JPH08127931A - 高強力縫糸 - Google Patents

高強力縫糸

Info

Publication number
JPH08127931A
JPH08127931A JP26719594A JP26719594A JPH08127931A JP H08127931 A JPH08127931 A JP H08127931A JP 26719594 A JP26719594 A JP 26719594A JP 26719594 A JP26719594 A JP 26719594A JP H08127931 A JPH08127931 A JP H08127931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
strength
yarns
sewing
entangled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26719594A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiko Kawamoto
晴彦 川本
Yasuo Kishida
恭雄 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP26719594A priority Critical patent/JPH08127931A/ja
Publication of JPH08127931A publication Critical patent/JPH08127931A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 強度が20g/デニール以上の高強力マルチ
フィラメント糸と、熱可塑性合成繊維マルチフィラメン
ト糸との構成フィラメントが互いに交絡し、表面に多数
のループが形成された交絡糸どうし、または交絡糸と強
度20g/デニール以上の高強力マルチフィラメント糸
が複数本撚合わされるとともに熱接着性フィラメント糸
により相互に接着されている高強力縫糸。 【効果】 交絡糸どうし、または交絡糸と高強力マルチ
フィラメント糸が熱接着性フィラメント糸で相互に接着
されているため、高張力下での縫製性に優れ、被縫製物
へのフィット性が高く、美しい縫目を形成することがで
き、上撚の解撚による糸のバラケがないため作業性も良
好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高張力下での縫製を可
能にする縫糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】縫糸は、従来、木綿、絹等の天然繊維を
用いたものが大部分であったが、近年はナイロン、ポリ
エステル等で代表される合成繊維を用いたものが主流を
占めるに至っている。
【0003】これらの合成繊維を用いた縫糸にはフィラ
メント縫糸とスパン縫糸とがある。通常、フィラメント
縫糸は、フィラメント糸に撚を施し、特に縫糸全体をノ
ントルクにするため、下撚後、上撚合撚して撚バランス
させるとともに、さらにヒートセット等でトルク発現を
抑えているものがあり、また撚糸後、樹脂等で被覆コー
ティング処理されているものもある。樹脂等による被覆
コーティング処理の施されていない撚糸のみの縫糸は、
切った所で撚りが解けて糸がバラケて針に通しにくい等
の欠点がある。また、これらのフィラメント縫糸は、例
えば、ミシン等で縫製する際、高速、高張力下で扱われ
ると、強力面に乏しいことから、糸切断につながる欠点
があり、また、高い縫目強力を必要とする縫製に対応す
るには、縫糸を太くしなければならず、そのため縫製作
業に手間がかかり、縫糸使用量も増すため、経済的にも
不利であった。
【0004】他方、合成繊維を用いたスパン縫糸は、縫
糸表面に多数の毛羽及びループが存在しているため、被
縫製品によくフィットし、引き抜けの問題は少ない利点
があるものの、強力面はフィラメント縫糸よりも乏し
く、また、糸長方向の強度斑等の欠点もある。
【0005】強力面の問題を解決する縫糸用の繊維とし
て高強力繊維があり、例えばアラミド繊維、高配向ポリ
エチレン繊維、高配向ポリビニルアルコール繊維等が挙
げられる。これらの高強力繊維を用いれば前記の強力面
の問題点を解消できるものの、これらの高強力繊維は、
単一な繊維軸方向の剛直な分子構造を有しているため、
伸度がほとんどなく、従って、通常の撚糸や樹脂コーテ
ィング等の方法で縫糸に加工すると、毛羽立ちが起こ
