JPH08167105A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH08167105A JPH08167105A JP31157594A JP31157594A JPH08167105A JP H08167105 A JPH08167105 A JP H08167105A JP 31157594 A JP31157594 A JP 31157594A JP 31157594 A JP31157594 A JP 31157594A JP H08167105 A JPH08167105 A JP H08167105A
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- magnetic
- glass
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軟磁性材料に導入されてしまうストレスが少
なく、かつガラス溶着後のコアブロック全体にわたり均
一なギャップが形成される磁気ヘッドの製造方法を提供
することを目的とする。 【構成】 磁気ヘッドの製造方法において、非磁性ギャ
ップ材を挟んで接合する前(ギャップ面研磨後)の片側
コアブロックの基板表裏の平坦度おいて、前記片側コア
ブロックの基板表裏の厚みが基板中央部と基板端部とで
0.5μm以内の差とし、かつ、基板裏面の反りを基板
表面の反りに適合させるべく、基板裏面の反りを常に凹
に約0.5〜1μmとする。また、ガラスモールド後の
基板背面の反りを凹に、但し1μm以内に設定し得るガ
ラスとして、ガラスの室温から転移点までの熱膨張係数
が基板の熱膨張係数より小さく、かつその差が10×1
0- 7 /℃以下のガラスを使用する。
なく、かつガラス溶着後のコアブロック全体にわたり均
一なギャップが形成される磁気ヘッドの製造方法を提供
することを目的とする。 【構成】 磁気ヘッドの製造方法において、非磁性ギャ
ップ材を挟んで接合する前(ギャップ面研磨後)の片側
コアブロックの基板表裏の平坦度おいて、前記片側コア
ブロックの基板表裏の厚みが基板中央部と基板端部とで
0.5μm以内の差とし、かつ、基板裏面の反りを基板
表面の反りに適合させるべく、基板裏面の反りを常に凹
に約0.5〜1μmとする。また、ガラスモールド後の
基板背面の反りを凹に、但し1μm以内に設定し得るガ
ラスとして、ガラスの室温から転移点までの熱膨張係数
が基板の熱膨張係数より小さく、かつその差が10×1
0- 7 /℃以下のガラスを使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度磁気記録や再生を
行うビデオテープレコーダーなどに用いられる磁気ヘッ
ドの製造方法に関する。
行うビデオテープレコーダーなどに用いられる磁気ヘッ
ドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の磁気記録の高密度化に伴い、磁気
テープ等の磁気記録媒体の高保磁力化と共に、磁気ヘッ
ドも高飽和密度を有するものが要求されている。そこ
で、高い飽和磁束密度を有する軟磁性薄膜を非磁性材料
の基板に設けた磁気ヘッドチップが使用されている。例
えば、図5に示すように高い飽和磁束密度有するFeA
lSi合金薄膜層2を非磁性材料からなる基板1に直接
設けた薄膜積層磁気ヘッド8などがある。
テープ等の磁気記録媒体の高保磁力化と共に、磁気ヘッ
ドも高飽和密度を有するものが要求されている。そこ
で、高い飽和磁束密度を有する軟磁性薄膜を非磁性材料
の基板に設けた磁気ヘッドチップが使用されている。例
えば、図5に示すように高い飽和磁束密度有するFeA
lSi合金薄膜層2を非磁性材料からなる基板1に直接
設けた薄膜積層磁気ヘッド8などがある。
【0003】ここで、前記薄膜積層磁気ヘッドの製造工
程を図3を用いて、以下に説明する。図3(a)に示す
