JPH0823796A - ネット状繊維成形体及びその製造方法 - Google Patents

ネット状繊維成形体及びその製造方法

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JPH0823796A
JPH0823796A JP18063494A JP18063494A JPH0823796A JP H0823796 A JPH0823796 A JP H0823796A JP 18063494 A JP18063494 A JP 18063494A JP 18063494 A JP18063494 A JP 18063494A JP H0823796 A JPH0823796 A JP H0823796A
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heat
fiber
reinforcing
woven
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JP18063494A
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English (en)
Inventor
Akira Yamanaka
章 山中
Yasuhiro Yabuuchi
康弘 藪内
Yasuki Terakawa
泰樹 寺川
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目ずれがなく、端部が補強され、紐等を通す
ための環状部材が固着されたネツト状繊維成形体及びそ
の製造方法。 【構成】 比較的太繊度の熱融着性複合繊維をネツト状
に織製し、その端部に補強材を積層し、熱処理によりネ
ツトの交点及びネツトと補強材とを熱融着させ、更に、
補強部に環状部材を固着させた成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防雹ネツト、防風ネツ
ト、防虫ネツト等の農業用ネツト、あるいは工事用防護
ネツト等として使用されるネツト状繊維成形体に関す
る。更に詳しくはネツトの端部が補強され、かつ紐等を
通すための環状部材が固着された、連結可能なネツト状
繊維成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】農業用ネツトには、長期間変色や強度の
低下なしに使用できる合成繊維を素材とするものが使用
されおり、塩化ビニル樹脂やナイロンのモノフイラメン
トを織編したネツトをバインダ−で目止めし、その端部
にポリエチレンフイルム等を縫いつけて補強すると共に
アルミ環等を取付た物等が知られている。しかしこのよ
うなネツトは製造方法が複雑であり、しかも得られたネ
ツトには、縫製時に針が貫通してネツトを構成するモノ
フイラメントに切断や損傷が発生したりする。従つて、
環状部材を取付けた補強部も強度が弱いと言う課題があ
る。特開平1−268981号公報には、熱融着性複合
モノフイラメントの交点が熱融着された織編物の端部が
補強されたブラインド材が開示されている。特開昭60
−28547号公報には、熱融着性複合モノフイラメン
トの交点が熱融着された防虫ネツトが開示されている。
又、特開平5−14099号公報には、融点の異なる二
種の繊維を織編しその交点を熱融着させたネツトが開示
されている。上記三件のネツトは、いずれも目ずれをし
ないという特徴がある。しかし、これらのネツトは端部
が補強されていなかつたり、端部に環状部材が取付けら
れていない。従つて、このネツトを農業用あるいは工事
用の広幅なネツトとして使用する場合、その織目に紐等
を刺し通して繋ぎ合わせる必要があり、風圧や各種落下
物等の衝撃でネツトの紐通し部で織目が切断したり、長
期使用中に端部がほつれるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、目ず
れがなく、軽量で、端部が補強され、かつ紐等を通すた
