JPH08176043A - 高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを同時に製造する方法 - Google Patents
高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを同時に製造する方法Info
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- JPH08176043A JPH08176043A JP6322087A JP32208794A JPH08176043A JP H08176043 A JPH08176043 A JP H08176043A JP 6322087 A JP6322087 A JP 6322087A JP 32208794 A JP32208794 A JP 32208794A JP H08176043 A JPH08176043 A JP H08176043A
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ハイドロキノンをブチル化剤を用いてブチル化
して、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノンを含む反応混合物を得、この反応
混合物から両方の化合物を効率よく、且つ、収率よく、
同時に得ることができる方法を提供することにある。 【構成】本発明によれば、ハイドロキノンを有機溶媒
中、酸触媒の存在下にブチル化反応を行なって、2−t
−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイド
ロキノンとを製造する方法において、これらの2つの化
合物を含む反応混合物を得、この反応混合物に晶析溶媒
としてメタノールと水との混合溶媒を加えて、2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンを晶析分離し、次いで、そ
の晶析母液からメタノールを留去した後、その蒸留残留
物に晶析溶媒として芳香族炭化水素を加え、2−t−ブ
チルハイドロキノンを晶析分離することによって、高純
度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノンとを同時に得ることができる。
して、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノンを含む反応混合物を得、この反応
混合物から両方の化合物を効率よく、且つ、収率よく、
同時に得ることができる方法を提供することにある。 【構成】本発明によれば、ハイドロキノンを有機溶媒
中、酸触媒の存在下にブチル化反応を行なって、2−t
−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイド
ロキノンとを製造する方法において、これらの2つの化
合物を含む反応混合物を得、この反応混合物に晶析溶媒
としてメタノールと水との混合溶媒を加えて、2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンを晶析分離し、次いで、そ
の晶析母液からメタノールを留去した後、その蒸留残留
物に晶析溶媒として芳香族炭化水素を加え、2−t−ブ
チルハイドロキノンを晶析分離することによって、高純
度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノンとを同時に得ることができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高純度の2−t−ブチ
ルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンとを同時に製造する方法に関する。2−t−ブチルハ
イドロキノンは、ゴム、プラスチック、食用油脂等のた
めの酸化防止剤や、重合性モノマーの重合禁止剤、写真
薬、化粧品添加剤等として広く用いられている。また、
2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンも、プラスチッ
ク、ゴム、潤滑油等の非汚染性酸化防止剤として用いら
れている。
ルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンとを同時に製造する方法に関する。2−t−ブチルハ
イドロキノンは、ゴム、プラスチック、食用油脂等のた
めの酸化防止剤や、重合性モノマーの重合禁止剤、写真
薬、化粧品添加剤等として広く用いられている。また、
2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンも、プラスチッ
ク、ゴム、潤滑油等の非汚染性酸化防止剤として用いら
れている。
【0002】
【従来の技術】2−t−ブチルハイドロキノン及び2,5
−ジ−t−ブチルハイドロキノンは、従来、ハイドロキ
ノンを酸触媒の存在下に、ブチル化剤としてイソブチレ
ン又はt−ブチルアルコールを用いてブチル化反応を行
なう方法によって、工業的に製造されている。
−ジ−t−ブチルハイドロキノンは、従来、ハイドロキ
ノンを酸触媒の存在下に、ブチル化剤としてイソブチレ
ン又はt−ブチルアルコールを用いてブチル化反応を行
なう方法によって、工業的に製造されている。
【0003】このような製造方法によれば、ハイドロキ
ノンのブチル化反応は、次式
ノンのブチル化反応は、次式
【0004】
【化1】
【0005】に示すように、逐次的に進み、最初のブチ
ル化反応と次のブチル化反応のそれぞれの反応速度がほ
ぼ同じであるので、上記ブチル化反応によれば、得られ
る反応生成物は、通常、2−t−ブチルハイドロキノン
及び2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンと共に、未反
応ハイドロキノンを含む混合物である。
ル化反応と次のブチル化反応のそれぞれの反応速度がほ
ぼ同じであるので、上記ブチル化反応によれば、得られ
る反応生成物は、通常、2−t−ブチルハイドロキノン
及び2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンと共に、未反
応ハイドロキノンを含む混合物である。
【0006】例えば、特開昭62−81338号公報に
は、ハイドロキノンをトルエン溶媒中、リン酸水溶液の
存在下にイソブチレンを用いてブチル化反応を行なうこ
とが記載されており、この方法によれば、得られる反応
生成物は、表1に示されるような組成を有するものであ
る。
は、ハイドロキノンをトルエン溶媒中、リン酸水溶液の
存在下にイソブチレンを用いてブチル化反応を行なうこ
とが記載されており、この方法によれば、得られる反応
生成物は、表1に示されるような組成を有するものであ
る。
【0007】
【表1】
【0008】このように、酸触媒の存在下にブチル化剤
としてイソブチレン又はt−ブチルアルコールを用いて
ハイドロキノンのブチル化反応を行なう方法によれば、
反応生成物として、2−t−ブチルハイドロキノンと2,
5−ジ−t−ブチルハイドロキノンと共に、未反応のハ
イドロキノンを含む混合物が得られる。そこで、工業的
な製造においては、通常、このような反応混合物から、
所要の2−t−ブチルハイドロキノン又は2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンを分離し、それを製品としてい
る。
としてイソブチレン又はt−ブチルアルコールを用いて
ハイドロキノンのブチル化反応を行なう方法によれば、
反応生成物として、2−t−ブチルハイドロキノンと2,
5−ジ−t−ブチルハイドロキノンと共に、未反応のハ
イドロキノンを含む混合物が得られる。そこで、工業的
な製造においては、通常、このような反応混合物から、
所要の2−t−ブチルハイドロキノン又は2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンを分離し、それを製品としてい
る。
【0009】しかしながら、2−t−ブチルハイドロキ
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンは、その物
理的性質、種々の有機溶媒に対する溶解性、沸点等が相
互に近似しており、更に、いずれの化合物も、熱安定性
がよくないところから、従来、工業的に行なわれている
通常の分離方法によっては、いずれの化合物について
も、得られる反応混合物から高純度品を収率よく分離す
ることが困難である。例えば、特開昭62−81339
号公報には、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンとは、比揮発度がいずれも