ように、結晶化ガラス、セラミックなどの非磁性材料か
らなる基板1の表面に所定のピッチ寸法Aで、断面がV
字状の溝4を平行に複数形成し、その後、図3(b)に
示すように、前記溝の側壁面上に、真空蒸着法などによ
り、FeAlSi合金薄膜などの軟磁性材料の薄膜層2
を形成する。前記薄膜層2は所定の層数だけのFeAl
Si合金などの軟磁性材料とSiO2 などの非磁性材料
とを交互に積層することによって積層される。その後、
図3(c)に示すように前記溝4上に低融点ガラス3を
充填した後、充填部分の表面研削を行い、図3(d)に
示すように、コイル巻線用の窓5、6の加工を行って、
磁気ヘッドに使用される片側コアブロック7を形成す
る。
程を図3を用いて、以下に説明する。図3(a)に示す
ように、結晶化ガラス、セラミックなどの非磁性材料か
らなる基板1の表面に所定のピッチ寸法Aで、断面がV
字状の溝4を平行に複数形成し、その後、図3(b)に
示すように、前記溝の側壁面上に、真空蒸着法などによ
り、FeAlSi合金薄膜などの軟磁性材料の薄膜層2
を形成する。前記薄膜層2は所定の層数だけのFeAl
Si合金などの軟磁性材料とSiO2 などの非磁性材料
とを交互に積層することによって積層される。その後、
図3(c)に示すように前記溝4上に低融点ガラス3を
充填した後、充填部分の表面研削を行い、図3(d)に
示すように、コイル巻線用の窓5、6の加工を行って、
磁気ヘッドに使用される片側コアブロック7を形成す
る。
【0004】次いで、図4に示すように2つの片側コア
ブロック7を溝を対向させ非磁性ギャップ材を挟んで相
互に接合した後、得られたコアブロックを所定の幅Bで
切断することにより、図5に示すような磁気ヘッドチッ
プ8を得る。
ブロック7を溝を対向させ非磁性ギャップ材を挟んで相
互に接合した後、得られたコアブロックを所定の幅Bで
切断することにより、図5に示すような磁気ヘッドチッ
プ8を得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
磁気ヘッドの製造方法において、図4に示すような片側
コアブロック同士を非磁性ギャップ材を挟んで相互に接
合する場合、圧力をかけてガラス溶着を行っているが、
ここで、軟磁性材料に導入されてしまうストレスを少な
くするために、加圧力はできるだけ少なくすることが望
ましい。そこで、従来は加圧力(面での圧力)は1×1
09 dyne/cm2 以下に設定されていた。ところ
が、加圧力を少なくすると、ガラス溶着後のコアブロッ
ク全体にわたり、均一なギャップが形成されないという
問題が指摘されて来た。
磁気ヘッドの製造方法において、図4に示すような片側
コアブロック同士を非磁性ギャップ材を挟んで相互に接
合する場合、圧力をかけてガラス溶着を行っているが、
ここで、軟磁性材料に導入されてしまうストレスを少な
くするために、加圧力はできるだけ少なくすることが望
ましい。そこで、従来は加圧力(面での圧力)は1×1
09 dyne/cm2 以下に設定されていた。ところ
が、加圧力を少なくすると、ガラス溶着後のコアブロッ
ク全体にわたり、均一なギャップが形成されないという
問題が指摘されて来た。
【0006】そこで、本発明はかかる問題点を解決する
ためになされたものであり、軟磁性材料に導入されてし
まうストレスが少なく、かつガラス溶着後のコアブロッ
ク全体にわたり均一なギャップが形成される磁気ヘッド
の製造方法を提供することを目的とする。
ためになされたものであり、軟磁性材料に導入されてし
まうストレスが少なく、かつガラス溶着後のコアブロッ
ク全体にわたり均一なギャップが形成される磁気ヘッド
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、磁
気ヘッドを形成する非磁性材料からなる基板の表面にV
字状の複数の溝を形成する工程と、前記溝の側壁面上に
軟磁性薄膜及び非磁性薄膜を積層し、低融点ガラスで充
