JPH06176347A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPH06176347A
JPH06176347A JP4323186A JP32318692A JPH06176347A JP H06176347 A JPH06176347 A JP H06176347A JP 4323186 A JP4323186 A JP 4323186A JP 32318692 A JP32318692 A JP 32318692A JP H06176347 A JPH06176347 A JP H06176347A
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JP
Japan
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magnetic
powder
layer
recording medium
ferromagnetic
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Pending
Application number
JP4323186A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Sekiguchi
伸之 関口
Shigeto Goto
成人 後藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電磁変換特性、耐久性、塗布性、生産安定性
に優れた磁気記録媒体。 【構成】 非磁性支持体上に、少なくとも非磁性粉末と
強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を少なく
とも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中に分散
させてなる磁性層からなる最上層を設けた磁気記録媒体
において下層の保磁力Hcが200 Oe以上であり、かつ、
飽和磁束密度Bmが5G以上1000G以下であり、強磁性粉
末が、その構成元素としてFe、Al及びSmとNdと
YとPrとからなる群より選択される1種以上の希土類
元素を含有していることを特徴とし、下層に用いられる
非磁性粉末(A)と強磁性粉末(B)との重量A/Bが
50/50<A/B≦99/1であり、非磁性粉末(A)が真
比重2.5以上であることを特徴とする磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体に関し、さ
らに詳しくは磁気テープ、磁気ディスク、磁気カード等
の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁性層を単層から重層構造にし
て、各記録波長とマッチングした層構成にしていること
が知られている。
【0003】又、電磁変換特性向上の為、下層を非磁性
層とした重層構造にした例が特開昭63-187418号、特開
昭63-191315号等に記載されている。
【0004】しかしながら下層を磁性層とした重層構造
からなる磁気記録媒体は、記録の高密度化とともに記録
波長が短くなる傾向があり、又磁性層が厚みが厚くなる
と出力が低下する等の記録再生時の厚みが損失が生じる
等の問題があった。このため上層の磁性層を薄くするこ
とが行われている。上層を薄くすると、上層の表面が下
層の分散性、表面性を受け易く電磁変換特性が悪化する
傾向があり、又下層磁性層が硬くてもろくなり、磁気的
凝集力が大きくなり、表面性劣化させる要因にもなっ
た。
【0005】また下層非磁性層を有する磁気記録媒体
は、下層磁性層を有する磁気記録媒体に対し、表面性が
向上するとともに、電磁変換特性は向上するが、非磁性
塗料は、塗料の弾性が低く、そのため塗料物性が悪い等
下層の塗布性が劣る。したがって上層が下層の影響を受
け塗布性が悪い。また塗布膜厚の均一化ができにくく強
いては、生産性に劣るという欠点を生じる。
【0006】また下層非磁性層は表面が平滑である為摩
擦係数が高くなり易く、走行性、耐久性が劣化するとい
う問題もある。
【0007】また下層に用いる非磁性粉のうち、真比重
の小さいものは塗料の分散性が悪く、塗布時面粗れによ
り電磁変換特性が良好でない。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、前述の下層磁性層、非
磁性層を有する磁気記録媒体の欠点を改良し、電磁変換
特性、耐久性、生産安定性に優れた電磁記録媒体を提供
することにあり、特にデジタル記録用媒体として好適な
磁気記録媒体を提供することにある。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記目的は以下の構成によって
達成される。
【0010】1.非磁性支持体上に、少なくとも非磁性
粉末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を
少なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中
に分散させてなる磁性層からなる最上層を設けた磁気記
録媒体において前記下層の保磁力Hcが200 Oe以上であ
り、かつ、飽和磁束密度Bmが5G以上1000G以下であ
り、前記強磁性粉末がその構成元素としてFe、Alを
含む強磁性金属粉末であることを特徴とする磁気記録媒
体。
【0011】2.上記強磁性粉末が、その構成元素とし
てFe、Al及びSmとNdとYとPrとからなる群よ
り選択される1種以上の希土類元素を含有していること
を特徴とする前記1記載の磁気記録媒体。
【0012】3.非磁性支持体上に、少なくとも非磁性
粉末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を
少なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中
に分散させてなる磁性層からなる最上層を設けた磁気記
録媒体において前記下層に用いられる非磁性粉末(A)
と強磁性粉末(B)との重量A/Bが50/50<A/B≦
99/1であり、非磁性粉末(A)が真比重2.5以上であ
り、前記強磁性粉末が、その構成元素としてFe、Al
を含む強磁性金属粉末であることを特徴とする磁気記録
媒体。
【0013】4.上記強磁性粉末がその構成元素として
Fe、Al及びSmとNdとYとPrとからなる群より
選択される1種以上の希土類元素を含有している前記3
記載の磁気記録媒体。
【0014】5.非磁性支持体上に、少なくとも非磁性
粉末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を
少なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中
に分散させてなる磁性層を最上層に設けた磁気記録媒体
において前記下層の保磁力Hcが200 0e以上であり、か
つ、飽和磁束密度Bmが600G以上1000G以下であるこ
とを特徴とする磁気記録媒体。
【0015】6.非磁性支持体上に、少なくとも非磁性
粉末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を
少なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中
に分散させてなる磁性層からなる最上層を設けた磁気記
録媒体において前記下層の用いられる非磁性粉末(A)
と強磁性粉末(B)との重量A/Bが50/50<A/B<
200/100であり、非磁性粉末(A)が真比重2.5以上で
あることを特徴とする磁気記録媒体。
【0016】7.上記飽和磁束密度Bmが600G以上100
0G以下である前記1又は2に記載の磁気記録媒体。
【0017】8.前記3における下層に用いられる非磁
性粉末(A)と強磁性粉末(B)との重量A/Bが50/
50<A/B<200/100である前記3又は4記載の磁気記
録媒体。
【0018】以下に本発明の磁気記録媒体について詳述
する。
