JPH08144143A - ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸 - Google Patents
ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸Info
- Publication number
- JPH08144143A JPH08144143A JP28629094A JP28629094A JPH08144143A JP H08144143 A JPH08144143 A JP H08144143A JP 28629094 A JP28629094 A JP 28629094A JP 28629094 A JP28629094 A JP 28629094A JP H08144143 A JPH08144143 A JP H08144143A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- sheath
- loop
- heat
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 14
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 10
- 238000004043 dyeing Methods 0.000 description 8
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 5
- 230000002269 spontaneous effect Effects 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 4
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 4
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 4
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 3
- 238000007730 finishing process Methods 0.000 description 3
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 3
- 239000002759 woven fabric Substances 0.000 description 3
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 2
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 2
- 238000009940 knitting Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000047 product Substances 0.000 description 2
- 238000009987 spinning Methods 0.000 description 2
- 238000009941 weaving Methods 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 229920002292 Nylon 6 Polymers 0.000 description 1
- 229920002302 Nylon 6,6 Polymers 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000000877 morphologic effect Effects 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- -1 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 238000006116 polymerization reaction Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 210000001550 testis Anatomy 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱処理により自発伸長する部分と収縮する部
分とを交互に有する糸条と熱収縮性の糸条からなり,表
面にループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸を提供する。 【構成】 少なくとも2本の糸条からなり,表面にルー
プ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸である。この混繊糸の
主として鞘部を形成する糸条は,熱処理により自発伸長
する部分と収縮する部分とを交互に有している。また,
主として芯部を形成する糸条は,熱収縮性で残留伸度が
50%以下である。
分とを交互に有する糸条と熱収縮性の糸条からなり,表
面にループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸を提供する。 【構成】 少なくとも2本の糸条からなり,表面にルー
プ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸である。この混繊糸の
主として鞘部を形成する糸条は,熱処理により自発伸長
する部分と収縮する部分とを交互に有している。また,
主として芯部を形成する糸条は,熱収縮性で残留伸度が
50%以下である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,熱処理により自発伸長
する部分と収縮する部分とを交互に有する糸条と熱収縮
性の糸条からなり,表面にループ毛羽を有する芯鞘型交
絡混繊糸に関するものである。
する部分と収縮する部分とを交互に有する糸条と熱収縮
性の糸条からなり,表面にループ毛羽を有する芯鞘型交
絡混繊糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表面にループ毛羽やたるみを有する芯鞘
型交絡混繊糸は,いわゆるタスラン加工糸,エアージェ
ット加工糸として知られている。これらはループ,たる
みを有すること等により,織編物にした場合,長繊維で
ありながらスパンライク性,嵩高性のある風合を呈す
る。しかしながら,通常のエアージェット加工糸には糸
条の長手方向に均一な形状のループ毛羽やたるみが形成
されているため,織編物にした場合,嵩高性は全体的に
均一となり,斑効果が要求される分野には対応すること
が困難であった。
型交絡混繊糸は,いわゆるタスラン加工糸,エアージェ
ット加工糸として知られている。これらはループ,たる
みを有すること等により,織編物にした場合,長繊維で
ありながらスパンライク性,嵩高性のある風合を呈す
る。しかしながら,通常のエアージェット加工糸には糸
条の長手方向に均一な形状のループ毛羽やたるみが形成
されているため,織編物にした場合,嵩高性は全体的に
均一となり,斑効果が要求される分野には対応すること
が困難であった。
【0003】このため,これらの加工糸に斑効果を付与
する方法として,例えば,特開昭57−183432号公報等に
は,マルチフィラメント糸条に間歇的に水を付与した
後,エアージェット加工する方法が開示されている。こ
れは,糸条に水を付与した部分はループ毛羽形成性が向
上することを利用したもので,水付部分と非水付部分の
ループ毛羽形成性の差により斑効果を付与するというも
のであるが,得られる加工糸は非水付部分においてもル
ープ毛羽は形成されるため,水付部分と非水付部分との
差はそれほど大きくはなく,斑効果としては不十分であ
った。
する方法として,例えば,特開昭57−183432号公報等に
は,マルチフィラメント糸条に間歇的に水を付与した
後,エアージェット加工する方法が開示されている。こ
れは,糸条に水を付与した部分はループ毛羽形成性が向
上することを利用したもので,水付部分と非水付部分の
ループ毛羽形成性の差により斑効果を付与するというも
のであるが,得られる加工糸は非水付部分においてもル
ープ毛羽は形成されるため,水付部分と非水付部分との
差はそれほど大きくはなく,斑効果としては不十分であ
った。
【0004】さらに,一般にループ毛羽を有する糸条は
熱収縮性繊維で構成されているため,エアージェット加
工段階でループ毛羽形成斑のある糸条が得られたとして
も,染色仕上等の加工工程で熱を受けてループ毛羽やた
るみが収縮するので,最終製品での斑効果は小さくなる
という問題があった。
熱収縮性繊維で構成されているため,エアージェット加
