JPH08202295A - 回動型多色表示装置における表示素子 - Google Patents

回動型多色表示装置における表示素子

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Publication number
JPH08202295A
JPH08202295A JP1164895A JP1164895A JPH08202295A JP H08202295 A JPH08202295 A JP H08202295A JP 1164895 A JP1164895 A JP 1164895A JP 1164895 A JP1164895 A JP 1164895A JP H08202295 A JPH08202295 A JP H08202295A
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JP
Japan
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waveform
rotor
display
rotor magnet
pole
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Application number
JP1164895A
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English (en)
Inventor
Akinobu Iwako
彰展 岩子
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T I SHII SHICHIZUN KK
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
T I SHII SHICHIZUN KK
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数の異なる色の表示面を有する色表示体1
と、色表示体を回転駆動するためのロータ磁石2、ステ
ータ3、コイル5を巻いた磁芯4、地板6および回転軸
9よりなる永久磁石型ステッピングモータ機構と、永久
磁石型ステッピングモータ機構の回転子の回転位置を検
出するための検出用磁石8および磁気検出素子7よりな
る回転位置検出手段とを有し、回転子の回転駆動制御
を、加速、減速、静定の各動作モードでかつ前記順序で
構成し、各動作モードの切り換えタイミングを回転位置
検出手段より得られる回転子の回転位置によって決定す
る。 【効果】 多数の表示素子よりなる回動型多色表示装置
において、表示素子の各種パラメータの変動および環境
条件の影響を受けることなく、常にすべての表示素子に
対して高速かつ正確な位置決めが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数色に塗り分けた色
表示体をドットマトリックス状に配置しそれらをモータ
で回転と停止とをさせて所望の色を見せることによりカ
ラーの文字情報や映像情報などを表示する回動型多色表
示装置における表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の色表示体をモータにより回転駆動
し、カラーの文字や映像情報を表示する回動型表示装置
として、従来より多くのものが提案されている。
【0003】これらの従来の技術では、それぞれの表示
素子に表示色データを与え、そのアクチュエータである
ステップモータをオープンループ位置決め手段で回転駆
動している。このようなものとしては、たとえば特開平
5−303338号公報がある。図8は上記公報に開示
されている回動型多色表示装置における表示素子を分解
して示す斜視図である。
【0004】図8に示すように、磁性材料からなる地板
6から4本の磁芯4a〜4dが立ち上がり、それぞれの
磁芯4a〜4dの上端にはそれぞれステータ3a〜3d
を結合する。そして、磁石ギャップ94と4カ所のステ
ータギャップ95とをもってロータ磁石2を取り囲んで
いる。
【0005】磁芯4a〜4dにはそれぞれコイル5a〜
5dを巻いており、互いに向き合うコイル5aとコイル
5c、コイル5bとコイル5dを直列に接続して2組の
コイル群をなしている。
【0006】コイル端子96aとコイル端子96c、コ
イル端子96bとコイル端子96dの間にそれぞれ駆動
パルスを与える。
【0007】このときステータ3aとステータ3cとは
互いに逆極性に励磁する。同様にステータ3bとステー
