JPH0818965B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH0818965B2
JPH0818965B2 JP16764489A JP16764489A JPH0818965B2 JP H0818965 B2 JPH0818965 B2 JP H0818965B2 JP 16764489 A JP16764489 A JP 16764489A JP 16764489 A JP16764489 A JP 16764489A JP H0818965 B2 JPH0818965 B2 JP H0818965B2
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逸治 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は化粧料、特に接触皮膚炎の発生の抑制を意図
して開発された化粧料に関するものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 従来より、化粧料としては種々のものが使用されてい
るが、近年においていわゆる化粧品カブレと称される
「接触皮膚炎」なる皮膚疾患の発生が化粧料の使用にお
いて重要な問題となっている。
この接触皮膚炎は、原因物質と皮膚との接触によって
生じるものと考えられ、たとえば口紅に配合されている
ある種のタール系色素や、ファンデーションに配合され
ている酸化鉄,粘土鉱物等に含有される不純物としての
金属類、とりわけクロム,ニッケル,コバルトが原因物
質であると推定されている。
特に、上記接触皮膚炎がアレルギー性の疾患であると
ころから、色素中のアレルゲンは最も重要な要員と認め
られ、その試験例等も実際に報告がなされている。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもの
で、上記のような接触皮膚炎の発生を抑制しうる化粧料
を提供することを課題とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、このような課題を解決するために、上記の
ような原因物質としての着色料等の皮膚との直接接触を
避けるために、マイクロカプセルにより着色料等を封入
するという観点からなされたものである。
すなわち、本発明の上記課題を解決するための手段
は、少なくとも一種の着色料を不溶性の高分子で被覆
し、且つその不溶性高分子で被覆された着色料を、アル
カリ土類金属珪酸塩,アルカリ土類金属炭酸塩,アルカ
リ土類金属硫酸塩,アルカリ土類金属リン酸塩,金属酸
化物,金属水酸化物,金属珪酸塩,及び金属炭酸塩の少
なくとも一種からなる壁物質に内包せしめた平均粒径が
0.1〜30μmのマイクロカプセルを配合したことにあ
る。
尚、このような化粧料に配合されるマイクロカプセル
は、本発明者等が先に出願した特願昭63−2825号のマイ
クロカプセルの製造方法によって製造される。
すなわち、先ず着色料の表面に予め吸着性の水溶性高
分子を吸着させ、この水溶性高分子の吸着された着色料
を、アルカリ金属の珪酸塩若しくは炭酸塩,リン酸塩,
硫酸塩等の無機化合物の水溶性に懸濁,分散させ、水に
対する溶解度が5%以上の有機溶媒に前記分散液を混合
してW/O型乳濁液とし、次に前記選択された無機化合物
との水溶液反応によって水不溶性沈澱を生成しうるアル
カリ土類金属塩若しくは金属塩の水溶液を前記乳濁液と
混合することにより、水不溶性沈澱からなる微小中空状
の壁物質を形成し、その後、必要に応じて濾過,水洗す
ることにより、前記壁物質内に着色料が封入されてマイ
クロカプセルが製造されるのである。
そして、上記のような水不溶性沈澱が生成する反応に
より壁物質が形成される際に、上記水溶性高分子と金属
塩等の無機化合物との反応により、不溶性高分子が前記
壁物質の内側に同時に形成されることとなるのである。
このような製造に用いられる水溶性高分子としては、
カルボキシメチルセルロース,カゼインナトリウム,ア
ルギン酸ナトリウム,アラビアゴム等の陰イオン性水溶
性高分子が好ましい。
また、水溶性高分子の量はその種類によっても異なる
が、有機顔料の重量に対して20〜200%であり、これよ
