JPH08202007A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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Publication number
JPH08202007A
JPH08202007A JP7011326A JP1132695A JPH08202007A JP H08202007 A JPH08202007 A JP H08202007A JP 7011326 A JP7011326 A JP 7011326A JP 1132695 A JP1132695 A JP 1132695A JP H08202007 A JPH08202007 A JP H08202007A
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JP
Japan
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roller
silver halide
washing
sensitive material
halide photographic
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Application number
JP7011326A
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English (en)
Inventor
Mitsuko Yamatani
晃子 山谷
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハロゲン化銀写真感光材料の自動現像機処理
工程において、定着液中の酢酸含有量が0.3モル/リッ
トル以上でも乾燥後に酢酸臭の残らない、かつ水洗槽、
水洗ローラ等に水垢の付着がなく、搬送性がよいハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法の提供。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料の自動現像機処理
において、該処理に用いる定着剤中の酢酸含有量が0.3
モル/リットル以上、1.5モル/リットル以下であり、
かつ水洗工程または安定化工程の槽または該工程で用い
られる搬送ローラが抗菌性リン酸カルシウム系セラミッ
クスを含むことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法に関し、詳しくは水垢の付着がなく、搬送
性がよく、乾燥後に酢酸臭の残らないハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線診断用ハロゲン化銀写真感光材料
は、一般にX線曝射後、自動現像機により処理される。
即ち、撮影済みフィルムを現像槽、定着槽、水洗槽(安
定化槽)に順次浸漬して現像、定着、水洗(安定化)処
理した後、乾燥部で乾燥される。前記の各工程では感光
材料の処理に応じた各処理液の補充が行われて好ましい
処理条件が常に保たれている。
【0003】近年、環境保護の立場から処理液の低補充
化が必須の条件となっている。しかし定着液は補充量を
低減すると、補充される定着液の量に対してハロゲン化
銀写真感光材料中に含まれた現像液が定着液中に持ち込
まれる、いわゆるキャリーオーバー現像液により定着液
のpHが上昇し、硬膜不良を起こし乾燥不良やスリップ
などによる搬送不良の原因となる。
【0004】このため定着液のpHを維持するため酢酸
の増量が必要になるが、酢酸の増量は処理乾燥後のハロ
ゲン化銀写真感光材料に酢酸臭が残る欠点を有するた
め、水洗槽には多量の水を供給し、タンク内液をオーバ
ーフローして新しい水に置換し、水洗効率が高められて
いる。また、フィルムの検出機構によりフィルムの処理
中にのみ水洗水が供給され、処理が中断されたときは水
洗水の補充、排出による浄化を行わない節水型が多く使
用されている。
【0005】この場合、処理が終了すると水洗水の補充
は停止され水洗槽内に貯留、停滞する。
【0006】また、処理中には水の補充がなく一定量の
処理後、水を交換する溜水方式が小規模の病院、診療所
等では主流となっており、処理量が少ない場合には何日