1に近いこと、及び高温下では、いずれの化合物も熱分
解を受け、また、微量の空気の漏れ込みによって著しく
着色することから、蒸留による分離は、工業的には採用
し難いことが記載されている。
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンは、その物
理的性質、種々の有機溶媒に対する溶解性、沸点等が相
互に近似しており、更に、いずれの化合物も、熱安定性
がよくないところから、従来、工業的に行なわれている
通常の分離方法によっては、いずれの化合物について
も、得られる反応混合物から高純度品を収率よく分離す
ることが困難である。例えば、特開昭62−81339
号公報には、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンとは、比揮発度がいずれも
1に近いこと、及び高温下では、いずれの化合物も熱分
解を受け、また、微量の空気の漏れ込みによって著しく
着色することから、蒸留による分離は、工業的には採用
し難いことが記載されている。
【0010】更に、従来、前述したようなハイドロキノ
ンのブチル化反応によって、2−t−ブチルハイドロキ
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを含む反
応混合物を得、これからいずれかの化合物を分離し、精
製する方法が種々提案されているものの、いずれの方法
も、得られる反応混合物から、上記の2つの化合物のう
ち、いずれか一方のみを分離する方法を記載しているに
すぎない。換言すれば、両者の分離効率が悪いので、一
方の化合物を犠牲にして、他方の高純度品のみを分離せ
ざるを得ず、これを製品としているのが現状である。従
って、従来、ハイドロキノンのブチル化反応によって、
高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンとを同時に高収率にて反応混合
物から分離し、製品とする方法は、知られていない。
ンのブチル化反応によって、2−t−ブチルハイドロキ
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを含む反
応混合物を得、これからいずれかの化合物を分離し、精
製する方法が種々提案されているものの、いずれの方法
も、得られる反応混合物から、上記の2つの化合物のう
ち、いずれか一方のみを分離する方法を記載しているに
すぎない。換言すれば、両者の分離効率が悪いので、一
方の化合物を犠牲にして、他方の高純度品のみを分離せ
ざるを得ず、これを製品としているのが現状である。従
って、従来、ハイドロキノンのブチル化反応によって、
高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンとを同時に高収率にて反応混合
物から分離し、製品とする方法は、知られていない。
【0011】ハイドロキノンのブチル化反応によって得
られる2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノンとを含む反応混合物から、2−t
−ブチルハイドロキノンを分離精製する方法としては、
これら2つの化合物の有機溶媒に対する溶解度の差を利
用する分別晶析法が種々提案されている。
られる2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノンとを含む反応混合物から、2−t
−ブチルハイドロキノンを分離精製する方法としては、
これら2つの化合物の有機溶媒に対する溶解度の差を利
用する分別晶析法が種々提案されている。
【0012】例えば、特願平3−236340号公報に
は、上記2つの化合物のトルエンに対する溶解度の差を
利用する分別晶析法が記載されている。即ち、これによ
れば、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノンを含む反応混合物に晶析溶媒とし
てトルエンを添加して、この溶媒に対して溶解度のより
小さい2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを先ず80
℃において晶出させ、これを濾取し、次いで、晶析母液
を40℃まで冷却して、目的とする2−t−ブチルハイ
ドロキノンを晶析させ、これを分離するものである。こ
の方法によれば、目的とする2−t−ブチルハイドロキ
ノンは、純度94〜99%のものを得ることができるも
のの、晶析回収率は、生成した2−t−ブチルハイドロ
キノンに基づいて、25〜30%にすぎない。
は、上記2つの化合物のトルエンに対する溶解度の差を
利用する分別晶析法が記載されている。即ち、これによ
れば、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノンを含む反応混合物に晶析溶媒とし
てトルエンを添加して、この溶媒に対して溶解度のより
小さい2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを先ず80
℃において晶出させ、これを濾取し、次いで、晶析母液
を40℃まで冷却して、目的とする2−t−ブチルハイ
ドロキノンを晶析させ、これを分離するものである。こ
の方法によれば、目的とする2−t−ブチルハイドロキ
ノンは、純度94〜99%のものを得ることができるも
のの、晶析回収率は、生成した2−t−ブチルハイドロ
キノンに基づいて、25〜30%にすぎない。
【0013】また、2つの化合物の熱水に対する溶解度
の差を利用する抽出分離法も、従来より、多く提案され
ている。この方法は、熱水に対して、2−t−ブチルハ
イドロキノンがより溶解度が高いことを利用する方法で
ある。
の差を利用する抽出分離法も、従来より、多く提案され
ている。この方法は、熱水に対して、2−t−ブチルハ
イドロキノンがより溶解度が高いことを利用する方法で
ある。
【0014】例えば、米国特許第 2,722,556号明細書に
は、酸触媒の存在下、トルエン中でハイドロキノンをブ
チル化し、未反応ハイドロキノンと共に、2−t−ブチ
ルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンとを含む反応混合物を得、先ず、この反応混合物を水
蒸気蒸留し、トルエンを留去して、2−t−ブチルハイ
ドロキノンを熱水に溶解させ、移行させ、次いで、熱水
に未溶解のまま、懸濁している2,5−ジ−t−ブチルハ
イドロキノンの結晶を濾別し、最後に、この晶析母液を
冷却して、目的とする2−t−ブチルハイドロキノンを
晶出させ、これを濾取する方法が記載されている。
は、酸触媒の存在下、トルエン中でハイドロキノンをブ
チル化し、未反応ハイドロキノンと共に、2−t−ブチ
ルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンとを含む反応混合物を得、先ず、この反応混合物を水
蒸気蒸留し、トルエンを留去して、2−t−ブチルハイ
ドロキノンを熱水に溶解させ、移行させ、次いで、熱水
に未溶解のまま、懸濁している2,5−ジ−t−ブチルハ
イドロキノンの結晶を濾別し、最後に、この晶析母液を
冷却して、目的とする2−t−ブチルハイドロキノンを
晶出させ、これを濾取する方法が記載されている。
【0015】更に、特開昭62−81340号公報に
は、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジブチルハ
イドロキノンとを含む反応混合物を先ず熱水を用いて固
液抽出操作を行ない、次いで、得られた抽出液を冷却晶
析して、2−t−ブチルハイドロキノンの粗結晶をトル
エン溶媒と室温下で接触させて、洗浄し、次いで、この
ようにして得られた2−t−ブチルハイドロキノンのス
ラリーから固形分を濾取し、得られたケーキを脱水した
後、水蒸気蒸留して、ケーキに付着したトルエンを除去
し、熱水から目的とする2−t−ブチルハイドロキノン
を晶出させる方法が開示されている。この方法によれ
ば、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン含量0.05%
以下、トルエン含量数ppm以下のフード・グレードの
高純度品を得ることができることが記載されている。し
かし、この方法によれば、2−t−ブチルハイドロキノ
ン1重量部に対して100重量部もの熱水を必要とす
る。
は、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジブチルハ
イドロキノンとを含む反応混合物を先ず熱水を用いて固
液抽出操作を行ない、次いで、得られた抽出液を冷却晶
析して、2−t−ブチルハイドロキノンの粗結晶をトル
エン溶媒と室温下で接触させて、洗浄し、次いで、この
