JPH08114244A - バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置 - Google Patents

バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置

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JPH08114244A
JPH08114244A JP6249842A JP24984294A JPH08114244A JP H08114244 A JPH08114244 A JP H08114244A JP 6249842 A JP6249842 A JP 6249842A JP 24984294 A JP24984294 A JP 24984294A JP H08114244 A JPH08114244 A JP H08114244A
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JP
Japan
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lever
pin
hole
master cylinder
bar handle
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JP6249842A
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English (en)
Inventor
Michiharu Hasegawa
道治 長谷川
Tatsuyoshi Sakurai
辰佳 櫻井
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Astemo Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブレーキレバーの設定角度や握り代を変化させ
ることなく、レバー比を変更できるようにする。レバー
比の変更で、ピストン押圧部の押圧中心がピストンの中
心軸から外れることがないようにする。 【構成】ブレーキレバー8の取付け側基部8aに、プッ
シュロッド16の球状頭部16aのピストン押圧点Pと
の長さがそれぞれに異なる3つのピン孔21a,21
b,21cを、取付け側基部8aの長手方向に沿って形
成し、ピン孔列21とする。上下レバー取付け腕のそれ
ぞれに、ピン孔列21を含む大きさの通し孔を斜め方向
に穿設する。2本のレバーピンのいずれか一方を、ピン
孔列21のいずれか一つのピン孔に選択的に挿通し、更
にこのレバーピンをレバー取付け腕の通し孔に挿通して
ねじ止めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二・三輪車や三・
四輪バギー車等のバーハンドル車両の液圧式クラッチや
ブレーキに、昇圧した作動液を供給する液圧マスタシリ
ンダと、液圧マスタシリンダ内の作動液を昇圧作動する
操作レバーとの組み合わせからなる液圧マスタシリンダ
装置に係り、詳しくは、バーハンドルに対する操作レバ
ーの姿勢を変えることなくレバー比を変更し得るように
したバーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等のバーハンドル車両に用い
られる液圧マスタシリンダ装置として、例えば特公昭5
6−18432号公報に示されるものがある。この技術
は、取付けブラケットにブレーキレバー取付け用のレバ
ーピンを任意の角度位置に固定可能に取付け、該レバー
ピンの偏心軸部にブレーキレバーを枢着したもので、レ
バーピンの回動によって、偏心軸部をレバーピンの周方
向に偏位させることにより、レバーピンからブレーキレ
バーの握り部までの長さと同じくレバーピンからブレー
キレバーのピストン押圧部までの長さ、即ちレバー比の
変更と、バーハンドルとブレーキレバーとの間隔、即ち
ブレーキレバーの握り代とを変更できるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成では、
ブレーキレバーのレバー比だけを変更したい場合にも、