タ3dとも互いに逆極性に励磁する。
【0008】ロータ磁石2には回転軸9を固定し、この
回転軸9の上端がステータ枠91の軸受け穴92を通っ
て上方に突きだした部分に、色表示体1を中心穴93に
押し込むようにして固定している。
【0009】さらに色表示体1の円筒面は、回転軸9に
平行にたとえば4色に塗り分けられており、ロータ磁石
2と一体に回転する。このため、色表示体1を横からみ
れば4色に切り替わる。
【0010】ステータ枠91は、4個のステータ3a〜
3dを位置決めして保持するプラスチック枠で、図8で
は分かりやすくするため、ステータ枠91と色表示体1
とを上方に持ち上げて図示してある。
【0011】組み立てた状態では、ロータ磁石2とステ
ータ3とコイル5とを巻いた磁芯4と、回転軸9とは、
ステータ枠91と共に色表示体1の内側に収納するよう
に構成する。
【0012】ロータ磁石2とステータ3とコイル5とを
巻いた磁芯4と、地板6と、回転軸9とはステップモー
タを構成している。
【0013】図9と図10とはステップモータのロータ
磁石2とステータ3の状態を示す平面図である。この図
9と図10とを用いてさらに詳しく説明する。
【0014】図9に示すように、4個のステータ3a〜
3dを図示の極性に励磁することによって、ロータ磁石
2のN極97とS極98とは、それぞれ位置12と位置
20とで安定状態を保つ。
【0015】図10に示すように、ステータ3a〜3d
の極性を90゜時計回りに回転させた状態で、ロータ磁
石2も90゜時計回りに回転して安定する。
【0016】図11は、ステップモータを図9の状態か
ら図10の状態へ回転駆動するための駆動信号を示す波
形図である。
【0017】加速パルス100は、ステータ3a〜3d
を図10に示すように励磁することによって、ロータ磁
石2をそのN極97が位置12から位置16に向かって
回転するような回転駆動を行う。
【0018】減速パルス101は、ロータ磁石2のN極
97が位置12と位置16とのほぼ中間位置を通過する
時点よりステータ3a〜3dを図9のように励磁する。
【0019】この結果、ロータ磁石2の回転にブレーキ
をかけて、ロータ磁石2がそのN極97を位置24の近
傍に充分速度を落として接近するように作用する。
【0020】静定パルス102はロータ磁石2のN極9
7が位置16の近傍に入った時点よりステータ3a〜3
dを図10のように励磁することによって、ロータ磁石
2を図10の状態に安定停止させる。
【0021】減速パルス101を加速パルス100と静
定パルス102とは逆の極性で図示してある。これは以
下のような意味である。
【0022】加速パルス100と静定パルス102とが
ステータ3a〜3dを、図10に示すように励磁し、ロ
ータ磁石2のN極97がその目標である位置16へ吸引
されるよう作用する。
【0023】これに対して、減速パルス101は、ステ
ータ3a〜3dを図9のように励磁して、ロータ磁石2
のN極97が位置16より反発するように作用する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】一般に高速(最短時
間)位置決めを行う場合、最大加速→最大減速→静定
(セトリング)という動作ステップを踏む。
【0025】ここで重要なことは、各動作モードの切り
換えタイミングである。このタイミングが少しでもズレ
ると位置決め時間は大幅に伸びてしまう。
【0026】この最大加速から最大減速への動作モード
の切り換えタイミングは、いわゆるバンバン制御にみら
れるように、制御対象の位置と速度情報とにより決定す
ることが最も効果的であることが理論的に証明されてい
る。
【0027】ここで対象としている装置においては、位
置に対して速度が一義的に決まるので位置情報のみでタ
イミングを決定することが可能である。また減速モード
から静定モードへの切り換えも、位置情報によりそれが
目標位置の近傍に入ったことにより行えばよいことは明
らかである。
【0028】ところが従来技術においては、オープンル
ープ位置決めのため位置情報のフィードバックはなく、
上記のタイミングは、最適と思われるある一定の時間幅
で決定している。
【0029】すなわち”時間”という媒介変数によって
間接的にタイミング決定を行っており、直接的な決定要
因である位置情報を用いた手段ではない。
【0030】ここで対象とする表示システムは、通常数
千〜数万の表示素子で構成される。したがって表示素子
の各種パラメータの初期バラツキと、その後の変動ある
いは電源電圧などの環境条件の変化とを考慮すると、上
記の間接的な手段では限界が生じる。
