JPH0814038B2 - Zn−Ni系合金めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

Zn−Ni系合金めっき鋼板の製造方法

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JPH0814038B2
JPH0814038B2 JP63181147A JP18114788A JPH0814038B2 JP H0814038 B2 JPH0814038 B2 JP H0814038B2 JP 63181147 A JP63181147 A JP 63181147A JP 18114788 A JP18114788 A JP 18114788A JP H0814038 B2 JPH0814038 B2 JP H0814038B2
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数馬 米澤
繁 小林
徹 本庄
敏郎 市田
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、Zn−Ni系合金めっき鋼板の製造方法に係
り、特に、Ni2+/(Zn2++Ni2+)のモル濃度比(以下、N
iモル濃度比という)が0.4以上0.6未満と低く、経済的
にZn−Ni系合金めっき鋼板を製造する方法に関する。
<従来の技術> 近年、自動車々体の防錆力を向上させるため、表面処
理鋼板が使用されるようになり、その一つとしてZn−Ni
めっき鋼板が多用されている。
Zn−Niめっきは異常析出型であるため、電位的に貴で
析出し易いはずのNi2+イオン濃度をZn2+イオン濃度より
大幅に高くしないと目標とするめっき層中のNi含有率を
得ることができない。
すなわち、特公昭58−39236号によればNi2+/Zn2+のモ
ル濃度比1.5〜4.0[Ni2+/(Zn2++Ni2+)のモル濃度比
0.6〜0.8]が必要とされ、高価なNi2+イオンを多量に使
用しなければならない。また、めっき液のドラッグアウ
トによるNi2+イオンの損失が大きく経済的に不利であ
る。
<発明が解決しようとする課題> 低Ni濃度浴による製造法としては、特開昭62−136590
号によればNiモル濃度比0.4以上、電流密度100A/dm2
上で、かつめっき液流速1.5m/sec以上にて鋼板の走行方
向に対向して極間に液を流す必要があり、通電用整流器
や液流ポンプの容量が不足する場合、低Ni濃度浴では目
標とするめっき層中のNi含有率を得ることができない。
また、それらの容量を増大しようとすれば多額な設備投
資が必要となり、コストアップにつながるなどの問題が
あった。
本発明者らはめっき浴中のNi2+イオン濃度が低くても
目標とするNi含有率のめっき層が形成できる方法につい
て種々実験、研究を重ねた結果、めっき浴中に1.0mg/
以上のTl3+イオンを添加することにより、低Ni濃度でめ
っき層中のNi含有率が7〜18wt%のZn−Ni合金めっき層
が得られることを見いだし、本発明に至った。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、低
Niモル濃度比浴を用い、しかも電流密度が100A/dm2
満、かつめっき液流速が1.5m/sec未満でも、Ni含有率が
7〜18wt%のZn−Ni合金めっき層が得られるZn−Ni系合
金めっき鋼板の製造方法を提供することを目的としてい
る。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために、本発明によれば鋼板表面
にZn−Ni系合金めっきを施すにあたり、Ni2+イオン濃度
25g/以上、Zn2+イオン濃度25g/以上、Ni2+/(Zn2+
+Ni2+)のモル濃度比が0.4以上0.6未満で、かつTl3+
オンが1mg/以上の組成の浴でめっきすることを特徴と
するZn−Ni系合金めっき鋼板の製造方法が提供される。
以上に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明において、鋼板表面にZn−Ni系合金めっきする
に際し、Zn−Ni合金めっき層中Ni含有率7〜18wt%、好
ましくは10〜18wt%を得るめっき浴組成は次のとおりで
ある。
Zn−Ni合金めっき浴中のZn2+Ni2+イオン濃度はそれぞ
れ25g/以上が必要である。この濃度未満では外観不良
(めっき焼け等)を生ずるだけでなく、電流効率も低下
し、実用的でない。
第1図に種々のNiモル濃度比におけるめっき浴中Tl3+
イオン濃度とめっき層中Ni含有率の関係を示す。めっき
液濃度は硫酸亜鉛+硫酸ニッケル=380g/およびNa2SO
440g/と一定にし、Zn2+とNi2+の濃度を変えた浴にそ
れぞれTl2(SO4をTl3+イオンとして0〜5000mg/
に変化させて添加し、カウンターフローで液流速1m/se
c、ラインスピード40mpmでZn−Ni合金めっきを行ったも
のである。なお、めっき浴pH1.8、浴温55℃、電流密度5
0A/dm2およびめっき付着量30g/m2とした。
