JPH08130109A - 積層部品用非磁性絶縁材料、積層部品およびその製造法 - Google Patents
積層部品用非磁性絶縁材料、積層部品およびその製造法Info
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- JPH08130109A JPH08130109A JP6269535A JP26953594A JPH08130109A JP H08130109 A JPH08130109 A JP H08130109A JP 6269535 A JP6269535 A JP 6269535A JP 26953594 A JP26953594 A JP 26953594A JP H08130109 A JPH08130109 A JP H08130109A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は積層部品に関し、特に特性の優れた
積層部品を得るための積層部品用非磁性絶縁材料、積層
部品およびその製造法を提供することを目的とする。 【構成】 酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェ
ライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量%
から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料から
なる絶縁層1と導体2からなるコイル部3を有し、さら
にフェライト磁性層4とフェライト磁性体7などのフェ
ライト磁性材料からなる磁性層を有する積層部品であ
る。このような構成にすることによって、積層部品の磁
気回路の一部あるいは全部とコイル部3を1回の焼成で
形成することができる。また、絶縁層1と導体2でコイ
ル部3を形成した厚膜積層コイルであるためコイル部3
の厚みが薄くなり、薄型あるいは小型となる。
積層部品を得るための積層部品用非磁性絶縁材料、積層
部品およびその製造法を提供することを目的とする。 【構成】 酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェ
ライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量%
から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料から
なる絶縁層1と導体2からなるコイル部3を有し、さら
にフェライト磁性層4とフェライト磁性体7などのフェ
ライト磁性材料からなる磁性層を有する積層部品であ
る。このような構成にすることによって、積層部品の磁
気回路の一部あるいは全部とコイル部3を1回の焼成で
形成することができる。また、絶縁層1と導体2でコイ
ル部3を形成した厚膜積層コイルであるためコイル部3
の厚みが薄くなり、薄型あるいは小型となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層部品に関し、特に
特性の優れた積層部品を得るための積層部品用非磁性絶
縁材料、積層部品およびその製造法に関する。
特性の優れた積層部品を得るための積層部品用非磁性絶
縁材料、積層部品およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層部品としてはコンデンサおよびイン
ダクタなど種々のものがこれまでに提案されている。イ
ンダクタンス部品は各種通信機器、民生用機器などのコ
イル、トランスなどとして多用されており、近年、小型
あるいは薄型のインダクタンス部品がますます要求され
ている。
ダクタなど種々のものがこれまでに提案されている。イ
ンダクタンス部品は各種通信機器、民生用機器などのコ
イル、トランスなどとして多用されており、近年、小型
あるいは薄型のインダクタンス部品がますます要求され
ている。
【0003】小型のインダクタンス部品としては、フェ
ライト磁性層と導体層を交互に積層した積層インダクタ
(例えば、特開昭55−91103号公報)および同様
の構造の積層トランスなどが提案されている。このイン
ダクタンス部品の構成部材は磁性層を形成するフェライ
トと導体層を形成する電極材料の2種類である。そのた
め、漏れ磁束の少ない高密度実装が可能な優れたインダ
クタが得られるものの直流重畳特性が優れないという問
題があった。
ライト磁性層と導体層を交互に積層した積層インダクタ
(例えば、特開昭55−91103号公報)および同様
の構造の積層トランスなどが提案されている。このイン
ダクタンス部品の構成部材は磁性層を形成するフェライ
トと導体層を形成する電極材料の2種類である。そのた
め、漏れ磁束の少ない高密度実装が可能な優れたインダ
クタが得られるものの直流重畳特性が優れないという問
題があった。
【0004】インダクタンス部品を構成する部材として
フェライト磁性材料と電極材料の2種類以外にさらに非
磁性材料を用いることによって、インダクタンス部品の
直流重畳特性を変化させることができる。しかし、前記
のようなフェライトと電極材料を同時に焼成してインダ
クタンス部品を得る方法と同様にフェライト磁性材料と
電極材料および非磁性材料の三者を同時に焼成して、イ
ンダクタンス部品を作製しようとすると、これら三者の
焼成時の整合性がなければ種々の欠陥が発生する。つま
り、インダクタンス部品に割れや反りあるいはこれら三
者の剥離などの種々の欠陥が発生し、正常なインダクタ
ンス部品を得ることができない。特に三者の焼成時の収
縮挙動や熱膨張量などが重要な因子である。また、別な
見方をすれば、非磁性材料の焼成時の挙動あるいは材料
定数、特に熱膨張係数などをフェライト磁性材料のそれ
と限りなく近付けていくことが重要である。
フェライト磁性材料と電極材料の2種類以外にさらに非
磁性材料を用いることによって、インダクタンス部品の
直流重畳特性を変化させることができる。しかし、前記
のようなフェライトと電極材料を同時に焼成してインダ
クタンス部品を得る方法と同様にフェライト磁性材料と
電極材料および非磁性材料の三者を同時に焼成して、イ
ンダクタンス部品を作製しようとすると、これら三者の
焼成時の整合性がなければ種々の欠陥が発生する。つま
り、インダクタンス部品に割れや反りあるいはこれら三
者の剥離などの種々の欠陥が発生し、正常なインダクタ
ンス部品を得ることができない。特に三者の焼成時の収
縮挙動や熱膨張量などが重要な因子である。また、別な
見方をすれば、非磁性材料の焼成時の挙動あるいは材料
定数、特に熱膨張係数などをフェライト磁性材料のそれ
と限りなく近付けていくことが重要である。
【0005】インダクタンス部品あるいは複合部品にお
いてフェライト磁性体と前述した整合性の高い材料とし
てFe、CuおよびZnを含む非磁性フェライトにM
g、Ba、Si、B、SnおよびCaを添加した複合積
層部品用非磁性材料(例えば、特開平6−77022号
公報)なども提案されているが、種々の添加物を必要と
し、個々のフェライトに対しては必ずしも整合性が良好
であるとはいえないものであった。
いてフェライト磁性体と前述した整合性の高い材料とし
てFe、CuおよびZnを含む非磁性フェライトにM
g、Ba、Si、B、SnおよびCaを添加した複合積
層部品用非磁性材料(例えば、特開平6−77022号
公報)なども提案されているが、種々の添加物を必要と
し、個々のフェライトに対しては必ずしも整合性が良好
であるとはいえないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、これ
までに積層部品を得るための積層部品用非磁性フェライ
トが提案されているが、種々の添加物を必要とし全ての
フェライトに対して必ずしも前述したような整合性があ
るとはいえないという課題があった。
までに積層部品を得るための積層部品用非磁性フェライ
トが提案されているが、種々の添加物を必要とし全ての
フェライトに対して必ずしも前述したような整合性があ
るとはいえないという課題があった。
【0007】本発明は上記の従来の問題点を解決するも
ので、磁性フェライト材料と導体材料を有する積層部品
において、整合性が良好で簡素化した系の非磁性フェラ
イト絶縁材料を提供することを目的とする。
ので、磁性フェライト材料と導体材料を有する積層部品
において、整合性が良好で簡素化した系の非磁性フェラ
イト絶縁材料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明は、酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性
フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質
量%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料
としたものである。さらに、導体材料からなるコイル部
と前記の非磁性絶縁材料からなる絶縁層ないしは非磁性
層およびフェライト磁性材料からなる磁性層を有した構
成の積層部品である。
めに本発明は、酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性
フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質
量%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料
としたものである。さらに、導体材料からなるコイル部
と前記の非磁性絶縁材料からなる絶縁層ないしは非磁性
層およびフェライト磁性材料からなる磁性層を有した構
成の積層部品である。
【0009】
【作用】前述した積層部品用非磁性絶縁材料にすること
によって、つまり酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁
性フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1
質量%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材
料にすることによって、フェライト磁性材料および導体
材料を含む積層部品の1つの部材として使用し、1回の
焼成で種々の積層部品を得ることができる。つまり、フ
ェライト磁性材料および導体材料と前述したような整合
性の優れた非磁性絶縁材料となり、フェライト磁性材料
および導体材料と同時焼成したときに割れや反りあるい
はこれらの境界等での剥離などの種々の欠陥が発生しな
い。そのため、積層型のインダクタにおいて、自由な場
所にこの非磁性絶縁材料を存在させることができ、磁束
の流れ、磁路を自由にコントロールすることによって、
例えば、直流重畳特性を大幅に向上させたりあるいは複
数のインダクタンス部品を互いに干渉させずに積層ない
し隣接させたりすることができる。
によって、つまり酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁
性フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1
質量%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材
料にすることによって、フェライト磁性材料および導体
材料を含む積層部品の1つの部材として使用し、1回の
焼成で種々の積層部品を得ることができる。つまり、フ
ェライト磁性材料および導体材料と前述したような整合
性の優れた非磁性絶縁材料となり、フェライト磁性材料
および導体材料と同時焼成したときに割れや反りあるい
