JPH0672028A - レーザー感熱記録材料およびレーザー感熱記録方法 - Google Patents

レーザー感熱記録材料およびレーザー感熱記録方法

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JPH0672028A
JPH0672028A JP5135983A JP13598393A JPH0672028A JP H0672028 A JPH0672028 A JP H0672028A JP 5135983 A JP5135983 A JP 5135983A JP 13598393 A JP13598393 A JP 13598393A JP H0672028 A JPH0672028 A JP H0672028A
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color
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JP5135983A
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Akira Takeuchi
公 竹内
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度、高密度でコントラストの高い高画質
の画像記録が可能であるレーザー感熱記録材料およびレ
ーザー感熱記録方法を提供すること。 【構成】 合成高分子フィルムの支持体上に発色剤と熱
時該発色剤と反応して発色させる顕色剤およびレーザー
光を吸収して熱に変換させることのできるレーザー光吸
収物質を含むレーザー感熱発色層を設けたレーザー感熱
記録材料において、合成高分子フィルムのガラス転移温
度が発色層の発色開始温度よりも高いことを特徴とする
特徴とするレーザー感熱記録材料、およびレーザー感熱
記録材料にレーザー光を画像様に照射して記録を行うレ
ーザー感熱記録方法において、レーザー光照射時に該レ
ーザー感熱記録材料を下式で示される温度領域T1に加
熱しながら記録を行うことを特徴とするレーザー感熱記
録方法。 (Ts−50)(°C)<T1<Ts(°C) 式中のTsはレーザー感熱記録材料の発色開始温度を表
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料及び感熱記
録方法に関し、特にレーザー光を用いて記録する非接触
の感熱記録材料及び感熱記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】支持体上に感熱発色層を設けた感熱記録
材料の表面にサーマルヘッドを密着走査させ、熱エネル
ギーを感熱発色層に直接もしくは保護層を通して伝える
ことにより発色画像を記録する感熱記録方法は広範囲に
知られており、ファクシミリやプリンターなどに応用さ
れている。しかしながらこのような感熱記録方法におい
てはサーマルヘッドを感熱記録材料に密着させて走査す
るために、サーマルヘッドが磨耗し場合によっては破壊
に到るという問題が有った。また記録中にサーマルヘッ
ド表面に感熱記録材料の成分がカスとなって付着した
り、サーマルヘッドと記録材料表面の接着(スティキン
グ)が発生することにより正しい記録画像が得られない
場合がある。
【0003】更に、このようなサーマルヘッドを用いる
感熱記録方法には、サーマルヘッドの構造上の特質から
発熱素子の加熱冷却の高速制御や発熱素子密度を大きく
する上で限界があるため、高速記録や高密度、高画質記
録には限界があるという欠点があった。
【0004】サーマルヘッドを用いる感熱記録方法の上
記の如き問題点を解決するためにレーザー光を用い、感
熱記録材料に対し非接触でかつ高速、高密度で熱記録を
行なうことが提案されている。(例えば特開昭50−2
3617号、特開昭54−121140号、特開昭57
−11090号、特開昭58−56890号、特開昭5
8−94494号、特開昭58−134791号、特開
昭58−145493号、特開昭59−89192号、
特開昭60−205182号、特開昭62−56195
号公報に開示されている。)
【0005】しかしながら、このようなレーザー光を用
いた記録方法においては、感熱記録層が一般に可視およ
び近赤外領域の光を吸収しにくいので、レーザーの出力
を相当大きくしないと発色に必要な熱エネルギーが得ら
れず、小型で安価な装置を作ることが極めて困難である
という欠点があった。
【0006】また、特公昭50−774号には、インク
を封入したマイクロカプセルを原紙に塗布し、強力な光
を照射することによりカプセル中のインクを噴出させ記
録を行なう方法が提案されているが、感度が低く未だ実
現されるに到っていない。
【0007】そこで、感熱層に効率良くレーザー光を吸
収させるための提案も多くなされており、一般的には感
熱記録層中にレーザーの発振波長にあった吸収波長を持
つ物質を添加することが行なわれている。
【0008】レーザー光による画像記録の機構は、イメ
ージワイズに感熱記録層に照射されたレーザー光を光吸
収物質が吸収してレーザー光の光エネルギーを熱エネル
ギーに変換し、感熱記録層を加熱することにより、感熱
記録層に含有されている発色成分(発色剤および顕色
剤)を反応させ、感熱記録材料上に画像を形成するもの
である。
【0009】しかしながら、光吸収物質は概ね着色して
いるので、熱効率を高めるために光吸収物質の含有量を
増すと感熱記録層が該光吸収物質により着色するため、
記録材料の地肌が着色してコントラストの低い品位の無
い記録となる。また発色色相の異なる感熱記録層を重ね
合わせることにより多色記録材料とする場合には、発色
した色が上記の地肌の着色により濁るため鮮明な色相と
することができなるなるため好ましくない。
【0010】一般に無色の光吸収物質は無機化合物に多
いが、その殆どのものは光吸収効率が低く、大出力のレ
ーザーが必要であり、操作性、安全性に問題があり好ま
しくない。
【0011】一般に感熱記録は発色成分(発色剤、顕色
剤)を加熱し、発色剤、顕色剤の両方あるいは一方が融
解しもう一方の成分と接触、反応することにより画像記
録が行われる。またマイクロカプセルを使用した感熱記
録材料では加熱によりカプセル壁が物質透過性になり、
それまで隔離されていた発色成分が接触、反応すること
により画像記録が行われる。したがって感熱記録では感
熱記録材料を少なくとも発色成分の融解、接触が開始す
る、あるいはカプセル壁が物質透過性になる温度まで加
熱する必要がある。しかしながら前記の温度にまで加熱
しただけでは短時間に十分な発色濃度を得ることはでき
ず、実用上問題のない記録画像を得るためには感熱記録
材料をさらに高温まで加熱する必要がある。よって実際
の感熱記録ではサーマルヘッド、熱ペン、レーザー等の
加熱素子により記録材料を少なくとも発色成分の融解、
接触が開始する、あるいはカプセル壁が物質透過性にな
る温度以上に加熱するに必要な熱エネルギーを与えてい
る。従って、あらかじめ感熱記録材料を前記温度付近ま
で加熱しておいた状態で記録を行えば、常温で記録を行
う場合に比べより少ない熱エネルギーで記録が可能にな
る。しかしながら感熱記録材料の支持体に合成高分子フ
ィルムを用いた場合、合成高分子フィルムのガラス転移
温度以上に感熱記録材料を加熱すると、支持体が変形し
シワやたるみが発生したり、熱収縮または熱膨張により
記録画像の形状や大きさが変化するという問題があっ
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、レー
ザーを用いた高速記録が可能であり画質が良好で、かつ
支持体の変形がなく画像の寸度安定性に優れた感熱記録
材料および感熱記録方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、合成高
分子フィルムの支持体上に発色剤と熱時該発色剤と反応
して発色させる顕色剤およびレーザー光を吸収して熱に
変換させることのできるレーザー光吸収物質を含むレー
ザー感熱発色層を設けたレーザー感熱記録材料におい
て、合成高分子フィルム支持体のガラス転移温度が発色
層の発色開始温度よりも高いことを特徴とするレーザー
