JPH08114593A - 免疫測定方法 - Google Patents
免疫測定方法Info
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- JPH08114593A JPH08114593A JP25203494A JP25203494A JPH08114593A JP H08114593 A JPH08114593 A JP H08114593A JP 25203494 A JP25203494 A JP 25203494A JP 25203494 A JP25203494 A JP 25203494A JP H08114593 A JPH08114593 A JP H08114593A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 固相化抗体、抗原及び標識抗体を1段階で反
応させる1ステップサンドイッチ型免疫測定法におい
て、抗体に対する標識物質の結合モル比が1.0〜2.
0である標識抗体を検量線作製用標準品の最高濃度溶液
中に存在する抗原モル量の3〜20倍モル量の範囲で用
いることを特徴とする免疫測定方法。 【効果】 高濃度の抗原物質を免疫測定方法により定量
する場合、フック現象を回避し得る。
応させる1ステップサンドイッチ型免疫測定法におい
て、抗体に対する標識物質の結合モル比が1.0〜2.
0である標識抗体を検量線作製用標準品の最高濃度溶液
中に存在する抗原モル量の3〜20倍モル量の範囲で用
いることを特徴とする免疫測定方法。 【効果】 高濃度の抗原物質を免疫測定方法により定量
する場合、フック現象を回避し得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高濃度の抗原物質を定
量する場合に生ずるフック現象を回避できる免疫測定方
法に関する。
量する場合に生ずるフック現象を回避できる免疫測定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】生体中に含まれる微量物質の精度の高い
検出系の1つとして、抗原抗体反応を用いた免疫測定方
法が開発されている。免疫測定方法の1つに非均一系免
疫測定方法があるが、この原理は、少なくとも2つの抗
体で試料中の抗原を挟み込んで検出するものである。そ
の際、一方の抗体は不溶化担体に固相化し、他方の抗体
は標識物質で標識化したものを使用する。また、非均一
系免疫測定方法では、抗原抗体反応で生じた結合型生成
物(Bound体)と非結合型生成物(Free体)と
の分離(B/F分離)を必要とする。この中で、サンド
イッチ法には抗原抗体反応を1段階で行う1ステップサ
ンドイッチ法と2段階で行う2ステップサンドイッチ法
の2種類の方法があるが、1ステップサンドイッチ法の
方が反応時間が短く、操作も簡単であるため、迅速性及
び簡易性において優れている。
検出系の1つとして、抗原抗体反応を用いた免疫測定方
法が開発されている。免疫測定方法の1つに非均一系免
疫測定方法があるが、この原理は、少なくとも2つの抗
体で試料中の抗原を挟み込んで検出するものである。そ
の際、一方の抗体は不溶化担体に固相化し、他方の抗体
は標識物質で標識化したものを使用する。また、非均一
系免疫測定方法では、抗原抗体反応で生じた結合型生成
物(Bound体)と非結合型生成物(Free体)と
の分離(B/F分離)を必要とする。この中で、サンド
イッチ法には抗原抗体反応を1段階で行う1ステップサ
ンドイッチ法と2段階で行う2ステップサンドイッチ法
の2種類の方法があるが、1ステップサンドイッチ法の
方が反応時間が短く、操作も簡単であるため、迅速性及
び簡易性において優れている。
【0003】しかしながら、1ステップサンドイッチ法
により高濃度に抗原が存在する試料を測定した場合、得
られるべき値よりも実際の測定結果が低く測定されるフ
ック現象が生じ、問題となっている(図1参照)。
により高濃度に抗原が存在する試料を測定した場合、得
られるべき値よりも実際の測定結果が低く測定されるフ
ック現象が生じ、問題となっている(図1参照)。
【0004】かかるフック現象の改善方法として、野村
ら(Journal of Immunologica
l Methods.56(1983)13−17)に
より固相化抗体及び標識抗体の量を増加させる方法が開
示されているが、この場合、吸光度測定に上限のある分
光光度計では測定範囲が減少してしまうという問題点が
あった。