はこれらの境界等での剥離などの種々の欠陥が発生しな
い。そのため、積層型のインダクタにおいて、自由な場
所にこの非磁性絶縁材料を存在させることができ、磁束
の流れ、磁路を自由にコントロールすることによって、
例えば、直流重畳特性を大幅に向上させたりあるいは複
数のインダクタンス部品を互いに干渉させずに積層ない
し隣接させたりすることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
【0011】本発明の積層部品用非磁性絶縁材料は、酸
化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化
鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量%から20質量
%添加した積層部品用非磁性絶縁材料である。このよう
に本発明の積層部品用非磁性絶縁材料は酸化鉄と酸化亜
鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分と
する低融点ガラスを前記の所定量添加したものである。
化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化
鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量%から20質量
%添加した積層部品用非磁性絶縁材料である。このよう
に本発明の積層部品用非磁性絶縁材料は酸化鉄と酸化亜
鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分と
する低融点ガラスを前記の所定量添加したものである。
【0012】この積層部品用非磁性絶縁材料はフェライ
ト磁性材料と導体材料から構成される積層部品の1構成
材料として用いられ、初めてその特徴が十分に発揮され
る。つまり、導体材料からなるコイルと酸化鉄と酸化亜
鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分と
する低融点ガラスを1質量%から20質量%添加した積
層部品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層ないしは非磁性
層およびフェライト磁性材料からなる磁性層の三種類の
構成材料からなる積層部品において、前述した整合性を
有し優れた積層部品を得ることができる。
ト磁性材料と導体材料から構成される積層部品の1構成
材料として用いられ、初めてその特徴が十分に発揮され
る。つまり、導体材料からなるコイルと酸化鉄と酸化亜
鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分と
する低融点ガラスを1質量%から20質量%添加した積
層部品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層ないしは非磁性
層およびフェライト磁性材料からなる磁性層の三種類の
構成材料からなる積層部品において、前述した整合性を
有し優れた積層部品を得ることができる。
【0013】この積層部品は前記の3つの材料を所定の
形状および位置に形成し、全体を一括焼成して得られ
る。この場合、個々の材料の焼成時の収縮量や冷却時に
問題となる熱膨張係数がほぼ一致していないとクラッ
ク、反りあるいは剥離などの種々の欠陥が発生する。さ
らに、微視的には各部材に含まれる元素が他の部材へは
いり相互拡散などにより種々の問題が発生する。
形状および位置に形成し、全体を一括焼成して得られ
る。この場合、個々の材料の焼成時の収縮量や冷却時に
問題となる熱膨張係数がほぼ一致していないとクラッ
ク、反りあるいは剥離などの種々の欠陥が発生する。さ
らに、微視的には各部材に含まれる元素が他の部材へは
いり相互拡散などにより種々の問題が発生する。
【0014】前記の3つの構成材料の配置は大きく2つ
に分けることができ、1つは導体材料からなるコイルを
有し、コイルに隣接して本発明の積層部品用非磁性絶縁
材料からなる非磁性絶縁層と、この非磁性絶縁層に隣接
してさらにフェライト磁性材料からなる磁性層を配置し
た積層部品であり、2つ目は導体材料からなるコイルを
有し、コイルに隣接してフェライト磁性材料からなる磁
性層と、この磁性層に隣接してさらに本発明の積層部品
用非磁性絶縁材料からなる非磁性絶縁層を配置した積層
部品である。
に分けることができ、1つは導体材料からなるコイルを
有し、コイルに隣接して本発明の積層部品用非磁性絶縁
材料からなる非磁性絶縁層と、この非磁性絶縁層に隣接
してさらにフェライト磁性材料からなる磁性層を配置し
た積層部品であり、2つ目は導体材料からなるコイルを
有し、コイルに隣接してフェライト磁性材料からなる磁
性層と、この磁性層に隣接してさらに本発明の積層部品
用非磁性絶縁材料からなる非磁性絶縁層を配置した積層
部品である。
【0015】本発明の積層部品用非磁性絶縁材料はフェ
ライト磁性材料および導体材料と前述したような場合に
欠陥あるいは問題が発生しない優れた整合性を有する積
層部品用非磁性絶縁材料である。そのため、導体材料で
形成したコイルが発生する磁束の流れを本発明の非磁性
材料で自由にコントロールすることが可能になるため優
れた電気特性の積層部品が得られる。例えば、本発明の
非磁性絶縁材料を導体の絶縁材料として用いると直流重
畳特性の優れたコイル積層部品を得ることができ、さら
には1つのコイル部品の外側に本発明の非磁性絶縁材料
で非磁性層を形成すると複数のコイル部品を積層しても
隣接のコイル部品が互いに干渉しないようにすることが
できる。また、生産という観点ではフェライト磁性材料
と導体材料および本発明の非磁性絶縁材料の三者を一括
で焼成して積層部品を作製することができるため、1度
の焼成で積層部品を作製することが可能になる。
ライト磁性材料および導体材料と前述したような場合に
欠陥あるいは問題が発生しない優れた整合性を有する積
層部品用非磁性絶縁材料である。そのため、導体材料で
形成したコイルが発生する磁束の流れを本発明の非磁性
材料で自由にコントロールすることが可能になるため優
れた電気特性の積層部品が得られる。例えば、本発明の
非磁性絶縁材料を導体の絶縁材料として用いると直流重
畳特性の優れたコイル積層部品を得ることができ、さら
には1つのコイル部品の外側に本発明の非磁性絶縁材料
で非磁性層を形成すると複数のコイル部品を積層しても
隣接のコイル部品が互いに干渉しないようにすることが
できる。また、生産という観点ではフェライト磁性材料
と導体材料および本発明の非磁性絶縁材料の三者を一括
で焼成して積層部品を作製することができるため、1度
の焼成で積層部品を作製することが可能になる。
【0016】本発明の積層部品用非磁性絶縁材料に含ま
れる酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェライト
の代表的なものとしてZnフェライトがある。この場
合、Znフェライト粉末を作製する時の仮焼成温度は8
00℃から1100℃の範囲が望ましく、この温度は後
述する積層部品に用いるフェライト磁性層との整合性、
特に焼成時の焼成収縮量によって決定される。定性的に
は、仮焼温度が低いほど焼成時の収縮量が大きくなり、
逆に仮焼温度が高いほど焼成時の収縮量が小さくなる。
現実的には、仮焼成温度の異なるZnフェライト粉末を
いくつか準備し、フェライト磁性層との整合性によっ
て、仮焼成温度あるいは混合比を適宜決めればよい。
れる酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェライト
の代表的なものとしてZnフェライトがある。この場
合、Znフェライト粉末を作製する時の仮焼成温度は8
00℃から1100℃の範囲が望ましく、この温度は後
述する積層部品に用いるフェライト磁性層との整合性、
特に焼成時の焼成収縮量によって決定される。定性的に
は、仮焼温度が低いほど焼成時の収縮量が大きくなり、
逆に仮焼温度が高いほど焼成時の収縮量が小さくなる。
現実的には、仮焼成温度の異なるZnフェライト粉末を
いくつか準備し、フェライト磁性層との整合性によっ
て、仮焼成温度あるいは混合比を適宜決めればよい。
【0017】次に、図面を参照して、本発明の積層部品
用非磁性絶縁材料を用いたさらに具体的な積層部品につ
いて説明する。
用非磁性絶縁材料を用いたさらに具体的な積層部品につ
いて説明する。
【0018】本発明の積層部品は前述したように大きく
は2つに分けることができる。1つは導体の回りに本発
明の積層部品用非磁性絶縁材料からなる非磁性絶縁材料
を配置し、さらにその回りにフェライト磁性材料を配置
したものである。2つ目は導体の回りにフェライト磁性
材料を配置し、さらにそれに隣接して本発明の積層部品
用非磁性絶縁材料からなる非磁性絶縁材料を配置したも
のである。
は2つに分けることができる。1つは導体の回りに本発
明の積層部品用非磁性絶縁材料からなる非磁性絶縁材料
を配置し、さらにその回りにフェライト磁性材料を配置
したものである。2つ目は導体の回りにフェライト磁性
材料を配置し、さらにそれに隣接して本発明の積層部品
用非磁性絶縁材料からなる非磁性絶縁材料を配置したも
のである。
【0019】これらのさらに具体例の5つを以下に示
す。1つ目は図1に示すように本発明の積層部品用非磁
性絶縁材料からなる絶縁層1と導体2を交互に積層して
なるコイル部3を有し、しかもコイル部3の中心におい
てほぼ正方形状の中空部3aと、コイル部3の外側にお
いて4隅にある三角形の切欠部3bを設け、フェライト
磁性層4上にコイル部3を形成していない露出部5(図
1において合計5つの部分に分かれ、フェライト磁性層
4とコイル部3とを所定位置に置いた場合、フェライト
磁性層4が露出している部分に相当する。)を有してお
り、さらにコイル部3およびフェライト磁性層4の導体
2の積層面に垂直な表面に導体2と電気的に接続した電
極層6を有し、しかもコイル部3の中心の中空部3aと
コイル部3の外側にある切欠部3bにはまりこむ中央磁
脚7aと4つの三角形状の外磁脚7bを有するフェライ
ト磁性体7を有する。このフェライト磁性体7の各磁脚
7a,7bはフェライト磁性層4に直接または非磁性層
を介して接触している。図1はこのように本発明の積層
部品を積層方向に分解し、さらにコイル部3の一部分を
除いて、コイル部3の断面を示して内部の積層状態を表
した分解斜視図である。実際には図1に示した本発明の
積層部品はほぼ直方体状あるいは立方体状の形状であ
る。
す。1つ目は図1に示すように本発明の積層部品用非磁
性絶縁材料からなる絶縁層1と導体2を交互に積層して
なるコイル部3を有し、しかもコイル部3の中心におい
てほぼ正方形状の中空部3aと、コイル部3の外側にお
いて4隅にある三角形の切欠部3bを設け、フェライト
磁性層4上にコイル部3を形成していない露出部5(図
1において合計5つの部分に分かれ、フェライト磁性層
4とコイル部3とを所定位置に置いた場合、フェライト
磁性層4が露出している部分に相当する。)を有してお
り、さらにコイル部3およびフェライト磁性層4の導体
2の積層面に垂直な表面に導体2と電気的に接続した電
極層6を有し、しかもコイル部3の中心の中空部3aと
コイル部3の外側にある切欠部3bにはまりこむ中央磁
脚7aと4つの三角形状の外磁脚7bを有するフェライ
ト磁性体7を有する。このフェライト磁性体7の各磁脚
7a,7bはフェライト磁性層4に直接または非磁性層
を介して接触している。図1はこのように本発明の積層
部品を積層方向に分解し、さらにコイル部3の一部分を
除いて、コイル部3の断面を示して内部の積層状態を表
した分解斜視図である。実際には図1に示した本発明の
積層部品はほぼ直方体状あるいは立方体状の形状であ
