JPH08142277A - プリントラミネート用フイルムおよびプリントラミネート体 - Google Patents

プリントラミネート用フイルムおよびプリントラミネート体

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JPH08142277A
JPH08142277A JP30946394A JP30946394A JPH08142277A JP H08142277 A JPH08142277 A JP H08142277A JP 30946394 A JP30946394 A JP 30946394A JP 30946394 A JP30946394 A JP 30946394A JP H08142277 A JPH08142277 A JP H08142277A
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film
layer
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ethylene
meth
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JP30946394A
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Itsusei Aoyama
一星 青山
Tsutomu Ichimura
勉 市村
Nobuo Suzui
伸夫 鈴井
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 明視性および光沢性に優れたプリントラミネ
ート用フイルム、およびそれを用いたプリントラミネー
ト体を提供する。 【構成】 ポリオレフィン系フイルム層(A)と、エチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体フイルム層
(B)との二層積層フイルムからなり、内部ヘイズが
2.0%以下であることを特徴とするプリントラミネー
ト用フイルム、およびそれを基材(C)に熱接着したプ
リントラミネート体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリントラミネート用
フイルムおよびそれを基材にラミネートしたプリントラ
ミネート体に関し、とくに、溶剤や接着剤を用いること
なく熱接着のみで所定のラミネートができる、明視性、
光沢性に優れたプリントラミネート用フイルムおよびプ
リントラミネート体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、印刷された紙、フイルム等の
基材の保護および美観向上を目的に、ポリオレフィン系
フイルム(たとえば、ポリプロピレンフイルム)からな
るプリントラミネート用フイルムを出版物の表紙やカー
ド等の印刷紙に貼り合わせたプリントラミネート体が知
られている。
【0003】プリントラミネート体の美観に関して重要
な点は、基材の印刷が明瞭に見えること(明視性が高い
こと)、表面の光沢度が高いことであり、通常のポリプ
ロピレンフイルムをプリントラミネート用フイルムとし
て用いることでこの目的はかなり達成される。とくに、
二軸延伸ポリプロピレンフイルムは、表面硬度が高く、
基材の保護に優れているので、プリントラミネート用フ
イルムとして有効である。さらに、より美観を向上させ
るため、ラミネート温度を上げる、プリントラミネート
用フイルムを予熱する等の方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、二軸延
伸ポリプロピレンフイルムは、表面硬度が高く、基材の
保護に優れる反面、その表面への鏡面転写効果が小さ
く、つまり、ラミネート時にその表面を鏡面に仕上げる
ことが難しく、前述のようなラミネート温度上昇やフイ
ルム予熱等の方法によっても、プリントラミネート体の
明視性、光沢性等の美観をさらに向上させることが困難
であるという問題があった。
【0005】そこで本発明は、上記のような問題点に着
目し、従来品に比べ一層明視性、光沢性の向上が可能な
プリントラミネート用フイルム、およびそれを用いたプ
リントラミネート体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
プリントラミネート用フイルムは、ポリオレフィン系フ
イルム層(A)と、エチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体フイルム層(B)との二層積層フイルムか
らなり、内部ヘイズが2.0%以下であることを特徴と
するものからなる。
【0007】また、本発明に係るプリントラミネート体
