JPH08187946A - レーザー記録用感熱記録材料 - Google Patents

レーザー記録用感熱記録材料

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JPH08187946A
JPH08187946A JP7018412A JP1841295A JPH08187946A JP H08187946 A JPH08187946 A JP H08187946A JP 7018412 A JP7018412 A JP 7018412A JP 1841295 A JP1841295 A JP 1841295A JP H08187946 A JPH08187946 A JP H08187946A
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heat
group
laser
recording material
layer
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JP7018412A
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Katsuhiko Haga
勝彦 羽賀
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱感度が改善された、レーザー記録用感熱記録
材料及び熱感度のみならず、透明性にも優れたレーザー
記録用感熱記録材料を提供すること。 【構成】支持体上に、少なくとも、発色剤及び顕色剤並
びにレーザー光を熱エネルギーに変換するレーザー光吸
収物質を含有する感熱記録層を有するレーザー記録用感
熱記録材料において、前記支持体と感熱記録層との間
に、空隙率が40%以上の中間層を有することを特徴と
するレーザー記録用感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー記録用感熱記
録材料に関し、特に熱感度が高く、透明性に優れたレー
ザー記録用感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に感熱発色層を設けた感熱記録
材料の表面にサーマルヘッドを密着走査させ、熱エネル
ギーを感熱発色層に直接もしくは保護層を通して伝える
ことにより発色画像を記録する感熱記録方法は広範囲に
知られており、ファクシミリやプリンターなどに応用さ
れている。
【0003】しかしながら、このような感熱記録方法に
おいてはサーマルヘッドを感熱記録材料に密着させて走
査するために、サーマルヘッドが磨耗したり、サーマル
ヘッド表面へ感熱記録材料の成分がカスとなって付着す
ることにより記録画像が正しく得られない場合が生じた
り、サーマルヘッドが破壊されるという欠点があった。
また、このようなサーマルヘッドを用いる感熱記録方法
には、サーマルヘッドの構造上の特質から、発熱素子の
加熱冷却の高速制御や発熱素子密度を大きくする上で限
界があるため、高速記録や、高密度、高画質記録には限
界があるという欠点があった。
【0004】サーマルヘッドを用いる感熱記録方法の上
記の如き欠点を解決するために、レーザー光を用い、感
熱記録材料に対して非接触で、かつ高速、高密度で熱記
録を行なうことが提案されている(例えば、特開昭50
−23617号、同54−121140号、同57−1
1090号、同58−56890号、同58−9449
4号、同58−134791号、同58−145493
号、同59−89192号、同60−205182号、
同62−56195号各公報)。
【0005】しかしながら、このようなレーザー光を用
いた記録方法においては、感熱記録層が一般に可視およ
び近赤外領域の光を吸収しにくいために、レーザーの出
力を相当大きくしないと発色に必要な熱エネルギーが得
られず、小型で安価な装置を作ることが極めて困難であ
るという欠点があった。かかる欠点は、感熱記録層にレ
ーザー光の波長に合った光吸収物質を含有させることに
よって大幅に改善されるが、近年の高速記録の要求に適
合させるためには、尚熱感度を改善することが望まれて
いた。
【0006】一方、中空率が60〜95%の有機中空フ
ィラーを含有させた断熱層を支持体と感熱発色層との間
に設けてなる、動的発色感度とサーマルヘッドとのマッ
チング性に優れた感熱記録材料が提案されている(特開
平5−286248号公報)。しかしながら、この場合
の断熱層は不透明であるために、特に、透明な支持体を
用いて透過型画像を形成させる場合には適当でないとい
う欠点があった。
【0007】また、例えば、特開平6−643275号
公報に記載されている如く、支持体と記録層との間に、
吸油量が80ml/100g以上である顔料及びポリビ
ニルアルコールと、(アクリルアミド・アクリル酸・ア
クリルニトリル)共重合物とのグラフト共重合体を主成
分とする中間層を設け、感度を向上させた感熱記録材料
も提案されているが、この場合にも、透過型画像形成を
させることを目的とした透明感熱記録材料を得ることが
できないという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記の欠
点を解決すべく鋭意検討するうち、支持体と感熱記録層
の間に設ける中間層の空隙率を40%以上とすることに
より、熱感度を大幅に向上させることができること、及
び、記録材料のヘイズを60%以下とすることにより、
透過型画像を得るたの透明感熱記録材料とすることも可
能であるということを見いだし本発明に到達した。従っ
て、本発明の第1の目的は、熱感度が改善された、レー
ザー記録用感熱記録材料を提供することにある。本発明
の第2目的は、熱感度のみならず透明性にも優れた、レ
ーザー記録用感熱記録材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、支持体上に、少なくとも、発色剤及び顕色剤並びに
レーザー光を熱エネルギーに変換するレーザー光吸収物
質を含有する感熱記録層を有するレーザー記録用感熱記
録材料において、前記支持体と感熱記録層との間に、空
隙率が40%以上の中間層を有することを特徴とするレ
ーザー記録用感熱記録材料により達成された。
【0010】本発明において、ヘイズとは層の透明性を
示す指標であって、拡散透過率を全光透過率で徐したも
のを百分率(%)で表した値である。ヘイズは小さい程
透明性に優れる。ヘイズが40%以下であれば実質的に
透明であるといえる。尚、ヘイズの測定は公知のヘイズ
メータを用いて行うことができる。本発明における空隙
率とは、充填物(層)が見掛け上占める全容積に対する
その空間容積の比を百分率(%)で表したものである。
【0011】本発明のレーザー記録用感熱記録材料は、
レーザー光を熱エネルギーに変換して加熱することによ
り、常温において互いに隔離されている発色剤と該発色
剤と反応して発色する顕色剤とを互いに接触させて発色
