JPH08185694A - 強誘電体メモリ装置およびその動作制御方法 - Google Patents

強誘電体メモリ装置およびその動作制御方法

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JPH08185694A
JPH08185694A JP7000064A JP6495A JPH08185694A JP H08185694 A JPH08185694 A JP H08185694A JP 7000064 A JP7000064 A JP 7000064A JP 6495 A JP6495 A JP 6495A JP H08185694 A JPH08185694 A JP H08185694A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強誘電体を用いた不揮発性メモリ装置におい
て従来問題となっていた、メモリセルからデータ読み出
す際の、強誘電体の分極反転電荷以外のノイズ電荷によ
って、強誘電体キャパシタ両電極間に十分な電圧がかか
らなくなる問題を解決する。 【構成】 メモリセル101からデータを読み出す際
に、データ信号線12,/12の電圧変動を抑制し、強
誘電体キャパシタ104の両電極間に確実に抗電圧以上
の電圧をかける手段として、データ線の寄生容量値を一
時的に最適値に設定することができる手段を具備するこ
とにより、強誘電体メモリ装置を安定に動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電体を用いたメモ
リ装置およびその動作制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ジルコンチタン酸鉛(PZT)な
どのヒステリシス特性を有する強誘電体材料をメモリセ
ルに用い、電源を切断しても記憶を保持する機能を持つ
不揮発性メモリが実現されている。このようなメモリ装
置の例をして、特開昭63−201998号公報、19
88年2月の固体素子回路国際会議(Internat
ional Solid−State Circuit
s Conference,ISSCC)予稿集130
ページから131ページ、1994年2月の固体素子回
路国際会議予稿集268ページから269ページに報告
されているものなどがある。
【0003】これらの報告をもとに、従来の不揮発性強
誘電体メモリ装置の回路構成およびその動作について説
明する。
【0004】図20に、特開昭63−201998号公
報に記載されている、2つのトランジスタおよび2つの
キャパシタから1つのメモリセルを構成する型(以下、
2T/2C型と呼ぶことにする)の、強誘電体メモリセ
ルの回路を示す。図20において、11はメモリセルの
選択信号線(以下、単に選択信号線と呼ぶ)、13はプ
レート線、12,/12はデータ信号線、101はメモ
リセル、102,103はメモリセルのスイッチングト
ランジスタ、104,105は強誘電体キャパシタであ
る。
【0005】このような2T/2C型メモリセルにおい
ては、強誘電体キャパシタ104と105に、つねに反
対向きの分極方向を持つようにデータが書き込まれる。
この反対向きの分極を持つキャパシタからの電荷を、そ
れぞれデータ信号線12,/12上に読み出すことによ
り、データ信号線対に差電圧を生じさせ、それを差動型
増幅回路であるセンスアンプで増幅する。
【0006】図21には、強誘電体キャパシタ104,
105のヒステリシス特性モデルを示す。強誘電体キャ
パシタの両電極間の電圧Vに対する、自発分極電荷Qの
関係を示している。特に電圧0のときの分極電荷を、残
留分極電荷Qrと呼ぶ。例えば強誘電体キャパシタ10
4,105の分極が、それぞれA,Bの状態にあるとき
をデータ“1”、逆の場合をデータ“0”に、というよ
うに対応させる。このとき、強誘電体キャパシタの両電
極間にVeの電圧をかけると、データ“1”の場合、キ
ャパシタ104からはQ1 の電荷が、キャパシタ105
からはQ0 の電荷が、それぞれ対応するデータ信号線1
2,/12上に出力され、この電荷が上に述べたような
データ信号線対の差電圧を生じさせるのである。なお、
電荷Qrと電荷Q0 ,Q1 との間には、理想的に、 2×Qr=|Q1 −Q0 | …(1) の関係がある。
【0007】このような、強誘電体キャパシタを用いた
メモリ装置では、強誘電体キャパシタの両電極間にかか
る外部電圧が0になっても、強誘電体の内部に生じてい
る自発分極が、データを保持しているため、電源が切断
されても記憶を保つ、いわゆる不揮発性記憶動作が実現
される。
【0008】図22に、図20の型のメモリセルを用い
た強誘電体メモリ装置の、メモリセルアレイの部分回路
例を示す。図22において、11a〜cは選択信号線、
12a,b,/12a,bはデータ信号線、13a〜c
はプレート線、14はデータ信号線プリチャージ制御信
号線、15はデータ信号線プリチャージ電源線、16は
センスアンプ制御信号線である。101a〜fはメモリ
セル、102a,103aはメモリセルのスイッチング
トランジスタ、104a,105aは強誘電体キャパシ
タ、106a,bはデータ信号線プリチャージ回路、1
07a,bはセンスアンプである。
【0009】図23に、図22のメモリ装置の動作タイ
ミングチャート例を示す。以下、図22と図23を参照
しつつ、メモリセル101aに注目した場合の、強誘電
体メモリ装置の読み出し動作および書き込み動作につい
て説明する。なお、図23以下、本明細書記載の動作タ
イミングチャートにおいて、特にことわりのない限り、
ハイレベル“H”に相当するレベルは、メモリ装置外部
から供給される電源電圧、またはメモリ装置内部に設け
た電圧発生回路で発生される電圧のいずれかであり、ロ
ウレベル“L”に相当するレベルは接地電圧であるとす
る。これらの電圧の値は、場合に応じて、5Vや3Vな
ど、いろいろな値をとりうる。また、参考として、デー
タ“1”を読み出す場合の、図23の(1)〜(6)各
期間終了時点での、強誘電体キャパシタ104a,10
5aの分極状態を、タイミングチャートの下に示す。
【0010】図23中、(1)〜(3)の期間は、メモ
リセルからデータを読み出す動作である。まず、期間
(1)で、データ信号線プリチャージ制御信号14をロ
ウレベルにすることにより、データ信号線プリチャージ
状態を解除する。ここでは、データ信号線プリチャージ
レベルは接地電圧としている。次に、期間(2)におい
て、選択信号線11aとプレート線13aをそれぞれハ
イレベルに上げ、メモリセル101aからデータ信号線
12a,/12a上にデータを出力する。このとき出力
されるデータ信号は、強誘電体キャパシタ内部の分極状
態に応じて決まり、図23では先に述べたように、デー
タ“1”が読み出されている様子を示している。その
後、期間(3)において、センスアンプ制御信号線16
を活性化し、データ信号線対12aと/12aとの間の
差電圧をセンス増幅する。
【0011】続く期間(4)〜(6)は、読み出したデ
ータをメモリセルに再度書き戻す動作である。期間
(2)の時点で、読み出されたメモリセルのデータは破
壊されているので、このように再書き込み動作が必要と
なる。なお、メモリ装置外部から入力されるデータをメ
モリセルに書き込む場合には、(3)の期間に、データ
信号線対12a,/12a上に、所望のデータに対応す
る電圧を設定してから、次の期間(4)以降の動作を行
う。
【0012】期間(4)において、プレート線13aを
ロウレベルにする。次の期間(5)において、センスア
ンプ制御信号線16をロウレベルとすることによりセン
スアンプを非活性とし、さらにプリチャージ制御信号線
14をハイレベルとして、データ信号線レベルを接地電
圧とする。こうすることにより、メモリキャパシタの分
極を、データ読み出し前の(1)の状態に戻すことがで
きる。最後に期間(6)において、選択信号線11aを
ロウレベルに下げ、メモリセルトランジスタを非導通に
して、メモリセルへのアクセス動作を完了する。
【0013】データ“0”がメモリセル101aに記憶
されている場合には、キャパシタ104aと105aの
分極状態が、図23の場合と逆になる。
【0014】ここで、上記の回路動作と、強誘電体キャ
パシタの特性との関係について説明する。例えば、図2
3の(2)の期間で、選択信号線11aをハイレベルと
してスイッチングトランジスタ102a,103aを導
通させ、プレート線13aをハイレベルに立ち上げた状
態は、図21において、強誘電体キャパシタに−Veの
電圧をかけた状態に相当する(プレート線からデータ信
号線への方向を電圧の正の向きとしている)。このと
き、Q1 またはQ0 の電荷がデータ信号線12a上に出
力される。ところで、このままの状態では、“1”,
“0”いずれが記憶されていた場合でも、強誘電体キャ
パシタの分極状態は、図21に示すh点にあって、
“1”または“0”の区別ができない。そこで、読み出
された“1”,“0”データに応じて、強誘電体キャパ
シタに+Ve,0の電圧をかけて、データを書き戻す動