握り代が連動して変化してしまい、更には握り代の変化
によって、ブレーキレバーがバーハンドルに対して異な
る角度に設定されてしまうという不具合を生ずる。ま
た、レバーピンの回動調整に伴って、ピストン押圧部の
押圧中心がピストンの中心軸から外れ、ピストンに偏荷
重による損耗を与えたり、ブレーキレバーに設定された
ピストン押圧力を充分に発揮できなくなる虞がある。
【0004】そこで本発明は、ブレーキレバーに設定さ
れた他の形態を変化させることなく、ブレーキレバーや
クラッチレバーのレバー比を変更できるようにしたバー
ハンドル車両用の液圧マスタシリンダ装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、第1発明では、バーハンドルに固着された液圧マス
タシリンダのレバー取付け腕に、操作レバーの取付け側
基部をレバーピンにて枢支し、該操作レバーのピストン
押圧部にて、前記液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内
挿されたピストンを押動するバーハンドル車両用液圧マ
スタシリンダ装置において、前記操作レバーの取付け側
基部に、前記ピストン押圧部との長さがそれぞれに異な
る複数のピン孔を配列して設け、前記レバー取付け腕に
は操作レバーのピン孔列に対応する通し孔を穿設して、
前記レバーピンを操作レバーのピン孔列のいずれか一つ
のピン孔に選択的に挿通すると共に、該レバーピンを前
記レバー取付け腕の通し孔に挿通してねじ止めする。
【0006】また第2発明では、第1発明の操作レバー
のピン孔列を、取付け側基部の長手方向に沿って形成す
る。
【0007】
【作用】レバー比の変更は、レバーピンをピン孔列の他
のピン孔に差し替えることによって行なわれる。各ピン
孔は、ピストン押圧部からの長さをそれぞれに違えて設
定しているため、レバーピンの差し替えによって、回動
支点であるレバーピンから操作レバーの握り部までの長
さと、同じくレバーピンからピストン押圧部までの長さ
が変更される。
【0008】レバー取付け腕の通し孔は、操作レバーの
ピン孔列に対応して設けられているため、レバーピンを
いずれのピン孔へ差し替えてレバー比を変更した場合に
も、バーハンドルに対する操作レバーの設定角度や握り
代等の、バーハンドルに設定されたその他の形態は変化
しない。
【0009】また第2発明のように、操作レバーのピン
孔列を、取付け側基部の長手方向に沿って形成すれば、
ピン孔列の形成に取付け基部の面積を拡大することな
く、取付け基部に必要な剛性を確保することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明をバーハンドル車両のフロント
ブレーキ用液圧マスタシリンダ装置に適用した第1実施
例を、図1乃至図5に基づいて説明する。液圧マスタシ
リンダ装置1は、操向用バーハンドル2の右端に配設さ
れたアクセルグリップ3に近接して取付けられる液圧マ
スタシリンダ4と、該液圧マスタシリンダ4のシリンダ
ボディ5に、レバーピン6,7のいずれか一方にて枢支
されるブレーキレバー8と、該ブレーキレバー8と液圧
マスタシリンダ4との間に介装されるアジャスト機構9
とからなっている。
【0011】液圧マスタシリンダ4は、上述のシリンダ
ボディ5を、一体のブラケット部5aと別体のホルダ1
0とでバーハンドル2に固着して、バーハンドル2から
車体前方へ突出配置した縦置き型で、シリンダボディ5
に前端へ開口して設けられたシリンダ孔11には、ピス
トン12が液密且つ移動可能に内挿され、該ピストン1
2とシリンダ孔11の底部との間に、液圧室(図示しな
い)が画成される。
【0012】シリンダ孔11の底壁とピストン12のス
プリング収容凹部12aとの間には、リターンスプリン
グ13が縮設されており、ピストン12は、リターンス
プリング13の弾発力にてシリンダ孔11の開口部方向
へ付勢され、その後退限を、シリンダ孔11の開口部に
止め輪14にて係着されたロッド支持部材15との当接
にて規制されている。ロッド支持部材15の中央部に
は、係止孔15aが貫通形成されており、該係止孔15
aにアジャスト機構9のプッシュロッド16の球状頭部
16aが抜け止め係止されている。
【0013】シリンダボディ5の上壁には、液圧室に連
