JPH08198986A - 制電性フイルム - Google Patents

制電性フイルム

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JPH08198986A
JPH08198986A JP7010444A JP1044495A JPH08198986A JP H08198986 A JPH08198986 A JP H08198986A JP 7010444 A JP7010444 A JP 7010444A JP 1044495 A JP1044495 A JP 1044495A JP H08198986 A JPH08198986 A JP H08198986A
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JP
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antistatic
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polyester
coating
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JP7010444A
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Sadami Miura
定美 三浦
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電防止性に優れ、制電性フイルムの屑を回
収再使用した際に再生フイルムの着色が少ない、磁気カ
ード(例えばテレホンカード、プリペイドカード)、グ
ラフィック材料、製版フィルム、OHPフィルム、磁気
テープ(例えばオーディオテープ、ビデオテープ)、磁
気ディスク(例えばフロッピーディスク)等の磁気記録
材料や電子材料等に有用な制電性フイルムを提供する。 【構成】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、
五酸化二アンチモンをドーピングした酸化亜鉛を主成分
とする帯電防止剤を2〜70重量%含有する組成物を含
む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸してつくられる制電性
塗膜を塗設した制電性フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制電性フイルムに関し、
更に詳しくは帯電防止性に優れ、制電性フイルムの屑を
回収再使用した際に再生フイルムの着色が少ない、磁気
カード(例えばテレホンカード、プリペイドカード)、
グラフィック材料、製版フィルム、OHPフィルム、磁
気テープ(例えばオーディオテープ、ビデオテープ)、
磁気ディスク(例えばフロッピーディスク)等の磁気記
録材料や電子材料、等に有用な制電性フイルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートやポリエチ
レンナフタレート等のポリエステルからなるフイルムは
磁気カードとして、また磁気テープ等の磁気記録材料
用、包装材料、写真材料、グラフィック材料等の一般工
業材料用として広く使用されている。しかしながら、か
かるポリエステルフイルムは未処理のままでは種々の塗
剤に対する接着性が劣ること、滑りにくく巻取りにくい
こと等の問題がある。
【0003】このような問題を改良する方法として、フ
イルム表面に接着性塗膜或いは易滑性塗膜を積層する方
法が種々提案され、かつ実用化されている。しかしなが
ら、かかる塗膜を積層する方法により接着性や巻取り性
の問題は解決できるが、一旦ロール状に巻いたフイルム
からフイルムを取り出す際や、フイルムを加工処理する
ためにフイルムを走行させる際に、フイルムが帯電して
種々のトラブルが発生する別の問題が生じる。
【0004】この問題を防ぐ方法としては、塗膜の成分
として有機化合物からなる帯電防止剤を添加する方法が
提案されている。ところが、帯電防止剤として低分子帯
電防止剤を添加する方法では、例えば帯電防止剤がバイ
ンダ−樹脂から分離しやすいため塗膜中を移動して界面
に集積し塗膜の制電性が経時的に低下する欠点がある。
また、ポリスチレンスルホン酸塩のような高分子帯電防
止剤(特開平5−320390号)を添加する方法で
は、例えば帯電防止剤の添加により塗膜が硬くなるため
削れ易くなる欠点や、低湿度下で制電性が低下し易いと
いった欠点がある。
【0005】更に、低分子帯電防止剤や高分子帯電防止
