JPH08142505A - 発色剤含有マイクロカプセルの製造方法及びマイクロカプセルシートの製造方法 - Google Patents

発色剤含有マイクロカプセルの製造方法及びマイクロカプセルシートの製造方法

Info

Publication number
JPH08142505A
JPH08142505A JP6309636A JP30963694A JPH08142505A JP H08142505 A JPH08142505 A JP H08142505A JP 6309636 A JP6309636 A JP 6309636A JP 30963694 A JP30963694 A JP 30963694A JP H08142505 A JPH08142505 A JP H08142505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color former
vegetable oil
forming
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6309636A
Other languages
English (en)
Inventor
Masajiro Sano
正次郎 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6309636A priority Critical patent/JPH08142505A/ja
Publication of JPH08142505A publication Critical patent/JPH08142505A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Printing (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発色剤の溶媒として植物油を使用しかつ記録
材料に用いた時の発色濃度を向上させかつ発色汚れを低
減させるマイクロカプセルを容易に製造することができ
るマイクロカプセル及びマイクロカプセルシートの製造
方法を提供する。 【構成】 発色剤を、10〜60重量%のオレイン酸残
基含有量の脂肪酸残基組成を有する植物油及び植物油1
00重量部に対して5〜100重量部の量の沸点40〜
95℃の有機溶剤からなる混合溶媒に溶解させ、所望に
よりカプセル壁形成物質の一部を溶解させて、発色剤溶
液を調製する工程、発色剤溶液を保護コロイド水溶液中
に乳化させて発色剤の乳化液を調製する工程、及び該乳
化液にカプセル壁形成物質を添加し、そして得られた乳
化液を加熱して有機溶剤を除去しながらカプセル壁形成
物質を重合させることによりカプセル壁を形成する工
程、からなることを特徴とする発色剤含有マイクロカプ
セルの製造方法及び得られたカプセル液を用いて作製さ
れるマイクロカプセルシートの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、悪臭がなく、生分解性
を有し、高い発色濃度で発色し得る記録材料に好適に使
用することができるマイクロカプセルの製造方法及びマ
イクロカプセルシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶媒に溶解された電子供与性発色剤(以
下、「発色剤」と言うことがある)を含有するマイクロ
カプセルと電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」と言う
ことがある)とを含み、発色剤と顕色剤との反応により
発色像が形成することを利用した記録材料は古くから知
られており、広く利用されている。
【0003】このような記録材料は、感圧記録材料と感
熱記録材料とに大別される。感圧記録材料は、これに圧
力を加えて発色剤を含有するマイクロカプセルを破壊し
て、発色剤と顕色剤とを反応させることにより発色像を
形成させることを利用したもので、発色剤を含有するマ
イクロカプセルからなる発色剤層(以下、「発色剤層」
と言うことがある)と、顕色剤を含む顕色剤層(以下、
「顕色剤層」と言うことがある)とを別々の支持体の表
面又は同一支持体の別の表面に形成し、発色剤層と顕色
剤層とを接触させて使用するノーカーボン紙型記録材料
と、支持体の同一表面上に発色剤を含有するマイクロカ
プセルと顕色剤とを含む自己発色層を設けた、所謂、自
己発色型感圧記録材料(又は、プレスタイプ紙、セルフ
コンテインド紙)と呼ばれるものとがある。
【0004】ノーカーボン紙型記録材料は、発色剤層を
支持体(一般に紙である)の片面に形成して上用紙と
し、支持体の片面に発色剤層を形成しその反対側の面に
顕色剤層を形成して中用紙とし、顕色剤層を支持体の片
面に形成して下用紙とし、発色剤層と顕色剤層とを接触
させて使用される。
【0005】また、自己発色型感圧記録材料は、自己発
色層が設けられた面に圧力を加えると、マイクロカプセ
ルが破壊されて発色剤と顕色剤とが反応して自己発色層
に発色像が形成されるので、自己発色型感圧記録材料の
自己発色層の上に普通紙を載せて普通紙の上から筆記
具、タイプ等で文字等の画像を記録し、感圧記録材料の
自己発色層に発色像を形成する場合、自己発色型感圧記
録材料の自己発色層にインキリボンを使用しないで直接
タイプ、プリンタ等により印字して発色像を形成する場
合、OCR用の印字をする場合等に用いられている。更
に、複数枚のコピーを作る場合、支持体の一方の面に自
己発色層を設け、その反対側の面に発色剤層を形成した
自己発色型感圧記録材料を、支持体の片面に発色剤層を
設けその反対側の面に顕色剤層を設けた中用紙又は支持
体の片面に顕色剤層を設けた下用紙と組み合わせて使用
されることもある。自己発色型感圧記録材料の自己発色
層としては、発色剤を含有するマイクロカプセルを含む
発色剤層と顕色剤を含む顕色剤層とが重層されている二
層タイプと、同一層内に発色剤を含有するマイクロカプ
セルと顕色剤とを含む一層タイプとがある。
【0006】一方、このようなマイクロカプセルを含む
感熱記録材料としては、例えば、特開昭63−2656
82号及び特開平1−105782号公報に記載されて
いるような、発色剤を含有するマイクロカプセルと顕色
剤とを含む感熱層を支持体上に形成した感熱記録材料が
ある。このマイクロカプセルを含む感熱記録材料は、O
HP用に設計できるとか多色の感熱記録材料に設計でき
る等の利点を有するものである。
【0007】上記のような記録材料に含まれるマイクロ
カプセルには、発色剤が溶媒に溶解されて含有されてい
る。この溶媒としては、使用される発色剤を溶解し得る
物質が使用され、一般に灯油、パラフィン、ナフテン
油、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、
塩素化パラフィン、アルキル化ナフタレン、ジアリール
アルカン、フタル酸エステル等が使用されている。しか
