JPH08216875A - 振り子構造物の動吸振器 - Google Patents

振り子構造物の動吸振器

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JPH08216875A
JPH08216875A JP4789995A JP4789995A JPH08216875A JP H08216875 A JPH08216875 A JP H08216875A JP 4789995 A JP4789995 A JP 4789995A JP 4789995 A JP4789995 A JP 4789995A JP H08216875 A JPH08216875 A JP H08216875A
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pendulum structure
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Tomoharu Kaminaga
智治 神長
Yoshizo Otake
嘉三 尾竹
Hiroshi Matsuhisa
寛 松久
Masashi Yasuda
正志 安田
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Tokyu Car Corp
Tokkyokiki Corp
Anzen Sakudo Co Ltd
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Tokyu Car Corp
Tokkyokiki Corp
Anzen Sakudo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロープウェイ10の搬器12の横揺れを抑制する
動吸振器20aにおいて、大きい横揺れ時の大きな抑制力
を確保しつつ、小さい横揺れにも的確な抑制力を生じる
ようにする。 【構成】 案内レール22aは、搬器12の横揺れ方向へ円
弧状に延び、懸垂腕16に固定され、かつ上面側に導体35
の層を備える。質量体24aは、導体35との間に間隙を置
いて対峙する磁石38aを質量体本体32の下面側に備え、
車輪34の転動により案内レール22a上を移動自在となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロープウェイ、ゴン
ドラリフト、スキーリフト等の振り子構造物の風等に因
る横揺れを抑制する振り子構造物の動吸振器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】振り子構造物の動吸振器の基本特許は特
願平5−71696号において京都大学教授の松久寛氏
によりすでに出願され、学会発表もされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】振り子構造物の動吸振
器では、横揺れの大きいときの大きな抑制力を確保しつ
つ、小さい横揺れに対しても質量体が円滑に運動して、
横揺れに対する抑制力が生じるのが理想である。
【0004】従来の振り子構造物の動吸振器は、このよ
うな理想的な性能を有していない。
【0005】請求項1の発明の目的は、従来技術のこの
ような問題点を克服する振り子構造物の動吸振器を提供
することである。請求項2の発明の目的は、渦電流ブレ
ーキ手段の構造が簡単化される振り子構造物の動吸振器
を提供することである。請求項3,4の発明の目的は、
渦電流ブレーキ力を増大できる振り子構造物の動吸振器
を提供することである。請求項5の発明の目的は、速度
比例制動特性を高めた振り子構造物の動吸振器を提供す
ることである。請求項6,7の発明の目的は、渦電流ブ
レーキ手段を小型化できる振り子構造物の動吸振器を提
供することである。請求項8の発明の目的は、渦電流生
成のための効率的な磁気回路を形成できる振り子構造物
の動吸振器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の振り
子構造物(12)の動吸振器(20,26)は次の(a)〜(c)
の構成要素を有している。 (a)振り子構造物本体(14,16)に取り付けられ振り子
構造物本体(14,16)の揺れ方向へ延びる案内レール(22,2
8) (b)案内レール(22,28)に沿って移動自在である質量
体(24) (c)案内レール(22,28)と質量体(24)との相対変位に
伴って相対変位する導体(35,52,54,58)と磁石(38a-e)と
を備え導体(35,52,54,58)と磁石(38a-e)との相対速度に
より導体(35,52,54,58)に渦電流を生じさせて導体(35,5