ようにして得られた2−t−ブチルハイドロキノンのス
ラリーから固形分を濾取し、得られたケーキを脱水した
後、水蒸気蒸留して、ケーキに付着したトルエンを除去
し、熱水から目的とする2−t−ブチルハイドロキノン
を晶出させる方法が開示されている。この方法によれ
ば、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン含量0.05%
以下、トルエン含量数ppm以下のフード・グレードの
高純度品を得ることができることが記載されている。し
かし、この方法によれば、2−t−ブチルハイドロキノ
ン1重量部に対して100重量部もの熱水を必要とす
る。
【0016】即ち、このような固液抽出法は、熱水に対
する2−t−ブチルハイドロキノンの溶解度が小さいた
めに(例えば、70℃で2重量%、40℃で1重量
%)、多量の熱水を使用しなければならず、工業的に有
利な方法といえない。特開昭62−81339号公報に
は、上記固液熱水抽出を含む連続処理方法が記載されて
いる。
する2−t−ブチルハイドロキノンの溶解度が小さいた
めに(例えば、70℃で2重量%、40℃で1重量
%)、多量の熱水を使用しなければならず、工業的に有
利な方法といえない。特開昭62−81339号公報に
は、上記固液熱水抽出を含む連続処理方法が記載されて
いる。
【0017】反応混合物からの2,5−ジ−t−ブチルハ
イドロキノンの分離精製法についても、従来、種々の提
案がなされている。例えば、特公昭51−33099号
公報には、得られた反応化合物にn−ヘキサン又はシク
ロヘキサンを添加して、2つの化合物を分離する方法が
提案されている。また、特開昭62−81341号公報
には、得られた反応化合物を温水にて処理して、2−t
−ブチルハイドロキノンを抽出除去した後、抽出残液を
トルエンで処理し、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンを晶出させて、分離精製する方法が提案されている。
この方法によれば、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンの分離回収率は95%であり、その純度は99.8%で
ある。
イドロキノンの分離精製法についても、従来、種々の提
案がなされている。例えば、特公昭51−33099号
公報には、得られた反応化合物にn−ヘキサン又はシク
ロヘキサンを添加して、2つの化合物を分離する方法が
提案されている。また、特開昭62−81341号公報
には、得られた反応化合物を温水にて処理して、2−t
−ブチルハイドロキノンを抽出除去した後、抽出残液を
トルエンで処理し、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンを晶出させて、分離精製する方法が提案されている。
この方法によれば、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンの分離回収率は95%であり、その純度は99.8%で
ある。
【0018】以上のように、蒸留による方法は、工業的
に採用し難く、また、分別晶析による方法も、2−t−
ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロ
キノンの有機溶媒に対する溶解性の差が小さいので、分
離効率が悪く、その結果、従来、いずれの化合物につい
ても、その高純度品を得るためには、数多い分離精製工
程を必要とし、製造工程が煩雑であり、しかも、目的物
の分離収率も低い。
に採用し難く、また、分別晶析による方法も、2−t−
ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロ
キノンの有機溶媒に対する溶解性の差が小さいので、分
離効率が悪く、その結果、従来、いずれの化合物につい
ても、その高純度品を得るためには、数多い分離精製工
程を必要とし、製造工程が煩雑であり、しかも、目的物
の分離収率も低い。
【0019】更に、前述したように、従来、2−t−ブ
チルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキ
ノンの高純度品を同時に得ることができる方法は知られ
ていない。
チルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキ
ノンの高純度品を同時に得ることができる方法は知られ
ていない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハイドロキ
ノンのブチル化反応によって、2−t−ブチルハイドロ
キノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを含む
反応混合物を得、これを精製処理して、上記2つの化合
物の高純度品を共に効率よく、且つ、収率よく得ること
ができる工業的に有用な方法を提供することを目的とす
る。
ノンのブチル化反応によって、2−t−ブチルハイドロ
キノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを含む
反応混合物を得、これを精製処理して、上記2つの化合
物の高純度品を共に効率よく、且つ、収率よく得ること
ができる工業的に有用な方法を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ハイド
ロキノンを有機溶媒中、酸触媒の存在下にブチル化反応
を行なって、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンとを製造する方法におい
て、これらの2つの化合物を含む反応混合物を得、この
反応混合物に晶析溶媒としてメタノールと水との混合溶
媒を加えて、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを晶
析分離し、次いで、その晶析母液からメタノールを留去
した後、その蒸留残留物に晶析溶媒として芳香族炭化水
素を加え、2−t−ブチルハイドロキノンを晶析分離す
ることを特徴とする高純度の2−t−ブチルハイドロキ
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを同時に
得る方法が提供される。
ロキノンを有機溶媒中、酸触媒の存在下にブチル化反応
を行なって、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンとを製造する方法におい
て、これらの2つの化合物を含む反応混合物を得、この
反応混合物に晶析溶媒としてメタノールと水との混合溶
媒を加えて、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを晶
析分離し、次いで、その晶析母液からメタノールを留去
した後、その蒸留残留物に晶析溶媒として芳香族炭化水
素を加え、2−t−ブチルハイドロキノンを晶析分離す
ることを特徴とする高純度の2−t−ブチルハイドロキ
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを同時に
得る方法が提供される。
【0022】即ち、本発明によれば、メタノールと水の
混合溶媒に対して、2−t−ブチルハイドロキノンが大
きい溶解度を有するのに対して、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノンが殆ど溶解しないので、これら2つの化
合物のメタノールと水の混合溶媒に対するこのような大
きい溶解度差を利用して、上記混合溶媒を晶析溶媒とし
て用いて、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを晶析
分離し、次いで、芳香族炭化水素を2−t−ブチルハイ
ドロキノンの晶析溶媒として用いることによって、両者
を効率よく分別晶析することができるのである。
混合溶媒に対して、2−t−ブチルハイドロキノンが大
きい溶解度を有するのに対して、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノンが殆ど溶解しないので、これら2つの化
合物のメタノールと水の混合溶媒に対するこのような大
きい溶解度差を利用して、上記混合溶媒を晶析溶媒とし
て用いて、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを晶析
分離し、次いで、芳香族炭化水素を2−t−ブチルハイ
ドロキノンの晶析溶媒として用いることによって、両者
を効率よく分別晶析することができるのである。
【0023】前述したように、有機溶媒中、酸触媒の存
在下に、イソブチレン又はt−ブチルアルコールをブチ
