JPH0812843A - 帯電防止性メタクリル系樹脂組成物 - Google Patents
帯電防止性メタクリル系樹脂組成物Info
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- JPH0812843A JPH0812843A JP6147926A JP14792694A JPH0812843A JP H0812843 A JPH0812843 A JP H0812843A JP 6147926 A JP6147926 A JP 6147926A JP 14792694 A JP14792694 A JP 14792694A JP H0812843 A JPH0812843 A JP H0812843A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出成形や押出成形のごとく溶融成形に供し
ても、着色や、透明性が低下することなく帯電防止性が
維持できる樹脂組成物を提供する。 【構成】 メタクリル系樹脂100重量部及び、下記の
(A)成分と(B)成分の合計で0.2〜10重量部と
からなり、且つ(A)成分/(B)成分の重量比が10
/90〜90/10である帯電防止性メタクリル樹脂組
成物。 (A)成分:ウレタン結合を有する吸水性樹脂 (B)成分:スルホン酸ナトリウム基を有する化合物
ても、着色や、透明性が低下することなく帯電防止性が
維持できる樹脂組成物を提供する。 【構成】 メタクリル系樹脂100重量部及び、下記の
(A)成分と(B)成分の合計で0.2〜10重量部と
からなり、且つ(A)成分/(B)成分の重量比が10
/90〜90/10である帯電防止性メタクリル樹脂組
成物。 (A)成分:ウレタン結合を有する吸水性樹脂 (B)成分:スルホン酸ナトリウム基を有する化合物
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱安定性、帯電防止
性に優れた、メタクリル樹脂組成物に関する。特に溶融
成形用の帯電防止性メタクリル樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】メタクリル系樹脂はその卓越した透明
性、良好な機械的性質、加工性並びに成形品の美麗さに
よって、照明器具、看板、各種装飾品及び銘板等に広く
利用されているが、その表面電気固有抵抗が大きいた
め、接触又は摩擦等で誘起された静電気が逸散、消失し
にくく、その為使用中の樹脂表面にほこり等が付着して
汚れ易く折角の美しい外観を損なう結果となっている。
この問題に対して、アルキルスルホン酸塩や高級脂肪酸
モノグリセライドやポリエーテルエステルアミドをメタ
クリル系樹脂に混在させる技術が数多く提案されてい
る。例えば特開平3-122165号公報には、透明性樹脂にア
ルカリ金属塩を0.01重量%以上20重量%及びポリ
エーテル系高分子体を0.5重量%以上60%以下含有
した導電性樹脂組成物が開示されている。特公平4-98号
公報には、透明性高分子材料にアルキルアリールスルホ
ン酸リチウムを30〜10重量%、非イオン界面活性剤
70〜90重量%からなる帯電防止剤を0.5〜10重
量%添加し、溶融混練し、透明高分子材料を得る旨が記
載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】特開平3-122165号公報
記載の組成物は、溶融成形を行うと、含まれるポリエー
テル系高分子体の分解が起こり、着色したり、帯電防止
性能が低下することが多い。特公平4-98号公報記載の組
成物は、比較的低分子量の帯電防止剤を使用しているた
め、該組成物を溶融して成形すると成形品表面にストリ
ークやフイッシュアイ等の欠陥が発生し易くしかも帯電
防止性能の発現が不安定となる。そこで本発明はメタク
リル系樹脂を射出成形や押出成形の様な溶融成形に供し
ても透明性を損なうことなく、良好な帯電防止性を付与
する該樹脂組成物を提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、メタクリ
ル系樹脂100重量部及び、ウレタン結合を有する吸水
性樹脂:(A)成分とスルホン酸ナトリウム基を有する
化合物:(B)成分の合計で0.2〜10重量部とから
なり、且つ(A)成分/(B)成分の重量比が10/9
0〜90/10である帯電防止性メタクリル樹脂組成物
である。 【0005】本発明で用いるメタクリル系樹脂は、メタ
クリル酸メチルの単独重合体の他、それと共重合可能な
ビニル系モノマーを全体の50重量%までとの共重合体
である。 メタクリル酸メチルと共重合されるビニル系
モノマーは、例えばアクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、アク
リロニトリル等であることができる。アクリル酸エステ
ルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル等が、メタクリル酸エステルとしては、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸シクロヘキシル等が挙げられる。 さらにジエン系
ゴム成分やグルタル酸無水物、グルタイミド単位を含ん
だものでもよい。 【0006】本発明における(A)成分のウレタン結合
を有する吸水性樹脂とは、ポリエーテルポリオールとイ
ソシアネート基を有する化合物との反応によって得られ
るものである。 【0007】ポリエーテルポリオールとしては、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等で、分子内にエーテル結合が
100個以下のものである。該ポリエーテルポリオール
の中でもポリエチレングリコールが吸水能より優れてい
る。 【0008】尚、ポリエーテルポリオールの他にその他
のポリオールを、全ポリオール中30%未満を合わせ、
又は共縮合して用いることが出来る。このポリオールと
しては、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポ
リヘキサメチレンカーボネートジオール等のポリカーボ
ネートポリオール類、ポリカプロラクトンジオールの如
きポリエーテルジオール類がある。 【0009】また、イソシアネート基を有する化合物と
しては、分子内にイソシアネート基が2個以上存在する
ものが使用できる、例としては、テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタ
メチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、メチルシクロヘキサン−2,4(2,6)−ジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1.3−
又は1.4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキ
サン、トリメチルヘキサンメチレンジイソシアネート、
スルホニルジイソシアネート等、及び上記のイソシアネ
ート化合物から得られたイソシアヌレート化合物等も該
当する。 【0010】ポリエーテルポリオール及びイソシアネー
ト基を有する化合物のモル比は、目標の吸水能に合わせ
て調節すれば良い。具体的にはポリーエーテルポリオー
ル/イソシアネート基を有する化合物のモル比は、70
/30〜30/70、好ましくは60/40〜40/6
0で、ポリエーテルポリオールの比率が高い程吸水能が
高くなる。 【0011】吸水性樹脂の吸水能は10〜100g水/
g樹脂である。10g水/g樹脂未満であると、帯電防
止性能が発現しにくく、100g水/g樹脂を越えるも
のは長期間放置で樹脂が変化することがある。 【0012】本発明に於けるスルホン酸ナトリウム基を
有する化合物としては、例えばオクチルスルホン酸ナト
リウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、へキサデシル
スルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸ナトリウ
ム;オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ヘキサデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ヘプタデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸
ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム
等のアルキルアリールスルホン酸ナトリウム:下記化学
式〔化1〕で表されるサクシネートスルホン酸ナトリウ
ム; 【0013】 【化1】 (式中、Xは0〜15、Rはアルキル基又はアルキルア
リール基を表す。) 下記化学式〔化2〕で表されるアセテートスルホン酸ナ
トリウム; 【0014】 【化2】RO(C2 H4 O)X COCH2 SO3 Na (式中、X,Rは上記に同じ) 等が挙げられる。これらの化合物の中で、アルキルスル
ホン酸ナトリウムとしてはアルキル基の炭素数が8〜2
2のものが、又アルキルアリールスルホン酸ナトリウム
としてはアルキル基の炭素数が0〜22のものが、又サ
クシネートスルホン酸ナトリウム及びアセテートスルホ
ン酸ナトリウムとしてはアルキル基の炭素数4〜15、
アルキルアリール基のうちのアルキル基の炭素数0〜1
5のものがメタクリル系樹脂との相溶性の点で好まし
く、透明性の良い樹脂組成物となる。 【0015】該吸水性樹脂と該スルホン酸ナトリウム基
を有する化合物の量は、メタクリル系樹脂100重量部
当り両者の合計で0.2〜10重量部、好ましくは、
0.5〜5重量部である。これらの合計量が0.2重量
部未満の場合には充分な帯電防止性能は発現せず、10