感熱記録材料、およびレーザー感熱記録材料にレーザー
光を画像様に照射して記録を行うレーザー感熱記録方法
において、レーザー照射時に該レーザー感熱記録材料を
下式で表される温度領域T1に加熱しながら記録を行う
ことを特徴とするレーザー感熱記録方法により達成され
た。 (Ts−50)(°C)<T1<Ts(°C) 式中のTsはレーザー感熱記録材料の発色開始温度を表
す。
【0014】ここで、Tsはレーザー感熱記録材料の発
色開始温度を表し、温度可変の金属棒を200g/cm
2の圧力で記録材料の感熱発色面に接触させ、接触部分
の発色濃度を測定し、(発色濃度−地肌濃度)が0.0
5になるような温度をさす。発色開始温度を求める際に
用いる金属ブロックは感熱記録材料と接触している間に
その温度が変動しないよう感熱記録材料に比べて充分に
大きい熱容量を持っていることが必要である。
【0015】レーザー照射時に該レーザー感熱記録材料
を加熱する際、加熱温度が高いほうが記録速度の観点か
ら好ましい。しかしながらレーザー感熱記録材料の発色
開始温度を超えた場合は、感熱記録材料が発色し記録部
分と非記録部分のコントラストが低下し好ましくない。
また加熱温度がレーザー感熱記録材料の発色開始温度以
下であっても、支持体として用いる合成高分子フィルム
のガラス転移温度以上であった場合には支持体が熱変形
を起こし、シワやたるみが発生したり、熱収縮または熱
膨張により記録画像の形状や大きさが変化するという問
題がある。そのため、本発明の効果を十分に得るために
は、支持体である合成高分子フィルムのガラス転移温度
がレーザー感熱記録材料の発色開始温度よりも高いこと
が必要である。ガラス転移温度が70°C以上の合成高
分子フィルムを支持体として用いた場合には、発色開始
温度に近い温度まで加熱することが可能であり得に好ま
しい。ガラス転移温度が70°C以上の合成高分子フィ
ルムとしては、結晶性ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(ガラス転移温度=80°C)、結晶性延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム(同125°C)、ポリ
(エチレン−2,6ナフタレート)フィルム(同103
°C)、ポリ(エチレン−2,7ナフタレート)フィル
ム(同109°C)、ポリスチレンフィルム(同80〜
90°C)、ポリメチルメタクリレートフィルム(同1
05〜115°C)、ポリカーボネートフィルム(同1
20〜240°C)等が挙げられ、発色開始温度に合わ
せて適宜選択することができる。これらの中で、特に結
晶性延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ
(エチレン−2,6ナフタレート)フィルム、ポリ(エ
チレン−2,7ナフタレート)フィルム、ポリカーボネ
ートフィルムなどが好ましい。一方、いかなるガラス転
移温度の合成高分子フィルムを用いた場合でも加熱温度
が(Ts−50)°C以下の場合は、記録速度の向上が
不十分であり好ましくない。
【0016】本発明でレーザー感熱記録材料を(Ts−
50)(°C)<T<Ts(°C)、(特に好ましくは
(Ts−25)(°C)<T<Ts(°C)に加熱する
方法は特に限定されるものではなく、接触、非接触を問
わず公知の加熱方法を用いて良い。具体的には以下のよ
うな方法が挙げられる。レーザー記録材料を接触式で加
熱する方法としては、レーザー記録材料を固定する装置
(例えば回転円盤、回転ドラム、記録架台)に温水、蒸
気等を通したり、内蔵した電熱線に通電することにより
装置自体の温度を昇温し、装置上のレーザー記録材料を
加熱する方法が挙げられる。レーザー記録材料を非接触
で加熱する方法としては、レーザー記録材料に赤外線ラ
ンプ、重水素ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ
等を照射する方法、所定の温度に調整した温風を吹きつ
ける方法、記録レーザーよりも大きいビーム径に調整し
た別のレーザーで記録部分を含む周辺領域を照射する方
法、架台およびレーザー本体を含む記録装置全体に温度
制御機構を設ける方法などが挙げられる。さらに上述し
た非接触の加熱方法でレーザー記録材料を固定する装置
(例えば回転円盤、回転ドラム、記録架台)自体を昇温
し装置上のレーザー記録材料を加熱してもよい。レーザ
ー記録材料を加熱する場合は、記録レーザー照射を行う
直前まで加熱をおこなっても良いし、レーザー照射中も
引き続き加熱を行っても良い。
【0017】本発明に使用する実質的に無色な発色剤と
顕色剤とは、発色前は各々実質的に無色であるが、互い
に接触することにより発色反応を起こす成分であり、具
体的には電子供与性無色染料(発色剤)と電子受容性化
合物(顕色剤)の組み合わせ、又はジアゾ化合物(発色
剤)とカップリング成分(顕色剤)の組み合わせが好ま
しい
【0018】本発明で使用する電子供与性無色染料は実
質的に無色であるものであれば特に限定されるものでは
ないが、エレクトロンを供与して、あるいは酸等のプロ
トンを受容して発色する性質を有するものであって、ラ
クトン、ラクタム、サルトン、スピロピラン、エステ
ル、アミド等の部分骨格を有し、顕色剤と接触してこれ
らの部分骨格が開環もしくは開裂する化合物が好まし
い。発色剤の例としては、トリフェニルメタンフタリド
系化合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合
物、インドリルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系
化合物、ローダミンラクタム系化合物、トリフェニルメ
タン系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化
合物、フルオレン系化合物など各種の化合物がある。フ
タリド類の具体例は米国再発行特許明細書第23,02
4号、米国特許明細書第3,491,111号、同第
3,491,112号、同第3,491,116号およ
び同第3,509,174号、フルオラン類の具体例は
米国特許明細書第3,624,107号、同第3,62
7,787号、同第3,641,011号、同第3,4
62,828号、同第3,681,390号、同第3,
920,510号、同第3,959,571号、スピロ
ジピラン類の具体例は米国特許明細書第3,971,8
08号、ピリジン系およびピラジン系化合物類は米国特
許明細書第3,775,424号、同第3,853,8
69号、同第4,246,318号、フルオレン系化合
物の具体例は特願昭61−240989号等に記載され
ている。
【0019】このうち特に黒発色の2−アリールアミノ
−3−H、ハロゲン、アルキル又はアルコキシ−6−置
換アミノフルオランが有効である。具体例としてたとえ
ば2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−シクロヘ
キシル−N−メチルアミノフルオラン、2−p−クロロ
アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジオクチルアミノ
フルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N
−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−N−エチル−N−ドデシルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−メトキシ−6−ジブ
チルアミノフルオラン、2−o−クロロアニリノ−6−
ジブチルアミノフルオラン、2−p−クロロアニリノ−
3−エチル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフ
ルオラン、2−o−クロロアニリノ−6−p−ブチルア
ニリノフルオラン、2−アニリノ−3−ペンタデシル−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−エ