は、上記のようなプリントラミネート用フイルムを、印
刷された基材(C)に、エチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体フイルム層(B)を接着層としてラミ
ネートしたものからなる。ラミネートは、溶剤や別途接
着剤を用いることなく、上記フイルム層(B)自身が有
する接着機能を利用して、熱接着にて行われる。
【0008】印刷された基材(C)としては、特に限定
されず、たとえばアート紙、コート紙、上質紙、和紙、
合成紙、フイルムなどに印刷されたものをいい、単体
(単層)、積層体のいずれでもよい。また印刷について
も特に限定されず、グラビア印刷、オフセット印刷、凸
版印刷、凹版印刷、フレキソ印刷等、いずれの印刷方法
によるものでもよい。
【0009】以下、本発明のプリントラミネート用フイ
ルムおよびプリントラミネート体について詳細に説明す
る。まず、本発明に係るプリントラミネート用フイルム
は、基本的に、主にラミネート用フイルムのベース層と
して機能するポリオレフィン系フイルム層(A)と、主
として、基材(C)への熱接着の際の接着層として機能
するエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体フ
イルム層(B)と、の2層積層の構成を有する。但し、
ポリオレフィン系フイルム(A)は、単層構成であって
もよく、2層以上の積層構成とすることもできる。
【0010】このポリオレフィン系フイルム層(A)を
構成するポリオレフィン系樹脂としては、特に限定しな
いが、ポリプロピレン、とくにプロピレンホモポリマー
を用いたものでが好ましい。また、ポリプロピレン樹脂
としては、アイソタクチックインデックスが90〜99
%、より好ましくは96〜98%、テトラリン中で測定
した極限粘度[η]が1.0〜4.0dl/g、より好
ましくは1.2〜2.3dl/gの範囲のものが好まし
い。さらに前記両特性を兼備したものに加え、結晶化ピ
ーク温度の高い(110℃以上)ポリプロピレンが好ま
しい。
【0011】なお、本発明に適用されるポリプロピレン
樹脂には、本発明の効果を損なわない少量の範囲であれ
ば、プロピレン以外の単量体が共重合され、またはポリ
プロピレン以外の重合体が混合されていてもよい。たと
えばエチレン、ブテン、ヘキセンなどを少量(3モル%
以下)ランダム共重合したものが混合されていてもよ
い。
【0012】また、公知の添加剤、たとえば結晶核剤、
酸化防止剤、熱安定剤、滑り剤、帯電防止剤、ブロッキ
ング防止剤などを含有させてもよい。
【0013】このポリプロピレン系フイルム層(A)
は、未延伸フイルムや一軸延伸フイルムとして構成する
ことも可能であるが、好ましくは、表面硬度、透明性、
二層積層フイルムとした後のカット性の点から二軸延伸
フイルムに構成される。
【0014】このようなポリオレフィン系樹脂からなる
フイルム層(A)の厚みは、特に限定しないが、通常1
0〜30μmである。
【0015】本発明のプリントラミネート用フイルムに
おいては、上記のようなポリオレフィン系フイルム層
(A)に、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重
合体フイルム層(B)が積層される。積層方法は、特に
限定されず、共押出による積層、コーティングによる積
層、ベース層(A)上に押出ラミネートにより積層する
方法等が適用できる。中でも、ベース層としてのポリオ
レフィン系フイルム層(A)を一軸延伸した後、その一
軸延伸フイルム上にエチレン−(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体フイルム層(B)を押出ラミネート法によ
り積層する方法が好ましい。このようにすれば、ベース
層の一軸延伸中にはフイルム層(B)がないので延伸ロ
ール等への粘着の不安がなく、積層後の延伸は通常テン
ター等を用いて非接触状態で延伸できるので、やはり粘
着の不安がなく、トラブルを生じさせずに効率よく生産
できる。
【0016】このフイルム層(B)を構成するエチレン
−(メタ)アクリル酸エステル共重合体とは、エチレン
とアクリル酸、メタアクリル酸、アクリル酸エステル及
び/又はメタアクリル酸エステルを共重合成分とする共
重合体であり、例えば、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−
メタアクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタアクリ
ル酸エチル共重合体、これらと無水マレイン酸との三元
共重合体等がある。かかる共重合体からなるフイルム層
(B)は、本発明においては主として基材(C)との接
着層としての役目を果たすものであるが、上記共重合体
