JPH0817145A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JPH0817145A
JPH0817145A JP6263594A JP26359494A JPH0817145A JP H0817145 A JPH0817145 A JP H0817145A JP 6263594 A JP6263594 A JP 6263594A JP 26359494 A JP26359494 A JP 26359494A JP H0817145 A JPH0817145 A JP H0817145A
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phase
cycle
locked loop
loop circuit
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Application number
JP6263594A
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English (en)
Inventor
Masatomo Hori
雅智 堀
Tatsuya Adachi
達也 足立
Nobuyoshi Katou
伸悦 加藤
Naoki Ejima
直樹 江島
Noriyuki Ema
則之 江間
Kazuo Takama
和夫 高馬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動環境下ではキャプチャレンジが広くかつ
応答が早く、振動環境下以外ではノイズに強い位相同期
回路を提供する。 【構成】 ローパスフィルタ110の出力の値により、
振動環境下にあることを判断し、発振部107に供給す
る周期データを固定値CTCからローパスフィルタ11
0の出力に切り換える。これにより、追従性能の向上と
ノイズ耐性を両立する。また、上記判断に所定の時定数
を持たせる、さらには上記判断を行う時点でローパスフ
ィルタ110のカットオフを下げることで安定動作を実
現する。また、振動環境下にあるときループフィルタ1
100の積分要素をなくし、高域の応答特性を改善す
る。また、上記積分要素を構成する記憶手段をクリアす
る事で切り換え時のエラー劣化を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルオーディオテ
ープレコーダ、特に近年発表されたデジタルコンパクト
カセットレコーダ(以下、DCCという。)に適用す
る、位相同期回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DCCについての公知技術は特開平2−
232802号公報、及び解説記事として日経エレクト
ロニクス誌No.535,1991.9.2号127頁
〜141頁に掲載されているので、ここでは本発明に関
係する再生系について説明する。DCCの再生系を示す
概要のブロック図を図9に示す。
【0003】図9において、ヘッド51は磁気テープに
記録された自己同期信号を再生する。増幅等化器52は
自己同期信号の符号間干渉を補正し位相同期回路53に
出力する。位相同期回路53は増幅等化器52の出力よ
りクロックを抽出し復調回路54へ出力する。復調回路
54では自己同期信号をクロックで打ち抜いた後、記録
変調の復調処理を行い誤り訂正回路55へ出力する。誤
り訂正回路55では誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行
う。誤り訂正回路55の出力56は、その後図示してい
ない圧縮伸長プロセッサ、D/Aコンバータを経由し再
生オーディオ信号として出力される。
【0004】従来の位相同期回路53の例を示すブロッ
ク図を図10に示す。図10において、71は自己同期
信号EQDTの入力端子、72はクロックPBCKの出
力端子、73は自己同期信号EQDTのゼロクロス情報
を検出するゼロクロス検出部、74はクロックPBCK
と自己同期信号EQDTとの位相誤差情報を出力する位
相比較部、75は位相誤差情報の高域減衰および低域増
幅を行うループフィルタ、76はクロックPBCKの発
振部である。
【0005】このように構成することで、発振部76の
出力であるクロックPBCKとゼロクロス検出部73の
出力であるゼロクロス情報との位相誤差情報が負帰還さ
れ、位相誤差情報が0になるように動作し位相同期を実
現する。DCCではテープ幅方向に8チャンネルの自己
同期信号EQDTを同時に記録,再生しているので、位
相同期回路53はそれぞれのチャンネルに対応して8個
用意する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】DCCはテープとヘッ
ドの相対速度が遅いため、ミクロンオーダのメカニズム
