JPH08161521A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JPH08161521A
JPH08161521A JP33112594A JP33112594A JPH08161521A JP H08161521 A JPH08161521 A JP H08161521A JP 33112594 A JP33112594 A JP 33112594A JP 33112594 A JP33112594 A JP 33112594A JP H08161521 A JPH08161521 A JP H08161521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
image
divided
pixel
input image
Prior art date
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Pending
Application number
JP33112594A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kasao
敦司 笠尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP33112594A priority Critical patent/JPH08161521A/ja
Publication of JPH08161521A publication Critical patent/JPH08161521A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の色や絵柄に応じた適切な場所に適切な
表現を付加することができるようにする。 【構成】 画像方向検出手段39で、入力画像データl
から、入力画像の各画素についての画像方向を検出し
て、画像方向成分d1を抽出する。領域分割手段40
で、入力画像データl,a,b、入力画像上の各画素の
座標値x,y、および画像方向成分d1を用いて、入力
画像を領域分割する。領域統合手段50で、その分割結
果の各分割領域のうちの指定された領域を統合する。表
現付加手段60で、その統合後の各分割領域のうちの指
定された領域の画像部分に対して指示された表現を付加
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、写真などの画像のモ
チーフとなる部分の明るさや色を変えるなど、画像の一
部に表現を付加する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デスクトップパブリッシングは、小さな
オフィスや個人にも普及されつつあり、デスクトップパ
ブリッシングでの画像処理も、画像編集装置や画像レタ
ッチシステムなどの開発により、以前よりは容易に行え
るようになってきている。このデスクトップパブリッシ
ングでの画像処理の一つとして、写真などの画像のモチ
ーフとなる部分の明るさや色を変えるなど、画像の一部
に表現を付加する処理がある。
【0003】このように画像の一部に表現を付加するに
は、従来、画像中のある画素を特定するとともに、その
特定した画素を丸や四角などの一定の図形で囲むことに
よって、表現を付加する領域を指定し、その指定した領
域の画像部分に表現を付加する方法や、画像中のある画
素を特定するとともに、その特定した画素に近接する画
素で、その特定した画素と近い色の画素は、その特定し
た画素と同じ領域に含めるように領域を拡大していくこ
とによって、表現を付加する領域を指定し、その指定し
た領域の画像部分に表現を付加する方法が、とられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法は、画像中の特定した画素を一定の図形で囲むこと
によって、表現を付加する領域を指定するので、表現を
付加する領域を画像の色や絵柄(テクスチャ)に応じた
適切なものとすることができず、適切な場所に適切な表
現を付加するのが難しい欠点がある。
【0005】また、後者の方法も、画像中の特定した画
素、およびこれと位置および色が近い画素を、表現を付
加する領域とするので、表現を付加する領域を必ずしも
画像の絵柄に応じた適切なものとすることができず、適
切な場所に適切な表現を付加するのが難しい欠点があ
る。
【0006】そこで、この発明は、写真などの画像のモ
チーフとなる部分の明るさや色を変えるなど、画像の一
部に表現を付加する画像処理装置において、画像の色や
絵柄に応じた適切な場所に適切な表現を付加することが
できるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では、図1に示
して後述する実施例の参照符号を対応させると、画像入
力手段10と、その画像入力手段10からの入力画像を
領域分割する領域分割手段40と、その領域分割手段4
0による分割結果を表示する表示手段80と、その表示
手段80に表示された複数の分割領域のうちの一部また
は全部を指定する領域指定手段92と、その領域指定手
段92により指定された領域の画像部分に付加する表現
を指示する表現指示手段93と、その表現指示手段93
による指示にもとづいて上記領域指定手段92により指
定された領域の画像部分に表現を付加する表現付加手段
60と、を設ける。
【0008】
【作用】上記のように構成した、この発明の画像処理装
置においては、領域分割手段40により入力画像が、そ
の色や絵柄に応じて領域分割されるとともに、オペレー
タが表示手段80に表示された分割結果を見て領域指定
手段92により一部の領域を指定することによって、入
力画像中の表現が付加される場所が指定されるので、表
現を付加する場所として入力画像の色や絵柄に応じた適
切な場所を確実かつ容易に指定することができ、適切な
場所に適切な表現を確実かつ容易に付加することができ
る。
【0009】
【実施例】図1は、この発明の画像処理装置の一例を示
す。この例の画像処理装置は、画像入力手段10、画像
方向検出手段39、領域分割手段40、領域統合手段5
0、表現付加手段60、表示処理手段70、表示手段8
0、およびシステム制御部90を備える。
【0010】画像入力手段10は、この例では、画像入
力部11および画像バッファ21,22,23を有す
る。画像入力部11は、システム内の、原稿上の画像を
読み取るイメージスキャナ部、もしくはコンピュータ処
理により画像を生成する部分、またはシステム外で生成
された画像をシステム内に取り込む部分で、この例で
は、画像入力部11からは、入力画像としてCIE(国
際照明委員会)が推奨するL*a*b*色空間で表現さ
れたフルカラー画像が得られる。
【0011】ただし、その明度成分および2つの色度成
分の、それぞれ例えば8ビットの画像データは、それぞ
れ図面上ではl*,a*,b*と表記し、明細書中では
*を省略してl,a,bと表記する。
【0012】画像バッファ21,22,23は、それぞ
れ画像入力部11からの入力画像データl,a,bが書
き込まれるものである。
【0013】画像方向検出手段39は、この例では、画
像方向検出部30および画像バッファ35を有する。画
像方向検出部30は、画像バッファ21から読み出され
た入力画像データlから、入力画像の各画素についての
