JPH081189Y2 - 振動低減機構を有する無限軌道車両のトラックローラ - Google Patents

振動低減機構を有する無限軌道車両のトラックローラ

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JPH081189Y2
JPH081189Y2 JP10246090U JP10246090U JPH081189Y2 JP H081189 Y2 JPH081189 Y2 JP H081189Y2 JP 10246090 U JP10246090 U JP 10246090U JP 10246090 U JP10246090 U JP 10246090U JP H081189 Y2 JPH081189 Y2 JP H081189Y2
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track roller
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誉 松田
政和 伊藤
靖則 小松原
正隆 川口
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、油圧ショベル、クローラクレーン等の無限
軌道車両の下部走行体に装置するトラックローラに関す
る。
〔従来の技術〕 先端側にバケット等の作業用機械・機材を備え、他端
側で回転自在に軸支されるブーム状構造体を有する油圧
ショベルやクローラクレーン等の建設用機械では、作業
時に機体を安定させ、且つ走行時にその重量を分散させ
て凹凸の激しい地面やぬかるみでも自由に走れるように
するため、走行装置に履帯(所謂クローラ又はトラッ
ク)を備えた無限軌道式の車両構造を有している。
第8図は油圧ショベルの走行姿勢の一例を示す側面図
である。この油圧ショベルは、下部走行体(10)とその
上に旋回可能に取付けられたキャブ(21)等を有する上
部旋回体(20)とから構成され、この上部旋回体(20)
に掘削積込作業を担うブーム等から成るフロント構造体
(30)が設けられている。一方、下部走行体(10)は、
アイドラ(11)と、スプロケット(12)と、それらの間
に懸架された履帯(6)と、該履帯(6)長手方向内側
に設けられたトラックフレーム(13)と、該トラックフ
レーム(13)の上部及び下部に夫々設けられたキャリア
ローラ(14)及びトラックローラ(1)を有している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような無限軌道車両では、路面に突起物がある場
合でもそれを乗り越えて走行することが可能であるが、
乗り越え時に機体に大きな振動を生じ、キャブ(21)に
搭乗するオペレータの乗り心地を著しく損ねていた。
このような振動が発生する原因については次のように
考えられる。前記トラックフレーム(13)の下部に一定
のピッチで配置された下部走行体のトラックローラ
(1)は、第9図及びそのB−B断面を示す第10図のよ
うに、履帯(6)に設けられたトラックリンク(7a)
(7b)がその転動する踏面となる。従って、第11図に示
すような突起物を越えて走行する時に該履帯(6)及び
トラックリンク(7a)(7b)は路面の形状に応じて変形
するため、トラックローラ(1)がトラックリンク(7
a)(7b)を乗り越える際に機体に衝撃を生じ、それに
よって振動が引き起こされることになる。
このような問題を回避するためトラックローラ(1)
をボギー構造としたり、取付面に防振ゴム等の弾性部材
を設ける構造が提案されている。
しかし、これらの改善方法でもフロント構造体(30)
による作業時に機体の安定を欠くといった問題がある。
又、建設機械のような大重量の機体を常時支持するため
には非常に堅牢な構造が要求され、一般的に導入される
ものとはなり得なかった。
本考案は、従来技術の以上のような問題に鑑み創案さ
れたもので、作業形態によらず安定した機体の支持機能
を保持すると共に、走行振動の伝達を有効に低減させる
ことを可能にしたトラックローラを提供せんとするもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
そのため本考案のトラックローラは、該トラックロー
ラの回転軸に、揺動可能な状態で弓状の基板を取付ける
と共に、該回転軸を中心に基板の前方及び後方に、夫々
履帯のトラックリンクに対して一定の間隙を保持して補
助ローラを枢支せしめたことを基本的特徴としている。