の振動が±数十%の非常に大きなビットレート変動とな
る。例えば車載用途を考えた場合、振動によるビットレ
ート変動は±30%を越える。
【0007】一方、上記の従来の位相同期回路の構成で
は、位相誤差情報のみで位相同期を実現するため、±3
0%を越えるビットレート変動があると大きな位相誤差
情報が生じ誤動作する。よって従来の位相同期回路は数
%のキャプチャレンジが限界であり、メカニズムに振動
を与えた場合、位相同期が不可能となり、再生音の音切
れ等重大な欠陥を招くという問題点を有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、キャプチャレンジが広くかつ応答が早く、振動環境
下であっても、常に良好な再生音が得られ、かつ振動の
ない状態では、ノイズに強い安定したクロック抽出が可
能な位相同期回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の位相同期回路は、自己同期信号を入力してゼ
ロクロス情報を検出するゼロクロス検出部と、クロック
のエッジとゼロクロス情報との位相誤差情報を出力する
位相比較部と、ゼロクロス情報より第1の周期情報を出
力する周期検出部と、第1の周期情報をフィルタリング
し、第2の周期情報を出力するローパスフィルタと、第
2の周期情報の値が所定の値より大きいか否かを判定
し、モード切り換え信号を出力する比較部と、モード切
り換え信号に基づいて、第2の周期情報と、第3の周期
情報のうちいずれか1方を選択し、第4の周期情報を出
力するセレクタと、第4の周期情報に合致した周期で発
振するクロックを出力する発振部とを備え、発振部は位
相誤差情報に応じてクロックの位相を遅相あるいは進相
することを特徴とする、という構成を有している。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成により、ビットレートが
高いとき、周期検出部の出力である周期情報は小さくな
り、発振部はそれを受けてクロックの発振周波数を上げ
る。逆に低いときは下げる。よって、大幅なビットレー
ト変動に対しても、位相比較部の出力であるクロックの
エッジとゼロクロス情報との位相誤差情報は大きな値を
とらない。
【0011】また、セレクタによって、ビットレート変
動が小さいときは、標準ビットレートに相当する第3の
周期情報を発振部に与え、ビットレート変動が大きいと
きは、周期検出部の出力する第2の周期情報を発振部に
与えるようにする。その結果、ビットレート変動が大き
いときには、広いキャプチャレンジを確保し、逆にビッ
トレート変動が小さいときには、キャプチャレンジは狭
いが、ノイズに強い安定したクロック抽出が可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図面
を参照しながら説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施例における位相
同期回路のブロック図を示すものである。DCCに適用
する場合は、ここで説明する位相同期回路が8チャンネ
ル分必要である。
【0014】図1において、100は自己同期信号EQ
DTの入力端子、109はクロックPBCKの出力端子
である。
【0015】自己同期信号EQDTはアナログ−ディジ
タル変換された後入力されるものとする。
【0016】ゼロクロス検出部101は自己同期信号E
QDTのゼロクロス情報ZCを検出する。
【0017】位相比較部102はクロックPBCKのエ
ッジとゼロクロス情報ZCとの位相誤差情報PEを出力
する。
【0018】発振部107は周期情報TSに合致した周
波数で発振するクロックPBCKを出力する。
【0019】周期検出部103はゼロクロス情報ZCよ
り周期情報TEVを出力する。ローパスフィルタ104
は周期情報TEVを複数個平均し周期情報TCとして出
力する。
【0020】比較部105は、ローパスフィルタ104
から出力される周期情報TCの値が、7D〜83(いず
れも16進数)の間のときモード切り換え信号SFをロ
ーレベルとし、そうでないときモード切り換え信号SF
をハイレベルとして出力する。
【0021】セレクタ106は、比較部105から送出
されるモード切り換え信号SFがハイレベルのとき、ロ
ーパスフィルタ104から出力される周期情報TCを、
ローレベルの時、標準ビットレートに相当する周期情報
CTC=80を周期情報TSとして出力する。
【0022】また、図2は周期検出部103の内部の構
成例を示すブロック図である。図2において、200は
ゼロクロス情報ZCの入力端子である。203は周期情
報TEVの出力端子、エッジ周期計測部201はゼロク
ロス情報ZCよりゼロクロスの時間間隔を計時しエッジ
周期として出力する。
【0023】有効エッジ周期検出部202は、エッジ周