画像方向を検出して、画像方向成分d1を抽出するもの
で、その具体例は後述する。画像バッファ35は、画像
方向検出部30からの画像方向成分d1が書き込まれる
ものである。
【0014】領域分割手段40は、この例では、領域分
割部41と分割領域バッファ42および画像バッファ4
3を有する。領域分割部41は、画像バッファ21,2
2,23から読み出された入力画像データl,a,b、
システム制御部90から画像バッファ21〜23に対す
る読み出しアドレスなどとして得られる、入力画像上の
各画素の座標値x,y、および画像バッファ35から読
み出された画像方向成分d1を用いて、後述するように
入力画像を領域分割する。
【0015】領域分割部41に対しては、システム制御
部90の分割条件指定手段91により、分割領域数や各
分割領域の画素数などの分割条件を指定することができ
る。
【0016】分割領域バッファ42は、領域分割部41
での領域分割の過程および結果として形成された分割領
域テーブルが書き込まれるものであり、画像バッファ4
3は、領域分割部41での領域分割の過程および結果と
して得られた、入力画像の各画素と各分割領域との対応
関係が書き込まれるものである。
【0017】領域統合手段50は、この例では、領域統
合部51および領域統合マップ52を有する。領域統合
部51は、領域分割手段40による分割結果の各分割領
域のうちのシステム制御部90の領域指定手段92によ
り指定された領域を統合するものである。領域統合マッ
プ52は、領域統合部51での領域統合の過程および結
果が書き込まれるものである。
【0018】表現付加手段60は、この例では、画像バ
ッファ21,22,23から読み出された入力画像デー
タl,a,b、画像バッファ43から読み出された、入
力画像の各画素と各分割領域との対応関係、および分割
領域バッファ42から読み出された分割領域テーブルか
ら、入力画像をそのまま出力するための画像データI
1、入力画像の分割結果を出力するための画像データI
2、および入力画像の分割結果の各分割領域のうちのシ
ステム制御部90の領域指定手段92により指定された
領域の画像部分に対してシステム制御部90の表現指示
手段93により指示された表現を付加した画像を出力す
るための画像データI3を生成し、出力するものであ
る。
【0019】表示処理手段70は、表現付加手段60か
らの画像データI1,I2およびI3を、RGB色空間
などで表現された表示用の画像データに変換し、かつそ
の変換後の画像データを、それぞれアナログ画像信号に
変換する。
【0020】表示手段80は、この例では、それぞれC
RTディスプレイや液晶ディスプレイなどの3個のディ
スプレイ81〜83を有し、ディスプレイ81は、入力
画像をそのまま表示し、ディスプレイ82は、入力画像
の分割結果を表示し、ディスプレイ83は、指定された
領域の画像部分に表現が付加された画像を表示するもの
である。
【0021】システム制御部90は、操作部を含むもの
で、図示していないが、CPU、そのCPUが実行すべ
きシステム制御プログラムなどが書き込まれたROM、
およびそのCPUの作業エリアとして用いられるRAM
などを有し、システム各部を制御する。システム制御部
90は、上記の分割条件指定手段91、領域指定手段9
2および表現指示手段93を含むものとして構成され
る。
【0022】図2は、画像方向検出部30の一例で、電
子技術総合研究所研究報告第835号第80頁に記載さ
れた方法を利用した場合である。
【0023】すなわち、図1に示した画像バッファ21
から読み出された入力画像データlがブロック化回路3
1に供給されて、ブロック化回路31から、入力画像の
図3(A)に示すような注目画素Peを中心とする3×
3画素である画素Pa〜Piからなる画素群Gpについ
ての、図3(B)に示すような9個の画像データla〜
liからなる画像データ群Gdが取り出され、これが畳
み込み演算回路32および33に供給されて、それぞれ
画素群Gpの画素Pa〜Piに対する図示するような値
の係数からなる係数群KhおよびKvにより畳み込み演
算されて、畳み込み演算回路32および33から、それ
ぞれ、 CC=la・(−1)+lb・(−1)+……+li・1 …(1) LL=la・(−1)+lb・0+……+li・1 …(2) で表される出力が得られる。
【0024】入力画像の画像方向とは、入力画像の濃度
を等高線表示したときの等高線の方向で、この例は、入
力画像データlの値を入力画像の濃度とするものであ
る。そして、係数群Khは水平方向の画像方向の検出用
であり、係数群Kvは垂直方向の画像方向の検出用であ
る。
【0025】さらに、画像方向検出部30においては、
畳み込み演算回路32および33の出力CCおよびLL
が演算回路34に供給されて、図4に示すように、 α=arctan(LL/CC) …(3) とするとき、それぞれ、 da=16(α+π/2)/π =16{arctan(LL/CC)+π/2}/π …(4) db=log(CC・CC+LL・LL+1) …(5) で表される4ビット成分が算出される。
【0026】成分daは、入力画像データlから抽出さ
れた画像方向成分の向き、すなわち入力画像の濃度を等
高線表示したときの等高線の方向を、da=0からda
=15までの16段階で示すもので、等高線の方向は向
きを考える必要がないので、その等高線の方向、すなわ
ち入力画像の画像方向は、図5に示すように0からπま
での範囲として示されれば十分なものである。
【0027】成分dbは、入力画像データlから抽出さ
れた画像方向成分の大きさ、すなわち入力画像の濃度を
等高線表示したときの注目画素における等高線とこれと
隣り合う等高線との間の濃度差を、db=0からdb=
15までの16段階で示すもので、出力CCの2乗と出
力LLの2乗の和に対して1を加えたものの対数値とす
ることによって、出力CCおよびLLが小さいときでも
値を持つようにしたものである。
【0028】具体的に、図3(B)に示した画像データ
群Gdが図6(A)または(B)に示すような値である
ときには、α=−π/2またはα=π/2となり、da
=0となって、注目画素における画像方向が垂直方向で
あることが検出される。画像データ群Gdが図6(C)
または(D)に示すような値であるときには、α=−π
/4となり、da=4となって、注目画素における画像
方向が左上から右下にかけてのπ/4の方向であること
が検出される。
【0029】画像データ群Gdが図6(E)または
(F)に示すような値であるときには、α=0となり、
da=8となって、注目画素における画像方向が水平方
向であることが検出される。画像データ群Gdが図6
(G)または(H)に示すような値であるときには、α
=π/4となり、da=12となって、注目画素におけ
る画像方向が右上から左下にかけての3π/4の方向で
あることが検出される。
【0030】図2に示した演算回路34からは、すなわ
ち画像方向検出部30からは、成分daおよびdbが全
体として8ビットの画像方向成分d1として出力され
る。
【0031】図1の例の画像処理装置により入力画像を
領域分割し、その分割結果の各分割領域を領域統合し、
さらにその統合後の各分割領域のうちの指定した領域の
画像部分に対して表現を付加する場合、画像入力部11
からの入力画像データl,a,bが画像バッファ21,
22,23に書き込まれた状態で、まずオペレータがシ