ら(Journal of Immunologica
l Methods.56(1983)13−17)に
より固相化抗体及び標識抗体の量を増加させる方法が開
示されているが、この場合、吸光度測定に上限のある分
光光度計では測定範囲が減少してしまうという問題点が
あった。
【0005】また、ベックマンの特許公報(特公平5−
30213号)には、標識抗体に未標識の抗体を添加す
る方法も開示されているが、この方法では測定範囲は減
少しないが、低濃度域測定において感度が悪くなるとい
う問題点を残していた。
30213号)には、標識抗体に未標識の抗体を添加す
る方法も開示されているが、この方法では測定範囲は減
少しないが、低濃度域測定において感度が悪くなるとい
う問題点を残していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、1ステップサンドイッチ法により高濃度の抗原をフ
ック現象を回避できる免疫測定方法を提供することにあ
る。
は、1ステップサンドイッチ法により高濃度の抗原をフ
ック現象を回避できる免疫測定方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行った結果、抗体に対する標識物質の
結合モル比が一定の範囲にある標識抗体をある一定範囲
の量用いることによりフック現象をより高濃度側へ回避
し得ることを見出し、本発明を完成した。
者らは鋭意研究を行った結果、抗体に対する標識物質の
結合モル比が一定の範囲にある標識抗体をある一定範囲
の量用いることによりフック現象をより高濃度側へ回避
し得ることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、固相化抗体、抗原及び
標識抗体を1段階で反応させる1ステップサンドイッチ
型免疫測定法において、抗体に対する標識物質の結合モ
ル比が1.0〜2.0である標識抗体を検量線作製用標
準品の最高濃度溶液中に存在する抗原モル量の3〜20
倍モル量の範囲で用いることを特徴とする免疫測定方法
を提供するものである。
標識抗体を1段階で反応させる1ステップサンドイッチ
型免疫測定法において、抗体に対する標識物質の結合モ
ル比が1.0〜2.0である標識抗体を検量線作製用標
準品の最高濃度溶液中に存在する抗原モル量の3〜20
倍モル量の範囲で用いることを特徴とする免疫測定方法
を提供するものである。
【0009】本発明方法に用いる標識抗体は、抗体1モ
ルに対し、標識物質が1.0〜2.0モル結合したもの
であるが、特に1.3〜1.7モル結合したものが好ま
しい。また、本発明においては、標識抗体のモル量を検
量線作製用標準品の最高濃度溶液中に存在する抗原モル
量の3〜20倍とする必要があるが、5〜10倍のモル
量とするのがより好ましい。この標識抗体モル量を検量
線作製用標準品の最高濃度の抗原モル量の20倍を超え
る量とするとフック現象は、より高濃度側へ回避できる
が、その場合、抗体と標識物質の結合モル比を1.0未
満まで低下させなければ、その測定範囲を維持できず、
検量線作製用標準品の最低濃度(0濃度)の吸光度に上
昇がみられ、所定の最低検出感度が維持できない現象が
起こる。また、標識抗体モル量を検量線作製用標準品の
最高濃度の抗原モル量の3倍未満にするとフック現象が
検量線作製用標準品の最高濃度の100倍未満で現れ、
なおかつ、所定の測定範囲を維持するためには標準抗体
に対する標識物質の結合モル比を2.0を超える割合で
調製するか、固相化抗体を多量に使用しなければならな
いため、不経済である。検量線作製用標準品の最高濃度
溶液とは、検量線の測定範囲の最大値を示す標準品緩衝
溶液をいう。最高濃度溶液は、患者検体の抗原物質の分
布範囲、市販キットの測定範囲から定まる。例えば、γ
−Smの場合は100ng/ml〜500ng/ml、好ましく
は150ng/ml〜400ng/mlが選ばれる。
ルに対し、標識物質が1.0〜2.0モル結合したもの
であるが、特に1.3〜1.7モル結合したものが好ま
しい。また、本発明においては、標識抗体のモル量を検
量線作製用標準品の最高濃度溶液中に存在する抗原モル
量の3〜20倍とする必要があるが、5〜10倍のモル
量とするのがより好ましい。この標識抗体モル量を検量
線作製用標準品の最高濃度の抗原モル量の20倍を超え
る量とするとフック現象は、より高濃度側へ回避できる
が、その場合、抗体と標識物質の結合モル比を1.0未
満まで低下させなければ、その測定範囲を維持できず、