る。
【0020】2つ目は図2に示すように前記と同様のフ
ェライト磁性層4、コイル部3および電極層6を有し、
さらにコイル部3の中心の中空部3aとコイル部3の外
側の図1に示した切欠部3bにフェライト層からなる芯
部8および脚部9を有している。つまり、図2に示すよ
うに、コイル部3の中心はフェライトからなる芯部8で
あり、コイル部3の外側は同様にフェライトからなる脚
部9である。さらに芯部8および脚部9の積層面に平行
な面に接触ないし非磁性材料を介して接触したフェライ
ト磁性体7を有する積層部品である。
ェライト磁性層4、コイル部3および電極層6を有し、
さらにコイル部3の中心の中空部3aとコイル部3の外
側の図1に示した切欠部3bにフェライト層からなる芯
部8および脚部9を有している。つまり、図2に示すよ
うに、コイル部3の中心はフェライトからなる芯部8で
あり、コイル部3の外側は同様にフェライトからなる脚
部9である。さらに芯部8および脚部9の積層面に平行
な面に接触ないし非磁性材料を介して接触したフェライ
ト磁性体7を有する積層部品である。
【0021】3つ目は図3に示すように図2のものとほ
ぼ同じ形状に分解できる。図2に示した積層部品と異な
る点はフェライト磁性層4がフェライト磁性体7に変わ
ったことである。他は図2に示した積層部品と同じであ
る。
ぼ同じ形状に分解できる。図2に示した積層部品と異な
る点はフェライト磁性層4がフェライト磁性体7に変わ
ったことである。他は図2に示した積層部品と同じであ
る。
【0022】4つ目は図4に示すように図2のものとほ
ぼ同じ形状に分解できる。図2に示した積層部品と異な
る点はフェライト磁性体7がフェライト磁性層10に変
わったことである。他は図2に示した積層部品と同じで
ある。
ぼ同じ形状に分解できる。図2に示した積層部品と異な
る点はフェライト磁性体7がフェライト磁性層10に変
わったことである。他は図2に示した積層部品と同じで
ある。
【0023】5つ目は図5に示すようにフェライト磁性
層4と導体2を交互に積層してなるコイル部3を有し、
コイル部3の積層面に垂直な表面に導体2と電気的に接
続した電極層6を有し、さらにコイル部3の積層面に平
行な面の少なくとも1つの面に本発明の積層部品用非磁
性絶縁材料からなる非磁性層11を有する積層部品であ
る。
層4と導体2を交互に積層してなるコイル部3を有し、
コイル部3の積層面に垂直な表面に導体2と電気的に接
続した電極層6を有し、さらにコイル部3の積層面に平
行な面の少なくとも1つの面に本発明の積層部品用非磁
性絶縁材料からなる非磁性層11を有する積層部品であ
る。
【0024】このような積層部品にすることによって、
例えばさらに図5に示したコイル部3を非磁性層11上
に積層することによって、2つのコイル部品を積層した
積層部品となり、お互いに磁気回路を分離したコイル部
品となる。図5に示した積層部品はこの図で1つの完結
した積層部品ではなく、むしろ複合積層部品の一つの基
本部分を示したものともいえる。そのため、前述したの
はさらにコイル部品を有する場合であるが、図5の非磁
性層11上にコンデンサを有してもよいし、あるいはセ
ラミック基板として配線層を形成して他の部品を実装し
てもよい。
例えばさらに図5に示したコイル部3を非磁性層11上
に積層することによって、2つのコイル部品を積層した
積層部品となり、お互いに磁気回路を分離したコイル部
品となる。図5に示した積層部品はこの図で1つの完結
した積層部品ではなく、むしろ複合積層部品の一つの基
本部分を示したものともいえる。そのため、前述したの
はさらにコイル部品を有する場合であるが、図5の非磁
性層11上にコンデンサを有してもよいし、あるいはセ
ラミック基板として配線層を形成して他の部品を実装し
てもよい。
【0025】前記の5つの積層部品は別の視点からは、
つまり下から積層していくとした場合、フェライト磁性
層4とコイル部3に共通性をもつものが存在する。つま
り、図1、図2および図4に示した3つの積層部品の共
通部分は、フェライト磁性層4上に本発明の積層部品用
非磁性絶縁材料からなる絶縁層1と導体2を交互に積層
したコイル部3を有し、このコイル部3の中心およびコ
イル部3の外側にフェライト磁性層4の露出部5を有し
ていることである。図1の積層部品はコイル部3の中心
の中空部3aをフェライト磁性体7の中央磁脚7aが、
コイル部3の外側の切欠部3bをフェライト磁性体7の
外磁脚7bが占めている。フェライト磁性体7の前記の
中央磁脚7aと外磁脚7bを除いた残りのフェライト磁
性体7はフェライト磁性層4と同様の形状をした背部と
なる。
つまり下から積層していくとした場合、フェライト磁性
層4とコイル部3に共通性をもつものが存在する。つま
り、図1、図2および図4に示した3つの積層部品の共
通部分は、フェライト磁性層4上に本発明の積層部品用
非磁性絶縁材料からなる絶縁層1と導体2を交互に積層
したコイル部3を有し、このコイル部3の中心およびコ
イル部3の外側にフェライト磁性層4の露出部5を有し
ていることである。図1の積層部品はコイル部3の中心
の中空部3aをフェライト磁性体7の中央磁脚7aが、
コイル部3の外側の切欠部3bをフェライト磁性体7の
外磁脚7bが占めている。フェライト磁性体7の前記の
中央磁脚7aと外磁脚7bを除いた残りのフェライト磁
性体7はフェライト磁性層4と同様の形状をした背部と
なる。
【0026】図2の積層部品は前記のフェライト磁性体
7の中央磁脚7aおよび外磁脚7bと背部とを分離し、
芯部8と脚部9がフェライト磁性層4と同様のフェライ
ト層からなる積層部品である。この両者を結ぶ板状部分
(背部)がフェライト磁性体7となる。
7の中央磁脚7aおよび外磁脚7bと背部とを分離し、
芯部8と脚部9がフェライト磁性層4と同様のフェライ
ト層からなる積層部品である。この両者を結ぶ板状部分
(背部)がフェライト磁性体7となる。
【0027】図4の積層部品は図1の積層部品のフェラ
イト磁性体7の部分がすべてフェライト磁性層4と同様
のフェライト層からなる積層部品である。図3に示した
積層部品は図2に示した積層部品のフェライト磁性層4
の部品がフェライト磁性体7の場合である。
イト磁性体7の部分がすべてフェライト磁性層4と同様
のフェライト層からなる積層部品である。図3に示した
積層部品は図2に示した積層部品のフェライト磁性層4
の部品がフェライト磁性体7の場合である。
【0028】以上の4つの積層部品において、図1に示
した積層部品のフェライト磁性層4とフェライト磁性体
7で形成される磁性材料部分のフェライト磁性体の占め
る体積の順あるいは全磁路長に対する比率の順に並べる
と、図1、図3、図4となり、図4の積層部品はフェラ
イト磁性体が全く存在しない。一方、図1の積層部品は
大部分をフェライト磁性体が占める。図1に示した積層
部品のフェライト磁性層4を図3に示した積層部品のよ
うにフェライト磁性体7にすることによって、電気特性
的には優れたコイル部品となるが本発明の非磁性絶縁材
料と導体材料でコイルを形成するため、本発明の非磁性
絶縁材料の特徴を十分に発揮しきれない。つまり、本発
明の非磁性絶縁材料とフェライト磁性材料の整合性を発
揮しきれない。しかし、積層部品を実際に動作させた場
合には、温度上昇が認められ、温度の上昇と下降の繰り
返しとなり、前記の整合性が同様に問題となる。
した積層部品のフェライト磁性層4とフェライト磁性体
7で形成される磁性材料部分のフェライト磁性体の占め
る体積の順あるいは全磁路長に対する比率の順に並べる
と、図1、図3、図4となり、図4の積層部品はフェラ
イト磁性体が全く存在しない。一方、図1の積層部品は
大部分をフェライト磁性体が占める。図1に示した積層
部品のフェライト磁性層4を図3に示した積層部品のよ
うにフェライト磁性体7にすることによって、電気特性
的には優れたコイル部品となるが本発明の非磁性絶縁材
料と導体材料でコイルを形成するため、本発明の非磁性
絶縁材料の特徴を十分に発揮しきれない。つまり、本発
明の非磁性絶縁材料とフェライト磁性材料の整合性を発
揮しきれない。しかし、積層部品を実際に動作させた場
合には、温度上昇が認められ、温度の上昇と下降の繰り
返しとなり、前記の整合性が同様に問題となる。
【0029】以上の図5に示した積層部品を除く4つの
積層部品はいかなる製品性能が必要かによって、フェラ
イト磁性体7の体積を増減すればよい。つまり、フェラ
イト磁性体7は通常1100℃以上の高温で焼成して優
れた磁気特性を有する磁性材料になるが、本発明の積層
部品は前述したように、フェライト磁性材料と導体材料
と本発明の非磁性絶縁材料の三者を一括焼成して得られ
る。
積層部品はいかなる製品性能が必要かによって、フェラ
イト磁性体7の体積を増減すればよい。つまり、フェラ
イト磁性体7は通常1100℃以上の高温で焼成して優
れた磁気特性を有する磁性材料になるが、本発明の積層
部品は前述したように、フェライト磁性材料と導体材料
と本発明の非磁性絶縁材料の三者を一括焼成して得られ
る。
【0030】本発明の積層部品はコイル部品であり、コ
イル部品はコイルの抵抗が小さいことが望ましいため、
前記の導体材料としては一般には銀あるいは銅が主成分
となるため、これらの材料の融点から焼成温度はあまり
高温に上げることはできない。通常、930℃以下が望
ましい。そのため、フェライト磁性層4は低温で焼成可
能なNiZn系フェライトあるいはNiZnCu系フェ
ライトなどの組成系のフェライト材料に限られる。ま
た、別な観点でみれば、本発明の積層部品は表面実装部
品であり、外部電極を積層部品の端面に形成する必要が
ある。前記のNiZn系フェライトあるいはNiZnC
u系フェライトは共に絶縁材料としても十分な絶縁性を
有しており、フェライト磁性層4(図3ではフェライト
磁性体7)上に直接外部電極層を設けることが可能とな
る。
イル部品はコイルの抵抗が小さいことが望ましいため、
前記の導体材料としては一般には銀あるいは銅が主成分
となるため、これらの材料の融点から焼成温度はあまり
高温に上げることはできない。通常、930℃以下が望
ましい。そのため、フェライト磁性層4は低温で焼成可
能なNiZn系フェライトあるいはNiZnCu系フェ
ライトなどの組成系のフェライト材料に限られる。ま
た、別な観点でみれば、本発明の積層部品は表面実装部
品であり、外部電極を積層部品の端面に形成する必要が
ある。前記のNiZn系フェライトあるいはNiZnC
u系フェライトは共に絶縁材料としても十分な絶縁性を
有しており、フェライト磁性層4(図3ではフェライト
磁性体7)上に直接外部電極層を設けることが可能とな
る。
【0031】図3に示した積層部品の一対のフェライト
磁性体7の少なくとも1つ、図3において電極層6を形
成したフェライト磁性体7はNiZn系フェライトであ
る方が望ましく、MnZn系では絶縁処理が必要であ
る。種々の組成系のフェライト磁性材料の磁気特性で最
も優れているのはMnZn系フェライト材料であるが、
この系のフェライト材料は焼成温度および雰囲気の問題
があり、低温焼成化はかなり困難である。現時点では優
れた特性を有するMnZn系フェライト材料は別に準備
する必要がある。さらに、NiZn系フェライトあるい
はNiZnCu系フェライトであっても、焼成温度の高
い方が磁気特性の優れたものが得られる。
磁性体7の少なくとも1つ、図3において電極層6を形
成したフェライト磁性体7はNiZn系フェライトであ
る方が望ましく、MnZn系では絶縁処理が必要であ
る。種々の組成系のフェライト磁性材料の磁気特性で最
も優れているのはMnZn系フェライト材料であるが、
この系のフェライト材料は焼成温度および雰囲気の問題
があり、低温焼成化はかなり困難である。現時点では優
れた特性を有するMnZn系フェライト材料は別に準備