させることにより画像を記録するものである。この場合
の発色剤及び顕色剤は、発色前は各々実質的に無色であ
るが、互いに接触することにより発色反応を起こす成分
である。このような物質の接触に基づいて発色反応を起
こす発色剤と顕色剤の組み合わせとしては、下記(ア)
〜(ス)の組合せを挙げることができる。
【0012】(ア)電子供与性染料前駆体と電子受容性
化合物の組合せ (イ)光分解性ジアゾ化合物とカプラーの組合せ (ウ)ベヘン酸銀、ステアリン酸銀等の有機金属塩とプ
ロトカテキン酸、スピロインダン、ハイドロキノン等の
還元剤との組合せ (エ)ステアリン酸第二鉄、ミリスチン酸第第二鉄等の
長鎖脂肪族塩と没食子酸、サリチル酸アンモニウム等の
フェノール類の組合せ
【0013】(オ)酢酸、ステアリン酸、パルミチン酸
等の有機酸とニッケル、コバルト、鉛、銅、鉄、水銀、
銀等の重金属との有機酸重金属塩と硫化カルシウム、硫
化ストロンチウム、硫化カリウム等のアルカリ土類金属
硫化物との組合せ、又は上記有機酸重金属塩とs−ジフ
ェニルカルバジド、ジフェニルカルバゾン等の有機キレ
ート剤との組合せ
【0014】(カ)硫化銀、硫化鉛、硫化水銀、硫化ナ
トリウム等の(重)金属硫化物とNa−テトラチオネー
ト、チオ硫酸ソーダ、チオ尿素等の硫黄化合物との組合
せ (キ)ステアリン酸第二鉄等の脂肪族第二鉄塩と3,4
ジヒドロキシテトラフェニルメタン等の芳香族ポリヒド
ロキシ化合物との組合せ (ク)シュウ酸銀、シュウ酸水銀等の有機金属塩とポリ
ヒドロキシアルコール、グリセリン、グリコール等の有
機ポリヒドロキシ化合物との組合せ
【0015】(ケ)ペラルゴン酸第二鉄、ラウリン酸第
二鉄等の脂肪族第二鉄塩とチオセシルカルバミドやイソ
チオセシルカルバミド誘導体との組合せ (コ)カプロン酸鉛、ペラルゴン酸鉛、ベヘン酸鉛等の
有機酸鉛塩とエチレンチオ尿素、N−ドデシルチオ尿素
等のチオ尿素誘導体との組合せ (サ)ステアリン酸第二鉄、ステアリン酸銅等の高級脂
肪酸重金属塩とジアルキルジチオカルバミン酸亜鉛との
組合せ (シ)オキサジン染料を形成する、レゾルシンとニトロ
ソ化合物の組合せ及びその他の組合せ
【0016】(ス)ホルマザン化合物と還元剤及び/又
は金属塩との組合せ これらの組合せの中でも、本発明においては、(イ)電
子供与性染料前駆体と電子受容性化合物の組合せ及び
(ア)光分解性ジアゾ化合物とカプラーの組合せを使用
することが好ましい。本発明においては、発色色相の異
なる感熱記録層を積層して、多色感熱記録材料とするこ
ともできる。
【0017】本発明で使用する電子供与性染料前駆体
は、実質的に無色であるものであれば特に限定されるも
のではないが、エレクトロンを供与して、あるいは酸等
のプロトンを受容して発色する性質を有するものであっ
て、ラクトン、ラクタム、サルトン、スピロピラン、エ
ステル、アミド等の部分骨格を有し、顕色剤と接触して
これらの部分骨格が開環もしくは開裂する化合物が好ま
しい。
【0018】電子供与性染料前駆体の例としては、トリ
フェニルメタンフタリド系化合物、フルオラン系化合
物、フェノチアジン系化合物、インドリルフタリド系化
合物、ロイコオーラミン系化合物、ローダミンラクタム
系化合物、トリフェニルメタン系化合物、トリアゼン系
化合物、スピロピラン系化合物、フルオレン系化合物等
を挙げることができる。
【0019】フタリド類の具体例は、米国再発行特許明
細書第23,024号、米国特許明細書第3,491,
111号、同第3,491,112号、同第3,49
1,116号および同第3,509,174号、フルオ
ラン類の具体例は米国特許明細書第3,624,107
号、同第3,627,787号、同第3,641,01
1号、同第3,462,828号、同第3,681,3
90号、同第3,920,510号、同第3,959,
571号、スピロジピラン類の具体例は米国特許明細書
第3,971,808号、ピリジン系およびピラジン系
化合物類は米国特許明細書第3,775,424号、同
第3,853,869号、同第4,246,318号、
フルオレン系化合物の具体例は特願昭61−24098
9号等に記載されている。
【0020】これらのうち、特に黒発色の2−アリール
アミノ−3−H、ハロゲン、アルキル又はアルコキシ−
6−置換アミノフルオランが有効である。具体例として
は、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−シクロ
ヘキシル−N−メチルアミノフルオラン、2−p−クロ
ロアニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジオクチルアミノ
フルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N
−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−N−エチル−N−ドデシルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−メトキシ−6−ジブ
チルアミノフルオラン、2−o−クロロアニリノ−6−
ジブチルアミノフルオラン;
【0021】2−p−クロロアニリノ−3−エチル−6
−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−
o−クロロアニリノ−6−p−ブチルアニリノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−ペンタデシル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−アニリノ−3−エチル−6−ジブ
チルアミノフルオラン、2−o−トルイジノ−3−メチ
ル−6−ジイソプロピルアミノフルオラン;
【0022】2−アニリノ−3−メチル−6−N−イソ
ブチル−N−エチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6−N−エチル−N−テトラヒドロフルフ
リルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6
−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−
アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−N−γ−エト
キシプロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−N−エチル−N−γ−エトキシプロピルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エ
チル−N−γ−プロポキシプロピルアミノフルオラン等
が挙げられる。
【0023】これらの電子供与性染料前駆体に対する電
子受容性化合物としては、フェノール性化合物、有機酸