通するアウトレットポート17が開口しており、ブレー
キレバー8の握り操作にて液圧室に昇圧した作動液を、
アウトレットポート17に接続されたブレーキホースを
通してフロントブレーキへ供給するようになっている。
また、シリンダボディ5の上壁には、シリンダ孔11に
連通するインレットポート18に、連結ホース19が接
続用コネクタ20を用いて接続されており、シリンダ孔
11は連結ホース19を通して、別途に配設された図示
しないリザーバと連通し、リザーバ内の作動液をシリン
ダ孔11へ随時補給できるようにしている。
【0014】シリンダボディ5の前部車体中央寄りに
は、上下一対のレバー取付け腕5b,5cが前方へ向け
て突出形成されており、前記ブレーキレバー8は、取付
け側基部8aをレバー取付け腕5b,5cの間に挟み込
み、レバーピン6,7のいずれか一方を使用して回動可
能に枢支され、先端側のグリップ部8bがアクセルグリ
ップ3の前方に対向配置される。そして、制動時にブレ
ーキレバー8のグリップ部8bを把持して握り操作する
と、ブレーキレバー8がレバーピン6,7のいずれかを
支点にバーハンドル2方向へ回動し、アジャスト機構9
のプッシュロッド16を介してピストン12をシリンダ
孔11の底部方向へ押し込み、液圧室内の作動液を昇圧
する。液圧室で昇圧された作動液は、アウトレットポー
ト17からブレーキホースを通してフロントブレーキへ
供給され、該フロントブレーキを液圧作動して前輪を制
動する。
【0015】ブレーキレバー8の取付け側基部8aは、
上下面にそれぞれ段差があって他の部分よりもやや薄肉
となっており、この取付け側基部8aに、3つのピン孔
21a,21b,21cを一直線上に連続させたピン孔
列21が、取付け側基部8aの長手方向に沿って形成さ
れている。取付け側基部8aの近傍には、ブレーキレバ
ー8の厚さ方向にカラー孔22が貫通形成され、またブ
レーキレバー8の幅方向に、ロッド通し孔23がカラー
孔22と交差して貫通形成されている。
【0016】シリンダボディ5のレバー取付け腕5b,
5cには、通し孔24a,24bが、上下同位置に設け
られている。通し孔24a,24bは、ブレーキレバー
8のピン孔列21を含む大きさの長円形で、レバー取付
け腕5b,5cに、車体中央側がバーハンドル2に近
く、車体外側がバーバンドル2から離れるように傾め方
向に配設されている。
【0017】ブレーキレバー8の取付けには、前述の2
本のレバーピン6,7と、2種類のスペーサ25,26
と、ロックナット27とが用いられる。一方のレバーピ
ン6は、ピン孔列21のうち中央のピン孔21bに使用
され、他方のレバーピン7は、両サイドのピン孔21
a,21cに使用されるもので、レバー比に応じて選択
されたピン孔21a〜21cがいずれかによって使い分
けされる。
【0018】レバーピン6,7は、レバー取付け腕5
b,5cの通し孔24a,24bと同一外形の長円形軸
部6a,7aと、該長円形軸部6a,7aの外端面外周
に拡がる長円形のフランジ6b,7bと、長円形軸部6
a,7aから先端側へ連続して突出する中径のガイド軸
部6c,7c及び小径のねじ部6d,7dとからなって
いる。また、一方のレバーピン6は、ガイド軸部6cと
ねじ部6dとを、レバーピン6の中心軸上に設けている
が、他方のレバーピン7は、ガイド軸部7cとねじ部7
dとを、レバーピン7の中心軸から外れた長円形軸部7
aの一側部に偏位させた点で異なっている。レバーピン
6,7の中心軸には、差し込み孔6e,7eが貫通形成
されており、レース等ではこの差し込み孔6e、7eに
ワイヤを差し込んで、レバー交換を短時間に確実に行え
るようにしている。
【0019】前記スペーサ25,26は、レバーピン
6,7の長円形軸部6a,7aと同形の長円形軸部25
a,26aと、同じくレバーピン6,7のフランジ6
b,7bと同形のフランジ25b,26bとからなって
おり、ピン孔25cを中央部に形成したスペーサ25
は、一方のレバーピン6と組み合わせされ、ピン孔26
cを一側部に偏位して設けたスペーサ26は、他方のレ
バーピン7と組み合わせされる。
【0020】前述のブレーキレバー8を取付けする場合
に、ピン孔列21は、レバー取付け腕5b,5cの通し
