JPH08157599A - ポリアミド酸溶液及びそれから得られるポリイミドフィルム又はポリイミド被覆物 - Google Patents

ポリアミド酸溶液及びそれから得られるポリイミドフィルム又はポリイミド被覆物

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JPH08157599A
JPH08157599A JP26129595A JP26129595A JPH08157599A JP H08157599 A JPH08157599 A JP H08157599A JP 26129595 A JP26129595 A JP 26129595A JP 26129595 A JP26129595 A JP 26129595A JP H08157599 A JPH08157599 A JP H08157599A
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polyamic acid
polyimide
polyimide film
solution
thermal expansion
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English (en)
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Yoshiaki Echigo
良彰 越後
Masashi Okamoto
昌司 岡本
Hiroshi Yamada
弘 山田
Isao Tomioka
功 富岡
Yoshiaki Iwaya
嘉昭 岩屋
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル
−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド等の
非プロトン系極性溶媒を含有しないポリアミド酸溶液の
提供、及びそれから得られる適度な柔軟性を有しかつ線
熱膨張係数の小さいポリイミドフィルム又はこのポリイ
ミドフィルムが基材上に形成された被覆物を提供する。 【解決手段】 溶質が芳香族ポリアミド酸及び第3級ア
ミンであり、溶媒が水溶性アルコール系化合物又は/及
び水溶性エーテル系化合物であり、実質的に非プロトン
系極性溶媒を含有しないポリアミド酸溶液、及びこのポ
リアミド酸溶液から得られるポリイミドフィルム又はこ
のフィルムが基材上に形成されてなる被覆物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド酸溶液
及びそれから得られるポリイミドフィルム又はこのフィ
ルムが基材上に形成されてなるポリイミド被覆物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドは、耐熱性や機械的強度に優
れており、フィルム、コーティング材、成形体などに広
く利用されている。代表的なポリイミドであるポリ
(4,4’−オキシジフェニレンピロメリットイミド)
は、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとピロメリ
ット酸二無水物を重合して得られ、フレキシブル回路基
板などの絶縁材料として広く用いられている。このポリ
イミドは、耐熱性、機械的特性に優れ、かつ適度な柔軟
性を有するポリマーであるが、熱寸法安定性に劣るとい
う問題があり、銅箔のような基材上に直接ポリ(4,
4’−オキシジフェニレンピロメリットイミド)のフィ
ルムを形成させたポリイミド被覆物では、基材とフィル
ムとの線熱膨張係数の違いにより、基材に反りや著しい
カールを生じるという問題があった。
【0003】一般に、剛直性を示す分子鎖をポリマー分
子鎖に導入することにより、線熱膨張係数の小さいポリ
イミドフィルムが得られ、屈曲性を示す分子鎖をポリマ
ー分子鎖に導入することにより、柔軟性に優れたポリイ
ミドフィルムが得られることが知られている。ところ
が、剛直性を示す分子鎖をポリマー鎖に導入すると、柔
軟性が乏しくなり、屈曲性が劣るようになる。そこで、
適度な柔軟性を保ちつつ線熱膨張係数の小さいポリイミ
ドフィルムを得るため、剛直性を示す分子鎖と屈曲性を
示す分子鎖を組み合わせ、共重合体とする種々の検討が
行われている。
【0004】共重合体の例として、特公平3−2013
1号公報には、テトラカルボン酸二無水物成分としてビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物及びピロメリット酸
二無水物、ジアミン成分としてパラフェニレンジアミン
及び4,4’−ジアミノジフェニルエーテルから得られ
るポリイミドフィルムが開示されている。また、特開平
1−131241号公報、特開平1−131242号公
報、特開平1−131243号公報、特開平1−131
244号公報、特開平1−98628号公報には、テト
ラカルボン酸二無水物成分としてピロメリット酸二無水
物、ジアミン成分として4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル及び、3,3’−ジメチルベンジジン、あるい
はテトラカルボン酸二無水物成分としてピロメリット酸
二無水物、ジアミン成分として4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル及び、パラフェニレンジアミンを規則正
しく交互共重合させたポリイミドが開示されている。
【0005】さらに、特開平3−46292号公報に
は、テトラカルボン酸二無水成分としてピロメリット酸
二無水物、ジアミン成分として4,4’−ジアミノジフ
ェニルエーテル及び、パラフェニレンジアミンを共重合
させたポリイミドを直接金属箔に接合したフレキシブル
回路基板が開示されており、特公平4−57389号公
報には、テトラカルボン酸二無水成分として3,3’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物あるいはその誘導
体、ジアミン成分としてパラフェニレンジアミン及びシ
リコン系ジアミンと必要に応じて4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテルを共重合させたポリイミドを直接金属
箔に接合させたポリイミド−金属箔複合フィルムの製造
方法が開示されている。
【0006】ポリイミドを金属箔等と接合させる場合に
は、ポリイミドの線熱膨張係数を金属箔等のそれ程度ま
で低下させる必要があり、ポリマー中の分子鎖に剛直性
の分子鎖の割合を高くしなければならないが、それにと
もない柔軟性が低下する。柔軟性が要求されるフレキシ
ブル回路基板等では、剛直性の分子鎖の割合を低く保ち
つつ、線熱膨張係数を低下させることが望ましい。ポリ
イミドフィルムの線熱膨張係数は、分子鎖に起因する剛
直性だけでなく、分子鎖の面内の配向度にも大きく関連
しており、このことは次に挙げる文献に記載されてい
る。すなわち、ACSポリマープレプリント(ACS
Polym. Preprints)第30巻第2号第
156〜157頁(1989)には、ポリアミド酸フィ
ルムを化学的に閉環処理した場合と、熱的に閉環処理し
た場合の分子鎖のパッキングあるいは面内配向度と線熱
膨張係数の関係について記載されており、屈曲性分子を
含むポリ(4,4’−オキシジフェニレンピロメリット
イミド)の場合では、熱的に閉環処理すると分子鎖の面
内配向度が失われ、化学的に閉環処理した場合に比べ、
線熱膨張係数が大きくなる傾向にあることが述べられて
いる。
【0007】また、ジャーナルオブポリマーサイエンス
Bポリマーフィジックス(J. Polym. Sc
i., B, Polym. Phys. )第32巻
第1271〜1283頁(1994))には、フィルム
