JPH08220116A - 集積型spmセンサー - Google Patents
集積型spmセンサーInfo
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- JPH08220116A JPH08220116A JP7023059A JP2305995A JPH08220116A JP H08220116 A JPH08220116 A JP H08220116A JP 7023059 A JP7023059 A JP 7023059A JP 2305995 A JP2305995 A JP 2305995A JP H08220116 A JPH08220116 A JP H08220116A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】カンチレバー部のねじれ変位とそり変位とを極
めて高精度に検出することが可能な集積型SPMセンサ
ーを提供する。 【構成】カンチレバー部25は、中央ビーム部25a
と、中央ビーム部の両側に沿って延出した一対のサイド
ビーム部25b,25cと、カンチレバー部の全域に亘
って形成された導電性のピエゾ抵抗層27と、ピエゾ抵
抗層に流れる電流信号が中央ビーム部及び一対のサイド
ビーム部毎に夫々独立して検出されるように、中央ビー
ム部の固定端側のコンタクト部31aを介してピエゾ抵
抗層に電気的に接続した第1の電極29aと、一対のサ
イドビーム部の固定端側のコンタクト部31b,31c
を介して夫々ピエゾ抵抗層に電気的に接続した第2及び
第3の電極29b,29cと、中央ビーム部に延出配置
され、自由端側のコンタクト部31dを介してピエゾ抵
抗層に電気的に接続した第4の電極29dとを備える。
めて高精度に検出することが可能な集積型SPMセンサ
ーを提供する。 【構成】カンチレバー部25は、中央ビーム部25a
と、中央ビーム部の両側に沿って延出した一対のサイド
ビーム部25b,25cと、カンチレバー部の全域に亘
って形成された導電性のピエゾ抵抗層27と、ピエゾ抵
抗層に流れる電流信号が中央ビーム部及び一対のサイド
ビーム部毎に夫々独立して検出されるように、中央ビー
ム部の固定端側のコンタクト部31aを介してピエゾ抵
抗層に電気的に接続した第1の電極29aと、一対のサ
イドビーム部の固定端側のコンタクト部31b,31c
を介して夫々ピエゾ抵抗層に電気的に接続した第2及び
第3の電極29b,29cと、中央ビーム部に延出配置
され、自由端側のコンタクト部31dを介してピエゾ抵
抗層に電気的に接続した第4の電極29dとを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、走査型プロー
ブ顕微鏡に用いる集積型SPMセンサーに関する。
ブ顕微鏡に用いる集積型SPMセンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、導電性試料を原子オーダーの分解
能で観察できる装置として、走査型トンネル顕微鏡(S
TM;Scanning Tunneling Microscope)がビニッヒ(Bi
nnig)とローラー(Rohrer)らにより発明された。この
STMでは、観察できる試料は導電性のものに限られて
いる。そこで、サーボ技術を始めとするSTMの要素技
術を利用し、絶縁性の試料を原子オーダーの分解能で観
察できる装置として原子間力顕微鏡(AFM;Atomic Fo
rce Microsope )が提案された。このAFMは、例えば
特開昭62−130302号公報に開示されている。
能で観察できる装置として、走査型トンネル顕微鏡(S
TM;Scanning Tunneling Microscope)がビニッヒ(Bi
nnig)とローラー(Rohrer)らにより発明された。この
STMでは、観察できる試料は導電性のものに限られて
いる。そこで、サーボ技術を始めとするSTMの要素技
術を利用し、絶縁性の試料を原子オーダーの分解能で観
察できる装置として原子間力顕微鏡(AFM;Atomic Fo
rce Microsope )が提案された。このAFMは、例えば
特開昭62−130302号公報に開示されている。
【0003】AFMは、鋭く尖った突起部(探針部)を
自由端に持つカンチレバーを備えている。この探針部を
試料に近づけると、探針部先端の原子と試料表面の原子
との間に働く相互作用力(原子間力)によってカンチレ
バーの自由端が変位する。この自由端の変位を電気的あ
るいは光学的に測定しながら、探針を試料表面に沿って
走査することにより、試料の三次元的な情報を得てい
る。例えば、カンチレバーの自由端の変位を一定に保つ
ように探針試料間距離を制御しながら探針を走査する
と、探針先端は試料表面の凹凸に沿って移動するので、
探針先端の位置情報から試料の表面形状を示す三次元像
を得ることができる。
自由端に持つカンチレバーを備えている。この探針部を
試料に近づけると、探針部先端の原子と試料表面の原子
との間に働く相互作用力(原子間力)によってカンチレ
バーの自由端が変位する。この自由端の変位を電気的あ
るいは光学的に測定しながら、探針を試料表面に沿って
走査することにより、試料の三次元的な情報を得てい
る。例えば、カンチレバーの自由端の変位を一定に保つ
ように探針試料間距離を制御しながら探針を走査する
と、探針先端は試料表面の凹凸に沿って移動するので、
探針先端の位置情報から試料の表面形状を示す三次元像
を得ることができる。
【0004】AFMにおいて、カンチレバーの変位を測
定する変位測定センサーは、カンチレバーとは別途に設
けるのが一般的である。しかし最近では、カンチレバー
自体に変位を測定できる機能を付加した集積型SPMセ
ンサーが「M .Tortonese 」らにより提案されている。
この集積型SPMセンサーは、例えば「M.Toronese,H.Y
anada, R.C.Barrett and C.F.Quate, Transducers and
Sensors’91:Atomicforce microscopy using a piezore
sistive cantilever」やPCT出願WO92/1239
8に開示されている。
