JPH0815510B2 - サイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置 - Google Patents

サイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置

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JPH0815510B2
JPH0815510B2 JP25760291A JP25760291A JPH0815510B2 JP H0815510 B2 JPH0815510 B2 JP H0815510B2 JP 25760291 A JP25760291 A JP 25760291A JP 25760291 A JP25760291 A JP 25760291A JP H0815510 B2 JPH0815510 B2 JP H0815510B2
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cam
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高志 月岡
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穴かがり等に適用され
るサイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、前述したサイクルミシンにおける
送りカムのオーバーラン防止装置の従来のものを図5な
いし図7により説明する。
【0003】この種のサイクルミシンにおける送りカム
のオーバーラン防止装置1は、図示しないフレームに支
持され、一端に駆動プーリ3が固着されている入力軸2
を有しており、図示しない駆動源である電動モータ等の
回転駆動力をVベルトやタイミングベルトにより、前記
入力軸2の駆動プーリ3に伝達するようになっている。
そして、駆動プーリ3を図5中矢印A方向に回転させる
ことにより、入力軸2を同方向に回転させ、この入力軸
2の適宜な位置に固着された減速装置の入力側であるウ
オーム4を前記回転方向Aに回転させるように構成され
ており、前記減速装置の入力側であるウオーム4の回転
力は、減速装置の出力側であるウオームホイール5に伝
達され、図5中矢印B方向へウオームホイール5を回転
させるようになっている。
【0004】前記ウオームホイール5は、図示しない軸
受に支持されている水平軸6aに回転自在に遊嵌されて
おり、また、前記水平軸6aには、止めねじ7によりク
ラッチカラー8が固着されている。そして、前記ウオー
ムホイール5の回転力は、このウオームホイール5の適
宜な位置に設けた係合孔9に一端を係合させたほぼ円筒
形の一方向クラッチばね10を介して前記クラッチカラ
ー8へ伝達されるようになっている。この一方向クラッ
チばね10は、前記クラッチカラー8の外周に所望の締
め代を有して嵌着されており、前記ウオームホイール5
が図5中矢印B方向へ回転すると内径が縮径する方向に
巻回されている。そして、前記ウオームホイール5が回
転すると、一方向クラッチばね10はウオームホイール
5に係合された一端から順に縮径して、前記クラッチカ
ラー8との摺動抵抗が増加し、回転駆動力を前記クラッ
チカラー8へ伝達することができる。
【0005】前記水平軸6aの一方の端部には連結カラ
ー11を介して平歯車12aが前記ウオームホイール5
の回転方向と同一方向である図5中矢印C方向へ回転す
るように配設されている。この平歯車12aは、図示し
ない軸受により前記水平軸6aと平行に配置された水平
軸6bの一方の端部に固着された平歯車12bと噛合さ
れており、この平歯車12aの回転駆動により平歯車1
2bを図5中矢印D方向へ回転するようになっている。
【0006】さらに、前記水平軸6bの他方の端部には
ねじ歯車13aが固着されており、このねじ歯車13a
は、図示しない軸受により鉛直方向に配置された駆動軸
14の一方の端部である図5中上方に固着されているね
じ歯車13bと噛合され、このねじ歯車13aの回転駆
動により駆動軸14を図5中矢印E方向に回転させるよ
うになっている。また、前記駆動軸14の他方の端部で
ある下端には送りカム15の外周に設けた歯部16と噛
合される平歯車からなる駆動歯車17が固着されてい
る。そして、前記駆動歯車17により送りカム15は図
5中矢印F方向に回転されることになる。
【0007】前記送りカム15は、ほぼ円盤状に形成さ
れており、軸心部に設けた貫通孔18が図示しないフレ