重量部より多いと耐熱性が低下するだけでなく、メタク
リル系樹脂と相溶しにくくなり、得られる樹脂組成物が
白濁することがある。 【0016】該吸水性樹脂と該スルホン酸ナトリウム基
を有する化合物の量の比率は、重量比で10/90〜9
0/10、好ましくは20/80〜80/20である。 【0017】尚、本発明のメタアクリル系樹脂組成物に
は周知のヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系酸
化防止剤及びイオウ系酸化防止剤等の酸化防止剤、紫外
線吸収剤やヒンダードアミン系光安定剤等の耐候剤、難
燃剤、着色剤、顔料等を添加することも出来るし、更に
目的によってはガラス繊維等の強化繊維、無機充填剤等
も配合することも出来る。 【0018】本発明で用いられるメタクリル樹脂に該吸
水性樹脂と該スルホン酸ナトリウム基を有する化合物を
含ませて組成物とするのには、周知の方法を用いること
ができる。例えば、各成分を溶融状態で混練する方法が
あり、該溶融混練は一般的に使用されている一軸又は二
軸の押出機、各種のニーダー等の混練装置を用いる方法
のみならず、射出成形や押出成形のごとく溶融加工操作
中に直接混練する方法がある。尚、本発明に言う溶融成
形とは、該熱可塑性樹脂を該樹脂の融点以上、或いはガ
ラス転移温度+(100℃〜250℃)程度に加熱して
成形するものを言う。例えば射出成形、押出成形、プレ
ス成形等である。 【0019】 【発明の効果】本発明の帯電防止性樹脂組成物は、溶融
成形用として、つまり押出成形や射出成形等の高温加工
成形を行っても樹脂本来の透明性を失わないで帯電防止
性を付与することができる。該樹脂組成物は、展示品表
装用の樹脂板、ショーケースのグレージング、自動車等
のメーターパネル、フレネルレンズ、レンチキュラーレ
ンズ、光ディスク、照明カバー、看板、透過型ディスプ
レイの前面板等の各種成形品、更に各種フィルムに好適
に用いられる。 【0020】 【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例によって制限されるもの
ではない。尚、評価方法は次のとおりである。 ・全光線透過率(Tt)及びヘイズ;ASTM D 1003-61に
準拠してポイック積分球式ヘイズメーター(日本精密光
学製SEP-HS-30D)により測定した。 ・帯電防止性:JIS-K6911 に準拠し、アクリル樹脂板を
23℃、50%湿度の状態に24時間放置した後、同雰
囲気中で極超絶縁計(東亜電波工業製SM−10E型)
を用いて表面抵抗率を測定した。 ・着色度;JIS-K7103 に準拠し日本電色工業社製SZ−
Σ80分光式色差計を用い、黄色度(YI)を測定し
た。 ・吸水能:吸水性樹脂1gを純水で満たしたビーカーに
入れ、1時間攪拌した後、200メッシュの金網でろ過
して該樹脂を計量し、増加した重量(g)を吸水量とし
て算出した。 【0021】実施例1〜3、比較例1〜4 メタクリル樹脂ビーズ(スミペックス−EXA、住友化
学工業(株)製)100重量部と、ウレタン結合を有す
るポリエチレンオキサイド系吸水性樹脂(吸水能30g
水/g樹脂)及びポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルサクシネートスルホン酸ナトリウム(エチレンオ
キサイド10モル付加、以下PSS-Naと称す)を表1に示
す量とヒンダードフェノール系酸化防止剤(BP-101住友
化学工業(株)製)1重量部とを、ヘンシェルミキサー
で混合した後、押出機(一軸、スクリュー径40mm、田
辺プラスチック(株)製)で樹脂温度265度で混練し
ペレット化した。得られたペレットを射出成形機(名機
製作所(株)製M-140SJ)により成形温度260℃金型
温度55℃で成形し、3mm厚の平板成形品を得た。得ら
れたシートの評価結果を表1に示す。 【0022】実施例4 実施例1と同じメタアクリル樹脂ビーズ100重量部と
吸水性樹脂及びPSS-Naを表1に示す量及び酸化防止剤と
を、ヘンシェルミキサーで混合した後、実施例1で使用
した押出機を用い、溶融樹脂を押出し、Tダイ、ポリシ
ングロール3本を介し、2mm厚、巾20cmのシートを得
た。得られたシートの評価結果を表1に示す。 【0023】実施例5 実施例1におけるPSS-Naに代えてポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルアセテートスルホン酸ナトリウム
(エチレンオキサイド6モル付加)を表1に示す量を用
いた以外は、実施例1と同様に行ってシートを得た。得
られたシートの評価結果を表1に示す。 【0024】実施例6 実施例1おけるPSS-Naに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムを表1に示す量を用いた以外は、実施例
1と同様に行ってシートを得た。得られたシートの評価