若しくはその金属塩、オキシ安息香酸エステル等の酸性
物質が用いられる。フェノール性化合物の例としては、
2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン
(ビスフェノールA)、2,2−ビス(4’−ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジクロロフェニル)プロパン、1,1
−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ブタン、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)オクタン、
1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−2−メチ
ル−ペンタン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニ
ル)−2−エチル−ヘキサン、1,1−ビス(4’−ヒ
ドロキシフェニル)ドデカン、1,4−ビス(p−ヒド
ロキシフェニルクミル)ベンゼン、1,3−ビス(p−
ヒドロキシフェニルクミル)ベンゼン、ビス(p−ヒド
ロキシフェニル)スルフォン、ビス(3−アリル−4−
ヒドロキシフェニル)スルフォン、ビス(p−ヒドロキ
シフェニル)酢酸ベンジルエステル等のビスフェノール
類;
【0024】p−フェニルフェノール、3,5−ジフェ
ニルフェノール、クミルフェノール、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシ−ジフェニルスルフォン、4−ヒ
ドロキシ−4’−フェノキシ−ジフェニルスルフォン等
のフェノール類;有機酸若しくはその金属塩、オキシ安
息香酸エステルの例としては、3,5−ジ−α−メチル
ベンジルサリチル酸、3,5−ジ−ターシャリーブチル
サリチル酸、3−α−α−ジメチルベンジルサリチル
酸、4−(β−p−メトキシフェノキシエトキシ)サリ
チル酸等のサリチル酸誘導体、またはその多価金属塩
(特に亜鉛、アルミニウムの金属塩が好ましい)、p−
ヒドロキシ安息香酸ベンジルエルテル、p−ヒドロキシ
安息香酸−2−エチルヘキシルエステル、β−レゾルシ
ン酸−(2−フェノキシエチル)エステル等のオキシ安
息香酸エステル類等が挙げられる。これらの中でも、発
色性の観点から、特にビスフェノール類が好ましい。顕
色剤は発色剤の50〜800重量%使用することが好ま
しく、さらに好ましくは100〜500重量%である。
また上記の電子受容性化合物を2種以上併用してもよ
い。
【0025】本発明において電子供与性染料前駆体と電
子受容性化合物の組み合わせを用いる場合は発色反応を
促進し、より少ないレーザー光エネルギーでの記録を可
能にするために必要に応じて増感剤を併用してもよい。
増感剤としては、例えば、p−ベンジルオキシ安息香酸
ベンジル、β−ナフチル−ベンジルエーテル、ステアリ
ン酸アミド、ステアリル尿素、p−ベンジルビフェニ
ル、ジ(2−メチルフェノキシ)エタン、ジ(2−メト
キシフェノキシ)エタン、β−ナフトール−(p−メチ
ルベンジル)エーテル、α−ナフチル−ベンジルエーテ
ル;
【0026】1,4−ブタンジオール−p−メチルフェ
ニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−イソプロ
ピルフェニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−
ターシャリーオクチルフェニルエーテル、1−フェノキ
シ−2−(4−エチルフェノキシ)エタン、1−フェノ
キシ−2−(4−クロルフェノキシ)エタン、1,4−
ブタンジオールフェニルエーテル、ジエチレングリコー
ル−ビス−(4−メトキシフェニル)エーテル、4−エ
トキシフェニル−p−クロルベンジルエーテル、1(4
−メトキシ−フェノキシ)−2−フェノキシ−プロパ
ン、1,3−ビス−(4−メトキシフェノキシ)プロパ
ン、3−メチル−4−クロルフェニル−p−メトキシベ
ンジルエーテル、3,5−ジメチル−4−クロルフェニ
ル−p−メトキシベンジルエーテル、4−クロルフェニ
ル−p−メトキシベンジルエーテル、1−フェノキシ−
2(4−メトキシ−フェノキシ)−プロパン、シュウ酸
ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(p−メチルベンジ
ル)エステル等が挙げられる。
【0027】これらの増感剤は、併用しても良い。な
お、増感剤は十分な熱応答性を得るために、顕色剤に対
し、10〜200重量%使用することが好ましく、さら
に好ましくは20〜200重量%である。尚、増感剤
は、あらかじめ発色剤又は顕色剤と熱共融物を形成した
ものを使用しても良い。
【0028】本発明で使用するジアゾ化合物とは後述す
るカップリング成分と呼ばれる顕色剤と反応して所望の
色相に発色するものであり、反応前に特定波長の光を受
けると分解し、もはやカップリング成分が作用しても発
色能力を持たなくなる光分解性ジアゾ化合物である。こ
の発色系における色相はジアゾ化合物とカップリング成
分が反応して生成したジアゾ色素により決定される。従
って、良く知られているようにジアゾ化合物の化学構造
を変えるか、カップリング成分の化学構造を変えれば容
易に発色色相を変えることができ、組み合わせ次第で略
任意の発色色相を得ることができる。
【0029】本発明における光分解性ジアゾ化合物とは
主に芳香族ジアゾ化合物を指す。それは一般式ArN2
+ - で表される化合物である(式中、Arは置換又は
非置換の芳香族基を表し、X- は酸アニオンを表
す。)。これらのジアゾ化合物の詳細は、例えば特開平
2−136286号公報等に記載されている。
【0030】本発明に用いられるジアゾ化合物とカップ
リングして反応させるカップリング成分としては、例え
ば2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリド、2−ヒド
ロキシ−3−ナフトエ酸エタノールアミド、レゾルシ
ン、2,3−ジヒドロキシナフタレン−6−スルホン酸
ナトリウム、2,3−ジヒドロキシナフタレンの他特開
昭62−146678号公報に記載されているものを挙
げることができる。
【0031】ジアゾ化合物とカップリング成分の組み合
わせを用いる場合には、カップリング反応が塩基性雰囲
気で起こりやすいため、増感剤として塩基性物質を添加
してもよい。塩基性物質としては水不溶性又は難溶性の
塩基性物質や加熱によりアルカリを発生する物質が用い
られる。それらの例としては無機および有機アンモニウ
ム塩、有機アミン、アミド、尿素やチオ尿素及びその誘
導体、チアゾール類、ピロール類、ピリミジン類、ピペ
ラジン類、グアニジン類、インドール類、イミダゾール
類、イミダゾリン類、トリアゾール類、モルフォリン
類、ピペリジン類、アミジン類、フォリムアジン類、ピ