工段階でループ毛羽形成斑のある糸条が得られたとして
も,染色仕上等の加工工程で熱を受けてループ毛羽やた
るみが収縮するので,最終製品での斑効果は小さくなる
という問題があった。
【0005】一方,自発伸長糸と呼ばれる熱収縮率が0
%以下の糸条と熱収縮性糸条との複合糸についても従来
より知られている。これらはインターレースによる交絡
複合糸又は交撚が施された複合糸が一般的であり,糸加
工段階ではループ毛羽を有さないが,織編物とした後,
染色仕上工程等で熱を受けることにより自発伸長糸が伸
長して織編物の表面にループ状に突出するものである。
したがって,エアージェット加工糸の場合と同様に,最
終製品の嵩高性には優れているが,織編物全体に嵩高性
は均一であり,斑効果を有するものではなかった。
%以下の糸条と熱収縮性糸条との複合糸についても従来
より知られている。これらはインターレースによる交絡
複合糸又は交撚が施された複合糸が一般的であり,糸加
工段階ではループ毛羽を有さないが,織編物とした後,
染色仕上工程等で熱を受けることにより自発伸長糸が伸
長して織編物の表面にループ状に突出するものである。
したがって,エアージェット加工糸の場合と同様に,最
終製品の嵩高性には優れているが,織編物全体に嵩高性
は均一であり,斑効果を有するものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記の欠点
を解消し,製編織して染色仕上工程等で熱処理を受ける
と,ループが大きくなる嵩高な部分とループが小さくな
る非嵩高な部分とが発現し,これらにより明瞭な斑効果
を有する織編物とすることが可能なループ毛羽を有する
芯鞘型交絡混繊糸を提供することを技術的な課題とする
ものである。
を解消し,製編織して染色仕上工程等で熱処理を受ける
と,ループが大きくなる嵩高な部分とループが小さくな
る非嵩高な部分とが発現し,これらにより明瞭な斑効果
を有する織編物とすることが可能なループ毛羽を有する
芯鞘型交絡混繊糸を提供することを技術的な課題とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,上記の課
題を解決するために鋭意研究した結果,本発明に到達し
た。
題を解決するために鋭意研究した結果,本発明に到達し
た。
【0008】すなわち,本発明は,少なくとも2本の糸
条からなり,表面にループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊
糸であって,主として鞘部を形成する糸条は熱処理によ
り自発伸長する部分と収縮する部分とを交互に有し,か
つ,主として芯部を形成する糸条は熱収縮性で残留伸度
が50%以下であることを特徴とするループ毛羽を有する
芯鞘型交絡混繊糸を要旨とする。
条からなり,表面にループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊
糸であって,主として鞘部を形成する糸条は熱処理によ
り自発伸長する部分と収縮する部分とを交互に有し,か
つ,主として芯部を形成する糸条は熱収縮性で残留伸度
が50%以下であることを特徴とするループ毛羽を有する
芯鞘型交絡混繊糸を要旨とする。
【0009】以下,本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明の糸条は,少なくとも2本の糸条か
らなり,表面にループ毛羽,たるみを有する芯鞘型混繊
交絡糸であるが,まず,鞘部を形成する糸条(鞘糸)
は,熱処理により自発伸長する部分と収縮する部分とを
交互に有するマルチフィラメント糸条で構成されている
ことが必要である。自発伸長する部分(自発伸長性部
分)とは,糸条に加重をかけない状態で熱処理した場合
に,熱処理後の長さが処理前に比べて同じか又は長くな
る部分をいい,熱収縮率で言えば0%以下となる部分を
意味する。
らなり,表面にループ毛羽,たるみを有する芯鞘型混繊
交絡糸であるが,まず,鞘部を形成する糸条(鞘糸)
は,熱処理により自発伸長する部分と収縮する部分とを
交互に有するマルチフィラメント糸条で構成されている
ことが必要である。自発伸長する部分(自発伸長性部
分)とは,糸条に加重をかけない状態で熱処理した場合
に,熱処理後の長さが処理前に比べて同じか又は長くな
る部分をいい,熱収縮率で言えば0%以下となる部分を
意味する。
【0011】本発明における鞘糸は,染色仕上加工工程
で受ける熱処理の温度範囲で自発伸長性を示すものであ