2,54,58)と磁石(38a-e)との相対速度を低減する渦電流
ブレーキ手段(35,38a-e,52,54,58)
【0007】請求項2の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0a,b,26a,b)では、請求項1の振り子構造物(12)の動吸
振器(20a,b,26a,b)において、さらに、案内レール(22a,
b,28a,b)は、質量体(24a,b)と対峙する側に導体(35)を
備えている。質量体(24a,b)は、案内レール(22a,b,28a,
b)と対峙する側に磁石(38a,b)を備えている。
【0008】請求項3の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0a,b,26a,b)では、請求項2の振り子構造物(12)の動吸
振器(20a,b,26a,b)において、さらに、案内レール(22a,
b,28a,b)は、導体(35)に対して質量体(24a,b)とは反対
側に磁性体(36)を備えている。
【0009】請求項4の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0a,b,26a,b)では、請求項2又は3の振り子構造物(12)
の動吸振器(20a,b,26a,b)において、さらに、磁石(38a,
b)は案内レール(22a,b,28a,b)に対峙する質量体(24a,b)
の質量体本体(32)の部位に取り付けられ、質量体本体(3
2)は磁性体である。
【0010】請求項5の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0b,26b)では、請求項2〜4のいずれかの振り子構造物
(12)の動吸振器(20b,26b)において、さらに、案内レー
ル(22b,28b)は、質量体(24b)の側部の両側において延び
る1対の側壁部(42)を備えている。各側壁部(42)には、
質量体(24b)の側部との対峙側に導体(35)を備え、質量
体(24b)は、両側部に磁石(38b)を備えている。
【0011】請求項6の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0c,26c)では、請求項1の振り子構造物(12)の動吸振器
(20c,26c)において、さらに、質量体(24c)は、案内レー
ル(22,28)上を転動する車輪(34)、及び車輪(34)を両端
部に取り付けられて車輪(34)と一体的に回転する車軸(5
0)を備えている。導体(52)は、車軸(50)と一体的に回転
するように、車軸(50)に取り付けられ、磁石(38c)は、
車軸(50)の軸方向へ導体(52)との間に間隙を置いて対峙
するように、質量体(24c)の質量体本体(32)に取り付け
られている。
【0012】請求項7の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0d,26d)では、請求項1の振り子構造物(12)の動吸振器
(20d,26d)において、さらに、質量体(24d)は、案内レー
ル(22,28)上を転動する車輪(34)、及び車輪(34)を両端
部に取り付けられて車輪(34)と一体的に回転する車軸(5
0)を備えている。磁石(38d)は、車軸(50)と一体的に回
転するように、車軸(50)に取り付けられ、導体(54)は、
車軸(50)の軸方向へ磁石(38d)との間に間隙を置いて対
峙するように、質量体(24d)の質量体本体(32)に取り付
けられている。
【0013】請求項8の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0e,26e)では、請求項1の振り子構造物(12)の動吸振器
(20e,26e)において、さらに、案内レール(22e,28e)は、
質量体(24e)の移動方向へ延びる板状突条(58)を導体(5
8)として備えている。質量体(24e)は、磁石(38e)、及び
磁石(38e)の両端から突出して先端部において板状突条
(58)を間に挟んで対峙している1対の継鉄(60)とを装備
している。
【0014】
【作用】請求項1の振り子構造物(12)の動吸振器(20,2
6)では、振り子構造物(12)に横揺れが生じると、振り子
構造物本体(14,16)及び質量体(24)は相対変位する。こ
れにより、質量体(24)は案内レール(22,28)に沿って振
動し、その際、渦電流ブレーキ手段(35,38a-e,52,54,5
8)の導体(35,52,54,58)及び磁石(38a-e)は相互に相対運
動する。結果、導体(35,52,54,58)に渦電流が生成さ