膜厚と面内配向度及び線熱膨張係数との関係について記
載されており、フィルム膜厚を薄くすると面内配向度が
高まり、線熱膨張係数が小さくなる傾向にあることが述
べられている。さらにまた、アドバンスインポリイミド
サイエンスアンドテクノロジー(Advances in Polyimid
e Science and Technology, Tecnnomic Publishing C
o., Inc., )第360〜374頁(1991)には、熱
的閉環処理における昇温速度と分子鎖の面内配向度及び
線熱膨張係数との関係について記載されており、昇温速
度を遅くした方が分子鎖の面内配向度が高く、線熱膨張
係数が小さくなることが述べられている。
【0008】以上述べた閉環処理と分子鎖の面内配向度
との関係については、ポリアミド酸を溶解させる溶媒が
影響してくる。すなわち、ポリアミド酸の重合に従来よ
り用いられている溶媒系は、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)、N−メチル−2−ピロリドン(NM
P)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジ
メチルスルホキシド(DMSO)等の非プロトン系極性
溶媒であり、ポリアミド酸との相互作用が強く、ポリア
ミド酸と強く会合していることが次の文献に記載されて
いる(ジャーナルオブポリマーサイエンス(J. Polym. S
ci.)A第4巻第2607〜2616頁(1966)、同
誌A第25巻第2005〜2020頁(1987)、同
誌A第25巻第2479〜2491頁(1987)、工
業化学雑誌第71巻9号第1559〜1564頁、アン
テック91(ANTEC'91)の予稿集第1742〜1745
頁)。このため、上記非プロトン系極性溶媒を用いたポ
リアミド酸の溶液からポリアミド酸フィルムを成形する
際、非プロトン系極性溶媒を取り除くことは難しかっ
た。そして、ポリアミド酸フィルム中に非プロトン系極
性溶媒が残留すると、ポリアミド酸フィルムを熱的に閉
環処理した場合、非プロトン系極性溶媒がフィルムを柔
軟化させるので、ポリマー分子の動きが容易になり、再
配列が起こり易く、その結果面内配向度の低いポリイミ
ドフィルムが得られる傾向にあることが次に挙げる文献
中に指摘されている(ポリマーエンジニアリングサイエ
ンス(Polm. Eng. Sci.) 第29巻第347〜351頁
(1989)、アドバンスインポリイミドサイエンスア
ンドテクノロジー(Advances in Polyimide Science an
d Technology, Tecnnomic Publishing Co., Inc., )第
360〜374頁(1991))。
【0009】これに対し、本発明者らは上記非プロトン
系極性溶媒に起因する問題点を解決する画期的な溶媒系
を見いだし、非プロトン系極性溶媒を用いないポリアミ
ド酸溶液に関する発明を特開平6−1915号として開
示し、このポリアミド酸溶液から得られるポリ(4,
4’−オキシジフェニレンピロメリットイミド)からな
るフィルムは、上記非プロトン系極性溶媒を用いた場合
に比べ、線熱膨張係数が小さいものとなるという知見を
得て、この知見に基づく発明を特願平5−285620
号で提案した。しかし、金属箔等と直接接合した場合に
は、金属箔等の線熱膨張係数と同等のものを得るには至
っていない。
【0010】一方、特開平3−160780号公報に
は、テトラカルボン酸二無水物成分としてピロメリット
酸二無水物、ジアミン成分として4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテル及び、パラフェニレンジアミンを共重
合させたポリアミド酸の溶液に、ピリジン、ピコリン等
の複素環式第3級アミンを添加した溶液から得られるポ
リイミドフィルムを金属箔上に形成させたフレキシブル
回路基板の製造方法が開示されている。第3級アミンの
添加によって、イミド化の速度が大きくなることが、ジ
ャーナルオブポリマーサイエンス(J. Polym. Sci.)A
−1第4巻第2607〜2616頁(1966)に記載
されており、このため面内方向の配向度が向上し、線熱
膨張係数が低下することが述べられている。さらにこれ
らの製造方法によれば第3級アミンを溶液に添加するこ
とにより、第3級アミンが存在しない場合と比較して熱
寸法安定性に優れたポリイミドフィルムが得られること
が述べられている。しかし、これらの方法においては、
ポリアミド酸溶液の溶媒に上記非プロトン系極性溶媒を
用いており、閉環処理する際に、残留する非プロトン系
極性溶媒が分子鎖の面内配向性に対し、マイナス面に働
くことが予想され、このため、剛直性の分子の割合を低
く抑えつつ、十分に線熱膨張係数を低下させるには至っ
ていない。
【0011】さらに、ポリイミドの前駆体であるポリア
ミド酸と第3級アミンとからなる水溶液が、英国特許第
1207577号に開示されている。本法は、重合溶媒
として非プロトン系極性溶媒を使用することによって、
ポリアミド酸溶液を調製し、次いでこの溶液から、ポリ
アミド酸を固体として単離し、さらに第3級アミン、ア
ルコール及び水の混合液に溶解する方法を用いて、ポリ
アミド酸と第3級アミンとからなる水溶液を製造してい
る。また、特公昭57−10897号公報には、ポリア
ミド酸に、第3級アミン、水、N−メチルピロリドン、
フルフリルアルコールを加えることによって、ポリアミ
ド酸と第3級アミンとからなる水溶液を製造する方法が
開示されているが、前述したようにこれらのポリアミド
酸の水溶液では、非プロトン系極性溶媒に起因する問題
がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、非プロトン系極性溶媒を用いないポリアミド酸溶液
及びそれから得られる適度な柔軟性を有しかつ線熱膨張
係数の小さいポリイミドフィルム又はこのようなポリイ
ミドフィルムが基材上に形成されてなるポリイミド被覆
物を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究した結果、(1) 芳香族ポリアミ
ド酸及び第3級アミン化合物は、水溶性アルコール系化
合物又は/及び水溶性エーテル系化合物に溶解し、実質
的に非プロトン系極性溶媒を含有しないポリアミド酸溶
液が得られること、(2) このポリアミド酸溶液から得ら
れるポリイミドフィルムあるいはこのフィルムが基材上
に形成されてなるポリイミド被覆物は、適度な柔軟性を
有し、かつ線熱膨張係数の小さいものであること見いだ
し、本発明に到達した。
【0014】すなわち、本発明の要旨は、第1に、溶質
が芳香族ポリアミド酸及び第3級アミン化合物であり、
溶媒が水溶性アルコール系化合物又は/及び水溶性エー
テル系化合物であり、実質的に非プロトン系極性溶媒を
含有しないことを特徴とするポリアミド酸溶液であり、
第2に、ポリイミドを構成する酸二無水物成分がピロメ
リット酸二無水物であり、ジアミン成分が50〜83モ
ル%のジアミノジフェニルエーテルと17〜50モル%
のパラフェニレンジアミンとであり、30〜250℃に
おける線熱膨張係数が2.5×10-5/℃未満であり、
実質的に非プロトン系極性溶媒を含有しないポリイミド
フィルムであり、第3に、ポリイミドを構成する酸二無
水物成分がピロメリット酸二無水物であり、ジアミン成
分が50〜83モル%のジアミノジフェニルエーテルと
17〜50モル%のパラフェニレンジアミンとであり、
30〜250℃における線熱膨張係数が2.5×10-5
/℃未満であり、実質的に非プロトン系極性溶媒を含有
しないポリイミドフィルムが基材上に形成されているポ
リイミド被覆物である。本発明において、実質的に非プ
ロトン系極性溶媒を含有しないとは、非プロトン系極性
