JPH08176924A - 不透明性ナイロン布帛 - Google Patents
不透明性ナイロン布帛Info
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- JPH08176924A JPH08176924A JP6322237A JP32223794A JPH08176924A JP H08176924 A JPH08176924 A JP H08176924A JP 6322237 A JP6322237 A JP 6322237A JP 32223794 A JP32223794 A JP 32223794A JP H08176924 A JPH08176924 A JP H08176924A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 包装紙材,ガスのいずれに対しても黄変防止
性を有し,しかも,優れた不透明性,良好な白度を兼備
し,かつ,耐光性にも優れたナイロン布帛を提供する。 【構成】 芯部に酸化チタンを6〜20重量%含有し,
鞘部に酸化チタンを0.5重量%以下, ベンゾオキサゾー
ル系蛍光増白剤を0.005〜0.2重量%含有し,芯部と
鞘部が実質的に同心円状に配置された芯鞘型ナイロン複
合繊維であって,鞘部にアミノ末端基量10g当量/1
06 g 以下のポリアミドが用いられている糸条より構成
されている不透明性ナイロン布帛。
性を有し,しかも,優れた不透明性,良好な白度を兼備
し,かつ,耐光性にも優れたナイロン布帛を提供する。 【構成】 芯部に酸化チタンを6〜20重量%含有し,
鞘部に酸化チタンを0.5重量%以下, ベンゾオキサゾー
ル系蛍光増白剤を0.005〜0.2重量%含有し,芯部と
鞘部が実質的に同心円状に配置された芯鞘型ナイロン複
合繊維であって,鞘部にアミノ末端基量10g当量/1
06 g 以下のポリアミドが用いられている糸条より構成
されている不透明性ナイロン布帛。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,優れた不透明性と黄変
防止性,良好な白度を兼備し,かつ耐光性に優れたナイ
ロン布帛に関するものである。
防止性,良好な白度を兼備し,かつ耐光性に優れたナイ
ロン布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ナイロン,ポリエステル等の合成繊維
は,用いられているポリマーが本来透明なため,そのポ
リマーのみからなる繊維を用いた衣料用布帛は,下に着
用しているものが透けて見えるという欠点を有してい
る。この透けを防止するため,一般に酸化チタン等の無
機白色微粒子をポリマーに添加して繊維化している。し
かしながら,この方法で得られる布帛は,白色による隠
蔽効果が不十分で,不透明性を満足するものではなかっ
た。
は,用いられているポリマーが本来透明なため,そのポ
リマーのみからなる繊維を用いた衣料用布帛は,下に着
用しているものが透けて見えるという欠点を有してい
る。この透けを防止するため,一般に酸化チタン等の無
機白色微粒子をポリマーに添加して繊維化している。し
かしながら,この方法で得られる布帛は,白色による隠
蔽効果が不十分で,不透明性を満足するものではなかっ
た。
【0003】ポリアミド繊維は,本来,優れた化学的,
機械的性質を有し,衣料用,産業資材用繊維として広く
用いられているが,通常のポリアミド繊維は,特に白度
の要求される用途には,白度が十分でないという問題が
ある。この問題を解決するために,ポリアミド繊維を製
造する際に,蛍光増白剤を添加する方法が提案されてお
り,例えば,特開昭64-20321号公報には, ベンゾオキサ
ゾール系蛍光増白剤,白色無機化合物および分散剤を含
有させた白原着ポリアミド繊維が開示されている。しか
しながら,この方法の場合には,白色無機化合物の添加
量が少ないため白色による隠蔽効果が不十分であり,ま
た,包装紙材により黄変するという欠点を有していた。
機械的性質を有し,衣料用,産業資材用繊維として広く
用いられているが,通常のポリアミド繊維は,特に白度
の要求される用途には,白度が十分でないという問題が
ある。この問題を解決するために,ポリアミド繊維を製
造する際に,蛍光増白剤を添加する方法が提案されてお
り,例えば,特開昭64-20321号公報には, ベンゾオキサ
ゾール系蛍光増白剤,白色無機化合物および分散剤を含