も水洗水が貯溜、停滞することになる。
【0007】貯留、停滞した水洗水は長時間置くと水洗
槽、水洗ローラ、水洗ローララックなどに水垢が発生す
る。特に水中に浸漬されているローラに発生付着した水
垢はハロゲン化銀写真感光材料を水洗工程で移送する際
にスリップし搬送不良を起こす原因となる。また処理フ
ィルムの汚染は主としてローラに付着する水垢に起因す
るという問題もある。
【0008】上記問題点に対して、次のような水垢防止
技術が開示されている。水洗水にキレート剤や殺菌剤な
どを水垢防止剤として添加することが、例えばL.E.Wes
t, "Water Quality Criteria" Phot. Sci. and Eng.,Vo
l 9 No.6,398頁(1965),M.E.Beach, "Microbiological G
routh in Motion-Picture Processing" SMPTE journal,
Vol.85, Mar.(1976)及びR.O.Deegan,"Photoprocessing
Wash Water Biocides"J.Imaging Tech.,Vol.10, No.6,
Dec(1984)等に記載されている。
【0009】水洗水への殺菌剤の添加は、例えば特開昭
57-8542号、同58-105145号、同57-157244号にはチアゾ
リルベンゾイミダゾール系化合物、イソチアゾロン系化
合物等の各種防菌剤の添加、特開昭62-115154号のキレ
ート剤を用いる方法、同62-153952号のポリアミノカル
ボン酸類を用いる方法、同62-220951号のハロゲン含有
フェノール、ホスホニウム類、スルファニルアミド類、
グアニジン類、トリアジン類、ベンゾトリアゾール類等
の防菌剤類を用いる方法等が開示されている。
【0010】しかし、水中ではある一定の濃度以下では
これらの各種防菌剤はその殺菌作用を示さない。従って
水を供給している状態での水垢の防止は大量の防菌剤の
添加を必要とする。防菌剤の使用量があまり多いと浄化
槽などの活性汚泥にまで影響を及ぼしてしまう問題が起
きる。また、添加のための制御装置も必要となりコスト
高となる欠点を有する。さらに、物理的方法として特開
昭60-263939号の紫外線照射法、同60-263940号の磁場を
用いる方法等があるが有効な手段とはなっていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は上記問
題を解決すべくなされたもので、ハロゲン化銀写真感光
材料の自動現像機処理工程において、定着液中の酢酸含
有量が0.3モル/リットル以上でも処理、乾燥後にハロ
ゲン化銀写真感光材料に酢酸臭の残らず、かつ水洗槽、
水洗ローラ等に水垢の付着がなく搬送性がよいハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成された。
【0013】即ち、ハロゲン化銀写真感光材料の自動現
像機処理において、前記自動現像機処理に用いる定着液
中の酢酸含有量が0.3モル/リットル以上、1.5モル/リ
ットル以下であり、かつ水洗工程または安定化工程の槽
または前記工程で用いられる搬送ローラが抗菌性リン酸
カルシウム系セラミックスを含むことを特徴とするハロ
ゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0014】以下、本発明を詳述する。
【0015】本発明の定着液に用いる定着剤は、一般に
用いられている定着剤でよく、例えばチオ硫酸塩を含む
水溶液である。
【0016】具体的には、チオ硫酸アンモニウム、チオ
硫酸ナトリウムなどのチオ硫酸塩であり、定着速度の点
からチオ硫酸アンモニウムが特に好ましい。
【0017】定着液中のチオ硫酸塩の濃度は好ましくは
0.1乃至5モル/リットルの範囲が好ましく、より好ま
しくは0.7乃至3モル/リットルの範囲である。
【0018】本発明の定着液中の酢酸含有量は0.3モル
/リットル以上であり、好ましくは0.3モル/リットル
乃至1モル/リットルである。
【0019】本発明の定着液中の酢酸含有量が0.3モル
以下では緩衝剤を減量するとランニング平衡に達したと
きのpHは上昇し硬膜不良を生じ、1.5モル/リットル以
上では処理乾燥後のハロゲン化銀写真感光材料の残留酢
酸臭気が強く好ましくない。本発明の定着液の好ましい
