JPH08102037A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH08102037A JPH08102037A JP6258668A JP25866894A JPH08102037A JP H08102037 A JPH08102037 A JP H08102037A JP 6258668 A JP6258668 A JP 6258668A JP 25866894 A JP25866894 A JP 25866894A JP H08102037 A JPH08102037 A JP H08102037A
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Abstract
ル記録媒体用として好適な特性を有する磁気記録媒体に
関する。 【構成】支持体上に非磁性層と磁性層を含む複数層を設
けてなり、磁性層に含まれる強磁性粉末(A)がFe原
子100重量部に対しAlを2〜20重量部、Coを1
0〜60重量部、及びSm、Y、Pr、Nd、Laより
選ばれる少なくとも一種の希土類元素を1〜16重量部
含有し、かつその飽和磁化(σs)が130〜170e
mu/gであり、また強磁性粉末(A)の平均長軸長を
La(nm)、軸比をXaとし、非磁性層に含まれる非
磁性粉末(B)の平均長軸長をLb(nm)、軸比をX
bとするとき、 30≦La≦110 3≦Xa≦8 La<L
b 80≦Lb≦280 5≦Xb≦12 であり、かつ最上層の磁性層の平均表面粗さ(Ra)が
0.0005〜0.006μmである磁気記録媒体。
Description
周波数領域で高C/N比をもち、特にデジタル記録媒体
用として好適な特性を有する磁気記録媒体に関する。
プとともに下層に非磁性層を用いた塗布型の薄層メタル
重層媒体が注目されている。また下層に非磁性の針状フ
ィラーを用いることにより記録媒体の性能を向上させる
技術が特開平5−62177号、特開平5−34701
7号において提案されている。ところでデジタル記録媒
体用として近年ますます高C/N比が必要とされてお
り、これを塗布型のメタル媒体で達成するためには従来
より大幅に超微粒子化した磁性粉を使いこなすことが必
要となってくる。ところで、超微粒子磁性粉を用いるこ
とは、C/N比向上のための必要条件であるが、反面ヤ
ング率、カール、熱硬化等の物性が低下するために、走
行耐久性(特に低温において)に問題をおこしたり、ヘ
ッドタッチ特性(エンベロープ特性)やドロップアウト
特性、スチル耐久性が劣化するという問題が起こった。
これらの問題の解決のためには特開平5−62177
号、特開平5−347017号、特開平5−18217
3号において示される技術では不十分であった。上記の
問題を解決するためには、上、下層に用いられる磁性粉
やフィラーの平均長軸長、針状比の選択、磁性粉中のA
l、Co、希土類元素の重量、磁性粉の飽和磁化、磁性
層表面粗さについて適切な範囲があり、それらを同時に
満足する必要があることがわかった。また従来より磁気
記録媒体の走行耐久性を向上させるために、2種以上の
大、小のカーボンブラックが併用されている(特開昭5
9−14127号)。しかしながら、磁性層表面が超平
滑となるにつれて、バックコート層からの転写の問題に
よるC/N比の劣化や高温高湿下での繰り返し走行耐久
性が従来より大きな問題となり、この問題解決のために
は特開昭59−14127号の技術では不十分であっ
た。
して、本発明の課題は 1)高周波数帯域において高いC/N比を有し 2)低温における走行耐久性(特にヘッド目づまり抑
制)にすぐれ 3)ヘッドタッチ特性(エンベロープ特性)や 4)ドロップアウト特性にすぐれ 5)高温における繰り返し走行耐久性 6)スチル耐久性 にすぐれた磁気記録媒体の提供にある。
成によって達成される。 1 支持体上に非磁性層と磁性層を含む複数層を設けて
なり、磁性層に含まれる強磁性粉末(A)がFe原子1
00重量部に対しAlを2〜20重量部、Coを10〜
60重量部、及びSm、Y、Pr、Nd、Laより選ば
れる少なくとも一種の希土類元素を1〜16重量部含有
し、かつその飽和磁化(σs)が130〜170emu
/gであり、また強磁性粉末(A)の平均長軸長をLa
(nm)、軸比をXaとし、非磁性層に含まれる非磁性
粉末(B)の平均長軸長をLb(nm)、軸比をXbと
するとき、 30≦La≦110 3≦Xa≦8 La<L
b 80≦Lb≦280 5≦Xb≦12 であり、かつ最上層の磁性層の平均表面粗さ(Ra)が
0.0005〜0.006μmである磁気記録媒体。
数層を設けてなり、磁性層に含まれる強磁性粉末(A)
がFe原子100重量部に対しAlを2〜20重量部、
Coを10〜60重量部、及びSm、Y、Pr、Nd、
Laより選ばれる少なくとも一種の希土類元素を1〜1
6重量部含有し、かつその飽和磁化(σs)が130〜
170emu/gであり、また強磁性粉末(A)の結晶
子サイズをSa(nm)、軸比をXaとし、非磁性層に
含まれる非磁性粉末(B)の結晶子サイズをSb(n
m)、軸比をXbとするとき、 Xa<Xb 5≦Sa≦17 8≦Sb≦30
Sa<Sb である磁気記録媒体。
して、以下の3〜6を挙げることができる。 3 支持体の一方の面に磁性層を含む複数層を設けてあ
り、他面にバックコート層を設けてあり、バックコート
層に数平均粒径が10〜30nmの導電性粉末が全導電
性粉末の70〜100重量%用いられ、且つバックコー
ト層の平均表面粗さ(Ra)が0.003〜0.020
μmである請求項1または2記載の磁気記録媒体。
層を設けてあり、他面にバックコート層を設けてあり、
バックコート層に数平均粒径が10〜30nm及び35
〜100nmの少なくとも2種の導電性粉末が用いら
れ、且つバックコート層の平均表面粗さ(Ra)が0.