めの環状部材が端部に取付けられた、ネツト状繊維成型
体を提供することにある。更には、ネツトの端部の補強
を、織り密度を変えたり、補強部材を熱融着するという
簡単な方法で実施し、環状部材を圧着又は熱融着法で固
着するネツト状繊維成形体の製造方法を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の構成をとる。 (1)熱融着性繊維からなる総繊度100〜2500デ
ニ−ルの繊維束が3〜40本/25mmの密度で織編さ
れ、繊維束の交点が熱融着されたネットの端部に、織布
又は不織布からなる補強材が融着された補強部が形成さ
れ、この補強部に環状部材が固着されていることを特徴
とするネツト状繊維成形体。 (2)補強材が、ネツトの素材の熱融着性繊維を30重
量%以上含む織布又は不織布であることを特徴とする上
記(1)項記載のネツト状繊維成形体。 (3)ネツトの端部が、端部以外の他部位よりその繊維
束の織り密度(又は編み密度)が高いことを特徴とする
上記(1)項又は(2)項記載のネツト状繊維成形体。 (4)環状部材が金属であることを特徴とする上記
(1)〜(3)項の何れかに記載されたネツト状繊維成
形体。
【0005】(5)環状部材が合成樹脂であることを特
徴とする上記(1)〜(3)項の何れかに記載されたネ
ツト状繊維成形体。 (6)補強部への環状部材の固着が熱融着による固着で
あることを特徴とする上記(1)〜(5)項の何れかに
記載されたネツト状繊維成形体。 (7)繊度束に代えて、繊度100〜2500デニ−ル
の熱融着性複合モノフイラメント又は熱融着性複合フラ
ツトヤ−ンを用いたことを特徴とする上記(1)〜
(6)項の何れかに記載されたネツト状繊維成形体。 (8)熱融着性繊維からなる総繊度100〜2500デ
ニ−ルの繊維束、又は繊度100〜2500デニ−ルの
熱融着性複合モノフイラメント又は熱融着性複合フラツ
トヤ−ンを3〜40本/25mmの密度で織編してネツ
トを形成し、ネツトの端部に熱融着性繊維を30重量%
以上含む補強材を積層し、熱処理により繊維束の交点を
融着させると共にネツトの端部と補強材とを熱融着させ
て補強部を形成し、更に、補強部に環状部材を取り付け
る工程からなるネツト状繊維成形体の製造方法。
【0006】(9)熱融着性繊維からなる総繊度100
〜2500デニ−ルの繊維束、又は繊度100〜250
0デニ−ルの熱融着性複合モノフイラメント又は熱融着
性複合フラツトヤ−ンを3〜40本/25mmの密度で
織編してネツトを形成し、得られたネツトを熱処理して
繊維束の交点を予め融着し、次いで、熱処理したネツト
の端部に熱融着性繊維を30重量%以上含む補強材を積
層し、再度熱処理してネツトの端部と補強材とを熱融着
させて補強部を形成し、更に、補強部に環状部材を取り
付ける工程からなるネツト状繊維成形体の製造方法。 (10)ネツトを織編する際に、その端部を端部以外の
他部位より織り密度(又は編み密度)を高く織編するこ
とを特徴とする請求項8又は9記載のネツト状繊維成形
体の製造方法。 (11)ネツトを織編する際に、その端部を折返して高
密度部を形成することを特徴とする上記(8)又は
(9)項記載のネツト状繊維成形体の製造方法。
【0007】本発明において、ネツトを織編する繊維束
は、熱融着性繊維で構成される。ここで熱融着性繊維と
は、融点差が15℃以上ある複数の熱可塑性樹脂を複合
紡糸して得られる複合繊維、又は融点差が15℃以上あ
る複数の熱可塑性樹脂繊維の混合繊維である。熱融着性
繊維で構成される繊維束は、複合繊維の低融点成分の融
点あるいは混合繊維中の低融点繊維の融点以上で、複合
繊維の高融点成分の融点あるいは混合繊維中の高融点繊
維の融点以下の温度で熱処理することにより、繊維形態
を保ったまま繊維束の接点を融着させることができ、こ
のような繊維束を用いた織編物を熱処理すれば目ずれを
防止できる。本発明において、上記繊維束に代えて融点
差が15℃以上ある複数の熱可塑性樹脂からなる複層フ