有させた白原着ポリアミド繊維が開示されている。しか
しながら,この方法の場合には,白色無機化合物の添加
量が少ないため白色による隠蔽効果が不十分であり,ま
た,包装紙材により黄変するという欠点を有していた。
【0004】一方,ポリアミド繊維は,アミノ末端基を
有するため酸性染料によって容易に染色できるという長
所を有する反面,光やガスによる黄変や包装紙材による
黄変等を起こし易いという問題点を有している。このポ
リアミド繊維の黄変,特に包装紙材による黄変を防止す
る方法として,ポリアミド繊維を改質する有効な方法は
なく,包装紙材を改質する方法が種々提案されている。
例えば,包装紙材あるいは段ボール製包装容器の内側ラ
イナーに特定の化合物の溶液を塗布または含浸させる方
法が提案されており(特公昭56-48640号, 同60-7759 号
等),この方法によれば, 包装紙材による黄変を防止する
ことはできても, ガスによる黄変を防止することはでき
なかった。
有するため酸性染料によって容易に染色できるという長
所を有する反面,光やガスによる黄変や包装紙材による
黄変等を起こし易いという問題点を有している。このポ
リアミド繊維の黄変,特に包装紙材による黄変を防止す
る方法として,ポリアミド繊維を改質する有効な方法は
なく,包装紙材を改質する方法が種々提案されている。
例えば,包装紙材あるいは段ボール製包装容器の内側ラ
イナーに特定の化合物の溶液を塗布または含浸させる方
法が提案されており(特公昭56-48640号, 同60-7759 号
等),この方法によれば, 包装紙材による黄変を防止する
ことはできても, ガスによる黄変を防止することはでき
なかった。
【0005】ガスによる黄変を防止する方法としては,
繊維のアミノ末端基量を少なくする方法が提案されてお
り,例えば,特開平1-229810号公報には, ポリアミドの
溶融紡糸時に酸または酸無水物を添加, 反応させ, 末端
アミノ基量を10〜30g当量/106gにする方法が開
示されている。この方法によれば,ガスによる黄変を防
止することはできるが, 包装紙材による黄変を防止する
ことはできなかった。
繊維のアミノ末端基量を少なくする方法が提案されてお
り,例えば,特開平1-229810号公報には, ポリアミドの
溶融紡糸時に酸または酸無水物を添加, 反応させ, 末端
アミノ基量を10〜30g当量/106gにする方法が開
示されている。この方法によれば,ガスによる黄変を防
止することはできるが, 包装紙材による黄変を防止する
ことはできなかった。
【0006】黄変が特に問題になるのは,前記のような
特に白度の要求される製品であり,白度が高く,かつ黄
変しないポリアミド繊維は,今日に至っても,未だ開発
されていなかった。
特に白度の要求される製品であり,白度が高く,かつ黄
変しないポリアミド繊維は,今日に至っても,未だ開発
されていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,包装紙材,ガスのいずれ
に対しても黄変防止性を有し,しかも優れた不透明性,
良好な白度を兼備し,かつ耐光性にも優れたナイロン布
帛を得ることを目的とするものである。
現状に鑑みて行われたもので,包装紙材,ガスのいずれ
に対しても黄変防止性を有し,しかも優れた不透明性,
良好な白度を兼備し,かつ耐光性にも優れたナイロン布
帛を得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,「芯部に酸化チタンを6〜20重量%含
有し,鞘部に酸化チタンを0.5重量%以下, ベンゾオキ
サゾール系蛍光増白剤を0.005〜0.2重量%含有し,
芯部と鞘部が実質的に同心円状に配置された芯鞘型ナイ
ロン複合繊維であって,鞘部にアミノ末端基量10g当
量/106g 以下のポリアミドが用いられている糸条よ
り構成されていることを特徴とする不透明性ナイロン布
帛」を要旨とするものである。以下,本発明について詳
細に説明を行う。
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,「芯部に酸化チタンを6〜20重量%含
有し,鞘部に酸化チタンを0.5重量%以下, ベンゾオキ
サゾール系蛍光増白剤を0.005〜0.2重量%含有し,
芯部と鞘部が実質的に同心円状に配置された芯鞘型ナイ
ロン複合繊維であって,鞘部にアミノ末端基量10g当
量/106g 以下のポリアミドが用いられている糸条よ
