JPH0815536B2 - 陰イオン交換膜の性能回復方法 - Google Patents
陰イオン交換膜の性能回復方法Info
- Publication number
- JPH0815536B2 JPH0815536B2 JP2261293A JP26129390A JPH0815536B2 JP H0815536 B2 JPH0815536 B2 JP H0815536B2 JP 2261293 A JP2261293 A JP 2261293A JP 26129390 A JP26129390 A JP 26129390A JP H0815536 B2 JPH0815536 B2 JP H0815536B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anion exchange
- exchange membrane
- waste liquid
- water
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
[産業上の利用分野] 本発明は、モリブデンを含む金属の酸洗廃液から酸の
回収のために使用された陰イオン交換膜の性能回復方法
に関する。 [従来の技術] 鉄又は鉄合金からなる材料に、メッキや塗装などの表
面処理を施す場合、これらの表面処理に先立って錆除去
などの目的で酸洗が行われている。酸洗に用いられる酸
としては、塩酸、硫酸などの鉱酸が一般的である。酸洗
によって生じた酸洗廃液には多量の有効酸が含まれてい
るため、資源の有効利用の立場から、これを回収するこ
とが試みられている。陰イオン交換膜を用いた拡散透析
は、上記の酸の回収方法の一つとして実用化されてい
る。 [発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、上記した拡散透析による酸洗廃液から
の酸の回収について永年研究を続けてきた中で、拡散透
析に使用する陰イオン交換膜が使用により次第に性能劣
化を起こし、酸の回収率が時間の経過とともに低下する
という現象に出会った。本発明者らは、この現象につい
てさらに詳細に研究を続けた結果、上記現象は、モリブ
デンを含む金属の酸洗廃液を処理する場合に著しいこと
及びモリブデン酸イオンが陰イオン交換膜に付着するた
めに生じるものであることを見出した。 一般に有機化合物の電気透析等に用いられる陰イオン
交換膜も、使用により次第に性能劣化を起こすことが知
られており、その原因が有機化合物自身、或いは水に難
溶性の塩が陰イオン交換膜に付着するからであることが
知られている。 しかしながら、上記したモリブデンを含む金属の酸洗
廃液から、陰イオン交換膜を使用した拡散透析により酸
を回収する場合における陰イオン交換膜の性能劣化現象
は、有機物の電気透析における陰イオン交換膜の性能劣
化現象とは、その原因が全く異なるから、現象そのもの
も全く異質のものである。そして、モリブデンを含む金
属の酸洗廃液の処理における陰イオン交換膜の性能劣化
という問題は本発明者らが初めて見出したことである。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記したモリブデンを含む金属の酸洗
廃液の処理において性能劣化を生じた陰イオン交換膜の
性能回復方法について研究を行った結果、陰イオン交換
膜と水とを単に接触させることによって解決できること
を見出し、本発明を提供するに至った。 即ち、本発明は、モリブデンを含む金属の酸洗廃液か
ら拡散透析によって酸を回収するのに使用した陰イオン
交換膜の性能を回復させるに際し、該酸洗廃液が接触し
た陰イオン交換膜の膜面を水と接触させることを特徴と
する陰イオン交換膜の性能回復方法である。 本発明におけるモリブデンを含む金属は、モリブデン
を一成分として含む金属が何ら制限なく採用される。具
体的には、モリブデンを含む鉄基合金であるモリブデン
鋼を挙げることができる。モリブデン鋼には通常、2〜
5重量%のモリブデンが含まれている。 酸洗廃液としては、モリブデンを含む金属の表面処理
に用いられた塩酸、硫酸等の鉱酸の回収液が何ら制限な
く用いられる。上記の酸洗廃液中には、当然にモリブデ
ンイオン、或いは、モリブデン酸イオンが含まれてい
る。 上記した酸洗廃液から拡散透析による酸の回収は、次
のようにして行われる。拡散透析槽中に陰イオン交換膜
を複数枚平行に配置し、陰イオン交換膜で仕切られた一
方の隔室に酸洗廃液を供給し、他方の隔室には水が供給
される。酸の回収を効率よくするために、一般に両隔室
に供給する液は向流に流される。通常、酸洗廃液は上向
き、水は下向きに流される。 性能劣化した陰イオン交換膜は、酸洗廃液との接触面
を水と接触させるが、その方法は特に制限されず、拡散
透析槽を解体して取り出した陰イオン交換膜に水を散布
する方法、或いは陰イオン交換膜を水槽中に浸漬する方