ラツトヤ−ンあるいは複合モノフイラメントを使用する
ことができ、熱処理により繊維束の場合と同様の効果が
得られる。
【0008】熱融着性繊維を構成する熱可塑性樹脂の融
点差が15℃未満の場合、熱処理の際に高融点の成分ま
でが軟化又は溶融し、ネツトが膜状に変形して織目が閉
塞したり、繊維が溶断する等の不都合がおき易く、ネツ
トの強力が低下したり、均質なネツトを得ることが困難
になる。熱処理の容易さという観点から、融点差は20
℃以上あることが好ましい。これらの繊維束、複層フラ
ツトヤ−ンあるいは複合モノフイラメント中に占める低
融点の熱可塑性樹脂の割合は、30〜70重量%である
ことが好ましい。低融点の熱可塑性樹脂の割合が、30
%重量未満であると目ずれ防止の効果が不十分となり、
70重量%を超すと熱処理により織目が閉塞したり、繊
維が溶断する等の不都合がおき易い。
【0009】このような熱融着性繊維の原料となる熱可
塑性樹脂として、各種のポリエチレン、ポリプロピレ
ン、熱可塑性ポリエステル、ポリアミドを例示できる。
融点差が15℃以上ある複数の熱可塑性樹脂の組み合わ
せの例として、高密度ポリエチレン/ポリプロピレン、
プロピレンと他の1〜2種のαオレフインとの共重合体
/ポリプロピレン、エチレングリコールとテレフタル酸
・イソフタル酸との共重合体である低融点ポリエステル
/ポリエチレングリコールテレフタレート、ナイロン6
/ナイロン66等を挙げることができる。
【0010】本発明では総繊度が100〜2500デニ
−ルの上記繊維束を、織り密度3〜40本/25mmで
織編製してネツトとする。総繊度が100デニール未満
であると、得られるネツト状繊維成形体は強度の不十分
なものとなり易く、2500デニールを超すと、得られ
るネツト状繊維成形体は剛性が高すぎて取扱難くなり、
いずれも好ましくない。また、織り密度が3本/25m
m未満では、得られるネツト状繊維成形体は強度の不十
分なものとなり易く、織り密度が40本/25mmを超
すと得られるネツト状繊維成形体は透視性や通気性が悪
くなり農業用ネツトあるいは工事用防護ネツトとして実
用的でない。
【0011】補強部を形成させるためネツトに積層する
補強材としては、合成樹脂シ−ト、天然繊維布、合成繊
維不織布やウェブ等が使用出来る。補強材がネットを構
成する前記の熱融着性繊維を30重量%以上含有する織
布又は不織布である場合は、後述の熱処理によりネット
と補強材とが強く融着するので特に好ましい。この補強
材は、ネツト片面のみならず両面に積層してもよい。
又、補強材が不織布やウェブ状である場合には、ネツト
が補強材中に埋没するような形で融着するので剥離し難
く、特に補強効果が大きく好ましい。補強材の幅は20
〜80mmあればよい。補強材の幅が20mm未満では
補強効果が不十分になり易く、80mmを超えても格別
好ましい効果は得られない。補強材の積層はネットの幅
方向の両端部のみならず、ネツトの長手方向に直角ネツ
トの長手方向に直角に、所望の間隔で積層し、ネツトの
長手方向に直角に補強部を形成させ、この補強部でネッ
トを切断することにより、補強部をネツトの長手方向の
両端部に形成させることができる。補強部の繊維密度を
他の部位より約30%以上高くすることにより、ネツト
を構成する繊維自体に補強材を兼用させることができ
る。繊維密度を高くするには、補強部の縦糸又は横糸の
織り密度を他の部位より高い状態に織製する、あるい
は、ネツトの端部を折り返す等の方法がある。
【0012】次に、上記の補強材が積層されたネットあ
るいは補強部の繊維密度を他の部位より高くしたネツト
を、繊維束の交点を融着させると共にネツトと補強材と
を熱融着させて補強部を形成するために熱処理をほどこ
す。熱処理は、複合繊維の低融点成分の融点あるいは混
合繊維中の低融点繊維の融点以上で、複合繊維の高融点
成分の融点あるいは混合繊維中の高融点繊維の融点以下
の温度で行う。熱処理には、熱風ドライヤ−、赤外線加
熱ドライヤ−、加熱ドラムドライヤ−、加熱ロ−ル、加