り少ない場合には、有機顔料は好適に水相に分散しな
い、一方、多すぎる場合には、W/O型乳濁液の安定性が
悪くなり、また粘度が増大しすぎて取扱いが困難とな
る。水溶性高分子の粘度については特に制限はないが、
高粘度のものが取扱いが困難なるため、低い粘度のもの
が好ましい。
さらに、上記のようにマイクロカプセルを製造する場
合に、アルカリ金属のケイ酸塩としては、たとえばJIS1
号ケイ酸ナトリウム,JIS2号ケイ酸ナトリウム,JIS3号ケ
イ酸ナトリウム,メタケイ酸ナトリウム,ケイ酸カリウ
ム(K2O・nSiO2,n=2〜3.8)等が例示され、また、ア
ルカリ金属の炭酸塩としては炭酸ナトリウム,炭酸水素
ナトリウム,炭酸カリウム等が例示され、また、アルカ
リ金属のリン酸塩としてはリン酸2水素ナトリウム,リ
ン酸水素2ナトリウム,リン酸3ナトリウム,リン酸2
水素カリウム,リン酸水素2カリウム,リン酸3カリウ
ムが例示され、さらに、アルカリ金属の硫酸塩としては
硫酸ナトリウム,硫酸カリウム等が例示される。
又、有機溶媒としては、n−ヘキサン,デカン,オク
タン等の脂肪族飽和炭化水素、又はトルエン,ベンゼ
ン,キシレン等の芳香族炭化水素、さらにはシクロヘキ
サン等の脂環式炭化水素等が挙げられる。
これら各溶媒は、勿論1種単独で、又は2種以上併用
して使用することができる。
さらに、該製造方法に用いる乳化剤としては、好まし
くはHLB値が3.5〜6.0の範囲内にある非イオン界面活性
剤の使用ができる。代表的なものとしては、たとえば、
ソルビタンセスキオレエート,ソルビタンモノオレエー
ト,ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート等が
ある。
さらに、乳濁液と混合される水溶液としては、塩化マ
グネシウム,塩化カルシウム,塩化バリウム,硝酸マグ
ネシウム,硝酸カルシウム,硝酸バリウム,硫酸亜鉛,
塩化亜鉛,硫酸アルミニウム,塩化アルミニウム,硝酸
アルミニウム等のアルカリ土類金属塩または金属塩水溶
液が例示される。
ただし、上記アルカリ金属のケイ酸塩等や、有機溶
媒,乳化剤,アルカリ土類金属塩等の水溶液の種類は上
記のものに限定されない。
(作用) そして、本発明の化粧料においては、その化粧料中に
配合されている着色料が、上記のようなマイクロカプセ
ルの壁物質に内包されているため、その壁物質によって
着色料が皮膚に直接接触するのが阻止されることとな
る。
さらに重要な点は、上記のような壁物質は一般に多孔
性の物質であるため、上記のような着色料と皮膚との接
触は阻止できるが、着色料中のアレルゲンが上記壁物質
の細孔から溶脱するのを防止することはできない。しか
るに、本発明の化粧料では、上記着色料が壁物質の内側
でさらに不溶性高分子にて被覆されているため、その不
溶性高分子によってアレルゲンの脱落も防止されること
となるのである。
これにより、接触皮膚炎の要因と認められる着色料の
皮膚への接触を防止できるばかりでなくアレルゲン自体
の皮膚への接触も防止できることとなる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
調製例1 先ず、一例(後述の実施例1)としての化粧料中に配
合される赤色219号(以下、R−219と略す)のシリカ壁
マイクロカプセルの調製例について説明する。
R−219(ブリリアントレーキレッドR)7.0gをメタ
ノール4mlで湿潤させ、水溶性高分子の一例としての2.5
%カルボキシメチルセルロース(CMCダイセル1110,ダイ
セル化学)及び1.0%アルゲン酸ナトリウム(ダックア
ルギンNSPLL,紀文フードケミファ)の混合水溶液150ml
を加えて撹拌し、上記R−219の分散液を調製する。
次に、この分散液150mlと2.4mol/の1号ケイ酸ナト
リウム(Na2O・2SiO2・xH2O)水溶液150mlとの混合し、
顔料を十分に分散させた後、乳化剤としてのソルビタン
セスキオレエートとポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ントリオレエート(4:1)混合物の2%n−ヘキサン溶
液400mlに注ぎ、ホモミキサーで30秒間乳化し、W/O型乳
濁液を調製する。