填する工程と、前記基板にコイル巻き線用の窓およびコ
イル巻線固定溝を形成し、片側コアブロックを形成する
工程と、2つの片側コアブロックを非磁性ギャップ材を
挟んで接合し、コアブロックを形成する工程と、前記コ
アブロックより磁気ヘッドチップを切り出し、テープ摺
動面を研磨し、コイル巻き線を施す工程とにより磁気ヘ
ッドを製造する方法において、低融点ガラスを充填した
後の基板背面の反りが凹状に1μmであり、かつ片側コ
アブロックを非磁性ギャップ材を挟んで接合する前の片
側コアブロックの基板表裏の厚みの差が基板中央部と基
板端部とで0.5μm以内であるようにしたことを特徴
とする。
気ヘッドを形成する非磁性材料からなる基板の表面にV
字状の複数の溝を形成する工程と、前記溝の側壁面上に
軟磁性薄膜及び非磁性薄膜を積層し、低融点ガラスで充
填する工程と、前記基板にコイル巻き線用の窓およびコ
イル巻線固定溝を形成し、片側コアブロックを形成する
工程と、2つの片側コアブロックを非磁性ギャップ材を
挟んで接合し、コアブロックを形成する工程と、前記コ
アブロックより磁気ヘッドチップを切り出し、テープ摺
動面を研磨し、コイル巻き線を施す工程とにより磁気ヘ
ッドを製造する方法において、低融点ガラスを充填した
後の基板背面の反りが凹状に1μmであり、かつ片側コ
アブロックを非磁性ギャップ材を挟んで接合する前の片
側コアブロックの基板表裏の厚みの差が基板中央部と基
板端部とで0.5μm以内であるようにしたことを特徴
とする。
【0008】本願の第2の発明は、磁気ヘッドを形成す
る非磁性材料からなる基板の表面にV字状の複数の溝を
形成する工程と、前記溝の側壁面上に軟磁性薄膜及び非
磁性薄膜を積層し、低融点ガラスで充填する工程と、前
記基板にコイル巻き線用の窓およびコイル巻線固定溝を
形成し、片側コアブロックを形成する工程と、2つの片
側コアブロックを非磁性ギャップ材を挟んで接合し、コ
アブロックを形成する工程と、前記コアブロックより磁
気ヘッドチップを切り出し、テープ摺動面を研磨し、コ
イル巻き線を施す工程とにより磁気ヘッドを製造する方
法において、前記低融点ガラスの室温から転移点までの
熱膨張係数が、前記基板の熱膨張係数より小さくかつそ
の熱膨張係数の差が10×10- 7 /℃以下のものを用
いたことを特徴とする。
る非磁性材料からなる基板の表面にV字状の複数の溝を
形成する工程と、前記溝の側壁面上に軟磁性薄膜及び非
磁性薄膜を積層し、低融点ガラスで充填する工程と、前
記基板にコイル巻き線用の窓およびコイル巻線固定溝を
形成し、片側コアブロックを形成する工程と、2つの片
側コアブロックを非磁性ギャップ材を挟んで接合し、コ
アブロックを形成する工程と、前記コアブロックより磁
気ヘッドチップを切り出し、テープ摺動面を研磨し、コ
イル巻き線を施す工程とにより磁気ヘッドを製造する方
法において、前記低融点ガラスの室温から転移点までの
熱膨張係数が、前記基板の熱膨張係数より小さくかつそ
の熱膨張係数の差が10×10- 7 /℃以下のものを用
いたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本願の第1及び第2の発明によれば、ガラス容
着の際に、加圧力(面圧)を1×109dyne/cm2
に設定しても、ガラス溶着後のコアブロック全体にわた
り均一なギャップを得る事が可能となる。
着の際に、加圧力(面圧)を1×109dyne/cm2
に設定しても、ガラス溶着後のコアブロック全体にわた
り均一なギャップを得る事が可能となる。
【0010】即ち、本願第1の発明は、非磁性ギャップ
材を挟んで接合する前(ギャップ面研磨後)の片側コア
ブロックの基板表裏の平坦度において、前記片側コアブ
ロックの基板表裏の厚みが基板中央部と基板端部とで
0.5μm以内の差とし、かつ、基板裏面の反りを基板
表面の反りに適合させるべく、基板裏面の反りを常に凹
に約0.5〜1μmとすれば、ガラス溶着後のコアブロ