003〜0.020μmである前記3の磁気記録媒体。
層を設けてあり、他面にバックコート層を設けてあり、
バックコート層に数平均粒径が50〜150nmの導電
性粉末が全導電性粉末の70〜100重量%用いられ、
且つバックコート層の平均表面粗さ(Ra)が0.00
3〜0.020μmである請求項1または2記載の磁気
記録媒体。
〜0.3μmの無機質粉末または有機質粉末が含まれて
いる前記3〜5のいずれか記載の磁気記録媒体。
りである。特に請求項1又は2の構成をとることで、上
記1)〜5)の中でも3)ヘッドタッチ特性(エンベロ
ープ特性)を向上させる効果が顕著である。この理由は
明らかでないが、1つにはテープが磁性層側に過度にカ
ールするのを防ぐ効果があるためと思われる。ここでL
aは好ましくは40≦La≦100、より好ましくは5
0≦La≦80である。Lbは好ましくは100≦Lb
≦250、より好ましくは120≦Lb≦200であ
る。またXaは好ましくは4≦Xa≦8であり、より好
ましくは5≦Xa≦7である。またXbは好ましくは5
≦Xb≦10であり、より好ましくは6≦Xb≦9であ
る。また好ましくは20≦Lb−La≦120であり、
より好ましくは40≦Lb−La≦100である。また
Raは好ましくは0.0005≦Ra≦0.005、よ
り好ましくは0.001≦Ra≦0.004である。
Sa≦15、より好ましくは9≦Sa≦13である。S
bは好ましくは10≦Sb≦27、より好ましくは12
≦Sb≦22である。またSb>Saであり、好ましく
は2≦Sb−Sa≦15、より好ましくは4≦Sb−S
a≦10である。
に含まれる導電性粉末の数平均粒径が好ましくは10〜
25nm及び35〜85nm、より好ましくは10〜2
0nm及び40〜70nmである。またバックコート層
の平均表面粗さ(Ra)は好ましくは0.005〜0.
015μm、より好ましくは0.007〜0.012μ
mである。
に含まれる導電性粉末の数平均粒径が好ましくは60〜
130nm、より好ましくは70〜100nmである。
またバックコート層の平均表面粗さ(Ra)は好ましく
は0.005〜0.015μm、より好ましくは0.0
07〜0.012μmである。
に含まれる無機質粉末または有機質粉末の数平均粒径は
好ましくは0.03〜0.25μm、より好ましくは
0.05〜0.20μmである。
討した結果、以下のことが判明した。本発明の課題であ
る高周波数帯域における高いC/N比を得るためには、
上層に平均長軸長(La)が30〜110nmの超微粒
子磁性粉を用いることが必要であるが、特開平5−54
381号に示されるように下層に用いられる非磁性粉の
平均粒径が上層に用いられる磁性粉の平均長軸長より小
さい場合や下層に用いられる非磁性粉の軸比(Xb)が
5より小さい場合には、磁性層側へのカールが大きくな
り、またヤング率も低下し、ヘッドタッチ特性やスチル
耐久性が劣化してしまう。本発明者は上層に超微粒子磁
性粉(30≦La≦110)を用いても、下層に含まれ
る非磁性粉末の平均長軸長(Lb)が上層に用いられる
磁性粉の平均長軸長より大きくなるように80≦Lb≦
280とするとともに、下層に含まれる非磁性粉末の軸
比(Xb)を5≦Xb≦12と設定することで、媒体の
磁性層側へのカールを防止でき、かつヤング率も向上
し、ヘッドタッチ特性やスチル耐久性が大幅に向上する
ことをつきとめた。
La≦110)を用いた媒体において、スチル耐久性を
より向上させるためには熱硬化させることの効果が大き
いことをみいだしたが、その場合でも、特開昭60−3
8725号に示されるようにバックコート層に平均粒径
が150nmより大きなカーボンブラックを併用する
と、転写をおこしてしまい、C/N比が大幅に劣化し
た。超微粒子磁性粉(30≦La≦110)を用いた媒
体に使用されるバックコート層としては本発明の好まし
い態様3〜5に示されるように大粒径のカーボンブラッ
クを使用しない特定のバックコート層を用いることが好
ましく、またそうすることで熱硬化しても転写が発生せ
ず、従ってC/N比の劣化が小さく、かつスチル耐久性
も更に向上した媒体を得ることが可能となる。
ことで、ヘッドタッチ特性(エンベロープ特性)を向上
させ、特に高周波数帯域における高いC/N比を得るこ
とができ、好ましい態様4、5、6の構成をとること
で、特に高温高湿における良好な繰り返し走行耐久性が
得られ、好ましい態様3の構成をとることで、特に転写
の問題を改良し、高周波数帯域において高いC/N比を
得ることができ、また好ましい態様3〜6のようなバッ
クコート層を設け、さらにキュア等の熱硬化を行うこと
でC/N比の劣化が少なく、かつスチル耐久性をより向
上させることができる。
いて詳述する。 −磁気記録媒体の構成− この発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体(1)上に、
強磁性粉末、好ましくは強磁性金属粉末を含有する上層
磁性層(2)及び構成層中の下層として前記非磁性支持
体と磁性層との間に、少なくとも1層の非磁性層(3)
を設けてなる。且つ必要に応じてバックコート層(4)
を設けてなる。
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレート等のポリエチレン類、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロー
スダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、
アラミド樹脂、ポリカーボネート等のプラスチック等を
挙げることができる。
にテープ状、フィルム状、シート状、カード状、ディス
ク状、ドラム状等がある。非磁性支持体の厚みには特に
制約はないが、例えば、フィルム状やシート状の場合
は、通常2〜100mμであり、好ましくは3〜50m
μであり、ディスクやカード状の場合は30mμ〜10
mm程度、ドラム状の場合はレコーダ等に応じて適宜に
選択される。
であっても多層構造のものであってもよい。また、この
