JPH08212932A - Ac型ガス放電パネル - Google Patents

Ac型ガス放電パネル

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Publication number
JPH08212932A
JPH08212932A JP7019154A JP1915495A JPH08212932A JP H08212932 A JPH08212932 A JP H08212932A JP 7019154 A JP7019154 A JP 7019154A JP 1915495 A JP1915495 A JP 1915495A JP H08212932 A JPH08212932 A JP H08212932A
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JP
Japan
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panel
protective film
discharge
powder
type gas
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Withdrawn
Application number
JP7019154A
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English (en)
Inventor
Ichiro Koiwa
一郎 小岩
Mitsuro Mita
充郎 見田
Takao Kanehara
隆雄 金原
Aya Yamanaka
綾 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 活性化時間とエージング時間を縮小し、放電
開始電圧Vfと放電維持電圧Vsを、より低電圧化する
ことができ、高効率化を図るとともに、長寿命化を図る
ことができるAC型ガス放電パネルを提供する。 【構成】 AC型ガス放電パネルにおいて、電極が形成
された基板上に誘電体層が形成され、この誘電体層上に
形成される保護膜としてBaLa2 O4 を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AC型ガス放電パネル
に係り、特に、そのガス放電パネルの保護膜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、「テレビ
ジョン学会 技術報告 IDY94−14,P.1〜
6」に開示されるものがあり、表示電極(サステイン電
極)間の電位差により、誘電体層上の電荷を放電空間を
介してやりとりすることにより、放電空間に生じたプラ
ズマ放電による紫外線で蛍光体を励起して発光させ、カ
ラー表示を行うものである。応用面としては、今後、大
画面のHDTV用の表示デバイスの最有力候補と考えら
れる。
【0003】その場合、表示電極(サステイン電極)上
には誘電体層が形成され、その誘電体層と放電空間の間
には保護膜が設けられるが、その保護膜は印刷法により
形成することが試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の装置では、保護膜にMgOを使用している。こ
のMgOは空気中の水分を吸っており、この水分を、活
性化により抜くために、シール工程中で高温(通常、3
00℃以上)にし、減圧下(4×10-6Torr以下)
で数時間の活性化を行わなければならない。
【0005】この活性化は、生産性を低めるばかりでな
く、活性化により特性が左右されるために、管理を厳し
くしなくてはならないという問題があった。また、この
ような点から従来のAC型ガス放電パネルはCRTに比
して、発光効率が低いという問題があった。本発明は、
上記問題点を除去し、活性化時間とエージング時間を縮
小し、放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vsを、より低
電圧化することができ、高効率化を図るとともに、長寿
命化を図ることができるAC型ガス放電パネルを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、AC型ガス放電パネルにおいて、 (1)電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、
この誘電体層上に形成される保護膜としてBaLa2 O
4 を用いる。 (2)電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、
この誘電体層上に形成される保護膜としてMgLa2 O
4 を用いる。
【0007】(3)電極が形成された基板上に誘電体層
が形成され、この誘電体層上に形成される保護膜として
CaLa2 O4 を用いる。 (4)電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、
この誘電体層上に形成される保護膜としてSrLa2 O
4 を用いる。
【0008】
【作用】本発明によれば、AC型ガス放電パネルにおけ
る保護膜を、従来のMgOからBaLa2 O4 、MgL
a2 O4 、CaLa2 O4 又はSrLa2 O4 に変える
ようにしたので、ほぼ同様の電圧で高効率化が達成でき
た。更に、粉末の吸湿性が低く、活性化は、従来のMg
Oの場合は、320℃で1時間以上必要であったのに対
して、本発明の場合は、320℃で30分で十分であ
り、エージングも、従来のMgOの場合は、3時間必要
であったが、本発明の場合は、30分で十分であった。
【0009】したがって、本発明の保護膜を形成する
と、高効率化が達成されるばかりでなく、活性化時間と
エージング時間を縮小することができる。また、バイン
ダーとして、焼成により、前記各保護膜になる前駆体を
加えることにより、バインダーが粒子同士をつなぎとめ
るので、膜が緻密化する。したがって、放電開始電圧V
fと放電維持電圧Vsをより低電圧化することができ、
長寿命化も期待できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の実施例を示すAC型ガス放電
パネルの部分斜視図、図2〜図4はそのパネルの製造工
程図である。この図に示すように、10は面放電型のA
C−PDP(交流型プラズマディスプレイパネル:交流
型ガス放電パネル)、12は背面板、14は前面板、1
6は放電空間、18は蛍光体層、20(20a,20
b)は電極、22は誘電体層、24は保護膜である。
【0011】このように、面放電型のAC−PDP10
は、前面板14の内側に緑色の蛍光体層(Zn2 SiO
4 :Mn,P1−G1:化成オプトニクス社製)18を
形成している。パネル内には、He−5%Xeガスを5
00Torr封入し、駆動は20kHzで行った。前面
板14には蛍光体層18と隔壁を形成し、背面板12に
は、表示電極、誘電体層22、保護膜24を形成してい
る。
【0012】この実施例では、保護膜はスクリーン印刷
法により形成しており、粉末としては、ランタンとアル
カリ土類の複合酸化物であるBaLa2 O4 (セイミケ
ミカル社製)を用いた。この粉末を40wt%、エチル
セルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトール
を55%を含んでいる。以下、本発明のAC型ガス放電
パネルの製造工程を図2〜図4を参照しながら説明す
る。
【0013】〔1〕前面板の製造工程 まず、図2に示すように、隔壁の一層目の印刷を行う。
つまり、蛍光体が形成される箇所をマスクして、隔壁が
形成される箇所に、例えば、黒色ガラスペースト;デュ
ポン(DuPont)9741を印刷し(ステップS
1)、次に、乾燥(150℃)を行い(ステップS
2)、次に、焼成(580℃)を行う(ステップS
3)。
【0014】次いで、蛍光体層の印刷を行う。すなわ
ち、隔壁の間の蛍光体層の形成位置に、蛍光体層の印刷
を行う。例えば、緑色蛍光体層;P1−G1(化成オプ
トニクス社製)を印刷し(ステップS4)、次に、乾燥
(150℃)を行う(ステップS5)。次に、隔壁の積
層印刷を行う。つまり、前記した隔壁の一層目の印刷上
に、例えば、デュポン(DuPont)9741を印刷
し、次に、乾燥を行い、順次、印刷−乾燥−印刷−乾燥
……を繰り返す(ステップS6)。
【0015】次に、焼成(580℃)を行う(ステップ
S7)。 〔2〕背面板の製造工程 まず、第3図に示すように、背面板上に電極(Ag)端
子の印刷を行う。例えば、銀ペースト;ESL−590
(ESL社製)を印刷し(ステップS11)、次に、乾
燥(150℃)を行う(ステップS12)。
【0016】次に、電極(Au)の印刷を行う。例え
ば、金ペースト;A−3725(エンゲルハルド社製)
を印刷し(ステップS13)、乾燥(150℃)を行う
(ステップS14)。次いで、焼成(580℃)を行う
(ステップS15)。次に、誘電体層の印刷を行う。例
えば、透明ガラスペースト;G3−0496(奥野製薬
工業社製)を印刷し(ステップS16)、次いで、乾燥
(150℃)を行う(ステップS17)。次に、焼成
(580℃)を行う(ステップS18)。
【0017】次いで、保護膜材料〔例えば、BaLa2
O4 、MgLa2 O4 、CaLa2O4 又はSrLa2
O4 の各粉末〕を含むペーストを印刷する(ステップS
19)、例えば、保護膜材料としてのBaLa2 O4 粉
末を含むペーストにより、スクリーン印刷法により形成
する。粉末としては、ランタンとアルカリ土類の複合酸
化物であるBaLa2 O4 (セイカケミカル社製)を用
いる。次いで、乾燥(150℃)を行う(ステップS2
0)。次に、焼成(580℃)を行う(ステップS2
1)。
【0018】前記ペーストには前記保護膜材料の粉末、
樹脂(例えば、エチルセルロース)、溶媒(例えば、ブ
チルカルビトール)が含まれているが、前述の乾燥(ス
テップS20)、焼成(ステップS21)の各工程によ
り、樹脂及び溶媒は焼失し、保護膜材料からなる保護膜
が形成される。次いで、オーバーコートの印刷を行う
(ステップS22)。つまり、パネルの外部雰囲気によ
り配線の腐蝕等を防ぐために、パネルの外部の背面板上
をガラスコートする。次いで、乾燥(150℃)を行う
(ステップS23)。次に、焼成(580℃)を行う
(ステップS24)。
【0019】〔3〕組み立て工程 まず、図4に示すように、前面板と背面板との位置合わ
せを行い(ステップS31)、次いで、接着部への塗り
を行い(ステップS32)、シールを行い(ステップS
33)、ガス封入(He−5%Xe,500Torr)
を行い(ステップS34)、チップオフ、つまり、ガス
封入された管を封じる(ステップS35)を順次行う。
【0020】参考のために保護膜を用いない場合(パネ
ルNo.643)と、気相法により作製したMgO粉末
(宇部興産製、1000Å径)を27wt%、エチルセ
ルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトールを
68wt%含むペーストを用いた場合(パネルNo.7
53)についても示した。これら3通りの場合について
上記した図3に示す工程でパネル化し、評価した結果を
表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】この表1において、保護膜については、保
護膜なし(パネルNo.643)、1層形成MgO(パ
ネルNo.753)、1層形成BaLa2 O4 (パネル
No.4224)、2層形成BaLa2 O4 (パネルN
o.4225)が挙げられており、放電特性の評価項目
としては、印刷回数(膜厚/μm)、放電開始電圧Vf
(単位V)、放電維持電圧Vs(単位V)、輝度/cd
・m-2、1セル当りの放電電流/μA・セル-1、発光効
率/lm・W-1の値を、各パネル毎に示している。
【0023】このように、本発明のBaLa2 O4 を用
いた保護膜においては、1層形成したものも2層形成し
たものにおいても、保護膜なしの場合に比して、放電開
始電圧Vf、放電維持電圧Vsともに低く、かつ高効率
であることが分かる。更に、MgO膜を用いた場合と比
較しても、放電開始電圧Vf、放電維持電圧Vsは同程
度であるが、輝度は2倍以上の値を示しており、発光効
率も高いことがわかる。
【0024】このように、本発明の第1実施例によれ
ば、AC−PDPの保護膜をMgO粉末からBaLa2
O4 粉末に変えたので、低い放電開始電圧Vf、放電維
持電圧Vs、かつ低い電流で高い輝度が得られるので、
2倍以上の効率が得られる。更に、BaLa2 O4 粉末
の方がMgO粉末よりも吸湿性が低いので、活性化工程
も短縮された。MgO粉末では、活性化が320℃で1
時間、エージングは3時間必要であったが、本発明の第
1実施例によれば、活性化は30分、エージングも30
分で十分であった。
【0025】また、焼成により、BaLa2 O4 になる
前駆体をバインダーとして加えても良い。この前駆体と
しては、一例として、Ba−ジープロポキシド、〔Ba
(−O−i−C3 H7 )2 〕、La−トリ−n−ブトキ
シド〔La(−O−n−C4H9 )3 〕を1:2の割合
で含むイソプロピルアルコール溶液を加える。このバイ
ンダーはBaLa2 O4 粒子同士をつなぎとめて固定す
る働きを有する。この焼成により、BaLa2 O4 にな
るバインダーは粒子同士をつなぎとめる。これにより、
膜が薄膜化され、緻密化され密度が高くなる。
【0026】このように、薄膜化により、放電開始電圧
Vf、放電維持電圧Vsの低電圧化が生じる。また、緻
密化による低電流化が生じ、高効率化が生じる。よっ
て、低電流化から長寿命化を図ることができる。次に、
本発明の第2実施例について説明する。本発明の第2実
施例のパネルの構造及びパネルの製造工程は、第1実施
例と同様であり、保護膜の構成を除き、その説明は省略
する。
【0027】この実施例での保護膜は、スクリーン印刷
法により形成しており、粉末としてはランタンとアルカ