する必要がある。さらに、NiZn系フェライトあるい
はNiZnCu系フェライトであっても、焼成温度の高
い方が磁気特性の優れたものが得られる。
【0032】以上のことから、前述したフェライト磁性
体7は別に形成したつまり高温で焼成して得られたフェ
ライト磁性材料をいい、フェライト磁性層4は低温で焼
成して得られるフェライト磁性材料を指し、同じフェラ
イト磁性材料で構成される部材であるが名称を変えてい
る。換言すれば、フェライト磁性体7はこれまで一般に
よく知られた通常のフェライト磁性材料をセラミックプ
ロセス、粉末成形法で形成して得られるものであり、フ
ェライト磁性層4は積層部品においてフェライト材料と
導体を同時に焼成して得られるフェライト材料である。
両者は共に粉末を焼成して得られるものであるが、焼成
温度の差によって磁気特性あるいは組成系で大きな差が
あり、これが得られる積層部品の電気特性に大きな差を
生み出すものである。そのため、本発明はいかなる電気
特性の積層部品を必要とするかによって、フェライト磁
性体7の比率を変化させるものである。
体7は別に形成したつまり高温で焼成して得られたフェ
ライト磁性材料をいい、フェライト磁性層4は低温で焼
成して得られるフェライト磁性材料を指し、同じフェラ
イト磁性材料で構成される部材であるが名称を変えてい
る。換言すれば、フェライト磁性体7はこれまで一般に
よく知られた通常のフェライト磁性材料をセラミックプ
ロセス、粉末成形法で形成して得られるものであり、フ
ェライト磁性層4は積層部品においてフェライト材料と
導体を同時に焼成して得られるフェライト材料である。
両者は共に粉末を焼成して得られるものであるが、焼成
温度の差によって磁気特性あるいは組成系で大きな差が
あり、これが得られる積層部品の電気特性に大きな差を
生み出すものである。そのため、本発明はいかなる電気
特性の積層部品を必要とするかによって、フェライト磁
性体7の比率を変化させるものである。
【0033】電源ライン用に用いるコイル部品で重要な
特性である直流重畳特性、耐電流性能にこの差は大きく
表れ、フェライト磁性体7の比率が多い方が直流重畳特
性が優れている。さらに、直流重畳特性を改善するため
には、前述したようにコイルが発生する磁束の流れをコ
ントロールし、場合によっては磁束の通る磁路にギャッ
プを設けることが必要になる。この場合に本発明の非磁
性絶縁材料が有効となる。つまり、フェライト磁性材料
と本発明の非磁性絶縁材料の三次元的な配置をいかにす
るかによって、磁束あるいは磁性材料に働く有効磁場の
強さをコントロールする。これによって、コイル部品の
電気特性を変動させることができる。
特性である直流重畳特性、耐電流性能にこの差は大きく
表れ、フェライト磁性体7の比率が多い方が直流重畳特
性が優れている。さらに、直流重畳特性を改善するため
には、前述したようにコイルが発生する磁束の流れをコ
ントロールし、場合によっては磁束の通る磁路にギャッ
プを設けることが必要になる。この場合に本発明の非磁
性絶縁材料が有効となる。つまり、フェライト磁性材料
と本発明の非磁性絶縁材料の三次元的な配置をいかにす
るかによって、磁束あるいは磁性材料に働く有効磁場の
強さをコントロールする。これによって、コイル部品の
電気特性を変動させることができる。
【0034】信号ライン用のコイル部品においては生産
性が優れているフェライト磁性体7を全く用いない構成
が望ましい。本発明の積層部品をインピーダンス素子と
して用いる場合は、それらの中間的な比率が望ましい。
しかし、この場合も必要な許容電流には幅があるため、
フェライト磁性体7の比率を適宜決定すればよい。フェ
ライト磁性体7はフェライト磁性材料から構成されてい
なくてもパーマロイ、センダストなどの軟磁気特性の優
れた金属系あるいはフェライト磁性材料と前記の金属磁
性材料の混合材料であってもよく、軟磁気特性の優れた
磁性材料であればどのようなものでもよい。つまり、図
1に示したように、フェライト磁性体7には必ずしも電
気的絶縁性は必要なく、軟質の磁性材料としての特性が
要求される。このコイル部品がどのような周波数域で使
用するかによって、磁性体の材料を決定すればよい。し
かし、近年、高周波化が進んでおり、フェライトが最も
望ましい磁性材料である。
性が優れているフェライト磁性体7を全く用いない構成
が望ましい。本発明の積層部品をインピーダンス素子と
して用いる場合は、それらの中間的な比率が望ましい。
しかし、この場合も必要な許容電流には幅があるため、
フェライト磁性体7の比率を適宜決定すればよい。フェ
ライト磁性体7はフェライト磁性材料から構成されてい
なくてもパーマロイ、センダストなどの軟磁気特性の優
れた金属系あるいはフェライト磁性材料と前記の金属磁
性材料の混合材料であってもよく、軟磁気特性の優れた
磁性材料であればどのようなものでもよい。つまり、図
1に示したように、フェライト磁性体7には必ずしも電
気的絶縁性は必要なく、軟質の磁性材料としての特性が
要求される。このコイル部品がどのような周波数域で使
用するかによって、磁性体の材料を決定すればよい。し
かし、近年、高周波化が進んでおり、フェライトが最も
望ましい磁性材料である。
【0035】次に、積層部品の製造法について説明す
る。本発明の積層部品用非磁性材料を用いた積層部品は
フェライト磁性材料と導体材料との三者の同時焼成が可
能であるため、優れた特性を有するコイル部品を1回の
焼成で得ることができる。また、場合によっては完全に
モノリシックな生産性の優れたコイル部品を得ることが
できる。前述した5つの積層部品に対応して、図を参照
しながら個々の積層部品の製造法の一例を説明する。
る。本発明の積層部品用非磁性材料を用いた積層部品は
フェライト磁性材料と導体材料との三者の同時焼成が可
能であるため、優れた特性を有するコイル部品を1回の
焼成で得ることができる。また、場合によっては完全に
モノリシックな生産性の優れたコイル部品を得ることが
できる。前述した5つの積層部品に対応して、図を参照
しながら個々の積層部品の製造法の一例を説明する。
【0036】まず、1つ目の積層部品を得る方法は、ま
ずフェライト磁性層4を形成し、このフェライト磁性層
4上の一部に酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フ
ェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量
%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料か
らなる絶縁層1を形成し、さらに導体2を形成すること
を繰り返してコイル部3を図1のように形成する。次に
フェライト磁性層4およびコイル部3の積層面に垂直な
表面に導体2と電気的に接続した電極層6を形成する。
この電極層6を形成したフェライト磁性層4およびコイ
ル部3を焼成する。さらにコイル部3の中心とコイル部
3の外側の4隅のコイル部3を形成していないフェライ
ト磁性層4の露出部5に接触ないし非磁性層を介してフ
ェライト磁性体7を接合して得られる。前述したよう
に、フェライト磁性体7は別途予め準備しておけばよ
く、一般に知られた粉末成形法などの方法で作製すれば
よい。
ずフェライト磁性層4を形成し、このフェライト磁性層
4上の一部に酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フ
ェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量
%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料か
らなる絶縁層1を形成し、さらに導体2を形成すること
を繰り返してコイル部3を図1のように形成する。次に
フェライト磁性層4およびコイル部3の積層面に垂直な
表面に導体2と電気的に接続した電極層6を形成する。
この電極層6を形成したフェライト磁性層4およびコイ
ル部3を焼成する。さらにコイル部3の中心とコイル部
3の外側の4隅のコイル部3を形成していないフェライ
ト磁性層4の露出部5に接触ないし非磁性層を介してフ
ェライト磁性体7を接合して得られる。前述したよう
に、フェライト磁性体7は別途予め準備しておけばよ
く、一般に知られた粉末成形法などの方法で作製すれば
よい。
【0037】2つ目の方法は、1つ目の積層部品を得る
方法と同様にフェライト磁性層4、コイル部3および電
極層6までを形成したものにコイル部3の中心およびコ
イル部3の外側の4隅のフェライト磁性層4の露出した
部分(図1において露出部5に相当)にフェライト磁性
層4と同様にフェライトで芯部8および脚部9を図2に
示すように形成した後、焼成する。次に芯部8と脚部9
のフェライト磁性層4と反対側で積層面に平行な面に接
触ないし非磁性層を介して板状のフェライト磁性体7を
接合して得られる。
方法と同様にフェライト磁性層4、コイル部3および電
極層6までを形成したものにコイル部3の中心およびコ
イル部3の外側の4隅のフェライト磁性層4の露出した
部分(図1において露出部5に相当)にフェライト磁性
層4と同様にフェライトで芯部8および脚部9を図2に
示すように形成した後、焼成する。次に芯部8と脚部9
のフェライト磁性層4と反対側で積層面に平行な面に接
触ないし非磁性層を介して板状のフェライト磁性体7を
接合して得られる。
【0038】3つ目の方法は、2つ目を形成するときは
フェライト磁性層4上に順次形成したが、3つ目の方法
ではフェライト磁性層4の替わりに支持体上に2つ目の
方法と同様にコイル部3、芯部8、脚部9および電極層
6までを形成した後、焼成する。次に、芯部8と脚部9
の積層面に平行な面に接触ないし非磁性層を介して板状
の一対のフェライト磁性体7を接合して得られる。前記
の支持体はコイル部3等の形成のために使用するもの
で、耐熱性に富んだセラミックス材料からなる板状のも
のが一般的であり、例えばアルミナ基板などを用いると
焼成にもそのまま使用することができる。なお、一対の
フェライト磁性体7の片方には図3に示すように電極層
6を予め別途形成しておいたものを前記のように接合す
る。
フェライト磁性層4上に順次形成したが、3つ目の方法
ではフェライト磁性層4の替わりに支持体上に2つ目の
方法と同様にコイル部3、芯部8、脚部9および電極層
6までを形成した後、焼成する。次に、芯部8と脚部9
の積層面に平行な面に接触ないし非磁性層を介して板状
の一対のフェライト磁性体7を接合して得られる。前記
の支持体はコイル部3等の形成のために使用するもの
で、耐熱性に富んだセラミックス材料からなる板状のも
のが一般的であり、例えばアルミナ基板などを用いると
焼成にもそのまま使用することができる。なお、一対の
フェライト磁性体7の片方には図3に示すように電極層
6を予め別途形成しておいたものを前記のように接合す
る。
【0039】4つ目の方法は、前記の2つ目の方法と同
様に芯部8および脚部9まで形成したものにフェライト
磁性層4の反対側にさらにフェライト磁性層10を接合
した後、焼成して得られる。図4に示した状態でギャッ
プが必要な場合はフェライト磁性層10と芯部8の間さ
らには必要に応じて脚部9の間にギャップを形成するの
が望ましい。
様に芯部8および脚部9まで形成したものにフェライト
磁性層4の反対側にさらにフェライト磁性層10を接合
した後、焼成して得られる。図4に示した状態でギャッ
プが必要な場合はフェライト磁性層10と芯部8の間さ
らには必要に応じて脚部9の間にギャップを形成するの
が望ましい。
【0040】5つ目の方法は、フェライト磁性層4と導
体2を交互に積層してコイル部3を形成し、さらにフェ
ライト磁性層4の積層面に垂直な表面に導体2と電気的