【0019】−非磁性支持体− 前記非磁性支持体を形成する材料としては、たとえばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレン-2,6-ナフタ
レート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン類、セルローストリアセテート、セルロースダ
イアセテート等のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリ
カーボネート等のプラスチックなどを挙げることができ
る。
【0020】前記非磁性支持体の形態は特に制限はな
く、主にテープ状、フィルム状、シート状、カード状、
ディスク状、ドラム状などがある。
【0021】非磁性支持体の厚みには特に制約はない
が、たとえばフィルム状やシート状の場合は通常の3〜
100μm、好ましくは5〜50μmであり、ディスクやカー
ド状の場合は30μm〜10mm程度、ドラム状の場合はレコ
ーダー等に応じて適宜に選択される。
【0022】なお、この非磁性支持体は単層構造のもの
であっても多層構造のものであってもよい。また、この
非磁性支持体は、たとえばコロナ放電処理等の表面処理
を施されたものであってもよい。
【0023】なお、非磁性支持体上の上記磁性層が設け
られていない面(裏面)には、磁気記録媒体の走行性の
向上、帯電防止および転写防止などを目的として、バッ
クコート層を設けるのが好ましく、また磁性層と非磁性
支持体との間には、下引き層を設けることもできる。
【0024】−磁性層− 本発明においては、最上層が磁性層である。この磁性層
は、基本的には磁性粉をバインダー樹脂中に分散せしめ
てなる。
【0025】前記最上層の厚みとしては、通常0.1〜0.7
μmであり、好ましくは0.02〜0.6μmであり、特に好ま
しくは0.02〜0.4μmである。前記厚みが0.01μmよりも
小さいと、記録が十分になされないことにより、再生時
に出力が得られないことがあり、一方、0.7μmよりも大
きいと、膜厚損失により十分な再生出力が得られないこ
とがある。
【0026】該最上層の磁性層には、強磁性酸化鉄粉
末、強磁性金属粉末、六方晶系磁性粉を含有する事が好
ましい。これらの中でも、本発明は強磁性金属粉末を好
適に用いられる。
【0027】最上層に用いられる強磁性金属粉末として
は、例えばFe、Coをはじめ、Fe-Al系、Fe-Al-Ni系、Fe-
Al-Zn系、Fe-Al-Co系、Fe-Al-Ca系、Fe-Ni-Al系、Fe-Ni
-Co系、Fe-Ni-Si-Al-Mn系、Fe-Ni-Si-Al-Zn系、Fe-Al-S
i系、Fe-Ni-Zn系、Fe-Ni-Mn系、Fe-Ni-Si系、Fe-Mn-Zn
系、Fe-Co-Ni-P系、Ni-Co系、Fe、Ni、Co等を主成分と
するメタル磁性粉等の強磁性粉が挙げられる。中でもFe
系金属粉が電気的特性に優れる。
【0028】他方、耐蝕性および分散性の点から見る
と、Fe-Al系、Fe-Al-Ca系、Fe-Al-Ni系、Fe-Al-Zn系、F
e-Al-Co系、Fe-Ni-Si-Al-Zn系、Fe-Ni-Si-Al-Mn系、の
Fe−Al系金属粉末が好ましい。
【0029】特に、本発明の目的に好ましい強磁性金属
粉末は、鉄を主成分とする金属磁性粉であり、Alまた
はAlおよびCaを、Alについては重量比でFe:Al=100:
0.5〜100:20、Caについては重量比でFe:Ca=100:0.1
〜100:10の範囲で含有するのが望ましい。
【0030】Fe:Alの比率をこのような範囲にすること
で耐蝕性が著しく改良され、またFe:Caの比率をこのよ
うな範囲にすることで電磁変換特性を向上させ、ドロッ
プアウトを減少させることができる。
【0031】電磁変換特性の向上やドロップアウトの減
少がもたらされる理由は明らかでないが、分散性が向上
することによる保磁力のアップや凝集物の減少等が理由
として考えられる。
【0032】本発明に用いられる強磁性金属粉末は、透
過型電子顕微鏡により観測されるその平均長軸長が0.30
μm未満、好ましくは0.10〜0.22μm、更に好ましくは0.
10〜0.17μmで、かつX線回折法による結晶サイズが200
Å未満、特に100〜180Åであることが好ましい。軸比
(平均長軸長/平均短軸長)が12以下、好ましくは10以
下、更に好ましくは5〜9である。強磁性金属粉末の平
均長軸長および結晶子サイズ及び軸比が前記範囲内にあ
ると、さらに電磁変換特性の向上を図ることができる。
又、前記強磁性金属粉末の形状は紡錘状であるのがより
好ましい。
【0033】また、本発明に用いられる強磁性金属粉末
は、その保磁力(Hc)が通常600〜5,000 Oeの範囲に
あることが好ましい。この保磁力が600 Oe未満である
と、電磁変換特性が劣化することがあり、また保磁力が
5,000 Oeを超えると、通常のヘッドでは記録不能になる
ことがあるので好ましくない。
【0034】また、上記強磁性粉末は、磁気特性である
飽和磁化量(σs)が通常、70emu/g以上である
ことが好ましい。この飽和磁化量が70emu/g未満
であると、電磁変換特性が劣化することがある。
【0035】さらに本発明においては、記録の高密度化
に応じて、BET法による比表面積で30m2/g以上、特に
45m2/g以上の強磁性金属粉末が好ましく用いられる。
【0036】本発明に用いられる強磁性金属粉末の好ま
しい具体例としては、Fe-Al系強磁性金属粉末(Fe:Al
重量比=100:5、平均長軸長0.16μm,Hc:1580 Oe、
σs:120emu/g)挙げることができる。本発明の目的に
最も適した磁性粉が以下のものである。
【0037】この強磁性金属粉末は、その構成元素とし
てFe、Al、及びSmとNdとYとPrからなる群よ
り選択される1種以上の希土類元素を含有する。
【0038】この発明における強磁性金属粉末は、その
全体組成におけるFe、Al、及びSmとNdとYとP
rからなる群より選択される1種以上の希土類元素の存
在比率が、Fe原子100重量部に対して、Al原子は2
〜10重量部であり、SmとNdとYとPrからなる群よ
り選択される1種以上の希土類元素は1〜8重量部であ
り、かつ、その表面におけるFe、Al、及びSmとN
dとYとPrからなる群より選択される1種以上の希土
類元素の存在比率が、Fe原子数が100に対して、Al
原子数は70〜200であり、SmとNdとYとPrからな
る群より選択される1種以上の希土類元素の原子数は、
0.5〜30であることが好ましい。
【0039】より好ましくは、強磁性金属粉末が、その
構成元素として更にNa及びCaを含有し、その全体組
成におけるFe、Al、Sm、NdとYとPrからなる
群より選択される1種以上の希土類元素、Na及びCa
の存在比率が、Fe原子100重量部に対して、Al原子
は2〜10重量部であり、SmとNdとYとPrからなる
群より選択される1種以上の希土類元素は1〜8重量部
であり、Na原子は0.1重量部未満であり、Ca原子は
0.1〜2重量部であり、かつ、その表面におけるFe、
Al、Sm及びNdとYとPrからなる群より選択され
る1種以上の希土類元素、Na及びCaの存在比率が、
Fe原子数100に対して、Al原子数は70〜200であり、
SmとNdとYとPrとからなる群より選択される1種
以上の希土類元素の原子数は0.5〜30であり、Na原子
数は2〜30であり、Caは原子数は5〜30である。
【0040】更に好ましくは、強磁性金属粉末が、その
構成元素として更にCo、Ni及びSiを含有し、その
全体組成におけるFe、Co、Ni、Al、Si、Sm
とNdとYとPrからなる群より選択される1種以上の
希土類元素、Na及びCaの存在比率が、Fe原子100
重量部に対して、Co原子は2〜20重量部であり、Ni
原子は2〜20重量部であり、Al原子は2〜10重量部で
あり、Si原子は0.3〜5重量部であり、SmとNdと
YとPrからなる群より選択される1種以上の希土類元
素の原子は1〜8重量部であり、Na原子は0.1重量部
未満であり、Ca原子は0.1〜2重量部であり、かつ、
その表面におけるFe、Co、Ni、Al、Si、Sm
とNdとYとPrからなる群より選択される1種以上の
希土類元素、Na及びCaの存在比率が、Fe原子数10