ステム制御部90において入力画像をディスプレイ81
上に表示させる操作をすることにより、またはシステム
制御部90におけるシステム制御プログラムにより自動
的に、画像バッファ21,22,23から入力画像デー
タl,a,bが読み出され、その読み出された入力画像
データl,a,bが表現付加手段60から画像データI
1として導出され、その画像データI1が表示処理手段
70により表示用アナログ画像信号に変換され、その画
像信号がディスプレイ81に供給されて、ディスプレイ
81上に入力画像がそのまま表示される。
【0032】次いで、その表示を見てオペレータがシス
テム制御部90において方向検出および領域分割の指示
をすることにより、またはシステム制御部90における
システム制御プログラムにより自動的に、上述したよう
に画像方向検出部30において画像バッファ21からの
入力画像データlから入力画像全体にわたって入力画像
の各画素についての画像方向が検出されて画像方向成分
d1が抽出され、かつその画像方向成分d1が画像バッ
ファ35に書き込まれるとともに、領域分割部41にお
いて入力画像全体が、その色および画像方向に応じて領
域の形状が変えられるように、例えばK平均アルゴリズ
ムにより領域分割される。
【0033】K平均アルゴリズムは、入力画像に対して
K個の初期領域中心を設定する初期領域分割を含めて、
分割された領域が一定の状態に収束するまで数次にわた
って領域分割を繰り返し、初期領域分割後の各次の領域
分割後において各分割領域の領域中心を計算することに
より、分割された領域が一定の状態に収束したか否かを
判定するものである。その領域中心としては、一般には
各分割領域の重心および代表色値(代表画素値)が設定
または計算されるが、この発明の図1の例においては、
これに加えて各分割領域の代表画像方向成分を設定また
は計算する。
【0034】以下においては、初期領域分割を含む各次
の領域分割の繰り返し順位をi(初期領域分割ではゼロ
の意味でi=o、その後の各次の領域分割ではi=1,
2…)とし、各次の領域分割で分割された領域の番号を
j(j=1,2,…K)として、初期領域分割を含む各
次の領域分割による各分割領域の領域中心をCij、重
心をXij,Yij、代表色値をLij,Aij,Bi
j、代表画像方向成分をDijで、それぞれ示す。ただ
し、重心Xij,Yij、代表色値Lij,Aij,B
ij、および代表画像方向成分Dijの詳細は、後述す
る。
【0035】以下、このような画像方向を考慮したK平
均アルゴリズムによる、領域分割部41での領域分割の
具体的手順を、図7を用いて示す。ただし、図7は領域
分割部41が実行する領域分割の全体的な手順を示し、
以下の例は領域分割数Kを100とした場合である。
【0036】まず、ステップS1において、入力画像に
対して100個の初期領域中心を設定する。すなわち、
画像バッファ21,22,23から読み出された入力画
像データl,a,b、画像バッファ35から読み出され
た画像方向成分d1、およびシステム制御部90から得
られた座標値x,yから、例えば図8に示すように入力
画像1を互いに等しい画素数の縦横10個ずつの合計1
00個の領域に分割し、その各分割領域の領域中心Co
jとして、すなわち各分割領域の重心Xoj,Yoj、
代表色値Loj,Aoj,Boj、および代表画像方向
成分Dojとして、各分割領域の中心画素の座標xo
j,yoj、中心画素についての入力画像データlo
j,aoj,boj、および中心画素についての画像方
向成分d1ojを求める。
【0037】ただし、代表画像方向成分Dojについて
は、これを5ビットデータとして、画像方向成分d1中
の4ビット成分dbの中心画素についてのそれdboj
が1以上であれば、その中心画素は画像方向を有するも
のとして、5ビット中の最上位ビットを0にするととも
に、下位4ビットとして画像方向成分d1中の4ビット
成分daの中心画素についてのそれdaojを取り込
み、成分dbの中心画素についてのそれdbojが0で
あれば、その中心画素は画像方向を持たないものとし
て、5ビット中の最上位ビットを1にするとともに、下
位4ビットをすべて0にして、全体として16の値とす
る。
【0038】次に、ステップS2において、上記のよう
に求めた各分割領域の領域中心Coj、すなわち各分割
領域の重心Xoj,Yoj(xoj,yoj)、代表色
値Loj,Aoj,Boj(loj,aoj,bo
j)、および代表画像方向成分Dojを、初期分割領域
テーブルとして分割領域バッファ42に書き込む。
【0039】図9は、この初期分割領域テーブルを含
む、各次の領域分割後に作成される分割領域テーブルを
示し、初期分割領域テーブルではi=oと表現されるも
のである。
【0040】次に、ステップS3において、分割領域バ
ッファ42から初期分割領域テーブル、すなわち初期領
域中心Cojを読み出し、これと、画像バッファ21,
22,23から読み出された入力画像データl,a,
b、画像バッファ35から読み出された画像方向成分d
1、およびシステム制御部90から得られた座標値x,
yとから、入力画像のすべての画素を順次、注目画素P
nとして、その注目画素Pnとすべての初期領域中心C
ojとの距離Hojnを、以下のように計算する。n
は、入力画像の画素番号である。
【0041】ただし、この距離計算と、これによる以下
のような入力画像の各画素の領域判定は、後述するよう
に、分割された領域が一定の状態に収束するまで、各次
の領域分割後に繰り返し行うものである。すなわち、各
次の領域分割後には、入力画像のすべての画素を順次、
注目画素Pnとして、その注目画素Pnと、その順位の
領域分割による新たなすべての領域中心Cijとの距離
Hijnを計算する。
【0042】そこで以下では、初期領域分割を含む各次
の領域分割後に共通の手順としての、距離Hijnの計
算、およびこれによる入力画像の各画素の領域判定につ
き示す。ただし、初期領域分割後の各次の領域分割によ
る各分割領域の重心Xij,Yijは、各分割領域内の
全画素の座標値x,yの平均値とされ、代表色値Li
j,Aij,Bijは、各分割領域内の全画素について
の入力画像データl,a,bの平均値とされ、代表画像
方向成分Dijは、後述するように各分割領域が顕著な
画像方向を有するか否かにより0から15までの値また
は16の値とされるものである。
【0043】距離Hijnを計算するために、まず、 Δxijn=xn−Xij …(11) Δyijn=yn−Yij …(12) Δlijn=ln−Lij …(13) Δaijn=an−Aij …(14) Δbijn=bn−Bij …(15) で表されるように、各分割領域の重心Xij,Yijお
よび代表色値Lij,Aij,Bijと、注目画素Pn
の座標xn,ynおよび注目画素Pnについての入力画
像データln,an,bnとの差を、個々に求める。
【0044】画像方向成分については、図5に示したよ
うに画像方向が0からπまでの範囲の角度として16段
階で表されることから、以下の3つの場合に分けて、各
分割領域の代表画像方向成分Dijと画像方向成分d1
中の4ビット成分daの注目画素Pnについてのそれd
anとの差Δdijnを求める。
【0045】第1に、代表画像方向成分Dijが16
で、かつ画像方向成分d1中の4ビット成分dbの注目
画素Pnについてのそれdbnが0であるときには、領