【0031】これは間接パラメータである”時間”と、
直接的な決定要因である”位置”との関係が変化してく
るためである。
【0032】したがって常にこれらすべての表示素子に
対して、適正なタイミングの決定を行うことは非常に困
難となる。とくに動画表示を行うような高速タイプの表
示装置においては、この適正なタイミング決定を行うこ
とは重要な問題となる。
【0033】本発明はこの問題点に対して、表示素子の
各種パラメータの初期バラツキや、その後の変動や、あ
るいは環境条件の変化によらず、すべての表示素子に対
して常に高速かつ正確な動作が可能となる回動型多色表
示装置における表示素子の構造を提供を目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の回動型多色表示装置における表示素子の構成
は、複数の異なる色の表示面を有する色表示体と、色表
示体を回転駆動するための永久磁石型ステッピングモー
タ機構と、永久磁石型ステッピングモータ機構の回転子
の回転位置を検出するための回転軸に取り付ける永久磁
石とホール素子あるいは磁気抵抗素子を用いた磁気検出
素子により構成する回転位置検出手段とを有し、回転子
の回転駆動制御を、加速と減速と静定の各動作モードで
かつこの順序で構成し、各動作モードの切り換えタイミ
ングを回転位置検出手段の信号によって決定することを
特徴とする。
【0035】
【作用】本発明における表示素子は、複数の異なる色の
表示面を有する色表示体と、色表示体を回転駆動するた
めの永久磁石型ステッピングモータ機構と、永久磁石型
ステッピングモータ機構の回転子の回転位置を検出する
ための回転位置検出手段とを有する。
【0036】表示素子の回転子の回転駆動制御をオープ
ンループ位置決め手段によらず、それぞれの表示素子に
備えられた回転位置検出手段の信号によって行う。
【0037】そして、この回転位置検出手段の信号によ
ってステップモータの動作モードを加速→減速→静定と
切り換える。
【0038】このことにより、表示素子の各種パラメー
タの初期バラツキや、その後の変動や、あるいは環境条
件の変化などによらず、すべての表示素子に対して常に
高速かつ正確な位置決めが可能となる。
【0039】
【実施例】以下図面により本発明の実施例における回動
型多色表示装置における表示素子の構成を詳述する。本
発明における表示素子の構造を、図1の斜視図を用いて
説明する。
【0040】図1に示すように、磁性材料からなる地板
6から4本の磁芯4a〜4dが立ち上がり、それぞれ磁
芯4a〜4dの上端部にはそれぞれステータ3a〜3d
を結合する。
【0041】さらに磁石ギャップ94と、4カ所のステ
ータギャップ95とをもってロータ磁石2を取り囲んで
いる。
【0042】ロータ磁石2のN極97とS極98とは対
向するよう、すなわち180°間隔で着磁するように構
成する。
【0043】磁芯4a〜4dには、それぞれコイル5a
〜5dを巻いており、互いに向き合うコイル5aとコイ
ル5c、コイル5bとコイル5dを直列に接続して2組
のコイル群ををなしている。
【0044】コイル端子96aとコイル端子96c、お
よびコイル端子96bとコイル端子96dの間にそれぞ
れ駆動パルスを与える。
【0045】このときステータ3aとステータ3cは互
いに逆極性になるように励磁する。同様にステータ3b
とステータ3dとも互いに逆極性になるように励磁す
る。
【0046】ロータ磁石2には回転軸9を固定し、この
回転軸9の上端部のステータ枠91の軸受け穴92を通
って上方に突きだした領域に、色表示体1を中心穴93
に押し込むようにして固定している。
【0047】さらに色表示体1の円筒面は、回転軸9に
平行に4色に塗り分けている。そして色表示体1の円筒
面は、ロータ磁石2と一体に回転するので、色表示体1
を横からみれば4色に切り替わる。
【0048】ロータ磁石2は駆動用であり、小形ながら
強力な磁力を必要とするため希土類磁石であるサマリウ
ムコバルト磁石を用いている。
【0049】ステータ枠91は、4個のステータ3a〜
3dを位置決めして保持するプラスチック枠で、図1で
は分かりやすくするため、ステータ枠91と色表示体1
とを上方に持ち上げて図示してある。
【0050】表示素子を組み立てた状態では、ロータ磁
石2とステータ3とコイル5を巻いた磁芯4と回転軸9
とは、ステータ枠91とともに色表示体1の内側に収納
している。
【0051】そしてロータ磁石2とステータ3とコイル
5を巻いた磁芯4と、地板6と、回転軸9とにより、ス
テップモータを構成している。
【0052】つぎに上記の図1に示す構造を前提に、本