に接続した電極層6を形成し、酸化鉄と酸化亜鉛を主成
分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とする低融
点ガラスを1質量%から20質量%添加した積層部品用
非磁性絶縁材料からなる非磁性層11を形成した後、焼
成して得られる。しかし、前述したようにこれは複合積
層部品の基本部品あるいは配線形成用基板だけの形成方
法を示したもので、非磁性層11上にさらにコイル部
品、コンデンサあるいは配線層などを形成して一括焼成
してもよい。
体2を交互に積層してコイル部3を形成し、さらにフェ
ライト磁性層4の積層面に垂直な表面に導体2と電気的
に接続した電極層6を形成し、酸化鉄と酸化亜鉛を主成
分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とする低融
点ガラスを1質量%から20質量%添加した積層部品用
非磁性絶縁材料からなる非磁性層11を形成した後、焼
成して得られる。しかし、前述したようにこれは複合積
層部品の基本部品あるいは配線形成用基板だけの形成方
法を示したもので、非磁性層11上にさらにコイル部
品、コンデンサあるいは配線層などを形成して一括焼成
してもよい。
【0041】以上の絶縁層1、フェライト磁性層4、フ
ェライト磁性層10あるいは非磁性層11などは一般に
知られているグリーンシート成形法、印刷法、デッピン
グ法あるいはスピンコート法などで形成することができ
る。導体2は印刷法が一般的であるが、レーザを用いた
パターン形成あるいはグリーンシート法で所定パターン
に打ち抜きなどの方法でもよい。芯部8あるいは脚部9
の形成は印刷法、積層体の圧入あるいは鋳込法などによ
って形成すればよい。例えば、印刷法ではコイル部3の
形成と同時に芯部8と脚部9の形成を進め、コイル部
3、芯部8および脚部9がほぼ平坦に積層するように各
々を順次積み上げていけばよい。鋳込法ではフェライト
磁性層4上に所定のコイル部3を形成した後、そのへこ
み部、開口部にペースト状のフェライトを鋳込む方法な
どである。コイル部3と芯部8および脚部9の高さはコ
イル部3よりも芯部8および脚部9の方が高くなるよう
に形成する方がギャップ調整などが正確に行える。
ェライト磁性層10あるいは非磁性層11などは一般に
知られているグリーンシート成形法、印刷法、デッピン
グ法あるいはスピンコート法などで形成することができ
る。導体2は印刷法が一般的であるが、レーザを用いた
パターン形成あるいはグリーンシート法で所定パターン
に打ち抜きなどの方法でもよい。芯部8あるいは脚部9
の形成は印刷法、積層体の圧入あるいは鋳込法などによ
って形成すればよい。例えば、印刷法ではコイル部3の
形成と同時に芯部8と脚部9の形成を進め、コイル部
3、芯部8および脚部9がほぼ平坦に積層するように各
々を順次積み上げていけばよい。鋳込法ではフェライト
磁性層4上に所定のコイル部3を形成した後、そのへこ
み部、開口部にペースト状のフェライトを鋳込む方法な
どである。コイル部3と芯部8および脚部9の高さはコ
イル部3よりも芯部8および脚部9の方が高くなるよう
に形成する方がギャップ調整などが正確に行える。
【0042】本発明の積層部品は耐熱性の優れたコイル
部品であるためモジュール化することが容易である。例
えば、アルミナ基板あるいはフェライト基板などのセラ
ミック基板に所定の配線層を形成し、基板の配線と積層
部品の外部電極層との結線を同時に行って一体化、組立
が可能である。この場合、基板の所定場所に窓をあけて
積層部品の側面とセラミック基板上の配線に結線するこ
とが可能になるため、薄型のモジュールが得られる。こ
の場合は、一般に知られているセラミック基板を用いた
通常の厚膜形成プロセスが適用できる。電極層6は半田
づけを前提としたものでなく、焼成して電気的に接続す
るものにすればよい。半田づけを想定した電極層6の形
成法としては、銀あるいは銀パラジウムで電極層の下地
を形成しておき、この下地電極にさらにNiめっきおよ
び半田めっきを施す方法などがある。
部品であるためモジュール化することが容易である。例
えば、アルミナ基板あるいはフェライト基板などのセラ
ミック基板に所定の配線層を形成し、基板の配線と積層
部品の外部電極層との結線を同時に行って一体化、組立
が可能である。この場合、基板の所定場所に窓をあけて
積層部品の側面とセラミック基板上の配線に結線するこ
とが可能になるため、薄型のモジュールが得られる。こ
の場合は、一般に知られているセラミック基板を用いた
通常の厚膜形成プロセスが適用できる。電極層6は半田
づけを前提としたものでなく、焼成して電気的に接続す
るものにすればよい。半田づけを想定した電極層6の形
成法としては、銀あるいは銀パラジウムで電極層の下地
を形成しておき、この下地電極にさらにNiめっきおよ
び半田めっきを施す方法などがある。
【0043】絶縁層1(あるいはフェライト磁性層4)
と導体2を交互に積層して形成するコイルの形状として
は、ソレノイド型あるいは同一面に何周もしたスパイラ
ル型等がある。小型化に対してはソレノイド型が有効で
あり、大きな巻数を必要とする場合は積層数が大きくな
るが導体抵抗は小さくできる。スパイラル型では大きな
巻数を得るには有利であるが、反面導体抵抗が大きくな
る。これらのコイルの形状の特徴といかなる部品性能が
必要かで適宜使い分ける必要がある。例えば、一般のコ
イル部品にはソレノイド型が有利の場合が多く、トラン
スでは独立した2つ以上のコイルを積層する必要がある
ためスパイラル型が有利となる場合が多い。
と導体2を交互に積層して形成するコイルの形状として
は、ソレノイド型あるいは同一面に何周もしたスパイラ
ル型等がある。小型化に対してはソレノイド型が有効で
あり、大きな巻数を必要とする場合は積層数が大きくな
るが導体抵抗は小さくできる。スパイラル型では大きな
巻数を得るには有利であるが、反面導体抵抗が大きくな
る。これらのコイルの形状の特徴といかなる部品性能が
必要かで適宜使い分ける必要がある。例えば、一般のコ
イル部品にはソレノイド型が有利の場合が多く、トラン
スでは独立した2つ以上のコイルを積層する必要がある
ためスパイラル型が有利となる場合が多い。
【0044】コイル部3を形成する絶縁層1(あるいは
フェライト磁性層4)と導体2およびフェライト磁性層
4を形成するためのペーストは、各粉末とブチルカルビ
トール、テルピネオール、アルコールなどの溶剤、エチ
ルセルロース、ポリビニルブチラール、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキサイド、エチレン−酢酸ビニ
ルなどの結合剤、さらに、各種の酸化物あるいはガラス
類などの焼結助剤を添加し、ブチルベンジルフタレー
ト、ジブチルフタレート、グリセリンなどの可塑剤ある
いは分散剤等を添加してもよい。これらを混合した混練
物を用いて各層を形成する。これらを前述したような所
定の構造に積層したものを焼成して積層部品を得る。グ
リーンシートを作製する場合は、前記の溶剤に代えて、
蒸発性の優れた各種の溶剤、例えば酢酸ブチル、メチル
エチルケトン、トルエン、アルコールなどが望ましい。
フェライト磁性層4)と導体2およびフェライト磁性層
4を形成するためのペーストは、各粉末とブチルカルビ
トール、テルピネオール、アルコールなどの溶剤、エチ
ルセルロース、ポリビニルブチラール、ポリビニルアル
コール、ポリエチレンオキサイド、エチレン−酢酸ビニ
ルなどの結合剤、さらに、各種の酸化物あるいはガラス
類などの焼結助剤を添加し、ブチルベンジルフタレー
ト、ジブチルフタレート、グリセリンなどの可塑剤ある
いは分散剤等を添加してもよい。これらを混合した混練
物を用いて各層を形成する。これらを前述したような所
定の構造に積層したものを焼成して積層部品を得る。グ
リーンシートを作製する場合は、前記の溶剤に代えて、
蒸発性の優れた各種の溶剤、例えば酢酸ブチル、メチル
エチルケトン、トルエン、アルコールなどが望ましい。
【0045】本発明の積層部品の焼成温度範囲としては
約800℃から950℃の範囲である。特に導体の材質
によって異なり、例えば、導体材料として銀を用いれば
900℃前後にする必要があり、銀とパラジウムの合金
では950℃でも可能である。
約800℃から950℃の範囲である。特に導体の材質
によって異なり、例えば、導体材料として銀を用いれば
900℃前後にする必要があり、銀とパラジウムの合金
では950℃でも可能である。
【0046】次に本発明の更に具体的な実施例について
説明する。 (実施例1)仮焼温度が950℃のZnフェライト粉末
100gに対して、軟化温度が350℃で酸化鉛が85
%、酸化ホウ素が13%含まれる低融点ガラスを無添加
のものと1gから30g添加したものを数点作製した。
これらの粉末100gに対してブチラール樹脂が8g、
ブチルベンジルフタレートが4g、メチルエチルケトン
が24gおよび酢酸ブチルが24g混合し、ポットミル
を用いて混練して本発明の積層部品用非磁性絶縁材料の
スラリーを作製した。これらのスラリーを使い、コータ
を用いて乾燥後厚み50μmの非磁性絶縁グリーンシー
トを作製した。
説明する。 (実施例1)仮焼温度が950℃のZnフェライト粉末
100gに対して、軟化温度が350℃で酸化鉛が85
%、酸化ホウ素が13%含まれる低融点ガラスを無添加
のものと1gから30g添加したものを数点作製した。
これらの粉末100gに対してブチラール樹脂が8g、
ブチルベンジルフタレートが4g、メチルエチルケトン
が24gおよび酢酸ブチルが24g混合し、ポットミル
を用いて混練して本発明の積層部品用非磁性絶縁材料の
スラリーを作製した。これらのスラリーを使い、コータ
を用いて乾燥後厚み50μmの非磁性絶縁グリーンシー
トを作製した。
【0047】同様の方法でNiZnCu系フェライト粉
末100gに対して前記と同じ低融点ガラスを4g添加
した粉末を用いて、同じ厚みのフェライトグリーンシー
トを作製した。なお各グリーンシートはPETフィルム
上に形成した。次に各非磁性絶縁グリーンシートにパン
チャーを用いて、所定の位置に穴(ビア、各層の導体を
電気的に結線するためのもの)をあけた。次に、印刷機
を用いて、市販の厚膜用焼成型銀ペーストで先に作製し
た非磁性絶縁グリーンシートに導体を印刷法で形成し
た。導体の厚みは乾燥後で20μmであった。導体を形
成していない非磁性絶縁グリーンシートに導体を形成し
た非磁性絶縁グリーンシートを熱プレスを用いて接合し
た。熱プレスの定盤温度は100℃に設定し、圧力は6
0kg/cm2であった。同様に、導体を形成した非磁
性絶縁グリーンシートを熱プレスを用いて順次接合し、
導体が20層になるまで繰り返した。
末100gに対して前記と同じ低融点ガラスを4g添加
した粉末を用いて、同じ厚みのフェライトグリーンシー
トを作製した。なお各グリーンシートはPETフィルム
上に形成した。次に各非磁性絶縁グリーンシートにパン
チャーを用いて、所定の位置に穴(ビア、各層の導体を
電気的に結線するためのもの)をあけた。次に、印刷機
を用いて、市販の厚膜用焼成型銀ペーストで先に作製し
た非磁性絶縁グリーンシートに導体を印刷法で形成し
た。導体の厚みは乾燥後で20μmであった。導体を形
成していない非磁性絶縁グリーンシートに導体を形成し
た非磁性絶縁グリーンシートを熱プレスを用いて接合し
た。熱プレスの定盤温度は100℃に設定し、圧力は6
0kg/cm2であった。同様に、導体を形成した非磁
性絶縁グリーンシートを熱プレスを用いて順次接合し、
導体が20層になるまで繰り返した。
【0048】これらの積層体を図1に示したようなフェ
ライト磁性体7の挿入孔にあたるコイル部3の中心の中
空部3aとコイル部3の外側の4隅にパンチャーを用い