法等が採用し得るが、拡散透析槽を解体することなく、
陰イオン交換膜で仕切られた各室に水を注入して静置す
るか、又は各室に注入した水を循環して通水することに
よっても十分に陰イオン交換膜の性能を回復させること
ができる。このために、本発明においては拡散透析槽を
解体しない方法が好適に採用される。 陰イオン交換膜と接触させる水の温度は、イオン交換
膜の温度による性能劣化を防止するために0℃を越え50
℃以下であることが好ましい。水との接触時間は、陰イ
オン交換膜の劣化の程度にもよるが、一般には1〜70時
間の範囲から採用される。通常、陰イオン交換膜の酸回
収率が75%まで低下したときには12時間程度、60%まで
低下したときには48時間程度とすれば良い。 (効果) 本発明によれば、モリブデンを含む金属の酸洗廃液か
らの酸の回収に使用して性能劣化した陰イオン交換膜を
単に水と接触させるのみで、元の性能まで回復させるこ
とができる。しかも、水との接触は、拡散透析槽を解体
することなく行えるため、拡散透析槽の解体のわずらわ
しさを軽減させることもできる。 (実施例) 以下に本発明を具体的に説明するために実施例を掲げ
るが、本発明は実施例に制限されるものではない。
回収のために使用された陰イオン交換膜の性能回復方法
に関する。 [従来の技術] 鉄又は鉄合金からなる材料に、メッキや塗装などの表
面処理を施す場合、これらの表面処理に先立って錆除去
などの目的で酸洗が行われている。酸洗に用いられる酸
としては、塩酸、硫酸などの鉱酸が一般的である。酸洗
によって生じた酸洗廃液には多量の有効酸が含まれてい
るため、資源の有効利用の立場から、これを回収するこ
とが試みられている。陰イオン交換膜を用いた拡散透析
は、上記の酸の回収方法の一つとして実用化されてい
る。 [発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、上記した拡散透析による酸洗廃液から
の酸の回収について永年研究を続けてきた中で、拡散透
析に使用する陰イオン交換膜が使用により次第に性能劣
化を起こし、酸の回収率が時間の経過とともに低下する
という現象に出会った。本発明者らは、この現象につい
てさらに詳細に研究を続けた結果、上記現象は、モリブ
デンを含む金属の酸洗廃液を処理する場合に著しいこと
及びモリブデン酸イオンが陰イオン交換膜に付着するた
めに生じるものであることを見出した。 一般に有機化合物の電気透析等に用いられる陰イオン
交換膜も、使用により次第に性能劣化を起こすことが知
られており、その原因が有機化合物自身、或いは水に難
溶性の塩が陰イオン交換膜に付着するからであることが
知られている。 しかしながら、上記したモリブデンを含む金属の酸洗
廃液から、陰イオン交換膜を使用した拡散透析により酸
を回収する場合における陰イオン交換膜の性能劣化現象
は、有機物の電気透析における陰イオン交換膜の性能劣
化現象とは、その原因が全く異なるから、現象そのもの
も全く異質のものである。そして、モリブデンを含む金
属の酸洗廃液の処理における陰イオン交換膜の性能劣化
という問題は本発明者らが初めて見出したことである。 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記したモリブデンを含む金属の酸洗
廃液の処理において性能劣化を生じた陰イオン交換膜の
性能回復方法について研究を行った結果、陰イオン交換
膜と水とを単に接触させることによって解決できること
を見出し、本発明を提供するに至った。 即ち、本発明は、モリブデンを含む金属の酸洗廃液か
ら拡散透析によって酸を回収するのに使用した陰イオン
交換膜の性能を回復させるに際し、該酸洗廃液が接触し
た陰イオン交換膜の膜面を水と接触させることを特徴と
する陰イオン交換膜の性能回復方法である。 本発明におけるモリブデンを含む金属は、モリブデン
を一成分として含む金属が何ら制限なく採用される。具
体的には、モリブデンを含む鉄基合金であるモリブデン
鋼を挙げることができる。モリブデン鋼には通常、2〜
5重量%のモリブデンが含まれている。 酸洗廃液としては、モリブデンを含む金属の表面処理
に用いられた塩酸、硫酸等の鉱酸の回収液が何ら制限な
く用いられる。上記の酸洗廃液中には、当然にモリブデ
ンイオン、或いは、モリブデン酸イオンが含まれてい
る。 上記した酸洗廃液から拡散透析による酸の回収は、次
のようにして行われる。拡散透析槽中に陰イオン交換膜
を複数枚平行に配置し、陰イオン交換膜で仕切られた一
方の隔室に酸洗廃液を供給し、他方の隔室には水が供給
される。酸の回収を効率よくするために、一般に両隔室
に供給する液は向流に流される。通常、酸洗廃液は上向
き、水は下向きに流される。 性能劣化した陰イオン交換膜は、酸洗廃液との接触面
を水と接触させるが、その方法は特に制限されず、拡散
透析槽を解体して取り出した陰イオン交換膜に水を散布