リ土類の複合酸化物であるMgLa2 O4 (セイミケミ
カル社製)を用いた。この粉末を40wt%、エチルセ
ルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトールを
55wt%含んでいる。
【0028】参考のために保護膜を用いない場合(パネ
ルNo.643)と、気相法により作製したMgO粉末
(宇部興産製、1000Å径)を27wt%、エチルセ
ルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトールを
68wt%含むペーストを用いた場合(パネルNo.7
53)についても示した。これら3種のペーストを図3
に示す工程でパネル化し、評価した結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】この表2において、保護膜については、M
gOなし(パネルNo.643)、1層形成MgO(パ
ネルNo.753)、1層形成MgLa2 O4 (パネル
No.4226)、2層形成MgLa2 O4 (パネルN
o.4227)が挙げられており、放電特性の評価項目
としては、印刷回数(膜厚/μm)、放電開始電圧V
f、放電維持電圧Vs、輝度(cd・m-2)、1セル当
たりの放電電流(μA・セル-1)及び発光効率(lm・
W-1)を求めた。
【0031】MgOに比して、MgLa2 O4 を1回印
刷したものは、放電開始電圧Vf、放電維持電圧Vs共
に低く、輝度が高く、かつ低電流であり、したがって、
2倍程度の効率を示している。また、2回印刷したもの
は、放電開始電圧Vfはやや低く、放電維持電圧Vsは
MgOに比して、やや高いが、輝度は2倍以上の値を示
しており、より高い効率を示している。
【0032】MgLa2 O4 粉末は、MgO粉末に比
し、放電電流の制限効果が大きく、かつ高輝度が得られ
るので、高い発光効率が得られる。さらに、MgLa2
O4 粉末の方が、MgO粉末よりも吸湿性が低いので、
活性化やエージングの時間を短くすることが期待でき
る。MgLa2 O4 粉末の方がMgO粉末よりも吸湿性
が低いので、活性化工程も短縮された。例えば、MgO
粉末では活性化が320℃で1時間、エージングは3時
間必要であったが、第2実施例によれば、活性化は30
分、エージングも30分で十分であった。
【0033】また、この実施例に、焼成によりMgLa
2 O4 になる前駆体をバインダーとして加える。この前
駆体としてはMg−ジープロポキシド〔Mg(O−i−
C3H7 )2 〕、La−トリ−n−ブトキシド〔La
(O−n−C4 H9 )3 〕を1:2の割合で含むイソプ
ロピルアルコール溶液を加える。この焼成により、Mg
La2 O4 になるバインダーは粒子同士をつなぎとめ
る。これにより、膜が薄膜化されて、緻密化され、密度
が高くなる。
【0034】このような薄膜化により、放電開始電圧V
f、放電維持電圧Vsの低電圧化が生じる。また、緻密
化による低電流化が生じ、高効率化が生じる。さらに、
低電流化から長寿命化も期待できる。次に、本発明の第
3実施例について説明する。本発明の第3実施例のパネ
ルの構造及びパネルの製造工程は、第1実施例と同様で
あり、保護膜の構成を除き、その説明は省略する。
【0035】この実施例の保護膜は、スクリーン印刷法
により形成しており、粉末としては、ランタンとアルカ
リ土類の複合酸化物であるCaLa2 O4 (セイミケミ
カル社製)を用いた。この粉末を40wt%、エチルセ
ルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトールを
55wt%含んでいる。
【0036】参考のために、保護膜を形成していない場
合(パネルNo.643)と気相法により作製したMg
O粉末(宇部興産製、1000Å径)を27wt%、エ
チルセルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビト
ールを68wt%含むペーストを用いた場合(パネルN
o.753)についても示した。これら3種のペースト
を図3に示す工程でパネル化し、評価した結果を表3に
示す。
【0037】
【表3】
【0038】この表3において、保護膜については、M
gOなし(パネルNo.643)、1層形成MgO(パ
ネルNo.753)、1層形成CaLa2 O4 (パネル
No.4214)、2層形成CaLa2 O4 (パネルN
o.4215)が挙げられており、放電特性の評価項目
としては、印刷回数(膜厚/μm)、放電開始電圧V
f、放電維持電圧Vs、輝度(cd・m-2)、1セル当
たりの放電電流(μA・セル-1)及び発光効率(lm・
W-1)を求めた。
