JPH08185797A - 透明導電膜形成用処理液およびその処理液を用いた透明導電膜の作製方法 - Google Patents
透明導電膜形成用処理液およびその処理液を用いた透明導電膜の作製方法Info
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- JPH08185797A JPH08185797A JP33808094A JP33808094A JPH08185797A JP H08185797 A JPH08185797 A JP H08185797A JP 33808094 A JP33808094 A JP 33808094A JP 33808094 A JP33808094 A JP 33808094A JP H08185797 A JPH08185797 A JP H08185797A
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温焼成が可能で、陰極線管(CRT)の電
界シールド用の高い導電性をもつ膜を形成できる透明導
電膜の提供。 【構成】 錫含有酸化インジウムとアンチモン含有酸化
錫のうちのいずれか一方もしくは両方の微粉末、七価の
レニウム化合物とその還元能を有する化合物、アルキル
シリケート部分加水分解重合物を主成分とするシリケー
ト系バインダー、および有機溶剤とから実質的に構成さ
れる透明導電膜形成用処理液を用い、100℃以上45
0℃以下の温度で焼成する。
界シールド用の高い導電性をもつ膜を形成できる透明導
電膜の提供。 【構成】 錫含有酸化インジウムとアンチモン含有酸化
錫のうちのいずれか一方もしくは両方の微粉末、七価の
レニウム化合物とその還元能を有する化合物、アルキル
シリケート部分加水分解重合物を主成分とするシリケー
ト系バインダー、および有機溶剤とから実質的に構成さ
れる透明導電膜形成用処理液を用い、100℃以上45
0℃以下の温度で焼成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器のディスプレ
イやテレビジョン(TV)ブラウン管等の陰極線管から
発生する電界をシールドするための透明導電膜の作製方
法に関する。
イやテレビジョン(TV)ブラウン管等の陰極線管から
発生する電界をシールドするための透明導電膜の作製方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビゲーム機やパーソナルコンピュー
ター、ワープロ等の陰極線管(CRT)においては、表
示画面が見やすく、視覚疲労を感じさせないことのほか
に、CRT表面の帯電によるホコリの付着や手が触れた
時の電撃ショック等がないことが要求される。さらにこ
れに加えて最近では、CRTから発生する低周波電磁波
の人体に対する悪影響が懸念されており、このような電
磁波が外部に漏洩しないCRTが望まれている。
ター、ワープロ等の陰極線管(CRT)においては、表
示画面が見やすく、視覚疲労を感じさせないことのほか
に、CRT表面の帯電によるホコリの付着や手が触れた
時の電撃ショック等がないことが要求される。さらにこ
れに加えて最近では、CRTから発生する低周波電磁波
の人体に対する悪影響が懸念されており、このような電
磁波が外部に漏洩しないCRTが望まれている。
【0003】電磁波は、偏向コイルやフライバックトラ
ンスから発生し、TVの大型化に伴って益々大きな電磁
波が周囲に洩れる傾向にある。磁界の漏洩は、偏向コイ
ルの形状を変える等の工夫で大部分を防止することがで
きる。一方、電界の漏洩に対しては、CRT前面ガラス
表面に導電性の透明被膜を形成することにより防止でき
る。この方法は、近年、帯電防止のためにとられてきた
対策と原理的には同一である。ただし、この場合の導電
性被膜の導電性は、帯電防止用に形成されていた導電性
被膜の導電性よりもはるかに高い値が求められ、帯電防
止には表面抵抗で108Ω/□程度で十分とされている
が、漏洩電界を防ぐためには少なくとも106Ω/□以
下、好ましくは102〜103Ω/□台の低抵抗の透明
膜を形成する必要がある。
ンスから発生し、TVの大型化に伴って益々大きな電磁
波が周囲に洩れる傾向にある。磁界の漏洩は、偏向コイ
ルの形状を変える等の工夫で大部分を防止することがで
きる。一方、電界の漏洩に対しては、CRT前面ガラス
表面に導電性の透明被膜を形成することにより防止でき
る。この方法は、近年、帯電防止のためにとられてきた
対策と原理的には同一である。ただし、この場合の導電
性被膜の導電性は、帯電防止用に形成されていた導電性
被膜の導電性よりもはるかに高い値が求められ、帯電防
止には表面抵抗で108Ω/□程度で十分とされている
が、漏洩電界を防ぐためには少なくとも106Ω/□以
下、好ましくは102〜103Ω/□台の低抵抗の透明
膜を形成する必要がある。
【0004】このような透明膜の形成において、材料的
にはアンチモン含有酸化錫(ATO)や錫含有酸化イン
ジウム(ITO)が用いられており、また工程的には4
50℃以下、好ましくは200℃程度以下の温度での成
膜が求められる。これは温度条件としてはガラス軟化点
近傍の温度以下とする必要があり、かつコストや歩留を
考慮するとフェイスパネルを真空封着後のCRT完成球
に透明導電膜を形成することが好ましいという事情によ
る。
にはアンチモン含有酸化錫(ATO)や錫含有酸化イン
ジウム(ITO)が用いられており、また工程的には4
50℃以下、好ましくは200℃程度以下の温度での成
膜が求められる。これは温度条件としてはガラス軟化点
近傍の温度以下とする必要があり、かつコストや歩留を
考慮するとフェイスパネルを真空封着後のCRT完成球
に透明導電膜を形成することが好ましいという事情によ
る。
【0005】上記の要求に対応するため、従来よりスパ
ッタ法や蒸着法によりATOやITOの被膜を形成する
ものなどいくつか知られているが、さらに低コストで低
い表面抵抗を実現できるものとして、アルキルシリケー
トの結合剤とNーメチル・2ーピロリドンを主成分とす
る極性溶媒中に、錫を1〜10重量%含有した平均粒径
50nm以下のITO粉末を1〜15重量%分散させた
電界シールド用処理液が提案されている(特開平6−2
34552号公報参照)。これによれば、前記の処理液
をCRT前面ガラスに塗布、乾燥後、200℃以下の温