検量線作製用標準品の最低濃度(0濃度)の吸光度に上
昇がみられ、所定の最低検出感度が維持できない現象が
起こる。また、標識抗体モル量を検量線作製用標準品の
最高濃度の抗原モル量の3倍未満にするとフック現象が
検量線作製用標準品の最高濃度の100倍未満で現れ、
なおかつ、所定の測定範囲を維持するためには標準抗体
に対する標識物質の結合モル比を2.0を超える割合で
調製するか、固相化抗体を多量に使用しなければならな
いため、不経済である。検量線作製用標準品の最高濃度
溶液とは、検量線の測定範囲の最大値を示す標準品緩衝
溶液をいう。最高濃度溶液は、患者検体の抗原物質の分
布範囲、市販キットの測定範囲から定まる。例えば、γ
−Smの場合は100ng/ml〜500ng/ml、好ましく
は150ng/ml〜400ng/mlが選ばれる。
【0010】本発明方法によれば、抗原低濃度域におけ
る感度、同時再現性に優れていること等、従来の非均一
系免疫測定方法の利点を維持したまま、フック現象を少
なくとも検量線作製用標準品の最高濃度の100倍以上
まで高濃度側へ回避することができる。
る感度、同時再現性に優れていること等、従来の非均一
系免疫測定方法の利点を維持したまま、フック現象を少
なくとも検量線作製用標準品の最高濃度の100倍以上
まで高濃度側へ回避することができる。
【0011】本発明の免疫測定方法は、上記の条件以外
は常法により実施することができる。例えば試料(抗
原)、固相化抗体及び標識抗体を反応させ、B/F分離
を行った後、標識量を定量すればよい。
は常法により実施することができる。例えば試料(抗
原)、固相化抗体及び標識抗体を反応させ、B/F分離
を行った後、標識量を定量すればよい。
【0012】本発明方法が適用できる試料は、特に限定
されず、例えば血液、血漿、血清、脳脊髄液、唾液、羊
水、乳、尿、汗及び肉汁等の生物由来の液状試料が挙げ
られる。
されず、例えば血液、血漿、血清、脳脊髄液、唾液、羊
水、乳、尿、汗及び肉汁等の生物由来の液状試料が挙げ
られる。
【0013】また、試料中の抗原も特に限定されず、例
えばポリペプチド、蛋白質、複合蛋白質、多糖類、脂
質、複合脂質、核酸、ホルモン類、ビタミン類、薬剤、
抗生物質、腫瘍関連抗原及び農薬等が挙げられるが、血
液中、血漿中及び血清中に存在するポリペプチド、蛋白
質、複合蛋白質及び腫瘍関連抗原等が好ましい。
えばポリペプチド、蛋白質、複合蛋白質、多糖類、脂
質、複合脂質、核酸、ホルモン類、ビタミン類、薬剤、
抗生物質、腫瘍関連抗原及び農薬等が挙げられるが、血
液中、血漿中及び血清中に存在するポリペプチド、蛋白
質、複合蛋白質及び腫瘍関連抗原等が好ましい。
【0014】抗体を固相化させる不溶化担体の材料とし
ては、アガロース、セルロース、ポリアクリルアミド、
微結晶セルロース、架橋アガロース、架橋ポリアクリル
アミド、ガラス、シリカゲル、ケイ藻土、二酸化チタ
ン、ケイ砂、ポリスチレン等の各種合成樹脂の他、多孔
質層の素材又は磁性微粒子等が挙げられ、このうちポリ
アクリルアミド、架橋ポリアクリルアミド、ポリスチレ
ン又は微結晶セルロース等が好ましい。
ては、アガロース、セルロース、ポリアクリルアミド、
微結晶セルロース、架橋アガロース、架橋ポリアクリル
アミド、ガラス、シリカゲル、ケイ藻土、二酸化チタ
ン、ケイ砂、ポリスチレン等の各種合成樹脂の他、多孔
質層の素材又は磁性微粒子等が挙げられ、このうちポリ
アクリルアミド、架橋ポリアクリルアミド、ポリスチレ
ン又は微結晶セルロース等が好ましい。
【0015】そして、これら不溶化担体と抗体との結合
に際しては、公知の方法である化学的又は物理的に直接
結合させる方法を用いることができる。
に際しては、公知の方法である化学的又は物理的に直接
結合させる方法を用いることができる。
【0016】また、標識物質としては酵素、放射性物質
及び蛍光物質等が挙げられるが、このうちβ−D−ガラ
クトシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ペルオキシダ
ーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルタメートデヒドロ
ゲナーゼ及びアミラーゼ等の酵素が特に好ましい。
及び蛍光物質等が挙げられるが、このうちβ−D−ガラ
クトシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ペルオキシダ
ーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルタメートデヒドロ
ゲナーゼ及びアミラーゼ等の酵素が特に好ましい。
【0017】これら標識物質と抗体との結合に際して
は、石川栄治、河合忠、宮井潔著「酵素免疫測定法(第
3版)医学書院1987年」に記載されている方法を参
考にすることができる。
は、石川栄治、河合忠、宮井潔著「酵素免疫測定法(第
3版)医学書院1987年」に記載されている方法を参
考にすることができる。
【0018】また、抗体は、モノクローナル抗体又はポ
リクローナル抗体の何れでもよく、IgG、IgM、I
gA、IgD及びIgEの各分画、或いはこれらの抗体
を酵素処理することにより得られるFab、Fab’及
びF(ab’)2を用いることができ、これらの抗体は
単一で使用しても、複数の抗体を組み合わせて使用して
もよい。
リクローナル抗体の何れでもよく、IgG、IgM、I
gA、IgD及びIgEの各分画、或いはこれらの抗体
を酵素処理することにより得られるFab、Fab’及
びF(ab’)2を用いることができ、これらの抗体は
単一で使用しても、複数の抗体を組み合わせて使用して
もよい。
【0019】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、以下の比較例、実施例に使用する標識抗
体は、次の方法により作製したものを使用した。
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、以下の比較例、実施例に使用する標識抗
体は、次の方法により作製したものを使用した。
【0020】標識抗体の作製方法: (1)ペルオキシダーゼ(以下、「HRP」と記す。)
へのマレイミド基の導入 1.5mlのpH7.0,0.1Mリン酸緩衝液(以下、
「PBS」と記す。)を用いて10mgのHRP(シグマ
社製:TypeXII)を溶解し、その溶液に、ジメチル
ホルムアミド(以下、「DMF」と記す。)で13mg/
mlに調製したSulfo−SMCC(PIERCE社
製:品番22322)溶液を150μl 添加した。
へのマレイミド基の導入 1.5mlのpH7.0,0.1Mリン酸緩衝液(以下、
「PBS」と記す。)を用いて10mgのHRP(シグマ
社製:TypeXII)を溶解し、その溶液に、ジメチル
ホルムアミド(以下、「DMF」と記す。)で13mg/
mlに調製したSulfo−SMCC(PIERCE社
製:品番22322)溶液を150μl 添加した。
【0021】室温で1時間、マグネチックスターラーで
200rpm にて、反応液を攪拌しながら反応させた後、
セファデックスG−50(ファルマシア社製)を用いて
ゲルクロマトグラフィーにかけた。その際の緩衝液は
0.1M PBS(pH6.0)を用いた。
200rpm にて、反応液を攪拌しながら反応させた後、
セファデックスG−50(ファルマシア社製)を用いて
ゲルクロマトグラフィーにかけた。その際の緩衝液は
0.1M PBS(pH6.0)を用いた。
【0022】280nmの吸光度測定により、マレイミド
基が結合したHRPを含有する画分を集合した後、セン
トリプレップ10(アミコン社製)で濃縮し、4.8mg
/mlのマレイミド基が結合したHRP溶液を1.1ml得
た。
基が結合したHRPを含有する画分を集合した後、セン
トリプレップ10(アミコン社製)で濃縮し、4.8mg
/mlのマレイミド基が結合したHRP溶液を1.1ml得
た。
【0023】(2)モノクローナル抗体(以下、「Ig
G」と記す。)へのSH基の導入 pH6.5の0.1M PBSを用いて10mg/mlの濃度
に調製したIgG溶液にDMFで60mg/mlに調製した
S−アセチルメルカプトコハク酸(Aldrich社
製)溶液を20μl 添加した。
G」と記す。)へのSH基の導入 pH6.5の0.1M PBSを用いて10mg/mlの濃度
に調製したIgG溶液にDMFで60mg/mlに調製した
S−アセチルメルカプトコハク酸(Aldrich社
製)溶液を20μl 添加した。
【0024】室温で30分、マグネチックスターラーで
200rpm にて、反応液を攪拌しながら反応させた後、
0.1M EDTA(pH7.0)40μl 、0.1M
トリス−HCl(pH7.0)200μl 及び1M ヒド
ロキシアミン−HCl(pH7.0)200μl を順次添
加した。次いでこれを10分間、室温で放置した後、セ
ファデックスG−50を用いてゲルクロマトグラフィー
にかけた。その際の緩衝液は0.1M PBS(pH6.