しながらこのような溶媒は一般に悪臭乃至不快臭を有す
るものが多く、環境汚染あるいは製造時、使用時に人体
への悪影響が懸念されるような、エコロジー的に好まし
くないものも含まれている。
【0008】特開昭50−90409号公報には、発色
剤溶液を含有するマイクロカプセル層を支持体上に設け
ることにより感圧記録紙を製造する際に、発色剤を10
5〜260℃に加熱された動物又は植物油に溶解するこ
とを特徴とする感圧記録紙の製造方法が開示されてい
る。
【0009】上記の方法に於て使用される動物油及び植
物油は天然物であり食用にも使用できるものであり、悪
臭乃至不快臭がなく、エコロジー的に安全な物質であ
り、しかも比較的安価であるので、上記マイクロカプセ
ル中の発色剤溶液の溶媒として好ましい溶媒である。
【0010】しかしながら、動物油及び植物油は一般に
使用される発色剤に対する溶解力が小さく、発色剤溶液
中の発色剤の濃度を高くすることが困難であり、記録材
料の発色濃度が低いという問題がある。上記の方法に於
ては、105〜260℃のような高温で発色剤を動物油
又は植物油に溶解しているが、動物油又は植物油を高温
に加熱すると酸化されて変質し易く、不快臭乃至悪臭を
発するようになる恐れもあるという問題点もある。更
に、発色剤によっては発色性が阻害される(減感され
る)場合もある。
【0011】本出願人は、上記植物油を用いて発色性の
向上した記録材料として、上記植物油等のグリセライド
と植物油に溶解する特定のフルオラン化合物あるいは特
定のインドリルフタリドもしくはインドリルアザフタリ
ドを内包したマイクロカプセルからなる記録材料を既に
出願している(特願平5−196132号及び特願平5
−187227号)。
【0012】発色剤を植物油に溶解する際、前記のよう
に高温での加熱は好ましくないが、更に、加熱によって
も発色剤が植物油に完全に溶解していない場合があり、
このようにして得られるマイクロカプセルを用いた記録
材料は、発色時の濃度が充分に高くないとの問題があ
る。また、植物油を溶媒として使用しても、使用できる
発色剤は、その種類及び使用量においてできるだけ制限
されることなく、大きい自由度が有ることが好ましい。
更に、上記植物油に適した発色剤を用いても、溶媒への
溶解は、できるだけ低温である方が好ましく、また短時
間で溶解できる方が製造上有利であることは当然であ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
受容性顕色剤との接触により発色する電子供与性発色剤
を溶解するための溶媒として植物油を使用し、且つ種々
な発色剤を使用することが可能なマイクロカプセルを簡
便に製造することができるマイクロカプセルの製造方法
を提供することにある。また本発明の目的は、電子受容
性顕色剤との接触により発色する電子供与性発色剤を溶
解するための溶媒として植物油を使用し、かつ記録材料
に用いた時の発色濃度を向上させることができ、そして
発色汚れを低減させることができるマイクロカプセルを
容易に製造することができるマイクロカプセルの製造方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の
(1)〜(3)の工程: (1)電子供与性発色剤を、10〜60重量%のオレイ
ン酸残基含有量の脂肪酸残基組成を有する植物油及び該
植物油100重量部に対して5〜100重量部の量の沸
点40〜95℃の有機溶剤からなる混合溶媒に溶解させ
て発色剤溶液を調製する工程、(2)該発色剤溶液を保
護コロイド水溶液中に乳化させて発色剤の乳化液を調製
する工程、及び(3)該乳化液にカプセル壁形成物質を
添加し、そして得られた乳化液を加熱して上記有機溶剤
を除去しながら該カプセル壁形成物質を重合させること
によりカプセル壁を形成する工程からなることを特徴と
する発色剤含有マイクロカプセルの製造方法;及びこの
方法により得られる発色剤含有マイクロカプセルを含む
乳化液を、塗布、乾燥することからなるマイクロカプセ
ルシートの製造方法により達成することができる。
【0015】本発明の上記マイクロカプセルの製造方法
の好適な態様は下記の通りである。 1)上記カプセル壁形成物質が、メラミンとホルムアル
デヒド、メラミン/ホルムアルデヒド初期縮合物、尿素
とホルムアルデヒドまたはゼラチンとアラビアゴムとホ
ルムアルデヒドである上記製造方法。 2)上記有機溶剤の除去を、減圧下に行なう上記製造方
法。 3)電子供与性発色剤が上記溶媒中に3〜12重量%溶
解されている上記製造方法。 4)上記の電子供与性発色剤が、クリスタルバイオレッ
トラクトン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、フルオ
ラン化合物、インドリルフタリド化合物およびインドリ
ルアザフタリド化合物からなる群より選ばれる少なくと
も一種である上記製造方法。
【0016】上記目的は、下記の(1)〜(3)の工
程: (1)電子供与性発色剤を、10〜60重量%のオレイ
ン酸残基含有量の脂肪酸残基組成を有する植物油及び該
植物油100重量部に対して5〜100重量部の量の沸
点40〜95℃の有機溶剤からなる混合溶媒に溶解さ
せ、さらに該混合溶媒に互いに重合してカプセル壁を形
成する物質のうち油溶性の物質を溶解させて発色剤溶液
を調製する工程、(2)該発色剤溶液を保護コロイド水
溶液中に乳化させて発色剤の乳化液を調製する工程、及
び(3)該乳化液に、さらに上記カプセル壁形成物質の
うち水溶性の物質を添加し、そして得られた乳化液を加
熱して上記有機溶剤を除去しながら該カプセル壁形成物
質を重合させることによりカプセル壁を形成する工程か
らなることを特徴とする発色剤含有マイクロカプセルの
製造方法;及びこの方法により得られる発色剤含有マイ
クロカプセルを含む乳化液を、塗布、乾燥することから
なるマイクロカプセルシートの製造方法により達成する
ことができる。
【0017】本発明の好適な態様は下記の通りである。 1)上記カプセル壁形成物質のうちの油溶性物質が、多
価イソシアネートまたは多価イソシアネートと多価ヒド
ロキシ化合物(好ましくは多価イソシアネートと多価ヒ
ドロキシ化合物)である上記製造方法。 2)上記カプセル壁形成物質のうちの水溶性物質が、
水、多価ヒドロキシ化合物及び多価アミンから選ばれる
少なくとも一種(好ましくは水及び多価アミン化合物)
である上記製造方法。 3)上記有機溶剤の除去を、減圧下に行なう上記製造方
法。 4)上記カプセル壁形成物質のうちの油溶性物質が、水
添キシリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体ま
たはイソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート体
である上記製造方法。 5)電子供与性発色剤が上記溶媒中に3〜12重量%溶
解されている上記製造方法。 6)上記の電子供与性発色剤が、クリスタルバイオレッ
