JPH08141503A - 無機塗料塗膜の形成方法 - Google Patents

無機塗料塗膜の形成方法

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JPH08141503A
JPH08141503A JP6293185A JP29318594A JPH08141503A JP H08141503 A JPH08141503 A JP H08141503A JP 6293185 A JP6293185 A JP 6293185A JP 29318594 A JP29318594 A JP 29318594A JP H08141503 A JPH08141503 A JP H08141503A
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尚治 中川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光触媒を表面に担持し、高い光触媒性能を有
する無機塗料塗膜の形成方法を提供する。 【構成】 下記組成(A)、(B)及び(C)を原料と
し、これらの原料から調整される重量平均分子量がポリ
スチレン換算で900以上である第一の無機塗料を基材
に塗布後、溶媒に分散した光触媒を塗布して、光触媒含
有塗膜を形成する。 (A)一般式Si(OR1 )4 で表されるケイ素化合物
及び/又はコロイド状シリカを20〜200重量部、
(B)一般式R2 Si(OR1 )3 で表されるケイ素化
合物を100重量部、(C)一般式R2 2Si(OR1 )
2 で表されるケイ素化合物を0〜60重量部 〔上記の一般式中、R1 、R2 は1価の炭化水素基を示
す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機塗料塗膜の形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】有機の樹脂に抗菌剤を含有した抗菌性有
機塗料にあっては、長期間使用すると樹脂が劣化し、特
に屋外で使用した場合には、表面に汚れが付着したり、
紫外線による劣化から、塗膜の抗菌性能が低下し易い欠
点があった。そこで、ケイ酸塩系、リン酸塩系、ジルコ
ニウム系の無機組成物に抗菌剤を含有した無機塗料が知
られているが、上記無機塗料は有機塗料より耐久性は良
好となるが、いずれも200℃以上の高温で焼き付けを
する必要があるため使用できる範囲が限られ、建材やプ
ラスチックへに直接塗布するのに不適切であった。な
お、ケイ酸塩系の無機塗料は長期間使用するとアルカリ
が表面に溶出して白華現象を起こしやすい欠点があっ
た。また、特開昭62−57470号公報に、金属アル
コキシドを含有した無機塗料が開示されているが、この
無機塗料は200℃以下で硬化するものの、塗膜に柔軟
性がなく、クラックが入りやすい問題があった。近年、
多種多様な材料に塗料を用いる必要性から、長期間使用
しても抗菌性能を持続し、且つ、クラックがない、20
0℃以下の温度で焼き付けできる塗料が求められてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、特願平6−205835で抗菌剤として、光触媒機
能を有する成分である光触媒を含有した抗菌性無機塗料
を提案した。ところが、光触媒を基材に担持する場合、
基材の制約や密着性に難点があり、塗料を用いて、光触
媒を塗膜化した場合、有機系塗料では、光触媒の持つ酸
化作用で塗膜自身が劣化してしまい性能が低下し易く、
無機塗料を用いた場合、無機塗料中に光触媒が、沈降し
てしまい、光触媒の性能が発揮され難いという傾向があ
った。
【0004】本発明は上述の事実に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、光触媒を表面に担持し、
高い光触媒性能を有する無機塗料塗膜の形成方法を提供
することにある。
【0005】
〔上記の一般式〜一般式中、R1 、R2 は1価の炭化水素基を示す。〕
本発明の請求項2に係る無機塗料塗膜の形成方法は、前
記光触媒含有塗膜に、さらに、第二の塗料を塗布するこ
とを特徴とする。
【0006】本発明の請求項3に係る無機塗料塗膜の形
成方法は、請求項1又は請求項2で得られた無機塗料塗
膜を酸又はアルカリでエッチングすることを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項4に係る無機塗料塗膜の形