0に対して、Co原子数は0.1未満であり、Ni原子数は
0.1未満であり、Al原子数は70〜200であり、Si原子
数は20〜130であり、SmとNdとYとPrからなる群
より選択される1種以上の希土類元素は0.5〜30であ
り、Na原子数は2〜30であり、Ca原子数は5〜30で
ある。
【0041】前記全体組成におけるFe、Co、Ni、
Al、Si、SmとNdとYとPrからなる群より選択
される1種以上の希土類元素、Na及びCaの存在比率
が、また前記表面におけるFe、Co、Ni、Al、S
i、SmとNdとYとPrからなる群より選択される1
種以上の希土類元素、Na及びCaの存在比率が、前記
範囲内にある強磁性金属粉末は、1700 Oe以上の高い保
磁力(Hc)、120emu/g以上の高い飽和磁化量
(σs)、及び高い分散性を有するので好ましい。
【0042】この強磁性金属粉末の含有量としては、そ
の層における固形分全体に対し、通常60〜95重量%であ
り、好ましくは70〜90重量%であり、特に好ましくは75
〜85重量%である。
【0043】この発明においては、磁性層は更に後述す
るその他の磁性粉末を含有することができる。
【0044】その他の磁性粉末として、強磁性酸化鉄粉
末、強磁性金属粉末、六法晶板状粉末等を挙げることが
できる。
【0045】これらの中でも、後述する強磁性金属粉末
を好適に用いることができる。
【0046】前記強磁性酸化鉄粉末としては、γ-Fe2
3、Fe34、又は、これらの中間酸化鉄でFeO
x(1.33<x<1.5)で表される化合物や、Coが付加さ
れたもので(コバルト変性)Co−FeOx(1.33<x
<1.5)で表される化合物等を挙げることができる。
【0047】前記強磁性金属粉末として、Fe、Coを
初め、Fe−Al系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al
−Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Al−Ca系、
Fe−Ni系、Fe−Ni−Al系、Fe−Ni−Co
系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe−Ni−S
i−Al−Zn系、Fe−Al−Si系、Fe−Ni−
Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−Ni−Si系、F
e−Mn−Zn系、Fe−Co−Ni−P系、Ni−C
o系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁性粉
末等の強磁性金属粉末を挙げることができる。これらの
中でも、Fe系金属粉が電気的特性に優れる。
【0048】他方、耐蝕性及び分散性の点から見ると、
Fe−Al系、Fe−Al−Ca系、Fe−Al−Ni
系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−
Ni−Si−Al−Co系、Fe−Co−Al−Ca系
等のFe−Al系強磁性金属粉末が好ましい。
【0049】特に、この発明の目的に好ましい強磁性金
属粉末は、鉄を主成分とする金属磁性粉末であり、A
l、又は、Al及びCaを、Alについては重量比でF
e:Al=100:0.5〜100:20、Caについて重量比で
Fe:Ca=100:0.1〜100:10の範囲で含有するのが
望ましい。
【0050】Fe:Alの比率がこのような範囲にする
ことで耐蝕性が著しく改良され、またFe:Caの比率
をこのような範囲にすることで電磁変換特性を向上さ
せ、ドロップアウトを減少させることができる。
【0051】電磁変換特性の向上やドロップアウトの減
少がもたらされる理由は明らかではないが、分散性が向
上することによる保磁力の向上や凝集物の減少等が理由
として考えられる。
【0052】この発明に用いられるこれらの強磁性粉末
は、その長軸径が0.30μm未満であり、好ましくは0.04
〜0.20μmであり、更に好ましくは0.05〜0.17μmである
ことが好ましい。強磁性粉末の長軸径が前記範囲内にあ
ると、磁気記録媒体の表面性を向上させることができる
と共に電気的特性の向上も図ることができる。
【0053】また、この発明に用いられる強磁性粉末
は、その保磁力(Hc)が通常600〜5000 Oeの範囲にあ
ることが好ましい。この保磁力が600 Oe未満であると、
電磁変換特性が劣化することがあり、また保磁力が5000
Oeを超えると、通常のヘッドでは記録不能になること
があるので好ましくない。
【0054】また、前記強磁性粉末は、磁気特性である
飽和磁化量(σs)が通常、7Oemu/g以上であることが
好ましい。この飽和磁化量7Oemu/g未満であると、電磁
変換特性が劣化することがある。また、特に、この強磁
性粉末が強磁性金属粉末であるときには、この飽和磁化
量が120emu/g以上であることが望ましい。
【0055】更に、この発明においては、記録の高密度
化に応じて、BET法による比表面積で30m2/g以上、
特に、45m2/g以上の強磁性金属粉末を好ましく用いる
ことができる。
【0056】この比表面積及びその測定法については、
「粉体の測定」(J.M.Dallavalle,Clyeorr Jr.共著、牟
田その他訳;産業図書社刊)に記述されており、また
「化学便覽」応用編P1170〜1171(日本化学会編;丸善
(株)昭和41年4月30日発行)にも記載されている。
【0057】比表面積の測定は、粉末を105℃前後で13
分間加熱処理しながら脱気して粉末に吸着されているも
の除去し、その後、この粉末を測定装置に導入して窒素
の初期圧力を0.5kg/m2に設定し、窒素により液体窒素
温度(−105℃)で10分間測定を行なう。
【0058】測定装置は、例えば、カウンターソープ
(湯浅アイオニクス(株)製)を使用する。
【0059】更に好ましい強磁性粉末の構造としては、
該強磁性粉末に含有されているFe原子とAl原子との
含有量比が原子数比でFe:Al=100:1〜100:20で
あり、かつ該強磁性粉末のESCAによる分析深度で10
0Å以下の表面域に存在するFe原子とAl原子との含
有量比が原子数比でFe:Al=30:70〜70:30である
構造を有するものである。あるいはFe原子とNi原子
とAl原子とSi原子とが強磁性粉末に含有され、更に
Co原子とCa原子との少なくとも一方が該強磁性粉末
に含有され、Fe原子の含有量が90原子%以上、Ni原
子の含有量が1原子%以上、10原子%未満、Al原子の
含有量が0.1原子%以上、5原子%未満、Si原子の含
有量が0.1原子%以上、5原子%未満、Co原子の含有
量及び/又はCa原子の含有量(ただし、Co原子とC
a原子との両方を含有する場合はこの合計量)が0.1原
子%以上、13原子%未満であり、前記強磁性粉末のES
CAによる分析深度で100Å以下の表面域に存在するF
e原子とNi原子とAl原子とSi原子とZn原子及び
/又はMn原子の含有量比が原子数比でFe:Ni:A
l:Si(Co及び/又はCa)=100:(4以下):
(10〜60):(10〜70):(20〜80)である構造を有す
る強磁性粉末等を挙げることができる。
【0060】この発明においては、磁性層中に含有され
る前記強磁性粉末の長軸径(a)と下層である非磁性層
中に含有される非磁性粉末の長軸径(b)との比(軸
比;b/a)は、3以下であることが望ましく、特に2.
5以下であるのが望ましく、さらに2以下であるのが望
ましい。この軸比が前記範囲内にあると、磁気記録媒体
の表面性を良好な状態することができるなど優れた特性
を発揮することができるからである。
【0061】また、本発明の磁気記録媒体の最上層の磁
性層には、磁性粉として六方晶系の磁性粉を用いること
が出来る。
【0062】六方晶系の磁性粉としては例えば、バリウ
ムフェライト、ストロンチウムフェライト等が挙げられ
る。
【0063】好ましい六方晶Ba-フェライト粉末として
は、Ba-フェライト粉の、Feの一部が少なくともCoおよ
びZnで置換された平均粒径(六方晶系フェライトの板面
の対角線の長さ)300〜900Å、板状比(六方晶系フェラ
イトの板面の対角線の長さを板厚で除した値)2.0〜10.