次に、この乳濁液を1.5mol/の塩化カルシウム水溶
液1500mlに注ぎ、30分間撹拌した後、1時間静置する。
その後、遠心分散により固液分離した後、濾過,水
洗,アルコール洗浄及び乾燥を行う。
これによって、ケイ酸カルシウムを主成分とする微小
中空状の壁物質の中空部にR−219の9.2重量%(球体重
量に対する重量%)を封入して構成された球状体である
平均粒径4.0μmのマイクロカプセル75.2gが得られた。
また、該マイクロカプセルを再度水に懸濁させ撹拌し
ながら希塩酸を添加し、酸処理を行うことによって、ま
た必要に応じて水洗,乾燥を行うことにより、シリカを
主成分とする微小中空状の壁物質の中空部に上部R−21
9の12.0重量%(球体重量に対する重量%)を封入して
構成された球状体である平均粒径4.0μmのマイクロカ
プセル57.2gが得られた。
実施例1 本実施例は、上記調製例1のようにして調製されたマ
イクロカプセルを、口紅に配合した化粧料についての実
施例である。
その組成は次のとおりである。
成分 重量% 調製例1のマイクロカプセル 20.0 カルナウバロウ 1.6 セレシン 12.8 サラシミツロウ 3.2 オクチルドデカノール 14.0 トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 14.0 ジイソステアリルマレート 16.2 ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 18.0 香料 適量 防腐剤,酸化防止剤 微量 本実施例の化粧料を製造する場合には、上記を〜
の混合液の一部に加え、3本ローラで処理し、顔料部
とする。次に他の成分を混合し、加熱融解した後、上記
顔料部を加え、ホモミキサーで均一に分散させる。そし
て、分散後に型に流し込んで急冷し、スティック状にな
ったものを容器に差し込みフレーミングを行うことによ
って製造される。
本実施例の化粧料(口紅)を、R−219に感作してい
る女性パネラー10人に使用したところ、紅斑,浮腫等の
アレルギー反応を示す者は認められなかった。
調製例2 次に、後術の実施例2の化粧料に配合される赤色226
号(以下、R−226と略す),赤色202号(以下、R−20
2と略す),カーボンブラック,及い酸化チタン内包シ
リカ壁マイクロカプセルの調製例について説明する。
R−226の6.53g,R−202の1.63g及びカーボンブラック
の0.16gを混合し、これをメタノール4mlで湿潤させ、水
溶性高分子の一例としての2.0%のカルボキシメチルセ
ルロース(CMCダイセル1110,ダイセル化学)及び1.5%
アルギン酸ナトリウム(ダックアルギンNSPLL,紀文フー
ドケミファ)の混合水溶液200mlを加えて撹拌し、上記
R−226,R−202,及びカーボンブラックの混合分散液を
調製する。
次に、この分散液200mlと2.4mol/の1号ケイ酸ナト
リウム(Na2O・2SiO2・xH2O)水溶液200mlとを混合し、
さらに酸化チタン8.16gを添加混合し、顔料を十分に分
散させた後、乳化剤としてのソルビタンセスキオレエー
トとポリオキシエチレン(20)ソルビタントリオレエー
ト(3:1)混合物の5%トリエン溶液600mlに注ぎ、ホモ
ミキサーで20秒間乳化し、W/O型乳濁液を調製する。
次に、この乳濁液を1.7mol/の塩化カルシウム水溶
液2000mlに注ぎ、30分間撹拌した後、2時間静置する。
その後、上記調製剤1と同様の操作を行い、ケイ酸カ
ルシウムを主成分とする微小中空状の壁物質の中空部に
上記R−226が6.0重量%,R−202が1.5重量%,カーボン
ブラックが0.15重量%,及び酸化チタンが7.5重量%そ
れぞれ封入して構成された球状体である平均粒径2.5μ
mのマイクロカプセル108.0gが得られた。
また、調製例1と同様の酸処理を行うことにより、シ
リカを主成分とする微小中空状の壁物質の中空部に上記
R−226が8.0重量%,R−202が2.0重量%,カーボンブラ
ックが0.2重量%,及び酸化チタンが10.0重量%それぞ
れ封入して構成された球状体である平均粒径2.5μmの
マイクロカプセル81.0gが得られた。
実施例2 本実施例は、上記調製例2のようにして調製されたマ