孔24a,24bと位置合わせされる。そして、例えば
中央のピン孔21bにブレーキレバー8を支持する場合
には、前述したようにレバーピン6とスペーサ25とロ
ックナット27との組み合わせが用いられる。スペーサ
25は、長円形軸部25aを下側のレバー取付け腕5c
の下方から通し孔24bに収容し、フランジ25bをレ
バー取付け腕5cの下面に当接させてセットされる。ま
たレバーピン6は、ねじ部6dを先端にしてレバー取付
け腕5bの通し孔24aに上方から差し込まれ、長円形
軸部6aが上側のレバー取付け腕5bの通し孔24a
に、ガイド軸部6cがブレーキレバー8の中央のピン孔
21bにそれぞれ挿通され、フランジ6bがレバー取付
け腕5bの上面に当接される。レバーピン6のねじ部6
dは、スペーサ25の長円形軸部25aのピン孔25c
を貫通し、スペーサ25の下方へ突出するねじ部6dの
先端にロックナット27を螺着することにより、ブレー
キレバー8がピン孔21bを支点に取付けされる(図
1,図2,図3参照)。
【0021】一方、両サイドのピン孔21a,21cに
ブレーキレバー8を支持する場合には、前述の如くレバ
ーピン7とスペーサ26とロックナット27との組み合
わせが用いられる。レバーピン7とスペーサ26は、ピ
ン孔21a,21cのいずれを用いるかによって、レバ
ー取付け腕5b,5cの通し孔24a,24bに対する
差し込み方向が決定される。例えば、ピン孔21aを使
用する場合には、レバーピン7のガイド軸部7c及びね
じ部7dと、スペーサ26のピン孔26cとを、それぞ
れブレーキレバー8のピン孔21aに位置合わせし、上
述の中央のピン孔21bの場合と同様の手順により、ブ
レーキレバー8がピン孔21aを支点に取付けられる
(図4,図5参照)。
【0022】レバーピン6,7のガイド軸部6c,7
c,ねじ部6d,7dや、ブレーキレバー8とスペーサ
25,26のピン孔21a〜21c,25c,26cが
円形であるのに対し、レバー取付け腕5b,5cの通し
孔24a,24bは長円形に形成されるが、レバーピン
6,7の長円形軸部6a,7aやスペーサ25,26の
長円形軸部25a,26aが、通し孔24a,24bを
隙間なく埋めるので、ロックナット27を螺合する際に
レバーピン6,7が共回りすることがなく、また取付け
後のレバーピン6,7にガタ付きを生じない。
【0023】このようにして取付けされたブレーキレバ
ー8は、ピン孔列21が通し孔24a,24bと位置合
わせされることによって、ピン孔21cがバーハンドル
2に近く、ピン孔21aがバーハンドル2から離れるよ
うに傾め方向に配設され、各ピン孔21a,21b,2
1cからブレーキレバー8の作用点となるプッシュロッ
ド16の球状頭部16a先端のピストン押圧点Pまで
が、それぞれ異なる長さに設定される。
【0024】また、ブレーキレバー8の回動支点となる
レバーピン6,7からグリップ部8bまでの長さと、同
じくレバーピン6,7からプッシュロッド16のピスト
ン押圧点Pまでの長さの割合がブレーキレバー8のレバ
ー比となり、レバーピン6を用いて中央のピン孔21b
にブレーキレバー8を枢支した構造を基本形とした場合
に、レバーピン7にてピン孔21aにブレーキレバー8
を枢支した場合には、基本形よりも大きなレバー比が設
定され、更にレバーピン7にてピン孔21cにブレーキ
レバー8を枢支した場合には、基本形よりも小さなレバ
ー比が設定される。
【0025】前記アジャスト機構9は、上述したブレー
キレバー8の握り代を調整するための構造で、前述のロ
ッド支持部材15及びプッシュロッド16と、ブレーキ
レバー8のカラー孔22に回動可能に収容されるカラー
28と、該カラー8に設けられる回り止め手段29とか
らなっている。プッシュロッド16の一端には、本発明
のピストン押圧部となる前述の球状頭部16aが一体形
成され、他端に回動用のつまみ16bが螺着されると共
に、プッシュロッド16の中間部から他端に亙って、お
ねじ16cと共に4条の係合溝16dが90度間隔で設
けられている。
【0026】カラー28は、カラー孔22と同径の円柱
体で形成されており、この円柱体には半径方向と軸方向
の2つのめねじ孔28a,めねじ孔28bが連設されて
いる。半径方向のめねじ孔28aは、円柱体の略中央部