0、より好ましくは2.0〜6.0、保磁力(Hc)450〜1500
のBa-フェライトを挙げることができる。
【0064】Ba-フェライト粉は、FeをCoで一部置換す
ることにより、保磁力が適正な値に制御されており、さ
らにZnで一部置換することにより、Co置換のみでは得ら
れない高い飽和磁化を実現し、高い再生出力を有する電
磁変換特性に優れた磁気記録媒体を得ることができる。
また、さらにFeの一部をNbで置換することにより、より
高い再生出力が有する電磁変換特性に優れた磁気記録媒
体を得ることができる。また、本発明に用いられるBa-
フェライトは、さらにFeの一部がTi、In、Mn、Cu、Ge、
Sn等の遷移金属で置換されていても差支えない。
【0065】なお、この発明に使用するBa-フェライト
は次の一般式で表される。
【0066】BaO・n((Fe1-m Mm)2O3) 〔ただし、m>0.36(但し、Co+Zn=0.08〜0.3、Co/Zn
=0.5〜10)であり、nは5.4〜11.0であり、好ましくは
5.4〜6.0であり、Mは置換金属を表わし、平均価数が3
となる2種以上の元素の組合せになる磁性粒子が好まし
い。〕本発明において、Ba-フェライトの平均粒径、板
状比、保磁力が前記範囲内にあると好ましいとするその
理由は、次のようである。すなわち、磁気記録媒体とし
たときの両性出力を充分とするには、前記Ba-フェライ
トの平均粒径が300Å以上であるのが好ましく、表面平
滑性を向上させ、ノイズレベルを低くするには900Å以
下であるのが好ましい。また板状比を2.0以上とするこ
とで、磁気記録媒体としたときに高密度記録に適した垂
直配向率が得られ、表面平滑性を向上させ、ノイズレベ
ルを低くするには板状比が10.0以下であるのが好まし
い。さらに記録信号の保持のためには保磁力が450 Oe以
上が好ましく、ヘッドが飽和してしまうのを防ぐには保
磁力は1500 Oe以下が好ましい。
【0067】本発明に用いられるバリウムフェライト磁
性粉は、磁気特性である飽和磁化量(σs)が通常、50e
mu/g以上であることが望ましい。この飽和磁化量が50em
u/g未満であると、電磁変換特性が劣化することがある
からである。
【0068】さらに本発明においては、記録の高密度化
に応じて、BET法による比表面積が30m2/g以上のBa-
フェライト磁性粉を用いることが望ましい。
【0069】本発明に用いられる六方晶系の磁性粉を製
造する方法としては、たとえば目的とするBa-フェライ
トを形成するのに必要な各元素の酸化物、炭酸化物を、
たとえばホウ酸のようなガラス形成物質とともに溶融
し、得られた融液を急冷してガラスを形成し、ついでこ
のガラスを所定温度で熱処理して目的とするBa-フェラ
イトの結晶粉を折出させ、最後にガラス成分を熱処理に
よって除去するという方法のガラス結晶化法の他、共沈
−焼成法、水熱合成法、フラックス法、アルコキシド
法、プラズマジェット法等が適用可能である。
【0070】前記磁性層中の強磁性粉末および/または
六方晶系の磁性粉の含有量は、通常、50〜99重量%であ
り、好ましくは60〜99重量%である。
【0071】本発明に係る下層は、非磁性粉末、強磁性
粉末を含有する層を少なくとも一層有することの他は特
に制限がなく種々の方法を用いて形成できる。
【0072】上記下層は、単層あるいは複数層をもって
形成できるが、単層が好ましい。
【0073】上記非磁性粉末としては、この種の磁気記
録媒体に使用される公知の各種の非磁性粉末から、前記
特性を備えたものを適宜に選択して使用することができ
る。この非磁性粉末としては、例えば、酸化チタン、硫
酸バリウム、ZnS、MgCO3、CaCO3、ZnO、CaO、二酸化タ
ングステン、二酸化モリブテン、窒化ホウ素、MgO、SnO
2、SiO2、Cr2O3、α-Al2O3、SiC、酸化セリウム、コラ
ンダム、人造ダイヤモンド、α-酸化鉄、ザクロ石、ガ
ーネット、ケイ石、窒化ケイ素、炭化ケイ素、炭化モリ
ブデン、炭化ホウ素、炭化タングステン、チタンカーバ
イド、トリボリ、ケイソウ土、ドロマイト等を挙げるこ
とができる。これらの中でも好ましいのは、CaCo3、酸
化チタン、硫酸バリウム、α-Al2O3、α-酸化鉄Cr2O3
の無機粉末やポリエチレン等のポリマー粉末である。形
状の針状、球状、粒状いずれでも良いが、この発明にお
いては、粉末の形状が針状である非磁性粉末を好適に使
用することができる。前記針状の非磁性粉末を用いる
と、非磁性層の表面の平滑性を向上させることができ、
その上に積層される磁性層からなる最上層における表面
の平滑性も向上させることができる。
【0074】前記非磁性粉末の長軸径としては、通常0.
50μm以下であり、好ましくは0.40μm以下であ
り、特に好ましくは0.30μm以下である。
【0075】前記非磁性粉末の短軸径としては、通常0.
