JPH08168201A - 小型精密モーターのプリント基板用電磁鋼板 - Google Patents
小型精密モーターのプリント基板用電磁鋼板Info
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- JPH08168201A JPH08168201A JP30762594A JP30762594A JPH08168201A JP H08168201 A JPH08168201 A JP H08168201A JP 30762594 A JP30762594 A JP 30762594A JP 30762594 A JP30762594 A JP 30762594A JP H08168201 A JPH08168201 A JP H08168201A
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- Japan
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- zinc
- steel sheet
- printed circuit
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- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/05—Insulated conductive substrates, e.g. insulated metal substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 OA機器やVTRなどの各種電子機器に使用
される小型精密モーターのプリント基板に使用された場
合に優れた耐久性を発揮することができる電磁鋼板を提
供する。 【構成】 0.5〜7重量%のSiを含み、厚さ0.5
〜1.0mmの珪素鋼板の少なくとも一方の面に、0.
3〜4.0g/m2 の亜鉛系めっき層を有し、その上に
0.5〜3.0g/m2 のリン酸塩皮膜を有する電磁鋼
板。
される小型精密モーターのプリント基板に使用された場
合に優れた耐久性を発揮することができる電磁鋼板を提
供する。 【構成】 0.5〜7重量%のSiを含み、厚さ0.5
〜1.0mmの珪素鋼板の少なくとも一方の面に、0.
3〜4.0g/m2 の亜鉛系めっき層を有し、その上に
0.5〜3.0g/m2 のリン酸塩皮膜を有する電磁鋼
板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器やVTRなど
の各種電子機器に使用される小型精密モーターのプリン
ト基板に適した電磁鋼板に関するものである。
の各種電子機器に使用される小型精密モーターのプリン
ト基板に適した電磁鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、OA機器やVTRなどの各種
電子機器に用いられる小型精密モーターにプリント基板
が使用されていることが多い。プリント基板としては、
絶縁性の点から、主として紙フェノール等の樹脂基板上
にエポキシ樹脂等の接着剤層を介して銅箔を接着した銅
張積層板が多用されている。このプリント基板をモータ
ー部品として使用する場合、構造用フレームとして厚さ
1.0〜1.2mmの鋼板が重ね合わされて使用され
る。また、樹脂のプリント基板は磁束を通しにくいの
で、磁路を構成するステータ部分が必要である。前記フ
レームがこの役割を兼ねるが、別に電磁鋼板を重ね合わ
せてステータとすることもある。
電子機器に用いられる小型精密モーターにプリント基板
が使用されていることが多い。プリント基板としては、
絶縁性の点から、主として紙フェノール等の樹脂基板上
にエポキシ樹脂等の接着剤層を介して銅箔を接着した銅
