JPH08239497A - 塗布層を有するスチレンポリマーフイルム、その製造方法およびハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
塗布層を有するスチレンポリマーフイルム、その製造方法およびハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH08239497A JPH08239497A JP7349224A JP34922495A JPH08239497A JP H08239497 A JPH08239497 A JP H08239497A JP 7349224 A JP7349224 A JP 7349224A JP 34922495 A JP34922495 A JP 34922495A JP H08239497 A JPH08239497 A JP H08239497A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハロゲン化銀写真感光材料を重ね焼きしたと
きに生じる寸法ズレや画像ボケを防止する。そのため
に、シンジオタクチックスチレンポリマーを主成分と
し、下塗り層を有するスチレンポリマーフイルムおよび
その製造方法を開発する。 【解決手段】 下塗り層を有するスチレンポリマーフイ
ルムの波打ちの高さを18mm以下とする。
きに生じる寸法ズレや画像ボケを防止する。そのため
に、シンジオタクチックスチレンポリマーを主成分と
し、下塗り層を有するスチレンポリマーフイルムおよび
その製造方法を開発する。 【解決手段】 下塗り層を有するスチレンポリマーフイ
ルムの波打ちの高さを18mm以下とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンジオタクチッ
ク構造を有するスチレンポリマーを主成分とし、塗布層
が設けられているスチレンポリマーフイルム、その製造
方法およびそれを支持体として用いたハロゲン化銀写真
感光材料に関する。
ク構造を有するスチレンポリマーを主成分とし、塗布層
が設けられているスチレンポリマーフイルム、その製造
方法およびそれを支持体として用いたハロゲン化銀写真
感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にハロゲン化銀写真感光材料(以
下、感光材料あるいは感材と略することがある)は温湿
度、特に湿度が変化すると寸法が変化しやすいという欠
点を持っている。この寸法変化は、特に多色印刷のため
の網点画像や、精密な線画の再現が要求される印刷用感
材では、極めて重大な問題となる。このような寸法変化
は、ゼラチンのような保護コロイドを含む層(ハロゲン
化銀乳剤層を含む)および支持体の吸湿寸度変化によっ
て発生する。このため、寸法安定性の改良には、保護コ
ロイド層の改良と支持体の改良の両者が存在する。支持
体の寸法安定性を改良する方法として、従来一般に用い
られてきたポリエチレンテレフタレート(以下、PET
と略す)から、より吸湿寸度安定性に優れた支持体に変
更する方法がある。例えば、特開平3−131843号
公報に記載されているシンジオタクチック構造を有する
スチレンポリマーを主成分とするフイルムは、高い寸法
安定性を有している。具体的には、このスチレンポリマ
ーフイルムは、PETフイルムの約10倍(寸法変化は
1/10)の高い湿度寸法安定性を示す。しかし、この
スチレンポリマーフイルムに、最も寸法安定性を要求す
る印刷用感材の感光層、バック層を塗設し、実際の使用
形態に近い形、即ちテストチャートを露光して重ね焼き
を行ったところ、支持体単独あるいは感光層を付与した
フイルムのモデル評価(ピンゲージによる測長)の結果
とは逆に、PET支持体の感材よりも寸法ズレが大きく
なるという問題が発生した。さらに画像のボケが発生す
るという問題も発生した。
下、感光材料あるいは感材と略することがある)は温湿
度、特に湿度が変化すると寸法が変化しやすいという欠
点を持っている。この寸法変化は、特に多色印刷のため
の網点画像や、精密な線画の再現が要求される印刷用感
材では、極めて重大な問題となる。このような寸法変化
は、ゼラチンのような保護コロイドを含む層(ハロゲン
化銀乳剤層を含む)および支持体の吸湿寸度変化によっ
て発生する。このため、寸法安定性の改良には、保護コ
ロイド層の改良と支持体の改良の両者が存在する。支持
体の寸法安定性を改良する方法として、従来一般に用い
られてきたポリエチレンテレフタレート(以下、PET
と略す)から、より吸湿寸度安定性に優れた支持体に変
更する方法がある。例えば、特開平3−131843号
公報に記載されているシンジオタクチック構造を有する
スチレンポリマーを主成分とするフイルムは、高い寸法
安定性を有している。具体的には、このスチレンポリマ
ーフイルムは、PETフイルムの約10倍(寸法変化は
1/10)の高い湿度寸法安定性を示す。しかし、この
スチレンポリマーフイルムに、最も寸法安定性を要求す
る印刷用感材の感光層、バック層を塗設し、実際の使用
形態に近い形、即ちテストチャートを露光して重ね焼き
を行ったところ、支持体単独あるいは感光層を付与した
フイルムのモデル評価(ピンゲージによる測長)の結果
とは逆に、PET支持体の感材よりも寸法ズレが大きく
なるという問題が発生した。さらに画像のボケが発生す
るという問題も発生した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者が上記の問題
をさらに検討したところ、シンジオタクチック構造を有
するスチレンポリマーを主成分とするフイルムに塗布層
を設けると、その処理工程を原因として、フイルムの平
面性が低下することが判明した。フイルムの平面性が低
下すると、重ね焼きのような画像形成処理において寸法
のズレが発生する。その結果として、PETフイルムよ
りも寸法安定性の良いシンジオタクチック構造を有する
スチレンポリマーフイルムが、下塗り層を設けるとPE
Tフイルムよりも寸法安定性が劣ってしまうという現象
が生じていたのである。本発明の目的は、下塗り層が設
けられていても、寸法安定性が良好であるシンジオタク
チック構造を有するスチレンポリマーを主成分するフイ
ルムを提供することである。また、本発明の目的は、下
塗り層が設けられていても、寸法安定性が良好であるシ
ンジオタクチック構造を有するスチレンポリマーフイル
ムを製造する方法を提供することもである。さらに、本
発明の目的は、重ね焼きをしたときに寸法ズレや画像ボ
ケの起きにくいハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とでもある。
をさらに検討したところ、シンジオタクチック構造を有
するスチレンポリマーを主成分とするフイルムに塗布層
を設けると、その処理工程を原因として、フイルムの平
面性が低下することが判明した。フイルムの平面性が低
下すると、重ね焼きのような画像形成処理において寸法
のズレが発生する。その結果として、PETフイルムよ
りも寸法安定性の良いシンジオタクチック構造を有する
スチレンポリマーフイルムが、下塗り層を設けるとPE
Tフイルムよりも寸法安定性が劣ってしまうという現象
が生じていたのである。本発明の目的は、下塗り層が設
けられていても、寸法安定性が良好であるシンジオタク
チック構造を有するスチレンポリマーを主成分するフイ
ルムを提供することである。また、本発明の目的は、下
塗り層が設けられていても、寸法安定性が良好であるシ
ンジオタクチック構造を有するスチレンポリマーフイル
ムを製造する方法を提供することもである。さらに、本
発明の目的は、重ね焼きをしたときに寸法ズレや画像ボ
ケの起きにくいハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とでもある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
(1)〜(10)のスチレンポリマーフイルム、その製
造方法およびハロゲン化銀写真感光材料により達成され
た。 (1)シンジオタクチック構造を有するスチレンポリマ
ーを主成分とし、塗布層が設けられているスチレンポリ
マーフイルムであって、フイルムの波打ちの高さが18
mm以下であることを特徴とする塗布層を有するスチレ
ンポリマーフイルム。 (2)110℃におけるヤング率が、長手方向と幅方向
のいずれも50乃至300kg/mm2 である(1)に
記載の塗布層を有するスチレンポリマーフイルム。 (3)110℃、10分間熱処理前後における長手方向
と幅方向の寸法変化が0.8%以下である(1)に記載
のスチレンポリマーフイルム。
(1)〜(10)のスチレンポリマーフイルム、その製
造方法およびハロゲン化銀写真感光材料により達成され
た。 (1)シンジオタクチック構造を有するスチレンポリマ
ーを主成分とし、塗布層が設けられているスチレンポリ
マーフイルムであって、フイルムの波打ちの高さが18
mm以下であることを特徴とする塗布層を有するスチレ
ンポリマーフイルム。 (2)110℃におけるヤング率が、長手方向と幅方向
のいずれも50乃至300kg/mm2 である(1)に
記載の塗布層を有するスチレンポリマーフイルム。 (3)110℃、10分間熱処理前後における長手方向
と幅方向の寸法変化が0.8%以下である(1)に記載
のスチレンポリマーフイルム。
【0005】(4)110℃におけるヤング率の面内偏
差が30%以下である(2)に記載の塗布層を有するス
チレンポリマーフイルム。 (5)110℃、10分間熱処理前後における寸法変化
の面内レンジが0.6%以下である(3)に記載の塗布
層を有するスチレンポリマーフイルム。 (6)90℃と115℃における熱流速の差が0.02
乃至0.07W/gである請求項1に記載の塗布層を有
するスチレンポリマーフイルム。
差が30%以下である(2)に記載の塗布層を有するス
チレンポリマーフイルム。 (5)110℃、10分間熱処理前後における寸法変化
の面内レンジが0.6%以下である(3)に記載の塗布
層を有するスチレンポリマーフイルム。 (6)90℃と115℃における熱流速の差が0.02
乃至0.07W/gである請求項1に記載の塗布層を有
するスチレンポリマーフイルム。
【0006】(7)(1)に規定する塗布層を有するス
チレンポリマーフイルムを製造する方法であって、シン
ジオタクチック構造を有するスチレンポリマーを主成分
とするフイルムに層を塗布する工程;そしてフイルム
を、ロール間の最大長さが0.1乃至10mに設定され
ている複数のロールを用いて搬送しながら、塗布層を5
0乃至200にて乾燥する工程を有することを特徴とす
る塗布層を有するスチレンポリマーフイルムの製造方
法。 (8)乾燥工程において、フイルムとロールが接触する
領域の最大の長さが3乃至200cmである(7)に記
載の製造方法。 (9)乾燥工程において、フイルムにかかる張力が2乃
至40kg/mである(7)に記載の製造方法。 (10)シンジオタクチック構造を有するスチレンポリ
マーを主成分とする支持体、下塗り層および/またはバ
ック層、および少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層が
設けられているハロゲン化銀写真感光材料であって、支
持体の波打ちの高さが18mm以下であることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料。
チレンポリマーフイルムを製造する方法であって、シン
ジオタクチック構造を有するスチレンポリマーを主成分
とするフイルムに層を塗布する工程;そしてフイルム
を、ロール間の最大長さが0.1乃至10mに設定され
ている複数のロールを用いて搬送しながら、塗布層を5
0乃至200にて乾燥する工程を有することを特徴とす
る塗布層を有するスチレンポリマーフイルムの製造方
法。 (8)乾燥工程において、フイルムとロールが接触する
領域の最大の長さが3乃至200cmである(7)に記
載の製造方法。 (9)乾燥工程において、フイルムにかかる張力が2乃
至40kg/mである(7)に記載の製造方法。 (10)シンジオタクチック構造を有するスチレンポリ
マーを主成分とする支持体、下塗り層および/またはバ
ック層、および少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層が
設けられているハロゲン化銀写真感光材料であって、支
持体の波打ちの高さが18mm以下であることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料。
【0007】
【発明の実施の形態】ポリマーフイルムを写真用支持体
として使用するには、支持体と乳剤層の接着性確保のた
めに、これらの層の間に下塗り層を塗設する。本発明者
の研究によると、この塗設を行った後に、シンジオタク
チック構造を有するスチレンポリマーを主成分とするフ
イルム(以下SPSフイルムと略する)で、平面性が低
下しやすい。具体的には、長手方向に1〜5cm周期で
発生するトタン板状の波打ち(「筋張り故障」と称す
る)、幅方向に10〜50cm周期で発生する波状の変
形(「波打ち故障」と称する)、あるいはフイルム全面
に発生する直径1〜5mm程度の細かな凹凸(「ブツ故
障」と称する)が発生する。このように平面性が低下し
たフイルムを支持体として用いて、印刷用の重ね焼きを
行った場合、きっちりと重ね合わせることができず、上
述したようなテストパターンのズレや画像のボケが発生
することが明らかになった。即ち、印刷用感材では原稿
フイルムと重ね露光することが多いが、これらの平面性
故障が存在すると原稿フイルムときれいに重ね合わせる
ことができず、寸法ズレを発生する。このようなトラブ
ルはモデル寸法評価、即ちピンゲージによる測定では全
く予測できなかった。これはピンゲージ法ではフイルム
に一定張力を加えて測長するため、このような平面性の
低下は矯正されてしまい、見かけ上良好な寸法安定性が
得られるためである。
として使用するには、支持体と乳剤層の接着性確保のた
めに、これらの層の間に下塗り層を塗設する。本発明者
の研究によると、この塗設を行った後に、シンジオタク