ームの適宜な位置に設けた支軸に回転自在に軸支される
ようにして配設されている。また、この送りカム15の
軸方向の一方の面である図中上面には平面カム19等が
形成されるとともに、送りカム15の他方の面である図
中下面には穴かがり用の溝カム等の種々のカム20が形
成されており、図示しない送り機構等を往復運動させる
ようになっている。
【0008】前記平面カム19は、図7に示すように、
前記送りカム15の上面に環状に突設された平面に軸方
向の所望の段差を設け、この段差を傾斜面21により連
結させて構成されている。また、前記平面カム19の上
方には、水平方向の支持ピン22cにより回動自在に支
持されているベルクランク状の針振り制御腕22が配設
されており、この針振り制御腕22のほぼ水平方向に延
出された水平アーム22aの先端には円筒ローラ23が
回転自在に配設されている。そして、この円筒ローラ2
3が前記平面カム19に当接されている。
【0009】さらに、前記針振り制御腕22のほぼ鉛直
方向に延出された鉛直アーム22bの先端部には、この
針振り制御腕22を、図7において時計方向に回動する
ように付勢する引っ張りばね24の一端が係止され、前
記円筒ローラ23を前記平面カム19に所望の押圧力で
もって当接するようになっている。
【0010】ところで、図7に示すように、停止指示に
よりミシンを停止させた場合に、各部の同期タイミング
をはかるうえで、前記円筒ローラ23は送りカム15の
平面カム19が図7に示す傾斜面21に常に当接する位
置で停止する。したがって、円筒ローラ23は平面カム
19の傾斜面21に圧接した状態で停止するので、送り
カム15を図5の矢印Fで示す方向に回転させる力とな
る。このとき駆動プーリ3の回転が停止していても、送
りカム15から逆伝達される回転力が一方向クラッチば
ね10を拡径する方向に作用して、ウオームホイール5
と係合された一端は固定状態にあり、他端がクラッチカ
ラー8により図5に示す矢印C方向の回転を与えられる
一方向クラッチばね10とクラッチカラー8との摺動抵
抗が減少してスリップをおこし、クラッチカラー8が回
転して、逆伝達される前記回転力を防止することができ
ないので、送りカム15がオーバーランをして図5の矢
印Fで示す方向に回転することになり、この結果、ミシ
ンの駆動力を停止させても送り動作等が行われることと
なる。
【0011】そこで、従来は図5および図7に示すよう
に、送りカム15の外周面の円周方向に断面ほぼ半円形
の溝25を形成し、この溝25内に、ブレーキばね26
により送りカム15のオーバーラン時に適宜な摩擦抵抗
を発生させるブレーキバンド27を、所望の押圧力で常
時当接させるように配設して、送りカム15のオーバー
ランの防止を行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のサイクルミシンにおける送りカムのオーバーラ
ン防止装置1においては、送りカム15のオーバーラン
の防止のために、送りカム15にブレーキバンド27を
常時当接させているため、送りカム15の回転トルクが
増加してしまい、容量の大きな駆動モータを適用せざる
を得ず、各歯車列に加わる伝達トルクが増加して各歯車
の寿命が短くなるという問題点があった。また、ブレー
キバンド27と送りカム15の溝25とが常時接触状態
にあり、ブレーキバンド27と送りカム15に形成した
溝25との摩擦抵抗が、使用時間とともに低下するとい
う経時変化が避けられないという問題点があった。
【0013】本発明は、前述した従来のものにおける問
題点を克服し、ブレーキバンドを適用することなく、簡
単な構造により信頼性の高い送りカムのオーバーランを
防止するサイクルミシンにおける送りカムのオーバーラ
ン防止装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のサイクルミシン
における送りカムのオーバーラン防止装置は、一方向に
回転駆動する駆動源の回転駆動力を減速するウオームと
ウオームホイールとからなる減速装置と、前記減速装置
の出力側であるウオームホイールの回転駆動力を従動側
の送りカムに対して伝達するクラッチばね手段とを備
え、前記クラッチばね手段、前記減速装置による回転
出力を送りカムに伝達させる方向に巻回された一方向ク
ラッチばねと、前記一方向クラッチばねの巻回方向と逆
方向に巻回された逆クラッチばねとにより構成し、前記
一方向ばねの一端を前記ウオームホイールに係止させる
とともに、装着状態において前記一方向クラッチばねの
外周に前記逆クラッチばねの内周を内接させて一体的に
