JPH08155693A - アンダーカット部を有する粉末成形品の成形装置 - Google Patents
アンダーカット部を有する粉末成形品の成形装置Info
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- JPH08155693A JPH08155693A JP29492994A JP29492994A JPH08155693A JP H08155693 A JPH08155693 A JP H08155693A JP 29492994 A JP29492994 A JP 29492994A JP 29492994 A JP29492994 A JP 29492994A JP H08155693 A JPH08155693 A JP H08155693A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ダイ孔の両端に形成される開口部の開口面積
が異なる場合であっても、成形装置の金型各部の変形を
防止して品質の良いアンダーカット部を有する粉末成形
品を得ると共に、金型寿命の向上を図る。 【構成】 アンダーカット部の形状に応じたカムダイス
3を下方から押圧するダミーパンチ6を設け、ダイ孔の
開口面積の大きい方の開口部58から嵌入される上パン
チ4にかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方の開
口部59から嵌入される下パンチ5にかかる荷重とダミ
ーパンチ6にかかる荷重との和に等しくなるようにダミ
ーパンチ6にかかる荷重を設定してカムダイス3の変形
を防止するように構成した。
が異なる場合であっても、成形装置の金型各部の変形を
防止して品質の良いアンダーカット部を有する粉末成形
品を得ると共に、金型寿命の向上を図る。 【構成】 アンダーカット部の形状に応じたカムダイス
3を下方から押圧するダミーパンチ6を設け、ダイ孔の
開口面積の大きい方の開口部58から嵌入される上パン
チ4にかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方の開
口部59から嵌入される下パンチ5にかかる荷重とダミ
ーパンチ6にかかる荷重との和に等しくなるようにダミ
ーパンチ6にかかる荷重を設定してカムダイス3の変形
を防止するように構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンダーカット部を有
する粉末成形品の成形装置に関し、特に、粉末が充填さ
れるダイ孔の両端に形成される開口部の開口面積が異な
るものに関する。
する粉末成形品の成形装置に関し、特に、粉末が充填さ
れるダイ孔の両端に形成される開口部の開口面積が異な
るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粉末成形品に対してアンダーカッ
ト部を形成する場合には、例えば、図6に示すような成
形装置が使用され、アンダーカット部51を有する粉末
成形品W1 の成形がなされる。
ト部を形成する場合には、例えば、図6に示すような成
形装置が使用され、アンダーカット部51を有する粉末
成形品W1 の成形がなされる。
【0003】この成形装置においては、カムダイス52
と呼ばれる型を左右に2分割し、成形時は左右のカムダ
イスプレート52R 、52L を合わせることによりアン
ダーカット部51を成形する一方、成形後は両カムダイ
スプレート52R 、52L を離すことにより成形品W1
の型抜きを可能にしたものである。
と呼ばれる型を左右に2分割し、成形時は左右のカムダ
イスプレート52R 、52L を合わせることによりアン
ダーカット部51を成形する一方、成形後は両カムダイ
スプレート52R 、52L を離すことにより成形品W1
の型抜きを可能にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示したように、粉末が充填されるダイ孔の両端に形成さ
れる開口部58,59の開口面積が上下で異なる場合、
つまり、上パンチ54a,54bにより充填された粉末
に加圧される加圧方向の投影面積と、下パンチ55a,
55bにより充填された粉末に加圧される加圧方向の投
影面積とが異なる場合には、上下のパンチにかかる荷重
差のために、圧縮成形中に開口面積が小さい方の下ダイ
ス57とカムダイス52とに変形が生じるという問題が
あった。
示したように、粉末が充填されるダイ孔の両端に形成さ
れる開口部58,59の開口面積が上下で異なる場合、
つまり、上パンチ54a,54bにより充填された粉末
に加圧される加圧方向の投影面積と、下パンチ55a,
55bにより充填された粉末に加圧される加圧方向の投
影面積とが異なる場合には、上下のパンチにかかる荷重
差のために、圧縮成形中に開口面積が小さい方の下ダイ
ス57とカムダイス52とに変形が生じるという問題が
あった。
【0005】即ち、開口面積の大きい開口部58から嵌
入される上パンチ54a,54bにかかる荷重の方が、
開口面積の小さい開口部59から嵌入される下パンチ5
5a,55bにかかる荷重よりも大きくなるため、図示
のように、下ダイス57およびカムダイス52が下方に
曲げ変形する。この変形は弾性変形であり、この曲げ変
形のため、圧縮成形した後に除荷した際に、スプリング
バックして成形品を破損させることがあった。特に、上
下の開口部58,59の開口面積比が1.3倍以上の場
合にこの傾向が顕著である。
入される上パンチ54a,54bにかかる荷重の方が、
開口面積の小さい開口部59から嵌入される下パンチ5
5a,55bにかかる荷重よりも大きくなるため、図示
のように、下ダイス57およびカムダイス52が下方に
曲げ変形する。この変形は弾性変形であり、この曲げ変
形のため、圧縮成形した後に除荷した際に、スプリング
バックして成形品を破損させることがあった。特に、上
下の開口部58,59の開口面積比が1.3倍以上の場
合にこの傾向が顕著である。
【0006】また、下ダイス57およびカムダイス52
の繰り返し弾性変形にあっては、僅かな塑性歪が累積す
ることにより塑性変形につながる虞れもある。このよう
な下ダイス57およびカムダイス52の変形は、成形時
の動作においてカジリの原因になるほか、上記金型の変
形により生じた隙間に粉末が侵入し、焼付きが発生する
虞れもある。特に、水平方向に摺動するカムダイス52
においては、その隙間に粉末が侵入すると残存し易いた
め焼付きの発生の可能性が高く、金型寿命が著しく劣化
することにもなる。