定する変位測定センサーは、カンチレバーとは別途に設
けるのが一般的である。しかし最近では、カンチレバー
自体に変位を測定できる機能を付加した集積型SPMセ
ンサーが「M .Tortonese 」らにより提案されている。
この集積型SPMセンサーは、例えば「M.Toronese,H.Y
anada, R.C.Barrett and C.F.Quate, Transducers and
Sensors’91:Atomicforce microscopy using a piezore
sistive cantilever」やPCT出願WO92/1239
8に開示されている。
【0005】このような集積型SPMセンサーは、構成
が極めて簡単で小型であることから、カンチレバー側を
動かすいわゆるスタンドアロン型のAFMを構成できる
ようになると期待されている。従来のAFMでは、試料
をXY方向に動かしてカンチレバー先端の探針との相対
的位置関係を変化させるため、試料の大きさが、最大数
cm程度に限られるが、スタンドアロン型のAFMは、
このような試料の大きさの制限を取り除くことができる
という利点がある。
が極めて簡単で小型であることから、カンチレバー側を
動かすいわゆるスタンドアロン型のAFMを構成できる
ようになると期待されている。従来のAFMでは、試料
をXY方向に動かしてカンチレバー先端の探針との相対
的位置関係を変化させるため、試料の大きさが、最大数
cm程度に限られるが、スタンドアロン型のAFMは、
このような試料の大きさの制限を取り除くことができる
という利点がある。
【0006】以下、上述した集積型SPMセンサーの作
製方法について図4を参照して説明する。図4(a)に
示すように、シリコンウェハー3上に酸化シリコンの分
離層5を介してシリコン層7が設けられた例えば貼り合
わせシリコンウェハー1を用意する。次に、シリコン層
7の極表面にイオンインプランテーションによりボロン
(B)を打ち込んでピエゾ抵抗層9を形成して、図4
(d)に図示した形状にパターニングした後、表面を酸
化シリコン膜11で覆う。そしてカンチレバーの固定端
側にボンディング用の穴を開け、アルミニウムをスパッ
タリングして電極13を形成する。
製方法について図4を参照して説明する。図4(a)に
示すように、シリコンウェハー3上に酸化シリコンの分
離層5を介してシリコン層7が設けられた例えば貼り合
わせシリコンウェハー1を用意する。次に、シリコン層
7の極表面にイオンインプランテーションによりボロン
(B)を打ち込んでピエゾ抵抗層9を形成して、図4
(d)に図示した形状にパターニングした後、表面を酸
化シリコン膜11で覆う。そしてカンチレバーの固定端
側にボンディング用の穴を開け、アルミニウムをスパッ
タリングして電極13を形成する。
【0007】更に、シリコンウェハー3の下側にレジス
ト層15を形成し、このレジスト層15をパターニング
して、図4(b)に示すような開口を形成する。続い
て、オーミックコンタクトをとるための熱処理をした
後、パターニングしたレジスト層15をマスクとして用
い、湿式異方性エッチングによりシリコンウェハー3を
分離層5までエッチングし、最後にフッ酸でカンチレバ
ー部17下部の分離層5をエッチングすることによっ
て、図4(c),(d)に示すように、その自由端側で
連結した第1及び第2のビーム部17a,17bを有す
る集積型SPMセンサーが完成する。なお、図4(d)
には、かかる集積型SPMセンサーの上面図が示されて
いる。
ト層15を形成し、このレジスト層15をパターニング
して、図4(b)に示すような開口を形成する。続い
て、オーミックコンタクトをとるための熱処理をした
後、パターニングしたレジスト層15をマスクとして用
い、湿式異方性エッチングによりシリコンウェハー3を
分離層5までエッチングし、最後にフッ酸でカンチレバ
ー部17下部の分離層5をエッチングすることによっ
て、図4(c),(d)に示すように、その自由端側で
連結した第1及び第2のビーム部17a,17bを有す
る集積型SPMセンサーが完成する。なお、図4(d)
には、かかる集積型SPMセンサーの上面図が示されて
いる。
【0008】このようにして作製した集積型SPMセン
サーでは、測定の際に、第1及び第2のビーム部17
a,17bの固定端側に設けられた2本の電極13の間
に数ボルト以下のDC電圧を印加し、カンチレバー部1
7の自由端を試料(図示しない)に接近させる。カンチ
レバー部17の自由端と試料表面(図示しない)の原子
間に原子間力が作用すると、カンチレバー部17が変位
する。これに応じてピエゾ抵抗層9の抵抗値が変化する
ことによって、カンチレバー部17の変位が2本電極1
3の間に流れる電流信号として得られる。
サーでは、測定の際に、第1及び第2のビーム部17
a,17bの固定端側に設けられた2本の電極13の間
に数ボルト以下のDC電圧を印加し、カンチレバー部1
7の自由端を試料(図示しない)に接近させる。カンチ
レバー部17の自由端と試料表面(図示しない)の原子
間に原子間力が作用すると、カンチレバー部17が変位
する。これに応じてピエゾ抵抗層9の抵抗値が変化する
ことによって、カンチレバー部17の変位が2本電極1
3の間に流れる電流信号として得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カンチレバ
ー部17の変位には、一般的に、“ねじれ”による変位
と、通常の“そり”による変位とが存在する。しかしな
がら、従来の集積型SPMセンサーにおいては、カンチ
レバー部17の変位を単に2本の電極13の間に流れる
電流信号の変化としてとらえているため、かかる電流信
号の変化が、“ねじれ変位”に起因したものか、“そり
変位”に起因したものかの判別ができなかった。具体的
には、従来の集積型SPMセンサーでは、単に2本の電
極13の間に流れる電流信号の変化をカンチレバー部1
7のそり変位として検出している。このため、ねじれ変
位とそり変位とが同時に発生している場合でも、検出さ
れる電流信号の変化は、そり変位としてとらえていた。
この結果、試料表面に対する高精度な測定を行うことが
できないという問題があった。
ー部17の変位には、一般的に、“ねじれ”による変位