チック構造を有するスチレンポリマーを主成分とするフ
イルム(以下SPSフイルムと略する)で、平面性が低
下しやすい。具体的には、長手方向に1〜5cm周期で
発生するトタン板状の波打ち(「筋張り故障」と称す
る)、幅方向に10〜50cm周期で発生する波状の変
形(「波打ち故障」と称する)、あるいはフイルム全面
に発生する直径1〜5mm程度の細かな凹凸(「ブツ故
障」と称する)が発生する。このように平面性が低下し
たフイルムを支持体として用いて、印刷用の重ね焼きを
行った場合、きっちりと重ね合わせることができず、上
述したようなテストパターンのズレや画像のボケが発生
することが明らかになった。即ち、印刷用感材では原稿
フイルムと重ね露光することが多いが、これらの平面性
故障が存在すると原稿フイルムときれいに重ね合わせる
ことができず、寸法ズレを発生する。このようなトラブ
ルはモデル寸法評価、即ちピンゲージによる測定では全
く予測できなかった。これはピンゲージ法ではフイルム
に一定張力を加えて測長するため、このような平面性の
低下は矯正されてしまい、見かけ上良好な寸法安定性が
得られるためである。
【0008】このように平面性の低下に伴い発生した原
稿フイルムとの間の隙間は、画像のボケも引き起こす。
これも上記モデル評価からは全く予測できないものであ
った。本発明者は、以上のように重ね合わせ露光時の寸
法ずれや露光ボケの原因が、上記平面性の低下に起因す
ることを見いだした。このような故障の中で特に寸法ず
れや画像ボケに大きく影響するのが、波打ち故障であ
る。本発明に従い波打ちの高さを18mm以下、好まし
くは12mm以下、より好ましくは6mm以下、さらに
好ましくは5mm以下、最も好ましくは4mm以下にす
ることにより、寸法ズレや露光ボケを防止することがで
きる。
稿フイルムとの間の隙間は、画像のボケも引き起こす。
これも上記モデル評価からは全く予測できないものであ
った。本発明者は、以上のように重ね合わせ露光時の寸
法ずれや露光ボケの原因が、上記平面性の低下に起因す
ることを見いだした。このような故障の中で特に寸法ず
れや画像ボケに大きく影響するのが、波打ち故障であ
る。本発明に従い波打ちの高さを18mm以下、好まし
くは12mm以下、より好ましくは6mm以下、さらに
好ましくは5mm以下、最も好ましくは4mm以下にす
ることにより、寸法ズレや露光ボケを防止することがで
きる。
【0009】波打ちの高さの測定方法については、図1
を参照しながら説明する。図1は、波打ち高さの測定方
法を示す断面模式図である。塗布層(3)が設けられて
いるフイルム(2)を、水平で平坦な台の上に張力をか
けないで静置する。台の表面に相当する基準線(1)と
フイルム(2)との隙間の高さ(h)の平均の値を波打
ち高さとする。なお、波打ちは、図1に示すように、長
手方向(MD)に対して10〜50cmの周期で発生す
る幅方向(TD)の波状の変形である。測定は、フイル
ムを1mサンプリングして実施する。
を参照しながら説明する。図1は、波打ち高さの測定方
法を示す断面模式図である。塗布層(3)が設けられて
いるフイルム(2)を、水平で平坦な台の上に張力をか
けないで静置する。台の表面に相当する基準線(1)と
フイルム(2)との隙間の高さ(h)の平均の値を波打
ち高さとする。なお、波打ちは、図1に示すように、長
手方向(MD)に対して10〜50cmの周期で発生す
る幅方向(TD)の波状の変形である。測定は、フイル
ムを1mサンプリングして実施する。
【0010】波打ち故障は、フイルムに塗布層を設ける
際に発生する。本発明者の研究の結果、SPS支持体が
PETに比べ熱に伴う寸法変化しやすく、このため、層
を塗布した後の乾燥工程において、波打ち故障を含む様
々な平面性の低下が起きることが判明した。例えば、筋
張り故障は、フイルムの乾燥工程中の長手方向ヤング率
の低下に伴う伸び、およびその不均一性に由来してい
る。フイルムを写真用支持体とするには、乳剤層と支持
体の接着を確保する上で下塗り層が必須である。下塗り
層は、ゼラチンを主成分とするものが多い。このような
ゼラチンを溶解するには良溶媒の水が必要であり、その
乾燥には水の沸点を上回る温度、即ち少なくとも110
℃以上の温度を必要とする。しかし、110℃はSPS
支持体のガラス転移温度(Tg=100℃)を上回る。
SPS支持体はPET支持体に比べTgを越えた温度で
のヤング率の低下が著しく大きいため、乾燥工程中の張
力で容易に延伸される。またSPSフイルムは、従来用
いられてきたPETフイルムに比べ、厚みむら、製膜む
らが発生しやすく、延伸工程では、この中の弱い部分か
ら進行(ネッキング現象)しやすい。その結果、より延
伸された部分は幅が狭くなり、延伸の少ないところでは
幅があまり狭くならない。
際に発生する。本発明者の研究の結果、SPS支持体が
PETに比べ熱に伴う寸法変化しやすく、このため、層
を塗布した後の乾燥工程において、波打ち故障を含む様
々な平面性の低下が起きることが判明した。例えば、筋
張り故障は、フイルムの乾燥工程中の長手方向ヤング率
の低下に伴う伸び、およびその不均一性に由来してい
る。フイルムを写真用支持体とするには、乳剤層と支持
体の接着を確保する上で下塗り層が必須である。下塗り
層は、ゼラチンを主成分とするものが多い。このような
ゼラチンを溶解するには良溶媒の水が必要であり、その
乾燥には水の沸点を上回る温度、即ち少なくとも110
℃以上の温度を必要とする。しかし、110℃はSPS
支持体のガラス転移温度(Tg=100℃)を上回る。
SPS支持体はPET支持体に比べTgを越えた温度で
のヤング率の低下が著しく大きいため、乾燥工程中の張
力で容易に延伸される。またSPSフイルムは、従来用
いられてきたPETフイルムに比べ、厚みむら、製膜む
らが発生しやすく、延伸工程では、この中の弱い部分か
ら進行(ネッキング現象)しやすい。その結果、より延
伸された部分は幅が狭くなり、延伸の少ないところでは
幅があまり狭くならない。
【0011】これらの部分の幅を合わせるには、幅の広
い部分で幅方向のたるみが発生する。これが長手方向に
連続すると、筋が発生したようにな「筋張り故障」が発
生する。したがって、ネッキングの発生しやすい、高温
(110℃)でのヤング率の小さい支持体はこの故障が
発生しやすい。さらに、長手方向にヤング率のむらが存
在すると、不均一に伸ばされ易くいっそう発生しやす
い。この故障は当然熱収縮性も関与しており、熱収縮が
大きく、かつ局所的なばらつきが大きいと発生しやす
い。
い部分で幅方向のたるみが発生する。これが長手方向に
連続すると、筋が発生したようにな「筋張り故障」が発
生する。したがって、ネッキングの発生しやすい、高温
(110℃)でのヤング率の小さい支持体はこの故障が
発生しやすい。さらに、長手方向にヤング率のむらが存
在すると、不均一に伸ばされ易くいっそう発生しやす
い。この故障は当然熱収縮性も関与しており、熱収縮が
大きく、かつ局所的なばらつきが大きいと発生しやす
い。
【0012】次に、波打ち故障は、SPSフイルムの収
縮挙動の幅方向の不均一性に由来する場合が多い。ポリ
マーフイルム、特に2軸延伸したフイルムでは幅方向で
延伸ムラが存在し、これに伴い収縮量が幅方向で不均一
となる。この結果、収縮量の小さいところが、その大き
な所に比べてたるみ、波打ち状になる。このようにして
「波打ち故障」が発生する。このように、塗布工程中は
幅方向に張力はかからず、熱収縮およびその異方性が主
な発生要因となる。(これが上記「筋張り」故障との差
異点である)
縮挙動の幅方向の不均一性に由来する場合が多い。ポリ
マーフイルム、特に2軸延伸したフイルムでは幅方向で
延伸ムラが存在し、これに伴い収縮量が幅方向で不均一
となる。この結果、収縮量の小さいところが、その大き
な所に比べてたるみ、波打ち状になる。このようにして
「波打ち故障」が発生する。このように、塗布工程中は
幅方向に張力はかからず、熱収縮およびその異方性が主
な発生要因となる。(これが上記「筋張り」故障との差
異点である)
【0013】さらに、ブツ故障は、SPSフイルムが、
乾燥工程中の搬送ロールに接触したときの熱収縮むらに
より発生する場合が多い。SPSフイルムがロールに接
触する場合、フイルムとロールの間の一部に空気が巻き
込まれる。そのため、フイルムには、直接ロールに接し
ている(空気が存在しない)部分とそうでない(空気が
存在する)部分がある。ロールの熱容量は大きいため、
ロールに接している部分は急激に熱を受け収縮する。一
方接していない部分は熱の供給が少ない分だけ熱収縮が
少なく、接している部分と比べると見かけ上伸びたよう
になる。この部分が泡状となる。従って、この故障は、
SPS支持体の熱収縮性の大きさが原因となっている。
乾燥工程中の搬送ロールに接触したときの熱収縮むらに
より発生する場合が多い。SPSフイルムがロールに接
触する場合、フイルムとロールの間の一部に空気が巻き
込まれる。そのため、フイルムには、直接ロールに接し
ている(空気が存在しない)部分とそうでない(空気が
存在する)部分がある。ロールの熱容量は大きいため、
ロールに接している部分は急激に熱を受け収縮する。一
方接していない部分は熱の供給が少ない分だけ熱収縮が
少なく、接している部分と比べると見かけ上伸びたよう
になる。この部分が泡状となる。従って、この故障は、
SPS支持体の熱収縮性の大きさが原因となっている。
【0014】このようなSPSフイルムの乾燥中の平面
性の低下を防止する方法として、下記2つの改良手段が
考えられる。 (A)フイルムの物性(高温下でのヤング率、熱収縮
性、およびこれらの面内の均一性)の改良 (B)乾燥工程の改良
性の低下を防止する方法として、下記2つの改良手段が
考えられる。 (A)フイルムの物性(高温下でのヤング率、熱収縮
性、およびこれらの面内の均一性)の改良 (B)乾燥工程の改良
【0014】最初に、SPSフイルムの物性の改良につ
いて説明する。フイルムの物性として重要な点は、11
0℃でのヤング率が高いこと、熱収縮性が小さいこと、
これらの面内異方性(むら)が小さい事、の3点であ
る。110℃におけるヤング率は、長手方向、幅方向い
ずれも50乃至300kg/mm2 であることが好まし
く、70乃至250kg/mm2 であることがさらに好
ましく、90乃至220kg/mm2 であることが最も
好ましい。この範囲を下回ると、塗布層の乾燥工程中で
フイルムが延伸され、筋張り、波打ち故障が発生しやす
い。一方この範囲を上回るようにするには、フイルム内
の結晶化度を上げる必要がある。結晶化度が上がると、
それに伴いヘーズが上昇し、透明性が低下し写真用支持
体として好ましくない。また、上述の「筋張り」故障発
生機構からは、このヤング率は長手方向のみ高くすると
よいことになるが、このような縦/横で異方性が大きす
ぎる支持体は写真用支持体として使用しづらい。このた
め、幅方向の110℃ヤング率も長手方向同等〜30%
弱い程度のものが、写真支持体として適当である。熱収
縮性については、110℃、10分間熱処理前後の長手
方向、幅方向の寸法変化がいずれも0.8%以下が好ま
しく、0.6%以下がさらに好ましく、0.4%以下が
最も好ましい。この範囲を越えると、筋張り、波打ち、
ブツ故障を発生しやすく好ましくない。
いて説明する。フイルムの物性として重要な点は、11
0℃でのヤング率が高いこと、熱収縮性が小さいこと、
これらの面内異方性(むら)が小さい事、の3点であ
る。110℃におけるヤング率は、長手方向、幅方向い
ずれも50乃至300kg/mm2 であることが好まし
く、70乃至250kg/mm2 であることがさらに好
ましく、90乃至220kg/mm2 であることが最も
好ましい。この範囲を下回ると、塗布層の乾燥工程中で
フイルムが延伸され、筋張り、波打ち故障が発生しやす
い。一方この範囲を上回るようにするには、フイルム内
の結晶化度を上げる必要がある。結晶化度が上がると、
それに伴いヘーズが上昇し、透明性が低下し写真用支持
体として好ましくない。また、上述の「筋張り」故障発
生機構からは、このヤング率は長手方向のみ高くすると
よいことになるが、このような縦/横で異方性が大きす
ぎる支持体は写真用支持体として使用しづらい。このた
め、幅方向の110℃ヤング率も長手方向同等〜30%
弱い程度のものが、写真支持体として適当である。熱収
縮性については、110℃、10分間熱処理前後の長手
方向、幅方向の寸法変化がいずれも0.8%以下が好ま
しく、0.6%以下がさらに好ましく、0.4%以下が
最も好ましい。この範囲を越えると、筋張り、波打ち、
ブツ故障を発生しやすく好ましくない。
【0014】以上のフイルムの物性値は、面内で均一で
あることが好ましい。110℃におけるヤング率の面内
偏差は、30%以下が好ましく、25%以下がさらに好
ましく、20%以下が最も好ましい。110℃、10分
間熱処理前後の面内レンジは、0.6%以下が好まし
く、0.4%以下がさらに好ましく、0.3%以下が最
も好ましい。これらの面内偏差および面内レンジは、フ
イルムの幅中央部を長手方向30cm毎に5点、さらに
フイルムの幅方向を5等分した5点の合計10点で、そ
れぞれ長手方向、幅方向のヤング率および熱収縮を測定
して得た値である。これらの測定点の最大値と最小値の
差の絶対値を最大値で割った値を、「面内偏差」とす
る。また、この最大値と最小値の差の絶対値を、「面内
レンジ」とする。
あることが好ましい。110℃におけるヤング率の面内
偏差は、30%以下が好ましく、25%以下がさらに好
ましく、20%以下が最も好ましい。110℃、10分
間熱処理前後の面内レンジは、0.6%以下が好まし
く、0.4%以下がさらに好ましく、0.3%以下が最
も好ましい。これらの面内偏差および面内レンジは、フ
イルムの幅中央部を長手方向30cm毎に5点、さらに
フイルムの幅方向を5等分した5点の合計10点で、そ
れぞれ長手方向、幅方向のヤング率および熱収縮を測定
して得た値である。これらの測定点の最大値と最小値の
差の絶対値を最大値で割った値を、「面内偏差」とす
る。また、この最大値と最小値の差の絶対値を、「面内
レンジ」とする。
【0015】さらに示差熱分析計を用いて測定した90
℃における熱流速と115℃における熱流速の差が0.