の中でも、透明性、接着強度、加工時の耐熱性の点でエ
チレン−メタアクリル酸エステル共重合体、特にエチレ
ン−メタアクリル酸メチルが優れている。
【0017】基材(C)との十分な接着強度を得るため
には、共重合割合として(メタ)アクリル酸エステル成
分が5重量%以上50重量%未満であることが好まし
く、より好ましくは10重量%以上40重量%未満であ
り、さらに好ましくは15重量%以上40重量%未満で
ある。
【0018】(メタ)アクリル酸エステル成分が5重量
%未満の場合、印刷された基材(C)と加熱圧着ラミネ
ートしても十分な接着力が得られず、印刷された基材
(C)とエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体フイルム層(B)が剥離してしまうおそれがある。ま
た融解温度が高くなるため、プリントラミネート時の圧
力および温度を高くしなければならず生産性に劣ったも
のとなる。さらに、融解しにくく流れにくいため、印刷
された基材(C)の表面の粗れがそのまま反映され光沢
に劣ったものになるおそれがある。一方、(メタ)アク
リル酸エステル成分が50重量%を越えると、樹脂とし
ての取扱いが困難となり通常の押出しを行い難い。ま
た、印刷紙等に加熱圧着する場合、流れ過ぎて印刷紙等
の横からにじみだし、圧着ロール等を汚すおそれがあ
る。
【0019】このエチレン−(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体においては、(メタ)アクリル酸エステル成
分以外の共重合体残部はエチレン成分である。共重合方
式としては、特に限定されず、ランダム共重合、グラフ
ト共重合、高圧エチレン共重合等、適宜の方法を用いる
ことができるが、グラフト共重合体は耐熱性および経済
性に幾分劣る。
【0020】このようなエチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体からなるフイルム層(B)の厚みは、
特に限定されるものではないが、光沢性、接着力から考
えて、好ましくは2〜25μm、より好ましくは5〜2
0μmである。
【0021】上記のようなエチレン−(メタ)アクリル
酸エステル共重合体フイルム層(B)が、前述のポリオ
フレフィン系フイルム層(A)に積層されて、基本的に
二層構成の積層フイルムに形成される。そして、本発明
においては、この二層積層フイルムの内部ヘイズが、
2.0%以下とされる。好ましくは1.0%以下、さら
に好ましくは0.5%以下である。内部ヘイズを2.0
%以下に抑えることにより、二層積層フイルムとしての
良好な透明性が確保され、プリントラミネート体とした
場合の良好な明視性が確保される。また、内部ヘイズを
小さく抑えておくことにより、結果的にフイルム表面
(A層側の表面)の光沢度を高く保持することも可能に
なり、良好な光沢性も同時に確保することが可能にな
る。さらに、基材(C)との接着層となるB層が、前述
の如く熱接着性の良好なエチレン−(メタ)アクリル酸
エステル共重合体フイルム層(B)に構成されているの
で、基材(C)との接着部分において明視性、光沢性を
低下させるおそれは殆どない。
【0022】さらに本発明においては、とくにプリント
ラミネート体の表面光沢度の一層の向上をはかるため
に、ポリオレフィン系フイルム層(A)の表面粗さ(中
心線平均粗さ)Raが0.06μm以下、より好ましく
は0.04μm以下であることが望ましい。このような
Raを得る手法としては、製膜工程において溶融押出し
後急冷する方法、不純物の少ないポリプロピレン樹脂層
を積層する方法等が挙げられる。
【0023】さらにまた、本発明のプリントラミネート
用二層積層フイルムのポリオレフィン系フイルム層
(A)には、透明性、明視性確保の点からは、ポリオレ
フィンと相溶性の悪いエチレン−(メタ)アクリル酸エ
ステルが極力混入しない方が望ましい。しかし、微量の
混入であれば、明視性を実質的に損なわずに、以下のよ
うな別の作用、効果を得ることが可能である。つまり、
ポリオレフィン系フイルム層(A)に、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステルを微量、好ましくは2.0重量
%以下、より好ましくは0.5〜2.0重量%の範囲内
で、積極的に含有させることが可能である。
【0024】すなわち、エチレン−(メタ)アクリル酸
エステルは、前述の如く良好な接着性を有するものであ
るから、この成分をポリオレフィン系フイルム層(A)
に2.0重量%以下含有させることにより、フイルム層
(A)とフイルム層(B)との接着性を向上することが
できる。この層間接着性の向上により、フイルム製造工
程における両層の積層の容易化をはかることができると
ともに、プリントラミネート体とした後の、層間剥離