溶媒の含有量が全体の0.1重量%以下をいう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。 1.ポリアミド酸溶液 (芳香族ポリアミド酸)本発明において、芳香族ポリア
ミド酸とは、芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族
ジアミンとから得られるポリアミド酸のことをいい、芳
香族テトラカルボン酸二無水物成分がピロメリット酸二
無水物又は/及びベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物であり、ジアミン成分がジアミノジフェニルエーテ
ル又は/及びパラフェニレンジアミンであることが好ま
しく、さらには酸二無水物成分がピロメリット酸二無水
物であり、ジアミン成分が50〜83モル%のジアミノ
ジフェニルエーテル及び17〜50モル%のパラフェニ
レンジアミンであることが好ましい。ジアミノジフェニ
ルエーテルが50モル%未満であると、ポリアミド酸溶
液から得られるポリイミドフイルムは脆くなり、ジアミ
ノジフェニルエーテルが83モル%を超えると、ポリイ
ミドフイルムの線熱膨張係数が2.5×10-5/℃未満
とならなくなる。
【0016】また、芳香族ポリアミド酸を得るための芳
香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとのモ
ル比は1:0.95〜1:1.05とするのが好まし
い。さらにまた、固有粘度〔η〕は重合体の分子量と直
接関係する値であり、本発明におけるポリアミド酸の固
有粘度〔η〕は0.3以上が好ましく、より好ましくは
0.7以上、特に1.0以上が好ましい。上限について
は特に制限はないが6が好ましい。固有粘度〔η〕が
0.3未満では十分な強度のフィルムが得られない傾向
にある。固有粘度〔η〕は、N,N−ジメチルアセトア
ミド溶媒におけるポリアミド酸の濃度を0.5重量%と
し、30℃で重合体の溶液が標準粘度計の一定容積の毛
細管を流れる時間と溶媒のみが流れる時間を測定するこ
とにより、次式を使用して計算することができる。ただ
し、Cはポリアミド酸の濃度である。
【0017】
【数1】
【0018】(第3級アミン化合物)第3級アミン化合
物としては、炭素数1〜20のアルキル基を有する第3
級アミン化合物、不飽和アルキル基を有する第3級アミ
ン化合物等が挙げられる。炭素数1〜20のアルキル基
を有する第3級アミン化合物としては、例えば、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルア
ミン、トリ−n−ブチルアミン、メチルジエチルアミ
ン、ジメチル−n−プロピルアミン、N,N−ジメチル
ヘキシルアミン(C6N)、N,N−ジメチルオクチル
アミン(C8N)、N,N−ジメチルデシルアミン(C
10N)、N,N−ジメチルドデシルアミン(C12
N)、N,N−ジメチルテトラデシルアミン(C14
N)、N,N−ジメチルヘキサデシルアミン(C16
N)、N,N−ジメチルオクタデシルアミン(C18
N)、N,N−ジブチル−2−エチルヘキシルアミン、
3−ジメチルアミノプロパノール、N−イソブチルジエ
タノールアミン、ジメチル−3−メトキシプロピルアミ
ン、N,N,N',N' −テトラメチル−1,2−ジアミ
ノエタン、N,N,N',N' −テトラメチルジアミノプ
ロパン、N,N,N',N'', N''−ペンタメチルジエチ
レントリアミン、N,N-ジメチルベンジルアミン、ジメチ
ルアミノアセトアルデヒドジエチルアセタール、2−ジ
メチルアミノエチルアセテート等が挙げられる。
【0019】また、不飽和アルキル基を有する第3級ア
ミン化合物としては、炭素数1〜20の不飽和アルキル
基を有する第3級アミン化合物が好ましく、例えば、、
トリアリルアミン、N,N−ジメチルアリルアミン、N
−メチルジアリルアミン、N,N,N',N' −テトラア
リル−1,4−ジアミノブタン、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、
ジエチルアミノエチルアクリレート等が挙げられる。こ
れらの第3級アミン化合物は単独で用いてもよいし、2
種以上を混合して用いてもよい。
【0020】(水溶性アルコール系化合物)水溶性アル
コール系化合物としては、例えば、メタノール(MeO
H)、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、tert−ブチルアルコール、エチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、2−ブテン−1,4−ジオール、2−メチル−2,
4−ペンタンジオールグリセリン、2−エチル−2−ヒ
ドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、1,2,
6−ヘキサントリオール等が挙げられ、好ましくはMe
OHである。これら水溶性アルコール系化合物は、単独
で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0021】(水溶性エーテル系化合物)水溶性エーテ
ル系化合物としては、例えば、テトラヒドロフラン(T
HF)、ジオキサン、トリオキサン、1,2−ジメトキ
シエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、2−メトキシエ
タノール、2−エトキシエタノール、2−メトキシメト
キシエトキシエタノール、2−イソプロポキシエタノー
ル、2−ブトキシエタノール、テトラヒドロフルフリル
アルコール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコール
モノエチルエーテル、テトラエチレングリコール、1−
メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロ
パノール、ジブロピレングリコール、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等が挙げられ、中でもTHF、2−メトキシ
エタノール及びテトラヒドロフルフリルアルコールが好
ましい。これら水溶性エーテル系化合物は、単独で用い
てもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。さら
に、上記水溶性アルコール系化合物の1種以上及び水溶
性エーテル系化合物の1種以上は混合して用いることが
できる。
【0022】(非プロトン系極性溶媒)本発明でいう非
プロトン系極性溶媒とは、沸点が100〜300℃であ
り、かつ、双極子モーメントが3.0〜20デバイであ
る非プロトン系極性溶媒をいい、例えば前述のDMF、
NMP、DMAc、DMSOや、ヘキサメチレンホスホ
ルアミド(HMPA)、N−メチルカプロラクタム、N
−アセチル−2−ピロリドン等が挙げられ、本発明のポ
リアミド酸溶液、ポリイミドフィルムにはこれらの非プ
ロトン系極性溶媒を実質的に含有していない。
【0023】(ポリアミド酸溶液の製法)本発明のポリ
アミド酸溶液は、ポリアミド酸と第3級アミンとを、水
溶性アルコール系化合物又は/及び水溶性エーテル系化
合物に溶解することによって製造することができる。本
発明のポリアミド酸溶液におけるポリアミド酸の濃度と
しては、0.1〜60重量%が好ましく、より好ましく
は1〜25重量%である。0.1重量%未満あるいは6
0重量%を超えると均一なフィルムが得られない傾向に
ある。第3級アミン化合物の添加量は芳香族ポリアミド
酸のカルボキシル基に対して、0.2〜3.0当量添加
するのが好ましく、より好ましくは、0.25〜2.0
当量添加するのがよい。0.2当量未満あるいは3.0