非磁性支持体は、例えば、コロナ放電処理等の表面処理
を施されたものであってもよい。また、非磁性支持体の
上記磁性層が設けられていない面(裏面)には、磁気記
録媒体の走行性の向上、帯電防止及び転写防止等を目的
として、バックコート層を設けるのが好ましく、また磁
性層と非磁性支持体との間には、下引き層を設けること
ができる。また最上層の磁性層の上に必要に応じてオー
バーコート層を設けてもよい。
軸長(La)が30〜110nmである強磁性粉末、好
ましくは強磁性金属粉末を含有する。
(Sa)は5≦Sa≦17(nm)であるのが好まし
く、更に好ましくは6≦Sa≦15(nm)である。結
晶子の大きさがこの範囲にあると十分な記録を得ること
ができ、結晶子の大きさが5nm未満であると磁性粉が
常磁性を示し易くなり、磁気記録されなくなることも生
じる。更に必要に応じてバインダー及びその他の成分を
含有することができる。
は、出発物質となる原体の選択や、酸化還元条件の選
択、焼結防止剤の選択等、公知の方法を組み合わせるこ
とで行うことができる。
あり、好ましくは、0.01〜0.4μmであり、より
好ましくは0.02〜0.3μmである。磁性層の乾燥
膜厚が0.01μmより小さいと記録が十分になされな
いことにより、再生時に出力が得られないことがあり、
一方、0.5μm以上であると、膜厚損失により十分な
再生出力が得られないことがある。更に磁気記録媒体の
保磁力Hcは、好ましくは2000〜5000 Oe、
より好ましくは2000〜3000 Oeである。この
範囲であれば十分な記録を得ることができる。
の強磁性金属粉末を含有する。前記強磁性金属粉末は、
その構成元素としてFe、Al、Co及び、SmとNd
とYとPrとLaからなる群より選択される1種以上の
希土類元素を含有する。
全体組成におけるFe、Al、Co及び、SmとNdと
YとPrとLaからなる群より選択される1種以上の希
土類元素の存在比率が、Fe原子100重量部に対し
て、Al原子は2〜20重量部であり、Co原子は10
〜60重量部であり、SmとNdとYとPrとLaとか
らなる群より選択される1種以上の希土類元素は1〜1
6重量部である。また、その表面におけるFe、Al、
Co及び、SmとNdとYとPrとLaからなる群より
選択される1種以上の希土類元素の存在比率が、Fe原
子数100に対して、Al原子数は70〜300であ
り、SmとNdとYとPrとLaからなる群より選択さ
れる1種以上の希土類元素の原子数は0.5〜50であ
るのが好ましい。
して更にNa及びCaを含有し、その全体組成における
Fe、Al、Co及び、SmとNdとYとPr、Laか
らなる群より選択される1種以上の希土類元素、Ca、
Ba、Sr、Mgから選ばれる1種以上の元素の合計の
存在比率が、Fe原子100重量部に対して、Al原子
は2〜20重量部であり、Co原子は10〜60重量部
であり、SmとNdとYとPrとLaからなる群より選
択される1種以上の希土類元素は1〜16重量部であ
り、Ca、Ba、Sr、Mgから選ばれる1種以上の元
素の合計原子は0.001〜20重量部であり、また強
磁性金属粉末が、その構成元素として更に、Ni及びS
iを含有し、その全体組成におけるFe、Co、Ni、
Al、Si及び、SmとNdとYとPrとLaからなる
群より選択される1種以上の希土類元素、Ca、Ba、
Sr、Mgから選ばれる1種以上の元素の合計の存在比
率が、Fe原子100重量部に対して、Co原子は10
〜60重量部であり、Ni原子は2〜20重量部であ
り、Al原子は2〜20重量部であり、Si原子は0.
01〜5重量部であり、SmとNdとYとPrとLaか
らなる群より選択される1種以上の希土類元素の原子は
1〜16重量部であり、Ca、Ba、Sr、Mgから選
ばれる1種以上の元素の合計原子は0.001〜20重
量部であり、なおFeに対するCoの重量比は、10〜
60重量%であるのが好ましく、15〜50重量%であ
ると磁性粉の飽和磁化(σs)を高める上でより好まし
い。
Al、Si及び、SmとNdとYとPrとLaからなる
群より選択される1種以上の希土類元素、Ca、Ba、
Sr、Mgの群から選択される一種以上の元素の存在比
率が、また、前記表面におけるFe、Co、Ni、A
l、Si及び、SmとNdとYとPrとLaからなる群
より選択される1種以上の希土類元素、Ca、Ba、S
r、Mgの群から選択される一種以上の元素の存在比率
が、前記範囲内にある強磁性金属粉末は、1700 O
e以上の高い保磁力(Hc)、120emu/g以上の
高い飽和磁化量(σs)、及び高い分散性を有するので
好ましい。ここでσsは130〜170emu/gであ
り、好ましくは135〜160emu/gである。
の層における固形分全体に対し、通常60〜95重量%
であり、好ましくは70〜90重量%であり、特に好ま
しくは75〜85重量%である。
ルカリを混合した水懸濁液に、酸化性ガスを吹き込むこ
とによって得られるオキシ水酸化鉄を出発原液とする。
このオキシ水酸化鉄の種類としては、α−FeOOHが
好ましく、その製法としては、第一鉄塩を水酸化アルカ
リで中和してFe(OH)2の水懸濁液とし、この懸濁
液に酸化性ガスを吹き込んで針状のα−FeOOHとす
る第一の製法がある。一方、第一鉄塩を炭酸アルカリで
中和してFeCO3の水懸濁液とし、この懸濁液に酸化
性ガスを吹き込んで紡錘状のα−FeOOHとする第二
の製法がある。このようなオキシ水酸化鉄は第1鉄塩水
溶液とアルカリ水溶液とを反応させて水酸化第一鉄を含
有する水溶液を得、これを空気酸化等により酸化して得
られたものであることが好ましい。この際、第一鉄塩水
溶液にNi塩や、Ca塩、Ba塩、Sr塩等のアルカリ
土類元素の塩、Cr塩、Zn塩などを共存させてもよ
く、このような塩を適宜選択して用いることによって粒
子形状(軸比)などをコントロールすることができる。
鉄等が好ましい。またアルカリとしてはNaOH、NH
4OH、(NH4)2CO3、Na2CO3等が好まし
い。また、Ni塩としては塩化ニッケル等、Ca塩、B