度で焼成することにより、103〜106Ω/□の表面
抵抗値が得られる。この処理液には、導電性微粉末とし
てITOを主成分として用いるが、ATOやアルミニウ
ム含有酸化亜鉛(AZO)で一部を代替または置換する
こともできる。
ッタ法や蒸着法によりATOやITOの被膜を形成する
ものなどいくつか知られているが、さらに低コストで低
い表面抵抗を実現できるものとして、アルキルシリケー
トの結合剤とNーメチル・2ーピロリドンを主成分とす
る極性溶媒中に、錫を1〜10重量%含有した平均粒径
50nm以下のITO粉末を1〜15重量%分散させた
電界シールド用処理液が提案されている(特開平6−2
34552号公報参照)。これによれば、前記の処理液
をCRT前面ガラスに塗布、乾燥後、200℃以下の温
度で焼成することにより、103〜106Ω/□の表面
抵抗値が得られる。この処理液には、導電性微粉末とし
てITOを主成分として用いるが、ATOやアルミニウ
ム含有酸化亜鉛(AZO)で一部を代替または置換する
こともできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のインク塗布法
は、真空蒸着やスパッタ法等の透明導電膜形成方法に比
べてはるかに簡便であって製造コストも低く、CRTの
電界シールドへの対応としては極めて有利な方法であ
る。しかしながら、この方法はスパッタ法や蒸着法に比
べると、得られる表面抵抗値においてやや劣ることが欠
点として挙げられる。前記の処理液を用いた場合、膜厚
を厚くすれば103Ω/□台の低表面抵抗も可能である
が、膜厚を厚くすると膜に曇り(ヘイズ)が生じてくる
ので好ましくない。したがって、膜厚を増加せずに電界
シールド効果を高めるためには、可及的に比抵抗の小さ
い膜をインク法で形成することが望まれる。
は、真空蒸着やスパッタ法等の透明導電膜形成方法に比
べてはるかに簡便であって製造コストも低く、CRTの
電界シールドへの対応としては極めて有利な方法であ
る。しかしながら、この方法はスパッタ法や蒸着法に比
べると、得られる表面抵抗値においてやや劣ることが欠
点として挙げられる。前記の処理液を用いた場合、膜厚
を厚くすれば103Ω/□台の低表面抵抗も可能である
が、膜厚を厚くすると膜に曇り(ヘイズ)が生じてくる
ので好ましくない。したがって、膜厚を増加せずに電界
シールド効果を高めるためには、可及的に比抵抗の小さ
い膜をインク法で形成することが望まれる。
【0007】本発明は、従来のこのような実状に鑑みて
なされたもので、低温で焼成可能であり、CRTの電界
シールド用の高い導電性をもつ膜を形成できる透明導電
膜形成用処理液およびその処理液を用いた透明導電膜の
作製方法を提案しようとするものである。
なされたもので、低温で焼成可能であり、CRTの電界
シールド用の高い導電性をもつ膜を形成できる透明導電
膜形成用処理液およびその処理液を用いた透明導電膜の
作製方法を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る透明導電膜
形成用処理液は、(1)ITOとATOのうちのいずれ
か一方もしくは両方の微粉末、七価のレニウム化合物と
その還元能を有する化合物、および有機溶媒とから実質
的に構成されるもの、(2)ITOとATOのうちのい
ずれか一方もしくは両方の微粉末、七価のレニウム化合
物とその還元能を有する化合物、アルキルシリケート部
分加水分解重合物を主成分とするシリケート系バインダ
ー、および有機溶剤とから実質的に構成されるもの、
(3)前記七価のレニウム化合物の還元能を有する化合
物として、水、アルコール、アンモニアのうちの一種も
しくは二種以上を使用すること、(4)前記七価のレニ
ウム化合物は、七酸化二レニウム、過レニウム酸、過レ
ニウム酸アンモニウムのうちの一種以上であること、
(5)前記七価のレニウム化合物の含有量は、三酸化レ
ニウムに換算して、錫含有酸化インジウムまたは/およ
びアンチモン含有酸化錫微粉末の含有量に対して重量比
で0.1%以上25%未満であることを特徴とする。さ
らに、本発明に係る前記透明導電形成用処理液を用いた
透明導電膜の作製方法は、(6)前記透明導電形成用処
理液を含む塗布液を基体に塗布後、100℃以上450
℃以下の温度で焼成すること、(7)前記透明導電膜形
成用処理液を含む塗布液を基体に塗布後、アルキルシリ
ケート部分加水分解重合物を主成分とするシリケート系
オーバーコート液を塗布し、100℃以上450℃以下
の温度で焼成することを特徴とする。
形成用処理液は、(1)ITOとATOのうちのいずれ
か一方もしくは両方の微粉末、七価のレニウム化合物と
その還元能を有する化合物、および有機溶媒とから実質
的に構成されるもの、(2)ITOとATOのうちのい
ずれか一方もしくは両方の微粉末、七価のレニウム化合
物とその還元能を有する化合物、アルキルシリケート部
分加水分解重合物を主成分とするシリケート系バインダ
ー、および有機溶剤とから実質的に構成されるもの、
(3)前記七価のレニウム化合物の還元能を有する化合
物として、水、アルコール、アンモニアのうちの一種も
しくは二種以上を使用すること、(4)前記七価のレニ
ウム化合物は、七酸化二レニウム、過レニウム酸、過レ
ニウム酸アンモニウムのうちの一種以上であること、
(5)前記七価のレニウム化合物の含有量は、三酸化レ
ニウムに換算して、錫含有酸化インジウムまたは/およ
びアンチモン含有酸化錫微粉末の含有量に対して重量比
で0.1%以上25%未満であることを特徴とする。さ
らに、本発明に係る前記透明導電形成用処理液を用いた
透明導電膜の作製方法は、(6)前記透明導電形成用処
理液を含む塗布液を基体に塗布後、100℃以上450
℃以下の温度で焼成すること、(7)前記透明導電膜形
成用処理液を含む塗布液を基体に塗布後、アルキルシリ
ケート部分加水分解重合物を主成分とするシリケート系
オーバーコート液を塗布し、100℃以上450℃以下
の温度で焼成することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の処理液において、透明導電性を与える
微粒子の主体として用いられるITO粉末としては、錫
を1〜10重量%含有した平均粒径100nm以下のも
のを使用することができ、またATO粉末としては、ア
ンチモンを1〜20重量%含有した平均粒径70nm以
下のものを使用することができるが、膜にしたときに十