張積層板が多用されている。このプリント基板をモータ
ー部品として使用する場合、構造用フレームとして厚さ
1.0〜1.2mmの鋼板が重ね合わされて使用され
る。また、樹脂のプリント基板は磁束を通しにくいの
で、磁路を構成するステータ部分が必要である。前記フ
レームがこの役割を兼ねるが、別に電磁鋼板を重ね合わ
せてステータとすることもある。
【0003】近年、紙フェノール等の樹脂基板の代わり
に鉄基板のものを使用し、また、モーターの特性を上げ
るため、鉄基板として電磁鋼板の使用が検討されてい
る。電磁鋼板を基板とするプリント基板は、電磁気特性
が優れており、また、構造用フレーム等のモーターの構
造部材を兼ねるに十分な強度をあわせもっているので、
モーターの一層の小型化、高性能化あるいは低価格化に
役立つ。しかし、通常、電磁鋼板は、無機質や半有機質
の絶縁皮膜で被覆されているため、この絶縁皮膜上にエ
ポキシ樹脂等を塗布して銅箔を貼付けた場合、エッチン
グおよび部分半田付といった通常のプリント基板作成工
程で前記の樹脂層が剥離しやすいという問題点がある。
に鉄基板のものを使用し、また、モーターの特性を上げ
るため、鉄基板として電磁鋼板の使用が検討されてい
る。電磁鋼板を基板とするプリント基板は、電磁気特性
が優れており、また、構造用フレーム等のモーターの構
造部材を兼ねるに十分な強度をあわせもっているので、
モーターの一層の小型化、高性能化あるいは低価格化に
役立つ。しかし、通常、電磁鋼板は、無機質や半有機質
の絶縁皮膜で被覆されているため、この絶縁皮膜上にエ
ポキシ樹脂等を塗布して銅箔を貼付けた場合、エッチン
グおよび部分半田付といった通常のプリント基板作成工
程で前記の樹脂層が剥離しやすいという問題点がある。
【0004】このため、前記の電磁鋼板の絶縁皮膜を研
削除去した後にエポキシ樹脂等を塗布して銅箔を貼付け
ることも行われているが、この場合は基板作成工程で電
磁鋼板表面が錆び易く、この錆が原因で樹脂層が剥離し
易いという問題点がある。
削除去した後にエポキシ樹脂等を塗布して銅箔を貼付け
ることも行われているが、この場合は基板作成工程で電
磁鋼板表面が錆び易く、この錆が原因で樹脂層が剥離し
易いという問題点がある。
【0005】前記の問題点を解決するために、下地とな
る鋼板に金属めっきを施す技術が開示されている。例え
ば、特公平2−56025号公報は、Siを0.5〜
3.5重量%含み、厚さ0.50mm以上、1.5mm
以下の珪素鋼板表面に、Sn、Zn、Ni、Cr、C
u、Alのうちから選ばれた一種または二種以上を5g
/m2 以上、150g/m2 以下めっきすることによ
り、電磁気特性に優れ、モーターの構造部材を兼ねるに
十分な強度を有し、さらに、通常のプリント基板作成工
程である樹脂の塗布、銅箔の貼付、エッチング、半田付
等の工程を経た後も樹脂層との密着性が優れるとともに
さらに耐食性にも優れる鋼板を開示している。
る鋼板に金属めっきを施す技術が開示されている。例え
ば、特公平2−56025号公報は、Siを0.5〜
3.5重量%含み、厚さ0.50mm以上、1.5mm
以下の珪素鋼板表面に、Sn、Zn、Ni、Cr、C
u、Alのうちから選ばれた一種または二種以上を5g
/m2 以上、150g/m2 以下めっきすることによ
り、電磁気特性に優れ、モーターの構造部材を兼ねるに
十分な強度を有し、さらに、通常のプリント基板作成工
程である樹脂の塗布、銅箔の貼付、エッチング、半田付
等の工程を経た後も樹脂層との密着性が優れるとともに
さらに耐食性にも優れる鋼板を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の技術で
は、金属めっきされた珪素鋼板と樹脂層との密着性はそ
れなりに改善されたものの、高温・高湿の厳しい環境下