ル化剤として用いて、ハイドロキノンのブチル化反応を
行なって、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−
t−ブチルハイドロキノンとを製造する方法は、既に工
業的に行なわれており、本発明の方法は、ブチル化反応
に用いる反応溶媒や触媒によって、特に、制限を受ける
ものではない。
在下に、イソブチレン又はt−ブチルアルコールをブチ
ル化剤として用いて、ハイドロキノンのブチル化反応を
行なって、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−
t−ブチルハイドロキノンとを製造する方法は、既に工
業的に行なわれており、本発明の方法は、ブチル化反応
に用いる反応溶媒や触媒によって、特に、制限を受ける
ものではない。
【0024】また、既に知られているように、上記ブチ
ル化反応において、ハイドロキノンに対するブチル化剤
の使用量を変えることによって、2−t−ブチルハイド
ロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとの生
成割合を調節することができるが、本発明の方法は、上
記ブチル化反応におけるブチル化剤の使用量や、また、
得られる反応混合物における2−t−ブチルハイドロキ
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとの割合に
おいても、特に限定されるものではない。 しかしなが
ら、本発明の方法は、特に、未反応ハイドロキノンが0
〜20重量%、2−t−ブチルハイドロキノンが20〜
80重量%及び2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンが
80〜5重量%の範囲の組成を有する反応混合物に好適
に適用することができる。
ル化反応において、ハイドロキノンに対するブチル化剤
の使用量を変えることによって、2−t−ブチルハイド
ロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとの生
成割合を調節することができるが、本発明の方法は、上
記ブチル化反応におけるブチル化剤の使用量や、また、
得られる反応混合物における2−t−ブチルハイドロキ
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとの割合に
おいても、特に限定されるものではない。 しかしなが
ら、本発明の方法は、特に、未反応ハイドロキノンが0
〜20重量%、2−t−ブチルハイドロキノンが20〜
80重量%及び2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンが
80〜5重量%の範囲の組成を有する反応混合物に好適
に適用することができる。
【0025】従って、本発明の方法によれば、ハイドロ
キノンのブチル化反応において、ブチル化剤の量を適宜
に調節し、反応生成物の割合を調節することによって、
高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンとをそれぞれ所望の割合にて得
ることができる利点もある。
キノンのブチル化反応において、ブチル化剤の量を適宜
に調節し、反応生成物の割合を調節することによって、
高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンとをそれぞれ所望の割合にて得
ることができる利点もある。
【0026】特に、限定されるものではないが、本発明
の方法において好適なハイドロキノンのブチル化反応に
ついて詳細に説明する。
の方法において好適なハイドロキノンのブチル化反応に
ついて詳細に説明する。
【0027】本発明の方法において、反応に用いる有機
溶媒は、特に限定されるものではないが、通常、例え
ば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メシチレ
ン、クメン等の芳香族炭化水素や、これら芳香族炭化水
素とジイソプロピルケトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等の脂肪族ケトンとの混合物が好ま
しく用いられる。なかでも、キシレン単独か、又はキシ
レンとメチルイソブチルケトンの混合溶媒が好ましく用
いられる。
溶媒は、特に限定されるものではないが、通常、例え
ば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メシチレ
ン、クメン等の芳香族炭化水素や、これら芳香族炭化水
素とジイソプロピルケトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン等の脂肪族ケトンとの混合物が好ま
しく用いられる。なかでも、キシレン単独か、又はキシ
レンとメチルイソブチルケトンの混合溶媒が好ましく用
いられる。
【0028】反応において用いるこのような有機溶媒
は、その量において、特に限定されるものではないが、
通常、原料であるハイドロキノン100重量部に対し
て、200〜1000重量部の範囲で用いられる。好ま
しくは、250〜400重量部の範囲で用いられる。
は、その量において、特に限定されるものではないが、
通常、原料であるハイドロキノン100重量部に対し
て、200〜1000重量部の範囲で用いられる。好ま
しくは、250〜400重量部の範囲で用いられる。
【0029】本発明の方法において、酸触媒としては、
好ましくは、リン酸が水溶液の形で用いられる。このリ
ン酸水溶液は、リン酸濃度が50〜85重量%の範囲が
好ましく、特に、65〜75重量%の範囲であることが
好ましい。また、このようなリン酸水溶液は、原料であ
るハイドロキノン100重量部に対して、通常、50〜
1000重量部の範囲で用いられ、特に好ましくは、1
00〜300重量部の範囲で用いられる。
好ましくは、リン酸が水溶液の形で用いられる。このリ
ン酸水溶液は、リン酸濃度が50〜85重量%の範囲が
好ましく、特に、65〜75重量%の範囲であることが
好ましい。また、このようなリン酸水溶液は、原料であ
るハイドロキノン100重量部に対して、通常、50〜
1000重量部の範囲で用いられ、特に好ましくは、1
00〜300重量部の範囲で用いられる。
【0030】ブチル化剤としては、t−ブチルアルコー
ル及びイソブチレンのいずれでも用いることができる
が、好ましくは、反応生成水を伴わないイソブチレンが
用いられる。ブチル化剤は、原料であるハイドロキノン
1モルに対して、通常、0.7〜2.5モルの範囲で用いら
れる。特に、2−t−ブチルハイドロキノンに富む反応
混合物を得るためには、イソブチレンの使用量は、0.7
〜1.0モルの範囲が好ましい。一方、2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノンに富む反応混合物を得るためには、
1.5〜2.5モルの範囲が好ましい。
ル及びイソブチレンのいずれでも用いることができる
が、好ましくは、反応生成水を伴わないイソブチレンが
用いられる。ブチル化剤は、原料であるハイドロキノン
1モルに対して、通常、0.7〜2.5モルの範囲で用いら
れる。特に、2−t−ブチルハイドロキノンに富む反応
混合物を得るためには、イソブチレンの使用量は、0.7
〜1.0モルの範囲が好ましい。一方、2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノンに富む反応混合物を得るためには、
1.5〜2.5モルの範囲が好ましい。
【0031】本発明において、上記ハイドロキノンのブ
チル化反応は、通常、70〜100℃、好ましくは、8
5〜95℃の範囲の温度にて行なわれる。反応圧力は、
特に制約がなく、常圧、加圧下、いずれでもよい。
チル化反応は、通常、70〜100℃、好ましくは、8
5〜95℃の範囲の温度にて行なわれる。反応圧力は、
特に制約がなく、常圧、加圧下、いずれでもよい。
【0032】本発明によれば、原料であるハイドロキノ
ンを上記有機溶媒とリン酸水溶液の混合物中に攪拌しな
がら分散させ、これに所定量のブチル化剤、例えば、イ
ソブチレンを導入して、ブチル化反応を行なう。このよ
うにして得られる反応混合物は、リン酸水層と有機層と
の2液層からなり、反応生成物である2−t−ブチルハ
イドロキノンと2,5−ジ−t−ハイドロキノンは、未反
応のハイドロキノンと共に、上記有機層に溶解してい
る。
ンを上記有機溶媒とリン酸水溶液の混合物中に攪拌しな
がら分散させ、これに所定量のブチル化剤、例えば、イ
ソブチレンを導入して、ブチル化反応を行なう。このよ
うにして得られる反応混合物は、リン酸水層と有機層と
の2液層からなり、反応生成物である2−t−ブチルハ
