JPH09124505A - 角膜障害治療・予防剤 - Google Patents

角膜障害治療・予防剤

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JPH09124505A
JPH09124505A JP7308338A JP30833895A JPH09124505A JP H09124505 A JPH09124505 A JP H09124505A JP 7308338 A JP7308338 A JP 7308338A JP 30833895 A JP30833895 A JP 30833895A JP H09124505 A JPH09124505 A JP H09124505A
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JP
Japan
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sod
corneal
therapeutic
superoxide dismutase
corneal disorders
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JP7308338A
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English (en)
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Katsuhiko Nakada
勝彦 中田
Masatane Nakamura
雅胤 中村
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SAMU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SAMU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】レシチン化スーパーオキシドディスムター
ゼ、特に化学的架橋を介してレシチンと結合したスーパ
ーオキシドディスムターゼを有効成分とする角膜障害、
特に角膜上皮障害の治療・予防剤。 【効果】本発明により、紫外線惹起角膜障害に対する優
れた予防効果および治療効果を有する点眼液を提供する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシチン化スーパ
ーオキシドディスムターゼを有効成分とする角膜障害治
療・予防剤に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーオキシドジスムターゼ(以下、
SODと略記する場合もある)は、動物、植物、微生物
等の生体内に広く分布し、反応性に富む活性酸素である
スーパーオキシドアニオンラジカル(以下、単にO2 -
と略記することもある)を分解する酵素として知られて
いる。薬物的面では、抗リウマチ剤の使用後や、心筋梗
塞や臓器移植の際に用いられる抗血栓剤の使用後に生じ
るラジカルの除去等や、ラジカルが起因となる種々の炎
症の治療にこのSODが適用されることが期待されてい
る。また、最近ではこのSODの胃粘膜障害への適用も
検討され、その治療効果が期待されている(過酸化脂質
研究、16巻、74頁(1992年))。一般に、静脈内投与
した場合SODは細胞親和性が低く、かつその血中半減
期は僅か4〜6分とされており、SODは速やかに尿中
に排泄される。このSODの血中半減期を延長させるた
めに、SODをフィコール、ポリエチレングリコール、
ラットアルブミン、デキストラン等で修飾して巨大分子
化させることが試みられてきた。しかしながら、フィコ
ール又はポリエチレングリコールで修飾されたSOD
は、SOD本来の酵素活性が大幅に低下し、かつ依然と
して細胞親和性低いことが報告されている。又、ラット
アルブミンで修飾されたSODには、ヒトの体内におけ
る抗原性が認められることが報告されている。さらに、
デキストランにより修飾されたSODは、SODが本来
有する抗炎症作用が増強される点で優れているが、これ
もヒトの体内における抗原性が認められることが報告さ
れている。
【0003】近年、SODのような生物活性蛋白をレシ
チン(フォスファチジルコリン:以下、PCと略記する
こともある)で化学修飾した物質が報告されている。こ
のPC結合修飾生物活性蛋白は、細胞親和性が著しく上
昇し、また生物体内分布も従来の非修飾生物活性蛋白と
は著しく異なることが報告されている。また、生物活性
蛋白の薬理活性の強化、副作用の低下、吸収促進も期待
できるといわれている。また、PC化SOD(以下、P
C−SODと略記することもある)が火傷による炎症の
治癒を促進する効果を示すことも報告されている(特開
平3−163100号公報、特開平3−170438号
公報、米国特許第5, 109, 118号明細書)。更
に、抗原性等の副作用もなく、抗炎症剤として有用であ
るともいわれている。特開平6−54681号公報に
は、Forssman抗血清による呼吸抵抗に対する、PC−S
ODの効果について記載されている。また、PC−SO
Dの潰瘍性胃腸障害に対する効果も報告されている。さ
らに、筋萎縮性側索硬化症等の運動ニューロン疾患に対
するPC−SODの効果についても報告されている。し
かし、レシチン化スーパーオキシドディスムターゼの眼
科用途、特に角膜障害に対する治療または予防効果につ
いてはこれまで検討されたことはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、角膜障害を予防ないし治療するためのレシチン化ス
ーパーオキシドディスムターゼを有効成分とする角膜障
害治療・予防剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の情況に鑑み、本発
明者らは、モデル動物としてラットを用い、角膜障害を
惹起させた後、レシチン化スーパーオキシドディスムタ
ーゼ含有点眼液を点眼投与し経時的に角膜上皮障害面積
と角膜混濁を観察したところ、レシチン化スーパーオキ
シドディスムターゼ含有点眼液は紫外線惹起角膜上皮障
害を抑制し、かつ、上皮障害治癒過程で生じる角膜混濁
発生を抑制することが明らかとなった。本発明はかかる
知見に基づきさらに研究を進めて完成するに至ったもの
である。
【0006】即ち、本発明の要旨は、(1) レシチン
化スーパーオキシドディスムターゼを有効成分とする角
膜障害治療・予防剤、(2) 角膜障害が、角膜上皮に
生ずるものである前記(1)記載の角膜障害治療・予防
剤、(3) 角膜障害が、紫外線惹起角膜上皮障害であ
る前記(1)記載の角膜障害治療・予防剤、(4) 剤
型が点眼液である前記(1)〜(3)いずれかに記載の
角膜障害治療・予防剤、(5) レシチン化スーパーオ
キシドディスムターゼ含有量が0.001〜1重量%で
ある前記(4)記載の角膜障害治療・予防剤、(6)
レシチン化スーパーオキシドディスムターゼが化学的架
橋を介してレシチンと結合したスーパーオキシドジスム
ターゼである前記(1)または(2)記載の角膜障害治
療・予防剤、(7) 化学的架橋を介してレシチンと結
合したスーパーオキシドジスムターゼが下記一般式
(I) SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
チンの、その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
し、mはSOD1分子への平均結合数であり、1以上の
整数を表し、nは2以上の整数を表す)。で表される前
記(6)記載の角膜障害治療・予防剤、(8) 一般式
(I)において、SODがヒト由来のSODである前記
(7)記載の角膜障害治療・予防剤、(9) 一般式
(I)において、SODが、そのアミノ酸配列111位
のアミノ酸が、S−(2−ヒドロキシエチルチオ)シス
テインである、ヒト由来のCu/Znスーパーオキシド
ジスムターゼである前記(7)記載の角膜障害治療・予
防剤、(10) 一般式(I)において、nが2以上1
0以下のいずれかの整数である前記(7)〜(9)いず
れかに記載の角膜障害治療・予防剤、(11) 一般式
(I)において、nが3である前記(10)記載の角膜
障害治療・予防剤、(12) 一般式(I)において、
mが1以上16以下の数である前記(7)〜(11)い
ずれかに記載の角膜障害治療・予防剤、並びに(13)
一般式(I)において、mが4である前記(12)記
載の角膜障害治療・予防剤、に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。 (1) 本発明の角膜障害治療・予防剤は、レシチン化
スーパーオキシドジスムターゼ、特に化学的架橋を介し
てレシチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼを
有効成分とする角膜障害治療・予防剤である。本明細書
において「レシチン」は、フォスファチジルコリンを意
味する通常のレシチンの他に、そのグリセロールの1位
又は2位に結合している脂肪酸1分子がとれた「リゾレ
シチン」も含む。さらに、本明細書における「スーパー
オキシドジスムターゼ(SOD)」は、生体内の活性酸
素O2 - の分解というその本来の機能を発揮し得る限り
において、その起源等は特に限定されるものではなく、
各種の動植物又は微生物が有するSODを広く用いるこ
とが可能である。しかしながら、本発明は、医薬品用途
としての発明であり、生体内での抗原性を可能な限り減
じることが好ましいことを考慮すれば、本発明の角膜障
害治療・予防剤を投与する動物種に応じて、適宜適切な
SODを選択することが好ましい。例えば、最も本発明
の角膜障害治療・予防剤が必要とされると考えられるヒ
トを対象とする場合には、ヒト体内における抗原性を可
能な限り減ずるべく、ヒト由来のSODを本発明におい
て用いることが好ましい。そしてその中でも、ヒト由来
のCu/ZnSOD(活性中心に銅と亜鉛を含むヒト由
来のSOD;以下、ヒトCu/ZnSODと略記するこ
ともある)が、細胞内における発現量が多く、また遺伝
子工学的手法による生産技術が本発明完成時点において
確立しており、現時点で大量に調製することが可能であ
り、特に好ましい。
【0008】このヒトCu/ZnSODには、ヒト組織
から製造される天然のヒトCu/ZnSOD;遺伝子工
学的手法により製造されるヒトCu/ZnSOD;天然
のヒトCu/ZnSODと実質上同一のアミノ酸配列を
有する組換えヒトCu/ZnSOD等があり、いずれの
ヒトCu/ZnSODをも本発明において用いる化学的
架橋を介してレシチンと結合したスーパーオキシドジス
ムターゼ(PC−SOD)の素材とすることができる。
天然のヒトCu/ZnSODの111位のアミノ酸はシ
ステインであるが、蛋白工学的手法、例えば部位特異的
変異法により、この111位をセリンに変換したヒトC
u/ZnSOD(特開昭62-130684 号公報)や、化学的
にこの111のシステインを修飾したヒトCu/ZnS
OD(特開平6-199895号公報)も報告されており、これ
らのヒトCu/ZnSODを素材としたPC−SODの
いずれをも本発明の角膜障害治療・予防剤の有効成分と
して用いることができる。そして、これらのヒトCu/
ZnSODのうちでも、電荷的及び分子量的に均一でか
つSOD活性が安定している、111位のシステインを
化学的に修飾した、例えばこのシステインをS−(2−
ヒドロキシエチルチオ)システインとしたヒトCu/Z
nSODを前記PC−SODの素材として用いることが
好ましい。なお、本明細書においては、このようにヒト
Cu/ZnSODを部位特異的変異法等により一部アミ
ノ酸を変換したものや、ヒトCu/ZnSODの一部の
アミノ酸を化学的に修飾して得られるものも含めて、単
にヒトCu/ZnSODという。
【0009】本発明において用いるPC−SODは、通
常、前記レシチンの残基に化学的架橋剤を予め結合させ
たレシチン誘導体を、スーパーオキシドジスムターゼ
(SOD)に、その化学的架橋剤により形成される化学
的架橋を介して、1個以上のレシチンを結合させて得る
ことができる。なお、ここでSODに結合するレシチン
は特に限定されるものではないが、前記リゾレシチンが
結合したPC−SODを本発明において用いることが好
ましい。この本発明において好適なPC−SODは、次
式(I) SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
チンの、その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
し、mは1以上の整数を表し、nは2以上の整数を表
す)で表される。ここで、Xで表される「グリセロール
の2位に水酸基を有するリゾレシチンの、その2位の水
酸基の水素原子を除いた残基」は、次式(II) -O-CH(CH2OR) [CH2OP(O)(O- )(OCH2CH2N+ (CH3)3)] (II) (式中、Rは脂肪酸残基(アシル基)である)で表され
る。特に、炭素数10〜28の飽和又は不飽和の脂肪酸
残基が上記Rとして好ましく、より好ましくはミリスト
イル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イコサノイ
ル基、ドコサノイル基、その他炭素数が14〜22の飽
和脂肪酸残基であり、特に好ましいのは炭素数16の飽
和脂肪酸残基であるパルミトイル基である。また、前記
式(I)中、残基 −C(O)−(CH2)n −C(O)− は、化学的架橋の残基を表す。この化学的架橋の残基
は、式 HO−C(O)−(CH2)n −C(O)−OH で表される直鎖状ジカルボン酸、このジカルボン酸の無
水物、このジカルボン酸のエステル、このジカルボン酸
のハロゲン化物又はその他のこのジカルボン酸の反応性
誘導体等の化学的架橋剤分子の両端における水酸基(上
記ジカルボン酸の反応性誘導体の場合は、このジカルボ
ン酸の両端における水酸基に対応する部分)を除いた残
基である。
【0010】この残基はSODとレシチンとを架橋して
結合させ得るので、本明細書中では、これを総称して
「化学的架橋」という。前記式(I)中の化学的架橋
は、その一端において、上記リゾレシチン残基(II)と
エステル結合により結合している。また、この化学的架
橋の他端は、SODのアミノ基とアミド結合等により直
接結合していると考えられる。なお、この化学的架橋に
おいて、基−(CH2)n −は、直鎖状アルカンの両端の
炭素原子から1個ずつ水素原子を除いてできる2価基、
すなわちアルキレン基である。nは2以上の整数であ
り、好ましくはnは2〜10の整数であり、特に好まし
くは3である。また、前記式(I)中のmは、上記の化
学的架橋を介してSOD1分子に結合したレシチンの平
均個数を表している。このmは1以上の整数であり、m
が1〜16のものが好ましく、4のものが特に好まし
い。上記レシチン誘導体のSODへの結合は、具体的に
は例えば特開平6−54681号公報に記載された方法
等に基づいて行うことが可能であり、これによりPC−
SODを製造することができる。このPC−SODの製
造過程の詳細は後述する製造例に記載する。
【0011】なお、本発明に用いるPC−SODは、薬
学上許容される塩であっても良い。具体的に用いること
ができる塩は、用いるPC−SODの等電点によって異
なる。例えばPC−SOD分子の等電点が酸性の場合
は、アルカリとの薬学上許容される塩を使用することが
できる。逆に、PC−SOD分子の等電点がアルカリ性
の場合は、酸との薬学上許容される塩を使用することが
できる。例えば、そのアミノ酸配列の111位をセリン
に変換したヒトCu/ZnSODの等電点は酸性であ
り、かつこれをPC化して得られるPC−SODの等電
点も酸性である。故に、この111位変換ヒトCu/Z
nSODに関しては、アルカリとの塩、例えばアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等のう
ち、薬学上許容される塩を本発明において使用すること
ができる。このようにして製造したPC−SODを、後
述する剤形において有効成分として配合して所望の角膜
障害治療・予防剤とすることができる。
【0012】(2) 本発明の角膜障害治療・予防剤は
以下のようにして調製することができる。レシチン化ス
ーパーオキシドディスムターゼの投与は、局所投与が好
ましく、特に点眼投与が好適に用いられる。点眼投与の
剤型としては、点眼液が好ましい。点眼液の一般的調製
法としては、レシチン化スーパーオキシドディスムター
ゼの凍結乾燥標品を滅菌精製水に溶解して調製すればよ
いが、必要に応じて等張化剤、pH調節剤、緩衝化剤、
防腐剤等の点眼液に汎用されている添加物を適宜添加す
ることができる。点眼液の調製のための添加物は、特に
限定されるものではなく、レシチン化スーパーオキシド
ディスムターゼの酵素活性が阻害されず、安定性を損な
わず、かつ点眼液用の添加物として一般に使用されてい
るものはすべて基材として使用することができる。
【0013】しかし、レシチン化スーパーオキシドディ
スムターゼは、塩類が存在すると安定性が損なわれるの
で、塩類の使用は最小限に抑えるのが好ましい。添加物
の例としては、等張化剤としてグリセリン、マンニトー
ル等が、pH調節剤として塩酸、水酸化ナトリウム等
が、緩衝化剤としてリン酸系緩衝剤が、防腐剤としてパ
ラオキシ安息香酸エステル、塩化ベンザルコニウム等が
挙げられる。
【0014】点眼液に使用するレシチン化スーパーオキ
シドディスムターゼの含有量は、通常0.001〜1.
0重量%、好ましくは0.005〜0.5重量%、より
好ましくは0.01〜0.1重量%である。なお、実施
例においては、ラット角膜障害モデルを用い本発明の点
眼液の効果を検討したが、ヒトの治療・予防に用いる場
合は、通常ラットにおける濃度の約10倍程度の高濃度
が必要となる。
【0015】本発明の角膜障害治療・予防剤を点眼液と
して臨床に適用する場合は、症状により異なるが通常1
日1〜数回、1回1〜3滴点眼する。なお、レシチン化
スーパーオキシドディスムターゼの安全性については、
後に詳述するように、ラットおよびカニクイザルについ
て急性毒性試験を行ったが、死亡例は観察されず、一般
状態、体重、剖検所見のいずれにおいても変化は認めら
れなかったことから、静脈内投与によるPC−SODの
致死量は100mg/Kg以上と推定される。
【0016】レシチン化スーパーオキシドディスムター
ゼの角膜障害に対する治療・予防効果は、ラット角膜障
害モデルを用いた角膜障害の軽減効果により明らかにさ
れる。ラット角膜障害モデルとして紫外線照射により角
膜上皮障害を惹起したモデルを用い、PC−SODを種
々の濃度で含有する点眼液を点眼投与し、角膜障害の治
療・予防効果を検討することにより明らかにされる。効
果の判定は、角膜上皮障害の面積の測定および角膜混濁
度合いの測定によって行う。比較対照としてレシチン化
していないスーパーオキシドディスムターゼ(U−SO
D)を用い同様な実験を行う。その結果は、実施例に示
すように、PC−SODはU−SODに比べて顕著に優
れた効果を示し、またその効果は濃度依存的である。こ
のPC−SODとU−SODの比較試験は、SODがレ
シチン化されることの効果を明確に裏付けている。
【0017】以上の事実によって明らかにされるよう
に、PC−SODは角膜上皮障害を顕著に抑制し、その
回復を促進する効果を有し、角膜障害の治療・予防に有
用である。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の実施例を製造例及び試験例
として具体的に説明する。しかしながら、これらにより
本発明の技術的範囲が限定されるべきものではない。
【0019】〔製造例〕 (1)ヒトCu/ZnSOD誘導体〔SODの111位
のアミノ酸がS−(2−ヒドロキシエチルチオ)システ
インであるヒト由来のスーパーオキシドジスムターゼ)
の製造:このヒトCu/ZnSOD誘導体は、特開平6
−199895号公報に記載された方法で製造すること
により得られる。具体的手順を次に示す。ヒトのSOD
遺伝子を導入することにより作成された、公知の大腸菌
545πHR(pHT351)を培養し、得られた培養
菌体を破砕し、ヒトCu/ZnSODの粗抽出液を得
た。この粗抽出液に硫安沈澱、Q−セファロースFF
(ファルマシア社製)カラム、硫安沈澱を順に施して精
製し、さらに0.2μm フィルターで濾過した濾液を凍
結乾燥して無色の固体(組換えヒトアポSOD)を得
た。この組換えヒトアポSODを10mMトリエタノール
アミン緩衝液(pH7.0)に溶解し、ビス(2−ヒド
ロキシエチル)ジスルフィドを加え、pH7.0に再調
整した後、4℃で24時間攪拌した。これにNaCl、
2M酢酸緩衝液(pH5.0)及び0.1M CuCl
2 水溶液を加え、4℃で13時間攪拌した。この攪拌
後、pHを7.0に調整し、硫安沈澱(4℃・100%
飽和)で生じた沈澱を集めた。この沈澱を10mMトリエ
タノールアミン緩衝液(pH7.0)で透析して脱塩し
た。この脱塩画分をQ−セファロースFFカラムに通
し、NaCl濃度を5mM、10mM、20mM、50mMの順
に段階的に上昇させて展開し、SOD画分を集めた。次
いで、このSOD画分を硫安沈澱(4℃・100%飽
和)し、生じた沈澱を集めた。この沈澱を水溶液とし
て、0.5M NaCl水溶液、次いで精製水で透析
し、これらの透析終了後凍結乾燥してヒトSOD誘導体
を得た(以下、単にSODと記載することもある)。こ
のヒトSOD誘導体の111位のアミノ酸はS−(2−
ヒドロキシエチルチオ)システインとなった。
【0020】(2)PC−SODの製造:上記ヒトSO
D誘導体を用い、特開平6−54681号公報に記載さ
れた方法でPC−SODを製造した。 2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイル)リゾレ
シチンの活性エステル体の合成 (−A)2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイ
ル)リゾレシチンの合成 グリセロールの2位が水酸基であるリゾレシチンのクロ
ロホルム−ピリジン(80ml/20ml)懸濁液に、DM
AP(N,N−ジメチルアミノピリジン)及び無水グル
タル酸を加え、60℃で15時間攪拌した。その後、反
応液を減圧濃縮し、残渣にクロロホルム:メタノール:
水=4:5:1の溶媒を加えて溶解し、同液で平衡化し
たイオン交換カラム(Dowex 50W-X8, ダウケミカル社
製)に通した。TLCにより目的化合物を分画し、溶媒
を減圧濃縮した後、残渣をODS(オクタデシルシラ
ン)を充填したカラムで精製して、標記の化合物を得
た。
【0021】(−B)2−(4−ヒドロキシカルボニ
ルブチロイル)リゾレシチンの活性エステル体の合成 −Aで得られたカルボン酸をジクロロメタンに溶解さ
せて0℃で冷却し、これにN−ヒドロキシスクシンイミ
ド及びテトラゾールを順に加え、次にDCC(1,3−
ジシクロヘキシルカルボジイミド)のジクロロメタン溶
液をゆっくり滴下し、室温で15時間攪拌した。攪拌
後、不溶物をセライトで濾過し、活性エステル体のジク
ロロメタン溶液を得た。 SOD1分子あたりレシチン誘導体が平均4個結合し
たPC−SODの合成50mMホウ酸緩衝液(pH8.
5)に溶解させた上記の工程に従って製造したSOD
と、このSODの全アミノ基に対して0.8倍モル量の
2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイル)リゾレシ
チンの活性エステル体とを次の方法により反応させた。
【0022】上記活性エステル体溶液のジクロロメタン
を留去し、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)に
溶解させた。これを50mMホウ酸緩衝液(pH8.5)
に添加し、不溶物を濾過後、同一緩衝液に溶解して0℃
に冷却したDMFを50%加えた上記SOD溶液に滴下
した。これを0℃で15時間攪拌後、反応液を濾過し、
セファクリルS−300(ファルマシア社製)を担体と
したゲル濾過カラムに付し、50mMホウ酸緩衝液(pH
8.5)で溶出し、PC−SOD溶出分画を集め、イオ
ン交換クロマトグラフィーにより精製した。次いでこれ
を限外濾過により濃縮し、タンパク質濃度をローリー法
(Lowry,O.h.等、J. Biol. Chem., 193巻, 265 頁(1951
年))、SODの残存アミノ基をTNBS法(トリニト
ロベンゼンスルホン酸塩、Goodwin,J.F 等、Clin. Che
m.,16巻,24 頁(1970 年))で分析することにより、SO
D1分子あたりのレシチン誘導体の結合数を求めたとこ
ろ、平均4.0個であった。このPC−SODの性状
は、青緑色乃至緑色の透明な水溶液であり、pHは7〜
8であった。また、分子量をSDS−ポリアクリルアミ
ドゲル電気泳動法により調べたところ、PC−SODサ
ブユニットのモノマー(前述した通り、PC−SODは
サブユニットのホモダイマーである)あたり約1800
0であった。
【0023】〔試験例〕上記製造例により製造したPC
−SOD(濃度30mg/ml;比活性3.07×103
/蛋白mg)について毒性試験及び薬効試験を行った。P
C−SODは5%マンニトール水溶液に終濃度5mg/ml
になるように溶解した溶液(以下、PC−SOD溶液と
略記することもある)を使用した。このPC−SOD溶
液の性状は、青緑色乃至緑色の透明な水溶液であり、p
Hは6〜8であった。また、生理食塩液に対する浸透圧
比は約1であった。
【0024】(1)急性毒性試験 ラットを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液を、SD系ラット雌雄各5匹に尾静脈
から100mg/Kgを投与した。投与後14日間、一般状
態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。そ
して、15日目に剖検して、主要臓器の肉眼的観察を行
った。その結果、死亡したラットは観察されず、一般状
態、体重、剖検所見のいずれにおいても変化は認められ
なかったことから、静脈内投与によるPC−SODの致
死量は100mg/Kg以上と推定された。 サルを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液を雌のカニクイザル2頭に四肢の静脈
から100mg/Kgを投与した。投与後14日間、一般状
態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。そ
の結果、死亡したカニクイザルは観察されず、一般状
態、体重、剖検所見のいずれにおいても変化は認められ
なかったことから、静脈内投与によるPC−SODの致
死量は100mg/Kg以上と推定された。
【0025】(2)薬効試験 紫外線惹起角膜上皮障害に対するPC−SODの効果 スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)は活性酸素
の一つであるスーパーオキサイドアニオン(O2 - )を
特異的に消去することにより抗酸化作用を示す生体内物
質で、生体防御機構に重要な役割を果たしている。しか
し、SODも通常の外来タンパクと同様に外部から投与
した場合には組織親和性や細胞親和性が充分ではない。
そこでラットに紫外線を照射して角膜障害を惹起したモ
デルを用い、組織親和性を高めるためレシチン化したS
OD(PC−SOD)を主成分とする本発明の点眼液の
効果を検討すると共に、比較対照としてレシチン化して
いないSOD(U−SOD)の点眼液についても検討し
た。コントロールとして基剤のみの点眼液(グリセリン
2.55gを滅菌精製水100mlに溶解したもの)を
用いた。
【0026】実験材料 点眼液の調製 製造例で合成したPC−SODの凍結乾燥粉末0.01
gの滅菌精製水100ml溶液にグリセリン2.55g
を加え、微量の1N−塩酸および1N−水酸化ナトリウ
ム水溶液でpH7.0に調整し、0.01%PC−SO
D点眼液を調製した。PC−SODの量を変え、同様に
して0.001%、0.003%の点眼液を調製した。
なお、比較実験に用いる0.1%U−SOD点眼液も同
様に調製した。
【0027】実験動物として、生後6週齢のS.D.ラ
ット(日本エスエルシー社から購入)12匹を用い、点
眼液としては、上記の0.01%PC−SOD、0.1
%U−SODおよび基剤のみからなる点眼液を用いた。
【0028】実験方法 ラット12匹を3群に分け、ネンブタールR 注射液(大
日本製薬社製)を体重100g当たり0.1ml腹腔内
投与し麻酔した。ラット両眼の上下の瞼を書類綴用クリ
ップで挟み、眼球を充分に開瞼させた後、312nmの
紫外線ランプ(コスモバイオ、Cat No.CSL6
B)の真下に静置し、ラット1匹毎に1kJ/m2 の紫
外線を照射した。照射直後より各群にそれぞれ0.01
