JPH08227821A - 電子厚肉フィルム素子の成端及び電子厚肉フィルム素子の製造方法 - Google Patents

電子厚肉フィルム素子の成端及び電子厚肉フィルム素子の製造方法

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JPH08227821A
JPH08227821A JP29049095A JP29049095A JPH08227821A JP H08227821 A JPH08227821 A JP H08227821A JP 29049095 A JP29049095 A JP 29049095A JP 29049095 A JP29049095 A JP 29049095A JP H08227821 A JPH08227821 A JP H08227821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハから個々の素子に切断する場合の切断位
置の最大許容誤差幅を広くするモノリシック多層チップ
素子及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】上下に積重された複数の副組立体(20,
30,44,58)から成るモノリシック多層チップ素
子。少くとも1つの副組立体は、導体(24)をプリン
トされたフェライト層(22)から成る。導体(24)
を端子に接続することができるように導体の一端(2
6)をチップ素子の一縁(14)に隣接したところで露
出されている。複数の素子が単一のシート上に配置され
たものとすることによって複数の素子を同時に製造する
ことができる。導体を含む層は、導体の、個々の素子の
端部に隣接する端部が互いに隣接するように配置され、
個々の素子に分断されるとき、導体も素子と一緒に切断
されるようになされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノリシックチップイ
ンダクタ、変成器及びその他の電子厚肉フィルム素子の
内部導体と外部端子を連結する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】モノリシック多層チップ素子は、従来か
ら周知であるが、多量に、かつ、容易に製造することが
でき、しかも、作動上の信頼性の高いモノリシック多層
チップ素子を求める要望がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主要
な目的は、改良されたモノリシック多層チップ素子及び
その製造方法を提供することである。本発明の他の目的
は、上下に積重され、フェライト層の間に挟着された複
数のコイル導体層を有し、両端縁に端部キャップ端子を
有する、改良されたモノリシック多層チップ素子を提供
することである。本発明の他の目的は、単一のシート材
として多量に製造することができ、後に個々の素子とし
て切断することができる、改良されたモノリシック多層
チップ素子を提供することである。
【0004】本発明の他の目的は、構造が簡単で、製造
し易く、作動の信頼性が高い、改良されたモノリシック
多層チップ素子、及びその製造方法を提供することであ
る。本発明の更に他の目的は、余剰の銀をなくし、キャ
パシタンスを減少させ、渦電流を減少させ、層間剥離を
抑制し、自己共振周波数を増大させ、ウエハから個々の
素子に切断する場合の切断位置の最大許容誤差幅を広く
する改良されたモノリシック多層チップ素子及びその製
造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のモノリシック多
層チップ素子は、インダクタ、変成器及びその他の任意
の電子厚肉フィルム素子とすることができるが、ここで
は、本発明の好ましい実施形態であるチップインダクタ
に関連して説明する。ただし、本発明は、この実施形態
に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲内の
他のすべての実施形態を包含するものである。上記目的
を解決するための本発明のモノリシック多層チップ素子
は、上下に積重された複数の副組立体から成る。インダ
クタの底部に位置する積層底部副組立体は、前端縁と後
端縁と両側縁を有する底部フェライト層と、該底部フェ
ライト層の前端縁に隣接した第1端と、底部フェライト
層の前端縁から内側に離隔した第2端を有し、該底部フ
ェライト層の上にプリントされた底部コイル導体(単に