り、十分な強力が保てず、しかも低い伸度が災いして繊
維間の相互の接着が十分得られない。一方、樹脂コーテ
ィング等によって繊維間の相互の接着を得るためには、
多量の樹脂の含浸を必要とし、その結果、風合いが硬く
なり、使用しづらい欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑みて行われたもので、高張力下での縫製が可能
で、被縫製品によくフィットし、引き抜けが少なく、か
つ上撚の解撚による糸のバラケの無い作業性の良好な縫
糸を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので、次の構成によりなるものである。すなわ
ち、本発明は、強度が20g/デニール以上の高強力マ
ルチフィラメント糸と、熱可塑性合成繊維マルチフィラ
メント糸との構成フィラメントが互いに交絡し、かつ該
熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の構成フィラメ
ントにより表面に多数のループが形成されている交絡糸
が複数本撚合わされ、かつ該交絡糸が熱接着性フィラメ
ント糸により相互に接着されてなることを特徴とする高
強力縫糸、および、強度が20g/デニール以上の高強
力マルチフィラメント糸と、熱可塑性合成繊維マルチフ
ィラメント糸との構成フィラメントが互いに交絡し、か
つ該熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の構成フィ
ラメントにより表面に多数のループが形成されている交
絡糸と、強度が20g/デニール以上の高強力マルチフ
ィラメント糸とが複数本撚合わされ、かつ該交絡糸と該
高強力マルチフィラメント糸とが熱接着性フィラメント
糸により相互に接着されてなることを特徴とする高強力
縫糸を要旨とするものである。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明で用いる高強力マルチフィラメント
糸とは、強度が20g/デニール以上の繊維であり、繊
維の分子鎖を高度に配向させ、分子鎖の絡み合いを減少
させ、分子鎖末端数を少なくして繊維化された高配向ポ
リエチレン繊維、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、
高配向ポリビニルアルコール繊維等である。高強力マル
チフィラメント糸の強度が20g/デニール未満である
と、高張力下での縫製において強力が耐えられず、その
ために糸切断につながる問題がある。
【0010】本発明で用いる、高強力マルチフィラメン
ト糸とともに交絡させる熱可塑性合成繊維マルチフィラ
メント糸は、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロ
ニトリル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性
重合体よりなるマルチフィラメント糸である。
【0011】また、交絡糸どうし、あるいは交絡糸と高
強力マルチフィラメント糸を相互に接着する熱接着性フ
ィラメント糸は、溶融紡糸によりフィラメントが製造で
きるホットメルト樹脂からなるものであり、例えば、ポ
リアミド、ポリビニルブチラール、アクリル樹脂、ポリ
エステル、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合物、ポリウ
レタン樹脂等が挙げられ、これらは単体で使用され、あ
るいはこれらにブチルゴム、ポリイソブチレン等のゴム
成分または天然樹脂のロジン等を加えて混合物として使
用される。
【0012】上記の熱接着性フィラメント糸の選択は、
高強力マルチフィラメント糸、および熱可塑性合成繊維
マルチフィラメント糸の種類により決めればよい。例え
ば、高強力マルチフィラメント糸がアラミド繊維の芳香
族ポリアミド繊維で、熱可塑性合成繊維マルチフィラメ
ント糸がナイロン6やナイロン66よりなるポリアミド
繊維の場合、ポリアミド共重合樹脂やポリウレタン樹脂
が繊維の親和性が高いことから好ましく、また、高強力
マルチフィラメント糸がポリエチレン繊維で、熱可塑性
合成繊維マルチフィラメント糸もポリエチレン繊維の場
合、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合、あるいはエチレ
ン−アクリル酸エステル共重合樹脂が好ましい。いずれ
にしても、溶融温度、接着性、風合い、コスト面を考慮
して、最適な熱接着性フィラメント糸を選択すればよ
い。