域中心Cijも注目画素Pnも画像方向を持たないの
で、差Δdijnはないものとして、 Δdijn=0 …(16) とする。
【0046】第2に、代表画像方向成分Dijが15以
下で、かつ成分dbnが1以上であるときには、 Δdijn=|dan−Dij| …(17) とする。
【0047】ただし、差Δdijnは、図10(A)に
示すように領域中心Cijにおける代表画像方向成分D
ijが示す画像方向と注目画素Pnにおける成分dan
が示す画像方向との角度差βに相当し、その角度差βは
図10(B)に示すようにπ/2より小さく、差Δdi
jnは7以下となるべきであるので、Δdijn=|d
an−Dij|≧8となるときには、 Δdijn=15−|dan−Dij| …(18) とする。
【0048】第3に、代表画像方向成分Dijが16
で、かつ成分dbnが1以上であるとき、または代表画
像方向成分Dijが15以下で、かつ成分dbnが0で
あるときには、すなわち、領域中心Cijと注目画素P
nのいずれか一方のみが画像方向を有し、他方は画像方
向を持たないときには、領域中心Cijと注目画素Pn
の画像方向が同じときよりは差Δdijnは大きく、す
なわち差Δdijnは0ではなく、しかも領域中心Ci
jと注目画素Pnの画像方向がπ/2ずれるときよりは
差Δdijnは小さい、すなわち差Δdijnは8より
は小さいと考えて、0と7の中間をとって、 Δdijn=3.5 …(19) とする。
【0049】以上の差Δxijn,Δyijn,Δli
jn,Δaijn,Δbijn,Δdijnの算出に加
えて、領域の大きさを制御する関数F(Δxijn,Δ
yijn,Dij)を以下のように定義する。
【0050】すなわち、図11に示すように、 γ=arctan(Δyijn/Δxijn) …(21) とし、 dcn=16(γ+π/2)/π =16{arctan(Δyijn/Δxijn)+π/2}/π …(22) とするとき、|Dij−dcn|≦7のときには、 F(Δxijn,Δyijn,Dij) =1+ke(|Dij−dcn|/3.5−1) …(23) とし、|Dij−dcn|≧8のときには、 F(Δxijn,Δyijn,Dij) =1+ke{(15−|Dij−dcn|)/3.5−1} …(24) とする。
【0051】ただし、dcnは、図11から明らかなよ
うに、領域中心Cij(重心Xij,Yij)に対する
注目画素Pnの方向を、領域中心Cij(重心Xij,
Yij)を中心とするxy座標のy軸に対する角(γ+
π/2)として、dcn=0からdcn=15までの1
6段階で示すもので、方向のみで向きを考えないことに
よって、角(γ+π/2)は、0からπまでの範囲とす
るものである。keは、後述するような係数である。
【0052】式(23)の|Dij−dcn|、および
式(24)の(15−|Dij−dcn|)は、それぞ
れ0以上、7以下となるので、関数F(Δxijn,Δ
yijn,Dij)は、1を中心に±keの広がりを有
し、ke=0では常に1となり、ke=1では0になり
得る。そこで、係数keは、0<ke<1とする。
【0053】このように係数keを定め、領域の大きさ
を制御する関数F(Δxijn,Δyijn,Dij)
を定義して、図7のステップS3においては、入力画像
のすべての画素を順次、注目画素Pnとして、その注目
画素Pnとすべての領域中心Cijとの距離Hijn
を、一般的にzの2乗を「(z)**2」で示すとする
と、 Hijn =kx・F(Δxijn,Δyijn,Dij) ×{(Δxijn)**2+(Δyijn)**2} +kl・(Δlijn)**2 +ka・(Δaijn)**2 +kb・(Δbijn)**2 +kd・(Δdijn)**2 …(25) で定義して計算する。ただし、kx,kl,ka,k
b,kdは、それぞれ任意の係数である。
【0054】次に、ステップS4に進んで、入力画像の
注目画素Pnからみて直前の領域分割による各分割領域
の領域中心Cijのうち上記の距離Hijnが最も小さ
い領域中心を有する分割領域に、その注目画素Pnを含
めるように、入力画像を新たに領域分割する。
【0055】すなわち、直前の領域分割の結果、例えば
1番目の分割領域に含められた、ある画素からみて、領
域中心Cijとの距離Hijnが最も小さいのは2番目
の分割領域であるとすれば、その画素は2番目の分割領
域に含めるように、また例えば2番目の分割領域に含め
られた、ある画素からみて、領域中心Cijとの距離H
ijnが最も小さいのは1番目の分割領域であるとすれ
ば、その画素は1番目の分割領域に含めるように、領域
分割を修正する。
【0056】ここで、入力画像の注目画素Pnと直前の
領域分割による各分割領域の領域中心Cijとの相対位
置と、その領域中心Cijの代表画像方向成分Dijと
の関係を、図12に示す。
【0057】同図から明らかなように、式(23)また
は(24)で表される関数F(Δxijn,Δyij
n,Dij)は、領域中心Cij(重心Xij,Yi
j)と注目画素Pnを結ぶ直線の方向、すなわち式(2
2)で表される成分dcnが示す方向が、注目画素Pn
が点Pn(0)にあって成分dcnがdcn(0)で表
されるときのように代表画像方向成分Dijが示す画像
方向と一致するとき、最小となり、上記の直線の方向、
すなわち、成分dcnが示す方向が、注目画素Pnが点
Pn(π/2)にあって成分dcnがdcn(π/2)
で表されるときのように代表画像方向成分Dijが示す
画像方向に対してπ/2ずれるとき、最大となる。
【0058】すなわち、ステップS4においては、直前
の領域分割による領域中心Cijに対して、その代表画
像方向成分Dijが示す方向にある画素は、その領域中
心Cijから離れているものも、その領域中心Cijの
分割領域に含まれやすくなるが、その代表画像方向成分
Dijが示す方向に対してπ/2ずれた方向にある画素
は、その領域中心Cijに近いものも、その領域中心C
ijの分割領域に含まれにくくなるように、入力画像が
領域分割される。
【0059】そのため、ステップS4においては、直前
の領域分割による各分割領域の形状が、代表画像方向成
分Dijが示す方向に沿う形状に変えられる。図13
は、このように領域分割が修正され、各分割領域の形状
が変えられた状態を示す。
【0060】次に、ステップS5において、入力画像の
注目画素Pnと新たな領域分割による各分割領域との対
応関係、すなわち新たな領域分割により入力画像の注目
画素Pnが属するとされた分割領域の番号を、画像バッ
ファ43に書き込む。
【0061】次に、ステップS6に進んで、新たな領域
中心を計算する。すなわち、画像バッファ21,22,
23から読み出された入力画像データl,a,b、画像
バッファ35から読み出された画像方向成分d1、画像
バッファ43から読み出された分割領域番号、およびシ
ステム制御部90から得られた座標値x,yから、新た
に分割された領域ごとに、重心Xij,Yij、代表色
値Lij,Aij,Bij、および代表画像方向成分D
ijからなる領域中心Cijを計算し直す。
【0062】ここで、上述したように、重心Xij,Y
ijは、各分割領域内の全画素の座標値x,yの平均値
とし、代表色値Lij,Aij,Bijは、各分割領域
内の全画素についての入力画像データl,a,bの平均
値とする。代表画像方向成分Dijは、図14に示す算
出手順に従って求める。
