JPH08157013A - 昇降体の停止装置 - Google Patents

昇降体の停止装置

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JPH08157013A
JPH08157013A JP30100894A JP30100894A JPH08157013A JP H08157013 A JPH08157013 A JP H08157013A JP 30100894 A JP30100894 A JP 30100894A JP 30100894 A JP30100894 A JP 30100894A JP H08157013 A JPH08157013 A JP H08157013A
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Norimitsu Takahara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】昇降体を確実に停止保持できる。 【構成】スタッカクレーンの昇降キャリッジを昇降させ
る昇降モータ12はインバータ22を介して交流電源に
接続されている。昇降モータ12とインバータ22との
間には、第1駆動用コンタクタ接点MCaが設けられて
いる。又、昇降モータ12に機械的制動をかける電磁ブ
レーキ24は整流器23を介して交流電源に接続されて
いる。整流器23の交流側には第2駆動用コンタクタ接
点MCbが、整流器23の直流側には停止用コンタクタ
接点R1aが設けられている。この場合、前記各リレー
接点MCa,MCb,R1aが閉じた状態で昇降モータ
12が駆動されている時、昇降モータ12を正常に停止
させる場合には、駆動用コンタクタ及び停止用コンタク
タを制御して、各コンタクタ接点MCa,MCb,R1
aを開かせ、昇降モータ12の駆動を停止させ、電磁ブ
レーキ24にて制動をかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降モータによって駆
動される昇降体の停止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示すように、自動倉庫に配
設されたスタッカクレーンの昇降キャリッジを昇降させ
る昇降モータ51には、インバータ52を介して三相交
流電源が供給される。そして、昇降モータ51とインバ
ータ52との間には、駆動用コンタクタ接点53が設け
られている。
【0003】又、前記三相交流電源の内の二相は、整流
器55を介して昇降モータ51を停止させる電磁ブレー
キ54に接続されている。そして、整流器55と電磁ブ
レーキ54との間には、停止用コンタクタ接点56が設
けられている。又、前記交流電源と、整流器55との間
には、非常停止用コンタクタ接点57が設けられてい
る。
【0004】電磁ブレーキ54は、直流電源が供給され
ている時には通電し、昇降モータ51の回転軸に対して
機械的制動を解除し、直流電源が供給されない時には非
通電状態となり、昇降モータ51の回転軸に対して機械
的制動をかけるようになっている。
【0005】スタッカクレーンには、当該スタッカクレ
ーンの走行及び昇降キャリッジの昇降等を駆動制御する
コントローラ並びにスタッカクレーンを非常停止させる
非常停止回路が設けられている。
【0006】そして、このコントローラによって駆動用
コンタクタ接点53及び停止用コンタクタ接点56が制
御され、非常停止回路によって非常停止用コンタクタ接
点57が制御されるようになっている。
【0007】昇降キャリッジを昇降させる場合には、コ
ントローラは駆動用コンタクタ接点53を閉じ、インバ
ータ52と昇降モータ51とを接続する。そして、コン
トローラはインバータ52を制御して昇降モータ51に
電源を供給することにより昇降モータ51が駆動され、
昇降キャリッジは昇降する。この場合、昇降キャリッジ
の昇降速度はコントローラからの周波数信号に基づいて
インバータを制御することにより調節される。
【0008】昇降中の昇降キャリッジを例えば自動倉庫
の収納部等に停止させる場合には、コントローラはイン
バータ52からの出力を停止した後、停止用コンタクタ
接点56を開いた状態とすることにより、電磁ブレーキ
54をかけ、キャリッジをその位置で停止させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、停止用
コンタクタ接点56が溶着等による短絡故障を起こす
と、コントローラからの信号に基づいて停止用コンタク
タ接点56が開かず、昇降モータ51が停止した後、昇
降キャリッジをその位置で停止保持させることができな