発明の特徴である回転子の位置検出手段の構成について
図1と図2とを用いて説明する。
【0053】図1は本発明の実施例における表示素子を
示す断面図であり、図1は分かりやすくするためステー
タ枠91の図示は省略している。図2は本発明の実施例
における表示素子を示す平面図であり、分かりやすくす
るため色表示体1と地板6との図示を省略している。な
お図1は表示素子を図2の平面図における位置14と位
置22を結んだ直線を含みこの平面図に垂直な平面で切
断したものである。
【0054】図2において示した位置10、11、1
2、14、16、18、20、22、23、24は回転
軸9を中心とした角度位置で、位置10を原点とし時計
回りにその座標をとっている。
【0055】ここで位置10、11、12、14、1
6、18、20、22、23、24の座標値は360分
法でそれぞれ0°、22.5°、45°、90°、13
5°、180°、225°、270°、292.5°、
315°である。
【0056】円盤状でN極とS極との2極を有する検出
用磁石8を、ロータ磁石2と同心になるように回転軸9
に取り付ける。
【0057】そしてこのN磁25とS極26との角度位
置は、それぞれロータ磁石2のN極97とS極98との
角度位置と一致している。すなわち検出用磁石8のN極
25とS極26とも、ロータ磁石2と同様180°の間
隔で着磁している。
【0058】検出用磁石8は、駆動用のロータ磁石2と
異なり、それほど強力な磁力を必要としないので、安価
なフェライト磁石を用いている。そして、その検出用磁
石8の大きさはロータ磁石2より小さくする。
【0059】4個の磁気検出素子7a〜7dを、その検
出面を検出用磁石8の側面に対面するように取り付け
る。
【0060】これら4個の磁気検出素子7a〜7dはホ
ール素子で構成する。そして、この平面的な取付位置
は、図2に示すように回転軸9を中心とした同一円周上
でそれぞれ角度位置は、位置14、位置18、位置2
3、位置11である。
【0061】つぎに図9と図10とを用いて、ステップ
モータの動作について説明する。なおこれらの図面には
検出用磁石8と、4個の磁気検出素子7a〜7dとより
なる回転子位置検出手段は含まれていないが、ステップ
モータの動作説明には充分である。
【0062】図9と図10とは、ステップモータのロー
タ磁石2とステータ3の状態を示す平面図である。
【0063】図9に示すように、4個のステータ3a〜
3dを、図9に示す極性に励磁することによって、ロー
タ磁石2のN極97とS極98は、それぞれ位置12と
位置20とで安定状態に保つ。
【0064】さらに図10に示すように、ステータ3a
〜3dの極性を90゜時計回りに回転させた状態で、ロ
ータ磁石2も90゜時計回りに回転して安定する。
【0065】このようにして、ステータ3a〜3dの極
性を変えることによって、ロータ磁石2を90゜ずつ時
計回り、あるいは反時計回りに回転することができる。
【0066】このとき位置12、16、20、24は、
ロータ磁石2のN極97あるいはS極98からみた4個
の停止位置となる。
【0067】つぎにステップモータを上記のように90
°回転移動させるための駆動信号について、図11を用
いて説明する。図11は、ステップモータを図9の状態
から図10の状態へ90°時計回りに回転駆動するため
の駆動信号を示す波形図である。
【0068】加速パルス100は、ステータ3a〜3d
を図10のように励磁することによって、ロータ磁石2
をそのN極97が位置12から位置16に向かって回転
するよう作用する。
【0069】減速パルス101は、ロータ磁石2のN極
97が位置12と位置16とのほぼ中間位置を通過する
時点よりステータ3a〜3dを図9のように励磁するこ
とによってロータ磁石2の回転にブレーキをかけ、ロー
タ磁石2がそのN極97を位置16の近傍に充分速度を
落として接近するように作用する。
【0070】静定パルス102は、ロータ磁石2のN極
97が位置16の近傍に入った時点よりステータ3a〜
3dを図10のように励磁することによって、ロータ磁
石2を図10の状態に安定停止させる。
【0071】減速パルス101を加速パルス100や静
定パルス102とは逆の極性で描いてあるが、これは以
下のような意味である。
【0072】すなわち加速パルス100や静定パルス1
02はステータ3a〜3dを図10のように励磁して、
ロータ磁石2のN極97が目標位置16へ吸引されるよ
う作用する。
【0073】一方、減速パルス101はステータ3a〜
3dを図9のように励磁して、ロータ磁石2のN極97