期の内、所定の周期のみを弁別し、周期情報TEVとし
て出力する。
【0024】図3はローパスフィルタ104の構成例を
示すブロック図である。図3において、310〜324
は、シリアルに接続された15個の遅延素子である。加
算器301は、入力TEVと遅延素子310〜324の
出力を加算する。シフタ302は、加算器301の出力
を下位ビット方向に4ビットシフトする(16で除算す
る)。 遅延素子はレジスタで構成できる。
【0025】以上のように構成された本実施例の位相同
期回路について、以下その動作について説明する。
【0026】図4は本実施例の位相同期回路の動作を示
すタイミングチャートであり、(a)は入力端子100
に与えられる自己同期信号EQDTの波形、(b)は発
振部107の出力するクロックPBCKのもととなるク
ロックデータの波形、(c)はクロックデータの値、
(d)はゼロクロス検出部101の出力であるゼロクロ
ス情報ZC、(e)は位相比較部102の出力である位
相誤差情報PE、(f)はエッジ周期計測部201の出
力であるエッジ周期TE、(g)は有効エッジ周期検出
部202の出力である周期情報TEV、(h)はローパ
スフィルタ104の出力である周期情報TC、(i)は
セレクタ106の出力する周期情報TS、(j)は出力
端子109より出力されるクロックPBCKである。
【0027】ここで、図4の(a)に示すような自己同
期信号EQDTが入力端子100に与えられる。DCC
のチャンネル当たりの標準ビットレートは96kbps
(キロビットパーセカンド)であり、これを倍のfs=
192kHzでサンプリングしたものである。
【0028】ゼロクロス検出部101では、図4(d)
に示すように、サンプリングされた自己同期信号EQD
Tの符号の反転によりゼロクロスの有無を検出し、前後
のサンプルの直線近似により6bitのゼロクロス情報
ZCを出力する。
【0029】以下、値は全て16進数で表示する。周期
検出部103は現在のゼロクロス情報ZCより1つ前の
ゼロクロス情報ZCを差し引いて、図4の(f)に示す
ようなエッジ周期TEを出力する。例えば時刻t2では、
現在時刻t2でのゼロクロス情報ZC=“1E”、1つ前
すなわち時刻t1でのゼロクロス情報ZC=“1A”よ
り、エッジ周期TE=1E−1A+2*40=84とな
る。
【0030】有効エッジ周期検出部202では図4の
(f)のエッジ周期の内1T(自己同期信号EQDTの
最小反転間隔の時間幅)、2T(自己同期信号EQDT
の最小反転間隔の2倍の時間幅)に相当するもののみを
選択し、2Tに相当するものは2で割り、図4の(g)
に示すような周期情報TEVを出力する。
【0031】ローパスフィルタ104は周期情報TEV
を所定回数相加平均し、周期情報TCとして図4の
(h)の如く出力する。
【0032】所定回数はランダムノイズジッタの量、必
要な応答速度等を考慮して決定する。DCCの場合16
回程度が妥当である。
【0033】一方比較部105は、周期情報TCの値が
7D〜83の間のとき、モード切り換え信号SF=0を
出力するので(通常モード)、セレクタ106の出力T
Sは固定値CTC=80となり、そうでないときSF=
1を出力するので、セレクタ106の出力TSは周期情
報TCとなる(図4の(i)参照)。
【0034】発振部107はセレクタ106より供給さ
れる周期情報TSを1周期とするクロックPBCKを発
振する。具体的には図4の(b)及び(c)に示すよう
に、7bitのクロックデータへfs=192kHz毎
に周期情報TSを2で割った値を加算する。時刻t3以前
はfs毎に“42”以降は“40”を加算している。出
力端子109には、図4の(i)に示すようにクロック
データが中間値“40”となるポイントが打ち抜き位相
であるクロックPBCKが出力される。
【0035】一方、位相比較部102は、図4の(c)
に示すクロックデータと図4の(d)に示すゼロクロス
情報ZCとの位相誤差情報を求め、図4の(e)の如く
出力する。位相比較部102は引算器で構成する。時刻
t4においては“24−20=4”である。発振部107
は図4の(e)を受けて位相誤差情報の値だけクロック
PBCKの位相を遅相あるいは進相する。時刻t4におい
てはゼロクロス情報ZCがクロックデータに比べ“4”
進んでいるので、クロックデータより“4”を差引き、
クロックPBCKを4/40*π遅相する。
【0036】以上のように本実施例によれば、ビットレ
ート変動が大きいとき、発振部107に入力される周期
情報TSは、ローパスフィルタ104の出力する周期情
報TCが選択される(この状態を高速モードと呼ぶこと
にする)ので、ビットレートが高ければ、周期情報TS
は小さくなり、発振部107はそれを受けてクロックP
BCKの発振周波数を上げる。逆に低ければ下げる。よ
って、大幅なビットレート変動に対しても、位相比較部
4の出力である、クロックPBCKのエッジとゼロクロ