トラクトン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、フルオ
ラン化合物、インドリルフタリド化合物およびインドリ
ルアザフタリド化合物からなる群より選ばれる少なくと
も一種である上記製造方法。
【0018】本発明のマイクロカプセルの製造方法は、
溶媒に溶解された電子供与性発色剤を保護コロイド水溶
液に乳化後、カプセル壁を形成する方法において、電子
供与性発色剤を植物油に溶解する際、低沸点の有機溶剤
を植物油の補助溶剤として用いることに特徴を有する。
これにより、植物油を使用したマイクロカプセルの簡便
に製造することができ、またこのカプセルを記録材料に
用いることにより発色濃度を向上させることができる。
本発明のマイクロカプセルを用いた記録材料は、その形
態は特に限定されない。即ち、上記記録材料は、前記の
ような発色剤層と顕色剤層とが別々の支持体の表面又は
支持体の別の表面に形成されたノーカーボン紙型感圧記
録材料、支持体の同一表面上に発色剤を含有するマイク
ロカプセルと顕色剤とを含む自己発色層が設けられた自
己発色型感圧記録材料、及び発色剤を含有するマイクロ
カプセルと顕色剤とを含む感熱層が支持体上に形成され
た感熱記録材料の何れの形態のものであってもよい。
【0019】本発明のマイクロカプセルの製造方法は、
例えば以下のように実施することができる。本発明に於
て、発色剤を溶解するため使用される溶媒は、10〜6
0重量%のオレイン酸残基含有量の脂肪酸残基組成を有
する植物油である。このような植物油としては、例え
ば、大豆油(脂肪酸組成中のオレイン酸残基含有量(O
A)=20〜35重量%)、トウモロコシ油(OA=2
5〜45重量%)、ナタネ油(OA=10〜35重量
%)、綿実油(OA=15〜30重量%)、ゴマ油(O
A=35〜46重量%)、落花生油(OA=35〜60
重量%)、ヒマワリ油(OA=15〜35重量%)等を
挙げることができる。中でも特に、大豆油、トウモロコ
シ油、ナタネ油、綿実油等が、使用される発色剤の溶解
性が高い、顕色剤と反応させたときの発色性が高い、工
業的に容易に入手できる等の点で好ましい。これらの植
物油は単独で使用しても混合して使用してもよい。
【0020】オリーブ油(OA=70〜85重量%)等
のように、脂肪酸残基組成中のオレイン酸残基含有量が
60重量%より大きい植物油は、発色剤を溶解する力
(溶解力)が低く好ましくない。
【0021】本発明に於ては、上記植物油と共に低沸点
の有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、沸点が4
0〜95℃の範囲にあるもので、植物油の5〜100重
量%の量で使用される。有機溶剤の例としては、アセト
ン(沸点56℃)、メチルエチルケトン(沸点80
℃)、イソプロピルメチルケトン(沸点94℃)、イソ
酪酸メチル(沸点92℃)、イソアミルメチルエーテル
(沸点91℃)、エチルイソブチルエーテル(沸点79
℃)、エチルイソプロピルエーテル(沸点54℃)、エ
チルプロピルエーテル(沸点64℃)、塩化t−アミル
(沸点86℃)、塩化エチレン(沸点84℃)、塩化イ
ソブチル(沸点69℃)、塩化ブチル(沸点78℃)、
塩化エチリデン(沸点57℃)、塩化プロピル(沸点4
6℃)、塩化メチレン(沸点42℃)、ギ酸エチル(沸
点54℃)、ギ酸プロピル(沸点81℃)、クロルメチ
ルメチルエーテル(沸点59℃)、クロルギ酸メチル
(沸点71℃)、酢酸メチル(沸点57℃)、酢酸エチ
ル(沸点77℃)、酢酸イソプロピル(沸点88℃)、
1,1−ジクロルプロパン(沸点86℃)、トリクロル
エチレン(沸点87℃)、プロピオン酸メチル(沸点8
0℃)及びプロピルエーテルを挙げることができる。こ
れらの中で、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチ
ル、酢酸エチル及び酢酸イソプロピルが好ましい。
【0022】有機溶剤の沸点は、50〜95℃の範囲が
好ましく、更に55〜90℃の範囲が好ましい。有機溶
剤の使用量は、植物油の10〜80重量%の範囲が好ま
しく、更に10〜60重量%の範囲が好ましい。これら
の溶剤は、発色剤を溶解後は必要なものではないので、
カプセル形成時に除去される。しかしながら、これらの
溶剤は沸点が低いので、カプセル形成するまでにある程
度除去されているので、特に沸点の低い溶剤は、カプセ
ル形成時の加熱で除去することができる。また沸点の比
較的高い溶剤を使用した場合あるいは溶剤の使用量が多
い場合、または除去を短時間で行ないたい場合は、減圧
により吸引されて除去される。
【0023】本発明に於て使用される発色剤は、上記植
物油及び低沸点の有機溶剤の混合溶媒に溶解する限り公
知の発色剤を使用することができる。本発明の発色剤と
しては、上記植物油に溶解し易い下記の一般式(1)で
表されるインドリルフタリド化合物又はインドリルアザ
フタリド化合物
【0024】
【化1】
【0025】(但し、R1 及びR2 はそれぞれ独立に、
炭素数1〜6のアルキル基又はシクロアルキル基を表
し、R3 は炭素数1〜6のアルキル基を表し、R4 は置
換基として炭素数1〜4のアルコキシ基を有していても
よい炭素数1〜12のアルキル基を表し、R1 、R2
3 及びR4 で表される基の合計炭素数が10以上であ
り、環Aは無置換のベンゼン環又はピリジン環を表す) 及び下記一般式(2)で表わされるフルオラン化合物
【0026】
【化2】
【0027】(但し、R1 は炭素数1〜4のアルキル基
を表し、R2 は炭素数4〜12の分枝鎖アルキル基又は
テトラヒドロフルフリル基を表し、R1 とR2 とは同一
であることはなく、R3 及びR4 はそれぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子又はメチル基を表す)が好まし
い。
【0028】前記一般式(1)で表されるインドリルフ
タリド化合物又はインドリルアザフタリド化合物は、前
記のような植物油に対する溶解性が大きく、顕色剤と反
応して生成する発色像の濃度が大きく、そして容易に且
つ安価に合成することができる化合物である。
【0029】前記一般式(1)で表されるインドリルフ
タリド化合物の特に好ましい具体例としては、3−(4
−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1
−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−3−(1−n−ヘキシル−2−メチルインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−n−ペンチル−2
−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−
ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−
n−デシル−2−メチルインドール−3−イル)フタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−[1−(2−エチルヘキシル)−2−メチル
インドール−3−イル]フタリド、3−(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−イソペン
チル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3
−(4−ジプロピルアミノ−2−プロポキシフェニル)
−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)フタリド、3−(4−ジブチルアミノ−2−ブトキ
シフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)フタリド、3−(4−ジブチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジヘキ
シルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−メチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−
(4−ジブチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−
(1−β−エトキシエチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−ブ
トキシフェニル)−3−(1−n−ブチル−2−メチル
インドール−3−イル)フタリド、3−(4−N−エチ
ル−N−イソブチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
フタリド等を挙げることができる。
【0030】前記一般式(1)で表されるインドリルア
ザフタリド化合物の特に好ましい具体例としては、3−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−
(1−n−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−又は−7−アザフタリド、3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−n−ヘ
キシル−2−メチルインドール−3−イル)−4−又は
−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−
エトキシフェニル)−3−(1−n−デシル−2−メチ
ルインドール−3−イル)−4−又は−7−アザフタリ
ド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−[1−(2−エチルヘキシル)−2−メチル
インドール−3−イル]−4−又は−7−アザフタリ
ド、3−(4−ジブチルアミノ−2−ブトキシフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−又は−7−アザフタリド、3−(4−ジブ
チルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−β−
エトキシエチル−2−メチルインドール−3−イル)−
4−又は−7−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミ
ノ−2−ブトキシフェニル)−3−(1−n−ブチル−
2−メチルインドール−3−イル)−4−又は−7−ア
ザフタリド、3−(4−N−エチル−N−イソブチルア
ミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2
−メチルインドール−3−イル)−4−又は−7−アザ
フタリド等を挙げることができる。
【0031】前記一般式(2)で表されるフルオラン化
合物の特に好ましい具体例としては、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−
N−イソペンチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−メチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−
N−イソペンチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−イソヘキシルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル
−N−(2−エチルヘキシル)アミノフルオラン、2−
トルイジノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イソブ
チルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−N−エチル−N−(2−エチルデシル)アミノフルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−プロピル−
N−イソブチルアミノフルオラン、2−(o−クロロア
ニリノ)−6−N−エチル−N−イソブチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−エチル−
N−(sec−ブチル)アミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒドロフ
ルフリルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−N−メチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ
フルオラン等を挙げることができる。
【0032】本発明に於て、色相調整の目的で、一般式
(1)で表されるインドリルフタリド化合物又はインド
リルアザフタリド化合物及び/又は一般式(2)で表さ
れるフルオラン化合物と共に、よく知られているトリフ
ェニルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合物、
フェノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化合
物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミンラクタム系
化合物、トリフェニルメタン系化合物、トリアゼン系化
合物、スピロピラン系化合物等の各種の発色剤を併用す
ることができる。また、上記発色剤溶液中の発色剤の濃
度は植物油に対して、3〜12重量%、特に3〜8重量
%であることが好ましい。
【0033】本発明の製造方法は、上記植物油及び低沸