作が必要である。これが、図23の(4)〜(5)の動
作に相当する。
【0015】このように、強誘電体メモリセルを用い
て、不揮発性記憶動作を実現するためには、強誘電体キ
ャパシタの両電極間に、正負両方向の電圧をかける必要
があることに注意する。
【0016】さらにメモリ記憶容量の高密度化をねら
い、1つのトランジスタと1つの強誘電体キャパシタで
メモリセルを構成するもの(以下、1T/1C型と呼
ぶ)もあり、このような強誘電体メモリ装置の例として
は、1994年2月の固体素子回路国際会議予稿集26
8ページから269ページに報告されているものがあ
る。
【0017】図24に1T/1C型の強誘電体メモリセ
ル回路を示す。11は選択信号線、12はデータ信号
線、13はプレート線、101は強誘電体メモリセル、
102はメモリセルスイッチングトランジスタ、104
は強誘電体キャパシタである。以後、すでに説明した図
面で用いられた回路要素に対応するものは、同じ記号を
用いて説明を省略する。
【0018】図25には、図24の強誘電体キャパシタ
104のヒステリシス特性モデルを示す。1T/1C型
メモリセルでは、2T/2C型メモリセルと異なり、強
誘電体の2つの安定状態“A”/“B”を、それぞれデ
ータ“1”/“0”に対応させる。
【0019】図24に示す1T/1C型のメモリセルを
用いたメモリセルアレイの部分回路例を図26に示す。
この場合は、メモリセルからの信号電圧は、例えばメモ
リセル101aが選択された場合には、データ信号線1
2a上のみに現れる。このように、1T/1C型メモリ
セルを用いるときには、2T/2C型の場合と異なり、
センス増幅動作を行う際のリファレンスレベルを、特別
に手段を設けて、対となるデータ信号線/12a上に発
生させる必要がある。図26では、そのリファレンスレ
ベルを発生する回路108a〜dと、その制御信号線1
7a〜bが付加されている。リファレンスレベルの具体
的な発生方法は、例えば、前述の文献、1994年2月
の固体素子回路国際会議予原稿集268ページ記載のも
のがある。リファレンスレベル発生方法の要点は、メモ
リセルから“1”に対応する信号を読み出したときのデ
ータ信号線電圧と、“0”に対応する信号を読み出した
ときのデータ信号線電圧との中間の電圧を発生すること
にある。
【0020】図27に、図26の回路においてメモリセ
ル101aに注目したときの動作タイミングチャート例
を示す。また、データ“1”を読み出す場合の、図27
における(1)〜(6)の各期間終了時点での、強誘電
体キャパシタ104aの分極状態を、タイミングチャー
トの下に示す。
【0021】データ信号線12aに信号を読み出す場
合、対となるデータ信号線/12a上にリファレンスレ
ベルを発生させるため、リファレンスレベル発生回路1
08bの制御動作が加わり、回路108bから発生され
るリファレンスレベルが、データ信号線/12a上に読
み出されている。この点を除くと、動作は図23に示し
た2T/2C型メモリセルの動作と同様である。
【0022】また、スタティックランダムアクセスメモ
リ(SRAM)に用いられる型のフリップフロップと強
誘電体キャパシタとを組み合わせて、不揮発性メモリ装
置を実現する例(以下、SRAM+強誘電体メモリセル
と呼ぶ)が、1988年2月の固体素子回路国際会議予
稿集130ページから131ページに報告されている。
【0023】図28にSRAM+強誘電体型の強誘電体
メモリセル回路を示す。図において、18はSRAM部
に対する選択信号線、19,/19はSRAM部に対す
るデータ信号線、20,21はフリップフロップ電源線
である。また、109はフリップフロップ、110,1
11はフリップフロップを構成するNチャネル型トラン
ジスタ、112,113はフリップフロップを構成する
Pチャネル型トランジスタ、114,115はメモリセ
ル選択トランジスタである。
【0024】この型のメモリセルを用いたメモリ装置
は、主に、電源を立ち上げた後に、強誘電体キャパシタ
からフリップフロップにデータを転送し、通電中はSR
AMとして使用する。電源を立ち下げる時に、SRAM
から強誘電体キャパシタにデータを転送することによ
り、電源を切断した後にも記憶を保持できる機能を持
つ。
【0025】この例において、図28中の各要素を、図
20あるいは図24などと対応づけるとすると、図28
のSRAM+強誘電体型のメモリ装置としてのメモリセ
ル選択信号線およびデータ信号線は、それぞれ18,1
9,/19であるが、強誘電体メモリとしての動作上に
おけるメモリセル選択信号線およびデータ信号線は、そ
れぞれ図中に示す11,12,/12となり、また、強
誘電体キャパシタからデータ信号線へのデータやりとり
を行うトランスファゲートは102,103となる。す
なわち、図28では、強誘電体メモリ装置としての動作
に基づいて、図中の各構成要素の番号を、図20や図2
4などと対応づけていることに注意する。
【0026】図29に、強誘電体キャパシタ104,1
05へのデータ書き込み時、および、キャパシタ10
4,105からフリップフロップ109へのデータ読み
出し時の動作タイミングチャート例を示す。キャパシタ
104,105の分極状態と、データ“0”,“1”の
対応関係は、図21と同様であるとする。このとき、デ
ータ“1”の書き込みおよび読み出しの場合の、(1)
〜(10)の各期間終了時点での、強誘電体キャパシタ
104,105の分極状態を、タイミングチャートの下
に示す。
【0027】まず、フリップフロップ109から強誘電
体キャパシタ104,105へのデータ書き込みは、フ
リップフロップ109がデータを保持している状態(図
ではデータ信号線12が“H”、データ信号線/12が
“L”としている)である(1)の期間に、選択信号線
11をハイレベルとする。次に(2)〜(3)の期間
で、プレート線13をロウレベルからハイレベルへ、ま
たハイレベルからロウレベルへと駆動する。その後、
(4)の期間にフリップフロップ電源線21をロウレベ
ルにおとすことで、フリップフロップ109の電源を切
断し、最後に期間(5)で選択信号線11をロウレベル
にする。こうして、キャパシタ104,105へ、フリ
ップフロップ109に記憶されていたデータに対応する
分極状態が設定され、以後、メモリ装置の電源を切断し
ても、記憶を保持できる。
【0028】キャパシタ104,105からフリップフ
ロップ109へのデータ読み出しは、まず、期間(6)
で、選択信号線11をハイレベルとし、次いで期間
(7)でプレート線13をロウレベルからハイレベルへ
と駆動することにより、キャパシタ104,105の両
電極間に電圧をかけて分極状態に対応する電荷をデータ
信号線12,/12上に読み出す。その後、期間(8)
で、フリップフロップ電源線21をハイレベルに立ち上
げてフリップフロップ109を活性化し、期間(7)で
読み出した信号電圧を増幅する。次に期間(9)でプレ
ート線13をロウレベルに戻し、さらに期間(10)で
選択信号線11をロウレベルに戻して、データ読み出し
動作を完了する。この後、通常のSRAMとしてメモリ
動作を行うことが可能である。
【0029】図29において、(1)の期間終了時点で
は、キャパシタ105の分極状態は不定であるが、期間
(5)が終了した最終時点では分極状態が決定している
ので、差し支えない。また、(10)の期間終了時点
で、キャパシタ104の両電極間には電圧がかかってお
り、分極状態は、電圧0に対応する点にはないが、これ
も、次にデータを書き込む時点で分極状態が決定される
ので問題はない。データ“0”がフリップフロップ10
9に記憶されている場合には、キャパシタ104と10
5の分極状態が、図29の場合と逆になる。
【0030】また、本例において、図28のPチャネル
型トランジスタ112,113のかわりに、抵抗などの
受動素子を用いることもできる。
【0031】以上の例においては、全てプレート線13
をロウレベルからハイレベルへと駆動することによっ
て、強誘電体キャパシタの両電極間に正負両方向の電圧
をかけ、データを読み出す方式をとっている。一方で、
プレート線をある中間電圧に設定することで強誘電体キ
ャパシタの両電極間に正負両方向の電圧をかけ、データ
を読み出す方式をとることもできる。図30にそのよう
なメモリ装置のメモリセルアレイ部分回路例を示す。図
30において、116a,bはデータ信号線プリチャー
ジ・バランス制御回路、22はデータ信号線バランス制
御信号線、その他は図26と同様である。
【0032】図31は、図30の動作タイミングチャー
ト例である。プレート線13がハイレベル電圧とロウレ
ベル電圧との中間の電圧に固定されていることに注意す
る。図30と図31を参照しつつ、メモリセル101a
に注目した場合の、読み出し動作および書き込み動作に
ついて説明する。参考として、(1)〜(7)の各期間
終了時点での、強誘電体キャパシタ104aの分極状態
も動作タイミングチャートの下に示しておく。
【0033】まず、期間(1)で、データ信号線プリチ
ャージ制御信号14をロウレベルにすることにより、デ
