JPH08196902A - 大気浄化用無機質硬化体 - Google Patents

大気浄化用無機質硬化体

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JPH08196902A
JPH08196902A JP7009665A JP966595A JPH08196902A JP H08196902 A JPH08196902 A JP H08196902A JP 7009665 A JP7009665 A JP 7009665A JP 966595 A JP966595 A JP 966595A JP H08196902 A JPH08196902 A JP H08196902A
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正勝 坂本
Masatake Kamiya
昌岳 神谷
Yasuaki Hayamizu
康昭 速水
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低濃度のNOx を低コストで吸着・分解できると
ともに、不燃性が要求される場所にも使用可能な大気浄
化用無機質硬化体を提供する。 【構成】10μm以下の粒径のフライアッシュ粉末を8
0重量%以上含有する粉体、粒径10μm以下の焼成
フライアッシュ粉末を80%以上含有する粉体、フラ
イアッシュを溶融し気体中に噴霧することによって得ら
れる粉体、粘土を溶融し気体中に噴霧することによっ
て得られる粉体、粘土に機械的エネルギーを作用させ
て得られる粉体、および、メタカオリンに0.1〜3
0kwh/kgの機械的エネルギーを作用させて得られ
る粉体、からなる群より選ばれる少なくとも1種の反
応性無機質粉体100重量部と、二酸化チタン5〜50
0重量部と、アルカリ金属珪酸塩と、水とを配合物とし
て含む混合物が硬化してなる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大気浄化用無機質硬化体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気ガス等に含まれる窒素酸化
物、所謂NOx の分解触媒としてゼオライトに白金、パラ
ジウム、ロジウム、バナジウム等を担持させたものが使
用されているが、これらの触媒は高濃度NOx の低減を目
的としているとともに、比較的高温でしかその性能を発
揮し得ない。したがって、加熱にエネルギーが必要で使
用コストが高く、さらに低濃度NOx が分解されないまま
大気中に放出されてしまうと言う問題があった。
【0003】そこで、波長領域が300〜400nmの紫
外線を照射することによって触媒活性を発揮する二酸化
チタン(TiO2)あるいは二酸化チタンと活性炭との混合物
(以下、「光触媒」と記す)が、この低濃度NOx を吸着
・分解する新たな材料として着目されている。そして、
例えば、(1)タイルに上記光触媒の粉末を釉薬と共に
加熱溶融させて固化・定着させて消臭材としたり、
(2)光触媒粉末をバインダーとしてのフッ素樹脂と混
合し、この混合物を圧延してシート状あるいはパネル状
に成形し大気浄化材(特開平06−315614号公報
参照)とすることが既に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
消臭材のように、光触媒の粉末を釉薬と共に加熱溶融さ
せて固化・定着させると、光触媒粉末が、加熱・溶融過
程において焼結されてしまうため、光触媒自体の比表面
積が大きく低下し、触媒としての能力が低下すると言う
問題がある。
【0005】一方、上記(2)の大気浄化材のようにフ
ッ素樹脂と混合して成形されたものは、不燃性が要求さ
れるような場所で用いることができず、用途が限られて
しまうという問題があった。本発明は、このような事情
に鑑みて、低濃度のNOx を低コストで吸着・分解できる
とともに、不燃性が要求される場所にも使用可能な大気
浄化用無機質硬化体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる大気浄化
用無機質硬化体は、このような目的を達成するために、