【0013】熱接着性フィラメント糸を用いる場合の使
用比率は、縫糸全体に対して1〜30wt%が好まし
く、より好ましくは3〜20wt%が接着性、風合いの
点で優れている。使用比率が1wt%未満の場合、各糸
条の接着に寄与するには乏しい量であり、高張力下での
縫製に耐えられず、毛羽立ちが起こり、また解撚による
糸のバラケが生じるため作業性が悪い欠点がある。一
方、30wt%を越えると、各糸条どうしは十分な接着
力が得られるものの、風合いが硬くなり使用しづらい
点、及びコスト面でも不利であり、好ましくない。
【0014】本発明における、高強力マルチフィラメン
ト糸と熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸で構成さ
れた表面に多数のループが形成されている交絡糸は、空
気を流体とした空気加工機を用い、高強力マルチフィラ
メント糸よりも熱可塑性マルチフィラメント糸のオーバ
ーフィード率が大きい状態下で、流体攪乱処理を施すこ
とによって得られる。流体攪乱処理時のオーバーフィー
ド率は、高強力マルチフィラメント糸よりも熱可塑性合
成繊維マルチフィラメント糸の方が過多に供給されるの
であれば特に限定されるものではないが、高強力マルチ
フィラメント糸のオーバーフィード率は糸の強度低下を
抑え、かつ交絡可能な割合である1〜10%が好まし
く、一方、熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸は、
被縫製品に対するフィット性を高めるためのループを適
度に形成させるために10〜100%とするのが好まし
い。
【0015】空気噴射に供給する空気圧は、通常3〜1
0kg/cm2 が好ましいが、供給される糸の太さ、並
びに加工速度、および糸の強度との兼ね合いで適宜調整
すればよい。
【0016】流体攪乱処理により形成するループの大き
さや数は、厳密にコントロールするのは難しいが、一般
には熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸のオーバー
フィード率、流体圧力、加工速度等で決定すればよく、
通常そのループの大きさは小さい方が縫糸としての可縫
製及び被縫製品へのフィット性の点で好ましい。
【0017】被縫製品へのフィット性をさらに高める場
合は、前記流体攪乱処理を行う際に、熱可塑性合成繊維
マルチフィラメント糸のオーバーフィード率を増加さ
せ、単位面積当りのループの数を増加させた交絡糸を用
いたり、縫糸を構成する交絡糸の本数を増加させればよ
い。
【0018】本発明の高強力縫糸は、前記交絡糸が複数
本撚合わされ、交絡糸どうしが熱接着性フィラメント糸
により相互に接着されてなるものである。または前記交
絡糸と高強力マルチフィラメント糸とが複数本撚合わさ
れ、交絡糸と高強力マルチフィラメント糸が熱接着性フ
ィラメント糸により相互に接着されてなるものである。
【0019】以下、本発明の高強力縫糸の一例を図面に
より説明する。
【0020】図1は、本発明の高強力縫糸1の外観図で
あり、高強力縫糸1は、表面に図3に示す流体攪乱処理
により形成したループ2を多数有している。
【0021】図2は、本発明の高強力縫糸の断面図であ
る。3本の交絡糸4が溶融した熱接着性フィラメント糸
3によって相互に接着されており、熱接着性フィラメン
ト糸3が本発明の高強力縫糸のまん中に位置し、繊維糸
相互を良好に接着している。また本発明では、複数本の
交絡糸と高強力マルチフィラメント糸とが熱接着性フィ
ラメント糸によって相互に接着されているものであって
もよい。
【0022】次に、本発明の高強力縫糸を得る方法の一
例について説明する。
【0023】図3は、本発明における交絡糸を得るため
に用いる流体攪乱処理装置を示す概略説明図である。高
強力マルチフィラメント糸5をベアリングガイド6を経
て、供給ローラ7で流体処理ゾーンへオーバーフィード
状態で供給する。同時に、供給ローラ10より熱可塑性
合成繊維マルチフィラメント糸8を、パッケージからガ
イド9を経て、高強力マルチフィラメント糸5より高オ
ーバーフィード率で流体処理ゾーンに供給して、空気噴
射ノズル11で高強力マルチフィラメント糸5と熱可塑
性合成繊維マルチフィラメント糸8を混繊、交絡させた
後、引取りローラ12を介して巻取りローラ13にて巻
取り、本発明に用いる交絡糸を得る。
【0024】図4は、本発明の高強力縫糸を製造する際
に用いる撚糸機の機構を示す概略説明図であり、リング
撚糸機を用いて熱接着性フィラメント糸を撚込みなが
ら、交絡糸を複数本撚合わせる状態、または交絡糸と高