と、通常の“そり”による変位とが存在する。しかしな
がら、従来の集積型SPMセンサーにおいては、カンチ
レバー部17の変位を単に2本の電極13の間に流れる
電流信号の変化としてとらえているため、かかる電流信
号の変化が、“ねじれ変位”に起因したものか、“そり
変位”に起因したものかの判別ができなかった。具体的
には、従来の集積型SPMセンサーでは、単に2本の電
極13の間に流れる電流信号の変化をカンチレバー部1
7のそり変位として検出している。このため、ねじれ変
位とそり変位とが同時に発生している場合でも、検出さ
れる電流信号の変化は、そり変位としてとらえていた。
この結果、試料表面に対する高精度な測定を行うことが
できないという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、ねじれ変位を電
流信号の変化(即ち、LFM信号の変化)としてとらえ
ることを目的として、図2(c)に示すように、第1及
び第2のビーム部17a,17bの間に第3のビーム部
17cを備えた集積型SPMセンサーを考えてみる。な
お、同図の符号R1 ,R3 は、第1及び第2のビーム部
17a,17bのピエゾ抵抗層9(図4参照)の抵抗値
を示し、符号R2 は、第3のビーム部17cのピエゾ抵
抗層9の抵抗値を示しており、第1及び第2のビーム部
17a,17bには、電極13を介して電源19が接続
されている。また、第3のビーム部17cの自由端側
は、第1及び第2の自由端と電気的に接続されており、
その固定端側は、アースされている。また、電源19か
ら第1及び第2のビーム部17a,17bを経由して、
第3のビーム17cに流れる電流信号(I1 ,I2 )
は、第1及び第2のビーム部17a,17bの電気経路
中に配された電流計21によって検出されるように構成
されている。
流信号の変化(即ち、LFM信号の変化)としてとらえ
ることを目的として、図2(c)に示すように、第1及
び第2のビーム部17a,17bの間に第3のビーム部
17cを備えた集積型SPMセンサーを考えてみる。な
お、同図の符号R1 ,R3 は、第1及び第2のビーム部
17a,17bのピエゾ抵抗層9(図4参照)の抵抗値
を示し、符号R2 は、第3のビーム部17cのピエゾ抵
抗層9の抵抗値を示しており、第1及び第2のビーム部
17a,17bには、電極13を介して電源19が接続
されている。また、第3のビーム部17cの自由端側
は、第1及び第2の自由端と電気的に接続されており、
その固定端側は、アースされている。また、電源19か
ら第1及び第2のビーム部17a,17bを経由して、
第3のビーム17cに流れる電流信号(I1 ,I2 )
は、第1及び第2のビーム部17a,17bの電気経路
中に配された電流計21によって検出されるように構成
されている。
【0011】このような構成において、いま、カンチレ
バー部17が変位して、そり変位及びねじれ変位が発生
していると仮定する。カンチレバー部17が変位する
と、ピエゾ抵抗層9(図4参照)の抵抗値が変化するた
め、ピエゾ抵抗層9を流れる電流信号(I1 ,I2 )に
変化が生じる。このとき、電流計21によって電流信号
(I1 ,I2 )の変化を検出することによって、上記変
位が電気的にとらえられる。
バー部17が変位して、そり変位及びねじれ変位が発生
していると仮定する。カンチレバー部17が変位する
と、ピエゾ抵抗層9(図4参照)の抵抗値が変化するた
め、ピエゾ抵抗層9を流れる電流信号(I1 ,I2 )に
変化が生じる。このとき、電流計21によって電流信号
(I1 ,I2 )の変化を検出することによって、上記変
位が電気的にとらえられる。
【0012】具体的には、ねじれ変位(LFM信号)
は、電流信号の差“I1 −I2 ”によって規定され、ま
た、そり変位(AFM信号)は、電流信号の和“I1 +
I2 ”によって規定される。
は、電流信号の差“I1 −I2 ”によって規定され、ま
た、そり変位(AFM信号)は、電流信号の和“I1 +
I2 ”によって規定される。
【0013】ここで、カンチレバー部17が変位した場
合において、電源19から第1及び第2のビーム部17
a,17bを経由して、第3のビーム17cに流れる電
流信号のうち、ねじれ変位に起因した電流信号を夫々I
1N,I2N、そり変位に起因した電流信号を夫々I1S,I
2Sとし、また、これ以外の要因に起因する電流信号を夫
々I10,I20とすると、カンチレバー部17の変位に起
因して電気経路中を流れる電流信号(I1 ,I2 )は、 I1 =I10+I1N+I1S I2 =I20+I2N+I2S と表される。
合において、電源19から第1及び第2のビーム部17
a,17bを経由して、第3のビーム17cに流れる電
流信号のうち、ねじれ変位に起因した電流信号を夫々I
1N,I2N、そり変位に起因した電流信号を夫々I1S,I
2Sとし、また、これ以外の要因に起因する電流信号を夫
々I10,I20とすると、カンチレバー部17の変位に起
因して電気経路中を流れる電流信号(I1 ,I2 )は、 I1 =I10+I1N+I1S I2 =I20+I2N+I2S と表される。
【0014】いま、ねじれ変位及びそり変位が発生しな
い初期状態では、電流信号(I10,I20)は、相互に同
レベルとみなされるため、I10=I20=I0 と表すこと
ができる。また、そり変位のみが発生している場合にお
いて、第1及び第2のビーム部17a,17bのそり分
は相互に等しくなっているため、I1S=I2S=IS と表
すことができる。
い初期状態では、電流信号(I10,I20)は、相互に同
レベルとみなされるため、I10=I20=I0 と表すこと
ができる。また、そり変位のみが発生している場合にお
いて、第1及び第2のビーム部17a,17bのそり分
は相互に等しくなっているため、I1S=I2S=IS と表
すことができる。
【0015】このような条件の下で、ねじれ変位に対応
する電流信号の差“I1 −I2 ”と、そり変位に対応す
る電流信号の和“I1 +I2 ”を演算すると、 ねじれ変位=I1 −I2 =I0 +I1N+IS −(I0 +I2N+IS ) =I1N−I2N そり変位 =I1 +I2 =I0 +I1N+IS +(I0 +I2N+IS ) =2I0 +2IS +I1N+I2N となる。