a塩、Sr塩としては、それぞれ、塩化カルシウム、塩
化バリウム、塩化ストロンチウム、塩化クロム、塩化亜
鉛等の塩化物が好ましい。
このスラリーを用いて次の操作を行う。また、本発明に
おいて、Coを導入する場合は、Alおよび/またはS
i、希土類元素を導入する前とするが、具体的には硫酸
コバルト、塩化コバルト等のCo化合物を用い、この水
溶液を前記のオキシ水酸化鉄のスラリーに攪拌混合する
ことによる。
が、以下のように行う。すなわち、好ましくはCoを含
有するオキシ水酸化鉄のスラリーを調製した後、このス
ラリーにAl化合物および/またはSi化合物を含有す
る水溶液と、希土類元素の化合物を含有する水溶液とを
各々添加し、攪拌混合すればよい。
の濃度は、0.5〜1.5Mとすればよく、いずれか一
方の化合物のみを含有するものであってもよく、両方の
化合物を含有する場合は合計量で上記範囲とすればよ
い。用いるAl化合物としてはアルミン酸ナトリウム、
メタアルミン酸ナトリウム等があり、Si化合物として
はケイ酸ナトリウム等がある。
類元素としては、Nd、Sm、Pr、La、Y等が挙げ
られる。
土類元素の化合物としては、塩化ネオジウム、塩化サマ
リウム、塩化プラセオジウム、塩化ランタン、塩化イッ
トリウム等の塩化物、硝酸ネオジウム、硝酸ガドリニウ
ム等の硝酸塩などが挙げられる。また2種以上の希土類
元素を併用してもよい。
び/またはSiを含有する水溶液と希土類元素を含有す
る水溶液とを別々に調製して添加することが好ましい
が、場合によってはAlおよび/またはSiと希土類元
素とを含有する水溶液を調製して添加してもよい。
ては、両液を同時に添加してもよく、一方の液を添加し
たのち他方の液を添加するものとしてもよい。後者の方
法を採る場合Alおよび/またはSiを含有する水溶液
を先に、希土類元素を含有する水溶液をその後添加する
方が好ましい。
類元素、Alおよび/またはSiと希土類元素、さらに
好ましくは、Coを含有するオキシ水酸化鉄を得る。
囲気中で、300〜800℃の温度で熱処理をする。熱
処理温度が300℃以下では、α−FeOOHが脱水し
て生じたα−Fe2O3粒子中の空孔が多くなり、その
結果、還元後の強磁性金属粉末の特性が劣ることとな
る。また、熱処理温度が800℃を越える温度では、α
−Fe2O3粒子の融解が始まり粒子の形状が変化した
り、あるいは焼結が進行し、その結果得られた強磁性金
属粉末の特性は劣化する。次に、熱処理後の強磁性金属
粉末を水素ガス気流下300〜600℃の温度で還元
し、公知の方法で表面に酸化皮膜を形成させて強磁性金
属粉末を得る。
することができる。その他の磁性粉末としては、例えば
FeOx(1.33<x<1.5)やCo−FeOx
(1.33<x<1.5)で表される強磁性酸化粉末、
Feを主成分とする鉄系金属粉末、なかでもFe−Al
系強磁性金属粉末等の強磁性金属粉末、六方晶板状粉末
等を挙げることができる。
レタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化
ビニル系樹脂等が代表的なものであり、これらの樹脂は
−SO3 M、−OSO3 M、−COOM、PO(OM
1 )2 及びスルホベタイン基から選ばれた少なくとも一
種の極性基を有する繰り返し単位を含むことが好まし
い。ただし、上記極性基において、Mは水素原子又はN
a、K、Li等のアルカリ金属を表わし、またM1 は水
素原子、Na、K、Li等のアルカリ原子又はアルキル
基を表わす。
る作用があり、各樹脂中の含有率は0.1〜8.0モル
%であり、好ましくは0.2〜6.0モル%である。こ
の含有率が0.1モル%未満であると、磁性粉末の分散
性が低下し、また含有率が8.0モル%を超えると、磁
性塗料がゲル化し易くなる。なお、前記各樹脂の重量平
均分子量は、15,000〜50,000の範囲が好ま
しい。
00重量部に対して、通常8〜25重量部、好ましくは
10〜20重量部である。バインダーは一種単独に限ら
ず、二種以上を組合せて用いることができるが、この場
合、ポリウレタン及び/又はポリエステルと塩化ビニル
系樹脂との比は、重量比で、通常90:10〜10:9
0であり、好ましくは70:30〜30:70の範囲で
ある。
性基含有塩化ビニル系共重合体は、例えば、塩化ビニル
−ビニルアルコール共重合体等、水酸基を有する共重合
体と下記の極性基及び塩素原子を有する化合物との付加
反応により合成することができる。なお、塩化ビニル系
共重合体への極性基の導入技術に関しては、特開昭57
−44227号、同58−108052号、同59−8
127号、同60−101161号、同60−2358
14号、同60−238306号、同60−23837
1号、同62−121923号、同62−146432
号、同62−146433号等の公報に記載があり、こ
の発明においてもこれらを利用することができる。
リオールと多塩基酸との反応により得られる。なお、他
の極性基を導入したポリエステルも公知の方法で合成す
ることができる。また、ポリウレタンは、ポリオールと
ポリイソシアネートとの反応から得られる。ポリオール
としては、一般にポリオールと多塩基酸との反応によっ
て得られるポリエステルポリオールが使用されている。
オールを原料として用いれば、極性基を有するポリウレ
タンを合成することができる。なお、ポリウレタンへの
極性基導入に関する技術としては、特公昭58−415
65号、特開昭57−92422号、同57−9242
3号、同59−8127号、同59−5423号、同5
9−5424号、同62−121923号等の公報に記
載があり、この発明においてもこれらを利用することが
できる。
研磨剤、潤滑剤、硬化剤、耐久性向上剤、分散剤、帯電
防止剤及び導電性(微)粉末等の添加剤をその他の成分
として含有させることができる。
18号の〔0105〕に記載の公知の物質を使用するこ
とができる。磁性層に含まれる研磨剤の数平均粒径とし
ては、モース硬度6以上の研磨剤の数平均粒径をZa
(μm)としたとき、好ましくは0.03≦Za≦0.