ス情報ZCとの位相誤差情報は大きな値をとらない。
【0037】さらに、ビットレート変動が小さいときは
発振部107に入力される周期情報TSは、固定値CT
Cとなる(この状態を通常モードと呼ぶことにする)の
で、従来の位相同期回路と同等のノイズに強い安定した
クロック抽出が可能である。
【0038】その結果、振動が発生し、大きくビットレ
ートが変動したときには、高速モードになり、キャプチ
ャレンジが広くかつ応答の速い位相同期が可能となり、
振動がなく、ビットレート変動が小さいときには、通常
モードとなり、安定したクロック抽出が可能となる。
【0039】また、本発明をDCCに適用する場合、8
チャンネル分の周期情報TEVは、同一時刻では、ほぼ
同じ値をとるので、8チャンネル分の周期検出部の出力
の平均値を求めた結果をローパスフィルタに供給するこ
とによって、より正確な、安定した周期情報を得ること
ができる。さらに、8チャンネル分の周期情報の平均か
ら求めた周期情報をローパスフィルタとセレクタを介し
て、8チャンネル分の発振部107に共通に供給するよ
うにすれば、104,105,106は1組で構成でき
るので回路規模を小さくすることができる。
【0040】また、ローパスフィルタ104は周期検出
部103の出力が安定している場合には必要ない場合も
ある。
【0041】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。本発明の第2の実施例は、
本発明の第1の実施例の以下のような2つの課題を解決
するものである。
【0042】(1)入力された自己同期信号EQDTの
ノイズ等によって、周期検出部103の出力する周期情
報TEVにノイズが乗り、さらにローパスフィルタ10
4の出力する周期情報TCにノイズが残ることによっ
て、誤って高速モードに入ってしまい、位相同期回路の
ノイズ耐性が低下する。
【0043】(2)通常モードから高速モードに切り換
わるとき周期情報TSの値が標準値80から±4以上に
不連続に大きく変化するので、変化点でクロックPBC
Kの位相誤差情報が増大し、データ検出ができなくなる
可能性がある。
【0044】特に断続的な振動が想定される再生機にこ
の位相同期回路を適用する場合には、モード切り換えが
頻繁に発生する可能性がある。
【0045】図5は本発明の第2の実施例における位相
同期回路のブロック図を示すものである。
【0046】図5において、100〜107と109は
図1と同様なので説明を省略する。モード遷移制御部1
08は、比較部105から送出されるモード切り換え信
号SFのハイレベルが所定時間T1続いたとき立ち上が
り、ローレベルが所定時間T2続いたとき立ち下がる。
【0047】図6にモード遷移制御部の構成を示す。図
6において、カウンタ601は、モード切り換え信号S
Fがハイレベルのとき、クロックCKによって、カウン
トアップし、モード切り換え信号SFがローレベルの時
クリアされる。
【0048】比較器602は、カウンタ601のカウン
ト数が2以上になったとき出力がハイレベルに、それ以
外のときローレベルになる。カウンタ603は、モード
切り換え信号SFがローレベルのとき、クロックCKに
よって、カウントアップし、モード切り換え信号SFが
ハイレベルのときクリアされる。
【0049】比較器604は、カウンタ603のカウン
ト数が8以上になったとき出力がハイレベルに、それ以
外のときローレベルになる。RSフリップフロップ60
5は比較器602の出力がハイレベルのときセットさ
れ、比較器604の出力がハイレベルのときリセットさ
れる。RSフリップフロップ605の出力はモード切り
換え信号DSFである。
【0050】クロック生成部606は、96kHzのク
ロックを発生する。以上のように、モード遷移制御部1
08によって、所定の時間モード切り換え信号SFがハ
イレベルにならないとモード切り換え信号DSFが立ち
上がらないようにすることによって、入力された自己同
期信号EQDTのノイズ等によって、周期検出部103
の出力する周期情報TEVにノイズが乗り、さらにロー
パスフィルタ104の出力する周期情報TCにノイズが
残ることによって、あやまって高速モードに入ってしま
い位相同期回路のノイズ耐性が低下することを防ぐこと
ができる。
【0051】さらに、モード遷移制御部108によっ
て、所定の時間、モード切り換え信号SFがローレベル
にならないとモード切り換え信号DSFが立ち下がらな
いようにすることによって、振動が断続的に発生したと
きに高速モードと通常モードが頻繁に切り換わることを
防ぐことができる。
【0052】また、上記のようにモード切り換え信号D
SFの立ち上がりと立ち下がり条件の最適値は、異なる
要因によって決まるため本実施例のように独立に制御す
るのが好ましい。
【0053】なお本実施例では、ローパスフィルタ10