リジン類等の含窒素化合物が挙げられる。これらの具体
例は例えば特開昭61−291183号等に記載されて
いる。
【0032】本発明で使用する、レーザー光を熱エネル
ギーに変換するレーザー光吸収物質は、特に限定される
ものではなく、公知の光吸収物質の中から、特定の波長
のレーザー光を良く吸収して熱エネルギーに変換するこ
とができる性質を有するものの中から適宜選択して用い
ることができる。
【0033】レーザー光吸収物質(以下、単に光吸収物
質という)としては、イオン性染料−対イオン化合物
(特開昭62−150242号、特開平1−15245
0号各公報)、陽イオン染料−陰イオン錯体(特開昭6
2−143044号公報)が挙げられる。上記イオン性
染料−対イオン化合物は、反応性対イオンにイオン的に
結合したイオン性染料から成る化合物である。本発明に
おいてはこのようなイオン性染料−対イオン化合物のな
かでもカチオン性染料と対アニオンの組合わせが好まし
い。
【0034】感熱記録層を水系塗布する場合には、水溶
性光吸収物質を用いることができる。このような水溶性
光吸収物質としては、酸性基を少なくとも2個有するカ
ルボシアニン染料(以下単にカルボシアニン染料とい
う)が、溶解性、光吸収性、熱変換性等の観点から好ま
しい。カルボシアニン染料としては、例えば下記化1で
表される染料が挙げられる。
【0035】
【化1】
【0036】化1中、Z1 及びZ2 は各々置換または非
置換のベンゾチアゾール環、ベンゾセレナゾール環、イ
ンドール環、ナフトチアゾール環、ナフトセレナゾール
環及びベンズインドール環を形成する非金属原子群であ
る。R1 及びR2 は各々置換又は非置換のアルキル基、
3 及びR5 は各々水素原子、又は連結して5員環を形
成するのに必要な原子団、R4 は水素原子又は1価の基
(但し、ジ置換アミノ基における環を形成する原子群は
除く)である。X- はアニオン、nは1又は2であり、
染料分子が分子内塩を形成する場合のnは1である。
【0037】Z1 及びZ2 で表されるベンゾチアゾール
環、べンゾセレナゾール環、インドール環、ナフトチア
ゾール環、ナフトセレナゾール環及びベンズインドール
環を形成する非金属原子群に置換する基としては、スル
ホン酸基、カルボン酸基、水酸基、ハロゲン原子(F、
Cl、Brなど)、シアノ基、置換アミノ基(例えば、
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチル−4−ス
ルホブチル基及びジ(3−スルホプロピル)アミノ基)
の他、直接または2価の連結基を介して環に結合してい
る、置換又は非置換の、炭素原子数が1〜5のアルキル
基(例えば、アルキル基としてはメチル基、エチル基、
プロピル基およびブチル基、置換基としてはスルホン酸
基、カルボン酸基および水酸基、2価の連結基としては
−O−、−NHCO−、−NHSO3 −、−NHCOO
−、−COO−、−CO−、−SO2 −等がある)が挙
げられる。
【0038】この場合、スルホン酸基とはスルホ基また
はその塩を、カルボン酸基とはカルボキシル基まはたそ
の塩を内包する意味である。塩の例としては、Na、K
等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びトリエチルア
ンモニウム塩、トリブチルアンモニウム塩、ピリジウム
塩等の有機アンモニウム塩等が挙げられる。上記Z1
びZ2 で表される非金属原子群の中でも特に1個以上の
スルホン酸基を有するベンズイミダゾール環が好まし
い。
【0039】R1 及びR2 で表されるアルキル基の好ま
しい具体例としては、メチル基、エチル基、n−ブチル
基、イロプロピル基、n−ペンチル基等の炭素原子数1
〜5の低級アルキル基またはこれらの基にスルホン酸
基、カルボン酸基または水酸基等の置換基を有する基が
挙げられるが、これらの中でも特に2−スルホエチル
基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基等のス
ルホン酸基を有する炭素原子数2〜5の低級アルキル基
が好ましい。
【0040】R3 とR5 が連結して形成される5員環と
しては、インデン環、シクロペンチン環等が挙げられ
る。R4で表される1価の基の好ましい例としては、メ
チル基等の低級アルキル基、置換又は非置換の低級サル
コキシ基、ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基およ
びメチルフェニルアミノ基等のジ置換アミノ基、アセト
キシ基等のアルキルカルボキシルオキシ基、メチルチオ
基等のアルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基並びにハロ
ゲン原子(F、Cl、Brなど)等が挙げられる。
【0041】Xで表されるアニオンの具体例としてはC
- 、Br- などのハロゲンイオン、p−トルエンスル
ホン酸イオン及びエチル硫酸イオン等が挙げられる。以
上詳述したトリカルボシアニン染料の中でも、特にZ1
及びZ2 がスルホ置換されたベンズインドール環であっ
て、R1 及びR2 がスルホアルキル基であるものが好ま
しい。前記化1で表されるカルボシアニン染料の具体例
としては下記化2で表される化合物の他に、特開平3−
226736号等に記載されている化合物を挙げること
ができる。
【0042】
【化2】
【0043】これらのレーザー光吸収物質の中でも、感
熱記録材料の着色を防止する観点から、特に、赤外域
(720〜830nm)での吸収の大きいものを使用す
ることが好ましい。光吸収物質をマイクロカプセルに封
入したり、乳化物中に用いる場合には、有機溶剤に可溶
な光吸収物質を用いることが好ましい。このような光吸
収物質としてはD+ - で示されるような水不溶性ない
し難溶性の陽イオン染料−陰イオン錯体化合物が好まし
い。但し、D+ はシアニン、カルボシアニン、メロシア
ニン等のカチオン性シアニン系染料である。
【0044】X- はアニオンを示し、Cl- 、Br-
- などのハロゲンイオン、ClO4 - などの過酸化ハ
ロゲンイオン、p−トルエンスルホン酸イオン、エチル
硫酸イオン、ボレートイオン、PF6 - 等である。本発
明では、使用するレーザー光の発振波長に応じて、任意
のカチオン性シアニン系染料とアニオンの組合せからな
る陽イオン染料−陰イオン錯体化合物を用いることがで
きる。830nm付近に吸収極大を有する水不溶性ない
し難溶性の陽イオン染料−陰イオン錯体化合物として
は、下記化3で表される化合物を挙げることができる。
【0045】
【化3】
【0046】720〜780nmの領域に吸収極大を有
する水不溶性ないし難溶性の陽イオン染料−陰イオン錯
体化合物としては下記4で表される化合物を挙げること
ができる。
【0047】
【化4】
【0048】光吸収物質の含有量は、物質の分子吸光係
数にもよるが、感熱記録層の全固形分重量に対して0.