【0039】MgOに比して、CaLa2 O4 を1回印
刷したものは放電開始電圧Vfが低い。また、1回、2
回印刷のCaLa2 O4 はともに、MgOに比し、低電
流でかつ高輝度を示し、4倍以上もの高効率が得られる
ことが分かる。CaLa2 O4 粉末は放電電流の制限効
果が大きく、かつ高輝度が得られるので、高い効率が得
られる。かつ、CaLa2 O4 粉末は、MgO粉末より
も吸湿性が低いので、活性化やエージングの時間を短く
することが期待できる。例えば、MgO粉末では、活性
化が320℃で1時間、エージングは3時間必要であっ
たが、第3実施例によれば、活性化は30分、エージン
グも30分で十分であった。
【0040】第3実施例に、焼成により、CaLa2 O
4 になる前駆体をバインダーとして加える。この前駆体
としては、Ca−ジープロポキシド〔Ca(O−i−C
3 H 7 )2 〕、La−トリ−n−ブトキシド〔La(O
−n−C4 H9 )3 〕を1:2の割合で含むイソプロピ
ルアルコール溶液を加える。この焼成により、CaLa
2 O4 になるバインダーは、粒子同士をつなぎとめる。
これにより、膜が薄膜化されて、緻密化され、密度が高
くなる。
【0041】このように薄膜化により、放電開始電圧V
fと放電維持電圧Vsの低電圧化が生じる。また、緻密
化による低電流化が生じ、高効率化が生じる。さらに、
低電流化から長寿命化も期待できる。次に、本発明の第
4実施例について説明する。本発明の第4実施例のパネ
ルの構造及びパネルの製造工程は、第1実施例と同様で
あり、保護膜の構成を除き、その説明は省略する。
【0042】この実施例の保護膜は、スクリーン印刷法
により形成しており、粉末としては、ランタンとアルカ
リ土類の複合酸化物であるSrLa2 O4 (セイミケミ
カル社製)を用いた。この粉末を40wt%、エチルセ
ルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトールを
55wt%含んでいる。
【0043】参考のために、MgOを有しない場合(パ
ネルNo.643)と、気相法により作製したMgO粉
末(宇部興産製、1000Å径)を27wt%、エチル
セルロースを5wt%、溶媒としてブチルカルビトール
を68wt%含むペーストを用いた場合(パネルNo.
753)についても示した。これら3種のペーストを図
3に示す工程でパネル化し、評価した結果を表4に示
す。
【0044】
【表4】
【0045】この表4において、保護膜については、M
gOなし(パネルNo.643)、1層形成MgO(パ
ネルNo.753)、1層形成SrLa2 O4 (パネル
No.4228)、2層形成SrLa2 O4 (パネルN
o.4229)が挙げられており、放電特性の評価項目
としては、印刷回数(膜厚/μm)、放電開始電圧V
f、放電維持電圧Vs、輝度(cd・m-2)、1セル当
たりの放電電流(μA・セル-1)及び発光効率(lm・
W-1)を求めた。
【0046】MgOに比し、同じ一層の場合は、低い放
電開始電圧Vf、ほぼ同様の放電維持電圧Vs、2倍の
輝度、低い放電電流が示されており、したがって、2倍
以上の高い効率が得られている。2回印刷ではさらに効
率が向上している。SrLa2 O4 粉末はMgO粉末に
比して放電電流の制限効果が大きく、かつ高輝度が得ら
れる。さらに、SrLa2 O4 粉末の方が、MgO粉末
よりも吸湿性が低いので、活性化やエージングの時間を
短くすることが期待できる。例えば、MgO粉末では、
活性化が320℃で1時間、エージングは3時間必要で
あったが、第4実施例によれば、活性化は30分、エー
ジングも30分で十分であった。
【0047】また、第4実施例に、焼成により、SrL
a2 O4 になる前駆体をバインダーとして加える。この
前駆体としては、Sr−ジープロポキシド〔Sr(O−
i−C3 H7 )2 〕、〔La−トリ−n−ブトキシド
(La(O−n−C4 H9 )3〕を1:2の割合で含む
イソプロピルアルコール溶液を加える。この焼成によ
り、SrLa2 O4 になるバインダーは、粒子同士をつ
なぎとめる。これにより、膜が薄膜化されて、緻密化さ
れ、密度が高くなる。
【0048】このような薄膜化により、放電開始電圧V
fと放電維持電圧Vsの低電圧化が生じる。また、緻密
化による低電流化が生じ、高効率化が生じる。さらに、
低電流化から長寿命化も期待できる。なお、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基
づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲
から排除するものではない。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、BaLa2 O4 粉
末を含むペーストにより、AC−PDPの保護膜をスク
リーン印刷法により形成するようにしたので高効率化で
きる。
【0050】また、BaLa2 O4 粉末の方がMgO粉
末よりも吸湿性が低いので、活性化工程やエージングの
時間を短くすることができる。さらに、バインダーとし
て焼成によりBaLa2 O4 になる前駆体を加えたの
で、バインダーが粒子同士をつなぎ止めることによる保
護膜の薄膜化と緻密化を図ることができる。
【0051】(2)請求項2記載の発明によれば、AC
−PDPの保護膜をMgO粉末からMgLa2 O4 粉末
に変えるようにしたので、同じ1回の印刷においては、
低い放電開始電圧Vfと放電維持電圧Vs、かつ低い電
流で2倍以上の高い効率が得られる。さらに、MgLa
2 O4 粉末の方が、MgO粉末よりも吸湿性が低いの
で、活性化工程及びエージングも短縮された。
【0052】また、バインダーとして焼成によりMgL
a2 O4 になる前駆体を加えたので、バインダーが粒子
同士をつなぎ止めることによる保護膜の薄膜化と緻密化
を図ることができる。 (3)請求項3記載の発明によれば、AC−PDPの保
護膜をMgO粉末からCaLa2 O4 粉末に変えるよう
にしたので、低電流でかつ高輝度が得られる結果、4倍
以上もの高い効率を得ることができた。
【0053】さらに、CaLa2 O4 粉末の方が、Mg
O粉末よりも吸湿性が低いので、活性化工程及びエージ
ングも短縮された。また、バインダーとして焼成により
CaLa2 O4 になる前駆体を加えたので、バインダー
が粒子同士をつなぎ止めることによる保護膜の薄膜化と
緻密化を図ることができる。
【0054】(4)請求項4記載の発明によれば、AC
−PDPの保護膜をMgO粉末からSrLa2 O4 粉末
に変えるようにしたので、同様な放電開始電圧Vfで高
い輝度が低い電流値で得られるので、2倍以上の高い効
率が得られる。さらに、SrLa2 O4 粉末の方が、M
gO粉末よりも吸湿性が低いので、活性化工程及びエー
ジングも短縮された。
【0055】また、バインダーとして焼成によりSrL
a2 O4 になる前駆体を加えたので、バインダーが粒子
同士をつなぎ止めることによる保護膜の薄膜化と緻密化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すAC型ガス放電パネルの
部分斜視図である。
【図2】本発明の実施例を示すAC型ガス放電パネルの
前面板の製造工程図である。
【図3】本発明の実施例を示すAC型ガス放電パネルの
背面板の製造工程図である。
【図4】本発明の実施例を示すAC型ガス放電パネルの
組み立て工程図である。
【符号の説明】
10 面放電型のAC−PDP 12 背面板 14 前面板 16 放電空間 18 蛍光体層 20(20a,20b) 電極 22 誘電体層 24 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 綾 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
    体層上に形成される保護膜としてBaLa2 O4 を用い
    ることを特徴とするAC型ガス放電パネル。
  2. 【請求項2】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
    体層上に形成される保護膜としてMgLa2 O4 を用い
    ることを特徴とするAC型ガス放電パネル。
  3. 【請求項3】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
    体層上に形成される保護膜としてCaLa2 O4 を用い
    ることを特徴とするAC型ガス放電パネル。
  4. 【請求項4】 AC型ガス放電パネルにおいて、 電極が形成された基板上に誘電体層が形成され、該誘電
    体層上に形成される保護膜としてSrLa2 O4 を用い
    ることを特徴とするAC型ガス放電パネル。
JP7019154A 1995-02-07 1995-02-07 Ac型ガス放電パネル Withdrawn JPH08212932A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110330971A (zh) * 2019-07-17 2019-10-15 重庆理工大学 一种高灵敏性的上转换测温材料及其制备方法和应用

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