処理条件は定着時間3.6乃至150秒、処理温度は15乃至45
℃で、特に好ましくは25乃至38℃である。
【0020】本発明の定着液には界面活性剤を添加して
もよい。好ましい界面活性剤としては、例えば硫酸エス
テル化物、スルホン化物などのアニオン界面活性剤、ポ
リエチレングリコール系、エステル系などのノニオン界
面活性剤、特開昭57-6840号記載の両性界面活性剤など
が挙げられる。
【0021】定着液には、前記化合物の他、種々の酸、
塩、キレート剤、湿潤剤などの添加剤を含有させること
ができる。
【0022】酸としては、例えば酢酸、硫酸、塩酸、硝
酸、硼酸のような無機酸や、儀酸、プロピオン酸、シュ
ウ酸、りんご酸などの有機酸類などが挙げられる。
【0023】塩としては、例えばこれらの酸のリチウ
ム、カリウム、ナトリウム、アンモニウムなどの塩が挙
げられる。
【0024】キレート剤としては、例えばニトリロ三酢
酸、エチレンジアミン四酢酸などのアミノポリカルボン
酸類、及びこれらの塩などが挙げられる。
【0025】湿潤剤としては、例えばアルカノールアミ
ン、アルキレングリコールなどが挙げられる。
【0026】前記添加剤の中で、硫酸、硼酸、アミノポ
リカルボン酸類などの酸及び塩が好ましい。添加剤の好
ましい添加量は0.5乃至20g/リットルである。
【0027】本発明における補充液は、後述の上記定着
液と同一成分から成り、その補充は処理疲労相当分を補
充する。補充法としては特開昭55-126243号記載の幅、
送り速度による補充、特開昭60-104946号記載の面積補
充、特開平1-149156号記載の連続処理枚数によるコント
ロールされた面積補充でもよく、補充量としては400ml
/m2以下が好ましい。
【0028】本発明の抗菌性リン酸カルシウム系セラミ
ックスを含有する水洗槽、安定化工程槽とは、従来これ
らの槽に用いられている一般的な形状であり、素材とし
ては例えば塩化ビニールが好ましく、塩化ビニールのペ
レットに抗菌性リン酸カルシウムを混和して成型加工す
る。
【0029】本発明の抗菌性リン酸カルシウム系セラミ
ックスを含有する水洗、安定化工程に用いられる搬送ロ
ーラの素材としては、ベークライト系(ガラス粉、金属
粉、プラスチック粉を含んでもよい)のものや、ゴム系
(ネオプレン、イソプレン、シリコンゴム等)のものを
使用することができる。
【0030】本発明の抗菌性リン酸カルシウム系セラミ
ックスを含有する水洗、安定化工程に用いられる搬送ロ
ーラの形状は、従来搬送ローラとして用いられている一
般的な形状である。
【0031】次に、これらローラ素材への本発明の抗菌
性リン酸カルシウム系セラミックスの添加方法の例を図
1に示す。
【0032】ベークライト系又はゴム系の搬送ローラ素
材17のコンパウンド素練り時に、抗菌性リン酸カルシウ
ム系セラミックス粉末18を分散混合した後、成型加工
し、成型加工した搬送ローラ素材はステンレススチール
芯材19を圧入して後、表面研磨仕上げを行う、又は、図
示はしないが、ローラ素材の素練り時に抗菌性リン酸カ
ルシウム系セラミックス粉末をゼラチン-アラビアゴム
でコアセル化したマイクロカプセ化剤等を用いてマイク
ロカプセル化して分散混合した後、成型加工したもの、
ローラ素材を成型加工後、抗菌性リン酸カルシウム系セ
ラミックス粉末を含む層を塗布したもの、同じくローラ
素材を成型加工後、ローラ表面に抗菌性リン酸カルシウ
ム系セラミックス微粉末を吹き付けたもの等である。
【0033】これらローラ素材に含有、塗布又は吹き付
けられた抗菌性リン酸カルシウム系セラミックスは、ロ
ーラ構成素材中のどの素材、又はどの層中に含有せしめ
る場合でも素材中に均一でも傾斜配分されて含有されて
いてもよく、水垢防止効果の持続性の点で搬送ローラ素
材の素練り時に分散混合した後成型加工したものが好ま
しい。
【0034】成型加工した搬送ローラ素材はステンレス
スチール芯材19を圧入して後、表面研磨仕上げが行われ
る。
【0035】また、搬送ローラは搬送性を向上せしめる
ために凹凸、例えば好ましくは深さ0.05〜1.0mmの範囲
の凹凸を設けてもよい。
【0036】本発明の抗菌性リン酸カルシウム系セラミ
ックスとは、抗菌性金属、特に銀、銅、亜鉛、ニッケ
ル、白金、錫、ヒ素、カドミウム及びクロームよりなる
群から選ばれた少なくとも1種の金属または金属塩を担