れ、この渦電流による導体(35,52,54,58)内のジュール
損により、導体(35,52,54,58)と磁石(38a-e)との相対運
動が吸収され、振り子構造物(12)の横揺れは低減する。
渦電流に因るジュール損は、案内レール(22,28)と質量
体(24)との相対速度が大きいとき程、すなわち振り子構
造物本体(14,16)の横揺れが大きいとき程、増大する。
【0015】請求項2の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0a,b,26a,b)では、質量体(24a,b)が案内レール(22a,b,2
8a,b)に沿って運動するのに伴い、案内レール(22a,b,28
a,b)の導体(35)に渦電流が生成され、その渦電流に因る
ジュール損が質量体(24a,b)と案内レール(22a,b,28a,b)
との間の相対運動を吸収する。
【0016】請求項3の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0a,b,26a,b)では、案内レール(22a,b,28a,b)において、
質量体(24a,b)の非対峙側にある磁性体(36)は、導体(3
5)を横切る磁力線を生成する磁気回路を構成するための
継鉄として作用し、導体(35)と磁石(38a,b)との間に作
用する電磁力を増大させる。
【0017】請求項4の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0a,b,26a,b)では、磁性体から成る質量体本体(32)は、
導体(35)を横切る磁力線を生成する磁気回路を構成する
ための継鉄として作用し、導体(35)と磁石(38a,b)との
間に作用する電磁力を増大させる。
【0018】請求項5の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0b,26b)では、案内レール(22b,28b)に対する質量体(24
b)の相対運動に因る渦電流は、質量体(24b)の運動方向
に対して左右対称に生成され、質量体(24b)の移動方向
に対して直角方向の力は相殺される。したがって、質量
体(24b)は、振り子構造物(12)の横揺れに対して円滑に
走行する。
【0019】請求項6の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0c,26c)では、質量体(24c)の車輪(34)が案内レール(22,
28)を転動するのに伴い、車軸(50)が回転し、車軸(50)
側の導体(52)と質量体本体(32)側の磁石(38c)との間に
相対回転が生じる。これにより、導体(52)には、渦電流
が生じて、ジュール損が生じ、導体(52)と磁石(38c)と
の相対運動が吸収されて、振り子構造物本体(14,16)の
横揺れが制動される。
【0020】請求項7の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0d,26d)では、質量体(24d)の車輪(34)が案内レール(22,
28)を転動するのに伴い、車軸(50)が回転し、車軸(50)
側の磁石(38d)と質量体本体(32)側の導体(54)との間に
相対回転が生じる。これにより、導体(52)には、渦電流
が生じて、ジュール損が生じ、導体(52)と磁石(38d)と
の相対運動が吸収されて、振り子構造物本体(14,16)の
横揺れが制動される。
【0021】請求項8の振り子構造物(12)の動吸振器(2
0e,26e)では、磁気回路は、磁石(38e)及び1対の継鉄(6
0)を経由して形成され、板状突条(58)を間に挟む両継鉄
(60)の先端側の対峙部間の小さい間隙部においてのみ、
磁性体材料以外で構成される。したがって、磁石(38e)
に起因する磁力線の大部分が板状突条(58)を横断する。
一方、振り子構造物(12)の横揺れに伴い、質量体(24e)
は案内レール(22e,28e)に対して相対運動して、磁力線
は、板状突条(58)を横断しつつ、板状突条(58)に沿って
移動し、渦電流が板状突条(58)に生成される。案内レー
ル(22e,28e)と質量体(24e)との相対運動は、板状突条(5
8)における渦電流に因るジュール損により、吸収され、
減速される。
【0022】
【実施例】以下、この発明を図面の実施例について説明
する。図12は動吸振器20を装備するロープウェイ10の
概略図である。搬器12は、人を収容する箱部14、及び上
下の端部においてそれぞれ索道18及び箱部14の屋根部に
固定される懸垂腕16を備えている。動吸振器20は、案内
レール22、及び案内レール22からの脱落を防止されつつ
案内レール22に沿って自由に移動自在になっている質量