成方法は、前記溶媒に界面活性剤及び/又は沸点が10
0〜250℃の溶剤(乾燥制御剤)を含有することを特
徴とする。
【0008】本発明の請求項5に係る無機塗料塗膜の形
成方法は、前記乾燥制御剤が、ホルムアミド、ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル、ジオキサン及びノルマ
ルヘプタンからなる群より選ばれる少なくとも1種であ
ることを特徴とする。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
係る無機塗料塗膜の形成方法は、第一の無機塗料を基材
に塗布した後、溶媒に光触媒を分散し、塗布する塗膜の
形成方法で、溶媒は、メタノール、アセトン、エタノー
ル、プロパノール、イソプロピルアルコール等いずれで
もよいが、使用する無機塗料中のアルコキシドの炭化水
素基(R)の交換反応を考えると無機塗料中のRに合わ
せることが望ましい。
【0010】上記ケイ素化合物は下記の一般式で表さ
れる。 R2 n Si(OR1 )4-n −−−−−− 〔上記の一般式中、nは0〜3の整数、R1 、R2 は
1価の炭化水素基を示す。〕 上記の一般式中のR1 、R2 は1価の炭化水素基を示
す限り限定はされないが、R2 として炭素数1〜8の置
換または非置換の炭化水素基を示す、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基、2−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基等
のアラルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール
基、ビニル基、アリル基等のアニケニル基、クロロメチ
ル基、γ−クロロプロピル基、3,3,3-トリフルオロプロ
ピル基等のハロゲン置換炭化水素基、及び、γ−メタク
リロキシプロピル基、γ−グリシドキシプロピル基、
3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基、γ−メルカ
プトプロピル基等の置換炭化水素基が挙げられる。なか
でも合成の容易さ、または、入手の容易さから炭素数1
〜4のアルキル基、及び、フェニル基が好ましい。
【0011】上記の一般式中のR1 には炭素数1〜4
のアルキル基を主原料にするものが用いられる。特に、
n=0のテトラアルコキシシランとしては、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン等が例示され、n=
1のオルガノトリアルコキシシランとしては、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチル
トリイソプロポキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、3,3,3-トリフルオロ
プロピルトリメトキシシラン等が例示される。さらに、
n=2のジオルガノジアルコキシシランとしては、ジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ
フェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラ
ン、メチルフェニルジメトキシシラン等が例示され、n
=3のトリオルガノアルコキシシランとしては、トリメ
チルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリ
メチルイソプロポキシシラン、ジメチルイソブチルメト
キシシラン等が例示される。
【0012】上記の一般式〜一般式中のR1 、R2
は、同一の炭化水素基でもよいし、異なっていてもよ
い。上記無機塗料の作製は、例えば、上記の一般式、
上記の一般式、上記の一般式で表されるケイ素化合
物を溶剤で希釈し、硬化剤として水または触媒を添加
し、加水分解、及び、重縮合反応を行い調製される。こ
れらケイ素化合物の重量平均分子量(Mw)はポリスチ
レン換算で算出される。この調製の際に、無機塗料の重
量平均分子量(Mw)をポリスチレン換算で900以上
にする。重量平均分子量(Mw)がポリスチレン換算で
900未満であると、重縮合反応の際に硬化収縮が大き
くなり、焼き付けした無機塗料の塗膜にクラックが発生
し易くなる。
【0013】上記無機塗料は、上記の一般式で表され