が目標位置16から反発するように作用する。
【0074】つぎに磁気検出素子7aと磁気検出素子7
bとの信号によって、ステップモータの動作モードを加
速より減速に切り換えるタイミングを発生させる様子を
図3を用いて説明する。
【0075】一般に高速(最短時間)位置決めを行う場
合、この動作モードを加速より減速に切り換えタイミン
グは制御対象の位置と速度情報とによって決定すること
が、本質的に最も効果的であることが理論的に証明され
ている。
【0076】位置に対して速度が一義的に決まるような
場合には、位置情報のみでタイミングを決定することも
可能である。
【0077】本発明の実施例のステップモータの制御に
おいては、加速から減速へのモード切り換え時点前後で
は、回転子は振動することなく一定方向に回転してい
る。
【0078】したがって位置に対して速度が一義的に決
まるとみなせるので、位置情報のみでタイミングを決定
することが可能である。
【0079】さらにたステップモータの基本的な動作
は、そのロータ磁石2をある停止位置から90°離れた
他の停止位置へ移動させることである。180°移動さ
せるには基本的に上記動作を二度同一方向へ繰り返して
行う。
【0080】したがって、以下の説明ではステップモー
タを90°回転させる場合について詳述する。
【0081】上記の90°回転を行う場合、本発明の実
施例においては与えられた絶対値の等しい正と負との加
速度で加速と減速とを行い、回転子の位置を移動させ
る。
【0082】このような場合は、回転子の位置が回転移
動区間の中点を通過する時点で動作モードを切り換えれ
ばよい。すなわち、ここではこの加速より減速に切り換
えるタイミングを回転子の位置が回転移動区間の中点を
通過する時点に一致するよう発生させている。
【0083】図3は横軸にロータ磁石2のN極97の位
置をとり、いくつかの信号波形と信号状態区間を表した
波形図である。
【0084】前述したようにロータ磁石2のN極の位置
は、検出用磁石8のN極の位置と一致している。したが
って、この横軸は検出用磁石8のN極25の位置でもあ
る。この横軸は図2に示した座標系を用いて表示してお
り、0°〜360°の区間の様子を表している。ここで
360°は0°から一回転した位置であり、その物理的
位置は一致している。
【0085】波形30と波形31とは、それぞれ磁気検
出素子7aと磁気検出素子7bとの出力電圧波形であ
る。
【0086】磁気検出素子7aと磁気検出素子7bとの
それぞれの出力電圧は、検出用磁石8のN極25と対向
したとき正の最大値を、またS極26と対向したとき負
の最大値をとる。
【0087】したがって波形30は、磁気検出素子7a
を90°の位置に取り付けているために、90°の位置
で正の最大値を、270°の位置で負の最大値をとる。
【0088】さらに波形31は磁気検出素子7bを18
0°の位置に取り付けているため、180°の位置で正
の最大値を、360°の位置で負の最大値をそれぞれと
る。波形30、31の形状はおおむね0ボルトを中心に
した正弦波状となる。
【0089】波形32は波形30が正の区間で論理1
を、波形30が負の区間で論理0をとる論理信号の波形
である。
【0090】波形33は波形31が正の区間で論理1
を、波形31が負の区間で論理0をとる論理信号の波形
である。
【0091】区間34は波形32、波形33がそれぞれ
論理1、論理0をとる区間を示す。同じように区間3
5、36、37は波形32、33がそれぞれ論理(1、
1)、(0、1)、(0、0)をとる区間を示す。
【0092】ロータ磁石2のN極97の4個の停止位置
になる位置12、16、20、24を図3に表すと、図
示のようにそれぞれ45°、135°、225°、31
5°の位置になる。
【0093】さらに区間34と区間35の境界位置は9
0°の位置になる。同じように区間35と区間36、区
間36と区間37、区間37と区間34の境界位置はそ
れぞれ180°、270°、360°の位置となる。し
たがって区間34と区間35の境界位置は位置12と位
置16の中央に位置する。
【0094】同様に、区間35と区間36、区間36と
区間37、区間37と区間34の各々の境界位置は、そ
れぞれ位置16と位置20、位置20と位置24、位置
24と位置12の中央に位置する。
【0095】以上のことから、ステップモータの動作モ
ードを加速から減速に切り換えるタイミングは、以下の
ように決定すればよいことがいえる。
【0096】たとえばロータ磁石2のN極97を位置1
2から位置16へ回転駆動する場合は、論理信号波形3
2、33の信号状態が区間34から区間35へ遷移する