02乃至0.07W/gであることが好ましく、0.0
3乃至0.06W/gであることがさらに好ましく、
0.035乃至0.05W/gであることが最も好まし
い。この特性値はTgを越える温度でのヤング率の目安
となる。この値がこの範囲を越えると、高温(110
℃)でのヤング率が低くなり好ましくない。一方この範
囲を下回ると、ヘーズが上昇し好ましくない。フイルム
のヘーズは、2%以下であることが好ましく、1.5%
以下であることがさらに好ましく、1%以下であること
が最も好ましい。この熱流速の差は、SPSフイルムの
ガラス転移温度(100℃)前後の構造の差を示すもの
である。フイルム中には、結晶と非晶とその中間相が共
存している。ガラス転移温度で構造変化を示すのは非晶
部であり、この成分の構造変が、Tg前後の熱流速の差
となって現れる。従ってこれが多いと、Tgを越えると
非晶部が融け急激に柔らかくなることを示している。
℃における熱流速と115℃における熱流速の差が0.
02乃至0.07W/gであることが好ましく、0.0
3乃至0.06W/gであることがさらに好ましく、
0.035乃至0.05W/gであることが最も好まし
い。この特性値はTgを越える温度でのヤング率の目安
となる。この値がこの範囲を越えると、高温(110
℃)でのヤング率が低くなり好ましくない。一方この範
囲を下回ると、ヘーズが上昇し好ましくない。フイルム
のヘーズは、2%以下であることが好ましく、1.5%
以下であることがさらに好ましく、1%以下であること
が最も好ましい。この熱流速の差は、SPSフイルムの
ガラス転移温度(100℃)前後の構造の差を示すもの
である。フイルム中には、結晶と非晶とその中間相が共
存している。ガラス転移温度で構造変化を示すのは非晶
部であり、この成分の構造変が、Tg前後の熱流速の差
となって現れる。従ってこれが多いと、Tgを越えると
非晶部が融け急激に柔らかくなることを示している。
【0015】熱流速の差を小さくするには、結晶を多く
する方法と中間相を多くする方法とがある。結晶を多く
すると、透明性の低下やヘーズの上昇が起きやすい。結
晶の量は、示差熱分析計(DSC)を用い結晶融解ピ−
クの吸熱量を測定することで求められる。好ましい吸熱
量は10乃至30J/g以下であり、15乃至28J/
gがさらに好ましく、18乃至26J/gが最も好まし
い。吸熱量は5〜10mgのサンプルを20℃/分で昇
温しながら窒素気流下で測定する。中間相は、フイルム
中の非晶/非晶あるいは非晶/結晶構造間に橋渡し的に
存在する分子であり、結晶部ほどの堅固さは有していな
いが、Tg以上の温度でも急激に柔らかくなることは無
い。さらに中間相は、非晶部の運動を抑制する機能も有
する。
する方法と中間相を多くする方法とがある。結晶を多く
すると、透明性の低下やヘーズの上昇が起きやすい。結
晶の量は、示差熱分析計(DSC)を用い結晶融解ピ−
クの吸熱量を測定することで求められる。好ましい吸熱
量は10乃至30J/g以下であり、15乃至28J/
gがさらに好ましく、18乃至26J/gが最も好まし
い。吸熱量は5〜10mgのサンプルを20℃/分で昇
温しながら窒素気流下で測定する。中間相は、フイルム
中の非晶/非晶あるいは非晶/結晶構造間に橋渡し的に
存在する分子であり、結晶部ほどの堅固さは有していな
いが、Tg以上の温度でも急激に柔らかくなることは無
い。さらに中間相は、非晶部の運動を抑制する機能も有
する。
【0016】フイルムの表面粗さ(Ra)は、少なくと
も片面が0.001乃至0.02μmであることが好ま
しく、0.002乃至0.015μmであることがさら
に好ましく、0.003乃至0.010μmであること
が最も好ましい。この範囲を下回ると、塗布乾燥中に接
触したフイルムとロール間の空気の抜けが悪く、残留し
た気泡が、「ブツ故障」の原因となる。一方、この範囲
を上回るフイルムはヘーズが高くなりやすく、写真用支
持体として好ましくない。SPSフイルムの厚みは、9
0乃至300μmが好ましく、95乃至250μmがさ
らに好ましく、100乃至200μmが最も好ましい。
この範囲を下回ると、乾燥工程中の張力で伸ばされ易く
好ましくない。また、取扱い中に折れやクニックも発生
しやすい。この範囲を上回ると、スチフネス(腰の強
さ)が強くなりすぎ、自動現像機のような自動搬送機構
内でジャミングを発生しやすい。
も片面が0.001乃至0.02μmであることが好ま
しく、0.002乃至0.015μmであることがさら
に好ましく、0.003乃至0.010μmであること
が最も好ましい。この範囲を下回ると、塗布乾燥中に接
触したフイルムとロール間の空気の抜けが悪く、残留し
た気泡が、「ブツ故障」の原因となる。一方、この範囲
を上回るフイルムはヘーズが高くなりやすく、写真用支
持体として好ましくない。SPSフイルムの厚みは、9
0乃至300μmが好ましく、95乃至250μmがさ
らに好ましく、100乃至200μmが最も好ましい。
この範囲を下回ると、乾燥工程中の張力で伸ばされ易く
好ましくない。また、取扱い中に折れやクニックも発生
しやすい。この範囲を上回ると、スチフネス(腰の強
さ)が強くなりすぎ、自動現像機のような自動搬送機構
内でジャミングを発生しやすい。
【0017】以上述べたようなフイルムの物性値は、フ
イルムに塗布層を設ける前に必要とされる規定である。
しかし、フイルムに塗布層を設ける処理を実施しても、
以上の物性値は、ほとんど変化しない(変化しても10
%以内である)。従って、本発明では、塗布層を有する
(すなわち、塗布層を設けた後の)フイルムの物性値と
して、上記と同じ値を定義する。以上の物性値を有する
SPSフイルムは、下記の製膜工程によってえることが
できる。 (1)乾燥 ペレット化した原料を真空中あるいは空気中で加熱乾燥
し、吸着した水分を除去する。このとき乾燥温度をガラ
ス転移温度以上、融点以下の温度にすると効率が良い。
イルムに塗布層を設ける前に必要とされる規定である。
しかし、フイルムに塗布層を設ける処理を実施しても、
以上の物性値は、ほとんど変化しない(変化しても10
%以内である)。従って、本発明では、塗布層を有する
(すなわち、塗布層を設けた後の)フイルムの物性値と
して、上記と同じ値を定義する。以上の物性値を有する
SPSフイルムは、下記の製膜工程によってえることが
できる。 (1)乾燥 ペレット化した原料を真空中あるいは空気中で加熱乾燥
し、吸着した水分を除去する。このとき乾燥温度をガラ
ス転移温度以上、融点以下の温度にすると効率が良い。
【0018】(2)押し出し 乾燥後の原料ペレットを加熱溶融して押し出し、冷却、
固化させて製膜する。ここで用いられる押し出し成型機
は、一軸押し出し成形機、二軸押し出し成形機のいずれ
でもよく、またベント付き、ベントなしのいずれでもよ
い。なお、押し出し機には二次凝集粒子を粉砕、除去あ
るいはゴミ、異物除去のためにメッシュフィルターを使
用することが好ましい。また押し出し温度は、用いるポ
リマーの融点〜分解温度より50℃高い温度の範囲で選
定しT−ダイ等を用いて行うのが好ましい。
固化させて製膜する。ここで用いられる押し出し成型機
は、一軸押し出し成形機、二軸押し出し成形機のいずれ
でもよく、またベント付き、ベントなしのいずれでもよ
い。なお、押し出し機には二次凝集粒子を粉砕、除去あ
るいはゴミ、異物除去のためにメッシュフィルターを使
用することが好ましい。また押し出し温度は、用いるポ
リマーの融点〜分解温度より50℃高い温度の範囲で選
定しT−ダイ等を用いて行うのが好ましい。
【0019】(3)未延伸シートの作成 上記押し出し成型後、得られた予備成形体(未延伸シー
ト)を冷却固化する。この際の冷媒は気体、液体、金属
ロール等各種のものを使用することができる。金属ロー
ル等を用いる場合、エアナイフ、エアチャンバー、タッ
チロール、静電印加等の方法を用いても良い。これらの
なかで、平面性の観点から静電印加法を用いるのが好ま
しい。冷却固化の温度は、原反シートのガラス転移温度
(Tg)−70℃〜Tg、より好ましくはTg−50℃
〜Tg−20℃の範囲である。
ト)を冷却固化する。この際の冷媒は気体、液体、金属
ロール等各種のものを使用することができる。金属ロー
ル等を用いる場合、エアナイフ、エアチャンバー、タッ
チロール、静電印加等の方法を用いても良い。これらの
なかで、平面性の観点から静電印加法を用いるのが好ま
しい。冷却固化の温度は、原反シートのガラス転移温度
(Tg)−70℃〜Tg、より好ましくはTg−50℃
〜Tg−20℃の範囲である。
【0020】(4)延伸 次に冷却、固化した未延伸シートを延伸する。縦、横の
均質性の要求される写真用支持体では、延伸は縦、横の
多軸延伸が好ましく、縦延伸−横延伸の逐次2軸延伸が
より好ましい。一方、これらの延伸の後再延伸を行う
と、縦、横の熱収縮、ヤング率等の異方性が大きくなり
易い上、ヘイズも高くなりやすく本発明では好ましくな
い。本発明ではこの延伸方法の改良により、110℃の
ヤング率が本発明の面内偏差、熱収縮性が本発明の面内
レンジの支持体を達成する。特にポイントになるのが、
縦延伸である。ここでの面内の不均一性が、この後の横
延伸で一層増幅されるためである。これはSPSフイル
ムが、従来写真用に用いられてきたPETに比べ、極め
てネッキングを発生しやすいためである。即ち、縦延伸
後のフイルムにわずかでも厚みの不均一が存在すると、
そこから選択的に延伸され、その結果一層薄くなり、大
きな面内の不均一性を引き起こす。さらに、非晶相の生
成を制御し、本発明の熱流速の差を有する支持体を製膜
するためにも、この縦延伸工程がポイントになる。
均質性の要求される写真用支持体では、延伸は縦、横の
多軸延伸が好ましく、縦延伸−横延伸の逐次2軸延伸が
より好ましい。一方、これらの延伸の後再延伸を行う
と、縦、横の熱収縮、ヤング率等の異方性が大きくなり
易い上、ヘイズも高くなりやすく本発明では好ましくな
い。本発明ではこの延伸方法の改良により、110℃の
ヤング率が本発明の面内偏差、熱収縮性が本発明の面内
レンジの支持体を達成する。特にポイントになるのが、
縦延伸である。ここでの面内の不均一性が、この後の横
延伸で一層増幅されるためである。これはSPSフイル
ムが、従来写真用に用いられてきたPETに比べ、極め
てネッキングを発生しやすいためである。即ち、縦延伸
後のフイルムにわずかでも厚みの不均一が存在すると、
そこから選択的に延伸され、その結果一層薄くなり、大
きな面内の不均一性を引き起こす。さらに、非晶相の生
成を制御し、本発明の熱流速の差を有する支持体を製膜
するためにも、この縦延伸工程がポイントになる。
【0021】縦延伸工程のポイントは、加熱ヒーターと
延伸ロールの距離の制御である。通常の縦延伸は、ヒー
ターで加熱した支持体を周速の異なる2つのロールを通
して延伸する。縦延伸について、図2を引用しながら説
明する。図2は、好ましい縦延伸工程を示す断面模式図
である。搬送ロール(23)により縦延伸装置に搬送さ
れたフイルム(22)は、周速の小さいロール(24)
と周速の大きいロール(25)を通過することにより延
伸される。この延伸において、フイルムはヒーター(2
1a、21b、21c)により加熱される。重要な点
は、最後のヒーター(21c)と最後のロール(25)
の間の距離(L)である。この距離を10乃至50cm
とすることが好ましく、15乃至40cmとすることが
さらに好ましく、20乃至35cmとすることが最も好
ましい。なお、この距離(L)は、図2に示すように、
ヒーター(21c)の中心部とロール(25)の中心の
間の距離を測定する。ヒーターが2台以上設置されてい
る場合は、最後のロールに最も近いヒーターとロールと
の間の距離を測る。フイルムは、図2に示すように延伸
するが、図2の距離(L)が大きいと、より広い範囲で
延伸が行われる。すなわち、未延伸フイルム中に存在す
るわずかな厚みムラ等を反映した選択的な延伸が起きや
すい。一方この距離が狭いと、選択の余地がなく全体が
一気に延伸されるため、均一な延伸が進行しやすい。従
ってこの距離が上記範囲を上回ると面内不均一性の大き
なフイルムとなりやすい。一方この範囲を下回ると、延
伸倍率を上げることが困難となり、その結果ヤング率を
高くすることができない。さらに、ヒーターとロールの
との距離(L)が大きいと、非晶あるいは結晶相に絡ま
りを持っていた中間相まで伸ばされる。その結果、中間
相が非晶相に転化し、非晶相の多いフイルムとなり好ま
しくない。
延伸ロールの距離の制御である。通常の縦延伸は、ヒー
ターで加熱した支持体を周速の異なる2つのロールを通
して延伸する。縦延伸について、図2を引用しながら説