10μm以下であり、好ましくは0.08μm以下あり、特に好
ましくは0.06μmである。
【0076】前記非磁性粉末の軸比としては、通常2〜
20であり、好ましくは5〜15であり、特に好ましくは5
〜10である。ここでいう軸比とは、短軸径に体する長軸
径の比(長軸径/短軸径)のことをいう。
【0077】前記非磁性粉末の比表面積としては、通常
10〜250m2/gであり、好ましくは20〜150m2/gであり、
特に好ましくは30〜100m2/gである。
【0078】前記範囲の長軸径、短軸径、軸比及び比表
面積を有する非磁性粉末を使用すると、非磁性層の表面
性を良好にすることができると共に、磁性層である最上
層の表面性も良好な状態にすることができる点で好まし
い。
【0079】また、この発明においては、前記非磁性粉
末が、Si化合物及び/又はAl化合物により表面処理
されていることが好ましい。表面処理方法は特開平2-83
219号に示された方法で行なうことができる。かかる表
面処理のなされた非磁性粉末を用いると磁性層である最
上層の表面状態を良好にすることができる。前記Si及
び/又はAlの含有量としては、前記非磁性粉末に対し
て、Siが0.1〜10重量%、Alが0.1〜10重量%である
のが好ましい。特にSiが0.1〜5重量%、Alが0.1〜
5重量%であり、SiとAlの重量比が3以上であるの
がよい。
【0080】尚無機粉末の真比重の測定法としては「色
材工学ハンドブック」299ページに記載してある。
【0081】また各無機粉末の真比重値が230ページに
記載されている。
【0082】上記非磁性粉末の粒径は、下層の表面性を
良好とするために、通常1〜300nm、好ましくは1〜100
nm、更に好ましくは1〜50nmである。
【0083】次に下層に使用される強磁性粉末としては
前記記述した上層に使用される強磁性粉末と同様なもの
が挙げられる。
【0084】尚下層の膜厚は通常0.5〜4.0μmであり、
0.5〜2.0μmであるのがより好ましい。
【0085】−バインダ(結合剤)− 最上層である磁性層及び該磁性層以外の層を形成するの
に使用されるバインダ(結合剤)について詳述する。
【0086】本発明の磁性層及び非磁性層に用いるバイ
ンダとしては、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、
塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂等が代表的
なものであり、これらの樹脂は-SO3M、-OSO3M、-COOMお
よび-PO(OM12から選ばれた少なくとも一種の極性基
を有する繰り返し単位を含むことが好ましい。
【0087】ただし、上記極性基において、Mは水素原
子あるいはNa、K、Li等のアルカリ金属を表わし、また
1は水素原子、Na、K、Li等のアルカリ金属あるいは
アルキル基を表わす。
【0088】上記極性基は強磁性粉末の分散性を向上さ
せる作用があり、各樹脂中の含有率は0.1〜8.0モル%、
好ましくは0.5〜6.0モル%である。この含有率が0.1モ
ル%未満であると、強磁性粉末の分散性が低下し、また
含有率が8.0モル%を超えると、磁性塗料がゲル化し易
くなる。なお、前記各樹脂の重量平均分子量は、15,000
〜50,000の範囲が好ましい。
【0089】結合剤の磁性層における含有率は、強磁性
粉末100重量部に対して通常、10〜40重量部、好ましく
は15〜30重量部である。
【0090】結合剤は一種単独に限らず、二種以上を組
み合わせて用いることができるが、この場合、ポリウレ
タンおよび/またはポリエステルと塩化ビニル系樹脂と
の比は、重量比で通常、90:10〜10:90であり、好まし
くは70:30〜30:70の範囲である。
【0091】本発明に結合剤として用いられる極性基含
有塩化ビニル系共重合体は、たとえば塩化ビニル−ビニ
ルアルコール共重合体など、水酸基を有する共重合体と
下記の極性基および塩素原子を有する化合物との付加反
応により合成することができる。
【0092】Cl-CH2CH2SO3M、 Cl-CH2CH2OSO3M、 Cl-CH2C
OOM、Cl-CH2-P(=O)(OM1)2 これらの化合物から Cl-CH2CH2SO3Na を例にとり、上記
付加反応を説明すると、次のようになる。
【0093】-(CH2C(OH)H)-+ Cl-CH2CH2SO3Na → -(CH
2C(OCH2CH2SO3Na)H)- また、前記極性基含有塩化ビニル系共重合体は、極性基
を含む繰り返し単位が導入される不飽和結合を有する反
応性モノマーを所定量オートクレーブ等の反応容器に仕
込み、一般的な重合開始剤、たとえばBPO(ベンゾイ
ルパーオキシド)、AIBN(アゾビスイソブチロニト
リル)等のラジカル重合開始剤、レドックス重合開始
剤、カチオン重合開始剤などを用いて重合反応を行なう
ことにより、得ることができる。
【0094】スルホン酸又はその塩を導入するための反
応性モノマーの具体例としては、ビニルスルホン酸、ア
リルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、p-スチレンス
ルホン酸等の不飽和炭化水素スルホン酸及びこれらの塩
を挙げることができる。
【0095】カルボン酸もしくはその塩を導入するとき
は、例えば(メタ)アクリル酸やマレイン酸等を用い、
リン酸もしくはその塩を導入するときは、例えば(メ
タ)アクリル酸-2-リン酸エステルを用いればよい。
【0096】塩化ビニル系共重合体にはエポキシ基が導
入されていることが好ましい。このようにすると、重合
体の熱安定性が向上するからである。
【0097】エポキシ基を導入する場合、エポキシ基を
有する繰り返し単位の共重合体中における含有率は、1
〜30モル%が好ましく、1〜20モル%がより好ましい。
エポキシ基を導入するためのモノマーとしては、たと
えばグリシジルアクリレートが好ましい。
【0098】なお、塩化ビニル系共重合体への極性基の
導入技術に関しては、例えば特開昭57-44227号、同58-1
08052号、同59-8127号、同60-101161号、同60-235814
号、同60-238306号、同60-238371号、同62-121923号、
同62-146432号、同62-146433号等の公報に記載があり、
本発明においてもこれらを利用することができる。
【0099】次に、本発明に用いるポリエステル樹脂と
ポリウレタン樹脂の合成について述べる。
【0100】一般に、ポリエステル樹脂はポリオールと
多塩基酸との反応により得られる。
【0101】該公知の方法を用いて、ポリオールと一部
に極性基を有する多塩基酸から、極性基を有するポリエ
ステル(ポリオール)を合成することができる。
【0102】極性基を有する多塩基酸の例としては、5-
スルホイソフタル酸、2-スルホイソフタル酸、4-スルホ
イソフタル酸、3-スルホフタル酸、5-スルホイソフタル
酸ジアルキル、2-スルホイソフタル酸ジアルキル、4-ス
ルホイソフタル酸ジアルキル、3-スルホイソフタル酸ジ
アルキルおよびこれらのナトリウム塩、カリウム塩を挙
げることができる。
【0103】ポリオールの例としては、トリメチロール
プロパン、ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリス
リトール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘ
キサンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサ
ンジメタノール等を挙げることができる。
【0104】なお、他の極性基を導入したポリエステル
も公知の方法で合成することができる。
【0105】次に、ポリウレタン樹脂に付いて述べる。
【0106】これは、ポリオールとポリイソシアネート
との反応から得られる。
【0107】ポリオールとしては、一般にポリオールと
多塩基酸との反応によって得られるポリエステルポリオ
ールが使用されている。
【0108】したがって、極性基を有するポリエステル
ポリオールを原料として用いれば、極性基を有するポリ
ウレタン樹脂を合成することができる。
【0109】ポリイソシアネートの例としては、ジフェ