(デラミネーション)等の不都合の発生を防止すること
が可能となる。このような接着性向上の効果を得るため
には、含有量を0.5重量%以上とすることが好まし
い。但し、含有量が2.0重量%を越えると、積層フイ
ルム全体としての内部ヘイズが高くなり、プリントラミ
ネート後の明視性が損なわれる。
【0025】上記のような含有率のコントロールは、た
とえば次のように行うことができる。一般に二軸延伸フ
イルムの製造においては、延伸後のフイルムの中央部が
製品とされて、両側耳部は切断されて回収され、必要に
応じて原料として再使用される。したがって、本発明に
おけるような二層積層フイルムの場合には、原料として
回収する際に、多かれ少なかれ積層部のエチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル成分がポリオレフィン原料に混
入する。この混入の度合を考慮しつつ、ポリオレフィン
のバージン原料の比率をコントロールすることにより、
上記のようなエチレン−(メタ)アクリル酸エステルの
含有率にコントロールすることができる。
【0026】上記のように構成されたプリントラミネー
ト用フイルムが、印刷された基材(C)上に、エチレン
−(メタ)アクリル酸エステル共重合体フイルム層
(B)を基材(C)側にして熱接着することにより、本
発明に係るプリントラミネート体が作製される。前述の
如く、フイルム層(B)は極めて良好な接着性を示すの
で、ラミネートは容易に行われ、しかもフイルム層
(B)は極めて良好に基材(C)の印刷面になじむ。ま
た、ラミネートされる二層積層フイルムの内部ヘイズが
2.0%以下に抑えられているので、優れた明視性が得
られる。さらに、A層表面の粗さRaを0.06μm以
下に抑えておけば、一層優れた明視性が得られるととも
に、極めて優れた表面光沢性が得られる。
【0027】このプリントラミネート体においては、さ
らに優れた表面光沢を得るために、ラミネート後のプリ
ントラミネート体の白色部での表面光沢度が45%以上
であることが好ましく、より好ましくは55%以上であ
る。このような表面光沢度は、ラミネート温度、ラミネ
ート圧力等を適宜調整することによって得られる。
【0028】以下に、本発明に係るプリントラミネート
体の製法の一例について述べる。ポリオレフィン系樹脂
を押出機に供給し、その溶融ポリマーを口金から吐出さ
せ、25〜60℃に保たれたキャスティングドラム上に
キャストし冷却固化せしめる。次いで、120〜145
℃に保たれた熱風オーブン中で予熱後、長手方向に4〜
7倍延伸し、しかる後に冷却せしめる。次いでこの一軸
延伸さたポリプロピレンフイルム上に、別の押出機で溶
融されたエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体を積層する。この時、該積層側が25〜60℃に保た
れた冷却ドラム上にくるものとする。しかる後、冷却固
化せしめた積層フイルムを140〜170℃に保たれた
テンター内で幅方向に7〜12倍延伸し、150〜16
5℃で数%程度リラックスさせながら熱処理する。次い
で冷却ロール上で冷却し、耳部をカット除去後、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体からなる層の
表面を空気中でコロナ放電処理し巻き取る。
【0029】ポリオレフィン系樹脂フイルム層(A)と
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体フイル
ム層(B)からなるプリントラミネート用フイルムと、
印刷された基材(C)とを、該プリントラミネート用フ
イルムのエチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体フイルム層(B)面と該印刷された基材(C)の印刷
面を向かい合わせて、融着装置により加圧融着すること
により、所望のプリントラミネート体を得ることができ
る。ポリオレフィン系樹脂からなるフイルム層(A)に
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体からな
るフイルム層(B)を積層する方法は、特に限定するも
のではないが、前述の如く、コーティングする方法、押
出ラミネート法、積層後延伸する方法(一軸延伸後積層
し延伸する方法)などがあり、なかでも積層後延伸する
方法が好ましい。印刷された基材(C)にラミネートす
る際には、優れた光沢度を得るためにラミネート温度、
ラミネート圧力等を適宜調整することが重要である。
【0030】次に本発明で使用した用語の定義及び測定
法について説明する。 (1)内部ヘイズ JIS−K6782に従って、フイルムを流動パラフィ
ンで満たしたガラスセル中に入れて、内部ヘイズを求め
た。