の繰り返し弾性変形にあっては、僅かな塑性歪が累積す
ることにより塑性変形につながる虞れもある。このよう
な下ダイス57およびカムダイス52の変形は、成形時
の動作においてカジリの原因になるほか、上記金型の変
形により生じた隙間に粉末が侵入し、焼付きが発生する
虞れもある。特に、水平方向に摺動するカムダイス52
においては、その隙間に粉末が侵入すると残存し易いた
め焼付きの発生の可能性が高く、金型寿命が著しく劣化
することにもなる。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ダイ孔の両端に形成される
開口部の開口面積が異なる場合であっても、成形装置の
金型各部の変形を防止して品質の良いアンダーカット部
を有する粉末成形品を得ると共に、金型寿命の向上を図
ることを目的とする。
鑑みてなされたものであり、ダイ孔の両端に形成される
開口部の開口面積が異なる場合であっても、成形装置の
金型各部の変形を防止して品質の良いアンダーカット部
を有する粉末成形品を得ると共に、金型寿命の向上を図
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、それぞれの請求項毎に次のように構成され
ている。
の本発明は、それぞれの請求項毎に次のように構成され
ている。
【0009】請求項1に記載の発明の構成は、複数に分
割されたダイスの分割面間に、アンダーカット部の形状
に応じたカムダイスを分割して配置すると共に、このカ
ムダイスを粉末が充填されるダイ孔に対して進退可能に
設け、前記ダイ孔はその両端に開口面積の異なる開口部
を有し、前記ダイ孔に充填された粉末を加圧するパンチ
を当該ダイ孔の前記両端開口部から嵌入可能に設けてな
るアンダーカット部を有する粉末成形品の粉末成形装置
において、前記ダイ孔の開口面積の小さい方の開口部の
側から前記カムダイスを押圧する押圧部材を設けたこと
を特徴とするアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置である。
割されたダイスの分割面間に、アンダーカット部の形状
に応じたカムダイスを分割して配置すると共に、このカ
ムダイスを粉末が充填されるダイ孔に対して進退可能に
設け、前記ダイ孔はその両端に開口面積の異なる開口部
を有し、前記ダイ孔に充填された粉末を加圧するパンチ
を当該ダイ孔の前記両端開口部から嵌入可能に設けてな
るアンダーカット部を有する粉末成形品の粉末成形装置
において、前記ダイ孔の開口面積の小さい方の開口部の
側から前記カムダイスを押圧する押圧部材を設けたこと
を特徴とするアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置である。
【0010】請求項2に記載の発明の構成は、上述の請
求項1記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置において、圧縮成形時に、前記ダイ孔の開口
面積の大きい方の開口部から嵌入されるパンチにかかる
荷重が、前記ダイ孔の開口面積の小さい方の開口部から
嵌入されるパンチにかかる荷重と前記押圧部材にかかる
荷重との和に等しくなるように、前記押圧部材にかかる
荷重が設定されていることを特徴とする。
求項1記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置において、圧縮成形時に、前記ダイ孔の開口
面積の大きい方の開口部から嵌入されるパンチにかかる
荷重が、前記ダイ孔の開口面積の小さい方の開口部から
嵌入されるパンチにかかる荷重と前記押圧部材にかかる
荷重との和に等しくなるように、前記押圧部材にかかる
荷重が設定されていることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明の構成は、上述の請
求項1記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置において、前記押圧部材の押圧方向端面に突
出部を設けると共に、前記カムダイスの前記突出部に対
応する位置に貫通孔を設け、前記突出部は、圧縮成形時
に前記貫通孔を挿通して前記ダイ孔内に突出する高さを
有することを特徴とする。
求項1記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置において、前記押圧部材の押圧方向端面に突
出部を設けると共に、前記カムダイスの前記突出部に対
応する位置に貫通孔を設け、前記突出部は、圧縮成形時
に前記貫通孔を挿通して前記ダイ孔内に突出する高さを
有することを特徴とする。
【0012】請求項4に記載の発明の構成は、上述の請
求項3記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置において、前記ダイ孔の開口面積の大きい方
の開口部から嵌入されるパンチの端面の前記突出部に対
応する位置に孔部をさらに設け、前記突出部の先端は、
圧縮成形時に前記貫通孔を挿通して前記孔部に嵌入され
ることを特徴とする。
求項3記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置において、前記ダイ孔の開口面積の大きい方
の開口部から嵌入されるパンチの端面の前記突出部に対
応する位置に孔部をさらに設け、前記突出部の先端は、
圧縮成形時に前記貫通孔を挿通して前記孔部に嵌入され
ることを特徴とする。
【0013】請求項5に記載の発明の構成は、上述の請
求項1記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置において、前記ダイ孔の開口面積の大きい方
の開口部を上方に、前記ダイ孔の開口面積の小さい方の
開口部を下方に向けて、前記ダイスを配置したことを特
徴とする。
求項1記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉
末成形装置において、前記ダイ孔の開口面積の大きい方
の開口部を上方に、前記ダイ孔の開口面積の小さい方の
開口部を下方に向けて、前記ダイスを配置したことを特
徴とする。
【0014】
【作用】このように構成した本発明は、それぞれの請求
項毎に次のように作用する。
項毎に次のように作用する。
【0015】請求項1に記載の発明は次のように作用す
る。ダイ孔に粉末を充填したのち、ダイ孔の両端開口部
から圧入されるパンチによって粉末を加圧し、この加圧
を終了したのち、カムダイスをダイ孔から後退させて成
形品を抜き出すが、粉末の加圧を行う際に、押圧部材に