【0063】すなわち、入力画像の画素には複数の画像
方向を有するものもあり得るが、はっきり観測できるの
は最大でも2方向であり、しかもはっきり観測できる第
2の方向があるなら、それは第1の方向に対してほぼπ
/2ずれていると考えられることから、まず、ステップ
S11において、新たに分割された領域ごとに、dbn
≧1の条件を満たす画素の中で上記の成分danがそれ
ぞれ0,1,2…15の値となる画素の数N0,N1,
N2…N15を計算するとともに、dbn=0である画
素の数N16を求める。
【0064】次に、ステップS12において、最も画素
数の多い成分値Dmaxと、その最も多い画素数Nma
xを算出する。ただし、N16が一番大きいときには、
Dmax=16とする。さらにステップS13に進ん
で、Dmax=16であるか否かを判断し、Dmax=
16と判断したときには、その領域は画像方向を持たな
いとして、次にステップS14において、その領域の代
表画像方向成分Dijを16とする。
【0065】ステップS13においてDmax≠16と
判断したときには、次にステップS15において、図1
5(A)または(B)に示すように最も画素数の多い成
分値Dmaxが示す方向に対してπ/2ずれた方向を示
す、すなわち成分値Dmaxに対して+8または−8ず
れた成分値Dmidと、その成分値Dmidとなる画素
数Nmidを算出し、さらにステップS16に進んで、
画素数Nmaxが画素数Nmidの2倍より多いか否か
を判断する。
【0066】ステップS16において画素数Nmaxが
画素数Nmidの2倍以下であると判断したときには、
その領域は顕著な画像方向を持たないとして、ステップ
S13においてDmax=16と判断したときと同様
に、次にステップS14において、その領域の代表画像
方向成分Dijを16とする。
【0067】ステップS16において画素数Nmaxが
画素数Nmidの2倍より多いと判断したときには、そ
の領域は顕著な画像方向を有するが、近接した方向に2
つの方向成分が重なり合っているなど、方向成分が広が
って存在していることもあり得るとして、さらにステッ
プS17に進んで、その領域につき以下のような加重平
均値Daveを算出して、その加重平均値Daveを、
その領域の代表画像方向成分Dijとする。
【0068】すなわち、図16に示すように、最も画素
数の多い成分値Dmaxに対して±1,±2,±3,±
4ずれた成分値Dp1,Dm1…Dp4,Dm4と、そ
のそれぞれの成分値Dp1,Dm1…Dp4,Dm4と
なる画素数Np1,Nm1…Np4,Nm4を算出し、
加重平均値Daveとして、 Dave=(Nm4・Dm4+Nm3・Dm3+Nm2・Dm2+Nm1・ Dm1+Nmax・Dmax+Np1・Dp1+Np2・Dp2 +Np3・ Dp3+Np4・Dp4)/(Nm4+Nm3+Nm2+Nm1+Nmax +Np1+Np2+Np3+Np4) …(26) を計算する。
【0069】ステップS14において代表画像方向成分
Dijを16とし、またはステップS17において式
(26)の加重平均値Daveを代表画像方向成分Di
jとしたときは、さらにステップS18に進んで、すべ
ての領域につき代表画像方向成分Dijを求めたか否か
を判断し、いまだ代表画像方向成分Dijを求めていな
い領域があると判断したときには、ステップS11以下
に戻って、次の領域につき上述したように代表画像方向
成分Dijを求める。
【0070】このように、図7のステップS6において
は、新たに分割された領域ごとに、重心Xij,Yi
j、代表色値Lij,Aij,Bij、および代表画像
方向成分Dijからなる領域中心Cijを計算し直す。
【0071】次に、ステップS7において、このように
求めた各分割領域の領域中心Cij、すなわち重心Xi
j,Yij、代表色値Lij,Aij,Bij、および
代表画像方向成分Dijを、図9に示したような分割領
域テーブルとして、直前の領域分割についての分割領域
テーブルを残しておく状態で、分割領域バッファ42に
書き込む。
【0072】次に、ステップS8に進んで、分割領域バ
ッファ42から、この新たな分割領域テーブル、すなわ
ち新たな領域中心と、その前の分割領域テーブル、すな
わちその前の領域中心を読み出して、分割領域の番号j
が等しいもの同士の間で、それぞれ、新たな領域中心
の、その前の領域中心に対するずれ量を、以下のように
計算する。
【0073】ただし、ここでは、新たな領域中心をCi
j、その重心をXij,Yij、代表色値をLij,A
ij,Bij、代表画像方向成分をDijで、それぞれ
示すとともに、s=i−1とおいて、その前の領域中心
をCsj、その重心をXsj,Ysj、代表色値をLs
j,Asj,Bsj、代表画像方向成分をDsjで、そ
れぞれ示し、新たな領域中心Cijの、その前の領域中
心Csjに対するずれ量をHsijで示す。
【0074】ずれ量Hsijを計算するために、まず、 ΔXsij=Xij−Xsj …(31) ΔYsij=Yij−Ysj …(32) ΔLsij=Lij−Lsj …(33) ΔAsij=Aij−Asj …(34) ΔBsij=Bij−Bsj …(35) で表されるように、新たな領域中心Cijの重心Xi
j,Yijおよび代表色値Lij,Aij,Bijと、
その前の領域中心Csjの重心Xsj,Ysjおよび代
表色値Lsj,Asj,Bsjとの差を、個々に求め
る。
【0075】代表画像方向成分については、上述したよ
うに領域中心Cij,Csjの代表画像方向成分Di
j,Dsjが0から16までの値をとり得ることから、
以下の3つの場合に分けて、代表画像方向成分Dijと
代表画像方向成分Dsjとの差ΔDsijを求める。
【0076】第1に、代表画像方向成分DijおよびD
sjがともに16であるときには、 ΔDsij=0 …(36) とする。
【0077】第2に、代表画像方向成分DijおよびD
sjがともに15以下であるときには、 ΔDsij=|Dij−Dsi| …(37) とする。
【0078】ただし、差ΔDsijは代表画像方向成分
Dijが示す画像方向と代表画像方向成分Dsjが示す
画像方向との角度差に相当し、その角度差はπ/2より
小さく、差ΔDsijは7以下となるべきであるので、
ΔDsij=|Dij−Dsj|≧8となるときには、 ΔDsij=15−|Dij−Dsj| …(38) とする。
【0079】第3に、代表画像方向成分DijおよびD
sjのいすれか一方のみが16であるときには、代表画
像方向成分DijおよびDsjがともに16であるとき
よりは差ΔDsijは大きく、すなわち差ΔDsijは
0ではなく、しかも代表画像方向成分Dijが示す画像
方向と代表画像方向成分Dsjが示す画像方向との角度
差がπ/2となるときよりは差ΔDsijは小さい、す
なわち差ΔDsijは8より小さいと考えて、0と7の
中間をとって、 ΔDsij=3.5 …(39) とする。
【0080】以上の差ΔXsij,ΔYsij,ΔLs
ij,ΔAsij,ΔBsij,ΔDsijを算出し
て、図7のステップS8においては、分割領域の番号j
が等しいもの同士の間で、それぞれ、新たな領域中心C
ijの、その前の領域中心Csjに対するずれ量Hsi
jを、一般的にZの2乗を「(Z)**2」で示すとす
ると、 Hsij =kx{(ΔXsij)**2+(ΔYsij)**2} +kl・(ΔLsij)**2 +ka・(ΔAsij)**2 +kb・(ΔBsij)**2 +kd・(ΔDsij)**2 …(40) で定義して計算する。ただし、kx,kl,ka,k