当量を超えると均一な溶液とならない傾向にある。な
お、ポリアミド酸のカルボキシル基量はポリアミド酸の
繰り返し単位1単位当たり2当量とする。
【0024】本発明においては、上記のようにしてポリ
アミド酸溶液を製造するのであるが、芳香族ポリアミド
酸は、非プロトン系極性溶媒を含有しない溶媒中で、芳
香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンを重合
することによって得たものを使用することが好ましい。
このようなポリアミド酸としては、特開平6−1915
号公報及び特開平5−271539号公報に開示されて
いる方法で得られるものがある。
【0025】非プロトン系極性溶媒を含有しない芳香族
ポリアミド酸を得るための重合溶媒としては、アセト
ン、THFアセトニトリル等の水溶性有機溶媒が挙げら
れ、特に、アセトン、THFが好ましい。このような溶
媒中で重合した場合、生成するポリアミド酸は懸濁状態
となり、反応系に析出するので、析出したポリアミド酸
の懸濁物を濾過して単離してポリアミド酸の粉体を得
る。得られたポリアミド酸の粉体の平均粒径は1〜50
0μmであり、ポリアミド酸の粉体と第3級アミンと
を、水溶性アルコール系化合物又は/及び水溶性エーテ
ル系化合物に溶解して、ポリアミド酸溶液を得る。重合
溶媒として、THFとMeOH又は、THFと水との混
合溶媒を用いて重合反応を行なった場合、ポリアミド酸
は、反応系に析出しないが、この反応系に第3級アミン
を添加することによって、ポリアミド酸溶液を製造する
ことができる。
【0026】2.ポリイミドフィルム又はポリイミド被
覆物 (ポリイミド)本発明において、ポリイミドはポリアミ
ド酸を閉環して得られ、ポリマー主鎖の繰り返し単位の
少なくとも70モル%以上がイミド構造となっている有
機ポリマーをいい、ポリマー主鎖の繰り返し単位の10
0モル%がイミド構造となっているものが好ましい。ポ
リイミドが共重合している場合には、ランダム共重合
体、ブロック共重合体、交互重合体等いかなる共重合体
でもよい。次にポリアミド酸の繰り返し単位とポリイミ
ドの繰り返し単位を示す。100%イミド化物とはポリ
マーの100%が(2)の繰り返し単位からなるもので
あり,70%イミド化物とはポリマーの70%が(2)
の繰り返し単位を有し, 30%が(1)の繰り返し単位
を有するポリマーである。
【0027】
【化1】
【0028】式中、Arは芳香族テトラカルボン酸二無
水物に由来する4価の芳香族残基を示し、Ar' は芳香
族ジアミンに由来する2価の芳香族残基を示す。
【0029】(ポリイミドフィルム又はポリイミド被覆
物)前記のようにして得られたポリアミド酸溶液から、
公知の方法によってポリアミド酸フィルム又はポリアミ
ド酸フィルムが基材上に形成されたポリアミド酸被覆物
を得、さらにこれらポリアミド酸フィルムを閉環してポ
リイミドフィルム又はポリイミド被覆物を得る。ポリイ
ミドフィルム又はポリイミド被覆物は次のようにして製
造することができる。
【0030】(1)ポリアミド酸溶液を、ガラス、金属
等の基材の表面上に塗布又は流延し、10〜80℃で
0.1〜4時間乾燥し、基材上にポリアミド酸フイルム
が基材上に形成されたポリアミド酸被覆物を得る。さら
に、ポリアミド酸フイルムを基材から剥離し、ポリアミ
ド酸フィルムを枠などに固定し、150〜300℃で
0.5〜5時間加熱し(あるいはポリアミド酸フィルム
を無水酢酸及びピリジンからなる閉環剤中に10〜40
℃で1〜20時間浸漬し)、イミド化してポリイミドフ
ィルムを得る。 (2)また、ポリアミド酸フィルムを基材から剥離せず
に、ポリアミド酸被覆物を150〜300℃で0.5〜
5時間加熱し(あるいは無水酢酸及びピリジンからなる
閉環剤中に10〜40℃で1〜20時間浸漬し)、ポリ
イミド被覆物を得る。 上記(1)又は(2)の工程は、空気又は窒素ガス、ア
ルゴンガスのような不活性ガスの雰囲気中で行われる。 (3)また、(2)で得たポリイミド被覆物からポリイ
ミドフィルムを剥離し、ポリイミドフィルムを得ること
もできる。
【0031】ポリイミドフィルム(ポリイミド被覆物に
おけるポリイミドフィルムも含む)の厚さは1〜500
μmが好ましく、20〜200μmがより好ましい。ま
た、30〜250℃における線熱膨張係数は2.5×1
-5/℃未満である。線熱膨張係数は2.5×10-5
℃以上では熱寸法安定性に劣り、基材と一体となったと
き、しわ、反り、剥離等が生じる。また、芳香族ポリア
ミド酸のジアミン成分中ジアミノジフェニルエーテルが
83モル%以上であると、ポリイミドフイルムの線熱膨
張係数が2.5×10-5/℃以上となってしまう。一般
に、ポリイミドフイルムの線熱膨張係数は0であること
が理想的であるが、2.5×10-5/℃未満であれば好
ましい結果が得られ、実用的な線熱膨張係数は1.0×
10-5〜2.5×10-5/℃である。また、ポリイミド
被覆物の場合、ポリイミドフイルムの線熱膨張係数は基
板のそれと同じであることが好ましい。
【0032】(基材)基材としては、例えば、金属箔、
金属線、ガラス、半導体等が挙げられる。金属として
は、金、銀、銅、アルミニウム等が挙げられる。特に基
材として銅を用いたものは回路基板として有用である。
【0033】本発明のポリアミド酸溶液は、溶媒として
水溶性アルコール系化合物又は/及び水溶性エーテル系
化合物が用いられているので、成形時や被覆時に溶媒除
去が容易であり、ポリアミド酸フィルムに含まれる残留
溶媒が極めて少ない。また、本発明のポリアミド酸溶液
から得られたポリアミド酸フイルムには第3級アミンが
含まれているので、イミド化の速度が速く、その結果、
分子鎖の面内の配向度が向上し、第3級アミンが含まれ
ていないポリアミド酸フイルムに比べて線熱膨張係数が
低い。また、イミド化の際にフィルムの柔軟化をもたら
し、分子鎖の再配列を促進させるDMF、NMP、DM
Ac、DMSO等の非プロトン系極性溶媒が含まれない
ので、分子鎖の配向度を妨げない。また、ポリマー中の
剛直性の分子鎖(パラフェニレンジアミンに起因する分
子鎖) の割合を制限することにより、剛直性を抑えて適
度な柔軟性を持たせることができる。
【0034】このように、本発明のポリアミド酸溶液か
らポリイミドフイルムを製造すると、例えば5%以上の
引張伸度をもつような適度な柔軟性を持たせて、30〜
250℃における線熱膨張係数が2.5×10-5/℃未
満である線熱膨張係数の小さいポリイミドフイルムが得
られる。また、ポリイミド被覆物の場合、ポリマー中の
パラフェニレンジアミン成分を調整することにより、線
熱膨張係数を調節することができて、基材のそれとマッ
チさせることが可能となる。例えば、基板としてアルミ
ニウムを用いる場合には、アルミニウムの線熱膨張係数
は2.4×10-5/℃であるので、ポリマー中のパラフ
ェニレンジアミン成分を調整して、ポリイミドフィルム
の線熱膨張係数をアルミニウムのそれにマッチさせるこ
とができる。また、基板として銅を用いる場合も上記と
同様にして、ポリイミドフィルムの線熱膨張係数を銅の
線熱膨張係数は1.6×10-5/℃にマッチさせること
ができる。
【0035】
【実施例】以下実施例にて本発明を具体的に説明するが
本発明はこれら実施例に限定されない。本発明におい
て、線熱膨張係数は、フィルム同一方向、30〜250
℃における線熱膨張係数であり、下限温度をT1 (30
℃)、上限温度をT2 (250℃)、T1 におけるフィ
ルム長さをl1 、T2 におけるフィルム長さをl2 とす
れば、次式により算出される。
【0036】
【数2】
【0037】線熱膨張係数の測定は、熱物理分析装置
(Thermo mechanical analyzer Perkin-Elmer 社製)を
用い、ポリイミドフィルムを幅3.0mm、長さ13.