熱圧着ロ−ル、等の装置が使用でき、熱プレス法、アイ
ロン法によっても実施できる。補強材の積層に先だっ
て、ネツトのみを予め熱処理し、繊維束の交点が融着し
たネットとすることができる。この場合の熱処理は上記
と同様の条件で行う。このようにして得られたネット
は、繊維束の交点が融着しているので目ずれ等の変質を
起こすこと無く保存でき、ネットの製造と補強部の形成
とを別々に実施することができる。
【0013】上記補強材が熱融着されたネツトの補強部
に、紐等を通すための環状部材を固着する。この環状部
材として、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属製の
鳩目や、ポリオレフイン樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリ
エステル樹脂等の熱可塑性樹脂製の鳩目が使用出来る。
環状部材の内径、外径、外部形状等は特に限定されず、
孔の形状が円形、四角形、三角形等であつてもよい。環
状部材をネットに固着する方法は素材によって異なる
が、金属製の鳩目であれば押圧パンチング法、熱可塑性
樹脂製の鳩目であれば加熱押圧パンチング法が利用でき
る。環状部材はネツトの片側のみに固着しても良いし、
ネツトの両側から固着してもよい。熱可塑性樹脂製の環
状部材を熱融着法でネットに固着させた場合、環状部
材、補強材及びネツトの全てが融着により一体化される
ので、環状部材の取付部分の強度が非常に高い。本発明
のネツト状繊維成形体は、その用途により着色剤、耐光
剤、難燃剤、抗菌剤、害虫忌避剤等の各種添加剤が添加
或は塗布されていてもよい。
【0014】
【実施例】以下本発明を実施例で詳細に説明する。なお
以下の例において、ネツトの評価は下記の方法で行つ
た。 *端部の耐ほつれ性:環状部材が固着されたネツト状繊
維成型体を幅5cm、補強部の長さ20cmのサンプル
片を切り取る。両手で5分間揉む。端部のほつれがない
場合(良)、端部のほつれがある場合(不良)と判定し
た。 *環状部材が固着された端部の強力:環状部材が中心と
なるように、幅5cm、長さ8cmのサンプル片を切り
取る。環状部材の孔に金属フックを通し、金属フックと
補強されていないネツト部とを引張強度試験機のチヤツ
クで掴み、引張速度100mm/分で破断強度(kg/
5cm)を求めた。
【0015】実施例1〜3 鞘成分が融点138℃のエチレン・プロピレン・ブテン
−1コポリマ−で、芯成分が融点171℃のポリプロピ
レンで、複合比が50対50重量%、繊度300d/f
の鞘芯型複合モノフイラメントを用い、織り密度を種々
変え、幅3m、長さ60mのネツトを製織した。製織
後、直ちに熱ロ−ル型加熱機を用い、該ロ−ルの周長の
約1/2に接触させ、温度148℃で加熱してモノフイ
ラメントの交点が融着したネットとし、これをロ−ル状
に卷取つた。
【0016】鞘成分と芯成分に前記複合モノフイラメン
トの鞘成分および芯成分と同じポリマ−を用いた、複合
比が50対50重量%で、繊度5d/f、繊維長64m
mの複合繊維ステ−プルをカ−ドウェブとし、更に熱風
循環型加熱機を用い、温度145℃で熱処理して目付け
40g/m2 の熱融着不織布を得た。この不織布を幅3
5mmにスリツトして補強材用の不織布とし、これをロ
−ル状に卷取った。
【0017】これらロ−ル状のネツト及び補強材を繰り
出して、補強材をネツトの幅方向の両端部に積層し、温
度140℃の加熱圧着ロ−ルを用いて熱処理し、ネツト
の両方の端部に不織布補強材が融着した補強ネツトを得
た。この補強ネットは、ネツトが補強材に埋没した状態
で強く融着しており、補強材とネツトとを手で剥離する
ことは出来なかった。
【0018】外径21mm、内径11mm、内縁部の厚
さ3mm、外縁部の厚さ1.2mmの酢酸ビニル製環状
部材を前記補強ネットの両補強部のそれぞれ片面に、4
0cm間隔に置き、温度135℃の熱圧着型のアイレツ
ト加工機を用いて熱圧着し、幅3m、長さ60mの農業