10μm以下の粒径のフライアッシュ粉末を80重量%
以上含有する粉体、粒径10μm以下の焼成フライア
ッシュ粉末を80%以上含有する粉体、フライアッシ
ュを溶融し気体中に噴霧することによって得られる粉体
、粘土を溶融し気体中に噴霧することによって得られ
る粉体、粘土に機械的エネルギーを作用させて得られ
る粉体、および、メタカオリンに0.1〜30kwh
/kgの機械的エネルギーを作用させて得られる粉体
、からなる群より選ばれる少なくとも1種の反応性無
機質粉体100重量部と、二酸化チタン5〜500重量
部と、アルカリ金属珪酸塩と、水とを配合物として含む
混合物が硬化してなる構成とした。
【0007】上記構成において、フライアッシュとはJ
IS A 6201に規定される、微粉炭燃焼ボイラー
から集塵器で採取する微小な灰の粒子を言い、シリカを
45重量%以上含み、湿分1%以下、強熱減量5%以
下、比重1.95以上、比表面積2700cm2 /g以
上、44μm標準篩を75%以上が通過するものであ
る。
【0008】そして、反応性無機質粉体中、粉体は、
上記フライアッシュを篩、比重、風力、湿式沈降等によ
って分級したり、ジェットミル、ロールミル、ボールミ
ル等によって粉砕する従来公知の方法によって得ること
ができる。また、これらの方法は併用されてもよい。な
お、粉体中、粒径10μm以下のフライアッシュ粉末
の量が80重量%を下回ると、アルカリ金属珪酸塩との
反応性が低下する。
【0009】反応性無機質粉体中、粉体は、上記粉体
をさらに焼成することよって得ることができる。焼成
温度は、400℃〜1000℃であることが好ましい。
すなわち、焼成温度が400℃より低いと、得られる粉
体にフライアッシュの黒色が残り、硬化体に着色が必
要な場合障害となり、焼成温度が1000℃より高い
と、アルカリ金属珪酸塩との反応性が低くなる恐れがあ
る。
【0010】反応性無機質粉体中、粉体および粉体
を製造するにあたり、原料粉末であるフライアッシュや
粘土を溶融し、気体中に噴霧する方法としては、原料粉
末を2000〜16000℃の温度で溶融し、30〜8
00m/秒の速度で噴霧する方法が好ましく、たとえ
ば、プラズマ溶射法、高エネルギーガス溶射法、アーク
溶射法等のセラミックコーティングに適用される溶射技
術を応用することができる。
【0011】このようにして得られる粉体および粉体
は、その比表面積が0.1〜100m2 /g程度のも
のが好ましく、0.1〜60m2 /g程度のものがさら
に好ましい。反応性無機質粉体中、粉体および粉体
を製造するために、原料粉末としての粘土およびメタカ
オリンに作用させる機械的エネルギーとは、圧縮力、剪
断力、衝撃力等を指し、これらは単独で作用させても良
いし、2種以上複合させても作用させても良い。また、
このような機械的エネルギーを作用させる手段として
は、特に限定されないが、例えばボールミル、振動ミ
ル、遊星ミル、媒体撹拌型ミル、ローラミル、乳鉢、ジ
ェット粉砕機等による粉砕などが挙げられる。
【0012】作用させる機械的エネルギーの量は小さく
なるとアルカリ金属珪酸塩との反応性が低下し、大きく
なると粉砕装置等への負荷が大きくなり、装置の摩耗が
増大して無機質粉体への不純物の混入等の問題が発生す
るので、0.1〜30kwh/kgに限定され、好まし
くは1.0〜26kwh/kgである。また、機械的エ
ネルギーを作用させるに際には、必要に応じて粉砕助剤
が添加されても良い。粉砕助剤とは機械的エネルギーを
作用させる際に粉体の装置内部への付着や、著しい凝集
を防ぐために添加されるもので、例えば、メチルアルコ
ール、エチルアルコール等のアルコール、トリエタノー
ルアミン等のアルコールアミン、ステアリン酸ナトリウ
ム,ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸、アセトン蒸
気などが挙げられる。これらは単独で使用されても良い
し、2種以上併用されても良い。
【0013】さらに、粉体は、更に加熱すれば、アル
カリ金属珪酸塩との反応性が向上し硬化体の強度を向上
させることが可能である。粉体をさらに加熱する方法
としては、特に限定されるものではなく、ギアーオーブ
ン、ロータリーキルン等従来公知の加熱装置が任意に使
