JPH08211158A - シンチレーション検出器用フィルタアンプ - Google Patents

シンチレーション検出器用フィルタアンプ

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Publication number
JPH08211158A
JPH08211158A JP1564995A JP1564995A JPH08211158A JP H08211158 A JPH08211158 A JP H08211158A JP 1564995 A JP1564995 A JP 1564995A JP 1564995 A JP1564995 A JP 1564995A JP H08211158 A JPH08211158 A JP H08211158A
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JP
Japan
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circuit
signal
output
amplifier
scintillator
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Application number
JP1564995A
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English (en)
Inventor
Kazuo Fushimi
和郎 伏見
Masahiko Kuwata
正彦 桑田
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Jeol Ltd
Jeol Engineering Co Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
Jeol Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計数率特性とS/Nの両方を満足することが
できるシンチレーション検出器用フィルタアンプを提供
する。 【構成】 シンチレータ20の発光信号はI/V変換器
21で電圧に変換され、遅延回路22、増幅器23を介
して反転増幅器24、積分回路25、及びバッファ26
を含むベースライン再生回路に入力される。積分回路2
5の時定数はシンチレータ20の減衰時定数と等しく設
定されている。そして、積分回路25はスイッチSW2
により信号が有意である期間だけ積分動作を行う。反転
増幅器24、積分回路25、ベースライン再生回路の出
力は加算回路27で加算され、GI28に入力される。
GI28は信号が有意である期間だけ積分動作を行うの
で、シンチレータ20の発光出力が無駄なく利用でき、
S/Nが良好であると共に、計数率特性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シンチレーション検出
器の出力信号をフィルタリングするフィルタアンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】シンチレーション検出器は、放射線を可
視光に変換するシンチレータと、その可視光を電気信号
に変換する光電変換装置によって構成されており、その
光電変換装置の出力信号を後段の信号処理装置に供給し
て計数を行ったり、あるいは放射線のエネルギーを測定
したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいてはシンチレーション検出器の出力信号に対する応
答速度か、信号のS/Nのいずれか一方を犠牲にせざる
を得ないという問題があった。
【0004】その理由は次のようである。光電変換装置
としては光電子増倍管が通常用いられるが、電流出力を
行うものであり、その内部インピーダンスは非常に高
い。光電変換装置から大きな電圧を得ようとすれば、光
電変換装置に接続する負荷抵抗の抵抗値を大きくすれば
よいことになり、これにより信号のS/Nを向上させる
ことができる。そして、このように光電変換装置の出力
電圧を大きくすることはシンチレーション検出器に対す
る要望とも合致している。
【0005】しかしながら、抵抗には必ず浮遊容量があ
り、従って負荷抵抗の抵抗値と、その浮遊容量とで時定
数回路が形成されることになり、その時定数は負荷抵抗
の抵抗値に比例する。
【0006】従って、光電変換装置に接続する負荷抵抗
の抵抗値を大きくすれば、振幅が大きく、S/Nの良好
な出力信号が得られることになるが、負荷抵抗とその浮