持したリン酸3カルシウム、リン酸水素カルシウム、ピ
ロリン酸カルシウム、メタリン酸カルシウム、ハイドロ
オキシアパタイト及びハロゲン化アパタイトよりなる群
から選ばれた少なくとも1種のリン酸カルシウム系セラ
ミックスとジルコニア、アルミナ、シリカ、珪酸、酸化
鉄、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、
酸化亜鉛、酸化銅及びゼオライトよりなる群から選ばれ
た少なくとも1種の無機系酸化物からなり、リン酸カル
シウム系セラミックス抗菌剤と無機系酸化物の割合が重
量比99:1乃至1:99である抗菌性リン酸カルシウム系
セラミックスである。
【0037】これらの抗菌性リン酸カルシウム系セラミ
ックスの製造方法については、特開平5-124918号、同6-
1708号、同6-172113号に記載されている方法で製造でき
るが、アパサイダーA(〔株〕サンギ製)の商品名で容
易に入手することができる。
【0038】なお、抗菌性リン酸カルシウム系セラミッ
クスの代わりに特開平5-124819号、同6-87714号記載の
抗菌性セラミックスを用いてもよい。
【0039】本発明に係る自動現像機は、現像部、定着
部、乾燥部については従来公知の各種方式を用いること
ができ、処理時間については処理速度の変更により好ま
しい処理時間を選択することができる。好ましくは現像
終了から水洗終了までの時間が30〜40℃で20〜150秒の
範囲である。
【0040】水洗水量は3リットル/分以下が好まし
く、さらに好ましくは0.1リットル/分以上2リットル
/分以下である。
【0041】処理されるフィルムは千鳥型、又は対向型
に組まれた搬送用ローラの摩擦抵抗により搬送され現
像、定着、水洗(安定化)処理された後、スクイズロー
ラで付着水が除かれ乾燥される。
【0042】なお、水洗工程又は安定化工程に用いる、
本発明の抗菌性リン酸カルシウム系セラミックスを含有
する槽、又は抗菌性リン酸カルシウム系セラミックスを
含有する搬送ローラは公知の水垢防止手段と併用しても
よい。
【0043】ここで公知の水垢防止手段とは、前述の水
洗槽への各種防菌剤の添加等の手段を言う。
【0044】尚、本発明の自動現像機による迅速処理が
適用し得るハロゲン化銀写真感光材料はカラー感光材
料、黒白感光材料、及びカラー印画紙等の総てのハロゲ
ン化銀写真感光材料に適用されるが、特に、直接X線用
フィルム、間接X線用レイフィルム、複製用反転フィル
ム、CTイメジャー用片面フィルム、レーザーイメジャ
ー用赤外フィルム、印刷製版用線画フィルム、カラー分
解フィルム、同網点撮影フィルム、同返しフィルム、グ
ラビアフィルム等が挙げられる。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例について図を参照して
説明する。
【0046】図2,図3は本発明に係る自動現像機の断
面図である。実施例では抗菌性リン酸カルシウム系セラ
ミックスを含有せしめて成型した水洗槽、水洗工程の搬
送ローラに抗菌性リン酸カルシウム系セラミックス含有
する搬送ローラを使用した。
【0047】図2に示すように、本発明の自動現像機は
外光を遮蔽するためのハウジング16によって囲まれてい
る。ハウジングの左側面に未処理フィルムのハロゲン化
銀写真感光材料2を供給するフィルム挿入台1が、ハウ
ジングの内側にはフィルム挿入台1に臨んで位置するフ
ィルムガイドローラ3と出口ローラ14の間を等速で搬送
し、フィルム取り出し口15から排出するための多数の搬
送が設けられている。
【0048】即ち、挿入台1から挿入された未処理のハ
ロゲン化銀写真感光材料2をフィルムガイドローラ3と
出口ローラ14との間を等速で駆動された搬送ローラによ
って一定速度で搬送した。
【0049】現像槽4には現像ローラ5、定着槽6には
定着ローラ7、水洗槽8には水洗ローラR等が各々パー
ツ化されラック状に組み込まれて装着されている。この
水洗処理工程ラックの搬送ローラRは本発明の抗菌性リ
ン酸カルシウム系セラミックス含有ローラRA又はRB
が用いられている。ブロアー13は温風吹き出しノズル12
より出ている。
【0050】各々の処理槽への渡りローラ9、乾燥部10
の搬送ローラ11は作り付けとなっている。搬送ローラの
配置は千鳥型及び対抗型の組み合わせで構成され搬送さ
れる。フィルム挿入台1からフィルムが挿入され搬送ロ