剤を含む塗膜を塗設したフイルムは、その屑を回収し、
再生フイルムの材料として用いると熱溶融の際に高分子
帯電防止剤が分解してフイルムが著しく着色し、これが
実用上問題となるので、再生フイルムの材料として再使
用できないといった問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題点を解消し、制電性に優れ、制電性フ
イルムの屑を回収再使用した際に再生フイルムの着色が
少ない(回収再使用の際の溶融耐熱性を改良した)制電
性フイルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
本発明によれば、ポリエステルフイルムの少なくとも片
面に、五酸化二アンチモンをドーピングした酸化亜鉛を
主成分とする帯電防止剤(A)を2〜70重量%含有す
る組成物を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸してつく
られる制電性塗膜を塗設した制電性フイルムにより達成
される。
【0008】以下、本発明について詳細に説明する。
【0009】[ベースフイルム]本発明においてベース
フイルムはポリエステルフイルムであるが、該フイルム
を構成するポリエステルは、ジカルボン酸成分とグリコ
ール成分からなる線状ポリエステルである。
【0010】このジカルボン酸成分としては、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4´−ジフェ
ニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸等を挙げることができ、特にテレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸がポリエステルフ
イルムの機械的特性、熱的特性等に優れるため好まし
い。
【0011】また、グリコール成分としては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサ
ンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール等を挙げることができ、特にエチレ
ングリコールがポリエステルフイルムの機械的特性、熱
的特性等に優れるため好ましい。
【0012】かかるポリエステルとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート或いはポリエチレン―2,6―ナフタ
レートを好ましく例示することができる。このポリエチ
レンテレフタレート或いはポリエチレン―2,6―ナフ
タレートは、上記ジカルボン酸成分或いはグリコール成
分等を共重合したポリエステルであってもよく、三官能
以上の多価カルボン酸成分或いはポリオール成分をポリ
エステルが実質的に線状となる範囲(例えば5モル%以
下)で少量共重合したポリエステルであってもよい。か
かるポリエステルは常法によりつくることができ、平均
分子量は10,000以上であることがフイルムの機械
的特性が良好となるため好ましい。
【0013】上記のポリエステルには、フイルムの滑り
性を良好なものとするため有機や無機の微粒子を滑剤と
して、例えば0.001〜5重量%の配合割合で含有さ
せることができる。かかる微粒子の具体例として、炭酸
カルシウム、酸化カルシウム、酸化チタン、グラファイ
ト、カオリン、シリカ、アルミナ、酸化珪素、酸化亜
鉛、カーボンブラック、炭化珪素、酸化錫、アクリル樹
脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒
子、シリコーン樹脂粒子等を好ましく挙げることができ
る。
【0014】前記微粒子以外にも着色剤、顔料、公知の
帯電防止剤、酸化防止剤、触媒、蛍光増白剤、可塑剤、
架橋剤、潤滑剤、紫外線吸収剤、他の樹脂等を必要に応
じて添加することができる。
【0015】本発明におけるベースフイルムには、制電
性フイルムの用途によって透明ポリエステルフイルムや
白色ポリエステルフイルムを用いることができる。この
透明ポリエステルフイルムとは、延伸後の光線透過率が
60%以上のものであり、特に80%以上のものが好ま
しい。また、白色ポリエステルフイルムとは、ポリエス
テルに例えば酸化チタン、硫酸バリウム或いは酸化珪素
等を5〜30重量%配合したものであり、延伸後の光線
透過率が60%未満のもの、特に30%以下のものが好
ましい。白色ポリエステルフイルムをベースフイルムに
用いた白色の制電性フイルムは特に磁気カード用に好ま
しく用いられる。
【0016】本発明におけるポリエステルフイルムは、