いという問題があった。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、昇降体を確実に停止保
持させることができる昇降体の停止装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、自動倉庫に設置されたクレ
ーン装置の昇降体を駆動制御するとともに、コントロー
ラにて通電される駆動用コンタクタと、駆動用コンタク
タの通電に基づいて昇降モータの駆動電源を供給する第
1駆動用コンタクタ接点と、コントローラにて通電され
る停止用コンタクタと、停止用コンタクタの通電に基づ
いて電磁ブレーキへの電源の供給を遮断する停止用コン
タクタ接点と、非常停止回路に基づいて通電される非常
停止用コンタクタと、非常停止用コンタクタの通電に基
づいて駆動用コンタクタ及び停止用コンタクタを非通電
状態にする非常停止用コンタクタ接点とからなる昇降体
の停止装置において、前記駆動用コンタクタの通電に基
づいて電磁ブレーキに供給される電源を遮断する第2駆
動用コンタクタ接点を設けたことをその要旨とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記電磁ブレーキに供給される電源は、整
流器にて交流電源から直流電源に変換され、前記電磁ブ
レーキに供給される電源の直流側には停止用コンタクタ
接点が設けられ、交流側には非常停止用コンタクタ接点
が設けられたことをその要旨とする。
【0013】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、自動倉
庫に設置されたクレーン装置の昇降体はコントローラに
より駆動制御される。
【0014】昇降体の昇降時には、駆動用リレーコイル
及び停止用リレーコイルがコントローラにより通電さ
れ、第1,第2駆動用リレー接点及び停止用リレー接点
は閉じた状態となっている。即ち、昇降モータに電源が
供給されるとともに、電磁ブレーキが解放されている。
【0015】この昇降中の昇降体を例えば自動倉庫の収
納部等に停止させるには、コントローラは、まず、イン
バータを制御してインバータ出力の周波数を徐々に低く
し、昇降モータの回転数を下げ、昇降体を減速させ、更
に、インバータ出力を0とすることにより当該昇降モー
タの回転を停止させる。その後、駆動用リレーコイルの
通電を解除し、第1,第2駆動用リレー接点を開くとと
もに、停止用リレーコイルの通電を解除し、停止用リレ
ー接点を開く。すると、昇降モータと、インバータとの
接続が解除されるとともに、前記第2駆動用リレー接点
及び停止用リレー接点が開かれたことにより電磁ブレー
キがかかる。
【0016】又、昇降モータを非常停止させる場合に
は、非常停止回路が非常停止用リレーコイルを通電す
る。すると、非常停止用リレー接点が制御され、駆動用
リレーコイル及び停止用リレーコイルを非通電状態にす
る。すると、駆動用リレーコイルが非通電状態になり、
第1,第2駆動用リレー接点が開かれる。同様に、停止
用リレー接点が開かれる。即ち、インバータと昇降モー
タとの接続が解除されるとともに、電磁ブレーキがかか
り、昇降モータは停止する。
【0017】請求項2記載の発明によれば、停止用リレ
ー接点が直流側に設けられているので、通常、昇降キャ
リッジを迅速に停止させることができる。又、第2駆動
用リレー接点は交流側に設けられているので、電磁ブレ
ーキ開放時のサージをかけることなく開かれる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を自動倉庫に設置されたスタッ
カクレーンに具体化した一実施例を図1〜図5に従って
説明する。
【0019】図1に示すように、自動倉庫1はその左右
両側に一対の枠組棚2が設けられている。各枠組棚2に
は荷を収納するための複数の収納部3が形成されてい
る。各収納部3は枠組棚2の上下及び奥行き方向に対し
て複数配設されている。
【0020】各枠組棚2間には走行用レール4が敷設さ
れている。そして、走行用レール4には、当該走行用レ
ール4に沿って走行可能なクレーン装置としてのスタッ
カクレーン5が設置されている。又、走行用レール4の
両端部には、弾性部材としてウレタンゴムを備えたメカ
ニカルストッパ6a,6bが設置されている。
【0021】前記スタッカクレーン5は、走行台7と、
走行台7に立設された両マスト8a,8bと、両マスト
8a,8bに対して昇降可能に設けられた昇降体として
の昇降キャリッジ9とから構成されている。この場合、
マスト8aはホームポジションHP側に位置し、マスト
8bはオポジットポジションOP側に位置している。