用防霜ネツトを得た。この環状部材はやや押しつぶされ
て外径が23mmに変化しており、ネツトと補強材の両
方に強く熱融着し、手で剥離することができなかった。
【0019】前記の酢酸ビニル製環状部材に代えて、ア
ルミニウム製であって、厚さ0.2mm、外径16mm
の2個の部材で補強部を上下から挟んで固着させる形式
の環状部材を用い、圧着型のアイレツト加工機によって
圧着し、環状部材が40cm間隔で固着された幅3m、
長さ60mの農業用防霜ネツトを得た。なおこの環状部
材は圧着後、内径7mm、外径16mm、孔部縁の高さ
2mmであつた。
【0020】比較例1〜3 補強ネツトに代えて、補強材用の不織布を使用せず単に
モノフイラメントの交点が融着したのみのネットを用い
た以外は実施例1〜3と同様にして、酢酸ビニル製環状
部材が固着されたネット状繊維成形体、及びアルミニウ
ム製環状部材が固着されたネット状繊維成形体を得た。
【0021】実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた
ネット状繊維成形体の諸性能を表1に示す。表1より、
補強材が熱融着された本発明のネット状繊維成形体はそ
の端部がほつれることがなく、しかも環状部材部の引っ
張り強度が大であることが判る。又、環状部材部の引っ
張り強度は、アルミニウム製の環状部材を圧着により固
着したものよりも酢酸ビニル製の環状部材物を熱融着さ
せたものの方が、引っ張り強度が大であつた。
【0022】
【表1】
【0023】実施例4 鞘成分が融点168℃のポリプロピレンで、芯成分が融
点254℃のポリエチレンテレフタレ−トで、複合比が
50対50重量%、繊度400d/fの複合モノフイラ
メントを用い、経糸密度を幅方向の両端各40mm幅は
70本/25mm、中央部は23本/25mmとし、緯
糸密度は23本/25mmとして、幅3m、長さ60m
のネットを製織した。製織後直ちに、実施例1で用いた
熱ロ−ル型加熱機使用し、温度148℃で加熱して、モ
ノフイラメントの交点が融着したネットとし、これをロ
−ル状に卷取つた。このネツトの両端の40mm幅の補
強部に、実施例1と同様の方法でアルミニウム製環状部
材を40cm間隔で固着して農業用防虫ネツトを得た。
このネツト状繊維成形体は、耐ほつれ性は良、環状部材
部の引っ張り強力は16.3kg/5cmであつた。
【0024】比較例4 実施例4で用いたものと同じ複合モノフイラメントを用
い、経糸、緯糸共に密度を23本/25mmとした以外
は実施例4と同様にして、アルミニウム製環状部材が4
0cm間隔で固着された農業用防虫ネツトを得た。この
ネツト状繊維成形体は端部に補強部が形成されておら
ず、耐ほつれ性は不良、環状部材部の引っ張り強力は
6.5kg/5cmであり、実施例4との対比において
の性能が悪いものであった。
【0025】実施例5 実施例3で得た、補強材及び酢酸ビニル製環状部材があ
るネツト状繊維成形体を、長さ3.5mに切断し、幅3
m、長さ3.5mのシートを得た。このシートの長手方
向の両方の端部に、実施例1で用いたものと同じ補強材
を積層し、150℃のアイロンを用いて熱圧着して新た
な補強部とした。更に、この新たな補強部に、実施例1
と同様に酢酸ビニル製環状部材を熱圧着型のアイレツト
加工機を用いて熱圧着し、幅3m、長さ3.5m、環状
部材の間隔40cmの工事用ネツトを得た。この工事用
ネットの補強部は、ネツトが補強材に埋没して熱融着し
ており、耐ほつれ性は良、環状部材部の引っ張り強力は
21.5kg/5cmであつた。
【0026】比較例5 厚み80μm、幅90mmのポリエチレンフイルムを補
強材として用いた。比較例2で用いたネットの幅方向の
両端部を包むように表裏両共に幅45mmづつ補強材で
覆い、端から8mm及び37mmの位置をミシン縫いし
て補強部とした。補強部に、実施例1と同様にしてアル
ミニウム製環状部材を圧着し、環状部材が40cm間隔
で固着された幅3m、長さ60mの農業用防霜ネツトを
得た。このネツト状成形体は、耐ほつれ性は良、環状部