ーラで順次現像槽、定着槽、水洗槽、乾燥部を一定の速
度で搬送処理される。
【0051】(抗菌性リン酸カルシウム系セラミックス
を含有する水洗槽8の作成)本発明の抗菌性リン酸カル
シウム系セラミックスを含有する水洗槽は、従来これら
の槽の成型加工に用いられている一般的な成型型を用
い、塩化ビニールペレットにアパタイザーA粉末
(〔株〕サンギ製)を加えて成型加工して作成した。
【0052】アパタイザーA粉末の混合比を塩化ビニー
ルペレットの重量に対して5重量%含有せしめた水洗槽
I、同じく0.5重量%含有せしめた水洗槽IIを作成し
た。
【0053】比較水洗槽としては、自動現像機 SRX-501
(コニカ〔株〕製)市販水洗槽を水洗槽IIIとして用い
た。
【0054】(搬送ローラRAの作成)市販シリコンゴ
ムコンパウンド(生ゴムと充填剤との混合物)にアパタ
イザーA粉末(〔株〕サンギ製)を5重量%加えて素練
りして成型したチューブに芯材として直径8mm、長さ50
0mmのステンレススチールの芯材を圧入して直径24mm,3
2mm,50.7mmの搬送ローラRのRAを各々9,2,1本
作成し、研磨仕上げを行った後、水洗工程部処理ラック
に組み込んだ。
【0055】(搬送ローラRBの作成)エチレンプロピ
レンゴムの市販コンパウンドに前記アパタイザーA粉末
を0.5重量%加えて、前記RA同様に素練り、成型した
チューブに芯材を圧入して直径24mm,32mm,50.7mmの搬
送ローラRのRBを各々9,2,1本作成し、研磨仕上
げを行った後、水洗工程部処理ラックに組み込んだ。
【0056】比較用水洗槽(III)、比較用水洗工程ロ
ーラRCはコニカ自動現像機SRX-503用水洗槽、水洗ロ
ーララック(コニカ〔株〕製)を用いた。 (処理液の調製)本発明に用いた各処理液の組成は下記
の通りである。
【0057】 現像液処方(10.8リットル仕上げ用) Part-A 水酸化カリウム 340g 亜硫酸カリウム(50%) 2150g ジエチレントリアミン5酢酸 32.3g 炭酸水素ナトリウム 108g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 15mg 5-メチルベンゾトリアゾール 150mg 1,4-ジヒドロキシベンゼン 280g 水を加えて 3600mlに仕上げる Part-B 氷酢酸(90%) 150g トリエチレングリコール 144g 1-フェニル-3-ピラゾリドン 19.5g N-アセチル-D,L-ペニシラミン 1.0g 5-ニトロインダゾール 0.32g スターター液処方(1.0リットル仕上げ用) 氷酢酸(90%) 138g 臭化カリウム 325g 5-メチルベンゾトリアゾール 1.5g CH3N(C3H6NHCONHC2H4SC2H5)2 20mg 水を加えて 1.0lに仕上げる PartA,PartBを混合し水で仕上げたときのpHを10.60
に調整した。この現像液1リットルに対してスターター
を20ミリリットル添加し、pHを10.40に調整し、現像使
用液とした。
【0058】 定着液処方(16.4リットル仕上げ用) チオ硫酸ナトリウム(70wt/vol%) 4100g 亜硫酸ナトリウム 410g エチレジアミン四酢酸2ナトリウム 0.5g チオ硫酸アンモニウム 150g 酢酸ナトリウム 表1記載の量 氷酢酸(90%) 表1記載の量 酒石酸 52.5g 硼酸 82g 硫酸アルミニウム 56g 水を加えて 5000mlに仕上げる 仕上げ後のpHは表1に記載した。
【0059】次に本発明の実施例の作動について説明す
る。
【0060】フィルム2は、挿入台1から挿入され、挿
入口近傍に設けられた図示しない検出センサーにより検
出されガイドローラ3と現像ローラ5で現像槽4中の現
像液に順次浸漬され現像される。現像処理された後、渡
りローララック9を経て定着槽6に送られ定着ローラ7
により搬送されつつ定着され、渡りラック9を経て本発
明の抗菌性リン酸カルシウム系セラミックスを含有せし
めた塩化ビニールで成型加工した水洗槽8に送られ、本
発明の抗菌性リン酸カルシウム系セラミックスを含有せ
しめた搬送ローラRにより構成された水洗ローラにより
搬送されながら水洗処理が行われ、渡りローラを経て乾
燥部10の乾燥ローラ11、出口ローラ14を経てフィルム取
り出し口15から排出される。
【0061】この処理の間に、現像液、定着液は絶えず
検出センサーからの信号を受けて補給され、水洗水の供
給もオーバーフロー方式で給排水され好ましい処理条件
が保たれる。このとき補充量に現像15ml/4ツ切り1
枚、定着20ml/4ツ切り1枚とした。
【0062】処理液の温度は温度センサーを介して一定
温度に制御される。処理終了後は処理液及び水洗水の供
給は停止され処理槽中に停滞する。
【0063】(搬送性と水垢の評価)効果の測定は下記
より行った。本発明の自動現像機(現像層16リットル、
定着槽10リットル、水洗槽10リットル)を用いて、直接
X線撮影用オルソフィルムタイプSRG(コニカ〔株〕
製)300枚を診療現場での処理を想定して濃度1.0になる
ような露光を与え、1日の平均処理枚数は300枚で30日
ランニング処理を行った。
【0064】初日目、30日目に試料フィルムとして前記
SRGフィルム10枚を搬送スリップの起こり易いサイズ
であるカビネ版(118×163mm)に裁断し現像処理し、フ
ィルム挿入から水洗槽出口までの平均所要時間をn=10
で測定して、スリップによる搬送遅れを比較した。即
ち、スリップしたものは搬送遅れを起こしている。
【0065】この時の搬送ローラに触手して水垢の発生
状態をテストし、下記3段階の評価基準で評価した。
【0066】評価基準 a)水洗工程部の搬送ローラ及び水洗槽に全くヌメリが
無く、水垢の発生が感じられない b)水洗工程部の搬送ローラ及び水洗槽に水垢によるヌ
メリを感ずる c)水洗工程部の搬送ローラ及び水洗槽に明らかにヌメ
リがあり、水垢の発生がある。
【0067】(フィルムの残留臭気の評価)ランニング
処理30日目に100枚ランニングの101枚目に四つ切りフィ
ルムを処理し前記自動現像機の排出口から排出直後に以
下の評価規準で官能評価した。
【0068】評価規準 1:通常の診断フィルムの読影距離で臭わない 2:鼻を近づけて嗅ぐと僅かに臭う 3:鼻を近づけると臭う 4:通常の診断フィルムの読影距離で臭う 5:排出口に近づくと臭う これらの結果をまとめて表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】表1から明らかなように、本発明の抗菌性
リン酸カルシウム系セラミックス(アパサイダーA)を
含有せしめた水洗槽又は水洗ローラを用いた処理では、
定着液中の酢酸含有量が0.3モル/リットル以上の定着
液を用いた処理で比較の処理方法に比して停滞日数が長
期になっても水垢の発生が全くなく、かつ搬送時フィル
ムのスリップが30日ランニング後でもなく、かつ処理乾
燥後のフィルムに臭気が残らない。
【0071】
【発明の効果】本発明により水洗工程に用いる水洗層、
搬送ローラに水垢の発生付着がなくなり、自動現像機の
搬送におけるスリップ量が少なく迅速処理が可能で、処
理乾燥後のフィルムに臭気の残らないハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送ローラの説明図である。
【図2】実施例で用いた自動現像機の例を示す断面図で
ある。
【図3】実施例で用いた自動現像機の他の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 フィルム挿入台 2 フィルム 3 ガイドローラ 4 現像槽 5 現像ローラ 6 定着槽 7 定着ローラ 8 水洗槽 9 渡りローラ 10 乾燥部 11 乾燥ローラ 12 温風吹き出しノズル 13 ブロアー 14 出口ローラ 15 フィルム取り出し口 16 ハウジング 17 搬送ローラ素材 18 抗菌性リン酸カルシウム系セラミックス 19 ステンレススチール芯材 R 水洗ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料の自動現像機
    処理において、前記自動現像機処理に用いる定着液中の
    酢酸含有量が0.3モル/リットル以上、1.5モル/リット
    ル以下であり、かつ水洗工程または安定化工程の槽また
    は前記工程で用いられる搬送ローラが抗菌性リン酸カル
    シウム系セラミックスを含むことを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料の処理方法。
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