分低いヘイズ値や反射率を得るには、平均粒径は両者と
も50nm以下のものがより好ましい。
微粒子の主体として用いられるITO粉末としては、錫
を1〜10重量%含有した平均粒径100nm以下のも
のを使用することができ、またATO粉末としては、ア
ンチモンを1〜20重量%含有した平均粒径70nm以
下のものを使用することができるが、膜にしたときに十
分低いヘイズ値や反射率を得るには、平均粒径は両者と
も50nm以下のものがより好ましい。
【0010】ITOやATOの酸素の一部をフッ素で置
換すると導電性向上のために効果のあることが知られて
いるが、本発明においてもITOやATOの代わりにフ
ッ素添加酸化インジウム(FIO)、フッ素添加酸化錫
(FTO)、フッ素添加酸化亜鉛(FZO)等で一部を
代替してもよい。また、ITOやATOの代わりにAZ
O(アルミニウム含有酸化亜鉛)で一部を代替してもよ
い。
換すると導電性向上のために効果のあることが知られて
いるが、本発明においてもITOやATOの代わりにフ
ッ素添加酸化インジウム(FIO)、フッ素添加酸化錫
(FTO)、フッ素添加酸化亜鉛(FZO)等で一部を
代替してもよい。また、ITOやATOの代わりにAZ
O(アルミニウム含有酸化亜鉛)で一部を代替してもよ
い。
【0011】本発明において、上記の透明導電性微粒子
に加えて、七価のレニウム化合物とその還元能を有する
化合物を用いるのは、これらを含む溶液をコートした膜
を焼成すると、膜中に三酸化レニウム(ReO3)が析
出するからである。ReO3は比抵抗においてITOや
ATOよりも2〜4桁小さいため、ITOやATOに加
えてReO3が膜の中に混合されて導電層を形成するこ
とにより膜の導電性が顕著に増加する。
に加えて、七価のレニウム化合物とその還元能を有する
化合物を用いるのは、これらを含む溶液をコートした膜
を焼成すると、膜中に三酸化レニウム(ReO3)が析
出するからである。ReO3は比抵抗においてITOや
ATOよりも2〜4桁小さいため、ITOやATOに加
えてReO3が膜の中に混合されて導電層を形成するこ
とにより膜の導電性が顕著に増加する。
【0012】ReO3を析出させる機構の詳細は不明で
あるが、七価のレニウム化合物により溶媒中に供給され
る過レニウム酸イオンReO4 +が焼成中に還元されて
ReO3を生成する過程や、七価のレニウムイオンRe
7+が六価のレニウムイオンRe6+に還元された後こ
れがReO3となる過程等が考えられる。
あるが、七価のレニウム化合物により溶媒中に供給され
る過レニウム酸イオンReO4 +が焼成中に還元されて
ReO3を生成する過程や、七価のレニウムイオンRe
7+が六価のレニウムイオンRe6+に還元された後こ
れがReO3となる過程等が考えられる。
【0013】還元能を有する化合物としては、七価のレ
ニウムイオンRe7+や過レニウム酸イオンReO4 +
を焼成中に還元してReO3を生成し、しかも適当な揮
発性を有する化合物が使用され、その好ましい例として
は水、アルコール、アンモニア等を挙げることができ
る。還元作用は水とアルコールがアンモニアよりも強
く、また焼成温度が高いほど強まるが、溶媒の還元作用
が強すぎると、ReO3やRe2O3を生成して導電性
が低下する。導電性に重要なReO3の生成量や生成状
態は、処理液に含有されるRe7+イオン、ReO4 +
イオン、ITO/ATO微粒子の量や、焼成温度に大き
な影響を受けるので、これらの条件に応じて溶媒中の
水、アルコール、アンモニアの添加量の選択が必要であ
るが、一般的にはメタノール、エタノール等の低級アル
コールを還元溶媒とした時に好ましい結果が得られてい
る。
ニウムイオンRe7+や過レニウム酸イオンReO4 +
を焼成中に還元してReO3を生成し、しかも適当な揮
発性を有する化合物が使用され、その好ましい例として
は水、アルコール、アンモニア等を挙げることができ
る。還元作用は水とアルコールがアンモニアよりも強
く、また焼成温度が高いほど強まるが、溶媒の還元作用
が強すぎると、ReO3やRe2O3を生成して導電性
が低下する。導電性に重要なReO3の生成量や生成状
態は、処理液に含有されるRe7+イオン、ReO4 +
イオン、ITO/ATO微粒子の量や、焼成温度に大き
な影響を受けるので、これらの条件に応じて溶媒中の
水、アルコール、アンモニアの添加量の選択が必要であ
るが、一般的にはメタノール、エタノール等の低級アル
コールを還元溶媒とした時に好ましい結果が得られてい
る。
【0014】七価のレニウム化合物としては、溶液中に
七価のレニウムを含むイオンRe7+やReO4を供給
できるものであれば何でもよく、例えば七酸化二レニウ
ム(Re2O7)、過レニウム酸(HReO4)レニウ
ムオキシ酸塩(MReO4:M=Na、K、Ag、C
s、Pb、Tl、Rb、およびN(ReO4)2:N=
Sr、Mg、Ca、Cu、Zn、Cb、Pb)、過レニ
ウム酸アンモニウム(NH4ReO4)、七硫化二レニ
ウム(Re2S7)、塩化レニウム酸(ReO3Cl)
等を使用可能なものとして挙げることができるが、水や
アルコール等の溶媒への溶解性が高いことや溶液中に不
純物を導入させないことからRe2O7、HReO4、
NH4ReO4が最も好ましい。特にRe2O7は水や
アルコール等の溶媒に極めて容易に溶解し、Re2O7
の水溶液であるHReO4と並んで好ましい効果が得ら
れる。
七価のレニウムを含むイオンRe7+やReO4を供給
できるものであれば何でもよく、例えば七酸化二レニウ
ム(Re2O7)、過レニウム酸(HReO4)レニウ
ムオキシ酸塩(MReO4:M=Na、K、Ag、C
s、Pb、Tl、Rb、およびN(ReO4)2:N=
Sr、Mg、Ca、Cu、Zn、Cb、Pb)、過レニ
ウム酸アンモニウム(NH4ReO4)、七硫化二レニ
ウム(Re2S7)、塩化レニウム酸(ReO3Cl)
等を使用可能なものとして挙げることができるが、水や
アルコール等の溶媒への溶解性が高いことや溶液中に不
純物を導入させないことからRe2O7、HReO4、
NH4ReO4が最も好ましい。特にRe2O7は水や
アルコール等の溶媒に極めて容易に溶解し、Re2O7
の水溶液であるHReO4と並んで好ましい効果が得ら
れる。
【0015】七価のレニウム化合物の含有量が増すと、
析出するReO3の量は多くなるが、不均一に析出する
傾向があり、ReO3換算で約25重量%以上になると