ればよい。熱収縮率は0%以下であることが必要である
が,特に−2%以下,さらには−3%以下(自発伸長率
で言えば,2%以上,さらには3%以上)の糸条を用い
るのが,織編物にした場合に自発伸長性部分と熱収縮性
部分の嵩高性の差をより明瞭にすることができるので好
ましい。鞘糸における熱処理によって収縮する部分(熱
収縮性部分)は,染色仕上加工工程で受ける熱処理の温
度範囲内で収縮するものであって,熱収縮率としては,
自発伸長性部分の熱収縮率にもよるが,5%以上,さら
には10%以上であることが好ましい。
で受ける熱処理の温度範囲で自発伸長性を示すものであ
ればよい。熱収縮率は0%以下であることが必要である
が,特に−2%以下,さらには−3%以下(自発伸長率
で言えば,2%以上,さらには3%以上)の糸条を用い
るのが,織編物にした場合に自発伸長性部分と熱収縮性
部分の嵩高性の差をより明瞭にすることができるので好
ましい。鞘糸における熱処理によって収縮する部分(熱
収縮性部分)は,染色仕上加工工程で受ける熱処理の温
度範囲内で収縮するものであって,熱収縮率としては,
自発伸長性部分の熱収縮率にもよるが,5%以上,さら
には10%以上であることが好ましい。
【0012】本発明における鞘糸は自発伸長性部分と熱
収縮性部分とを交互に有している必要があるが,各々の
長さは目的とする製品の用途等によって適宜設定すれば
よい。本発明者らの知見によれば,自発伸長性部分と熱
収縮性部分の好ましい長さはそれぞれ数mm〜数m,特に
1cm〜2mの範囲であり,各部分がランダムな長さとな
るように設定するのが自然なな斑効果を得るためには好
ましい。
収縮性部分とを交互に有している必要があるが,各々の
長さは目的とする製品の用途等によって適宜設定すれば
よい。本発明者らの知見によれば,自発伸長性部分と熱
収縮性部分の好ましい長さはそれぞれ数mm〜数m,特に
1cm〜2mの範囲であり,各部分がランダムな長さとな
るように設定するのが自然なな斑効果を得るためには好
ましい。
【0013】このようなマルチフィラメント糸条(鞘
糸)を製造する好適な方法としては,例えば,常法の高
速紡糸によって得られる高配向未延伸糸をそのままある
いは延伸した後,間歇的に水を付与し,高弛緩率で弛緩
熱処理する方法がある。弛緩熱処理時,糸条に水が付与
された部分は周囲からの熱を受け難くほとんど収縮しな
いため,熱収縮性部分となり,水が付与されなかった部
分は受熱効果により十分収縮し,自発伸長性部分とな
る。
糸)を製造する好適な方法としては,例えば,常法の高
速紡糸によって得られる高配向未延伸糸をそのままある
いは延伸した後,間歇的に水を付与し,高弛緩率で弛緩
熱処理する方法がある。弛緩熱処理時,糸条に水が付与
された部分は周囲からの熱を受け難くほとんど収縮しな
いため,熱収縮性部分となり,水が付与されなかった部
分は受熱効果により十分収縮し,自発伸長性部分とな
る。
【0014】マルチフィラメント糸条(鞘糸)の構成ポ
リマーとしては,自発伸長性を付与し得るものであれば
特に限定されるものではないが,例えば,ポリエチレン
テレフタレート(PET)およびこれを主成分とする共
重合体等のポリエステル,ナイロン6,ナイロン66お
よびこれらを主成分とする共重合体等のポリアミドがあ
る。
リマーとしては,自発伸長性を付与し得るものであれば
特に限定されるものではないが,例えば,ポリエチレン
テレフタレート(PET)およびこれを主成分とする共
重合体等のポリエステル,ナイロン6,ナイロン66お
よびこれらを主成分とする共重合体等のポリアミドがあ
る。
【0015】本発明の糸条は,上記の自発伸長性部分と
熱収縮性部分とを交互に有するマルチフィラメント糸条
が鞘糸を構成するものであるが,さらには主として鞘糸
が混繊糸の表面に突出したループ毛羽を形成している必
要がある。鞘糸の自発伸長性部分と熱収縮性部分は特に
区別されることなく同じ形態のループ毛羽が形成された
ものでよい。したがって,本発明の芯鞘型交絡混繊糸
は, 熱処理前には糸条の長手方向にループ毛羽が均一に
形成されたものである。
熱収縮性部分とを交互に有するマルチフィラメント糸条
が鞘糸を構成するものであるが,さらには主として鞘糸
が混繊糸の表面に突出したループ毛羽を形成している必
要がある。鞘糸の自発伸長性部分と熱収縮性部分は特に
区別されることなく同じ形態のループ毛羽が形成された
ものでよい。したがって,本発明の芯鞘型交絡混繊糸