チル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−o−トルイ
ジノ−3−メチル−6−ジイソプロピルアミノフルオラ
ン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−イソブチル−
N−エチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチ
ル−6−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−エ
チル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−N−メチル−N−γ−エトキシプロ
ピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−N−エチル−N−γ−エトキシプロピルアミノフルオ
ラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N
−γ−プロポキシプロピルアミノフルオランなどが挙げ
られる。
【0020】本発明においては、特に発色色相の異なる
感熱記録層を重層して多色感熱記録材料とする場合は、
イエロー色前駆物質、シアン色前駆物質およびマゼンタ
色前駆物質を使用する。これらの物質の具体例について
は特開昭61−24495号に詳細に記載されている。
【0021】これらの電子供与性無色染料に対する顕色
剤としては、フェノール化合物、有機酸もしくはその金
属塩、オキシ安息香酸エステル等の酸性物質が用いられ
る。顕色剤の例としては、2,2−ビス(4’−ヒドロ
キシフェニル)プロパン(一般名ビスフェノールA)、
2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクロ
ロフェニル)プロパン、1,1−ビス(4’−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4’−ヒ
ドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4’−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4’−ヒ
ドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4’−ヒド
ロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス(4’−ヒド
ロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス(4’−ヒド
ロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4’−ヒド
ロキシフェニル)オクタン、1,1−ビス(4’−ヒド
ロキシフェニル)−2−メチル−ペンタン、1,1−ビ
ス(4’−ヒドロキシフェニル)−2−エチル−ヘキサ
ン、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ドデカ
ン、1,4−ビス(p−ヒドロキシフェニルクミル)ベ
ンゼン、1,3−ビス(p−ヒドロキシフェニルクミ
ル)ベンゼン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)スルフ
ォン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルフォン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジ
ルエステル等のビスフェノール類、3,5−ジ−α−メ
チルベンジルサリチル酸、3,5−ジ−ターシャリーブ
チルサリチル酸、3−α−α−ジメチルベンジルサリチ
ル酸、4−(β−p−メトキシフェノキシエトキシ)サ
リチル酸等のサリチル酸誘導体、またはその多価金属塩
(特に亜鉛、アルミニウムが好ましい)、p−ヒドロキ
シ安息香酸ベンジルエルテル、p−ヒドロキシ安息香酸
−2−エチルヘキシルエステル、β−レゾルシン酸−
(2−フェノキシエチル)エステル等のオキシ安息香酸
エステル類、p−フェニルフェノール、3,5−ジフェ
ニルフェノール、クミルフェノール、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシ−ジフェニルスルフォン、4−ヒ
ドロキシ−4’−フェノキシ−ジフェニルスルフォン等
のフェノール類が挙げられる。このなかで発色性向上の
目的にはビスフェノール類が好ましい。顕色剤は発色剤
の50〜800重量%使用することが好ましく、さらに
好ましくは100〜500重量%である。また上記の電
子受容性化合物を2種以上併用してもよい。
【0022】本発明において電子供与性染料前駆体と電
子受容性化合物の組み合わせを用いる場合は発色剤と顕
色剤の発色反応を促進し、より少ない熱エネルギーでの
記録を可能にするため必要に応じて増感剤を併用しても
よい。増感剤の例を挙げると、p−ベンジルオキシ安息
香酸ベンジル、β−ナフチル−ベンジルエーテル、ステ
アリン酸アミド、ステアリル尿素、p−ベンジルビフェ
ニル、ジ(2−メチルフェノキシ)エタン、ジ(2−メ
トキシフェノキシ)エタン、β−ナフトール−(p−メ
チルベンジル)エーテル、α−ナフチル−ベンジルエー
テル、1,4−ブタンジオール−p−メチルフェニルエ
ーテル、1,4−ブタンジオール−p−イソプロピルフ
ェニルエーテル、1,4−ブタンジオール−p−ターシ
ャリーオクチルフェニルエーテル、1−フェノキシ−2
−(4−エチルフェノキシ)エタン、1−フェノキシ−
2−(4−クロルフェノキシ)エタン、1,4−ブタン
ジオールフェニルエーテル、ジエチレングリコール−ビ
ス−(4−メトキシフェニル)エーテル、4−エトキシ
フェニル−p−クロルベンジルエーテル、1(4−メト
キシ−フェノキシ)−2−フェノキシ−プロパン、1,
3−ビス−(4−メトキシフェノキシ)プロパン、3−
メチル−4−クロルフェニル−p−メトキシベンジルエ
ーテル、3,5−ジメチル−4−クロルフェニル−p−
メトキシベンジルエーテル、4−クロルフェニル−p−
メトキシベンジルエーテル、1−フェノキシ−2(4−
メトキシ−フェノキシ)−プロパン、シュウ酸ジベンジ
ルエステル、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)エステ
ル等が挙げられる。これらの増感剤は、単独あるいは混
合して用いられる。十分な熱応答性を得るためには、顕
色剤に対し、10〜200重量%使用することが好まし
く、さらに好ましくは20〜200重量%である。増感
剤はあらかじめ発色剤ないし顕色剤と熱共融物を作成し
た後使用しても良い。
【0023】本発明で使用するジアゾ化合物とは後述す
るカップリング成分と呼ばれる顕色剤と反応して所望の
色相に発色するものであり、反応前に特定波長の光を受
けると分解し、もはやカップリング成分が作用しても発
色能力を持たなくなる光分解性ジアゾ化合物である。こ
の発色系における色相はジアゾ化合物とカップリング成
分が反応して生成したジアゾ色素により決定される。従
って、良く知られているようにジアゾ化合物の化学構造
を変えるか、カップリング成分の化学構造を変えれば容
易に発色色相をかえることができ、組み合わせ次第で略
任意の発色色相を得ることができる。
【0024】本発明における光分解性ジアゾ化合物とは
主に芳香族ジアゾ化合物を指し、具体的には芳香族ジア
ゾニウム塩、ジアゾスルフォネート化合物、ジアゾアミ
ノ化合物を指す。ジアゾニウム塩は一般式ArN2 +-
で示される化合物である(式中、Arは置換されたある
いは無置換の芳香族部分を表し、N2 +はジアゾニウム基
を、X-は酸アニオンを表す)。ジアゾスルフォネート
化合物は多数のものが知られており、各々のジアゾニウ
ム塩を亜硫酸塩で処理することにより得られる。ジアゾ
アミノ化合物はジアゾ基をジシアンジアミド、サルコシ
ン、メチルタウリン、N−エチルアントラニックアシッ
ド−5−スルフォニックアシッド、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、グアニジン等でカップリング