大きく凝集したReO3粒子やデンドライト状のReO
3組織になったりするため、導電バスの形成が阻害さ
れ、導電性は無添加の場合よりも悪くなる傾向があり、
また膜のヘイズ値は高くなる傾向がある。逆に七価のレ
ニウム化合物の含有量が0.1%未満ではReO3生成
量が不十分で導電性向上の効果が十分に得られない。本
発明における七価のレニウム化合物の含有量を、ITO
または/およびATOの含有量に対してReO3換算の
重量比で0.1%以上25%未満と限定したのはかかる
理由による。
析出するReO3の量は多くなるが、不均一に析出する
傾向があり、ReO3換算で約25重量%以上になると
大きく凝集したReO3粒子やデンドライト状のReO
3組織になったりするため、導電バスの形成が阻害さ
れ、導電性は無添加の場合よりも悪くなる傾向があり、
また膜のヘイズ値は高くなる傾向がある。逆に七価のレ
ニウム化合物の含有量が0.1%未満ではReO3生成
量が不十分で導電性向上の効果が十分に得られない。本
発明における七価のレニウム化合物の含有量を、ITO
または/およびATOの含有量に対してReO3換算の
重量比で0.1%以上25%未満と限定したのはかかる
理由による。
【0016】アルキルシリケート部分加水分解重合物と
しては、オルトアルキルシリケートに水や酸触媒を加え
て加水分解と脱水縮重合をある程度進行させた形のも
の、またはすでに4〜5量体まで加水分解縮重合を進ま
せた市販のアルキルシリケート溶液をさらに加水分解脱
水縮重合を進行させた形のもの等を用いることができ
る。この場合のアルキル基としてはメチル、エチル等の
低級アルキル基が好ましい。縮重合が進むと溶液粘度が
上昇し最終的には固化するので、アルキルシリケートの
縮重合の度合いは溶液が基板に塗布できる粘度の範囲内
で用いる。
しては、オルトアルキルシリケートに水や酸触媒を加え
て加水分解と脱水縮重合をある程度進行させた形のも
の、またはすでに4〜5量体まで加水分解縮重合を進ま
せた市販のアルキルシリケート溶液をさらに加水分解脱
水縮重合を進行させた形のもの等を用いることができ
る。この場合のアルキル基としてはメチル、エチル等の
低級アルキル基が好ましい。縮重合が進むと溶液粘度が
上昇し最終的には固化するので、アルキルシリケートの
縮重合の度合いは溶液が基板に塗布できる粘度の範囲内
で用いる。
【0017】このようなアルキルシリケート部分加水分
解重合物は、処理液塗布後の焼成加熱時に縮重合反応が
ほぼ完結して硬いシリケートになる。アルキルシリケー
ト部分加水分解重合物を含むバインダー溶液には、耐水
性向上のためにフルオロアルキルシランが添加されても
問題はない。また、屈折率調整や強度補強のために、ポ
リシロキサン中のSiの一部をTi、Zr、Al等で置
換することも可能である。
解重合物は、処理液塗布後の焼成加熱時に縮重合反応が
ほぼ完結して硬いシリケートになる。アルキルシリケー
ト部分加水分解重合物を含むバインダー溶液には、耐水
性向上のためにフルオロアルキルシランが添加されても
問題はない。また、屈折率調整や強度補強のために、ポ
リシロキサン中のSiの一部をTi、Zr、Al等で置
換することも可能である。
【0018】なお、透明導電膜形成用処理液には、アル
キルシリケート部分加水分解重合物を含むシリケート系
バインダーは含まれなくても使用できるが、この場合膜
強度が格段に落ちるので、後述するオーバーコートを施
した2層膜として使用するのが好ましい。また、基板ガ
ラスとのなじみが悪くなって塗りむら等を生ずることが
あるので、塗布液成分等に工夫を要する。
キルシリケート部分加水分解重合物を含むシリケート系
バインダーは含まれなくても使用できるが、この場合膜
強度が格段に落ちるので、後述するオーバーコートを施
した2層膜として使用するのが好ましい。また、基板ガ
ラスとのなじみが悪くなって塗りむら等を生ずることが
あるので、塗布液成分等に工夫を要する。
【0019】処理液の塗布方法としては、スピンコート
法が一般的であるが、スプレーコート法やディップコー
ト法等、処理液を平坦にかつ薄く均一に塗布できる方法
であればいかなる方法でもよい。
法が一般的であるが、スプレーコート法やディップコー
ト法等、処理液を平坦にかつ薄く均一に塗布できる方法
であればいかなる方法でもよい。
【0020】本発明において、処理液塗布後の焼成温度
を100℃以上450℃以下の温度に限定したのは、以
下に示す理由による。本発明の処理液は200℃以下の
低温でも十分に低抵抗の膜を形成できるが、焼成温度は
なるべく高い方が膜が緻密になり抵抗値も下がる傾向が
ある。しかし、焼成温度が450℃を超えると、いった
ん還元されて生成したReO3が再び酸化が進んでRe
2O7へ分解傾向を示すために抵抗が増加し、またIT
O中の欠損酸素が補充されてITO自身の抵抗値も上が
るので、膜の抵抗が増加するとともにヘイズも大きくな
る。逆に、焼成温度が100℃未満ではシリケートの縮
重合反応が未完結で残る場合が多く、また粒子に吸着し
て残留した有機溶媒の影響で極めて脆弱な膜になってし
まう。かかる理由により、本発明では処理液塗布後の焼
成温度を100℃以上450℃以下に限定したのであ
る。ただし、CRT完成後の加熱では通常200℃を超
えることは好ましくない。
を100℃以上450℃以下の温度に限定したのは、以
下に示す理由による。本発明の処理液は200℃以下の
低温でも十分に低抵抗の膜を形成できるが、焼成温度は
なるべく高い方が膜が緻密になり抵抗値も下がる傾向が
ある。しかし、焼成温度が450℃を超えると、いった
ん還元されて生成したReO3が再び酸化が進んでRe
2O7へ分解傾向を示すために抵抗が増加し、またIT
O中の欠損酸素が補充されてITO自身の抵抗値も上が
るので、膜の抵抗が増加するとともにヘイズも大きくな
る。逆に、焼成温度が100℃未満ではシリケートの縮
重合反応が未完結で残る場合が多く、また粒子に吸着し
て残留した有機溶媒の影響で極めて脆弱な膜になってし
まう。かかる理由により、本発明では処理液塗布後の焼
成温度を100℃以上450℃以下に限定したのであ
る。ただし、CRT完成後の加熱では通常200℃を超
えることは好ましくない。
【0021】本発明の処理液による透明導電膜は、膜強
度の補強と低反射効果付与のために、この透明導電膜の
上にシリケート系のオーバーコートガラスを被せた2層