する電流信号の差“I1 −I2 ”と、そり変位に対応す
る電流信号の和“I1 +I2 ”を演算すると、 ねじれ変位=I1 −I2 =I0 +I1N+IS −(I0 +I2N+IS ) =I1N−I2N そり変位 =I1 +I2 =I0 +I1N+IS +(I0 +I2N+IS ) =2I0 +2IS +I1N+I2N となる。
【0016】この結果、従来では検出できなかったねじ
れ変位を検出することが可能となり、高精度に試料の表
面情報を測定することが可能となる。しかしながら、そ
り変位に対応する電流信号には、ねじれ分に相当する電
流信号(I1N+I2N)が混入しているため、極めて高精
度な試料走査を行う場合、充分に満足できる測定結果を
得ることは困難である。このため、極めて高精度な試料
走査を行うことが可能な走査型SPMセンサーの開発が
望まれている。
れ変位を検出することが可能となり、高精度に試料の表
面情報を測定することが可能となる。しかしながら、そ
り変位に対応する電流信号には、ねじれ分に相当する電
流信号(I1N+I2N)が混入しているため、極めて高精
度な試料走査を行う場合、充分に満足できる測定結果を
得ることは困難である。このため、極めて高精度な試料
走査を行うことが可能な走査型SPMセンサーの開発が
望まれている。
【0017】本発明は、このような要望に答えるべく成
されたものであり、その目的は、カンチレバー部のねじ
れ変位とそり変位とを極めて高精度に検出することが可
能な集積型SPMセンサーを提供することにある。
されたものであり、その目的は、カンチレバー部のねじ
れ変位とそり変位とを極めて高精度に検出することが可
能な集積型SPMセンサーを提供することにある。
【0018】このような目的を達成するために、本発明
は、自由端と固定端とを有しており、前記固定端が支持
されることによって、前記自由端が変位自在に構成され
たカンチレバー部を備えた集積型SPMセンサーであっ
て、前記カンチレバー部には、前記固定端から前記自由
端に向かって延出する中央ビーム部と、この中央ビーム
部の両側に配され且つ前記中央ビーム部に沿って延出
し、前記自由端において前記中央ビーム部と相互に接続
した一対のサイドビーム部と、前記カンチレバー部の全
域に亘って形成された導電性のピエゾ抵抗層とが設けら
れていると共に、前記ピエゾ抵抗層に流れる電流信号が
前記中央ビーム部及び一対のサイドビーム部毎に夫々独
立して検出されるように、前記中央ビーム部の固定端側
において前記ピエゾ抵抗層に電気的に接続した第1の電
極と、前記一対のサイドビーム部の固定端側において夫
々前記ピエゾ抵抗層に電気的に接続した第2及び第3の
電極と、前記カンチレバー部の所定部位において前記ピ
エゾ抵抗層に電気的に接続した第4の電極とが設けられ
ている。
は、自由端と固定端とを有しており、前記固定端が支持
されることによって、前記自由端が変位自在に構成され
たカンチレバー部を備えた集積型SPMセンサーであっ
て、前記カンチレバー部には、前記固定端から前記自由
端に向かって延出する中央ビーム部と、この中央ビーム
部の両側に配され且つ前記中央ビーム部に沿って延出
し、前記自由端において前記中央ビーム部と相互に接続
した一対のサイドビーム部と、前記カンチレバー部の全
域に亘って形成された導電性のピエゾ抵抗層とが設けら
れていると共に、前記ピエゾ抵抗層に流れる電流信号が
前記中央ビーム部及び一対のサイドビーム部毎に夫々独
立して検出されるように、前記中央ビーム部の固定端側
において前記ピエゾ抵抗層に電気的に接続した第1の電
極と、前記一対のサイドビーム部の固定端側において夫
々前記ピエゾ抵抗層に電気的に接続した第2及び第3の
電極と、前記カンチレバー部の所定部位において前記ピ
エゾ抵抗層に電気的に接続した第4の電極とが設けられ
ている。
【0019】
【作用】本発明によれば、第1の電極から第4の電極に
亘って流れる電流信号を検出することによって、中央ビ
ーム部に流れる電流信号が検出され、同時に、第2及び
第3の電極から第4の電極に亘って流れる電流信号を検
出することによって、一対のサイドビーム部に流れる電
流信号が夫々独立して検出される。
亘って流れる電流信号を検出することによって、中央ビ
ーム部に流れる電流信号が検出され、同時に、第2及び
第3の電極から第4の電極に亘って流れる電流信号を検
出することによって、一対のサイドビーム部に流れる電
流信号が夫々独立して検出される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る集積型SPM
センサーについて、図1ないし図3を参照して説明す
る。図1(a)及び図2(a)に示すように、本実施例
の集積型SPMセンサーは、自由端と支持部材23に支
持された固定端とを有しており、この固定端が支持され
ることによって、自由端が変位自在に構成されたカンチ
レバー部25を備えている。
センサーについて、図1ないし図3を参照して説明す
る。図1(a)及び図2(a)に示すように、本実施例
の集積型SPMセンサーは、自由端と支持部材23に支
持された固定端とを有しており、この固定端が支持され
ることによって、自由端が変位自在に構成されたカンチ
レバー部25を備えている。
【0021】カンチレバー部25には、固定端から自由
端に向かって延出する中央ビーム部25aと、この中央
ビーム部25aの両側に配され且つ中央ビーム部25a
に沿って延出し、自由端において中央ビーム部25aと
相互に接続した一対のサイドビーム部25b,25c
と、カンチレバー部25の全域に亘って形成された導電
性のピエゾ抵抗層27とが設けられている。
端に向かって延出する中央ビーム部25aと、この中央
ビーム部25aの両側に配され且つ中央ビーム部25a
に沿って延出し、自由端において中央ビーム部25aと
相互に接続した一対のサイドビーム部25b,25c
と、カンチレバー部25の全域に亘って形成された導電
性のピエゾ抵抗層27とが設けられている。
【0022】更に、ピエゾ抵抗層27に流れる電流信号
が中央ビーム部25a及び一対のサイドビーム部25
b,25c毎に夫々独立して検出されるように、中央ビ
ーム部25aの固定端側に形成されたコンタクト部31