遊容量とで形成される時定数回路の時定数が大きくなる
ので応答が遅くなり、その結果として計数率特性が劣化
するものとなる。
【0007】それに対して、光電変換装置に接続する負
荷抵抗の抵抗値を小さなものとすれば、負荷抵抗とその
浮遊容量とで形成される時定数回路の時定数は小さくな
るので応答が速くなり、計数率を向上させることができ
るが、この場合には出力電圧は小さなものとなるので信
号のS/Nは劣化してしまうことになる。
【0008】以上の事項は、また、図5に示すところか
らも明らかである。シンチレータの発光強度は図5Aに
示すようにシンチレータの減衰時定数τに従って減衰す
る。なお、図5Aにおいてi0 は放射線がシンチレータ
に入射して最初に発光たときの発光強度を示している。
【0009】従って、シンチレータの発光信号を無駄な
く電気信号に変換して後段の信号処理装置に供給するた
めには、光電変換装置において、例えば図5Bの斜線部
で示すように、光電変換出力信号をシンチレータが発光
している時間t0 の間だけ積分すればよいことが分か
る。
【0010】しかし、光電変換装置に接続する負荷抵抗
の抵抗値を大きくした場合には、負荷抵抗とその浮遊容
量とで形成される時定数回路の時定数が大きくなり、従
って図5Cのロで示すようにこの時定数回路の放電にも
時間を要することになる。
【0011】このように、一つの信号を処理するのに長
い時間を要するので、S/Nの良好な信号が得られるが
計数率特性は悪いものとなる。
【0012】これに対して、光電変換装置に接続する負
荷抵抗の抵抗値を小さなものとした場合には、負荷抵抗
とその浮遊容量とで形成される時定数回路の時定数は小
さくなり、図5Cのハで示すようにこの場合には計数率
特性は良好であるが、光電変換装置の出力電圧は小さ
く、S/Nが劣化したものとなる。
【0013】以上のように、従来のものにおいては計数
率特性とS/Nの双方を満足することはできないもので
あり、いずれかを犠牲にせざるを得ないものであった。
実際には、光電変換装置の負荷抵抗としては、当該負荷
抵抗とその浮遊容量とで形成される時定数回路の時定数
がシンチレータの減衰時定数τの5倍〜10倍程度にな
るようなものを用い、計数率特性を多少犠牲にしてもS
/Nの良好な出力信号を得ているのが通常である。
【0014】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、計数率特性とS/Nの両方を満足することができ
るシンチレーション検出器用フィルタアンプを提供する
ことを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】ところで、本発明者等
は、先に、矩形フィルタとゲーテッドインテグレータ
(Gated Integrator:以下、GIと称す)を用いたフィ
ルタアンプを提案した(IEEE Nucl.Sci.Symposium, 199
4,NSS 23-18)。
【0016】その構成例を図1に示す。図1において、
10は微分回路、11は増幅器、12は反転増幅器、1
3は積分回路、14は加算回路、15はGI、16、1
7はスイッチであり、微分回路10、増幅器11、反転
増幅器12、積分回路13及び加算回路14で矩形フィ
ルタを構成している。
【0017】さて、図1において、いま図2Aに示すよ
うなステップ波の信号VINが入力されたとすると、この
入力信号VINは微分回路10によって微分される。この
ときの微分回路10の出力v1 は次の式で表される。な
お、微分回路10の時定数はRCであることは当然であ
る。
【0018】 v1 =VIN・jωRC/(1+jωRC) …(1) 微分回路10の出力信号は増幅器11により増幅され
る。図2Bに増幅器11の出力信号の波形を示す。ここ
で増幅器11の利得をAとすると、増幅器11の出力信
号は次の式で表される。
【0019】 v2 =VIN・A・jωRC/(1+jωRC) …(2) 増幅器11の出力は、利得が−1の反転増幅器12と、
積分回路13とに入力される。従って、反転増幅器12
の出力v3 =−v2 である。
【0020】また積分回路13の時定数は、図1の構成
から明らかなように、微分回路10の時定数と同じRC
に設定されているので、積分回路13の出力v4 は図2
Cに示すような波形となる。また、この出力v4 は次の
式で表される。
【0021】 v4 =−(v2/R)・(1/jωC) =−(1/jωRC)・(jωRC/(1+jωRC))・VIN・A =−VIN・A/(1+jωRC) …(3) 反転増幅器12の出力v3 と積分回路13の出力v4
加算回路14に入力され、加算される。従って、加算回
路14の出力VS は、 VS =−R((v3/R)−(v4/R)) =A・VIN・jωRC/(1+jωRC)+A・VIN/(1+jωRC) =A・VIN …(4) で表されることになり、加算回路14の出力には、入力
信号VINがA倍された信号が得られることになる。つま
り、図2Dに示すように、加算回路14の出力には入力
信号VINが再現されることになる。このことから、微分
回路10と積分回路13の時定数を同一とすることは矩
形フィルタにおいて本質的な事項であることが理解でき
るであろう。
【0022】そして、入力信号VINが入力されてから所
定時間経過後に積分回路13のコンデンサをスイッチ
(図示せず)で短絡させることによって、加算回路14
の出力として図2Eに示すような矩形波を得ることがで
きる。
【0023】つまり、以上の動作により入力されるステ
ップ波は矩形波に変換されることになる。これが矩形フ
ィルタと称される所以なのである。
【0024】加算回路14の出力はスイッチ16を介し
てGI15に供給され、また、GI15の積分用コンデ
ンサには並列にスイッチ17が設けられているが、い
ま、スイッチ16は加算回路14の出力に矩形波が得ら
れている期間だけ閉じられ、スイッチ17は加算回路1
4の出力に矩形波が得られている期間より長い期間オー
プンされるものとすると、GI15においては加算回路
14の出力に矩形波が得られている期間内に積分が行わ
れ、図2Fに示すように直線状に変化するものとなる。
そしてその後、積分が終了すると所定の時間だけ積分値
がコンデンサに保持されることになるので、結局、GI
15の出力VOUT は図2Fに示すようになる。
【0025】以上のことから、ステップ波を微分した形
式で表される信号に対して、図1に示すような反転増幅
器12、積分回路13、加算回路13、及びゲーテッド
インテグレータ15を設ければ、当該信号が存在する期
間の全てに渡って積分を行うことができ、当該信号を無
駄なく、有効に使用することができることが分かる。
【0026】これは、シンチレーション検出器の出力電
圧がステップ波の微分形式で表されるものであれば、図
1に示す回路構成を利用することによって、シンチレー
タの発光信号を無駄なく電気信号に変換して後段の信号
処理装置に供給することができることを意味することは
明らかである。
【0027】そこで、シンチレーション検出器の出力信
号について検討すると次のようである。
【0028】シンチレータの発光強度の主成分は、時間
をt、放射線がシンチレータに入射したときの最初の発
光強度をi0 、シンチレータの減衰時定数をτとして次
式で表されることが知られている。
【0029】
【数1】
【0030】また、シンチレーション検出器の出力信号
V(t)は、光電変換装置の負荷抵抗の抵抗値をR、そ
の浮遊容量をCとすると次の式で表されることが知られ
ている。
【0031】
【数2】
【0032】ここで、Qは放射線の入射によって発生し
た電荷の積分値である。
【0033】そして、(6) 式によれば、τ>>RCの場
合には
【0034】
【数3】
【0035】となる。この式は、係数を別にすれば、ス
テップ波を微分した形式を示しているに他ならない。
【0036】つまり、光電変換回路の負荷抵抗と、その
浮遊容量によって定まる時定数をシンチレータの減衰時
定数τより十分に小さくすれば、シンチレーション検出
器の出力信号波形の主成分はステップ波を微分した波形
となるのであり、従って、図1に示すフィルタアンプを
利用することによって、シンチレータの発光信号を無駄
なく電気信号に変換して後段の信号処理装置に供給する
ことができることになる。
【0037】そこで、請求項1記載のシンチレーション
検出器用フィルタアンプは、シンチレータの減衰時定数
と同一の時定数を有し、シンチレーション検出器の出力
信号を積分する積分回路と、シンチレーション検出器の
出力信号を積分回路と同一極性で増幅する増幅回路と、
増幅回路の出力信号と積分回路の出力信号を加算する加
算回路と、加算回路の出力信号をシンチレータが発光し
ている時間だけ積分するゲーテッドインテグレータとを
備えることを特徴とする。
【0038】また、請求項2記載のシンチレーション検
出器用フィルタアンプは、請求項1記載のものにおい
て、シンチレーション検出器の出力信号中のオフセット
成分を除去するベースライン再生回路が積分回路と並列
に、または積分回路の前段に備えられていることを特徴
とする。
【0039】
【作用及び発明の効果】請求項1については次のようで
ある。このシンチレーション検出器用フィルタアンプ
は、積分回路と、反転増幅器と、加算回路と、ゲーテッ
ドインテグレータとを備える。ここで、積分回路の時定
数はシンチレータの減衰時定数と同一となされる。
【0040】シンチレーション検出器の出力は積分回路
で積分されると共に、反転増幅器で増幅される。そして
積分回路の出力と反転増幅器の出力は加算回路で加算さ
れ、ゲーテッドインテグレータによってシンチレータが
発光している期間だけ積分される。
【0041】以上のようであるので、このシンチレーシ
ョン検出器用フィルタアンプによれば、ゲーテッドイン
テグレータによる積分は、図5Cのイで示すように、シ
ンチレータの発光信号が存在する期間のみ行われるの
で、応答速度が速く、従って計数率特性を向上させるこ
とができる。
【0042】また、ゲーテッドインテグレータによる積
分がシンチレータの発光信号が存在する期間のみ行われ
るために、シンチレータの発光信号を無駄なく電気信号
に変換することができ、S/Nの良好な信号を得ること
ができる。
【0043】このように、このシンチレーション検出器
用フィルタアンプによれば計数率特性とS/Nの両方を
満足させることができるのである。
【0044】次に、請求項2については次のようであ
る。このシンチレーション検出器用フィルタアンプにお
いては、積分回路と並列に、または積分回路の前段にベ
ースライン再生回路が設けられている。
【0045】即ち、上述したようにシンチレーション検
出器の出力信号の主成分は微分波形となるのであるが、
シンチレーション検出器の出力信号にはこのような主成
分だけではなく、その他のオフセット成分も含まれてい
ることがある。
【0046】ベースライン再生回路はそのようなオフセ
ット成分を除去するために設けられているものであり、
これによってシンチレーション検出器の出力信号にオフ
セット成分があった場合にも当該信号の高さをより正確
に検知することが可能となる。
【0047】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
図3は本発明に係るシンチレーション検出器用フィルタ
アンプの一実施例の構成を示す図、図4は図3に示す構
成の各部の波形及びスイッチSW1 〜SW4 の動作のタ
イミングを示す図である。図3において、20はシンチ
レータ、21は電流/電圧変換器(以下、I/V変換器
と称す。)、22は遅延回路、23は増幅器、24は反
転増幅器、25は積分回路、26はバッファ、27は加
算回路、28はGI、29は制御装置、30はスイッチ
ドライバを示す。そして、バッファ26は、スイッチS
1 、メモリコンデンサCb 及び抵抗Rb と共にベース
ライン再生回路を構成している。なお、図3に示す回路
においては矩形信号を電流系で扱っているものである。
【0048】シンチレーション検出器はシンチレータ2
0とI/V変換器21とで構成される。I/V変換器2
1は時定数を有していないのであるが、これは光電変換
回路に抵抗値が非常に小さな負荷抵抗を接続したのと殆
ど等価である。
【0049】このI/V変換器21の出力電圧v(t)
は、シンチレータ20の発光強度をi(t)として v(t)=−Rf ・i(t) …(8) で表される。即ち、I/V変換器21の出力電圧波形
は、図4Aに示すようにシンチレータ20の発光強度の
波形と同じ波形を有するものである。
【0050】I/V変換器21の出力v(t)は遅延回
路22及び制御装置29に入力される。制御装置29は
信号が所定の閾値レベル以上になったことを検知すると
有意の信号が入力されたと判断する。従って、図4にお
いてはv(t)が立ち上がった時刻T0 に信号の入力を
検知する。
【0051】そして、制御装置29は、信号の入力を検
知すると内部クロックに基づいてスイッチSW1 ,SW
2 ,SW3 ,SW4 を動作させるための信号を生成して
スイッチドライバ30に供給する。これによりスイッチ
ドライバ30は各スイッチSW1 〜SW4 を動作させる
ための信号を各スイッチSW1 〜SW4 に供給する。
【0052】スイッチSW1 〜SW4 は、それぞれ図4
B〜4Eに示すように制御される。なお、図においてハ
イレベルはオープン、ローレベルはクローズを示してい
る。
【0053】従って、図4BによればスイッチSW1
信号の立ち上がりでオープンされ、図4Cによればスイ
ッチSW2 は信号の立ち上がりでオープンされ、図4D
によればスイッチSW3 は信号の立ち上がりでクローズ
され、図4EによればスイッチSW4 は信号の立ち上が
りでオープンされるようになされている。
【0054】また、制御装置29は信号が減衰して所定
の閾値レベル、例えば 0レベルになる時間に予め設定し
たタイマを働かせ、その時間が経過したのをもって信号
が終了したと判断する。従って、図4においては立ち上
がったv(t)が減衰してきて 0レベルになる時刻T2
にスイッチSW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 を動作させ
るための信号を生成してスイッチドライバ30に供給す
る。
【0055】これによりスイッチドライバ30は各スイ
ッチSW1 〜SW4 を動作させるための信号を各スイッ
チSW1 〜SW4 に供給する。図4Bによればスイッチ
SW1 は信号の終了でクローズされ、図4Cによればス
イッチSW2 は信号の終了でクローズされ、図4Dによ
ればスイッチSW3 は信号の終了でオープンされる。し
かし、図4EによればスイッチSW4 は信号の終了時点
ではクローズされず、入力信号の終了時点T2 から所定
時間tS 経過したT3 の時点でクローズされるようにな
されている。これは後段にA/D変換器を備える場合
に、そのA/D変換の際にホールド時間が必要なためで
あり、本発明においては本質的な条件ではない。
【0056】さて、I/V変換器21の出力信号v
(t)は、遅延回路22によって所定時間td だけ遅延
され、更に増幅器23によって増幅され、更に抵抗Rb
を介して反転増幅器24、積分回路25に入力される。
また、スイッチSW1 を介してベースライン再生回路を
構成するバッファ26にも入力される。
【0057】反転増幅器24は利得が−1の増幅器であ
る。また、積分回路25の時定数RCはシンチレータ2
0の減衰時定数τと等しく設定されている。そして、上
述したように積分回路25の積分コンデンサに並列に接
続されているスイッチSW2は有意の信号の立ち上がり
でオープンされ、当該信号の終了と共にクローズされる
から、積分回路25においては信号が有意である期間だ
け積分が行われることになる。そして、スイッチSW2
がクローズされると積分コンデンサに蓄積された電荷は
放電されるので、積分回路25の出力は急速に減衰する
ことになる。
【0058】ところで、反転増幅器24の出力と、積分
回路25の出力は加算回路27で加算されるのである
が、単純に反転増幅器24の出力と積分回路25の出力
とを加算すると、入力信号中に上記の主成分以外のオフ
セット成分、即ち緩慢に変動する成分等があった場合
に、そのオフセット成分がそのまま加算されてしまうこ
とになる。
【0059】しかし、加算回路27の後段に設けられて
いるGI28はオフセット成分に対して非常に敏感であ
るので、加算回路27の出力にオフセット成分が加算さ
れている場合にはそのオフセット成分もGI28で積分
されることになり、その出力信号は誤差を含むものとな
る。
【0060】そこで、信号中に含まれるオフセット成分
を除去するために設けられているのがベースライン再生
回路であり、抵抗Rb 、増幅器23の出力に含まれてい
るオフセット成分を保持するメモリコンデンサCb 及び
利得が1の反転バッファ回路26とで構成されている。
このベースライン再生回路の時定数はCbbである。
【0061】従って、バッファ26からはメモリコンデ
ンサCb に保持されたレベルがそのまま出力され、反転
増幅器24、積分回路25及び加算回路27に供給され
ることになるが、メモリコンデンサCb に保持されてい
るオフセット成分のレベルは反転増幅器24の出力及び
積分回路25の出力が有意である期間だけ加算回路27
に出力するようにすればよい。
【0062】そのために設けられているのがスイッチS
1 であり、図4Bに示すように有意の信号の立ち上が
りでオープンされ、当該信号の終了と共にクローズされ
るように制御される。
【0063】これにより、加算回路27の出力には、反
転増幅器24の出力、積分回路25の出力及びベースラ
イン再生回路の出力が加算されたものが現れるので、加
算回路27の出力にはオフセット成分は含まれていない
ものである。また、加算回路27の出力電流が矩形波状
に流れることになることは明らかである。
【0064】さて、加算回路27の出力はスイッチSW
3 を介してGI28に供給されるが、GI28では加算
回路27の出力信号が有意である期間T0 〜T2 だけ積
分すればよいので、このスイッチSW3 は図4Dに示す
ようにこの期間だけ閉じられるように制御される。
【0065】しかし、信号は遅延回路22によってtd
だけ遅延されているので、GI28による積分は、図4
Fに示すように、信号が有意になった時点T0 から時間
dだけ経過したT1 の時点から開始されることにな
る。この期間に行われる積分は、加算回路27から出力
される矩形波を積分するので、GI28の積分出力は図
4Fに示すように直線状に変化する。