構造で使用することも可能である。この2層膜は、処理
液を塗布、乾燥後、前記のアルキルシリケート部分加水
分解重合物を主成分とするシリケート溶液を塗布し、そ
の後焼成することにより形成することができる。シリケ
ートをオーバーコートとして用いる理由は、強度、耐候
性に優れ、透明度が高くヘイズが低いこと、およびCR
Tに適した低温で焼成できることである。また、低反射
効果は、1層目の反射波と2層目の反射波の間に破壊的
干渉が起こることによる。本処理液とシリケート溶液を
用いたこのような2層透明導電膜は、電界シールド効果
に加えて見やすい画面の低反射効果を備えた低コスト高
付加価値のCRTを供給することができる。
度の補強と低反射効果付与のために、この透明導電膜の
上にシリケート系のオーバーコートガラスを被せた2層
構造で使用することも可能である。この2層膜は、処理
液を塗布、乾燥後、前記のアルキルシリケート部分加水
分解重合物を主成分とするシリケート溶液を塗布し、そ
の後焼成することにより形成することができる。シリケ
ートをオーバーコートとして用いる理由は、強度、耐候
性に優れ、透明度が高くヘイズが低いこと、およびCR
Tに適した低温で焼成できることである。また、低反射
効果は、1層目の反射波と2層目の反射波の間に破壊的
干渉が起こることによる。本処理液とシリケート溶液を
用いたこのような2層透明導電膜は、電界シールド効果
に加えて見やすい画面の低反射効果を備えた低コスト高
付加価値のCRTを供給することができる。
【0022】さらに、このような透明導電膜は、CRT
前面ガラスのみでなく、計測器類を覆う窓や、電子顕微
鏡の観察窓、外部電磁場を遮蔽したいICやLSIの透
明容器等を基体として形成することも可能である。
前面ガラスのみでなく、計測器類を覆う窓や、電子顕微
鏡の観察窓、外部電磁場を遮蔽したいICやLSIの透
明容器等を基体として形成することも可能である。
【0023】なお、本発明の透明導電膜形成用処理液や
オーバーコート液に含まれる有機溶媒としては、焼成温
度以下での適度の揮発性をもち、導電性粒子またはシリ
カ微粒子を効率よく分散し得るものとして、例えばエタ
ノール、イソプロピルアルコール、nープタノール、ジ
メチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチル
セロソルブ、Nーメチルー2ーピロリドン(NMP)、
4ーヒドロキシー4ーメチルー2ーペンタノン(DA
A)、アセトン、テトラヒドロキシフラン(THF)等
を好ましい例として挙げることができる。処理液中の溶
媒としては、基板ガラス上への塗布方法に応じて、適切
な粘度や表面張力を与えるように、上記以外の溶剤も適
宜用いられる。
オーバーコート液に含まれる有機溶媒としては、焼成温
度以下での適度の揮発性をもち、導電性粒子またはシリ
カ微粒子を効率よく分散し得るものとして、例えばエタ
ノール、イソプロピルアルコール、nープタノール、ジ
メチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチル
セロソルブ、Nーメチルー2ーピロリドン(NMP)、
4ーヒドロキシー4ーメチルー2ーペンタノン(DA
A)、アセトン、テトラヒドロキシフラン(THF)等
を好ましい例として挙げることができる。処理液中の溶
媒としては、基板ガラス上への塗布方法に応じて、適切
な粘度や表面張力を与えるように、上記以外の溶剤も適
宜用いられる。
【0024】
実施例1 ITO超微粉(錫成分5重量%、平均粒径20nm、住
友金属鉱山株式会社製)15g、NMP20g、DAA
50gを混合し、直径5mmのジルコニアボールを用い
て72時間ボールミル混合してITO分散液85gを作
製した。一方、平均重合度で4〜5量体であるエチルシ
リケート40(多摩化学工業株式会社製)を4g、蒸留
水5g、エタノール20gの混合溶液中にエタノール1
5gと5%塩酸水溶液8gの混合溶液を滴下して、部分
的に加水分解と重合反応の進行したエチルシリケート溶
液52gを調製した。次に、これらのITO分散液とエ
チルシリケート溶液に、Re2O7粉末4gをエタノー
ル234gに溶解したレニウム溶液238gを加えて混
合し、Re2O7の重量混合比率がReO3換算でIT
O:ReO3=80:20である透明導電膜形成用処理
液375gを得た。この処理液15gを150rpmで
回転する200×200×3mmのソーダライム系板ガ
ラス基板上にビーカから滴下し、そのまま3分振切った
後回転を止めた。これを200℃の電気炉に入れて30
分焼成して焼成膜を得た。この焼成膜を薄膜ゴニオメー
タ付きX線回折装置で分析したところ、ITOとReO
3からの回折パターンのみが固定された。
友金属鉱山株式会社製)15g、NMP20g、DAA
50gを混合し、直径5mmのジルコニアボールを用い
て72時間ボールミル混合してITO分散液85gを作
製した。一方、平均重合度で4〜5量体であるエチルシ
リケート40(多摩化学工業株式会社製)を4g、蒸留
水5g、エタノール20gの混合溶液中にエタノール1
5gと5%塩酸水溶液8gの混合溶液を滴下して、部分
的に加水分解と重合反応の進行したエチルシリケート溶
液52gを調製した。次に、これらのITO分散液とエ
チルシリケート溶液に、Re2O7粉末4gをエタノー
ル234gに溶解したレニウム溶液238gを加えて混
合し、Re2O7の重量混合比率がReO3換算でIT
O:ReO3=80:20である透明導電膜形成用処理
液375gを得た。この処理液15gを150rpmで
回転する200×200×3mmのソーダライム系板ガ
ラス基板上にビーカから滴下し、そのまま3分振切った
後回転を止めた。これを200℃の電気炉に入れて30
分焼成して焼成膜を得た。この焼成膜を薄膜ゴニオメー
タ付きX線回折装置で分析したところ、ITOとReO
3からの回折パターンのみが固定された。
【0025】さらに、形成された膜の表面抵抗は三菱油
化株式会社製の表面抵抗計MCPーT200を用いて、
ヘイズ値は村上色彩技術研究所製ヘイズメーターHRー
200を用いてそれぞれ測定した。測定結果を表1に示
す。ここでは、ITOやATO等の透明導電性微粒子成
分に対するレニウム酸化物の成分比は、添加したレニウ
ムがすべてReO3に変化したと仮定した時の比を重量
%で表示した。本実施例においては、ITO:ReO3
=80:20である。また、表1には以下に示す実施例