材部の引っ張り強力は7.9kg/5cmであつた。こ
の成形体は補強材を用いない前記比較例2に較べ、環状
部材部の強力が少しアツプしたが、ネットの構造が共通
で不織布を補強材として用いた前記実施例2に較べ強力
が劣る物であつた。このネツト状成形体は、補強部の複
合モノフイラメントがミシン針の貫通により、所々損傷
しており、補強材が手で簡単に剥離した。
【0027】実施例6 融点133℃の高密度ポリエチレンからなる第一層及び
第三層と、融点169℃のポリプロピレンからなる第二
層とで構成され、繊度が880デニ−ルの三層フラツト
ヤ−ンを用い、経糸緯糸共に6本/25mmの織り密度
のシ−トを製織し、実施例1で用いた熱ロール型加熱機
を用い、温度139℃で加熱して繊維の交点が融着した
幅が3mのネツト状シ−トを得、これをロ−ル状に巻取
つた。このシ−トの幅方向の両端部に実施例1で用いた
補強材を積層し、実施例1で用いた加熱圧着ロールを用
いて温度145℃で熱処理してネツトと補強材とが融着
さた補強ネットを得た。この補強ネットはネツトが補強
材に埋没した状態で強く熱融着しており、補強材とネツ
トとを手で剥離することは出来なかった。この補強ネッ
トの補強部に実施例1と同様にして酢酸ビニル製環状部
材を熱圧着し、幅3m、長さ30mの農業用遮光用ネツ
トを得た。このネツト状繊維成形体はその補強部が、耐
ほつれ性は良、環状部材部の引っ張り強力は14.1k
g/5cmであつた。
【0028】比較例6 実施例6で用いた幅が3mのネツト状シ−トの幅方向の
両端部に、補強材を積層せず、直接実施例1と同様にし
て酢酸ビニル製環状部材を熱圧着して得たネツト状繊維
成形体は、端部の耐ほつれ性は不良で、環状部材部の引
っ張り強力は8.7kg/5cmであつた。
【0029】
【発明の効果】本発明のネツト状繊維成形体は、ネツト
の交点が熱融着され、しかもネツトの端部に補強材が熱
融着された状態で補強され、且つ環状部材が固着されて
いるので、軽量で、ネツトが目ずれせず、環状部材部の
強どが大きい等の効果がある。従って環状部材の孔に紐
で錘を吊下げたり、環状部材孔を利用してネツト同士を
紐で連結しても、この環状部材近傍でネツトが破れるこ
とがなく長期間使用できる。
【0030】又、ネツトの端部の繊維密度を高くして補
強部としたネツト状繊維成形体は、補強材を用意する必
要がなく、製造方法も簡単である。熱融着性又は低融点
繊維等を含有するシ−ト状の補強材を熱融着させた補強
部は、ネツトが補強材に埋没するように熱融着されるの
で、補強部のほつれや剥離がなく、しかも環状部材固着
部の強度が大きい等の効果がある。
【0031】本発明による、熱融着性繊維を織編してネ
ットとし、その端部に熱融着性繊維を含有する補強材を
積層し、熱処理によりネツトの交点及びネツトと補強材
とを熱融着し、更にその補強部に環状部材を固着する工
程からなる、ネツト状繊維成形体の製造方法によれば、
補強材を縫製する必要がないので製法が簡単であり、し
かも縫製時の針の貫通によるネツトの損傷がない。ま
た、補強材による補強工程を熱融着法で行う本発明の製
造方法によれば、補強工程をアイロンがけ等の方法でも
行うことができるので、任意の形状・寸法の補強部を持
ったネツト状繊維成形体を容易に製造できる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱融着性繊維からなる総繊度100〜2
    500デニ−ルの繊維束が3〜40本/25mmの密度
    で織編され、繊維束の交点が熱融着されたネットの端部
    に、織布又は不織布からなる補強材が融着された補強部
    が形成され、この補強部に環状部材が固着されているこ
    とを特徴とするネツト状繊維成形体。
  2. 【請求項2】 補強材が、ネツトの素材である熱融着性
    繊維を30重量%以上含む織布又は不織布であることを
    特徴とする請求項1記載のネツト状繊維成形体。
  3. 【請求項3】 ネツトの端部が、端部以外の他部位より