「コイル」とも称する)から成る。所望に応じて、この
底部副組立体の上に必要な数の追加の中間副組立体をプ
リントすることができる。そのような追加の中間副組立
体の各々は、貫通連絡穴又は開口を有するフェライト層
と、該フェライト層の上面にプリントされたコイル導体
から成る。各コイル導体の第1端は、その下のフェライ
ト層の連絡開口の上に整合させ、コイル導体の第2端
は、その上のフェライト層の連絡開口に整合させる。上
記各コイル導体の各端は、連絡開口に充填した導体(導
電フィラ)によって相互に接続する。この目的のために
好ましい導体は、連絡開口を埋めてその上下の2つのコ
イル導体の間に電気的接続を設定するために各連絡開口
を被ってプリントした銀の填材である。上述した副組立
体の積重体即ち積層体の頂面に、積層頂部副組立体をプ
リントする。この積層頂部副組立体は、貫通した連絡開
口を有する頂部フェライト層と、該頂部フェライト層の
上に積層された頂部コイル導体から成る。頂部コイル導
体の第1端は、頂部フェライト層の連絡開口に整合さ
せ、該連絡開口内に充填した導電フィラによってその下
のコイル導体に接続する。頂部コイル導体の第2端は、
頂部副組立体の縁の1つに隣接させ、かつ、前記底部フ
ェライト層の1つの、端縁の上に隣接させる。この構成
により全体の組立体即ちモノリシック多層チップインダ
クタの両端にそれぞれ端部キャップ即ち端子を被せるこ
とができるようにする。一方の端部キャップは、底部コ
イル導体の第1端に電気的に接触させ、他方の端部キャ
ップは、頂部コイル導体の第2端に電気的に接触させ
る。更にこの頂部副組立体を被って頂部キャップフェラ
イト層をプリントする。
【0006】上記の構成のモノリシック多層チップイン
ダクタは、本発明の方法によって、同時に多数個製造す
ることができる。本発明の方法によれば、まず最初に、
接着係数の低いマイラー又はその他の材料のシートを底
部フェライト層に被覆する。次ぎに、この底部フェライ
ト層の上に複数の第1(底部)コイル導体をプリントす
る。これらの第1コイル導体は、該コイル導体の一端が
底部フェライト層の一側縁に隣接するような態様に底部
フェライト層の上にプリントする。これらの第1コイル
導体の両端は、各インダクタが完成したとき端部キャッ
プ端子に電気的に接触せしめられる。これらの複数の第
1コイル導体は、各導体の、底部フェライト層の両端に
隣接した両端が、他の第1コイル導体の両端とも互いに
隣接するような態様に底部フェライト層の上に配置す
る。次の工程において、第1コイル導体の上に、それぞ
れ対応する第1コイル導体の内端(出力端)の上に整合
する複数個の連絡開口を有する第2フェライト層をプリ
ントする。次ぎに、この第2フェライト層の各連絡開口
に銀の導電フィラを充填し、第2フェライト層の上に1
群の第2コイル導体をプリントする。各第2コイル導体
の一端は、第2フェライト層の連絡開口の対応する1つ
に整合させる。この第2フェライト層と、その上にプリ
ントされた複数の第2コイル導体は、1群の中間副組立
体を構成する。
【0007】必要に応じて、追加の群の中間副組立体を
同様の態様で上記中間副組立体の上にプリントすること
ができる。頂部フェライト層の上に1群の頂部コイル導
体をプリントする。1群の頂部コイル導体の各一端は、
頂部フェライト層の一縁に隣接させる。底部フェライト
層の場合と同様に、これらの1群の頂部コイル導体は、
各導体の、頂部フェライト層の縁に隣接した両端が、他
の頂部コイル導体の両端とも互いに隣接するような態様
に頂部フェライト層の上に配置する。最後に、上記1群
の頂部コイル導体を被って頂部キャップフェライト層を
プリントする。頂部キャップフェライト層には、切断線
を有する別個のスクリーンをマーク用インキでプリント
する。次いで、上記全体の組立体を上記マイラーシート
から剥し、カッター(かみそり)刃で個々の素子に切断
する。それらの複数個の素子を焼結するためにアルミナ
基板上に載せる。焼結中、2つの素子が接触することが
ないようにする。焼結は、炉内で900℃の温度で2時
間行う。その際、ブリスター(ふくれ)や亀裂の発生を
防止するために各素子中の有機結合剤が焼き尽くされる
ように十分な注意を払う。焼結即ち焼成工程の後、得ら
れた組立体即ちウエーハを上記アルミナ基板から外す。
上記全体の組立体を個々のモノリシック多層チップイン
ダクタ(個々のウエーハ)に切断して焼成した後、個々
の完成したチップインダクタの周縁に露出している導体
端部分は、底部コイル導体の外端即ち底端と、頂部コイ
ル導体の外端即ち頂端だけである。すべてのコイル導体