5)を用いた。280nmの吸光度測定により、SH基の
結合したIgGを含有する画分を集めた後、セントリプ
レップ10で濃縮し、6.3mg/mlのSH基が結合した
IgG溶液を1.3ml得た。
200rpm にて、反応液を攪拌しながら反応させた後、
0.1M EDTA(pH7.0)40μl 、0.1M
トリス−HCl(pH7.0)200μl 及び1M ヒド
ロキシアミン−HCl(pH7.0)200μl を順次添
加した。次いでこれを10分間、室温で放置した後、セ
ファデックスG−50を用いてゲルクロマトグラフィー
にかけた。その際の緩衝液は0.1M PBS(pH6.
5)を用いた。280nmの吸光度測定により、SH基の
結合したIgGを含有する画分を集めた後、セントリプ
レップ10で濃縮し、6.3mg/mlのSH基が結合した
IgG溶液を1.3ml得た。
【0025】(3)IgG−SHとマレイミド−HRP
の結合 結合モル比3.0付近を目標とした標識抗体は、(1)
で得られたマレイミド−HRP 380μl (1.8m
g)と(2)で得られたIgG−SH 370μl
(2.3mg)をそれぞれ混合し、また、結合モル比1.
0付近を目標とした標識抗体は、(1)で得られたマレ
イミド−HRP 130μl (0.6mg)と(2)で得
られたIgG−SH 370μl (2.3mg)をそれぞ
れ混合し、4℃で16時間、マグネチックスターラーを
用いて200rpm にて攪拌しながら反応させた。
の結合 結合モル比3.0付近を目標とした標識抗体は、(1)
で得られたマレイミド−HRP 380μl (1.8m
g)と(2)で得られたIgG−SH 370μl
(2.3mg)をそれぞれ混合し、また、結合モル比1.
0付近を目標とした標識抗体は、(1)で得られたマレ
イミド−HRP 130μl (0.6mg)と(2)で得
られたIgG−SH 370μl (2.3mg)をそれぞ
れ混合し、4℃で16時間、マグネチックスターラーを
用いて200rpm にて攪拌しながら反応させた。
【0026】16時間後、0.1M PBS(pH6.