ック全体にわたり均一なギャップを得られることが分か
ったことにより、初めて見いだされたものである。
材を挟んで接合する前(ギャップ面研磨後)の片側コア
ブロックの基板表裏の平坦度において、前記片側コアブ
ロックの基板表裏の厚みが基板中央部と基板端部とで
0.5μm以内の差とし、かつ、基板裏面の反りを基板
表面の反りに適合させるべく、基板裏面の反りを常に凹
に約0.5〜1μmとすれば、ガラス溶着後のコアブロ
ック全体にわたり均一なギャップを得られることが分か
ったことにより、初めて見いだされたものである。
【0011】また、本願の第2の発明は、基板の反りの
モードが変わるには、ガラスの室温から転移点までの熱
膨張係数を厳密に制御すれば良く、かつガラスの熱膨張
係数と基板の熱膨張係数との差が反りの大きさに関係し
ていることを見い出し、ガラスモールド後の基板背面の
反りを凹に、但し1μm以内に設定し得るガラスとし
て、ガラスの室温から転移点までの熱膨張係数が基板の
熱膨張係数より小さく、かつその差が10×10- 7 /
℃以下のガラスを使用すれば良いことが分かったことに
より、初めて見い出されたものである。
モードが変わるには、ガラスの室温から転移点までの熱
膨張係数を厳密に制御すれば良く、かつガラスの熱膨張
係数と基板の熱膨張係数との差が反りの大きさに関係し
ていることを見い出し、ガラスモールド後の基板背面の
反りを凹に、但し1μm以内に設定し得るガラスとし
て、ガラスの室温から転移点までの熱膨張係数が基板の
熱膨張係数より小さく、かつその差が10×10- 7 /
℃以下のガラスを使用すれば良いことが分かったことに
より、初めて見い出されたものである。
【0012】
【実施例】本発明にかかる磁気ヘッドの製造方法は従来
の製造工程とほぼ同様であるため、従来例で説明したも
のと同様の図3〜図5を用いて、簡単に説明し、本願と
従来例との差異について、詳述する。まず、図3(a)
に示すように、FeAlSi膜の熱膨張係数と一致する
ように選択された熱膨張係数が160×10- 7 /℃で
あるセラミック基板1(長さ15mm×幅2mm×厚さ
2mm)の表面に、ピッチ寸法0.6mmで、V字状断
面の連続した溝4(溝角50度)を形成し、その後図3
(b)に示すように、前記溝側壁面上に真空蒸着法によ
りFeAiSi合金膜の薄膜層2を形成する。前記薄膜
層2は、FeAlSi合金(膜厚3μm)とSiO2
(膜厚0.2μm)を交互に4層積層して形成する。次
に、図3(c)に示すように、溝上に低融点ガラス3を
充填(ガラスモールド)し、図3(d)に示すように、
その後前記低融点ガラスの充填部分の表面研削を行い
(ギャップ面研磨)、余分なモールガラスを除去し、所
定の寸法でブロックの切り出しを行い(図3(e))、
それぞれのブロックにコイル巻き線用窓5、コイル巻線
固定溝6の加工を行って、磁気ヘッドに使用される片側
コアブロック7を形成する。前記までの一連の製造工程
については、従来とほぼ同様であるので、従来例で説明
したものと同様の図面を用いて説明した。
の製造工程とほぼ同様であるため、従来例で説明したも
のと同様の図3〜図5を用いて、簡単に説明し、本願と
従来例との差異について、詳述する。まず、図3(a)
に示すように、FeAlSi膜の熱膨張係数と一致する
ように選択された熱膨張係数が160×10- 7 /℃で
あるセラミック基板1(長さ15mm×幅2mm×厚さ
2mm)の表面に、ピッチ寸法0.6mmで、V字状断
面の連続した溝4(溝角50度)を形成し、その後図3
(b)に示すように、前記溝側壁面上に真空蒸着法によ
りFeAiSi合金膜の薄膜層2を形成する。前記薄膜
層2は、FeAlSi合金(膜厚3μm)とSiO2
(膜厚0.2μm)を交互に4層積層して形成する。次
に、図3(c)に示すように、溝上に低融点ガラス3を
充填(ガラスモールド)し、図3(d)に示すように、
その後前記低融点ガラスの充填部分の表面研削を行い