で長時間保持されると金属めっき層とその上に塗布され
た樹脂層との間でふくれや剥離が発生するという問題点
があり、耐久性はまだ十分とはいえない。
は、金属めっきされた珪素鋼板と樹脂層との密着性はそ
れなりに改善されたものの、高温・高湿の厳しい環境下
で長時間保持されると金属めっき層とその上に塗布され
た樹脂層との間でふくれや剥離が発生するという問題点
があり、耐久性はまだ十分とはいえない。
【0007】本発明はかかる実情を鑑みて、耐久性に優
れたプリント基板用電磁鋼板を提供することを目的とし
てなされたものである。
れたプリント基板用電磁鋼板を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は下記のとおりである。 (1)0.5〜7重量%のSiを含んだ厚さ0.5〜
1.0mmの珪素鋼板の少なくとも一方の面に、0.3
〜4.0g/m2 の亜鉛系めっき層を有し、その上に
0.5〜3.0g/m2 のリン酸塩皮膜を有する小型精
密モーターのプリント基板用電磁鋼板。
の本発明の構成は下記のとおりである。 (1)0.5〜7重量%のSiを含んだ厚さ0.5〜
1.0mmの珪素鋼板の少なくとも一方の面に、0.3
〜4.0g/m2 の亜鉛系めっき層を有し、その上に
0.5〜3.0g/m2 のリン酸塩皮膜を有する小型精
密モーターのプリント基板用電磁鋼板。
【0009】(2)上記の発明において、亜鉛系めっき
層が亜鉛めっき層であり、かつ、リン酸塩皮膜がリン酸
亜鉛皮膜である小型精密モーターのプリント基板用電磁
鋼板。
層が亜鉛めっき層であり、かつ、リン酸塩皮膜がリン酸
亜鉛皮膜である小型精密モーターのプリント基板用電磁
鋼板。
【0010】(3)上記の(1)または(2)の発明に
おいて、珪素鋼板の表面粗さが中心線平均粗さRaで
0.5〜1.0μmである小型精密モーターのプリント
基板用電磁鋼板。
おいて、珪素鋼板の表面粗さが中心線平均粗さRaで
0.5〜1.0μmである小型精密モーターのプリント
基板用電磁鋼板。
【0011】
【作用】以下、本発明について説明する。本発明では、
電磁鋼板をプリント基板として使用した場合に、優れた
耐久性を発揮するためにリン酸塩皮膜の存在が重要であ
り、また、リン酸塩皮膜を短時間で効率よく形成するた
めに下地めっき層を亜鉛系めっき層とすることに大きな
特徴がある。
電磁鋼板をプリント基板として使用した場合に、優れた
耐久性を発揮するためにリン酸塩皮膜の存在が重要であ
り、また、リン酸塩皮膜を短時間で効率よく形成するた
めに下地めっき層を亜鉛系めっき層とすることに大きな
特徴がある。
【0012】中心線平均粗さRaが0.8μm、厚さが
0.8mmの珪素鋼板の表面に硫酸亜鉛浴を用いて電気
めっき法により付着量2.8g/m2 の亜鉛めっき層を
形成した後さらにその上にリン酸塩処理を施して付着量
0.2〜3.4g/m2 のリン酸塩皮膜を形成した電磁
鋼板を作成した。この電磁鋼板に厚さ100μmのエポ
キシ樹脂を塗布した後その上に厚さ35μmの銅箔を加
圧加熱して基板を作成した。この基板について耐久性を
調査した結果を図1に示す。
0.8mmの珪素鋼板の表面に硫酸亜鉛浴を用いて電気
めっき法により付着量2.8g/m2 の亜鉛めっき層を
形成した後さらにその上にリン酸塩処理を施して付着量
0.2〜3.4g/m2 のリン酸塩皮膜を形成した電磁
鋼板を作成した。この電磁鋼板に厚さ100μmのエポ
キシ樹脂を塗布した後その上に厚さ35μmの銅箔を加
圧加熱して基板を作成した。この基板について耐久性を
調査した結果を図1に示す。
【0013】なお、リン酸塩処理は亜鉛めっき用のリン
酸亜鉛処理液(日本パーカライジング社製のボンデライ
トBP−3312)を使用し、リン酸亜鉛皮膜を形成し
た。
酸亜鉛処理液(日本パーカライジング社製のボンデライ