り構成されていることを特徴とする不透明性ナイロン布
帛」を要旨とするものである。以下,本発明について詳
細に説明を行う。
【0009】本発明で用いる繊維は,繊維の横断面の芯
部と鞘部が同心円状に配置された芯鞘型ナイロン複合繊
維であり,芯部,鞘部の2種のポリマー組成物は,一方
の芯部が不透明性を高めた不透明ポリマー,もう一方の
鞘部が不透明白色ポリマーであり,この2種の不透明ポ
リマー層から構成される。
部と鞘部が同心円状に配置された芯鞘型ナイロン複合繊
維であり,芯部,鞘部の2種のポリマー組成物は,一方
の芯部が不透明性を高めた不透明ポリマー,もう一方の
鞘部が不透明白色ポリマーであり,この2種の不透明ポ
リマー層から構成される。
【0010】まず,本発明で使用する酸化チタンは,従
来より公知のものでよい。また,本発明のナイロン布帛
についても,従来より公知のナイロン6,ナイロン66
等のポリアミドを使用することができる。
来より公知のものでよい。また,本発明のナイロン布帛
についても,従来より公知のナイロン6,ナイロン66
等のポリアミドを使用することができる。
【0011】本発明で用いるナイロン繊維の芯部に添加
する酸化チタンの配合量としては,不透明性を得るため
6〜20重量%の配合量を必要とする。酸化チタン配合
量が6重量%未満では,不透明性の効果が不十分で,不
適当であり,また,20重量%以上では,不透明性は良
好であるが,紡糸時に糸切れ等が発生し,製糸性が困難
になるので,不適当である。好ましくは,8〜15重量
%とするのがよい。芯部には,白度,不透明性向上のた
め,必要に応じて,耐光剤,蛍光増白剤,染料等の物質
を添加してもよい。鞘部の酸化チタンの配合量は,0.5
重量%以下にすることが必要である。配合量が0.5重量
%より多いと,耐摩耗性に問題が生じるので注意する必
要がある。
する酸化チタンの配合量としては,不透明性を得るため
6〜20重量%の配合量を必要とする。酸化チタン配合
量が6重量%未満では,不透明性の効果が不十分で,不
適当であり,また,20重量%以上では,不透明性は良
好であるが,紡糸時に糸切れ等が発生し,製糸性が困難
になるので,不適当である。好ましくは,8〜15重量
%とするのがよい。芯部には,白度,不透明性向上のた
め,必要に応じて,耐光剤,蛍光増白剤,染料等の物質
を添加してもよい。鞘部の酸化チタンの配合量は,0.5
重量%以下にすることが必要である。配合量が0.5重量
%より多いと,耐摩耗性に問題が生じるので注意する必
要がある。
【0012】この鞘部のポリマーとして,アミノ末端基
量が10g当量/106 g 以下のポリアミドを得るため
には,溶融紡糸法によってポリアミドを製造する際に,
トリアリールオキシ−S−トリアジンをポリアミドのア
ミノ末端基量の0.7〜2.5倍モル%添加し,反応せしめ
ることにより,ポリアミドをアミノ末端基量10g当量
/106 g 以下のものに調整することができる。ここで
用いるトリアリールオキシ−S−トリアジンとしては,
特公昭46−5068号公報に記載されている如く,トリフェ
ニル−S−シアヌレート,トリス(p−メチル−フェニ
ル)−S−シアヌレート,トリス(p−t−ブチル−フ
ェニル)−S−シアヌレート等を挙げることができる。
量が10g当量/106 g 以下のポリアミドを得るため
には,溶融紡糸法によってポリアミドを製造する際に,
トリアリールオキシ−S−トリアジンをポリアミドのア
ミノ末端基量の0.7〜2.5倍モル%添加し,反応せしめ
ることにより,ポリアミドをアミノ末端基量10g当量
/106 g 以下のものに調整することができる。ここで
用いるトリアリールオキシ−S−トリアジンとしては,
特公昭46−5068号公報に記載されている如く,トリフェ
ニル−S−シアヌレート,トリス(p−メチル−フェニ
ル)−S−シアヌレート,トリス(p−t−ブチル−フ
ェニル)−S−シアヌレート等を挙げることができる。
【0013】トリアリールオキシ−S−トリアジンの添
加量は,上述の如く,ポリアミドのアミノ末端基量の0.
7〜2.5倍モル%,好ましくは0.9〜2.3倍モル%が適
当であり,この範囲の添加量で製糸性を損なうことな
く,ポリアミドのアミノ末端基量を10g当量/106
g 以下とすることができる。このアミノ末端基量を10
g当量/106 g 以下にしなければ,ポリアミド繊維の
黄変を防止することができない。
加量は,上述の如く,ポリアミドのアミノ末端基量の0.