の上記底端と頂端以外の部分は、完成した個々のモノリ
シック多層チップインダクタの積層されたフェライト内
に完全に被われている。更に、各コイル導体は、平面で
みてモノリシック多層チップインダクタのフェライト層
に対して心合している。
【0008】コイル導体は、フェライト層の縁に隣接す
る各導体の端部がすべて互いに隣接するように配置され
るので、切断線が2つの導体端部の間を通る。従来の方
法では、ウエハが切断されると、導体の一部分が、1つ
の切断線に隣接する部分に残される。この残された導体
部分が、キャパシタンスを増大させ、自己共振周波数を
増大させるとともに、短絡の問題をも惹起する。又、本
発明では、切断許容区域の大きさが、従来技術の場合の
ほぼ2倍であり、導体材をカッター刃でミスカット(誤
った部位を切断する)ことはほとんどあり得ない。
【0009】上記のようにして得られた個々のインダク
タの異なる端縁(好ましくは両端縁)に端子を付設す
る。一方の端子は、頂部コイル導体の出力端に電気的に
接続し、他方の端子は、底部コイル導体の入力端に電気
的に接続する。
【0010】
【実施形態】以下に、チップインダクタに適用された場
合に関連して本発明の好ましい実施形態を説明するが、
本発明は、ここに説明する実施形態に限定されるもので
はない。添付図を参照して説明すると、本発明のモノリ
シック(一体)多層チップインダクタ10は、上下に積
重された複数個の副組立体20,30,44,58から
成る組立体である。モノリシック多層チップインダクタ
(「多層チップインダクタ」又は「チップインダクタ」
又は単に「インダクタ」又は「素子」とも称する)10
の積層底部副組立体20は、底部フェライト層22と、
該フェライト層の上面にプリントされた底部コイル導体
24から成る。底部コイル導体24は、コイル外端26
とコイル内端28を有し、底部フェライト層22は、前
端縁14、後端縁16及び両側縁18を有する。コイル
導体24の外端26は、底部フェライト層22の前端縁
14と面一をなしており(同一平面内に整合してお
り)、組立体即ちチップインダクタ10が完成したとき
外部に露出される。底部コイル導体24の外端以外の残
部は、底部フェライト層22の両側縁18及び後端縁1
6の内側に位置している(引込められている)。
【0011】底部副組立体20の上には、第1中間副組
立体30がプリントされている。第1中間副組立体30
は、貫通連絡穴又は開口34を有する第1中間フェライ
ト層32と、フェライト層32の上面にプリントされた
第1中間コイル導体36から成る。貫通連絡穴34は、
底部コイル導体24のコイル内端28の真上に整合して
いる。第1中間コイル導体36は、連絡穴34の上に整
合したコイル内端38と、底部コイル導体24の外端2
6とは異なり副組立体20の前端縁14から内方に離隔
したコイル外端40を有する。
【0012】本発明では、各フェライト層は、その常態
(乾燥)時の総厚みがほぼ25μになるまで数回の多重
プリントによってプリントすることが好ましいが、本発
明の利点を喪失することなく、25μ以外の厚さのフェ
ライト層を用いることもできる。ただし、各フェライト
層の厚さは、第1中間コイル導体36の内端38と底部
コイル導体24の内端28との間に電気的接続を設定す
る導電フィラ(導体)42を連絡穴34に充填すること
を可能にするような厚さにする必要がある。
【0013】第1中間副組立体30の上には、第2中間
副組立体44がプリントされている。第2中間副組立体
44は、貫通連絡穴又は開口48を有する第2中間フェ
ライト層46と、該フェライト層の上面にプリントされ
た第2中間コイル導体50から成る。第2中間コイル導
体50は、コイル内端54と、連絡穴48の上に整合し
たコイル外端52を有している。連絡穴48は、導電フ
ィラ56を充填され、第1中間コイル導体36のコイル
外端40の上に整合している。かくして、フィラ56
は、第1中間コイル導体36のコイル外端40と第2中
間コイル導体50のコイル外端52との間に電気的接続
を設定する。第2中間コイル導体50全体が、第2中間
フェライト層46の周縁の内側に配置されている。
【0014】第2中間副組立体44の上には、積層頂部
副組立体58がプリントされている。頂部副組立体58
は、貫通連絡穴又は開口62を有する頂部フェライト層
60と、該フェライト層の上面にプリントされた頂部コ
イル導体64から成る。頂部コイル導体64は、連絡穴
62の上に整合したコイル内端66と、頂部フェライト