体24を含む。案内レール22は、搬器12の左右方向へ、す
なわち搬器12の横揺れ方向へ円弧状に延び、中心部にお
いて懸垂腕16に固定されている。搬器12が風等により横
方向から力を受けるのに伴い、箱部14及び懸垂腕16はほ
ぼ索道18を中心に揺動し、すなわち横揺れし、これに対
して、質量体24は、箱部14及び懸垂腕16とは別の振動周
波数で振動し、案内レール22上を案内レール22に対して
相対振動する。
【0023】図13は別の動吸振器26を装備するロープ
ウェイ10の概略図である。この動吸振器26では、案内レ
ール28は、搬器12の左右方向へ、すなわち搬器12の横揺
れ方向へ水平に延び、中心部において懸垂腕16に固定さ
れている。質量体24は、案内レール28からの脱落を防止
されつつ、案内レール28に沿って移動自在である。コイ
ルばね30は、質量体24の移動方向両側と案内レール28の
両端部との間に配設され、質量体24を案内レール28の中
心位置、すなわち案内レール28が懸垂腕16に交差する位
置に保持しようとしている。搬器12が風等により横方向
から力を受けるのに伴い、箱部14及び懸垂腕16はほぼ索
道18を中心に揺動し、すなわち横揺れし、これに対し
て、質量体24は、箱部14及び懸垂腕16とは別の振動周波
数、すなわちコイルばね30のばね定数及び質量体24の質
量等により定まる振動周波数で振動し、案内レール22上
を案内レール22に対して相対振動する。
【0024】以下、動吸振器20,26の種々の具体例とし
て、動吸振器20a-e,26a-eについて説明する。各動吸振
器20a-e,26a-eの説明において、図12及び図13の構
成要素に対応して具体化された構成要素は、図12及び
図13で構成要素の符号として使用した数字に、対応す
るアルファベットを添えた符号で指示する。例えば、図
12及び図13の質量体24は、動吸振器20a,26aでは、
質量体24aと示される。
【0025】図1は第1の実施例としての動吸振器20
a,26aの詳細図である。質量体24aは、鉄等の軟質磁性
材料から成る質量体本体32、質量体本体32の下側におい
て質量体24aの移動方向の前後左右の部位に回転自在に
取り付けられて質量体24aの重量を支持する4個の車輪3
4を備える。磁石38aは、下面が車輪34の下端より上とさ
れ、質量体本体32の下面側に固定される。案内レール22
a,28aは、上面側の導体35の層と、下面側の軟質磁性材
料の磁性体36の層との二層構造となっている。搬器12の
横揺れに伴う案内レール22a,28a上の質量体24aの振動
は、導体35に渦電流を生成し、その渦電流に因るジュー
ル損が質量体24aと案内レール22a,28aとの間の相対運
動を吸収し、質量体24aと案内レール22a,28aとの相対
振動が抑制され、結果、搬器12の横揺れが抑制される。
質量体本体32及び磁性体36は、導体35を横切る磁力線を
生成する磁気回路を構成するための継鉄として作用し、
導体35を横切る磁力線の磁束密度を増大させることによ
り導体35と磁石38aとの間に作用する電磁力を増大さ
せ、搬器12の横揺れ抑制効果を高める。
【0026】図2は第2の実施例としての動吸振器20
b,26bを上方から見た詳細図である。案内レール22b,2
8bは、底面部40の幅方向両側縁に沿って起立する側壁部
42を備え、側壁部42は、図1の案内レール22a,28aの底
面部40と同様に、内側の導体35の層と、外側の磁性体36
の層との二層構造である。質量体24bは、図1の質量体2
4bと同様に、質量体本体32の下側において質量体24bの
移動方向の前後左右にそれぞれ配設されて質量体24bの
重量を支持する4個の車輪34を備えている。車輪44は、
質量体本体32の高さ方向の直線の周りに回転自在に質量
体本体32の左右側部の前後に取り付けられ、側壁部42の
内面側を転動する。磁石38bは、側壁部42の内面との間
に間隙を置いて質量体本体32の両側部に固定される。質
量体24bは、搬器12の横揺れに伴って案内レール22b,28
b上を振動し、その際、渦電流が導体35に生成され、そ
の渦電流に因るジュール損が質量体24bと案内レール22
b,28bとの間の相対運動を吸収し、質量体24bと案内レ
ール22b,28bとの相対振動が抑制され、結果、搬器12の
横揺れが抑制される。質量体本体32及び磁性体36は、導
体35を横切る磁力線を生成する磁気回路を構成するため
の継鉄として作用し、導体35を横切る磁力線の磁束密度
を増大させることにより導体35と磁石38bとの間に作用
する電磁力を増大させ、搬器12の横揺れ抑制効果を高め
る。また、質量体24bの振動方向に対して左右両側に導
体35及び磁石38bが設けられるので、質量体24bに作用す