従来から知られている方法で製造することができる。例
えば、前記ポリエステルを溶融し冷却ドラム上にキャス
トして未延伸フイルムとし、次いで該未延伸フイルムを
縦方向に延伸し、続いて横方向に延伸することで製造で
きる。さらに縦方向及び/又は横方向に再度延伸するこ
ともできる。延伸処理はポリエステルの二次転移点(T
g)より高い温度で、夫々の方向に2倍以上、さらには
3倍以上延伸することで行うのが好ましい。その際、面
積延伸倍率は8倍以上、さらには9倍以上とするのが望
ましい。面積延伸倍率の上限は、フイルムの用途にもよ
るが、35倍、更には30倍とするのが好ましい。延伸
後に熱処理して配向結晶化を完結させることもできる。
【0017】[帯電防止剤(A)]本発明において、制
電性塗膜は、ポリエステルフイルムの少なくとも片面
に、五酸化二アンチモンをドーピングした酸化亜鉛を主
成分とする帯電防止剤(A)を2〜70重量%含有する
組成物を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸してつくら
れる。
【0018】制電性塗膜に含まれる五酸化二アンチモン
をドーピングした酸化亜鉛の割合は2〜70重量%であ
り、特に10〜50重量%であることが好ましい。この
割合が2重量%未満では制電性が不足し、70重量%を
超えると塗膜が脆くなる。
【0019】この帯電防止剤に用いる酸化亜鉛(Zn
O)は五酸化二アンチモン(Sb2 5 )をドーピング
した微粒子であるが、五酸化二アンチモンをドーピング
する量は酸化亜鉛100重量部に対し1〜200重量部
であり、特に5〜80重量部であることが好ましい。こ
の量が1重量部未満では制電性が不足し、200重量部
を超えると水性塗液中の粒子安定性が不足するようにな
る。尚、Sb2 5 をドーピングした酸化亜鉛にはSb
2 5 以外の酸化アンチモン(Sb2 3 、Sb
2 4 )やその他の金属酸化物、金属単体が少量含まれ
ていてもよい。
【0020】五酸化二アンチモンをドーピングした酸化
亜鉛の微粒子は水性塗液の調整を容易にするために粒子
径が小さいほどよく1〜500nm、特に2〜150n
mであることが好ましい。粒子径が1nm未満では水性
塗液中で微粒子が凝集しやすくなり、塗膜とした際に凝
集した微粒子が塗膜中の異物となるため好ましくない。
また、粒子径が500nmを越えると制電性が不足する
ため好ましくない。
【0021】帯電防止剤(A)には、制電性を更に良好
なものとするため、上記の五酸化二アンチモンをドーピ
ングした酸化亜鉛以外の制電剤を併用することができ
る。かかる制電剤としては、酸化錫、酸化錫と他の酸化
物との混合物、酸化錫と金属単体との混合物等を挙げる
ことができ、特に酸化錫(SnO)に三酸化二アンチモ
ン(Sb2 3 )をド−ピングした制電剤が制電性フイ
ルムの制電性が特に優れたものになるため好ましい。
【0022】この三酸化二アンチモンをドーピングした
酸化錫粒子は平均粒径が2〜100nm、特に、3〜7
0nmのものが好ましい。この他の制電剤としては、例
えば酸化アンチモン(Sb2 3 、Sb2 4 、Sb2
5 )、酸化チタン、酸化イットリウム、酸化セリウム
等を挙げることができる。かかる五酸化二アンチモンを
ドーピングした酸化亜鉛以外の制電剤の帯電防止剤
(A)中の割合は1〜30重量%であることがが好まし
い。この割合が30重量%を超えると水性塗液中で制電
剤微粒子が凝集しやすくなり、塗膜とした際にこの凝集
した微粒子が塗膜中の異物となるため好ましくない。
【0023】[バインダー樹脂]本発明における制電性
塗膜には、塗膜とベースフイルムとの接着をより強固な
ものとするため、帯電防止剤(A)とバインダー樹脂
(B)とからなる組成物が含まれることが好ましい。こ
のバインダー樹脂としては例えばポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ビニル系重合体、エポキシ樹脂、セルロ−ス
系樹脂等を挙げることができる。
【0024】これらの樹脂のうち、ポリエステル樹脂
(B−1)、アクリル樹脂(B−2)、アクリル変性ポ
リエステル樹脂(B−3)から選ばれる1種以上、更に
2種以上の樹脂を用いることが好ましく、特にポリエス
テル樹脂(B−1)とアクリル樹脂(B−2)とを用い
ることが好ましい。かかる樹脂は必要であれば架橋する
こともできる。
【0025】[ポリエステル樹脂(B−1)]ポリエス
テル樹脂(B−1)は、ジカルボン酸成分とグリコール
成分とを構成成分とする線状ポリエステルである。