層60の後縁と面一であり底部フェライト層22の後縁
16の上にも整合しているコイル外端68を有してい
る。連絡穴62内には、導電フィラ69が充填されてお
り、頂部コイル導体64の内端66と第2中間コイル導
体50の外端54との間に電気的接続を設定する。
【0015】頂部副組立体58の上には、頂部キャップ
フェライト層70がプリントされており、頂部副組立体
58を覆っている。ただし、頂部コイル導体64のコイ
ル内端66は、頂部フェライト層60の縁と頂部キャッ
プフェライト層70の縁との間に露出されている。
【0016】組立体が完成すると、底部コイル導体24
の外端26から始まり、その内端28を通り、第1フィ
ラ42から第1中間コイル導体36の内端38に至り、
第1中間コイル導体36の外端40を通り、第2フィラ
56、コイル外端52、コイル内端54、第3フィラ6
9、コイル内端66及びコイル外端68に至る連続した
電気路が設定される。この電気路は、底部コイル導体2
4から頂部コイル導体64にまで同じ回転方向(図1で
みて時計回り方向)に延長していることに留意すべきで
ある。中間コイル副組立体30,44の個数は、任意の
数とすることができる。又、このインダクタ即ち組立体
10は、必要とされるインダクタンスの値によっては、
中間コイル副組立体30,44を省除して底部副組立体
20と頂部副組立体58だけで構成することもできる。
【0017】図2を参照して説明すると、1対の端子7
2,74を組立体10の前端縁14及び後端縁16にプ
リント又はその他の手段によって被せる。端子72,7
4は、金属製の端部キャップであってもよく、あるい
は、インダクタ10の前端縁14及び後端縁16に被せ
るようにプリントしたプリント導電材であってもよい。
端子72は、頂部コイル導体64の外端68に電気的に
接触させ、端子74は、底部コイル導体24の外端26
に電気的に接触させる。
【0018】このようにして得られたモノリシック多層
チップインダクタ10は、図1〜3に示されているが、
図4〜18には、複数個のインダクタ10を同時に製造
する方法が示されている。図4〜18において、図1〜
3に示された部品と同様の部品は同じ参照番号で示され
ている。図4を参照して説明すると、マイクロエレクト
ロニクスに適する接着剤を用いて、50.8mm×5
0.8mm×0.254mm(厚さ)(2in×2in
×0.010in)の厚いマイラーシート(図示せず)
をソーダ石灰ガラス製基板(図示せず)の上面に接着す
る。マイラー以外にも、接着係数の低いポリエチレン等
のプラスチック又はその他の材料を用いることができ
る。このマイラー被覆基板の上面にポリビニルアルコー
ル又はそれに類するものを剥離材として塗布し、ポリビ
ニルアルコールを乾燥させる。次いで、上記マイラーの
上に図4に示されるフェライトベース即ち底部キャップ
22をプリントする。
【0019】フェライト製の底部キャップ22をプリン
トした後、その底部キャップ即ちフェライト層22の上
に複数の底部コイル導体(以下、単に「コイル」とも称
する)24(図5)をプリントする。その際、各コイル
24の外端26をそのコイルの他の部分より幅広にし、
それらの複数個のコイル24が底部キャップ22の中心
に位置するようにプリントする。図16,17,18
は、図14に示された頂部フェライト層60の複数の頂
部コイル導体64の拡大図である。底部コイル導体24
も、以下に詳述する頂部コイル導体64の配置と同様の
パターンに配置される。図17は、従来技術のコイル導
体の配置パターンを示す。図17及び18の点線は、コ
イル導体が印刷されたフェライト層を切断する位置を示
す。図から分かるように、フェライト層を切断すると、
従来技術では、コイル導体24の小部分が、隣接する素
子10の前端縁16に残される。この残された導体材
は、キャパシタンスを増大させ、自己共振周波数を増大
させるとともに、短絡の問題をも惹起する。本発明で
は、コイル導体の配置パターンにおいて同一縦列内の交
互の素子10のコイル導体の向きを180°反対にする
ことによってこれらの問題を解決する。このような導体
の配置パターンが、図16及び18に、コイル導体64
に関連して示されている。素子10の、外部端子74又
は72に接続する部分は、該素子の真上又は真下に位置
する部分に接続されている。換言すれば、同一縦列内の
各対をなす素子10と10とは、両者が切断されて分離
されるまでは電気的に短絡接続された状態にある。この
配置パターンのもう1つの利点は、切断許容区域の大き