よりダイ孔の開口面積の小さい方の開口部の側からカム
ダイスを押圧する。したがって、ダイ孔の両端に形成さ
れる開口部の開口面積が異なる場合であっても、カムダ
イスにかかる上または下からの加圧力に所定以上の差が
生じることはない。これにより、圧縮成形時のカムダイ
スの変形が抑えられ、品質の良好な成形品が得られると
共に、成形装置の金型寿命も向上する。
る。ダイ孔に粉末を充填したのち、ダイ孔の両端開口部
から圧入されるパンチによって粉末を加圧し、この加圧
を終了したのち、カムダイスをダイ孔から後退させて成
形品を抜き出すが、粉末の加圧を行う際に、押圧部材に
よりダイ孔の開口面積の小さい方の開口部の側からカム
ダイスを押圧する。したがって、ダイ孔の両端に形成さ
れる開口部の開口面積が異なる場合であっても、カムダ
イスにかかる上または下からの加圧力に所定以上の差が
生じることはない。これにより、圧縮成形時のカムダイ
スの変形が抑えられ、品質の良好な成形品が得られると
共に、成形装置の金型寿命も向上する。
【0016】請求項2に記載の発明は次のように作用す
る。この請求項に記載の発明にあっては、圧縮成形時
に、ダイ孔の開口面積の大きい方の開口部から嵌入され
るパンチにかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方
の開口部から嵌入されるパンチにかかる荷重と押圧部材
にかかる荷重との和に等しくなるように、押圧部材にか
かる荷重が設定される。したがって、カムダイスにかか
る上または下からの加圧力に差が生じることなく、当該
カムダイスを中心にニュートラルゾーンができるように
成形される。これにより、圧縮成形時のカムダイスの変
形がより一層確実に防止され、高品質の成形品が得られ
ると共に、成形装置の金型寿命も大幅に向上する。
る。この請求項に記載の発明にあっては、圧縮成形時
に、ダイ孔の開口面積の大きい方の開口部から嵌入され
るパンチにかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方
の開口部から嵌入されるパンチにかかる荷重と押圧部材
にかかる荷重との和に等しくなるように、押圧部材にか
かる荷重が設定される。したがって、カムダイスにかか
る上または下からの加圧力に差が生じることなく、当該
カムダイスを中心にニュートラルゾーンができるように
成形される。これにより、圧縮成形時のカムダイスの変
形がより一層確実に防止され、高品質の成形品が得られ
ると共に、成形装置の金型寿命も大幅に向上する。
【0017】請求項3に記載の発明は次のように作用す
る。この請求項に記載の発明にあっては、押圧部材の押
圧方向端面に設けられた突出部は、圧縮成形時にカムダ
イスに設けられた貫通孔を挿通してダイ孔内に突出す
る。したがって、アンダーカット部に連設して成形され
る径の大きい方の部分に凹部が形成される。これによ
り、部品の軽量化が図られると共に、材料歩留まりが向
上する。
る。この請求項に記載の発明にあっては、押圧部材の押
圧方向端面に設けられた突出部は、圧縮成形時にカムダ
イスに設けられた貫通孔を挿通してダイ孔内に突出す
る。したがって、アンダーカット部に連設して成形され
る径の大きい方の部分に凹部が形成される。これによ
り、部品の軽量化が図られると共に、材料歩留まりが向
上する。
【0018】請求項4に記載の発明は次のように作用す
る。この請求項に記載の発明にあっては、押圧部材の押
圧方向端面に設けられた突出部は、圧縮成形時にカムダ
イスに設けられた貫通孔を挿通してダイ孔内に突出し、
さらに当該ダイ孔の開口面積の大きい方の開口部から嵌
入されるパンチの端面に設けられた孔部に嵌入する。し
たがって、アンダーカット部に連設して成形される径の
大きい方の部分に通孔が形成される。これにより、部品
の軽量化が一層図られると共に、材料歩留まりが大幅に
向上する。しかも、形成される通孔の端縁にバリが発生
することもない。
る。この請求項に記載の発明にあっては、押圧部材の押
圧方向端面に設けられた突出部は、圧縮成形時にカムダ
イスに設けられた貫通孔を挿通してダイ孔内に突出し、
さらに当該ダイ孔の開口面積の大きい方の開口部から嵌
入されるパンチの端面に設けられた孔部に嵌入する。し
たがって、アンダーカット部に連設して成形される径の
大きい方の部分に通孔が形成される。これにより、部品
の軽量化が一層図られると共に、材料歩留まりが大幅に
向上する。しかも、形成される通孔の端縁にバリが発生
することもない。
【0019】請求項5に記載の発明は次のように作用す
る。この請求項に記載の発明にあっては、ダイ孔の開口
面積の小さい方の開口部を下方に向けた状態で粉末が充
填されるので、成形品の下方への十分な給粉が行われ
る。したがって、下方外周部に給粉不良が発生するのが
防止され、均一な密度の粉末成形品の成形がなされる。
る。この請求項に記載の発明にあっては、ダイ孔の開口
面積の小さい方の開口部を下方に向けた状態で粉末が充
填されるので、成形品の下方への十分な給粉が行われ
る。したがって、下方外周部に給粉不良が発生するのが
防止され、均一な密度の粉末成形品の成形がなされる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2は、本発明に係る成形装置を用
いてアンダーカット部を有する粉末成形品を成形する工
程図である。
明する。図1および図2は、本発明に係る成形装置を用
いてアンダーカット部を有する粉末成形品を成形する工
程図である。
【0021】アンダーカット部を有する粉末成形品とし
ては、例えばカムスプロケットなどに代表されるように
種々の機械部品を例示することができるが、本実施例の
成形装置は、図2(E)に示したように、中央に位置す
るアンダーカット部51に対し、下方にはアンダーカッ
ト部51よりも径の大きいアンダーカット下部32、上
方には前記アンダーカット下部32よりもさらに径の大
きいアンダーカット上部32が連設された粉末成形品W
2 を製造するのに使用される。
ては、例えばカムスプロケットなどに代表されるように
種々の機械部品を例示することができるが、本実施例の
成形装置は、図2(E)に示したように、中央に位置す
るアンダーカット部51に対し、下方にはアンダーカッ
ト部51よりも径の大きいアンダーカット下部32、上
方には前記アンダーカット下部32よりもさらに径の大
きいアンダーカット上部32が連設された粉末成形品W
2 を製造するのに使用される。
【0022】この成形装置は、粉末が充填されるダイ孔
1a、2aを備え、上下に分割された上ダイス1、下ダ