明する。図2は、好ましい縦延伸工程を示す断面模式図
である。搬送ロール(23)により縦延伸装置に搬送さ
れたフイルム(22)は、周速の小さいロール(24)
と周速の大きいロール(25)を通過することにより延
伸される。この延伸において、フイルムはヒーター(2
1a、21b、21c)により加熱される。重要な点
は、最後のヒーター(21c)と最後のロール(25)
の間の距離(L)である。この距離を10乃至50cm
とすることが好ましく、15乃至40cmとすることが
さらに好ましく、20乃至35cmとすることが最も好
ましい。なお、この距離(L)は、図2に示すように、
ヒーター(21c)の中心部とロール(25)の中心の
間の距離を測定する。ヒーターが2台以上設置されてい
る場合は、最後のロールに最も近いヒーターとロールと
の間の距離を測る。フイルムは、図2に示すように延伸
するが、図2の距離(L)が大きいと、より広い範囲で
延伸が行われる。すなわち、未延伸フイルム中に存在す
るわずかな厚みムラ等を反映した選択的な延伸が起きや
すい。一方この距離が狭いと、選択の余地がなく全体が
一気に延伸されるため、均一な延伸が進行しやすい。従
ってこの距離が上記範囲を上回ると面内不均一性の大き
なフイルムとなりやすい。一方この範囲を下回ると、延
伸倍率を上げることが困難となり、その結果ヤング率を
高くすることができない。さらに、ヒーターとロールの
との距離(L)が大きいと、非晶あるいは結晶相に絡ま
りを持っていた中間相まで伸ばされる。その結果、中間
相が非晶相に転化し、非晶相の多いフイルムとなり好ま
しくない。
【0022】縦延伸に用いられるヒーターは、ハロゲン
ランプ、赤外線ランプ、バイコ−ルヒーター、セラミッ
クヒーター等の熱源を支持体の上や下に設置して加熱し
てもよく、また加熱ロールに接触させてもよく、また加
熱媒体(空気、窒素等の加熱気体等)を吹き付けて行っ
ても良い。また、ロールは、耐熱性を有し力学強度の高
い金属ロールやセラミックロールを用いることが好まし
い。ロールの直径は、50乃至500mmが好ましく、
100mm乃至350mmがさらに好ましい。縦延伸温
度は、未延伸フイルムのガラス転移温度(Tg)〜Tg
+50℃であることが好ましく、Tg+5℃〜Tg+3
0℃であることがさらに好ましく、Tg+10℃〜Tg
+25℃であることが最も好ましい。縦延伸速度は、1
000〜8000%/分であることが好ましく、200
0〜6000%/分であることがさらに好ましく、25
00〜4000%/分であることが最も好ましい。縦延
伸倍率は2.8乃至4.5倍が好ましく、3乃至4.2
倍がさらに好ましく、3.2乃至4倍が最も好ましい。
ランプ、赤外線ランプ、バイコ−ルヒーター、セラミッ
クヒーター等の熱源を支持体の上や下に設置して加熱し
てもよく、また加熱ロールに接触させてもよく、また加
熱媒体(空気、窒素等の加熱気体等)を吹き付けて行っ
ても良い。また、ロールは、耐熱性を有し力学強度の高
い金属ロールやセラミックロールを用いることが好まし
い。ロールの直径は、50乃至500mmが好ましく、
100mm乃至350mmがさらに好ましい。縦延伸温
度は、未延伸フイルムのガラス転移温度(Tg)〜Tg
+50℃であることが好ましく、Tg+5℃〜Tg+3
0℃であることがさらに好ましく、Tg+10℃〜Tg
+25℃であることが最も好ましい。縦延伸速度は、1
000〜8000%/分であることが好ましく、200
0〜6000%/分であることがさらに好ましく、25
00〜4000%/分であることが最も好ましい。縦延
伸倍率は2.8乃至4.5倍が好ましく、3乃至4.2
倍がさらに好ましく、3.2乃至4倍が最も好ましい。
【0023】得られた縦延伸シートは、さらに横延伸す
る。横延伸を行う前に支持体を予熱することが支持体の
均一性を確保する上で好ましい。予熱温度は横延伸温度
−30℃以上、横延伸温度+30℃以下が好ましく、横
延伸温度−20℃以上、横延伸温度+20℃以下がより
好ましく、横延伸温度−10℃以上、横延伸温度+10
℃以下がさらに好ましい。予熱時間は1秒乃至3分が好
ましく、5秒乃至2分がさらに好ましく、10秒乃至1
分が最も好ましい。横延伸はテンターにより行うのが好
ましく、延伸倍率は2.8倍以上、4.5倍以下が好ま
しく、3倍以上、4.2倍以下がより好ましく、3.2
倍以上、4倍以下がさらに好ましい。横延伸温度は、未
延伸シートのガラス転移温度(Tg)〜Tg+50℃、
より好ましくはTg+5℃〜Tg+30℃、さらに好ま
しくはTg+10℃〜Tg+25℃に設定すれば良い。
横延伸速度は、1000〜8000%/分、好ましくは
2000〜6000%/分、さらに好ましくは、250
0〜4000%/分である。
る。横延伸を行う前に支持体を予熱することが支持体の
均一性を確保する上で好ましい。予熱温度は横延伸温度
−30℃以上、横延伸温度+30℃以下が好ましく、横
延伸温度−20℃以上、横延伸温度+20℃以下がより
好ましく、横延伸温度−10℃以上、横延伸温度+10
℃以下がさらに好ましい。予熱時間は1秒乃至3分が好
ましく、5秒乃至2分がさらに好ましく、10秒乃至1
分が最も好ましい。横延伸はテンターにより行うのが好
ましく、延伸倍率は2.8倍以上、4.5倍以下が好ま
しく、3倍以上、4.2倍以下がより好ましく、3.2
倍以上、4倍以下がさらに好ましい。横延伸温度は、未
延伸シートのガラス転移温度(Tg)〜Tg+50℃、
より好ましくはTg+5℃〜Tg+30℃、さらに好ま
しくはTg+10℃〜Tg+25℃に設定すれば良い。
横延伸速度は、1000〜8000%/分、好ましくは
2000〜6000%/分、さらに好ましくは、250
0〜4000%/分である。
【0024】(5)熱固定 このようにして得た2軸延伸フイルムに対し熱固定を行
う。熱固定は緊張状態あるいは弛緩状態あるいは制限収
縮状態で180℃から250℃の間で1秒から180秒
実施するのが好ましく、190℃から240℃の間で5
秒から90秒行うのがより好ましく、200℃から23
0℃の間で10秒から60秒行うのがさらに好ましい。
この温度を上回ると、ヘーズが高くなりやすく好ましく
ない。一方この温度を下回ると熱収縮が大きくなりやす
く、好ましくない。この時1%〜10%緩和させながら
熱固定を行うと、熱収縮、ヘーズを下げる上でよりいっ
そう好ましい。
う。熱固定は緊張状態あるいは弛緩状態あるいは制限収
縮状態で180℃から250℃の間で1秒から180秒
実施するのが好ましく、190℃から240℃の間で5
秒から90秒行うのがより好ましく、200℃から23
0℃の間で10秒から60秒行うのがさらに好ましい。
この温度を上回ると、ヘーズが高くなりやすく好ましく
ない。一方この温度を下回ると熱収縮が大きくなりやす
く、好ましくない。この時1%〜10%緩和させながら
熱固定を行うと、熱収縮、ヘーズを下げる上でよりいっ
そう好ましい。
【0025】次に、本発明で用いるシンジオタクチック
構造を有するスチレンポリマーについて説明を加える。
シンジオタクチック構造とは、炭素−炭素結合から形成
される主鎖に対して側鎖であるフェニル基やその誘導体
が交互に反対方向に位置する立体構造を意味する。その
立体規則性(タクティシティー)は、同位炭素による核
磁気共鳴法(13C−NMR法)により定量されるのが一
般的でかつ精度に優れる。この13C−NMR法により測
定される立体規則性は、連続する複数個の構成単位の存
在割合、例えば2個の場合はダイアッド、3個の場合は
トライアッド、5個の場合はペンダッドによって示すこ
とができる。本発明に言うシンジオタクチック構造を有
するスチレンポリマーとは、通常はラセミダイアッドで
75%以上、100%以下、好ましくは85%以上、1
00%以下、若しくははラセミペンタヘッドで30%以
上、100%以下、好ましくは50%以上、100%以
下の立体規則性を有するものである。スチレンポリマー
とは、ポリスチレンおよびその誘導体、その共重合体お
よびそれを含む混合ポリマーを意味する。ポリスチレン
の誘導体には、ポリ(アルキルスチレン)、ポリ(ハロ
ゲン化スチレン)、ポリ(ハロゲン化アルキルスチレ
ン)、ポリ(アルコキシスチレン)およびポリ(ビニル
安息香酸エステル)が含まれる。ここでポリ(アルキル
スチレン)としては、ポリ(メチルスチレン)、ポリ
(エチルスチレン)、ポリ(プロピルスチレン)、ポリ
(ブチルスチレン)、ポリ(フェニルスチレン)、ポリ
(ビニルナフタレン)、ポリ(ビニルスチレン)、ポリ
(アセナフチン)などがある。ポリ(ハロゲン化スチレ
ン)としては、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブロモ
スチレン)、ポリ(フルオロスチレン)などがある。ま
た、ポリ(アルコキシスチレン)としては、ポリ(メト
キシスチレン)、ポリ(エトキシスチレン)などがあ
る。これらのなかで、より好ましいものは、ポリ(スチ
レン)、ポリ(メチルスチレン)であり、さらに好まし
いのが、ポリ(スチレン)である。
構造を有するスチレンポリマーについて説明を加える。
シンジオタクチック構造とは、炭素−炭素結合から形成
される主鎖に対して側鎖であるフェニル基やその誘導体
が交互に反対方向に位置する立体構造を意味する。その
立体規則性(タクティシティー)は、同位炭素による核
磁気共鳴法(13C−NMR法)により定量されるのが一
般的でかつ精度に優れる。この13C−NMR法により測
定される立体規則性は、連続する複数個の構成単位の存
在割合、例えば2個の場合はダイアッド、3個の場合は
トライアッド、5個の場合はペンダッドによって示すこ
とができる。本発明に言うシンジオタクチック構造を有
するスチレンポリマーとは、通常はラセミダイアッドで
75%以上、100%以下、好ましくは85%以上、1
00%以下、若しくははラセミペンタヘッドで30%以
上、100%以下、好ましくは50%以上、100%以
下の立体規則性を有するものである。スチレンポリマー
とは、ポリスチレンおよびその誘導体、その共重合体お
よびそれを含む混合ポリマーを意味する。ポリスチレン
の誘導体には、ポリ(アルキルスチレン)、ポリ(ハロ
ゲン化スチレン)、ポリ(ハロゲン化アルキルスチレ
ン)、ポリ(アルコキシスチレン)およびポリ(ビニル
安息香酸エステル)が含まれる。ここでポリ(アルキル
スチレン)としては、ポリ(メチルスチレン)、ポリ
(エチルスチレン)、ポリ(プロピルスチレン)、ポリ
(ブチルスチレン)、ポリ(フェニルスチレン)、ポリ
(ビニルナフタレン)、ポリ(ビニルスチレン)、ポリ
(アセナフチン)などがある。ポリ(ハロゲン化スチレ
ン)としては、ポリ(クロロスチレン)、ポリ(ブロモ
スチレン)、ポリ(フルオロスチレン)などがある。ま
た、ポリ(アルコキシスチレン)としては、ポリ(メト
キシスチレン)、ポリ(エトキシスチレン)などがあ
る。これらのなかで、より好ましいものは、ポリ(スチ
レン)、ポリ(メチルスチレン)であり、さらに好まし
いのが、ポリ(スチレン)である。
【0026】シンジオタクチック構造を有するスチレン
ポリマーは、上述のようなホモポリマー以外にも、共重
合体であってもよい。共重合体のコモノマー成分として
は、上述のスチレンポリマーを構成するモノマーのほ
か、オレフィンモノマー(例、エチレン、プロピレン、
ブテン、ヘキセン、オクテン)、ジエンモノマー(例、
ブタジエン、イソプレン)、環状オレフィンモノマー、
環状ジエンモノマーや極性ビニルモノマー(例、メタク
リル酸メチル、無水マレイン酸、アクリロニトリル)を
挙げることができる。これらの内、スチレンを主成分と
して、これにアルキルスチレン、水素化ポリスチレン、
ハロゲン化ポリスチレンを共重合したものが好ましい。
これらのなかでも、p−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−タ−シャリ−ブチルスチレン、p−クロロ
スチレン、m−クロロスチレン、p−フルオロスチレ
ン、水素化ポリスチレンであり、特に好ましいのがp−
メチルスチレンである。共重合体中のスチレン以外のモ
ノマーの割合は、30wt%以下であることが好まし
く、1乃至20wt%であることがさらに好ましく、2
乃至10wt%であることが最も好ましい。
ポリマーは、上述のようなホモポリマー以外にも、共重
合体であってもよい。共重合体のコモノマー成分として
は、上述のスチレンポリマーを構成するモノマーのほ
か、オレフィンモノマー(例、エチレン、プロピレン、
ブテン、ヘキセン、オクテン)、ジエンモノマー(例、
ブタジエン、イソプレン)、環状オレフィンモノマー、
環状ジエンモノマーや極性ビニルモノマー(例、メタク