b,kdは、ぞれぞれ任意の係数である。
【0081】次に、ステップS9に進んで、すべての分
割領域についてのずれ量Hsijが1より小さいか否か
を判断し、いずれかの分割領域についてのずれ量Hsi
jが1以上であると判断したときには、各分割領域はい
まだ一定の状態に収束していないとして、ステップS3
以下に戻る。
【0082】すなわち、ステップS3において、入力画
像のすべての画素を順次、注目画素Pnとして、その注
目画素Pnと新たなすべての領域中心Cijとの距離H
ijnを式(25)に従って計算し、次にステップS4
に進んで、注目画素Pnからみて新たなすべての領域中
心Cijのうち距離Hijnが最も小さい領域中心を有
する分割領域に、その注目画素Pnを含めるように、入
力画像をさらに新たに領域分割し、次にステップS5に
おいて、入力画像の注目画素Pnとさらに新たな領域分
割による各分割領域との対応関係を画像バッファ43に
書き込み、次にステップS6に進んで、さらに新たな領
域中心Cijを計算し、次にステップS7において、そ
の求めたさらに新たな領域中心Cijを分割領域テーブ
ルとして分割領域バッファ42に書き込み、次にステッ
プS8に進んで、各分割領域ごとに、そのさらに新たな
領域中心Cijの、その前の領域中心Csjに対するず
れ量Hsijを式(40)に従って計算する、という一
連の手順を繰り返し実行する。
【0083】そして、ステップS9において、すべての
分割領域についてのずれ量Hsijが1より小さいと判
断したときには、各分割領域は一定の状態に収束したと
して、領域分割を終了する。
【0084】以上のように、領域分割部41において入
力画像全体がその色および画像方向に応じて領域の形状
が変えられるように領域分割される。したがって、入力
画像中の人の髪の毛の部分や花びらの部分など、一定の
方向(流れ)を有する絵柄部分は、その方向に沿う例え
ば細長い形状の領域に分割され、領域分割の結果は入力
画像を人が認識したときのものに近いものとなる。
【0085】領域分割が終了したときには、画像バッフ
ァ43には、入力画像の各画素と最終的な各分割領域と
の対応関係、すなわち入力画像の各画素が最終的に属す
るとされた分割領域の番号が書き込まれているととも
に、分割領域バッファ42には、最終的な各分割領域の
領域中心が書き込まれていることになる。
【0086】そして、このように領域分割が終了した
後、オペレータがシステム制御部90において分割結果
をディスプレイ82上に表示させる操作をすることによ
り、またはシステム制御部90におけるシステム制御プ
ログラムにより自動的に、画像バッファ43から入力画
像の各画素と各分割領域との対応関係が、分割領域バッ
ファ42から各分割領域の代表色値が、それぞれ読み出
され、その読み出された対応関係および代表色値から表
現付加手段60において画像データI2として入力画像
の各分割領域を代表色で塗りつぶして表示するものが得
られ、その画像データI2が表示処理手段70により表
示用アナログ画像信号に変換され、その画像信号がディ
スプレイ82に供給されて、ディスプレイ82上に入力
画像の分割結果が表示される。
【0087】このとき、同時にディスプレイ81上には
入力画像がそのまま表示され、オペレータはディスプレ
イ81および82上の入力画像およびその分割結果を見
比べることができる。
【0088】その分割結果の分割領域数が多い場合や、
その分割結果がその分割された領域の画像部分に対して
そのまま表現を付加するのに適切でない場合には、次
に、オペレータがシステム制御部90において領域統合
の指示をすることにより、領域統合部51において領域
分割手段40により分割された領域が統合される。
【0089】この場合、システム制御部90の領域指定
手段92により「入力画像全体」と指定するときには、
以下に示すように分割結果の各分割領域が一定の手順に
従って統合され、分割結果の一部の複数の領域を指定す
るときには、後述するように、その複数の領域が1つの
分割領域として統合される。
【0090】図17は、入力画像全体にわたって分割結
果の各分割領域を領域統合する場合に領域統合部51が
実行する領域統合の手順を示す。
【0091】まず、ステップS21において、領域分割
部41を通じて分割領域バッファ42から分割結果のす
べての分割領域の重心を読み出し、その1つを注目分割
領域の重心として、これと他のすべての分割領域の重心
との距離を計算する。
【0092】次に、ステップS22において、その距離
が小さい順に他のすべての分割領域のうちの8個の分割
領域を、その注目分割領域のグループに属すべきものと
してリストアップし、領域統合マップ52に書き込む。
【0093】次に、ステップS23に進んで、分割結果
のすべての分割領域につき、それぞれのグループに属す
べき他の分割領域をリストアップしたか否かを判断し、
いまだすべての分割領域につきリストアップしていない
と判断したときには、すべての分割領域を順次、注目分
割領域とするように、ステップS21およびS22に戻
って、上記の距離計算およびリストアップを繰り返す。
【0094】図18(A)は、このようにして領域統合
マップ52に、すべての分割領域につき、それぞれのグ
ループに属すべき他の分割領域をリストアップした状態
を示し、例えば分割領域1のグループに属すべき他の分
割領域としては分割領域2,4,3,17,5,16,
15がリストアップされたものである。
【0095】ステップS23において分割結果のすべて
の分割領域につきリストアップしたと判断したときに
は、次にステップS24において、分割領域バッファ4
2から分割結果の1つの注目分割領域の代表色値を読み
出し、領域統合マップ52からその注目分割領域のグル
ープに属すべきものとしてリストアップしたすべての他
の分割領域の番号を読み出すとともに、分割領域バッフ
ァ42からそのリストアップしたすべての他の分割領域
の代表色値を読み出して、その注目分割領域の代表色値
とリストアップしたすべての他の分割領域の代表色値と
の差を計算する。
【0096】次に、ステップS25において、その差が
所定値より小さいか否かを判定し、所定値より小さい他
の分割領域はリストアップした分割領域として残すもの
の、所定値以上の他の分割領域はリストアップした分割
領域から除外するように、領域統合マップ52を書き換
える。
【0097】次に、ステップS26に進んで、分割結果
のすべての分割領域につき、それぞれのグループに属す
べき他の分割領域のリストアップ更新をしたか否かを判
断し、いまだすべての分割領域につきリストアップ更新
をしていないと判断したときには、すべての分割領域を
順次、注目分割領域とするように、ステップS24およ
びS25に戻って、上記の差計算およびリストアップ更
新を繰り返す。
【0098】図18(B)は、このようにして、すべて
の分割領域につき領域統合マップ52を更新した状態を
示し、例えば分割領域1のグループに属すべき他の分割
領域としては、分割領域2,4,17,16,15が残
され、分割領域3,5が除外されたものである。
【0099】ステップS26において分割結果のすべて
の分割領域につきリストアップ更新をしたと判断したと
きには、次にステップS27において、領域統合マップ
52から重複したデータを削除する。