【0026】このジカルボン酸成分としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4´
−ジフエニルジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
ドデカンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸等を
好ましく例示することができる。
【0027】また、グリコール成分としてはエチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ビスフェノールA−アル
キレンオキシド付加体、水添ビスフェノールA−アルキ
レンオキシド付加体、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール等を好ましく例示することができる。
【0028】このポリエステル樹脂(B−1)には親水
性を付与するためにスルホン酸塩基を有する成分を共重
合することが好ましい。ポリエステル樹脂(B−1)に
親水性を付与すると、水性塗液中での分散性が良好とな
るので好ましい。かかる成分としては、例えば5−Na
スルホイソフタル酸、5−Kスルホイソフタル酸、5−
Naスルホテレフタル酸、5−Kスルホテレフタル酸等
を挙げることができる。
【0029】また、ポリエステル樹脂(B−1)は、三
官能以上の多価カルボン酸成分、ポリオール成分を実質
的に線状のポリマーとなる範囲で少量(例えば5モル%
以下)共重合したものであってもよい。かかる三官能以
上の多価カルボン酸、ポリオールとしては、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸、ジメチロールプロピオン酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン等を例示することが
できる。
【0030】[アクリル樹脂(B−2)]アクリル樹脂
(B−2)は、例えばアクリル酸エチル、アクリル酸メ
チル、アクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸ソー
ダ、アクリル酸アンモニウム、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸グリシジル、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−
メトキシメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリ
ルアミド等で示されるアクリル系単量体を主成分とする
重合体或いは共重合体であり、スチレン、α−メチルス
チレン、スチレンスルホン酸ソーダ、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエーテル、ビニルスル
ホン酸ソーダ、メタリル酸ソーダ等を共重合成分とした
共重合体であってもよい。
【0031】[アクリル変性ポリエステル樹脂(B−
3)]アクリル変性ポリエステル樹脂(B−3)は、前
記ポリエステル樹脂(B−1)の存在下でアクリル酸エ
チル、アクリル酸メチル、アクリル酸、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ソーダ、アクリル酸アンモニウム、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸、
メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジル、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド等で示されるアクリル系単量
体を重合させてつくられた共重合体であり、スチレン、
α−メチルスチレン、スチレンスルホン酸ソーダ、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニルエーテ
ル、ビニルスルホン酸ソーダ、メタリル酸ソーダ等の単
量体を共重合成分として含むものであってもよい。
【0032】[その他のバインダー樹脂]制電性塗膜に
は塗膜とベースフイルムとの接着性を調節するため上記
以外のバインダー樹脂を配合することができ、かかる樹
脂としては、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニル
樹脂、ポリエーテル樹脂、水溶性樹脂等を挙げることが
出来る。
【0033】[制電性塗膜]本発明における制電性塗膜
は、前記の帯電防止剤(A)を2〜70重量%含む塗膜
