JPH08198744A - 経皮薬用ベースフィルム - Google Patents

経皮薬用ベースフィルム

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JPH08198744A
JPH08198744A JP7023366A JP2336695A JPH08198744A JP H08198744 A JPH08198744 A JP H08198744A JP 7023366 A JP7023366 A JP 7023366A JP 2336695 A JP2336695 A JP 2336695A JP H08198744 A JPH08198744 A JP H08198744A
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JP
Japan
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polyester polyol
base film
polyurethane elastomer
acid
film
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Pending
Application number
JP7023366A
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English (en)
Inventor
Daizo Matsuoka
大造 松岡
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟で肌ざわりに優れ、皮膚のかぶれが発生
しない経皮薬用のベースフィルムの提供。 【構成】 ダイマー酸を主成分とするジカルボン酸と分
子量が180以下の脂肪族または脂環式ジオールからな
るポリエステルポリオールを骨格とし、JIS−A硬度
が55〜70のポリウレタンエラストマーからなる経皮
薬用ベースフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚から薬効成分を取
り込ませる貼り薬、すなわち経皮薬のベースフィルムに
関するものである。ベースフィルムは、薬効成分を含ま
せた粘着性樹脂からなる薬剤層を保持する役割を担う。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】経皮薬におけるベース
フィルムとしては、経皮薬を人体に貼った際、ここちよ
いフィット感が得られること、体の動きに追随して剥が
れ難いことおよび皮膚のかぶれが発生しないこと等の理
由で、基本的に適度な強度を有しながら、柔軟でかつ滑
らかな肌ざわりであり、しかもある程度の通気性を有す
るという特性が求められている。従来、該フィルム用樹
脂として、軟質塩化ビニル樹脂、ポリエチレンおよびウ
レタンエラストマー等が使用されていた。
【0003】しかしながら、例えば軟質塩化ビニル樹脂
からなるベースフィルムでは、柔軟性を高めると、エス
テル系の薬効成分に対する耐薬品性が不足し、薬剤層を
保持した状態で長期間置くとフィルムが膨潤するという
問題があった。一方、耐薬品性に優れるポリエチレン製
ベースフィルムでは、一般に柔軟性が不足し易く、皮膚
の伸縮に追従できないために、皮膚がフィルムに引っ張
られて炎症を起こし易かった。また、ウレタンエラスト
マーの場合には、経皮薬のベースフィルムに求められる
柔軟性を有するウレタンエラストマーでは、それ自身の
タックが顕著となり、フィルムに成形したとき巻き取り
が困難となって、フィルムの製造自体が困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点に鑑み、柔軟性および耐薬品性に優れ、人体
に適用したときここち良いフィット感が得られる経皮薬
用ベースフィルムを提供することを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、ダイマー酸を主成分
とするジカルボン酸とジオールからなるポリエステルポ
リオールを骨格とするポリウレタンエラストマーは、ダ
イマー酸に起因する長鎖構造により、柔軟性に富みしか
もタックがなく耐薬品性に優れており、経皮薬用ベース
フィルムの素材として最適であることを見出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、ダイマー酸
を主成分とするジカルボン酸と分子量が180以下の脂
肪族または脂環式ジオールからなるポリエステルポリオ
ールを骨格とし、JIS−A硬度が55〜70のポリウ
レタンエラストマーからなる経皮薬用ベースフィルムで
ある。以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0006】○ダイマー酸 本発明におけるダイマー酸は、リノール酸、オレイン
酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸、トール油、綿実油、
大豆油等から得られる乾性油脂肪酸または半乾性油脂肪
酸等の炭素数18個のカルボン酸を熱重合し、その後に
蒸留精製して得られる炭素数36個のジカルボン酸であ
る。通常工業的に用いられるダイマー酸には、最大20
重量%程度のトリカルボン酸が含まれているが、本発明
においては、純度が95重量%以上の高純度ダイマー酸
が好ましい。トリカルボン酸の含有量が5重量%を越え
ると、硬度が70以下のポリウレタンエラストマーが得
られ難い。さらに、分子中にエチレン性不飽和基の無
い、具体的には沃素価が1以下の水添ダイマー酸が好ま
しい。エチレン性不飽和基を有するダイマー酸を用いる
と、得られるポリウレタンエラストマーフィルムが着色
し易く、また該フィルムの引張強度および伸び等の物性
が低下し易い。純度が95重量%以上でかつ沃素価が1
以下である高純度な水添ダイマー酸の市販品としては、
たとえばユニケマ・インターナショナル社製のPRIP
OL−1009およびPRIPOL−1008等があ
る。
【0007】本発明においては、上記ダイマー酸を主成
分とするジカルボン酸とジオールを反応させてポリエス
テルポリオールを合成するが、反応に供せられるジカル
ボン酸におけるダイマー酸の好ましい量は70〜100
重量%である。ダイマー酸と併用し得るジカルボン酸と
しては、アジピン酸、テレフタル酸およびイソフタル酸
等が挙げられる。
【0008】○ジオール 上記ダイマー酸と縮重合させるジオール成分は、分子量
が180以下の脂肪族または脂環式ジオールであり、好
ましい具体例としては、エチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−
ノナンジオール等が挙げられる。サリチル酸メチル等の
エステル系薬効成分に対する耐薬品性およびダイマー酸
との反応性の点で、1,6−ヘキサンジオールおよび
1,9−ノナンジオールがさらに好ましい。分子量が1
80を越えるジオールでは、ダイマー酸と組み合わせた
場合、得られるポリウレタンエラストマーフィルムの強
度が劣る。
【0009】○ポリエステルポリオールの合成 前記ダイマー酸を主成分とするジカルボン酸と上記ジオ
ールを縮重合させて、ポリエステルポリオールを合成す
る。ジカルボン酸とジオールの仕込みは、両者が等モル
の比率よりジオールを幾分多めに仕込み、それらの混合
物を240〜250℃に加熱する。発生する水を除去し
ながら、エステル化反応を数時間で完結させた後、真空
度を徐徐に高め、過剰に用いたジオールを抜き出すとと
もにポリエステルポリオールを高分子量化させる。ポリ
エステルポリオールの好ましい数平均分子量は1000
〜3000である。ポリエステルポリオールの数平均分
子量が、1000未満であると得られるポリウレタンエ
ラストマーのJIS−A硬度が70を越えることがあ
り、一方3000を越えるとポリウレタン化反応が不均
一となり、得られるポリウレタンエラストマーの機械的
強度が劣る。なお、本発明における数平均分子量は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチ
レン換算の数平均分子量である。
【0010】○ポリウレタンエラストマーの合成 ポリウレタンエラストマーは、上記ポリエステルポリオ
ール、ジイソシアネートおよび鎖伸長剤の反応によって
合成する。本発明において好ましいジイソシアネートと
しては、ヘキサメメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタ
ンジイソシアネートおよび水添化キシリレンジイソシア
ネート等の脂肪族または脂環式ジイソシアネート、なら
びにジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイ
ソシアネートおよびキシリレンジイソシアネート等の芳
香族ジイソシアネートが挙げられる。好ましい鎖伸長剤
としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノ
ールおよびノナンジオール等のアルキレングリコールが
挙げられる。
【0011】ポリエステルポリオール、ジイソシアネー
トおよび鎖伸長剤の仕込み割合は、基本的にイソシアネ
ート基と水酸基の割合が等量である。そして、JIS−
A硬度が55〜70のポリウレタンエラストマーを得る
ためには、ポリエステルポリオール、ジイソシアネート
および鎖伸長剤が、モル比で1:2.0:1.0ないし1:
1.5:0.5が好ましい。ポリエステルポリオールと鎖伸
長剤の比率において、ポリエステルポリオールを多目に
使用すると得られるポリウレタンエラストマーの硬度は
低くなり、逆にするとその硬度は高くなる。なお、ポリ
ウレタンエラストマーの硬度は、上記の仕込み割合以外
に、ポリエステルポリオールを形成するジオールの種類