イス2、この上下ダイス1、2の分割面間に設けられた
カムダイス3、および上ダイ孔1a、下ダイ孔2aにそ
れぞれ挿入される上パンチ4、下パンチ5の金型を有し
ている。
1a、2aを備え、上下に分割された上ダイス1、下ダ
イス2、この上下ダイス1、2の分割面間に設けられた
カムダイス3、および上ダイ孔1a、下ダイ孔2aにそ
れぞれ挿入される上パンチ4、下パンチ5の金型を有し
ている。
【0023】上パンチ4は、最外周に位置する筒状の第
1上パンチ4aと、この第1上パンチ4aの内側に同心
的に組み付けられた筒状の第2上パンチ4b(本実施例
ではコアを構成する)とから構成されており、図示省略
するが第1上パンチ4aの外側には、下端が上ダイス1
の上面に当接する筒状のダイ押えが設けられている。そ
して、これらダイ押えと第1上パンチ4aおよび第2上
パンチ4bは、互いに同心的に摺動自在に組み付けられ
ている。
1上パンチ4aと、この第1上パンチ4aの内側に同心
的に組み付けられた筒状の第2上パンチ4b(本実施例
ではコアを構成する)とから構成されており、図示省略
するが第1上パンチ4aの外側には、下端が上ダイス1
の上面に当接する筒状のダイ押えが設けられている。そ
して、これらダイ押えと第1上パンチ4aおよび第2上
パンチ4bは、互いに同心的に摺動自在に組み付けられ
ている。
【0024】下パンチ5は、最外周に位置する筒状の第
1下パンチ5aと、この第1下パンチ5aの内側に同心
的に組み付けられた筒状の第2下パンチ5b(本実施例
ではコアを構成する)とから構成されており、これら第
1下パンチ5aおよび第2下パンチ5bは、互いに同心
的に摺動自在に組み付けられている。
1下パンチ5aと、この第1下パンチ5aの内側に同心
的に組み付けられた筒状の第2下パンチ5b(本実施例
ではコアを構成する)とから構成されており、これら第
1下パンチ5aおよび第2下パンチ5bは、互いに同心
的に摺動自在に組み付けられている。
【0025】上ダイ孔1a、下ダイ孔2aは、同軸的に
配置されており、本実施例では、上ダイス1および下ダ
イス2は、これら上ダイ孔1aおよび下ダイ孔2aの中
心軸方向に独立して移動できるように設けられている。
配置されており、本実施例では、上ダイス1および下ダ
イス2は、これら上ダイ孔1aおよび下ダイ孔2aの中
心軸方向に独立して移動できるように設けられている。
【0026】一方、カムダイス3は左右のカムダイスプ
レート3R 、3L に分割して設けられている。カムダイ
スプレート3R 、3L の分割面(合わせ面)は上述した
上ダイ孔1aおよび下ダイ孔2aの中心軸線を含む面上
に位置し、各カムダイスプレート3R 、3L の合わせ面
にそれぞれ互いに対向するように半円状の切欠き3b、
3bが形成されている。そして、合わせ面同士を突き合
わせることによって円形のアンダーカット部に対応した
ダイ孔3aが形成される。このアンダーカット部に対応
したダイ孔3aは、前述した上ダイ孔1aおよび下ダイ
孔2aよりも小径に設定されており、粉末成形品のアン
ダーカット部51(図2(E)参照)を成形することに
なる。
レート3R 、3L に分割して設けられている。カムダイ
スプレート3R 、3L の分割面(合わせ面)は上述した
上ダイ孔1aおよび下ダイ孔2aの中心軸線を含む面上
に位置し、各カムダイスプレート3R 、3L の合わせ面
にそれぞれ互いに対向するように半円状の切欠き3b、
3bが形成されている。そして、合わせ面同士を突き合
わせることによって円形のアンダーカット部に対応した
ダイ孔3aが形成される。このアンダーカット部に対応
したダイ孔3aは、前述した上ダイ孔1aおよび下ダイ
孔2aよりも小径に設定されており、粉末成形品のアン
ダーカット部51(図2(E)参照)を成形することに
なる。
【0027】カムダイスプレート3R 、3L は下ダイス
2の上面に沿って左右に移動可能に設けられ、これによ
り、左右のカムダイスプレート3R 、3L の切欠き3
b、3bの縁部が、相互に近接離反するように移動す
る。また、カムダイスプレート3R 、3L は下ダイス2
とともに上下移動するようになっている。
2の上面に沿って左右に移動可能に設けられ、これによ
り、左右のカムダイスプレート3R 、3L の切欠き3
b、3bの縁部が、相互に近接離反するように移動す
る。また、カムダイスプレート3R 、3L は下ダイス2
とともに上下移動するようになっている。
【0028】特に本実施例の成形装置では、ダイ孔の開
口面積の小さい方の開口部59の側からカムダイス3を
押圧する押圧部材としてのダミーパンチ6が設けられて
いる。このダミーパンチ6は、筒状を呈し、第1下パン
チ5aの外側に同心的に組み付けられる。したがって、
ダミーパンチ6の内周部は、下ダイ孔2aの側壁を形成
することになる。一方、上ダイ孔1aの側壁は、上ダイ
ス1の中央ボア内周部により形成され、ダイ孔3aの側
壁は、前述したようにカムダイスプレート3R、3L の
半円状の切欠き3bの円弧面により形成される。
口面積の小さい方の開口部59の側からカムダイス3を
押圧する押圧部材としてのダミーパンチ6が設けられて
いる。このダミーパンチ6は、筒状を呈し、第1下パン
チ5aの外側に同心的に組み付けられる。したがって、
ダミーパンチ6の内周部は、下ダイ孔2aの側壁を形成
することになる。一方、上ダイ孔1aの側壁は、上ダイ
ス1の中央ボア内周部により形成され、ダイ孔3aの側
壁は、前述したようにカムダイスプレート3R、3L の
半円状の切欠き3bの円弧面により形成される。
【0029】ダイ孔の開口面積の小さい方の開口部59
を下方に位置させたこと、即ち下ダイ孔2aの径が上ダ
イ孔1aの径より小さくなるように配置したことの理由
は、粉末成形品W2 のアンダーカット下部32への十分
な給粉を行うためであり、これにより下方外周部に給粉
不良が発生するのを防止して、均一な密度の粉末成形品
の成形を確保することができる。
を下方に位置させたこと、即ち下ダイ孔2aの径が上ダ
イ孔1aの径より小さくなるように配置したことの理由
は、粉末成形品W2 のアンダーカット下部32への十分
な給粉を行うためであり、これにより下方外周部に給粉
不良が発生するのを防止して、均一な密度の粉末成形品
の成形を確保することができる。
【0030】ここで、圧縮成形時において、ダイ孔の開
口面積の大きい方の開口部58から嵌入される上パンチ
4にかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方の開口
部59から嵌入される下パンチ5にかかる荷重とダミー