トBP−3312)を使用し、リン酸亜鉛皮膜を形成し
た。
【0014】また、耐久性試験は基板を60℃のスチー
ムバス中に3時間放置し、その後260℃の半田浴中に
3分間漬けた後に基板の端面および積層板面のふくれ、
はがれの有無を目視観察した。観察結果はその程度に応
じて、ふくれ・はがれの認められないものを「○」、軽
微なふくれ・はがれの認めらるものを「△」、著しいふ
くれ・はがれの認められるものを「×」とした。
ムバス中に3時間放置し、その後260℃の半田浴中に
3分間漬けた後に基板の端面および積層板面のふくれ、
はがれの有無を目視観察した。観察結果はその程度に応
じて、ふくれ・はがれの認められないものを「○」、軽
微なふくれ・はがれの認めらるものを「△」、著しいふ
くれ・はがれの認められるものを「×」とした。
【0015】この図から、良好な耐久性を得るためには
リン酸亜鉛皮膜の付着量を0.5〜3.0g/m2 とす
る必要がある。リン酸亜鉛皮膜の付着量が0.5g/m
2 未満では、付着量が少なすぎるために十分な耐久力を
発揮できない。また、その付着量が3.0g/m2 を超
えると、リン酸亜鉛の結晶が粗大化するために耐久性が
低下する。
リン酸亜鉛皮膜の付着量を0.5〜3.0g/m2 とす
る必要がある。リン酸亜鉛皮膜の付着量が0.5g/m
2 未満では、付着量が少なすぎるために十分な耐久力を
発揮できない。また、その付着量が3.0g/m2 を超
えると、リン酸亜鉛の結晶が粗大化するために耐久性が
低下する。
【0016】また、優れた耐久性をもたらす良好なリン
酸塩皮膜を効率的に形成するために、リン酸塩処理前に
下地の珪素鋼板上に亜鉛系めっきからなるめっき層を形
成しておくことが有効である。めっき層中の亜鉛の存在
により、リン酸塩処理を施した際に必要なリン酸塩皮膜
を短時間で形成することができる。
酸塩皮膜を効率的に形成するために、リン酸塩処理前に
下地の珪素鋼板上に亜鉛系めっきからなるめっき層を形
成しておくことが有効である。めっき層中の亜鉛の存在
により、リン酸塩処理を施した際に必要なリン酸塩皮膜
を短時間で形成することができる。
【0017】図2により、この点について説明する。図
2は、表面粗さが中心線平均粗さRaで0.8μm、厚
さが0.8mmの珪素鋼板の表面に、硫酸亜鉛浴を用い
て電気めっきにより亜鉛めっき層を形成した後、リン酸
塩処理を行った場合について、亜鉛めっき量と生成した
リン酸塩皮膜の付着量との関係を示す図である。なお、
リン酸塩処理は亜鉛めっき用のリン酸亜鉛処理液(日本
パーカーライジング社製のボンデライトBP−331
2)を使用してリン酸亜鉛皮膜を形成した。
2は、表面粗さが中心線平均粗さRaで0.8μm、厚
さが0.8mmの珪素鋼板の表面に、硫酸亜鉛浴を用い
て電気めっきにより亜鉛めっき層を形成した後、リン酸
塩処理を行った場合について、亜鉛めっき量と生成した
リン酸塩皮膜の付着量との関係を示す図である。なお、
リン酸塩処理は亜鉛めっき用のリン酸亜鉛処理液(日本
パーカーライジング社製のボンデライトBP−331
2)を使用してリン酸亜鉛皮膜を形成した。
【0018】亜鉛めっき量が0.3g/m2 未満では、
リン酸亜鉛皮膜の形成速度が低いため通常の量産製造工
程での能率的な生産を阻害する。また、この量が4.0
g/m2 を超えると、リン酸亜鉛皮膜の付着量が3.0
g/m2 を超えるためプリント基板として使用した場合
に耐久性が低下する。したがって、亜鉛めっき量は0.
3〜4.0g/m2 とすることが必要である。
リン酸亜鉛皮膜の形成速度が低いため通常の量産製造工
程での能率的な生産を阻害する。また、この量が4.0
g/m2 を超えると、リン酸亜鉛皮膜の付着量が3.0
g/m2 を超えるためプリント基板として使用した場合
に耐久性が低下する。したがって、亜鉛めっき量は0.