ニルメタン-4-4′-ジイソシアネート(MDI)、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(HMDI)、トリレンジ
イソシアネート(TDI)、1,5-ナフタレンジイソシア
ネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TOD
I)、リジンイソシアネートメチルエステル(LDI)
等が挙げられる。
【0110】また、極性基を有するポリウレタン樹脂の
他の合成方法として、水酸基を有するポリウレタンと極
性基および塩素原子を有する下記の化合物との付加反応
も有効である。
【0111】Cl-CH2CH2SO3M、 Cl-CH2CH2OSO2M、 Cl-CH2C
OOM、 Cl-CH2-P(=O)(OM1)2 なお、ポリウレタンへの極性基導入に関する技術として
は、例えば特公昭58-41565号、特開昭57-92422号、同57
-92423号、同59-8127号、同59-5423号、同59-5424号、
同62-121923号等の公報に記載があり、本発明において
もこれらを利用することができる。
【0112】本発明においては、結合剤として下記の樹
脂を全結合剤の20重量%以下の使用量で併用することが
できる。
【0113】該樹脂としては、例えば重量平均分子量が
10,000〜200,000である、具体的には例えば特開平4-222
921号の段落〔0031〕に記載のもの等が挙げられる。
【0114】−その他の成分− 本発明では磁性層の品質の向上を図るため、耐久性向上
剤、分散剤、研磨剤、帶電防止剤および充填剤などの添
加剤をその他の成分として含有させることができる。
【0115】耐久性向上剤としては、ポリイソシアネー
トを挙げることができ、ポリイソシアネートとしては、
例えばトリレンジイソシアネート(TDI)等と活性水素
化合物との付加体などの芳香族ポリイソシアネートと、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等と活性水素
化合物との付加体などの脂肪族ポリイソシアネートがあ
る。なお、前記ポリイソシアネートの重量平均分子量
は、100〜3,000の範囲にあることが望ましい。
【0116】分散剤としては、例えば特開平4-214218号
の段落〔0093〕に記載のものなどを挙げることができ
る。これらの分散剤は、通常、強磁性粉に対して0.5〜
5重量%の範囲で用いられる。
【0117】次に、潤滑剤としては、脂肪酸および/ま
たは脂肪酸エステルを使用することができる。この場
合、脂肪酸の添加量は強磁性粉に対し0.2〜10重量%が
好ましく、0.5〜5重量%がより好ましい。添加量は、
0.2重量%未満であると、走行性が低下し易く、また10
重量%を超えると、脂肪酸が磁性層の表面にしみ出した
り、出力低下が生じ易くなる。
【0118】また、脂肪酸エステルの添加量も強磁性粉
に対して0.2〜10重量%が好ましく、0.5〜5重量%がよ
り好ましい。その添加量が0.2重量%未満であると、ス
チル耐久性が劣化し易く、また10重量%を超えると、脂
肪酸エステルが磁性層の表面にしみ出したり、出力低下
が生じ易くなる。
【0119】脂肪酸と脂肪酸エステルとを併用して潤滑
効果をより高めたい場合には、脂肪酸と脂肪酸エステル
は重量比で10:90〜90:10が好ましい。
【0120】脂肪酸としては一塩基酸であっても二塩基
酸であってもよく、炭素数は6〜30が好ましく、12〜22
の範囲がより好ましい。
【0121】脂肪酸の具体例としては、例えば特開平4-
214218号の段落〔0102〕に記載のものなどが挙げられ
る。
【0122】脂肪酸エステルの具体例としては、例えば
特開平4-214218号の段落〔0103〕に記載のものなどが挙
げられる。
【0123】また、上記脂肪酸、脂肪酸エステル以外の
潤滑剤として、たとえばシリコーンオイル、グラファイ
ト、フッ化カーボン、二硫化モリブデン、二硫化タング
ステン、脂肪酸アミド、α-オレフィンオキサイドなど
も使用することができる。
【0124】次に、研磨剤の具体例としては、例えば特
開平4-214218の段落〔0105〕に記載のものなどが挙げら
れる。研磨剤としては、平均粒子径が0.05〜0.6μmのも
のが好ましく、0.1〜0.3μmのものがより好ましい。
【0125】帯電防止剤としては、例えば特開平4-2142
18の段落〔0107〕に記載のものなどを挙げることができ
る。上述した帯電防止剤は、通常、結合剤に対して0.01
〜40重量%の範囲で添加される。なお帯電防止剤の平均
粒径は上層で30〜200nm、下層で5〜30nmであるのが好
ましい。
【0126】−磁気記録媒体の製造− この発明の磁気記録媒体は、磁性層の塗設を、下層が湿
潤状態にあるときにする所謂ウエット・オン・ウエット
方式で塗設するのが好ましい。このウエット・オン・ウ
エット方式は、公知の重層構造型の磁気記録媒体の製造
に使用される方法を適宜に採用することができる。
【0127】例えば、一般的には強磁性金属粉末又は六
方晶板状粉、結合剤、分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防
止剤等と溶媒とを混練して高濃度磁性塗料を調製し、次
いでこの高濃度磁性塗料を希釈して磁性塗料を調製した
後、この磁性塗料を非磁性支持体の表面に塗布する。
【0128】上記溶媒としては、例えば特開平4-214218
段落〔0119〕に記載のものなどを用いることができる。
【0129】磁性層形成成分の混練分散にあたっては、
各種の混練分散機を使用することができる。
【0130】この混練分散機としては、例えば特開平4-
214218号の段落〔0112〕に記載のもの等が挙げられる。
上記混練分散機のうち、0.05〜0.5KW(磁性粉1Kg当た
り)の消費電力負荷を提供することのできる混練分散機
は、加圧ニーダ、オープンニーダ、連続ニーダ、二本ロ
ールミル、三本ロールミルである。
【0131】非磁性支持体上に、例えば本発明高透磁率
材料を含有する層および磁性層を塗布するには、具体的
には、図1に示すように、まず供給ロール32から繰出し
たフィルム状支持体1に、エクストルージョン方式の押
し出しコータ10、11により、磁性層の各塗料をウェット
・オン・ウェット方式で重層塗布した後、配向用磁石ま
たは垂直配向用磁石33に通過し、乾燥器34に導入し、こ
こで上下に配したノズルから熱風を吹き付けて乾燥す
る。次に、乾燥した各塗布層付きの支持体1をカレンダ
ロール38の組合せからなるスーパーカレンダ装置37に導
き、ここでカレンダー処理した後に、巻取ロール39に巻
き取る。このようにして得られた磁性フィルムを所望幅
のテープ状に裁断してたとえば8mmビデオカメラ用磁気
記録テープを製造することができる。
【0132】上記の方法において、各塗料は、図示しな
いインラインミキサーを通して押し出しコータ10、11へ
と供給してもよい。なお、図中、矢印Dは非磁性ベース
フィルムの搬送方向を示す。押し出しコータ10、11には
夫々、液溜まり部13、14が設けられ、各コータからの塗
料をウェット・オン・ウェット方式で重ねる。即ち、下
層用塗料の塗布直後(未乾燥状態のとき)に上層磁性層
塗料を重層塗布する。
【0133】前記コーターヘッドは、図2に(a)、
(b)、(c)を示したが(c)のヘッドが本発明にお
いては好ましい。
【0134】上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗
料の塗布時の希釈溶媒としては、例えば特開平4-214218
号の段落〔0119〕に記載のもの等が使用できる。これら
の各種の溶媒は単独で使用することもできるし、またそ
れらの二種以上を併用することもできる。
【0135】前記配向磁石あるいは垂直配向用磁石にお
ける磁場は、20〜5,000ガウス程度であり、乾燥器によ
る乾燥温度は約30〜120℃であり、乾燥時間は約0.1〜10
分間程度である。
【0136】なお、ウェット・オン・ウェット方式で
は、リバースロールと押し出しコータとの組み合わせ、
グラビアロールと押し出しコータとの組み合わせなども
使用することができる。さらにはエアドクターコータ、
ブレードコータ、エアナイフコータ、スクィズコータ、