て切欠部3bを形成しコイル部3を作製した。同様に先
に作製していたフェライトグリーンシートを熱プレスを
用いて積層し、フェライト磁性層4を作製した。なお、
フェライト磁性層4の厚みは700μmであった。この
フェライト磁性層4と先に作製したコイル部3を熱プレ
スで接合した。さらに、図1に示すような電極層6を銀
パラジウムペーストを用いて形成し、900℃で2時間
保持する条件で焼成した。
ライト磁性体7の挿入孔にあたるコイル部3の中心の中
空部3aとコイル部3の外側の4隅にパンチャーを用い
て切欠部3bを形成しコイル部3を作製した。同様に先
に作製していたフェライトグリーンシートを熱プレスを
用いて積層し、フェライト磁性層4を作製した。なお、
フェライト磁性層4の厚みは700μmであった。この
フェライト磁性層4と先に作製したコイル部3を熱プレ
スで接合した。さらに、図1に示すような電極層6を銀
パラジウムペーストを用いて形成し、900℃で2時間
保持する条件で焼成した。
【0049】焼成後の各試料は絶縁材料に低融点ガラス
を1%から20%添加したものでは剥離、割れなどの欠
陥は発生していなかったが、0%のものはフェライト磁
性層とコイル部の間で剥離が認められ、22%以上低融
点ガラスを添加した試料には大きな反り、変形あるいは
表面に凹凸などの欠陥が認められた。
を1%から20%添加したものでは剥離、割れなどの欠
陥は発生していなかったが、0%のものはフェライト磁
性層とコイル部の間で剥離が認められ、22%以上低融
点ガラスを添加した試料には大きな反り、変形あるいは
表面に凹凸などの欠陥が認められた。
【0050】次に、MnZn系フェライトからなる図1
に示したような形状のフェライト磁性体7を接着剤を用
いてフェライト磁性層4と接着し、本発明の積層部品を
作製した。
に示したような形状のフェライト磁性体7を接着剤を用
いてフェライト磁性層4と接着し、本発明の積層部品を
作製した。
【0051】この積層部品をLCRメータを用いて、イ
ンダクタ、抵抗、直流重畳特性などの電気特性を測定し
たところ、絶縁材料に低融点ガラスを1%から20%添
加したものでは大きな差は認められなかったが、欠陥の
発生したものでは特性に差が認められた。インダクタン
スが小さい、周波数特性が悪いあるいは直流重畳特性が
小さいなどの差が認められた。
ンダクタ、抵抗、直流重畳特性などの電気特性を測定し
たところ、絶縁材料に低融点ガラスを1%から20%添
加したものでは大きな差は認められなかったが、欠陥の
発生したものでは特性に差が認められた。インダクタン
スが小さい、周波数特性が悪いあるいは直流重畳特性が
小さいなどの差が認められた。
【0052】このように本発明の積層部品用非磁性絶縁
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を得ることができ、しかもフェライト磁性層4とコイル
部3および電極層6の形成が1回の焼成で可能であり、
生産性に優れた積層部品を得ることができる。
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を得ることができ、しかもフェライト磁性層4とコイル
部3および電極層6の形成が1回の焼成で可能であり、
生産性に優れた積層部品を得ることができる。
【0053】さらに、前記と同様の方法でNiZnCu
系フェライト粉末100gに対して前記の低融点ガラス
を添加していないものと1gから10g添加した粉末を
用いて、同様に種々のフェライトグリーンシートを作製
し、前記と同様に本発明の積層部品を作製した。なお、
Znフェライト粉末100gに対して、前記低融点ガラ
スを5g添加したものを用いた。
系フェライト粉末100gに対して前記の低融点ガラス
を添加していないものと1gから10g添加した粉末を
用いて、同様に種々のフェライトグリーンシートを作製
し、前記と同様に本発明の積層部品を作製した。なお、
Znフェライト粉末100gに対して、前記低融点ガラ
スを5g添加したものを用いた。
【0054】得られた本発明の積層部品の電気特性を評
価したところ、NiZnCu系フェライトに低融点ガラ
スを1質量%から8質量%添加したものではその電気特
性に大きな差は認められなかったが、無添加のものでは
図1に示したフェライト磁性層4とコイル部3の接合部
の一部に剥離が認められ、9質量%以上添加したもので
は電気特性が劣っていた。
価したところ、NiZnCu系フェライトに低融点ガラ
スを1質量%から8質量%添加したものではその電気特
性に大きな差は認められなかったが、無添加のものでは
図1に示したフェライト磁性層4とコイル部3の接合部
の一部に剥離が認められ、9質量%以上添加したもので
は電気特性が劣っていた。
【0055】(実施例2)仮焼温度が1000℃のZn
フェライト粉末100gに対して、軟化温度が350℃
で酸化鉛が85%含まれる低融点ガラスを5g添加した
ものを作製した。これらの粉末100gに対してブチラ
ール樹脂が6g、ブチルベンジルフタレートが4g、酢
酸ブチルが46g混合して、実施例1と同様に乾燥後厚
み50μmの本発明の非磁性絶縁グリーンシートを作製
した。同様の方法でNiZnCu系フェライト粉末10
0gに対して低融点ガラスを3g添加した粉末を用い
て、同じ厚みのフェライトグリーンシートを作製した。
フェライト粉末100gに対して、軟化温度が350℃
で酸化鉛が85%含まれる低融点ガラスを5g添加した
ものを作製した。これらの粉末100gに対してブチラ
ール樹脂が6g、ブチルベンジルフタレートが4g、酢
酸ブチルが46g混合して、実施例1と同様に乾燥後厚
み50μmの本発明の非磁性絶縁グリーンシートを作製
した。同様の方法でNiZnCu系フェライト粉末10
0gに対して低融点ガラスを3g添加した粉末を用い
て、同じ厚みのフェライトグリーンシートを作製した。
【0056】次に実施例1と同様に絶縁グリーンシート
にパンチャーを用いてビアを形成し、導体を印刷法で形
成した。実施例1と同様にして導体層が20層の図2に
示すようなコイル部3を形成した。同様にフェライトグ
リーンシートを積層してフェライト磁性層4を作製し
た。次に図2に示すような芯部8と脚部9の形状のフェ
ライトグリーンシートの積層体を作製し、所定の位置に
挿入ないし接着し、フェライト磁性層4およびコイル部
3とを熱プレスで接合した。さらに図2に示すような電
極層6を銀パラジウムペーストを用いて形成し、900
℃で2時間保持する条件で焼成した。
にパンチャーを用いてビアを形成し、導体を印刷法で形
成した。実施例1と同様にして導体層が20層の図2に
示すようなコイル部3を形成した。同様にフェライトグ
リーンシートを積層してフェライト磁性層4を作製し
た。次に図2に示すような芯部8と脚部9の形状のフェ
ライトグリーンシートの積層体を作製し、所定の位置に
挿入ないし接着し、フェライト磁性層4およびコイル部
3とを熱プレスで接合した。さらに図2に示すような電
極層6を銀パラジウムペーストを用いて形成し、900
℃で2時間保持する条件で焼成した。
【0057】焼成後の試料は剥離、割れあるいは反りな
どの欠陥は発生していなかった。次に、MnZn系フェ
ライトからなる図2に示すような板状のフェライト磁性
体7を接着剤を用いて、芯部8と脚部9に接着し本発明
の積層部品を作製した。
どの欠陥は発生していなかった。次に、MnZn系フェ
ライトからなる図2に示すような板状のフェライト磁性
体7を接着剤を用いて、芯部8と脚部9に接着し本発明
の積層部品を作製した。
【0058】この積層部品をLCRメータを用いて、イ
ンダクタンス、抵抗、直流重畳特性などの電気特性を測
定したところ、実施例1で作製した積層部品に比べ特性
は少し低いものの優れた特性の積層部品が得られた。
ンダクタンス、抵抗、直流重畳特性などの電気特性を測
定したところ、実施例1で作製した積層部品に比べ特性
は少し低いものの優れた特性の積層部品が得られた。
【0059】このように本発明の積層部品用非磁性絶縁
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を得ることができ、しかもフェライト磁性層4とコイル
部3、芯部8、脚部9および電極層6を1回の焼成で形
成でき、生産性に優れた積層部品を得ることができる。
さらに、実施例1で得られた積層部品に比べて特性が少
し低い点はあるが、フェライト磁性体7の形状が板状で
ありコスト的には非常に有利な方法である。つまり、実
施例1の積層部品は特性は優れているが、反面フェライ
ト磁性体7の形状が複雑である。しかし、本実施例の積
層部品のフェライト磁性体7は板状であるため作製は容
易である。
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を得ることができ、しかもフェライト磁性層4とコイル
部3、芯部8、脚部9および電極層6を1回の焼成で形
成でき、生産性に優れた積層部品を得ることができる。
さらに、実施例1で得られた積層部品に比べて特性が少
し低い点はあるが、フェライト磁性体7の形状が板状で
ありコスト的には非常に有利な方法である。つまり、実
施例1の積層部品は特性は優れているが、反面フェライ
ト磁性体7の形状が複雑である。しかし、本実施例の積
層部品のフェライト磁性体7は板状であるため作製は容
易である。
【0060】(実施例3)仮焼温度が1000℃のZn
フェライト粉末100gに対して、軟化温度が350℃
で酸化鉛が85%含まれる低融点ガラスを6g添加した
ものを作製した。これらの粉末100gに対してブチラ
ール樹脂が6g、ブチルベンジルフタレートが4g、酢
酸ブチルが46g混合して、実施例1と同様に乾燥後厚
み50μmの本発明の非磁性絶縁グリーンシートを作製
した。さらに実施例1と同様に非磁性絶縁グリーンシー
トにビアを形成した後、導体を印刷法で形成した。次に
実施例2と同様にして導体層が20層含まれる図3に示
したようなコイル部3と芯部8および脚部9を作製し
た。さらに図3に示すような電極層6を銀パラジウムペ
ーストを用いて形成した。この試料を900℃で2時間
保持する条件で焼成した。
フェライト粉末100gに対して、軟化温度が350℃
で酸化鉛が85%含まれる低融点ガラスを6g添加した
ものを作製した。これらの粉末100gに対してブチラ
ール樹脂が6g、ブチルベンジルフタレートが4g、酢
酸ブチルが46g混合して、実施例1と同様に乾燥後厚
み50μmの本発明の非磁性絶縁グリーンシートを作製
した。さらに実施例1と同様に非磁性絶縁グリーンシー
トにビアを形成した後、導体を印刷法で形成した。次に
実施例2と同様にして導体層が20層含まれる図3に示
したようなコイル部3と芯部8および脚部9を作製し
た。さらに図3に示すような電極層6を銀パラジウムペ
ーストを用いて形成した。この試料を900℃で2時間
保持する条件で焼成した。
【0061】焼成後の試料には剥離、割れあるいは反り
などの欠陥は発生しておらず、さらに電気的にも異常は
認められなかった。
などの欠陥は発生しておらず、さらに電気的にも異常は
認められなかった。
【0062】焼成後の試料に図3に示すような一対の板
状のフェライト磁性体7を張り合わせて、本発明の積層
部品を作製した。なお、図3において下のフェライト磁
性体7は1200℃で焼成して作製したNiZn系フェ
ライトとし、上の電極層6を形成していないフェライト
磁性体7はMnZn系フェライトで作製し、これらのフ
ェライト磁性体7を接着剤を用いて、芯部8および脚部
9にそれぞれ接着して作製した。
状のフェライト磁性体7を張り合わせて、本発明の積層
部品を作製した。なお、図3において下のフェライト磁
性体7は1200℃で焼成して作製したNiZn系フェ
ライトとし、上の電極層6を形成していないフェライト