7〜2.5倍モル%,好ましくは0.9〜2.3倍モル%が適
当であり,この範囲の添加量で製糸性を損なうことな
く,ポリアミドのアミノ末端基量を10g当量/106
g 以下とすることができる。このアミノ末端基量を10
g当量/106 g 以下にしなければ,ポリアミド繊維の
黄変を防止することができない。
【0014】さらに,鞘部にはベンゾオキサゾール系蛍
光増白剤を配合するが,このベンゾオキサゾール系蛍光
増白剤としては,いかなる製品を使用してもよいが,特
にイーストマンコダック社から市販されているイースト
ブライトOB−1(商品名)が好ましく使用される。蛍
光増白剤の添加量は,0.005〜0.2重量%の範囲にあ
ることが必要であり好ましくは0.01〜0.1重量%の範
囲である。蛍光増白剤の添加量が0.005重量%より少
ないと繊維の白度を向上させる効果や不透明性効果が不
十分であり,また,耐光性が不良となるおそれがあるの
で,不適当である。添加量を0.2重量%より多くする
と,白度向上効果が飽和するばかりでなく,繊維が黄変
する傾向を示すので,好ましくない。
光増白剤を配合するが,このベンゾオキサゾール系蛍光
増白剤としては,いかなる製品を使用してもよいが,特
にイーストマンコダック社から市販されているイースト
ブライトOB−1(商品名)が好ましく使用される。蛍
光増白剤の添加量は,0.005〜0.2重量%の範囲にあ
ることが必要であり好ましくは0.01〜0.1重量%の範
囲である。蛍光増白剤の添加量が0.005重量%より少
ないと繊維の白度を向上させる効果や不透明性効果が不
十分であり,また,耐光性が不良となるおそれがあるの
で,不適当である。添加量を0.2重量%より多くする
と,白度向上効果が飽和するばかりでなく,繊維が黄変
する傾向を示すので,好ましくない。
【0015】本発明で用いる芯鞘型複合繊維は,芯部と
鞘部を実質的に同心円状に配置し,芯部の容量比率を6
0〜90%とするのが好ましい。90%を超えると,鞘
部が薄くなりすぎて蛍光増白剤の効果が得られにくくな
るおそれがあるとともに,良好な白度と耐光性が得られ
にくくなるので好ましくない。また,60%より少ない
と,不透明性効果が低下する傾向にあるので好ましくな
い。さらに,好ましい芯部の容量比率は,70〜80%
である。複合の形態は,芯部と鞘部が実質的に同心円状
に配置されている必要がある。ここでいう実質的に同心
円状とは鞘部の厚みの最大値(LA ) と最小値(LB )
の比(LA /LB )が1.5以下であることをいう。
鞘部を実質的に同心円状に配置し,芯部の容量比率を6
0〜90%とするのが好ましい。90%を超えると,鞘
部が薄くなりすぎて蛍光増白剤の効果が得られにくくな
るおそれがあるとともに,良好な白度と耐光性が得られ
にくくなるので好ましくない。また,60%より少ない
と,不透明性効果が低下する傾向にあるので好ましくな
い。さらに,好ましい芯部の容量比率は,70〜80%
である。複合の形態は,芯部と鞘部が実質的に同心円状
に配置されている必要がある。ここでいう実質的に同心
円状とは鞘部の厚みの最大値(LA ) と最小値(LB )
の比(LA /LB )が1.5以下であることをいう。
【0016】上述の芯鞘複合糸を用いて編織物を製編織
する。編物を製編する場合には,編組織は従来公知の任
意の編組織を採用することができる。また,この糸条を
経糸もしくは緯糸のいずれか一方に使用して,または経
糸および緯糸の両方に使用して織物を製織する場合に
は,その織組織も従来公知の任意の織組織を採用するこ
とができる。得られた布帛は,良好な白度を有している
ため,従来公知の方法にて精練,乾燥,熱セットを行
い,染色は不要である。しかし,プリントは行ってもよ
い。
する。編物を製編する場合には,編組織は従来公知の任
意の編組織を採用することができる。また,この糸条を
経糸もしくは緯糸のいずれか一方に使用して,または経
糸および緯糸の両方に使用して織物を製織する場合に
は,その織組織も従来公知の任意の織組織を採用するこ
とができる。得られた布帛は,良好な白度を有している
ため,従来公知の方法にて精練,乾燥,熱セットを行
い,染色は不要である。しかし,プリントは行ってもよ
い。
【0017】
【作用】本発明の不透明性ナイロン布帛のごとく,繊維
の芯部に高濃度の酸化チタンを含有せしめ,鞘部にアミ
ノ末端基量が10g当量/106 g 以下のポリアミドを
配置すると,芯部は白度を維持しつつ,鞘部の少ないア
ミノ末端基量に起因する黄変防止性ポリマーに保護され
るので,繊維自体に黄変を防止する効果が生じるように
なる。しかも,本発明のごとく鞘部に低濃度の酸化チタ
ンとベンゾオキサゾール系蛍光増白剤を少量含有せしめ
ると,低濃度の酸化チタンに起因する鞘部の白度不足を
ベンゾオキサゾール系蛍光増白剤が補い,鞘部に練り込
まれたベンゾオキサゾール系蛍光増白剤によって,良好