結果を表1に示す。 【0025】実施例7 実施例1おけるPSS-Naに代えてヘキサデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムを表1に示す量を用いた以外は、実
施例1と同様に行ってシートを得た。得られたシートの
評価結果を表1に示す。 【0026】比較例5 実施例1と同じメタクリル樹脂ビーズと吸水性樹脂と更
に過塩素酸リチウムを表1に示す量を用い、実施例7と
同様に行ってシートを得た。得られたシートの評価結果
を表1に示す。 【0027】比較例6 実施例1と同じメタクリル樹脂ビーズ100重量部にポ
リプロピレンオキサイド/ポリエチレンオキサイド=モ
ル比3/7で分子量400のブロック共重合体及びPSS-
Naを表1に示す量用い、実施例7と同様にして、シート
を得た、得られたシートの評価結果を表1に示す。 【0028】 【表1】
性に優れた、メタクリル樹脂組成物に関する。特に溶融
成形用の帯電防止性メタクリル樹脂組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】メタクリル系樹脂はその卓越した透明
性、良好な機械的性質、加工性並びに成形品の美麗さに
よって、照明器具、看板、各種装飾品及び銘板等に広く
利用されているが、その表面電気固有抵抗が大きいた
め、接触又は摩擦等で誘起された静電気が逸散、消失し
にくく、その為使用中の樹脂表面にほこり等が付着して
汚れ易く折角の美しい外観を損なう結果となっている。
この問題に対して、アルキルスルホン酸塩や高級脂肪酸
モノグリセライドやポリエーテルエステルアミドをメタ
クリル系樹脂に混在させる技術が数多く提案されてい
る。例えば特開平3-122165号公報には、透明性樹脂にア
ルカリ金属塩を0.01重量%以上20重量%及びポリ
エーテル系高分子体を0.5重量%以上60%以下含有
した導電性樹脂組成物が開示されている。特公平4-98号
公報には、透明性高分子材料にアルキルアリールスルホ
ン酸リチウムを30〜10重量%、非イオン界面活性剤
70〜90重量%からなる帯電防止剤を0.5〜10重
量%添加し、溶融混練し、透明高分子材料を得る旨が記
載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】特開平3-122165号公報
記載の組成物は、溶融成形を行うと、含まれるポリエー
テル系高分子体の分解が起こり、着色したり、帯電防止
性能が低下することが多い。特公平4-98号公報記載の組
成物は、比較的低分子量の帯電防止剤を使用しているた
め、該組成物を溶融して成形すると成形品表面にストリ
ークやフイッシュアイ等の欠陥が発生し易くしかも帯電
防止性能の発現が不安定となる。そこで本発明はメタク
リル系樹脂を射出成形や押出成形の様な溶融成形に供し
ても透明性を損なうことなく、良好な帯電防止性を付与
する該樹脂組成物を提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】即ち本発明は、メタクリ
ル系樹脂100重量部及び、ウレタン結合を有する吸水
性樹脂:(A)成分とスルホン酸ナトリウム基を有する
化合物:(B)成分の合計で0.2〜10重量部とから
なり、且つ(A)成分/(B)成分の重量比が10/9
0〜90/10である帯電防止性メタクリル樹脂組成物
である。 【0005】本発明で用いるメタクリル系樹脂は、メタ
クリル酸メチルの単独重合体の他、それと共重合可能な
ビニル系モノマーを全体の50重量%までとの共重合体
である。 メタクリル酸メチルと共重合されるビニル系
モノマーは、例えばアクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、アク
リロニトリル等であることができる。アクリル酸エステ
ルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル等が、メタクリル酸エステルとしては、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸シクロヘキシル等が挙げられる。 さらにジエン系
ゴム成分やグルタル酸無水物、グルタイミド単位を含ん
だものでもよい。 【0006】本発明における(A)成分のウレタン結合
を有する吸水性樹脂とは、ポリエーテルポリオールとイ
ソシアネート基を有する化合物との反応によって得られ
るものである。 【0007】ポリエーテルポリオールとしては、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等で、分子内にエーテル結合が
100個以下のものである。該ポリエーテルポリオール
の中でもポリエチレングリコールが吸水能より優れてい
る。 【0008】尚、ポリエーテルポリオールの他にその他
のポリオールを、全ポリオール中30%未満を合わせ、
又は共縮合して用いることが出来る。このポリオールと
しては、ポリテトラメチレンカーボネートジオール、ポ