aを介してピエゾ抵抗層27に電気的に接続した第1の
電極29aと、一対のサイドビーム部25b,25cの
固定端側に形成されたコンタクト部31b,31cを介
して夫々ピエゾ抵抗層27に電気的に接続した第2及び
第3の電極29b,29cと、カンチレバー部25の所
定部位においてピエゾ抵抗層27に電気的に接続した第
4の電極29dとが設けられている。
が中央ビーム部25a及び一対のサイドビーム部25
b,25c毎に夫々独立して検出されるように、中央ビ
ーム部25aの固定端側に形成されたコンタクト部31
aを介してピエゾ抵抗層27に電気的に接続した第1の
電極29aと、一対のサイドビーム部25b,25cの
固定端側に形成されたコンタクト部31b,31cを介
して夫々ピエゾ抵抗層27に電気的に接続した第2及び
第3の電極29b,29cと、カンチレバー部25の所
定部位においてピエゾ抵抗層27に電気的に接続した第
4の電極29dとが設けられている。
【0023】この第4の電極29dは、本実施例の場
合、中央ビーム部25a上にこの中央ビーム部25aに
沿って延出配置されており、その自由端側に形成された
コンタクト部31d(図2(a)参照)を介してピエゾ
抵抗層27に電気的に接続されている。
合、中央ビーム部25a上にこの中央ビーム部25aに
沿って延出配置されており、その自由端側に形成された
コンタクト部31d(図2(a)参照)を介してピエゾ
抵抗層27に電気的に接続されている。
【0024】図2(a)には、図1(a)の II-II線に
沿う断面図であって、カンチレバー部25の中央ビーム
部25aの縦断面図が示されている。図2(a)に示す
ように、本実施例に適用されたカンチレバー部25は、
シリコン層から成るレバー構造体部33と、このレバー
構造体部33上に形成されたピエゾ抵抗層27と、この
ピエゾ抵抗層27上に形成された絶縁層35とを備えて
いる。なお、ピエゾ抵抗層27は、シリコン層から成る
レバー構造体部33の表面にボロン(B)をイオンイン
プランテーションすることによって形成されており、こ
のとき同時に、自由端に探針37が形成される。
沿う断面図であって、カンチレバー部25の中央ビーム
部25aの縦断面図が示されている。図2(a)に示す
ように、本実施例に適用されたカンチレバー部25は、
シリコン層から成るレバー構造体部33と、このレバー
構造体部33上に形成されたピエゾ抵抗層27と、この
ピエゾ抵抗層27上に形成された絶縁層35とを備えて
いる。なお、ピエゾ抵抗層27は、シリコン層から成る
レバー構造体部33の表面にボロン(B)をイオンイン
プランテーションすることによって形成されており、こ
のとき同時に、自由端に探針37が形成される。
【0025】また、図1(a)及び図2(a)に示され
た第1ないし第4の電極29a,29b,29c,29
dは、夫々、絶縁層35を削って形成されたコンタクト
部31a,31b,31c,31dを介してピエゾ抵抗
層27に電気的に接続されている。従って、絶縁層35
は、第1ないし第3の電極29a,29b,29cの各
コンタクト部31a,31b,31c、及び、第4の電
極29dのコンタクト部31d(即ち、探針37の周
囲)を除くピエゾ抵抗層27の全表面領域更にレバー構
造体部33の側面上に被覆されている。
た第1ないし第4の電極29a,29b,29c,29
dは、夫々、絶縁層35を削って形成されたコンタクト
部31a,31b,31c,31dを介してピエゾ抵抗
層27に電気的に接続されている。従って、絶縁層35
は、第1ないし第3の電極29a,29b,29cの各
コンタクト部31a,31b,31c、及び、第4の電
極29dのコンタクト部31d(即ち、探針37の周
囲)を除くピエゾ抵抗層27の全表面領域更にレバー構
造体部33の側面上に被覆されている。
【0026】また、第4の電極29dは、中央ビーム部
25aの絶縁層35の一部を覆うように、その固定端側
から自由端側へ延出形成されており、その自由端側にお
いて、探針37を被覆している。
25aの絶縁層35の一部を覆うように、その固定端側
から自由端側へ延出形成されており、その自由端側にお
いて、探針37を被覆している。
【0027】このようなカンチレバー部25の固定端
は、支持部材23によって支持されており、この支持部
材23は、両面に酸化シリコン層である絶縁層39,4
1が形成されたシリコン基板43によって構成されてい
る。
は、支持部材23によって支持されており、この支持部
材23は、両面に酸化シリコン層である絶縁層39,4
1が形成されたシリコン基板43によって構成されてい
る。
【0028】次に、本実施例の集積型SPMセンサーの
動作について説明する。本実施例の集積型SPMセンサ
ーは、ピエゾ抵抗層に流れる電流信号が中央ビーム部2
5a及び一対のサイドビーム部25b,25c毎に夫々
独立して検出されるように、第1ないし第3の電極29
a,29b,29cは、夫々、第1ないし第3の電流計
45a,45b,45cを介して電源47に接続されて
いると共に、第4の電極29dは、アースされている。
動作について説明する。本実施例の集積型SPMセンサ
ーは、ピエゾ抵抗層に流れる電流信号が中央ビーム部2
5a及び一対のサイドビーム部25b,25c毎に夫々
独立して検出されるように、第1ないし第3の電極29
a,29b,29cは、夫々、第1ないし第3の電流計
45a,45b,45cを介して電源47に接続されて
いると共に、第4の電極29dは、アースされている。
【0029】このため、電源47によって、第4の電極
29dと第1の電極29a、第4の電極29dと第2の
電極29b、第4の電極29dと第3の電極29cとの
間には、夫々、所定の電圧が印加されることになる。
29dと第1の電極29a、第4の電極29dと第2の
電極29b、第4の電極29dと第3の電極29cとの
間には、夫々、所定の電圧が印加されることになる。
【0030】このとき、電源47から第1ないし第3の
電極29a,29b,29cを介してピエゾ抵抗層27
に流れる電流信号は、第1ないし第3の電流計45a,
45b,45cによって、中央ビーム部25a及び一対
のサイドビーム部25b,25c毎に夫々独立して検出
されることになる。
電極29a,29b,29cを介してピエゾ抵抗層27
