JPH08209042A - カチオン性電着塗料用樹脂組成物 - Google Patents

カチオン性電着塗料用樹脂組成物

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JPH08209042A
JPH08209042A JP4355495A JP4355495A JPH08209042A JP H08209042 A JPH08209042 A JP H08209042A JP 4355495 A JP4355495 A JP 4355495A JP 4355495 A JP4355495 A JP 4355495A JP H08209042 A JPH08209042 A JP H08209042A
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JP
Japan
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group
resin
aromatic
curing agent
resin composition
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Application number
JP4355495A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Saito
康久 斉藤
Ikue Nihongi
都恵 二本木
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Shinto Paint Co Ltd
Original Assignee
Shinto Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼き付け時の加熱減量成分が少なく、硬化
性、耐食性、耐溶剤性、機械物性等において優れた塗膜
性能を有する、カチオン性電着塗料用樹脂組成物を提供
する。 【構成】 カチオン基を有する樹脂を基剤樹脂に用い、
ウレチジオン基を有する化合物を硬化剤に用いることを
特徴とするカチオン性電着塗料用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なカチオン性電着塗
料用樹脂組成物に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は、焼き付け時の加熱減量成分が少なく、硬
化性、耐食性、耐溶剤性、機械物性等において優れた塗
膜性能を有する、カチオン性電着塗料用樹脂組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電着塗装は、自動車、電気器具等、袋部
構造を有する部材に対し、エアースプレー塗装や静電ス
プレー塗装と比較して、付き回り性に優れまた環境汚染
も少ないことから、プライマー塗装として広く実用化さ
れている。電着塗装に使用される樹脂としては、現在で
はカチオン性樹脂が主流になっており、分子中にアミノ
基を有する変性エポキシ樹脂のアミノ基をカチオン化し
た樹脂を基剤樹脂とし、トリレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネ
ートにブロック化剤を反応させた、ブロック化ポリイソ
シアネートを硬化剤とした樹脂組成物がその代表であ
る。使用されるブロック化剤としては、メタノール、エ
タノール、n−ブタノール、2−エチルヘキサノール、
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、ヘキシルセロソルブ、アセトンオキシム、メチルエ
チケトンオキシム、シクロヘキサノンオキシム、ε−カ
プロラクタム等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電着塗装における最近
の課題の一つに、焼き付け時に蒸発揮散する成分をでき
るだけ低減化させたいという要求がある。揮発成分が多
い場合、一つにはこの成分の一部が焼き付け炉内壁にヤ
ニ成分として蓄積し、焼き付け炉の定期的な清掃に多大
のコストが必要となっている。また一方焼き付け時に発
生する排ガスの処理方法については、一般的に焼却して
大気中に放出するという方法が採られており、金属触媒
が使用されているが、揮発成分によって触媒毒の作用を
受け、触媒の寿命が非常に短くなるという問題点があ
る。また揮発成分が多いということは、逆に塗膜形成成
分がそれだけ少なくなり、資源が無駄に使用されて、地
球環境を守るという面からも大きな問題である。揮発成
分が多くなる要因は、主として硬化剤に使用されている
ブロック化ポリイソシアネートのブロック剤が、焼き付
け時に脱離するためであり、従って従来のブロック化ポ
リイソシアネートに代わる、ブロック剤含有量の少ない
硬化剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】このようなことから、本
発明者らは、焼き付け時の加熱減量が少なく、硬化性、
耐食性、耐溶剤性、機械物性等において優れた塗膜性能
を有する、カチオン性電着塗料用樹脂組成物の開発につ
いて鋭意検討した結果、硬化剤としてウレチジオン基を
有する化合物を使用することにより、上記の目的を達成
することができることを見出した。
【0005】すなわち本発明はカチオン基を有する基剤
樹脂および硬化剤を含有するカチオン性電着塗料用樹脂
組成物において、当該硬化剤が下記構造式で表されるこ
とを特徴とするカチオン性電着塗料用樹脂組成物であ
る。
【0006】
【化1】
【0007】ここでRは炭素数1〜20の脂肪族基、脂
環族基または芳香族基から選ばれた1種もしくは2種以