いずれにおいてもNiモル濃度比が0.4以上0.6未満で、
かつTl3+イオンが1mg/以上の範囲において、目標とす
るNi含有率7〜18wt%が得られている。
以上のように、この発明はZn−Niめっき浴中にTl3+
オンを1.0mg/以上添加することにより、Niモル濃度比
が0.4以上0.6未満の低Niモル濃度比で、しかも電流密度
が100A/dm2未満、かつめっき液流速が1.5m/sec未満でめ
っき層のNi含有率7〜18wt%の耐食性の良好なZn−Ni合
金めっき鋼板を製造することができる。
なお、Niモル濃度比が0.6以上の場合Ni含有率7wt%以
上のZn−Niめっき層は得られるが、前述したようにめっ
き液のNi2+イオン濃度を高くすることになり、経済的不
利を伴うので好ましくない。
また、めっき浴中へのTl3+イオン添加量の上限は限定
されるものではないが、1000mg/未満が好ましい。そ
の理由は、めっき層中のNi含有率の上昇がNiモル濃度比
に律速され、Tl3+イオンを1000mg/以上添加してもNi
含有率を上昇させる効果が少なくなり、高価なTlを必要
以上に添加することは経済的にも不利であるからであ
る。
Zn−Ni合金めっきにおいて、めっき浴中にTl3+イオン
を添加することにより、Niモル濃度比が0.4以上0.6未満
の浴で目標とするめっき層中Ni含有率が得られる理由は
明らかではないが、次のように考えられる。めっき浴中
へのTl3+イオン添加は、ストリップ界面に生成する水酸
化亜鉛のバリヤー層の生成を抑制する。したがって、正
常型析出が起り易くなる。そのため、低Niモル濃度比で
もNi含有率7〜18wt%のZn−Niめっき層が得られるもの
と考えられる。
なお、本発明におけるZn−Ni系合金めっきとは、Zn−
NiめっきにIr、P、Co、Cr、Sn、Sb、V、Fe、Ti、Mn、
Si、Bi、Pb、Al、Cu、Cd等およびそれらの酸化物、炭化
物、窒化物等のうち、1種または2種以上を意図的に添
加し、あるいは不可避的に混入したもの等、あらゆるZn
−Ni系合金めっき被膜の形成に適用することができる。
<実施例> 以下に本発明を実施例に基づき具体的に説明する。
常法に従い脱脂、酸洗、水洗等の前処理を行なった0.
8mm厚のSPCC鋼板に、下記の条件でZn−Ni合金めっきを
行なった。
(1)めっき浴: ZnSO4・7H2O+NiSO4・6H2O 380g/l Na2SO4 40g/l Ni2+/(Zn2++Ni2+)モル濃度比 0.35〜 0.70 Tl2(SO43Tl3+イオンとして 0〜1000mg/l (2)めっき条件: pH 1.6 浴温 60℃ 電流密度 50A/dm2 めっき液相対流速 1.0m/sec ラインスピード 40m/min (3)めっき付着量 30g/m2 得られたZn−Ni合金めっき鋼板のめっき層中Ni含有率
を蛍光X線分析により測定するとともに、耐食性試験を
行なった。耐食性試験は塩水噴霧試験で行ない、評価基
準は目視判定とし、その判定基準は下記の通りである。
○…300時間後の赤錆発生率が5%未満 △…300時間後の赤錆発生率が5〜10% ×…300時間後の赤錆発生率が10%超 その結果を第1表に示す。
比較例として、実施例と同じSPCC鋼板を用い、めっき
浴のNiモル濃度比が本発明の範囲外のものおよびTl3+
オンを含まないものについて実施例と同じめっき条件、
付着量でめっきを行なった。その結果を第1表に示す。
<発明の効果> 本発明は、以上説明したように構成されているので、
Niモル濃度比が0.4以上0.6未満と低く、Tl3+イオンを1m
g/以上含有するめっき浴を用いることにより、経済的
に、Ni含有率が7〜18wt%のZn−Ni系合金めっき層を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はめっき浴中のTl3+イオン濃度とめっき層中のNi
含有率との関係を示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 市田 敏郎 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内 (56)参考文献 特開 昭61−133394(JP,A) 特開 昭58−204195(JP,A) 特開 昭57−164999(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板表面にZn−Ni系合金めっきを施すにあ
    たり、Ni2+イオン濃度25g/以上、Zn2+イオン濃度25g/
    以上、Ni2+/(Zn2++Ni2+)のモル濃度比が0.4以上0.
    6未満で、かつTl3+イオンが1mg/以上の組成の浴でめ
    っきすることを特徴とするZn−Ni系合金めっき鋼板の製
    造方法。
JP63181147A 1988-07-20 1988-07-20 Zn−Ni系合金めっき鋼板の製造方法 Expired - Lifetime JPH0814038B2 (ja)

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