であるが、帯電防止剤(A)以外の主な成分は上記のバ
インダー樹脂(B)である。バインダー樹脂(B)以外
の成分としては、耐ブロッキング性を良好なものとする
ための滑剤や、界面活性剤、酸化防止剤、帯電防止剤
(A)以外の帯電防止剤、着色剤、顔料、蛍光増白剤、
可塑剤、架橋剤、潤滑剤(ワックス等の滑り性付与
剤)、紫外線吸収剤等を挙げることができる。
【0034】尚、耐ブロッキング性を良好なものとする
ための滑剤としては、例えばポリスチレン樹脂、アクリ
ル樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、
尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂等の微粒子を挙げることができる。これ
らの樹脂の微粒子は、制電性塗膜に微粒子状で含まれる
ものであれば熱可塑性であっても熱硬化性のものであっ
てもよい。
【0035】[水性塗液]本発明においては、前記の帯
電防止剤(A)を含む水性塗液を用いて制電性塗膜を塗
設するが、水性塗液中の全固形分濃度は、1〜30重量
%が好ましく、特に2〜20重量%が好ましい。全固形
分濃度がこの範囲にあると水性塗液の粘度が塗布に適し
たものになる。また、本発明に用いる水性塗液は、水溶
液、水分散液、乳化液等任意の形態で用いることができ
る。尚、水性塗液には少量の有機溶剤が含まれていても
よい。
【0036】[制電性塗膜の塗設]本発明においては、
ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、前記水性塗
液を塗布し、加熱乾燥、延伸することにより制電性塗膜
を塗設するが、水性塗液の塗布方法としては、公知の任
意の塗工法が適用でき、例えばグラビアコート法、リバ
ースロールコート法、ダイコート法、キスコート法、リ
バースキスコート法、オフセットグラビアコート法、マ
イヤーバーコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコ
ート法、エアーナイフコート法、含浸法、カーテンコー
ト法等を単独または組み合わせて適用することができ
る。水性塗液のWET塗布量は走行しているフイルム1
2 当り1〜20g、特に2〜12gが好ましい。塗布
量がこの範囲にあると乾燥が容易になり、かつ塗布斑が
生じ難いので好ましい。
【0037】本発明で水性塗液を塗布するポリエステル
フイルムとは、延伸可能なポリエステルフイルムであ
り、例えばポリエステルを熱溶融せしめ、そのままフイ
ルム状とした未延伸フイルム;未延伸フイルムを縦方向
(長手方向)または横方向(幅方向)の何れか一方に延
伸せしめた一軸延伸フイルム;縦方向或いは横方向の一
軸延伸フイルムを横方向或いは縦方向に逐次延伸せしめ
た(更に延伸可能な)二軸延伸フイルム、または未延伸
フイルムを縦方向および横方向の二方向に同時延伸せし
めた(更に延伸可能な)二軸延伸フイルム;二軸延伸フ
イルムを熱固定および/または熱弛緩せしめた(更に延
伸可能な)二軸延伸熱処理フイルムを挙げることができ
る。
【0038】かかるポリエステルフイルムの厚さは、未
延伸フイルムでは10〜1000μm、一軸延伸フイル
ムでは2〜500μm、二軸延伸フイルムおよび二軸延
伸熱処理フイルムでは1〜300μmが好ましい。
【0039】尚、塗設した制電性塗膜の厚さは0.00
5〜3μm、特に0.015〜1μmが好ましい。塗膜
の厚さが0.005μmよりも薄いと制電性が不足する
ことがあり、1μmを超えると塗膜が削れ易くなること
があるため好ましくない。
【0040】[乾燥及び延伸条件]水性塗液は前記ポリ
エステルフイルムのうち延伸可能なフイルム、例えば一
軸延伸フイルム、特に縦方向の一軸延伸フイルムに塗布
し、乾燥、延伸することが、制電性塗膜の接着性が強固
なものになり、かつ効率良く制電性フイルムを製造でき
るため好ましい。例えばポリエステルを熱溶融しシート
状に押出し冷却して未延伸フイルムとし、該未延伸フイ
ルムを縦方向に延伸して一軸延伸フイルムとした後、水
性塗液を塗布し、乾燥しつつ横方向に延伸し、必要なら
更に縦や横に再延伸した後熱処理して制電性塗膜を塗設
した制電性フイルムがつくられる。
【0041】水性塗液を塗布した後、乾燥させる温度は
80〜160℃とすることが塗液を迅速に乾燥させるこ
とができるため好ましい。この乾燥のための加熱はポリ
エステルフイルムを延伸する過程の加熱を兼ねことがで
きる。また、ポリエステルフイルムを延伸温度は80〜
160℃、熱処理温度は180〜250℃とすることが
できる。
【0042】[制電性フイルム]本発明の制電性フィル