【0031】(2)極限粘度[η] ASTM−D1601に従って、テトラリン中で測定し
たもので、dl/g単位で表した。
【0032】(3)アイソタクチックインデッス 沸騰n−ヘプタンの抽出残量(重量%)で表した。
【0033】(4)表面粗さRa JIS−B−0601に従い、カットオフ0.25mmで
求めた中心線表面粗さRaで表した。
【0034】(5)明視性 熱融着したプリントラミネート体の明視性を次の通り目
視で判定した。 ○ : 表面が平滑で優れた光沢感があり、印刷内容が
明瞭である。 × : 表面がぼやけて、光沢が劣り、印刷内容が明瞭
でない。
【0035】(6)光沢度 JIS−Z−8741により、入射角20度、受光角2
0度で印刷紙にプリントラミネートした白地部分を測定
した。測定値が高いほど光沢度が高いことを示す。
【0036】
【実施例】以下、実施例に基づいて説明する。 実施例1 極限粘度[η]が1.9、アイソタクチックインデック
スが96%のポリプロピレン(ポリプロピレン系樹脂以
外の重合体としてエチレン−(メタ)アクリル酸メチル
1.8重量%含有)を押出機aへ、メタアクリル酸メチ
ル成分が25重量%のエチレン−(メタ)アクリル酸メ
チル共重合体80重量部と低密度ポリエチレン20重量
部の混合物を押出機bへそれぞれ供給した。押出機aを
265℃に加熱してポリマーを溶融し、口金から吐出し
た。この溶融ポリマーを30℃に保たれたキャスティン
グドラム(鏡面仕上げ)上でニップキャストし、急冷固
化して未延伸シートを得た。該未延伸シートを140℃
に加熱した熱風オーブン中に導き予熱後、135℃で5
倍長手方向に延伸後冷却し、一軸延伸フイルムとした。
次いで190℃に加熱された押出機bから前記混合物を
溶融吐出させ、該一軸延伸フイルム上に積層し、30℃
に保たれた冷却ロール上で冷却固化した。次いで、16
0℃に加熱されたテンター内で幅方向に10倍延伸後、
150℃で幅方向に9%のリラックスを許しながら熱処
理をした。次いで冷却ロール上で冷却し耳部をカット除
去後、前記混合物からなる層(B)の表面を空気中でコ
ロナ放電処理を行い巻き取った。かくしてポリプロピレ
ン系樹脂フイルム層(A)の厚み15μm、エチレン−
(メタ)アクリル酸メチル共重合体フイルム層(B)の
厚み8μmの合計厚み23μmのプリントラミネート用
フイルムを得た。
【0037】前記方法で測定した層(A)および層
(B)からなる積層フイルムの内部ヘイズは1.33
%、層(A)の表面の中心線平均粗さRaは0.025
μmであった。
【0038】次に基材(C)としての、ブックカバー用
に印刷された印刷紙の表面に、得られたプリントラミネ
ート用フイルムの層(B)を重ね合わせ、加熱された鏡
面ロール(600mm径)で線圧40kg/cm、25
m/分の速度で加熱圧着ラミネートしたところ、得られ
たプリントラミネート体は、白色部表面光沢度が54.
0%、明視性○でいずれも良好なものであった。
【0039】実施例2 実施例1においてポリプロピレン系樹脂以外の重合体を
含有しないポリプロピレンを押出機aへ、押出機bへタ
アクリル酸メチル成分が25重量%のエチレン−(メ
タ)アクリル酸メチル共重合体80重量部とメタアクリ
ル酸メチル成分が6重量%のエチレン−(メタ)アクリ
ル酸メチル共重合体20重量部の混合物を供給し、ポリ
プロピレン系樹脂フイルム層(A)の厚みを18μm、
エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体フイルム
層(B)の厚みを5μmに変更した以外は実施例1と同
様に製膜した。
【0040】結果、層(A)および層(B)からなる積
層フイルムの内部ヘイズは0.82%、層(A)表面の
中心線平均粗さRaは0.019μmであった。
【0041】得られたプリントラミネート用フイルムに
関して実施例1と同様に評価したところ、得られたプリ
ントラミネート体は、白色部表面光沢度が55.0%、
明視性○でいずれも良好なものであった。
【0042】実施例3 実施例1においてポリプロピレン系樹脂以外の重合体を
含有しないポリプロピレンを押出機aへ、押出機bへメ
タアクリル酸メチル成分が25重量%のエチレン−(メ
タ)アクリル酸メチル共重合体80重量部とメタアクリ
ル酸メチル成分が6重量%のエチレン−(メタ)アクリ
ル酸メチル共重合体20重量部の混合物を供給し、ポリ
プロピレン系樹脂フイルム層(A)の厚みを18μm、
エチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体フイルム
層(B)の厚みを5μm、層(A)および層(B)から
なる積層フイルムの内部ヘイズを0.42%、層(A)
表面の中心線平均粗さRaを0.016μmとしたこと
以外は実施例1の条件通り製膜した。
【0043】得られたプリントラミネート用フイルムに