【0022】走行台7のマスト8a側には、クレーンコ
ントローラ10が設けられ、マスト8b側には走行モー
タ11及び昇降モータ12が設けられている。又、走行
台7には、走行輪13が設けられている。即ち、クレー
ンコントローラ10からの制御信号に基づいて走行モー
タ11が駆動され、走行輪13を回転駆動することによ
り、走行台7は走行するようになっている。又、走行台
7には光通信器Haが取着されている。
【0023】昇降キャリッジ9はワイヤチェーン14に
て吊下され、昇降モータ12による巻き上げ及び繰り出
しに基づいて昇降するようになっている。この昇降キャ
リッジ9にはマスト8a,8bに沿って転動するガイド
ローラ15が設けられている。即ち、これらガイドロー
ラ15によって昇降キャリッジ9の昇降時における横振
れを防止するようになっている。
【0024】更に、スタッカクレーン5の前方位置に
は、地上制御盤16が設けられている。この地上制御盤
16には、ディスプレイ17、キーボード18、地上コ
ントローラ19及び非常停止ボタンBが設けられてい
る。更に、地上制御盤16には光通信器Hbが前記光通
信器Haと対向する位置に設けられ、これら光通信器H
a,Hbを介して地上コントローラ19とクレーンコン
トローラ10とは通信可能に設けられている。
【0025】このように構成された自動倉庫1では、地
上コントローラ19は予め記憶された制御プログラムや
キーボード18からの入力信号等に基づいてクレーンコ
ントローラ10に制御信号を出力する。そして、クレー
ンコントローラ10はスタッカクレーン5の駆動制御、
即ち、走行台7の走行及び昇降キャリッジ9の昇降等を
制御することにより、自動倉庫1の収納部3との間で荷
の移載作業が行われる。このスタッカクレーン5の駆動
時において、非常停止ボタンBを押すと、地上コントロ
ーラ19に非常停止信号が出力される。そして、スタッ
カクレーン5は地上コントローラ19からの非常停止信
号により非常停止される。
【0026】次に、昇降キャリッジを昇降させる昇降モ
ータを停止させるための停止装置の電気的構成について
説明する。図3に示すように、昇降モータ12はR相、
S相、T相の各相からなる三相交流電源にインバータ2
2を介して接続されている。インバータ22と昇降モー
タ12との間には駆動用コンタクタ接点MCaが設けら
れている。この駆動用コンタクタ接点MCaを閉じるこ
とにより、インバータ22と昇降モータ12とが接続さ
れ、昇降モータ12に電源が供給され、駆動用コンタク
タ接点MCaを開くことにより昇降モータ12への電源
が遮断される。
【0027】インバータ22は前記クレーンコントロー
ラ10と接続されている。インバータ22は、三相交流
電源からの電源周波数を周波数信号に基づいて可変させ
る。又、インバータ22はドライブ信号に基づいて昇降
モータ12の回転方向を制御するようになっている。
【0028】又、前記三相交流電源の内のR相,S相は
整流器23を介して昇降モータ12の回転軸に機械的制
動をかけるための電磁ブレーキ24が接続されている。
整流器23は整流用のダイオード23aとフライホイー
ル用のダイオード23bとから構成されている。この整
流器23は交流電源を直流電源にして電磁ブレーキ24
に供給するようになっている。電磁ブレーキ24は、電
源が供給されている場合には、電磁ブレーキ24は作動
せず、電源を遮断すると、電磁ブレーキ24は作動して
昇降モータ12の回転軸にブレーキをかける無励磁作動
型のブレーキである。
【0029】整流器23と電磁ブレーキ24との間、即
ち、整流器23の直流側には、停止用コンタクタ接点R
1aが設けられている。この停止用コンタクタ接点R1
aは、停止用コンタクタR1が通電されて励磁される
と、閉じた状態となる。
【0030】交流電源と整流器23との間、即ち、整流
器23の交流側には、第2駆動用コンタクタ接点MCb
が設けられている。この第2駆動用コンタクタ接点MC
bは、駆動用コンタクタMCが通電されて励磁される
と、閉じた状態となる。又、第2駆動用コンタクタ接点
MCbは、駆動用コンタクタMCが非通電状態となって
消磁されると、開いた状態となる。
【0031】尚、交流側の第2駆動用コンタクタ接点M
Cbを開け、電源を遮断したときと、直流側の停止用コ
ンタクタ接点R1aを開け、電源を遮断したときとを比
較した場合、図3に示す前記電磁ブレーキ24に溜まっ
たエネルギをフライホイールダイオード23bにより解
放する時間だけ、交流側の接点MCbを開けて遮断した
方が応答が遅れる。この場合、交流側の第2駆動用コン
タクタ接点MCbを開けてから電源が遮断されるまでの