リヘキサメチレンカーボネートジオール等のポリカーボ
ネートポリオール類、ポリカプロラクトンジオールの如
きポリエーテルジオール類がある。 【0009】また、イソシアネート基を有する化合物と
しては、分子内にイソシアネート基が2個以上存在する
ものが使用できる、例としては、テトラメチレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、オクタ
メチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、メチルシクロヘキサン−2,4(2,6)−ジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1.3−
又は1.4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキ
サン、トリメチルヘキサンメチレンジイソシアネート、
スルホニルジイソシアネート等、及び上記のイソシアネ
ート化合物から得られたイソシアヌレート化合物等も該
当する。 【0010】ポリエーテルポリオール及びイソシアネー
ト基を有する化合物のモル比は、目標の吸水能に合わせ
て調節すれば良い。具体的にはポリーエーテルポリオー
ル/イソシアネート基を有する化合物のモル比は、70
/30〜30/70、好ましくは60/40〜40/6
0で、ポリエーテルポリオールの比率が高い程吸水能が
高くなる。 【0011】吸水性樹脂の吸水能は10〜100g水/
g樹脂である。10g水/g樹脂未満であると、帯電防
止性能が発現しにくく、100g水/g樹脂を越えるも
のは長期間放置で樹脂が変化することがある。 【0012】本発明に於けるスルホン酸ナトリウム基を
有する化合物としては、例えばオクチルスルホン酸ナト
リウム、ドデシルスルホン酸ナトリウム、へキサデシル
スルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸ナトリウ
ム;オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ヘキサデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ヘプタデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、トリイソプロピルナフタレンスルホン酸
ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム
等のアルキルアリールスルホン酸ナトリウム:下記化学
式〔化1〕で表されるサクシネートスルホン酸ナトリウ
ム; 【0013】 【化1】 (式中、Xは0〜15、Rはアルキル基又はアルキルア
リール基を表す。) 下記化学式〔化2〕で表されるアセテートスルホン酸ナ
トリウム; 【0014】 【化2】RO(C2 H4 O)X COCH2 SO3 Na (式中、X,Rは上記に同じ) 等が挙げられる。これらの化合物の中で、アルキルスル
ホン酸ナトリウムとしてはアルキル基の炭素数が8〜2
2のものが、又アルキルアリールスルホン酸ナトリウム
としてはアルキル基の炭素数が0〜22のものが、又サ
クシネートスルホン酸ナトリウム及びアセテートスルホ
ン酸ナトリウムとしてはアルキル基の炭素数4〜15、
アルキルアリール基のうちのアルキル基の炭素数0〜1
5のものがメタクリル系樹脂との相溶性の点で好まし
く、透明性の良い樹脂組成物となる。 【0015】該吸水性樹脂と該スルホン酸ナトリウム基
を有する化合物の量は、メタクリル系樹脂100重量部
当り両者の合計で0.2〜10重量部、好ましくは、
0.5〜5重量部である。これらの合計量が0.2重量
部未満の場合には充分な帯電防止性能は発現せず、10
重量部より多いと耐熱性が低下するだけでなく、メタク
リル系樹脂と相溶しにくくなり、得られる樹脂組成物が
白濁することがある。 【0016】該吸水性樹脂と該スルホン酸ナトリウム基
を有する化合物の量の比率は、重量比で10/90〜9
0/10、好ましくは20/80〜80/20である。 【0017】尚、本発明のメタアクリル系樹脂組成物に
は周知のヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系酸
化防止剤及びイオウ系酸化防止剤等の酸化防止剤、紫外
線吸収剤やヒンダードアミン系光安定剤等の耐候剤、難
燃剤、着色剤、顔料等を添加することも出来るし、更に
目的によってはガラス繊維等の強化繊維、無機充填剤等
も配合することも出来る。 【0018】本発明で用いられるメタクリル樹脂に該吸
水性樹脂と該スルホン酸ナトリウム基を有する化合物を
含ませて組成物とするのには、周知の方法を用いること
ができる。例えば、各成分を溶融状態で混練する方法が
あり、該溶融混練は一般的に使用されている一軸又は二
軸の押出機、各種のニーダー等の混練装置を用いる方法