リル酸メチル、無水マレイン酸、アクリロニトリル)を
挙げることができる。これらの内、スチレンを主成分と
して、これにアルキルスチレン、水素化ポリスチレン、
ハロゲン化ポリスチレンを共重合したものが好ましい。
これらのなかでも、p−メチルスチレン、m−メチルス
チレン、p−タ−シャリ−ブチルスチレン、p−クロロ
スチレン、m−クロロスチレン、p−フルオロスチレ
ン、水素化ポリスチレンであり、特に好ましいのがp−
メチルスチレンである。共重合体中のスチレン以外のモ
ノマーの割合は、30wt%以下であることが好まし
く、1乃至20wt%であることがさらに好ましく、2
乃至10wt%であることが最も好ましい。
【0027】シンジオタクチック構造を有するスチレン
ポリマーと他のポリマーを混合して使用してもよい。好
ましいポリマーブレンド成分としては、上述のようなシ
ンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体や、ア
タクチック構造を有するスチレン系重合体が相溶性の観
点から好ましい。これらの中でとくに好ましいのが、シ
ンジオタクチック構造を有するポリスチレンを主成分と
し、これに、p−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−タ−シャリ−ブチルスチレン、p−クロロスチ
レン、m−クロロスチレン、p−フルオロスチレン、水
素化ポリスチレンからなるシンジオタクチック構造ある
いはアタクチック構造のホモポリマ−、あるいは/およ
び、これらのモノマ−の少なくとも一種とスチレンから
なるシンジオタクチック構造あるいはアタクチック構造
を有するコポリマ−をブレンドするのが好ましい。とく
に、シンジオタクチック構造を有するp−メチルスチレ
ンやシンジオタクチック構造を有するp−メチルスチレ
ンとスチレンの共重合体をシンジオタクチック構造を有
するポリスチレンとブレンドしたものが好ましい。この
ような成分を添加したフイルムは、SPSホモポリマー
からなるフイルムよりも、ヘーズ、熱収縮性を下げやす
く、いっそう好ましい。ポリマー混合物中のSPS以外
の成分の割合は、30wt%以下であることが好まし
く、1乃至20wt%であることがさらに好ましく、2
乃至10wt%であることが最も好ましい。
ポリマーと他のポリマーを混合して使用してもよい。好
ましいポリマーブレンド成分としては、上述のようなシ
ンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体や、ア
タクチック構造を有するスチレン系重合体が相溶性の観
点から好ましい。これらの中でとくに好ましいのが、シ
ンジオタクチック構造を有するポリスチレンを主成分と
し、これに、p−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−タ−シャリ−ブチルスチレン、p−クロロスチ
レン、m−クロロスチレン、p−フルオロスチレン、水
素化ポリスチレンからなるシンジオタクチック構造ある
いはアタクチック構造のホモポリマ−、あるいは/およ
び、これらのモノマ−の少なくとも一種とスチレンから
なるシンジオタクチック構造あるいはアタクチック構造
を有するコポリマ−をブレンドするのが好ましい。とく
に、シンジオタクチック構造を有するp−メチルスチレ
ンやシンジオタクチック構造を有するp−メチルスチレ
ンとスチレンの共重合体をシンジオタクチック構造を有
するポリスチレンとブレンドしたものが好ましい。この
ような成分を添加したフイルムは、SPSホモポリマー
からなるフイルムよりも、ヘーズ、熱収縮性を下げやす
く、いっそう好ましい。ポリマー混合物中のSPS以外
の成分の割合は、30wt%以下であることが好まし
く、1乃至20wt%であることがさらに好ましく、2
乃至10wt%であることが最も好ましい。
【0028】好ましいポリマー組成を下記に示す。ここ
で、syn-はシンジオタクチック、atc-はアタクチックを
示す。 (1)ホモポリマー P−1:syn−ポリ(スチレン) P−2:syn−ポリ(p−メチルスチレン) P−3:syn−ポリ(p−クロロスチレン) P−4:syn−ポリ(水素化スチレン) (2)コポリマー 組成比(重量%) P−5:syn−ポリ(スチレン/p−メチルスチレン) (95/5) P−6:syn−ポリ(スチレン/p−メチルスチレン) (85/15) P−7:syn−ポリ(スチレン/p−クロロスチレン) (95/5) P−8:syn−ポリ(スチレン/p−クロロスチレン) (85/15) P−9:syn−ポリ(スチレン/水素化スチレン) (95/5) P−10:syn−ポリ(スチレン/水素化スチレン) (85/15) P−11:syn−ポリ(スチレン/水素化スチレン/p−メチルスチレン) (95/5/5)
で、syn-はシンジオタクチック、atc-はアタクチックを
示す。 (1)ホモポリマー P−1:syn−ポリ(スチレン) P−2:syn−ポリ(p−メチルスチレン) P−3:syn−ポリ(p−クロロスチレン) P−4:syn−ポリ(水素化スチレン) (2)コポリマー 組成比(重量%) P−5:syn−ポリ(スチレン/p−メチルスチレン) (95/5) P−6:syn−ポリ(スチレン/p−メチルスチレン) (85/15) P−7:syn−ポリ(スチレン/p−クロロスチレン) (95/5) P−8:syn−ポリ(スチレン/p−クロロスチレン) (85/15) P−9:syn−ポリ(スチレン/水素化スチレン) (95/5) P−10:syn−ポリ(スチレン/水素化スチレン) (85/15) P−11:syn−ポリ(スチレン/水素化スチレン/p−メチルスチレン) (95/5/5)
【0029】 (3)ポリマーブレンド 混合比(重量%) P−12:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−メチルスチレン) (95+5) P−13:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−メチルスチレン) (85+15) P−14:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−クロロスチレン)(95+5) P−15:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−クロロスチレン) (85+15) P−16:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(水素化スチレン) (95+5) P−17:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(水素化スチレン) (85+15) P−18:syn-ポリ(スチレン)+atc-ポリ(スチレン) (95+5) P−19:syn-ポリ(スチレン)+atc-ポリ(スチレン) (85+15) P−20:syn-ポリ(スチレン)+atc-ポリ(p−メチルスチレン)(95+5) P−21:syn-ポリ(スチレン)+atc-ポリ(p−メチルスチレン) (85+15) P−22:syn-ポリ(スチレン)+atc-ポリ(水素化スチレン) (95+5) P−23:syn-ポリ(スチレン)+atc-ポリ(水素化スチレン) (85+15) P−24:syn-ポリ(スチレン)+atc-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−メチ ルスチレン) (95+5+5) P−25:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−メチルスチレン+スチレン共 重合体(モル 比=10:90) ) (70+30) P−26:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−メチルスチレン+スチレン共 重合体(モル 比=10:90) ) (50+50) P−27:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−メチルスチレン+スチレン共 重合体(モル 比=5:95)) (70+30) P−28:syn-ポリ(スチレン)+syn-ポリ(p−メチルスチレン+スチレン共 重合体(モル 比=30:70) ) (90+10)
【0030】これらのスチレンポリマーの分子量は、重
量平均分子量が10万以上80万以下のものが好まし
く、特に好ましくは、20万以上60万以下のものであ
る。さらに分子量分布は、重量平均分子(Mw)/数平均
分子量(Mn)が1.5以上、5以下、さらに好ましくは
2以上4以下が好ましい。このようなシンジオタクチッ
ク構造を有するスチレン系重合体は、例えば不活性炭化
水素溶媒中または、溶媒の不存在下に、チタン化合物及
び水とトリアルキルアルミニウムの縮合生成物を触媒と
して、スチレン系単量体(上記スチレン系重合体に対応
する単量体)を重合することにより製造することができ
る。(特開昭62−187708号公報)。あるいは、
チタン化合物及びカチオンと複数の基が元素に結合した
アニオンとからなる化合物を触媒として重合することに
より製造することができる。(特開平4−24950
4)。
量平均分子量が10万以上80万以下のものが好まし
く、特に好ましくは、20万以上60万以下のものであ
る。さらに分子量分布は、重量平均分子(Mw)/数平均
分子量(Mn)が1.5以上、5以下、さらに好ましくは
2以上4以下が好ましい。このようなシンジオタクチッ
ク構造を有するスチレン系重合体は、例えば不活性炭化
水素溶媒中または、溶媒の不存在下に、チタン化合物及
び水とトリアルキルアルミニウムの縮合生成物を触媒と
して、スチレン系単量体(上記スチレン系重合体に対応
する単量体)を重合することにより製造することができ
る。(特開昭62−187708号公報)。あるいは、
チタン化合物及びカチオンと複数の基が元素に結合した
アニオンとからなる化合物を触媒として重合することに
より製造することができる。(特開平4−24950
4)。
【0031】前述したRa値を有するフイルムを達成す
る上でのポイントは、フイルムに添加する微粒子を調製
する必要がある。フイルムに添加する微粒子には、シリ
カ、タルク、チタニア、アルミナ、炭酸カルシウム、酸
化カルシウム、塩化カルシウムおよびこれらの混合物の
ような無機微粒子、架橋ポリスチレン、架橋ポリメチル
メタクリレートのような有機微粒子が挙げられる。微粒
子の添加量は20乃至300ppmが好ましく、30乃
至200ppmがより好ましく、40乃至100ppm
以下がさらに好ましい。また、微粒子の粒径は、0.0
1乃至5μmが好ましく、0.05乃至3μmがより好
ましく、0.1乃至1μmがさらに好ましい。微粒子の
形状は、球形、不定型(破砕型)、針状あるいは板状で
ある。球形または不定型(破砕型)の微粒子が特に好ま
しい。フイルムには、微粒子以外にも、酸化防止剤、帯
電防止剤や色素を配合することができる。製膜中のモノ
マー析出防止のためには、スチレンポリマー中の残量ス
チレン単量体の量を7000ppm以下に調製すること
が好ましい。
る上でのポイントは、フイルムに添加する微粒子を調製
する必要がある。フイルムに添加する微粒子には、シリ
カ、タルク、チタニア、アルミナ、炭酸カルシウム、酸
化カルシウム、塩化カルシウムおよびこれらの混合物の
ような無機微粒子、架橋ポリスチレン、架橋ポリメチル
メタクリレートのような有機微粒子が挙げられる。微粒
子の添加量は20乃至300ppmが好ましく、30乃
至200ppmがより好ましく、40乃至100ppm
以下がさらに好ましい。また、微粒子の粒径は、0.0
1乃至5μmが好ましく、0.05乃至3μmがより好
ましく、0.1乃至1μmがさらに好ましい。微粒子の
形状は、球形、不定型(破砕型)、針状あるいは板状で
ある。球形または不定型(破砕型)の微粒子が特に好ま
しい。フイルムには、微粒子以外にも、酸化防止剤、帯
電防止剤や色素を配合することができる。製膜中のモノ
マー析出防止のためには、スチレンポリマー中の残量ス
チレン単量体の量を7000ppm以下に調製すること
が好ましい。
【0032】次に塗布層の乾燥工程の改良について述べ
る。フイルムの平面性については、塗布層の乾燥工程に
おけるパスロール間の長さと乾燥温度が最も重要であ
る。パスロール間が長いと支持体はその間保持されず、
幅方向にいっそう熱収縮しやすい。一方長手方向は、こ
の距離が長いと張力による延伸をいっそう受け易い。こ
の結果「 筋張り故障」 が発生しやすい。一方パスロール