(ギャップ面研磨)、余分なモールガラスを除去し、所
定の寸法でブロックの切り出しを行い(図3(e))、
それぞれのブロックにコイル巻き線用窓5、コイル巻線
固定溝6の加工を行って、磁気ヘッドに使用される片側
コアブロック7を形成する。前記までの一連の製造工程
については、従来とほぼ同様であるので、従来例で説明
したものと同様の図面を用いて説明した。
【0013】しかしながら、本実施例では、今回、表1
に示すような特異点温度、熱膨張係数を有する低融点ガ
ラスをガラスモールド材料として用いて、熱膨張係数や
基板の反りなどの何種類かの測定を行い、本願発明に示
す磁気ヘッドの製造方法についての最適値を得た。その
実験方法を以下に詳述する。
に示すような特異点温度、熱膨張係数を有する低融点ガ
ラスをガラスモールド材料として用いて、熱膨張係数や
基板の反りなどの何種類かの測定を行い、本願発明に示
す磁気ヘッドの製造方法についての最適値を得た。その
実験方法を以下に詳述する。
【0014】
【表1】
【0015】表1に示す3種類のガラスはいずれもSi
O2 、PbOを主成分物質とし、前記物質にNa2 O、
K2 0、Al2 O3 などのアルカリやドーパントなどを
加えて、表1に示すような特異点温度や熱膨張係数を有
するように調整されたものである。
O2 、PbOを主成分物質とし、前記物質にNa2 O、
K2 0、Al2 O3 などのアルカリやドーパントなどを
加えて、表1に示すような特異点温度や熱膨張係数を有
するように調整されたものである。
【0016】ここで、例えば表1に示すガラス1を用い
た場合、ガラスモールド後の基板の反りを拡大して示す
と、図1に示すように基板1の両端部が基板1の中央部
に比較して、0.5〜1μmもくぼむ状態になり、さら
にその後の工程であって、これをギャップ面研磨した後
の基板表裏の反りを拡大して示すと、図2に示すように
前工程と同様に基板1の両端部が基板1の中央部に比較
して、0.5〜1μmもくぼむ状態となる基板が形成さ
れることがわかった。
た場合、ガラスモールド後の基板の反りを拡大して示す
と、図1に示すように基板1の両端部が基板1の中央部
に比較して、0.5〜1μmもくぼむ状態になり、さら
にその後の工程であって、これをギャップ面研磨した後
の基板表裏の反りを拡大して示すと、図2に示すように
前工程と同様に基板1の両端部が基板1の中央部に比較
して、0.5〜1μmもくぼむ状態となる基板が形成さ
れることがわかった。
【0017】次に、ギャップ面研磨後は、図4に示すよ
うに、片側コアブロック同士を非磁性ギャップ材(Si
O2 、膜厚0.15μm)を挟んで、面加圧=1×10
9 dyne/cm2 でガラス溶着にて溝を対向させて相
互に接合するため、当然ながら、前記工程による基板の
反りの状態が、ギャップ面の形成状態に影響を与える。
そこで、前記工程終了段階での表1に示す3種類の低融
点ガラスを用いた場合のギャップの形成状態を比較し、
さらにガラスモールド後の基板の反り、ギャップ面研磨
後の基板の反りをも併せて比較した結果を表2に示す。
うに、片側コアブロック同士を非磁性ギャップ材(Si
O2 、膜厚0.15μm)を挟んで、面加圧=1×10
9 dyne/cm2 でガラス溶着にて溝を対向させて相
互に接合するため、当然ながら、前記工程による基板の
反りの状態が、ギャップ面の形成状態に影響を与える。
そこで、前記工程終了段階での表1に示す3種類の低融
点ガラスを用いた場合のギャップの形成状態を比較し、
さらにガラスモールド後の基板の反り、ギャップ面研磨
後の基板の反りをも併せて比較した結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】ガラス溶着後のコアブロック全体にわたり
均一なギャップを得るための理想状態としては、非磁性
ギャップ材を挟んで接合する前(ギャップ面研磨後)の
片側コアブロックの基板表裏の平坦度が、限りなく0に