ータ信号線プリチャージ状態を解除する。ここでも、デ
ータ信号線プリチャージレベルは接地電圧としている。
次に、期間(2)において、選択信号線11aをハイレ
ベルに上げ、メモリセル101aからデータ信号線12
a上にデータを出力する。ここで、図25の動作と異な
るところは、プレート線13を駆動しないことである。
データ信号線プリチャージレベルが接地電圧、プレート
線が中間電圧(Vmとする)であるため、期間(2)で
メモリセルトランジスタ102aが導通状態となったと
きに、強誘電体キャパシタ104aの両電極間には、プ
レート線からデータ信号線への方向を電圧の正の向きと
して、ほぼ−Vmの電圧がかかる。すると、強誘電体キ
ャパシタ104aから分極の状態に応じた信号電圧が、
データ信号線12a上に読み出される。同時に、対とな
るデータ信号線/12a上には、回路108bによって
リファレンスレベルを発生させる。続く期間(3)にお
いて、センスアンプ制御信号線16を活性化し、データ
信号線対12aと/12aとの間の差電圧をセンス増幅
する。
【0034】メモリ装置外部から入力したデータをメモ
リセルに書き込む場合には、期間(4)において、所望
のデータに対応する電圧をデータ信号線対12a,/1
2aに設定しておく。
【0035】期間(5)において、センスアンプ制御信
号線16をロウレベルとすることによりセンスアンプを
非活性とし、さらにデータ信号線バランス制御信号線2
2をハイレベルとして、データ信号線レベルをプレート
線と同じ中間電圧Vmとする。こうすることにより、メ
モリセルキャパシタの分極を、データ読み出し前(1)
の状態に戻すことができる。
【0036】期間(6)で選択信号線11aをロウレベ
ルに下げ、メモリセルトランジスタを非導通とした後、
期間(7)でデータ信号線対12a,/12aを接地電
圧にプリチャージした状態にして、メモリセルへのアク
セス動作の1サイクルを完了する。
【0037】強誘電体キャパシタから読み出される信号
電圧は、強誘電体キャパシタの両電極間にかけられる電
圧値に依存し、一般に、両電極間にかけられる電圧値が
大きいほど信号電圧も大きい。上に述べた例のような強
誘電体メモリ装置の動作では、強誘電体キャパシタの両
電極間にかけられる電圧は、プレート線設定電圧とデー
タ信号線の電圧振幅とに関係する。したがって、プレー
ト線設定電圧およびデータ信号線の電圧振幅は、強誘電
体から読み出される信号電圧を、センスアンプが正常に
データをセンス増幅できる値であるならば、どのように
設定してもよい。例えば、プレート線の設定電圧を、電
源電圧の1/2に、データ信号線の振幅を接地電圧と電
源電圧の間とする方法がある。電源電圧は、メモリ装置
外部から供給されるものでもよいし、メモリ装置内部の
電圧発生回路で発生された電圧でもよい。
【0038】図32に、データ信号線プリチャージ・バ
ランス制御回路116a,bの具体的回路を示す。デー
タ信号線プリチャージ用トランジスタ117,118は
図22や図26と同様であり、それに加えて、データ信
号線バランス用トランジスタ119が設けられている。
データ信号線対12,/12がそれぞれ電源電圧と接地
電圧とになっている状態から、トランジスタ119を導
通させると、データ信号線対12,/12はほぼ等しい
寄生容量値を持つため、データ信号線電圧は電源電圧の
1/2となる。プレート線設定電圧が電源電圧の1/2
の場合には、このような回路が有効である。
【0039】図30,図31では、1T/1C型のメモ
リセルを用いて説明したが、プレート線を駆動せずに動
作させる強誘電体メモリ装置は、メモリセルの型によら
ない。
【0040】図22の2T/2C型や、図28のSRA
M+強誘電体型でも、各々対応する信号線を図31と同
様に駆動制御することで、同様の動作が可能である。
【0041】上記の図23,図27,図29,図31の
例では、データ信号線のプリチャージレベルを接地電圧
としたが、この電圧は、選択信号線11aをハイレベル
としたときに、強誘電体キャパシタの両電極間にゼロで
ない電圧がかかるような値であればよく、接地電圧に限
ることはない。
【0042】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
強誘電体メモリ装置では、メモリセルからデータを読み
出す場合に、次に記すような事情により、強誘電体キャ
パシタの両電極間に十分な電圧がかからないという問題
点があった。
【0043】図23,図27,図29で説明したよう
な、プレート線を駆動して動作させる型(以下、プレー
ト駆動型とよぶ)の強誘電体メモリ装置において、メモ
リセルからデータを読み出す時には、ビット線がフロー
テイングである。したがって、プレート線をロウレベル
からハイレベルへと駆動した際に、メモリセルの強誘電
体キャパシタを介したカップリングによってデータ信号
線電圧が変動し、強誘電体キャパシタの両電極間に抗電
界ECに強誘電体の膜厚を乗じて電圧に換算した抗電圧
VC以上の電圧がかからなくなってしまい、強誘電体の
分極反転が起こらなくなってしまう場合が起こりうる。
【0044】このことを図33を用いてさらに詳しく説
明する。
【0045】データ信号線の寄生容量値をCD、強誘電
体キャパシタの常誘電体成分の容量値をCSとする。
【0046】選択信号線11を、メモリセルスイッチン
グトランジスタ102が非導通、すなわちメモリセル1
01が非選択となっている状態から、トランジスタ10
2が導通する電圧VBOOTを選択信号線11に与えた
状態とする。そして、プレート線13を初期状態の電圧
VPL0から、最終状態の電圧VPLに駆動したとき、
データ信号線12の初期電圧をVDL0、最終電圧をV
DL、トランジスタ102と強誘電体キャパシタ104
とが接続されている節点23の初期電圧をVS0、最終
電圧はトランジスタ102が導通しているためVDLと
なる、とすると、初期状態の図33の系の全電荷Qi
は、 Qi=CS×(VS0−VPL0)+CD×VDL0 …(2) 最終状態の系の全電荷Qfは、 Qf=CS×(VDL−VPL)+CD×VDL …(3) Qi=Qfでなければならないという条件から、最終状
態における、強誘電体キャパシタの両電極間にかかる電
圧の絶対値|VPL−VDL|を求めると、
【0047】
【数5】
【0048】となる。一方、この|VPL−VDL|
は、強誘電体キャパシタの抗電圧より大きくなければな
らないから、 |VPL−VDL|≧VC …(5) ここで、データ信号線を接地電圧GNDプリチャージ、
すなわちVDL0=0、また、VS0,VPL0いずれ
もGNDであったとすると、(4),(5)式は次のよ
うになる。
【0049】
【数6】
【0050】仮に、VC=1.5V、VPL=3.3V
とすると、(6)式は CD ≧ 0.833…×CS …(7) となる。
【0051】(7)式は、データ信号線の寄生容量値C
Dに下限があり、CDがその下限値以上でないと、強誘
電体キャパシタの両電極間にVC以上の電圧がかからな
いことを示している。このように、プレート線を駆動す
ることによって、強誘電体キャパシタを介したカップリ
ングによってデータ信号線の電圧が変動するため、一般
的に、(4),(5)式に示す条件を満たさないと、メ
モリセルから十分な読み出し信号電圧が得られない。
【0052】一方、図31で説明したような、プレート
線を駆動せずに動作させる型(以下、プレート非駆動型
とよぶ)の強誘電体メモリ装置においても、メカニズム
は上記のプレート駆動型と異なるが、その場合と同様の
問題が生じる。
【0053】プレート非駆動型の強誘電体メモリ装置に
おいては、メモリセルにアクセスしていない状態では、
記憶データを破壊しないために、強誘電体キャパシタの
両電極間にかかる電圧をゼロにしておく必要がある。す
なわち、プレート線を中間電圧に設定してあると、強誘
電体キャパシタの対極の節点、つまりメモリセルスイッ
チングトランジスタと強誘電体キャパシタとを接続した
節点も同じ中間電圧になっている。この状態から、メモ
リセルよりデータを読み出すために、選択信号線をハイ
レベルに上げると、まず、データ信号線上に、強誘電体
キャパシタとメモリセルのスイッチングトランジスタと
の接続節点に蓄えられている電荷が、データ信号線上に
出力されるために、データ信号線電圧がそのプリチャー
ジレベルから変動する。このため、強誘電体キャパシタ
の両電極間に抗電圧VC以上の電圧がかからなくなって
しまい、強誘電体の分極反転が起こらなくなってしまう
場合が起こりうる。
【0054】図33と同様に、図34を用いてこの問題
について詳しく説明する。図34が図33と異なる点
は、プレート線13の電圧が一定値VPLCであること
である。
【0055】ここで、選択信号線11を、メモリセルス
イッチングトランジスタ102が非導通、すなわちメモ
リセル101が非選択となっている初期状態から、トラ
ンジスタ102が導通する電圧VBOOTを選択信号線
11に与えた最終状態へ移る場合について考える。プレ
ート線の電圧VPLCを除き、図33と同様の記号を用