    その繊維束の織り密度(又は編み密度)が高いことを特
    徴とする請求項1又は2記載のネツト状繊維成形体。
  4. 【請求項4】 環状部材が金属であることを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載されたネツト状繊維成形
    体。
  5. 【請求項5】 環状部材が合成樹脂であることを特徴と
    する特許請求項1〜3の何れかに記載されたネツト状繊
    維成形体。
  6. 【請求項6】 補強材及び環状部材とネットとの固着が
    熱融着による固着であることを特徴とする請求項1〜5
    の何れかに記載されたネツト状繊維成形体。
  7. 【請求項7】 繊維束に代えて、繊度100〜2500
    デニ−ルの熱融着性複合モノフイラメント又は熱融着性
    複合フラツトヤ−ンを用いたことを特徴とする請求項1
    〜6の何れかに記載されたネツト状繊維成形体。
  8. 【請求項8】 熱融着性繊維からなる総繊度100〜2
    500デニ−ルの繊維束、又は繊度100〜2500デ
    ニ−ルの熱融着性複合モノフイラメント又は熱融着性複
    合フラツトヤ−ンを3〜40本/25mmの密度で織編
    してネツトを形成し、ネツトの端部に熱融着性繊維を3
    0重量%以上含む補強材を積層し、熱処理により繊維束
    の交点を融着させると共にネツトの端部と補強材とを熱
    融着させて補強部を形成し、更に、補強部に環状部材を
    取付ける工程からなるネツト状繊維成形体の製造方法。
  9. 【請求項9】 熱融着性繊維からなる総繊度100〜2
    500デニ−ルの繊維束、又は繊度100〜2500デ
    ニ−ルの熱融着性複合モノフイラメント又は熱融着性複
    合フラツトヤ−ンを3〜40本/25mmの密度で織編
    してネツトを形成し、得られたネツトを熱処理して繊維
    束の交点を予め融着し、次いで、熱処理したネツトの端
    部に熱融着性繊維を30重量%以上含む補強材を積層
    し、再度熱処理してネツトの端部と補強材とを熱融着さ
    せて補強部を形成し、次いで、補強部に環状部材を取付
    ける工程からなるネツト状繊維成形体の製造方法。
  10. 【請求項10】 ネツトを織編する際に、その端部を端
    部以外の他部位より織り密度(又は編み密度)を高く織
    編することを特徴とする請求項8又は9記載のネツト状
    繊維成形体の製造方法。
  11. 【請求項11】 ネツトを織編する際に、その端部を折
    返して高密度部を形成することを特徴とする請求項8又
    は9記載のネツト状繊維成形体の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001035723A1 (en) * 1999-11-17 2001-05-25 Kureha Chemical Industry Co., Ltd Plant care sheet
JP2005120547A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Ube Nitto Kasei Co Ltd 繊維強化熱可塑性樹脂製補強材およびその製造方法
JP2006015663A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Nitto Boseki Co Ltd 繊維強化樹脂構造体の製造方法、繊維強化樹脂構造体、及び複合基材
JP2007092225A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Ube Nitto Kasei Co Ltd 複合メッシュ状物、および同メッシュ状物を用いたコンクリート構造物の補修または補強工法

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