上の基Aは非芳香族系のジオール残基Bは非芳香族系の
モノアルコール類、非芳香族系のジオール類、フェノー
ル類、ラクタム類、オキシム類、活性メチレン基含有化
合物または非芳香族系の2級アミン類から選ばれた1種
もしくは2種以上の化合物の残基nは0〜30を表して
いる。
【0008】本発明の基剤樹脂に用いるカチオン基を有
する樹脂については、エポキシ樹脂、エポキシ基含有ア
クリル樹脂、エポキシ基不含アクリル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等にアミノ基を導入し、このアミノ基を酸でプロ
トン化することによって得られる。特に好ましい酸とし
ては、ギ酸、酢酸、乳酸、プロピオン酸、クエン酸、リ
ンゴ酸、スルファミン酸等がある。アミノ基の量は特に
限定はないが、通常樹脂1000g当たり0.5〜3当
量が適当である。特に好ましいカチオン基を有する樹脂
はエポキシ樹脂およびアクリル樹脂である。
【0009】エポキシ樹脂については、好ましくは平均
して1分子当り2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂
であり、その分子量は400〜7000、特に400〜
4000が好ましい。具体的に例示すると、一つには1
分子中に2個のフェノール性水酸基を有する、ポリフェ
ノールのグリシジルエーテルであり、好ましいポリフェ
ノールとしては、レゾルシン、ハイドロキノン、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(通称
ビスフェノールA)、4,4’−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
メタン、1,1−ビス−(4-ヒドロキシフェニル)−エ
タン、4,4’−ジヒドロキシビフェニール等を挙げる
ことができる。またその他としては、1分子中に2個の
アルコール性水酸基を有するジオールのグリシジルエー
テルであり、好ましいジオールとしては、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,4−シクロヘキサンジオール等の低分子ジオール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコール等のオリゴマージオール
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
なく、上記エポキシ樹脂の混合物も可能である。
【0010】好適な分子量を得るためには、上記エポキ
シ樹脂を連結剤を用いて高分子量化を図る。好ましい連
結剤には、上記のポリフェノールあるいはジオールがあ
り、さらには1分子中に2個のカルボキシル基を有する
ジカルボン酸、例えばアジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水
フタル酸、イソフタル酸、ダイマー酸、カルボキシル基
含有のブタジエン重合体あるいはブタジエン/アクリロ
ニトリル共重合体等を挙げることができる。またアミン
としては、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプ
ロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、
モノエタノールアミン、ジメチルアミノプロピルアミ
ン、ジエチルアミノプロピルアミン等の1級アミン、あ
るいはヘキサメチレンジミンの各アミノ基を2級化した
ジアミン等挙げることができる。またポリイソシアネー
トによる鎖長延長も可能である。
【0011】エポキシ基含有アクリル樹脂については、
エポキシ基含有不飽和モノマーと、アクリルモノマーお
よび必要に応じてアクリルモノマー以外の不飽和モノマ
ーを、重合開始剤の存在下で共重合して得られる。エポ
キシ基含有不飽和モノマーとしては、グリシジルアクリ
ルレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジ
ルエーテル等がある。またアクリルモノマーとしては、
エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリ
レート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチ
ロールアクリルアミド、N−(n−ブトキシメチル)−
アクリルアミド等、またアクリルモノマー以外の不飽和
モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、シクロヘキシルビニルエーテル、アクリ
ロニトリル等が挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0012】上記エポキシ樹脂あるいはエポキシ基含有
アクリル樹脂のエポキシ基を、アミノ化するアミノ化剤
については、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、モノエタノールアミ
ン、n−プロパノールアミン、イソプロパノールアミ
ン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、N−メチル
エタノールアミン、n−エチルエタノールアミン、エチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、ヒドロキシエチ
ルアミノエチルアミン、エチルアミノエチルアミン、メ
チルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノプロピルア
ミン等あるいはこれらの混合物を挙げることができる。
これらの中で水酸基を有するアルカノールアミン類が特
に好ましい。また1級アミノ基をあらかじめケトンと反
応させてブロック化後、残りの活性水素とエポキシ基と
反応させてもよい。アミノ化の具体的な方法としては、
溶剤中または溶剤なしの溶融体中で行うことができ、反
応温度40〜150℃が適当である。具体的な方法とし
ては、米国特許第3,984,299号明細書、米国特
許第4,017,438号明細書、特開昭59−403
013号明細書等が参照される。
【0013】エポキシ基不含アクリル樹脂については、
ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエ
チルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルア
ミノプロピルアクリルアミド、ジアリルアミン等のアミ
ノ基含有不飽和モノマーと上記アクリルモノマーおよび
必要に応じてアクリルモノマー以外の不飽和モノマー
を、重合開始剤の存在下で共重合して得られる。
【0014】ポリウレタン樹脂については、1分子当た
り2個のイソシアネート基を有するジイソシアネートと
1分子当たり2個の水酸基を有するジオールを反応さ
せ、末端イソシアネート基に3級アミノ基を有するアミ
ノアルコール等を反応させた樹脂、あるいは末端のイソ
シアネート基にグリシドール等を反応させたポリウレタ
ン樹脂のエポキシ基を、既述の方法によりアミノ化して
得られる。
【0015】本発明に用いられる硬化剤について、前記
化1中のRは、脂肪族、脂環族あるいは芳香族ジイソシ
アネートのイソシアネート基以外の部分を表しており、
炭素数は1〜20で、式中全てが同一であっても、また
2種類以上であっても問題はない。
【0016】ジイソシアネートを例示すると、2,4−
または2, 6−トリレンジイソシアネートあるいはこれ
らの混合物、p−フェニレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、テトラメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、1, 3 −あるいは
1, 4−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサ
ン、m−あるいはp−キシリレンジイソシアネート、ジ
シクロヘキシルメタン−4, 4’−ジイソシアネート、
m−あるいはp−テトラメチルキシリレンジイソシアネ
ート等、あるいはこれらの混合物を挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
【0017】前記化1中のAは、非芳香族系のジオール
類がイソシアネート基と反応した残りの部分を表してお
り、ジオール類は1種もしくは2種以上でもあっても問
題はない。
【0018】ジオール類を例示すると、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,4−シクロヘキサンジオール等の低分子ジオール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコール、ポリラクトンジオール
等のオリゴマージオール、あるいはこれらの混合物を挙
げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0019】前記化1中の両末端のBは、非芳香族系の
モノアルコール類、非芳香族系のジオール類、フェノー
ル類、ラクタム類、オキシム類、活性メチレン基含有化
合物または非芳香族系の2級アミン類から選ばれた化合
物(以下B成分と呼ぶ)が、イソシアネート基と反応し
た残りの部分を表しており、両方が同一であってもまた
異っていても問題はない。
【0020】B成分を例示すると、メタノール、エタノ
ール、n−ブタノール、イソブタノール、tert−ブ
タノール、2−エチルヘキサノール、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ヘキシルセ
ロソルブ、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノブチルエーテル等の非芳香族系のモ
ノアルコール類、非芳香族系のジオール類としては上記
例示の化合物、フェノール、クレゾール、キシレノール
等のフェノール類、ε−カプロラクタム等のラクタム
類、アセトンオキシム、メチルエチルケトオキシム、シ
クロヘキサンオキシム等のオキシム類、アセト酢酸エチ
ルエステル、マロン酸ジエチルエステル等の活性メチレ
ン基含有化合物、エチルイソプロピルアミン、ジ−n−
プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、イソプロピル
−tert−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ
イソブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジ−
(3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)アミン、ピ
ペリジン、2,6−ジメチルピペリジン、ピロリジン、
2,5−ジメチルピロリジン、2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、モルホリン、2,6−ジメチルモル
ホリン、イソプロピルシクロヘキシルアミン等の非芳香
族系の2級アミン類等、あるいはこれらの混合物を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものではない。
