JPH081753Y2 - 蒸留残渣処理装置 - Google Patents

蒸留残渣処理装置

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JPH081753Y2
JPH081753Y2 JP358990U JP358990U JPH081753Y2 JP H081753 Y2 JPH081753 Y2 JP H081753Y2 JP 358990 U JP358990 U JP 358990U JP 358990 U JP358990 U JP 358990U JP H081753 Y2 JPH081753 Y2 JP H081753Y2
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彰二 萩原
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はドライクリーニング装置に利用する蒸留残渣
処理装置に関するものである。
(従来の技術) ドライクリーニングの工程における蒸留の意味を明確
にするため、ドライクリーニング装置の従来の運転工程
を要約して第4図及び第5図乃至第8図に示すと、第4
図は運転全工程を、第5図〜第8図は各工程の内容を要
約して示したものである。
先ず第4図において運転工程の概要を説明すると、ド
ライクリーニング装置に投入された衣料は、予洗、高速
遠心脱液、本洗、高速遠心脱液、乾燥及び脱臭の工程を
経て、クリーニングされて機外に取り出される。しかし
この場合の予洗に使用された溶剤は汚染の程度が大きい
ため、蒸留器へ送られて蒸留して再使用される。なお、
本洗に使用された溶剤は、蒸留されずにそのまま元のタ
ンクに戻され、次回の予洗に使用されることが多い。
次に第5図〜第8図により従来のドライクリーニング
装置における運転工程を説明すると、先ず第5図は予洗
の場合で、衣料1を処理槽2内の回転ドラム3に投入
し、タンク4から溶剤を汲み上げポンプ5で循環しなが
ら洗浄する。
次に第6図は排脱液の場合で、予洗後回転ドラム3を
高速回転させて衣料を脱液すると共に、汚れた溶剤をポ
ンプ5で蒸留器6へ送る。蒸留器へ排液された溶剤は、
蒸気又は電気により加熱され、溶剤は蒸発して冷却水7
で冷却されるコンデンサ8で凝縮液化され、水分離器9
を経由して溶剤タンク10へ戻る。
次に第7図は本洗の場合であり、再度溶剤をタンク4
から汲み上げ、更にタンク10から補充し、フィルタ11を
通しながら洗浄する。またこの時洗剤12を投入する。洗
浄後、溶剤はすべてタンク4へ戻る。
次に第8図は乾燥の場合で、ファン13が回り系内に空
気流を生じさせると、溶剤ガスは糸くずを捕捉するリン
トフィルタ14を通り冷凍機又は水で冷却され、エアクー
ラ15で液化し回収される。空気は冷凍機の排熱利用のプ
リヒータ16で暖められ、更に図示しないサーモスタット
の設定値までエアヒータ17で加熱されて衣料に吹き当
り、溶剤を蒸発させる。また脱臭では、ファン13の風量
を落し、またエアヒータ17も切ってエアクーラ15での深
冷によりガス濃度を下げる。
(考案が解決しようとする課題) 前記第5図〜第8図において、予洗に使用された溶剤
は、蒸留器6へ送られて蒸留さ れるが、蒸留末期には
汚れ及び洗剤成分などが不揮発分として液状、或は汚泥
状で蒸留残渣として蒸留器内に残る。
従来はこの蒸留残渣を機外へ排出するため、毎日1回
以上第9図に示す作業が必要であった。即ち、蒸留器掃
除口扉(図示せず)を開き、蒸留器6の底部20の蒸留残
渣21を、掻き出し棒22を用いて受け皿23へ掻き出す必要
があった。
受け皿23に掻き出された蒸留残渣は、産業廃棄物処理
業者への処理を委託するために、更に運搬に便利な容器
26へ移す必要があった。なお、前述の掻き出し棒22を用
いて、受け皿23へ蒸留残渣を掻き出す際には、蒸留器内
に残存する溶剤ガス24及び水蒸気25が流出して作業環境
を汚染し、異臭を発したり、ひいてはドライクリーニン
グ溶剤による大気汚染、地下水汚染の原因の1つともな