時点で切り換えを行えばよい。
【0097】つぎに磁気検出素子7cと磁気検出素子7
dとの信号によりステップモータの動作モードを減速よ
り静定に切り換えるタイミングを発生させる様子を、図
4を用いて説明する。
【0098】もし摩擦などの外乱がなければ、ステップ
モータは前述の加速と減速との動作の後、回転子は速度
がゼロになった状態で目標位置に達する。このとき負の
加速度を取り除けば、回転子は目標位置で停止する。
【0099】ところが現実には外乱は必ず存在するの
で、目標位置において速度はゼロにはならない。
【0100】したがって、回転子が目標位置近傍に達し
たら、静定動作によって正確に目標位置に安定静止させ
ることがが必要となる。
【0101】すなわち減速から静定への動作モードの切
り換えは、回転子の位置とその目標位置との差がある値
より小さくなったとき行えばよい。本発明の実施例では
この位置誤差の限界値をプラスマイナス22.5°とし
ている。
【0102】図4は図3と同様に、横軸にロータ磁石2
のN極97の位置をとり、いくつかの波形と区間とを表
したものである。
【0103】波形40aと波形40bとは、それぞれ磁
気検出素子7cの出力電圧波形とその符号を反転したも
のである。波形41aと波形41bとは、それぞれ磁気
検出素子7dの出力電圧波形とその符号とを反転したも
のである。
【0104】磁気検出素子7cと磁気検出素子7dとの
それぞれの出力電圧は、検出用磁石8のN極25と対向
したとき正の最大値をとり、またS極26と対向したと
き負の最大値をとる。
【0105】したがって波形40aは磁気検出素子7c
が292.5°の位置に取り付けてているため、29
2.5°の位置で正の最大値をとり、112.5°の位
置で負の最大値をそれぞれとる。
【0106】波形41aは、磁気検出素子7dが22.
5°の位置に取り付けているため、22.5°の位置で
正の最大値をとり、202.5°の位置で負の最大値を
それぞれとる。
【0107】なお、波形40a、40b、41a、41
bの形状はおおむね0ボルトを中心にした正弦波状とな
る。
【0108】波形42は波形40bの値が正の区間で論
理1を、波形40bの値が負の区間で論理0をとる論理
信号の波形である。
【0109】波形43は波形40bの値が波形41aの
値より大なる区間で論理1を、波形40bの値が波形4
1aの値より小なる区間で論理0をとる論理信号の波形
である。
【0110】波形44は波形41bの値が正の区間で論
理1を、波形41bの値が負の区間で論理0をとる論理
信号の波形である。
【0111】波形45は波形40aの値が波形41aの
値より大なる区間で論理1を、波形40aの値が波形4
1aの値より小なる区間で論理0をとる論理信号の波形
である。
【0112】区間46は波形42、43、44、45が
それぞれ論理1、0、0、0をとる区間であり、22.
5°と67.5°の間の区間となる。
【0113】区間47は波形42、43、44、45が
それぞれ論理1、1、1、0をとる区間であり、11
2.5°と157.5°の間の区間となる。
【0114】区間48は波形42、43、44、45が
それぞれ論理0、1、1、1をとる区間であり、20
2.5°と247.5°の間の区間となる。
【0115】区間49は波形42、43、44、45が
それぞれ論理0、0、0、1をとる区間であり、29
2.5°と337.5°の間の区間となる。
【0116】ロータ磁石2のN極97の4個の停止位置
になる位置12、16、20、24を図4に表すと図示
のように、それぞれ45°、135°、225°、31
5°の位置になる。したがって区間46は、位置12を
中心にして、プラスマイナス22.5°の範囲である。
【0117】同様に、区間47、48、49は、それぞ
れ位置16、20、24を中心にしてプラスマイナス2
2.5°の範囲である。
【0118】以上のことから、ロータ磁石2のN極97
を位置16へ静定停止させる場合その動作モードを加速
から減速に切り換えるタイミングは、以下のように決定
すればよいことがいえる。
【0119】すなわち、論理信号波形42〜45の信号
状態が区間47へ入る時点で切り換えを行えばよい。
【0120】つぎに、前述の磁気検出素子7a〜7dの
信号によって行う位置決め制御フローの説明を、図6と
図7とを用いて行う。
【0121】図6はステップモータの回転子を90°回
転移動させる場合の制御フローをフローチャートであ
る。ここではロータ磁石2のN極97を位置12から位
置16へ回転移動させる場合について説明する。
【0122】制御フロー開始後、まず動作60によって