5)で0.1Mに調製したエチルマレイミド(シグマ社
製)をそれぞれ20μl ずつ上記2種の標識抗体に添加
し、反応を停止させた後、セファロースCL−6B(フ
ァルマシア社製)でゲルクロマトグラフィーに供した。
その際の緩衝液は0.1M PBS(pH6.5)を用い
た。ゲルクロマトグラフィー後、蛋白に特異的な280
nmとHRPに特異的な405nmの2波長からIgGに対
するHRPの結合モル比を計算し、IgGに対するHR
Pの結合モル比3.2の標識抗体を10.3ml(抗体濃
度56.5μg /ml)、IgGに対するHRPの結合モ
ル比1.4の標識抗体を8.2ml(抗体濃度60.2μ
g /ml)を得た。
5)で0.1Mに調製したエチルマレイミド(シグマ社
製)をそれぞれ20μl ずつ上記2種の標識抗体に添加
し、反応を停止させた後、セファロースCL−6B(フ
ァルマシア社製)でゲルクロマトグラフィーに供した。
その際の緩衝液は0.1M PBS(pH6.5)を用い
た。ゲルクロマトグラフィー後、蛋白に特異的な280
nmとHRPに特異的な405nmの2波長からIgGに対
するHRPの結合モル比を計算し、IgGに対するHR
Pの結合モル比3.2の標識抗体を10.3ml(抗体濃
度56.5μg /ml)、IgGに対するHRPの結合モ
ル比1.4の標識抗体を8.2ml(抗体濃度60.2μ
g /ml)を得た。
【0027】比較例1 結合モル比3.2の標識抗体を用いたγ−セミノプロテ
イン(以下、「γ−Sm」と記す。)標準品及び高濃度
検体の測定:結合モル比3.2の標識抗体を100ng/
mlの濃度に調製して、予めPBSで調製したγ−Sm標
準品(200,100,50,10,2及び0ng/ml)
とPBSで順次、希釈した高濃度検体20,000ng/
mlの希釈サンプルを測定した。
イン(以下、「γ−Sm」と記す。)標準品及び高濃度
検体の測定:結合モル比3.2の標識抗体を100ng/
mlの濃度に調製して、予めPBSで調製したγ−Sm標
準品(200,100,50,10,2及び0ng/ml)
とPBSで順次、希釈した高濃度検体20,000ng/
mlの希釈サンプルを測定した。
【0028】γ−Sm標準品の吸光度の結果を表1に、
高濃度検体の希釈サンプルの結果を表2及び表2のフッ
ク現象をグラフに示した結果を図1に示す。表1より、
結合モル比3.2の標識抗体を用いた場合、標識抗体濃
度が100ng/mlの時、γ−Sm標準品の最高濃度(2
00ng/ml)の492nmにおける吸光度が2.0付近に
なった。本試験では25μl のγ−Sm抗原を使用して
おり、γ−Smの分子量が30,000であることか
ら、抗原量中には1.7×10-12モルのγ−Smが存
在している。また、250μl の標識抗体量を使用して
おり、IgGの分子量が120,000であることか
ら、標識抗体量中には2.1×10-12モルのIgGが
存在している。この条件では標識抗体のモル量は抗原モ
ル量の1.25倍存在している。この標識抗体は表2及
び図1に見られるようにフック現象が希釈倍率4倍の
5,000ng/ml付近で現れた。また、表1と表2の比
較より、原液(希釈倍率×1:20,000ng/ml)
は、濃度200ng/ml以下の吸光度であるため、測定値
としては200ng/ml以下の値となり、不都合な測定結
果を示していることが判る。
高濃度検体の希釈サンプルの結果を表2及び表2のフッ
ク現象をグラフに示した結果を図1に示す。表1より、
結合モル比3.2の標識抗体を用いた場合、標識抗体濃
度が100ng/mlの時、γ−Sm標準品の最高濃度(2
00ng/ml)の492nmにおける吸光度が2.0付近に
なった。本試験では25μl のγ−Sm抗原を使用して
おり、γ−Smの分子量が30,000であることか
ら、抗原量中には1.7×10-12モルのγ−Smが存
在している。また、250μl の標識抗体量を使用して
おり、IgGの分子量が120,000であることか
ら、標識抗体量中には2.1×10-12モルのIgGが
存在している。この条件では標識抗体のモル量は抗原モ
ル量の1.25倍存在している。この標識抗体は表2及
び図1に見られるようにフック現象が希釈倍率4倍の
5,000ng/ml付近で現れた。また、表1と表2の比
較より、原液(希釈倍率×1:20,000ng/ml)
は、濃度200ng/ml以下の吸光度であるため、測定値
としては200ng/ml以下の値となり、不都合な測定結
果を示していることが判る。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】実施例1 結合モル比1.4の標識抗体を用いたγ−Sm標準品及
び高濃度検体の測定:結合モル比1.4の標識抗体を4