る可能性があった。
またドライクリーング溶剤としてフッ素系溶剤のフロ
ンR113(CClF2・CCl2F)を使用する機械においては、オ
ゾン層破壊を防止するための全世界的フロン規制の中に
あってフロンの消費量を低減させることは必要不可欠の
ことであり、更に塩素系溶剤のテトラクロロエチレン
(CCl2・CCl2)、或は1.1.1トリクロロエタン(CH3CC
l3)を使用する機械においては、大気汚染及び地下水汚
染を防止するためにも、これらの溶剤消費量を可能な限
り低減させることは、フロンR113の場合と同様に必要不
可欠のことである。従ってこのような観点からも、蒸留
器掃除の際に掃除口から溶剤ガスが機外に流出し、再び
捕捉不可能な状態で、大気に拡散するのを防ぐ必要が生
じてきている。
前記の如く蒸留器から蒸留残渣を排出する際に、蒸留
器内に残存する溶剤ガスを作業環境に拡散させることな
く、蒸留残渣のみを容器に回収すること、即ち閉鎖系で
蒸留残渣を回収することは必要不可欠のことであるが、
従来は蒸留残渣排出の際に蒸留器掃除口を開くため、溶
剤ガスが流出して異臭を放つなど、作業環境を汚染して
いた。
一般に蒸留残渣排出作業が容易であることが、婦女子
作業者の増加と共に従来以上に必要となってきている
が、従来の蒸留器の掃除口を開いての掻き出し作業は、
異臭を放つため機械の取扱い上最も嫌な作業であり、ま
た掃除口を開かずに蒸留器底部にある仕切弁を開いて液
状蒸留残渣を排出する場合でも、異臭の拡散を防止する
ことはできなかった。しかも従来は、蒸留器掃除の際に
蒸留器内に残存する溶剤ガスが掃除口などから機外に流
出し、高価な溶剤をも消失する欠点があった。
本考案は前記従来の課題を解決するために提案された
ものである。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、フロンR113(CClF2・CCl2F)、テ
トラクロロエチレン(CCl2・CCl2)などの溶剤を使用す
る衣料、金属部品、電子部品などの洗浄装置の溶剤蒸留
装置において、蒸留残渣を系外に取出す際に蒸留装置、
残渣貯留容器、ファンを備えた吸引装置及び蒸留装置か
らなる閉回路を構成し、蒸留装置内の蒸留残渣を残渣貯
留容器に吸引回収し、系内に存在する溶剤ガスはそのま
ま蒸留装置内に循環回流させるようにしてなるもので、
これを課題解決のための手段とするものである。
(作用) 蒸留残渣処理装置において、蒸留器、コンデンサ、蒸
留残渣容器及び吸引装置を配管で接続する閉鎖回路で吸
引装置を作動させることにより、吸込側に生ずる負圧と
高速気流で、蒸留器内の蒸留残渣を残渣容器へ移送する
ことができる。また蒸留残渣容器は、吸引装置の構成要
素の一部であり、数十回分の残渣を受け入れることが可
能であり、満杯となった場合は取り外し、他の容器へこ
の残渣を移し替えて再度組み付けて使用する。更に閉鎖
系で吸引により蒸留残渣を容器へ移送するため、溶剤ガ
ス及び異臭が機外に拡散することがない。
(実施例) 以下本考案を図面の実施例について説明すると、第1
図〜第3図は本考案の実施例を示す。先ず第1図の第1
実施例において、蒸留器6の底部に蒸留末期には蒸留残
渣21が存在する。ここで蒸留器6底部の仕切弁40及び蒸
留器6、又はコンデンサ8へ接続する仕切弁42又は41を
開き、吸引装置31のモータ32を起動すると、インペラ33
が回転して吸込側容器35に負圧を発生させる。
このため蒸留残渣21は、吸引されて容器35に移送され
ると共に、インペラの高速回転により生じる空気流19は
吸引装置31を通り、仕切弁41、コンデンサ8を経由し、
又は仕切弁42を経由して蒸留器6、容器35、フィルタ34
及び吸引装置31の閉鎖した回路を循環する。
蒸留器6内の温度は、溶剤の種類によって異なり、例
えばフロンR113では約48℃、テトラクロロエチレンでは
約121℃と各溶剤の沸点近くにある。従って第1図の実
施例で、吸引装置31に移送される蒸留残渣21及び吸引装
置31によって蒸留器6及び吸引装置31の間を循環回流す