【0021】硬化剤中のB成分の含有量については少な
い方が好ましく、具体的には15重量%以下が好まし
い。また前記化1中のnの範囲については0〜30であ
るが、より好ましい範囲は3〜15である。
【0022】本発明に用いられる硬化剤は、例えば下記
のようにして製造することができる。すなわち第一段階
として、溶剤の存在下あるいは非存在下に、アルキルホ
スフィン、アルキルアリールホスフィン、ピリジン、メ
チルピリジン、トリアルキルアミン等の触媒を使用し
て、ジイソシアネートを反応させ、ウレチジオン基を有
するジイソシアネートの2量体を生成さる。続いて残存
するイソシアネート基に対して当量的に過剰あるいは不
足の非芳香族系のジオール類を反応させ、不足の場合は
さらに非芳香族系のモノアルコール類、フェノール類、
ラクタム類、オキシム類、活性メチレン基含有化合物あ
るいは非芳香族の2級アミン類を反応させることによっ
て目的物が得られる。反応温度は第一段階では0〜40
℃が好ましく、第二段階においてもウレチジオン基の解
離を抑えるため、20〜60℃が好ましい。
【0023】本発明において、カチオン基を有する基剤
樹脂と硬化剤の配合比率は、重量比で90〜40/10
〜60であり、好ましくは85〜50/15〜50、よ
り好ましくは80〜55/20〜45である。
【0024】酸で中和された本発明のカチオン性電着塗
料用組成物は、通常水に分散した状態で電着塗装に供せ
られる。また必要に応じて水以外の有機溶剤を併用する
ことも可能である。例を挙げると、イソプロパノール、
n−ブタノール、イソブタノール、2−エチルヘキサノ
ール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセ
ロソルブ、ヘキシルセロソルブ、メトキシプロパノー
ル、フェノキシプロパノール、ブチルカルビトール、イ
ソホロン、トルエン、キシレン等がある。
【0025】本発明のカチオン性電着塗料用樹脂組成物
には、さらに必要に応じて通常の塗料添加物、例えば、
チタンホワイト、カーボンブラック、ベンガラ、黄鉛等
の着色顔料、カオリン、タルク、炭酸カルシュウム、マ
イカ、クレー、シリカ等の体質顔料、ストロンチュウム
クロメート、ジンククロメート、ケイ酸鉛、塩基性ケイ
酸鉛、クロム酸鉛、塩基性クロム酸鉛、リン酸鉛、鉛
丹、シアナミド鉛、亜鉛化鉛、硫酸鉛、塩基性硫酸鉛、
リンモリブデン酸アルミニウム、トリポリリン酸アルミ
ニウム等の防錆顔料、消泡剤、ハジキ防止剤、あるいは
硬化触媒等を含有することができる。
【0026】本発明のカチオン性電着塗料用樹脂組成物
は、既知のカチオン電着塗装によって所望の基材表面に
塗装することができる。具体的には塗料の固形分濃度
は、好ましくは約5〜40重量%さらに好ましくは15
〜25%、PHは酸の使用量により5〜8に調整し、浴
温15〜35℃、負荷電圧100〜450Vの条件で被
塗物を陰極として塗装することができるが、この条件に
限定されるものではない。本発明の塗料用樹脂組成物か
ら得られる塗膜膜厚には特に制限はないが、硬化塗膜に
おいて5〜60μm、好ましくは10〜40μmが適当
である。
【0027】以下に製造例および実施例により本発明を
より具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるも
のではない。
【0028】製造例1 硬化剤Aの製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、メチルイソブチルケトン1078g、1, 4−ブ
タンジオール483gを仕込み45℃まで昇温する。昇
温後温度を45〜50℃に保持しながら、粉砕した2,
4−トリレンジイソシアネートの2量体(日本ポリウレ
タン社製)1519gを2時間かけて添加し、添加後3
時間保温し固形分65%の硬化剤Aを得た。
【0029】製造例2 硬化剤Bの製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、メトキシプロパノール646gを仕込み、温度を
40℃に保持して、ヒュルス社製IPDI−BF154
0(イソホロンジイソシアネート誘導体 ウレチジオン
基含有量約15%)1200gを溶解し、固形分65%
の硬化剤Bを得た。
【0030】製造例3 硬化剤Cの製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、イソホロン227g、トルエン106g、ε−カ
プロラクタム328gを仕込み、45℃まで昇温しε−
カプロラクタムを溶解する。溶解後ポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネート(日本ポリウレタン社製 ミリオ
ネートMR−400)812gを1時間かけて仕込み、
40〜50℃で3時間反応させた。反応後同温度を保持
しながらブチルセロソルブ483gを1時間かけて滴下
し、滴下後90℃まで昇温して2時間保温し固形分75
%の硬化剤Cを得た。
【0031】製造例4 基剤樹脂Aの製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エポキシ当量950のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(住友化学社製 スミエポキシESA−014)
1805g、メトキシプロパノール855gを仕込み、
90℃まで昇温する。次いで同温度を保持しながら、ジ
エタノールアミン190gを1時間かけて滴下し、滴下
後2時間保温して固形分70%の基剤樹脂Aを得た。
【0032】製造例5 基剤樹脂Bの製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エチルセロソルブ145g、ブチルセロソルブ1