用できる。なお、加熱温度は低くなると硬化体の強度を
上げる効果が乏しく、高くなると無機質粉体の結晶化が
促進される傾向があるので100〜750℃が好まし
く、更に好ましくは200〜600℃である。加熱時間
は短くなると硬化体の強度上げる効果が乏しく、長くな
るとエネルギーコストが増大する傾向があるので1分〜
5時間が好ましい。
【0014】粉体および粉体を製造するのに使用さ
れる粘土としては、SiO2 5〜85重量%、Al2
3 90〜10重量%を化学成分として含有するものが好
ましい。この様な粘土としては、カオリン鉱物(カオリ
ナイト、ディッカナイト、ナクライト、ハロイサイト
等)、雲母粘土鉱物(白雲母、イライト、フェンジャイ
ト、海縁石、セラドナイト、パラゴナイト、ブランマラ
イト等)、スメクタイト(モンモリロナイト、バイデイ
ト、ノントロライト、サボナイト、ソーコナイト等)、
緑泥岩、パイロフィライト、タルク、バーミキュライ
ト、ろう岩、ばん土頁岩などが使用されるが、組成、粒
度等が適当であれば、これらに限定されるものではな
い。
【0015】本発明に使用される二酸化チタンとして
は、活性の高さからアナターゼ型のものが好ましいが、
ルチル型のものもしくは板チタン石でもよい。二酸化チ
タンの量は少なくなるとNOx の分解能力が十分得られ
ず、また、多くなると得られる無機質硬化体の強度が低
下するため、上記反応性無機質粉体100重量部に対し
て5〜500重量部に限定され、好ましくは10〜30
0重量部、さらに好ましくは25〜200重量部であ
る。
【0016】本発明に使用されるアルカリ金属珪酸塩と
はM2 O・nSiO2 (M=K,Na,Liから選ばれ
る1種以上の金属)で表される塩であって、nの値は小
さくなると緻密な無機質硬化体が得られず、大きくなる
と水溶液の粘度が上昇し混合が困難になる傾向があるの
で、0.05〜8が好ましく、さらに好ましくは0.5
〜2.5である。
【0017】アルカリ金属珪酸塩は、水溶液の形で添加
されるのが好ましく、その水溶液濃度は特に限定されな
いが、薄くなると上記反応性無機質粉体との反応性が低
下し、濃くなると固形分が生じやすくなるので10〜6
0重量%が好ましい。上記アルカリ金属珪酸塩水溶液は
アルカリ金属珪酸塩をそのまま加圧、加熱下で水に溶解
することによって作製してもよいが、アルカリ金属水酸
化物水溶液に珪砂、珪石粉などのSiO2 成分をnが所
定の値となるように加圧、加熱下で溶解することで作製
するようにしてもよい。
【0018】上記アルカリ金属珪酸塩の配合量は、少な
くなると硬化が十分になされず、多くなると得られる無
機質硬化体の耐水性が低下するので、上記反応性無機質
粉体100重量部に対して0.2〜450重量部が好ま
しく、10〜350重量部が更に好ましく、20〜25
0重量部が特に好ましい。混合物中に配合される水は、
アルカリ金属珪酸塩水溶液として添加されてもよいし、
独立して添加されてもよい。水の添加量は少なくなる
と、十分に硬化せず、多くなると得られる無機質硬化体
の強度が低下しやすくなるので、上記反応性無機質粉体
100重量部に対して35〜1500重量部が好まし
く、更に好ましくは45〜1000重量部、特に好まし
くは50〜500重量部である。
【0019】本発明において、光が照射されない場合、
また屋外で使用する際の夜間および曇天時等のNOx 分解
能力を補う目的で活性炭を添加してもよい。活性炭は大
気との接触面積が大きくなるため比表面積の大きいもの
が望ましいが、特に限定されない。活性炭の量は少ない
とNOx 分解を十分に補えず、多いと無機質硬化体の強度
が低下する他、不燃性が低下するため上記反応性無機質
粉体100重量部に対して1〜250重量部が好まし
い。
【0020】また、本発明においては、硬化性無機質組
成物中に必要に応じて、無機質充填材、発泡剤、発泡助
剤、補強繊維、軽量骨材等も添加するようにしてもよ
い。無機質充填材は、硬化、乾燥時の収縮を抑制するこ
とができるが、特に、アルカリ金属珪酸塩水溶液に対す
る活性の低いものが好ましい。このような無機質充填材
としては、たとえば、珪砂、ジルコンサンド、結晶質ア
ルミナ、岩石粉末、火山灰(シラス、抗火石等)、珪灰