させて得られる。これらのジアゾ化合物の詳細は例えば
特開平2−136286号等に記載されている。
【0025】本発明に用いられるジアゾ化合物とカップ
リングして反応させるカップリング成分は、例えば2−
ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニリドの他、レゾルシン
を初めとして特開昭62−146678号に記載されて
いるものを挙げることができる。本発明においてジアゾ
化合物とカップリング成分の組み合わせを用いる場合、
カップリング反応が塩基性雰囲気で起こりやすいため、
増感剤として塩基性物質を添加してもよい。塩基性物質
としては水不溶性または難溶性の塩基性物質や加熱によ
りアルカリを発生する物質が用いられる。それらの例と
しては無機および有機アンモニウム塩、有機アミン、ア
ミド、尿素やチオ尿素およびその誘導体、チアゾール
類、ピロール類、ピリミジン類、ピペラジン類、グアニ
ジン類、インドール類、イミダゾール類、イミダゾリン
類、トリアゾール類、モルフォリン類、ピペリジン類、
アミジン類、フォリムアジン類、ピリジン類等の含窒素
化合物が挙げられる。これらの具体例は例えば特開昭6
1−291183号等に記載されている。
【0026】本発明に使用するレーザー光を熱エネルギ
ーに変換することができる吸収物質は、特に限定される
ものではなく、公知の光吸収物質の中から、特定の波長
のレーザー光を良く吸収して熱エネルギーに変換するこ
とができる性質を有するものから選択して用いられる。
【0027】使用するレーザー波長は特に限定されるも
のではなく、公知のレーザー(例えば、ヘリウム−ネオ
ンレーザー、アルゴンレーザー、炭酸ガスレーザー、Y
AGレーザー、半導体レーザー)から任意に選択して使
用することができる。なかでも半導体レーザーは近年進
歩が著しく、小型、安価で高出力な製品の入手が容易に
なった。一般にこれらの半導体レーザーの発振波長は7
00〜1100nmの近赤外領域にある。なかでも発振
波長が780nm、830nm〜850nm、及び98
0nm付近にあるレーザーが多数上市されており、この
領域に吸収極大を有する吸収物質が好ましい。
【0028】上記のような性質を有する吸収物質として
は、イオン性染料−対イオン化合物(特開昭62−15
0242号、特開平1−152450号)、陽イオン染
料−陰イオン錯体(特開昭62−143044号)が挙
げられる。
【0029】上記イオン性染料−対イオン化合物とは、
反応性対イオンにイオン的に結合したイオン性染料から
成る化合物であり、本発明においてはこのようなイオン
性染料−対イオン化合物のなかでもカチオン性染料と対
アニオンの組み合わせが好ましい。
【0030】記録材料を水系塗布する場合には、水溶性
吸収物質を用いることができる。このような水溶性吸収
物質としては酸性基を少なくとも2個有するカルボシア
ニン染料(以下単にカルボシアニン染料という)が溶解
性、光吸収性、熱変換性の観点から好ましい。カルボシ
アニン染料としては、例えば下記一般式(1)で表され
る染料が挙げられる。
【0031】
【化1】
【0032】上式中、Z1及びZ2は各々置換または無置
換のベンゾチアゾール環、ベンゾセレナゾール環、イン
ドール環、ナフトチアゾール環、ナフトセレナゾール環
及びベンズインドール環を形成する非金属原子群であ
る。R1及びR2は各々置換または無置換のアルキル基、
3及びR5は各々水素原子又は連結して5員環を形成す
るのに必要な原子、R4は水素原子または1価の基(但
し、ジ置換アミノ基における環を形成する原子群は除
く)である。X-はアニオン、nは1又は2であり、染
料分子が分子内塩を形成する場合は、nは1である。
【0033】Z1及びZ2はベンゾチアゾール環、ベンゾ
セレナゾール環、インドール環、ナフトチアゾール環、
ナフトセレナゾール環及びベンズインドール環を形成す
る非金属原子群を表し、これに置換する基としては、ス
ルホン酸基、カルボン酸基、水酸基、ハロゲン原子
(F、Cl、Brなど)、シアノ基、置換アミノ基(例
えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチル−
4−スルホブチル基及びジ(3−スルホプロピル)アミ
ノ基)の他、直接または2価の連結基を介して環に結合
している置換もしくは無置換で炭素原子数1〜5のアル
キル基(例えば、アルキル基としてはメチル基、エチル
基、プロピル基およびブチル基、置換基としてはスルホ
ン酸基、カルボン酸基および水酸基、2価の連結基とし
ては−O−、−NHCO−、−NHSO3−、−NHC
OO−、−COO−、−CO−、−SO2−等がある)
が挙げられる。
【0034】この場合、スルホン酸基とはスルホ基また
はその塩を、カルボン酸基とはカルボキシル基まはたそ
の塩を内包する意味である。塩の例としては、Na、K
等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びトリエチルア
ンモニウム塩、トリブチルアンモニウム塩、ピリジウム
塩等の有機アンモニウム塩等が挙げられる。上記Z1
びZ2で表される非金属原子群の中でも特に1個以上の
スルホン酸基を有するベンズイミダゾール環が好まし
い。
【0035】R1及びR2で表されるアルキル基の好まし
い具体例としては、メチル基、エチル基、n−ブチル
基、イロプロピル基、n−ペンチル基等の炭素原子数1
〜5の低級アルキル基またはこれらの基にスルホン酸
基、カルボン酸基または水酸基等の置換基を有する基が
挙げられるが、これらの中でも特に2−スルホエチル
基、3−スルホプロピル基、4−スルホブチル基等のス
ルホン酸基を有する炭素原子数2〜5の低級アルキル基
が好ましい。
【0036】R3とR5が連結して形成される5員環とし
ては、インデン環、シクロペンチン環等が挙げられる。
4で表される1価の基の好ましい例としては、メチル
基等の低級アルキル基、置換又は無置換の低級サルコキ
シ基、ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基およびメ
チルフェニルアミノ基等のジ置換アミノ基、アセトキシ
基等のアルキルカルボキシルオキシ基、メチルチオ基等
のアルキルチオ基、シアノ基、ニトロ基並びにハロゲン
原子(F、Cl、Brなど)等が挙げられる
【0037】Xで表されるアニオンの具体例としてはC
-、Br-などのハロゲンイオン、p−トルエンスルホ
ン酸イオン及びエチル硫酸イオン等が挙げられる。以上
詳述したトリカルボシアニン染料の中でも、特にZ1
びZ2がスルホ置換されたベンズインドール環であっ
て、R1及びR2がスルホアルキル基であるものが好まし
い。
【0038】前記一般式(1)で表されるカルボシアニ
ン染料の具体例としては下記(2)〜(4)で表される
化合物の他に、特開平3−226736号等に記載され
ている化合物を挙げることができる。
【0039】
【化2】
【0040】本発明において使用する発色剤または顕色
剤は、感熱記録層中に公知の方法により固体分散して使
用することもできるが、感熱記録層の透明性向上の観
点、常温で発色剤と顕色剤の接触を防止するといった生
保存性の観点(カブリ防止)、および所望のレーザーエ
ネルギーで発色させるというような発色感度の制御の観
点からカプセル化して用いることが好ましい。
【0041】本発明で感熱記録材料にマイクロカプセル
を使用する場合は、レーザー光吸収物質は、マクロカプ
セルの内部、外部もしくはカプセル壁中の任意の一か所
以上に添加することができる。感熱記録層を透明とし、
ライトテーブル、シャーカステン、OHPで使用した
り、該感熱記録層を重層して多色記録材料とする場合に
は、マイクロカプセルに含有されなかった発色剤、顕色
剤、レーザー光吸収色素、固体増感剤等は、水に難溶性
または不溶性の有機溶剤に溶解せしめた後、これを界面
活性剤を含有した水溶性高分子を保護コロイドとして有
する水相と混合し、乳化分散した分散物の形で使用する
ことが好ましい。
【0042】吸収物質をマイクロカプセルに封入した
り、乳化物中に含有された形で用いる場合には有機溶剤