近づくように制御されていることである。しかしなが
ら、表2より、前記片側コアブロックの基板表裏の厚み
が基板中央部と基板端部とで0.5μm以内の差であれ
ば、ガラス溶着後のコアブロック全体にわたり均一なギ
ャップを得られることが分かった。
均一なギャップを得るための理想状態としては、非磁性
ギャップ材を挟んで接合する前(ギャップ面研磨後)の
片側コアブロックの基板表裏の平坦度が、限りなく0に
近づくように制御されていることである。しかしなが
ら、表2より、前記片側コアブロックの基板表裏の厚み
が基板中央部と基板端部とで0.5μm以内の差であれ
ば、ガラス溶着後のコアブロック全体にわたり均一なギ
ャップを得られることが分かった。
【0020】また、基板はガラスモールド後において、
基板とガラスの熱膨張係数の違いにより基板に反りが発
生する。しかしながら、表2より、ギャップ面研磨後の
基板表面の反りはガラスモールド後の基板裏面の反りに
かかわらず、凸に約0.5μmとなることがわかった。
この原因は、ギャップ面研磨時の加工面がフラットにな
ったとしても、研磨時のストレスにより、研磨時に基板
をセットしていた治具から基板を外し、基板がフリーな
状態になると、加工面が凸に約0.5μm反ってしまう
ことによる。そこで、研磨時のストレスを小さくすれ
ば、加工面の反りも小さくなるが、通常の研磨方法にお
いて、ストレスを現状より小さくすることは困難であ
る。従って、ガラス溶着後コアブロック全体にわたり均
一なギャップを得るためには、非磁性ギャップ材を挟ん
で接合する前(ギャップ面研磨後)の片側コアブロック
の基板裏面の反りを、基板表面の反りに合わせるように
制御する必要がある。
基板とガラスの熱膨張係数の違いにより基板に反りが発
生する。しかしながら、表2より、ギャップ面研磨後の
基板表面の反りはガラスモールド後の基板裏面の反りに
かかわらず、凸に約0.5μmとなることがわかった。
この原因は、ギャップ面研磨時の加工面がフラットにな
ったとしても、研磨時のストレスにより、研磨時に基板
をセットしていた治具から基板を外し、基板がフリーな
状態になると、加工面が凸に約0.5μm反ってしまう
ことによる。そこで、研磨時のストレスを小さくすれ
ば、加工面の反りも小さくなるが、通常の研磨方法にお
いて、ストレスを現状より小さくすることは困難であ
る。従って、ガラス溶着後コアブロック全体にわたり均
一なギャップを得るためには、非磁性ギャップ材を挟ん
で接合する前(ギャップ面研磨後)の片側コアブロック
の基板裏面の反りを、基板表面の反りに合わせるように
制御する必要がある。
【0021】ここで、ギャップ面研磨後の基板表面の反
りは、常に凸に約0.5μm反るのであるから、基板裏
面の反りを常に凹に約0.5〜1μmとすれば良いこと
がわかる。つまり、ガラスモールド後の基板裏面の反り
を凹に0.5〜1μmとなるように制御すれば良い。
りは、常に凸に約0.5μm反るのであるから、基板裏
面の反りを常に凹に約0.5〜1μmとすれば良いこと
がわかる。つまり、ガラスモールド後の基板裏面の反り
を凹に0.5〜1μmとなるように制御すれば良い。
【0022】そこで、ガラスモールド後の基板裏面の反
りを凹に0.5〜1μmとなるようにするためには、基
板とガラスの熱膨張係数を制御する必要がある。本実施
例で使用した基板の熱膨張係数は160×10- 7 /℃
のものを使用している。この値に対し、本実施例での3
種類のガラスの熱膨張係数は160×10- 7 /℃付近
でありながら、ガラス1(室温から転移点までの熱膨張
係数:155×10- 7 /℃)とガラス3(室温から転
移点までの熱膨張係数:150×10- 7 /℃)はガラ
スモールド後の基板裏面の反りが凹となり、ガラス2
(室温から転移点までの熱膨張係数:165×10- 7
/℃)でのガラスモールド後の基板裏面の反りは凸とな
り、反りのモードが異なるという結果を得た。また、ガ