【0100】すなわち、図18(B)の状態では、例え
ば分割領域2および分割領域1が互いに相手のグループ
に属すべきものとして重複してリストアップされ、分割
領域4,17,16がそれぞれ分割領域1,2のグルー
プに属すべきものとして重複してリストアップされ、分
割領域6が分割領域2のグループに属すべきものとして
リストアップされ、分割領域14が分割領域4のグルー
プに属すべきものとしてリストアップされ、分割領域1
5が分割領域1,4のグループに属すべきものとして重
複してリストアップされ、分割領域8が分割領域3,5
のグループに属すべきものとして重複してリストアップ
されていることから、図18(C)に示すように、分割
領域1,2,4,6,14,17,16,15が分割領
域1のグループに属するものとされ、分割領域5,8,
7が分割領域3のグループに属するものとされて、分割
領域2,4,5のグループに属するものはないとされ
る。
【0101】次に、ステップS28において、画像バッ
ファ43から入力画像の各画素が属する分割領域の番号
を読み出し、その番号により領域統合マップ52を参照
して、入力画像の各画素が属する分割領域が属するグル
ープを調べ、そのグループの番号を統合後の分割領域の
番号として、入力画像の各画素が属すべき統合後の分割
領域の番号を、すなわち入力画像の各画素と統合後の各
分割領域との対応関係を画像バッファ43に書き込む。
【0102】次に、ステップS29において、領域統合
マップ52、および画像バッファ43における上記の対
応関係をもとに、各分割領域を統合し、すなわち領域統
合マップ52に1つのグループに属するものとしてリス
トアップされた複数の分割領域を統合後の1つの分割領
域として、統合後の各分割領域の重心、代表色値および
代表画像方向成分を計算し直し、その統合後の各分割領
域の領域中心を統合後の分割領域テーブルとして分割領
域バッファ42に書き込んで、入力画像全体にわたる領
域統合を終了する。
【0103】システム制御部90においてマウス操作な
どにより、ディスプレイ82上に表示された分割結果の
一部の複数の領域を指定するときには、その複数の領域
を1つの分割領域とするように領域統合され、画像バッ
ファ43が書き替えられるとともに、分割領域バッファ
42の分割領域テーブルが書き替えられる。
【0104】そして、このように領域統合が終了した
後、オペレータがシステム制御部90において統合後の
分割結果をディスプレイ82上に表示させる操作をする
ことにより、またはシステム制御部90におけるシステ
ム制御プログラムにより自動的に、画像バッファ43か
ら入力画像の各画素と統合後の各分割領域との対応関係
が、分割領域バッファ42から統合後の各分割領域の代
表色値が、それぞれ読み出され、その読み出された対応
関係および代表色値から表現付加手段60において画像
データI2として入力画像の統合後の各分割領域を代表
色で塗りつぶして表示するものが得られ、その画像デー
タI2が表示処理手段70により表示用アナログ画像信
号に変換され、その画像信号がディスプレイ82に供給
されて、ディスプレイ82上に入力画像の統合後の分割
結果が表示される。
【0105】このとき、同時にディスプレイ81上には
入力画像がそのまま表示され、オペレータはディスプレ
イ81および82上の入力画像およびその統合後の分割
結果を見比べることができる。
【0106】ディスプレイ81および82上の入力画像
およびその統合後の分割結果を見て、次に、オペレータ
がシステム制御部90の領域指定手段92により統合後
の分割領域を指定し、かつ、その指定した分割領域の画
像部分に対して付加する表現の種別と、それに伴う各種
パラメータをシステム制御部90の表現指示手段93に
より指示することによって、表現付加手段60におい
て、統合後の指定された分割領域の画像部分に対して以
下に示すような各種の表現が付加される。
【0107】第1に、ドラマチックフィルタ処理と呼ぶ
ことのできる表現である。この表現が指示された場合に
は、表現付加手段60において、統合後の指定された分
割領域については、その分割領域の代表色値Lr,A
r,Br中の明度成分Lrと、その分割領域の各画素に
ついての画素値ln,an,bn中の明度成分lnとの
差Lr−lnに係数k1を乗じたものを明度成分lnに
加える、 lr=ln+k1(Lr−ln) =(1−kl)ln+kl・Lr …(51) で表される処理がなされる。
【0108】このように指定された分割領域の各画素に
ついては明度成分lnが式(51)で表される明度成分
lrに置き換えられた画像データI3が表示処理手段7
0により表示用アナログ画像信号に変換され、その画像
信号がディスプレイ83に供給されて、ディスプレイ8
3上に表現付加後の画像が表示される。
【0109】ここで、係数k1を1にすると、指定され
た分割領域の各画素については明度成分lnがその分割
領域の平均値の明度成分Lrに置き換えられ、係数k1
を0から1までの間で調整することによって、指定され
た分割領域の明度分布を、その分割領域の平均明度を中
心として、広げたり、縮めたりすることができ、画像に
異なる印象を与えることができる。特に、この表現を入
力画像のモチーフとなる画像部分に対してのみ付加する
ときは、そのモチーフとなる画像部分をドラマチックに
強調することができる。
【0110】係数k1を1に近い値にすると、出力画像
にはマッハバンドのような筋が見えるようになるが、単
純に色数を減少させる場合に生じるマッハバンドとは異
なり、目ざわりとなるようなことはない。
【0111】第2に、切り絵フィルタ処理と呼ぶことの
できる表現である。この表現が指示された場合には、表
現付加手段60において、統合後の指定された分割領域
については、その分割領域の代表色値Lr,Ar,Br
と、その分割領域の各画素についての画素値ln,a
n,bnとの差Lr−ln,Ar−an,Br−bnに
それぞれ係数k2を乗じたものを画素値ln,an,b
nにそれぞれ加える、 lt=ln+k2(Lr−ln)=(1−k2)ln+k2・Lr…(52) at=an+k2(Ar−an)=(1−k2)an+k2・Ar…(53) bt=bn+k2(Br−bn)=(1−k2)bn+k2・Br…(54) で表される処理がなされる。
【0112】ここで、係数k2を1にすると、指定され
た分割領域の各画素がその分割領域の代表色で塗りつぶ
されて切り絵のような効果が得られ、係数k2を0から
1までの間で調整することによって、指定された分割領
域の色分布を、その分割領域の代表色を中心として、広
げたり、縮めたりすることができ、画像に異なる印象を
与えることができる。特に、この表現を入力画像のモチ
ーフとなる画像部分に対してのみ付加するときは、その
効果が大きい。
【0113】第3に、覆い焼きフィルタ処理と呼ぶこと
のできる表現である。この表現が指示された場合には、
表現付加手段60において、統合後の指定された分割領
域については、例えば図19(A)に示す分割領域C1
0,C14,C15,C19については、その分割領域
の各画素についての明度成分lnに対して、図19
(B)(C)に示すように一定値k3の明度成分lpを
加え、指定された分割領域と接する分割領域について
は、例えば図19(A)に示す分割領域C8,C9,C
13,C16については、その分割領域の各画素につい
ての明度成分lnに対して、図19(B)(C)に示す
