JPH0821589B2 - セルフアラインバイポ−ラトランジスタの製造方法 - Google Patents

セルフアラインバイポ−ラトランジスタの製造方法

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JPH0821589B2
JPH0821589B2 JP61161362A JP16136286A JPH0821589B2 JP H0821589 B2 JPH0821589 B2 JP H0821589B2 JP 61161362 A JP61161362 A JP 61161362A JP 16136286 A JP16136286 A JP 16136286A JP H0821589 B2 JPH0821589 B2 JP H0821589B2
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雅紀 稲田
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高周波特性に優れたセルフアラインバイポー
ラトランジスタの製造方法に関するものである。
従来の技術 従来のバイポーラトランジスタの代表的構造は、n型
シリコン基板の上に、エピタキシャル成長によって設け
られたn+コレクタと、そこに拡散によって設けられた
p型ベース、さらにその上に拡散または合金によって設
けられたn型エミッタからなる。
この例は同一の半導体材料すなわちシリコンを用い
て、エミッタ,ベース,コレクタを形成している。
ところで高周波特性に関係するトランジスタの動作速
度は、エミッタ−ベースおよびベース−コレクタ接合容
量の充放電の時定数と電子のエミッタ−コレクタ間走行
時間に依存する。
バイポーラトランジスタの最大発振周波数Fmaxは Ft;電流遮断周波数 Rb;ベース抵抗 Cc;コレクタ容量 で表わされる。
電流遮断周波数Ftは、電子のエミッタ−コレクタ間走
行時間τと関係し以下のように表わされる。
Ft=1/2πτ ……(2) τ=τe+τb+τc+τcc ……(3) τe(エミッタ空乏層走行時間) =re(Cc+Ce+Cp) τb(ベース走行時間) τc(コレクタ走行時間) τcc(コレクタ空乏層充電時間) =(Re+Rc)(Cc+Cp) ただし、 re;エミッタ微分抵抗 Ce;エミッタ容量 Cp;寄生容量 Re;エミッタ抵抗 Rc;コレクタ抵抗 で表わされる。
したがって、エミッタ抵抗,ベース抵抗,コレクタ抵
抗および接合容量が小さいほど高周波特性は向上する。
ところで、エミッタをベースよりも禁制帯エネルギー
幅の大きい半導体を用いて形成したいわゆるヘテロ接合
バイポーラトランジスタにすると、ベース抵抗を低くす
ることができ、高周波特性の優れたトランジスタの得ら
れることが知られている。
(たとえば、米国特許;2,569,347号,米国特許;3,41
3,553号,米国特許;3,780,359号) これは材料を適当に選ぶことにより、エミッタ−ベー
ス接合部のバンド構造を、電子に対してはあまり障壁に
ならず、ホールに対して大きな障壁となるように構成で
きることによる。そのため、ベースのキャリア濃度(ホ
ール濃度)を非常に高くすることができる。したがっ
て、ベース抵抗を極端に小さくすることができ、その結
果として最大発振周波数Fmaxの非常に大きな値が得られ
るものである。その代表的な例は、エミッタにAlXGa1-X
Asを、ベースとコレクタにGaAsを用いたものである。
したがってエミッタ−ベースにヘテロ接合を用いるこ
とにより、ベース抵抗をさらに下げることができる。
ベース抵抗は同じキャリア濃度であれば、ベース層が
厚いほどベース抵抗は低い。しかしベース厚みを厚くす
ることは電流遮断周波数の点からこのましくない。
ベース走行時間は、ベース厚みをキャリア速度で割っ
たものであり、ベース厚みが厚いほど時間が長くなる。
したがって、ベース層の厚みを増してベース抵抗を下げ
るのは好ましくない。そこでとられる方法は、エミッタ
とベース電極の間をできるだけ短くする方法である。こ
れによりベース抵抗のうち、外部ベース抵抗と呼ばれる
エミッタ−ベース電極間の抵抗を下げることができる。
ベースの厚みが1000Å程度にまで薄くなってくると、こ
の外部ベース抵抗が非常に大きくなるためこの方法は極
めて有効である。
ベース電極の形成は、通常ホトリソグラフィーによっ
ておこなわれる。ホトリソグラフィーの精度は通常の光
を用いた場合、1.0μmが実用上の限界である。電子ビ
ーム等特殊な手段を用いても、0.25μmが限界である。
このリソグラフィーの限界を越えるために、セルフア
ラインという手法がとられる。セルフアラインという手
法を用いたバイポーラトランジスタの製造方法の従来例