磁性体7はMnZn系フェライトで作製し、これらのフ
ェライト磁性体7を接着剤を用いて、芯部8および脚部
9にそれぞれ接着して作製した。
【0063】この積層部品をLCRメータを用いて、イ
ンダクタンス、抵抗、直流重畳特性などの電気特性を測
定したところ、実施例1で作製した積層部品に比べれば
特性は少し低く、実施例2で作製したものよりは優れた
特性の積層部品であった。
ンダクタンス、抵抗、直流重畳特性などの電気特性を測
定したところ、実施例1で作製した積層部品に比べれば
特性は少し低く、実施例2で作製したものよりは優れた
特性の積層部品であった。
【0064】このように本発明の積層部品用非磁性絶縁
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を得ることができ、しかもコイル部3、芯部8、脚部9
および電極層6を1回の焼成で形成でき、生産性に優れ
た積層部品を得ることができる。さらに、実施例1で得
られた積層部品に比べて特性が少し劣るが、フェライト
磁性体7の形状が板状で、コスト的には有利な方法であ
る。
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を得ることができ、しかもコイル部3、芯部8、脚部9
および電極層6を1回の焼成で形成でき、生産性に優れ
た積層部品を得ることができる。さらに、実施例1で得
られた積層部品に比べて特性が少し劣るが、フェライト
磁性体7の形状が板状で、コスト的には有利な方法であ
る。
【0065】(実施例4)実施例2と同様の方法で図4
に示すようなフェライト磁性層4上にコイル部3、芯部
8、脚部9および電極層6を作製した。この試料にさら
にフェライト磁性層4と同様に作製したフェライト積層
体(図4においてフェライト磁性層10に相当)を図4
に示すように熱プレスを用いて接合して積層部品を作製
した。この積層体を900℃で2時間保持する条件で焼
成し本発明の積層部品を作製した。
に示すようなフェライト磁性層4上にコイル部3、芯部
8、脚部9および電極層6を作製した。この試料にさら
にフェライト磁性層4と同様に作製したフェライト積層
体(図4においてフェライト磁性層10に相当)を図4
に示すように熱プレスを用いて接合して積層部品を作製
した。この積層体を900℃で2時間保持する条件で焼
成し本発明の積層部品を作製した。
【0066】得られた積層部品には反り、歪み、剥離あ
るいは割れなどの欠陥は発生していなかった。さらにL
CRメータを用いて、インダクタンス、抵抗、直流重畳
特性などの電気特性を測定したところ、実施例2で得ら
れた積層部品に比べて特性は少し低いものの優れた特性
の積層部品であった。
るいは割れなどの欠陥は発生していなかった。さらにL
CRメータを用いて、インダクタンス、抵抗、直流重畳
特性などの電気特性を測定したところ、実施例2で得ら
れた積層部品に比べて特性は少し低いものの優れた特性
の積層部品であった。
【0067】このように本発明の積層部品用非磁性絶縁
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を作製することができ、前述の実施例のようにフェライ
ト磁性体7を用いずに1回の焼成で積層部品を完成する
ことができる。フェライト磁性体7を用いる方法で得ら
れる積層部品に比べて、特性的には劣るがコスト的には
有利な方法である。特に、非常に優れた直流重畳特性を
必要としない一般的なコイル部品にはこの方法で作製し
たもので十分対応できるものである。
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を作製することができ、前述の実施例のようにフェライ
ト磁性体7を用いずに1回の焼成で積層部品を完成する
ことができる。フェライト磁性体7を用いる方法で得ら
れる積層部品に比べて、特性的には劣るがコスト的には
有利な方法である。特に、非常に優れた直流重畳特性を
必要としない一般的なコイル部品にはこの方法で作製し
たもので十分対応できるものである。
【0068】(実施例5)仮焼温度が1000℃のZn
フェライト粉末100gに対して、軟化温度が350℃
で酸化鉛が85%含まれる低融点ガラスを8g添加した
ものを作製した。これらの粉末100gに対してブチラ
ール樹脂が8g、ブチルベンジルフタレートが6g、酢
酸ブチルが46g混合し、実施例1と同様に乾燥後厚み
50μmの本発明の非磁性絶縁グリーンシートを作製し
た。同様の方法でNiZnCu系フェライト粉末100
gに対して低融点ガラスを4g添加した粉末を用いて同
じ厚みのフェライトグリーンシートを作製した。これま
でと同様にフェライトグリーンシートにビアを形成した
後、導体を印刷法で形成した。さらにこれまでと同様の
方法で導体層が20層含まれる図5に示したようなコイ
ル部3を作製した。また、図5に示すように先に作製し
た非磁性絶縁グリーンシートを用いて非磁性層11を積
層した。なお、非磁性層11の厚みは100μmであっ
た。さらに、図5に示すような電極層6を銀パラジウム
ペーストを用いて形成し、900℃で2時間保持する条
件で焼成して本発明の積層部品を作製した。
フェライト粉末100gに対して、軟化温度が350℃
で酸化鉛が85%含まれる低融点ガラスを8g添加した
ものを作製した。これらの粉末100gに対してブチラ
ール樹脂が8g、ブチルベンジルフタレートが6g、酢
酸ブチルが46g混合し、実施例1と同様に乾燥後厚み
50μmの本発明の非磁性絶縁グリーンシートを作製し
た。同様の方法でNiZnCu系フェライト粉末100
gに対して低融点ガラスを4g添加した粉末を用いて同
じ厚みのフェライトグリーンシートを作製した。これま
でと同様にフェライトグリーンシートにビアを形成した
後、導体を印刷法で形成した。さらにこれまでと同様の
方法で導体層が20層含まれる図5に示したようなコイ
ル部3を作製した。また、図5に示すように先に作製し
た非磁性絶縁グリーンシートを用いて非磁性層11を積
層した。なお、非磁性層11の厚みは100μmであっ
た。さらに、図5に示すような電極層6を銀パラジウム
ペーストを用いて形成し、900℃で2時間保持する条
件で焼成して本発明の積層部品を作製した。
【0069】積層部品には剥離、割れあるいは反りなど
の欠陥は認められなかった。さらにLCRメータを用い
て、インダクタンス、抵抗、直流重畳特性などの電気特
性を測定したところ、優れたインダクタンスを示す積層
部品であった。
の欠陥は認められなかった。さらにLCRメータを用い
て、インダクタンス、抵抗、直流重畳特性などの電気特
性を測定したところ、優れたインダクタンスを示す積層
部品であった。
【0070】このように本発明の積層部品用非磁性絶縁
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を得ることができる。
材料を用いることによって優れた特性を有する積層部品
を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】本発明の、酸化鉄と酸化亜鉛を主成分と
する非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガ
ラスを1質量%から20質量%添加した積層部品用非磁
性絶縁材料を用いることによって、欠陥のない優れた特
性を有する積層型のコイル部品を1回の焼成で得ること
ができる。つまり、フェライト磁性材料と導体材料およ
び本発明の非磁性絶縁材料の三者を一括焼成して積層部
品を得ることができる。また、さらに優れた特性を得る
ためには磁気回路の大部分をフェライト磁性体で構成
し、一方コストを優先する場合には全くフェライト磁性
体を構成部材に使用しない構成を選択すればよい。非常
に選択肢の多い方法で、生産性と電気特性のいずれを優
先した積層部品を必要とするかによってその構成を決定
することができる。さらに、本発明の積層部品のコイル
部は絶縁層と導体を交互に積層した厚膜コイルであるた
め、コイルの高さが薄くなり非常に薄型あるいは小型の
積層部品となる。さらに、十分な耐熱性と高い信頼性を
も兼ね備えた優れた積層部品であるため、モジュール化
にも対応する積層部品を提供するものである。
する非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガ
ラスを1質量%から20質量%添加した積層部品用非磁
性絶縁材料を用いることによって、欠陥のない優れた特
性を有する積層型のコイル部品を1回の焼成で得ること
ができる。つまり、フェライト磁性材料と導体材料およ
び本発明の非磁性絶縁材料の三者を一括焼成して積層部
品を得ることができる。また、さらに優れた特性を得る
ためには磁気回路の大部分をフェライト磁性体で構成
し、一方コストを優先する場合には全くフェライト磁性
体を構成部材に使用しない構成を選択すればよい。非常
に選択肢の多い方法で、生産性と電気特性のいずれを優
先した積層部品を必要とするかによってその構成を決定
することができる。さらに、本発明の積層部品のコイル
部は絶縁層と導体を交互に積層した厚膜コイルであるた
め、コイルの高さが薄くなり非常に薄型あるいは小型の
積層部品となる。さらに、十分な耐熱性と高い信頼性を
も兼ね備えた優れた積層部品であるため、モジュール化
にも対応する積層部品を提供するものである。
【図1】本発明の一実施例の積層部品の構成を示す一部
断面を描いた分解斜視図
断面を描いた分解斜視図
【図2】本発明の他の実施例の積層部品の構成を示す一
部断面を描いた分解斜視図
部断面を描いた分解斜視図
【図3】本発明の他の実施例の積層部品の構成を示す一
部断面を描いた分解斜視図
部断面を描いた分解斜視図
【図4】本発明の他の実施例の積層部品の構成を示す一
部断面を描いた分解斜視図
部断面を描いた分解斜視図
【図5】本発明の他の実施例の積層部品の構成を示す一
部断面を描いた分解斜視図
部断面を描いた分解斜視図
1 絶縁層 2 導体 3 コイル部 3a 中空部 3b 切欠部 4 フェライト磁性層 5 露出部 6 電極層 7 フェライト磁性体 7a 中央磁脚 7b 外磁脚 8 芯部 9 脚部 10 フェライト磁性層 11 非磁性層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 35/30 H01F 10/28 17/00 D 4230−5E 41/04 B C04B 35/30 C
Claims (19)
- 【請求項1】 酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性
フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質
量%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材
料。 - 【請求項2】 導体材料からなるコイルと酸化鉄と酸化
亜鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分
とする低融点ガラスを1質量%から20質量%添加した
積層部品用非磁性絶縁材料からなる非磁性絶縁層および
フェライト磁性材料からなる磁性層を有する積層部品。 - 【請求項3】 導体材料からなるコイルを有し、コイル
に隣接して酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェ
ライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量%
から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料から
なる非磁性絶縁層と前記非磁性絶縁層にさらに隣接して