イクロカプセルを、口紅に配合した化粧料についての実
施例である。
その組成は次のとおりである。
成分 重量% 調製例2のマイクロカプセル 20.0 キャンデリラロウ 2.0 セレシン 13.0 サラシミツロウ 2.4 オクチルドデカノール 7.0 トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 25.0 ジイソステアリルマレート 25.0 ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 5.4 香料 適量 防腐剤,酸化防止剤 微量 尚、この化粧料の製造方法は、上記実施例1と同様で
あるため、その説明は省略する。
調製例3 次に、後述の実施例3の化粧料に配合される酸化チタ
ン,ベンガラ,黄酸化鉄,及び黒酸化鉄を内包するシリ
カ壁マイクロカプセルの調製例について説明する。
酸化チタン52.3g,ベンガラ1.6g,黄酸化鉄8.2g,及び黒
酸化鉄0.9gを混合し、これを水溶性高分子の一例として
の2.0%のカルボキシメチルセルロース(CMCダイセル11
07,ダイセル化学)及び1.0%アルギン酸ナトリウム(ダ
ックアルギンNSPLL,紀文フードケミファ)の混合水溶液
200mlを加えて撹拌し、上記酸化チタン,ベンガラ,黄
酸化鉄,及び黒酸化鉄の混合分散液を調製する。
次に、この分散液200mlと2.4mol/の1号ケイ酸ナト
リウム(Na2O・2SiO2・xH2O)水溶液200mlとを混合し、
顔料を十分に分散させた後、乳化剤としてのソルビタン
セスキオレエートとポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ンモノオレエート(6:1)混合物の4%ベンゼン溶液700
mlに注ぎ、ホモミキサーで3分間乳化し、W/O型乳濁液
を調製する。
次に、この乳濁液を1.6mol/の塩化マグネシウム水
溶液1800mlに注ぎ、30分間撹拌した後、遠心分離により
固液分離する。そして濾過,水洗,アルコール洗浄及び
乾燥を行う。
このようにして得た粉末を再度水に懸濁させ、撹拌し
ながら希塩酸を添加し、pH4とし、その後、濾過,水
洗,乾燥を行うことによりシリカを主成分とする微小中
空状の壁物質の中空部に上記酸化チタン41.5重量%,ベ
ンガラ1.3重量%,黄酸化鉄6.5重量%,及び黒酸化鉄0.
7重量%を封入して構成された球状体である平均粒径2.2
μmのマイクロカプセル119.7gが得られた。
実施例3 本実施例は、上記調製例3で調製されたマイクロカプ
セルを乳化ファンデーションに配合した化粧料について
の実施例である。
成分 重量% 調製例3のマイクロカプセル 23.0 セタノール 1.75 サラシミツロウ 0.35 ワセリン 2.60 ミリスチン酸オクチルドデシル 8.00 親油型モノステアリン酸グリセリン 0.75 N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.40 1,3−ブチレングリコール 5.40 グリセリン 5.30 キサンタンガム 0.17 精製水 残量 香料 適量 防腐剤,酸化防止剤 微量 本実施例の化粧料を製造する場合には、上記を,
の一部に添加し、十分に混練する(顔料部)。を
の一部に添加し溶解する(キサンタンガム部)。,
,,と,の残部と前記顔料部及びキサンタン
ガム部を混合し、加熱して70℃に保つ(水相)。また、
〜を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。ホモ
ミキサーで水相中のを均一に分散させた後、水相に油
相を加え、ホモミキサーで均一に乳化し、その乳化後冷
却しながら掻き混ぜることによって上記化粧料が製造さ
れることとなる。
本実施例の化粧料を、コバルト,ニッケル等の金属ア
レルギー患者5人に使用したところ、アレルギー反応を
示す者は1人も認められなかった。
試験例 次に、上記のような化粧料中のマイクロカプセルの皮
膚接触アレルギー性試験の試験例について説明する。
(1) 序 一般に皮膚感作性が大とされているR−219(ブリリ
アントレーキレッドR)を試料として、モルモットを用
いたアレルギー性試験により、本発明の化粧料(より詳
しくは化粧料中のマイクロカプセル)接触皮膚炎に対す