に可溶な吸収物質を用いることが好ましい。このような
吸収物質としてはD+-で示されるような水不溶性ない
し難溶性の陽イオン染料−陰イオン錯体化合物が好まし
い。ここでD+はシアニン、カルボシアニン、メロシア
ニン等のカチオン性シアニン系染料を示し、X-はC
-、Br-、I-などのハロゲンイオン、ClO4 -など
の過酸化ハロゲンイオン、p−トルエンスルホン酸イオ
ン、エチル硫酸イオン、ボレートイオン、PF6 -等のア
ニオンを示す。本発明では使用するレーザーの発振波長
に応じて、任意のカチオン性シアニン系染料とアニオン
の組合せからなる陽イオン染料−陰イオン錯体化合物を
用いることができる。
【0043】830nm付近に吸収極大を有する水不溶
性ないし難溶性の陽イオン染料−陰イオン錯体化合物と
しては下記(5)〜(10)で表される化合物を挙げる
ことができる。
【0044】
【化3】
【0045】720〜780nmの領域に吸収極大を有
する水不溶性ないし難溶性の陽イオン染料−陰イオン錯
体化合物としては下記(11)〜(17)で表される化
合物を挙げることができる。
【0046】
【化4】
【0047】本発明で使用するマイクロカプセルの製造
には、界面重合法、内部重合法、外部重合法のいずれの
方法も採用することができるが、特に、電子供与性無色
染料、ジアゾニウム塩等を含有した芯物質を、水溶性化
合物を溶解した水溶液中で乳化した後、その油滴の周囲
に高分子物質の壁を形成させる界面重合法を採用するこ
とが好ましい。
【0048】高分子を形成するリアクタントは、油滴の
内部および/又は油滴の外部に添加される。高分子物質
の具体例としては、ポリウレタン、ポリウレア、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、尿素−ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、スチレ
ンメタクリレート共重合体、スチレン−アクリレート共
重合体等が挙げられる。好ましい高分子物質はポリウレ
タン、ポリウレア、ポリアミド、ポリエステル、ポリカ
ーボネートであり、特に好ましくは、ポリウレタン及び
ポリウレアである。高分子物質は2種以上併用すること
もできる。前記水溶性高分子の具体例としては、ゼラチ
ン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等が
挙げられる。
【0049】例えば、ポリウレアをカプセル壁材として
用いる場合には、ジイソシアナート、トリイソシアナー
ト、テトライソシアナート、ポリイソシアナートプレポ
リマー等のポリイソシアナートと、ジアミン、トリアミ
ン、テトラアミン等のポリアミン、アミノ基を2個以上
含むプレポリマー、ピペラジンもしくはその誘導体また
はポリオール等とを、水系溶媒中で界面重合法によって
反応させることにより容易にマイクロカプセル壁を形成
させることができる。
【0050】また、例えばポリウレアとポリアミドから
なる複合壁もしくはポリウレタンとポリアミドからなる
複合壁は、例えばポリイソシアナートと酸クロライドも
しくはポリアミンとポリオールを用い、反応液となる乳
化媒体のpHを調整した後、加温することにより調整す
ることができる。これらのポリウレアとポリアミドから
なる複合壁の製造方法の詳細については、特開昭58−
66948号公報に記載されている。
【0051】また本発明で使用するマイクロカプセル壁
には、必要に応じて金属含有染料、ニグロシン等の荷電
調節剤、あるいはその他任意の添加物質を加えることが
できる。これらの添加剤は壁形成時または任意の時点で
カプセルの壁に含有させることができる。また必要に応
じてカプセル壁表面の帯電性を調節するために、ビニル
モノマー等のモノマーをグラフト重合させてもよい。
【0052】本発明では、マイクロカプセル壁をより低
温で物質透過性にするため、固体増感剤を添加すること
もできる。固体増感剤は、マイクロカプセル壁として用
いるポリマーの可塑剤といわれるものの中から、好まし
くは融点が50°C以上であるものを選択してもちいる
ことが出来る。例えば、壁材が、ポリウレア、ポリウレ
タンからなる場合は、ヒドロキシ化合物、カルバミン酸
エステル化合物、芳香族アルコキシ化合物、有機スルホ
ンアミド化合物、脂肪族アミド化合物、アリールアミド
化合物等が好適に用いられる。
【0053】記録材料の保存性を良好なものとする観点
からは、発色剤をマイクロカプセル化すると共に、顕色
剤を乳化分散物とすることが好ましい。レーザー光吸収
物質はマイクロカプセル、乳化物のいずれか又は両方に
添加しても良い。
【0054】乳化分散に使用される有機溶剤としては、
高沸点オイルの中から適宜選択することができる。なか
でも好ましいオイルとしては、エステル類の他、ジメチ
ルナフタレン、ジエチルナフタレン、ジイソプロピルナ
フタレン、ジメチルビフェニル、ジイソプロピルビフェ
ニル、ジイソブチルビフェニル、1−メチル−1−ジメ
チルフェニル−2−フェニルメタン、1−エチル−1−
ジメチルフェニル−1−フェニルメタン、1−プロピル
−1−ジメチルフェニル−1−フェニルメタン、トリア
リルメタン(例えば、トリトルイルメタン、トルイルジ
フェニルメタン)、ターフェニル化合物(例えばターフ
ェニル)、アルキル化合物、アルキル化ジフェニルエー
テル(例えば、プロピルジフェニルエーテル)、水添タ
ーフェニル(例えば、ヘキサヒドロターフェニル)、ジ
フェニルエーテル等が挙げられる。これらの中でも特に
エステル類を使用することが、乳化分散物の乳化安定性
の観点から好ましい。
【0055】エステル類としては、燐酸エステル類(例
えば、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐酸ブチ
ル、燐酸オクチル、燐酸クレジルフェニル)、フタル酸
エステル(フタル酸ジブチル、フタル酸−2−エチルヘ
キシル、フタル酸エチル、フタル酸オクチル、フタル酸
ブチルベンジル)、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、
安息香酸エステル(安息香酸エチル、安息香酸プロピ
ル、安息香酸ブチル、安息香酸イソペンチル、安息香酸
ベンジル)、アビエチン酸エステル(アビエチン酸エチ
ル、アビエチン酸ベンジル)、アジピン酸ジオクチル、
コハク酸イソデシル、アゼライン酸ジオクチル、シュウ
酸エステル(シュウ酸ジブチル、シュウ酸ジペンチ
ル)、マロン酸ジエチル、マレイン酸エステル(マレイ
ン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチ
ル)、クエン酸トリブチル、ソルビン酸エステル(ソル
ビン酸メチル、ソルビン酸エチル、ソルビン酸ブチ
ル)、セバシン酸エステル(セバシン酸ジブチル、セバ
シン酸ジオクチル)、エチレングリコールエステル類
(ギ酸モノエステル及びジエステル、酪酸モノエステル
及びジエステル、ラウリン酸モノエステル及びジエステ
ル、パルミチン酸モノエステル及びジエステル、ステア
リン酸モノエステル及びジエステル、オレイン酸モノエ
ステル及びジエステル)、トリアセチン、炭酸ジエチ
ル、炭酸ジフェニル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、
ほう酸エステル(ほう酸トリブチル、ほう酸トリペンチ
ル)等が挙げられる。このなかでも特に燐酸トリクレジ
ルを単独または混合してもちいた場合には、乳化物の安
定性が最も良好であり好ましい。上記のオイルどうしま
たは他のオイルとの併用も可能である。
【0056】本発明においては、上記の有機溶剤に、更
に低沸点の溶解助剤として補助溶剤を加えることもでき
る。このような補助溶剤としては、例えば酢酸エチル、
酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、およびメチレンクロラ
イド等を特に好ましいものとして挙げることができる。
【0057】これらの成分を含有する油相を混合する水
相に、保護コロイドとして含有せしめる水溶性高分子
は、公知のアニオン性高分子、ノニオン性高分子、両性
高分子、のなかから適宜選択することができるが、特に