含浸コータ、トランスファロールコータ、キスコータ、
キャストコータ、スプレイコータ等を組み合わせること
もできる。
【0137】該ウェット・オン・ウェット方式における
重層塗布においては、最上層の下側に位置する層が湿潤
状態になったままで上層の磁性層を塗布するので、下層
の表面(即ち、最上層との境界面)が滑らかになるとと
もに最上層の表面性が良好になり、かつ、上下層間の接
着性も向上する。この結果、特に高密度記録のために高
出力、低ノイズの要求されるたとえば磁気テープとして
の要求性能を満たしたものとなりかつ、高耐久性の性能
が要求されることに対しても膜剥離をなくし、膜強度が
向上し、耐久性が十分となる。また、ウェット・オン・
ウェット重層塗布方式により、ドロップアウトも低減す
ることができ、信頼性も向上する。
【0138】−表面の平滑化− 本発明においては、次にカレンダリングにより表面平滑
化処理を行う。
【0139】その後は、必要に応じてバーニッシュ処理
またはブレード処理を行なってスリッティングされる。
【0140】表面平滑化処理においては、カレンダー条
件として温度、線圧力、C/s(コーティングスピード)
等を挙げることができる。
【0141】本発明においては、通常、上記温度を50〜
120℃、上記線圧力50〜400kg/cm、上記C/sを20〜60
0m/分に保持することが好ましい。
【0142】上記のように処理した結果の最上層の層厚
は、好ましくは0.5mμ未満にする。層厚が0.5μm以下
にすることで、高域特性や信号の重ね書き(オーバーラ
イト)特性が向上しても好ましい。
【0143】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。しかし
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0144】以下に示す成分、割合、操作順序はこの発
明の範囲から逸脱しない範囲において種々変更しうる。
なお、下記の実施例において「部」はすべて重量部であ
る。 実施例1 最上層用磁性組成物の各成分、及び下層用組成物の各成
分をニーダー、サンドミルを用いて混連分散して各々の
塗料を調整した。
【0145】表1により調整した塗料をウェット・オン
・ウェット方式で厚さ10μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に塗布した後、塗膜未乾燥であるうちに
磁場配向処理を行い、続いて乾燥を施してから、カレン
ダーで表面平滑化処理を行い下記表1に示された厚さを
有する下層および最上層からなる磁性層を形成した。
【0146】 最上層用磁性塗料 Fe-Al-Ca系強磁性金属粉末A Fe:Al:Ca=100:5:1(重量比) 100部 (Hc:1750 0e,BET55m2/g,平均長軸径0.14μm,結晶子サイズ140Å、軸比8 .σs:125emu/g) スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂 10部 (日本ゼオン(株)製,MR-110) スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂 10部 (東洋紡績(株)UR−8700) カーボンブラック(平均粒径 30nm) 1部 α-アルミナ(平均粒径0.2μm) 8部 ステアリン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 下層用塗料 非磁性粉(A),強磁性粉(B) α-Fe2O3 80部 (針状,軸比8,BET40m2/g,真比重5.0) (Siのα-Fe2O3に対する含有量0.9wt%、Alのα-Fe2O3に対する含有量0.1wt%) Co-γ-Fe2O3 20部 (Hc:700Oe,BET45m2/g) スルホン酸カリウム基含有塩化ビニル系樹脂 11部 (日本ゼオン(株)製MR-110) スルホン酸ナトリウム基含有ポリウレタン樹脂 9部 (東洋紡績(株)製UR-8700) α-アルミナ(平均粒径0.2μm) 5部 カーボンブラック(平均粒径20nm) 10部 ステアリン酸 1部 ブチルステアレート 1部 シクロヘキサノン 100部 メチルエチルケトン 100部 トルエン 100部 得られた最上層用磁性塗料および下層用塗料のそれぞれ
に、ポリイソシアネート化合物(コロネートL 日本ポ
リウレタン工業(株)製)5部を添加した。
【0147】さらに、この磁性層とは反対側の前記ポリ
エチレンテレフタレートフィルムの面(裏面)に下記の
組成を有する塗料を塗布し、この塗膜を乾燥し、カレン
ダ加工することによって厚さ0.8μmのバックコート層を
形成し、広幅の原反磁気テープを得た。
【0148】 (バックコート層) カーボンブラック(ラーベン1035) 40部 硫酸バリウム(平均粒子径300nm) 10部 ニトロセルロース 25部 ポリウレタン系樹脂 25部 (日本ポリウレタン製 N-2301) ポリイソシアネート化合物 10部 (日本ポリウレタン製 コロネートL) シクロヘキサン 400部 メチルエチルケトン 250部 トルエン 250部 こうして得られた原反磁気テープをスリットして、8mm
幅のビデオ用磁気記録媒体を作成した。
【0149】
【表1】
【0150】この磁気記録媒体につき、以下の評価試験
を行った。その結果を表2及び表5に示す。
【0151】
【表2】
【0152】〈評価法〉 電気特性(dB)RF出力 ソニー(株)製8ミリビデオカメラCCDV-900により、7MH
ZでのRF出力を測定した。
【0153】走行耐久性 温度40℃,温度80%における繰り返し走行耐久性につい
て以下のように評価した。
【0154】A:支障なし B:裏面にスジ等の傷が入るもの C:走行OKだが、ドロップアウトが70以上のもの D:走行OKだが、電気特性2dB以上の低下を生じたも
の E:走行ストップ スチル耐久性 ソニー(株)製8mmビデオカメラEV-S900を用い、スチル
モードにした時のRF出力が2dB低下するまでの時間を示
した。(分単位) 塗布時塗布スジ本数 1000m塗布時の塗布スジの本数をカウントした。
【0155】広幅長手、幅手の膜厚分布 長手方向5m、幅手方向10cmの膜厚を接触式膜厚計にて
等間隔に測定し、それぞれの振幅をみた。
【0156】〈全体組成〉;強磁性金属粉末における全
体組成中のFe、Co、Ni、Nd、Si、Al各元素
の存在比率については、波長分散型蛍光X線分析装置
(WDX)を用いて試料中の各元素の蛍光X線強度を測
定した後、ファインダメンタルパラメーター法(以下、
FP法と称する。)に従い算出して求めた。
【0157】以下にFP法について説明する。
【0158】蛍光X線の測定には、理学電気(株)製の
WDXシステム3080を、以下の条件にて使用した。
【0159】X線管球 :ロジウム管球 出力 :50KV、50mA 分光結晶 :LiF(Fe、Co、Ni、Ndに対して)、PET(Alに
対して)、RX-4(Siに対して) アプソーバ:1/1(Feのみ1/10) スリット :COARSE フィルター:OUT PHA :15〜30(Al、Siに対して)、10〜30(Fe、C
o、Ni、Ndに対して) 計数時間 :ピーク=40秒、バックグラウンド=40秒
(ピーク前後の2点を測定) なお、蛍光X線の測定を行なうには、上記装置に限定さ
れるのではなく、種々の装置を使用することができる。
【0160】標準試料には、以下の4種類の金属化合物
に使用した。
【0161】標準試料は、Analytical Reference Mater
ials international社製の合金SRM1219(Cを0.15重
量%、Mnを0.42重量%、Pを0.03重量%、Siを0.55
重量%、Cuを0.16重量%、Niを2.16重量%、Crを
15.64重量%、Moを0.16重量%、Vを0.06重量%をそ
れぞれ含有する。)である。
【0162】標準試料2は、Analytical Reference Mat
erials international社製の合金SRM1250(Niを3
7.78重量%、Crを0.08重量%、Moを0.01重量%、C
oを16.10重量%、Alを0.09重量%をそれぞれ含有す
る。)である。
【0163】標準試料3は、磁性酸化鉄粉末(Mnを0.