ラス1では凹に0.5〜1μm反るのに対し、ガラス3
では凹に1μm以上反ってしまう。即ち、反りのモード
が変わるには、ガラスの室温から転移点までの熱膨張係
数を厳密に制御すれば良く、かつガラスの熱膨張係数と
基板の熱膨張係数との差が反りの大きさに関係している
ことがわかる。
りを凹に0.5〜1μmとなるようにするためには、基
板とガラスの熱膨張係数を制御する必要がある。本実施
例で使用した基板の熱膨張係数は160×10- 7 /℃
のものを使用している。この値に対し、本実施例での3
種類のガラスの熱膨張係数は160×10- 7 /℃付近
でありながら、ガラス1(室温から転移点までの熱膨張
係数:155×10- 7 /℃)とガラス3(室温から転
移点までの熱膨張係数:150×10- 7 /℃)はガラ
スモールド後の基板裏面の反りが凹となり、ガラス2
(室温から転移点までの熱膨張係数:165×10- 7
/℃)でのガラスモールド後の基板裏面の反りは凸とな
り、反りのモードが異なるという結果を得た。また、ガ
ラス1では凹に0.5〜1μm反るのに対し、ガラス3
では凹に1μm以上反ってしまう。即ち、反りのモード
が変わるには、ガラスの室温から転移点までの熱膨張係
数を厳密に制御すれば良く、かつガラスの熱膨張係数と
基板の熱膨張係数との差が反りの大きさに関係している
ことがわかる。
【0023】従って、ガラスモールド後の基板背面の反
りを凹に、但し1μm以内に設定し得るガラスとして、
ガラスの室温から転移点までの熱膨張係数が基板の熱膨
張係数より小さく、かつその差が10×10- 7 /℃以
下のガラスを使用すれば良いことがわかる。さらに、好
ましくは2〜5×10- 7 /℃以下のガラスを使用すれ
ば良いことがわかる。
りを凹に、但し1μm以内に設定し得るガラスとして、
ガラスの室温から転移点までの熱膨張係数が基板の熱膨
張係数より小さく、かつその差が10×10- 7 /℃以
下のガラスを使用すれば良いことがわかる。さらに、好
ましくは2〜5×10- 7 /℃以下のガラスを使用すれ
ば良いことがわかる。
【0024】尚、本実施例では、基板の長さを15m
m、厚さ2mmとしたが、基板の長さ及び厚さはこれに
限定されるものではない。しかしながら、基板の反りは
基板の長さの2乗に比例し、厚さに反比例するので、前
記基板の反り量が得られるように基板サイズを制御する
必要がある。
m、厚さ2mmとしたが、基板の長さ及び厚さはこれに
限定されるものではない。しかしながら、基板の反りは
基板の長さの2乗に比例し、厚さに反比例するので、前
記基板の反り量が得られるように基板サイズを制御する
必要がある。
【0025】
【発明の効果】以上のように、非磁性ギャップ材を挟ん
で接合する前の片側コアブロックの基板表裏の厚みにお
ける、基板中央部と基板端部との厚みの差、およびガラ
スモールド後の基板背面の反りをある値に設定すること
により、ガラス溶着の際の、加圧力(面圧)を1×10
9 dyne/mm2 に設定しても、ガラス溶着後のコア
ブロック全体にわたり、均一なギャップが形成されるた
め、軟磁性材料に導入されるストレスが小さい、特性の
良好な磁気ヘッドを歩留まり良く作製することができ
る。
で接合する前の片側コアブロックの基板表裏の厚みにお
ける、基板中央部と基板端部との厚みの差、およびガラ
スモールド後の基板背面の反りをある値に設定すること
により、ガラス溶着の際の、加圧力(面圧)を1×10
9 dyne/mm2 に設定しても、ガラス溶着後のコア
ブロック全体にわたり、均一なギャップが形成されるた
め、軟磁性材料に導入されるストレスが小さい、特性の
良好な磁気ヘッドを歩留まり良く作製することができ
る。
【図1】本実施例によるガラスモールド後の基板表裏の
反りの一例の拡大図である。
反りの一例の拡大図である。
【図2】本実施例によるギャップ面研磨した後の基板表
裏の反りの一例の拡大図である。
裏の反りの一例の拡大図である。