01〜10重量%が好ましく、特に0.1〜5重量%が
好ましい。0.01重量%以下では発色性が十分でな
い。10重量%を超えた場合は地肌の着色が大きくな
る。良好な記録特性を付与するには、分光光度計を用い
て、照射するレーザーの発振波長で測定した記録材料の
吸収率が透過材料、反射材料ともに90%以上であるこ
とが好ましい。このような条件を満足するためには、分
子吸光係数が10,000以上である吸収物質を使用す
ることが望ましい。
【0049】本発明で使用するレーザー光は特に限定さ
れるものではなく、公知の波長のレーザー光(例えば、
ヘリウム−ネオンレーザー、アルゴンレーザー、炭酸ガ
スレーザー、YAGレーザー及び半導体レーザー等のレ
ーザー光)の中から適宜選択して使用することができ
る。これらの中でも、発振波長が700〜1100nm
の近赤外領域、特に発振波長が720〜780nmの範
囲、または830nm付近にあるレーザー光を発振する
半導体レーザーは小型、安価且つ高出力である上入手容
易であるので好ましい。
【0050】本発明で使用する発色剤又は顕色剤は、固
体分散状態で使用することもできるが、感熱記録層の透
明性向上の観点、常温で発色剤と顕色剤の接触を防止す
るといった生保存性の観点(カブリ防止)、および所望
のレーザーエネルギーで発色させるというような発色感
度の制御の観点からカプセル化して用いることが好まし
い。
【0051】マイクロカプセルを使用する場合は、前記
光吸収物質を、マクロカプセルの内部、外部又はカプセ
ル壁中の何れか一か所以上に添加することができる。感
熱記録層を透明とし、ライトテーブル、シャーカステ
ン、OHP等で使用したり、該感熱記録層を重層して多
色記録材料とする場合には、マイクロカプセルに含有さ
れなかった発色剤、顕色剤、光吸収物質、固体増感剤等
は、水に難溶性または不溶性の有機溶剤に溶解せしめた
後、これを界面活性剤を含有した水溶性高分子を保護コ
ロイドとして有する水相と混合し、乳化した乳化分散物
の形で使用することが好ましい。この場合の有機溶剤と
しては沸点が150℃以下のエステル類やメチレンクロ
ライド、トルエン等の置換又は非置換の炭化水素が好ま
しい。
【0052】本発明で使用することができるマイクロカ
プセルの製造には、界面重合法、内部重合法、外部重合
法のいずれの方法も採用することができるが、特に、電
子供与性染料前駆体又はジアゾ化合物を含有した芯物質
を、水溶性高分子を溶解した水溶液中で乳化した後、そ
の油滴の周囲に高分子物質の壁を形成させる界面重合法
を採用することが好ましい。
【0053】高分子を形成するリアクタントは、油滴の
内部および/又は油滴の外部に添加される。高分子物質
の具体例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレ
ンメタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート共
重合体等が挙げられる。好ましい高分子物質はポリウレ
タン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカ
ーボネートであり、特に好ましくは、ポリウレタン及び
ポリウレアである。高分子物質は2種以上併用すること
もできる。前記水溶性高分子の具体例としては、ゼラチ
ン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等が
挙げられる。
【0054】例えば、ポリウレアをカプセル壁材として
用いる場合には、ジイソシアナート、トリイソシアナー
ト、テトライソシアナート、ポリイソシアナートプレポ
リマー等のポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミ
ン、テトラアミン等のポリアミン、アミノ基を2個以上
含むプレポリマー、ピペラジンもしくはその誘導体また
はポリオール等とを、水系溶媒中で界面重合法によって
反応させることにより容易にマイクロカプセル壁を形成
させることができる。
【0055】また、例えばポリウレアとポリアミドから
なる複合壁もしくはポリウレタンとポリアミドからなる
複合壁は、例えばポリイソシアナートと酸クロライドも
しくはポリアミンとポリオールを用い、反応液となる乳
化媒体のpHを調整した後、加温することにより調製す
ることができる。これらのポリウレアとポリアミドから
なる複合壁の製造方法の詳細については、特開昭58−
66948号公報に記載されている。
【0056】また、本発明で使用することができるマイ
クロカプセル壁には、必要に応じて金属含有染料、ニグ
ロシン等の荷電調節剤、或いはその他任意の添加物質を
加えることができる。これらの添加剤は壁形成時又は任
意の時点でカプセル壁に含有させることができる。また
必要に応じてカプセル壁表面の帯電性を調節するため
に、ビニルモノマー等のモノマーをグラフト重合させて
もよい。
【0057】マイクロカプセル壁をより低温で物質透過
性にして熱感度を上げるため、固体増感剤を添加するこ
ともできる。固体増感剤は、マイクロカプセル壁として
用いるポリマーの可塑剤といわれるものの中から、好ま
しくは融点が50℃以上であるものを選択して用いるこ
とが出来る。例えば、壁材が、ポリウレア、ポリウレタ
ンからなる場合は、ヒドロキシ化合物、カルバミン酸エ
ステル化合物、芳香族アルコキシ化合物、有機スルホン
アミド化合物、脂肪族アミド化合物、アリールアミド化
合物等が好適に用いられる。
【0058】本発明においては、感熱記録層を実質的に
透明とするために、発色剤をマイクロカプセル化すると
共に、顕色剤を水に難溶性又は不溶性の有機溶剤に溶解
せしめた後、これを界面活性剤を含有する共に水溶性高
分子を保護コロイドとして有する水相と混合し、乳化し
た乳化分散物の形で使用することが好ましい。光吸収物
質はマイクロカプセル、乳化分散物のいずれか一方に添