0mmに切り出し、長さ方向の両端をチャック間距離1
0.0mmで固定し、一方のチャックを10g/mm2
の荷重で引っ張り、フィルムを10℃/minの昇温速
度で加熱し、30〜250℃に対するフィルム長さの変
化を測定し、前記式で求めた。
【0038】重量平均分子量(Mw)及び分子量分散
(Mw/Mn)はRI検出器(日立社製)とカラム(G
L−S300MDT−5,日立化成社製)を備えた日立
GPSシステムを用い,DMF/LiBr/H3 PO4
中で35℃で測定した。なお、分子量はポリスチレンを
基準に換算した。溶液粘度は20℃でB型粘度計(TO
KIMEC社製)で測定した。
【0039】比較例1 THF400.0gとMeOH100.0gからなる混
合溶媒にジアミノジフェニルエーテル42.23gを溶
解し、30℃に保った。これにピロメリット酸二無水物
47.39gを一度に加え、1時間攪拌を続け、均一な
黄色の液体を得た。このようにして得たポリアミド酸溶
液におけるポリアミド酸の固有粘度は1.4であった。
得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した
厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40m
m/secの速度で400μmの厚さに均一に流延し
た。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した
後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化
し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリ
イミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して
銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフ
ィルムの厚さ、線熱膨張係数を表1に示す。
【0040】比較例2 DMF500.0gにジアミノジフェニルエーテル4
2.23gを溶解し、30℃に保った。これにピロメリ
ット酸二無水物47.39gを一度に加え、1時間攪拌
を続け、DMF295.0gを加え、さらに1時間攪拌
を続け、均一な黄色の液体を得た。このようにして得た
ポリアミド酸溶液におけるポリアミド酸の固有粘度は
2.1であった。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス
基板上に固定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔
の処理面に40mm/secの速度で600μmの厚さ
に均一に流延した。その後、室温で10分間、80℃で
6時間乾燥した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱
し、イミド化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらに
この銅のポリイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶
液に浸漬して銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。
ポリイミドフィルムの厚さ、線熱膨張係数を表1に示
す。
【0041】比較例3 DMAc500.0gにジアミノジフェニルエーテル4
2.23gを溶解し、30℃に保った。これにピロメリ
ット酸二無水物47.39gを一度に加え、1時間攪拌
を続け、DMF295.0gを加え、さらに1時間攪拌
を続け、均一な黄色の液体を得た。このようにして得た
ポリアミド酸溶液におけるポリアミド酸の固有粘度は
1.9であった。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス
基板上に固定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔
の処理面に40mm/secの速度で600μmの厚さ
に均一に流延した。その後、室温で10分間、80℃で
6時間乾燥した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱
し、イミド化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらに
この銅のポリイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶
液に浸漬して銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。
ポリイミドフィルムの厚さ、線熱膨張係数を表1に示
す。
【0042】比較例4 ジアミノジフェニルエーテルとピロメリット酸二無水物
とのポリアミド酸と溶媒としてNMPを使用したポリア
ミド酸溶液(Dupon 社製 Pyre ML)を、ガラス基板上に
固定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面
に40mm/secの速度で400μmの厚さに均一に
流延した。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾
燥した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミ
ド化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅の
ポリイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬
して銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミ
ドフィルムの厚さ、柔軟性、30〜250℃の線熱膨張
係数を表1に示す。
【0043】比較例5 比較例3で得た溶液100.0gに対して5.0gのト
リエチルアミンを添加して1時間攪拌し、黄色の溶液を
得た。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固
定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に
40mm/secの速度で600μmの厚さに均一に流
延した。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥
した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド
化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポ
リイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬し
て銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミド
フィルムの厚さ、線熱膨張係数を表1に示す。
【0044】比較例6 ジアミノジフェニルエーテルとピロメリット酸二無水物
とのポリアミド酸と溶媒としてNMPを使用したポリア
ミド酸溶液(Dupon 社製 Pyre ML)100gに対して5
0gのNMPを加え、さらにトリエチルアミン5.0g
を添加して1時間攪拌し、黄色の溶液を得た。得られた
ポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ35
μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/se
cの速度で600μmの厚さに均一に流延した。その
後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒素
雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅のポ
リイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被覆
物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去
し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの
厚さ、線熱膨張係数を表1に示す。
【0045】比較例7 比較例2で得た溶液100.0gに対して2−ピコリン
4.6gを添加して1時間攪拌し、黄色の溶液を得た。
得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した
厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40m
m/secの速度で600μmの厚さに均一に流延し
た。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した
後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化
し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリ
イミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して
銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフ
ィルムの厚さ、線熱膨張係数を表1に示す。
【0046】比較例8 比較例3で得た溶液100.0gに2−ピコリン4.6
gを添加して1時間攪拌し、黄色の溶液を得た。得られ
たポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ3
5μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/s
ecの速度で600μmの厚さに均一に流延した。その
後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒素
雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅のポ
リイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被覆
物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去
し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの
厚さ、線熱膨張係数を表1に示す。
【0047】比較例9 ジアミノジフェニルエーテルとピロメリット酸二無水物
とのポリアミド酸と溶媒としてNMPを使用したポリア
ミド酸溶液(Dupon 社製 Pyre ML)100gに対して5
0gのNMPを加え、さらに4.5gの2−ピコリンを
添加して1時間攪拌し、黄色の溶液を得た。得られたポ
リアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ35μ
mの片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/sec
の速度で600μmの厚さに均一に流延した。その後、
室温で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒素雰囲
気下300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅のポリイ
ミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被覆物を
40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去し、ポ
リイミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの厚さ、
線熱膨張係数を表1に示す。
【0048】比較例10 DMF400.0gにジアミノジフェニルエーテル2
7.33gを溶解し、5℃に保った。これにピロメリッ