4を平均化処理回路で実現したが、一般的なFIRフィ
ルタ、IIRフィルタ等を用いて実現することが可能で
あることはいうまでもない。
【0054】次に、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。本発明の第3の実施例は、
本発明の第1の実施例と第2の実施例の以下のような課
題を解決するものである。
【0055】通常モードと高速モードの切り換えを判定
するための周期情報TCと、高速モードで、発振部10
7に供給する周期情報TCが同一の応答性をもつため、
通常モードから高速モードへの遷移を容易に発生させな
いように、周期情報TCの応答を遅くすると、高速モー
ドでの発振部の応答が遅くなるトレードオフの関係とな
り、モード切り換えの安定性と、発振部107の高速応
答性が両立しない。なお、モード切り換えの安定性が重
要である理由は本発明の第2の実施例の説明ですでに述
べた。
【0056】図7は本発明の第3の実施例における位相
同期回路のブロック図を示すものである。
【0057】図7において、100〜103と105〜
109は図5と同様なので説明を省略する。
【0058】ローパスフィルタ110はモード遷移制御
部108の出力するモード切り換え信号DSFによっ
て、特性が切り換えられる。
【0059】図8はローパスフィルタ110の構成を示
すブロック図である。図8において、810〜840
は、シリアルに接続された31組の8ビット遅延素子で
ある。ゲートモジュール803は遅延素子825〜84
0までの出力信号をゲートするゲートモジュールであ
り、16×8個のアンドゲートで構成される。
【0060】ゲートモジュール803はモード切り換え
信号DSFがハイレベルのとき、遅延素子825〜84
0までの出力信号をゲートし、ゲート803出力信号の
値はすべてゼロになる。また、ローレベルのとき、遅延
素子825〜840までの出力信号はそのままゲート8
03より出力する。
【0061】加算器801は、入力TEVと遅延素子8
10〜824の出力と、ゲートモジュール803の16
組の8ビット出力信号を加算する。
【0062】シフタ802は、モード切り換え信号DS
Fがハイレベルのとき、加算器301の出力を下位ビッ
ト方向に4ビットシフト(16で除算)し、ローレベル
のとき、加算器301の出力を下位ビット方向に5ビッ
トシフト(32で除算)する。遅延素子はレジスタで構
成できる。
【0063】以上のようにローパスフィルタ110を構
成することによって、モード遷移制御部108が出力す
るモード切り換え信号DSFがハイレベルのとき(高速
モードのとき)、ローパスフィルタ110は16個の周
期情報TEVの平均化処理を行い、DSFがローレベル
のとき(通常モードのとき)、32回の平均化処理を行
う。
【0064】その結果、高速モードのときは、通常モー
ドのときに比べてローパスフィルタ110のカットオフ
周波数が高くなる。したがって、高速モードでは、発振
部107に供給される周期情報TCの応答が速くなり位
相同期回路として高い応答性が確保でき、広いキャプチ
ャレンジが得られる。通常モードでは、比較部105に
供給される周期情報TCの応答が遅くなり容易に高速モ
ードに遷移しない安定した判定が可能となる。
【0065】なお本実施例では、ローパスフィルタ11
0を平均化処理回路で実現したが、一般的なFIRフィ
ルタ、IIRフィルタ等を用いて、係数を切り換えるこ
とによって、複数の特性を実現することは可能であるこ
とはいうまでもない。
【0066】なお、以上の実施例ではループフィルタを
もたない1次の位相同期回路を例に説明したが位相比較
部と発振部の間にループフィルタを挿入した2次以上の
位相同期回路の構成でも同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0067】次に、本発明の第4の実施例について、図
面を参照しながら説明する。本発明の第4の実施例は、
本発明の第1,第2及び第3の実施例の以下のような課
題を解決するものである。
【0068】本発明の第1,第2及び第3の実施例にお
いて、位相比較部102と発振部107の間にループフ
ィルタを挿入した場合、ループフィルタの群遅延により
ループ遅延が生じる。これにより、特にビットレートの
変動周波数が高い場合、周期情報TCでクロック周期を
ビットレートに追従させているにもかかわらず結局応答
限界がループ遅延で決まってしまい、高域の応答特性が
劣化する。
【0069】図11は本発明の第4の実施例における位
相同期回路のブロック図を示すものである。図11にお
いて、100〜103と105〜109は図5と同様な
ので説明を省略する。1100は位相誤差情報の周波数
特性を変更するループフィルタである。図12はループ
フィルタ1100の構成を示すものであり、1200は
位相誤差情報の入力端子、1201はモード切り換え信