〔作用〕
以上のような構造からなるトラックローラによれば、
不整地上を走行する場合、路面の突起物形状に応じてエ
ンドレスの履帯内側に突出するトラックリンクの突起形
状は、先ず前方の補助ローラに捉えられる。この補助ロ
ーラは後方の補助ローラと基板によって連結されている
ために、前方の補助ローラの変位と共に、後方の補助ロ
ーラとトラックリンクとの間隙は次第に狭まって、その
変位がある程度以上に達した場合、前後の補助ローラが
機体を支持すると共に、中央に位置するトラックローラ
はトラックリンクからわずかに離間する。この時のトラ
ックローラの変位は前後補助ローラの変位差の略半分程
度となり、急激な地形の起伏による衝撃を効果的に緩和
することができるようになる。
その後トラックローラはトラックリンクの突起形状傾
斜面に次第に近づいて接地し、該ローラ自身でこの突起
形状を乗り越える。その乗り越え終了後に、後方の補助
ローラがトラックリンクの突起形状反対斜面に接地し、
基板を介して前方の補助ローラを下方に転動せしめるた
め、再び前後の補助ローラが機体を支持すると共に、こ
れらの中央にあるトラックローラはトラックリンクから
離間する。前後の補助ローラの変位差が少なくなるにつ
れ、トラックローラはトラックリンクに近づいて接地
し、以後通常の平坦路面上の走行時にはトラックローラ
のみがトラックリンクに接地して回転し、補助ローラは
フリーな状態となる。
〔実施例〕
以下本考案の具体的実施例を添付図面に基づき詳述す
る。
第1図及び第2図は、油圧ショベルに適用された本考
案のトラックローラの一実施例を示しており、第1図は
油圧ショベルの下部走行体における要部を示す側面図、
第2図は前図A−A断面を示す断面図である。
これらの図において、(13)は油圧ショベルの下部走
行体の一部を構成するトラックフレームであり、トラッ
クローラ(1)はこのトラックフレーム(13)に支持器
(2a)(2b)によりその回転軸(2)が支持されてい
る。
一方、このトラックローラ(1)は、履帯(6)内側
面にボルト止めした一対のトラックリンク(7a)(7b)
上面に接地しており、このトラックリンク(7a)(7b)
を介して履帯(6)の回転に伴う該履帯(6)の走行ガ
イドを行なう。
本実施例では以上のトラックローラ(1)の回転軸
(2)に第3図に示されるような弓型の基板(3)が揺
動可能な状態で取付けられている。この基板(3)の前
方及び後方には夫々別の回転軸(4a)(4b)が設けられ
ていて、基板(3)前後両側に各1つずつ計4つの補助
ローラ(5a)乃至(5d)が取付けられている。この補助
ローラ(5a)乃至(5d)は夫々一対のトラックリンク
(7a)(7b)の直上に位置することになるが、該トラッ
クリンク(7a)(7b)との間に平坦路上で一定の間隙δ
(5〜10mm)が開くように据え付けられている。そして
前記基板(3)は走行時には容易に揺動しないようバラ
ンスよくトラックローラ(1)の回転軸(2)に取付け
られているため、上記の間隙δは平坦路走行中略一定に
保たれる。
以上のようなトラックローラ(1)の構成を下部走行
体に有する油圧ショベルを現場作業に使用し、地上で走
行させた場合に、急激な地形の起伏がある所では、その
起伏に応じて履帯(6)内側のトラックリンク(7a)
(7b)に生じた突起形状を前方の補助ローラ(5a)(5
b)が最初に捉え、該補助ローラ(5a)(5b)がが上方
に移動するにつれ、後方の補助ローラ(5c)(5d)は基
板(3)の回動によって下方に押し下げられ、やがてト
ラックリンク(7a)(7b)上面に接地する。そして第4
図に示すように、中央に位置するトラックローラ(1)
がトラックリンク(7a)(7b)からわずかに離間する
と、前後の補助ローラ(5a)乃至(5d)が機体を完全に
支持することになる。この時中央のトラックローラ
(1)の変位は前後の補助ローラ(5a)乃至(5d)の変
位差の略1/2となり、機体が被る衝撃を大幅に緩和する
ことが可能となる。
その後トラックローラ(1)はトラックリンク(7a)
(7b)の突起形状傾斜面に接地し、該ローラ(1)自身
でその突起形状を乗り越える。その乗り越えが終了した
後に、後方の補助ローラ(5c)(5d)がトラックリンク
(7a)(7b)の突起形状反対斜面に接地し、基板(3)
を介して前方の補助ローラ(5a)(5b)を下方に転動せ
しめる。すると第5図に示されるように、再び前後の補
助ローラ(5a)乃至(5d)が機体を支持すると共に、こ
れらの中央に位置するトラックローラ(1)はトラック