るケイ素化合物と併用、または、代わりにコロイド状シ
リカを成分とすることができる。上記コロイド状シリカ
は、水に分散した水分散性のコロイダルシリカ、又は、
アルコール等の非水系の有機溶媒に分散した有機溶媒分
散性のコロイダルシリカである。上記コロイダルシリカ
は固形分としてのシリカを20〜50重量%含有してい
る。無機塗料の調製の際に、上記水分散性のコロイダル
シリカは、固形分外の成分として存在する水を硬化剤と
して用いることができる。また、有機溶媒分散性のコロ
イダルシリカは有機溶媒を水と置換することで容易に調
製できる。上記コロイダルシリカが分散している有機溶
媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール、イソブタノール等の低級
脂肪族アルコール類、エチレングリコール、エチレング
リコールモノブチルエーテル、酢酸エチレングリコール
モノエチルエーテル等のエチレングリコール誘導体、ジ
エチレングリコール、ジエチレングリコールモノブチル
エーテル等のジエチレングリコールの誘導体、及び、ジ
アセトンアルコール等が挙げられ、これらの1種、もし
くは2種以上が用いられる。さらに、親水性の有機溶媒
と併用してトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メ
チルエチルケトオキシム等も用いることができる。な
お、上記コロイダルシリカの上記配合量は、分散媒も含
んだ重量である。
【0014】無機塗料を作製する際に硬化剤として水が
汎用されるが、この水の量は、無機塗料中に45%以下
が好ましく、25%以下がより好ましい。
【0015】無機塗料を作製する際に用いられる有機溶
剤は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、n−ブタノール、イソブタノール等の低級脂肪族
アルコール類、エチレングリコール、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエ
チルエーテル等のエチレングリコール誘導体、ジエチレ
ングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル等のジエチレングリコールの誘導体、及び、ジアセト
ンアルコール等が挙げられ、これらの1種、もしくは2
種以上が用いられる。さらに、親水性の有機溶媒と併用
してトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルエ
チルケトオキシム等も用いることができる。
【0016】上記無機塗料の調製の際は、無機塗料のp
Hを3.8〜6とすることが望ましい。このpH範囲で
あると無機塗料の保存性が良く、このpH範囲外である
と調製期間から塗布できる期間が限られてしまう。この
pHの調整方法は限定しないが、例えば、材料を混合し
た際にpHが3.8未満となった場合、アンモニア等の
塩基性試薬を添加して調整すればよく、pHが6を超え
た場合、塩酸等の酸性試薬を添加して調整すればよい。
また、pHによっては分子量が小さい状態で反応の進行
が遅くなった場合、加熱して反応を促進してもよいし、
酸性試薬でpHを下げて反応を進めた後に、塩基性試薬
を添加して所定のpHとしてもよい。
【0017】上記の光触媒としては、例えば、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化タング
ステン、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化鉄、酸化ニ
ッケル、酸化ルテニウム、酸化コバルト、酸化銅及び酸
化マンガンからなる群から選択される少なくとも1種を
用いる。上記の光触媒を、無機塗料の機能耐候性を損な
わない範囲で無機塗料に添加する。またこれらの光触媒
に金属を担持してもよい。この金属として、例えば、
金、銀、銅、鉄、亜鉛、ニッケル、コバルト、白金、ル
テニウム、パラジウム、ロジウムからなる群から選択さ
れる少なくとも1種を用いる。これらの金属の担持によ
り、光触媒の電荷分離が促進され、光触媒作用が発揮さ
れる。すなわち、光の存在下で酸化性能を有し、この酸
化性能によって脱臭、抗菌等の効果を奏する。さらに、
光触媒を層間に担持した粘土架橋体を用いてもよい。こ
れらの光触媒を層間に導入することで、酸化物が微粒子
に担持され光触媒性能が向上する。
【0018】上記無機塗料塗膜に、さらに第二の塗料を