は, 熱処理前には糸条の長手方向にループ毛羽が均一に
形成されたものである。
【0016】単位長さ当たりのループ毛羽数は,高さ0.
3mm 以上のループ毛羽が約50〜 400個/mであれば通常は
十分であるが,本発明の芯鞘型交絡混繊糸を熱処理する
と,鞘糸の熱収縮性部分のループ毛羽は小さくなるか又
は消失するので,ループ毛羽数は目的等に応じて適宜調
整すればよい。
3mm 以上のループ毛羽が約50〜 400個/mであれば通常は
十分であるが,本発明の芯鞘型交絡混繊糸を熱処理する
と,鞘糸の熱収縮性部分のループ毛羽は小さくなるか又
は消失するので,ループ毛羽数は目的等に応じて適宜調
整すればよい。
【0017】本発明の最大の特徴は,均一に形成された
ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸でありながら,製
編織した後,染色仕上加工等で熱処理することによって
鞘糸の自発伸長性部分のループ毛羽が大きくなって嵩高
となり,熱収縮性部分は収縮してループが小さくなるか
又は消失して嵩高性が低下することにあり,これによっ
て織編物に優れた嵩高斑を付与することができる。
ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸でありながら,製
編織した後,染色仕上加工等で熱処理することによって
鞘糸の自発伸長性部分のループ毛羽が大きくなって嵩高
となり,熱収縮性部分は収縮してループが小さくなるか
又は消失して嵩高性が低下することにあり,これによっ
て織編物に優れた嵩高斑を付与することができる。
【0018】次に,芯部を形成する糸条(芯糸)は,熱
収縮性で残留伸度が50%以下の糸条で構成されている必
要がある。芯糸に自発伸長糸を用いると,芯糸と鞘糸の
両方が伸長するため,染色仕上後の織編物の組織がルー
ズになり,用途が極めて制限されるか商品価値が低下す
るので好ましくない。芯糸の熱水収縮率としては5〜30
%程度が好ましい。また,残留伸度(破断伸度)が50%
を超える場合には芯鞘型交絡混繊糸は特に引っ張りに対
して弱くなり,形態安定性に欠けるものとなるので,捲
糸体からの解舒時あるいは製編織時等の張力変動によっ
て形態変化し,織編物の品位が低下する。芯糸の残留伸
度としては特に15〜45%が好ましい。また,芯糸は顕在
あるいは潜在の捲縮糸条及び捲縮のないフラットヤーン
のいずれでもよい。
収縮性で残留伸度が50%以下の糸条で構成されている必
要がある。芯糸に自発伸長糸を用いると,芯糸と鞘糸の
両方が伸長するため,染色仕上後の織編物の組織がルー
ズになり,用途が極めて制限されるか商品価値が低下す
るので好ましくない。芯糸の熱水収縮率としては5〜30
%程度が好ましい。また,残留伸度(破断伸度)が50%
を超える場合には芯鞘型交絡混繊糸は特に引っ張りに対
して弱くなり,形態安定性に欠けるものとなるので,捲
糸体からの解舒時あるいは製編織時等の張力変動によっ
て形態変化し,織編物の品位が低下する。芯糸の残留伸
度としては特に15〜45%が好ましい。また,芯糸は顕在
あるいは潜在の捲縮糸条及び捲縮のないフラットヤーン
のいずれでもよい。
【0019】芯糸は常法による重合,紡糸,延伸により
製造されたものでよく,芯糸の熱収縮率の制御について
も,各工程の条件を適宜設定することにより行うことが
できる。
製造されたものでよく,芯糸の熱収縮率の制御について
も,各工程の条件を適宜設定することにより行うことが
できる。
【0020】本発明の芯鞘型交絡混繊糸の製造法として
は,自発伸長性部分と熱収縮性部分とを交互に有する糸
条と熱収縮性糸条を用い,前者が鞘糸,後者が芯糸とな
る過供給率で,糸条の走行方向に流体による推進作用の
あるループ毛羽形成用ノズル,いわゆる,タスランノズ
ルやエアージェットノズルに供給してループ毛羽,たる
み,交絡を形成させる方法が好ましい。過供給率とは,
ノズルの上流側にある供給ローラと下流側にある引取ロ
ーラの表面速度によって決定され,供給速度と引取速度
との差を引取速度で除し,百分率で表した値(%)であ
る。鞘糸となる糸条の過供給率は5〜40%,芯糸となる
熱収縮性糸条の過供給率は2〜20%の範囲で,鞘糸とな
る糸条の供給率より小さいことが好ましいが,特に限定
されるものではない。ループ毛羽形成用のジェットノズ
ルは市販のノズルでよく,ノズルに供給する流体として
は空気が好ましく,供給時の流体圧力としては2〜8kg
/cm2が好ましい。