いると、初期状態の図34の系の全電荷Qiは、 Qi=CS×(VS0−VPLC)+CD×VDL0 …(8) 最終状態の系の全電荷Qfは、 Qf=CS×(VDL−VPLC)+CD×VDL …(9) Qi=Qfでなければならないという条件から、最終状
態における、強誘電体キャパシタの両電極間にかかる電
圧の絶対値|VPLC−VDL|を求めると、
【0056】
【数7】
【0057】となる。プレート駆動型の場合と同様、こ
の|VPLC−VDL|は、強誘電体キャパシタの抗電
圧より大きくなければならないから、 |VPLC−VDL|≧VC …(11) ここでまた、データ信号線を接地電圧GNDプリチャー
ジ、すなわちVDL0=0、また、VS0,VPLCい
ずれも電源電圧VCCの1/2であったとすると、(1
0),(11)式は次のようになる。
【0058】
【数8】
【0059】仮に、VC=1.5V、VCC=3.3V
とすると、(12)式は CD ≧ 10×CS …(13) となる。
【0060】(13)式も(7)式と同様、データ信号
線の寄生容量値CDに下限値があることを示している。
このように、プレート線非駆動型の強誘電体メモリ装置
においても、一般的に(10),(11)式に示す条件
を満たさないと、メモリセルから十分な読み出し信号電
圧が得られないことがわかる。
【0061】以上のことは、データ信号線の寄生容量値
CDの下限値についての議論であった。ところで、メモ
リセルから読み出される信号電荷をデータ信号線上に出
力して信号電圧とする読み出し方式の場合には、まず、
2T/2C型メモリセルを用いた場合、信号電圧VSI
Gは、図21における電荷Q0 およびQ1 、または電荷
Qrを用いて、
【0062】
【数9】
【0063】となる。ここで、関係式(1)を用いてい
る。
【0064】また、1T/1C型メモリセルを用い、リ
ファレンスレベル発生回路によってリファレンスレベル
を発生する読み出し方式の場合には、図25における電
荷Q0 およびQ1 、または電荷Qrを用い、かつここで
も(1)式を使って、
【0065】
【数10】
【0066】となる。このときの因子1/2は、リファ
レンスレベルが、データ“0”読み出し時のデータ信号
線の電圧と、データ“1”読み出し時のデータ信号線の
電圧の、ちょうど中間の電圧に設定された場合を意味し
ている。リファレンスレベル発生回路の方式により、前
記リファレンスレベルがその中間の値からずれるときに
は、因子1/2でなく、0より大きく1より小さい、あ
る値になる。
【0067】(14)または(15)のVSIGは、セ
ンスアンプが正常にデータ増幅できる最小電圧値VSE
を上回らなければならないから、 VSIG ≧ VSE …(16) すなわち、(16)式は、寄生容量値CDがある程度以
上になると、VSIGが小さくなりすぎ、センスアンプ
が正常にデータを増幅可能な最小電圧値を下回ってしま
い、動作不可能になることを意味している。このことか
ら、寄生容量値CDには上限値もあることがわかる。
【0068】ここまで述べてきたことから、一般に、強
誘電体メモリ装置においては、寄生容量値CDと容量値
CSとの関係について、図35に示すような関係があ
る。図35で、一点鎖線がプレート駆動型強誘電体メモ
リ装置における寄生容量値CDの下限値を、点線がプレ
ート非駆動型強誘電体メモリ装置における寄生容量値C
Dの下限値を、それぞれ示し、また、実線は、センスア
ンプが正常にデータ増幅可能となる読み出し信号電圧を
メモリセルから得るために必要な寄生容量値CD上限値
を示している。ハッチングのかかった部分が、プレート
駆動型および非駆動型それぞれの動作モードにおける、
動作可能範囲となる。
【0069】以上述べたように、強誘電体メモリ装置に
おいては、メモリセルからデータを読み出す際に、その
動作方式によってメカニズムの違いはあるにせよ、デー
タ信号線の電圧変動が起こるために、ある条件のもとで
は、強誘電体キャパシタの両電極間に、分極が反転する
電圧である抗電圧がかからず、正常なデータ読み出し動
作が行われないという問題点があった。
【0070】本発明の目的は、上記問題点を解決し、安
定した動作が可能な強誘電体メモリ装置およびその動作
制御方法を提供することにある。
【0071】
【課題を解決するための手段】本発明の強誘電体メモリ
装置は、強誘電体材料を用いた強誘電体キャパシタ、デ
ータの入出力を行うデータ信号線、アドレス信号に対応
して選択される選択信号線、前記強誘電体キャパシタと
前記データ信号線との間に設けられ、かつ前記選択信号
線により選択制御されるスイッチ手段とからなり、前記
強誘電体キャパシタの分極状態を記憶データに対応さ
せ、前記強誘電体キャパシタの両電極間にゼロでない第
1の電圧をかけたときに、前記強誘電体キャパシタと前
記データ信号線との間に流れる電流が前記強誘電体キャ
パシタの分極の状態により異なることを利用し、前記電
流の前記記憶データによる差異を検知する、ないしは前
記電流の差異により前記データ信号線上に現れる電圧の
違いを検知することで、記憶されていたデータの読み出
しを行うメモリセル、前記複数のメモリセルが接続され
た前記データ信号線を、前記記憶されていたデータによ
る電流の差異を検知する回路である電流型センスアンプ
または前記電圧の差異を検知する回路である電圧型セン
スアンプに入力した単位メモリセルアレイ、前記単位メ
モリセルアレイを複数配列したメモリセルアレイを有
し、前記選択信号線を、前記メモリセルが選択状態とな
る第2の電圧に設定し、前記メモリセルからデータをデ
ータ信号線上に読み出す際に、前記強誘電体キャパシタ
の分極による電流以外の要因により前記データ信号線電
圧が変動することを抑制するために、前記データ読み出
し動作時に、一時的に前記データ信号線の寄生容量値を
制御する手段を具備することを特徴とする。
【0072】また本発明は、前記強誘電体メモリ装置の
動作制御方法において、前記メモリセルに記憶されてい
るデータを読み出す際に、データ信号線の電圧を第3の
電圧に設定し、プレート線の電圧を、データ読み出し動
作前の電圧である第4の電圧から、第3の電圧と異なる
第5の電圧に駆動し、選択信号線の電圧をメモリセルが
選択状態となる第2の電圧に設定して、強誘電体キャパ
シタの第1と第2の端子間に電圧差を生じさせることに
より、前記データ信号線上に、前記メモリセルが記憶し
ているデータに対応する信号を出力させることを特徴と
する。
【0073】
【作用】本発明では、メモリセルからデータを読み出す
際に、データ信号線の電圧変動を抑制し、強誘電体キャ
パシタの両電極間に確実に抗電圧以上の電圧をかける手
段として、データ線の寄生容量値を一時的に最適値に設
定することができる手段を具備することにより、強誘電
体メモリ装置を安定に動作させる。
【0074】
【実施例】本発明の実施例について、図面を用いて説明
する。
【0075】図1に本発明の第1の実施例を示す、強誘
電体メモリ装置のメモリセルアレイ部の部分回路を示
す。図1は、図26,27に示した、1T/1C型メモ
リセルを用い、プレート駆動型のデータ読み出し方式を
とる強誘電体メモリ装置に対して、本発明を運用した例
である。
【0076】「発明が解決しようとする課題」の項で述
べたように、強誘電体メモリ装置において、データを読
み出し場合には、プレート駆動型動作方式の場合は
(4),(5)式、またはそれらから導かれる(6),
(7)式を満たさなければならない。この条件につい
て、例えば、寄生容量値CSが200fF、メモリセル
1つあたりのデータ信号線部分の寄生容量が5fF、デ
ータ信号線1本につくメモリセル数がn、センスアンプ
やプリチャージ回路等のメモリセル部を除いた部分のデ
ータ信号線の寄生容量が50fFであるような強誘電体
メモリ装置を仮定して(7)式を適用すると(したがっ
て動作電圧等の条件は(7)式の仮定に従うとする)、 50fF+5fF×n ≧ 0.833…×200fF …(17) なる関係式を満たさなければならない。
【0077】図1に示すように、データ信号線容量値調
節用トランジスタ122a、および容量値CCを持つデ
ータ信号線容量値調節用キャパシタ123aとからなる
データ信号線容量値調節用回路121aをデータ信号線
12aに接続する。トランジスタ122aのゲート端子
はデータ信号線容量値調節回路制御信号線27aに、ド
レイン端子はデータ信号線12aに、ソース端子はデー
タ信号線容量値調節用キャパシタ123aの一方をそれ
ぞれ接続し、また、キャパシタ123aのもう一方の端
子はデータ信号線容量値調節回路内部キャパシタ端子線
28aに接続する。データ信号線容量値調節回路121
b〜dの接続もそれと同様に図に示す通りに行う。
【0078】こうすることにより、このメモリセルアレ
イがメモリセルからデータを読み出す時に満たさなけれ
ばいけない関係式(7)は、次のように変更される。
【0079】 50fF+5fF×n+CC ≧ 0.833…×200fF …(18) 一方、(18)式と同時に、センスアンプが正常にデー
タ増幅可能な最小電圧を、メモリセルからの読み出し信