に流れる電流信号は、第1ないし第3の電流計45a,
45b,45cによって、中央ビーム部25a及び一対
のサイドビーム部25b,25c毎に夫々独立して検出
されることになる。
【0031】試料(図示しない)の表面情報の測定の
際、カンチレバー部25が変位した場合、その変位に
は、そり変位とねじれ変位とが含まれている。このよう
にカンチレバー部25が変位すると、ピエゾ抵抗層27
の抵抗値が変化するため、ピエゾ抵抗層27に流れる電
流信号に変化が生じる。このとき、第1ないし第3の電
流計45a,45b,45cによって電流信号の変化を
検出することによって、カンチレバー部25の変位(即
ち、そり変位及びねじれ変位)が電気的にとらえられる
ことになる。
際、カンチレバー部25が変位した場合、その変位に
は、そり変位とねじれ変位とが含まれている。このよう
にカンチレバー部25が変位すると、ピエゾ抵抗層27
の抵抗値が変化するため、ピエゾ抵抗層27に流れる電
流信号に変化が生じる。このとき、第1ないし第3の電
流計45a,45b,45cによって電流信号の変化を
検出することによって、カンチレバー部25の変位(即
ち、そり変位及びねじれ変位)が電気的にとらえられる
ことになる。
【0032】図1(b)には、図1(a)に示された集
積型SPMセンサーの回路構成が示されているが、同図
の符号R1 及びR3 は、一対のサイドビーム部25b,
25cのピエゾ抵抗層27の抵抗値を示し、符号R2
は、中央ビーム部25aのピエゾ抵抗層27の抵抗値を
示している。そして、同図では、カンチレバー部25の
変位に対応して、中央ビーム部25a及び一対のサイド
ビーム部25b,25cのピエゾ抵抗層27に、夫々、
I2 及びI1 ,I3 の電流信号が流れているものと仮定
する。
積型SPMセンサーの回路構成が示されているが、同図
の符号R1 及びR3 は、一対のサイドビーム部25b,
25cのピエゾ抵抗層27の抵抗値を示し、符号R2
は、中央ビーム部25aのピエゾ抵抗層27の抵抗値を
示している。そして、同図では、カンチレバー部25の
変位に対応して、中央ビーム部25a及び一対のサイド
ビーム部25b,25cのピエゾ抵抗層27に、夫々、
I2 及びI1 ,I3 の電流信号が流れているものと仮定
する。
【0033】このような条件の下、本実施例の集積型S
PMセンサーにおいて、ねじれ変位(LFM信号)は、
電流信号の差“I1 −I3 ”によって規定され、また、
そり変位(AFM信号)は、電流信号の値“I2 ”によ
って規定される。
PMセンサーにおいて、ねじれ変位(LFM信号)は、
電流信号の差“I1 −I3 ”によって規定され、また、
そり変位(AFM信号)は、電流信号の値“I2 ”によ
って規定される。
【0034】ここで、カンチレバー部25が変位した場
合において、中央ビーム部25aに流れる電流信号I2
のうち、ねじれ変位に起因した電流信号をI2N、そり変
位に起因した電流信号をI2Sとし、また、これ以外の要
因に起因する電流信号をI20とする。一方、一対のサイ
ドビーム部25a,25bに流れる電流信号(I1 ,I
3 )のうち、ねじれ変位に起因した電流信号を夫々
I1N,I3N、そり変位に起因した電流信号を夫々I1S,
I3Sとし、また、これ以外の要因に起因する電流信号を
夫々I10,I30とする。
合において、中央ビーム部25aに流れる電流信号I2
のうち、ねじれ変位に起因した電流信号をI2N、そり変
位に起因した電流信号をI2Sとし、また、これ以外の要
因に起因する電流信号をI20とする。一方、一対のサイ
ドビーム部25a,25bに流れる電流信号(I1 ,I
3 )のうち、ねじれ変位に起因した電流信号を夫々
I1N,I3N、そり変位に起因した電流信号を夫々I1S,
I3Sとし、また、これ以外の要因に起因する電流信号を
夫々I10,I30とする。
【0035】このとき、中央ビーム部25aを流れる電
流信号I2 、及び、一対のサイドビーム部25b,25
cを流れる電流信号I1 ,I3 は、 I1 =I10+I1N+I1S I2 =I20+I2N+I2S I3 =I30+I3N+I3S と表される。
流信号I2 、及び、一対のサイドビーム部25b,25
cを流れる電流信号I1 ,I3 は、 I1 =I10+I1N+I1S I2 =I20+I2N+I2S I3 =I30+I3N+I3S と表される。
【0036】いま、ねじれ変位及びそり変位が発生しな
い初期状態では、電流信号(I10,I20,I30)は、相
互に同レベルとみなされるため、I10=I20=I30=I
0 と表すことができる。また、そり変位のみが発生して
いる場合において、中央ビーム部25a及び一対のサイ
ドビーム部25b,25cのそり分は相互に等しくなっ
ているため、I1S=I2S=I3S=IS と表すことができ
る。
い初期状態では、電流信号(I10,I20,I30)は、相
互に同レベルとみなされるため、I10=I20=I30=I
0 と表すことができる。また、そり変位のみが発生して
いる場合において、中央ビーム部25a及び一対のサイ
ドビーム部25b,25cのそり分は相互に等しくなっ
ているため、I1S=I2S=I3S=IS と表すことができ
る。
【0037】このような条件の下で、ねじれ変位に対応
する電流信号の差“I1 −I3 ”を演算すると、 ねじれ変位=I1 −I3 =I0 +I1N+IS −(I0 +I3N+IS ) =I1N−I3N となる。
する電流信号の差“I1 −I3 ”を演算すると、 ねじれ変位=I1 −I3 =I0 +I1N+IS −(I0 +I3N+IS ) =I1N−I3N となる。
【0038】また、中央ビーム部25aは、ねじれ変位
が起こり難い状態にあるため、ねじれ変位に起因した電
流信号I2Nは、極めて小さな値(IS >>I2N)とな
る。この結果、電流信号I2Nの値は、計算上無視するこ
とができる。この結果、上記条件の下で、そり変位に対
応する電流信号の値“I2 ”は、 そり変位 =I2 =I0 +IS となる。
が起こり難い状態にあるため、ねじれ変位に起因した電
流信号I2Nは、極めて小さな値(IS >>I2N)とな
る。この結果、電流信号I2Nの値は、計算上無視するこ