は,自発伸長性部分と熱収縮性部分とを交互に有する糸
条と熱収縮性糸条を用い,前者が鞘糸,後者が芯糸とな
る過供給率で,糸条の走行方向に流体による推進作用の
あるループ毛羽形成用ノズル,いわゆる,タスランノズ
ルやエアージェットノズルに供給してループ毛羽,たる
み,交絡を形成させる方法が好ましい。過供給率とは,
ノズルの上流側にある供給ローラと下流側にある引取ロ
ーラの表面速度によって決定され,供給速度と引取速度
との差を引取速度で除し,百分率で表した値(%)であ
る。鞘糸となる糸条の過供給率は5〜40%,芯糸となる
熱収縮性糸条の過供給率は2〜20%の範囲で,鞘糸とな
る糸条の供給率より小さいことが好ましいが,特に限定
されるものではない。ループ毛羽形成用のジェットノズ
ルは市販のノズルでよく,ノズルに供給する流体として
は空気が好ましく,供給時の流体圧力としては2〜8kg
/cm2が好ましい。
【0021】
【実施例】次に,本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0022】なお,実施例における熱収縮率とループ毛
羽数は次の方法で測定した。 (1) 熱収縮率 鞘糸用糸条の自発伸長性部分と熱収縮性部分のそれぞれ
の熱収縮率については,鞘糸用糸条を2/1000g/d の荷重
下,予め1cm間隔で印を付けてからフリーの状態で5分
間沸騰水で処理し,処理後における印の間隔を2/1000g/
d の荷重下で測定する。印の間隔が1cmより長くなった
もの50個の平均値より自発伸長性部分の熱収縮率を,前
記間隔より短くなったもの50個の平均値より熱収縮性部
分の熱収縮縮率を百分率(%)で算出した。また,芯糸
用の糸条については,JIS−L1090B法により測
定した。
羽数は次の方法で測定した。 (1) 熱収縮率 鞘糸用糸条の自発伸長性部分と熱収縮性部分のそれぞれ
の熱収縮率については,鞘糸用糸条を2/1000g/d の荷重
下,予め1cm間隔で印を付けてからフリーの状態で5分
間沸騰水で処理し,処理後における印の間隔を2/1000g/
d の荷重下で測定する。印の間隔が1cmより長くなった
もの50個の平均値より自発伸長性部分の熱収縮率を,前
記間隔より短くなったもの50個の平均値より熱収縮性部
分の熱収縮縮率を百分率(%)で算出した。また,芯糸
用の糸条については,JIS−L1090B法により測
定した。
【0023】(2) ループ毛羽数 敷島紡績社製の光学式毛羽カウンター(F-INDEX TESTE
R)を用い,測定するループ毛羽の高さを0.3mm と0.5mm
に設定してループ毛羽指数(F値)を測定し,この値
をループ毛羽数とした。この方法で,例えばループ毛羽
の高さを0.3mmに設定すれば,高さが0.3mm 以上のルー
プ毛羽のみが検出される。
R)を用い,測定するループ毛羽の高さを0.3mm と0.5mm
に設定してループ毛羽指数(F値)を測定し,この値
をループ毛羽数とした。この方法で,例えばループ毛羽
の高さを0.3mmに設定すれば,高さが0.3mm 以上のルー
プ毛羽のみが検出される。
【0024】実施例1,比較例1 まず,自発伸長性部分と熱収縮性部分とを交互に有する
鞘糸用の糸条Aを次の方法で得た。常法によって得られ
た熱収縮率が46%のPET高配向未延伸糸110d/36fを供
給糸として用い,フィードローラ,第一ヒータ,第一デ
リベリローラ,水噴射ノズル,第二ヒータ,第二デリベ
リローラ,捲取装置を順次備えた加工機により製造し
た。このとき,第一ヒータ温度150 ℃,第二ヒータ温度
500 ℃,フィードローラと第一デリベリローラ間の延伸
倍率1.1倍,第一デリベリローラと第二デリベリローラ
間の過供給率100 %,第二デリベリローラ速度800m/ 分
とした。また,水噴射ノズルから水を間歇的に噴射し,
糸条の各水付部分と各非水付部分の長さが5〜120cm の
範囲でランダムとなるように制御した。得られた鞘糸用
糸条Aは148d/36fであり,自発伸長性部分の熱収縮率は
−9.1%,熱収縮性部分の熱収縮率は24.1%であった。
鞘糸用の糸条Aを次の方法で得た。常法によって得られ
た熱収縮率が46%のPET高配向未延伸糸110d/36fを供
給糸として用い,フィードローラ,第一ヒータ,第一デ
リベリローラ,水噴射ノズル,第二ヒータ,第二デリベ
リローラ,捲取装置を順次備えた加工機により製造し
た。このとき,第一ヒータ温度150 ℃,第二ヒータ温度