【0066】GI28の積分コンデンサにはスイッチS
4 が並列に接続されている。このスイッチSW4 は、
図4Eに示すように、加算回路27の出力が有意である
期間より長い期間オープンされている。即ち、図4Eで
はT0 〜T3 の期間オープンされている。
【0067】従って、GI28においては、図4Fに示
すようにT1 〜T2 の期間内に積分が行われ、T2 〜T
3 のtS の期間その積分値が積分コンデンサに保持され
ることになる。
【0068】このGI28の出力VOUT は図示しない後
段の信号処理装置に供給され、種々の処理が施されるこ
とになる。
【0069】以上のようであるから、このフィルタアン
プによれば、図5Cのイで示すようにシンチレータが発
光している期間だけ信号を積分するので、計数率特性が
良好であり、しかもシンチレータの発光信号を無駄な
く、最大限に利用することができ、信号のS/Nも良好
である。
【0070】また、このフィルタアンプは構成が非常に
簡単であるため、生産コストを低減できるばかりでな
く、生産上の管理も非常に容易である。
【0071】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々
の変形が可能である。
【0072】例えば、上記実施例では、ベースライン再
生回路を抵抗Rb 、メモリコンデンサCb 及び利得が1
のバッファ26とで構成したが、本出願人が先に特願平
4−18841号で提案したものを用いてもよいもので
ある。
【0073】また、上記実施例では、ベースライン再生
回路は積分回路25と並列に設けるものとしたが、積分
回路25の前段に設けてもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明者等が先に提案した矩形フィルタとゲ
ーテッドインテグレータを用いたフィルタアンプの構成
例を示す図である。
【図2】 図1に示す構成各部の波形を示す図である。
【図3】 本発明に係るシンチレーション検出器用フィ
ルタアンプの実施例を示す図である。
【図4】 図3に示す構成の各部の波形及びスイッチS
1 〜SW4 の動作のタイミングを示す図である。
【図5】 本発明の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
10…微分回路、11…増幅器、12…反転増幅器、1
3…積分回路、14…加算回路、15…ゲーテッドイン
テグレータ、16、17…スイッチ、20はシンチレー
タ、21…電流/電圧変換器、22…遅延回路、23…
増幅器、24…反転増幅器、25…積分回路、26…バ
ッファ、27…加算回路、28…ゲーテッドインテグレ
ータ、29…制御装置、30…スイッチドライバ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シンチレータの減衰時定数と同一の時定数
    を有し、シンチレーション検出器の出力信号を積分する
    積分回路と、 シンチレーション検出器の出力信号を積分回路と同一極
    性で増幅する増幅回路と、 増幅回路の出力信号と積分回路の出力信号を加算する加
    算回路と、 加算回路の出力信号をシンチレータが発光している時間
    だけ積分するゲーテッドインテグレータとを備えること
    を特徴とするシンチレーション検出器用フィルタアン
    プ。
  2. 【請求項2】シンチレーション検出器の出力信号中のオ
    フセット成分を除去するベースライン再生回路が積分回
    路と並列に、または積分回路の前段に備えられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のシンチレーション検出器
    用フィルタアンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8957361B2 (en) 2011-12-26 2015-02-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Switching circuit, charge sense amplifier including switching circuit, and photon counting device including switching circuit
JP2024513327A (ja) * 2021-04-12 2024-03-25 アーエムエス インターナショナル アーゲー ベースライン復元回路

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