る左右方向の力が相殺され、質量体24bの振動が円滑と
なる。
【0027】図3及び図4は第3の実施例としての動吸
振器20,,26,を案内レール22,28の幅方向及び延び方向
から見た図である。ブラケット48は、質量体本体32の下
面の前後左右の部位に上端を固定され、下方へ突出して
いる。車軸50は、左右の端部においてブラケット48の下
端部に回転自在に軸支され、ブラケット48の近傍におい
て左右の車輪34を固定されている。複数個の磁石38,
は、車軸50の径より大きい径の中心孔において車軸50を
貫通され、左右の車輪34の間において車軸50の軸方向へ
等間隔に配列され、上端部において質量体本体32の下面
へ結合している。磁石38,の個数より1個少ない複数個
の導体52は、磁石38,と直径の等しい円形であり、磁石3
8,との間に間隙を空けて磁石38,,38,の間に位置し、車
軸50に固定されている。
【0028】図5及び図6は図4の磁石38,の両面にお
ける磁極配置を示す図である。磁石38,の各面では、磁
極のNとSとが周方向へ交互に配列され、周方向に等し
い位置では、磁石38,の両面において磁極が反対となっ
ている。
【0029】動吸振器20,,26,において、質量体24は、
搬器12の横揺れに伴って案内レール22,28上を車輪34の
転動により振動し、これにより、導体52は磁石38,に対
して相対回転し、導体52には渦電流が生成される。磁石
38,及び導体52は、渦電流に因るジュール損により相対
回転を吸収されて、相対回転速度を減少される。この結
果、車輪34の回転は抑制され、案内レール22,28の横振
動は車輪34を介して抑制され、搬器12の横揺れが抑制さ
れる。
【0030】図7は第4の実施例としての動吸振器20
d,26dを案内レール22,28の延び方向から見た図であ
る。動吸振器20d,26dを案内レール22,28の幅方向から
見た図は動吸振器20,,26,の場合の図3と同一となる。
動吸振器20,,26,との相違点のみ説明すると、複数個の
磁石38dは、左右の車輪34の間において車軸50の軸方向
へ等間隔の配列で車軸50に固定される。磁石38dの個数
より1個少ない複数個の導体54は、磁石38dと直径の等
しい円形であり、磁石38dとの間に間隙を空けて、磁石3
8d,38dの間に位置し、車軸50の径より大きい径の中心
孔において車軸50を貫通され、上端部において質量体本
体32の下面へ結合している。
【0031】図8及び図9は図7の磁石38dの両面にお
ける磁極配置を示す図である。磁石38dでは、図5及び
図6の磁石38,と同様に、各面において磁極のNとSと
が周方向へ交互に配列され、周方向に等しい位置では、
両面において磁極が反対となっている。
【0032】動吸振器20d,26dにおいて、質量体24d
は、搬器12の横揺れに伴って案内レール22,28上を車輪
34の転動により振動し、これにより、磁石38dは導体54
に対して相対回転し、導体54には渦電流が生成される。
磁石38d及び導体54は、渦電流に因るジュール損により
相対回転を吸収されて、相対回転速度を減少される。こ
の結果、車輪34の回転は抑制され、案内レール22,28の
横振動は車輪34を介して抑制され、搬器12の横揺れが抑
制される。
【0033】図10及び図11は第5の実施例としての
動吸振器20e,26eを案内レール22e,28eの幅方向及び延
び方向から見た図である。ブラケット56は、各車輪34を
両側から挟み、上端部を質量体本体32の下面に固定さ
れ、各車輪34を回転自在に軸支している。導電性材料か
ら成る突出壁58は、底面部40の幅方向中央部において所
定高さ突出し、案内レール22e,28eの全長にわたって延
びている。磁石38eは、質量体本体32の下面の左右方向
中央部に固定され、左右の端部にN,Sの磁極を備えて
いる。1対の上下動制御装置は、上端部において磁石38
eに当たるように、質量体本体32の下面に固定され、下
端部において突出壁58との間に所定間隙を保持しつつ、
突出壁58を両側から挟んでいる。これにより、突出壁58
は、磁石38e及び上下動制御装置によって構成される磁
路を上下動制御装置の下端部の間において横断する。
【0034】動吸振器20e,26eにおいて、質量体24は、
搬器12の横揺れに伴って、突出壁58と上下動制御装置の
下端部との間の間隙を保持しつつ、案内レール22,28上
を車輪34の転動により振動し、これにより、上下動制御
装置の下端部から突出壁58に作用する磁束が突出壁58に
沿って移動し、突出壁58には渦電流が生成される。この
渦電流に因るジュール損は突出壁58と上下動制御装置と
の相対運動を吸収し、案内レール22,28に対する質量体
24eの相対振動を抑止する。この結果、案内レール22,2
8の横振動は抑制され、搬器12の横揺れが抑制される。
【0035】この動吸振器20e,26eでは、磁石38e及び
1対の継鉄60を経由する磁気回路が形成され、この磁気
回路は、大部分を磁性体材料内を通り、両継鉄60の下端
部の対峙部間の小さい間隙のみ磁性体材料以外を通るこ
とになる。これにより、突出壁58を通過する磁力線が大
幅に増大し、渦電流が突出壁58に効率よく生成される。
【0036】実施例は振り子構造物としてロープウェイ
10の搬器12について説明したが、この発明は、ロープウ
ェイ10の搬器12以外のゴンドラリフト、スキーリフト等
のあらゆる振り子構造物の動吸振器として適用可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明では、導体と磁石との相
対運動に因る渦電流ブレーキ力により質量体と案内レー
ルとの相対運動を抑制するようになっているので、大き
い横揺れ時の大きな抑制力を確保できるともに、小さい
横揺れに対しても質量体は円滑に案内レールに対して相
対運動して、的確な渦電流ブレーキ力を生じさせること
ができる。
【0038】請求項2の発明では、渦電流ブレーキ力を
生じさせる導体及び磁石はそれぞれ案内レール及び質量
体に装備されるので、渦電流ブレーキ手段の構造が簡単
となる。
【0039】請求項3,4の発明では、継鉄が付加され
て、導体を横切る磁力線の磁束密度を増大させるので、
渦電流ブレーキ力を増大できる。
【0040】請求項5の発明では、質量体の運動方向に
対して直角方向に質量体に作用する力が相殺されるの
で、案内レールに対する質量体の運動が円滑となり、速
度比例制動特性を良好化できる。
【0041】請求項6,7の発明では、渦電流ブレーキ
手段が質量体に装備されので、渦電流ブレーキ手段が小
型化され、かつ渦電流ブレーキ手段の製作が容易とな
る。
【0042】請求項8の発明では、磁気回路は、板状突
条の配設される小さい間隙部以外では、磁石及び継鉄の
磁性体材料により構成されるので、板状突条を通過する
磁力線が増大し、渦電流が導体としての板状突条に効率
的に生成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例としての動吸振器の詳細図であ
る。
【図2】第2の実施例としての動吸振器を上方から見た
詳細図である。
【図3】第3の実施例としての動吸振器を案内レールの
幅方向から見た図である。
【図4】第3の実施例としての動吸振器を案内レールの
延び方向から見た図である。
【図5】図4の磁石の一方の面における磁極配置を示す
図である。
【図6】図4の磁石の他方の面における磁極配置を示す
図である。
【図7】第4の実施例としての動吸振器を案内レールの
延び方向から見た図である。
【図8】図7の磁石の一方の面における磁極配置を示す
図である。
【図9】図7の磁石の他方の面における磁極配置を示す
図である。
【図10】第5の実施例としての動吸振器を案内レール
の幅方向から見た図である。
【図11】第5の実施例としての動吸振器を案内レール
の延び方向から見た図である。
【図12】動吸振器を装備するロープウェイの概略図で
ある。
【図13】別の動吸振器を装備するロープウェイの概略
図である。
【符号の説明】
12 搬器 14 箱部(振り子構造物本体) 16 懸垂腕(振り子構造物本体) 20,26 動吸振器 22,28 案内レール 24 質量体 32 質量体本体 34 車輪 35,52,54 導体(渦電流ブレーキ手段) 36 磁性体 38a−e 磁石(渦電流ブレーキ手段) 42 側壁部 50 車軸 58 突出壁(導体、板状突条) 60 継鉄
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神長 智治 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 車輛製造株式会社開発本部内 (72)発明者 尾竹 嘉三 滋賀県甲賀郡水口町笹が丘1番地13 安全 索道株式会社内 (72)発明者 松久 寛 大津市比叡平1−22−27 (72)発明者 安田 正志 尼崎市南初島町10番地133 特許機器株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)振り子構造物本体(14,16)に取り
    付けられ前記振り子構造物本体(14,16)の揺れ方向へ延
    びる案内レール(22,28)、(b)前記案内レール(22,28)
    に沿って移動自在である質量体(24)、及び(c)前記案
    内レール(22,28)と前記質量体(24)との相対変位に伴っ