50ng/mlの濃度に調製して、予めPBSで調製したγ
−Sm標準品(200,100,50,10,2及び0
ng/ml)とPBSで順次、希釈した高濃度検体20,0
00ng/mlの希釈サンプルを測定した。
び高濃度検体の測定:結合モル比1.4の標識抗体を4
50ng/mlの濃度に調製して、予めPBSで調製したγ
−Sm標準品(200,100,50,10,2及び0
ng/ml)とPBSで順次、希釈した高濃度検体20,0
00ng/mlの希釈サンプルを測定した。
【0032】γ−Sm標準品の吸光度の結果を表3に、
高濃度検体の希釈サンプルの結果を表4に及び表4のデ
ータをグラフに示した結果を図2に示す。表3より、結
合モル比1.4の標識抗体を用いた場合、標識抗体濃度
が450ng/mlの時、γ−Sm標準品の最高濃度(20
0ng/ml)の492nmにおける吸光度が2.0付近にな
った。
高濃度検体の希釈サンプルの結果を表4に及び表4のデ
ータをグラフに示した結果を図2に示す。表3より、結
合モル比1.4の標識抗体を用いた場合、標識抗体濃度
が450ng/mlの時、γ−Sm標準品の最高濃度(20
0ng/ml)の492nmにおける吸光度が2.0付近にな
った。
【0033】本試験では比較例1と同様の抗原、標識抗
体量を用いており、抗原量中には1.7×10-12モル
のγ−Smが存在している。また、標識抗体量中には
9.4×10-12モルのIgGが存在している。この条
件では標識抗体のモル量は抗原モル量の5.63倍存在
している。この標識抗体濃度でのフック現象は表4及び
図2に示す通り原液(×1)の20,000ng/mlでも
現れない。比較例1で誤認の可能性のあった20,00
0ng/mlでも標準品200ng/ml以上の吸光度で表現さ
れ、フック現象が比較例1と比較して4倍以上高濃度側
へ回避されたことが判る。また、この結合モル比の低い
本発明方法の標識抗体を用いても検量線最低濃度(0ng
/ml)及び2ng/mlの吸光度は、結合モル比3.2の標
識抗体を用いた比較例1の結果と比較してもほぼ同値で
あり、低濃度感度にもほとんど影響を与えないことが判
る。そして、CV値においても比較例1の標準品、高濃
度検体の測定値と比較してもほとんど変わらず、本標識
抗体を用いても1ステップサンドイッチ法の利点を維持
していることが判る。
体量を用いており、抗原量中には1.7×10-12モル
のγ−Smが存在している。また、標識抗体量中には
9.4×10-12モルのIgGが存在している。この条
件では標識抗体のモル量は抗原モル量の5.63倍存在
している。この標識抗体濃度でのフック現象は表4及び
図2に示す通り原液(×1)の20,000ng/mlでも
現れない。比較例1で誤認の可能性のあった20,00
0ng/mlでも標準品200ng/ml以上の吸光度で表現さ
れ、フック現象が比較例1と比較して4倍以上高濃度側
へ回避されたことが判る。また、この結合モル比の低い
本発明方法の標識抗体を用いても検量線最低濃度(0ng
/ml)及び2ng/mlの吸光度は、結合モル比3.2の標
識抗体を用いた比較例1の結果と比較してもほぼ同値で
あり、低濃度感度にもほとんど影響を与えないことが判
る。そして、CV値においても比較例1の標準品、高濃
度検体の測定値と比較してもほとんど変わらず、本標識
抗体を用いても1ステップサンドイッチ法の利点を維持
していることが判る。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】実施例2 結合モル比1.2の標識抗体を用いたγ−Sm標準品及
び高濃度検体の測定:結合モル比1.2の標識抗体を6
40ng/mlの濃度に調製して、予めPBSで調製したγ
−Sm標準品(200,100,50,10,2及び0
ng/ml)とPBSで順次、希釈した高濃度検体20,0
00ng/mlの希釈サンプルを測定した。ここには示さな
いγ−Sm標準品の吸光度の結果より結合モル比1.2
の標識抗体を用いた場合、標識抗体濃度が450ng/ml
の時、γ−Sm標準品の最高濃度(200ng/ml)の4
92nmにおける吸光度が2.0付近になった。本試験で
は比較例1と同様の抗原、標識抗体量を用いており、抗
原量中には1.7×10-12モルのγ−Smが存在して
いる。また、標識抗体量中には1.4×10-11モルの
IgGが存在している。この条件では標識抗体のモル量
は抗原モル量の8.0倍存在している。この標識抗体濃
度でのフック現象は原液(×1)の20,000ng/ml
でも現れなかった。また、この結合モル比の低い本発明
方法の標識抗体を用いても検量線最低濃度(0ng/ml)
及び2ng/mlの吸光度は、結合モル比3.2の標識抗体
を用いた比較例1の結果と比較してもほぼ同値を示し、