の間隔が短いと幅方向の収縮はパスロール上では抑制さ
れる上、張力による伸びも小さくなるため、この故障は
発生しにくい。さらに、熱収縮の幅方向不均一性に起因
する「 波打ち故障」 も、パスロールの間隔が長いと自由
に収縮できるため収縮量が大きくなり易く発生しやす
い。短いとパスロール上でこの波打ちが平坦に矯正され
る頻度が高くなり、発生しにくい。このように「 筋張り
故障」 、「 波打ち故障」 はパスロールの間隔を短くする
ことが効果的である。しかしパスロールの間隔が短すぎ
ると、経路が複雑となり、メインテナンス上好ましくな
い。好ましいパスロールの間隔は0.1乃至10m以
下、より好ましくは0.5乃至5m、さらに好ましくは
1乃至3mである。
る。フイルムの平面性については、塗布層の乾燥工程に
おけるパスロール間の長さと乾燥温度が最も重要であ
る。パスロール間が長いと支持体はその間保持されず、
幅方向にいっそう熱収縮しやすい。一方長手方向は、こ
の距離が長いと張力による延伸をいっそう受け易い。こ
の結果「 筋張り故障」 が発生しやすい。一方パスロール
の間隔が短いと幅方向の収縮はパスロール上では抑制さ
れる上、張力による伸びも小さくなるため、この故障は
発生しにくい。さらに、熱収縮の幅方向不均一性に起因
する「 波打ち故障」 も、パスロールの間隔が長いと自由
に収縮できるため収縮量が大きくなり易く発生しやす
い。短いとパスロール上でこの波打ちが平坦に矯正され
る頻度が高くなり、発生しにくい。このように「 筋張り
故障」 、「 波打ち故障」 はパスロールの間隔を短くする
ことが効果的である。しかしパスロールの間隔が短すぎ
ると、経路が複雑となり、メインテナンス上好ましくな
い。好ましいパスロールの間隔は0.1乃至10m以
下、より好ましくは0.5乃至5m、さらに好ましくは
1乃至3mである。
【0033】パスロール長に加えて、乾燥温度も平面性
の故障を左右する大きな因子である。前述したように、
平面性の故障は乾燥中の熱収縮、熱伸張により引き起こ
されている。従って、なるべく低温で乾燥工程を実施す
るのが好ましい。SPS支持体の熱収縮挙動を解析した
ところ、200℃を越えると熱収縮が劇的に大きくな
り、この結果「 波打ち故障」 や「 筋張り故障」 の発生頻
度が急激に増加することを見いだした。好ましい温度範
囲は50℃以上200℃以下、より好ましくは60℃以
上170℃以下、さらに好ましくは70℃以上140℃
以下である。この温度範囲内では一定温度で乾燥させて
も、温度変化(昇温および/または降温)させながら乾
燥しても同様の効果が得られる。しかし、この温度以下
ではバック層あるいは/および下塗層の密着が低下し好
ましくない。一方この温度以上では平面性が低下しやす
い。このような乾燥温度の制御は常法によって実施する
ことができる。例えば、ニクロムヒーター、赤外線ラン
プ、ハロゲンランプ、水銀ランプのようなヒーターの出
力を制御して実施してもよい。また、乾燥ゾーン中に熱
風を吹き込みその温度あるいは風量で制御してもよい。
の故障を左右する大きな因子である。前述したように、
平面性の故障は乾燥中の熱収縮、熱伸張により引き起こ
されている。従って、なるべく低温で乾燥工程を実施す
るのが好ましい。SPS支持体の熱収縮挙動を解析した
ところ、200℃を越えると熱収縮が劇的に大きくな
り、この結果「 波打ち故障」 や「 筋張り故障」 の発生頻
度が急激に増加することを見いだした。好ましい温度範
囲は50℃以上200℃以下、より好ましくは60℃以
上170℃以下、さらに好ましくは70℃以上140℃
以下である。この温度範囲内では一定温度で乾燥させて
も、温度変化(昇温および/または降温)させながら乾
燥しても同様の効果が得られる。しかし、この温度以下
ではバック層あるいは/および下塗層の密着が低下し好
ましくない。一方この温度以上では平面性が低下しやす
い。このような乾燥温度の制御は常法によって実施する
ことができる。例えば、ニクロムヒーター、赤外線ラン
プ、ハロゲンランプ、水銀ランプのようなヒーターの出
力を制御して実施してもよい。また、乾燥ゾーン中に熱
風を吹き込みその温度あるいは風量で制御してもよい。
【0034】さらに、乾燥中の張力も重要な因子であ
る。これが大きすぎると、搬送方向に支持体は伸張し、
長手方向との伸張/収縮量の差が大きくなり「 筋張り故
障」 を発生しやすい。また、幅方向の伸張ムラも大きく
なり「 波打ち故障」 も発生しやすい。好ましい張力は2
乃至40kg/m、より好ましい張力は3乃至30kg
/m、さらに好ましい張力は4乃至20kg/mであ
る。この張力以下では支持体を安定して搬送することが
困難である。
る。これが大きすぎると、搬送方向に支持体は伸張し、
長手方向との伸張/収縮量の差が大きくなり「 筋張り故
障」 を発生しやすい。また、幅方向の伸張ムラも大きく
なり「 波打ち故障」 も発生しやすい。好ましい張力は2
乃至40kg/m、より好ましい張力は3乃至30kg
/m、さらに好ましい張力は4乃至20kg/mであ
る。この張力以下では支持体を安定して搬送することが
困難である。
【0035】前述した「ブツ故障」に対しては、パスロ
ールと支持体の接触する長さを調製することが特に有効
である。ブツ故障は高温のロール表面と支持体の空気等
を巻き込んだ不均一な接触によって発生する。このた
め、パスロールとの接触長はなるべく短いほうが故障発
生を抑制する上で好ましい。一方短すぎると、搬送にト
ラブルを発生しやすい。好ましい接触長さは3乃至20
0cm、より好ましくは5乃至150cm、さらに好ま
しくは10乃至100cmである。このような接触長は
パスロールの直径とラップ角で決まるが、これらは「 ブ
ツ故障」 に対してあまり影響なく、専ら接触長さにより
影響される。また用いるパスロールは上述のような理由
からなるべく平滑なものが好ましい。材質はステンレ
ス、鉄、アルミ等の金属材料、熱硬化性樹脂等用いるこ
とができるが、高温下において安定して使用可能なステ
ンレスが好ましい。以上のように乾燥ゾ−ンを改良する
ことでSPS支持体の平面性故障を克服することができ
る。
ールと支持体の接触する長さを調製することが特に有効
である。ブツ故障は高温のロール表面と支持体の空気等
を巻き込んだ不均一な接触によって発生する。このた
め、パスロールとの接触長はなるべく短いほうが故障発
生を抑制する上で好ましい。一方短すぎると、搬送にト
ラブルを発生しやすい。好ましい接触長さは3乃至20
0cm、より好ましくは5乃至150cm、さらに好ま
しくは10乃至100cmである。このような接触長は
パスロールの直径とラップ角で決まるが、これらは「 ブ
ツ故障」 に対してあまり影響なく、専ら接触長さにより
影響される。また用いるパスロールは上述のような理由
からなるべく平滑なものが好ましい。材質はステンレ
ス、鉄、アルミ等の金属材料、熱硬化性樹脂等用いるこ
とができるが、高温下において安定して使用可能なステ
ンレスが好ましい。以上のように乾燥ゾ−ンを改良する
ことでSPS支持体の平面性故障を克服することができ
る。
【0036】上記のように、塗布層の乾燥温度はなるべ
く低いほうが好ましい。しかし乾燥温度を低くすると、
塗布層とフイルムとの密着不良が起きやすい。このため
に、表面処理を行ってからこれらの塗設を実施するのが
好ましい。好ましい表面処理はグロー放電処理、コロナ
処理、紫外線照射処理、火炎処理が挙げられる。この中
で最も好ましいのがグロー放電処理である。以下、これ
らの表面処理について説明を加える。グロー放電処理似
ついては、特公昭35−7578号、同36−1033
6号、同45−22004号、同45−22005号、
同45−24040号、同46−43480号、特開昭
53−129262号の各公報、米国特許305779
2号、同3057795号、同3179482号、同3
288638号、同3309299号、同342473
5号、同3462335号、同3475307号、同3
761299号、同4072,769号、英国特許89
1469号、同997093号の各明細書に記載されて
いる。グロー放電処理では、雰囲気に水蒸気を導入した
場合において最も優れた接着効果を得ることができる。
また、この手法は支持体の黄色化抑制、ブロッキング防
止にも非常に有効である。水蒸気の存在下でグロー放電
処理を実施する際の水蒸気分圧は、10乃至100%が
好ましく、さらに好ましくは40乃至90%である。1
0%未満では充分な接着性を得ることが困難となる。水
蒸気以外のガスは酸素、窒素等からなる空気である。
く低いほうが好ましい。しかし乾燥温度を低くすると、
塗布層とフイルムとの密着不良が起きやすい。このため
に、表面処理を行ってからこれらの塗設を実施するのが
好ましい。好ましい表面処理はグロー放電処理、コロナ
処理、紫外線照射処理、火炎処理が挙げられる。この中
で最も好ましいのがグロー放電処理である。以下、これ
らの表面処理について説明を加える。グロー放電処理似
ついては、特公昭35−7578号、同36−1033
6号、同45−22004号、同45−22005号、
同45−24040号、同46−43480号、特開昭
53−129262号の各公報、米国特許305779
2号、同3057795号、同3179482号、同3
288638号、同3309299号、同342473
5号、同3462335号、同3475307号、同3
761299号、同4072,769号、英国特許89
1469号、同997093号の各明細書に記載されて
いる。グロー放電処理では、雰囲気に水蒸気を導入した
場合において最も優れた接着効果を得ることができる。
また、この手法は支持体の黄色化抑制、ブロッキング防
止にも非常に有効である。水蒸気の存在下でグロー放電
処理を実施する際の水蒸気分圧は、10乃至100%が
好ましく、さらに好ましくは40乃至90%である。1
0%未満では充分な接着性を得ることが困難となる。水
蒸気以外のガスは酸素、窒素等からなる空気である。
【0037】さらに、表面処理すべき支持体を加熱した
状態で真空グロー放電処理を行うと、常温で処理するの
に比べ短時間の処理で接着性が向上し、有効である。予
熱温度は50℃以上Tg以下が好ましく、60℃以上T
g以下がより好ましく、70℃以上Tg以下がさらに好
ましい。Tg以上の温度で予熱すると接着が悪化する。
グロー放電処理時の真空度は0.005〜20Torr
とするのが好ましい。より好ましくは0.02〜2To
rrである。また、電圧は、500〜5000Vの間が
好ましい。より好ましくは500〜3000Vである。
使用する放電周波数は従来技術に見られるように、直流
から数1000MHz、好ましくは50Hz〜20MH
z、さらに好ましくは1KHz〜1MHzである。放電
処理強度は、0.01KV・A・分/m2〜5KV・A・
分/m2が好ましく、更に好ましくは0.15KV・A・
分/m2〜1KV・A・分/m2で所望の接着性能が得られ
る。
状態で真空グロー放電処理を行うと、常温で処理するの
に比べ短時間の処理で接着性が向上し、有効である。予
熱温度は50℃以上Tg以下が好ましく、60℃以上T
g以下がより好ましく、70℃以上Tg以下がさらに好
ましい。Tg以上の温度で予熱すると接着が悪化する。
グロー放電処理時の真空度は0.005〜20Torr
とするのが好ましい。より好ましくは0.02〜2To
rrである。また、電圧は、500〜5000Vの間が
好ましい。より好ましくは500〜3000Vである。
使用する放電周波数は従来技術に見られるように、直流
から数1000MHz、好ましくは50Hz〜20MH
z、さらに好ましくは1KHz〜1MHzである。放電
処理強度は、0.01KV・A・分/m2〜5KV・A・
分/m2が好ましく、更に好ましくは0.15KV・A・
分/m2〜1KV・A・分/m2で所望の接着性能が得られ
る。
【0038】このようにして得られた支持体表面の光電
子分光法(XPS)で調べるた酸素存在量(酸素の1sの
525〜545eVに現れるシグナルのピ−ク面積をイ
オン化断面積=2.85で割った値)と炭素の存在量
(炭素の1sの300〜270eVに現れるシグナルのピ
−ク面積をイオン化断面積=1で割った値)の比(酸素
存在量/炭素存在量)が0.05以上、0.30以下が
好ましく、0.08以上、0.25以下がより好まし
く、0.10以上、0.23以下がさらに好まし。ま
た、窒素存在量(窒素の1sの410〜390eVに現れ
るシグナルのピ−ク面積をイオン化断面積=1.77で
割った値)と炭素の存在量(炭素の1sの300〜270
eVに現れるシグナルのピ−ク面積をイオン化断面積=
1で割った値)の比(窒素存在量/炭素存在量)が0.
005以上、0.06以下が好ましく、0.008以
上、0.04以下がより好ましく、0.010以上、
0.03以下がさらに好ましい。このようにして、グロ
ー放電処理を施こした支持体は、直ちに冷却ロールを用
いて温度を下げることが好ましい。
子分光法(XPS)で調べるた酸素存在量(酸素の1sの
525〜545eVに現れるシグナルのピ−ク面積をイ
オン化断面積=2.85で割った値)と炭素の存在量
(炭素の1sの300〜270eVに現れるシグナルのピ
−ク面積をイオン化断面積=1で割った値)の比(酸素
存在量/炭素存在量)が0.05以上、0.30以下が
好ましく、0.08以上、0.25以下がより好まし
く、0.10以上、0.23以下がさらに好まし。ま
た、窒素存在量(窒素の1sの410〜390eVに現れ
るシグナルのピ−ク面積をイオン化断面積=1.77で
割った値)と炭素の存在量(炭素の1sの300〜270
eVに現れるシグナルのピ−ク面積をイオン化断面積=
1で割った値)の比(窒素存在量/炭素存在量)が0.
005以上、0.06以下が好ましく、0.008以
上、0.04以下がより好ましく、0.010以上、
0.03以下がさらに好ましい。このようにして、グロ
ー放電処理を施こした支持体は、直ちに冷却ロールを用
いて温度を下げることが好ましい。
【0039】コロナ処理についえは、特公昭48−50
43号、同47−51905号、特開昭47−2806
7号、同49−83767号、同51−41770号、
同51−131576号の各公報に記載されている。放
電周波数は50Hz〜5000kHz、好ましくは5k
Hz〜数100kHzが適当である。被処理物の処理強
度に関しては、0.001KV・A・分/m2〜5KV・
A・分/m2、好ましくは0.01KV・A・分/m2〜1
KV・A・分/m2が適当である。電極と誘電体ロールの
ギャップクリアランスは0.5〜2.5mm、好ましくは
1.0〜2.0mmが適当である。
43号、同47−51905号、特開昭47−2806
7号、同49−83767号、同51−41770号、
同51−131576号の各公報に記載されている。放
電周波数は50Hz〜5000kHz、好ましくは5k
Hz〜数100kHzが適当である。被処理物の処理強
度に関しては、0.001KV・A・分/m2〜5KV・
A・分/m2、好ましくは0.01KV・A・分/m2〜1
KV・A・分/m2が適当である。電極と誘電体ロールの
ギャップクリアランスは0.5〜2.5mm、好ましくは
1.0〜2.0mmが適当である。
【0040】紫外線処理は、特公昭43−2603号、
特公昭43−2604号、特公昭45−3828号の各
公報に記載がある。紫外線の光源となる水銀灯は、石英
管からなる高圧水銀灯または低圧水銀灯である。紫外線
の波長は、180〜380nmの間であることが好まし
い。紫外線照射の方法については、365nmを主波長
とする高圧水銀ランプであれば、照射光量20〜100
00(mJ/cm2 )が好ましく、より好ましくは50〜
2000(mJ/cm2 )である。254nmを主波長と
する低圧水銀ランプの場合には、照射光量100〜10
000(mJ/cm2 )が好ましく、より好ましくは20
0〜1500(mJ/cm2 )である。
特公昭43−2604号、特公昭45−3828号の各
公報に記載がある。紫外線の光源となる水銀灯は、石英
管からなる高圧水銀灯または低圧水銀灯である。紫外線
の波長は、180〜380nmの間であることが好まし
い。紫外線照射の方法については、365nmを主波長
とする高圧水銀ランプであれば、照射光量20〜100
00(mJ/cm2 )が好ましく、より好ましくは50〜
2000(mJ/cm2 )である。254nmを主波長と
する低圧水銀ランプの場合には、照射光量100〜10
000(mJ/cm2 )が好ましく、より好ましくは20
0〜1500(mJ/cm2 )である。
【0041】火焔処理は、天然ガスまたは液化プロパン
ガスを用いて実施できる。ガスと空気との混合比が重要
である。プロパンガスの場合、プロパンガス/空気の好
ましい混合比は、容積比で1/14〜1/22、好まし
くは1/16〜1/19である。また、天然ガスの場合
は、1/6〜1/10、好ましくは1/7〜1/9であ
る。火焔処理の熱エネルギーは1〜50Kcal/m2の
範囲に調製することが好ましく、3〜30Kcal/m2
の範囲とすることがさらに好ましい。またバーナーの内
炎の先端と支持体の距離を4cm未満にするとより効果的
である。処理装置は春日電気(株)製フレーム処理装置
を用いることができる。また、火焔処理時に支持体を支
えるバックアップロールは中空型ロールで、冷却水を通
して水冷し、常に一定温度で処理するのがよい。
ガスを用いて実施できる。ガスと空気との混合比が重要
である。プロパンガスの場合、プロパンガス/空気の好
ましい混合比は、容積比で1/14〜1/22、好まし
くは1/16〜1/19である。また、天然ガスの場合
は、1/6〜1/10、好ましくは1/7〜1/9であ
る。火焔処理の熱エネルギーは1〜50Kcal/m2の
範囲に調製することが好ましく、3〜30Kcal/m2
の範囲とすることがさらに好ましい。またバーナーの内
炎の先端と支持体の距離を4cm未満にするとより効果的
である。処理装置は春日電気(株)製フレーム処理装置
を用いることができる。また、火焔処理時に支持体を支
えるバックアップロールは中空型ロールで、冷却水を通
して水冷し、常に一定温度で処理するのがよい。
【0042】次に、フイルムに設ける塗布層について説
明する。ハロゲン化銀写真感光材料では、表面処理した
フイルムに下塗り層および/またはバック層を設ける。
下塗り層としては、第1層として支持体によく接着する
層(以下、下塗り第1層と略す)を設け、その上に第2
層として下塗り第1層と写真層をよく接着する層(以
下、下塗り第2層と略す)を塗布するいわゆる重層法
と、支持体と写真層をよく接着する層を一層のみ塗布す
る単層法とがある。重層法における下塗り第1層では、
例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、酢
酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸
エステル、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、無
水マレイン酸等の中から選ばれた単量体を出発原料とす
る共重合体、エポキシ樹脂、ゼラチン、ニトロセルロー
ス、ポリ酢酸ビニルなどが用いられる。また必要に応じ
て、トリアジン系、エポキシ系、メラミン系、ブロック
イソシアネートを含むイソシアネート系、アジリジン
系、オキサザリン系等の架橋剤、コロイダルシリカ等の
無機粒子、界面活性剤、増粘剤、染料、防腐剤などを添
加してもよい。これらについては、E.H.Immergut"Polym
er Handbook" VI187〜231、Intersciense Pub.Ne
w York 1966や特開昭50−39528号、同50
−47196号、同50−63881号、同51−13
3526号、同64−538号、同63−174698
号、特願平1−240965号、特開平1−24096
5号、同2−184844号、特開昭48−89870
号、同48−93672号の各公報に記載がある。下塗
り第2層では、主としてゼラチンが用いられる。
明する。ハロゲン化銀写真感光材料では、表面処理した
フイルムに下塗り層および/またはバック層を設ける。
下塗り層としては、第1層として支持体によく接着する
層(以下、下塗り第1層と略す)を設け、その上に第2
層として下塗り第1層と写真層をよく接着する層(以
下、下塗り第2層と略す)を塗布するいわゆる重層法
と、支持体と写真層をよく接着する層を一層のみ塗布す
る単層法とがある。重層法における下塗り第1層では、
例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ブタジエン、酢
酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸
エステル、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、無
水マレイン酸等の中から選ばれた単量体を出発原料とす
る共重合体、エポキシ樹脂、ゼラチン、ニトロセルロー
ス、ポリ酢酸ビニルなどが用いられる。また必要に応じ
て、トリアジン系、エポキシ系、メラミン系、ブロック
イソシアネートを含むイソシアネート系、アジリジン
系、オキサザリン系等の架橋剤、コロイダルシリカ等の
無機粒子、界面活性剤、増粘剤、染料、防腐剤などを添
加してもよい。これらについては、E.H.Immergut"Polym
er Handbook" VI187〜231、Intersciense Pub.Ne
w York 1966や特開昭50−39528号、同50
−47196号、同50−63881号、同51−13
3526号、同64−538号、同63−174698
号、特願平1−240965号、特開平1−24096
5号、同2−184844号、特開昭48−89870
号、同48−93672号の各公報に記載がある。下塗
り第2層では、主としてゼラチンが用いられる。
【0043】単層法においては、支持体であるポリマー
フイルムを膨潤させ、下塗りポリマーと界面混合させる
ことによって良好な接着性を得る方法が多く用いられ
る。この下塗りポリマーとしては、ゼラチン、ゼラチン
誘導体、ガゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷ
ん、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸共重合体、
無水マレイン酸共重合体などの水溶性ポリマー、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロースエステル、塩化ビニル含有共重合体、塩化
ビニリデン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重
合体、酢酸ビニル含有共重合体、酢酸ビニル含有共重合
体等のラテックスポリマー、などが用いられる。これら
のうち好ましいのはゼラチンである。ゼラチンとして
は、いわゆる石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素
処理ゼラチン、ゼラチン誘導体及び変性ゼラチン等当業
界で一般に用いられているものはいずれも用いることが
できる。これらのゼラチンのうち、最も好ましく用いら
れるのは石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチンである。こ
れらの単層法および重層法での乾燥温度は、上述の通り
50℃以上150℃以下で行うことがポイントである。
フイルムに設ける塗布層(下塗り層、バック層)の厚さ
は、0.001乃至5μmであることが好ましく、0.
005乃至1μmであることがさらに好ましく、0.0
1乃至0.5μmであることが最も好ましい。
フイルムを膨潤させ、下塗りポリマーと界面混合させる
ことによって良好な接着性を得る方法が多く用いられ
る。この下塗りポリマーとしては、ゼラチン、ゼラチン
誘導体、ガゼイン、寒天、アルギン酸ソーダ、でんぷ
ん、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸共重合体、
無水マレイン酸共重合体などの水溶性ポリマー、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロースエステル、塩化ビニル含有共重合体、塩化
ビニリデン含有共重合体、アクリル酸エステル含有共重
合体、酢酸ビニル含有共重合体、酢酸ビニル含有共重合
体等のラテックスポリマー、などが用いられる。これら
のうち好ましいのはゼラチンである。ゼラチンとして
は、いわゆる石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素
処理ゼラチン、ゼラチン誘導体及び変性ゼラチン等当業
界で一般に用いられているものはいずれも用いることが
できる。これらのゼラチンのうち、最も好ましく用いら
れるのは石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチンである。こ
れらの単層法および重層法での乾燥温度は、上述の通り
50℃以上150℃以下で行うことがポイントである。
フイルムに設ける塗布層(下塗り層、バック層)の厚さ
は、0.001乃至5μmであることが好ましく、0.