    て相対変位する導体(35,52,54,58)と磁石(38a-e)とを備
    え前記導体(35,52,54,58)と前記磁石(38a-e)との相対速
    度により前記導体(35,52,54,58)に渦電流を生じさせて
    前記導体(35,52,54,58)と前記磁石(38a-e)との相対速度
    を低減する渦電流ブレーキ手段(35,38a-e,52,54,58)、
    を有していることを特徴とする振り子構造物の動吸振
    器。
  2. 【請求項2】 前記案内レール(22a,b,28a,b)は、前記
    質量体(24a,b)と対峙する側に前記導体(35)を備え、前
    記質量体(24a,b)は、前記案内レール(22a,b,28a,b)と対
    峙する側に前記磁石(38a,b)を備えていることを特徴と
    する請求項1記載の振り子構造物の動吸振器。
  3. 【請求項3】 前記案内レール(22a,b,28a,b)は、前記
    導体(35)に対して前記質量体(24a,b)とは反対側に磁性
    体(36)を備えていることを特徴とする請求項2記載の振
    り子構造物の動吸振器。
  4. 【請求項4】 前記磁石(38a,b)は、前記案内レール(22
    a,b,28a,b)に対峙する前記質量体(24a,b)の質量体本体
    (32)の部位に取り付けられ、前記質量体本体(32)は磁性
    体であることを特徴とする請求項2又は3記載の振り子
    構造物の動吸振器。
  5. 【請求項5】 前記案内レール(22b,28b)は、前記質量
    体(24b)の側部の両側において延びる1対の側壁部(42)
    を備え、各側壁部(42)には、前記質量体(24b)の側部と
    の対峙側に前記導体(35)を備え、前記質量体(24b)は、
    両側部に前記磁石(38b)を備えていることを特徴とする
    請求項2〜4のいずれかに記載の振り子構造物の動吸振
    器。
  6. 【請求項6】 前記質量体(24c)は、前記案内レール(2
    2,28)上を転動する車輪(34)、及び前記車輪(34)を両端
    部に取り付けられて前記車輪(34)と一体的に回転する車
    軸(50)を備え、前記導体(52)は、前記車軸(50)と一体的
    に回転するように、前記車軸(50)に取り付けられ、前記
    磁石(38c)は、前記車軸(50)の軸方向へ前記導体(52)と
    の間に間隙を置いて対峙するように、前記質量体(24c)
    の質量体本体(32)に取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の振り子構造物の動吸振器。
  7. 【請求項7】 前記質量体(24d)は、前記案内レール(2
    2,28)上を転動する車輪(34)、及び前記車輪(34)を両端
    部に取り付けられて前記車輪(34)と一体的に回転する車
    軸(50)を備え、前記磁石(38d)は、前記車軸(50)と一体
    的に回転するように、前記車軸(50)に取り付けられ、前
    記導体(54)は、前記車軸(50)の軸方向へ前記磁石(38d)
    との間に間隙を置いて対峙するように、前記質量体(24
    d)の質量体本体(32)に取り付けられていることを特徴と
    する請求項1記載の振り子構造物の動吸振器。
  8. 【請求項8】 前記案内レール(22e,28e)が、前記質量
    体(24e)の移動方向へ延びる板状突条(58)を前記導体(5
    8)として備え、前記質量体(24e)は、前記磁石(38e)、及
    び前記磁石(38e)の両端から突出して先端部において前
    記板状突条(58)を間に挟んで対峙している1対の継鉄(6
    0)とを装備していることを特徴とする請求項1記載の振
    り子構造物の動吸振器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074624A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Tokai Univ 転動型制振装置およびそれを具えた制振システム
JP2013531188A (ja) * 2010-04-23 2013-08-01 サルテ テクニスケ アーエス 振り子運動を減衰する装置及びその使用方法
JP2014511466A (ja) * 2011-03-04 2014-05-15 ムーグ インコーポレーテッド 構造制振システム及び方法

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