する方法、或いは陰イオン交換膜を水槽中に浸漬する方
法等が採用し得るが、拡散透析槽を解体することなく、
陰イオン交換膜で仕切られた各室に水を注入して静置す
るか、又は各室に注入した水を循環して通水することに
よっても十分に陰イオン交換膜の性能を回復させること
ができる。このために、本発明においては拡散透析槽を
解体しない方法が好適に採用される。 陰イオン交換膜と接触させる水の温度は、イオン交換
膜の温度による性能劣化を防止するために0℃を越え50
℃以下であることが好ましい。水との接触時間は、陰イ
オン交換膜の劣化の程度にもよるが、一般には1〜70時
間の範囲から採用される。通常、陰イオン交換膜の酸回
収率が75%まで低下したときには12時間程度、60%まで
低下したときには48時間程度とすれば良い。 (効果) 本発明によれば、モリブデンを含む金属の酸洗廃液か
らの酸の回収に使用して性能劣化した陰イオン交換膜を
単に水と接触させるのみで、元の性能まで回復させるこ
とができる。しかも、水との接触は、拡散透析槽を解体
することなく行えるため、拡散透析槽の解体のわずらわ
しさを軽減させることもできる。 (実施例) 以下に本発明を具体的に説明するために実施例を掲げ
るが、本発明は実施例に制限されるものではない。
モリブデン鋼の酸洗に使用されたHCl182.8g/1,Fe55.0
g/l,Ni4.7g/l,Cr6.1g/l,Mo63ppmを含有する酸洗廃液を
フィルタープレス型拡散透析装置(徳山曹達(株)製、
TSD−2型)を用いて拡散透析を行った。 この拡散透析装置には、隔膜として有効膜面積2.0dm2
の陰イオン交換膜10枚(徳山曹達(株)製、ネオセプタ
AFN)を用い、拡散室の上部から45℃の上水を250ml/Hr
で供給し、透析室下部からは酸洗廃液を250ml/Hrで供給
した。初期性能として酸回収率94.2%が得られた。40時
間にわたる拡散透析後、酸回収率が60%程度に低下した
ので酸洗廃液の供給を停止し、45℃温水を250ml/Hrで両
隔室に供給し水洗を48時間実施した。再度、同条件にて
拡散透析を行うと酸回収率は95.4%まで回復していた。
20時間にわたる拡散透析後、酸回収率が80%以下に低下
したので酸洗廃液の供給を停止し、45℃の温水を250ml/
Hrで両隔室に供給し、前記同様水洗を12時間実施した。
水洗後、再度、拡散透析すると酸回収率は、93.1%まで
回復した。第1表に各時点での測定値を示す。
g/l,Ni4.7g/l,Cr6.1g/l,Mo63ppmを含有する酸洗廃液を
フィルタープレス型拡散透析装置(徳山曹達(株)製、
TSD−2型)を用いて拡散透析を行った。 この拡散透析装置には、隔膜として有効膜面積2.0dm2
の陰イオン交換膜10枚(徳山曹達(株)製、ネオセプタ
AFN)を用い、拡散室の上部から45℃の上水を250ml/Hr
で供給し、透析室下部からは酸洗廃液を250ml/Hrで供給
した。初期性能として酸回収率94.2%が得られた。40時
間にわたる拡散透析後、酸回収率が60%程度に低下した
ので酸洗廃液の供給を停止し、45℃温水を250ml/Hrで両
隔室に供給し水洗を48時間実施した。再度、同条件にて
拡散透析を行うと酸回収率は95.4%まで回復していた。
20時間にわたる拡散透析後、酸回収率が80%以下に低下
したので酸洗廃液の供給を停止し、45℃の温水を250ml/
Hrで両隔室に供給し、前記同様水洗を12時間実施した。
水洗後、再度、拡散透析すると酸回収率は、93.1%まで
回復した。第1表に各時点での測定値を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】モリブデンを含む金属の酸洗廃液から拡散
透析によって酸を回収するのに使用した陰イオン交換膜
の性能を回復させるに際し、該酸洗廃液が接触した陰イ
オン交換膜の膜面を水と接触させることを特徴とする陰
イオン交換膜の性能回復方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2261293A JPH0815536B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 陰イオン交換膜の性能回復方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2261293A JPH0815536B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 陰イオン交換膜の性能回復方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04141221A JPH04141221A (ja) | 1992-05-14 |