ポリビニルアルコール、ゼラチン、セルロース誘導体が
好ましい。
【0058】また水相に含有せしめる界面活性剤は、ア
ニオン性またはノニオン性の界面活性剤のなかから、上
記保護コロイドと作用して沈殿や凝集を起こさないもの
を適宜選択して使用することができる。好ましい界面活
性剤の例としては、アルキルベンゼンスルホン酸ソー
ダ、アルキル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチ
ルナトリウム塩、ポリアルキレングリコール(例えば、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)等を挙げ
ることができる。
【0059】本発明における乳化分散物は、上記成分を
含有した油相と保護コロイド及び界面活性剤を含有する
水相を、高速撹拌、超音波分散等の通常の微粒子乳化に
用いられる手段を使用して混合、分散せしめ容易に得る
ことができる。
【0060】また、油相の水相に対する比の値(油相重
量/水相重量)は0.02〜0.6が好ましく、特に
0.1〜0.4であることが好ましい。0.02以下で
は、水相が多すぎて希薄となり十分な発色性が得られ
ず、0.6以上では逆に液の値の粘度が高くなり、取扱
いの不便さや塗液安定性の低下をもたらす。
【0061】上記のように調整した感熱層液を支持体上
に塗布するに際しては、公知の水系または有機溶剤系の
塗液を用いる塗布手段が用いられる。この場合、感熱層
液を安全かつ均一に塗布するとともに、塗膜の強度を保
持するために、本発明においては、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、澱粉類、ゼラチン、ポリビニルアルコール、カル
ボキシ変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミ
ド、ポリスチレン及びその共重合体、ポリエステル及び
その共重合体、ポリエチレン及びその共重合体、エポキ
シ樹脂、アクリレート及びメタアクリレート系樹脂及び
その共重合体、ポリウレタン樹脂並びにポリアミド樹脂
等をマイクロカプセルとともに併用することができる。
【0062】本発明で用いる支持体は、透明であって
も、不透明であっても良い。透明な支持体は、透明性が
高く、かつ照射レーザービーム波長に吸収を示さないこ
とが好ましい。支持体の厚みとしては10μm〜200
μmのものが用いられる。
【0063】一方、記録材料の不透明な支持体として
は、紙、合成紙、アルミ蒸着ベース、前記透明支持体に
顔料等をコートしたもの等が挙げられる。この場合に
は、感熱層側からレーザービームが照射されて効率良く
感熱層に吸収されるようにするため、記録材料の不透明
な支持体として、レーザービームの反射性が高いものを
使用することが好ましい。
【0064】本発明に使用される支持体は特にポリエス
テルフィルムに耐熱処理、帯電防止処理を施したものが
好ましい。本発明においては、支持体から感熱記録層が
剥離することを防止するため、感熱記録層を支持体上に
塗布する前に、支持体に下塗り層を設けることが好まし
い。
【0065】下塗り層としてはアクリル酸エステル共重
合体、ポリ塩化ビニリデン、スチレン−ブタジエンラテ
ックス等を用いることができ、膜厚としては0.1〜
0.5μmが好ましい。これらの組成物より成る下塗り
層はブレード塗布法、エアナイフ塗布法、グラビア塗布
法、ロールコーティング塗布法、スプレー塗布法、ディ
ップ塗布法、バー塗布法等の公知の塗布方法により塗布
される。
【0066】感熱記録層には、必要に応じて顔料、ワッ
クス、硬膜剤等を添加してもよい。感熱記録層は、発色
剤、顕色剤、光吸収色素の合計重量が0.1〜10g/
2になるように塗布されること、及び該層の厚みが
0.1〜10μmになるように塗布されることが好まし
い。
【0067】吸収色素の含有量は、色素の分子吸光係数
にもよるが、感熱記録層の全固形分の0.01〜10重
量%が好ましく、特に0.1〜5重量%が好ましい。
0.01重量%以下では発色性が十分でない。10重量
%を超えた場合は地肌の着色が大きくなり好ましくな
い。良好な記録特性を付与するには、分光光度計を用い
て、照射するレーザーの発振波長で測定した記録材料の
吸収率が透過材料、反射材料ともに90%以上であるこ
とが好ましい。このような条件を満足するためには、分
子吸光係数が10000以上である吸収色素を使用する
ことが望ましい。
【0068】本発明においては、感熱記録層表面での光
散乱による見かけの透明性が低下すること等を防止する
ため、感熱層の上に保護層を公知の方法により設けるこ
とが好ましい。保護層についての詳細は、例えば「紙パ
ルプ技術タイムス」(1985年9月号)2〜4ページ
および特開昭63−318546号等に記載されてい
る。
【0069】保護層の透明性を良好なものとする上か
ら、特にシリカ変性ポリビニルアルコールとコロイダル
シリカを組み合わせたものが好ましい。本発明において
は、従来から使用されている上記の保護層とともに、又
はそれらの保護層に代えてシリコーン樹脂を主成分とす
る保護層を設けることもできる。これによって、感熱記
録層の透明性を損なうことなく、耐水性も良好となる。
【0070】なお、発色剤としてジアゾ化合物を利用し
た場合には、レーザー記録後にジアゾ化合物を分解させ
ることのできる波長の光を全面露光することにより画像
の定着をに行なうことができる。
【0071】また、異なる色相に発色する発色剤と顕色
剤の組み合わせおよび異なる波長のレーザー光吸収色素
を含有する感熱記録層を重層することにより、容易に多
色の画像を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】本発明により、高速で記録が可能で支持
体の変形も無く、良好な画質を得ることができる。
【0073】
【実施例】以下に、実施例を示し本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下実施例のみに限定されるものでは
ない。文中で使用する濃度は、全て重量%である。
【0074】(実施例−1) カプセル液の調整 発色剤として、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エ
チル−N−ブチル−アミノフルオラン16g、タケネー
トD−110N(武田薬品工業株式会社製のカプセル壁
剤の商品名)3g及びスミジュールN3200(住友バ
イエルウレタン社製のカプセル壁材の商品名)7gを酢
酸エチル20gとメチレンクロライド5gの混合溶媒に
添加して溶解した。得られた溶液を8重量%のポリビニ
ルアルコール水溶液400gと水15g、および2重量
%のスルフォコハク酸ジオクチルのナトリウム塩(界面
活性剤)水溶液0.5gを混合した水相に混合した後、
エースホモジナイザー(日本精機株式会社製)を用いて
10000rpmで5分間乳化を行なった。得られた乳
化液に更に70gの水を添加した後、40°Cで3時間
カプセル化反応を行なって平均粒径0.7μmのカプセ
ル液を調整した。なお、平均粒径は全て株式会社堀場製
作所製レーザー回折粒度分布測定装置を用いて測定した
50%体積平均粒径の値を使用した。
【0075】顕色剤乳化物分散液の調整 下記構造式(18)で示される顕色剤(a)4g
【0076】
【化5】
【0077】および、下記構造式(19)で示される顕
色剤(b)2g
【0078】
【化6】
【0079】および、下記構造式(20)で示される顕
色剤(c)15g
【0080】
【化7】
【0081】および、下記構造式(21)で示されるレ
ーザー吸収物質0.5g
【0082】
【化8】
【0083】を1−フェニル−1−キシリルエタン4g
と酢酸エチル15gの混合溶媒に添加して溶解した。得
られた溶液を8重量%のポリビニルアルコール水溶液4
0gと水15g、およびドデシルベンゼンスルフォン酸
ナトリウム0.5gを混合した水相に混合した後、エー
スホモジナイザー(日本精機株式会社製)を用いて10
000rpmで平均粒径0.5μmになるように乳化を
行った。
【0084】感熱記録材料の作成 前記カプセル液5.0g、上記顕色剤乳化分散液10.