な白度,不透明性,耐光性を有し,上述の黄変防止性を
も兼備した不透明性ナイロン布帛を得ることができるよ
うになる。
の芯部に高濃度の酸化チタンを含有せしめ,鞘部にアミ
ノ末端基量が10g当量/106 g 以下のポリアミドを
配置すると,芯部は白度を維持しつつ,鞘部の少ないア
ミノ末端基量に起因する黄変防止性ポリマーに保護され
るので,繊維自体に黄変を防止する効果が生じるように
なる。しかも,本発明のごとく鞘部に低濃度の酸化チタ
ンとベンゾオキサゾール系蛍光増白剤を少量含有せしめ
ると,低濃度の酸化チタンに起因する鞘部の白度不足を
ベンゾオキサゾール系蛍光増白剤が補い,鞘部に練り込
まれたベンゾオキサゾール系蛍光増白剤によって,良好
な白度,不透明性,耐光性を有し,上述の黄変防止性を
も兼備した不透明性ナイロン布帛を得ることができるよ
うになる。
【0018】
【実施例】次に,本発明の布帛の製造方法を実施例によ
ってさらに具体的に説明するが,実施例における布帛の
性能の測定,評価は,下記の方法で行った。 (1)不透明性 白い台紙上に格子状にマジックインク(フェルトペン)
で巾5mmの黒線を引き,その台紙上に乾いた測定布また
は水を100量%含有する濡れた測定布を置き,照度4
00ルックスの明るさの中で,測定布の上部から黒線の
透視性を肉眼で相対的に判定し,次の4段階にて評価し
た。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良
ってさらに具体的に説明するが,実施例における布帛の
性能の測定,評価は,下記の方法で行った。 (1)不透明性 白い台紙上に格子状にマジックインク(フェルトペン)
で巾5mmの黒線を引き,その台紙上に乾いた測定布また
は水を100量%含有する濡れた測定布を置き,照度4
00ルックスの明るさの中で,測定布の上部から黒線の
透視性を肉眼で相対的に判定し,次の4段階にて評価し
た。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良
【0019】(2)耐光性 JIS L−0842に準じて,カーボンアークフェー
ドメーターで測定し,肉眼で相対的に次の4段階にて評
価した。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良 (3)白 度 官能検査により,相対的に次の4段階で評価を行った。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良 (4)耐黄変性 酸化窒素ガスによる黄変 JIS L−0855に準じて,酸化窒素ガス堅牢度を
測定し,肉眼で相対的に次の4段階にて評価した。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良 包装紙材による黄変 試料を6cm×6cmの大きさに裁断し,同じ大きさに切断
した市販の段ボールと重ねてアルミホイルで包み,80
℃で100時間放置した後,官能検査により,相対的に
次の4段階で評価を行った。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良
ドメーターで測定し,肉眼で相対的に次の4段階にて評
価した。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良 (3)白 度 官能検査により,相対的に次の4段階で評価を行った。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良 (4)耐黄変性 酸化窒素ガスによる黄変 JIS L−0855に準じて,酸化窒素ガス堅牢度を
測定し,肉眼で相対的に次の4段階にて評価した。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良 包装紙材による黄変 試料を6cm×6cmの大きさに裁断し,同じ大きさに切断
した市販の段ボールと重ねてアルミホイルで包み,80
℃で100時間放置した後,官能検査により,相対的に
次の4段階で評価を行った。 ◎:極めて良好 ○:良 好 △:やや不良
×:不 良
【0020】実施例1 同心円状の芯鞘複合繊維の芯部用として,ε−カプロラ
クタムに酸化チタンをそれぞれ6重量%,8重量%,1
3重量%,20重量%添加し,通常の方法で重合し,硫
酸相対粘度2.60の不透明ナイロン組成物を得た。次に
鞘部用として,ε−カプロラクタムに酸化チタンを0.4
重量%添加し,さらに,従来から公知の芯鞘複合紡糸装
置を用いて,鞘部ナイロン組成物には紡糸時に,相対粘
度が2.60,末端アミノ基量が62g当量/106gのε
−カプロラクタムに,トリフェニル−S−シアヌレート
を1.5重量%とイーストブライトOB−1(ベンゾオキ
サゾール系蛍光増白剤,イーストマンコダック社製)を
0.1重量%添加して,芯鞘複合糸を溶融紡糸し,通常の