3〜4.0g/m2 とすることが必要である。
【0019】上記の説明は、亜鉛めっき層の上にリン酸
亜鉛皮膜を形成した場合についての説明であるが、本発
明は、この組み合わせに限定されるものではなく、リン
酸塩皮膜として上記に説明したような所定の付着量を有
するリン酸塩皮膜、また下地めっき層としては所要のリ
ン酸塩皮膜を形成することができる亜鉛系めっき層を広
く包含する。亜鉛系めっき層としては亜鉛めっき、亜鉛
−鉄合金めっき、亜鉛−ニッケル合金めっき、亜鉛−ア
ルミニウム合金めっきあるいはこれらの成分を主成分と
するめっき等からなるめっき層を例示することができ
る。亜鉛めっきには、溶融めっきによる亜鉛を主成分と
してアルミニウム、鉛等の少量の成分を添加しためっき
なども含む。また、代表的なリン酸塩処理皮膜としてリ
ン酸亜鉛皮膜を例示することができる。特に、亜鉛系め
っき層が亜鉛めっき層、リン酸塩皮膜がリン酸亜鉛皮膜
である場合は、効率よくかつ制御性のよいリン酸亜鉛皮
膜が形成できるとともに形成されたリン酸亜鉛皮膜は性
能が優れ、これらの皮膜を有する電磁鋼板をプリント基
板として使用した場合に優れた耐久性を発揮できるので
特に好ましい組み合わせである。
亜鉛皮膜を形成した場合についての説明であるが、本発
明は、この組み合わせに限定されるものではなく、リン
酸塩皮膜として上記に説明したような所定の付着量を有
するリン酸塩皮膜、また下地めっき層としては所要のリ
ン酸塩皮膜を形成することができる亜鉛系めっき層を広
く包含する。亜鉛系めっき層としては亜鉛めっき、亜鉛
−鉄合金めっき、亜鉛−ニッケル合金めっき、亜鉛−ア
ルミニウム合金めっきあるいはこれらの成分を主成分と
するめっき等からなるめっき層を例示することができ
る。亜鉛めっきには、溶融めっきによる亜鉛を主成分と
してアルミニウム、鉛等の少量の成分を添加しためっき
なども含む。また、代表的なリン酸塩処理皮膜としてリ
ン酸亜鉛皮膜を例示することができる。特に、亜鉛系め
っき層が亜鉛めっき層、リン酸塩皮膜がリン酸亜鉛皮膜
である場合は、効率よくかつ制御性のよいリン酸亜鉛皮
膜が形成できるとともに形成されたリン酸亜鉛皮膜は性
能が優れ、これらの皮膜を有する電磁鋼板をプリント基
板として使用した場合に優れた耐久性を発揮できるので
特に好ましい組み合わせである。
【0020】また、プリント基板に使用した場合に、銅
箔との優れた耐久性を得るために、亜鉛系めっき層およ
びリン酸塩皮膜は接着剤樹脂を塗布する面に形成するこ
とが必要である。しかし、プリント基板の製造工程中あ
るいはプリント基板として使用中の耐食性の点から接着
剤樹脂を塗布しない面にも亜鉛系めっき層、リン酸塩皮
膜の少なくとも一方を形成してもよい。
箔との優れた耐久性を得るために、亜鉛系めっき層およ
びリン酸塩皮膜は接着剤樹脂を塗布する面に形成するこ
とが必要である。しかし、プリント基板の製造工程中あ
るいはプリント基板として使用中の耐食性の点から接着
剤樹脂を塗布しない面にも亜鉛系めっき層、リン酸塩皮
膜の少なくとも一方を形成してもよい。
【0021】また、本発明の電磁鋼板はリン酸塩処理に
引き続いてクロメート処理を施すことにより本発明の効
果をさらに向上させることができる。
引き続いてクロメート処理を施すことにより本発明の効
果をさらに向上させることができる。
【0022】本発明では、珪素鋼板中のSiは電磁気特
性を確保する上で必須の成分である。Siが0.5重量
%未満では目的とする電磁気特性を得ることができな
い。また、7重量%を超える過剰のSiは鋼板を脆くす
る。したがって、Siは0.5〜7重量%であることが
必要である。珪素鋼板中の他の含有成分についての規制
は特になく、通常の珪素鋼板で必要な元素は適宜含有す
ることができる。
性を確保する上で必須の成分である。Siが0.5重量
%未満では目的とする電磁気特性を得ることができな
い。また、7重量%を超える過剰のSiは鋼板を脆くす
る。したがって、Siは0.5〜7重量%であることが
必要である。珪素鋼板中の他の含有成分についての規制
は特になく、通常の珪素鋼板で必要な元素は適宜含有す
ることができる。
【0023】また、珪素鋼板の厚さは0.5mm以上、