号DSFの入力端子、1202は周波数特性を変更した
後の位相誤差情報の出力端子、1203はセレクタ、1
204は積分回路、1205は高域カットフィルタであ
る。積分回路1204、および高域カットフィルタ12
05を構成する。1206a〜1206dは乗算器、1
207a〜1207cは加算器、1208a〜1208
bはフリップフロップ等で構成された記憶手段である。
【0070】以上のように構成された本実施例の位相同
期回路について、以下その動作について説明する。
【0071】モード切り換え信号DSFがローレベル、
すなわち通常モードの時、セレクタ1203はA入力を
選択し、ループフィルタ1100は積分回路1204と
高域カットフィルタ1205の直列構成となる。
【0072】モード切り換え信号DSFがハイレベル、
すなわち高速モードの時、セレクタ1203はB入力を
選択し、ループフィルタ1100は高域カットフィルタ
1205のみの構成となる。
【0073】図13は通常モード時のループフィルタ1
100の伝達関数を示すものであり、また図14は高速
モード時のループフィルタ1100の伝達関数を示すも
のである。ここで、ループフィルタ1100の動作クロ
ックは192kHzである。また、乗算器1206a,
1206b,1206c及び1206dの乗数はそれぞ
れ、2-2+2-5,2-9,2-2+2-4,−(2-1+2-3
-5)である。
【0074】図13および図14に示すように、通常モ
ード時は通過域(本実施例では210Hz〜13kH
z)のゲインを下げてノイズによる影響を防ぎ、高速モ
ード時は積分要素をなくし通過域のゲインを上げて群遅
延による高域の応答特性の劣化を回避している。
【0075】なお本実施例では、高速モード時に積分回
路1204をパスする構成としたが、簡易なビットシフ
ト等を用いて通過域ゲインを上げるだけでもほぼ同様の
特性を実現できる。
【0076】次に、本発明の第5の実施例について、図
面を参照しながら説明する。本発明の第5の実施例は、
本発明の第4の実施例の以下のような課題を解決するも
のである。
【0077】本発明の第4の実施例において、高速モー
ド時は積分回路1204はループから切り放された状態
にあり、記憶手段1208aには不要な情報が記憶され
る。この値が大きい場合、高速モードから通常モードに
切り換わる際、記憶手段1208aに記憶されていた不
要な情報が混入し、位相誤差情報が誤る危険性がある。
【0078】図15は本発明の第5の実施例における位
相同期回路を構成するループフィルタのブロック図を示
すものである。図15において、1200〜1203,
1205〜1207および1208bは図12と同様な
ので説明を省略する。1208cはモード切り換え信号
DSFがハイレベルのとき記憶内容を0クリアする記憶
手段である。
【0079】以上のように構成することによって、通常
モード時、記憶手段1208cの記憶内容は0となる。
高速モードから通常モードに切り換わる際は位相誤差情
報はほぼ0付近にあるので、位相誤差情報はスムーズに
切り換わる。
【0080】なお本実施例では、高速モード時に積分回
路1209を構成する記憶手段1208cを0クリアす
る構成としたが、通常モードから高速モードに切り換わ
る時点での値を保持する構成としてもほぼ同様の特性を
実現できる。
【0081】次に、本発明の第6の実施例について、図
面を参照しながら説明する。本発明の第6の実施例は、
本発明の第1,第2及び第3の実施例の以下のような課
題を解決するものである。
【0082】本発明の第1,第2及び第3の実施例にお
いて、高速モード動作時は、発振部107は周期情報T
Sと位相誤差情報の両方で制御される。よって、通常モ
ード動作時よりノイズに弱いことは明白である。本実施
例は高速モード動作時におけるノイズ耐性を改善するも
のである。
【0083】図16は本発明の第6の実施例における位
相同期回路のブロック図を示すものである。図16にお
いて、100〜103と105〜109は図5と同様な
ので説明を省略する。1600は位相誤差情報の絶対値
が所定値以上の場合位相誤差情報を所定値に置き換える
リミッタ手段である。また図17はリミッタ手段160
0のブロック図であり、1700は位相誤差情報の入力
端子、1701は位相誤差情報の出力端子、1702は
EXNORゲート、1703a〜hはANDゲート、1
704はORゲート、1705はモード切り換え信号D
SFの入力端子、1706はNOTゲートである。ま
た、図18はリミッタ手段1600の入力と出力の関係
を示す特性図である。
【0084】高速モード動作時、すでに説明したように
発振部107はビットレートに追従した周期情報TSに
対応した周期のクロックPBCKを発振するので、正常
に動作しているときは、位相誤差情報は大きな値をとら
ない。すなわち位相誤差情報が大きな値を示した場合は