点溶剤の混合溶媒に上記発色剤を溶解して得られる発色
剤溶液を、保護コロイド水溶液中に乳化し、そしてカプ
セル形成することにより行なわれる。以下の本発明の製
造方法を詳細に説明する。マイクロカプセルを外部重合
法あるいは(複合)コアセルベーション法等によって作
製する場合は、例えば下記(1)〜(3)に従って行な
われる。 (1)発色剤を上記植物油及び植物油の5〜100重量
%の量の低沸点有機溶剤の混合溶媒に攪拌下に投入し、
加熱しながら溶解させて発色剤溶液を調製する。溶解さ
せる時の加熱は、植物油が変性しないように100℃以
下にて行なうことが好ましい。また発色剤の濃度は植物
油に対して、3〜12重量%であることが好ましい。 (2)得られた発色剤溶液を保護コロイド水溶液中に高
速攪拌下に投入し、乳化分散させて発色剤の乳化液を調
製する。この段階で次工程で添加されるカプセル壁形成
物質の一部又は全部を添加しても良い。乳化を容易にす
るために界面活性剤を添加しても良い。保護コロイドと
し使用されるゼラチン、アラビアゴム等は、保護コロイ
ドの機能を有すると共に、乳化後、次工程でpH調整に
よりコアセルベーション法によりカプセル壁を形成する
こともできる。 (3)乳化液に、カプセル壁形成物質を攪拌下に添加
し、次いで加熱によりこれらの物質を重合させてカプセ
ル壁を形成する。この際、有機溶剤をほぼ完全に除去さ
せる。除去は、重合させるための加熱により行なうこと
もできるが、温度が低い場合は、減圧下に吸引すること
により行なうことが製造時間の短縮に観点からも好まし
い。特に温度が低い場合、溶剤が多い場合等は、減圧が
必要となる。加熱は一般に50〜80℃、0.5〜3時
間行なわれる。減圧は、50〜200mmHgの真空度
が好ましい。 上記添加されるカプセル壁形成物質としては、メラミン
とホルムアルデヒド、メラミン/ホルムアルデヒド初期
縮合物、尿素とホルムアルデヒド、尿素/ホルムアルデ
ヒドの初期縮合物、及びゼラチンとアラビアゴム用のホ
ルムアルデヒドが使用される。
【0034】保護コロイドの材料としては、ゼラチン、
アラビアゴム、カゼイン、カルボキキシメチルセルロー
ス、デンプン及びポリビニルアルコールを挙げることが
できる。また、乳化分散を容易にあるいは良好に行なう
ことができるように、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン
硫酸塩等の陰イオン界面活性剤、及びポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸等の非イオン性
界面活性剤を併用しても良い。
【0035】マイクロカプセルを界面重合法によって作
製する場合は、例えば下記(1)〜(3)に従って行な
われる。 (1)発色剤を上記植物油及び植物油の5〜100重量
%の量の低沸点有機溶剤の混合溶媒に攪拌下に投入し、
加熱しながら溶解させ、更に互いに重合してカプセル壁
を形成する物質(油溶性物質及び水溶性物質)のうちの
油溶性物質を溶解させて発色剤溶液を調製する。溶解さ
せる時の加熱は、植物油が変性しないように100℃以
下にて行なうことが好ましい。また発色剤の濃度は植物
油に対して、3〜12重量%であることが好ましい。ま
た、油溶性物質は一般に反応性が高いので、発色剤溶液
を冷却してから添加することが好ましい。 (2)得られた発色剤溶液を保護コロイド水溶液中に高
速攪拌下に投入し、乳化分散させて発色剤の乳化液を調
製する。この段階で次工程で添加されるカプセル壁形成
物質の一部又は全部を添加しても良い。乳化を容易にす
るために界面活性剤を添加しても良い。 (3)乳化液に、カプセル壁形成物質の水溶性物質を攪
拌下に添加して、ついで加熱(あるいは触媒も併用し
て)によりこれらのカプセル壁形成物質を重合させてカ
プセル壁を形成する。この際、有機溶剤をほぼ完全に除
去させる。除去は重合させるための加熱により行なうこ
ともできるが、温度が低い場合は、減圧下に吸引するこ
とにより行なうことが製造時間の短縮に観点からも好ま
しい。特に温度が低い場合、溶剤が多い場合等は、減圧
が必要となる。加熱は一般に50〜80℃、0.5〜3
時間行なわれる。減圧は、50〜200mmHgの真空
度が好ましい。
【0036】上記カプセル壁としてポリウレタンウレア
(またはポリウレタン)壁の場合、油溶性物質として多
価イソシアネート及び多価ヒドロキシ化合物、そして水
溶性物質として水及び多価アミンが用いられ、ポリアミ
ド壁の場合、油溶性物質として多塩基酸ハライド(例、
セバコイルクロライド)、そして水溶性物質として多価
アミン(例、1,6−ヘキサメチレンジアミン)が用い
られ、そしてポリエステル壁の場合、油溶性物質として
多塩基酸ハライド(例、セバコイルクロライド)、そし
て水溶性物質としてポリフェノール(例、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)が用いられる。
【0037】本発明の製造方法によって形成されるマイ
クロカプセルの壁材は、熱カブリに対する耐性が大きい
ポリウレタンウレア樹脂が好ましい。発色剤を含有する
ポリウレタンウレア壁材のマイクロカプセルの分散液を
調製する方法を更に詳しく説明すると、例えば、植物油
及び低沸点溶媒に発色剤を溶解した油性溶液に、多価イ
ソシアネート及び多価ヒドロキシ化合物(所望により紫
外線吸収剤)を溶解した溶液を親水性液体中に乳化分散
させ、得られた乳化分散液中に多価アミンを添加し、乳
化分散液中の植物油溶液の液滴をポリウレタンウレア樹
脂で被覆してマイクロカプセル化する方法がある。多価
イソシアネートが多価ヒドロキシ化合物及び多価アミン
と反応する際、通常、一部水とも反応する。多価ヒドロ
キシ化合物と多価アミンとは両方を用いてもよく、何れ
か一方を用いてもよい。多価アミンを用いない場合、一
般に多価イソシアネートと水との反応の割合が増大す
る。
【0038】本発明で使用される多価イソシアネートと
しては、水添キシリレンジイソシアネート(一般に水添
XDIと呼ばれる)のイソシアヌレート体、イソホロン
ジイソシアネート(一般にIPDIと呼ばれる)のイソ
シアヌレート体、4,4′−ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチ
ロールプロパンとの付加物、ヘキサメチレンジイソシア
ネートのビウレット体、ヘキサメチレンジイソシアネー
トのイソシアヌレート体、ポリメチレンポリフェニルイ
ソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネートとトリメチ
ロールプロパンとの付加物、キシリレンジイソシアネー
トとトリメチロールプロパンとの付加物、トリレンジイ
ソシアネートのイソシアヌレート体、水添キシリレンジ
イソシネートとトリメチロールプロパンとの付加体、イ
ソホロンジイソシネートとトリメチロールプロパンとの