ト酸二無水物40.69gを一度に加え、1時間攪拌を
続けた。この溶液にパラフェニレンジアミン4.92g
を加え、さらに3時間攪拌を続けた。ジアミノジフェニ
ルエーテルとパラフェニレンジアミンのモル比は3:1
であった。この溶液にDMF256.5gを添加し、さ
らに1時間攪拌を続け、均一な黄色の溶液を得た。この
ようにして得たポリアミド酸溶液におけるポリアミド酸
の固有粘度は1.2であった。得られたポリアミド酸溶
液を、ガラス基板上に固定した厚さ35μmの片面処理
した電解銅箔の処理面に40mm/secの速度で60
0μmの厚さに均一に流延した。その後、室温で10分
間、80℃で6時間乾燥した後、窒素雰囲気下300℃
で3時間加熱し、イミド化し、銅のポリイミド被覆物を
得た。さらにこの銅のポリイミド被覆物を40重量%の
第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去し、ポリイミドフィ
ルムを得た。ポリイミドフィルムの厚さ、線熱膨張係数
を表1に示す。
【0049】比較例11 THF320.0gとMeOH80.0gからなる混合
溶媒にジアミノジフェニルエーテル27.33gとパラ
フェニレンジアミン4.92gを溶解し、5℃に保っ
た。これにピロメリット酸二無水物40.69gを一度
に加え、1時間攪拌を続けた。ジアミノジフェニルエー
テルとパラフェニレンジアミンのモル比は3:1であっ
た。この溶液にMeOH256.5gを添加し、さらに
1時間攪拌を続け、均一な黄色の液体を得た。このよう
にして得たポリアミド酸溶液におけるポリアミド酸の固
有粘度は0.9であった。(ここで得られたポリアミド
酸溶液は実施例1、2及び3でも用いた。) 得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した
厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40m
m/secの速度で600μmの厚さに均一に流延し
た。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した
後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化
し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリ
イミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して
銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフ
ィルムの厚さ、線熱膨張係数を表1に示す。
【0050】比較例12 THF240.0gとMeOH60.0gからなる混合
溶媒にジアミノジフェニルエーテル16.82gとパラ
フェニレンジアミン8.89gを溶解し、5℃に保っ
た。これにピロメリット酸二無水物26.96gを一度
に加え、1時間攪拌を続けた。ジアミノジフェニルエー
テルとパラフェニレンジアミンのモル比は7:3であっ
た。この溶液にMeOH130.0gを添加し、さらに
1時間攪拌を続け、均一な黄色の液体を得た。このよう
にして得たポリアミド酸溶液におけるポリアミド酸の固
有粘度は0.9であった。(ここで得られたポリアミド
酸溶液は実施例4でも用いた。)
【0051】得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板
上に固定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処
理面に40mm/secの速度で600μmの厚さに均
一に流延した。その後、室温で10分間、80℃で6時
間乾燥した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、
イミド化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの
銅のポリイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に
浸漬して銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリ
イミドフィルムの厚さ、線熱膨張係数を表1に示す。
【0052】比較例13 THF240.0gとMeOH60.0gからなる混合
溶媒にジアミノジフェニルエーテル16.82gを溶解
し、5℃に保った。これにピロメリット酸二無水物2
6.17gを一度に加え、1時間攪拌を続けた。これに
MeOH30.0gとパラフェニレンジアミン3.89
gを溶解させた溶液を加え1時間攪拌を続け、さらにT
HF80.0gとMeOH20.0gを加えた。ジアミ
ノジフェニルエーテルとパラフェニレンジアミンのモル
比は、7:3であった。このようにして得たポリアミド
酸溶液におけるポリアミド酸の固有粘度は0.8であっ
た。(ここで得られたポリアミド酸溶液は実施例5でも
用いた。) 得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した
厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40m
m/secの速度で600μmの厚さに均一に流延し
た。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した
後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化
し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリ
イミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して
銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフ
ィルムの厚さ、線熱膨張係数を表1に示す。
【0053】実施例1 比較例11で得た溶液100.0gに対して5.2gの
トリエチルアミンを加え2時間攪拌し、均一な黄色の溶
液を得た。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上
に固定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理
面に40mm/secの速度で600μmの厚さに均一
に流延した。その後、室温で10分間、80℃で6時間
乾燥した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イ
ミド化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅
のポリイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸
漬して銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイ
ミドフィルムの厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0054】実施例2 比較例11で得た溶液100.0gに対して8.0gの
C8Nを加え、2時間攪拌し、均一な黄色の溶液を得
た。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定
した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に4
0mm/secの速度で600μmの厚さに均一に流延
した。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥し
た後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化
し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリ
イミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して
銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフ
ィルムの厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0055】実施例3 比較例11で得た溶液100.0gに対して9.5gの
C10Nを加え、2時間攪拌し、均一な黄色の溶液を得
た。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定
した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に4
0mm/secの速度で600μmの厚さに均一に流延
した。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥し
た後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化
し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリ
イミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して
銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフ
ィルムの厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0056】実施例4 比較例12で得た溶液100.0gに対して14.0g
のC16Nを加え、2時間攪拌し、均一な黄色の溶液を
得た。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固
定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に
40mm/secの速度で600μmの厚さに均一に流
延した。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥
した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド
化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポ
リイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬し
て銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミド
フィルムの厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0057】実施例5 比較例13で得た溶液100.0gに対して14.0g
のC16Nを加え、2時間攪拌し、均一な黄色の溶液を
得た。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固
定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に
40mm/secの速度で600μmの厚さに均一に流
延した。その後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥
した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド
化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポ
リイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬し
て銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミド
フィルムの厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0058】実施例6 THF200.0gとMeOH50.0gからなる混合