【図3】従来および本実施例による磁気ヘッドの製造方
法において、基板から片側コアブロックを得るまでの製
造工程図である。
法において、基板から片側コアブロックを得るまでの製
造工程図である。
【図4】従来および本実施例による磁気ヘッドの製造方
法において、片側コアブロックをガラス溶着接合する製
造工程図である。
法において、片側コアブロックをガラス溶着接合する製
造工程図である。
【図5】従来および本実施例による磁気ヘッドの製造方
法において、得られた磁気ヘッドチップの斜視図(a)
および上面図(b)である。
法において、得られた磁気ヘッドチップの斜視図(a)
および上面図(b)である。
1 基板 2 軟磁性材料などの薄膜層 3 低融点ガラス 4 V字状の溝 5 コイル巻線用の窓 6 コイル巻線固定溝 7 片側コアブロック 8 磁気ヘッドチップ
Claims (2)
- 【請求項1】 磁気ヘッドを形成する非磁性材料からな
る基板の表面にV字状の複数の溝を形成する工程と、前
記溝の側壁面上に軟磁性薄膜及び非磁性薄膜を積層し、
低融点ガラスで充填する工程と、前記基板にコイル巻き
線用の窓およびコイル巻線固定溝を形成し、片側コアブ
ロックを形成する工程と、2つの片側コアブロックを非
磁性ギャップ材を挟んで接合し、コアブロックを形成す
る工程と、前記コアブロックより磁気ヘッドチップを切
り出し、テープ摺動面を研磨し、コイル巻き線を施す工
程とにより磁気ヘッドを製造する方法において、低融点
ガラスを充填した後の基板背面の反りが凹状に1μmで
あり、かつ片側コアブロックを非磁性ギャップ材を挟ん
で接合する前の片側コアブロックの基板表裏の厚みの差
が基板中央部と基板端部とで0.5μm以内としたこと
を特徴とする磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】 磁気ヘッドを形成する非磁性材料からな
る基板の表面にV字状の複数の溝を形成する工程と、前
記溝の側壁面上に軟磁性薄膜及び非磁性薄膜を積層し、
低融点ガラスで充填する工程と、前記基板にコイル巻き
線用の窓およびコイル巻線固定溝を形成し、片側コアブ
ロックを形成する工程と、2つの片側コアブロックを非
磁性ギャップ材を挟んで接合し、コアブロックを形成す
る工程と、前記コアブロックより磁気ヘッドチップを切
り出し、テープ摺動面を研磨し、コイル巻き線を施す工
程とにより磁気ヘッドを製造する方法において、前記低
融点ガラスの室温から転移点までの熱膨張係数が、前記
基板の熱膨張係数より小さくかつその熱膨張係数の差が
10×10- 7 /℃以下であることを特徴とする磁気ヘ
ッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31157594A JPH08167105A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31157594A JPH08167105A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08167105A true JPH08167105A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18018888
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31157594A Pending JPH08167105A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08167105A (ja) |
-
1994
- 1994-12-15 JP JP31157594A patent/JPH08167105A/ja active Pending
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