14重量%、Pを0.15重量%、Sを0.19重量%、Siを0.
36重量%、Coを3.19重量%、Znを1.26重量、Caを
0.07重量%、Naを0.02重量%をそれぞれ含有する。)
である。
【0164】標準試料4は、強磁性金属粉末(Ndを2.
73重量%含有する。)である。
【0165】前記標準試料1及び2における元素の重量
%は、メーカー供与のデータシートの値であり、前記標
準試料3及び4における元素の重量%は、ICP発光分
析装置による分析値である。この値を以下のFP法の計
算における標準試料の元素組成値として入力した。
【0166】FP法の計算には、テクノス製のファイン
ダメンタルパラメータソフトウェアVersion2.1を用
い、次の条件にて計算した。
【0167】試料モデル :バルク試料 バランス成分試料:Fe 入力成分 :測定X線強度(KCPS) 分析単位 :重量% 算出された各元素の存在比率(重量%)は、Fe原子10
0重量%に対するその他の元素の重量%として換算し、
定量値としたものである。
【0168】〈表面組成〉強磁性金属粉末の表面におけ
る組成中のFe、Co、Ni、Si、Al各元素の存在
比率については、XPS表面分析装置を用いてその値を
求めた。
【0169】以下にその方法について説明する。
【0170】先ずXPS表面分析装置を以下の条件にセ
ットする。
【0171】X線アノード:Mg 分解能:1.5〜1.7eV(分解能は、清浄なAgの3d5/
2ピークの半値巾で規定する。) なお、試料の固定には、いわゆる粘着テープは使用しな
い。XPS表面分析装置の機種としては、特に限定はな
く、種々の装置を使用することができるが、本願におい
ては、VG社製ESCALAB-200Rを用いた。
【0172】以下の測定範囲でナロースキャンを行な
い、各元素のスペクトルの測定をした。この時、データ
の取込み間隙は0.2eVとし、表3に示す最低カウント数
以上のカウントが得られるまで積算した。
【0173】得られたスペクトルに対して、Cのピーク
以上が284.6eVになるようにエネルギー位置を補正す
る。
【0174】次に、VAMAS-SCA-JAPAN製のCOMMON DATA P
ROCESSING SISTEM Ver.2.3(以下、VAMASソフトと
称する。)上で、データ処理を行なうために、上記スペ
クトルを各装置メーカーが提供するソフトを用いて、VA
MASソフトを使用することができるコンピューターに転
送する。
【0175】そして、VAMASソフトを用い、転送された
スペクトルをVAMASフォーマットに変換した後、以下の
データ処理を行なう。
【0176】定量処理に入る前に、各元素についてCoun
t Scaleのギャリブレーションを行ない、5ポイントの
スムージング処理を行なう。
【0177】定量処理は、次の通りである。
【0178】各元素のピーク位置を中心として、表4に
示す定量範囲でピークエリア強度を求める。次に、表4
に示す感度係数を使用し、各元素の原子数%を求めた。
原子数%は、Fe原子数100に対する原子数に換算し定
量値としてた。
【0179】(実施例14〜25)実施例1における強磁性
金属粉末Aにかえて表3に示すSample1〜12(紡錘状の
形状)を用い、下層塗料おける非磁性粉(A)と強磁性
粉(B)の重量をそれぞれ55部、45部用いた以外は実施
例1と同様に行い試料を作製した。結果を以下に示す。
【0180】
【表3】
【0181】(実施例26・27)実施例1における強磁性
金属粉末Aにかえて、Co-Tiバリウムフェライト(H
c:1120 Oe,BET値:45m2/g、σs:64.2、板状
比、粒子サイズ0.05μ)100部を用い下層における非磁
性粉(A)と強磁性粉(B)の重量比を表4のように変
更した以外は実施例1と同様に行い試料を作製した。
【0182】結果を以下に示す。
【0183】
【表4】
【0184】表4から明らかな如く本発明の実施例が比
較に比して優れていることがわかる。
【0185】次に上記実施例14〜27の試料を使用し、実
施例2と同様の評価を行った。
【0186】
【表5】
【0187】表5から明らかなように本発明の実施例が
優れていることがわかる。
【0188】
【発明の効果】本発明による磁気記録媒体は、電磁変換
特性、耐久性、塗布性生産安定性に優れた効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出し塗布方式によるウェット・オン・ウェッ
ト塗布による本発明の磁気記録媒体を製造するための同
時重層塗布を説明するための図である。
【図2】本発明の塗料を塗布するためのコーターヘッド
の図である。
【符号の説明】
1 支持体 10 押し出しコータ 11 押し出しコータ 32 供給ロール 33 配向用磁石 34 乾燥器 37 スーパーカレンダ装置 38 カレンダロール 39 巻取ロール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、少なくとも非磁性粉
    末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を少
    なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中に
    分散させてなる磁性層からなる最上層を設けた磁気記録
    媒体において前記下層の保磁力Hcが200 Oe以上であ
    り、かつ、飽和磁束密度Bmが5G以上1000G以下であ
    り、前記強磁性粉末がその構成元素としてFe、Alを
    含む強磁性金属粉末であることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 上記強磁性粉末が、その構成元素として
    Fe、Al及びSmとNdとYとPrとからなる群より
    選択される1種以上の希土類元素を含有していることを
    特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 非磁性支持体上に、少なくとも非磁性粉
    末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を少
    なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中に
    分散させてなる磁性層からなる最上層を設けた磁気記録
    媒体において前記下層に用いられる非磁性粉末(A)と
    強磁性粉末(B)との重量A/Bが50/50<A/B≦99
    /1であり、非磁性粉末(A)が真比重2.5以上であ
    り、前記強磁性粉末が、その構成元素としてFe、Al
    を含む強磁性金属粉末であることを特徴とする磁気記録
    媒体。
  4. 【請求項4】 上記強磁性粉末がその構成元素としてF
    e、Al及びSmとNdとYとPrとからなる群より選
    択される1種以上の希土類元素を含有している請求項3
    記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 非磁性支持体上に、少なくとも非磁性粉
    末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を少
    なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中に
    分散させてなる磁性層を最上層に設けた磁気記録媒体に
    おいて前記下層の保磁力Hcが200 0e以上であり、か
    つ、飽和磁束密度Bmが600G以上1000G以下であるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 非磁性支持体上に、少なくとも非磁性粉
    末と強磁性粉末とを結合剤中に分散させてなる下層を少
    なくとも一層を設け、その上に強磁性粉末を結合剤中に
    分散させてなる磁性層からなる最上層を設けた磁気記録
    媒体において前記下層の用いられる非磁性粉末(A)と
    強磁性粉末(B)との重量A/Bが50/50<A/B<20
    0/100であり、非磁性粉末(A)が真比重2.5以上であ
    ることを特徴とする磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記飽和磁束密度Bmが600G以上1000
    G以下である請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項3における下層に用いられる非磁
    性粉末(A)と強磁性粉末(B)との重量A/Bが50/
    50<A/B<200/100である請求項3又は4記載の磁気
    記録媒体。
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