石、炭酸カルシウム、珪石粉、けいそう土、雲母、タル
ク、ワラストナイト、シリカヒューム等が挙げられる
が、アルカリ金属珪酸塩水溶液に対して活性が低ければ
これらに限定されるものではない。なお、無機質充填材
のアルカリ金属珪酸塩水溶液に対する活性の低いことが
望まれる理由は、活性度が高いとアルカリ水溶液および
アルカリ金属珪酸塩水溶液のゲル化が急速に進み、混
合、成形が困難となる恐れがあるためである。
【0021】また、無機質充填材は、その配合量が多く
なると、機械的強度が低下し、少なくなると乾燥収縮、
熱収縮の改善ができなくなる恐れがあるため、上記反応
性無機質粉体100重量部に対し、20〜800重量部
が好ましく、30〜600重量部がさらに好ましい。発
泡剤としては、過酸化水素水やアルミニウム等の金属粉
末等上記アルカリ金属珪酸塩水溶液と反応して気体を発
生するものであれば特に限定されるものではない。
【0022】発泡助剤は、発泡剤による発泡を均一に生
じさせるものなら特に限定されず、たとえばステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛等
の脂肪酸金属塩、シリカゲル、ゼオライト、活性炭、ア
ルミナ粉末等の多孔質粉体などがあげられる。これらは
単独で使用されてもよいし、2種類以上併用されてもよ
い。
【0023】なお、発泡助剤は、その添加量が多くなる
と硬化性無機質組成物の粘度が上昇し、安定な発泡体が
得られず破泡が発生しやすくなるので、上記反応性無機
質粉体100重量部に対して10重量部以下の添加量と
することが好ましい。補強繊維は、硬化体に付与したい
性能に応じ任意のものが使用でき、たとえば、ビニロン
繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピ
レン繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、
チタン酸カリウム繊維、鋼繊維などが使用できる。
【0024】上記補強繊維の繊維径および繊維長は、繊
維径1〜500μm、繊維長1〜15mmが好ましい。
すなわち、繊維径が細くなり過ぎると混合時に再凝集
し、交絡によりファイバーボールが形成されやすくな
り、最終的に得られる無機質硬化体の強度はそれ以上改
善されず、繊維径が太くなり過ぎるか繊維長が短くなり
過ぎると引張強度向上などの補強効果が小さくなり、繊
維長が長くなり過ぎると繊維の分散性及び配向性が低下
する恐れがある。
【0025】また、補強繊維の添加量は、特に限定され
ないが、反応性無機質粉体100重量部に対して、10
重量部以下が好ましい。軽量骨材は、硬化体の軽量化を
図る目的で添加され、シリカバルーン、パーライト、フ
ライアッシュバルーン、シラスバルーン、ガラスバルー
ン、発泡焼生粘土等の無機質天然発泡体、フェノール樹
脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン等の合成樹脂の発泡
体、塩化ビニリデンバルーンなどが挙げられ、これらは
単独で添加されてもよいし、2種類以上併用されてもよ
い。
【0026】本発明の硬化性無機質組成物は、通常、ま
ず上記アルカリ金属珪酸塩を加圧、加熱下で水に溶解し
てアルカリ金属珪酸塩水溶液としたのち、この水溶液に
上記反応性無機質粉体、必要に応じて水、無機質充填
材、発泡剤、発泡助剤、補強繊維、軽量骨材等を混合
し、ペースト状とすることで得られる。そして、このよ
うにして得られた硬化性無機質組成物は、一般に注型、
押圧成形、押出成形など従来公知の方法により所望の形
に成形し、硬化させることができる。
【0027】硬化温度は常温でもよいが、50〜110
℃で30分間〜8時間硬化させることにより、硬化反応
を促進でき、機械的物性を向上することができる。
【0028】
【作用】上記構成によれば、光触媒としての二酸化チタ
ンに、焼結されるような熱を加えることなく製造でき
る。また、可燃性成分が含まれていないため、熱が加わ
っても燃焼することがない。
【0029】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例を参照しつつ
詳しく説明する。まず、以下のようにして反応性無機質