る効果について検討した。
その結果を以下に示す。
(2) 試験法 (イ)試料 (a) R−219(東色ピグメント製LOT.NO.5152)内包
のマイクロカプセル (調製例1のマイクロカプセル) R−219の内包率:12重量% 平均粒径:4μm (b) 比対照としてマイクロカプセル化していない未
処理のR−219(東色ピグメント製LOT.NO.5152)を用い
た。
(ロ)感作濃度 (a) R−219…25%(基剤) (b) DNCB(2,4−ジニトロクロロベンゼン)…1%
(99.5%アルコール) (c) 対照群…基剤(12%PEG6000+88%PEG400)。
(d) 対照群…アルコール(99.5%) (ハ)感作操作 (a) ハートレー系白色モルモット(雌)体重430〜5
90gの健康なものを使用した。
(b) モルモットの頭部毛を電気バリカンと電気カミ
ソリで剃毛した。
(c) 剃毛した東部の2×4cmの区画4隅にFCA(Freu
nd's complete adjuvant):蒸留水の(1:1)乳化液を
0.1mlずつ皮内注射した。
(d) 区画内の表皮をセロファンテープでStripping
して軽い紅斑を生じさせ、その部位に各被検試料を塗布
し、その操作を隅日で5回繰り返した。
(ニ)惹起濃度 (a) R−219の25%で感作操作を行ったモルモット
に対して、それぞれ次の試料を塗布した。
R−219内包マイクロカプセル…基剤,1%,5%(モ
ルモット10匹) 未処理のR−219…基剤,1%,5%(モルモット10
匹) R−219内包マイクロカプセル…基剤,0.05%,0.2%
(モルモット9匹) 未処理のR−219…基剤,0.05%,0.2%(モルモット
9匹) 尚、上記,については、,との比較を容易に
するために、マイクロカプセルとしての濃度ではなく、
R−219としての濃度で調製した。
(b) DNCB1%で感作操作を行ったモルモット(5
匹)に対して、DNCB(アルコール,0.1%,1%)を塗布し
た。
(c) 対照群として、基剤で感作操作を行ったモルモ
ット(5匹)に対して、基剤,5%R−219内包マイクロ
カプセル,5%未処理のR−219をそれぞれ塗布した。
(d) 対照群として、アルコールで感作操作を行った
モルモット(4匹)に対して、アルコール,5%R−219
内包マイクロカプセル,5%未処理のR−219,1%DNCBを
それぞれ塗布した。
(ホ)惹起操作 (a) 感作操作終了3週間後にモルモット背部毛を電
気バリカンと電気カミソリで剃毛し正中線を境にして該
当する各被検試料の惹起濃度,基剤,アルコールを塗布
した。
(b) 判定は24時間後、48時間後及び72時間後の3回
行い、紅斑,浮腫について観察した。
(3) 結果 モルモット皮膚接触アレルギー製試験についての結果
を以下に示す。
上記表1及び表2からも明らかなように、R−219MC
(R−219を内包したマイクロカプセル)については、
いずれの惹起濃度と基剤もアレルギー性を認めるものは
なかった。
これに対して、未処理R−219(マイクロカプセル化
していないR−219)については、上記表1及び表2に
示すように、惹起濃度の上昇とともに反応率,平均反応
強度も増大し、R−219濃度5%において反応率は90%
であった。
また、表3からも明らかなように、陽性対照に用いた
DNCBは従来とほぼ同様のアレルギー性反応を認め、従っ
て実験状態の異常のないことを示した。
さらに、表4に示すように、基剤とアルコールで感作
操作を行った対照群に各試料と基剤及びアルコールをも
って惹起操作を行ったが、いずれも反応を認めることは
なく、陰性であった。
尚、上記各表中、反応率や平均反応強度は次の式で表
される。
尚、上記実施例では、微小中空状の壁物質としてケイ
酸カルシウムやシリカを用いたが、この壁物質の材質も
上記実施例に限定されるものではなく、要は、アルカリ
土類金属珪酸塩,アルカリ土類金属炭酸塩,アルカリ土
類金属硫酸塩,アルカリ土類金属リン酸塩,金属酸化
物,金属水酸化物,金属珪酸塩,及び金属炭酸塩の少な
くとも一種が壁物質として使用されていればよい。
また、着色料の種類も該実施例のR−219やR−226等
に限定されるものではなく、各種の色素等の着色料を使
用することが可能である。