加しても両方に添加しても良い。前記水に難溶性又は不
溶性の有機溶媒としては沸点が150℃以下のエステル
類、炭化水素類、それらのハロゲン置換化合物等が好ま
しい。
【0059】保護コロイドとして含有せしめる水溶性高
分子は、公知のアニオン性高分子、ノニオン性高分子、
両性高分子の中から適宜選択することができるが、特に
ポリビニルアルコール、ゼラチン、セルロース誘導体等
が好ましい。
【0060】また、水相に含有せしめる界面活性剤は、
アニオン性またはノニオン性の界面活性剤のなかから、
上記保護コロイドと作用して沈殿や凝集を起こさないも
のを適宜選択して使用することができる。好ましい界面
活性剤の例としては、アルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ、アルキル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチ
ルナトリウム塩、ポリアルキレングリコール(例えば、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)等を挙げ
ることができる。
【0061】乳化分散は、前記成分を含有した油相と上
記保護コロイド及び界面活性剤を含有する水相を、高速
撹拌、超音波分散等の通常の微粒子乳化に用いられる手
段を使用して混合・分散せしめることにより容易に行う
ことができる。また、油相の水相に対する比(油相重量
/水相重量)は0.02〜0.6であることが好まし
く、特に0.1〜0.4であることが好ましい。0.0
2以下では、水相が多すぎて希薄となり十分な発色性が
得られず、0.6以上では逆に液の粘度が高くなり、取
扱いの不便さや塗液安定性の低下をもたらす。
【0062】上記のように調製した成分を混合・攪拌し
て得られた感熱記録層用塗布液(以下、感熱記録層液と
いう)を支持体上に塗布するに際しては、公知の水系ま
たは有機溶剤系の塗液を用いる塗布手段が用いられる。
この場合、感熱記録層液を安全かつ均一に塗布すると共
に、塗膜の強度を保持するために、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、澱粉類、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カル
ボキシ変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ド、ポリスチレン及びその共重合体、ポリエステル及び
その共重合体、ポリエチレン及びその共重合体、エポキ
シ樹脂、アクリレート及びメタアクリレート系樹脂及び
その共重合体、ポリウレタン樹脂並びにポリアミド樹脂
等のバインダーを使用することができる。
【0063】感熱記録層には、必要に応じて顔料、ワッ
クス、硬膜剤等を添加してもよい。感熱記録層は、発色
剤、顕色剤、光吸収物質の合計重量が0.1〜20g/
2になるように塗布されること、及び厚さが0.1〜
20μmになるように塗布されることが好ましい。
【0064】本発明においては、透明性に優れると共に
熱感度の高い感熱記録材料を得る観点から、支持体と感
熱記録層の間に空隙率が40%以上の中間層を設ける。
中間層の空隙率が40%未満では熱感度が低下する。本
発明においては、中間層のヘイズを調整することにより
感熱記録材料のヘイズを60%以下とすることができ
る。感熱記録材料のヘイズが60%を越えると記録材料
の透明性が低下するので、透過型の画像を得ることは困
難となる。上記中間層は、水溶性樹脂、無機微粒子、フ
ィラー等によって構成される。
【0065】上記水溶性樹脂としては、例えば、鹸化ポ
リビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコ
ール、シリ化変性ポリビニルアルコール等のポリビニル
アルコール(PVA)、ポリビニルアルコールとアクリ
ルアミド・アクリル酸・アクリルニトリルの共重合物と
のグラフト共重合体、メチルセルロース(MC)、エチ
ルセルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース
(HEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、
キチン類及びデンプン等の親水性構造単位としてヒドロ
キシル基を有する樹脂、ポリエチレンオキサイド(PE
O)、ポリプロピレンオキサイド(PPO)、ポリエチ
レングリコール(PEG)及びポリビニルエーテル(P
VE)等のエーテル結合を有する樹脂;
【0066】ポリアクリルアミド(PAAM)、ポリビ
ニルピロリドン(PVP)等のアミド基又はアミド結合
を有する樹脂、ポリアクリル酸塩、ポリマレイン酸、ポ
リアルギン酸塩及びゼラチン類等の、解離性基としてカ
ルボキシル基を有する樹脂、ポリスチレンスルホン酸
塩、アミノ基、イミノ基、第3アミン又は第4アンモニ
ウム塩を有するポリアリルアミン(PAA)、ポリエチ
レンイミン(PEI)、エポキシ化ポリアミド(EPA
m)、ポリビニルピリジン等を挙げることができる。
【0067】特に、これらの中でも、後述するシリカ微
粒子を無機粒子として使用する場合には、シリカ微粒子
表面のシラノール基が水酸基と水素結合して二次粒子を
形成することによって空隙率が高く、且つ、透明性の高
い中間層が形成されることから、水酸基を有するポリビ
ニルアルコールを使用することが好ましく、特に低鹸化
度(鹸化度が70〜90%)のポリビニルアルコールを
使用することが好ましい。
【0068】無機微粒子としては、例えば、シリカ微粒
子、コロイダルシリカ、珪酸カルシウム、ゼオライト、
カオリナイト、ハロイサイト、白雲母、タルク、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム等の、屈折率が1.4〜1.