る空気流19の温度も、前述の温度と同じ状態にある。
いま吸引装置31内に熱交換器36を設け、これに冷却水
57を流すと、循環気流19中に含まれる溶剤ガスは冷却さ
れて凝縮液化する。この凝縮液化した溶剤は、接続管38
を経て容器39に回収される。なお、熱交換器36及び容器
39等は、溶剤の種類によっては第3図の様に必ずしも設
ける必要はないが、溶剤の沸点が高い場合には設けた方
が良く、循環気流中の溶剤ガスを凝縮液化させると共
に、気流温度を下げてモータへの熱負荷を軽減させるこ
とができる。また容器35は吸引装置31に着脱可能に取付
けられており、蒸留器6からの数十回分の残渣吸引動作
で移送される残渣を収納可能に設定されており、図示し
ないフロート式液面計からの満杯信号に基づき、容器35
を取り外し、大容量の他の容器(例えば密閉可能なドラ
ム缶等)へ移し代え、再度組み付けて使用することがで
きる。
次に第2図の第2実施例について説明すると、第2図
は吸引装置31の容器35、熱交換器36、及びモータ32、イ
ンペラ33を内蔵する部分をぞれぞれユニット化した例を
示す。なお、溶剤の種類によっては、第3図と同様に熱
交換器36のユニットを削除して、直接容器35とモータ3
2、インペラ33を内蔵する部分を接続することもでき
る。また第2図では、容器35へ流入した蒸留残渣21の飛
沫を含む微細な汚れを捕捉するフィルタ34に加えて、熱
交換器36で凝縮液化した溶剤の飛沫を捕捉するフィルタ
55、更に微細な粉塵を捕捉するためのフィルタ56が設け
られている。
またインペラ33の吸引口33aの下部には弁61があり、
容器35内のフロート60と接続されていて、容器35内に蒸
留残渣21が増えると、フロート60が上昇し、弁61がイン
ペラ33の吸引口33aに引き付けられて吸引口33aを塞ぎ、
それ以上蒸留残渣21が容器35に流入するのを防止する。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案は構成されているの
で、閉鎖系で蒸留器内の蒸留残渣を蒸留残渣容器に移送
することが可能であり、溶剤ガス、異臭などを機外に拡
散させることがなく、作業環境を改善できる。また溶剤
ガスの大気への放散が押えられるため、公害発生の抑制
に役立つと共に、ドライクリーニング溶剤としての溶剤
損失を低減できる。また従来の蒸留残渣掻き出し作業に
比較して、スイッチ1つで殆どの残渣を1〜2分の短時
間で排出できるため、作業が容易になり、かつ排出後の
残渣運搬などの取扱いも大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す蒸留残渣処理装置の
フローシート、第2図は本考案の第2実施例を示す蒸留
残渣処理装置のフローシート、第3図は本考案の第3実
施例を示す蒸留残渣処理装置のフローシート、第4図は
従来のドライクリーニング装置の運転工程図、第5図,
第6図,第7図及び第8図は従来のドライクリーニング
装置の運転工程詳細図、第9図は従来の蒸留残渣掻き出
し作業の説明図である。 図の主要部分の説明 6…蒸留器 7…冷却水 8…コンデンサ 21…蒸留残渣 31…吸引装置 32…モータ 33…インペラ 35…残渣貯留容器 36…熱交換装置 39…容器 40,41,42…仕切弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロンR113(CClF2・CCl2F)、テトラクロ
    ロエチレン(CCl2・CCl2)などの溶剤を使用する衣料、
    金属部品、電子部品などの洗浄装置の溶剤蒸留装置にお
    いて、蒸留残渣を系外に取出す際に蒸留装置、残渣貯留
    容器、ファンを備えた吸引装置及び蒸留装置からなる閉
    回路を構成し、蒸留装置内の蒸留残渣を残渣貯留容器に
    吸引回収し、系内に存在する溶剤ガスはそのまま蒸留装
    置内に循環回流させることを特徴とする蒸留残渣処理装
    置。
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