ステータ3a〜3dを図10の状態に励磁し、ロータ磁
石2がそのN極97を位置12から位置16へ向かわせ
るよう加速する。
【0123】判定61では、図3における論理信号であ
る波形32と波形33とを監視し、それらの状態が区間
34から区間35へ遷移したか判定する。
【0124】遷移したことを検出したら動作フローを下
へ進め、動作モードを加速から減速へ切り換える。この
動作の切り換えは、先述した論理信号である波形32と
波形33との性質より、ロータ磁石2のN極が位置12
と位置16との中点を通過するタイミングで行う。
【0125】動作62によりステータ3a〜3dを図9
の状態に励磁し、ロータ磁石2をそのN極97が位置1
2に向かうよう作用して、ロータ磁石2の動きにブレー
キをかける。
【0126】判定63では、図4における論理信号であ
る波形42と波形43と波形44と波形45との状態を
監視し、それらの状態が区間47に入ったかどうかを判
定する。
【0127】区間47に入ったことを検出したら動作フ
ローを下へ進め、動作モードを減速から静定へ切り換え
る。
【0128】この動作切り換えは、前述した論理信号で
ある波形42と波形43と波形44と波形45との性質
より、ロータ磁石2のN極97が位置16を中心にプラ
スマイナス22.5°の範囲に入ったタイミングで行
う。
【0129】静定動作に入る前に、動作64においてタ
イマーに静定時間を設定しカウントダウンを開始させ
る。このとき設定する静定時間は、すべてのステップモ
ータがその表示素子パラメータのバラツキなどによら
ず、静定停止するために必要にして最小限の長さとす
る。
【0130】その後、動作65においてステータ3a〜
3dを図10の状態に励磁して、ロータ磁石2をそのN
極97が位置16に静定停止させる。判定動作76にお
いてはタイマーを監視し、その値がゼロになったら動作
67によってステータ3a〜3dの励磁を止め、制御シ
ーケンスを終了する。
【0131】図7はステップモータの回転子を180°
回転移動させる場合の制御フローを示すフローチャート
である。ここではロータ磁石2のN極97を位置12か
ら位置20へ回転移動させる場合について説明する。
【0132】制御フロー開始後、動作70から判定73
までは図6の動作60から判定63までの動作とまった
く同じである。
【0133】ここで説明する制御フローではステップモ
ータの回転をここで停止させず、続けてロータ磁石2の
N極97が位置20へ向かうように回転させるため、こ
こでは静定動作は行わない。
【0134】動作74から動作81までは、図6の動作
60から動作67までと基本的に同一である。異なるの
は始点と終点とが、図6ではそれぞれ位置12と位置1
6とであるの対して、図7ではそれぞれ位置16と位置
20とであることである。
【0135】つぎに、2個の磁気検出素子と2個の検出
用磁石とで回転子の位置検出手段を構成する他の実施例
について説明する。この構成による実施例では磁気検出
素子の数が先の実施例と比べて半減するため、材料と組
立とのコストを低減することができ、信頼性が向上す
る。
【0136】なおこのとき、磁気検出素子の出力信号の
処理回路が多少複雑になるが、通常使用する半導体集積
回路装置(IC)化された回路においては、そのコスト
の増加分は微々たるものである。
【0137】表示素子の構成は、以下の説明点を除いて
先の実施例と同じである。すなわち磁気検出素子は図2
における磁気検出素子7a、7bだけ設けてあり、磁気
検出素子7c、7dは装着していない。
【0138】ステップモータの動作モードを加速から減
速へ切り換えるタイミングは、先の実施例と同様にして
求める。動作モードを減速から静定へ切り換えるタイミ
ングも、磁気検出素子7a、7bを用いて発生させる。
この様子を図5を用いて説明する。
【0139】図5は、図3と図4と同様に横軸にロータ
磁石2のN極97の位置をとり、いくつかの波形と区間
とを表したものである。
【0140】波形30、31は、図3に図示したものと
同じであり、それぞれ磁気検出素子7a、7bの出力電
圧波形である。
【0141】波形50は各時点において、対応する波形
30と波形31の値を加算した点をプロットしたもので
ある。
【0142】波形51は各時点において、対応する波形
30の値から波形31の値を減算した点をプロットした
ものである。
【0143】区間52は波形51が正で、かつ波形50
の絶対値がしきい値電圧(Vth)より小さい区間であ
る。
【0144】区間53は波形50が正で、かつ波形51
の絶対値がしきい値電圧(Vth)より小さい区間であ
る。