パンチ6にかかる荷重との和に等しくなるように、ダミ
ーパンチ6にかかる荷重が設定される。これにより、カ
ムダイス3にかかる荷重を上下方向で均一にし、曲げ変
形を防止できるように構成されている。なお、ダミーパ
ンチ6にかかる荷重に若干の誤差があっても、カムダイ
ス3の曲げ変形が無視できる程度に小さいものであれ
ば、本発明の効果は奏し得る。
口面積の大きい方の開口部58から嵌入される上パンチ
4にかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方の開口
部59から嵌入される下パンチ5にかかる荷重とダミー
パンチ6にかかる荷重との和に等しくなるように、ダミ
ーパンチ6にかかる荷重が設定される。これにより、カ
ムダイス3にかかる荷重を上下方向で均一にし、曲げ変
形を防止できるように構成されている。なお、ダミーパ
ンチ6にかかる荷重に若干の誤差があっても、カムダイ
ス3の曲げ変形が無視できる程度に小さいものであれ
ば、本発明の効果は奏し得る。
【0031】また、上下パンチ4,5およびダミーパン
チ6は、図示しない油圧機構等の駆動手段により駆動さ
れ、それぞれのパンチ4,5,6には、上記の関係に基
づいて所定の荷重が付加されるようになっている。な
お、油圧機構等に荷重センサを取り付け、各パンチにか
かる荷重を検知して油圧機構等にフィードバックするよ
うに構成することも可能である。
チ6は、図示しない油圧機構等の駆動手段により駆動さ
れ、それぞれのパンチ4,5,6には、上記の関係に基
づいて所定の荷重が付加されるようになっている。な
お、油圧機構等に荷重センサを取り付け、各パンチにか
かる荷重を検知して油圧機構等にフィードバックするよ
うに構成することも可能である。
【0032】次に、このような成形装置を用いてアンダ
ーカット部を有する成形品を成形する手順に付いて説明
する。
ーカット部を有する成形品を成形する手順に付いて説明
する。
【0033】図1(A)はフィーダ8によって上ダイス
1、カムダイス3およびダミーパンチ6により形成され
たダイ孔1a、2a、3a内に粉末を充填した状態を示
すが、単に充填しただけではカムダイス3のアンダーカ
ット対応ダイ孔3aの孔縁部下方に粉末が回り込まない
ので、その分だけ上ダイス1、カムダイス3、下ダイス
2およびダミーパンチ6を規定位置より上げて充填深さ
を深くし、粉末が入らない分だけ充填量を多くしてオー
バーフィル状態とする。また、第1下パンチ5aに振動
を加えることも効果的である。そして、フィーダ8、上
ダイス1、カムダイス3、下ダイス2およびダミーパン
チ6を同時に下げて粉末を均一に充填した状態とする。
1、カムダイス3およびダミーパンチ6により形成され
たダイ孔1a、2a、3a内に粉末を充填した状態を示
すが、単に充填しただけではカムダイス3のアンダーカ
ット対応ダイ孔3aの孔縁部下方に粉末が回り込まない
ので、その分だけ上ダイス1、カムダイス3、下ダイス
2およびダミーパンチ6を規定位置より上げて充填深さ
を深くし、粉末が入らない分だけ充填量を多くしてオー
バーフィル状態とする。また、第1下パンチ5aに振動
を加えることも効果的である。そして、フィーダ8、上
ダイス1、カムダイス3、下ダイス2およびダミーパン
チ6を同時に下げて粉末を均一に充填した状態とする。
【0034】ついで、フィーダ8を後退させ第1上パン
チ4aと第2上パンチ4bを下げて図1(B)の充填状
態とする。図2(C)では、上パンチ4、上ダイス1、
カムダイス3、下ダイス2およびダミーパンチ6がそれ
ぞれ所定距離下降して比例成形で加圧を行う。
チ4aと第2上パンチ4bを下げて図1(B)の充填状
態とする。図2(C)では、上パンチ4、上ダイス1、
カムダイス3、下ダイス2およびダミーパンチ6がそれ
ぞれ所定距離下降して比例成形で加圧を行う。
【0035】この場合、本装置にあっては、ダイ孔の開
口面積の大きい方の開口部58から嵌入される上パンチ
4にかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方の開口
部59から嵌入される下パンチ5にかかる荷重とダミー
パンチ6にかかる荷重との和に等しくなるように、ダミ
ーパンチ6にかかる荷重が設定されているため、カムダ
イス3にかかる上または下からの加圧力に差が生じるこ
となく、当該カムダイス3を中心にニュートラルゾーン
ができるように成形される。
口面積の大きい方の開口部58から嵌入される上パンチ
4にかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方の開口
部59から嵌入される下パンチ5にかかる荷重とダミー
パンチ6にかかる荷重との和に等しくなるように、ダミ
ーパンチ6にかかる荷重が設定されているため、カムダ
イス3にかかる上または下からの加圧力に差が生じるこ
となく、当該カムダイス3を中心にニュートラルゾーン
ができるように成形される。
【0036】このような加圧を終了すると、図2(D)
に示すように、両カムダイスプレート3R 、3L を開い
て水平方向に離反移動させると共に、図2(E)に示す
ように、上ダイス1を上昇させながら、カムダイス3、
下ダイス2およびダミーパンチ6を下降させ、粉末成形
品W2 の抜き出しを行う。
に示すように、両カムダイスプレート3R 、3L を開い
て水平方向に離反移動させると共に、図2(E)に示す
ように、上ダイス1を上昇させながら、カムダイス3、
下ダイス2およびダミーパンチ6を下降させ、粉末成形
品W2 の抜き出しを行う。
【0037】このように、本実施例の成形装置によれ
ば、ダイ孔の両端に形成される開口部58,59の開口
面積が異なる場合であっても、カムダイス3を押圧する
ダミーパンチ6を設けてカムダイス3にかかる上または
下からの加圧力が釣り合うように設定したので、このカ
ムダイス3の変形を防止することができる。
ば、ダイ孔の両端に形成される開口部58,59の開口
面積が異なる場合であっても、カムダイス3を押圧する
ダミーパンチ6を設けてカムダイス3にかかる上または
下からの加圧力が釣り合うように設定したので、このカ
ムダイス3の変形を防止することができる。
【0038】したがって、圧縮成形後の除荷時にカムダ
イス3がスプリングバックして成形品に損傷を与えるこ
ともなく、アンダーカット部51の真円度も高まるの
で、品質の良好な粉末成形品を得ることができる。
イス3がスプリングバックして成形品に損傷を与えるこ
ともなく、アンダーカット部51の真円度も高まるの
で、品質の良好な粉末成形品を得ることができる。