時間は0.1秒〜0.2秒かかり、直流側の第2駆動用
コンタクタ接点MCbを開けてからブレーキが作動する
までの時間は0.02秒〜0.03秒かかる。即ち、直
流側の停止用コンタクタ接点R1aを開けて遮断したと
きの方が、交流側のコンタクタ接点MCbにて遮断する
よりも迅速にブレーキ作動できる。又、直流側の停止用
コンタクタ接点R1aにて電源を遮断した場合、電磁ブ
レーキ24の作動時に発生するサージが接点に加わる
が、交流側の第2駆動用コンタクタ接点MCbにて電源
を遮断した場合は、接点に与えるサージの影響を考えな
くてもよい。
【0032】続いて、前記駆動用コンタクタ接点MC
a,MCb及び停止用コンタクタ接点R1を制御する回
路について説明する。図4に示すように、スタッカクレ
ーン5を駆動制御するクレーンコントローラ10は、制
御回路20と、当該スタッカクレーン5を非常停止させ
るための非常停止回路21等とから構成されている。
【0033】制御回路20には、昇降モータ12の駆動
を制御する駆動用コンタクタMC、停止用コンタクタR
1が接続されている。又、非常停止回路21には、非常
停止用コンタクタR2が接続されている。これら各コン
タクタMC,R1は、直流プラス電源Pと接続され、制
御回路20に基づいて通電制御されることにより励磁さ
れる。又、非常停止用コンタクタR2は、プラス電源P
と接続され、非常停止回路21に基づいて通電制御され
る。
【0034】又、直流プラス電源Pからの電源を供給す
るその電源線上において、非常停止用コンタクタR2側
から各コンタクタMC,R1側へ供給される線路には、
非常停止コンタクタ接点R2aが設けられている。非常
停止用コンタクタ接点R2aは非常停止用コンタクタR
2が通電されることにより励磁されると、閉じた状態と
なる。一方、非常停止用コンタクタR2は非通電の状態
になると、非常停止用コンタクタ接点R2aが開いた状
態となる。
【0035】非常停止回路21は通常は非常停止用コン
タクタR2を通電することにより励磁し、非常停止用コ
ンタクタ接点R2aを閉じている。又、非常停止回路2
1は非常停止信号が出力されると、非常停止用コンタク
タR2が非通電状態となって消磁され、非常停止用コン
タクタ接点R2aが開かれる。
【0036】非常停止用コンタクタ接点R2aの閉じた
状態において、制御回路20は直流電源Pからの電源に
基づいて駆動用コンタクタMC及び停止用コンタクタR
1を制御する。
【0037】即ち、制御回路20は駆動用コンタクタM
C及び停止用コンタクタR1の励磁及び消磁を制御す
る。つまり、制御回路20は駆動用コンタクタMCを通
電して励磁するとともに、当該駆動用コンタクタMCへ
の電源を遮断して非通電状態とし、駆動用コンタクタM
Cを消磁する。又、制御回路20は停止用コンタクタR
1を通電して励磁するとともに、当該停止用コンタクタ
R1への電源を遮断した場合には非通電状態とし、停止
用コンタクタR1を消磁する。
【0038】又、制御回路20はドライブ信号及び周波
数信号を出力するようになっている。ドライブ信号は昇
降モータ12の駆動を制御するための信号であって、昇
降モータ12の回転方向を変え、昇降キャリッジ9の上
昇及び下降を指令するための信号である。
【0039】又、周波数信号はインバータ22からの出
力(インバータ出力)の周波数を指令する信号である。
そして、インバータ22に前記ドライブ信号及び周波数
信号が出力されると、インバータ22は当該周波数信号
の示す周波数のインバータ出力を昇降モータ12に対し
て行う。そして、昇降モータ12はそのインバータ出力
に基づく回転数で回転する。
【0040】次に、上記のように構成されたブレーキ回
路の作用及び効果について図5に基づいて説明する。ま
ず、この昇降キャリッジ9を昇降させる場合には、制御
回路20は駆動用コンタクタMCを励磁する。すると、
第1駆動用コンタクタ接点MCaが閉じた状態となる。
この時、第2駆動用コンタクタ接点MCbも閉路する。
即ち、インバータ22と昇降モータ12とが接続され
る。この状態では、単にインバータ22と昇降モータ1
2とが接続されただけなので、インバータ22からの出
力はされないとともに、停止用コンタクタ接点R1aは
消磁され停止用コンタクタ接点R1は開いているので、
電磁ブレーキ24がかかった状態となっている。
【0041】次に、制御回路20は駆動用リレーコイル
MCを励磁してから所定時間t1後、インバータ22に
ドライブ信号として正転信号を出力するとともに、周波
数指令信号を出力する。そして、制御回路20は周波数
信号が示す周波数の値を徐々に上げる。
【0042】続いて、昇降モータ12のトルクが所定値