0gおよび水5gを撹拌、混合した液を厚さ70μmの
透明な結晶性ポリエチレンテレフタレートフィルム(ガ
ラス転移温度80°C)上に固形分で10g/m2にな
るように塗布、乾燥し本発明にかかる透明なレーザー感
熱記録材料を作成した。実施例1の記録材料の地肌部分
の透過濃度を透過マクベス濃度計(TD−904)で測
定したところ、0.22であった。
【0085】作成した感熱記録材料の発色開始温度は発
色層側から、温度可変の金属ブロックを200g/cm
2の荷重下5秒間接触させて、接触部分の透過濃度を測
定、(発色濃度−地肌濃度)が0.05になるような温
度(Ts)として求めた。実施例−1の記録材料ではT
s=78°Cであった。この記録材料を黒色の金属円盤
に固定し、出力1500Wのハロゲンランプを照射し、
表面温度が75°Cになるように加熱した。表面温度は
非接触温度計(ミノルタ製、温度計505)を用いて測
定した。この状態で波長830nmの半導体レーザーを
感熱記録層の表面で15mJ/mm2及び3mJ/mm2
になるように調節し画像様に照射した得られた画像の発
色部分を透過マクベス濃度計(TD−904)で測定し
たところ1.80及び0.55であった。非画像部分の
透過濃度は0.22で記録前の地肌濃度と同じであっ
た。支持体の変形はみられなかった。
【0086】(実施例−2)実施例−1の記録材料でカ
プセル壁材をバーノックD−750(大日本インキ株式
会社製のカプセル壁剤の商品名)3gとタケネートD−
110N(武田薬品工業株式会社製のカプセル壁剤の商
品名)7gの混合に変えてカプセル液を調整し、支持体
として厚さ70μmの透明なポリ(エチレン−2,7ナ
フタレート)フィルム(ガラス転移温度109°C)を
用いた以外は同様の方法により記録材料を作成した。実
施例−2の記録材料は地肌濃度0.24、Ts=105
°Cであった。この記録材料を黒色の金属円盤に固定
し、出力1500Wのハロゲンランプを照射し、表面温
度が100°Cになるように加熱した。表面温度は非接
触温度計を用いて測定した。この状態で波長830nm
の半導体レーザーを感熱記録層の表面で15mJ/mm
2及び3mJ/mm2になるように調節し画像様に照射し
た得られた画像の発色部分を透過マクベス濃度計(TD
−904)で測定したところ1.78および0.54で
あった。非画像部分の透過濃度は0.24で記録前の地
肌濃度と同じであった。低エネルギー(3mJ/m
2)で記録した部分と地肌の濃度差は0.30で記録
部分を明瞭に区別することができた。支持体の変形はみ
られなかった。
【0087】(実施例−3)実施例−1の記録材料でカ
プセル壁材をバーノックD−750(大日本インキ株式
会社製のカプセル壁剤の商品名)4gとタケネートD−
110N(武田薬品工業株式会社製のカプセル壁剤の商
品名)6gに変えてカプセル液を調整し、支持体として
厚さ70μmの透明な結晶性延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(ガラス転移温度125°C)を用いた
以外は同様の方法により記録材料を作成した。実施例−
3の記録材料は地肌濃度0.26、Ts=115°Cで
あった。この記録材料を黒色の金属円盤に固定し、出力
1500Wのハロゲンランプを照射し、表面温度が11
3°Cになるように加熱した。表面温度は非接触温度計
を用いて測定した。この状態で波長830nmの半導体
レーザーを感熱記録層の表面で15mJ/mm2及び3
mJ/mm2になるように調節し画像様に照射した得ら
れた画像の発色部分を透過マクベス濃度計(TD−90
4)で測定したところ1.80および0.53であっ
た。非画像部分の透過濃度は0.26で記録前の地肌濃
度と同じであった。支持体の変形はみられなかった。
【0088】(実施例−4) カプセル液の調整 下記構造式(22)で示されるジアゾ化合物5g
【0089】
【化9】
【0090】にメチレンクロライド15g、タケネート
D−110N(武田薬品株式会社製のカプセル壁材商品
名)20g、トリクレジルフォスフェート5gを均一に
混合して油相溶液とした。これを8重量%のポリビニル
アルコール(PVA217E:ケン化度88〜89%、
重合度1700、クラレ株式会社製)水溶液60gに混
合した後、エースホモジナイザー(日本精機株式会社
製)を用いて5000rpmで平均粒径1.5μmにな
るように乳化を行った。乳化分散終了後40°Cで3時
間カプセル化反応を行なった。得られたカプセル液にイ
オン交換樹脂MB−3(オルガノ株式会社製)3ミリリ
ットルを添加し撹拌したのち濾過してイオン交換樹脂を
取り除きカプセル液を得た。
【0091】カプラー液の調整 下記構造式(23)で示されるカプラー化合物4.5g
【0092】
【化10】
【0093】下記構造式(24)で示されるカプラー化
合物0.5g
【0094】
【化11】
【0095】下記構造式(25)で示される有機塩基性
化合物5g
【0096】
【化12】
【0097】下記構造式(26)で示される発色性向上
剤3g
【0098】
【化13】
【0099】下記構造式(27)で示されるレーザー吸
収色素0.5g
【0100】
【化14】
【0101】を15重量%ポリビニルアルコール(PV
A−205、クラレ株式会社製)水溶液30g、水70
gと混合、ディゾルバーであらかじめ分散した後、ダイ
ノミル(シンマルエンタープライゼス社製ダイノミルK
DLタイプ)で平均粒径が1.0μmになるように分散
をおこない、カプラー分散液を得た。
【0102】顔料分散液の調整 炭酸カルシウム(白石工業株式会社製、ユニバー70)
40g、40重量%ヘキサメタ燐酸ナトリウム水溶液1
g、水60gを混合し、ホモジナイザーで15000p
rm、5分間分散し、平均粒径1.8μmの顔料分散液
を得た。
【0103】感熱記録材料の作成 前記カプセル液20g、カプラー分散液20g、顔料分
散液7gおよびニッサンラピゾールB−90(日本油脂
株式会社製)2重量%水溶液1.5gを撹拌、混合し、
厚さ70μmの透明なポリ(エチレン−2,6ナフタレ
ート)フィルム(ガラス転移温度103°C)に乾燥塗
布量が12g/m2になるように塗布、乾燥し記録材料
を作成した。
【0104】実施例−4の記録材料は地肌反射濃度0.