さが、従来技術の場合のほぼ2倍となり、導体材をカッ
ター刃でミスカット(誤った部位を切断する)ことが事
実上なくなることである。フェライト層22には、1対
の銀の十字75をプリントする(図5参照)。
【0020】複数個のコイル24をプリントした後、そ
れらのコイル24の上に第1中間副組立体30の第1中
間フェライト層32(図6)をプリントする。第1中間
フェライト層32は、それぞれ対応するコイル24の内
端28の上に整合する複数個の連絡穴34を有してい
る。第1中間フェライト層32をコイル24に適正に整
合させることができるように、フェライト層22の十字
75,75は、第1中間フェライト層32に形成された
1対の開放十字窓76に整合するようになされている。
【0021】次ぎに、図7に示されるように、対応する
各連絡穴34(図6参照)に整合させ、それを完全に埋
めるように複数の第1導電フィラ42をフェライト層3
2の上にプリントし、十字窓76(図6参照)に整合し
た銀の十字75(図5参照)の上に十字78をプリント
する。
【0022】次いで、図8に示されるように、複数の第
1中間コイル導体36を、その内端38がそれぞれ対応
する開口(連絡穴)34の上に嵌合して第1フィラ42
(図7参照)に電気的に接触するように適正に整合させ
て第1中間フェライト層32の上にプリントする。それ
と同時に、4つの十字79をフェライト層32の4隅に
プリントする。
【0023】必要ならば、図8の第1中間副組立体30
の上に必要なだけの枚数の第2中間副組立体44(図9
〜11)を積層することができる。即ち、図9に示され
るように、複数個の連絡穴48と、十字79の上に整合
する十字窓82を有する第2中間フェライト層46を第
1中間副組立体30の上にプリントする。次いで、図1
0に示されるように、第2導電フィラ56をそれぞれ対
応する各連絡開口48(図9参照)の上にプリントし、
十字84を十字窓82(図9参照)の上にプリントす
る。次いで、図11に示されるように、第1中間副組立
体30の場合と同様にして、第2中間コイル導体50及
び4つの十字86を第2中間フェライト層46の上にプ
リントする。
【0024】最終副組立体即ち頂部副組立体58は、図
12〜14に示されている。頂部副組立体58は、連絡
穴62を有する頂部フェライト層60を含む。頂部フェ
ライト層60は、又、第2中間フェライト層46の4つ
の十字86のうちの2つに整合する2つの十字窓83を
有している。図13に示されるように、対応する各連絡
穴62(図12参照)に整合させ、それを完全に埋める
ように複数の導電フィラ69をフェライト層60の上に
プリントし、十字窓82(図12参照)に整合するよう
に十字85をフェライト層60の上にプリントする。
【0025】次いで、図14に示されるように、複数の
頂部コイル導体64を、その内端66がそれぞれ対応す
る開口(連絡穴)62(図12参照)の上に整合させて
頂部フェライト層60上にプリントし、4つの十字88
を頂部フェライト層60の4隅にプリントする。各頂部
コイル導体64の外端68は、他の部分より幅広とし、
形成すべき個々のインダクタ10の後縁に隣接させる。
【0026】頂部コイル導体64は、上述した底部コイ
ル導体24の配置と同様のパターンに配置される。図1
6,17,18は、図14に示された頂部フェライト層
60の複数の頂部コイル導体64の拡大図である。図1
7は、従来技術のコイル導体の配置パターンを示す。図
17及び18の点線は、コイル導体が印刷されたフェラ
イト層を切断する位置を示す。図から分かるように、フ
ェライト層を切断すると、従来技術では、コイル導体6
4の小部分100が、隣接する素子10の後端縁16に
残される。この残された導体材は、キャパシタンスを増
大させ、自己共振周波数を増大させるとともに、短絡の
問題をも惹起する。本発明では、コイル導体64の配置
パターンにおいて同一縦列内の交互の素子10のコイル
導体64の向きを180°反対にすることによってこれ
らの問題を解決する。このような導体の配置パターン
が、図16及び18に、コイル導体64に関連して示さ
れている。素子10の、外部端子74又は72に接続す
る部分は、該素子の真上又は真下に位置する部分に接続
されている。換言すれば、同一縦列内の各対をなす素子
10と10とは、両者が切断されて分離されるまでは電
気的に短絡接続された状態にある。この配置パターンの
もう1つの利点は、切断許容区域の大きさが、従来技術
の場合のほぼ2倍となり、導体材をカッター刃でミスカ
ット(誤った部位を切断する)ことが事実上なくなるこ