のみならず、射出成形や押出成形のごとく溶融加工操作
中に直接混練する方法がある。尚、本発明に言う溶融成
形とは、該熱可塑性樹脂を該樹脂の融点以上、或いはガ
ラス転移温度+(100℃〜250℃)程度に加熱して
成形するものを言う。例えば射出成形、押出成形、プレ
ス成形等である。 【0019】 【発明の効果】本発明の帯電防止性樹脂組成物は、溶融
成形用として、つまり押出成形や射出成形等の高温加工
成形を行っても樹脂本来の透明性を失わないで帯電防止
性を付与することができる。該樹脂組成物は、展示品表
装用の樹脂板、ショーケースのグレージング、自動車等
のメーターパネル、フレネルレンズ、レンチキュラーレ
ンズ、光ディスク、照明カバー、看板、透過型ディスプ
レイの前面板等の各種成形品、更に各種フィルムに好適
に用いられる。 【0020】 【実施例】以下実施例によって本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例によって制限されるもの
ではない。尚、評価方法は次のとおりである。 ・全光線透過率(Tt)及びヘイズ;ASTM D 1003-61に
準拠してポイック積分球式ヘイズメーター(日本精密光
学製SEP-HS-30D)により測定した。 ・帯電防止性:JIS-K6911 に準拠し、アクリル樹脂板を
23℃、50%湿度の状態に24時間放置した後、同雰
囲気中で極超絶縁計(東亜電波工業製SM−10E型)
を用いて表面抵抗率を測定した。 ・着色度;JIS-K7103 に準拠し日本電色工業社製SZ−
Σ80分光式色差計を用い、黄色度(YI)を測定し
た。 ・吸水能:吸水性樹脂1gを純水で満たしたビーカーに
入れ、1時間攪拌した後、200メッシュの金網でろ過
して該樹脂を計量し、増加した重量(g)を吸水量とし
て算出した。 【0021】実施例1〜3、比較例1〜4 メタクリル樹脂ビーズ(スミペックス−EXA、住友化
学工業(株)製)100重量部と、ウレタン結合を有す
るポリエチレンオキサイド系吸水性樹脂(吸水能30g
水/g樹脂)及びポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルサクシネートスルホン酸ナトリウム(エチレンオ
キサイド10モル付加、以下PSS-Naと称す)を表1に示
す量とヒンダードフェノール系酸化防止剤(BP-101住友
化学工業(株)製)1重量部とを、ヘンシェルミキサー
で混合した後、押出機(一軸、スクリュー径40mm、田
辺プラスチック(株)製)で樹脂温度265度で混練し
ペレット化した。得られたペレットを射出成形機(名機
製作所(株)製M-140SJ)により成形温度260℃金型
温度55℃で成形し、3mm厚の平板成形品を得た。得ら
れたシートの評価結果を表1に示す。 【0022】実施例4 実施例1と同じメタアクリル樹脂ビーズ100重量部と
吸水性樹脂及びPSS-Naを表1に示す量及び酸化防止剤と
を、ヘンシェルミキサーで混合した後、実施例1で使用
した押出機を用い、溶融樹脂を押出し、Tダイ、ポリシ
ングロール3本を介し、2mm厚、巾20cmのシートを得
た。得られたシートの評価結果を表1に示す。 【0023】実施例5 実施例1におけるPSS-Naに代えてポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテルアセテートスルホン酸ナトリウム
(エチレンオキサイド6モル付加)を表1に示す量を用
いた以外は、実施例1と同様に行ってシートを得た。得
られたシートの評価結果を表1に示す。 【0024】実施例6 実施例1おけるPSS-Naに代えてドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムを表1に示す量を用いた以外は、実施例
1と同様に行ってシートを得た。得られたシートの評価
結果を表1に示す。 【0025】実施例7 実施例1おけるPSS-Naに代えてヘキサデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムを表1に示す量を用いた以外は、実
施例1と同様に行ってシートを得た。得られたシートの
評価結果を表1に示す。 【0026】比較例5 実施例1と同じメタクリル樹脂ビーズと吸水性樹脂と更
に過塩素酸リチウムを表1に示す量を用い、実施例7と
同様に行ってシートを得た。得られたシートの評価結果
を表1に示す。 【0027】比較例6 実施例1と同じメタクリル樹脂ビーズ100重量部にポ
リプロピレンオキサイド/ポリエチレンオキサイド=モ
ル比3/7で分子量400のブロック共重合体及びPSS-
Naを表1に示す量用い、実施例7と同様にして、シート
を得た、得られたシートの評価結果を表1に示す。 【0028】 【表1】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】メタクリル系樹脂100重量部及び、下記
の(A)成分と(B)成分の合計で0.2〜10重量部