500 ℃,フィードローラと第一デリベリローラ間の延伸
倍率1.1倍,第一デリベリローラと第二デリベリローラ
間の過供給率100 %,第二デリベリローラ速度800m/ 分
とした。また,水噴射ノズルから水を間歇的に噴射し,
糸条の各水付部分と各非水付部分の長さが5〜120cm の
範囲でランダムとなるように制御した。得られた鞘糸用
糸条Aは148d/36fであり,自発伸長性部分の熱収縮率は
−9.1%,熱収縮性部分の熱収縮率は24.1%であった。
【0025】次に,比較用として,鞘糸用糸条Aの繊度
に合わせるため供給糸を80d/36f に変更し,水噴射ノズ
ルを全く使用しない以外は鞘糸用糸条Aと同様の条件で
鞘糸用糸条B145d/36fを製造した。得られた鞘糸用糸条
Bは熱収縮性部分を持たない,いわゆる自発伸長糸であ
り,自発伸長率は6.5%であった。
に合わせるため供給糸を80d/36f に変更し,水噴射ノズ
ルを全く使用しない以外は鞘糸用糸条Aと同様の条件で
鞘糸用糸条B145d/36fを製造した。得られた鞘糸用糸条
Bは熱収縮性部分を持たない,いわゆる自発伸長糸であ
り,自発伸長率は6.5%であった。
【0026】さらに,芯糸用糸条は,常法によって得ら
れた熱収縮率が9.6%,破断伸度36%のPET延伸糸75
d/24f を用いた。
れた熱収縮率が9.6%,破断伸度36%のPET延伸糸75
d/24f を用いた。
【0027】芯鞘型交絡混繊糸の製造は,鞘糸用供給ロ
ーラ1,芯糸用供給ローラ2,エアーコンプレッサーと
接続されている市販のループ毛羽形成用ノズル(ヘバー
ライン社製,ヘマジェットT-311 タイプ),引取ロー
ラ,捲取装置を順次備えた加工機を使用して行った。
ーラ1,芯糸用供給ローラ2,エアーコンプレッサーと
接続されている市販のループ毛羽形成用ノズル(ヘバー
ライン社製,ヘマジェットT-311 タイプ),引取ロー
ラ,捲取装置を順次備えた加工機を使用して行った。
【0028】得られた芯鞘型交絡混繊糸及びこれらを 1
30℃×30分の条件で加圧熱水処理したものについてルー
プ毛羽数を測定した。このときの加工条件と評価結果を
表1に示す。
30℃×30分の条件で加圧熱水処理したものについてルー
プ毛羽数を測定した。このときの加工条件と評価結果を
表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなように,実施例1と比較
例1で得られた芯鞘型交絡混繊糸は,いずれも熱処理に
より収縮してループ毛羽数が減少するが,実施例1で得
られた芯鞘型交絡混繊糸は,熱処理により収縮性部分の
ループ毛羽は収縮して小さくなるかあるいは消滅する反
面,自発伸長性部分のループ毛羽が大きくなるので,比
較例1の糸条に比べて0.5mm 以上の大きいループ毛羽の
減少数が少ないものであった。
例1で得られた芯鞘型交絡混繊糸は,いずれも熱処理に
より収縮してループ毛羽数が減少するが,実施例1で得
られた芯鞘型交絡混繊糸は,熱処理により収縮性部分の
ループ毛羽は収縮して小さくなるかあるいは消滅する反
面,自発伸長性部分のループ毛羽が大きくなるので,比
較例1の糸条に比べて0.5mm 以上の大きいループ毛羽の
減少数が少ないものであった。
【0031】さらに,これらの芯鞘型交絡混繊糸を用い
て経糸と緯糸に用いて製織し,次いで常法の染色仕上加
工を行い,組織2/2ツイル,経糸密度72本/2.54cm,緯
糸密度54本/2.54cm の織物を得た。実施例1の芯鞘型混
繊交絡糸を用いた織物は,鞘糸の自発伸長性部分のルー
プ毛羽が大きくなって嵩高部分となり,熱収縮性部分は
ループ毛羽が縮小して非嵩高部分となるため,明瞭でし
かも自然な嵩高斑を有する優れた風合を有するものであ
った。一方,比較例1で得られた織物は,嵩高性とスパ
ンライク性には優れていたが,全体的に均一な外観であ
り,嵩高斑は見られなかった。
て経糸と緯糸に用いて製織し,次いで常法の染色仕上加
工を行い,組織2/2ツイル,経糸密度72本/2.54cm,緯
糸密度54本/2.54cm の織物を得た。実施例1の芯鞘型混
繊交絡糸を用いた織物は,鞘糸の自発伸長性部分のルー
プ毛羽が大きくなって嵩高部分となり,熱収縮性部分は
ループ毛羽が縮小して非嵩高部分となるため,明瞭でし
かも自然な嵩高斑を有する優れた風合を有するものであ
った。一方,比較例1で得られた織物は,嵩高性とスパ
ンライク性には優れていたが,全体的に均一な外観であ
り,嵩高斑は見られなかった。