およびポリエステルポリオールの分子量等に依存してい
る。合成法としては、プレポリマー法およびワンショッ
ト法のいずれも採用でき、ワンショット法によれば、ポ
リエステルポリオール、ジイソシアナートおよび鎖伸長
剤を高速攪拌により混合し、その混合液を容器に注入
し、容器内で反応を完結させる。かくして得られる固体
のポリウレタンエラストマーのブロックを、さらに粉砕
機で粉砕し、次いで粉砕片を押出機にかけてペレット化
させることが好ましい。
【0012】○フィルムの成形 上記方法で得られるポリウレタンエラストマーのペレッ
トより、通常のTダイ法を採用してフィルムを作成す
る。本発明におけるポリウレタンエラストマーから得ら
れるフィルムにはタックが無く、問題なく巻き取りをす
ることができる。好ましいフィルムの厚みは10〜80
μmである。経皮薬においては、そのベースフィルムに
通気性が無いと人の汗を効果的に外部に放出することが
できず、経皮薬が剥がれ易くなったり皮膚のかぶれが発
生し易くなるため、通常ベースフィルムには多数の通気
孔が設けられている。フィルムへの孔明けには熱針法が
採用でき、好ましい孔径は50〜500μmで、好まし
い孔数は5〜100万個/m 2である。孔径が500μ
mを越えると、薬剤が孔から漏れ出ることがあり、一方
50μ未満の孔は、孔明けが困難である。フィルム単位
面積当たりの孔数としては、多いほど好ましいが、通常
は5万〜100万個/m 2程度が適当である。
【0013】以下、実施例および比較例を挙げて、本発
明をさらに具体的に説明する。
【実施例1】 (ポリウレタンエラストマーの合成)ポリエステル反応
器において、高純度水添ダイマー酸とヘキサンジオール
を240℃で3時間エステル化反応させた。酸価が1m
g/gKOH以下に下がったことを確認後、1mmHg
以下の真空度に保ちさらに6時間縮合反応を継続して、
数平均分子量2000のポリエステルポリオールを合成
した。上記ポリエステルポリオール、メタキシリレンジ
イソシアナートおよび1,4−ブタンジオールを1:2.
02:1(モル比)の割合で反応させて、JISーA硬
度67のポリウレタンエラストマーを製造した。
【0014】(ベースフィルムおよび経皮薬の作成)常
法のTダイ法により、上記ウレタンエラストマーから4
0μ厚のフィルムを作成した。さらにフィルムに対し
て、熱針方式で100μm径の細孔を40万個/m 2空
けた。このフィルム上に、日本アクリル(株)製のポリ
アクリル酸エステル系エマルジョン型粘着剤(商品名;
プライマルN−580)にサリチル酸メチルを5重量%
添加した液を塗布し、30μm厚の薬剤層を形成した。
【0015】<比較例1>40μ厚の低密度ポリエチレ
ンフィルム(硬度はJIS−Aで68)に対し、実施例
1と同様の孔空けを行った後、薬液を塗布し経皮薬を作
成した。 <比較例2>実施例1で合成したポリエステルポリオー
ル、メタキシリレンジイソシアナートおよび1,4−ブ
タンジオールを1:4:3(モル比)の割合で反応さ
せ、JIS−A硬度が80のポリウレタンエラストマー
を合成した。得られたポリウレタンエラストマーを用
い、以下実施例1と同様にして経皮薬を作成した
【0016】上記実施例1および比較例1〜2の経皮薬
3種類を、アルミ箔をラミネートしたポリエチレン袋に
入れ、15日間の貯蔵安定性試験(15日間経過後のベ
ースフィルムの膨潤の有無により耐薬品性を評価した)
を行った後に、10×10cm 2の大きさで人の肘部に貼
った。貼ってから3日後に、外観、汗による蒸れの様子
およびフィルムの皮膚追従性(経皮薬の端面で皮膚のか
ぶれで判定)を評価し、その結果を表1に示した。な
お、いずれの経皮薬も、耐薬品性に関して問題はなかっ
た。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明の経皮薬用ベースフィルムは、柔
軟でかつ耐薬品性に優れている。該フィルム上に薬剤お
よび粘着性樹脂を塗布して得られる経皮薬は、人体に貼
ったときの感触に優れ、かつ皮膚のかぶれが起こり難
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイマー酸を主成分とするジカルボン酸と
    分子量が180以下の脂肪族または脂環式ジオールから
    なるポリエステルポリオールを骨格とし、JIS−A硬
    度が55〜70のポリウレタンエラストマーからなる経
    皮薬用ベースフィルム。
JP7023366A 1995-01-18 1995-01-18 経皮薬用ベースフィルム Pending JPH08198744A (ja)

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JPH08198744A true JPH08198744A (ja) 1996-08-06

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