溶媒にジアミノジフェニルエーテル15.22gとパラ
フェニレンジアミン4.11gを溶解し、5℃に保っ
た。これにピロメリット酸二無水物25.44gを一度
に加え、1時間攪拌を続け、MeOH152.8gを加
え、さらに1時間攪拌を続けた。ジアミノジフェニルエ
ーテルとパラフェニレンジアミンのモル比は、2:1で
あった。この溶液に100.0gに対して5.3gのト
リエチルアミンを加え、2時間攪拌し、均一な黄色の溶
液を得た。このようにして得たポリアミド酸溶液におけ
るポリアミド酸の固有粘度は0.9であった。得られた
ポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ35
μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/se
cの速度で600μmの厚さに均一に流延した。その
後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒素
雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅のポ
リイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被覆
物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去
し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの
厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0059】実施例7 THF200.0gとMeOH50.0gからなる混合
溶媒にジアミノジフェニルエーテル15.22gとパラ
フェニレンジアミン4.11gを溶解を溶解し、5℃に
保った。これにピロメリット酸二無水物25.44gを
一度に加え、1時間攪拌を続けた。これにMeOH15
2.8gを加え、1時間攪拌し、均一な黄色の溶液を得
た。このようにして得たポリアミド酸溶液におけるポリ
アミド酸の固有粘度は0.9であった。得られたポリア
ミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ35μmの
片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/secの速
度で600μmの厚さに均一に流延した。その後、室温
で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒素雰囲気下
300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅のポリイミド
被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被覆物を40
重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去し、ポリイ
ミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの厚さ、線熱
膨張係数を表2に示す。
【0060】実施例8 THF200.0gとMeOH50.0gからなる混合
溶媒にジアミノジフェニルエーテル15.22gとパラ
フェニレンジアミン4.11gを溶解を溶解し、5℃に
保った。これにピロメリット酸二無水物25.44gを
一度に加え、1時間攪拌を続け、さらにMeOH15
2.8gを加え、1時間攪拌を続けた。ジアミノジフェ
ニルエーテルとパラフェニレンジアミンのモル比は2:
1であった。この溶液に100.0gに対して9.7g
のC10Nを加え、2時間攪拌し、均一な黄色の溶液を
得た。このようにして得たポリアミド酸溶液におけるポ
リアミド酸の固有粘度は0.9であった。得られたポリ
アミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ35μm
の片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/secの
速度で600μmの厚さに均一に流延した。その後、室
温で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒素雰囲気
下300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅のポリイミ
ド被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被覆物を4
0重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去し、ポリ
イミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの厚さ、線
熱膨張係数を表2に示す。
【0061】実施例9 THF200.0gとMeOH50.0gからなる混合
溶媒にジアミノジフェニルエーテル15.22gとパラ
フェニレンジアミン4.11gを溶解し、5℃に保っ
た。これにピロメリット酸二無水物25.44gを一度
に加え、1時間攪拌を続けた。これにMeOH152、
8gを加え、さらに1時間攪拌を続けた。ジアミノジフ
ェニルエーテルとパラフェニレンジアミンのモル比は
2:1であった。この溶液に100.0gに対して1
4.0gのC16Nを加え、2時間攪拌し、均一な黄色
の溶液を得た。このようにして得たポリアミド酸溶液に
おけるポリアミド酸の固有粘度は0.9であった。得ら
れたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ
35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/
secの速度で600μmの厚さに均一に流延した。そ
の後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒
素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅の
ポリイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被
覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去
し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの
厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0062】実施例10 THF560.0gとMeOH140.0gからなる混
合溶媒にジアミノジフェニルエーテル33.63gとパ
ラフェニレンジアミン12.11gを溶解し、5℃に保
った。これにピロメリット酸二無水物62.91gを一
度に加え、1時間攪拌を続けた。これにMeOH278
gを加え、さらに1時間攪拌を続けた。ジアミノジフェ
ニルエーテルとパラフェニレンジアミンのモル比は、
6:4であった。この溶液に100.0gに対して9.
8gのC10Nを加え、2時間攪拌し、均一な黄色の溶
液を得た。このようにして得たポリアミド酸溶液におけ
るポリアミド酸の固有粘度は0.9であった。得られた
ポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ35
μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/se
cの速度で600μmの厚さに均一に流延した。その
後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒素
雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅のポ
リイミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被覆
物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去
し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの
厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0063】実施例11 THF560.0gとMeOH140.0gからなる混
合溶媒にジアミノジフェニルエーテル33.63gとパ
ラフェニレンジアミン12.11gを溶解し、5℃に保
った。これにピロメリット酸二無水物62.91gを一
度に加え、1時間攪拌を続けた。これにMeOH278
gを加え、さらに1時間攪拌を続けた。ジアミノジフェ
ニルエーテルとパラフェニレンジアミンのモル比は、
6:4であった。この溶液に100.0gに対して1
4.3gのC16Nを加え、2時間攪拌し、均一な黄色
の溶液を得た。このようにして得たポリアミド酸溶液に
おけるポリアミド酸の固有粘度は0.9であった。得ら
れたポリアミド酸溶液を、ガラス基板上に固定した厚さ
35μmの片面処理した電解銅箔の処理面に40mm/
secの速度で600μmの厚さに均一に流延した。そ
の後、室温で10分間、80℃で6時間乾燥した後、窒
素雰囲気下300℃で3時間加熱し、イミド化し、銅の
ポリミド被覆物を得た。さらにこの銅のポリイミド被覆
物を40重量%の第2塩化鉄溶液に浸漬して銅を除去
し、ポリイミドフィルムを得た。ポリイミドフィルムの
厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0064】実施例12 2−メトキシエタノール552.8gにジアミノジフェ
ニルエーテル27.33gとパラフェニレンジアミン
4.92gを溶解し、5℃に保った。これにピロメリッ
ト酸二無水物40.69gを一度に加え、2時間攪拌を
続けた。ジアミノジフェニルエーテルとパラフェニレン
ジアミンのモル比は、3:1であった。この溶液10
0.0gに対して9.5gのC10Nを加え、2時間攪
拌し、均一な黄色の溶液を得た。このようにして得たポ
リアミド酸溶液におけるポリアミド酸の固有粘度は0.
9であった。得られたポリアミド酸溶液を、ガラス基板
上に固定した厚さ35μmの片面処理した電解銅箔の処
理面に40mm/secの速度で600μmの厚さに均
一に流延した。その後、室温で10分間、80℃で6時
間乾燥した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加熱し、
イミド化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さらにこの
銅のポリイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄溶液に
浸漬して銅を除去し、ポリイミドフィルムを得た。ポリ
イミドフィルムの厚さ、線熱膨張係数を表2に示す。
【0065】実施例13 ピロメリット酸二無水物41.71g(0.191mo
l)とアセトン770gを3Lのフラスコに入れて充分
攪拌し、均一な溶液〔A〕を調製した。これとは別に、
ジアミノジフェニルエーテル38.29g(0.191
mol)を1150gのアセトンに溶解させた溶液
〔B〕を調製した。室温で攪拌している溶液〔A〕に3
時間かけて溶液〔B〕を添加した。その後24時間攪拌
を続けポリアミド酸の懸濁液を得た。この懸濁液を濾過
して懸濁物を取り出し、充分な量のアセトンで2回洗浄
と濾過を繰り返して、ポリアミド酸粉体を得た。この粉
体はアセトンを66.0重量%含んでいた。得られたポ
リアミド酸の重量平均分子量は33400であり、分子
量分布の分散を表わすMw/Mnは2.01であった。
【0066】この粉体の一部を取り出して、マグネッチ
クスターラーで攪拌しながら、室温で減圧乾燥し、アセ
トンを20重量%含むポリアミド酸粉体を得た。この粉
体5.70gを100mol三つ口フラスコに入れトリ
エチルアミン2.21g(ポリアミド酸のカルボキシル
基に対して、当量)とMeOH24.17gを添加して
攪拌し、淡い褐色の透明溶液を得た。この溶液のポリア
ミド酸濃度は14.2%、20℃での回転粘度は12.