ムの表面固有抵抗は、1×108 〜1×1013Ωである
ことが好ましく、特に1×109 〜1×1012Ωである
ことが好ましい。
【0043】本発明の制電性フィルムは用途によって、
光透過率が60%以上の透明な制電性フイルムや、光線
透過率が60%未満の白色の制電性フイルムとすること
ができる。透明な制電性フイルムのベースフイルムには
延伸後の光透過率が60%以上のポリエステルフイルム
を用い、白色の制電性フイルムのベースフイルムには延
伸後の光透過率が60%未満、特に30%以下の白色ポ
リエステルフイルムを用いることが好ましい。
【0044】白色ポリエステルフイルムをベースフイル
ムに用いた白色の制電性フイルムは特に磁気カード用に
好ましく用いられる。尚、ここでいう磁気カードとは、
例えば制電性フイルムの片面に磁気記録層を設け、もう
一方の面にUVインキ等により絵柄層等を印刷したカー
ドのことであり、フイルムの厚みは例えば100〜30
0μm、特に150〜250μmのものが好ましく用い
られる。
【0045】また、透明ポリエステルフイルムをベース
フイルムに用いた透明制電性フイルムは磁気テープ、磁
気ディスク等の磁気記録材料や電子材料、グラフィック
フイルム、製版フイルム、OHPフイルム用に好ましく
用いられ、フイルムの厚みは用途により変わるが、例え
ば15〜160μm、特に25〜100μmのものが好
ましく用いられる。
【0046】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明する。各特性値は下記の方法で測定した。尚、例中の
平均分子量は数平均分子量を意味する。
【0047】1.表面固有抵抗 サンプルフイルムを20℃×37%RHで12時間放置
した後、フイルム塗布面の表面固有抵抗を振動容量型電
位差測定器TR―84M型(タケダ理研社製)を用いて
測定した。尚、印加電圧は100Voltとした。
【0048】2.背面転写性 ポリエステルフイルムの塗膜塗設面と非塗設面とを重ね
合わせ5Kg/cm2の荷重を加え、3時間保持した
後、塗膜非塗設面に粘着テープを貼り付け、その剥離強
度(Pa)を測定した。また、ポリエステルフイルムの
塗膜非塗設面同志を重ね合わせた場合について同様に剥
離強度(P0 )を測定した。次いで、P0とPaの値か
ら背面転写度(T)を下記式により求め、背面転写性を
下記の基準により評価した。
【0049】
【数1】T=[(P0 −Pa)/P0 ]×100 A:T≦15 ……背面転写性良好 B:15<T≦30 ……背面転写性やや良好 C:T>30 ……背面転写性不良
【0050】3.再生フイルムの着色度 塗膜を塗設しないフイルムを粉砕し、押出機にて300
℃にて溶融しチップ化した後、得られたチップを用いて
更に溶融製膜し厚さ150μmの回収フイルムを作成し
た。このフイルムの着色度をブランクとした。一方、塗
膜を塗設したサンプルフイルムを粉砕し、押出機にて3
00℃にて溶融しチップ化した後、得られたチップを用
いて更に溶融製膜し厚さ150μmの回収フイルムを作
成した。このフイルムの着色度を下記の基準により評価
した。 A:ブランクフイルム並みの着色度であった。 B:ブランクフイルムよりやや着色している。 C:実用性に欠ける程著しく着色している。
【0051】[実施例1]固有粘度0.67のポリエチ
レンテレフタレート(酸化チタンを8重量%含有)を溶
融して冷却ドラム上にキャストし、次いで108℃にて
縦方向に3.6倍延伸して一軸延伸フイルムとした。こ
の一軸延伸フイルムの片面に、五酸化二アンチモン(S
2 5 )をドーピングした酸化亜鉛(ZnO)(平均
粒径:24nm、Sb2 5 :14重量%、ZnO:8
6重量%、a−1)29重量%、三酸化二アンチモン
(Sb2 3 )をドーピングした酸化錫(SnO)(平
均粒径:7nm、Sb2 3 :13重量%、SnO:8
7重量%、a−2)6重量%、酸成分がテレフタル酸
(21モル%)、イソフタル酸(58モル%)、セバシ
ン酸(7モル%)及び5−Naスルホテレフタル酸(1
4モル%)、グリコール成分がエチレングリコ−ル(7
7モル%)及びビスフェノールA・エチレンオキシド付
加体(23モル%)の共重合ポリエステル樹脂(平均分
子量:18,500、b−1)55重量%、並びにポリ
オキシエチレンノニルフェニルエ−テル(c−1)10
重量%からなる組成物の5重量%水性液をロールコータ
ーで塗布した。次いで塗布フイルムを104℃で乾燥
後、横方向に3.9倍延伸し、225℃で熱処理して制
電性塗膜を塗設した厚さ188μm光線透過率2%のフ
イルムをつくった。フイルムの制電性塗膜の厚さは0.