号電圧が上回るという条件式(16)も満たす必要があ
る。
【0080】この条件については、センスアンプ部およ
びメモリセル1つあたりのデータ信号線寄生容量値、C
S値が上記(18)式の導出に用いた仮定の通りで、か
つ、センスアンプが正常にデータ増幅できる最小電圧値
が100mV、1T/1C型メモリセルで図25の(Q
1 −Q0 )が1000fCであるような強誘電体メモリ
装置について、(15),(16)式を適用すると、次
式となる。
【0081】 (1/2)×1000fC/(50fF+5fF×n+CC+200fF) ≧100mV …(19) 2T/2C型メモリセルの場合には、図21の(Q1
0 )が1000fCであると仮定した場合、(1
4),(16)式を適用して、(19)式左辺の最初の
因子(1/2)がなくなった式となる。
【0082】 1000fC/(50fF+5fF×n+CC+200fF) ≧100mV …(20) 以上において、センスアンプ部のデータ線寄生容量値、
メモリセル部のデータ信号線寄生容量値、CSなどのパ
ラメータとは関係なく、CCの値を適当な値に調節する
ことにより、(18)式と、(19)または(20)式
を満たすようにすることが可能である。
【0083】図2に、図1の強誘電体メモリ装置の動作
タイミングチャートを示す。メモリセル101aに注目
したときの動作について説明する。
【0084】まず、メモリセル101aからデータを読
み出す際に、選択信号線11a,プレート線13aの立
ち上がりとほぼ同時にデータ信号線容量値調節回路制御
線27aを立ち上げ、データ信号線12aに容量CCを
付加している。データ信号線12aの全体の寄生容量
は、CCを付加して、(18),(19)式を満たすよ
うに設定されているため、キャパシタ104aの両電極
間には十分な電圧がかかり、かつ正常動作に十分な読み
出し信号電圧が得られることが保証される。制御信号線
27aの立ち上がりのタイミングは、選択信号線11
a,プレート線13aより前でもよい。また、立ち下が
りのタイミングは、センスアンプ活性化前ないしはセン
ス増幅動作中ないしはセンス増幅動作終了後、すなわち
図2で、実線で示した立ち下がりタイミングから、一点
鎖線で示した立ち下がりタイミングの間のどこでもよ
い。とくにセンス増幅を行う前(図中、制御信号線27
aの実線の立ち下がりタイミング)に制御信号線27a
を立ち下げると、センス増幅時には、データ信号線に容
量CCがつかないため、余分な容量の充放電がなくな
り、動作高速化および低消費電力化がはかれ、有効であ
る。その他の動作は、従来例の動作と同様である。
【0085】以上に述べたように、本発明では、CCを
除いたデータ線寄生容量値の成分を、設計によって自在
に設定することができるため、メモリセルからの読み出
し信号電圧を確保しつつ、かつ、メモリセルからデータ
を読み出した後、センス増幅動作を行う前に調節回路1
21aを非活性化して、データ信号線から容量値CCを
切り離すことにより、読み出し時のセンス増幅時間をは
かることができる。かつまた、メモリ装置外部から入力
されるデータをメモリセルに書き込む時には、(4),
(5)式を満たす必要はないため、予め調節回路121
aを非活性とすることで、不要な寄生容量CC分の充放
電をせずにすみ、ここでも動作高速化および低消費電力
化をはかることができる。そのような書き込み時の動作
タイミングチャート例を本発明の第2の実施例として図
3に示す。制御信号線27aをロウレベルのまま非活性
とし、(3)の期間で書き込むデータに対応する電圧を
データ信号線12aに設定することで、強誘電体メモリ
セル101aに対するデータ書き込みを実現している。
図3では、まず(2)の期間で、強誘電体メモリセル1
01aからのデータ読み出し動作を行っており、この場
合には、データ信号線の寄生容量に関して(4),
(5)式が満足されていない可能性があるため、読み出
されるデータは、メモリセルに蓄えられているデータと
一致しないことがありうるが、ここではデータの書き込
みモードであるため差し支えない。さらに、書き込むデ
ータが初めからわかっている場合には、本発明の第3の
実施例として図4に示すように、予め、書き込みたいデ
ータに対応する電圧をデータ信号線12aに設定してお
いてもよい。図4でも制御信号線27aはロウレベルと
している。
【0086】データ信号線容量値調節用キャパシタ12
3aとして、メモリセルの強誘電体キャパシタを用いる
こと、また、データ信号線容量値調節回路121a〜d
として、メモリセルそのものを用いることも可能であ
る。また、場合により、1本のデータ信号線に複数の調
節回路121aを接続することも可能である。
【0087】図1の調節回路121aにおいて、データ
信号線容量値調節用トランジスタ122aとデータ信号
線容量値調節用キャパシタ123aとが接続されている
節点29aは、制御信号線27aがロウレベルにあると
きにはフローテイングである。このことを避けるため、
本発明の第4の実施例として図5に示す回路を用いる方
法がある。これは、節点29にドレイン端子を、ソース
端子に信号線31を、ゲート端子に制御線30をそれぞ
れ接続したトランジスタ125を付加したものである。
図5の調節回路121を、図1のメモリセルアレイ部分
回路に適用した場合の動作タイミングチャート例を図6
に示す。図5の制御信号線27を活性化していないとき
に、データ信号線容量値調節回路プリチャージ制御信号
線30をハイレベルとして、データ信号線容量値調節回
路内節点29の電圧をデータ信号線容量値調節回路プリ
チャージ電源線31から供給される電圧に補償し、制御
信号線27をハイレベルとしたときに、節点29から不
特定な電荷がデータ信号線12上に出ることを防ぐ。制
御信号線30の立ち下がりのタイミングは制御信号線2
7がハイレベルになる前であればよく、制御信号線30
の立ち上がりのタイミングは、制御信号線27がロウレ
ベルになった後であればよい。図5の回路を用いて、図
3,図4に示す書き込み動作方式をとることももちろん
可能である。
【0088】図7に、本発明の第5の実施例を示す強誘
電体メモリ装置のメモリセルアレイ部の部分回路を示
す。図7は、図30,図31に示した、1T/1C型メ
モリセルを用い、プレート非駆動型のデータ読み出し方
式をとる強誘電体メモリ装置に対して、本発明を適用し
た例である。
【0089】プレート非駆動型動作方式の場合は、(1
0),(11)式、またはそれらから導かれる(1
2),(13)式を満たさなければならない。容量値C
S、メモリセル1つあたりのデータ信号線部分の寄生容
量、データ信号線1本につくメモリセル数、センスアン
プやプリチャージ回等のメモリセル部を除いた部分のデ
ータ信号線の寄生容量などのデバイスパラメータ条件と
して、上記のプレート駆動型の場合と同じである強誘電
体メモリ装置を仮定して、(13)式を適用すると(し
たがって動作電圧等の条件は(13)式の仮定に従うと
する)、 50fF+50fF×n ≧ 10×200fF …(21) なる関係式を満たさなければならない。
【0090】図7の場合でも、図1と同様の構成を持つ
トランジスタ122a、および容量値CCを持つキャパ
シタ123aとからなる回路121aをデータ信号線1
2aに接続する。このときに、関係式(21)は、次の
ように変更される。
【0091】 50fF+50fF×n+CC ≧ 10×200fF …(22) 一方、センスアンプが正常にデータ増幅可能な最小電圧
という観点から満たさなければならない条件式は、セン
スアンプが正常にデータ増幅できる最小電圧値、および
(Q1 −Q0 )の値が上記プレート駆動型の場合と同じ
であれば、同様に、1T/1C型メモリセルであれば
(19)式、2T/2C型メモリセルであれば(20)
式となる。
【0092】以上において、プレート非駆動型動作方式
の場合でも、CCの値を適当な値に調節することによ
り、(22)式と、(19)または(20)式とを満た
すようにすることが可能である。
【0093】図8は図7の動作タイミングチャートであ
る。データ信号線容量調節回路121aのデータ信号線
容量値調節回路制御信号線27a,データ信号線容量値
調節回路内部キャパシタ端子線28bの動作について
は、図2と同様であり、また、その他の信号の動作につ
いては、図31と同様である。さらに、このプレート非
駆動型動作方式をとる強誘電体メモリ装置に対しても、
図3,図4に示したデータ書き込みの動作方式が同じく
適用でき、かつ図5,図6に示した回路および動作方式
をも適用が可能である。
【0094】図9は、プレート駆動型の強誘電体メモリ
装置に、データ信号線接続用トランスファゲート124
a〜hを付加することにより、複数のデータ信号線を互
いに接続することで、データ読み出し時のデータ信号線
寄生容量値CDを制御する方式である、本発明の第6の
実施例を示す図である。これまでに述べた実施例では、
トランジスタとキャパシタとからなる回路をデータ信号
線に付加することで、容量値CDの調節を行っていた
が、観点を変え、いくつかのデータ信号線を組みとし、