2〜11および比較例1〜3で得られた膜の特性につい
ても併せて示した。
化株式会社製の表面抵抗計MCPーT200を用いて、
ヘイズ値は村上色彩技術研究所製ヘイズメーターHRー
200を用いてそれぞれ測定した。測定結果を表1に示
す。ここでは、ITOやATO等の透明導電性微粒子成
分に対するレニウム酸化物の成分比は、添加したレニウ
ムがすべてReO3に変化したと仮定した時の比を重量
%で表示した。本実施例においては、ITO:ReO3
=80:20である。また、表1には以下に示す実施例
2〜11および比較例1〜3で得られた膜の特性につい
ても併せて示した。
【0026】実施例2 Re2O7の混合比率を、ReO3換算でITO:Re
O3=95:5とした以外は、実施例1と同様の条件で
焼成膜を得た。
O3=95:5とした以外は、実施例1と同様の条件で
焼成膜を得た。
【0027】実施例3 Re2O7の混合比率を、ReO3換算でITO:Re
O3=90:10とした以外は、実施例1と同様の条件
で焼成膜を得た。
O3=90:10とした以外は、実施例1と同様の条件
で焼成膜を得た。
【0028】実施例4 レニウム溶液としてRe成分を50.8wt%含有する
過レニウム酸液1.3gとエタノール236gの混合溶
液を用いた以外は、実施例2と同様の条件で焼成膜を得
た。
過レニウム酸液1.3gとエタノール236gの混合溶
液を用いた以外は、実施例2と同様の条件で焼成膜を得
た。
【0029】実施例5 レニウム溶液としてRe成分を69.1wt%含有する
過レニウム酸アンモニウム0.9gと蒸留水37gとエ
タノール200gの混合溶液238gを用いた以外は、
実施例2と同様の条件で焼成膜を得た。
過レニウム酸アンモニウム0.9gと蒸留水37gとエ
タノール200gの混合溶液238gを用いた以外は、
実施例2と同様の条件で焼成膜を得た。
【0030】実施例6 ITO超微粉15gの代りにATO超微粉(平均粒径1
4nm、住友金属鉱山株式会社製)15gを用いた以外
は、実施例1と同様の条件で焼成膜を得た。
4nm、住友金属鉱山株式会社製)15gを用いた以外
は、実施例1と同様の条件で焼成膜を得た。
【0031】実施例7 ITO超微粉15gの代りにITO超微粉7.5gとA
TO超微粉7.5gの混合粉15gを用いた以外は、実
施例1と同様の条件で焼成膜を得た。
TO超微粉7.5gの混合粉15gを用いた以外は、実
施例1と同様の条件で焼成膜を得た。
【0032】実施例8 焼成温度を430℃とした以外は、実施例3と同様の条
件で焼成膜を得た。
件で焼成膜を得た。
【0033】実施例9 焼成温度を120℃とした以外は、実施例3と同様の条
件で焼成膜を得た。
件で焼成膜を得た。
【0034】実施例10 ITO超微粉(平均粒径20nm、住友金属鉱山株式会
社製)15g、NMPを20g、DAA50gを混合
し、直径5mmのジルコニアボールを用いて172時間
ボールミル混合してITO分散液85gを作製した。こ
の分散液を、Re2O7粉末4gをエタノール286g
に溶解したレニウム溶液290gと共に混合して、シリ
ケート系バインダーを含まない透明導電膜形成用処理液
375gを得た。一方、平均重合度で4〜5量体である
エチルシリケート40(多摩化学工業株式会社製)を4
g、蒸留水5g、エタノール20gの混合溶液中にエタ
ノール15gと5%塩酸水溶液8gの混合溶液を滴下し
て、部分的に加水分解と重合反応の進行したエチルシリ
ケート溶液52gを調製した。次に、シリケート系バイ
ンダーを含まない透明導電膜形成用処理液15gを15
0rpmで回転する板ガラス上に滴下して3分間振切っ
た。続いて、エチルシリケート溶液15gを滴下し、1
分振切った後回転を止めた。これを200℃の電気炉に
入れて30分焼成して透明導電膜とオーバーコート膜の
2層からなる焼成膜を得た。
社製)15g、NMPを20g、DAA50gを混合
し、直径5mmのジルコニアボールを用いて172時間
ボールミル混合してITO分散液85gを作製した。こ
の分散液を、Re2O7粉末4gをエタノール286g
に溶解したレニウム溶液290gと共に混合して、シリ
ケート系バインダーを含まない透明導電膜形成用処理液
375gを得た。一方、平均重合度で4〜5量体である
エチルシリケート40(多摩化学工業株式会社製)を4
g、蒸留水5g、エタノール20gの混合溶液中にエタ
ノール15gと5%塩酸水溶液8gの混合溶液を滴下し
て、部分的に加水分解と重合反応の進行したエチルシリ
ケート溶液52gを調製した。次に、シリケート系バイ
ンダーを含まない透明導電膜形成用処理液15gを15
0rpmで回転する板ガラス上に滴下して3分間振切っ
た。続いて、エチルシリケート溶液15gを滴下し、1
分振切った後回転を止めた。これを200℃の電気炉に
入れて30分焼成して透明導電膜とオーバーコート膜の
2層からなる焼成膜を得た。
【0035】実施例11 まず実施例1と同様の手順でシリケート系バインダーを
含む透明導電膜形成用処理液、およびエチルシリケート
溶液を調製した。次に、シリケート系バインダーを含む
透明導電膜形成用処理液15gを150rpmで回転す
る板ガラス上に滴下して3分間振切った。続いて、エチ
ルシリケート溶液15gを滴下し、1分振切った後回転
を止めた。これを200℃の電気炉に入れて30分焼成
して透明導電膜とオーバーコート膜の2層からなる焼成
膜を得た。
含む透明導電膜形成用処理液、およびエチルシリケート
溶液を調製した。次に、シリケート系バインダーを含む
透明導電膜形成用処理液15gを150rpmで回転す
る板ガラス上に滴下して3分間振切った。続いて、エチ
ルシリケート溶液15gを滴下し、1分振切った後回転
を止めた。これを200℃の電気炉に入れて30分焼成
して透明導電膜とオーバーコート膜の2層からなる焼成
膜を得た。
【0036】比較例1 ITO超微粉(平均粒径20nm、住友金属鉱山株式会
社製)15g、NMP20g、DAA50gを混合し、
直径5mmのジルコニアボールを用いて172時間ボー
ルミル混合してITO分散液85gを作製した。一方、
平均重合度で4〜5量体であるエチルシリケート40
(多摩化学工業株式会社製)を4g、蒸留水5g、エタ
ノール20gの混合溶液中にエタノール15gと5%塩
酸水溶液8gの混合溶液を滴下して、部分的に加水分解
と重合反応の進行したエチルシリケート溶液52gを調