形成したことを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明のサイクルミシンにおける送りカムのオ
ーバーラン防止装置によれば、駆動源からの回転駆動力
の伝達時には、従来と同様にクラッチばね手段の一方向
クラッチばねが縮径して摺動抵抗を増加させ、駆動力を
送りカムに伝達させることができる。そして、駆動源か
らの回転駆動力が停止した後に送りカムがオーバーラン
しようとすると、クラッチばね手段へ逆伝達される回転
駆動力により、一方向クラッチばねは拡径しようとする
が、一方向クラッチばねの外側にある逆クラッチばねは
縮径しようとし、一端を固定状態のウオームホイールに
係止されている一方向クラッチばねが拡径するのを防止
するとともに、クラッチばね手段に負荷トルクが発生
し、送りカムがオーバーランしようとして発生する前記
逆伝達される回転駆動力を停止させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。なお、前述した従来のものと同一ないしは相当す
る構成については、図面中に同一の符号を付して、その
説明は省略する。
【0017】図1ないし図4に示すように、本実施例に
おいては、図示しない駆動源である電動モータ等の回転
駆動力を、ウオーム4およびウオームホイール5からな
る減速装置により減速し、クラッチばね手段34を介し
て、送りカムに伝達するように形成されており、従来の
送りカム15に設けた溝25とこの溝25に当接させる
ブレーキばね26により付勢されたブレーキバンド27
とが削除されている。このクラッチばね手段34は、一
方向クラッチばね10の外側に、逆クラッチばね29を
装着されて一体化して形成されている。
【0018】さらに、このクラッチばね手段34につい
て説明すると、図2に示すように、クラッチカラー8の
外周には、ウオームホイール5が駆動力を伝達する方向
へ回転すると内径が縮径する方向に巻回されている一方
向クラッチばね10が所望の締め代を有して嵌着されて
おり、この一方向クラッチばね10の一端は、ウオーム
ホイール5の適宜な位置に設けた係合孔9に一端を係合
されて駆動力を伝達するように形成されている。そし
て、ウオームホイール5の回転により一方向クラッチば
ね10が縮径して、一方向クラッチばね10とクラッチ
カラー8の摺動抵抗が増加し、回転駆動力が伝達される
ことになる。なお、この一方向クラッチばね10の一端
とウオームホイール5との固着は本実施例のような係合
孔9に特に限定されるものではなく、適宜の方法、例え
ばボルト止め等で固着されていてもよく、分解可能な状
態で連結されていればさらによい。
【0019】また、前記一方向クラッチばね10の外周
には、この一方向クラッチばね10と逆方向に巻回され
た一方向クラッチばねである逆クラッチばね29が、所
望の締め代を設けて巻回されている。また、この逆クラ
ッチばねの29の外周には、適宜な締め代を有する一部
を切り欠いた環状の抱き締めカラー30が被着されてお
り、ねじ31により前記抱き締めカラー30の締め代を
調整することにより、前記一方向クラッチばね10と逆
クラッチばね29とを一体として前記クラッチカラー8
に適宜な締め代を有して装着されるようになっている。
【0020】前記抱き締めカラー30は、本実施例に特
に限定されるものではなく、前記一方向クラッチばね1
0と逆クラッチばね29とを一体化するもの、例えば、
ホースバンド等のように一方向クラッチばねと逆クラッ
チばねとの脱落を防止させるものであればよい。
【0021】また、本実施例に適用される送りカム32
の外周面33には、従来例と異なり駆動歯車17と噛合
される歯部16のみが形成されている。その他は、前述
した従来例と同様に形成されている。
【0022】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0023】ミシンを駆動させて、駆動力を伝達させる
場合は、前述した従来例と同様に動作する。
【0024】図3および図4に示すように、停止指示に
よりミシンを停止させると、前記円筒ローラ23が平面
カム19の傾斜面21に当接した位置で停止する。この
とき円筒ローラ23が平面カム19の傾斜面21を押し
付けているので、従来例と同様に送りカム32を図1の
図中矢印Fで示す方向にオーバーランさせる力となる。
このオーバーランさせる力は、送りカム32から駆動源
側へ逆伝達され、クラッチばね手段34に伝達される。
そして、クラッチばね手段34において、逆伝達された
回転力が一方向クラッチばね10を拡径する方向に作用