%PC−SOD、0.1%U−SODおよび基剤を、1
日6回、1.5時間間隔で両眼に点眼した。紫外線照射
直後から12時間毎に1%フルオレセイン−Naを1μ
L点眼し、生理食塩液で充分に洗浄して障害部を染色
後、スリットランプで観察を行い、さらにコバルトフィ
ルター付きメディカルニッコールで前眼部を撮影した。
角膜上皮障害面積は、得られた写真上のフルオレセイン
染色面積を画像解析システム(COSMOZONE 1
SA、Nikon)を用いて測定した。また、上皮障害
治癒過程で生じる角膜混濁も同時に観察し、下表に従
い、スコア評価した。
【0029】統計学的解析 フルオレセインの染色面積はパラメトリック手法を用い
てDunnett型多重比較検定の両側検定により有意
性を検討した。角膜混濁スコアはノンパラメトリック手
法を用いてSheffe型多重比較検定の両側検定によ
り有意性を検討した。なお、有意水準はいずれの場合も
5%以下とした。 角膜混濁スコア 混濁が認められない ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0 混濁がわずかに認められる程度で、 混濁・非混濁部の境界が不鮮明なもの ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 半透明な領域が容易に見分けられ、 混濁・非混濁部の境界が明瞭であるもの ・・・・・・・・・・・・・・ 2 明らかな不透明の領域が角膜全体に広がっているもの ・・・・ 3
【0030】結果および結論 (1)角膜上皮障害に対するPC−SODの効果 0.01%PC−SOD、0.1%U−SODおよび基
剤点眼群におけるフルオレセイン染色面積の経時変化を
図1に示す。基剤点眼群では紫外線照射24時間後から
角膜上皮障害が認められ始め、照射36時間後にはピー
クに達した。照射48時間後以降、上皮障害の面積は徐
々に減少して、照射84時間後ではほぼ全例治癒すると
いう経過を示した。0.01%PC−SOD点眼群では
照射12時間後に角膜上皮障害が認められ始め、照射4
8時間後にピークに達したが、その上皮障害の程度は基
剤群と比較して顕著に抑制した。その後障害の面積は減
少し、照射72時間後には全例治癒した。また、0.1
%U−SOD点眼群では0.01%PC−SOD点眼群
とほぼ同様の経過を示し、照射120時間後に前例治癒
した。
【0031】(2)角膜混濁に対するPC−SODの影
響 紫外線照射48時間後までは、いずれの群においても角
膜混濁は認められなかった。紫外線照射36時間後から
120時間後までの角膜混濁スコアを図2に示す。基剤
点眼群では紫外線照射60時間後より角膜混濁が認めら
れ始め、照射84時間後にピークに達した後、混濁は徐
々に消失した。0.01%PC−SOD点眼群では基剤
群と同様に、照射60時間後に混濁が認められ始めた
が、その混濁スコアは基剤点眼群と比較して顕著な抑制
を示し、照射72時間後をピークに、その後徐々に消失
して照射96時間後では基剤群と比較して有意に角膜混
濁を抑制した。また、0.1%U−SOD群では照射4
8時間後より混濁が発現し、0.01%PC−SOD群
と同様に基剤点眼群と比較して抑制傾向を示し、照射7
2時間後をピークとして、その後徐々に混濁は消失し
た。以上の結果からPC−SODは、0.01%の濃度
で紫外線惹起角膜上皮障害の顕著な抑制を示し、上皮障
害治癒過程で生じる角膜混濁を有意に抑制した。その抑
制効果は、10倍も高濃度である0.1%U−SODの
それと同程度以上であった。
【0032】 紫外線惹起角膜上皮障害に対する低濃
度PC−SODの効果 において、PC−SODは0.01%の濃度で紫外線
惹起角膜上皮障害を顕著に抑制し、上皮障害治癒過程で
生じる角膜混濁を有意に抑制した。そこで、同じモデル
を用い、さらに低濃度のPC−SOD点眼群(0.00
1%、0.003%および基剤)の効果を検討した。実
験材料、使用点眼液、実験動物、および実験方法は、い
ずれもに記載したものと同様であった。
【0033】結果および結論 (1)角膜上皮障害に対するPC−SODの効果 0.001%PC−SOD、0.003%PC−SO
D、および基剤点眼群におけるフルオレセイン染色面積
の経時変化を図3に示す。基剤点眼群では紫外線照射1
2時間後から角膜上皮障害が認められ始め、照射36時
間後にピークに達した。その後障害の面積は徐々に消失
し、照射72時間後にはほぼ全例治癒するという経過を
示した。PC−SOD点眼群では、照射24時間後から
上皮障害が認められ始め、照射36時間後にピークに達
し、その後は障害は徐々に消失した。角膜上皮障害の発
症と治癒の経過は基剤群とPC−SOD点眼群とであま
り差は見られなかったが、ピーク時の障害の程度はPC
−SOD点眼群で顕著な抑制を示し、その作用は0.0
03%の方が強かった。
【0034】(2)角膜混濁に対するPC−SODの影
響 紫外線照射36時間後から144時間後までの角膜混濁
スコアを評価した結果を図4に示す。紫外線照射36時
間後まではいずれの群においても角膜混濁は認められな
かった。基剤点眼群では紫外線照射48時間後から角膜
混濁が認められ始め、照射72時間後にピークに達した
後、混濁は徐々に消失した。0.001%PC−SOD
点眼群では照射60時間後から混濁が発生し、照射96
時間後をピークとしてその後徐々に消失した。0.00
3%PC−SODでは照射60時間後に角膜混濁が発生
し始め、照射84時間後にピークを示したが、その混濁
の程度は基剤点眼群と比較していずれの観察期間におい
ても顕著な抑制を示した。
【0035】以上の結果から、PC−SODは紫外線惹
起角膜上皮障害を抑制する傾向を示し、その作用は0.