1.0mm以下とする必要がある。基板の構造用フレー
ムとしての機能を兼ねさせるには強度が必要であり、そ
のためには0.5mm以上の厚さが必要である。強度の
面からは厚い方が好ましいが、1.0mmを超える厚さ
では過剰の強度となり材料が無駄となりまた重量が増加
するという弊害があるので、厚さは1.0mm以下とす
る。
1.0mm以下とする必要がある。基板の構造用フレー
ムとしての機能を兼ねさせるには強度が必要であり、そ
のためには0.5mm以上の厚さが必要である。強度の
面からは厚い方が好ましいが、1.0mmを超える厚さ
では過剰の強度となり材料が無駄となりまた重量が増加
するという弊害があるので、厚さは1.0mm以下とす
る。
【0024】本発明では、珪素鋼板の表面粗さが中心線
平均粗さRaで0.5〜1.0μmの場合に、優れた鉄
損特性に加えてさらに優れた耐久性を発揮することがで
きる。中心線平均粗さRaを0.5μm以上とすること
により、塗布される樹脂とのアンカー効果により耐久性
がより向上する。また、中心線平均粗さRaを1.0μ
mを超えるようにしても耐久性の向上効果が少なく、逆
に鉄損特性が劣化する。従って、中心線平均粗さRaは
0.5〜1.0μmの範囲とすることが望ましい。
平均粗さRaで0.5〜1.0μmの場合に、優れた鉄
損特性に加えてさらに優れた耐久性を発揮することがで
きる。中心線平均粗さRaを0.5μm以上とすること
により、塗布される樹脂とのアンカー効果により耐久性
がより向上する。また、中心線平均粗さRaを1.0μ
mを超えるようにしても耐久性の向上効果が少なく、逆
に鉄損特性が劣化する。従って、中心線平均粗さRaは
0.5〜1.0μmの範囲とすることが望ましい。
【0025】次に、本発明の鋼板の製造方法について説
明する。本発明の鋼板は常法によって製造することがで
きる。即ち、常法によって鋼中のSiを本発明の範囲内
に溶製、鋳造し、得られたスラブを熱間圧延して熱延板
を製造することができる。
明する。本発明の鋼板は常法によって製造することがで
きる。即ち、常法によって鋼中のSiを本発明の範囲内
に溶製、鋳造し、得られたスラブを熱間圧延して熱延板
を製造することができる。
【0026】鋼の溶製は転炉、電気炉の何れでもよい。
また、炉外精錬も必要により適用できる。鋳造は連続鋳
造あるいは普通造塊のいずれでもよい。スラブは連続鋳
造によるものだけでなく普通造塊後分塊圧延によるもの
であってもよい。
また、炉外精錬も必要により適用できる。鋳造は連続鋳
造あるいは普通造塊のいずれでもよい。スラブは連続鋳
造によるものだけでなく普通造塊後分塊圧延によるもの
であってもよい。
【0027】本発明の鋼板は熱延板に後記するような所
定の亜鉛系めっき層とリン酸塩皮膜を形成してもよい
が、板厚精度や板形状・平坦度の点からさらに冷間圧延
を施して最終製品厚さとすることが好ましい。また、必
要に応じて冷間圧延前に熱延板を中間焼鈍してもよい。
鋼板の表面粗さの調整は、冷間圧延時の圧延ロールの表
面粗さを適宜調整することにより可能である。
定の亜鉛系めっき層とリン酸塩皮膜を形成してもよい
が、板厚精度や板形状・平坦度の点からさらに冷間圧延
を施して最終製品厚さとすることが好ましい。また、必
要に応じて冷間圧延前に熱延板を中間焼鈍してもよい。
鋼板の表面粗さの調整は、冷間圧延時の圧延ロールの表
面粗さを適宜調整することにより可能である。
【0028】最終製品厚さに圧延された鋼板は磁気特性
を改善するために最終仕上焼鈍される。特に限定するの
ものではないが、最終仕上焼鈍は、通常は連続焼鈍で7
00〜1150℃の焼鈍温度で行われ、また、焼鈍雰囲
気は非酸化性雰囲気であり、通常水素と窒素の混合雰囲
気で行われる。
を改善するために最終仕上焼鈍される。特に限定するの
ものではないが、最終仕上焼鈍は、通常は連続焼鈍で7
00〜1150℃の焼鈍温度で行われ、また、焼鈍雰囲
気は非酸化性雰囲気であり、通常水素と窒素の混合雰囲
気で行われる。
【0029】最終焼鈍後の鋼板は脱脂および酸洗した
後、常法によって亜鉛系めっきが施される。亜鉛系めっ
きは常法の電気めっき、溶融めっきあるいは蒸着めっき
等によって行うことができる。
後、常法によって亜鉛系めっきが施される。亜鉛系めっ