6である無機微粒子、アルミニウムシリケート微粒子、
焼成クレー微粒子等のスペーサー微粒子を挙げることが
できる。これらの中でも特にシリカ微粒子を使用するこ
とが好ましい。尚、これらの無機微粒子は併用しても良
く、後述する有機フィラーと併用しても良い。
【0069】フィラーとしては、公知の有機フィラー等
を使用することができるが、本発明においては特に、熱
感度を高める観点から、スチレン、スチレン・アクリル
共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アク
リロニトリル、メタクリル酸、ポリプロピレン等の樹脂
又はこれら共重合体を用いた、粒子径が1〜20μmの
ものを使用することが好ましい。
【0070】中間層には、微粒子等の分散を高める等の
ために、必要に応じて、無機塩類、酸又はアルカリ等の
pH調整剤を含有させても良い。中間層を設けるに際し
ては、感熱記録層液の場合と同様の塗布手段を用いるこ
とができる。塗布量は、固形分重量で1〜30g/
2 、厚さは乾燥後で1〜30μmとすることが好まし
い。中間層中の無機微粒子の樹脂に対する使用量は、層
の空隙率を40パーセント以上として記録材料の熱感度
を高める観点から、重量比で1.5:1〜10:1、前
記フィラーの場合の使用量は、10:10〜10:1で
あることが好ましい。
【0071】本発明においては、感熱記録層と中間層と
の間に透明層を設けてもよい。透明層は、顔料等を含ま
ないポリマーから構成される。ポリマーは、例えば、前
記中間層で使用したポリマー(樹脂)の中から適宜選択
して使用することができる。透明層を設けるに際して
は、感熱記録層液の場合と同様の塗布手段を用いること
ができる。透明層は、厚さが乾燥後で0.1〜20μm
となるように設けられることが好ましい。
【0072】本発明で用いる支持体は、透明であって
も、不透明であっても良い。透明支持体としては、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロース
等のセルロース誘導体フィルム、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフ
ィルム、ポリイミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィル
ム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリアクリルフィル
ム、ポリカーボネートフィルム等が挙げられ、単独或い
は貼り合わせて使用される。支持体の厚みとしては10
μm〜200μmのものが用いられる。
【0073】一方、不透明な支持体としては、紙、合成
紙、アルミ蒸着ベース、前記透明支持体に顔料等をコー
トしたもの等が挙げられる。この場合には、感熱記録層
側からレーザー光が照射されて効率良く感熱層に吸収さ
れるようにするため、レーザー光の反射性が高いものを
使用することが好ましい。本発明においては、支持体と
して、特に耐熱処理、帯電防止処理を施したポリエステ
ルフィルムを使用することが好ましい。
【0074】本発明においては、支持体から感熱記録層
が剥離することを防止するため、感熱記録層を支持体上
に塗布する前に、支持体に下塗り層を設けることが好ま
しい。下塗層としてはアクリル酸エステル共重合体、ポ
リ塩化ビニリデン、スチレン−ブタジエンラテックス等
を用いることができ、膜厚としては0.1〜0.5μm
が好ましい。これらの組成物より成る下塗り層はブレー
ド塗布法、エアナイフ塗布法、グラビア塗布法、ロール
コーティング塗布法、スプレー塗布法、ディップ塗布
法、バー塗布法等の公知の塗布方法により塗布される。
【0075】本発明においては、感熱記録層表面での光
散乱による見かけの透明性が低下すること等を防止する
ため、感熱記録層の上に保護層を公知の方法により設け
ることが好ましい。保護層についての詳細は、例えば
「紙パルプ技術タイムス」(1985年9月号)2〜4
ページおよび特開昭63−318546号等に記載され
ている。
【0076】保護層の透明性を良好なものとする上か
ら、特にシリカ変性ポリビニルアルコールとコロイダル
シリカを組み合わせたものが好ましい。本発明において
は、従来から使用されている上記の保護層とともに、又
はそれらの保護層に代えてシリコーン樹脂を主成分とす
る保護層を設けることもできる。これによって、感熱記
録層の透明性を損なうことなく、耐水性を良好とするこ
とができる。
【0077】なお、発色剤としてジアゾ化合物を利用し
た場合には、レーザー記録後にジアゾ化合物を分解させ
ることのできる波長の光を全面露光することにより画像
の定着をに行なうことができる。また、多色記録材料と
する場合には、各発色を独立に行わせるために、少なく
とも一層の感熱記録層には、発色剤としてジアゾ化合物
を使用することが好ましい。
【0078】
【発明の効果】本発明のレーザー記録用感熱記録材料
は、支持体と感熱記録層との間に、断熱性の中間層を有
しているので熱感度が高いのみならず、中間層のヘイズ
度も低いので、特に透明感熱記録材料とすることが有利
である。
【0079】
【実施例】以下に、実施例に従って本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。また、特に断らない限り、以下に記載する部及び
%は、それぞれ重量部及び重量%を示す。
【0080】実施例1.カプセル液の調製 2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−ブチ
ル−アミノフルオラン16g及びタケネートD−110
N(武田薬品工業株式会社製のカプセル壁剤の商品名)
10gを、酢酸エチル20gとメチレンクロライド5g
を混合した溶媒に添加して溶解した。得られた溶液を8
重量%のポリビニルアルコール水溶液400gと水15
g、および2重量%のスルフォコハク酸ジオクチルのナ
トリウム塩水溶液0.5gを混合した水相に混合した
後、エースホモジナイザー(日本精機株式会社製)を用
いて10,000rpmで5分間乳化した。
【0081】得られた乳化液に更に70gの水を添加し
た後、40°Cで3時間カプセル化反応を行なって平均
粒子径が0.7μmのカプセル液を得た。なお、平均粒
子径はレーザー回折粒度分布測定装置(株式会社堀場製
作所製)を用いて測定した50%体積平均粒径である。
また、中間層に用いた微粒子の平均一次粒子径は走査型
電子顕微鏡を用いて測定した平均粒子径である。
【0082】顕色剤乳化分散液の調製 下記化5で表される顕色剤4g、下記化6で表される顕
色剤2g、下記化7で表される顕色剤15g、及び下記
化8で表されるレーザー吸収物質0.5gを1−フェニ