3ポイズであった。得られたポリアミド酸溶液を、ガラ
ス基板上に固定した厚さ35μmの片面処理した電解銅
箔の処理面に40mm/secの速度で600μmの厚
さに均一に流延した。その後、室温で10分間、80℃
で6時間乾燥した後、窒素雰囲気下300℃で3時間加
熱し、イミド化し、銅のポリイミド被覆物を得た。さら
にこの銅のポリイミド被覆物を40重量%の第2塩化鉄
溶液に浸漬して銅を除去し、ポリイミドフィルムを得
た。ポリイミドフィルムの厚さ、線熱膨張係数を表2に
示す。
【0067】実施例14 ピロメリット酸二無水物3.56g(0.163mo
l)とTHF64gを200mlのフラスコに入れて充
分攪拌し、均一な溶液〔A〕を調製した。これとは別
に、ジアミノジフェニルエーテル3.20g(0.01
6mol)を80gのTHFに溶解させた溶液〔B〕を
調製した。室温で攪拌している溶液〔A〕に20分かけ
て溶液〔B〕を添加した。その後3時間攪拌を続けポリ
アミド酸の懸濁液を得た。この懸濁液を濾過して懸濁物
を取り出し、充分な量のTHFで2回洗浄と濾過を繰り
返して、ポリアミド酸の粉体を得た。この粉体はTHF
を85.1重量%含んでいた。得られたポリアミド酸の
重量平均分子量は197000であり、分子量分布の分
散を表わすMw/Mnは3.39であった。
【0068】この粉体をマグネッチクスターラーで攪拌
しながら、室温で減圧乾燥し、THFを30.8重量%
含むポリアミド酸粉体を得た。この粉体3.92gを1
00mol三つ口フラスコに入れトリエチルアミン1.
45g(ポリアミド酸のカルボキシル基に対して、当
量)とエタノール24.58gを添加して攪拌し、淡い
褐色の透明溶液を得た。この溶液の20℃での回転粘度
は47ポイズであった。得られたポリアミド酸溶液を、
ガラス基板上に固定した厚さ35μmの片面処理した電
解銅箔の処理面に40mm/secの速度で600μm
の厚さに均一に流延した。その後、室温で10分間、8
0℃で6時間乾燥した後、窒素雰囲気下300℃で3時
間加熱し、イミド化し、銅のポリイミド被覆物を得た。
さらにこの銅のポリイミド被覆物を40重量%の第2塩
化鉄溶液に浸漬して銅を除去し、ポリイミドフィルムを
得た。ポリイミドフィルムの厚さ、線熱膨張係数を表2
に示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】表1及び表2から明らかなように構成要件
が一つでも欠けると満足な線熱膨張係数を有するものが
得られない。すなわち、第3級アミン化合物を用いない
場合、第3級アミン化合物を用いても溶媒に非プロトン
系極性溶媒を用いると線熱膨張係数の低いものが得られ
ない。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明のポリアミド酸溶
液は、DMF、NMP、DMAc、DMSO等の非プロ
トン系極性溶媒を用いておらず、溶媒として水溶性アル
コール系化合物又は/及び水溶性エーテル系化合物を用
いているので、成形時や被覆時に溶媒除去が容易であ
る。また、得られるポリアミド酸フィルム又はポリアミ
ド酸フィルムが基材上に形成されているポリアミド酸被
覆物中の残留溶媒は極めて少ない。したがって、ポリア
ミド酸フィルムを構成しているポリアミド酸をイミド化
するときポリマー分子が再配列が起こりにくくて、分子
鎖の面内配向性が失われにくいとともに、第3級アミン
の存在によりイミド化の速度が増大し、効果的に線熱膨
張係数を低下させることができる。さらに、ポリマー中
のパラフェニレンジアミン成分よりなる割合を低く抑え
ることにより、適度な柔軟性を保つことができ、被覆物
においてはポリマー中のパラフェニレンジアミン成分を
調整することにより、金属箔等の基材の線熱膨張係数と
同等のポリイミドフィルムを基材上に形成させることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富岡 功 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内 (72)発明者 岩屋 嘉昭 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶質が芳香族ポリアミド酸及び第3級ア
    ミン化合物であり、溶媒が水溶性アルコール系化合物又
    は/及び水溶性エーテル系化合物であり、実質的に非プ
    ロトン系極性溶媒を含有しないことを特徴とするポリア
    ミド酸溶液。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリアミド酸の酸二無水物成分が
    ピロメリット酸二無水物又は/及びベンゾフェノンテト
    ラカルボン酸二無水物であり、ジアミン成分がジアミノ
    ジフェニルエーテル又は/及びパラフェニレンジアミン
    である請求項1記載のポリアミド酸溶液。
  3. 【請求項3】 芳香族ポリアミド酸の酸二無水物成分が
    ピロメリット酸二無水物であり、ジアミン成分が50〜
    83モル%のジアミノジフェニルエーテル及び17〜5
    0モル%のパラフェニレンジアミンである請求項1記載
    のポリアミド酸溶液。
  4. 【請求項4】 第3級アミン化合物が炭素数1〜20の
    アルキル基を有する化合物である請求項1記載のポリア
    ミド酸溶液。
  5. 【請求項5】 第3級アミン化合物が不飽和アルキル基
    を有する化合物である請求項1記載のポリアミド酸溶
    液。
  6. 【請求項6】 ポリイミドを構成する酸二無水物成分が
    ピロメリット酸二無水物であり、ジアミン成分が50〜
    83モル%のジアミノジフェニルエーテルと17〜50
    モル%のパラフェニレンジアミンとであり、30〜25
    0℃における線熱膨張係数が2.5×10-5/℃未満で
    あり、実質的に非プロトン系極性溶媒を含有しないポリ
    イミドフィルム。
  7. 【請求項7】 ポリイミドを構成する酸二無水物成分が
    ピロメリット酸二無水物であり、ジアミン成分が50〜
    83モル%のジアミノジフェニルエーテルと17〜50
    モル%のパラフェニレンジアミンとであり、30〜25
    0℃における線熱膨張係数が2.5×10-5/℃未満で
    あり、実質的に非プロトン系極性溶媒を含有しないポリ
    イミドフィルムが基材上に形成されているポリイミド被
    覆物。
  8. 【請求項8】基材が銅である請求項7記載のポリイミド
    被覆物。
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