イドロキノンと2,5−ジ−t−ハイドロキノンは、未反
応のハイドロキノンと共に、上記有機層に溶解してい
る。
【0033】このようにして得られる反応混合物は、前
述したように、通常、未反応ハイドロキノンが0〜20
重量%、2−t−ブチルハイドロキノンが20〜80重
量%及び2,5−ジ−t−ハイドロキノンが80〜5重量
%の範囲の組成を有する。
述したように、通常、未反応ハイドロキノンが0〜20
重量%、2−t−ブチルハイドロキノンが20〜80重
量%及び2,5−ジ−t−ハイドロキノンが80〜5重量
%の範囲の組成を有する。
【0034】先ず、2,5−ジ−t−ハイドロキノンの晶
析分離について説明する。上述したようにして、ハイド
ロキノンのブチル化反応を行なった後、得られた反応混
合物は、好ましくは、反応時の温度に保ちながら、静置
して、層分離させ、下層のリン酸水溶液層を分液除去
し、次いで、油層中に残存する酸触媒を希アルカリ水溶
液を用いて中和処理する。ここで分液したリン酸水層
は、必要に応じて、ブチル化反応工程に循環して再使用
することができる。
析分離について説明する。上述したようにして、ハイド
ロキノンのブチル化反応を行なった後、得られた反応混
合物は、好ましくは、反応時の温度に保ちながら、静置
して、層分離させ、下層のリン酸水溶液層を分液除去
し、次いで、油層中に残存する酸触媒を希アルカリ水溶
液を用いて中和処理する。ここで分液したリン酸水層
は、必要に応じて、ブチル化反応工程に循環して再使用
することができる。
【0035】次いで、上記中和処理した油層中の有機溶
媒を蒸留により留去し、得られた蒸留残留物(釜残物)
に晶析溶媒としてメタノールと水との混合溶媒を適宜量
加え、上記釜残物を加熱し、溶解する。次いで、得られ
た溶液を所定の温度まで徐冷し、晶出した2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンの粗結晶を濾取する。晶析温度
は、通常、10〜60℃の範囲が好ましいが、特に、3
5〜40℃の範囲が好ましい。
媒を蒸留により留去し、得られた蒸留残留物(釜残物)
に晶析溶媒としてメタノールと水との混合溶媒を適宜量
加え、上記釜残物を加熱し、溶解する。次いで、得られ
た溶液を所定の温度まで徐冷し、晶出した2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンの粗結晶を濾取する。晶析温度
は、通常、10〜60℃の範囲が好ましいが、特に、3
5〜40℃の範囲が好ましい。
【0036】上記2,5−ジ−t−ハイドロキノンのため
の晶析溶媒の使用量は、前記釜残物100重量部に対し
て、通常、100〜300重量部の範囲であり、好まし
くは、150〜300重量部の範囲である。この晶析溶
媒として用いられるメタノールと水との混合溶媒におい
て、メタノール濃度は、通常、10〜60重量%が好ま
しいが、特に、2つの化合物の間の溶解度差が大きい3
0〜50重量%の範囲が好ましい。
の晶析溶媒の使用量は、前記釜残物100重量部に対し
て、通常、100〜300重量部の範囲であり、好まし
くは、150〜300重量部の範囲である。この晶析溶
媒として用いられるメタノールと水との混合溶媒におい
て、メタノール濃度は、通常、10〜60重量%が好ま
しいが、特に、2つの化合物の間の溶解度差が大きい3
0〜50重量%の範囲が好ましい。
【0037】晶析溶媒中のメタノール濃度が10重量%
よりも小さいときも、また、60重量%を越えるとき
も、2つの化合物の間の溶解度差が小さくなり、両者の
分離効率が悪く、製品純度と晶析回収率の低下を招き、
工業上、不利である。
よりも小さいときも、また、60重量%を越えるとき
も、2つの化合物の間の溶解度差が小さくなり、両者の
分離効率が悪く、製品純度と晶析回収率の低下を招き、
工業上、不利である。
【0038】本発明の方法において、晶析溶媒として好
ましく用いられる40重量%のメタノールを有する混合
溶媒に対する2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンの溶解度を表2に示す。
ましく用いられる40重量%のメタノールを有する混合
溶媒に対する2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンの溶解度を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】次いで、このようにして得られた2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンの湿潤した粗結晶を有機溶
媒にて洗浄して、粗結晶に付着している母液を除去す
る。次いで、このようにして得られた2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノンの湿潤した精製結晶を乾燥機に置
き、100mmHg以下の減圧下、100℃以下の温度
で適宜時間加熱して乾燥する。
−t−ブチルハイドロキノンの湿潤した粗結晶を有機溶
媒にて洗浄して、粗結晶に付着している母液を除去す
る。次いで、このようにして得られた2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノンの湿潤した精製結晶を乾燥機に置
き、100mmHg以下の減圧下、100℃以下の温度
で適宜時間加熱して乾燥する。
【0041】かくして得られた2,5−ジ−t−ブチルハ
イドロキノンの精製結晶は、白色を呈し、純度99.5%
以上の高純度品である。晶析回収率は、通常、90%以
上である。上記粗結晶の洗浄液として用いられる有機溶
媒は、特に制限はないが、本発明において晶析溶媒とし
て用いられるメタノールと水との混合溶媒を用いること
がプロセスを簡略化する意味から好ましい。
イドロキノンの精製結晶は、白色を呈し、純度99.5%
以上の高純度品である。晶析回収率は、通常、90%以
上である。上記粗結晶の洗浄液として用いられる有機溶
媒は、特に制限はないが、本発明において晶析溶媒とし
て用いられるメタノールと水との混合溶媒を用いること
がプロセスを簡略化する意味から好ましい。
【0042】上記粗結晶を有機溶媒にて洗浄するには、
特に制限されるものではないが、例えば、濾過機フィル
ター上に2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの湿潤し
た粗結晶を保持して、これに洗浄液を振りかける方法
や、洗浄液中に2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの
湿潤粗結晶を加えて適宜の時間保持した後、濾過する方
法等を例示することができ、これによって、精製された
湿潤結晶を得ることができる。
特に制限されるものではないが、例えば、濾過機フィル
ター上に2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの湿潤し
た粗結晶を保持して、これに洗浄液を振りかける方法
や、洗浄液中に2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの
湿潤粗結晶を加えて適宜の時間保持した後、濾過する方
法等を例示することができ、これによって、精製された
湿潤結晶を得ることができる。
【0043】洗浄液の使用量は、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノンの湿潤した粗結晶100重量部に対し
て、通常、50〜100重量部の範囲である。本発明に
よれば、上記晶析母液及び洗浄液は、溶媒回収工程に送
り、溶媒を蒸留回収するのが好ましい。この回収溶媒
は、好ましくは、循環再使用される。
ハイドロキノンの湿潤した粗結晶100重量部に対し
て、通常、50〜100重量部の範囲である。本発明に
よれば、上記晶析母液及び洗浄液は、溶媒回収工程に送
り、溶媒を蒸留回収するのが好ましい。この回収溶媒
は、好ましくは、循環再使用される。
【0044】次に、2−t−ブチルハイドロキノンの晶
析分離について説明する。上述したように、2,5−ジ−
t−ブチルハイドロキノンを濾取した前記晶析母液から
メタノールを留去し、次いで、得られた釜残物に晶析溶
媒として、芳香族炭化水素を加え、加熱し、釜残物を溶
解させて、均一な溶液とする。この後、この溶液を冷却
することによって、2−t−ブチルハイドロキノンを晶
出させ、これを濾取して粗結晶を得る。
析分離について説明する。上述したように、2,5−ジ−
t−ブチルハイドロキノンを濾取した前記晶析母液から
メタノールを留去し、次いで、得られた釜残物に晶析溶
媒として、芳香族炭化水素を加え、加熱し、釜残物を溶
解させて、均一な溶液とする。この後、この溶液を冷却