製した。次に、これらのITO分散液とエチルシリケー
ト溶液を混合し、透明導電膜形成用処理液137gを得
た。この処理液15gを、150rpmで回転する20
0×200×3mmのソーダライム系板ガラス基板上に
ビーカから滴下し、そのまま3分振切った後回転を止め
た。これを200℃の電気炉に入れて30分焼成してR
eO3の存在しない焼成膜を得た。
社製)15g、NMP20g、DAA50gを混合し、
直径5mmのジルコニアボールを用いて172時間ボー
ルミル混合してITO分散液85gを作製した。一方、
平均重合度で4〜5量体であるエチルシリケート40
(多摩化学工業株式会社製)を4g、蒸留水5g、エタ
ノール20gの混合溶液中にエタノール15gと5%塩
酸水溶液8gの混合溶液を滴下して、部分的に加水分解
と重合反応の進行したエチルシリケート溶液52gを調
製した。次に、これらのITO分散液とエチルシリケー
ト溶液を混合し、透明導電膜形成用処理液137gを得
た。この処理液15gを、150rpmで回転する20
0×200×3mmのソーダライム系板ガラス基板上に
ビーカから滴下し、そのまま3分振切った後回転を止め
た。これを200℃の電気炉に入れて30分焼成してR
eO3の存在しない焼成膜を得た。
【0037】比較例2 Re2O7の混合比率を、ReO3換算でITO:Re
O3=70:30とした以外は、実施例2と同様の条件
で焼成膜を得た。
O3=70:30とした以外は、実施例2と同様の条件
で焼成膜を得た。
【0038】比較例3 焼成温度を500℃とした以外は、実施例4と同様の条
件で焼成膜を得た。
件で焼成膜を得た。
【0039】以上の実施例1〜11及び比較例1〜3か
らわかるように、透明導電性粒子に加えて七価のレニウ
ム化合物を添加した場合には、無添加の場合に比べて表
面抵抗が最大1/7程度に低下しており、電界シールド
に必要な高い導電性を得る上で七価のレニウム化合物を
添加する効果は明らかである。また、焼成温度はCRT
完成球に成膜するのに適した200℃以下で十分である
が、400℃を超えるような場合には、抵抗値が急増し
て発明の効果は得られない。
らわかるように、透明導電性粒子に加えて七価のレニウ
ム化合物を添加した場合には、無添加の場合に比べて表
面抵抗が最大1/7程度に低下しており、電界シールド
に必要な高い導電性を得る上で七価のレニウム化合物を
添加する効果は明らかである。また、焼成温度はCRT
完成球に成膜するのに適した200℃以下で十分である
が、400℃を超えるような場合には、抵抗値が急増し
て発明の効果は得られない。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明によれば、
従来の電界シールド用処理液による透明導電膜より低い
表面抵抗値が得られるとともに、低温度での焼成が可能
であるから、CRTの電界シールド用の高い導電性を有
する膜を低コストで作製することができるという優れた
効果を奏する。
従来の電界シールド用処理液による透明導電膜より低い
表面抵抗値が得られるとともに、低温度での焼成が可能
であるから、CRTの電界シールド用の高い導電性を有
する膜を低コストで作製することができるという優れた
効果を奏する。
Claims (9)
- 【請求項1】 錫含有酸化インジウムとアンチモン含有
酸化錫のうちのいずれか一方もしくは両方の微粉末、七
価のレニウム化合物とその還元能を有する化合物、およ
び有機溶媒とから実質的に構成される透明導電膜形成用
処理液。 - 【請求項2】 錫含有酸化インジウムとアンチモン含有
酸化錫のうちのいずれか一方もしくは両方の微粉末、七
価のレニウム化合物とその還元能を有する化合物、アル
キルシリケート部分加水分解重合物を主成分とするシリ
ケート系バインダー、および有機溶剤とから実質的に構
成される透明導電膜形成用処理液。 - 【請求項3】 七価のレニウム化合物の還元能を有する
化合物として、水、アルコール、アンモニアのうちの一
種もしくは二種以上を使用することを特徴とする請求項
1または2に記載の透明導電膜形成用処理液。 - 【請求項4】 七価のレニウム化合物は、七酸化ニレニ
ウム、過レニウム酸、過レニウム酸アンモニウムのうち
の一種以上であることを特徴とする請求項1または2に
記載の透明導電膜形成用処理液。 - 【請求項5】 七価のレニウム化合物の含有量は、三酸
化レニウムに換算して、錫含有酸化インジウムまたは/
およびアンチモン含有酸化錫微粉末の含有量に対して重
量比で0.1%以上25%未満であることを特徴とする
請求項1、2または4に記載の透明導電膜形成用処理
液。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5に記載の
透明導電膜形成用処理液を含む塗布液を基体に塗布後、
100℃以上450℃以下の温度で焼成することを特徴
とする透明導電膜の作製方法。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4または5に記載の
透明導電膜形成用処理液を含む塗布液を基体に塗布後、
アルキルシリケート部分加水分解重合物を主成分とする
シリケート系オーバーコート液を塗布し、100℃以上
450℃以下の温度で焼成することを特徴とする透明導
電膜の作製方法。 - 【請求項8】 請求項1、2、3、4または5に記載の
透明導電膜形成用処理液を含む塗布液を基体に塗布後、
100℃以上450℃以下の温度で焼成することにより
得られた透明導電膜。 - 【請求項9】 請求項1、2、3、4または5に記載の
透明導電膜形成用処理液を含む塗布液を基体に塗布後、
アルキルシリケート部分加水分解重合物を主成分とする
シリケート系オーバーコート液を塗布し、100℃以上
450℃以下の温度で焼成することにより得られた透明