3μmであり、より好ましくは0.05≦Za≦0.2
5μmであり、特に好ましくは0.05≦Za≦0.2
μmである。そして非磁性層の研磨剤の数平均粒径をZ
b(μm)としたとき、好ましくは0.10≦Zb≦
0.50、より好ましくは0.15≦Zb≦0.40、
特に好ましくは0.15≦Zb≦0.30であり、Za
<Zbの関係となるものが特にドロップアウト特性を向
上させる上で好ましい。前記研磨剤の磁性層における含
有量としては、通常3〜20重量部であり、好ましくは
5〜15重量部であり、特に好ましくは5〜10重量部
である。
肪酸エステルを使用することができる。この場合、脂肪
酸の添加量は、磁性粉末に対して0.2〜10重量%が
好ましく、特に好ましくは0.5〜5重量%である。添
加量が0.2重量%未満であると、走行性が低下し易
く、また10重量%を超えると、脂肪酸が磁性層の表面
にしみ出したり、出力低下が生じ易くなる。
末に対して0.2〜10重量%が好ましく、特に好まし
くは0.5〜5重量%である。その添加量が0.2重量
%未満であると、スチル耐久性が劣化し易くなり、また
10重量%を超えると、脂肪酸エステルが磁性層の表面
にしみ出したり、出力低下が生じ易くなる。脂肪酸と脂
肪酸エステルは重量比で10:90〜90:10が好ま
しい。脂肪酸としては一塩基酸であっても二塩基酸であ
ってもよく、炭素数は6〜30が好ましく、12〜22
の範囲がより好ましい。脂肪酸の具体例としては、特開
平4−214218号の〔0102〕に記載の脂肪酸が
挙げられる。
平4−214218号〔0103〕に記載の脂肪酸エス
テルが挙げられる。また、上記脂肪酸、脂肪酸エステル
以外の潤滑剤として各種の物質を使用することができ、
例えばシリコーンオイル、弗化カーボン、脂肪酸アミ
ド、α−オレフィンオキサイド等を使用することができ
る。
を挙げることができ、ポリイソシアネートとしては、例
えば、トリレンジイソシアネート(TDI)等と活性水
素化合物との付加体等の芳香族ポリイソシアネートと、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等と活性
水素化合物との付加体等の脂肪族ポリイソシアネートが
ある。なお、前記ポリイソシアネートの重量平均分子量
は、100〜3,000の範囲にあることが望ましい。
18号〔0093〕に記載の化合物を挙げることができ
る。これらの分散剤は、通常、磁性粉末に対して0.5
〜5重量%の範囲で用いられる。
4218号〔0107〕に記載の界面活性剤を挙げるこ
とができる。上述した帯電防止剤は、通常、バインダー
に対して0.01〜40重量%の範囲で添加される。
て導電性微粉末を好ましく用いることができる。前記帯
電防止剤としては、カーボンブラック、グラファイト、
酸化錫、銀粉、酸化銀、硝酸銀、銀の有機化合物、銅粉
等の金属粒子等、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化チタン
等の金属酸化物等の顔料を酸化錫被膜又はアンチモン固
溶酸化錫被膜等の導電性物質でコーティング処理したも
の等を挙げることができる。
粒径(Ya)としては、通常5〜500nmであり、好
ましくは45〜300nmであり、より好ましくは60
〜200nmである。前記導電性微粉末の含有量として
は、磁性粉末100重量部に対して、0.1〜3重量部
であり、好ましくは0.1〜1重量部である。そして非
磁性層に含まれる導電性粉末の数平均粒径(Yb)とし
ては通常5〜40nmであり、好ましくは5〜35n
m、より好ましくは10〜30nmであることが、特に
走行耐久性(特にヘッド目づまり抑制)を改良できる点
で好ましい。
体と磁性層との間に単層又は複数層をもって形成され
る。非磁性層は、1種類の層、あるいは2種以上の層の
組合せからなる層で形成されてもよく、特に制限はな
い。本発明においては、後記の非磁性層が好ましく、特
に好ましくは、針状の非磁性粉末を含有する非磁性層で
ある。
磁性である層(飽和磁束密度Bmが0)のほかに実質的
に非磁性である層(わずかに磁性をおびた層のことで、
Bmが0.01〜29ガウス)も含まれるものとする。
特に下層のフィラーとして針状のα−Fe2O3を用い
る場合は、層のBmが通常0.01〜29ガウス程度と
なるが、この場合も、本発明でいうところの非磁性層と
よぶこととする。
2.5μmであり、好ましくは0.5〜2.0μmであ
る。前記厚みが2.5μmよりも大きいと、重層後の上
層表面の表面粗さが上昇する、いわゆる重層面粗れが発
生し、好ましい電磁変換特性が得られないことがあり、
一方、0.2μmよりも小さいと、カレンダ時に高い平
滑性を得ることが困難になり、電磁変換特性が悪化し、
非磁性層を下に設けた意味が薄くなることがある。非磁
性粉末の形状、軸比をコントロールするには、出発物質
となる原体の選択や、酸化還元条件の選択、焼結防止剤
の選択等、公知の方法を組み合わせることで行うことが
できる。
バインダー及びその他の成分を含有する。以下、この点
について説明する。
ことができる。非磁性粉末としては、例えば、カーボン
ブラック、グラファイト、TiO2 、硫酸バリウム、Z
nS、MgCO3 、CaCO3 、ZnO、CaO、二硫
化タングステン、二硫化モリブデン、窒化硼素、Mg
O、SnO2 、SiO2 、Cr2O3 、α−Al2 O
3 、α−Fe2O3、α−FeOOH、SiC、酸化セ
リウム、コランダム、人造ダイヤモンド、α−酸化鉄、
ざくろ石、ガーネット、珪石、窒化珪素、窒化硼素、炭
化珪素、炭化モリブデン、炭化硼素、炭化タングステ
ン、チタンカーバイド、トリボリ、珪藻土、ドロマイト
等を挙げることができる。
ック、CaCO3 、TiO2 、硫酸バリウム、α−Al
2 O3 、α−Fe2 O3 、α−FeOOH、Cr2 O3
等の無機粉末であり、特にα−Fe2 O3 が好ましい。
るα−Fe2 O3 粉末を使用することが好ましい。前記
針状のα−Fe2 O3 粉末を用いると、下層の表面の平
滑性を向上させることができ、その上に積層される上層
の表面の平滑性も同時に向上させることができる点で好
ましい。更に、このα−Fe2 O3 粉末に0.01〜5
重量%のγ−Fe2 O3 、あるいはFe3 O4 の少なく
とも1種以上を添加することが好ましい。また、α−F
e2 O3 を骨格として(母体)その成分としてγ−Fe
2 O3 あるいはFe3 O4 の少なくとも1種以上を含む
ものも好ましい。そして、この粉末の保磁力は200〜
600 Oeが好ましい。
は、第一鉄塩とアルカリを混合した水懸濁液に、酸化性
ガスを吹き込むことによって得られるオキシ水酸化鉄を
出発原液とする。このオキシ水酸化鉄の種類としては、
α−FeOOHが好ましく、その製法としては、第一鉄
塩を水酸化アルカリで中和してFe(OH)2の水懸濁
液とし、この懸濁液に酸化性ガスを吹き込んで針状のα
−FeOOHとする製法がある。一方、第一鉄塩を炭酸
アルカリで中和してFeCO3の水懸濁液とし、この懸
濁液に酸化性ガスを吹き込んで紡錘状のα−FeOOH
とする製法がある。本発明では後者の方法が適してい
る。このようなオキシ水酸化鉄は第一鉄塩水溶液とアル