20、Ts=85°Cであった。この記録材料を黒色の
金属円盤に固定し、出力1500Wのハロゲンランプを
照射し、表面温度が83°Cになるように加熱した。表
面温度は非接触温度計を用いて測定した。この状態で波
長780nmの半導体レーザーを感熱記録層の表面で1
5mJ/mm2及び3mJ/mm2になるように調節し画
像様に照射した得られた画像の発色部分を反射マクベス
濃度計(RD−918)で測定したところ1.38およ
び0.52であった。非画像部分の反射濃度は0.20
で記録前の地肌濃度と同じであった。支持体の変形はみ
られなかった。その後、360nmの紫外線を照射しジ
アゾ化合物を失活させた。この記録材料を再度レーザー
照射したが発色せず、画像が定着されていることが確認
された。
【0105】(実施例−5)発色剤として、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−N−ジブチル−アミノフルオラ
ン、顕色剤としてビスフェノールA、増感剤としてβ−
ナフチル−ベンジルエーテル、各々30gを150gの
5%ポリビニルアルコール(クラレPVA−105)水
溶液に加え、粒径0.8mmのガラスビーズ230cc
と共に株式会社シンマルエンタープライゼス製ダイノミ
ルKDLタイプで発色剤、顕色剤、増感剤の平均粒径が
いずれも0.40μmになるまで分散を行なった。以上
のようにして作成した各分散液を発色剤分散液5g、顕
色剤分散液10g、増感剤分散液10g、下記構造式
(28)で示される水溶性吸収色素0.1gの割合で混
合し、厚さ70μmの透明な結晶性ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(ガラス転移温度80°C)上に乾燥
塗布量が6g/m2になるように塗布、乾燥し記録材料
を作成した。
【0106】
【化15】
【0107】実施例−5の記録材料は地肌反射濃度0.
14、Ts=75°Cであった。この記録材料を黒色の
金属円盤に固定し、出力1500Wのハロゲンランプを
照射し、表面温度が73°Cになるように加熱した。表
面温度は非接触温度計を用いて測定した。この状態で波
長830nmの半導体レーザーを感熱記録層の表面で1
5mJ/mm2及び3mJ/mm2になるように調節し画
像様に照射した得られた画像の発色部分を反射マクベス
濃度計(RD−918)で測定したところ1.45及び
0.60であった。非画像部分の反射濃度は0.14で
記録前の地肌濃度と同じであった。支持体の変形はみら
れなかった。
【0108】(実施例−6)実施例−1でレーザー記録
材料を60°Cに加熱をした以外は同様の方法により画
像記録を行った。画像部の透過濃度は1.65及び0.
50であった。非画像部分の透過濃度は0.22で記録
前の地肌濃度と同じであった。支持体の変形はみられな
かった。
【0109】(実施例−7)実施例−1でレーザー記録
材料を70°Cに加熱をした以外は同様の方法により画
像記録を行った。画像部の透過濃度は1.73及び0.
52であった。非画像部分の透過濃度は0.22で記録
前の地肌濃度と同じであった。支持体の変形はみられな
かった。
【0110】(実施例−8)実施例−2でレーザー記録
材料を104°Cに加熱をした以外は同様の方法により
画像記録を行った。画像部の透過濃度は1.85及び
0.62であった。非画像部分の透過濃度は0.25で
記録前の地肌濃度より0.01高くなったが実用上問題
ないレベルであった。支持体の変形はみられなかった。
【0111】(実施例−9)実施例−1でレーザー記録
材料を40°Cに加熱をした以外は同様の方法により画
像記録を行った。画像部の透過濃度は1.52及び0.
43であった。非画像部分の透過濃度は0.22で記録
前の地肌濃度と同じであった。支持体の変形はみられな
かった。
【0112】(比較例−1)実施例−2で、レーザー記
録材料の加熱を行わず、25°Cの室内で記録を行った
以外は同様の方法により画像記録を行った。画像部の透
過濃度は1.40及び0.33であり、85°Cに加熱
した場合に比べて大きく劣っていた。支持体の変形はみ
られなかった。
【0113】(比較例−2)実施例−2で、レーザー記
録材料を50°Cに加熱した以外は同様の方法により画
像記録を行った。画像部の透過濃度は1.44及び0.
37であり、加熱無しの場合よりは高い画像濃度が得ら
れたが、100°Cに加熱した場合に比べて劣ってい
た。支持体の変形はみられなかった。
【0114】(比較例−3)実施例−2で、レーザー記
録材料を107°Cに加熱した以外は同様の方法により
画像記録を行った。画像部の透過濃度は2.15及び
0.59であり、85°Cに加熱した場合に比べてより
高い画像濃度が得られた。しかしながら地肌部の透過濃
度が0.45とカブリが発生し、低エネルギー(3mJ
/mm2)で記録した部分の画像濃度と地肌の濃度差は
0.14と小さくなり、コントラストが低い画像となっ
た。支持体の変形はみられなかった。
【0115】(比較例−4)実施例−2で、支持体とし
て厚さ70μmの透明な結晶性ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(ガラス転移温度80°C)を用いた以外
は同様の方法により画像記録を行った。画像部の透過濃
度は1.77及び0.51、地肌部の透過濃度は0.2
4であり実施例−1と同等の発色性が得られたが、支持
体が熱により変形しシワが発生し画像が変形してしまっ
た。
【0116】以上結果から、本発明の記録材料はレーザ
ー照射時に記録材料を所定の温度領域に加熱しておくこ
とにより高感度で、地肌着色の無いコントラストの高い
画像を得ることができることが分かる。また支持体とし
てガラス転移温度が感熱記録材料の発色開始温度より高
い合成高分子フィルムを用いることにより、記録材料を
加熱した場合の変形を防止することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成高分子フィルムの支持体上に発色剤
    と熱時該発色剤と反応して発色させる顕色剤およびレー
    ザー光を吸収して熱に変換させることのできるレーザー
    光吸収物質を含むレーザー感熱発色層を設けたレーザー
    感熱記録材料において、合成高分子フィルム支持体のガ
    ラス転移温度が発色層の発色開始温度よりも高いことを
    特徴とする特徴とするレーザー感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 合成高分子フィルム支持体のガラス転移
    温度が70°C以上であることを特徴とする請求項1に
    記載のレーザー感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2に記載のレーザー感熱記
    録材料にレーザー光を画像様に照射して記録を行うレー
    ザー感熱記録方法において、レーザー光照射時に該レー
    ザー感熱記録材料を下式で示される温度領域T1に加熱
    しながら記録を行うことを特徴とするレーザー感熱記録
    方法。 (Ts−50)(°C)<T1<Ts(°C) 式中のTsはレーザー感熱記録材料の発色開始温度を表
    す。
JP5135983A 1992-06-26 1993-06-07 レーザー感熱記録材料およびレーザー感熱記録方法 Pending JPH0672028A (ja)

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JP16899292 1992-06-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12569409B2 (en) 2021-03-31 2026-03-10 Gc Corporation Dental polymerizable composition

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