強力マルチフィラメント糸とを複数本撚合わせる状態を
示している。図4では、3本の交絡糸4をベアリングガ
イド14に通しそれぞれニップローラ15を経て、撚込
みガイド16の各々のスリット穴16a(図5参照)に
導き、トラベラを介して巻取りボビン17に撚合わせ巻
取る。交絡糸と高強力マルチフィラメント糸を組み合わ
せる場合には、その使用比率に合わせて供給すればよ
い。熱接着性フィラメント糸3は、ニップローラ15を
通さず直接撚込みガイド16のスリット穴16b(図5
参照)に通し、その後、前記交絡糸4とともに巻取りボ
ビン17に巻取る。
【0025】熱接着性フィラメント糸は、複数本の交絡
糸、または複数本の交絡糸と高強力マルチフィラメント
糸の真ん中に配置させると繊維糸相互の接着性が良好で
ある。熱接着性フィラメント糸を、まん中に配置するに
は、図5に示す撚込みガイド16を使用するのが好まし
い。熱接着性フィラメント糸を通すスリット穴16b
は、交絡糸や高強力マルチフィラメント糸を通す各々の
スリット穴16aの中心に位置し、その各々のスリット
穴16aは等分割されているものである。またスリット
穴16aおよび16bの大きさは、通過する交絡糸や高
強力マルチフィラメント糸、および熱接着性フィラメン
ト糸の糸の太さにより調整すればよい。
【0026】熱接着性フィラメント糸3の撚込みガイド
16へ送り込む張力は、撚合わされる際にゆるまず、か
つ糸切れが起きない程度にすればよい。送り込む張力が
低すぎると、交絡糸同士、または交絡糸と高強力マルチ
フィラメント糸が撚合わされる際、熱接着性フィラメン
ト糸が蛇行しながら入り、交絡糸同士、または交絡糸と
高強力マルチフィラメント糸のまん中に配置されず、熱
処理によっても繊維糸相互の接着が得られないことがあ
る。熱接着性フィラメント糸3を、3本の交絡糸4間の
まん中に良好に配置するには、前記撚込みガイド16を
用い、熱接着性フィラメント糸3を撚込みガイド16へ
送り込む張力の調整を行うのがよい。
【0027】次に熱接着性フィラメント糸3を熱処理に
よって溶融させ、交絡糸同士、または交絡糸と高強力マ
ルチフィラメント糸との相互の接着を行い、本発明の縫
糸を得る。熱処理は、熱風等による乾式処理や、水等を
媒体とし熱を加える湿式処理、あるいは水蒸気等による
スチーム処理等により行う。
【0028】
【作用】本発明の高強力縫糸は、高強力マルチフィラメ
ント糸がフィード率が小さい状態で流体攪乱処理されル
ープ形状をしている割合が少ない為、強度が維持され、
高張力下での縫製が可能となる。また熱接着性フィラメ
ント糸の熱溶融により交絡糸同士が相互に接着している
ので、解撚による糸のバラケもなく、またより一層安定
して強度が発揮される。さらに表面に多数にループが形
成されている交絡糸を用いるので、被縫製品の可縫製お
よびフィット性に優れる。
【0029】また、本発明の高強力縫糸において、交絡
糸と流体攪乱処理の施されていない高強力マルチフィラ
メント糸とが複数本撚合わされ、熱溶融した熱接着性フ
ィラメント糸で相互に接着されている場合は、高強力マ
ルチフィラメント糸に流体攪乱処理を施さないためフィ
ラメントの乱れが少なく糸自体の強度低下がないので、
縫糸全体の強力もより高いものとなり、さらに高い張力
下での縫製が可能となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、実
施例における試料の性能の測定、評価は次の方法にて行
った。
【0031】(1)熱接着性フィラメント糸の混率(w
t%) 縫糸総重量に対する熱接着性フィラメント糸の重量より
算出した。
【0032】(2)縫糸強力(kg) 作成した縫糸の強力を、自記記録式引っ張り試験機を用
いて、試料長25cm,引っ張り速度10cm/分の条
件にて測定した。
【0033】(3)糸切れ張力(g) 一本針本縫い上下送りミシンを用いて、幅48.8m
m,厚さ1.15mm、織り密度が経172本/吋、緯
18.5本/吋のシートベルトを2本重ね、ミシン回転
数3500針/分、縫目12目合/10cmにて縫製し
たときの最高糸切れ張力を自記記録式引っ張り試験機に
て測定し、評価した。
【0034】(4)縫目強力(kg) 一本針本縫い上下送りミシンを用い、上記第3項のシー
トベルトを幅5cmで2本重ね合わせ、ミシン回転数2
000針/分、縫目6目合/5cmにて縫製し、この縫
い合わせたシートベルトの縫目強力を、自記記録式引っ
張り試験機を用いて、引っ張り速度10cm/分の条件
にて測定した。