きは常法の電気めっき、溶融めっきあるいは蒸着めっき
等によって行うことができる。
【0030】電気めっきによる亜鉛系めっきとしては、
亜鉛めっき、亜鉛−ニッケル合金めっき、亜鉛−鉄合金
めっきあるいはこれらを主成分とするめっきなどを例示
することができる。
亜鉛めっき、亜鉛−ニッケル合金めっき、亜鉛−鉄合金
めっきあるいはこれらを主成分とするめっきなどを例示
することができる。
【0031】溶融めっきによる亜鉛系めっきとしては亜
鉛めっき、亜鉛−鉄合金めっきなどのめっきを例示する
ことができる。
鉛めっき、亜鉛−鉄合金めっきなどのめっきを例示する
ことができる。
【0032】また、亜鉛系めっきは、前記の常法による
めっきを単独あるいは適宜複合して施してもよい。
めっきを単独あるいは適宜複合して施してもよい。
【0033】亜鉛系めっきを施した後、その表面に常法
によりリン酸塩処理を施して、リン酸塩皮膜を形成す
る。
によりリン酸塩処理を施して、リン酸塩皮膜を形成す
る。
【0034】また、リン酸塩処理後にクロメート処理を
施す場合、このクロメート処理についても常法によるこ
とができる。
施す場合、このクロメート処理についても常法によるこ
とができる。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。表
1に示す鋼を溶製し、この鋼を連続鋳造、熱間圧延、酸
洗、冷間圧延、焼鈍を行い、厚さ0.50mmの珪素鋼
板を得た。なお、冷間圧延の圧延ロールの表面粗さを調
整して、前記の鋼板の表面粗さを中心線平均粗さRaで
0.8μm、0.3μmとした。
1に示す鋼を溶製し、この鋼を連続鋳造、熱間圧延、酸
洗、冷間圧延、焼鈍を行い、厚さ0.50mmの珪素鋼
板を得た。なお、冷間圧延の圧延ロールの表面粗さを調
整して、前記の鋼板の表面粗さを中心線平均粗さRaで
0.8μm、0.3μmとした。
【0036】
【表1】
【0037】この鋼板について、硫酸亜鉛めっき浴を用
いて、電気めっきにより亜鉛めっきを施し、さらにリン
酸塩処理を施して電磁鋼板を作成した。なお、リン酸塩
処理は亜鉛めっき用のリン酸亜鉛処理液(日本パーカー
ライジング社製のボンデライトBP−3312)によ
り、リン酸亜鉛処理を行った。前記の電磁鋼板上に、厚
さ100μmのエポキシ樹脂を塗布し、その上に厚さ3
5μmの銅箔を加熱加圧し、基板を作成した。この基板
を60℃のスチームバス中に3時間放置し、その後26
0℃の半田浴中に3分間漬けた後に基板の端面および積
層板面のふくれ、はがれの有無を目視により観察した。
結果はその程度に応じて、ふくれ・はがれの認められな
いものを「○」、極軽微なふくれ・はがれの認められる
ものを「□」、軽微なふくれ・はがれの認められるもの
を「△」、著しいふくれ・はがれの認められるものを
「×」とした。
いて、電気めっきにより亜鉛めっきを施し、さらにリン
酸塩処理を施して電磁鋼板を作成した。なお、リン酸塩
処理は亜鉛めっき用のリン酸亜鉛処理液(日本パーカー
ライジング社製のボンデライトBP−3312)によ
り、リン酸亜鉛処理を行った。前記の電磁鋼板上に、厚
さ100μmのエポキシ樹脂を塗布し、その上に厚さ3
5μmの銅箔を加熱加圧し、基板を作成した。この基板
を60℃のスチームバス中に3時間放置し、その後26
0℃の半田浴中に3分間漬けた後に基板の端面および積
層板面のふくれ、はがれの有無を目視により観察した。
結果はその程度に応じて、ふくれ・はがれの認められな
いものを「○」、極軽微なふくれ・はがれの認められる
ものを「□」、軽微なふくれ・はがれの認められるもの
を「△」、著しいふくれ・はがれの認められるものを
「×」とした。
【0038】なお、比較のためにリン酸塩処理を施さな
い場合についても調査した。試験に供した電磁鋼板を試
験結果とともに表2に示す。
い場合についても調査した。試験に供した電磁鋼板を試
験結果とともに表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】本発明例No.2〜4およびNo.6は耐
久性が優れる。特に、珪素鋼板の中心線平均粗さRaが
0.5μm以上のNo.2〜4は耐久性がより優れる。