方法で延伸して,芯部75%鞘部25%の同心円状の芯
鞘複合糸70デニール/36フィラメントを得た。
クタムに酸化チタンをそれぞれ6重量%,8重量%,1
3重量%,20重量%添加し,通常の方法で重合し,硫
酸相対粘度2.60の不透明ナイロン組成物を得た。次に
鞘部用として,ε−カプロラクタムに酸化チタンを0.4
重量%添加し,さらに,従来から公知の芯鞘複合紡糸装
置を用いて,鞘部ナイロン組成物には紡糸時に,相対粘
度が2.60,末端アミノ基量が62g当量/106gのε
−カプロラクタムに,トリフェニル−S−シアヌレート
を1.5重量%とイーストブライトOB−1(ベンゾオキ
サゾール系蛍光増白剤,イーストマンコダック社製)を
0.1重量%添加して,芯鞘複合糸を溶融紡糸し,通常の
方法で延伸して,芯部75%鞘部25%の同心円状の芯
鞘複合糸70デニール/36フィラメントを得た。
【0021】この複合糸を用いて,経糸密度103本/
吋,緯糸密度81本/吋の平織物を製織し,続いて,常
法によりリラックス,精練後,ヒートセッターにて17
0℃×30秒間の条件で熱セットし,本発明の布帛を得
た。
吋,緯糸密度81本/吋の平織物を製織し,続いて,常
法によりリラックス,精練後,ヒートセッターにて17
0℃×30秒間の条件で熱セットし,本発明の布帛を得
た。
【0022】本発明との比較のため,本実施例において
芯鞘複合糸の芯部の酸化チタンの量を5重量%とするほ
かは,本実施例と全く同一の方法により比較用の布帛
(比較例1)を得た。また,本発明との比較のため,本
実施例において,芯鞘複合糸の芯部の酸化チタンの量を
8重量%,鞘部の酸化チタンの量を0.4重量%とし,ト
リフェニル−S−シアヌレートの添加を省くほかは,本
実施例と全く同一の方法により比較用の布帛(比較例
2)を得た。
芯鞘複合糸の芯部の酸化チタンの量を5重量%とするほ
かは,本実施例と全く同一の方法により比較用の布帛
(比較例1)を得た。また,本発明との比較のため,本
実施例において,芯鞘複合糸の芯部の酸化チタンの量を
8重量%,鞘部の酸化チタンの量を0.4重量%とし,ト
リフェニル−S−シアヌレートの添加を省くほかは,本
実施例と全く同一の方法により比較用の布帛(比較例
2)を得た。
【0023】本発明および比較用の布帛の性能を測定,
評価し,その結果を合わせて表1に示した。
評価し,その結果を合わせて表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】表1より明らかな如く,本発明の布帛は,
酸化窒素ガス,包装紙材のいずれに対しても優れた耐黄
変性を有しており,不透明性に優れ,白度,耐光性も良
好であることが分かる。また,芯部の酸化チタンの添加
量が5重量%の比較例1では不透明性に欠け,トリフェ
ニル−S−シアヌレートの添加を省いた比較例2では耐
黄変性の効果を有していないことが分かる。
酸化窒素ガス,包装紙材のいずれに対しても優れた耐黄
変性を有しており,不透明性に優れ,白度,耐光性も良
好であることが分かる。また,芯部の酸化チタンの添加
量が5重量%の比較例1では不透明性に欠け,トリフェ
ニル−S−シアヌレートの添加を省いた比較例2では耐
黄変性の効果を有していないことが分かる。
【0026】実施例2 前記実施例1において,芯部の酸化チタンの量を8重量
%とし,鞘部の蛍光増白剤の量をそれぞれ0.005重量
%,0.01重量%,0.1重量%,0.2重量%とするほか
は,実施例1と全く同一の方法により本発明の布帛を得
た。
%とし,鞘部の蛍光増白剤の量をそれぞれ0.005重量
%,0.01重量%,0.1重量%,0.2重量%とするほか
は,実施例1と全く同一の方法により本発明の布帛を得
た。
【0027】本発明との比較のため,本実施例において
用いる複合糸の鞘部の蛍光増白剤の量をそれぞれ0重量
%(比較例3),0.003重量%(比較例4),0.3重
量%(比較例5)とするほかは,本実施例と全く同一の
方法により,比較用の布帛を得た。
用いる複合糸の鞘部の蛍光増白剤の量をそれぞれ0重量
%(比較例3),0.003重量%(比較例4),0.3重
量%(比較例5)とするほかは,本実施例と全く同一の
方法により,比較用の布帛を得た。
【0028】本発明および比較用の布帛の性能を測定,
評価し,その結果を合わせて表2に示した。
評価し,その結果を合わせて表2に示した。
【0029】
【表2】
【0030】表2より明らかなごとく,本発明の布帛
は,酸化窒素ガス,包装紙材のいずれに対しても優れた
耐黄変性を有しており,不透明性に優れ,白度,耐光性
も良好であることが分かる。また,蛍光増白剤の添加量
が0.003重量%(比較例4)まで少なくなると,白度
および耐光性に劣り,蛍光増白剤を用いなければ,不透
明性に欠けることが分かる。
は,酸化窒素ガス,包装紙材のいずれに対しても優れた
耐黄変性を有しており,不透明性に優れ,白度,耐光性