【0035】(5)被縫製フィット性 上記第4項と同様にシートベルトを縫い合わせ、この試
料の両端を左右に30回引っ張り、縫糸のずれを観察し
て、被縫製物へのフィット性の良好なものを○、やや良
好なものを△、不良なものを×として判定した。
【0036】実施例1 高強力マルチフィラメント糸として、強度22.1g/
デニール、切断伸度3.3%のアラミド繊維375デニ
ール/250フィラメント(エンカ社製、商品名:トワ
ロン)を、熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸とし
て強度6.2g/デニールのナイロン6の100デニー
ル/24フィラメントを用い、ヘマジェット311タイ
プ(ヘバーライン社製、空気加工機用ノズル)を搭載し
た株式会社愛機製作所製の空気加工機(AT−501E
X型)を使用して、高強力マルチフィラメント糸のオー
バーフィード率3%、熱可塑性合成繊維マルチフィラメ
ント糸のオーバーフィード率50%、空気圧5kg/c
2 、糸速200m/分、巻取りオーバーフィード率−
3%(すなわちストレッチ率3%)にて流体攪乱処理に
よる交絡加工を行った。得られた交絡糸の強度は14.
3g/デニールであった。またループの数は、平均10
cm当り315個で、その直径はループを円と見なして
平均で0.5mmで、大きなものは1.2mmであっ
た。
【0037】次いで、ガイドにベアリングガイドを用い
たリング撚糸機でこの交絡糸をS方向に300T/m施
撚し、下撚糸条3本を得た。さらにこの下撚糸条3本
を、図4に示すごとく各々ニップローラ15を通し、撚
込みガイド16の各々のスリット穴(図5の16a)に
導いた。一方、乾熱溶融温度100℃のポリアミド共重
合樹脂よりなる熱接着性フィラメント糸100デニール
/12フィラメント(ユニチカ株式会社製、商品名:フ
ロールM)を、ニップローラ15を介さず直接撚込みガ
イド16のスリット穴(図3の16b)に導き、上記交
絡糸下撚糸条3本と一緒にZ方向に170T/mの上撚
を行い、縫糸用糸条を得た。この時の交絡糸下撚糸条に
対する熱接着性フィラメント糸の撚込みガイド16に送
り込むデニールあたりの張力は1/3とした。
【0038】次いで、第1ゾーンが110℃×3m、第
2ゾーンが120℃×12m、第3ゾーンが120℃×
4.5mの加工機内を糸速10m/分の条件で前記縫糸
用糸条を通して乾熱連続処理を行い、本発明の高強力縫
糸を得た。
【0039】実施例2 実施例1で得られた交絡糸1本と、強度22.1g/デ
ニール、切断伸度3.3%のアラミド繊維375デニー
ル/250フィラメント(エンカ社製、商品名:トワロ
ン)2本を用いて撚糸した以外は、実施例1と同じ方法
にて高強力縫糸を得た。
【0040】比較例1 高強力マルチフィラメント糸として、強度17.0g/
デニール、切断伸度5%のアラミド繊維375デニール
/250フィラメントを用いる以外は実施例1と同様に
して縫糸を得た。
【0041】比較例2 実施例1において用いる交絡糸に替えて、強度22.1
g/デニール、切断伸度3.3%のアラミド繊維375
デニール/250フィラメント(エンカ社製、商品名:
トワロン)を用いる以外は実施例1と同様にして縫糸を
得た。
【0042】比較例3 実施例1において用いる熱接着性フィラメント糸を使用
しない以外は実施例1と同様にして縫糸を得た。
【0043】実施例1〜2および比較例1〜3の縫糸の
性能および評価結果を併せて表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1より明らかなように実施例1〜2の本
発明による高強力縫糸は、高強力マルチフィラメント糸
と熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の交絡糸で構
成することにより、縫糸強力、糸切れ張力、縫目強力等
全ての項目で優れた性能であった。実施例1の本発明に
よる高強力縫糸は表面に多数のループを有し、風合いが
ソフトで被縫製物とのフィット性も良いものであった。
また実施例2は安定した特性を示しつつ、強力面でより
高い特性を示した。
【0046】これに対し、高強力マルチフィラメント糸
の代わりに強度20g/デニール未満の糸を用いた比較
例1の縫糸は、被縫製品へのフィット性には優れるもの
の、強力面等で特性が劣るものであった。また交絡糸の
代わりに高強力マルチフィラメント糸を用いた比較例2
の縫糸は強力は出ているが、被縫製物とのフィット性に
欠け、糸が非常に抜け易い欠点があった。さらに比較例
3では、熱接着性フィラメント糸により交絡糸どうしが