することによって、2−t−ブチルハイドロキノンを晶
出させ、これを濾取して粗結晶を得る。
【0045】ここに、上記2−t−ブチルハイドロキノ
ンのための晶析溶媒である芳香族炭化水素としては、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼンや、又はこれらの混
合物が好ましい。晶析溶媒は、通常、前記釜残物100
重量部に対して、100〜300重量部の範囲で用いら
れ、好ましくは、100〜150重量部の範囲で用いら
れる。晶析温度は、通常、10〜50℃の範囲である。
ンのための晶析溶媒である芳香族炭化水素としては、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼンや、又はこれらの混
合物が好ましい。晶析溶媒は、通常、前記釜残物100
重量部に対して、100〜300重量部の範囲で用いら
れ、好ましくは、100〜150重量部の範囲で用いら
れる。晶析温度は、通常、10〜50℃の範囲である。
【0046】次いで、上記粗結晶に付着している母液を
除去するために、粗結晶を有機溶媒にて洗浄する。粗結
晶を有機溶媒にて洗浄するには、前述したと同様に、例
えば、濾過機フィルター上に2−t−ブチルハイドロキ
ノンの粗結晶を保持して、これに洗浄液を振りかける方
法や、洗浄液中に2−t−ブチルハイドロキノン結晶を
加えて、適宜時間攪拌保持した後、濾過する方法等を例
示することができ、このようにして、湿潤した精製結晶
を得ることができる。
除去するために、粗結晶を有機溶媒にて洗浄する。粗結
晶を有機溶媒にて洗浄するには、前述したと同様に、例
えば、濾過機フィルター上に2−t−ブチルハイドロキ
ノンの粗結晶を保持して、これに洗浄液を振りかける方
法や、洗浄液中に2−t−ブチルハイドロキノン結晶を
加えて、適宜時間攪拌保持した後、濾過する方法等を例
示することができ、このようにして、湿潤した精製結晶
を得ることができる。
【0047】ここに、洗浄液は、2−t−ブチルハイド
ロキノンの粗結晶100重量部に対して、通常、50〜
100重量部の範囲で用いられる。上記粗結晶の洗浄液
として用いられる有機溶媒は、特に限定されるものでは
ないが、本発明の方法によれば、晶析溶媒として用いら
れる芳香族炭化水素を用いれば、プロセスを簡略化でき
るので好ましい。
ロキノンの粗結晶100重量部に対して、通常、50〜
100重量部の範囲で用いられる。上記粗結晶の洗浄液
として用いられる有機溶媒は、特に限定されるものでは
ないが、本発明の方法によれば、晶析溶媒として用いら
れる芳香族炭化水素を用いれば、プロセスを簡略化でき
るので好ましい。
【0048】このようにして得られた2−t−ブチルハ
イドロキノンの湿潤精製結晶を通常の乾燥機に置き、圧
力200mmHg以下の減圧下に100℃以下の温度で
適宜時間加熱して、乾燥させる。このようにして得られ
る2−t−ブチルハイドロキノンの精製結晶は白色を呈
し、その純度は、通常、99.5%以上である。また、こ
のような本発明の方法によれば、晶析回収率は、通常、
90%以上である。
イドロキノンの湿潤精製結晶を通常の乾燥機に置き、圧
力200mmHg以下の減圧下に100℃以下の温度で
適宜時間加熱して、乾燥させる。このようにして得られ
る2−t−ブチルハイドロキノンの精製結晶は白色を呈
し、その純度は、通常、99.5%以上である。また、こ
のような本発明の方法によれば、晶析回収率は、通常、
90%以上である。
【0049】ここにおいても、上記晶析母液及び洗浄液
中の芳香族炭化水素は、蒸留により回収し、循環再使用
することができる。また、2−t−ブチルハイドロキノ
ンを濾取した後の晶析母液中には未反応ハイドロキノン
が溶解しているが、濃縮、抽出等の通常の手段によっ
て、上記未反応のハイドロキノンを回収することがで
き、これは原料として再利用することができる。
中の芳香族炭化水素は、蒸留により回収し、循環再使用
することができる。また、2−t−ブチルハイドロキノ
ンを濾取した後の晶析母液中には未反応ハイドロキノン
が溶解しているが、濃縮、抽出等の通常の手段によっ
て、上記未反応のハイドロキノンを回収することがで
き、これは原料として再利用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
ハイドロキノンにブチル化反応を行なって、2−t−ブ
チルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキ
ノンとを含む反応混合物を得、この反応混合物に晶析溶
媒としてメタノールと水との混合溶媒を加えて、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノンを晶析分離し、次いで、
得られた晶析母液からメタノールを留去し、得られた釜
残物に芳香族炭化水素を晶析溶媒として加えて、2−t
−ブチルハイドロキノンを晶析分離することによって、
高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンとを同時に得ることができる。
ハイドロキノンにブチル化反応を行なって、2−t−ブ
チルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキ
ノンとを含む反応混合物を得、この反応混合物に晶析溶
媒としてメタノールと水との混合溶媒を加えて、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノンを晶析分離し、次いで、
得られた晶析母液からメタノールを留去し、得られた釜
残物に芳香族炭化水素を晶析溶媒として加えて、2−t
−ブチルハイドロキノンを晶析分離することによって、
高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンとを同時に得ることができる。
【0051】しかも、かかる本発明の方法によれば、反
応混合物中の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンの割合が変化しても、両者
をそれぞれに分離精製することができ、かくして、両者
の需要動向に合わせて、生産面での対応をすることがで
き、工業的に有用である。
応混合物中の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンの割合が変化しても、両者
をそれぞれに分離精製することができ、かくして、両者
の需要動向に合わせて、生産面での対応をすることがで
き、工業的に有用である。
【0052】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0053】実施例1 攪拌器、冷却器及びイソブチレン吹き込み管を備えた1
リットル容量の三つ口フラスコにハイドロキノン100
g(0.91モル)、70%リン酸100g及びキシレン
250gを仕込み、フラスコ内を窒素置換した後、フラ
スコ内の混合物を90℃まで攪拌しながら昇温した。
リットル容量の三つ口フラスコにハイドロキノン100
g(0.91モル)、70%リン酸100g及びキシレン
250gを仕込み、フラスコ内を窒素置換した後、フラ
スコ内の混合物を90℃まで攪拌しながら昇温した。
【0054】次いで、この混合物にイソブチレン46g
(0.82モル)を3時間かけて吹き込んだ。反応液は、
反応初期は、スラリー状であったが、反応の進行と共
に、スラリー中の懸濁物は次第に溶解し、反応終了時に
は、リン酸層と油層とからなる均一な2液層を形成し
た。この油層の一部を採取し、第二リン酸ナトリウムで
中和した後、ガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、得られた反応混合物は、ハイドロキノン13.7重量
%、2−t−ブチルハイドロキノン72.5重量%、2,5
−ジ−t−ブチルハイドロキノン12.3重量%、その他
副生物1.5重量%であった。
(0.82モル)を3時間かけて吹き込んだ。反応液は、
反応初期は、スラリー状であったが、反応の進行と共
に、スラリー中の懸濁物は次第に溶解し、反応終了時に
は、リン酸層と油層とからなる均一な2液層を形成し
た。この油層の一部を採取し、第二リン酸ナトリウムで
中和した後、ガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、得られた反応混合物は、ハイドロキノン13.7重量
%、2−t−ブチルハイドロキノン72.5重量%、2,5
−ジ−t−ブチルハイドロキノン12.3重量%、その他
副生物1.5重量%であった。
【0055】反応終了後、反応混合物を静置して、2層
に分液させた。下層のリン酸層を抜き出した後、上層の