カリ水溶液とを反応させて水酸化第一鉄を含有する水溶
液を得、これを空気酸化等により酸化して得られたもの
であることが好ましい。この際、第一鉄塩水溶液にNi
塩や、Ca塩、Ba塩、Sr塩等のアルカリ土類元素の
塩、Cr塩、Zn塩、リン化合物などを共存させてもよ
く、この様な塩を適宜選択して用いることによって粒子
形状(針状比)などを制御できる。
鉄、硝酸第一鉄等が好ましい。また、アルカリとしては
NaOH、NH4OH、(NH4)2CO3、Na2C
O3等が好ましい。また、Ni塩としては塩化ニッケル
等、Ca塩、Ba塩、Sr塩、Mg塩としては各々、塩
化カルシウム、塩化バリウム、塩化ストロンチウム、塩
化マグネシウム、Cr塩、Zn塩としては各々塩化クロ
ム、塩化亜鉛等の塩化物が好ましい。
る。第一の製法は前記スラリーにAl化合物および/ま
たはSi化合物を含有する水溶液を添加し、撹拌混合す
る製法である。このスラリーを十分にろ過、水洗、乾燥
し、非還元性雰囲気中で、300〜800℃の温度で加
熱処理し、α−Fe2O3粉末を得る。処理温度が30
0℃以下では、α−FeOOHが脱水して生じたα−F
e2O3粉末中の空孔が多くなり、その結果、α−Fe
2O3の分散性が劣化する。また、処理温度が800℃
以上では、α−Fe2O3の融解が始まり粒子形状が変
化したり、あるいは焼結が進行し、その結果得られたα
−Fe 2O3の特性は劣化する。第二製法は前記スラリ
ーを十分に水洗して乾燥し、非還元性雰囲気中で、30
0〜800℃の温度で加熱処理し、α−Fe2O3粒子
を得、これを水溶液中に分散して水濁液とし、Al化合
物および/またはSi化合物を添加し、撹拌する製法で
ある。この後ろ過、水洗、乾燥、粉砕、脱気などをする
ことによりα−Fe2O3が得られる。Al化合物とし
てはアルミン酸ナトリウム、メタアルミン酸ナトリウム
等があり、Si化合物としてはケイ酸ナトリウム等があ
る。
を請求項に示す範囲になるようにAl、Si、P、アル
カリ土類元素、Naの添加量を調整する。
在量、表面での存在比率が請求の範囲外になるとα−F
e2O3粉末とバインダーの接着性が確保できないため
に分散性が劣化し、結果的に下層の平滑性を劣化させて
磁性層(上層)の平滑性をも低下させる。また、アルカ
リ土類元素の原子、P原子、Na原子の全体組成におけ
る存在量、表面での存在比率が請求の範囲外になるとα
−Fe2O3粉末と針状性が悪くなる。例えば加熱処理
時に焼結したり、枝分かれしたり、また、針状性が低下
することにより、分散性の悪化、形状の不均一性による
平滑性の低下となる。
ある非磁性粉末を好適に使用することができる。前記針
状の非磁性粉末を用いると、非磁性層の表面の平滑性を
向上させることができ、その上に積層される磁性層から
なる上層における表面の平滑性も向上させることができ
る。
は、80≦Lb≦280であり、好ましくは100≦L
b≦250であり、特に好ましくは120≦Lb≦20
0である。前記非磁性粉末の軸比(Xb)としては、通
常2〜20であり、好ましくは5〜12であり、特に好
ましくは6〜9である。ここでいう軸比とは、短軸長に
対する長軸長の比(長軸長/短軸長)のことをいう。
微鏡写真により強磁性粉末又は非磁性粉末の500個の
長軸長を測定した平均値である。また結晶子サイズは、
X線回折装置によりFeの(110)回折線の積分幅を
用いて、Si粉末を基準としたシェラー法で測定した。
また軸比は電子顕微鏡写真で500個の粒子の平均長軸
長と平均短軸長を計測し(平均長軸長/平均短軸長)と
して求めた。
10〜250m2/gであり、好ましくは20〜150
m2/gであり、特に好ましくは30〜100m2/gで
ある。前記範囲の長軸長、軸比及び比表面積を有する非
磁性粉末を使用すると、非磁性層の表面性を良好にする
ことができると共に、磁性層である上層の表面性も良好
な状態にすることができる点で好ましい。
末が、Si化合物及び/又はAl化合物により表面処理
されていることが好ましい。かかる表面処理のなされた
非磁性粉末を用いると磁性層である上層の表面状態を良
好にすることができる。前記Si及び/又はAlの含有
量としては、前記非磁性粉末に対して、Siが0.1〜
10重量%、Alが0.1〜10重量%であるのが好ま
しい。又、Si、Alの重量比がSi<Alであるのが
よい。表面処理に関しては特開平2−83219号に記
載された方法により行うことができる。
量としては、非磁性層を構成する全成分の合計に対し
て、通常50〜99重量%であり、好ましくは60〜9
5重量%であり、特に好ましくは70〜95重量%であ
る。非磁性粉末の含有量が前記範囲内にあると、磁性層
である最上層及び非磁性層の表面状態を良好にすること
ができる。
ところで例示した樹脂を用いることができ、その量とし
ては、非磁性粉末100重量部に対し、通常5〜150
重量部であり、好ましくは10〜120重量部である。
は、(2−3)のところで例示した化合物を用いること
ができる。用いる導電性(微)粉末や研磨剤の数平均粒
径としては〔課題を解決するための手段〕で述べたよう
に選択して用いる。
ができる。特にバックコート層に数平均粒径が10〜
30nm及び35〜100nmの少なくとも2種の導電
性粉末が用いられ、且つバックコート層の平均表面粗さ
(Ra)が0.003〜0.020μmであること、
バックコート層に数平均粒径が50〜150nmの導電
性粉末が全導電性粉末の70〜100重量%用いられ、
且つバックコート層の平均表面粗さ(Ra)が0.00
3〜0.020μmであること、又はバックコート層
に数平均粒径0.02〜0.3μmの無機質粉末または
有機質粉末が含まれていることが好ましい。前記のよう
に構成した本発明の記録媒体の断面図を図1に示した。
図1において1は支持体、2は非磁性層、3は上層磁性
層、4はバックコート層である。
潤状態にあるときにする所謂ウェット−オン−ウェット
方式で塗設するのが好ましい。このウェット−オン−ウ
ェット方式は、公知の重層構造型の磁気記録媒体の製造
に使用される方法を適宜に採用することができる。例え
ば、一般的には磁性粉末、バインダー、分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤等と溶媒とを混練して高濃度磁
性塗料を調製し、次いでこの高濃度磁性塗料を希釈して
磁性塗料を調製した後、この磁性塗料を非磁性支持体の
表面に塗布する。上記溶媒としては、例えば、特開平4
−214218号〔0119〕記載の溶媒を用いること
ができる。
各種の混練分散機を使用することできる。この混練分散
機としては、例えば、特開平4−214218号〔00
12〕記載のものを挙げることができる。上記混練分散
機のうち、0.05〜0.5KW(磁性粉末1Kg当た
り)の消費電力負荷を提供することのできる混練分散機
は、加圧ニーダ、オープンニーダ、連続ニーダ、二本ロ
ールミル、三本ロールミルである。
とを塗布するには、具体的には、図2に示すように、ま
ず供給ロール32から繰り出した非磁性支持体1に、エ
クストルージョン方式の押し出しコータ10、11によ
り、上層塗料と下層塗料とをウェット−オン−ウェット
方式で重層塗布した後、配向用磁石又は垂直配向用磁石