以上となった時、即ち、周波数信号の指令する周波数の
値が所定値以上となった時、停止用コンタクタR1を励
磁する。すると、停止用コンタクタ接点R1aが開き、
電磁ブレーキ24が解放され、昇降キャリッジ9は昇降
を開始する。この場合、所定時間t2後に停止用コンタ
クタR1を励磁する。
【0043】そして、昇降モータ12はインバータ出力
の周波数に基づいて回転し、昇降キャリッジ9はその昇
降モータ12の回転に従って昇降する。この昇降状態に
ある昇降キャリッジ9を収納部3等に荷の移載のために
正常に停止させる場合には、まず、制御回路20は周波
数信号の周波数の値を徐々に下げ、インバータ出力の周
波数を徐々に下げることにより昇降キャリッジ9の昇降
速度を微速まで減速させる。昇降キャリッジ9の昇降速
度を微速まで減速させると、制御回路20は正転信号の
出力を停止した後、更に、周波数を下げ、周波数を0と
し、インバータ出力を停止する。
【0044】同時に、停止用コンタクタR1を消磁す
る。すると、停止用コンタクタ接点R1aが開いた状態
となり、電磁ブレーキ24への電源の供給が遮断される
ため、電磁ブレーキ24は作動する。この場合、停止用
コンタクタ接点R1aは直流側に設けられているため、
停止用コンタクタR1の消磁とともに、直ちに開いた状
態となる。従って、電磁ブレーキ24は停止用コンタク
タR1を消磁すると直ちに作動して、昇降モータ12に
ブレーキをかける。即ち、電磁ブレーキ24は図5に示
すの時点で作動する。
【0045】続いて、制御回路20はインバータ出力が
完全に停止している状態、即ち、インバータ出力を停止
してから所定時間t3後に、駆動用コンタクタMCを消
磁する。すると、第1,第2駆動用コンタクタ接点MC
a,MCbが開いた状態となる。
【0046】停止用コンタクタ接点R1aが短絡故障し
た場合、駆動用コンタクタ接点MCbは交流側に設けら
れているので、駆動用コンタクタMCが消磁されてか
ら、動作遅れ(時間t4)が生じ、当該動作遅れ後、電
磁ブレーキ24が作動する。即ち、図5に示すの時点
で第2駆動用コンタクタ接点MCbが開かれる。従っ
て、停止用コンタクタ接点R1aが短絡故障等を起こ
し、停止用コンタクタR1を消磁しても停止用コンタク
タ接点R1aが開かない場合であっても、所定時間(t
3+t4)後には電磁ブレーキ24が作動する。尚、こ
の電磁ブレーキ24が作動するまでの所定時間(t3+
t4)は0.15〜0.25秒程度であって、その間
に、昇降キャリッジ9は僅かに落下することになり、通
常の停止位置より僅かにずれることになる。
【0047】又、スタッカクレーン5を非常停止させる
には、例えば作業者が、非常停止ボタンBを押す。する
と、非常停止信号が非常停止回路21に出力される。非
常停止回路21は非常停止用コンタクタR2を非通電状
態とすることにより消磁する。すると、非常停止用コン
タクタ接点R2aが開かれる。このため、駆動用コンタ
クタMC及び停止用コンタクタR1への電源の供給が停
止され、駆動用コンタクタMCa及び停止用コンタクタ
接点R1aの励磁状態が解除される。
【0048】すると、第1,第2駆動用コンタクタ接点
MCa,MCbが開かれるとともに、停止用コンタクタ
接点R1aが開かれる。従って、直流側に停止用コンタ
クタ接点R1aを設けたので収納部3等に昇降キャリッ
ジ9を停止させる場合には、昇降キャリッジ9を迅速に
停止させることができる。更に、交流側に第2駆動用コ
ンタクタ接点MCbを設けたので、負荷をかけることな
く容易に第2駆動用コンタクタ接点MCbを開かせるこ
とができる。このため、第2駆動用コンタクタ接点MC
bの短絡故障等を防止することができ、確実に第2駆動
用コンタクタ接点MCbを開かせることができる。
【0049】又、第2駆動用コンタクタ接点MCbで電
磁ブレーキ24がかかった場合には、所定の時間だけ動
作遅れが生じ、停止位置がズレる。従って、この停止位
置のズレを検出することによって、停止用リレー接点R
1aの故障を容易に知ることができる。
【0050】加えて、非常停止回路21は、非常停止信
号が出力されると、非常停止用コンタクタR2を消磁し
て非常停止用コンタクタ接点R2aを開き、駆動用及び
停止用コンタクタMC,R1への電源を遮断するので、
従来と同様に確実にスタッカクレーン5を非常停止させ
ることができる。
【0051】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更
して実施してもよい。 (1)上記実施例において、第2駆動用コンタクタ接点
MCbを直流側に設けてもよい。
【0052】(2)上記実施例において、昇降モータ1