に貫通形成され、該めねじ孔28aには、プッシュロッ
ド16のおねじ16cが螺着される。また軸方向のめね
じ孔28bは、上述のめねじ孔28aと円柱体の下面と
の間に形成され、該めねじ孔28bには、回り止め手段
29の止めねじ30が螺着される。
【0027】回り止め手段29は、上述の止めねじ30
と、該止めねじ30に設けられるボールプランジャ31
と、前記プッシュロッド16に形成された4条の係合溝
16dとで構成されている。止めねじ30には、基端外
面に工具掛け孔30aが凹設され、先端側に装着孔30
bが開口して設けられている。装着孔30bには、鋼球
等の球体32と、該球体32を装着孔30bの開口部方
向へ弾発するコイルばね33とを組合わせした上述のボ
ールプランジャ31が収容され、止めねじ30をカラー
28の軸方向のめねじ孔28bに螺着した際には、コイ
ルばね33にて弾発される球体32の先端部分が、半径
方向のめねじ孔28aに突出配置される。
【0028】回り止め手段29を装着したカラー28
は、半径方向のめねじ孔28aをブレーキレバー8のロ
ッド通し孔23と位置合わせしながらカラー孔22に収
容される。またプッシュロッド16は、球状頭部16a
をロッド支持部材15の係止孔15aに抜止め係止し、
他端につみま16bを螺着する前のおねじ16cを、ブ
レーキレバー8のロッド通し孔23に挿通して、カラー
28のめねじ孔28aにねじ込んで行き、ロッド通し孔
23の外側へ突出させた他端につまみ16bを螺着し
て、プッシュロッド16が揺動可能に取付けられる。ま
た、回り止め手段29の球体32は、下側へ回動したプ
ッシュロッド16の係合溝16dのいずれかに係合し
て、プッシュロッド16を回り止めする。
【0029】ブレーキレバー8の後退位置は、回り止め
手段29にて保持されるプッシュロッド16とカラー2
8との螺合状態によって決定され、ブレーキレバー8の
グリップ部8bとバーハンドル2のアクセルグリップ3
との間に、握り代となる所定の間隔が設定される。ま
た、プッシュロッド16のつまみ16bを、強制的に回
転操作すると、回り止め手段29の球体32とプッシュ
ロッド16の係合溝16dとを係脱させながら、ブレー
キレバー8が、使用されたレバーピン6,7のいずれか
一方を支点にバーハンドル2に接近または離間して、握
り代が拡大または縮小調整される。
【0030】本実施例は、レバー比を変更するためのレ
バーピン6,7の差し替えが、ピン孔列21をレバー取
付け腕5b,5cの通し孔24a,24bに合致させた
まま行なわれるので、レバー比を変更しても、バーハン
ドル2に対するブレーキレバー8の設定角度が変った
り、バーハンドル2のアクセルグリップ3とブレーキレ
バー8のグリップ部8bとの握り代が変更されてしまう
といった不具合がなくなる。
【0031】また、ブレーキレバー8のレバー比を上述
のように変更した場合にも、ブレーキレバー8のピスト
ン押圧点Pがピストン12の中心軸上に保持されるの
で、ピストン12に偏荷重を与えて損耗を生じることが
少なく、ブレーキレバー8に設定されたピストン押圧力
を充分に発揮することができる。更に、ブレーキレバー
8のピン孔列21は、従来形状の取付け側基部8aにそ
の長手方向に沿って形成しており、このような設定によ
れば、取付け側基部8aの面積を格別拡大せずとも、ピ
ン孔列21を形成しながら、取付け側基部8aに所要の
剛性力を確保することができる。
【0032】図6は、上記第1実施例の変形例を示す本
発明の第2実施例で、レバーピン6と組み合わせされる
スペーサ25の長円形軸部25aを、下側のレバー取付
け腕5cの上方から通し孔24bに収容し、フランジ2
5bをレバー取付け腕5cの上面に当接させて、スペー
サ25を第1実施例とは上下逆に用いており、長径軸部
25aとロックナット27との間にワッシャ35を介装
している。
【0033】また、図示しない他方のスペーサ26も第
1実施例とは上下逆に用いられ、このような構成の本実
施例では、ブレーキレバー8の取付け側基部8aを、第
1実施例よりも接触面積の小さなスペーサ25のフラン
ジ25bが支承するようになるので、ブレーキレバー8
の握り操作を軽快に行なうことができ、良好なフィーリ
ングが得られる。
【0034】図7は、本発明の第3実施例を示すもの