塗布することが好ましい。すなわち、例えば、第二の無
機塗料を薄く塗布するため、光触媒が無機塗料塗膜に固
着されるので、脱落せず、無機塗料塗膜の表面性状が向
上する。なお、第一の無機塗料と第二の無機塗料とは、
同一の無機塗料、異なる無機塗料、有機塗料のいずれで
あってもよいが、本発明で用いる第一の無機塗料の濃度
を薄めて第二の無機塗料とし、より薄い塗膜を形成する
ことが、より好ましい。
【0019】前記無機塗料塗膜を酸又はアルカリでエッ
チングすることにより、無機塗料のみを溶かし、光触媒
が無機塗料塗膜の表面に出てくるので、光触媒の触媒効
果が向上する。前記酸又はアルカリは光触媒を溶かした
り、光触媒と反応したりするものでなければよく、例え
ば、0.1〜1重量%程度の水酸化ナトリウム等が挙げ
られる。
【0020】界面活性剤及び/又は沸点が100〜25
0℃の溶剤である乾燥制御剤(DCCA)を溶媒に添加
することで、光触媒の分散性を高めるとともに、乾燥の
工程で多孔質な塗膜が得られる。すなわち、無機塗料塗
膜を例えば、100℃以上で乾燥することにより、界面
活性剤、乾燥制御剤等の添加剤が分解し、多孔質な無機
塗料塗膜が得られる。前記乾燥制御剤としては、例え
ば、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、アセトニト
リル、ジオキサン及びノルマルヘプタンからなる群より
選ばれる少なくとも1種が挙げられる。また、界面活性
剤としては、例えば、オクタデシルアミン塩等のアミン
系、オクタデシルトリメチルアンモニウム塩、ドデシル
トリメチルアンモニウム塩等のメチル系、ドデシルベン
ゼンスルホン酸塩等が挙げられる。これらの乾燥制御剤
及び/又は界面活性剤を例えば、メタノール等の溶媒に
均一に混合する。前記乾燥制御剤、界面活性剤等の添加
剤は無機塗料と親和性がよく、高分散化ができ、均質な
多孔質な無機塗料塗膜が得られ、塗膜性が向上する。
【0021】
【作用】本発明の請求項1に係る無機塗料塗膜の形成方
法では、ケイ素化合物及び/又はコロイド状シリカを原
料とし、これらの原料から調整される重量平均分子量が
ポリスチレン換算で900以上である第一の無機塗料を
基材に塗布後、溶媒に分散した光触媒を塗布して、光触
媒含有塗膜を形成するため、光触媒が無機塗料塗膜の表
面にあるので、露出して空気に触れている状態の光触媒
が多くなる。
【0022】本発明の請求項2に係る無機塗料塗膜の形
成方法では、無機塗料塗膜に、さらに、第二の塗料を例
えば、薄く塗布するため、光触媒が無機塗料塗膜に固着
されるので、脱落しない。
【0023】本発明の請求項3に係る無機塗料塗膜の形
成方法では、請求項1又は請求項2で得られた無機塗料
塗膜を酸又はアルカリでエッチングするため、さらに多
くの光触媒が無機塗料塗膜の表面に露出するので、空気
に触れている状態の光触媒がさらに多くなる。
【0024】本発明の請求項4及び請求項5に係る無機
塗料塗膜の形成方法では、前記溶媒に界面活性剤及び/
又は沸点が100〜250℃の溶剤である乾燥制御剤、
例えば、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、アセト
ニトリル、ジオキサン、ノルマルヘプタン等を含有する
ため、無機塗料と親和性がよく、高分散化ができ、10
0℃以上で乾燥する際に、界面活性剤及び乾燥制御剤が
分解するので、均質な多孔質な無機塗料塗膜が得られ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によって、
具体的に説明する。
【0026】(実施例1)前記の一般式で表されるケ
イ素化合物としてテトラエトキシシラン、コロイド状シ
リカとしてIPAオルガノシリカゾル(触媒化成社製:
商品名OSCAL1432)、前記の一般式で表され
るケイ素化合物としてメチルトリメトキシシラン、前記
の一般式で表されるケイ素化合物としてジメチルジメ
トキシシランを用いた。メチルトリメトキシシラン10
0重量部(以下部と記す)に、テトラエトキシシランを
10部、IPAオルガノシリカゾルを90部、ジメチル
ジメトキシシランを30部、イソプロピルアルコール
(以下IPAと記す)を100部混合した後に、水90
部を添加し、撹拌した。これを、60℃の恒温槽中で重
量平均分子量(以下Mwと記す)を1500に調製し、
無機塗料を得た。また、光触媒としてTiO2 (日本ア
エロジル社製:商品名P−25)をメタノールに分散さ