37μmであった。このフイルムの特性を表1に示す。
【0052】[比較例1]水性液を塗布しない以外は実
施例1と同様にして得たフイルムの特性を表1に示す。
【0053】[実施例2〜8および比較例2〜4]塗液
の組成、塗布厚さを表1に記載のように変更した以外は
実施例1と同様にして得たフイルムの特性を表1に示
す。
【0054】[実施例9]ベースフイルム用ポリエステ
ルに固有粘度0.65のポリエチレン−2,6−ナフタ
レンジカルボキシレートを用い、縦方向の延伸温度を1
22℃、乾燥温度を102℃、横方向の延伸温度を15
1℃、熱処理温度を226℃とし、フイルム厚みを75
μmとし、塗液の組成、塗布厚さを表1に記載のように
変更した以外は実施例1と同様にして光線透過率87%
のフイルムを得た。このフイルムの特性を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1の制電性塗膜組成において帯電防止剤
[a−1]、[a−2]、[a−3]、[a−4]、バ
インダー樹脂[b−1]、[b−2]およびその他の成
分[c−1]はそれぞれ下記の共重合体、化合物あるい
は混合物である。
【0057】[a−1]:五酸化二アンチモン(Sb2
5 )14重量部を酸化亜鉛(ZnO)86重量部にド
ーピングした帯電防止剤(平均粒径24nm)。 [a−2]:三酸化二アンチモン(Sb2 3 )13重
量部を酸化錫(SnO)87重量部にドーピングした帯
電防止剤(平均粒径:7nm)。 [a−3]:C1123SO3 K [a−4]:酸化亜鉛(ZnO)(平均粒径27n
m)。 [b−1]:酸成分がテレフタル酸(21モル%)、イ
ソフタル酸(58モル%)、セバシン酸(7モル%)及
び5−Naスルホテレフタル酸(14モル%)、グリコ
ール成分がエチレングリコ−ル(77モル%)及びビス
フェノールA・エチレンオキシド付加体(23モル%)
のポリエステル共重合体(平均分子量:18,50
0)。 [b−2]:メタクリル酸エチル(47モル%)、アク
リル酸エチル(23モル%)、メタクリル酸グリシジル
(10モル%)、アクリル酸ソーダ(8モル%)、N−
メチロールアクリルアミド(7モル%)及び2−エチル
ヘキシルアクリレート(5モル%)の共重合体(平均分
子量:27,000)47重量%と、ポリエステル共重
合体(b−1)42重量部にメタクリル酸エチル(50
モル%)、アクリル酸エチル(30モル%)、アクリル
酸ソーダ(9モル%)、N−メチロールアクリルアミド
(6モル%)及び2−エチルヘキシルアクリレート(5
mol%)のアクリル系単量体58重量%をグラフトし
た共重合体(平均分子量:36,500)53重量%の
混合物。 [c−1]:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル。
【0058】
【発明の効果】本発明の制電性フイルムは、塗膜成分と
して特定構造の帯電防止剤を使用しているため制電性が
改良され、特に低湿度下における帯電防止性に優れ、良
好な表面固有抵抗値を発現しうる。更に本発明の制電性
フイルムを回収し、再生材として用いた再生フイルムを
製膜した際に、無機質の帯電防止剤を使用しているため
耐熱性が良好であり着色の少ない再生フイルムが得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 P V 303 B B29C 55/02 7639−4F B32B 27/18 D 27/36 C09K 3/16 101 A G11B 5/74 // B29K 67:00 B29L 7:00 9:00 C08L 67:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に、五酸化二アンチモンをドーピングした酸化亜鉛を主
    成分とする帯電防止剤(A)を2〜70重量%含有する
    組成物を含む水性塗液を塗布し、乾燥、延伸してつくら
    れる制電性塗膜を塗設した制電性フイルム。
  2. 【請求項2】 水性塗液が、帯電防止剤(A)2〜70
    重量%と、ポリエステル樹脂(B−1)、アクリル樹脂
    (B−2)およびアクリル変性ポリエステル樹脂(B−
    3)からなる群から選ばれた少なくとも1種のバインダ
    ー樹脂(B)30〜98重量%からなる組成物を含む水
    性塗液である請求項1記載の制電性フイルム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002248716A (ja) * 2001-02-26 2002-09-03 Kimoto & Co Ltd 改質プラスチックシート

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