で、液圧マスタシリンダ装置40は、フロントブレーキ
用の液圧マスタシリンダ41と、該液圧マスタシリンダ
41のシリンダボディ42に枢支されるブレーキレバー
43とからなっており、第1実施例で用いたアジャスト
機構は省略されている。
【0035】液圧マスタシリンダ41は、シリンダボデ
ィ42を、一体のブラケット部42aと別体のホルダ4
4とでバーハンドル2に固着して、バーハンドル2の前
部に沿って配設した横置き型で、シリンダボディ42に
は、上部にリザーバ45が一体形成され、車体側方へ開
口するシリンダ孔46に、ピストン47が液密且つ移動
可能に内挿されると共に、シリンダ孔46の開口側前部
に突出する上下一対のレバー取付け腕42b,42cの
間に、ブレーキレバー43の取付け側基部43aがレバ
ーピン48にて枢支されている。
【0036】ブレーキレバー43は、取付け側基部43
aにピン孔列49が設けられ、該取付け側基部43aに
グリップ部43bが連設されると共に、取付け側基部4
3aを挟んだ一方にピストン押圧部43cが、他方に回
動規制片43dが突出形成されている。ピストン押圧部
43cは外周面が円弧状に形成されており、ピストン4
7の後端面中央にピストン押圧点Pを当接させている。
また、回動規制片43dは、ブレーキレバー43がピス
トン47とピストン押圧部43cとの当接によって非作
動方向(図7において反時計方向)へ付勢された際に、
シリンダボディ42の車体前部側面42dと当接して後
退限を規制し、ブレーキレバー43の握り代を設定する
ようになっている。
【0037】ピン孔列49は、連続する2つのピン孔4
9a,49bを、取付け側基部43aの長手方向に略直
交して配設したもので、ピン孔49a,49bからブレ
ーキレバー43のピストン押圧点Pまでをそれぞれ異な
る長さに設定している。また前記レバーピン48は、上
側のレバー取付け腕42bの上面に支承されるフランジ
48aの一側部に、ガイド軸部48bが偏位して設けら
れており、レバーピン48を反転させてガイド軸部48
bをピン孔49a,49bへ選択的に差し込んでねじ止
めすることにより、バーハンドル2に対するブレーキレ
バー43の設定角度や握り代を変化させることなくレバ
ー比を変更することができ、またピストン押圧点Pがピ
ストン47の中心軸から外れることもない。
【0038】尚、上述の各実施例では、レバー取付け腕
のピン孔を連続したもので説明したが、本発明は複数の
ピン孔を独立して設けてもよく、ピン孔の個数もレバー
比の必要数に応じて2つ以上いくつであってもよい。更
にレバーピンには、通常用いられる一般的な形状のもの
や既製ボルトを用いることも可能である。またレバー取
付け腕の通し孔は、第1実施例のような全てのピン孔を
一体に含む大きさの長孔とする以外に、ピン孔と同一形
状に形成してもよく、この場合には、レバーピンに通常
の形状のものを用いることができる。更にピン孔列は、
一直線上以外に曲線上に配置してもよい。また本発明
は、バーハンドル車両のクラッチ用液圧マスタシリンダ
装置としても用いることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明のバーハンドル車両用液圧マスタ
シリンダ装置は、液圧マスタシリンダのレバー取付け腕
にレバーピンにて枢支される操作レバーの取付け側基部
に、ピストン押圧部との長さがそれぞれに異なる複数の
ピン孔を配列して設け、レバー取付け腕には、操作レバ
ーのピン孔列に対応する通し孔を穿設して、レバーピン
をピン孔列のいずれか一つのピン孔に選択的に挿通する
と共に、該レバーピンをレバー取付け腕の通し孔に挿通
してねじ止めしたことにより、バーハンドルに対する操
作レバーの設定角度や握り代を変化させることなくレバ
ー比を変更できるようになり、違和感のない使い勝手の
よいものとなる。
【0040】また、操作レバーのレバー比を変更した場
合にも、操作レバーのピストン押圧点がピストンの中心
軸上に保持されるので、ピストンに偏荷重を与えて損耗
を生じることが少なく、ブレーキレバーに設定されたピ
ストン押圧力を充分に発揮することができる。
【0041】更に、操作レバーのピン孔列を、取付け側
基部の長手方向に沿って形成することにより、ピン孔列