これに対して本発明の範囲を外れるNo.1、5および
リン酸塩皮膜のないNo.7は耐久性が劣る。
久性が優れる。特に、珪素鋼板の中心線平均粗さRaが
0.5μm以上のNo.2〜4は耐久性がより優れる。
これに対して本発明の範囲を外れるNo.1、5および
リン酸塩皮膜のないNo.7は耐久性が劣る。
【0041】
【発明の効果】本発明の電磁鋼板は、亜鉛系めっき層の
上に所定付着量のリン酸塩処理皮膜を形成してあるの
で、プリント基板として使用した場合に優れた耐久性を
発揮する。また、珪素鋼板の表面粗さが特定の範囲にあ
る場合にはさらに耐久性が向上する。
上に所定付着量のリン酸塩処理皮膜を形成してあるの
で、プリント基板として使用した場合に優れた耐久性を
発揮する。また、珪素鋼板の表面粗さが特定の範囲にあ
る場合にはさらに耐久性が向上する。
【図1】リン酸亜鉛皮膜の付着量と基板の耐久性との関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図2】亜鉛めっき量とリン酸亜鉛皮膜の付着量との関
係を示す図である。
係を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 0.5〜7重量%のSiを含んだ厚さ
0.5〜1.0mmの珪素鋼板の少なくとも一方の面
に、0.3〜4.0g/m2 の亜鉛系めっき層を有し、
その上に0.5〜3.0g/m2 のリン酸塩皮膜を有す
ることを特徴とする小型精密モーターのプリント基板用
電磁鋼板。 - 【請求項2】 亜鉛系めっき層が亜鉛めっき層であり、
かつ、リン酸塩皮膜がリン酸亜鉛皮膜であることを特徴
とする請求項1に記載の小型精密モーターのプリント基
板用電磁鋼板。 - 【請求項3】 珪素鋼板の表面粗さが中心線平均粗さR
aで0.5〜1.0μmであることを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の小型精密モーターのプリント
基板用電磁鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30762594A JP3289526B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 小型精密モーターのプリント基板用電磁鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30762594A JP3289526B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 小型精密モーターのプリント基板用電磁鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08168201A true JPH08168201A (ja) | 1996-06-25 |
| JP3289526B2 JP3289526B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=17971291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30762594A Expired - Fee Related JP3289526B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 小型精密モーターのプリント基板用電磁鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3289526B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-12 JP JP30762594A patent/JP3289526B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3289526B2 (ja) | 2002-06-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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