として、特開昭61−44461号公報がある。
この方法は以下の通りである。まずコレクタ,ベー
ス,エミッタをエピタキシャル成長させたのち、エミッ
タパターンをつけ、エッチングによりベース層をだす。
エミッタ上のレジストを残したままAuZnを蒸着し、リフ
トオフでエミッタ部分のAuZnのみ除去する。この後SiO2
膜を成長した後、エミッタ電極とベースのオーミック電
極をリフトオフで形成するものである。この方法でベー
ス電極とエミッタ−ベース接合の間隔がセルフアライン
メントで決定されベース抵抗は著しく減少する。
しかしこの方法ではエミッタ電極をあとから別のマス
クを用いて形成している。そのためデバイスの最小寸法
はこのエミッタ電極の幅できまる。各接合容量はデバイ
スの面積に比例する。(1)〜(3)式よりわかるよう
に、接合容量が小さいほど高周波特性は良い。したがっ
て、一般にデバイス寸法は小さいほど好ましい。ところ
で通常のホトリソグラフィーで考えた場合、この精度が
1.0μmであることを考えると、エミッタ電極の幅が1.0
μm、エミッタメサ部の幅が3.0μmがデバイス最小寸
法となる。したがってこの方法では、これ以上小さなデ
バイスを得ることは困難である。さらにデバイスの寸法
がμm程度になってくると、エミッタ電極のオーミック
コンタクトが非常に重要になってくる。エミッタのオー
ミックコンタクトは電極面積に反比例する。したがって
エミッタ電極幅が小さいほどエミッタ抵抗が大きくな
る。エミッタ抵抗の増大は(3)式からわかるように、
高周波特性を著しく損なう。したがってエミッタ−ベー
ス接合とベース電極をセルフアラインで形成しただけで
は、エミッタ抵抗が高い、デバイス寸法が小さくできな
い。接合容量が小さくないなど、まだ特性として不十分
である。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、エミッタ抵抗が小さく、
デバイス寸法が小さく、接合容量が小さくかつベース抵
抗の低いトランジスタを得ることが困難であり、高周波
特性の充分優れたものが得られない。
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、イオン注入
により必要とする接合部以外を高抵抗化することによっ
て、接合容量を低減した後、エミッタ−ベース接合とベ
ース電極をセルフアラインで形成すると同時にエミッタ
電極もセルフアラインで形成して、接合容量,ベース抵
抗,エミッタ抵抗のすべてを同時に低くすることによ
り、高周波特性に優れたバイポーラトランジスタの構造
を提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、あらかじめコレ
クタ,ベースおよびエミッタ層を形成しておき、その上
にコレクタパターンのマスクを形成し、イオン注入によ
り、コレクタパターン以外の部分のコレクタ層のベース
側を、コレクタ電極取出し層をのぞいて高抵抗化した
後、その上にエミッタ電極を形成し、通常のホトリソグ
ラフィーを用いて、エミッタに相当する部分のみ残し
て、他の部分の電極をエッチング除去し、さらにエミッ
タ層を湿式エッチングによりエッチングしてエミッタメ
サ部の上にエミッタ電極をセルフアラインで残し、さら
にベース層を露出させると共に、湿式エッチングの結晶
方位依存性を利用してエミッタ部をレジストおよびエミ
ッタ電極よりも内部に後退させ、そのレジストおよびエ
ミッタ電極のひさしを利用として、ベース電極材料を蒸
着し、エミッタ−ベース接合とベース電極をセルフアラ
インで形成した後、溶剤によりレジストを除去してその
上に蒸着された電極材料を除くことにより、接合容量,
エミッタ抵抗およびベース抵抗の極めて低い、かつデバ
イス寸法の小さい、高周波特性に優れたバイポーラトラ
ンジスタを提供するものである。
作用 本発明は上記した方法により、接合容量,ベース抵抗
およびエミッタ抵抗が小さく、かつデバイス寸法を小さ
くできるので高周波特性が著しく改善される。
実施例 第1図は本発明の構造の一実施例を示したものであ
る。第1図において、1は半絶縁性GaAs基板、2はn+
型GaAsコレクタ1層(電極取出し層)、3はn型GaAsコ
レクタ2層、4はp型GaAsベース層、5はn型alxGa1-X
As(X=0.3)エミッタ1層、6はn+型GaAsエミッタ
2層(電極取出し層)、7はコレクタ電極、8はベース
電極、9はエミッタ電極11はイオン注入により高抵抗化
された外部コレクタ部である。
各層の厚みは、半絶縁性GaAs基板1が400μm、n+
型GaAsコレクタ1層2が4000Å、n型のGaAsコレクタ2
層3が4000Å、p型GaAsベース1層4が1000Å、n型Al
XGa1-XAsエミッタ1層5は1000Å、電極取出し用n+型