油層に5%第二リン酸ナトリウム水溶液33gを添加し
て中和し、静置した後、水層を除去し、得られた油層を
水洗した。この油層を蒸留して、キシレン246gを留
去した。次いで、釜残物に40%濃度のメタノールと水
との混合物(以下、メタノールと水との混合物をメタノ
ール水ということがある。)420gを加え、80℃ま
で昇温して溶解させ、均一な溶液とした。
に分液させた。下層のリン酸層を抜き出した後、上層の
油層に5%第二リン酸ナトリウム水溶液33gを添加し
て中和し、静置した後、水層を除去し、得られた油層を
水洗した。この油層を蒸留して、キシレン246gを留
去した。次いで、釜残物に40%濃度のメタノールと水
との混合物(以下、メタノールと水との混合物をメタノ
ール水ということがある。)420gを加え、80℃ま
で昇温して溶解させ、均一な溶液とした。
【0056】次に、この溶液を徐冷し、晶析を行なっ
た。60℃で結晶の析出が始まった。30℃まで冷却し
て、得られた析出結晶を濾取し、これを40%メタノー
ル水で洗浄した。得られた湿潤結晶を圧力20mmHg
の減圧下、温度80℃で4時間乾燥したところ、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノンの白色の精製結晶16g
を得た。晶析回収率は90%であった。また、得られた
結晶の純度は99.5%であり、2−t−ブチルハイドロ
キノン0.1%を含んでいた。このようにして、2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノン結晶を分離した晶析母液か
らメタノールを蒸留により回収した。
た。60℃で結晶の析出が始まった。30℃まで冷却し
て、得られた析出結晶を濾取し、これを40%メタノー
ル水で洗浄した。得られた湿潤結晶を圧力20mmHg
の減圧下、温度80℃で4時間乾燥したところ、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノンの白色の精製結晶16g
を得た。晶析回収率は90%であった。また、得られた
結晶の純度は99.5%であり、2−t−ブチルハイドロ
キノン0.1%を含んでいた。このようにして、2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノン結晶を分離した晶析母液か
らメタノールを蒸留により回収した。
【0057】次いで、このようにして得られた釜残液に
キシレン226gを加え、80℃まで昇温して、均一な
溶液とした。この溶液を30℃まで徐冷し、析出した結
晶を濾取し、キシレンで洗浄した。洗浄後、結晶を圧力
20mmHg、温度80℃の条件下に4時間加熱乾燥さ
せて、2−t−ブチルハイドロキノンの白色結晶99g
を得た。晶析回収率は95%であった。得られた結晶の
純度は99.7%であり、不純物として、2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノン0.1%を含んでいた。
キシレン226gを加え、80℃まで昇温して、均一な
溶液とした。この溶液を30℃まで徐冷し、析出した結
晶を濾取し、キシレンで洗浄した。洗浄後、結晶を圧力
20mmHg、温度80℃の条件下に4時間加熱乾燥さ
せて、2−t−ブチルハイドロキノンの白色結晶99g
を得た。晶析回収率は95%であった。得られた結晶の
純度は99.7%であり、不純物として、2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノン0.1%を含んでいた。
【0058】2−t−ブチルハイドロキノンを分離した
母液は2層に分層し、油層には2−t−ブチルハイドロ
キノン5gが含まれており、水層にはハイドロキノン5
gが含まれていた。
母液は2層に分層し、油層には2−t−ブチルハイドロ
キノン5gが含まれており、水層にはハイドロキノン5
gが含まれていた。
【0059】実施例2 攪拌器、冷却器及びガス吹き込み管を備えた1リットル
容量の三つ口フラスコにハイドロキノン100g(0.9
1モル)、70%リン酸100g及びキシレン250g
を仕込み、フラスコ内を窒素置換した後、攪拌しなが
ら、フラスコ内の混合物を90℃まで昇温した。
容量の三つ口フラスコにハイドロキノン100g(0.9
1モル)、70%リン酸100g及びキシレン250g
を仕込み、フラスコ内を窒素置換した後、攪拌しなが
ら、フラスコ内の混合物を90℃まで昇温した。
【0060】次いで、上記混合物にイソブチレン76g
(1.4モル)を5時間かけて吹き込んだ。反応液は、ス
ラリー状から、リン酸層と油層とからなる均一な2液層
になった。この油層の一部を採取し、第二リン酸ナトリ
ウム水溶液で中和した後、ガスクロマトグラフィーで分
析したところ、反応混合物は、ハイドロキノン0.2重量
%、2−t−ブチルハイドロキノン42重量%、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノン55重量%、その他副生
物2.8重量%であった。反応終了後、得られた反応混合
物を反応時の温度に保持して静置し、分層させ、下層の
リン酸層を抜き出した。次いで、上層の油層に5%第二
リン酸ナトリウム水溶液31gを添加し、中和した後、
分層して、中和水層を抜き出した。
(1.4モル)を5時間かけて吹き込んだ。反応液は、ス
ラリー状から、リン酸層と油層とからなる均一な2液層
になった。この油層の一部を採取し、第二リン酸ナトリ
ウム水溶液で中和した後、ガスクロマトグラフィーで分
析したところ、反応混合物は、ハイドロキノン0.2重量
%、2−t−ブチルハイドロキノン42重量%、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノン55重量%、その他副生
物2.8重量%であった。反応終了後、得られた反応混合
物を反応時の温度に保持して静置し、分層させ、下層の
リン酸層を抜き出した。次いで、上層の油層に5%第二
リン酸ナトリウム水溶液31gを添加し、中和した後、
分層して、中和水層を抜き出した。
【0061】この油層からキシレン245gを蒸留で除
去した後、40%メタノール水438gを加え、80℃
まで昇温して、均一な溶液とした。この溶液を徐冷する
と、71℃で結晶の析出が始まった。30℃まで冷却
し、析出した結晶を濾取し、これを40%メタノール水
で洗浄した。このようにして得られた湿潤結晶を圧力2
0mmHg、温度80℃の条件下に4時間乾燥して、2,
5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの白色結晶96gを
得た。2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの晶析回収
率は96%であった。また、その結晶の純度は99.5%
であり、2−t−ブチルハイドロキノン0.1%を含んで
いた。
去した後、40%メタノール水438gを加え、80℃
まで昇温して、均一な溶液とした。この溶液を徐冷する
と、71℃で結晶の析出が始まった。30℃まで冷却
し、析出した結晶を濾取し、これを40%メタノール水
で洗浄した。このようにして得られた湿潤結晶を圧力2
0mmHg、温度80℃の条件下に4時間乾燥して、2,
5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの白色結晶96gを
得た。2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの晶析回収
率は96%であった。また、その結晶の純度は99.5%
であり、2−t−ブチルハイドロキノン0.1%を含んで
いた。
【0062】上記2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン
を分離した後の母液からメタノールを蒸留により留去し
た。得られた釜残液にキシレン226gを加え、80℃
まで昇温して均一な溶液とし、次いで、この溶液を30
℃まで冷却して、析出した結晶を濾取し、キシレンで洗
浄した。このようにして得られた湿潤精製結晶を圧力2
0mmHg、温度80℃の条件下に4時間乾燥したとこ
ろ、2−t−ブチルハイドロキノンの白色結晶68gを
得た。晶析回収率は90%であった。また、得られた精
製結晶の純度は99.5%であり、不純物として、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノン0.2%含んでいた。
を分離した後の母液からメタノールを蒸留により留去し
た。得られた釜残液にキシレン226gを加え、80℃
まで昇温して均一な溶液とし、次いで、この溶液を30
℃まで冷却して、析出した結晶を濾取し、キシレンで洗