トランスファゲートを介して相互のデータ信号線を接続
し、そのトランスファゲートの導通/非導通を信号によ
り制御することで、データ読み出し時の容量値CDの調
節と行うというものである。
【0095】図10にその動作タイミングチャート例を
示す。トランスファゲート124a〜hの制御信号線3
2a,bにより、データ信号線相互の接続状態を制御す
る。制御信号線32a,bの制御方法としては、図中実
線で示すように、待機時にロウレベルとして、トランス
ファゲート124a〜hを全て非導通とした状態から、
データ読み出し時の容量値CDの値が、(4),(5)
式を満たすように、いくつかのデータ信号線を組にして
相互が接続されるように、制御信号線32a,bをハイ
レベルとする方法がある。または、図中点線で示すよう
に、待機時はハイレベルで、トランスファゲート124
a〜hが全て導通している状態から、切断したいデータ
信号線に対して、対応する信号線32a,bをロウレベ
ルにする方法もある。図10では、メモリセル101a
が選択された場合を例にとってあり、制御信号線32a
は、メモリセル101aのデータ読み出しからセンス増
幅完了までハイレベル、制御信号線32bはメモリセル
101aのデータ読み出し時にハイレベル、センス増幅
前にロウレベルとしている。制御信号線27bの立ち下
げのタイミングはセンス増幅終了後、図中の一点鎖線で
示すタイミングまで遅らせてもよい。メモリセル101
c,fが選択される場合には、制御信号線32aと32
bの制御動作が逆になる。また、ここでは2本のデータ
信号線を組にしてトランスファゲート124a〜hで接
続の制御をする場合を例にとったが、3本以上のデータ
信号線を組にすることももちろん可能である。
【0096】図11および図12は、第6の実施例を、
図30,図31に示すプレート非駆動型の強誘電体メモ
リ装置に適用した、本発明の第7の実施例の回路および
動作タイミングチャートである。トランスファゲート制
御信号線32a,bの制御方法は図10と同様であり、
その他の信号の動作は図31と同様である。
【0097】SRAM+強誘電体型メモリセルを用いた
強誘電体メモリ装置に対して、本発明を適用した例につ
いて説明する。図13に、本発明の第8の実施例であ
る、SRAM+強誘電体型メモリセルの回路を示す。図
28に示した従来のSRAM+強誘電体型メモリセル回
路に、トランジスタ122a,b、および容量値CCを
持つキャパシタ123a,bとからなる回路121を付
加したものである。トランジスタ122a,bの制御
は、データ信号線容量値調節回路制御信号線25により
行う。また、キャパシタ123a,bの一方の端子には
データ信号線容量値調節回路内部キャパシタ端子線26
が接続されている。データ信号線容量値調節回路121
は、本発明の第9の実施例である図14に示すように接
続してもよい。
【0098】図13または図14に示す回路の動作タイ
ミングチャート例を図15に示す。フリップフロップ1
09から強誘電体キャパシタ104,105へのデータ
書き込み動作については、図29の(1)〜(5)と同
様にしてできる。キャパシタ104,105からフリッ
プフロップ109への読み出し動作(6)〜(10)に
おいて、選択信号線11をハイレベルとする前ないしは
それと同時に、データ信号線容量値調節回路制御信号線
25をハイレベルとして、データ信号線12,/12に
容量CCを付加する。CCについては、関係式(4),
(5),(10),(11),(16)のうち、必要な
ものが満たされているものとする。その後、制御信号線
25の実線の立ち下がりタイミングから一点鎖線の立ち
下がりタイミングの間、すなわち、フリップフロップ電
源線21をハイレベルとしてフリップフロップ109で
データ増幅する前ないしはデータ増幅中ないしはデータ
増幅終了後に制御信号線25をロウレベルにおとす。
【0099】図13,図14のように各々のメモリセル
に対してデータ信号線容量値調節回路121を接続する
のではなく、本発明の第10の実施例、図16に示すよ
うに、制御信号の駆動によって本発明を実施することも
できる。図16では、図17にその動作タイミングチャ
ートを示すように、SRAMとしてのデータ信号線1
9,/19に、関係式(4),(5),(10),(1
1),(16)のうち必要なものが満たされている寄生
容量CCが付いている場合に、SRAMに対するメモリ
セル選択信号線18を、図13,図14におけるデータ
信号線容量値調節回路制御信号線25と同様に駆動する
ことで、本発明を実施するというものである。容量CC
は、配線の寄生容量であっても、意図的につけた容量で
あってもよい。
【0100】さらに、本発明の第11の実施例として図
18に示すように、図16における容量を、トランジス
タ122a,bおよび容量値CCを持つキャパシタ12
3a,bとで構成されるデータ信号線容量値調節回路1
21a,bで付加することもできる。この場合、図19
に動作タイミングチャートを示すように、トランジスタ
122a,bのデータ信号線容量値調節回路制御信号線
25の制御が必要となる。制御信号線25は、ほぼ選択
信号線18と同様のタイミングで立ち上がりおよび立ち
下がりを制御すればよい。
【0101】以上説明してきた本発明の実施例では、メ
モリセルとして1T/1C型、2T/2C型、SRAM
+強誘電体型のものを例にとってきたが、本発明の適用
はそれらのメモリセルに限るものではない。データを読
み出す時に強誘電体キャパシタの両電極間に電圧をかけ
る際、強誘電体キャパシタの両電極に接続される節点の
電圧変動が問題となるような動作方式をとる強誘電体メ
モリ装置全てに、本発明は上記の実施例と同様にして適
用可能である。また、以上に述べた各々の実施例同士を
組み合わせて本発明のメモリ装置を実現することも可能
である。
【0102】
【発明の効果】本発明の強誘電体メモリ装置を用いるこ
とにより、データ読み出し時のデータ信号線の電圧変動
によって、強誘電体キャパシタの両電極間に抗電圧以上
の電圧がかからずに、十分な読み出し信号電圧を得るこ
とができない、という事態を回避でき、安定した強誘電
体メモリ装置動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である、データ信号線の
寄生容量値を、トランジスタとキャパシタとからなる回
路を設けて調節する強誘電体メモリ装置の回路図であ
る。
【図2】図1の動作タイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施例である、データ書き込み
時の動作タイミングチャートである。
【図4】本発明の第3の実施例を示す、データ書き込み
時の動作タイミングチャートである。
【図5】本発明の第4の実施例である、トランジスタお
よびキャパシタとからなる回路にプリチャージトランジ
スタを接続した回路を示す図である。
【図6】図5の回路を図1の回路に適用した場合の動作
タイミングチャートである。
【図7】本発明の第5の実施例である、データ信号線の
寄生容量値を、トランジスタとキャパシタとからなる回
路を設けて調節する強誘電体メモリ装置の回路図であ
る。
【図8】図7の動作タイミングチャートである。
【図9】本発明の第6の実施例である、複数のデータ信
号線を接続することで、データ信号線寄生容量値を調節
する強誘電体メモリ装置の回路図である。
【図10】図9の動作タイミングチャートである。
【図11】本発明の第7の実施例である、複数のデータ
信号線を接続することで、データ信号線寄生容量値を調
節する強誘電体メモリ装置の回路図である。
【図12】図11の動作タイミングチャートである。
【図13】本発明の第8の実施例である、SRAM+強
誘電体メモリ装置の回路図である。
【図14】本発明の第9の実施例である、SRAM+強
誘電体メモリ装置の回路図である。
【図15】図13または図14の動作タイミングチャー
トである。
【図16】本発明の第10の実施例である、SRAM+
強誘電体メモリ装置の回路図である。
【図17】図16の動作タイミングチャートである。
【図18】本発明の第11の実施例である、SRAM+
強誘電体メモリ装置の回路図である。
【図19】図18の動作タイミングチャートである。
【図20】2つのトランジスタと2つの強誘電体キャパ
シタとからなるメモリセル回路例を示す図である。
【図21】図20の強誘電体キャパシタの両電極間にか
かる電圧Vと自発分極電荷Qとの関係を示す図である。
【図22】図20のメモリセルを用いた強誘電体メモリ
装置のメモリセルアレイ回路例を示す図である。
【図23】図22の動作タイミングチャートである。
【図24】1つのトランジスタと1つの強誘電体キャパ
シタとからなるメモリセル回路例を示す図である。
【図25】図24の強誘電体キャパシタの両電極間にか
かる電圧Vと自発分極電荷Qとの関係を示す図である。
【図26】図24のメモリセルを用いた強誘電体メモリ
装置のメモリセルアレイ回路例を示す図である。
【図27】図26の動作タイミングチャートである。