さらに、体質顔料を着色料とともに壁物質内に内包し
てもよい。
要は、少なくとも1種の着色料が壁物質に内包されて
いればよいのである。
さらに、化粧料の基剤の成分の種類や組成比率等も上
記実施例に限定されるものではなく、化粧料の種類に応
じて任意に変更可能である。
(発明の効果) 叙上のように、本発明においては、化粧料中に配合さ
れている着色料がマイクロカプセルの壁物質に内包され
ているため、その壁物質によって着色料が皮膚に直接接
触するのが阻止されることとなる。
さらに、上記着色料が壁物質の内側でさらに不溶性高
分子にて被覆されているため、壁物質が多孔性の物質で
あったとしても、上記不溶性高分子によって着色料中の
アレルゲンの溶脱も防止されることとなる。
従って、接触皮膚炎の要因と認められる着色料の皮膚
への接触を防止できるばかりでなく、重要な要因と認め
られていたアレルゲン自体の皮膚への接触も防止できる
ために、これらの要因を根本的に解決することができ、
接触皮膚炎に対する抑制防止効果が非常に優れた化粧料
を提供できるという格別顕著な効果を有するに至った。
そして、上述のように皮膚への着色料(アレルゲン)
の接触が阻止される結果、化粧料使用前に使用者がすで
に化粧料中の着色料に感作している場合であっても、そ
の後に本発明の化粧料を使用する限り、アレルギーの惹
起性は従来に比べて著しく低下することとなり、また、
使用者が未だ着色料に感作していない場合には、その後
に本発明の化粧料を使用する限り、着色料の感作性その
ものを低下されることができ、従って、化粧料使用前の
感作性の有無、すなわち、使用者の体内に着色料による
抗体が生じているか否かにかかわらず本発明の化粧料の
使用により接触皮膚炎の発生が抑制されるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はR−219内包のマイクロカプセルと未
処理のR−219のモルモット皮膚接触アレルギー性試験
の結果を示す図であり、第1図は塗布48時間後の反応率
とR−219濃度の関係を示すグラフ、第2図は塗布48時
間後の平均反応強度とR−219濃度との関係を示すグラ
フ、第3図は塗布72時間後の反応率とR−219濃度の関
係を示すグラフ、第4図は塗布72時間後の平均反応強度
のグラフとR−219濃度との関係を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−54310(JP,A) 特開 平1−180243(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一種の着色料を不溶性の高分子
    で被覆し、且つその不溶性高分子で被覆された着色料
    を、アルカリ土類金属珪酸塩,アルカリ土類金属炭酸
    塩,アルカリ土類金属硫酸塩,アルカリ土類金属リン酸
    塩,金属酸化物,金属水酸化物,金属珪酸塩,及び金属
    炭酸塩の少なくとも一種からなる壁物質に内包せしめた
    平均粒径が0.1〜30μmのマイクロカプセルを配合した
    ことを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】前記不溶性高分子が、陰イオン性水溶性高
    分子と、金属塩との反応によって生成される高分子であ
    る請求項1記載の化粧料。
JP16764489A 1989-06-29 1989-06-29 化粧料 Expired - Lifetime JPH0818965B2 (ja)

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JP16764489A JPH0818965B2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 化粧料

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JP16764489A JPH0818965B2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 化粧料

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