とである。フェライト層60には、1対の銀の十字88
をプリントする。図5〜14の各層の整合は、十字窓7
6,82,83と、それに整合する十字75,78,7
9,84,85,86,88によって達成される。
【0027】最終のフェライト製頂部キャップ70は、
図15に示されている。頂部キャップ70は、開口のな
い無孔のシートである。頂部キャップ70の上に、複数
の切断線92だけを有する別個のスクリーンをマーク用
インキで印刷する。
【0028】別法として、図14に示されるように、頂
部コイル導体64の群の周りに複数の切断線90をプリ
ントし、切断線92ではなく複数の切断線窓を有するフ
ェライト製頂部キャップ70を頂部フェライト層60に
整合させることができるようにする。それらの窓をそれ
ぞれ対応する切断線90に整合させることによって頂部
キャップ70を組立体の残部に対して適正に整合させる
ことができ、組立体が完成したとき、各切断線90が露
出される。
【0029】次いで、好ましい方法では、上記の組立体
を乾燥させた後、該組立体を上記マイラー被覆基板から
剥し、カッター刃で個々の素子に切断する。その際、カ
ッター刃を切断線92に整合させ、各コイル導体64の
厚肉部分即ち外端68、及び各コイル導体24の厚肉外
端26に沿って切断する。外端68及び外端26は、す
べてのコイル導体のうち、組立体をダイアモンド刃によ
り切断することによって露出される唯一の部分である。
底部及び頂部コイル導体24,64及びすべての中間コ
イル導体36,50の他の部分は、いずれも、積層され
たフェライト層によって完全に被われている。切断工程
の前に適正に整合を行えば、各コイル導体は、平面でみ
てインダクタ10のフェライト層に対して心合する。
【0030】それらの切断された素子10を焼結するた
めにアルミナ基板(図示せず)上に設置する。焼結は、
箱形の炉内で900℃の温度で2時間行う。その際、ブ
リスター(ふくれ)や亀裂の発生を防止するために該組
立体中の有機結合剤が焼き尽くされるように十分な注意
を払う。
【0031】別法として、上記組立体を個々の素子に切
断する前に組立体全体を焼成してもよい。焼成工程の
後、得られたウエハをウエハホルダーに装着し、半導体
IC産業において慣用されている精密ダイアモンド刃付
ダイシング鋸で該ウエハをダイスの形に切断し、個々の
チップインダクタを得る。
【0032】かくして得られた個々のインダクタ10の
各々を点検した後、インダクタ10に端子即ち端部導体
72,74を付設する。これらの端子は、銀の端子部分
と、ニッケルメッキした端部キャップと、該端部キャッ
プに被覆された錫−鉛メッキを含む多層構造であること
が好ましい。
【0033】叙上のように、本発明は、モノリシック多
層チップインダクタ10を製造するための簡単で、能率
的で、しかも信頼性の高い製造方法を提供する。
【0034】以上、本発明の好ましい実施形態を説明し
たが、本発明は、ここに例示した実施形態に限定される
ものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱すること
なく、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変
更及び改変を加えることができることを理解されたい。
本発明は、内部導体と外部端子を連結する必要のある他
の任意の電子厚肉フィルム素子に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のモノリシック多層チップイン
ダクタの分解透視図である。
【図2】図2は、組立てられた本発明のモノリシック多
層チップインダクタの透視図であり、その端子部分を分
解図で示す。
【図3】図3は、図2の線3−3に沿ってみた側面図で
ある。
【図4】図4は、複数個のインダクタを同時に製造する
ための本発明の方法の最初の工程を示す概略図である。
【図5】図5は、本発明の上記方法の次の工程を示す概
略図である。
【図6】図6は、本発明の上記方法の更に次の工程を示
す概略図である。
【図7】図7は、本発明の上記方法の更に次の工程を示
す概略図である。
【図8】図8は、本発明の上記方法の更に次の工程を示
す概略図である。
【図9】図9は、本発明の上記方法の更に次の工程を示
す概略図である。
【図10】図10は、本発明の上記方法の更に次の工程
を示す概略図である。
【図11】図11は、本発明の上記方法の更に次の工程
を示す概略図である。
【図12】図12は、本発明の上記方法の更に次の工程