とからなり、且つ(A)成分/(B)成分の重量比が1
0/90〜90/10である帯電防止性メタクリル樹脂
組成物。 (A)成分:ウレタン結合を有する吸水性樹脂 (B)成分:スルホン酸ナトリウム基を有する化合物 【請求項2】(A)成分:ウレタン結合を有する吸水性
樹脂が10〜100g水/g樹脂の吸水能を有するもの
であることを特徴とする〔請求項1〕記載のメタクリル
樹脂組成物。 【請求項3】(B)成分:スルホン酸ナトリウム基を有
する化合物が、アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキ
ルアリールスルホン酸ナトリウム、サクシネートスルホ
ン酸ナトリウムおよびアセテートスルホン酸ナトリウム
から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする
〔請求項1〕記載のメタクリル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6147926A JPH0812843A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 帯電防止性メタクリル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6147926A JPH0812843A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 帯電防止性メタクリル系樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0812843A true JPH0812843A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15441212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6147926A Pending JPH0812843A (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | 帯電防止性メタクリル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0812843A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100557402B1 (ko) * | 2004-07-21 | 2006-03-03 | 도레이새한 주식회사 | 대전방지제 및 이를 이용한 대전방지성이 우수한 코팅필름 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0468045A (ja) * | 1990-07-10 | 1992-03-03 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 耐熱安定性に優れた帯電防止性メタクリル樹脂組成物 |
| JPH0543728A (ja) * | 1991-08-13 | 1993-02-23 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 帯電防止メタクリル樹脂シート |
| JPH0586259A (ja) * | 1991-09-27 | 1993-04-06 | Sumitomo Dow Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP6147926A patent/JPH0812843A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0468045A (ja) * | 1990-07-10 | 1992-03-03 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 耐熱安定性に優れた帯電防止性メタクリル樹脂組成物 |
| JPH0543728A (ja) * | 1991-08-13 | 1993-02-23 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 帯電防止メタクリル樹脂シート |
| JPH0586259A (ja) * | 1991-09-27 | 1993-04-06 | Sumitomo Dow Ltd | 熱可塑性樹脂組成物 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100557402B1 (ko) * | 2004-07-21 | 2006-03-03 | 도레이새한 주식회사 | 대전방지제 및 이를 이용한 대전방지성이 우수한 코팅필름 |
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