とができる。この結果、上記条件の下で、そり変位に対
応する電流信号の値“I2 ”は、 そり変位 =I2 =I0 +IS となる。
【0039】この結果、カンチレバー部25のねじれ変
位(LFM信号)とそり変位(AFM信号)とを夫々極
めて高精度に検出できることが判明した。このように本
実施例の集積型SPMセンサーは、中央ビーム部25a
及び一対のサイドビーム部25b,25cのピエゾ抵抗
層27に流れる電流信号を夫々独立して検出できるよう
に構成されているため、中央ビーム部25a及び一対の
サイドビーム部25b,25cの変位を夫々独立して検
出することが可能となる。この結果、カンチレバー部2
5のねじれ変位(LFM信号)とそり変位(AFM信
号)とを夫々極めて高精度に検出できることができる。
位(LFM信号)とそり変位(AFM信号)とを夫々極
めて高精度に検出できることが判明した。このように本
実施例の集積型SPMセンサーは、中央ビーム部25a
及び一対のサイドビーム部25b,25cのピエゾ抵抗
層27に流れる電流信号を夫々独立して検出できるよう
に構成されているため、中央ビーム部25a及び一対の
サイドビーム部25b,25cの変位を夫々独立して検
出することが可能となる。この結果、カンチレバー部2
5のねじれ変位(LFM信号)とそり変位(AFM信
号)とを夫々極めて高精度に検出できることができる。
【0040】また、本実施例に適用された第4の電極2
9dは、アースされているため、探針37付近の電位が
接地電位(即ち、0[V])に維持させることができ
る。この結果、試料表面と探針37との間に働く静電力
を除去することができるため、測定精度を一定レベルに
維持させることが可能となる。
9dは、アースされているため、探針37付近の電位が
接地電位(即ち、0[V])に維持させることができ
る。この結果、試料表面と探針37との間に働く静電力
を除去することができるため、測定精度を一定レベルに
維持させることが可能となる。
【0041】なお、本実施例に適用された電源47とし
ては、直流電圧電源又は交流電圧電源のいずれを用いて
もよい。また、第4の電極29dは、上述した実施例で
は、中央ビーム部25aの探針37側の面上に配置して
いるが、例えば、中央ビーム部25aの裏面(即ち、探
針37が設けられている面とは反対側の面)上に配置さ
せてもよい。更に、第4の電極29dは、一対のサイド
ビーム25b,25cのいずれかの面上に配置させるこ
とも可能である。
ては、直流電圧電源又は交流電圧電源のいずれを用いて
もよい。また、第4の電極29dは、上述した実施例で
は、中央ビーム部25aの探針37側の面上に配置して
いるが、例えば、中央ビーム部25aの裏面(即ち、探
針37が設けられている面とは反対側の面)上に配置さ
せてもよい。更に、第4の電極29dは、一対のサイド
ビーム25b,25cのいずれかの面上に配置させるこ
とも可能である。
【0042】また、中央ビーム部25aは、カンチレバ
ー部25のねじれ変位を許容範囲内に抑制するように、
その幅を一対のサイドビーム部25b,25cの幅より
も拡大して構成することも好ましい。
ー部25のねじれ変位を許容範囲内に抑制するように、
その幅を一対のサイドビーム部25b,25cの幅より
も拡大して構成することも好ましい。
【0043】次に、上述した構成効果を有する本実施例
の集積型SPMセンサーの製造方法について、図3を参
照して簡単に説明する。なお、下記の説明では、探針3
7を製造するプロセスは省略している。
の集積型SPMセンサーの製造方法について、図3を参
照して簡単に説明する。なお、下記の説明では、探針3
7を製造するプロセスは省略している。
【0044】図3に示すように、シリコン基板43上に
酸化シリコンの分離層39を介してシリコン層33が設
けられた例えば貼り合わせシリコンウェハーを用意す
る。次にシリコン基板43の下面に酸化膜41を形成
し、且つ、シリコン層33の上面に酸化膜49を形成し
た後、シリコン層33の極表面にイオンインプランテー
ションによりボロン(B)を打ち込んでピエゾ抵抗層2
7を形成する(同図(a)参照)。
酸化シリコンの分離層39を介してシリコン層33が設
けられた例えば貼り合わせシリコンウェハーを用意す
る。次にシリコン基板43の下面に酸化膜41を形成
し、且つ、シリコン層33の上面に酸化膜49を形成し
た後、シリコン層33の極表面にイオンインプランテー
ションによりボロン(B)を打ち込んでピエゾ抵抗層2
7を形成する(同図(a)参照)。
【0045】シリコン層33とピエゾ抵抗層27を同図
(b)の形状にパターニングした後、表面全体を絶縁層
として機能する酸化シリコン膜35で被覆する(同図
(b)参照)。
(b)の形状にパターニングした後、表面全体を絶縁層
として機能する酸化シリコン膜35で被覆する(同図
(b)参照)。
【0046】次に、カンチレバー部25の固定端側と自
由端側に対応する部分に、ボンディング用の穴を開けた
後、この穴の部分に金属をスパッタリングして第1ない
し第4の電極29a,29b,29c,29dを形成す
る(同図(c)及び図1(a)参照)。
由端側に対応する部分に、ボンディング用の穴を開けた
後、この穴の部分に金属をスパッタリングして第1ない
し第4の電極29a,29b,29c,29dを形成す
る(同図(c)及び図1(a)参照)。
【0047】続いて、オーミックコンタクトをとるため
に、同図(b)の形状になっているシリコンウェハーに
対して熱処理を施した後、第1ないし第4の電極29
a,29b,29c,29dを保護するために、これら
電極の表面をポリイミド51で被覆する。そして、酸化
膜41をマスクとして用い、湿式異方性エッチングによ
りシリコン基板43を分離層39までエッチングする
(同図(d)参照)。
に、同図(b)の形状になっているシリコンウェハーに
対して熱処理を施した後、第1ないし第4の電極29
a,29b,29c,29dを保護するために、これら
電極の表面をポリイミド51で被覆する。そして、酸化
膜41をマスクとして用い、湿式異方性エッチングによ
りシリコン基板43を分離層39までエッチングする
(同図(d)参照)。
【0048】最後に、フッ酸でカンチレバー部25下部
の分離層39をエッチングすることによって、中央ビー