【0039】また、カムダイス3の変形に伴い、成形装
置の金型の動作にカジリを起こすこともなく、焼付きの
発生も防止することができ、金型寿命の向上が図られ
る。
置の金型の動作にカジリを起こすこともなく、焼付きの
発生も防止することができ、金型寿命の向上が図られ
る。
【0040】図3および図4は、本発明に係る成形装置
の他の実施例を用いてアンダーカット部を有する粉末成
形品を成形する工程図、図5は、図3および図4に示さ
れるダミーパンチの半断面斜視図である。この実施例の
成形装置にあっては、前述した実施例のものに加えて、
図3〜図5に示したように、ダミーパンチ6の押圧方向
端面に突出部6aを設けると共に、カムダイス3の前記
突出部6aに対応する位置に貫通孔3cを設け、さら
に、第1上パンチ4aの端面の前記突出部6aに対応す
る位置に孔部20を設けている。ダミーパンチ6の突出
部6aは、図5に示したように円弧状を呈しており、円
周方向等間隔に設けられる。但し、この形状に限定され
るものではなく、例えば、円柱状の突出部を複数設けて
もよい。なお、孔部20は空気抜けのため、貫通孔とす
るのが好ましい。
の他の実施例を用いてアンダーカット部を有する粉末成
形品を成形する工程図、図5は、図3および図4に示さ
れるダミーパンチの半断面斜視図である。この実施例の
成形装置にあっては、前述した実施例のものに加えて、
図3〜図5に示したように、ダミーパンチ6の押圧方向
端面に突出部6aを設けると共に、カムダイス3の前記
突出部6aに対応する位置に貫通孔3cを設け、さら
に、第1上パンチ4aの端面の前記突出部6aに対応す
る位置に孔部20を設けている。ダミーパンチ6の突出
部6aは、図5に示したように円弧状を呈しており、円
周方向等間隔に設けられる。但し、この形状に限定され
るものではなく、例えば、円柱状の突出部を複数設けて
もよい。なお、孔部20は空気抜けのため、貫通孔とす
るのが好ましい。
【0041】このような成形装置を用いてアンダーカッ
ト部を有する成形品を成形する場合の手順について、前
述した実施例と共通する部分を適宜省略して説明する。
まず、図3(A)に示したように、両カムダイスプレー
ト3R 、3L を近接移動させダイ孔3aを形成した後
に、下方位置にあるダミーパンチ6をその円筒部端面が
カムダイス3の下面に当接されるまで図示しない駆動手
段により上昇させる。このとき、ダミーパンチ6の突出
部6aはカムダイス3の貫通孔3cを挿通してダイ孔1
a内に突出する。この状態で、フィーダ8によってダイ
孔1a、2a、3a内に粉末が充填される。
ト部を有する成形品を成形する場合の手順について、前
述した実施例と共通する部分を適宜省略して説明する。
まず、図3(A)に示したように、両カムダイスプレー
ト3R 、3L を近接移動させダイ孔3aを形成した後
に、下方位置にあるダミーパンチ6をその円筒部端面が
カムダイス3の下面に当接されるまで図示しない駆動手
段により上昇させる。このとき、ダミーパンチ6の突出
部6aはカムダイス3の貫通孔3cを挿通してダイ孔1
a内に突出する。この状態で、フィーダ8によってダイ
孔1a、2a、3a内に粉末が充填される。
【0042】ついで、フィーダ8を後退させ第1上パン
チ4aと第2上パンチ4bを下げて図3(B)の充填状
態とし、図3(C)では比例成形で加圧を行うが、この
加圧成形時においては、ダミーパンチ6の突出部6aの
先端が第1上パンチ4aに設けられた孔部20内に嵌入
される。
チ4aと第2上パンチ4bを下げて図3(B)の充填状
態とし、図3(C)では比例成形で加圧を行うが、この
加圧成形時においては、ダミーパンチ6の突出部6aの
先端が第1上パンチ4aに設けられた孔部20内に嵌入
される。
【0043】このような加圧を終了すると、図3(D)
に示すように、まずダミーパンチ6が下降せられてその
突出部6aがカムダイス3の貫通孔3cから外れた後
に、図3(E)に示すように、両カムダイスプレート3
R 、3L が開いて水平方向に離反移動される。そして、
図3(F)に示すように、上ダイス1を上昇させると共
に、カムダイス3、下ダイス2およびダミーパンチ6を
同時に下降させ、粉末成形品W2 の抜き出しを行う。
に示すように、まずダミーパンチ6が下降せられてその
突出部6aがカムダイス3の貫通孔3cから外れた後
に、図3(E)に示すように、両カムダイスプレート3
R 、3L が開いて水平方向に離反移動される。そして、
図3(F)に示すように、上ダイス1を上昇させると共
に、カムダイス3、下ダイス2およびダミーパンチ6を
同時に下降させ、粉末成形品W2 の抜き出しを行う。
【0044】従来から粉末成形品には、部品の軽量化、
加圧面積の削減および材料使用量の低減のため、軽量化
用孔を設けることがある。しかしながら、本実施例の成
形装置のようにダイ孔の両端に形成される開口部58,
59の開口面積が異なる場合には、金型の構成上から粉
末成形品W2 の径の大きい方のアンダーカット上部32
への軽量化用孔の形成は困難とされていた。これに対
し、この実施例によれば、ダミーパンチ6に突出部6
a、カムダイス3に貫通孔3cを設けること等により、
図3および図4に示したように、粉末成形品W2 のアン
ダーカット上部32への通孔21の形成が可能となる。
これにより、部品の軽量化とこれに伴う回転イナーシャ
の低減が図られると共に、材料歩留まりが向上し製品コ
スト低減にもなる。
加圧面積の削減および材料使用量の低減のため、軽量化
用孔を設けることがある。しかしながら、本実施例の成
形装置のようにダイ孔の両端に形成される開口部58,
59の開口面積が異なる場合には、金型の構成上から粉
末成形品W2 の径の大きい方のアンダーカット上部32
への軽量化用孔の形成は困難とされていた。これに対
し、この実施例によれば、ダミーパンチ6に突出部6
a、カムダイス3に貫通孔3cを設けること等により、
図3および図4に示したように、粉末成形品W2 のアン
ダーカット上部32への通孔21の形成が可能となる。
これにより、部品の軽量化とこれに伴う回転イナーシャ
の低減が図られると共に、材料歩留まりが向上し製品コ
スト低減にもなる。
【0045】また、第1上パンチ4aの端面に孔部20
を設け、圧縮成形時にこの孔部20内にダミーパンチ6
の突出部6aの先端を嵌入するように構成したので、バ
リ等を発生させることなく軽量化用の通孔21を形成で
きる点で好ましい。但し、必ずしも第1上パンチ4aの
端面に孔部20を設ける必要はなく、ダミーパンチ6の
突出部6aの先端が第1上パンチ4aの端面に当接する
ように、突出部6aの高さを設定してもよい。さらには
突出部6aの高さを若干低く設定して、通孔ではなく、
軽量化用の凹部を形成するように構成することも可能で
ある。
を設け、圧縮成形時にこの孔部20内にダミーパンチ6
の突出部6aの先端を嵌入するように構成したので、バ
リ等を発生させることなく軽量化用の通孔21を形成で
きる点で好ましい。但し、必ずしも第1上パンチ4aの
端面に孔部20を設ける必要はなく、ダミーパンチ6の
突出部6aの先端が第1上パンチ4aの端面に当接する
ように、突出部6aの高さを設定してもよい。さらには
突出部6aの高さを若干低く設定して、通孔ではなく、
軽量化用の凹部を形成するように構成することも可能で
ある。
【0046】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0047】たとえば、上述した実施例では、第2下パ
ンチ5bが固定であるウィズドロアル方式を採用してい
るが、下ダイス2を固定して上パンチ4および下パンチ
5によって上下方向より加圧する両押し方式としてもよ
く、また別のダイスまたはパンチの一つを固定した構成
を採ることもできる。
ンチ5bが固定であるウィズドロアル方式を採用してい
るが、下ダイス2を固定して上パンチ4および下パンチ
5によって上下方向より加圧する両押し方式としてもよ
く、また別のダイスまたはパンチの一つを固定した構成
を採ることもできる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、それ
ぞれの請求項毎に次のような効果を奏する。
ぞれの請求項毎に次のような効果を奏する。
【0049】請求項1に記載の発明では、ダイ孔の開口
面積の小さい方の開口部の側からカムダイスを押圧する
押圧部材を設けたので、ダイ孔の両端に形成される開口
部の開口面積が異なる場合であっても、カムダイスにか
かる上または下からの加圧力に所定以上の差が生じるこ
とを防止できる。これにより、圧縮成形後の除荷時にカ
ムダイスがスプリングバックして成形品に損傷を与える
こともなく、アンダーカット部の真円度も高まるので、
品質の良好な粉末成形品を得ることができる。また、カ
ムダイスの変形に伴って成形装置の金型の動作にカジリ
を起こすこともなく、焼付きの発生も防止することがで
き、金型寿命の向上が図られる。
面積の小さい方の開口部の側からカムダイスを押圧する
押圧部材を設けたので、ダイ孔の両端に形成される開口
部の開口面積が異なる場合であっても、カムダイスにか
かる上または下からの加圧力に所定以上の差が生じるこ
とを防止できる。これにより、圧縮成形後の除荷時にカ
ムダイスがスプリングバックして成形品に損傷を与える
こともなく、アンダーカット部の真円度も高まるので、
品質の良好な粉末成形品を得ることができる。また、カ
ムダイスの変形に伴って成形装置の金型の動作にカジリ
を起こすこともなく、焼付きの発生も防止することがで
き、金型寿命の向上が図られる。
【0050】請求項2に記載の発明では、圧縮成形時
に、ダイ孔の開口面積の大きい方の開口部から嵌入され
るパンチにかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方
の開口部から嵌入されるパンチにかかる荷重と押圧部材
にかかる荷重との和に等しくなるように、押圧部材にか
かる荷重を設定したので、カムダイスにかかる上または
下からの加圧力に差が生じることなく、当該カムダイス
を中心に力が釣り合うようにして成形することができ
る。これにより、圧縮成形時のカムダイスの変形がより
一層確実に防止でき、高品質の成形品が得られると共
に、成形装置の金型寿命も大幅に向上させることができ
る。
に、ダイ孔の開口面積の大きい方の開口部から嵌入され
るパンチにかかる荷重が、ダイ孔の開口面積の小さい方
の開口部から嵌入されるパンチにかかる荷重と押圧部材
にかかる荷重との和に等しくなるように、押圧部材にか
かる荷重を設定したので、カムダイスにかかる上または
下からの加圧力に差が生じることなく、当該カムダイス
を中心に力が釣り合うようにして成形することができ
る。これにより、圧縮成形時のカムダイスの変形がより
一層確実に防止でき、高品質の成形品が得られると共
に、成形装置の金型寿命も大幅に向上させることができ
る。
【0051】請求項3に記載の発明では、押圧部材の押
圧方向端面に突出部を設けると共に、カムダイスの前記
突出部に対応する位置に貫通孔を設け、前記突出部は、
圧縮成形時に前記貫通孔を挿通して前記ダイ孔内に突出
する高さを有するようにしたので、従来金型の構成上か
ら軽量化用孔等の形成は困難とされていたアンダーカッ
ト部に連設して成形される径の大きい方の部分に、凹部
を形成することができる。これにより、部品の軽量化と
これに伴う回転イナーシャの低減が図られると共に、材
料歩留まりが向上し製品コスト低減が図られる。
圧方向端面に突出部を設けると共に、カムダイスの前記
突出部に対応する位置に貫通孔を設け、前記突出部は、
圧縮成形時に前記貫通孔を挿通して前記ダイ孔内に突出
する高さを有するようにしたので、従来金型の構成上か
ら軽量化用孔等の形成は困難とされていたアンダーカッ
ト部に連設して成形される径の大きい方の部分に、凹部
を形成することができる。これにより、部品の軽量化と
これに伴う回転イナーシャの低減が図られると共に、材
料歩留まりが向上し製品コスト低減が図られる。
【0052】請求項4に記載の発明では、ダイ孔の開口
面積の大きい方の開口部から嵌入されるパンチの端面に
孔部を設け、押圧部材の押圧方向端面に設けられた突出
部の先端は、圧縮成形時にカムダイスの貫通孔を挿通し
て前記孔部に嵌入されるようにしたので、アンダーカッ
ト部に連設して成形される径の大きい方の部分に通孔を
形成することができる。これにより、部品の軽量化を一
層図ることができると共に、材料歩留まりが大幅に向上
する。しかも、形成される通孔の端縁にバリが発生する
ことも確実に防止できる。
面積の大きい方の開口部から嵌入されるパンチの端面に
孔部を設け、押圧部材の押圧方向端面に設けられた突出
部の先端は、圧縮成形時にカムダイスの貫通孔を挿通し
て前記孔部に嵌入されるようにしたので、アンダーカッ
ト部に連設して成形される径の大きい方の部分に通孔を
形成することができる。これにより、部品の軽量化を一
層図ることができると共に、材料歩留まりが大幅に向上
する。しかも、形成される通孔の端縁にバリが発生する
ことも確実に防止できる。
【0053】請求項5に記載の発明では、ダイ孔の開口
面積の大きい方の開口部を上方に、ダイ孔の開口面積の