45g、イソプロパノール110gを仕込み、105℃
まで昇温後環流下にブチルアクリレート450g、メチ
ルメタクリレート100g、スチレン150g、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート200g、ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミド100g、アゾビスイソブチ
ロニトリル30gの混合液を2時間かけて滴下し、滴下
後4時間保温して固形分70%の基剤樹脂Bを得た。
【0033】製造例6 分散樹脂の製造 還流冷却器、温度計、撹拌機を取り付けた4口フラスコ
中に、エポキシ当量186のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(住友化学社製 スミエポキシELA−128)
372g、エポキシ当量475のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂(住友化学社製 スミエポキシESA−01
1)950g、メトキシプロパノール779g、ジエタ
ノールアミン105g、ジエチルアミノプロピルアミン
390gを仕込み、温度を120℃まで昇温し、同温度
で3時間反応させて、固形分70%の分散樹脂を得た。
【0034】製造例7 顔料ペーストの製造 ステンレス製円筒容器に製造例6の分散樹脂286g、
ギ酸9.2g、脱イオン水983g、カーボンブラック
2.6g、酸化チタン300g、カオリン300g、塩
基性ケイ酸鉛50g、ブチルカルビトール40gを仕込
み、ディゾルバーで30分攪拌した後、横型サンドミル
にて粒ゲージ粒度10μm以下になるまで分散し、固形
分45%の顔料ペーストを得た。
【0035】実施例1〜5、比較例1、2 カチオン性電着塗料用樹脂組成物の水分散液の製造 表1に示す配合にてカチオン性電着塗料用クリヤー樹脂
を作製した。クリヤー樹脂作製に当たっては製造例4、
5の基剤樹脂、製造例1、2、3、の硬化剤およびフェ
ノキシプロパノールを混合し、脱イオン水とギ酸の混合
液中に充分な攪拌下に等速投入し、乳化させて電着塗料
用クリヤー樹脂とした。
【0036】試験例1〜7 カチオン性電着塗料の製造および塗料評価 表2に示すように、ポリエチレン製容器に、実施例1〜
5および比較例1、2で得たカチオン性電着塗料用クリ
ヤー樹脂3328gを仕込み、よく攪拌しながら製造例
7で得た顔料ペースト563gおよび硬化触媒ジブチル
チンオキサイド2.3gを投入し、充分に攪拌し混合し
て電着塗料とした。
【0037】塗装方法 試験例1〜7で得たカチオン性電着塗料を焼き付け後の
平均膜厚が20μmになる条件下で被塗物に塗装した。
被塗物としては未処理の冷延鋼板(150×70×0.
8mm)を用いた。
【0038】試験方法 (1) 加熱減量 105℃×3時間で乾燥した塗膜を
170℃×20分焼き付けた後の重量減で評価 (2) 硬化性 各温度で10分焼き付けた塗膜をエ
タノール/アセトン重量比が1/1の混合溶剤で溶剤拭
きを行う。 〇:10回連続で塗膜に変化なし ×:10回以内に塗膜が一部溶解する (3) 耐食性 170℃×20分焼き付けた塗膜
を、JIS−Z−2731に規定される塩水噴霧試験法
に準じて試験を行った。電着塗装表面に素地に達する傷
をカッターナイフで入れ、500時間後の塗膜の剥離状
態および錆幅を評価する。
【0039】一般物性評価 (1) 衝撃試験方法 Dupont式 1/2インチ1kgでの落下距離(c
m) (2) エリクセン試験 試験板を一定距離変形させた時の塗膜を評価 ○:良好である。 △:やや良好である。 ×:劣る。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、カチオン基を有する樹
脂を基剤樹脂に用い、ウレチジオン基を有する化合物を
硬化剤に用いることにより、焼き付け時の加熱減量が少
なく、硬化性、耐食性、耐溶剤性、機械物性等において
優れた塗膜性能を有する、カチオン性電着塗料用樹脂組
成物を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン基を有する基剤樹脂および硬化
    剤を含有するカチオン性電着塗料用樹脂組成物におい
    て、当該硬化剤が下記構造式で表されることを特徴とす
    るカチオン性電着塗料用樹脂組成物。 ここでRは炭素数1〜20の脂肪族基、脂環族基または
    芳香族基から選ばれた1種もしくは2種以上の基Aは非
    芳香族系のジオール残基Bは非芳香族系のモノアルコー
    ル類、非芳香族系のジオール類、フェノール類、ラクタ
    ム類、オキシム類、活性メチレン基含有化合物または非
    芳香族系の2級アミン類から選ばれた1種もしくは2種
    以上の化合物の残基nは0〜30を表している。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007514019A (ja) * 2003-11-25 2007-05-31 ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション 固体架橋剤を含む水性塗料の製造方法

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JP2007514019A (ja) * 2003-11-25 2007-05-31 ビー・エイ・エス・エフ、コーポレーション 固体架橋剤を含む水性塗料の製造方法

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