ム部25a及び一対のサイドビーム部25b,25cを
有する集積型SPMセンサーが完成する(同図(e)及
び図1(a)参照)。
の分離層39をエッチングすることによって、中央ビー
ム部25a及び一対のサイドビーム部25b,25cを
有する集積型SPMセンサーが完成する(同図(e)及
び図1(a)参照)。
【0049】
【発明の効果】本発明の集積型SPMセンサーは、中央
ビーム部及び一対のサイドビーム部のピエゾ抵抗層に流
れる電流信号を夫々独立して検出できるように構成され
ているため、中央ビーム部及び一対のサイドビーム部の
変位を夫々独立して検出することが可能となる。この結
果、カンチレバー部のねじれ変位(LFM信号)とそり
変位(AFM信号)とを夫々極めて高精度に検出できる
ことができる。
ビーム部及び一対のサイドビーム部のピエゾ抵抗層に流
れる電流信号を夫々独立して検出できるように構成され
ているため、中央ビーム部及び一対のサイドビーム部の
変位を夫々独立して検出することが可能となる。この結
果、カンチレバー部のねじれ変位(LFM信号)とそり
変位(AFM信号)とを夫々極めて高精度に検出できる
ことができる。
【図1】(a)は、本発明の一実施例に係る集積型SP
Mセンサーの構成を概略的に示す平面図、(b)は、本
発明の一実施例に係る集積型SPMセンサーの回路構成
を概略的に示す図。
Mセンサーの構成を概略的に示す平面図、(b)は、本
発明の一実施例に係る集積型SPMセンサーの回路構成
を概略的に示す図。
【図2】(a)は、図1(a)に示す II-II線に沿う断
面図、(b)は、図2(a)の矢印b方向から見たカン
チレバー部の自由端側の側面図、(c)は、本発明の一
実施例に係る集積型SPMセンサーの基本原理の回路構
成を概略的に示す図。
面図、(b)は、図2(a)の矢印b方向から見たカン
チレバー部の自由端側の側面図、(c)は、本発明の一
実施例に係る集積型SPMセンサーの基本原理の回路構
成を概略的に示す図。
【図3】(a)〜(e)は、夫々、本発明の一実施例に
係る集積型SPMセンサーの製造プロセスを示す図。
係る集積型SPMセンサーの製造プロセスを示す図。
【図4】(a)〜(d)は、夫々、従来の集積型SPM
センサーの製造プロセスを示す図。
センサーの製造プロセスを示す図。
25…カンチレバー部、25a…中央ビーム部、25
b,25c…サイドビーム部、27…ピエゾ抵抗層、2
9a…第1の電極、29b…第2の電極、29c…第3
の電極、29d…第4の電極、31a,31b,31c
…コンタクト部。
b,25c…サイドビーム部、27…ピエゾ抵抗層、2
9a…第1の電極、29b…第2の電極、29c…第3
の電極、29d…第4の電極、31a,31b,31c
…コンタクト部。
Claims (3)
- 【請求項1】 自由端と固定端とを有しており、前記固
定端が支持されることによって、前記自由端が変位自在
に構成されたカンチレバー部を備えた集積型SPMセン
サーであって、 前記カンチレバー部には、前記固定端から前記自由端に
向かって延出する中央ビーム部と、この中央ビーム部の
両側に配され且つ前記中央ビーム部に沿って延出し、前
記自由端において前記中央ビーム部と相互に接続した一
対のサイドビーム部と、前記カンチレバー部の全域に亘
って形成された導電性のピエゾ抵抗層とが設けられてい
ると共に、前記ピエゾ抵抗層に流れる電流信号が前記中
央ビーム部及び一対のサイドビーム部毎に夫々独立して
検出されるように、前記中央ビーム部の固定端側におい
て前記ピエゾ抵抗層に電気的に接続した第1の電極と、
前記一対のサイドビーム部の固定端側において夫々前記
ピエゾ抵抗層に電気的に接続した第2及び第3の電極
と、前記カンチレバー部の所定部位において前記ピエゾ
抵抗層に電気的に接続した第4の電極とが設けられてい
ることを特徴とする集積型SPMセンサー。 - 【請求項2】 前記第4の電極は、前記中央ビーム部上
にこの中央ビーム部に沿って延出配置されており、前記
自由端側において、前記ピエゾ抵抗層に電気的に接続し
ていることを特徴とする請求項1に記載の集積型SPM
センサー。 - 【請求項3】 前記中央ビーム部は、前記カンチレバー
部のねじれ変位を許容範囲内に抑制するように、その幅
が前記一対のサイドビーム部の幅よりも拡大されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の集積型SPM
センサー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7023059A JPH08220116A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 集積型spmセンサー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7023059A JPH08220116A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 集積型spmセンサー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08220116A true JPH08220116A (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=12099867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7023059A Withdrawn JPH08220116A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 集積型spmセンサー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08220116A (ja) |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP7023059A patent/JPH08220116A/ja not_active Withdrawn
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