リンク(7a)(7b)から離間する。やがて前後の補助ロ
ーラ(5a)乃至(5d)の変位差が少なくなり、トラック
ローラ(1)がトラックリンク(7a)(7b)に近づいて
接地する。
以後、通常の平坦路面上の走行では、トラックローラ
(1)のみがトラックリンク(7a)(7b)に接地して回
転し、補助ローラ(5a)乃至(5d)はフリーの状態とな
る。
第6図及び第7図は従来型のトラックローラが取付け
られた油圧ショベルと本実施例のトラックローラが取付
けられた油圧ショベルが夫々同一の突起物上を乗り越え
て走行する場合のトラックローラ回転軸中心の変位dと
時間tとの関係を示すグラフ図である。第6図は従来の
トラックローラの場合を、又、第7図は本実施例のトラ
ックローラの場合を示しており、これらの図より、本実
施例のトラックローラの場合は、地上の突起物にぶつか
ろうとする時及び該突起物から離れる時に前記補助ロー
ラ(5a)乃至(5d)が作用し、トラックローラ(1)の
回転軸(2)中心の変位は緩やかなカーブを描いて増大
・減少することになり、機体に発生する衝撃は緩和され
る。
そのため、前述した上部旋回体(図示なし)のキャブ
(図示なし)中のオペレータの乗り心地を大幅に改善す
ることができ、且つ強い衝撃によるスイッチ類の誤動作
やミスオペレーションの防止に役立つことになる。特に
油圧ショベルは走行高速化の傾向にあり、本考案の構成
は動的安定性の向上に大きく寄与する。又、フロント構
造体による作業時には本実施例のトラックローラ(1)
は従来のトラックローラと全く同一の機能を果たすた
め、静的安定性を阻害することもなく非常に効果的であ
る。
〔考案の効果〕
本考案は以上詳述したように、走行時に路面の幾何形
状(突起物等)により発生する振動を機体前・後方に取
付けられた補助ローラの作用により大幅に減ずることが
できるようになると共に、作業時には本来のトラックロ
ーラが働いて作業安定性を阻害することがないようにし
たため、作業形態によらず常に高い安定性を実現するこ
とが可能になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側面図、第2図は第1
図A−A断面図、第3図は本実施例の主要部品を示す斜
視図、第4図は本実施例の使用状態を示す側面図、第5
図は同じく使用状態を示す側面図、第6図は従来のトラ
ックローラ構成の場合のその回転軸の変位と時間との関
係を示すグラフ図、第7図は本実施例のトラックローラ
構成の場合のその回転軸の変位と時間との関係を示すグ
ラフ図、第8図は油圧ショベルの走行姿勢の一例を示す
側面図、第9図は無限軌道車両の下部走行体の構成の一
部を拡大して示す側面図、第10図は第9図B−B断面
図、第11図は従来のトラックローラ構成の場合にトラッ
クリンク突起形状を乗り越えようとする該トラックロー
ラの状態を示す側面図である。 図中、(1)はトラックローラ、(2)は回転軸、
(3)は基板、(5a)(5b)(5c)(5d)は補助ロー
ラ、(6)は履帯、(7a)(7b)はトラックリンク、
(10)は下部走行体、(13)はトラックフレーム、(2
0)は上部旋回体、(30)はフロント構成体を各示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川口 正隆 東京都千代田区丸の内2丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−273776(JP,A) 実開 平1−142381(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】無限軌道車両のトラックフレームに取付け
    られ、該車両の履帯に設けられたトラックリンクをガイ
    ドする下部走行体のトラックローラにおいて、該トラッ
    クローラの回転軸に、揺動可能な状態で弓状の基板を取
    付けると共に、該回転軸を中心に基板の前方及び後方
    に、夫々前記トラックリンクに対し一定の間隙を保持し
    て補助ローラを枢支せしめたことを特徴とする振動低減
    機構を有する無限軌道車両のトラックローラ。
JP10246090U 1990-09-28 1990-09-28 振動低減機構を有する無限軌道車両のトラックローラ Expired - Fee Related JPH081189Y2 (ja)

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