接着されていないため強力が同時に発揮できず、強力面
で縫糸の特性が劣り、また、上撚の解撚による糸のバラ
ケが生じ、作業性も悪かった。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の高強力縫糸は交
絡糸どうしが熱接着性フィラメント糸で相互に結合され
ているため、高張力下での縫製性に優れ、被縫製物への
フィット性が高く、美しい縫目を形成することができ、
さらに上撚の解撚による糸のバラケがなく、作業性も良
好である。
【0048】また、交絡糸と高強力マルチフィラメント
糸を使用した本発明の高強力縫糸は、安定した縫糸特性
を示すとともに、より高張力下での縫製を可能にするも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高強力縫糸の一例の外観を示す概略図
である。
【図2】本発明の高強力縫糸の一例の断面を示す概略図
である。
【図3】本発明の高強力縫糸を製造する際に用いる流体
攪乱処理装置の機構を示す概略説明図である。
【図4】本発明の高強力縫糸を製造する際に用いる撚糸
機の機構を示す概略説明図である。
【図5】図4で示す撚糸機で用いる撚込みガイド16の
拡大平面図である。
【符号の説明】
1 高強力縫糸 2 ループ 3 熱接着性フィラメント糸 4 交絡糸 5 高強力マルチフィラメント糸 6 ベアリングガイド 7 供給ローラ 8 熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸 9 ガイド 10 供給ローラ 11 空気噴射ノズル 12 引取りローラ 13 巻取りローラ 14 ベアリングガイド 15 ニップローラ 16 撚込みガイド 16a,16b スリット穴 17 巻取りボビン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】次いで、ガイドにベアリングガイドを用い
たリング撚糸機でこの交絡糸をS方向に300T/m施
撚し、下撚糸条3本を得た。さらにこの下撚糸条3本
を、図4に示すごとく各々ニップローラ15を通し、撚
込みガイド16の各々のスリット穴(図5の16a)に
導いた。一方、乾熱溶融温度100℃のポリアミド共重
合樹脂よりなる熱接着性フィラメント糸100デニール
/12フィラメント(ユニチカ株式会社製、商品名:フ
ロールM)を、ニップローラ15を介さず直接撚込みガ
イド16のスリット穴(図5の16b)に導き、上記交
絡糸下撚糸条3本と一緒にZ方向に170T/mの上撚
を行い、縫糸用糸条を得た。この時の交絡糸下撚糸条に
対する熱接着性フィラメント糸の撚込みガイド16に送
り込むデニールあたりの張力は1/3とした。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の高強力縫糸は交
絡糸どうしが熱接着性フィラメント糸で相互に接着され
ているため、高張力下での縫製性に優れ、被縫製物への
フィット性が高く、美しい縫目を形成することができ、
さらに上撚の解撚による糸のバラケがなく、作業性も良
好である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強度が20g/デニール以上の高強力マ
    ルチフィラメント糸と、熱可塑性合成繊維マルチフィラ
    メント糸との構成フィラメントが互いに交絡し、かつ該
    熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の構成フィラメ
    ントにより表面に多数のループが形成されている交絡糸
    が複数本撚合わされ、かつ該交絡糸が熱接着性フィラメ
    ント糸により相互に接着されてなることを特徴とする高
    強力縫糸。
  2. 【請求項2】 強度が20g/デニール以上の高強力マ
    ルチフィラメント糸と、熱可塑性合成繊維マルチフィラ
    メント糸との構成フィラメントが互いに交絡し、かつ該
    熱可塑性合成繊維マルチフィラメント糸の構成フィラメ
    ントにより表面に多数のループが形成されている交絡糸
    と、強度が20g/デニール以上の高強力マルチフィラ
    メント糸とが複数本撚合わされ、かつ該交絡糸と該高強
    力マルチフィラメント糸とが熱接着性フィラメント糸に
    より相互に接着されてなることを特徴とする高強力縫
    糸。
