糸条を筒編した後,実施例1と同様にアルカリ
減量加工と染色仕上げ加工を施した。
【0047】アルカリ減量後のフィラメントは,表面か
ら微粒子が除去され,マイクロクレータ状の微細孔が横
断面内で45個形成されており,実施例3で得られた筒編
地の染色後のL値は10.3, 実施例4で得られた筒編地の
染色後のL値は9.8といずれも低く,深色性が一段と向
上したものであった。
【0048】また,上記の筒編地の編成時に糸条が伸ば
されることもなく,工程通過性も優れたものであった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば,糸条を構成するフィラ
メントの特殊な表面形状と低伸度低配向度の糸質物性と
の相乗効果によって,後加工性がよく, かつ,濃染性に
優れた深みのある布帛が得られる織編物用の糸条として
好適な濃染性特殊加工糸を提供することが可能となる。
【0050】また,加工糸にループやたるみを付与すれ
ば,糸条を構成するフィラメントの特殊な表面形状と低
伸度低配向度の糸質物性に加えて, 糸条表面のループや
たるみによる交絡糸特有の糸条形態の3者の相乗効果に
よって,さらに濃染性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濃染性特殊加工糸を構成するフィラメ
ント表面の一例を示す横断面模式図である。
【図2】本発明のループやたるみを有する濃染性特殊加
工糸の製法例を示す概略工程図である。
【符号の説明】
Y 未延伸糸 1 供給ローラ 2 ヒータ 3 流体旋回ノズル 4 第1引取ローラ 5 第2引取ローラ 6 流体噴射ノズル 7 第3引取ローラ 8 パッケージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06M 101:32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸形状もしくは微細孔を有する
    フィラメントで構成されたポリエステル捲縮加工糸であ
    って,複屈折率(Δn) が70×10-3〜 120×10-3,伸度
    が20〜50%,捲縮率が20%以下であり,かつ,布帛の黒
    色染料による染色L値が11.5以下となる濃染性を有する
    ことを特徴とする濃染性特殊加工糸。
  2. 【請求項2】 糸条の表面にループやたるみを有し,か
    つ,布帛の黒色染料による染色L値が11.0以下となる濃
    染性を有することを特徴とする請求項1記載の濃染性特
    殊加工糸。
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