| JPH0815536B2 true JPH0815536B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=17359790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2261293A Expired - Fee Related JPH0815536B2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 陰イオン交換膜の性能回復方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0815536B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58193378A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-11 | Asahi Glass Co Ltd | 特殊鋼の塩酸々洗液の処理方法 |
-
1990
- 1990-09-29 JP JP2261293A patent/JPH0815536B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04141221A (ja) | 1992-05-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4943360A (en) | Process for recovering nitric acid and hydrofluoric acid from waste pickle liquors | |
| IE50486B1 (en) | Methods of polishing glass ware with sulfuric acid and hydrofluoric acid | |
| JP4579682B2 (ja) | 金属酸洗い浴をリサイクルするための方法および装置 | |
| US3766049A (en) | Recovery of metal from rinse solutions | |
| JPH03196802A (ja) | 非芳香族から芳香族を溶剤抽出する方法における酸性不純物の除去 | |
| JPS60500944A (ja) | 使用済み触媒溶液および付随洗浄水からのパラジウム−スズ系無電解めっき触媒の再生 | |
| JPH0815536B2 (ja) | 陰イオン交換膜の性能回復方法 | |
| DE2724724C3 (de) | Verfahren und Anlage zum Aufbereiten von schwermetallhaltigen Abwässern unter Rückgewinnung von Schwermetallen | |
| JP2003088872A (ja) | 使用済み梅漬調味液の脱塩・脱酸処理方法 | |
| JPH05505425A (ja) | 電気亜鉛めっき工程から発生する廃液を処理する方法、およびその方法を含むめっき方法と処理装置 | |
| RU2109556C1 (ru) | Способ получения водного раствора этиленгликоля из отработанных антифризов | |
| JP3025576B2 (ja) | 酸洗液の循環使用方法 | |
| SU1475952A1 (ru) | Способ никелировани поверхностей деталей | |
| JPS60204898A (ja) | 電着塗装ラインにおける限外濾過膜の濾過性能回復方法 | |
| JP2915043B2 (ja) | 拡散透析膜の再生方法 | |
| JPH02152550A (ja) | イオン交換膜用洗浄剤 | |
| JPH0346550B2 (ja) | ||
| JPS55138081A (en) | Descaling method for steel or stainless steel | |
| JP3102907B2 (ja) | 塩浴液の処理方法 | |
| JPH08240695A (ja) | 放射性廃液の処理方法 | |
| Lacey | An Electromembrane Process for Regenerating Acid from Spent Pickle Liquor | |
| JPS6191003A (ja) | 弗酸の回収方法 | |
| JPS58122006A (ja) | 陰イオン交換膜の性能回復方法 | |
| JPS58170502A (ja) | 膜汚染物除去方法 | |
| JPH03287790A (ja) | 鉄―ニッケル合金のエッチング液の処理方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |