JPH08232540A - 窓ガラス開閉装置 - Google Patents

窓ガラス開閉装置

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JPH08232540A
JPH08232540A JP7339679A JP33967995A JPH08232540A JP H08232540 A JPH08232540 A JP H08232540A JP 7339679 A JP7339679 A JP 7339679A JP 33967995 A JP33967995 A JP 33967995A JP H08232540 A JPH08232540 A JP H08232540A
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window glass
motor
cycle
fully closed
pulse signal
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Akihiko Tsukahara
原 明 彦 塚
Takeshi Ito
藤 雄 伊
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Jidosha Denki Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応答が早く、物体の挟み込み事故を防止する
ことができる窓ガラス開閉装置を提供する。 【解決手段】 メモリに記憶されたパルス信号の周期
と、周期検出手段によって検出された最新のパルス信号
の周期とを比較し、窓ガラス位置判別器により、窓ガラ
ス16が予め定められた全閉位置近傍にないと判別され
ている際に、周期検出手段によって検出された最新のパ
ルス信号の周期がメモリに記憶されたパルス信号の周期
よりも予め定められただけ大きいときに、モータ10を
逆転させ、窓ガラス16を開動作させる逆転信号を発生
し、モータ10に供給する逆転指令信号発生器を備えて
いる窓ガラス開閉装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓ガラス開閉装置
に係り、特に自動車用窓ガラスの自動昇降装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の窓ガラスを手動によらず
開閉させる窓ガラス昇降装置が普及してきている。この
窓ガラス昇降装置は、一般に正逆回転するモータを手動
操作スイッチにより作動し、窓ガラスを昇降させるもの
である。そして、手動操作スイッチを投入している間、
窓ガラスは上昇または下降を続ける。このため、窓ガラ
スの上昇中に窓ガラスと窓枠との間に、例えば、搭乗者
の手や頭などの物体が挿入されると、この物体が窓ガラ
スと窓枠との間に挟まれてしまうという問題がある。こ
のため、この問題点を解決する方法が種々検討されてい
る。
【0003】例えば、特開昭60−185626号公報
には、窓枠に沿って光ファイバを組み付け、光ファイバ
の屈折を検出して物体の挟み込み等の異常を検出する旨
が開示してある。また、特開昭60−185625号公
報には、通常状態における窓ガラス昇降のためのモータ
の通電パターンを予め記憶しておき、これを基準データ
として実際の動作時のデータと比較し、物体の挟み込み
等の異常を検出する旨が開示してある。さらに、特開昭
61−52172号公報には、直流モータの回転をパル
スとして検出し、窓ガラスが上昇途中において停止した
ことをパルスにより検出し、モータを反転させる旨が開
示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
60−185626号公報に記載のものは、高価な光フ
ァイバを窓枠に組み付ける必要があり、作業工数の増加
や特別な検出装置を設けなければならない。また、一般
に挟み込み検出用のセンサを取り付ける場合には、取り
付け上の問題、窓枠や窓ガラスを含むドア部製作上の制
約やこれに伴う大幅なコストアップ、または信頼性の問
題により、実用化が困難であるのが現状である。
【0005】一方、特開昭60−185625号公報に
記載のものは、実車に取り付けた窓枠と窓ガラスとの摺
動抵抗を含めた、モータ負荷のばらつきの影響を解消し
ているが、基準データを記憶するために、窓ガラスを昇
降させた際に記憶用手動スイッチを操作する必要があ
る。また、窓ガラスが全開位置または全閉位置に達した
ことを検出するために、リミットスイッチを配設する必
要がある。そして、基準データが正常動作時のデータで
あることについての配慮もされていない。
【0006】特開昭61−52172号公報に記載のも
のは、窓ガラスの上昇が停止したのを検出してからモー
タを反転させるようにしており、応答が遅い欠点があ
る。
【0007】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、応答が早く、物体の挟み込み事
故を防止することができる窓ガラス開閉装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、窓ガラスを
開閉する正逆回転可能なモータと、モータの回転に応じ
たパルス信号を発生するパルス発生器と、パルス発生器
が発生するパルス信号の数を計数するカウンタと、カウ
ンタの計数値に基づき、窓ガラスが予め定められた全閉
位置近傍にあるか否かを判別する窓ガラス位置判別器
と、パルス発生器が発生するパルス信号の周期を順次検
出する周期検出手段と、周期検出手段によって検出され
たパルス信号の周期を順次記憶するメモリと、窓ガラス
位置判別器により、窓ガラスが予め定められた全閉位置
近傍にあると判別されている際に、周期検出手段によっ
て検出されたパルス信号の周期を検出し、窓ガラスの全
閉を判別する全閉状態判別手段と、全閉状態判別手段が
窓ガラスの全閉を検出すると、カウンタを初期状態にク
リアするクリア手段と、メモリに記憶されたパルス信号
の周期と、周期検出手段によって検出された最新のパル
ス信号の周期とを比較し、窓ガラス位置判別器により、
窓ガラスが予め定められた全閉位置近傍にないと判別さ
れている際に、周期検出手段によって検出された最新の
パルス信号の周期がメモリに記憶されたパルス信号の周
期よりも予め定められただけ大きいときに、モータを逆
転させ、窓ガラスを開動作させる逆転信号を発生し、モ
ータに供給する逆転指令信号発生器を備えていることを
特徴とする窓ガラス開閉装置である。
【0009】
【発明の作用】上記の如く構成した本発明においては、
窓枠と窓ガラスとの間に物体が挟まれた場合、モータの
回転が停止する前に挟み込みを検知し、モータを反転さ
せて窓ガラスを下降させるため、挟み込まれた物体の破
損や損傷をほとんどなくすことができる。
【0010】
【実施例】本発明に係る窓ガラス開閉装置の好ましい実
施例を、添付図面に基づいて詳説する。
【0011】図3は、本発明に係る窓ガラス開閉装置の
実施例を示すブロック図である。
【0012】図3において、モータ10は、正逆回転可
能なモータであって、自動車の各ドア12のそれぞれに
対応して設けられている。そして、モータ10は、窓枠
14内に装着してある窓ガラス16を昇降させる。この
モータ10は、駆動回路18を介して電源(バッテリ)
Bに接続してある。
【0013】駆動回路18は、パルス発生回路20とコ
ントローラ22の中央処理ユニット(CPU)24に接
続してある。コントローラ22は、図示しない定電圧回
路を介して電源Bに接続してあり、内部にCPU24に
接続したカウンタ26が設けてある。そして、CPU2
4は、搭乗者が操作する操作スイッチパネル28によ
り、窓ガラス16の上昇要求信号30aまたは下降要求
信号30bを受け、上昇信号32a、下降信号32bを
駆動回路18に出力する。駆動回路18は、CPU24
の出力信号に応じて窓ガラスを上昇させる正転駆動信号
34aまたは窓ガラスを下降させる逆転駆動信号34b
をモータ10に与える。
【0014】パルス発生回路20は、後述するパルス信
号をCPU24とカウンタ26とに出力する。CPU2
4は、カウンタ26が計数したパルス数により、窓ガラ
ス16の位置を検出する。即ち、CPU24は、パルス
数と窓ガラス位置とを対応させたマップ36を有してお
り、例えばパルス数が0であるときには、窓ガラスが全
閉しており、パルス数が2000(PMAX )のときに
は、窓ガラスが全開していることを検知できる。なお、
図3に示した符号38は、窓枠14と窓ガラス16との
間に挟まれた挟まった物体を示す。
【0015】上記の如く構成した実施例の作用は、次の
とおりである。
【0016】搭乗者が窓ガラス16を上昇させたいとき
には、操作スイッチパネル28のアップボタンを押す。
これにより、操作スイッチパネル28から上昇要求信号
30aがCPU24に入力される。CPU24は、上昇
要求信号30aが入力されると、上昇信号32aを駆動
回路18に入力し、駆動回路18が正転駆動信号34a
を出力してモータ10を電源Bに接続し、窓ガラス16
が上昇するように駆動する。
【0017】モータ10が回転すると、その回転数に対
応したリップル電流がモータ電流に発生する。このリッ
プル電流の脈動波形は、駆動回路18を介してパルス発
生回路20に導かれる。パルス発生回路20は、リップ
ル電流の脈動波形を波形整形し、モータパルス信号をC
PU24とカウンタ26とに送出する。カウンタ26
は、後述する如く、CPU24により、窓ガラス16が
上昇するときにカウントダウン、窓ガラスが下降すると
きにカウントアップするように作動させられる。従っ
て、カウンタ26は、パルス発生回路20がモータ10
の正転に伴って発生するモータパルス信号を受けると、
順次パルス信号数に応じてカウントダウンしていく。
【0018】一方、CPU24は、図1に示したフロー
チャートに従って、窓枠14と窓ガラス16との間に物
体38の挟み込みがあるか否かの判別を常時行ってい
る。CPU24は、ステップ100においてモータ10
の作動命令(上昇要求信号30aかまたは下降要求信号
30bの入力)があるか否かの判別をし、作動命令がな
ければ図2に示す割り込み処理の受付を禁止してステッ
プ114に進み、作動命令があれば、ステップ101に
進み、図2に示す割り込み処理の要求を受ける。
【0019】CPU24には、図4に示す如く一定周
期、例えば100μsec ごとにタイマ割込信号が与えら
れ、ステップ101の割込受付可能の状態のときに、タ
イマ割込信号が発生すると、図2に示す割込処理を実行
する。
【0020】この割込処理は、パルス発生回路20が出
力するモータパルス信号に基づいて、現在の窓ガラス位
置とモータ速度とを検出するもので、まずステップ50
においてモータパルス信号の電圧レベルが0(ローレベ
ル)から1(ハイレベル)に変化したか否かの判断がな
される。変化がなければステップ64にスキップし、割
込プログラムを終了する。また、CPU24は、ステッ
プ50において前回よりも今回の方が電圧レベルが高く
なっている場合、即ち電圧レベルが0から1に変化した
ときは、ステップ52に進み、窓ガラス16が上昇(U
P動作)中か否か判断する。窓ガラス16が上昇中であ
れば、ステップ54に進んでカウンタ26を1だけデク
リメント(カウントダウン)し、下降中であれば、ステ
ップ56に進みカウンタ26を1だけインクリメント
(カウントアップ)してステップ58に進む。
【0021】モータパルス信号、即ちモータ10のリッ
プル電流による脈動波形は、モータ10が1回転する間
に一定の回数(モータ10の回転子のセグメント数)発
生することが周知であり、またモータ回転数は、窓ガラ
ス16が連結している昇降機構により、窓ガラスの上昇
分または下降分と比例している。従って、図3に示した
窓ガラスの全閉位置から全開位置までの全ストロークを
窓ガラスが昇降したときのモータ回転数は一定となるの
で、例えば窓ガラス16の全閉位置のカウンタ26の値
を0とし、窓ガラス16の全開位置の値PMAX を200
0にすれば、カウンタ26の内容により窓ガラス16の
位置を検出することができる。即ち、ステップ54、5
6は窓ガラス16の現在位置を検出していることにな
る。
【0022】ステップ58では、モータが起動時である
か否かの判断がなされる。
【0023】モータ10の回転速度は、図6(A)に窓
ガラス16の上昇時を例にとって示す如く、モータ起動
時(初期動作時)は、変化が大きい。従って、初期動作
時、例えばモータ10を起動してから、100〜200
msecの間は、過渡状態であるので、ステップ64に進
み、割込プログラムを終了する。そして、CPU24
は、ステップ58においてモータ起動時でない判断した
ときに、ステップ60に進んで現在のモータ10の回転
速度(モータパルス信号の周期)Tp を算出し、ステッ
プ62に示す如く、図示しない速度データメモリに格納
し、ステップ64に進んで割込処理を終了する。この周
期Tp の算出は、前回の割込処理時に、ステップ60を
通った時から、今回の割込処理によりステップ60を通
過するまでの経過時間を算出することにより求める。即
ち、図4に示すようにモータパルス信号が0から1に変
化した後のタイマ割込信号から、モータパルス信号が次
に0から1に変化した後のタイマ割込信号までの時間を
モータパルスの周期Tp としている。従って、タイマ割
込信号の周期が100μsec であれば、モータパルス信
号の周期Tp の算出精度は、Tp ±100μsec とな
る。
【0024】なお、実験データによると、周期Tp は、
窓枠14と窓ガラス16との摺動抵抗を含めたモータ1
0の負荷、モータの種類等によって異なるが、最大速度
時の実測値は約1.2msecであり、算出値は1.1〜
1.3msecであった。従って、両者の差は、最大で約1
0%程度となる。しかし、物体を挟み込んだ場合には、
モータ速度が遅くなり、周期Tp が大きくなるため、誤
差が小さくなって実用上まったく問題ないことが実験に
より確認されている。さらに、周期Tp (モータ速度)
の検出精度を向上させたい場合には、タイマ割込信号の
周期を小さくするか、またはモータパルス周期をm回測
定し、その平均値を現在のモータ速度とみなす方法をと
ってもよい。
【0025】前記した速度データメモリは、例えば図5
に示すようになっており、前回までのn個の周期Tp
古い順から配列してあり、ステップ62を通るごとに、
時間的に一番古い周期Tpnが抹消され、従来のTp がT
p1に、Tp1がTp2のように更新されていく。
【0026】CPU24は、ステップ64に達して割込
処理が終了すると、図1に示したメインルーチンに戻
り、ステップ102に進み、モータ10の起動時か否か
の判断を行う。起動時であれば、ステップ103に進み
上昇動作か否かの判断がなされる。もし、操作スイッチ
パネル28からの入力信号が上昇要求信号30aであれ
ば、上昇動作と判断してステップ104に進み、駆動回
路18に上昇信号32aを入力してステップ100に戻
る。また、CPU24に入力されている信号が下降要求
信号30bであれば、CPU24はステップ103から
ステップ117に進み、駆動回路18に下降信号32b
を出力してステップ100に戻る。
【0027】ステップ102においてモータ起動時でな
いと判断されたとき、即ちモータを起動してから所定時
間が経過し、モータ10が定常の作動状態にあるときに
は、ステップ105に進み図5に示した速度データメモ
リの前回までのn個の速度データ(モータパルス信号の
周期)の平均値Tm を、次式により求める。
【0028】
【数式1】 即ち、ステップ105は、直前のモータ速度の算出を行
っている。その後、CPU24は、ステップ106に進
み、上昇動作か否かの判別をし、上昇動作であればステ
ップ107に進み、窓ガラスの現在位置が全閉位置範囲
(全閉位置近傍)にあるか否かを判別する。この全閉位
置範囲とは、図6(A)に示す如く、モータ10が減速
して速度変化率が大きくなっても、窓ガラス16を全閉
にするためのモータロックであると判断してよい位置で
あり、物体38の挟み込みのおそれがない位置である。
具体的には、カウンタ26の値が予め定められた範囲、
例えば0〜100(図3の0〜p)の範囲にあることで
ある。
【0029】窓ガラス16が全閉位置範囲外にあれば、
ステップ108に進み、現在のモータ速度とステップ1
05で算出した前回のモータ速度との比、即ちモータ速
度変化率Tp /Tm が、予め定めた値α以上かどうかを
判断する。これにより、物体の挟み込みがあるかどうか
の判別が可能となる。即ち、物体の挟み込みがあると、
モータに加わる負荷が大きくなり、図7(A)に示す如
く、モータ回転速度が減少してモータパルス信号の周期
pnの値が大きくなる。従って、モータ速度が下がり、
図7(B)に示す如く、(Tp /Tm )≧αであれば、
物体38の挟み込みがあると判断している。
【0030】なお、モータ速度は、正常動作時であって
も窓枠14と窓ガラス16との摺動抵抗等のモータに対
する負荷の増減、電源電圧の変動等により、図6(B)
に示す如く多少変動する。従って、αの値を設定する場
合は、実験を重ねて適正な値を選定する必要がある。
【0031】ステップ108で物体の挟み込みがあると
判断したときには、ステップ109に進み、CPU24
は、駆動回路18に下降信号32bを送出し、モータ1
0を反転させ、窓ガラス16を下降させる。この窓ガラ
ス16の下降は、ステップ110において、(Tp /T
m )≧βと判断されるまで行われる。このβの値は、β
>αに設定してある。これは、第6図(B)に窓ガラス
の上昇時を例にとって示すように、窓ガラスの全閉、全
開位置ではモータ速度の変化率が大きくなるので、これ
を検知するためである。また、α<βとすることによ
り、全閉時に比べてモータの減速が小さいうちに、即ち
物体を挟み込む力が弱いうちに挟み込みを検知し、モー
タを反転させて物体の挟み込みを回避できる。
【0032】CPU24は、ステップ110で窓ガラス
が全開したことを検知したときには、ステップ111に
進み、カウンタ26の値を再セットする。これは、窓ガ
ラス16の位置検出の信頼性を上げるためである。即
ち、モータ16の電源変動または誘導雑音の混入等によ
り、カウンタ26がモータパルス信号をミスカウントす
る可能性があり、窓ガラス16の全開時に基準値を再セ
ットし、全閉時に後述するようにカウンタ26をゼロク
リアし、カウンタの値と実際の窓ガラスの位置とがずれ
ることを防止している。
【0033】次に、CPU24は、ステップ114に進
み、駆動回路18にモータの停止信号を出力し、ステッ
プ115で図5の速度データメモリにTm1をセットす
る。即ち、ステップ115では、速度データメモリ中の
値をTm1にする。これは、モータが起動して初期動作時
をすぎ、最初にステップ102からステップ105に進
み、モータ速度を算出するときのデータとなる。Tm1
実験により求める。
【0034】ステップ115でTm1のセットが終了した
後は、再びステップ100に戻る。
【0035】なお、ステップ106でアップ動作、即ち
窓ガラスが上昇動作でないと判断したときには、ステッ
プ116に進み、窓ガラスが全開位置か否かの判断を行
う。窓ガラスが全開位置であれば、ステップ111に進
み、全開位置でなければステップ117に進んで、駆動
回路18に下降信号を与え、ステップ100に戻る。
【0036】また、CPU24は、ステップ106でア
ップ動作と判断し、ステップ107で窓ガラス16が全
閉位置範囲内にあると判断したときにはステップ112
に進み、(Tp /Tm )≧βかどうか、即ち窓ガラスが
全閉位置かどうか判断する。窓ガラスが全閉位置にあれ
ば、ステップ113に進んでカウンタ26をゼロにクリ
アし、ステップ114、115を実行してステップ10
0に戻る。しかし、ステップ112において(Tp /T
m )<βと判断したときには、窓ガラスはまだ全閉され
ていないので、ステップ104に進み、駆動回路18に
上昇信号を与えてステップ100に戻る。
【0037】さらに、CPU24は、ステップ106に
おいてアップ動作と判断し、窓ガラスが全閉位置範囲外
にあるとステップ107で判断し、ステップ108で物
体の挟み込みがないと判断したときには、ステップ10
4を実行してステップ100に戻る。
【0038】以上のように、本実施例においては、モー
タの速度等の絶対量でないモータの速度変動率を監視す
ることにより、モータ負荷のバラツキによる影響を少な
くすることができる。そして、比較値(設定値)αの値
を適切な値に選定することにより、物体の挟み込みを早
目に検知し、窓ガラスを全開位置まで下降させることに
より、挟み込んだ物体の破損や損傷をなくすことがで
き、安全性が極めて高い。また、全閉,全開位置では、
αより大きな値の比較値βを使用しているため、モータ
の速度変動率がかなり大きくならないと、即ち締込み力
が十分大きくならないとモータ10が停止しないため、
窓ガラスを確実に全閉,全開することが可能となる。
【0039】さらに、本実施例においては、モータ10
の回転数をカウンタ26により計数し、窓ガラス16の
位置を検出している。そして、カウンタの値は、窓ガラ
スの全閉時にゼロクリアし、全開時に再セットするた
め、誤動作をなくして窓ガラスの位置を正確に検出でき
る。また、窓ガラスの位置を正確に検出できるところか
ら、全閉位置範囲を小さくすることが可能となり、挟み
込んだ物体がかなり小さくとも挟み込みを検出すること
ができる。
【0040】図8,図9は、本発明の他の実施例を説明
するフローチャートであり、モータ10の速度によって
物体38の挟み込みを検知する例を示している。
【0041】CPU24は、図8に示した処理を常時実
行しており、ステップ150から処理を開始する。そし
て、窓ガラスの昇降操作のないとき、即ち操作スイッチ
パネル28から信号が入力されないときは、すべての信
号が発生しないため、ステップ152、ステップ154
からステップ156に進む。そして、CPU24は、ス
テップ156で上昇信号32aを消滅させた後、ステッ
プ158,160を経てステップ162に進み、図9に
示した割込処理を禁止してステップ152に戻る。
【0042】操作スイッチパネル28から上昇要求信号
30aがCPU24に入力されると、CPU24は、ス
テップ154からステップ164に進み、駆動回路18
に上昇信号34aを送出し、モータ10を窓ガラス16
が上昇する方向に回転(正転)させる。その後、ステッ
プ166に進み、図9に示した割込処理の受付けを可能
とし、パルス発生回路20が送出するモータパルス信号
をトリガとして割込ルーチンに入る。
【0043】図9に示した割込処理は、図2に示した窓
ガラス位置の検出に相当するもので、ステップ200で
パルス発生回路20が出力するモータ10の回転速度で
あるモータパルス信号の周波数(以下パルス周波数と称
す)を設定値f0 と比較する。そして、パルス周波数>
0 なら、即ちパルス周波数が異常に大きいときには、
ノイズと判断して図8のメインルーチンに戻る。ステッ
プ200でイエス(YES)となり、上昇信号発生なら
カウンタを1だけカウントダウンし、下降信号発生なら
1だけカウントアップし、メインルーチンに戻ってステ
ップ168に進む。
【0044】CPU24は、ステップ168で図9の割
込処理によりカウントダウンしたカウンタ26の値を設
定値Pと比較する。設定値Pは、図3に示すように窓ガ
ラス16の全閉位置範囲を示す値であり、前記した如く
実施例では100である。
【0045】ステップ168で窓ガラス16が全閉位置
範囲にあると判断したときには、ステップ170に進
み、パルス周波数を設定値fL と比較する。この設定値
L は、先の実施例の設定値βに相当するものである。
従って、ステップ170においてノー(NO)と判断し
たときには、窓ガラス16がまだ全閉されていないた
め、ステップ152に戻り、また、イエス(YES)と
判断したときには、窓ガラスが全閉になったため、ステ
ップ172,174を経てステップ176に進み、カウ
ンタ26をゼロクリアしてステップ152に戻る。
【0046】一方、ステップ168においてノー(N
O)、即ち窓ガラスが全閉位置範囲外にあると判断した
ときには、ステップ178に進み、パルス周波数を設定
値fHと比較する。この設定値fH は、先の実施例の設
定値αに相当するものである。そして、ステップ178
でノー(NO)ならば、物体の挟み込みがないので、ス
テップ152に戻り、イエス(YES)ならば、物体の
挟み込みがあると判断し、ステップ180,182を経
てステップ182に進み、異常信号を発生させてステッ
プ152に戻る。
【0047】ステップ184で異常信号を発生してステ
ップ152に戻ったCPU24は、ステップ186に進
んで駆動回路18に下降信号32bを出力し、モータ1
0を反転させて窓ガラス16を下降させる。その後、ス
テップ188に進んで図9の割込処理(カウンタのカウ
ントアップ)をし、ステップ190に進む。ステップ1
90でノー(NO)であれば、窓ガラスが全開されてい
ないのでステップ152に戻り、186,188,19
0のループを実行する。そして、ステップ190におい
てイエス(YES)と判断したときには、窓ガラスが全
開であるため、ステップ192,194を経てステップ
196に進み、カウンタ26の値をPMA X に再セットし
た後、ステップ198で異常信号を消滅してステップ1
52に戻る。
【0048】本実施例においても、物体の挟み込みを早
期に検知でき、挟み込んだ物体の破損,損傷を防ぐこと
ができる。
【0049】前記実施例においては、自動車ドアの窓ガ
ラスを開閉させる装置について説明したが、自動車の屋
根に取り付けられる窓ガラスや、ドア、シャッタの開閉
装置としても適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にすれば、
物体の挟み込みを早期に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る窓ガラス開閉装置の実施例の動作
を説明するフローチャートである。
【図2】実施例における窓ガラス位置とモータ速度とを
求める方法のフローチャートである。
【図3】実施例のブロック構成図である。
【図4】図2の割込処理タイミングとパルス発生回路が
発生するモータパルス信号の説明図である。
【図5】モータ速度変化率を算出するために用いる速度
データメモリの一例を示す説明図である。
【図6】(A)は窓ガラス位置とモータ速度との関係を
示す説明図、(B)は窓ガラス位置とモータ速度変化率
との関係を示す説明図である。
【図7】(A)は物体を挟み込んだときのモータ速度の
変化の説明図、(B)は物体を挟み込んだときのモータ
速度変化率の説明図である。
【図8】本発明に係る他の実施例の動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】本発明に係るさらに他の実施例の動作を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
10…モータ 14…窓枠 16…窓ガラス 18…駆動回路 20…パルス発生回路 22…コントローラ 24…CPU(中央処理ユニット) 26…カウンタ 28…操作スイッチパネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓ガラスを開閉する正逆回転可能なモータ
    と、 前記モータの回転に応じたパルス信号を発生するパルス
    発生器と、 前記パルス発生器が発生するパルス信号の数を計数する
    カウンタと、 前記カウンタの計数値に基づき、前記窓ガラスが予め定
    められた全閉位置近傍にあるか否かを判別する窓ガラス
    位置判別器と、 前記パルス発生器が発生するパルス信号の周期を順次検
    出する周期検出手段と、 前記周期検出手段によって検出されたパルス信号の周期
    を順次記憶するメモリと、 前記窓ガラス位置判別器により、前記窓ガラスが予め定
    められた全閉位置近傍にあると判別されている際に、前
    記周期検出手段によって検出されたパルス信号の周期を
    検出し、窓ガラスの全閉を判別する全閉状態判別手段
    と、 前記全閉状態判別手段が前記窓ガラスの全閉を検出する
    と、前記カウンタを初期状態にクリアするクリア手段
    と、 前記メモリに記憶されたパルス信号の周期と、前記周期
    検出手段によって検出された最新のパルス信号の周期と
    を比較し、前記窓ガラス位置判別器により、前記窓ガラ
    スが予め定められた全閉位置近傍にないと判別されてい
    る際に、前記周期検出手段によって検出された最新のパ
    ルス信号の周期が前記メモリに記憶されたパルス信号の
    周期よりも予め定められただけ大きいときに、前記モー
    タを逆転させ、前記窓ガラスを開動作させる逆転信号を
    発生し、前記モータに供給する逆転指令信号発生器を備
    えていることを特徴とする窓ガラス開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5721634A (en) * 1980-07-14 1982-02-04 Teiji Uragami Cover structure for preventing inflow of rain water for manhole, etc.
JPS58189472A (ja) * 1982-04-28 1983-11-05 株式会社ナブコ 自動扉の駆動制御装置

Patent Citations (2)

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JPS5721634A (en) * 1980-07-14 1982-02-04 Teiji Uragami Cover structure for preventing inflow of rain water for manhole, etc.
JPS58189472A (ja) * 1982-04-28 1983-11-05 株式会社ナブコ 自動扉の駆動制御装置

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