導電膜。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33808094A JPH08185797A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 透明導電膜形成用処理液およびその処理液を用いた透明導電膜の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33808094A JPH08185797A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 透明導電膜形成用処理液およびその処理液を用いた透明導電膜の作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08185797A true JPH08185797A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18314722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33808094A Pending JPH08185797A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 透明導電膜形成用処理液およびその処理液を用いた透明導電膜の作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08185797A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100348702B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2002-08-13 | 주식회사 루밴틱스 | 급속 열처리 방법에 의한 도전성 투명 박막의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 도전성 투명 박막 |
| JP2003302543A (ja) * | 2002-04-10 | 2003-10-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光・電気回路および光・電気配線基板 |
| JP2007154152A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-06-21 | Mitsubishi Materials Corp | 熱線カット組成物およびその用途 |
| US7586572B2 (en) | 2001-03-29 | 2009-09-08 | Nec Lcd Technologies, Ltd. | Liquid crystal display having transparent conductive film on interlayer insulating film formed by coating |
| EP1033355A4 (en) * | 1998-08-31 | 2010-12-01 | Idemitsu Kosan Co | TARGET FOR TRANSPARENT ELECTRICALLY CONDUCTIVE LAYER, TRANSPARENT ELECTRICALLY CONDUCTIVE MATERIAL, TRANSPARENT ELECTRICALLY CONDUCTIVE GLASS AND TRANSPARENT ELECTRICALLY CONDUCTIVE LAYER |
| CN103855374A (zh) * | 2012-12-03 | 2014-06-11 | 丰田自动车株式会社 | 负电极活性物质和锂电池 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP33808094A patent/JPH08185797A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1033355A4 (en) * | 1998-08-31 | 2010-12-01 | Idemitsu Kosan Co | TARGET FOR TRANSPARENT ELECTRICALLY CONDUCTIVE LAYER, TRANSPARENT ELECTRICALLY CONDUCTIVE MATERIAL, TRANSPARENT ELECTRICALLY CONDUCTIVE GLASS AND TRANSPARENT ELECTRICALLY CONDUCTIVE LAYER |
| KR100348702B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2002-08-13 | 주식회사 루밴틱스 | 급속 열처리 방법에 의한 도전성 투명 박막의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 도전성 투명 박막 |
| US7586572B2 (en) | 2001-03-29 | 2009-09-08 | Nec Lcd Technologies, Ltd. | Liquid crystal display having transparent conductive film on interlayer insulating film formed by coating |
| US8610857B2 (en) | 2001-03-29 | 2013-12-17 | Nlt Technologies, Ltd. | Liquid crystal display having transparent conductive film on interlayer insulating film formed by coating |
| JP2003302543A (ja) * | 2002-04-10 | 2003-10-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光・電気回路および光・電気配線基板 |
| JP2007154152A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-06-21 | Mitsubishi Materials Corp | 熱線カット組成物およびその用途 |
| CN103855374A (zh) * | 2012-12-03 | 2014-06-11 | 丰田自动车株式会社 | 负电极活性物质和锂电池 |
| JP2014110166A (ja) * | 2012-12-03 | 2014-06-12 | Toyota Motor Corp | 負極活物質およびリチウム電池 |
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