浄した。このようにして得られた湿潤精製結晶を圧力2
0mmHg、温度80℃の条件下に4時間乾燥したとこ
ろ、2−t−ブチルハイドロキノンの白色結晶68gを
得た。晶析回収率は90%であった。また、得られた精
製結晶の純度は99.5%であり、不純物として、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノン0.2%含んでいた。
【0063】比較例1 攪拌器、冷却器及びガス吹き込み管を備えた1リットル
容量の三つ口フラスコにハイドロキノン100g(0.9
1モル)、70%リン酸100g及びキシレン250g
を仕込み、フラスコ内を窒素置換した後、攪拌しなが
ら、90℃まで昇温した。次いで、フラスコ内の混合物
にイソブチレン60g(1.07モル)を4時間かけて吹
き込んだ。
容量の三つ口フラスコにハイドロキノン100g(0.9
1モル)、70%リン酸100g及びキシレン250g
を仕込み、フラスコ内を窒素置換した後、攪拌しなが
ら、90℃まで昇温した。次いで、フラスコ内の混合物
にイソブチレン60g(1.07モル)を4時間かけて吹
き込んだ。
【0064】混合物は、反応の進行と共に、スラリー状
からリン酸層と油層の2層からなる均一な2液層となっ
た。この油層の一部を採取し、第二リン酸ナトリウム水
溶液で中和した後、ガスクロマトグラフィーで分析した
ところ、得られた反応混合物は、ハイドロキノン1.8重
量%、2−t−ブチルハイドロキノン74重量%、2,5
−ジ−t−ブチルハイドロキノン21.7重量%、その他
副生物2.5重量%からなる組成を有するものであった。
からリン酸層と油層の2層からなる均一な2液層となっ
た。この油層の一部を採取し、第二リン酸ナトリウム水
溶液で中和した後、ガスクロマトグラフィーで分析した
ところ、得られた反応混合物は、ハイドロキノン1.8重
量%、2−t−ブチルハイドロキノン74重量%、2,5
−ジ−t−ブチルハイドロキノン21.7重量%、その他
副生物2.5重量%からなる組成を有するものであった。
【0065】反応終了後、得られた反応混合物を静置
し、分層させ、下層のリン酸層を抜き出した。次いで、
上層の油層に5%第二リン酸ナトリウム水溶液30gを
添加し、中和した後、分液して、中和水層を抜き出し
た。この油層を90℃まで加温し、70℃まで徐冷し
て、析出した結晶を濾取し、キシレンで洗浄した。この
湿潤結晶を圧力20mmHg、温度80℃の条件下で4
時間乾燥したところ、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキ
ノン結晶24gを得た。この2,5−ジ−t−ブチルハイ
ドロキノン結晶の純度は96%であった。この結晶中に
は、不純物として、2−t−ブチルハイドロキノン3.2
%が含まれていた。
し、分層させ、下層のリン酸層を抜き出した。次いで、
上層の油層に5%第二リン酸ナトリウム水溶液30gを
添加し、中和した後、分液して、中和水層を抜き出し
た。この油層を90℃まで加温し、70℃まで徐冷し
て、析出した結晶を濾取し、キシレンで洗浄した。この
湿潤結晶を圧力20mmHg、温度80℃の条件下で4
時間乾燥したところ、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキ
ノン結晶24gを得た。この2,5−ジ−t−ブチルハイ
ドロキノン結晶の純度は96%であった。この結晶中に
は、不純物として、2−t−ブチルハイドロキノン3.2
%が含まれていた。
【0066】2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを濾
取した後の晶析母液を更に0℃まで冷却し、析出した結
晶を濾取し、これをキシレンで洗浄した。この湿潤結晶
を圧力圧力20mmHg、温度80℃の条件下で乾燥し
たところ、2−t−ブチルハイドロキノン結晶116g
を得た。この2−t−ブチルハイドロキノン結晶の純度
は90.1%であり、不純物として、2,5−ジ−t−ブチ
ルハイドロキノン7.0%とハイドロキノン1.0%を含む
ものであった。
取した後の晶析母液を更に0℃まで冷却し、析出した結
晶を濾取し、これをキシレンで洗浄した。この湿潤結晶
を圧力圧力20mmHg、温度80℃の条件下で乾燥し
たところ、2−t−ブチルハイドロキノン結晶116g
を得た。この2−t−ブチルハイドロキノン結晶の純度
は90.1%であり、不純物として、2,5−ジ−t−ブチ
ルハイドロキノン7.0%とハイドロキノン1.0%を含む
ものであった。
Claims (3)
- 【請求項1】ハイドロキノンを有機溶媒中、酸触媒の存
在下にブチル化反応を行なって、2−t−ブチルハイド
ロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを製
造する方法において、これらの2つの化合物を含む反応
混合物を得、この反応混合物に晶析溶媒としてメタノー
ルと水との混合溶媒を加えて、2,5−ジ−t−ブチルハ
イドロキノンを晶析分離し、次いで、その晶析母液から
メタノールを留去した後、その蒸留残留物に晶析溶媒と
して芳香族炭化水素を加え、2−t−ブチルハイドロキ
ノンを晶析分離することを特徴とする高純度の2−t−
ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロ
キノンとを同時に得る方法。 - 【請求項2】メタノールと水との混合溶媒が10〜60
重量%の範囲のメタノール濃度を有する請求項1記載の
方法。 - 【請求項3】芳香族炭化水素がトルエン、キシレン及び
エチルベンゼンから選ばれる少なくとも1種である請求
項1記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6322087A JPH08176043A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを同時に製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6322087A JPH08176043A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを同時に製造する方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08176043A true JPH08176043A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18139776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6322087A Pending JPH08176043A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 高純度の2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとを同時に製造する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08176043A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110878008A (zh) * | 2018-09-06 | 2020-03-13 | 天津科伦药物研究有限公司 | 高纯度2-叔丁基对苯二酚的制备方法及2-叔丁基对苯二酚的提纯方法 |
| CN115069294A (zh) * | 2022-07-08 | 2022-09-20 | 北京石油化工学院 | 一种负载型催化剂及其在制备特丁基对苯二酚中的应用 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP6322087A patent/JPH08176043A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110878008A (zh) * | 2018-09-06 | 2020-03-13 | 天津科伦药物研究有限公司 | 高纯度2-叔丁基对苯二酚的制备方法及2-叔丁基对苯二酚的提纯方法 |
| CN110878008B (zh) * | 2018-09-06 | 2023-10-13 | 四川科伦药物研究院有限公司 | 高纯度2-叔丁基对苯二酚的制备方法及2-叔丁基对苯二酚的提纯方法 |
| CN115069294A (zh) * | 2022-07-08 | 2022-09-20 | 北京石油化工学院 | 一种负载型催化剂及其在制备特丁基对苯二酚中的应用 |
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