フェライト磁性材料からなる磁性層を有する積層部品。 - 【請求項4】 導体材料からなるコイルを有し、コイル
に隣接してフェライト磁性材料からなる磁性層と前記磁
性層にさらに隣接して酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする
非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラス
を1質量%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶
縁材料からなる非磁性絶縁層を有する積層部品。 - 【請求項5】 フェライト磁性材料が、酸化鉄、酸化ニ
ッケル、酸化銅および酸化亜鉛を主成分とするフェライ
トに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量%から
8質量%添加したフェライトである請求項4記載の積層
部品。 - 【請求項6】 フェライト磁性層上に酸化鉄と酸化亜鉛
を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とす
る低融点ガラスを1質量%から20質量%添加した積層
部品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層と導体を交互に積
層してなるコイル部を有し、しかもコイル部の中心の中
空部とコイル部の外側には切欠部を有しており、さらに
コイル部およびフェライト磁性層の積層面に垂直な表面
に導体と電気的に接続した電極層を有し、しかもコイル
部の中空部と外側にある切欠部にはまりこみフェライト
磁性層と接触ないし非磁性材料を介して接触した磁脚を
有するフェライト磁性体を有する積層部品。 - 【請求項7】 フェライト磁性層上に酸化鉄と酸化亜鉛
を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とす
る低融点ガラスを1質量%から20質量%添加した積層
部品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層と導体を交互に積
層してなるコイル部を有し、しかもコイル部の中心とコ
イル部の外側にはフェライトからなる芯部と脚部を有し
ており、さらにコイル部およびフェライト磁性層の積層
面に垂直な表面に導体と電気的に接続した電極層を有
し、さらに芯部および脚部のフェライト磁性層と反対側
で積層面に平行な面と接触ないし非磁性材料を介して接
触したフェライト磁性体を有する積層部品。 - 【請求項8】 酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性
フェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質
量%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料
からなる絶縁層と導体を交互に積層してなるコイル部を
有し、しかもコイル部の中心とコイル部の外側にはフェ
ライトからなる芯部と脚部を有しており、さらにコイル
部の積層面に垂直な表面に導体と電気的に接続した電極
層を有し、さらに芯部および脚部の積層面に平行な面と
接触ないし非磁性材料を介して接触した一対のフェライ
ト磁性体を有する積層部品。 - 【請求項9】 フェライト磁性層上に酸化鉄と酸化亜鉛
を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とす
る低融点ガラスを1質量%から20質量%添加した積層
部品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層と導体を交互に積
層してなるコイル部を有し、しかもコイル部の中央とコ
イル部の外側にはフェライト磁性層に接触ないし非磁性
材料を介してフェライトからなる芯部と脚部を有してお
り、さらにコイル部およびフェライト磁性層の積層面に
垂直な表面に導体と電気的に接続した電極層を有し、さ
らに芯部および脚部の前記フェライト磁性層と反対側の
積層面に平行な面に芯部と脚部を結ぶようにフェライト
磁性層を有する積層部品。 - 【請求項10】 フェライト磁性層からなる絶縁層と導
体を交互に積層してなるコイル部を有し、コイル部の積
層面に垂直な表面に導体と電気的に接続した電極層を有
し、さらにコイル部の積層面に平行な面の少なくとも1
つの面上に、酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フ
ェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量
%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料か
らなる非磁性層を有する積層部品。 - 【請求項11】 フェライト磁性層が酸化鉄、酸化ニッ
ケル、酸化銅および酸化亜鉛を主成分とするフェライト
に酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量%から8
質量%添加したフェライトである請求項6、請求項7、
請求項8、請求項9または請求項10記載の積層部品。 - 【請求項12】 コイル部の中心の中空部が1ヵ所でコ
イル部の外側の切欠部が4角の4ヵ所である請求項6記
載の積層部品。 - 【請求項13】 芯部が1つで脚部が4つである請求項
7、請求項8または請求項9記載の積層部品。 - 【請求項14】 フェライト磁性層上の一部に酸化鉄と
酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主
成分とする低融点ガラスを1質量%から20質量%添加
した積層部品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層と導体を
交互に積層してコイル部を形成し、さらにコイル部およ
びフェライト磁性層の積層面に垂直な表面に導体と電気
的に接続した電極層を形成して焼成した後、さらにコイ
ル部の中心の中空部とコイル部の外側の切欠部に中央磁
脚および外磁脚を有するフェライト磁性体を組込み、フ
ェライト磁性層に各磁脚の先端を接触または非磁性層を
介して接合する積層部品の製造法。 - 【請求項15】 フェライト磁性層上の一部に酸化鉄と
酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主
成分とする低融点ガラスを1質量%から20質量%添加
した積層部品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層と導体を
交互に積層してコイル部を形成し、しかもこのコイル部
はコイル部の中心に中空部とコイル部の外側に切欠部を
持ち、このコイル部の中心の中空部にフェライト層で芯
部を同様にコイル部の外側の切欠部にフェライト層で脚
部を形成し、さらにコイル部およびフェライト磁性層の
積層面に垂直な表面に導体と電気的に接続した電極層を
形成し、焼成した後、芯部および脚部のフェライト磁性
層と反対側の積層面に平行な面と接触ないし非磁性層を
介してフェライト磁性体を接合する積層部品の製造法。 - 【請求項16】 支持体上の一部に酸化鉄と酸化亜鉛を
主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主成分とする
低融点ガラスを1質量%から20質量%添加した積層部
品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層と導体を交互に積層
してコイル部を形成し、しかもこのコイル部はコイル部
の中心に中空部とコイル部の外側には支持体が露出した
切欠部を持ち、このコイル部の中心の中空部にフェライ
ト層で芯部を形成し、同様にコイル部の外側の切欠部に
フェライト層で脚部をそれぞれ形成し、さらにコイル部
の積層面に垂直な表面に導体と電気的に接続した電極層
を形成し、焼成した後、芯部および脚部の積層面に平行
な面に接触ないし非磁性層を介して一対のフェライト磁
性体を接合する積層部品の製造法。 - 【請求項17】 フェライト磁性層上の一部に酸化鉄と
酸化亜鉛を主成分とする非磁性フェライトに酸化鉛を主
成分とする低融点ガラスを1質量%から20質量%添加
した積層部品用非磁性絶縁材料からなる絶縁層と導体を
交互に積層してコイル部を形成し、しかもこのコイル部
はコイル部の中心に中空部とコイル部の外側には切欠部
を持ち、このコイル部の中心の中空部にフェライト層で
芯部を同様にコイル部の外側の切欠部にフェライト層で
脚部を形成した後、芯部および脚部の前記フェライト磁
性層と反対側で積層面に平行な面に接触ないし非磁性層
を介してさらにフェライト磁性層を形成し、コイル部お
よびフェライト磁性層の積層面に垂直な表面に導体と電
気的に接続した電極層を形成した後、焼成する積層部品
の製造法。 - 【請求項18】 フェライト磁性層からなる絶縁層と導
体を交互に積層してコイル部を形成し、コイル部の積層
面に垂直な表面に導体と電気的に接続した電極層を形成
し、さらにコイル部の積層面に平行な表面の少なくとも
1つの面上に酸化鉄と酸化亜鉛を主成分とする非磁性フ
ェライトに酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量
%から20質量%添加した積層部品用非磁性絶縁材料か
らなる非磁性層を形成した後、焼成する積層部品の製造
法。 - 【請求項19】 フェライト磁性層が酸化鉄、酸化ニッ
ケル、酸化銅および酸化亜鉛を主成分とするフェライト
に酸化鉛を主成分とする低融点ガラスを1質量%から8
質量%添加したフェライトである請求項14、請求項1
5、請求項16、請求項17または請求項18記載の積
層部品の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6269535A JPH08130109A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 積層部品用非磁性絶縁材料、積層部品およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6269535A JPH08130109A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 積層部品用非磁性絶縁材料、積層部品およびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08130109A true JPH08130109A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17473741
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6269535A Pending JPH08130109A (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 積層部品用非磁性絶縁材料、積層部品およびその製造法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08130109A (ja) |
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-
1994
- 1994-11-02 JP JP6269535A patent/JPH08130109A/ja active Pending
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