33を通過し、乾燥器34に導入し、ここで上下に配し
たノズルから熱風を吹き付けて乾燥する。次に、乾燥し
た各塗布層付きの非磁性支持体1をカレンダロール38
の組合せからなるスーパカレンダ装置37に導き、ここ
でカレンダ処理した後に、巻き取りロール39に巻き取
る。このようにして得られた磁性フィルムを所望幅のテ
ープ状に裁断して、例えば8mmビデオ用磁気記録テー
プを製造することができる。
いインラインミキサを通して押し出しコータ10、11
へと供給してもよい。なお、図中、矢印は非磁性支持体
の搬送方向を示す。押し出しコータ10、11にはそれ
ぞれ、液留まり部13、14が設けられ、各コータから
の塗料をウェット−オン−ウェット方式で重ねる。即
ち、下層塗料の塗布直後(未乾燥状態のとき)に上層塗
料を重層塗布する。
に示す2基の押し出しコータのほか、同図(b)及び図
(c)のような型式の押し出しコータを使用することが
できる。これらの中で、図3(c)に示した押し出しコ
ータがこの発明においては好ましい。押し出しコータに
より、下層塗料と上層塗料とを共押し出しして重層塗布
する。上記塗料に配合される溶媒又はこの塗料の塗布時
の希釈溶媒としては、特開平4−214218号〔01
19〕記載のものが使用できる。これらの各種の溶媒は
単独で使用することもできるし、またそれらの二種以上
を併用することもできる。前記配向用磁石あるいは垂直
配向用磁石における磁場は、20〜10,000ガウス
程度であり、乾燥器による乾燥温度は約30〜120℃
であり、乾燥時間は約0.1〜10分間程度である。
は、リバースロールと押し出しコータとの組合せ、グラ
ビアロールと押し出しコータとの組合せ等も使用するこ
とができる。更にはエアドクターコータ、ブレードコー
タ、エアナイフコータ、スクィズコータ、含浸コータ、
トランスファロールコータ、キスコータ、キャストコー
タ、スプレイコータ等を組合せることもできる。このウ
ェット−オン−ウェット方式における重層塗布において
は、上層の下に位置する下層が湿潤状態のままで上層を
塗布するので、下層の表面(即ち、上層との境界面)が
滑らかになると共に上層の表面性が良好になり、かつ、
上下層間の接着性も向上する。この結果、特に高密度記
録のために高出力、低ノイズの要求される、例えばデジ
タル記録用磁気テープとしての要求性能を満たしたもの
となり、かつ、高耐久性の性能が要求されることに対し
ても膜剥離をなくし、膜強度が向上し、耐久性が十分と
なる。また、ウェット−オン−ウェット重層塗布方式に
より、ドロップアウトも低減することができ、信頼性も
向上する。
滑化処理を行うのもよい。その後は、必要に応じてバー
ニッシュ処理又はブレード処理を行ってスリッティング
される。表面平滑化処理においては、カレンダ条件とし
て温度、線圧力、C/S(コーティングスピード)等を
挙げることができる。
ントロールするには、例えば前記の製造工程においてカ
レンダ条件を設定し、磁性層の表面平滑状態をコントロ
ールすればよい。即ち、この表面平滑化処理において
は、カレンダ条件として制御する要因としては温度、線
圧力、C/S(コーティングスピード)等を挙げること
ができる。また、その他の要因としては、磁性粉の混練
条件、表面処理、磁性層中への添加粒子のサイズや量等
がある。
〜140℃、上記線圧力を50〜1000kg/cm、
上記C/Sを20〜1,000m/分に保持することが
好ましい。
ができる。例えば組成で制御する場合は、磁性層、支持
体、バックコート層の厚みのバランスを変えたり、磁性
粉のバインダーに対する重量比を増したり、バックコー
ト層にニトロセルロース等の剛性の高いバインダーを用
いる等があげられる。工程で制御する場合は乾燥時の温
度条件、ウェブ搬送時のテンションコントロール等があ
げられる。本発明においては逆カール(磁性層を外側に
カールしている場合)であることが好ましく、好ましい
カール量は0.05〜0.5mmである。本発明の請求
項に示すように上、下層の磁性粉や非磁性粉の平均長軸
長や軸比をコントローすることで、上記したある同一の
組成や工程条件において、好ましい逆方向へカールさせ
ることができる。
e、Al、Co及び、SmとNdとYとPrとLa群、
Na、Ca各元素の存在比率については、波長分散型蛍
光X線分析装置(WDX)を用いて試料中の各元素の蛍
光X線強度を測定した後、ファンダメンタルパラメータ
法(以下、FP法と称する。)に従い算出して求めた。
eの(110)回折線の積分幅を用い、Si粉末を基準
としたシェラー法によって求めた。求め方については、
X線回析の手引(理学電気株式会社)に記載の方法によ
り、二重線による拡がりの補正については、77頁に記
載のA:Johesによる補正(積分幅)により求め
た。
体的に説明する。以下に示す成分、割合、操作順序は、
この発明の範囲から逸脱しない範囲において種々変更す
ることができる。なお、下記の実施例において「部」は
特に断りのない限り「重量部」である。本発明に係る磁
性層(上層)及び非磁性層(下層)の特性を表1、2に
示す。下記組成を有する磁性層塗料及び非磁性層塗料の
各成分を、それぞれニーダ及びサンドミルを用いて混練
分散して磁性層塗料及び非磁性層塗料を調製した。
ズ、軸比は表1、2記載)
100部 (磁性粉A) Fe:Al:Co:Y:Si=100:
5:20:5:1(重量比) Hc:2000 Oe、BET:63m2/g σs:140emu/gは固定し、表に示すようにL
a、Xa、Saを変更した。
Si=100:5:20:5:1(重量比) Hc:2000 Oe、BET:63m2/g σs:140emu/g (磁性粉C) Fe:Al:Co:Y=100:10:
40:8(重量比) Hc:2200 Oe、BET:60m2/g σs:145emu/g (磁性粉D) Fe:Al:Co:Nd:Ca:Ba:
Si=100:10:40:8:1:1:2(重量比) Hc:2200 Oe、BET:60m2/g σs:145emu/g (磁性粉E) Fe:Al:Co:Y:Si=100:
1:20:5:1(重量比) Hc:2000 Oe、BET:60m2/g σs:140emu/g
i=100:22:20:5:1(重量比) Hc:2000 Oe、BET:60m2/g σs:140emu/g (磁性粉G) Fe:Al:Co:Y:Si=100:
5:5:5:1(重量比) Hc:1800 Oe、BET:60m2/g σs:125emu/g (磁性粉H) Fe:Al:Co:Y:Si=100:
5:65:5:1(重量比) Hc:2200 Oe、BET:60m2/g σs:130emu/g (磁性粉I) Fe:Al:Co:Y:Si=100:
5:20:0.5:1(重量比) Hc:1800 Oe、BET:63m2/g σs:140emu/g (磁性粉J) Fe:Al:Co:Y:Si=100:
5:20:18:1(重量比) Hc:2200 Oe、BET:63m2/g σs:145emu/g
れぞれに、ポリイソシアネート化合物(コロネートL、
日本ポリウレタン工業(株)製)5部を添加した。
4) 強磁性金属粉末を含有する磁性層塗料、及び、非磁性粉
末を含有する非磁性層塗料を用いて、ウェット−オン−
ウェット方式で厚さ5μmのポリエチレン−2,6−ナ