ように、指定された分割領域と接する位置の画素につい
ては一定値k3となり、反対側に位置する画素について
は0となり、その間に位置する画素については指定され
た分割領域と接する位置の画素からの距離に応じてk3
から0までの値となる明度成分lqを加える処理がなさ
れる。
【0114】写真画像では部分的に画像がつぶれたり、
飛んだりすることがあり、そのような部分では明度を修
正する必要があるが、この発明において上記の覆い焼き
フィルタ処理をするときは、覆い焼きが必要な部分を領
域指定手段92によって分割領域の単位で確実かつ容易
に指定することができるとともに、その指定された領域
からその周辺の領域にかけては明度がなだらかに変化す
るので、覆い焼き後の画像に不自然さを生じることがな
い。
【0115】第4に、ウェット・オン・ウェット・フィ
ルタ処理と呼ぶことのできる表現である。この表現が指
示された場合には、表現付加手段60において、統合後
の指定された複数の分割領域の境界付近に存在する画素
については、その複数の分割領域の代表色を、その画素
の位置に応じた混合比で混合した結果の色を、その画素
の色とする処理がなされ、濡れた絵の具同士を画像上で
隣同士に塗ったような効果が得られる。
【0116】図示していないが、表現付加手段60から
の画像データI3を印刷出力用の画像信号に変換してプ
リンタに供給することにより、上述した各種の表現を付
加した画像を印刷することができる。
【0117】上述した例は、K平均アルゴリズムによっ
て入力画像を領域分割する場合であるが、K平均アルゴ
リズムでは一般に、入力画像のすべての画素と新たなす
べての領域中心との距離を計算するなどのために、入力
画像サイズが大きい場合には、作業エリアや分割領域バ
ッファとしてサイズの大きいものが必要になるととも
に、領域分割処理に長時間を要することになる。
【0118】そこで、発明者は先に、一般に、大きなサ
イズの入力画像を、小さいサイズの作業エリアや分割領
域バッファにより、高速に領域分割することのできる、
分割K平均アルゴリズムと呼ぶべき方法を発明し、特願
平6−96328号によって提案した。
【0119】この分割K平均アルゴリズムは、入力画像
を複数の中領域に分けて、それぞれの中領域をK平均ア
ルゴリズムにより領域分割するものであるが、入力画像
を単純に複数の中領域に分けて、それぞれの中領域を領
域分割したのでは、それぞれの中領域の境界で最終的に
分割された領域のつながりが悪くなることから、それぞ
れの中領域の間に境界領域を設けて、それぞれの中領域
の領域分割にあたっては、その中領域と接するすべての
境界領域を一緒に領域分割するものである。
【0120】この発明の図1に示した例においても、こ
の分割K平均アルゴリズムによって入力画像を領域分割
することができる。ただし、その分割K平均アルゴリズ
ムは、上述したK平均アルゴリズムと同様に、入力画像
データlから抽出した画像方向成分d1を用いるもので
あることが望ましい。
【0121】なお、画像方向検出部30の画素サイズ
は、図2および図3に示したような3×3画素に限る必
要はない。また、入力画像データlのみからではなく、
例えば入力画像データl,a,bを加算し、その加算結
果の入力画像データから入力画像の画像方向を検出し、
画像方向成分d1を抽出することもできる。さらに、こ
の発明は、入力画像がLab色空間以外の例えばRGB
色空間などで表現されたフルカラー画像の場合にも適用
することができるとともに、白黒画像などの単色画像の
場合にも適用することができる。
【0122】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、画
像の色や絵柄に応じた適切な場所に適切な表現を付加す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像処理装置の一例を示す機能ブロ
ック図である。
【図2】その画像方向検出部の一例を示す機能ブロック
図である。
【図3】画像方向の検出の説明に供する図である。
【図4】画像方向の検出の説明に供する図である。
【図5】画像方向成分の値と画像方向との関係を示す図
である。
【図6】入力画像データの値と画像方向との関係を示す
図である。
【図7】領域分割部における領域分割の全体的な手順を
示すフローチャートである。
【図8】初期領域分割の態様の一例を示す図である。
【図9】領域分割テーブルの一例を示す図である。
【図10】領域分割における距離計算の説明に供する図
である。
【図11】領域分割における距離計算の説明に供する図
である。
【図12】新たな領域分割の説明に供する図である。
【図13】新たな領域分割により各分割領域の形状が変
えられた状態を示す図である。
【図14】新たな領域中心の代表画像方向成分の算出手
順を示すフローチャートである。
【図15】代表画像方向成分の算出の説明に供する図で
ある。
【図16】代表画像方向成分の算出の説明に供する図で
ある。
【図17】領域統合部における領域統合の手順を示すフ
ローチャートである。
【図18】領域統合マップが順次更新される様子を示す
図である。
【図19】覆い焼きフィルタ処理の説明に供する図であ
る。
【符号の説明】
10 画像入力手段 39 画像方向検出手段 40 領域分割手段 50 領域統合手段 60 表現付加手段 80 表示手段 90 システム制御部 92 領域指定手段 93 表現指示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 H04N 1/40 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像入力手段と、 その画像入力手段からの入力画像を領域分割する領域分
    割手段と、 その領域分割手段による分割結果を表示する表示手段
    と、 その表示手段に表示された複数の分割領域のうちの一部
    または全部を指定する領域指定手段と、 その領域指定手段により指定された領域の画像部分に付
    加する表現を指示する表現指示手段と、 その表現指示手段による指示にもとづいて上記領域指定
    手段により指定された領域の画像部分に表現を付加する
    表現付加手段と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
JP33112594A 1994-12-08 1994-12-08 画像処理装置 Pending JPH08161521A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010147856A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法
JP2011180643A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置及び画像処理方法

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JP2010147856A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Canon Inc 画像処理装置及びその制御方法
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