なんらかの不具合によるノイズである可能性が高い。
【0085】高速モード動作時、モード切り換え信号D
SFはハイレベルであり、リミッタ手段1600は、図
18に示すように絶対値がπ/2以上の場合は位相誤差
情報を0に置き換えることで、発振部107で発振する
クロックPBCKはノイズの影響を受けることなく安定
に動作する。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明の位相同期回路は、
発振部の出力するクロック周期が周期情報により制御さ
れる高速モードと、発振部の出力するクロック周期が標
準ビットレートに相当する周期である通常モードの2状
態を持ち、自己同期信号のビットレート変動が大きい場
合には高速モードになり、ビットレート変動が小さい場
合は通常モードになるので、振動環境下ではキャプチャ
レンジが広くかつ応答の速いクロック抽出が可能であ
り、かつ振動環境下にない場合はノイズに強い安定した
クロック抽出が可能である。結果誤りのないデータ再生
が実現でき、良好な再生音が得られる。
【0087】さらに本発明の位相同期回路は、ビットレ
ート変動が所定の値を超えている時間が所定時間以上の
とき通常モードから高速モードへの切り換えを行うよう
に構成することによって、自己同期信号のノイズにより
誤って高速モードに入り、エラーレートが劣化すること
がない。
【0088】さらに本発明の位相同期回路は、ビットレ
ート変動が所定の値以下になっている時間が所定の時間
を越えたとき、高速モードから通常モードへの切り換え
を行うように構成することによって、断続的な振動が加
わって、断続的なビットレート変動が発生した際にも、
モード切り換えが頻発しないようにし、モード切り換え
によるエラーレートの劣化を最小限に抑えることができ
る。
【0089】さらに本発明の位相同期回路は、有効エッ
ジ周期検出部で検出された周期情報を通常モードのとき
は、カットオフ周波数の低いローパスフィルタでフィル
タリングし、一旦高速モードにはいれば、カットオフ周
波数を上げるように構成することによって、比較部によ
る高速モードへの切り換えの判定を安定させ、かつ高速
モード時に発振部に供給する周期情報の応答性を高め広
いキャプチャレンジを確保することができる。
【0090】さらに本発明の位相同期回路は、通常モー
ド時はループゲインを下げてノイズによる影響を防ぎ、
高速モード時は積分要素をなくし、かつループゲインを
上げることによって、群遅延による高域の応答特性の劣
化を回避できる。また、高速モード時は、積分要素を構
成する記憶手段の記憶内容をクリアすることによって、
高速モードから通常モードに切り換わる際、記憶手段1
208aに記憶されていた不要な情報が混入せず、位相
誤差情報が誤ることなく安定に動作する。
【0091】さらに本発明の位相同期回路は、高速モー
ド時、位相誤差情報の絶対値が所定値以上の場合、位相
誤差情報を所定値に置き換えるリミッタ手段を備えるこ
とにより、高速モード時のノイズ耐性を向上することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における位相同期回路の
構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における位相同期回路の
周期検出部の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施例における位相同期回路の
ローパスフィルタの構成を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施例における位相同期回路の
動作を示すタイミングチャート
【図5】本発明の第2の実施例における位相同期回路の
構成を示すブロック図
【図6】本発明の第2の実施例における位相同期回路の
モード遷移制御部の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第3の実施例における位相同期回路の
構成を示すブロック図
【図8】本発明の第3の実施例における位相同期回路の
ローパスフィルタの構成を示すブロック図
【図9】DCCの再生系を示す概要のブロック図
【図10】従来の位相同期回路の構成を示すブロック図
【図11】本発明の第4の実施例における位相同期回路
の構成を示すブロック図
【図12】本発明の第4の実施例における位相同期回路
のループフィルタの構成を示すブロック図
【図13】本発明の第4の実施例における位相同期回路
のループフィルタの特性を示す特性図
【図14】本発明の第4の実施例における位相同期回路
のループフィルタの特性を示す特性図
【図15】本発明の第5の実施例における位相同期回路
のループフィルタの構成を示すブロック図
【図16】本発明の第6の実施例における位相同期回路
の構成を示すブロック図