フタレートフィルム上に塗布した後、塗膜が未乾燥であ
るうちに磁場配向処理を行い、続いて70℃、80℃、
90℃の温度で順次熱風乾燥を施してから、カレンダで
表面平滑化処理を行い、表1、2に示された諸特性を有
する構成層を形成した。なお、カレンダ条件は、温度8
5℃、線圧力を300Kg/cm、但し比較例6につい
ては温度60℃、線圧力を150Kg/cmに変更し
た。また塗布ラインでのウェブのテンションは0.01
Kg/mmとした。
チレン−2,6−ナフタレートフィルムの面(裏面)に
下記の組成を有する塗料I又はIIはIIIを塗布し、
この塗膜を乾燥し、前記したカレンダ条件にしたがって
カレンダ加工をすることによって、厚さ0.8μmのバ
ックコート層を形成し、広幅の原反磁気テープを得た。
その後60℃の温度下で実施例1〜7、10〜13及び
比較例1〜13のサンプルについては48時間の熱硬化
を、実施例9、10のサンプルについては72時間の熱
硬化を行った。
料Iにおいてカーボンブラック1、カーボンブラック2
にかえてカーボンブラック3(数平均粒径80nm)5
0部を用いた他は、バックコート塗料Iと同様に作製し
た。
塗料Iにおいてカーボンブラック1、カーボンブラック
2にかえてカーボンブラック4(数平均粒径23nm)
50部を用いた他は、バックコート塗料Iと同様に作製
した。
トして、ビデオ用磁気記録媒体を作成した。この磁気記
録媒体につき、以下の評価を行った。その結果を前記表
1に併記した。
製8ミリビデオカメラCCDV−900により、7MH
zのCN比は7MHzと6MHzとの出力差(dB)
を、9MHzのCN比は9MHzと8MHzとの出力差
(dB)を測定した。
り)}0℃の環境下でS−550(ソニー社製)を用い
てテープを全長走行させ、RF出力の低下が2dB以
上、1秒以上継続して起った場合をヘッド目づまりと
し、回数を数えた。
エンベロープ特性を観察し、最小出力部の最大出力部に
対する比(%)で測定した。
ビデオカメラCCVD−900を用い、−20dB、1
5μsでのドロップアウト数を1分間の平均値として求
めた。
40℃、湿度80%RHの環境下でS−550(ソニー
社製)を用いて、テープの先頭部を5分間録画した後、
繰り返し再生を行い200パス走行後のRF出力の低下
(dB)を評価した。
01の5項に示された方法により小坂研究所製の三次元
表面粗さ計(SE−3FK)にて測定(カットオフは
0.25mm)した。
製)を用いスチルモードで再生出力の低下を測定し、初
期値より2dB以上再生出力が低下するまでの時間を測
定した。 {テープのカール}テープの幅方向に対するカール状態
を目視で観察し、磁性層を内側にカールしている場合を
正カール(図4参照)、磁性層を外側にカールしている
場合を逆カール(図5参照)とした。
体として好適な、高周波数帯域での高C/N比を有し電
気的特性に優れ、低温における走行耐久性、ヘッドタッ
チ特性、ドロップアウト特性及び高温における繰り返し
走行耐久性、スチル耐久性にも優れた磁気記録媒体を提
供することができる。
層の重層塗布を説明するための図。
出しコータ例を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に非磁性層と磁性層を含む複数層
を設けてなり、磁性層に含まれる強磁性粉末(A)がF
e原子100重量部に対しAlを2〜20重量部、Co
を10〜60重量部、及びSm、Y、Pr、Nd、La
より選ばれる少なくとも一種の希土類元素を1〜16重
量部含有し、かつその飽和磁化(σs)が130〜17
0emu/gであり、また強磁性粉末(A)の平均長軸
長をLa(nm)、軸比をXaとし、非磁性層に含まれ
る非磁性粉末(B)の平均長軸長をLb(nm)、軸比
をXbとするとき、 30≦La≦110 3≦Xa≦8 La<L
b 80≦Lb≦280 5≦Xb≦12 であり、かつ最上層の磁性層の平均表面粗さ(Ra)が
0.0005〜0.006μmである磁気記録媒体。 - 【請求項2】支持体上に非磁性層と磁性層を含む複数層
を設けてなり、磁性層に含まれる強磁性粉末(A)がF
e原子100重量部に対しAlを2〜20重量部、Co
を10〜60重量部、及びSm、Y、Pr、Nd、La
より選ばれる少なくとも一種の希土類元素を1〜16重
量部含有し、かつその飽和磁化(σs)が130〜17
0emu/gであり、また強磁性粉末(A)の結晶子サ
イズをSa(nm)、軸比をXaとし、非磁性層に含ま
れる非磁性粉末(B)の結晶子サイズをSb(nm)、
軸比をXbとするとき、 Xa<Xb 5≦Sa≦17 8≦Sb≦30
Sa<Sb である磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25866894A JP3419566B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25866894A JP3419566B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08102037A true JPH08102037A (ja) | 1996-04-16 |
| JP3419566B2 JP3419566B2 (ja) | 2003-06-23 |
Family
ID=17323446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25866894A Expired - Lifetime JP3419566B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3419566B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006048791A (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-16 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
| JP2007200547A (ja) * | 2007-05-01 | 2007-08-09 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP25866894A patent/JP3419566B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006048791A (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-16 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
| JP2007200547A (ja) * | 2007-05-01 | 2007-08-09 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3419566B2 (ja) | 2003-06-23 |
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