粉体〜および反応性無機質粉体を作製した。 〔反応性無機質粉体、〕フライアッシュ(関電化工
社製、平均粒径20μm;JIS A 6201に準ず
る)を分級機(日清エンジニアリング社製、型式;TC
−15)により分級し、粒径が10μm以下の粉末を1
00重量%含有する反応性無機質粉体と、粒径が10
μmを超える粉末を100重量%含有する反応性無機質
粉体を得た。
【0030】なお、上記粒径はレーザー回折式分布計
(セイシン社製、型式;PRO700S)で測定した。 〔反応性無機質粉体〕上記反応性無機質粉体を60
0℃の温度にて焼成し、粒径10μm以下の粉体100
重量%を含有する焼成フライアッシュを、反応性無機質
粉体として得た。
【0031】〔反応性無機質粉体〕原料粉としてのフ
ライアッシュ(関電化工社製、平均粒径20μm;JI
SA 6201に準ずる)を3000℃で溶融後、80
m/sの速度で大気中に噴霧して反応性無機質紛体と
して回収した。得られた反応性無機質紛体は、平均粒
径5μm、比表面積9.5m2 /gであった。
【0032】〔反応性無機質粉体〕原料粉としてのカ
オリン(組成:SiO2 45.7%、Al2 3 38.
3%平均粒径:8μm BET比表面積5.8m2
g)を2500℃で溶融後、50m/sの速度で大気中
に噴霧して反応性無機質紛体として回収した。得られ
た反応性無機質紛体は、組成がSiO2 49.7%、
Al2 3 47.0%、平均粒径14.8μm、BET
比表面積1.96m2 /gであった。
【0033】〔反応性無機質粉体〕カオリン(組成:
SiO2 45.7%,Al2 3 38.3%、平均粒径
8μm、BET比表面積5.8m2 /g)95重量部と
クォーツ(住友セメント社製商品名:ソフトシリカ)5
重量部、及びトリエタノールアミン25重量%とエタノ
ール75重量%との混合溶液0.5重量部をウルトラフ
ァインミルAT−20(三菱重工業社製、ジルコニアボ
ール10mmφ使用、ボール充填率85体積%)に供給
し、25kwh/Kgの機械的エネルギーを作用させ、
反応性無機質粉体を得た。尚、作用させた機械的エネ
ルギーはボールミルに供給した電力を処理粉体単位重量
当たりで表した。
【0034】〔反応性無機質粉体〕メタカオリン(エ
ンゲルハード社製 SATINTONE SP 33、
平均粒径3.3μm 比表面積13.9m2 /g)10
0重量部及びトリエタノールアミン25重量%とエタノ
ール75重量%の混合溶液0.5重量部をウルトラファ
インミルAT−20(三菱重工業社製、ジルコニアボー
ル10mmφ使用、ボール充填率85体積%)に供給し
10kwh/Kgの機械的エネルギーを作用させ、反応
性無機質粉体を得た。尚、作用させた機械的エネルギ
ーはボールミルに供給した電力を処理粉体単位重量当た
りで表した。
【0035】(実施例1〜15、比較例1〜10)Si
2 /M2 Oのモル比が1.8のアルカリ金属珪酸塩
(NaとKのモル比が1:1)をオートクレーブ中にお
いて130℃の温度および7kg/cm2 の圧力下で所
定量の水に溶解して得たアルカリ金属珪酸塩水溶液に、
所望の反応性無機質粉体〜と、ビニロン繊維(クラ
レ社製、品番;RM182×3)と、ステアリン酸亜鉛
とを表1または表2に示す配合割合で添加してハンドミ
キサーによって3分間混合した。得られた混合物に表1
または表2に示す配合割合の二酸化チタン(石原産業社
製、品番;C−2)を添加しさらに3分間混合して硬化
性無機質組成物を得た。このようして得られた硬化性無
機質組成物を型枠内に注型し、型枠ごと85℃のオーブ
ン中で6時間加熱して無機質硬化体を得た。得られた無
機質硬化体を脱型して85℃で4時間乾燥した。上記実
施例1〜15および比較例1〜10で得られた無機質硬
化体の曲げ強度、NOx 分解効率、耐水試験後のNOx 分解
効率、不燃性をそれぞれ調べ、その結果を表1または表
2に併せて示した。
【0036】(比較例11)ポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂(フッ素樹脂)100重量部に二酸化チタン50
重量部と活性炭20重量部とを混合し、板状に成形し
た。得られた成形体の曲げ強度、NOx 分解効率、耐水試