を示す概略図である。
【図13】図13は、本発明の上記方法の更に次の工程
を示す概略図である。
【図14】図14は、本発明の上記方法の更に次の工程
を示す概略図である。
【図15】図15は、本発明の上記方法の更に次の工程
を示す概略図である。
【図16】図16は、図14の拡大図である。
【図17】図17は、従来技術に従って配置された導電
層の配置を示す図16の線18−18に沿ってみた拡大
図である。
【図18】図18は、本発明の好ましい実施形態におけ
る導電層の配置を示す図16の線18−18に沿ってみ
た拡大図である。
【符号の説明】
10:電子厚肉フィルム素子(モノリシック多層チップ
インダクタ) 14:前端縁 16:後端縁 18:側縁 20:積層底部副組立体 22:底部フェライト層 24:底部コイル導体 26:外端 28:内端 30:第1中間副組立体 32:第1中間フェライト層 34:連絡穴(連絡開口) 36:第1中間コイル導体 38:内端 40:外端 42:第1導電フィラ(導体) 44:第2中間副組立体 46:第2中間フェライト層 48:連絡穴(連絡開口) 50:第2中間コイル導体 52:外端 54:内端 56:第2導電フィラ(導体) 58:積層頂部副組立体 60:頂部フェライト層 62:連絡穴(連絡開口) 64:頂部コイル導体 66:内端 68:外端 69:導電フィラ(導体) 70:頂部キャップフェライト層 72,74:端部キャップ(端子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス エル.ベイク アメリカ合衆国 ネブラスカ州 68602, コロンブス,テンス アヴェニュ 766 (72)発明者 スコット ディ.ズウィック アメリカ合衆国 ネブラスカ州 68602, コロンブス,エイティーンス ストリート 2614

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノリシック多層チップ素子を製造する
    ための方法であって、 各々、第1フェライト層と、一端を該第1フェライト層
    の1つの縁に近接させて該第1フェライト層の上に積層
    された第1導体とから成る互いに隣接した複数の第1積
    層副組立体を有する第1積層シートを形成し、該複数の
    第1積層副組立体は、該第1積層シート上でそれらの第
    1フェライト層のうちの少くとも2つの第1フェライト
    層の前記1つの縁が互いに水平方向に隣接するように配
    置されたものとし、 各々、第2フェライト層から成る互いに隣接した複数の
    第2積層副組立体を有する第2積層シートを前記第1積
    層シートの上に形成し、該各第2積層副組立体は、それ
    ぞれ対応する1つの第1積層副組立体に積重されたもの
    とし、 前記各第1積層副組立体とそれに対応する第2積層副組
    立体とがそれぞれ1つの独立した構造体を構成するよう
    に前記第1積層シート及び第2積層シートを切断し、 前記第1導体の前記一端に端子を連結して該端子を第1
    導体の一端に電気的に接続することから成るモノリシッ
    ク多層チップ素子製造方法。
  2. 【請求項2】 モノリシック多層チップ素子の内部導体
    を外部端子に連結する方法であって、 複数の積層シートを形成し、該複数の積層シートを互い
    に平行に積重し、各積層シートは、互いに水平方向に近
    接して配置された複数の積層副組立体を有し、各積層副
    組立体は、それぞれ対応する1つの積層副組立体に積重
    され、それによって該複数の互いに近接して配置された
    積層副組立体が複数組の積層副組立体を構成するように
    し、該各積層副組立体は、フェライト層から成り、前記
    複数の積層シートの少くとも1つは、該各フェライト層
    上に積層された導体を有し、該各導体は、その一端が該
    フェライト層の1つの縁に水平方向に近接するように配
    置されたものとし、該複数の積層副組立体は、それらの
    フェライト層のうちの少くとも2つのフェライト層の前
    記1つの縁が互いに水平方向に隣接するように配置され
    たものとし、 前記各1組の積層副組立体がそれぞれ1つの独立した構
    造体を構成するように前記複数の積層シートを切断し、 前記各導体の前記一端に端子を連結することから成る方
    法。
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