低濃度感度にもほとんど影響を与えなかった。
び高濃度検体の測定:結合モル比1.2の標識抗体を6
40ng/mlの濃度に調製して、予めPBSで調製したγ
−Sm標準品(200,100,50,10,2及び0
ng/ml)とPBSで順次、希釈した高濃度検体20,0
00ng/mlの希釈サンプルを測定した。ここには示さな
いγ−Sm標準品の吸光度の結果より結合モル比1.2
の標識抗体を用いた場合、標識抗体濃度が450ng/ml
の時、γ−Sm標準品の最高濃度(200ng/ml)の4
92nmにおける吸光度が2.0付近になった。本試験で
は比較例1と同様の抗原、標識抗体量を用いており、抗
原量中には1.7×10-12モルのγ−Smが存在して
いる。また、標識抗体量中には1.4×10-11モルの
IgGが存在している。この条件では標識抗体のモル量
は抗原モル量の8.0倍存在している。この標識抗体濃
度でのフック現象は原液(×1)の20,000ng/ml
でも現れなかった。また、この結合モル比の低い本発明
方法の標識抗体を用いても検量線最低濃度(0ng/ml)
及び2ng/mlの吸光度は、結合モル比3.2の標識抗体
を用いた比較例1の結果と比較してもほぼ同値を示し、
低濃度感度にもほとんど影響を与えなかった。
【0037】
【発明の効果】本発明により、1ステップサンドイッチ
法において、高濃度検体測定時におけるフック現象をよ
り高濃度側へ回避し、非均一系免疫測定法での試料の誤
認をなくすことができる。
法において、高濃度検体測定時におけるフック現象をよ
り高濃度側へ回避し、非均一系免疫測定法での試料の誤
認をなくすことができる。
【図1】γ−Smモノクローナル抗体に対するHRP標
識物質の結合モル比が3.2、標識抗体モル量を検量線
作製用標準品の最高濃度溶液中に存在する抗原モル量の
1.25倍の条件で用いた20,000ng/mlの高濃度
試料の希釈測定結果を示す図である。
識物質の結合モル比が3.2、標識抗体モル量を検量線
作製用標準品の最高濃度溶液中に存在する抗原モル量の
1.25倍の条件で用いた20,000ng/mlの高濃度
試料の希釈測定結果を示す図である。
【図2】γ−Smモノクローナル抗体に対するHRP標
識物質の結合モル比が1.4、標識抗体モル量を検量線
作製用標準品の最高濃度溶液中に存在する抗原モル量の
5.63倍の条件で用いた20,000ng/mlの高濃度
試料の希釈測定結果を示す図である。
識物質の結合モル比が1.4、標識抗体モル量を検量線
作製用標準品の最高濃度溶液中に存在する抗原モル量の
5.63倍の条件で用いた20,000ng/mlの高濃度
試料の希釈測定結果を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 固相化抗体、抗原及び標識抗体を1段階
で反応させる1ステップサンドイッチ型免疫測定法にお
いて、抗体に対する標識物質の結合モル比が1.0〜
2.0である標識抗体を検量線作製用標準品の最高濃度
溶液中に存在する抗原モル量の3〜20倍モル量の範囲
で用いることを特徴とする免疫測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25203494A JPH08114593A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 免疫測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25203494A JPH08114593A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 免疫測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08114593A true JPH08114593A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17231663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25203494A Pending JPH08114593A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | 免疫測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08114593A (ja) |
-
1994
- 1994-10-18 JP JP25203494A patent/JPH08114593A/ja active Pending
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