の形成のために取付け側基部の面積を格別拡大すること
なく、取付け側基部に所要の剛性力を確保することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す液圧マスタシリンダ
装置をバーハンドルに取付けた一部断面平面図
【図2】本発明の第1実施例を示す液圧マスタシリンダ
装置の要部分解斜視図
【図3】図1のIII −III 断面図
【図4】本発明の第1実施例を示す液圧マスタシリンダ
装置の要部分解斜視図
【図5】本発明の第1実施例を示す液圧マスタシリンダ
装置の要部縦断面図
【図6】本発明の第2実施例を示す液圧マスタシリンダ
装置の要部縦断面図
【図7】本発明の第3実施例を示す液圧マスタシリンダ
装置の一部断面平面図
【符号の説明】
1…液圧マスタシリンダ装置 2…操向用のバーハンドル 3…アクセルグリップ 4…液圧マスタシリンダ 5…シリンダボディ 5b…上側のレバー取付け腕 5c…下側のレバー取付け腕 6,7…レバーピン 6a,7a…レバーピン6,7の長円形軸部 6b,7b…レバーピン6,7のフランジ 6c,7c…レバーピン6,7のガイド軸部 6d,7d…レバーピン6,7のねじ部 8…ブレーキレバー 8a…取付け側基部 8b…グリップ部 9…アジャスト機構 11…シリンダ孔 12…ピストン 15…ロッド支持部材 16…プッシュロッド 16a…プッシュロッド16の球状頭部 16b…回動用のつまみ 16c…プッシュロッド16のおねじ 16d…係合溝 21…ピン孔21a〜21cからなるピン孔列 21a,21b,21c…ピン孔 22…カラー孔 23…ロッド通し孔 24a,24b…レバー取付け腕5b,5cに形成され
た通し孔 25,26…スペーサ 25a,26a…スペーサ25,26の長円形軸部 25b,26b…スペーサ25,26のフランジ 25c,26c…スペーサ25,26のピン孔 27…ロックナット 28…カラー 28a…半径方向のめねじ孔 28b…軸方向のめねじ孔 29…回り止め手段 30…止めねじ 31…ボールプランジャ 32…鋼球等の球体 33…コイルばね 35…ワッシャ 40…液圧マスタシリンダ装置 41…液圧マスタシリンダ 42…シリンダボディ 42b,42c…レバー取付け腕 43…ブレーキレバー 43a…ブレーキレバー43の取付け側基部 43b…ブレーキレバー43のグリップ部 43c…ブレーキレバー43のピストン押圧部 43d…ブレーキレバー43の回動規制片 46…シリンダ孔 47…ピストン 48…レバーピン 48a…レバーピン48のフランジ 48b…レバーピン48のガイド軸部 49……ピン孔49a,49bからなるピン孔列 49a,49b…ピン孔 P…第1実施例におけるプッシュロッド16の球状頭部
16aのピストン押圧点と、第3実施例におけるブレー
キレバー43のピストン押圧部43cのピストン押圧点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーハンドルに固着された液圧マスタシ
    リンダのレバー取付け腕に、操作レバーの取付け側基部
    をレバーピンにて枢支し、該操作レバーのピストン押圧
    部にて、前記液圧マスタシリンダのシリンダ孔に内挿さ
    れたピストンを押動するバーハンドル車両用液圧マスタ
    シリンダ装置において、前記操作レバーの取付け側基部
    に、前記ピストン押圧部との長さがそれぞれに異なる複
    数のピン孔を配列して設け、前記レバー取付け腕には操
    作レバーのピン孔列に対応する通し孔を穿設して、前記
    レバーピンを操作レバーのピン孔列のいずれか一つのピ
    ン孔に選択的に挿通すると共に、該レバーピンを前記レ
    バー取付け腕の通し孔に挿通してねじ止めしたことを特
    徴とするバーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーのピン孔列を、取付け側
    基部の長手方向に沿って形成したことを特徴とする請求
    項1記載のバーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装
    置。
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