付加体、キシリレンジイソシアネートのビウレット体及
びトリス−(p−イソシアネートフェニル)チオホスフ
ァイト等を挙げることができる。
【0039】これらの中で、水添キシリレンジイソシア
ネートのイソシアヌレート体及びイソホロンジイソシア
ネートのイソシアヌレート体が、植物油に対する溶解性
が優れているので好ましい。これら二種の多価イソシア
ネートと芳香族多価イソシアネートを混合して使用する
ことが好ましく、その混合比は、重量で8:2〜2:8
の範囲(本発明:芳香族)が好ましく、特に、7:3〜
3:7の範囲が好ましい。
【0040】多価イソシアネートと重合する化合物は、
水、多価ヒドロキシ化合物及び/又は多価アミンであ
る。上記の多価ヒドロキシ化合物の具体例としては、脂
肪族又は芳香族の多価アルコール、ヒドロキシポリエス
テル、ヒドロキシポリアルキレンエーテル、多価アミン
のアルキレンオキサイド付加物等を挙げることができ
る。
【0041】また上記の多価アミン化合物は、分子中に
二個以上の−NH−基又は−NH2基を有し、親水性液
体に可溶性である化合物である。この多価アミン化合物
の具体例としては、エチレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミン、1,3−プロピレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノナフタレン、
キシリレンジアミン等が挙げられる。
【0042】上記のようにして調製されたマイクロカプ
セルの分散液はそのまま発色剤層形成用塗布液とする
か、又はこのマイクロカプセル分散液に更にバインダ
ー、カプセル保護剤等を添加して発色剤層形成用塗布液
を調製し、それ自体公知の方法によって支持体上に塗布
し、乾燥することによりノーカーボン紙型感圧記録材料
の発色剤層を形成する。こうしてマイクロカプセルシー
トを得ることができる。バインダーとしては水溶性バイ
ンダー、ラテックス系バインダー等を使用することがで
き、カプセル保護剤としては、セルロース粉末、デンプ
ン粒子、タルク等を使用することができる。
【0043】支持体としては、従来感圧記録材料、感熱
記録材料の支持体として使用されているどのような支持
体、例えば、木材パルプからの紙、この紙を表面処理し
た紙、プラスチックス材料からの合成紙、プラスチック
スフィルム等を使用することができる。
【0044】支持体に塗布する発色剤の最終塗布量は、
0.05〜0.30g/m2 、好ましくは0.08〜
0.20g/m2 が適当である。
【0045】ノーカーボン紙型感圧記録材料の顕色層に
含有される顕色剤としては、酸性白土、活性白土、アタ
パルジャイト、ゼオライト、ベントナイト、カオリンの
ような粘土物質、芳香族カルボン酸(例えば、サリチル
酸の誘導体)の金属塩、フェノールホルムアルデヒド樹
脂等を挙げることができる。エコロジーの面からは顕色
剤は粘土物質であることが好ましい。
【0046】上記顕色剤層を形成するための塗布液は、
それ自体公知の方法により調製することができ、例え
ば、この塗布液には更に、バインダーとして、スチレン
−ブタジエン共重合体ラテックス、酢酸ビニル系ラテッ
クス、アクリル酸エステル系ラテックス、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸、無水マレイン酸−スチレン
−共重合体、デンプン、カゼイン、アラビアゴム、ゼラ
チン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース
等の合成又は天然高分子物質が含有されていてもよい。
前記のような支持体上への顕色剤層の形成もそれ自体公
知の方法により行うことができる。
【0047】支持体に塗布する顕色剤の最終塗布量は、
0.1g/m2 〜4.0g/m2 、好ましくは0.2g
/m2 〜3.0g/m2 が適当である。
【0048】上記のようにして得られらたマイクロカプ
セルを用いて、上記の製造方法に従ってノーカーボン紙
型感圧記録材料を製造することができる。
【0049】以上、ノーカーボン紙型感圧記録材料につ
いて本発明で得られたマイクロカプセルを用いた記録材
料を、ノーカーボン紙型感圧記録材料を中心に説明した
が、前記のような自己発色型感圧記録材料及び感熱記録
材料についても、上記マイクロカプセルの製造方法に於
て相違する以外はそれぞれについて従来公知の記録材料
と同様に構成し、同様にして製造することができる。
【0050】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明する。
【0051】[実施例1] (青発色系の発色剤マイクロカプセルシートの作成) [発色剤層形成用塗布液の調製]ポリビニルスルホン酸
の一部ナトリウム塩(ナショナルスターチ(株)製、V
ERSA、TL500;平均分子量500000)5g
を約80℃の熱水95gに攪拌しながら添加して溶解し
た後、冷却した。水溶液のpHは2〜3であり、これに
20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を加えてpH4.
0に調整して、ポリビニルスルホン酸の一部ナトリウム
塩の5重量%水溶液を得た。発色剤として、クリスタル
バイオレットラクトン4g、ベンゾイルロイコメチレン
ブルー2g及び3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキ
シフェニル)−3−(2−メチル−1−オクチル−3−
インドリイル)−4−アザフタリド2gを、菜種油10
0gと酢酸エチル50gの混合溶剤に70℃で1時間加
熱して溶解した。得られた油性液を、前記ポリビニルス
ルホン酸の一部ナトリウム塩の5重量%水溶液100g
に乳化分散して、平均直径5.0μmの粒子サイズを有
する乳化液を調製した。
【0052】別に、メラミン6g及び37重量%ホルム
アルデヒド水溶液11gを60℃で30分加熱攪拌し
て、透明なメラミンとホルムアルデヒド及びメラミン/
ホルムアルデヒド初期縮合物の混合水溶液(初期縮合物
溶液)を得た。この水溶液のpHは6〜8であった。こ
の初期縮合物溶液を前記乳化液に添加して混合し、攪拌
しながら3.6重量%の塩酸溶液でpHを6.0に調節
し、液温を65℃に上げ、360分間攪拌を続けてカプ
セルを形成させ、カプセル液を得た。カプセル化反応
中、反応容器内を真空ポンプにより吸引して100〜1
30mmHgの圧力に維持して、酢酸エチルを除去し
た。このカプセル液を室温まで冷却し、20重量%の水
酸化ナトリウム水溶液でpH9.0に調整した。このカ
プセル液に、10重量%のポリビニルアルコール200
g、カルボキシ変性SBRラテックスを固形分として2
0g及びデンプン粒子(平均粒径20μm)50gを添
加した。次いで水を添加して固形分濃度を20重量%に
調節し、発色剤を含有するマイクロカプセルを含む発色
剤層形成用塗布液を調製した