【0145】区間54は波形51が負で、かつ波形50
の絶対値がしきい値電圧(Vth)より小さい区間であ
る。
【0146】区間55は波形50が負で、かつ波形51
の絶対値がしきい値電圧(Vth)より小さい区間であ
る。
【0147】図5から明らかなように、区間52、5
3、54、55はそれぞれ位置12、16、20、24
を中心とした範囲となる。
【0148】この区間52〜55の範囲幅はVthの値
によって決まる。たとえばこの区間を先の実施例と同様
にプラスマイナス22.5°の範囲としたければ、Vt
h=2×Vh×sin(22.5°)とすればよい。た
だしVhは磁気検出素子7aあるいは磁気検出素子7b
の出力電圧の振幅を表す。
【0149】ステップモータの動作モードを減速から静
定へ切り換えるタイミングは、この波形50、51を監
視することによって行う。たとえばロータ磁石2のN極
97を位置12へ停止させる場合は、N極97が区間5
2に入るとき、静定モードへ切り換えればよい。
【0150】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば多数の表示素子に対して、その表示素子の各種
パラメータの初期バラツキやその後の変動やあるいは電
源電圧などの環境条件の変化による影響を受けることな
く、高速かつ正確な位置決めが可能となる。したがって
多数の表示素子を用いた高速タイプの表示装置が容易に
実現可能となる。このようなものとしては、たとえば動
画表示装置がある。
【0151】さらに高速性はそれほど要求されないが、
交通信号機のように表示機能に高度な信頼性が要求され
るものに対しても最適な回動型多色表示装置における表
示素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における回動型多色表示装置の
表示素子を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における回動型多色表示装置の
表示素子を示す平面図である。
【図3】本発明の実施例における回動型多色表示装置の
表示素子を構成する磁気検出素子の動作説明を行うため
の波形図である。
【図4】本発明のほかの実施例における回動型多色表示
装置の表示素子を構成する磁気検出素子の動作説明を行
うための波形図である。
【図5】本発明のほかの実施例における回動型多色表示
装置の表示素子を構成する磁気検出素子の動作説明を行
うための波形図である。
【図6】本発明の実施例における回動型多色表示装置の
ステップモータを角度90°回転させる場合の制御フロ
ーを示すフロチャートである。
【図7】本発明の実施例における回動型多色表示装置の
ステップモータを角度180°回転させる場合の制御フ
ローを示すフロチャートである。
【図8】従来例における回動型多色表示装置の表示素子
を分解して示す斜視図である。
【図9】従来例における回動型多色表示装置の表示素子
を構成するステップモータのロータ磁石とステータの状
態を示す平面図である。
【図10】従来例における回動型多色表示装置の表示素
子を構成するステップモータのロータ磁石とステータの
状態を示す平面図である。
【図11】従来例における回動型多色表示装置の表示素
子を構成するステップモータの駆動信号を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
1 色表示体 2 ロータ磁石 3a ステータ 4a 磁芯 5a コイル 6 地板 7a 磁気検出素子 8 検出用磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる色の表示面を有する色表示
    体と、色表示体を回転駆動するための永久磁石型ステッ
    ピングモータ機構と、永久磁石型ステッピングモータ機
    構の回転子の回転位置を検出するための回転軸に取り付
    ける永久磁石とホール素子あるいは磁気抵抗素子を用い
    る磁気検出素子により構成する回転位置検出手段とを有
    し、回転子の回転駆動制御を、加速と減速と静定との各
    動作モードでかつこの順序で構成し、各動作モードの切
    り換えタイミングを回転位置検出手段の信号によって決
    定することを特徴とする回動型多色表示装置における表
    示素子。
JP1164895A 1995-01-27 1995-01-27 回動型多色表示装置における表示素子 Pending JPH08202295A (ja)

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