【図17】本発明の第6の実施例における位相同期回路
のリミッタ手段の構成を示すブロック図
【図18】本発明の第6の実施例における位相同期回路
のリミッタ手段の特性を示す特性図
【符号の説明】
101 ゼロクロス検出部 102 位相比較部 103 周期検出部 104,110 ローパスフィルタ 105 比較部 106 セレクタ 107 発振部 108 モード遷移制御部 1100 ループフィルタ 1600 リミッタ手段
フロントページの続き (72)発明者 江島 直樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 江間 則之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高馬 和夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己同期信号を入力してゼロクロス情報
    を検出するゼロクロス検出部と、 クロックのエッジと上記ゼロクロス情報との位相誤差情
    報を出力する位相比較部と、 上記ゼロクロス情報より第1の周期情報を出力する周期
    検出部と、 上記第1の周期情報をフィルタリングし、第2の周期情
    報を出力するローパスフィルタと、 上記第2の周期情報の値が所定の値より大きいか否かを
    判定し、モード切り換え信号を出力する比較部と、 上記モード切り換え信号に基づいて、上記第2の周期情
    報と、第3の周期情報のうちいずれか1方を選択し、第
    4の周期情報を出力するセレクタと、 上記第4の周期情報に合致した周期で発振する上記クロ
    ックを出力する発振部とを備え、 上記発振部は上記位相誤差情報に応じて上記クロックの
    位相を遅相あるいは進相することを特徴とする位相同期
    回路。
  2. 【請求項2】 モード切り換え信号に所定の時定数を持
    たせるモード遷移制御部を備えた請求項1記載の位相同
    期回路。
  3. 【請求項3】 ローパスフィルタは、モード切り換え信
    号に基づいて、周波数特性を切り換える要素を含む請求
    項1記載の位相同期回路。
  4. 【請求項4】 ローパスフィルタは、複数の有効エッジ
    周期を平均し、周期情報として出力する平均化処理部で
    構成されることを特徴とした請求項1記載の位相同期回
    路。
  5. 【請求項5】 ローパスフィルタは、モード切り換え信
    号に基づいて、平均処理回数を変更する要素を含む請求
    項4記載の位相同期回路。
  6. 【請求項6】 モード切り換え信号に基づき位相誤差情
    報の周波数特性を可変して出力するループフィルタを備
    えた請求項1記載の位相同期回路。
  7. 【請求項7】 ループフィルタは1つ以上の記憶手段を
    含み、モード切り換え信号に基づき記憶手段の記憶内容
    を0とすることを特徴とする請求項6記載の位相同期回
    路。
  8. 【請求項8】 位相誤差情報の絶対値が所定値以上の場
    合位相誤差情報を所定値に置き換えるリミッタ手段を備
    えた請求項1記載の位相同期回路。
  9. 【請求項9】 リミッタ手段はモード切り換え信号によ
    り制御される請求項8記載の位相同期回路。
  10. 【請求項10】 周期検出部は、ゼロクロス情報よりゼ
    ロクロスの時間間隔を計時しエッジ周期として出力する
    エッジ周期検出部と、上記エッジ周期のうち所定の周期
    のみを弁別し有効エッジ周期として出力する有効エッジ
    周期検出部とで構成されることを特徴とする請求項1記
    載の位相同期回路。
JP6263594A 1994-04-27 1994-10-27 位相同期回路 Pending JPH0817145A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6263594A JPH0817145A (ja) 1994-04-27 1994-10-27 位相同期回路

Applications Claiming Priority (3)

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JP6-89570 1994-04-27
JP8957094 1994-04-27
JP6263594A JPH0817145A (ja) 1994-04-27 1994-10-27 位相同期回路

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JP6263594A Pending JPH0817145A (ja) 1994-04-27 1994-10-27 位相同期回路

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