【0053】[発色剤マイクロカプセルシートの作製]
40g/m2 の原紙の片面に、上記発色剤層形成用塗布
液を4.0g/m2 の固形分が塗布されるようにエアー
ナイフコーターを使用して塗布し、乾燥して、発色剤シ
ートを作製した。この発色剤シートは臭気が非常に少な
いものであった。
【0054】[顕色剤層形成用塗布液Aの調製]活性白
土200g、炭酸カルシウム20g、炭酸マグネシウム
8g、ヘキサメタリン酸ナトリウム1g、20%水酸化
ナトリウム20g及び水500gの混合物を、ケディー
ミルを用いて分散させた。得られた分散液に、カルボキ
シ変性SBRラテックスを固形分として40g及び10
%デンプン水溶液60gを添加して、顕色剤層形成用塗
布液Aを調製した。
【0055】[顕色剤シートAの作製]40g/m2
原紙の片面に、上記顕色剤層形成用塗布液Aを6.0g
/m2の固形分が塗布されるようにエアーナイフコータ
ーを使用して塗布し、乾燥して、顕色剤シートAを作製
した。
【0056】[実施例2] [発色剤マイクロカプセルシートの作製]実施例1にお
ける発色剤層形成用塗布液の調製の際に、酢酸エチルの
代わりに同量のメチルエチルケトンを使用した以外は実
施例1と同様にして調製した発色剤層形成用塗布液を使
用して、実施例1と同様にして発色剤シートを作製し
た。この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであっ
た。
【0057】[実施例3] [発色剤マイクロカプセルシートの作製]実施例1にお
ける発色剤層形成用塗布液の調製の際に、酢酸エチルの
代わりに同量の酢酸イソプロピルを使用した以外は実施
例1と同様にして調製した発色剤層形成用塗布液を使用
して、実施例1と同様にして発色剤シートを作製した。
この発色剤シートは臭気が非常に少ないものであった。
【0058】[比較例1] [発色剤マイクロカプセルシートの作製]実施例1にお
ける発色剤層形成用塗布液の調製の際に酢酸エチルを使
用しなかった以外は実施例1と同様にして調製した発色
剤層形成用塗布液を使用して、実施例1と同様にして発
色剤シートを作製した。この発色剤シートは臭気が非常
に少ないものであった。
【0059】[実施例4] [発色剤層形成用塗布液の調製]発色剤として、クリス
タルバイオレットラクトン4.0g、3−(4−ジエチ
ルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−n−オ
クチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド
2.0g及びベンゾイルロイコメチレンブルー1.0g
を、トウモロコシ油100gおよび酢酸エチル30gの
混合溶媒に60℃で1時間加熱して溶解した。得られた
油性液に多価イソシアネートとしてポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネート(日本ポリウレタン株式会社製、
商品名「ミリオネートMR200」、固形分100%)
10g及びイソホロンジイソシアネートのイソシアヌレ
ート体(武田薬品(株)製、商品名「タケネートD−1
47N」、75重量%酢酸エチル溶液))10g並びに
アミンのアルキレンオキサイド付加物としてエチレンジ
アミンのブチレンオキサイド付加物(エチレンジアミン
に対するブチレンオキサイドの付加モル数16.8モ
ル、分子量1267)3.0gを溶解し、一次溶液を調
製した。
【0060】次に、水140gにポリビニルアルコール
10g及びカルボキシメチルセルロース5gを溶解して
二次溶液を調製した。二次溶液を激しく攪拌しながら、
これに上記一次溶液を注いで水中油滴型エマルジョンを
形成させた。オイルドロップレットのサイズが7.0μ
mになったところで攪拌を弱め、次いでこの乳化物中に
5重量%のテトラエチレンペンタミン水溶液6gと20
℃の水100gを添加した後、系の温度を徐々に70℃
にまで上昇させ、この温度で90分間維持した。カプセ
ル化反応中、反応容器内を真空ポンプにより吸引して1
00〜130mmHgの圧力に維持して、酢酸エチルを
除去した。
【0061】このようにして得られたカプセル液にポリ
ビニルアルコールの15%水溶液80g、カルボキシ変
性SBRラテックスを固形分として20g及びデンプン
粒子(平均粒径15μm)60gを添加した。次いで水
を添加して固形分濃度を20重量%に調節し、発色剤を
含有するマイクロカプセルを含む発色剤層形成用塗布液
を調製した。
【0062】[発色剤マイクロカプセルシートの作製]
50g/m2 の原紙の片面に、上記発色剤層形成用塗布
液を3.6g/m2 の固形分が塗布されるようにエアー
ナイフコーターを使用して塗布し、乾燥して、発色剤シ
ートを作製した。この発色剤シートは臭気が非常に少な
いものであった
【0063】[顕色剤層形成用塗布液Aの調製および顕
色剤シートAの作製]実施例1と同様にして作製した。
【0064】[比較例2] [発色剤マイクロカプセルシートの作製]実施例4にお
ける発色剤層形成用塗布液の調製の際に酢酸エチルを使
用しなかった以外は実施例4と同様にして調製した発色
剤層形成用塗布液を使用して、実施例1と同様にして発
色剤シートを作製した。この発色剤シートは臭気が非常
に少ないものであった。
【0065】[評価試験] (1)発色汚れ 得られた発色剤シートと顕色剤シートAとを、発色剤層
と顕色剤層とを接触させて重ね、これに50kg/cm
2 の荷重圧をかけ、室温下で1週間放置した後、顕色剤
層面のスポット状の発色汚れの有無を目視で観察した。 (2)発色濃度 得られた発色剤シートと顕色剤シートAとを、発色剤層
と顕色剤層とを接触させて重ね、これに300kg/c
2 の荷重圧をかけて顕色剤層に発色像を形成させ、室
温下で24時間放置した後、顕色剤層の発色像の濃度
(D)をマクベス反射濃度計を使用して測定した。上記
結果を表1に示す。
【0066】
【表1】 表1 ────────────────────────── 発色汚れ 発色濃度 (D) ────────────────────────── 実施例1 無し 0.78 実施例2 無し 0.77 実施例3 無し 0.77 ────────────────────────── 比較例1 有り 0.55 ────────────────────────── 実施例4 無し 0.75 ────────────────────────── 比較例1 有り 0.47 ──────────────────────────
【0067】実施例で作製された記録材料は、何れも臭
気の非常に少ないものであり、顕色剤シートと組み合わ
せて使用したとき、発色汚れがなく、発色濃度の高いも
のであった。これは、発色剤を植物油に溶解させる際、
低沸点の有機溶剤を使用しているため、発色剤が完全に
溶解した形で、カプセル化が行なわれ、かつマイクロカ
プセルのカプセル壁が緻密な膜が形成されているためと