も良好であることが分かる。また,蛍光増白剤の添加量
が0.003重量%(比較例4)まで少なくなると,白度
および耐光性に劣り,蛍光増白剤を用いなければ,不透
明性に欠けることが分かる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば,包装紙材,ガスのいず
れに対しても黄変防止性を有し,しかも優れた不透明
性,良好な白度を兼備し,かつ耐光性にも優れたナイロ
ン布帛を得ることができる。このような特性を有する本
発明の布帛は,特に水着,テニスウェアー等のスポーツ
衣料および各種衣料用途に適した素材となる。
れに対しても黄変防止性を有し,しかも優れた不透明
性,良好な白度を兼備し,かつ耐光性にも優れたナイロ
ン布帛を得ることができる。このような特性を有する本
発明の布帛は,特に水着,テニスウェアー等のスポーツ
衣料および各種衣料用途に適した素材となる。
Claims (1)
- 【請求項1】 芯部に酸化チタンを6〜20重量%含有
し,鞘部に酸化チタンを0.5重量%以下, ベンゾオキサ
ゾール系蛍光増白剤を0.005〜0.2重量%含有し,芯
部と鞘部が実質的に同心円状に配置された芯鞘型ナイロ
ン複合繊維であって,鞘部にアミノ末端基量10g当量
/106g 以下のポリアミドが用いられている糸条より
構成されていることを特徴とする不透明性ナイロン布
帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6322237A JPH08176924A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 不透明性ナイロン布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6322237A JPH08176924A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 不透明性ナイロン布帛 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08176924A true JPH08176924A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18141459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6322237A Pending JPH08176924A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 不透明性ナイロン布帛 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08176924A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2939152A1 (fr) * | 2008-12-01 | 2010-06-04 | Porcher Ind | Fil composite photoluminescent, procede d'obtention et structure textile obtenue |
| KR101475649B1 (ko) * | 2014-01-03 | 2014-12-22 | 한국섬유개발연구원 | 자외선차단성이 우수한 쉬쓰/코어형 나일론 6 복합필라멘트의 제조방법 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP6322237A patent/JPH08176924A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2939152A1 (fr) * | 2008-12-01 | 2010-06-04 | Porcher Ind | Fil composite photoluminescent, procede d'obtention et structure textile obtenue |
| WO2010063945A1 (fr) | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Porcher Industries | Fil composite photoluminescent, procede d'obtention et structure textile obtenue |
| KR101475649B1 (ko) * | 2014-01-03 | 2014-12-22 | 한국섬유개발연구원 | 자외선차단성이 우수한 쉬쓰/코어형 나일론 6 복합필라멘트의 제조방법 |
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