せて光触媒溶液を調整した。この光触媒溶液全量に対す
るTiO2 の含有量を5重量%にした。前記の得られた
無機塗料を、アセトンで洗浄したアルミナ基板に塗布
し、次いで光触媒溶液を塗布した後、温度100℃で1
時間乾燥して無機塗料塗膜を得た。この無機塗料塗膜の
光触媒作用を評価するために、アセトアルデヒド除去率
を測定し、表1に示した。ここで、アセトアルデヒド除
去率が大きいほど、光触媒作用が大きいことを示してい
る。なお、アセトアルデヒド除去率は、無機塗料塗膜を
形成した容器中に50ppm のアセトアルデヒドを注入
し、10W のブラックライトを30分間照射し、ガスク
ロマトグラフィーを用いて測定した。
【0027】(実施例2)実施例1で得られた無機塗料
塗膜に、さらにIPAで実施例1で得られた第一の無機
塗料を10倍に希釈した第二の無機塗料を塗布した以外
は、実施例1と同様にして、無機塗料塗膜を得て、アセ
トアルデヒド除去率を測定し、表1に示した。
【0028】(実施例3)実施例1で得られた無機塗料
塗膜を、さらに1%水酸化ナトリウム水溶液に24時間
浸漬、エッチングして無機塗料塗膜を得て、アセトアル
デヒド除去率を測定し、表1に示した。
【0029】(実施例4)実施例2で得られた無機塗料
塗膜を、さらに0.1%水酸化ナトリウム水溶液に24
時間浸漬、エッチングして無機塗料塗膜を得て、アセト
アルデヒド除去率を測定し、表1に示した。
【0030】(実施例5)実施例1で使用した光触媒と
して、TiO2 の代わりにZnO(堺化学社製:商品名
FINEX50)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、無機塗料塗膜を得て、アセトアルデヒド除去率を測
定し、表1に示した。
【0031】(実施例6)光触媒溶液を以下のように調
整した以外は、実施例1と同様にして、無機塗料塗膜を
得て、アセトアルデヒド除去率を測定し、表1に示し
た。2規定(N)塩酸を10重量部に対して、チタン酸
イソプロポキシドを1重量部の割合で配合し、チタン酸
イソプロポキシドを塩酸で解こうして溶液を得た。この
溶液を予め水に分散した粘土鉱物(クニミネ社製:商品
名モンモリロナイト)の1重量%水溶液に添加し、60
℃、1.5時間反応させて、粘土が1重量部に対して、
TiO 2 が0.6重量部の粘土層間架橋体(ゾル)を得
た。このゾルをメタノールで洗浄した後、固形分が5重
量%になるようにメタノールで希釈し、光触媒溶液を調
整した。
【0032】(実施例7)光触媒溶液を以下のように調
整した以外は、実施例6と同様にして、無機塗料塗膜を
得て、アセトアルデヒド除去率を測定し、表1に示し
た。実施例6で得られたゾルを水でpH5以上になるま
で洗浄した。このゾルを固形分が1重量%になるように
水で希釈し、粘土層間架橋体である多孔体の100重量
部に対して塩化白金酸が2重量部の割合になるように塩
化白金酸を添加し、高圧水銀ランプで4時間照射後、メ
タノールで洗浄し、次いで、固形分が5重量%になるよ
うにメタノールで希釈して光触媒溶液を調整した。
【0033】(実施例8)実施例1で得られた光触媒溶
液99重量部に対して、ドデシルトリメチルアンモニウ
ムクロライド(日本油脂社製:商品名ニッサンカチオ
ン)1重量部の割合になるように添加して光触媒溶液を
調整して、無機塗料を、基板に塗布し、次いで光触媒溶
液を塗布した後、温度200℃で1時間乾燥した以外
は、実施例1と同様にして、無機塗料塗膜を得て、アセ
トアルデヒド除去率を測定し、表1に示した。
【0034】(実施例9)実施例8で得られた光触媒溶
液を用い、無機塗料を、基板に塗布し、次いで光触媒溶
液を塗布した後、温度200℃で1時間乾燥した以外
は、実施例2と同様にして、無機塗料塗膜を得て、アセ
トアルデヒド除去率を測定し、表1に示した。
【0035】(実施例10)実施例1で得られた光触媒
溶液95重量部に対して、ジメチルアホルムアミド(ナ
カライレスク社製)5重量部の割合になるように添加し
て光触媒溶液を調整し、無機塗料を、基板に塗布し、次
いで光触媒溶液を塗布した後、温度200℃で1時間乾
燥した以外は、実施例1と同様にして、無機塗料塗膜を
得て、アセトアルデヒド除去率を測定し、表1に示し
た。
【0036】(比較例1)メチルトリメトキシシラン1
00部に、テトラエトキシシランを10部、IPAオル
ガノシリカゾルを90部、ジメチルジメトキシシランを