ル−1−キシリルエタン4gと酢酸エチル15gの混合
溶媒に添加して溶解した。得られた溶液を8重量%のポ
リビニルアルコール水溶液40gと水15g、およびド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム0.5gを混合
した水相に混合した後、エースホモジナイザー(日本精
機株式会社製)を用いて10,000rpmで平均粒径
0.5μmになるように乳化分散を行い、顕色剤乳化分
散液を得た。
【0083】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【0084】中間層用塗布液の調製 平均一次粒子径が7nm、屈折率が1.45で表面シラ
ノール基が2〜3個/nm2 の乾式シリカ微粒子(エア
ロジルA300:日本アエロジル株式会社製の商品名)
10gをイオン交換水73.3g中に添加し、高速回転
湿式コロイドミル(クレアミックス:エム・テクニック
株式会社製の商品名)を用いて10,000rpmで2
0分間分散した後、イオン交換水62.7gにポリビニ
ルアルコール(鹸化度88%、重合度3,500:PV
A235:クラレ株式会社製の商品名)3.3gを溶解
した水溶液を更に添加し、10,000rpmで20分
間分散して中間層用塗布液を得た。
【0085】保護層用塗布液の調製 水50g、ポリビニルアルコール6%水溶液(PVA1
24C:クラレ株式会社製の商品名)50g及びドデシ
ルベンゼンスルフォン酸ナトリウム10%水溶液1gを
混合して保護層用塗布液を得た。感熱記録層用液の調製 既に調製した、カプセル液5g、顕色剤乳化分散液10
g及び水5gを混合して感熱記録層用液を得た。
【0086】感熱記録材料の調製 厚さ75μmの透明ポリエチレンテレフタレート(PE
T)の一方の面に固形分重量で7.0g/m2 となるよ
うに中間層用塗布液を塗布・乾燥した後、その上に調製
済の感熱記録層用液を固形分重量で10g/m2 となる
ように塗布・乾燥して記録層を設けた。次いで、その上
に、保護層用塗布液を固形分重量で0.5g/m2 とな
るように塗布・乾燥して本発明の感熱記録材料を得た。
【0087】中間層の空隙率、 中間層の空隙率を水銀ポロシメーター(ポアサイザー9
320−PC2:島津製作所株式会社製の商品名)を用
いて測定した。結果は表1に示した通りである。感熱記録材料のヘイズ 感熱記録材料のヘイズをヘイズメータ(HGM−2D
P:スガ試験機株式会社製の商品名)を用いて測定し
た。結果は表1に示した通りである。
【0088】感熱記録材料の熱感度の評価 得られた記録材料の感熱記録層側から、波長830nm
の固体レーザー光を画像様に照射して記録画像を得た。
レーザーの出力は、感熱記録層の表面で、10mJ/m
2 のエネルギーとなるように調整した。得られた画像
の発色部分の透過濃度をマクベス透過濃度計(TD90
4)を用いて測定した結果は表1に示した通りである。
【0089】
【表1】
【0090】実施例2.実施例1の中間層用塗布液に使
用した乾式シリカ微粒子に代えて、平均一次粒子径が3
0nm、屈折率が1.45の乾式シリカ微粒子(MOX
−80:日本アエロジル株式会社製の商品名)を使用し
た他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を調製
し、実施例1と全く同様にして、記録材料のヘイズ及び
中間層の空隙率を測定し、記録材料の熱感度を測定し
た。結果は表1に示した通りである。
【0091】実施例3.実施例1の中間層用塗布液に使
用した乾式シリカ微粒子に代えて、平均一次粒子径が1
3nm、屈折率が1.75のアルミナ微粒子(酸化アル
ミニウムC:日本アエロジル株式会社製の商品名)を使
用した他は、実施例1と全く同様にして感熱記録材料を
調製し、実施例1と全く同様にして、記録材料のヘイズ
及び中間層の空隙率、並びに熱感度を測定した。結果は
表1に示した通りである。
【0092】実施例4.実施例1で使用した中間層用塗
布液に代えて、下記の中間層用塗布液を使用した他は、
実施例1と全く同様にして感熱記録材料を調製し、実施
例1と全く同様にして、記録材料のヘイズ及び中間層の
空隙率、並びに熱感度を測定した。結果は表1に示した
通りである。
【0093】中間層用塗布液の調製 トルエン202g、メチルエチルケトン(MEK)40
g、エタノール11g、ポリエステル樹脂(バイロン3
00:東洋紡績株式会社製の商品名)34g及びポリプ
ロピレン粒子(平均粒子径が8.6μm)の20%分散
物(ユニストールR−100K:三井石油化学株式会社
製の商品名)13gを混合して中間層用塗布液を得た。
【0094】比較例1.実施例1の中間層用塗布液に使
用した乾式シリカ微粒子を使用しなかった他は、実施例
1と全く同様にして感熱記録材料を調製し、実施例1と
全く同様にして、記録材料のヘイズ及び中間層の空隙
率、並びに熱感度を測定した。結果は表1に示した通り
である。
【0095】比較例2.実施例1で使用した中間層用塗
布液に代えて、下記の中間層用塗布液を使用した他は、
実施例1と全く同様にして感熱記録材料を調製し、実施
例1と全く同様にして、記録材料のヘイズ及び中間層の
空隙率、並びに熱感度を測定した。結果は表1に示した
通りである。
【0096】中間層用塗布液の調製 平均一次粒子径が7nm、屈折率が1.45で表面シラ
ノール基が2〜3個/nm2 の乾式シリカ微粒子(エア
ロジルA300)6.65gをイオン交換水43.4g
中に添加し、高速回転湿式コロイドミル(クレアミック
ス)を用いて10,000rpmで20分間分散した
後、イオン交換水43.3gにポリビニルアルコール
(鹸化度88%、重合度3,500:PVA235)
6.65gを溶解した水溶液を添加し、再度、10,0
00rpmで20分間分散して中間層用塗布液を得た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、少なくとも、発色剤及び顕色
    剤並びにレーザー光を熱エネルギーに変換するレーザー
    光吸収物質を含有する感熱記録層を有するレーザー記録
    用感熱記録材料において、前記支持体と感熱記録層との
    間に空隙率が40%以上の中間層を有することを特徴と
    するレーザー記録用感熱記録材料。
  2. 【請求項2】感熱記録材料のヘイズが60%以下であ
    る、請求項1に記載されたレーザー記録用感熱材料。
  3. 【請求項3】中間層が、実質的に、粒子径が1〜20μ
    mの微粒子からなる、請求項1又は2に記載されたレー
    ザー記録用感熱記録材料。
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