JP26719594A 1994-10-31 1994-10-31 高強力縫糸 Pending JPH08127931A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26719594A JPH08127931A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 高強力縫糸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26719594A JPH08127931A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 高強力縫糸

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08127931A true JPH08127931A (ja) 1996-05-21

Family

ID=17441448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26719594A Pending JPH08127931A (ja) 1994-10-31 1994-10-31 高強力縫糸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08127931A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014101138A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Kuraray Fastening Co Ltd 結束用ベルト
CN121473050A (zh) * 2025-12-30 2026-02-06 温州市百针新材料有限公司 一种新型结构缝纫线及其生产方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014101138A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Kuraray Fastening Co Ltd 結束用ベルト
CN121473050A (zh) * 2025-12-30 2026-02-06 温州市百针新材料有限公司 一种新型结构缝纫线及其生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102534915B (zh) 纱线,尤其是线或刺绣线以及生产这种纱线的方法
CA1036437A (en) Product and process for making a wrapped yarn
US20060014016A1 (en) Method of producing yarns and fabrics
JP5429510B2 (ja) 布粘着テープ基布用複合仮撚加工糸及びその製造方法及び厚手粘着テープ基布
US20120304615A1 (en) Process of making a fire resistant thread
JPH08127931A (ja) 高強力縫糸
WO2003085181A1 (en) Sewing thread and process for producing the same
JPH07197344A (ja) 高強力縫糸
JP3449433B2 (ja) 複合糸条織編物の製造方法
JPH0726273B2 (ja) プリフォーム製造用縫糸およびその製造方法
JP3464300B2 (ja) ミシン糸及びその製造方法
JPH0733609B2 (ja) 弾性複合糸とその製造方法
JPH02277841A (ja) フイラメントミシン糸およびその製造方法
JP3140239B2 (ja) スパナイズミシン糸
JPH0465545A (ja) 耐熱性高強力縫糸
WO2003078710A1 (fr) Fil de machine a coudre a haut pouvoir de retrait
JPH0849129A (ja) 特殊複合加工糸及びその製造方法
JPH04202824A (ja) 耐光・耐熱性高強力縫糸
JP2946535B2 (ja) 合成繊維ミシン糸の製造方法
JP2586704B2 (ja) スパンライク縫い糸
JPH03152231A (ja) フィラメントミシン糸およびその製造方法
JP4617972B2 (ja) 潜在型高伸縮性ミシン糸
JPH03152230A (ja) フィラメントミシン糸
JPH10266036A (ja) フィラメント縫糸及びその製造方法
JPS5911699B2 (ja) 縫糸