する(ウオームホイール5と係合された一方向クラッチ
ばね10の一端は固定状態にあり、他端がクラッチカラ
ー8により図1に示す矢印C方向の回転を与えられる)
が、一方向クラッチばね10の外周に巻回されて一体と
された逆クラッチばね29は縮径する方向に作用し、一
方向クラッチばね10の拡径動作と逆クラッチばね29
の縮径動作とにより負荷トルクが発生するとともに、一
方向クラッチばね10とクラッチカラー8との接続状態
が維持できることとなり、送りカム32から逆伝達され
る回転力は一端を固定状態にあるウオームホイール5に
係止されているクラッチばね手段34に発生する負荷ト
ルクにより停止させることができる。
【0025】なお、一方向クラッチばね10に対する逆
クラッチばね29と抱きしめカラー30との長さおよび
装着位置は、前記機能が発揮できる長さおよび装着位置
であればよい。
【0026】したがって、送りカム32に形成された平
面カム19の傾斜面21で、針振り制御腕22に配置さ
れた円筒ローラ23が停止しても、送りカム32をその
停止位置で保持させることができる。そして、負荷トル
クにより送りカムのオーバーランを防止させているの
で、従来より容量の小さい駆動モータを適用して、確実
に送りカムのオーバーランを防止でき、経時変化が少な
く、信頼性の高いサイクルミシンにおける送りカムのオ
ーバーラン防止装置となる。
【0027】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明のサイクルミ
シンにおける送りカムのオーバーラン防止装置によれ
ば、一方向クラッチばねの外周に逆クラッチばねを配置
させたクラッチばね手段により、送りカムに形成された
平面カムの傾斜部で、針振り制御腕に配置された円筒ロ
ーラが停止しても、送りカムをその停止位置で保持させ
ることができ、簡単な構造で、送りカムのオーバーラン
を確実に防止できるとともに、駆動モータの容量を小さ
くでき、さらに、耐久性の向上と長期間に亘る高い信頼
性を維持でき、また、経済性に極めて優れた効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイクルミシンにおける送りカムのオ
ーバーラン防止装置の一実施例の全体を示す要部の分解
斜視図
【図2】図1の要部の正面図
【図3】送りカムのオーバーランの発生状態を説明する
【図4】送りカムの平面カムを説明する展開図
【図5】従来のサイクルミシンにおける送りカムのオー
バーラン防止装置の全体を示す要部の分解斜視図
【図6】図5の要部の正面図
【図7】送りカムの停止状態を説明する要部の正面図
【符号の説明】
2 入力軸 4 ウオーム 5 ウオームホイール 6a,6b 水平軸 8 クラッチカラー 9 係合孔 10 一方向クラッチばね 12a,12b 平歯車 14 駆動軸 19 平面カム 21 傾斜面 23 円筒ローラ 29 逆クラッチばね 30 送りカム 33 外周面 34 クラッチばね手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に回転駆動する駆動源の回転駆動
    力を減速するウオームとウオームホイールとからなる減
    速装置と、前記減速装置の出力側であるウオームホイー
    ルの回転駆動力を従動側の送りカムに対して伝達するク
    ラッチばね手段とを備え、前記クラッチばね手段を、前
    減速装置による回転出力を送りカムに伝達させる方向
    に巻回された一方向クラッチばねと、前記一方向クラッ
    チばねの巻回方向と逆方向に巻回された逆クラッチばね
    とにより構成し、前記一方向ばねの一端を前記ウオーム
    ホイールに係止させるとともに、装着状態において前記
    一方向クラッチばねの外周に前記逆クラッチばねの内周
    を内接させて一体的に形成したことを特徴とするサイク
    ルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置。
JP25760291A 1991-10-04 1991-10-04 サイクルミシンにおける送りカムのオーバーラン防止装置 Expired - Lifetime JPH0815510B2 (ja)

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JPH0596070A JPH0596070A (ja) 1993-04-20
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