GaAsエミッタ2層6は1000Åである。n+型GaAsコレク
タ1層2〜n+型GaAsエミッタ2層6の各層は、分子線
エピタキシー(MBE)によって形成された。高抵抗外部
コレクタ層11は、酸素のイオン注入によって形成され、
4000Åである。
次に本一実施例の素子の製造方法について述べる。第
2図に示すように、まず半絶縁性GaAs基板1の上に分子
線エピタキシーにより、n+型GaAsコレクタ1層2、n
型GaAsコレクタ2層3、p型GaAsベース1層4、n型Al
xGa1-XAsエミッタ1層5、n+型GaAsエミッタ2層6の
各層を所定の厚みに形成した。次に第3図に示すよう
に、コレクタパターンのマスク12を通常の真空蒸着およ
びホトリソグラフィーにより形成し、このマスクを用い
て、コレクタ部に5.1013/cm2の酸素をイオン注入した。
うちこみの深さはイオンの加速電圧により制御した。マ
スクを除いた後、アニールしてイオン注入により生じた
結晶歪を除去した。次に真空蒸着法によりAuGe膜9を50
0Åの厚みに形成した。次に通常のホトリソグラフィー
法により、コレクタパターンよりも大きいエミッタメサ
パターンをレジストを形成し、このレジストマスクによ
って、第4図に示すように、AuGe膜9、n+型GaAs6お
よびAlXGa1-XAs層5部をエッチングして、ベース層4の
一部を露出させた。AuGe膜のエッチングはよう素
(I)、よう化カリウム(KI)、の水溶液でおこなっ
た。GaAsおよびAlxGa1-XAsのエッチングは、硫酸(H2SO
4)−過酸化水素(H2O2)−H2O混合液を用いて行なっ
た。GaAs基板として、(100)を用い、矩形エミッタの
4辺の各辺に沿った方向を、GaAs結晶軸<110>方向に
対して+45度または−45度の角度の方位になるように配
置してエッチングした結果、第4図に示すようにその断
面図をほぼ垂直の形にエッチングすることができた。ま
たレジストおよびAuGe電極の端の部分直下では、GaAs,A
lXGa1-XAsのサイドエッチにより、レジストおよびAuGe
の短いひさしが形成されている。
次にこの上からAuを500Å、第5図に示すように真空
蒸着した。第4図において、8′はレジスト10上に真空
蒸着されたAuである。AuGeおよびレジストのひさしのた
め、分子がほぼ直線的にとんでくる真空蒸着法を用いれ
ば、Au膜はn+型GaAsエミッタ2層には付着しない。次
にアセトンによりレジストを除去してその上に蒸着され
たAuを除去した。
次に通常のエッチング,ホロリソグラフィー,真空蒸
着により、コレクタの一部を露出させ、コレクタ電極を
形成した。
本実施例のコレクタ−ベース接合は、何も後処理の加
えられていない本来の接合部とイオン注入により高抵抗
化された外部コレクタ部とからなる。外部コレクタ部は
高抵抗化されているため電源が流れないと共に、接合容
量が極めて小さくなっている。本来のコレクタ−ベース
接合部はエミッタメサよりも小さく、そのため本発明の
構造の接合容量はきわめて小さい。
本一実施例の構造のエミッタ電極は、セルフアライン
によりエミッタメサ部の全面についている。エミッタ抵
抗はエミッタ電極の面積に反比例するので、このような
構造により、エミッタメサ部面積に対して、エミッタ抵
抗を最小にすることができる。さらにエミッタ電極とエ
ミッタメサ部のマスク合せの必要性がないため、エミッ
タメサ部の面積を極めて小さくすることができる。
さらにエミッタ−ベース接合とベース電極がセルフア
ラインで形成されているため、ベース抵抗を著しく小さ
くすることができる。
本一実施例の方法で、単にエミッタとコレクタをおき
かえて作れば、全く同様のプロセスでコレクタ抵抗を小
さくすることができる。コレクタ抵抗の低減は、(3)
からわかるようにエミッタ抵抗低減の効果と同等であ
り、このようにコレクタが上にくる構造(面積が小さく
なるために上にくる部分0コンタクト抵抗がとくに問題
となる)のものではとくに有効である。またこの場合に
は、直接的にはコレクターベース接合とベース電極がセ
ルフアインとなるが、この時実質的に電子がエミッタか
ら注入されるのは、このコレクタ直下のエミッタ−ベー
ス接合であり、したがってエミッタ−ベース接合とベー
ス電極をセルフアラインにしたのとほぼ類似に効果が得
られる。接合容量について言えばこの場合にはエミッタ
−ベース接合容量が低減される。エミッタ−ベース接合
容量の低減も(3)式からわかるように、高周波特性の
改善に寄与する。以上のことからコレクタとエミッタを
置き換えて作ってもほぼ同様の効果が得られ、高周波特
性が改善される。
本一実施例では、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
の特徴を生かして、ベース領域のキャリア濃度を極めて
高くしている(実施例では1.1019/cm2のキャリア濃度を
用いた)ため、ベース層厚みを1000Åと薄くしても充分
ベース抵抗は低い値となる。
本一実施例で得られたヘテロ接合トランジスタは予想
されたように以下の特徴を示した。エミッタ幅3μmの
トランジスタの場合、まずエミッタ電極がエミッタメサ
部にセルフアラインで形成されたので、エミッタ抵抗が
セルフアラインでない場合の約1/3となった。さらにエ
ミッタ−ベース接合とベース電極間がセルフアラインで
形成されたため、この間隔を0.1μmで形成することが
できた。これによりセルフアラインを用いない場合に比
べ、ベース抵抗を1/5にできた。さらにベース−コレク
タ接合容量が、イオン注入により外部コレクタ部を高抵
抗化してない場合の1/3となった。これにより電流遮断
周波数Ftは約50%、最大発振周波数Fmaxは、約3.5倍に
向上した。
本一実施例では、エミッタ−ベース接合とベース電極
間の間隔は0.1μmと極めて短くすることができた。こ
の間隔はエミッタ1層およびエミッタ2層のサイドエッ
チングに依存する。したがって、エミッタ1層とエミッ
タ2層の厚みをかえることによって制御することができ
る。基板に(100)のGaAsを用い、ほぼ矩形のエミッタ
メサの4辺の各辺に沿った方向を、GaAsの結晶軸方位<
110>方向に対して+45度または−45度の角度の方位に
なるように配置し、硫酸−過酸化水素系のエッチング液
を用いることにより、サイドエッチングの断面をほぼ垂
直にすることができた。その場合のサイドエッチングの
長さは、ほぼエミッタ1層およびエミッタ2層の厚みの
半分となる。本実施例では、この厚みが2000Åであり、
その結果、サイドエッチングの長さが約1000Å(0.1μ
m)となった。この厚みをさらに薄くすれば、エミッタ
−ベース接合−ベース電極間隔をさらに短くすることが
できる。これによりベース抵抗をさらに下げることが可
能である。すなわちエミッタ層の厚みを変えることによ
り、このセルフアラインの間隔を数μmから原理的には
0μmまでほぼ任意に制御することができる。
エミッタメサ部矩形直線部の結晶方位を他の方向に選
ぶと、サイドエッチングされた断面部は、一般には垂直
とならない。この場合には真空蒸着されたベース電極材
料がエミッタのサイドエッチングされた部分に付着しや
すく、安定してエミッタ−ベース接合−ベース電極間隔
を制御することが難しい。
本一実施例では、エミッタ電極もひさしを形成してい
るが、レジストのひさしがあれば本一実施例の効果は得
られる。
本一実施例では、エミッタ幅3μmのトランジスタで
90%以上の歩留りが得られたが、他の結晶軸方位を用い
た場合にはこれほど良い歩留りは得られなかった。
本一実施例のようなサイドエッチングの効果を得るの
は、結晶方位とエッチング液の組合せを適当に選ぶこと
により始めて可能なものである。
InGaAs,GaAsP等のIII−V化合物半導体材料の場合、
本一実施例で示した結晶方位とエッチング液を用いるこ
とにより、同様にしてデバイスを形成することができ
た。
本一実施例ではエミッタ電極にAuGeを用い、エッチン
グ液として、I−KI系を用いた。エミッタ電極として、
他の合金、たとえばAuGeNiなどを用いても同様にデバイ
スを形成することができた。GaAsのオーミックコンタク
ト材料として最も適当なものは金およびその合金であ
る。金系の材料のエッチング液としていわゆる王水と本
実施例のI−KI系以外に適当なものがない。王水の場合
GaAsも激しくエッチングされてしまうため適当でなかっ
た。I−KI系の場合、真空蒸着のさいの基板温度が極め
て重要であることがわかった。基板温度が150度Cをこ
えると、GaAsと金の反応が起こり本一実施例のように金
系材料のみをエッチングして除去することはできなかっ
た。したがって、エミッタ電極を真空蒸着で形成する時
基板温度は150度C以下でなければならない。本発明に
おけるエミッタ電極のセルフアラインは、エミッタ電極
を真空蒸着する時、基板温度が150度C以下であればI
−KI系エッチング液を用いることにより、金系材料のみ
をエッチングしGaAsエミッタの表面でエッチングをとめ
られることを見出したことにより始めて可能となったも
のである。
本一実施例ではイオン注入する物質として、酸素を用
いたが、コレクタ層を高抵抗化するものであれば何でも
良いことは明らかである。GaAs,AlGaAsの場合このよう
な物質としてほかに水素,硼素がありこれらを用いて同
様の効果が得られた。これらの物質は他のIII−V化合
物半導体、たとえばGaAsP、InGaAsなどにも同様の効果
がある。
本一実施例では、実際に電流の流れるコレクタ−ベー
ス接合部の面積がエミッタメサの面積よりも小さくでき
る。そのため接合容量が極めて小さくできる。
本一実施例では、電極取出しのためのコレクタ1層お
よびエミッタ2層を設けたがトランジスタの動作として
は本質的なものではなく、コレクタ層およびエミッタ層
さえあればよいことは明らかである。
また本一実施例では、半導体としてGaAs−AlXGa1-XAs
を用いたが、他の半導体材料、たとえばInGaAs,GaAsP等
他のIII−V化合物半導体を用いても作成することがで
きる。またAl濃度として、x=0.3を用いたが、これは
0〜1の範囲で任意に選ぶことができる。
本実施例では、エミッタ,コレクタをn型に、ベース
をp型にしたが、エミッタ,コレクタをp型に、ベース
をn型にすることもできる。
本一実施例では、基板側にコレクタを、上部にエミッ
タを形成したが、前述した如く同様の製造方法により基
板側にエミッタを、上部にコレクタを形成することもで
きる。この場合にもコレクタ抵抗を小さくでき、高周波
特性を改善できることは前述した通りである。
発明の効果 以上述べた如く、本発明は、イオン注入により接合容
量を低減した後、エミッタ電極をエミッタメサ部にセル
フアラインで形成することにより、エミッタ抵抗を下げ
ると同時に、デバイス寸法の微小化を可能とし、エミッ
タ−ベース接合とベース電極をセルフアラインで形成す
ることにより、ベース抵抗を著しく下げることによっ
て、高周波特性に優れたバイポーラトランジスタを、提
供するものである。
同様に、本発明は、イオン注入により接合容量を低減
した後、コレクタ電極をコレクタメサ部にセルフアライ
ンで形成することにより、コレクタ抵抗を下げると同時
に、デバイス寸法の微小化を可能とし、コレクタ−ベー
ス接合とベース電極をセルフアラインで形成することに
より、ベース抵抗を著しく下げることによって、高周波
特性に優れたバイポーラトランジスタを、提供するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構造図、第2図〜第5
図は本発明の構造を実現するための製造途中の構造図で
ある。 1……半絶縁性GaAs基板、2……n+GaAsコレクタ(ま
たはエミッタ)1層(電極取出し層)、3……n型GaAs
コレクタ(またはエミッタ)2層、4……p型GaAsベー
ス層、5……n型GaAsエミッタ(またはコレクタ)1
層、6……n+型GaAsエミッタ(またはコレクタ)2層
(電極取出し層)、7……コレクタ(またはエミッタ)
電極、8……ベース電極、9……エミッタ(またはコレ
クタ)電極、10……レジスト、11……高抵抗コレクタ
部、12……イオン注入マスク。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に、少なくともコレクタ層、
    ベース層およびエミッタ層をこの順に形成し、 コレクタパターンをマスクとし、イオン注入により前記
    コレクタ層のベース側部を電極取出し部を除いて高抵抗
    化した後、 前記エミッタ層の上に、エミッタ電極を形成した後、レ
    ジストを塗布し、エミッタメサパターンを残して、露
    光、現像後、エミッタ部を除く部分の前記電極をエッチ
    ングにより除去し、 さらにエッチングによって前記ベース層を露出させると
    共に、前記エミッタ部を前記レジストよりも内部に後退
    させてひさしを形成し、 その上からベース電極を蒸着した後、前記レジストを除
    去することによって、前記エミッタ上に蒸着されたベー
    ス電極用金属を除去することを特徴とするセルフアライ
    ンバイポーラトランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】エミッタとして、少なくともベースの半導
    体より禁制帯エネルギー幅の大きい半導体を用いたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のセルフアラ
    インバイポーラトランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】半導体基板として、III−V化合物半導体
    を用いたことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    のセルフアラインバイポーラトランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】半導体基板として(100)またはそれと等
    価な面方位を有するGaAsまたはAlGaAsを用い、エミッタ
    の形状が実質的に矩形であり、前記矩形の4辺の各辺に
    沿った方向が、いずれも結晶軸方位<110>に対して、
    +45度または−45度の結晶軸方位を取るようにし、ベー
    ス層を露出させるエッチング液として、硫酸、過酸化水
    素、水の混合液を用いたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載のセルフアラインバイポーラトランジス
    タの製造方法。
  5. 【請求項5】エミッタ電極材料として金または金を主成
    分とする合金を用い、蒸着時の基板温度が150℃以下に
    なるようにたもち、そのエッチング液として、よう素、
    よう化カリウム、水の混合液を用いたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載のセルフアラインバイポー
    ラトランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】基板にGaAsまたはAlGaAsを用い、酸素また
    は水素またはホウ素をイオン注入したことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載のセルフアラインバイポー
    ラトランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】コレクタパターンとして、エミッタメサパ
    ターンよりも小さいものを用いたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のセルフアラインバイポーラト
    ランジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】半導体基板上に、少なくともエミッタ層、
    ベース層およびコレクタ層をこの順に形成し、 エミッタパターンをマスクとし、イオン注入により前記
    エミッタ層のベース側部を電極取出し部を除いて高抵抗
    化した後、 前記コレクタ層の上に、コレクタ電極を形成した後、レ
    ジストを塗布し、コレクタメサパターンを残して、露
    光、現像後、コレクタ部を除く部分の前記電極をエッチ
    ングにより除去し、 さらにエッチングによって前記ベース層を露出させると
    共に、前記コレクタ部を前記レジストよりも内部に後退
    させてひさしを形成し、その上からベース電極を蒸着し
    た後、前記レジストを除去することによって、前記コレ
    クタ上に蒸着されたベース電極用金属を除去することを
    特徴とするセルフアラインバイポーラトランジスタの製
    造方法。
  9. 【請求項9】エミッタとして、少なくともベースの半導
    体よりも禁制帯エネルギー幅の大きい半導体を用いたこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項に記載のセルフア
    ラインバイポーラトランジスタの製造方法。
  10. 【請求項10】半導体基板として、III−V化合物半導
    体を用いたことを特徴とする特許請求の範囲第8項に記
    載のセルフアラインバイポーラトランジスタの製造方
    法。
  11. 【請求項11】半導体基板として(100)またはそれと
    等価な面方位を有するGaAsまたはAlGaAsを用い、コレク
    タの形状が実質的に矩形であり、前記矩形の4辺の各辺
    に沿った方向が、いずれも結晶軸方位<110>に対し
    て、+45度または−45度の結晶軸方位を取るようにし、
    ベース層を露出させるエッチング液として、硫酸、過酸
    化水素、水の混合液を用いたことを特徴とする特許請求
    の範囲第8項に記載のセルフアラインバイポーラトラン
    ジスタの製造方法。
  12. 【請求項12】コレクタ電極材料として金または金を主
    成分とする合金を用い、蒸着時の基板温度が150℃以下
    になるようにたもち、そのエッチング液として、よう
    素、よう化カリウム、水の混合液を用いたことを特徴と
    する特許請求の範囲第8項に記載のセルフアラインバイ
    ポーラトランジスタの製造方法。
  13. 【請求項13】基板にGaAsまたはAlGaAsを用い、酸素ま
    たは水素またはホウ素をイオン注入したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第8項に記載のセルフアラインバイポ
    ーラトランジスタの製造方法。
  14. 【請求項14】コレクタパターンとして、エミッタメサ
    パターンよりも小さいものを用いたことを特徴とする特
    許請求の範囲第8項に記載のセルフアラインバイポーラ
    トランジスタの製造方法。
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