考えられる。一方、発色剤を植物油に溶解させる際、低
沸点の有機溶剤を使用しないで形成されたマイクロカプ
セルは発色汚れがあり、また発色濃度も充分でない。
【0068】
【発明の効果】本発明の製造方法により、植物油に溶け
難いと考えられていた発色剤でも溶解させることが可能
となり、マイクロカプセルに内包できる発色剤の選択の
自由度が極めて増大している。従って、本発明の方法に
より得られるマイクロカプセルを記録材料に用いること
により、高い発色濃度の種々な色相の記録材料を作製す
ることができる。また、発色剤の溶解状態が良好である
ことからカプセル壁も緻密なものとなり、発色汚れも少
ないとの利点を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 13/10 B41M 5/136 9342−4D B01J 13/02 D 9342−4D G B41M 5/12 103

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)〜(3)の工程: (1)電子供与性発色剤を、10〜60重量%のオレイ
    ン酸残基含有量の脂肪酸残基組成を有する植物油及び該
    植物油100重量部に対して5〜100重量部の量の沸
    点40〜95℃の有機溶剤からなる混合溶媒に溶解させ
    て発色剤溶液を調製する工程、 (2)該発色剤溶液を保護コロイド水溶液中に乳化させ
    て発色剤の乳化液を調製する工程、及び (3)該乳化液にカプセル壁形成物質を添加し、そして
    得られた乳化液を加熱して上記有機溶剤を除去しながら
    該カプセル壁形成物質を重合させることによりカプセル
    壁を形成する工程からなることを特徴とする発色剤含有
    マイクロカプセルの製造方法。
  2. 【請求項2】 支持体上に、請求項1の方法により得ら
    れる発色剤含有マイクロカプセルを含む乳化液を、塗
    布、乾燥することからなるマイクロカプセルシートの製
    造方法
  3. 【請求項3】 下記の(1)〜(3)の工程: (1)電子供与性発色剤を、10〜60重量%のオレイ
    ン酸残基含有量の脂肪酸残基組成を有する植物油及び該
    植物油100重量部に対して5〜100重量部の量の沸
    点40〜95℃の有機溶剤からなる混合溶媒に溶解さ
    せ、さらに該混合溶媒に互いに重合してカプセル壁を形
    成する物質のうち油溶性の物質を溶解させて発色剤溶液
    を調製する工程、 (2)該発色剤溶液を保護コロイド水溶液中に乳化させ
    て発色剤の乳化液を調製する工程、及び (3)該乳化液に、さらに上記カプセル壁形成物質のう
    ち水溶性の物質を添加し、そして得られた乳化液を加熱
    して上記有機溶剤を除去しながら該カプセル壁形成物質
    を重合させることによりカプセル壁を形成する工程から
    なることを特徴とするマイクロカプセルの製造方法。
  4. 【請求項4】 支持体上に、請求項3の方法により得ら
    れる発色剤含有マイクロカプセルを含む乳化液を、塗
    布、乾燥することを特徴とするマイクロカプセルシート
    の製造方法。
JP6309636A 1994-11-17 1994-11-17 発色剤含有マイクロカプセルの製造方法及びマイクロカプセルシートの製造方法 Withdrawn JPH08142505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6309636A JPH08142505A (ja) 1994-11-17 1994-11-17 発色剤含有マイクロカプセルの製造方法及びマイクロカプセルシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6309636A JPH08142505A (ja) 1994-11-17 1994-11-17 発色剤含有マイクロカプセルの製造方法及びマイクロカプセルシートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08142505A true JPH08142505A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17995428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6309636A Withdrawn JPH08142505A (ja) 1994-11-17 1994-11-17 発色剤含有マイクロカプセルの製造方法及びマイクロカプセルシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08142505A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5880064A (en) Carbonless pressure-sensitive copying paper
JPH09263624A (ja) 発色剤含有マイクロカプセル及びそれを用いた記録材料
US4861748A (en) Recording material
JP3172332B2 (ja) 記録材料
EP0262810B1 (en) Sheet recording material containing dye-forming components
US4800193A (en) Recording material
JP3842384B2 (ja) 発色剤含有マイクロカプセル及びそれを用いた記録材料
JP3112374B2 (ja) 記録材料
JPH1158945A (ja) 感圧記録材料
JPH0788105B2 (ja) 記録材料
JPH08169178A (ja) 記録材料
EP0718116B1 (en) Recording material
JPH115026A (ja) 発色剤含有マイクロカプセル及びそれを用いた記録材料
JPH08142504A (ja) 発色剤含有マイクロカプセル及びそれを用いた記録材料
JP3905241B2 (ja) 感圧記録材料及び感圧記録材料の製造方法
JPH08142506A (ja) 感圧記録材料
JPH10337950A (ja) 発色剤含有マイクロカプセル及びそれを用いた記録材料
JPH08142507A (ja) 感圧記録用シート
JP3844882B2 (ja) 感圧記録材料
JPS6367479B2 (ja)
JPH1158947A (ja) 感圧記録用シート
JPH08337052A (ja) 記録材料
JPH1129620A (ja) 新規なポリイソシアネート化合物及びその溶液組成物
JP3094633B2 (ja) 感圧記録体
JPH08175004A (ja) 記録材料

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020205