30部、イソプロピルアルコール(IPA)を100部
混合した後に、水90部を添加し、撹拌した。これを、
60℃の恒温槽中で重量平均分子量(以下Mwと記す)
を1500に調製し、この溶液に光触媒であるTiO2
(日本アエロジル社製:商品名P−25)を20部添加
して無機塗料を得た。この無機塗料を、アセトンで洗浄
したアルミナ基板に塗布し、温度100℃で1時間乾燥
した。硬化後の無機塗料塗膜をさらに0.1%水酸化ナ
トリウム水溶液に24時間浸漬、エッチングして無機塗
料塗膜を得て、アセトアルデヒド除去率を測定し、表1
に示した。
【0037】
【表1】
【0038】表1に示すように、実施例は、比較例に比
べて無機塗料塗膜のアセトアルデヒド除去率が大きく、
光触媒作用による酸化性能に優れ、脱臭、抗菌等の効果
が大きいことが確認できた。また、実施例2の無機塗料
塗膜については、光沢度が大きく、無機塗料塗膜の表面
性状が良好であった。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る無機塗料塗膜の
形成方法によると、光触媒が無機塗料塗膜の表面にある
ので、露出して空気に触れている状態の光触媒が多くな
り、無機塗料塗膜の表面に光触媒が担持されているた
め、高い酸化性能等の光触媒性能を有した無機塗料塗膜
が得られる。
【0040】本発明の請求項2に係る無機塗料塗膜の形
成方法によると、光触媒が無機塗料塗膜に固着されるの
で、脱落しないため、高い酸化性能等の光触媒性能を有
するとともに、無機塗料塗膜の表面性状に優れた無機塗
料塗膜が得られる。
【0041】本発明の請求項3に係る無機塗料塗膜の形
成方法によると、さらに多くの光触媒が無機塗料塗膜の
表面に露出するので、空気に触れている状態の光触媒が
さらに多くなるため、さらに高い酸化性能等の光触媒性
能を有した無機塗料塗膜が得られる。
【0042】本発明の請求項4及び請求項5に係る無機
塗料塗膜の形成方法によると、無機塗料と親和性がよ
く、高分散化ができ、100℃以上で乾燥する際に、界
面活性剤及び乾燥制御剤が分解するので、均質な多孔質
な無機塗料塗膜が得られるため、より高い酸化性能等の
光触媒性能を有した無機塗料塗膜が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記組成(A)、(B)及び(C)を原
    料とし、これらの原料から調整される重量平均分子量が
    ポリスチレン換算で900以上である第一の無機塗料を
    基材に塗布後、溶媒に分散した光触媒を塗布して、光触
    媒含有塗膜を形成することを特徴とする無機塗料塗膜の
    形成方法。 (A)下記の一般式で表されるケイ素化合物及び/又
    はコロイド状シリカを20〜200重量部、 Si(OR1 )4 −−−−−− (B)下記の一般式で表されるケイ素化合物を100
    重量部、 R2 Si(OR1 )3 −−−−−− (C)下記の一般式で表されるケイ素化合物を0〜6
    0重量部、 R2 2Si(OR1 )2 −−−−−− 〔上記の一般式〜一般式中、R1 、R2 は1価の炭
    化水素基を示す。〕
  2. 【請求項2】 前記光触媒含有塗膜に、さらに、第二の
    塗料を塗布することを特徴とする請求項1記載の無機塗
    料塗膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2で得られた無機塗
    料塗膜を酸又はアルカリでエッチングすることを特徴と
    する無機塗料塗膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記溶媒に界面活性剤及び/又は沸点が
    100〜250℃の溶剤(乾燥制御剤)を含有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の無
    機塗料塗膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記乾燥制御剤が、ホルムアミド、ジメ
    チルホルムアミド、アセトニトリル、ジオキサン及びノ
    ルマルヘプタンからなる群より選ばれる少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか
    に記載の無機塗料塗膜の形成方法。
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