験後のNOx 分解効率、不燃性を調べ、その結果を表2に
示した。なお、曲げ強度、NOx 分解効率、耐水試験後の
NOx 分解効率、不燃性は、以下のようにして調べた。
【0037】〔曲げ強度〕得られた無機質硬化体を材令
20日をもって評価試料とした。そして、JISK 6
911に従い、この評価試料から幅50mm、長さ200
mm、厚さ10mmの短冊を切り出し、スパン170mmにて
3点曲げ試験を行い、曲げ強度を測定した。
【0038】〔NOx の分解効率〕NOx 分解効率を確認す
るに当たり図1に示すNOx 分解能測定装置を用意し、得
られた無機質硬化体を50mm×50mm×10mmのタイル
状に切り出し評価試料7とし、この評価試料7を2個の
シャーレ形反応容器6に1枚ずつ設置した。そして、評
価試料7に光化学用蛍光灯8から365nmの波長の紫外
線を照射するとともに、高純度空気用高圧容器2から
0.5リットル/分の流量で送り出された空気に汚染物
質用高圧容器1に充填された一酸化窒素を初期濃度が
1.0ppm となるように反応容器6の手前で混合したの
ち、反応容器6に送り込み、反応容器6から排出された
空気中の一酸化窒素の濃度を化学発光式窒素酸化物計9
によって測定して分解効率を求めた。なお、図1中、3
は減圧弁、4は精密流量調節器、5は4方切り換え弁、
10は空気ポンプ、11および12は排気口である。
【0039】〔耐水試験後のNOx の分解効率〕得られた
無機質硬化体を90℃の水中に8時間浸漬後上記と同様
にNOx 分解効率を測定した。 〔不燃性試験〕不燃性試験は建設省告示第1828号に
基づき、得られた硬化体を40×40×50mmに切り出
したものを評価試料とした。
【0040】得られた評価試料を炉内温度が2個の熱電
対の各々の示度で750℃に25分間安定した状態であ
る炉内に挿入し、上記不燃性試験に供した。 (表中では合格は○印、不合格は×印で表示。)
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】 表1および表2から本発明にかかる無機質硬化体は、紫
外線を照射することによって低濃度NOx も分解すること
ができることが判る。しかも、強度的に優れ、かつ、不
燃性を備えているので、不燃性が要求される場所にも使
用でき、使用範囲の広いものであることが判る。
【0043】
【発明の効果】本発明にかかる大気浄化用無機質硬化体
は、以上のように構成されているので、紫外線の照射に
より低濃度のNOx を分解して大気を浄化することができ
るとともに、強度的に優れ、不燃性も備えており、不燃
性が要求されるような建築用材料用のパネル等にも使用
することができる。
【0044】すなわち、いろいろな場所への使用が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NOx の分解能を調べるのに使用したNOx 分解能
測定装置の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 21/16 ZAB A C04B 12/04 14/30 28/24 (72)発明者 速水 康昭 滋賀県野洲郡野洲町小篠原1971−2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10μm以下の粒径のフライアッシュ粉
    末を80重量%以上含有する粉体、粒径10μm以下
    の焼成フライアッシュ粉末を80%以上含有する粉体
    、フライアッシュを溶融し気体中に噴霧することによ
    って得られる粉体、粘土を溶融し気体中に噴霧するこ
    とによって得られる粉体、粘土に機械的エネルギーを
    作用させて得られる粉体、および、メタカオリンに
    0.1〜30kwh/kgの機械的エネルギーを作用さ
    せて得られる粉体、からなる群より選ばれる少なくと
    も1種の反応性無機質粉体100重量部と、二酸化チタ
    ン5〜500重量部と、アルカリ金属珪酸塩と、水とを
    含む硬化性無機質組成物が硬化してなる大気浄化用無機
    質硬化体。
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