【図28】SRAM+強誘電体型メモリ装置の回路図で
ある。
【図29】図28の動作タイミングチャートである。
【図30】プレート非駆動型強誘電体メモリ装置のメモ
リセルアレイ回路を示す図である。
【図31】図30の動作タイミングチャートである。
【図32】データ信号線プリチャージ・バランス制御回
路例を示す図である。
【図33】プレート駆動型強誘電体メモリ装置におい
て、メモリセルからデータを読み出す時の、データ信号
線の電圧変動を示す図である。
【図34】プレート非駆動型強誘電体メモリ装置におい
て、メモリセルからデータを読み出す時の、データ信号
線の電圧変動を示す図である。
【図35】データ信号線寄生容量値および強誘電体キャ
パシタの常誘電体成分容量値と、強誘電体メモリ装置の
動作可能範囲との関係を示す図である。
【符号の説明】
11,11a,11b,11c 選択信号線 12,12a,12b,/12,/12a,/12b
データ信号線 13,13a,13b,13c プレート線 14 データ信号線プリチャージ制御信号線 15 データ信号線プリチャージ電源線 16 センスアンプ制御信号線 17a,17b リファレンスレベル発生回路制御信号
線 18 SRAM+強誘電体型メモリ装置において、SR
AM部に対する選択信号線 19,/19 SRAM+強誘電体型メモリ装置におい
て、SRAM部に対するデータ信号線 20,21 フリップフロップ電源線 22 データ信号線バランス制御信号線 23 メモリセル内部節点 25 データ信号線容量値調節回路制御信号線 26 データ信号線容量値調節回路内部キャパシタ端子
線 27,27a,27b データ信号線容量値調節回路制
御信号線 28,28a,28b データ信号線容量値調節回路内
部キャパシタ端子線 29,29a データ信号線容量値調節回路内部節点 30 データ信号線容量値調節回路プリチャージ制御信
号線 31 データ信号線容量値調節回路プリチャージ電源線 32a,32b トランスファゲート制御信号線 101,101a,101b,101c,101d,1
01e,101f 強誘電体メモリセル 102,102a,103,103a メモリセルスイ
ッチングトランジスタ 104,104a,105,105a 強誘電体キャパ
シタ 106a,106b データ信号線プリチャージ回路 107a,107b センスアンプ回路 108a,108b,108c,108d リファレン
スレベル発生回路 109 フリップフロップ 110,111 フリップフロップを構成するNチャネ
ル型トランジスタ 112,113 フリップフロップを構成するPチャネ
ル型トランジスタ 114,115 メモリセル選択トランジスタ 116,116a,116b データ信号線プリチャー
ジ・バランス制御回路 117,118 データ信号線プリチャージ用トランジ
スタ 119 データ信号線バランス用トランジスタ 121,121a,121b,121c,121d デ
ータ信号線容量値調節回路 122,122a データ信号線容量値調節用トランジ
スタ 123,123a データ信号線容量値調節用キャパシ
タ 124a,124b,124c,124d,124e,
124f,124g,124h データ信号線接続用ト
ランスファゲート 125 データ信号線容量値調節回路用プリチャージト
ランジスタ Q 強誘電体分極電荷量 V 電圧 Ve 強誘電体キャパシタ電極間にかかる電圧 Q0 ,Q1 強誘電体キャパシタから出力される電荷量 Qr 強誘電体の残留分極電荷 VDL0 データ信号線電圧初期値 VDL データ信号線電圧最終値 VS0 メモリセル内部節点電圧初期値 VPL0 プレート線電圧初期値(プレート駆動型) VPL プレート線電圧最終値(プレート駆動型) VPLC プレート線電圧値(プレート非駆動型) Qi メモリセルアレイ系の初期総電荷量 Qf メモリセルアレイ系の最終総電荷量 EC 強誘電体の抗電界 VC 強誘電体の抗電圧 Vm プレート線中間電圧設定値 VSIG メモリセルから読み出される信号電圧値 VSE センスアンプが正常にデータ増幅可能な最小信
号電圧値 CD データ信号線寄生容量値 CS 強誘電体キャパシタの常誘電体成分容量値 CC データ信号線容量値調節用の付加容量値 VCC 電源電圧 VBOOT 電源電圧 GND 接地電圧 n データ信号線1本あたりに接続されるメモリセル数

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強誘電体材料を用いた強誘電体キャパシ
    タ、データの入出力を行うデータ信号線、アドレス信号
    に対応して選択される選択信号線、前記強誘電体キャパ
    シタと前記データ信号線との間に設けられ、かつ前記選
    択信号線により選択制御されるスイッチ手段とからな
    り、前記強誘電体キャパシタの分極状態を記憶データに
    対応させ、前記強誘電体キャパシタの両電極間にゼロで
    ない第1の電圧をかけたときに、前記強誘電体キャパシ
    タと前記データ信号線との間に流れる電流が前記強誘電
    体キャパシタの分極の状態により異なることを利用し、
    前記電流の前記記憶データによる差異を検知する、ない
    しは前記電流の差異により前記データ信号線上に現れる
    電圧の差異を検知することで、記憶されていたデータの
    読み出しを行うメモリセル、前記複数のメモリセルが接
    続された前記データ信号線を、前記記憶されていたデー
    タによる電流の差異を検知する回路である電流型センス
    アンプまたは前記電圧の差異を検知する回路である電圧
    型センスアンプに入力した単位メモリセルアレイ、前記
    単位メモリセルアレイを複数配列したメモリセルアレイ
    を有し、 前記選択信号線を、前記メモリセルが選択状態となる第
    2の電圧に設定し、前記メモリセルからデータをデータ
    信号線上に読み出す際に、前記強誘電体キャパシタの分
    極による電流以外の要因により前記データ信号線電圧が
    変動することを抑制するために、前記データ読み出し動
    作時に、一時的に前記データ信号線の寄生容量値を制御
    する手段を具備することを特徴とする強誘電体メモリ装
    置。
  2. 【請求項2】前記メモリセルが、1つ以上の強誘電体キ
    ャパシタと1つ以上のトランジスタとからなることを特
    徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ装置。
  3. 【請求項3】前記メモリセルが、1つの強誘電体キャパ
    シタと1つのトランジスタとからなり、前記強誘電体キ
    ャパシタの第1および第2の端子を、それぞれ前記トラ
    ンジスタのソース端子およびプレート線に接続し、前記
    トランジスタのドレイン端子をデータ信号線に接続し、
    前記トランジスタのゲート端子を選択信号線に接続した
    ことを特徴とする請求項2記載の強誘電体メモリ装置。
  4. 【請求項4】前記メモリセルが、2つの強誘電体キャパ
    シタと2つのトランジスタとからなり、第1の強誘電体
    キャパシタの第1および第2の端子を、それぞれ第1の
    トランジスタのソース端子およびプレート線に接続し、
    前記第1のトランジスタのドレイン端子を第1のデータ
    信号線に、ゲート端子を選択信号線にそれぞれ接続し、
    第2の強誘電体キャパシタの第1および第2の端子を、
    それぞれ第2のトランジスタのソース端子およびプレー
    ト線に接続し、前記第2のトランジスタのドレイン端子
    を第2のデータ信号線に、ゲート端子を選択信号線にそ
    れぞれ接続したことを特徴とする請求項2記載の強誘電
    体メモリ装置。
  5. 【請求項5】前記メモリセルが、1つの強誘電体キャパ
    シタと2つのトランジスタとからなり、前記強誘電体キ
    ャパシタの第1および第2の端子を、それぞれ第1およ
    び第2のトランジスタのソース端子に接続し、前記第1
    のトランジスタのドレイン端子を第1のデータ信号線
    に、ゲート端子を選択信号線にそれぞれ接続し、前記第
    2のトランジスタのドレイン端子を第2のデータ信号線
    に、ゲート端子を選択信号線にそれぞれ接続したことを
    特徴とする請求項2記載の強誘電体メモリ装置。
  6. 【請求項6】前記メモリセルが、複数のトランジスタま
    たは複数のトランジスタと受動素子との組み合わせでな
    るフリップフロップ回路と、1つまたは複数の強誘電体
    キャパシタとからなることを特徴とする請求項1記載の
    強誘電体メモリ装置。
  7. 【請求項7】前記メモリセルが、複数のトランジスタま
    たは複数のトランジスタと受動素子との組み合わせでな
    るフリップフロップ回路と、2つの強誘電体キャパシタ
    とからなり、前記フリップフロップ回路の2つの端子で
    あるデータ信号線を、前記電流型センスアンプないしは
    電圧型センスアンプへつながる信号線対にそれぞれ第