【0032】
【発明の効果】本発明の芯鞘型交絡混繊糸を製編織して
得られる布帛を染色仕上工程等で熱処理すれば,ループ
が大きくなる嵩高な部分とループが小さくなる非嵩高な
部分が発現し,これらにより明瞭でしかも自然な斑効果
を有する織編物を得ることが可能となる。
得られる布帛を染色仕上工程等で熱処理すれば,ループ
が大きくなる嵩高な部分とループが小さくなる非嵩高な
部分が発現し,これらにより明瞭でしかも自然な斑効果
を有する織編物を得ることが可能となる。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも2本の糸条からなり,表面に
ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸であって,主とし
て鞘部を形成する糸条は熱処理により自発伸長する部分
と収縮する部分とを交互に有し,かつ,主として芯部を
形成する糸条は熱収縮性で残留伸度が50%以下であるこ
とを特徴とするループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28629094A JPH08144143A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28629094A JPH08144143A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08144143A true JPH08144143A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17702472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28629094A Pending JPH08144143A (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08144143A (ja) |
-
1994
- 1994-11-21 JP JP28629094A patent/JPH08144143A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH08144143A (ja) | ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸 | |
| JPS60259646A (ja) | 嵩高混繊糸 | |
| JPS6223088B2 (ja) | ||
| JP2004183142A (ja) | 複合仮撚加工糸およびその製造方法 | |
| JP3321302B2 (ja) | ループ毛羽を有する芯鞘型交絡混繊糸 | |
| JP3262850B2 (ja) | 絹紡糸調嵩高加工糸の製造方法 | |
| JP2971084B2 (ja) | 複合嵩高糸の製造方法 | |
| JP2885833B2 (ja) | 嵩高加工糸の製造方法 | |
| JP3021616B2 (ja) | ポリエステル複合加工糸の製造方法 | |
| JP2878758B2 (ja) | 嵩高交絡糸の製造方法 | |
| JP2003119640A (ja) | ポリエステル混繊加工糸およびその製造方法 | |
| JPS6338469B2 (ja) | ||
| JP2820997B2 (ja) | 小突出部及びたるみを有する混繊糸 | |
| JP3517494B2 (ja) | ポリエステルマルチフイラメント糸とその製造方法及び混繊糸 | |
| KR950003193B1 (ko) | 이색조(異色調)직물의 제조방법 | |
| JP2727744B2 (ja) | 木綿様編織物の製造方法 | |
| JP3450915B2 (ja) | 複合混繊糸 | |
| JPH0813270A (ja) | 特殊混繊糸 | |
| JPH06299430A (ja) | 自発伸長性加工糸の製造法 | |
| JPS6151050B2 (ja) | ||
| JPH038824A (ja) | ポリエステル複合糸条 | |
| JPH06341027A (ja) | 太細効果のある複合捲縮糸の製造方法 | |
| JPS6339705B2 (ja) | ||
| JPS6218652B2 (ja) | ||
| JPS61194240A (ja) | 絹紡調潜在嵩高加工糸の製造方法 |