ついて実施例1と同様に評価したところ、得られたラミ
ネート品は、白色部表面光沢度が61.0%、明視性○
でいずれも良好なものであった。
【0044】比較例1 実施例1においてポリプロピレン(ポリプロピレン系樹
脂以外の重合体としてエチレン−(メタ)アクリル酸メ
チル2.4%含有)を押出機aへ供給し、層(A)およ
び層(B)からなる積層フイルムの内部ヘイズが2.9
4%、層(A)表面の中心線平均粗さRaが0.077
μmであること以外は、実施例1の条件通り製膜した。
【0045】得られたプリントラミネート用フイルムに
ついて実施例1と同様に評価したところ、得られたラミ
ネート品は、白色部表面光沢度が40.4%、明視性×
でプリントラミネート品としては使用できないものであ
った。
【0046】比較例2 実施例2においてポリプロピレン(ポリプロピレン系樹
脂以外の重合体としてエチレン−(メタ)アクリル酸メ
チル1.8%含有)を押出機aへ供給し、実施例2と異
なるメタアクリル酸メチル成分が25重量%のエチレン
−(メタ)アクリル酸メチル共重合体80重量部とメタ
アクリル酸メチル成分が6重量%のエチレン−(メタ)
アクリル酸メチル共重合体20重量部の混合物を押出機
bへ供給し、層(A)および層(B)からなる積層フイ
ルムの内部ヘイズが2.30%、層(A)表面の中心線
平均粗さRaが0.058μmであること以外は、実施
例2の条件通り製膜した。
【0047】得られたプリントラミネート用フイルムに
ついて実施例2と同様に評価したところ、得られたラミ
ネート品は、白色部表面光沢度が42.0%、明視性×
でプリントラミネート品としては使用できないものであ
った。以上の各実施例及び各比較例の結果を表1に示
す。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリント
ラミネート用フイルムおよびプリントラミネート体によ
るときは、印刷された基材との良好な熱接着性を確保し
つつ、明視性、光沢性に極めて優れた明瞭な感じを有す
るプリントラミネート体を実現できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系フイルム層(A)と、
    エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体フイル
    ム層(B)との二層積層フイルムからなり、内部ヘイズ
    が2.0%以下であることを特徴とするプリントラミネ
    ート用フイルム。
  2. 【請求項2】 前記ポリオレフィン系フイルム層(A)
    の表面粗さ(Ra)が0.06μm以下である、請求項
    1のプリントラミネート用フイルム。
  3. 【請求項3】 前記ポリオレフィン系フイルム層(A)
    がエチレン−(メタ)アクリル酸エステルを2.0重量
    %以下含有している、請求項1又は2のプリントラミネ
    ート用フイルム。
  4. 【請求項4】 前記エチレン−(メタ)アクリル酸エス
    テルのポリオレフィン系フイルム層(A)中の含有量が
    0.5〜2.0重量%である、請求項3のプリントラミ
    ネート用フイルム。
  5. 【請求項5】 エチレン−(メタ)アクリル酸エステル
    がエチレン−(メタ)アクリル酸メチルである、請求項
    1ないし4のいずれかに記載のプリントラミネート用フ
    イルム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のプ
    リントラミネート用フイルムを、印刷された基材(C)
    に、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体フ
    イルム層(B)を接着層としてラミネートしたプリント
    ラミネート体。
  7. 【請求項7】 プリントラミネート体の白色部の表面光
    沢度が45%以上である、請求項6のプリントラミネー
    ト体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10072127B2 (en) 2015-10-16 2018-09-11 The Procter & Gamble Company Polyethylene film having unique aesthetic and performance properties
US10696832B2 (en) 2017-01-25 2020-06-30 The Procter & Gamble Company Polypropylene film having unique aesthetics

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