2に電源を供給する三相交流電源に加えて、電磁ブレー
キ24に電源を供給する専用の直流電源を設けてもよ
い。 (3)上記実施例では、所定の周波数に達した時、昇降
モータ12のトルクが所定の値に達したと判断したが、
例えば図示しない動力計を昇降モータ12に取り付け、
当該動力計からのデータに基づいて昇降モータ12のト
ルクを判断するよう構成してもよい。
【0053】又、所定時間t2に達した後に、昇降モー
タ12が所定のトルクに達したと判断してもよい。上記
実施例から把握できる請求項以外の技術的思想につい
て、以下にその効果とともに記載する。
【0054】(1)請求項3記載の昇降体の停止装置に
おいて、前記非常停止回路は、非常停止信号が出力され
ることにより非常停止用リレーコイルを非通電状態にす
る昇降体の停止装置。この昇降体の停止装置によれば、
確実にクレーン装置を非常停止させることができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、昇降体を収納部等に停止させる場合には、停
止用コンタクタ接点に加え、第2駆動用コンタクタ接点
も開かれるので、停止用コンタクタ接点が短絡故障等に
より開かなかった場合でも、第2駆動用コンタクタ接点
が開いているので、確実に電磁ブレーキを作動させるこ
とができ、昇降体の落下を防止することができる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、停止用コン
タクタ接点が直流側に設けられているので、停止用コン
タクタに基づいて迅速に開くことができ、昇降体を迅速
に停止させることができるとともに、第2駆動用コンタ
クタ接点は駆動用コンタクタに基づいて負荷をかけるこ
となく容易に開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動倉庫を示す斜視図。
【図2】 自動倉庫を示す側面図。
【図3】 昇降モータ及び電磁ブレーキの駆動回路図。
【図4】 クレーンコントローラ及び非常停止回路を示
す回路図。
【図5】 昇降モータの駆動時におけるタイミングチャ
ート。
【図6】 従来例の昇降モータ及び電磁ブレーキの駆動
回路図。
【符号の説明】
1…自動倉庫、5…クレーン装置としてのスタッカクレ
ーン、9…昇降体としての昇降キャリッジ、10…コン
トローラとしてのクレーンコントローラ、12…昇降モ
ータ、23…整流器、24…電磁ブレーキ、R1…停止
用コンタクタ、R1a…停止用コンタクタ接点、R2…
非常停止用コンタクタ、R2a…非常停止用コンタクタ
接点、MC…駆動用コンタクタ、MCa…第1駆動用コ
ンタクタ接点、MCb…第2駆動用コンタクタ接点。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動倉庫に設置されたクレーン装置の昇
    降体を駆動制御するとともに、コントローラにて通電さ
    れる駆動用コンタクタと、駆動用コンタクタの通電に基
    づいて昇降モータの駆動電源を供給する第1駆動用コン
    タクタ接点と、 コントローラにて通電される停止用コンタクタと、停止
    用コンタクタの通電に基づいて電磁ブレーキへの電源の
    供給を遮断する停止用コンタクタ接点と、 非常停止回路に基づいて通電される非常停止用コンタク
    タと、 非常停止用コンタクタの通電に基づいて駆動用コンタク
    タ及び停止用コンタクタを非通電状態にする非常停止用
    コンタクタ接点とからなる昇降体の停止装置において、 前記駆動用コンタクタの通電に基づいて電磁ブレーキに
    供給される電源を遮断する第2駆動用コンタクタ接点を
    設けた昇降体の停止装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁ブレーキに供給される電源は、
    整流器にて交流電源から直流電源に変換され、前記電磁
    ブレーキに供給される電源の直流側には停止用コンタク
    タ接点が設けられ、交流側には非常停止用コンタクタ接
    点が設けられた請求項1記載の昇降体の停止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102689836A (zh) * 2012-06-08 2012-09-26 中联重科股份有限公司 起重机的制动失效保护控制设备、方法、系统及工程机械
JP2024163778A (ja) * 2023-05-12 2024-11-22 株式会社ダイフク 昇降システム、及びスタッカクレーン

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