小さい方の開口部を下方に向けて、ダイスを配置したの
で、成形品の下方外周部に給粉不良が発生するのが防止
され、均一な密度の粉末成形品を得ることができる。
面積の大きい方の開口部を上方に、ダイ孔の開口面積の
小さい方の開口部を下方に向けて、ダイスを配置したの
で、成形品の下方外周部に給粉不良が発生するのが防止
され、均一な密度の粉末成形品を得ることができる。
【図1】 (A)(B)は、本発明に係る成形装置を用
いて粉末成形品を成形する工程図である。
いて粉末成形品を成形する工程図である。
【図2】 (C)〜(E)は、同じく本発明に係る成形
装置を用いて粉末成形品を成形する工程図である。
装置を用いて粉末成形品を成形する工程図である。
【図3】 (A)〜(C)は、本発明に係る成形装置の
他の実施例を用いて粉末成形品を成形する工程図であ
る。
他の実施例を用いて粉末成形品を成形する工程図であ
る。
【図4】 (D)〜(F)は、同じく本発明に係る成形
装置の他の実施例を用いて粉末成形品を成形する工程図
である。
装置の他の実施例を用いて粉末成形品を成形する工程図
である。
【図5】 図3、図4に示されるダミーパンチの半断面
斜視図である。
斜視図である。
【図6】 従来の成形装置を示す縦断面図および平面図
である。
である。
【図7】 従来の成形装置の圧縮成形時における不具合
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
1…上ダイス(ダイス)、 1a…ダイ孔、2…下ダイ
ス(ダイス)、 2a…ダイ孔、3…カムダイス、
3a…ダイ孔、3b…切欠き、 3c
…貫通孔、3R 、3L …カムダイスプレート、4…上パ
ンチ、4a…第1上パンチ、 4b…第2上パン
チ、5…下パンチ、5a…第1下パンチ、 5b…
第2下パンチ、6…ダミーパンチ(押圧手段)、6a…
突出部、8…フィーダ、 20…孔部、21
…通孔、31…アンダーカット上部、32…アンダーカ
ット下部、51…アンダーカット部、58、59…開口
部、W1 ,W2 …粉末成形品。
ス(ダイス)、 2a…ダイ孔、3…カムダイス、
3a…ダイ孔、3b…切欠き、 3c
…貫通孔、3R 、3L …カムダイスプレート、4…上パ
ンチ、4a…第1上パンチ、 4b…第2上パン
チ、5…下パンチ、5a…第1下パンチ、 5b…
第2下パンチ、6…ダミーパンチ(押圧手段)、6a…
突出部、8…フィーダ、 20…孔部、21
…通孔、31…アンダーカット上部、32…アンダーカ
ット下部、51…アンダーカット部、58、59…開口
部、W1 ,W2 …粉末成形品。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数に分割されたダイスの分割面間に、
アンダーカット部の形状に応じたカムダイスを分割して
配置すると共に、このカムダイスを粉末が充填されるダ
イ孔に対して進退可能に設け、前記ダイ孔はその両端に
開口面積の異なる開口部を有し、前記ダイ孔に充填され
た粉末を加圧するパンチを当該ダイ孔の前記両端開口部
から嵌入可能に設けてなるアンダーカット部を有する粉
末成形品の粉末成形装置において、 前記ダイ孔の開口面積の小さい方の開口部の側から前記
カムダイスを押圧する押圧部材を設けたことを特徴とす
るアンダーカット部を有する粉末成形品の粉末成形装
置。 - 【請求項2】 圧縮成形時に、前記ダイ孔の開口面積の
大きい方の開口部から嵌入されるパンチにかかる荷重
が、前記ダイ孔の開口面積の小さい方の開口部から嵌入
されるパンチにかかる荷重と前記押圧部材にかかる荷重
との和に等しくなるように、前記押圧部材にかかる荷重
が設定されていることを特徴とする請求項1記載のアン
ダーカット部を有する粉末成形品の粉末成形装置。 - 【請求項3】 前記押圧部材の押圧方向端面に突出部を
設けると共に、前記カムダイスの前記突出部に対応する
位置に貫通孔を設け、 前記突出部は、圧縮成形時に前記貫通孔を挿通して前記
ダイ孔内に突出する高さを有することを特徴とする請求
項1記載のアンダーカット部を有する粉末成形品の粉末
成形装置。 - 【請求項4】 請求項3記載のアンダーカット部を有す
る粉末成形品の粉末成形装置において、 前記ダイ孔の開口面積の大きい方の開口部から嵌入され
るパンチの端面の前記突出部に対応する位置に孔部をさ
らに設け、 前記突出部の先端は、圧縮成形時に前記貫通孔を挿通し
て前記孔部に嵌入されることを特徴とするアンダーカッ
ト部を有する粉末成形品の粉末成形装置。 - 【請求項5】 前記ダイ孔の開口面積の大きい方の開口
部を上方に、前記ダイ孔の開口面積の小さい方の開口部
を下方に向けて、前記ダイスを配置したことを特徴とす
る請求項1記載のアンダーカット部を有する粉末成形品
の粉末成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29492994A JPH08155693A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | アンダーカット部を有する粉末成形品の成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29492994A JPH08155693A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | アンダーカット部を有する粉末成形品の成形装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08155693A true JPH08155693A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17814099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29492994A Pending JPH08155693A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | アンダーカット部を有する粉末成形品の成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08155693A (ja) |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29492994A patent/JPH08155693A/ja active Pending
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