003%の方が強かった。また、上皮障害治癒過程で生
じる角膜混濁発生に対しては、0.003%PC−SO
Dの方が0.001%PC−SODよりも顕著な抑制効
果を示すことが分かる。
【0036】
【発明の効果】本発明により、紫外線惹起角膜障害に対
する優れた予防効果および治療効果を有する点眼液を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、フルオレセイン染色法で測定された紫
外線惹起角膜上皮障害に対するPC−SOD含有点眼液
の効果を示す図である。
【図2】図2は、角膜混濁からみた紫外線惹起角膜上皮
障害に対するPC−SOD含有点眼液の効果を示す図で
ある。
【図3】図3は、フルオレセイン染色法で測定された紫
外線惹起角膜上皮障害に対する低濃度PC−SOD含有
点眼液の効果を示す図である。
【図4】図4は、角膜混濁からみた紫外線惹起角膜上皮
障害に対する低濃度PC−SOD含有点眼液の効果を示
す図である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レシチン化スーパーオキシドディスムタ
    ーゼを有効成分とする角膜障害治療・予防剤。
  2. 【請求項2】 角膜障害が、角膜上皮に生ずるものであ
    る請求項1記載の角膜障害治療・予防剤。
  3. 【請求項3】 角膜障害が、紫外線惹起角膜上皮障害で
    ある請求項1記載の角膜障害治療・予防剤。
  4. 【請求項4】 剤型が点眼液である請求項1〜請求項3
    いずれか1項に記載の角膜障害治療・予防剤。
  5. 【請求項5】 レシチン化スーパーオキシドディスムタ
    ーゼ含有量が0.001〜1重量%である請求項4記載
    の角膜障害治療・予防剤。
  6. 【請求項6】 レシチン化スーパーオキシドディスムタ
    ーゼが化学的架橋を介してレシチンと結合したスーパー
    オキシドジスムターゼである請求項1〜請求項5いずれ
    か1項に記載の角膜障害治療・予防剤。
  7. 【請求項7】 化学的架橋を介してレシチンと結合した
    スーパーオキシドジスムターゼが下記一般式(I) SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
    し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
    チンの、その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
    し、mはSOD1分子への平均結合数であり、1以上の
    整数を表し、nは2以上の整数を表す)。で表される請
    求項6記載の角膜障害治療・予防剤。
  8. 【請求項8】 一般式(I)において、SODがヒト由
    来のSODである請求項7記載の角膜障害治療・予防
    剤。
  9. 【請求項9】 一般式(I)において、SODが、その
    アミノ酸配列111位のアミノ酸が、S−(2−ヒドロ
    キシエチルチオ)システインである、ヒト由来のCu/
    Znスーパーオキシドジスムターゼである請求項7記載
    の角膜障害治療・予防剤。
  10. 【請求項10】 一般式(I)において、nが2以上1
    0以下のいずれかの整数である請求項7〜請求項9いず
    れか1項に記載の角膜障害治療・予防剤。
  11. 【請求項11】 一般式(I)において、nが3である
    請求項10記載の角膜障害治療・予防剤。
  12. 【請求項12】 一般式(I)において、mが1以上1
    6以下の数である請求項7〜請求項11いずれか1項に
    記載の角膜障害治療・予防剤。
  13. 【請求項13】 一般式(I)において、mが4である
    請求項12記載の角膜障害治療・予防剤。
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