    1,第2のトランスファゲートを介して接続し、前記デ
    ータ信号線をそれぞれ第3,第4のトランスファゲート
    を介して前記2つの強誘電体キャパシタのそれぞれの第
    1の端子と接続し、前記第1,第2のトランスファゲー
    トのゲート制御信号端子を選択信号線に接続し、前記第
    3,第4のトランスファゲートのゲート制御信号端子を
    制御信号線に接続し、前記2つの強誘電体キャパシタの
    それぞれの第2の端子をプレート線に接続したことを特
    徴とする請求項6記載の強誘電体メモリ装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の強誘電体
    メモリ装置の動作を制御する方法において、前記メモリ
    セルに記憶されているデータを読み出す際に、データ信
    号線の電圧を第3の電圧に設定し、プレート線の電圧
    を、データ読み出し動作前の電圧である第4の電圧か
    ら、第3の電圧と異なる第5の電圧に駆動し、選択信号
    線の電圧をメモリセルが選択状態となる第2の電圧に設
    定して、強誘電体キャパシタの第1と第2の端子間に電
    圧差を生じさせることにより、前記データ信号線上に、
    前記メモリセルが記憶しているデータに対応する信号を
    出力させることを特徴とする強誘電体メモリ装置の動作
    制御方法。
  9. 【請求項9】前記データ信号線の寄生容量値をCD、前
    記強誘電体キャパシタの常誘電体成分の容量値をCS、
    前記強誘電体キャパシタの抗電界に前記強誘電体の膜厚
    を乗じて電圧に換算した値である抗電圧をVC、第4の
    電圧をVPL0、第5の電圧をVPL、第3の電圧をV
    DL0、メモリセル内のスイッチ手段と強誘電体キャパ
    シタとを接続した節点のデータ読み出し動作前の電圧を
    VS0とした場合、それぞれの量の間に、 【数1】 なる関係が成立するように、前記データ信号線の寄生容
    量値CDを設定することで、データ読み出し時に前記プ
    レート線を駆動することによるデータ信号線電圧変動を
    抑制し、前記強誘電体キャパシタの第1と第2の電極間
    に抗電界以上の電界をかけることを特徴とする請求項8
    記載の強誘電体メモリ装置の動作制御方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜7のいずれかに記載の強誘電
    体メモリ装置の動作を制御する方法において、前記メモ
    リセルに記憶されているデータを読み出す際に、データ
    信号線の電圧を第3の電圧に設定し、プレート線の電圧
    を一定電圧でありかつ第3の電圧と異なる第6の電圧に
    設定し、選択信号線の電圧を前記メモリセルが選択状態
    となる第2の電圧に設定して、強誘電体キャパシタの第
    1と第2の端子間に電圧差を生じさせることにより、前
    記データ信号線上に、前記メモリセルが記憶しているデ
    ータに対応する信号を出力させることを特徴とする強誘
    電体メモリ装置の動作制御方法。
  11. 【請求項11】前記データ信号線の寄生容量値をCD、
    前記強誘電体キャパシタの常誘電体成分の容量値をC
    S、前記強誘電体キャパシタの抗電界に前記強誘電体の
    膜厚を乗じて電圧に換算した値である抗電圧をVC、第
    6の電圧をVPLC、第3の電圧をVDL0、メモリセ
    ル内のスイッチ手段と強誘電体キャパシタとを接続した
    節点のデータ読み出し動作前の電圧をVS0とした場
    合、それぞれの量の間に、 【数2】 なる関係が成立するように、前記データ信号線の寄生容
    量値CDを設定することで、データ読み出し時のデータ
    信号線電圧変動を抑制し、前記強誘電体キャパシタの第
    1と第2の電極間に抗電界以上の電界をかけることを特
    徴とする請求項10記載の強誘電体メモリ装置の動作制
    御方法。
  12. 【請求項12】前記メモリセルから読み出される信号電
    圧値をVSIG、前記電圧型センスアンプが正常にデー
    タを増幅できる最小の信号電圧である電圧分解能をVS
    Eとした場合、それぞれの量の間に VSIG≧VSE なる関係が成立することを特徴とする請求項8または1
    0記載の強誘電体メモリ装置の動作制御方法。
  13. 【請求項13】前記データ信号線の寄生容量値をCD、
    前記強誘電体キャパシタの常誘電体成分の容量値をC
    S、前記強誘電体キャパシタの残留分極電荷をQr、前
    記電圧型センスアンプが正常にデータを増幅できる最小
    の信号電圧である電圧分解能をVSEとした場合、それ
    ぞれの量の間に 【数3】 なる関係が成立するように、データ信号線の寄生容量値
    CDを設定したことを特徴とする請求項8または10記
    載の強誘電体メモリ装置の動作制御方法。
  14. 【請求項14】前記データ信号線の寄生容量値をCD、
    前記強誘電体キャパシタの常誘電体成分の容量値をC
    S、前記強誘電体キャパシタの残留分極電荷をQr、前
    記電圧型センスアンプが正常にデータを増幅できる最小
    の信号電圧である電圧分解能をVSEとした場合、それ
    ぞれの量の間に 【数4】 なる関係が成立するように、データ信号線の寄生容量値
    CDを設定したことを特徴とする請求項8または10記
    載の強誘電体メモリ装置の動作制御方法。
  15. 【請求項15】請求項9,11,13または14記載の
    強誘電体メモリ装置において、前記選択信号線を、メモ
    リセルが選択状態となる電圧に設定して、データを前記
    メモリセルからデータ信号線に読み出すときに、データ
    信号線寄生容量値CDを請求項9,11,13,14記
    載の関係式を満たすように設定する手段を具備したこと
    を特徴とする強誘電体メモリ装置。
  16. 【請求項16】前記データ信号線の寄生容量値CDの設
    定手段として、前記データ信号線に、制御信号によって
    選択制御されるスイッチ手段およびキャパシタとからな
    る回路を接続し、データを読み出す時に前記スイッチ手
    段を選択状態として、前記データ信号線と前記キャパシ
    タとを接続することにより、請求項9,11,13,1
    4に記載された関係式を満たすようにデータ信号線寄生
    容量値CDを設定することを特徴とする請求項15記載
    の強誘電体メモリ装置。
  17. 【請求項17】前記スイッチ手段およびキャパシタとか
    らなる回路として、1つまたは複数のメモリセルを使用
    することを特徴とする請求項16記載の強誘電体メモリ
    装置。
  18. 【請求項18】請求項16または17記載の強誘電体メ
    モリ装置の動作制御方法において、選択されたメモリセ
    ルからデータを読み出した後、前記電流型センスアンプ
    または電圧型センスアンプを活性化して、前記読み出し
    たデ−タの増幅動作を行う前ないしは増幅動作を行って
    いる間ないしは増幅動作完了後に、前記スイッチ手段を
    非選択状態とし、前記キャパシタとデータ信号線とを非
    接続状態とすることを特徴とする強誘電体メモリ装置の
    動作制御方法。
  19. 【請求項19】請求項16または17記載の強誘電体メ
    モリ装置の動作制御方法において、前記強誘電体メモリ
    装置外部から入力されるデータを、選択されたメモリセ
    ルに対して書き込む際は、前記スイッチ手段を非選択状
    態とし、前記キャパシタとデータ信号線とを非接続状態
    とすることを特徴とする強誘電体メモリ装置の動作制御
    方法。
  20. 【請求項20】前記データ信号線の寄生容量値CDの設
    定手段として、複数のデータ信号線を、制御信号により
    選択制御されるスイッチ手段を介して接続し、データを
    読み出す時に前記スイッチ手段を選択状態として、前記
    隣接データ信号線同士を互いに接続することにより、請
    求項9,11,13,14に記載された関係式を満たす
    ようにデータ信号線寄生容量値CDを設定すること特徴
    とする請求項15記載の強誘電体メモリ装置。
  21. 【請求項21】請求項20記載の強誘電体メモリ装置の
    動作制御方法において、選択されたメモリセルからデー
    タを読み出した後、前記電流型センスアンプまたは電圧
    型センスアンプを活性化して、前記読み出したデータの
    増幅動作を行う前ないしは増幅動作を行っている間ない
    しは増幅動作完了後に、前記スイッチ手段を非選択状態
    とし、複数のデータ信号線同士を非接続状態とすること
    を特徴とする強誘電体メモリ装置の動作制御方法。
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