005乃至1μmであることがさらに好ましく、0.0
1乃至0.5μmであることが最も好ましい。
【0044】バック面の耐傷性付与、すべり性付与、カ
−ル補償、帯電防止能の付与等のためにバック層を塗設
する。バック層はは親水性コロイドをバインダ−として
もよく、疎水性ポリマーをバインダーとしてもよい。親
水性コロイドとして最も好ましいものはゼラチンであ
る。ゼラチンとしては、いわゆる石灰処理ゼラチン、酸
処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、ゼラチン誘導体及び
変性ゼラチン等当業界で一般に用いられているものはい
ずれも用いることができる。これらのゼラチンのうち、
最も好ましく用いられるのは石灰処理ゼラチン、酸処理
ゼラチンである。ゼラチン以外の親水性コロイドとして
コロイド状アルブミン、カゼイン等の蛋白質、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体等の糖誘導体、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス等のセルロース化合物、ポリビニルアルコール、ポリ
−N−ビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等の合成
親水化合物等を挙げることができる。合成親水化合物の
場合、他の成分を共重合してもよい。これらの親水性コ
ロイドは、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して
用いてもよい。これらの親水性ポリマーを用いる場合、
より強固な密着性を付与するために、感光層と同じ下塗
を行った上にバック層を塗設することも好ましい。
−ル補償、帯電防止能の付与等のためにバック層を塗設
する。バック層はは親水性コロイドをバインダ−として
もよく、疎水性ポリマーをバインダーとしてもよい。親
水性コロイドとして最も好ましいものはゼラチンであ
る。ゼラチンとしては、いわゆる石灰処理ゼラチン、酸
処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、ゼラチン誘導体及び
変性ゼラチン等当業界で一般に用いられているものはい
ずれも用いることができる。これらのゼラチンのうち、
最も好ましく用いられるのは石灰処理ゼラチン、酸処理
ゼラチンである。ゼラチン以外の親水性コロイドとして
コロイド状アルブミン、カゼイン等の蛋白質、寒天、ア
ルギン酸ナトリウム、デンプン誘導体等の糖誘導体、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス等のセルロース化合物、ポリビニルアルコール、ポリ
−N−ビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等の合成
親水化合物等を挙げることができる。合成親水化合物の
場合、他の成分を共重合してもよい。これらの親水性コ
ロイドは、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して
用いてもよい。これらの親水性ポリマーを用いる場合、
より強固な密着性を付与するために、感光層と同じ下塗
を行った上にバック層を塗設することも好ましい。
【0045】疎水性ポリマー層のバインダーとしてはポ
リメチルメタクリレート、エチルアクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステルポリマー、ポリエチレン等のオ
レフィン系ポリマー、スチレン系ポリマー、塩化ビニリ
デン、ウレタン系ポリマー、ブタジエン等のゴム系ポリ
マーなどが用いられる。この層は1層でも2層以上でも
よい。これらの層には必要に応じてマット剤、すべり
剤、帯電調整剤、界面活性剤、架橋剤、又後述する表面
抵抗率低減のための導電性物質などを添加してもよい。
このようなバック層は、1層でも多層でもよく、各層の
厚みは0.02〜10μm、より好ましくは0.1〜7
μmの範囲が好ましく、これらの層の全厚みは0〜5μ
mが好ましい。
リメチルメタクリレート、エチルアクリレート等の(メ
タ)アクリル酸エステルポリマー、ポリエチレン等のオ
レフィン系ポリマー、スチレン系ポリマー、塩化ビニリ
デン、ウレタン系ポリマー、ブタジエン等のゴム系ポリ
マーなどが用いられる。この層は1層でも2層以上でも
よい。これらの層には必要に応じてマット剤、すべり
剤、帯電調整剤、界面活性剤、架橋剤、又後述する表面
抵抗率低減のための導電性物質などを添加してもよい。
このようなバック層は、1層でも多層でもよく、各層の
厚みは0.02〜10μm、より好ましくは0.1〜7
μmの範囲が好ましく、これらの層の全厚みは0〜5μ
mが好ましい。
【0046】バック層には更にポリマーラテックスを添
加しても良い。本発明に用いられるポリマーラテックス
は平均粒径が20mμ〜200mμの水不溶性ポリマー
の水分散物で、好ましい使用量はバインダー1.0に対
して乾燥重量比で0.01〜1.0で特に好ましくは
0.1〜0.8である。本発明に用いられるポリマーラ
テックスの好ましい例としてはアクリル酸のアルキルエ
ステル、ヒドロキシアルキルエステルまたはグリシジル
エステル、あるいはメタアクリル酸のアルキルエステ
ル、ヒドロキシアルキルエステル、またはグリシジルエ
ステルをモノマー単位として持ち、平均分子量が10万
以上、特に好ましくは30〜50万のポリマーであり、
具体例は次式で示される。
加しても良い。本発明に用いられるポリマーラテックス
は平均粒径が20mμ〜200mμの水不溶性ポリマー
の水分散物で、好ましい使用量はバインダー1.0に対
して乾燥重量比で0.01〜1.0で特に好ましくは
0.1〜0.8である。本発明に用いられるポリマーラ
テックスの好ましい例としてはアクリル酸のアルキルエ
ステル、ヒドロキシアルキルエステルまたはグリシジル
エステル、あるいはメタアクリル酸のアルキルエステ
ル、ヒドロキシアルキルエステル、またはグリシジルエ
ステルをモノマー単位として持ち、平均分子量が10万
以上、特に好ましくは30〜50万のポリマーであり、
具体例は次式で示される。
【0047】
【化1】
【0048】このようなバック層塗設後の乾燥は、上述
のように50℃以上150℃以下の温度で行うことがポ
イントである。このよにして調製した下塗層の上にハロ
ゲン化銀乳剤層を塗設する。本発明に用いられるハロゲ
ン化銀写真感光材料のハロゲン化銀乳剤は通常、水溶性
銀塩(例えば硝酸銀)溶液と水溶性ハロゲン塩(例えば
臭化カリウム)溶液とをゼラチンの如き水溶性高分子溶
液の存在下で混合してつくられる。ハロゲン化銀として
は塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀及び塩沃臭化銀
いづれも用いることが出来、その粒子形態、サイズ分布
に特に限定はない。
のように50℃以上150℃以下の温度で行うことがポ
イントである。このよにして調製した下塗層の上にハロ
ゲン化銀乳剤層を塗設する。本発明に用いられるハロゲ
ン化銀写真感光材料のハロゲン化銀乳剤は通常、水溶性
銀塩(例えば硝酸銀)溶液と水溶性ハロゲン塩(例えば
臭化カリウム)溶液とをゼラチンの如き水溶性高分子溶
液の存在下で混合してつくられる。ハロゲン化銀として
は塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀及び塩沃臭化銀
いづれも用いることが出来、その粒子形態、サイズ分布
に特に限定はない。
【0049】ハロゲン化銀乳剤層は、感光性ハロゲン化
銀、化学増感剤、分光増感剤、カブリ防止剤、親水性コ
ロイド(特にゼラチン)、ゼラチン硬化剤、界面活性剤
など膜物理性改良剤、増粘剤、等を含有することが出来
る。これらについては、リサーチ・ディスクロージャー
誌、176巻17643項(1978年12月)の記
載、及び特開昭52−108130号、同52−114
328号、同52−121321号、同53−3217
号、同53−44025号明細書の記載等を参考にする
ことが出来る。これらのハロゲン化銀は親水性コロイド
層中に分散するのがこのましい。親水性コロイドは、バ
ック層のバインダ−として用いられているものと同様な
ものを用いることができる。このような親水性コロイド
層は、1層でも多層でもよく、各層の厚みは0.02〜
10μm、より好ましくは0.1〜7μmの範囲が好ま
しく、これらの層の全厚みは1.5〜10μmが好まし
い。
銀、化学増感剤、分光増感剤、カブリ防止剤、親水性コ
ロイド(特にゼラチン)、ゼラチン硬化剤、界面活性剤
など膜物理性改良剤、増粘剤、等を含有することが出来
る。これらについては、リサーチ・ディスクロージャー
誌、176巻17643項(1978年12月)の記
載、及び特開昭52−108130号、同52−114
328号、同52−121321号、同53−3217
号、同53−44025号明細書の記載等を参考にする
ことが出来る。これらのハロゲン化銀は親水性コロイド
層中に分散するのがこのましい。親水性コロイドは、バ
ック層のバインダ−として用いられているものと同様な
ものを用いることができる。このような親水性コロイド
層は、1層でも多層でもよく、各層の厚みは0.02〜
10μm、より好ましくは0.1〜7μmの範囲が好ま
しく、これらの層の全厚みは1.5〜10μmが好まし
い。
【0050】さらにバック層あるいは/および感光層中
に必要に応じて帯電防止剤を添加し、表面抵抗率を10
12以下に低下させてもよい。表面抵抗率を低下させる手
段に特に制限はない。例えば、特開昭58−62648
号明細書、同58−62649号明細書、同51−11
5291号明細書等に開示されたSn、Zn、Ti、I
n、V等の酸化物の微粉末を添加する方法、特開昭57
−204540号明細書、同54−133324号明細
書等に開示されたポリマーを添加する方法、特開昭64
−26849号明細書、同61−24907号明細書等
に開示されている界面活性剤を添加する方法などがあ
る。これらの方法のうち好ましいものはSnO2 等の金
属酸化物を添加する方法である。
に必要に応じて帯電防止剤を添加し、表面抵抗率を10
12以下に低下させてもよい。表面抵抗率を低下させる手
段に特に制限はない。例えば、特開昭58−62648
号明細書、同58−62649号明細書、同51−11
5291号明細書等に開示されたSn、Zn、Ti、I
n、V等の酸化物の微粉末を添加する方法、特開昭57
−204540号明細書、同54−133324号明細
書等に開示されたポリマーを添加する方法、特開昭64
−26849号明細書、同61−24907号明細書等
に開示されている界面活性剤を添加する方法などがあ
る。これらの方法のうち好ましいものはSnO2 等の金
属酸化物を添加する方法である。
【0051】金属酸化物の微粉末としては導電性の結晶
性酸化物又はその複合酸化物が好ましい。導電性の結晶
性酸化物又はその複合酸化物の微粒子としては体積抵抗
率が107 Ωcm以下、より好ましくは105 Ωcm以下の
ものが望ましい。またその粒子サイズは0.01〜0.
7μ、特に0.02〜0.5μであることが望ましい。
本発明に使用される導電性の結晶性金属酸化物あるいは
複合酸化物の微粒子の製造方法については特願昭55−
47663号の明細書に詳細に記載されている。第1に
金属酸化物微粒子で暁成により作製し、導電性を向上さ
せる異種原子の存在下で熱処理する方法、第2に焼成に
より金属酸化物微粒子を製造するときに導電性を向上さ
せる為の異種原子を共存させる方法、第3に焼成により
金属微粒子を製造する際に雰囲気中の酸素濃度を下げ
て、酸素欠陥を導入する方法等が容易である。金属原子
を含む例としてはZnOに対してAl、In等、TiO
2 に対してはNb、Ta等、SnO2 に対してはSb、
Nb、ハロゲン元素等があげられる。異種原子の添加量
は0.01〜30mol%の範囲が好ましいが0.1〜
10mol%であれば特に好ましい。これらのうちSb
を添加したSnO2 微粒子が最も好ましい。
性酸化物又はその複合酸化物が好ましい。導電性の結晶
性酸化物又はその複合酸化物の微粒子としては体積抵抗
率が107 Ωcm以下、より好ましくは105 Ωcm以下の
ものが望ましい。またその粒子サイズは0.01〜0.
7μ、特に0.02〜0.5μであることが望ましい。
本発明に使用される導電性の結晶性金属酸化物あるいは
複合酸化物の微粒子の製造方法については特願昭55−
47663号の明細書に詳細に記載されている。第1に
金属酸化物微粒子で暁成により作製し、導電性を向上さ
せる異種原子の存在下で熱処理する方法、第2に焼成に
より金属酸化物微粒子を製造するときに導電性を向上さ
せる為の異種原子を共存させる方法、第3に焼成により
金属微粒子を製造する際に雰囲気中の酸素濃度を下げ
て、酸素欠陥を導入する方法等が容易である。金属原子
を含む例としてはZnOに対してAl、In等、TiO
2 に対してはNb、Ta等、SnO2 に対してはSb、
Nb、ハロゲン元素等があげられる。異種原子の添加量
は0.01〜30mol%の範囲が好ましいが0.1〜
10mol%であれば特に好ましい。これらのうちSb
を添加したSnO2 微粒子が最も好ましい。
【0052】またハレーション防止、セーフライト安全
性向上、表裏判別性向上などの目的で、染色された非感
光性親水性コロイド層(以降染色層と表わす)を設けて
もよい。例えば、米国特許3455693号、同254
8564号、同4124386号、同3625694号
の各明細書、特開昭47−13935号、同55−33
172号、同56−36414号、同57−16185
3号、同52−29727号、同61−198148
号、同61−177447号、同61−217039
号、同61−219039号の各公報に記載の染料を媒
染剤に吸着せしめる方法、特開昭61−213839
号、同63−208846号、同63−296039
号、特開平1−158439号の各公報に記載の耐拡散
型染料を用いる方法、特願平1−142688号明細書
に記載のオイルに溶解した染料を油滴状に乳化分散する
方法、米国特許2719088号、同2498841
号、同2496843号の各明細書、特開昭60−45
237号公報、特願平1−139691号明細書に記載
の染料を無機物表面に吸着せしめる方法、特願平1−1
19851号明細書に記載の染料をポリマーに吸着せし
める方法、特開昭56−12639号、同55−155
350号、同55−155351号、同63−2783
8号、同63−197943号の各公報、欧州特許15
601号、同274723号、同276566号、同2
99435号、国際特許(WO)88/04794号、
特願平1−87367号の各明細書に記載の水に不溶性
の染料固体を用いる方法などがある。これらの方法の中
で染料を固体のまま分散する方法が染料を特定層中に固
定し、現像処理後の残色が少ないという観点から好まし
い。
性向上、表裏判別性向上などの目的で、染色された非感
光性親水性コロイド層(以降染色層と表わす)を設けて
もよい。例えば、米国特許3455693号、同254
8564号、同4124386号、同3625694号
の各明細書、特開昭47−13935号、同55−33
172号、同56−36414号、同57−16185
3号、同52−29727号、同61−198148
号、同61−177447号、同61−217039
号、同61−219039号の各公報に記載の染料を媒
染剤に吸着せしめる方法、特開昭61−213839
号、同63−208846号、同63−296039
号、特開平1−158439号の各公報に記載の耐拡散
型染料を用いる方法、特願平1−142688号明細書
に記載のオイルに溶解した染料を油滴状に乳化分散する
方法、米国特許2719088号、同2498841
号、同2496843号の各明細書、特開昭60−45
237号公報、特願平1−139691号明細書に記載
の染料を無機物表面に吸着せしめる方法、特願平1−1
19851号明細書に記載の染料をポリマーに吸着せし
める方法、特開昭56−12639号、同55−155
350号、同55−155351号、同63−2783
8号、同63−197943号の各公報、欧州特許15
601号、同274723号、同276566号、同2
99435号、国際特許(WO)88/04794号、
特願平1−87367号の各明細書に記載の水に不溶性
の染料固体を用いる方法などがある。これらの方法の中
で染料を固体のまま分散する方法が染料を特定層中に固
定し、現像処理後の残色が少ないという観点から好まし
い。
【0053】
[実施例1] (1)ポリマーの重合 反応容器に、反応溶媒としてトルエン6リットルおよび
テトラエトキシチタン5ミリモルおよびメチルアルミノ
キサンをアルミニウム原子として500ミリモル入れ、
50℃においてモル比でスチレン48.94:p−メチ
ルスチレン1.06とを加え、2時間重合反応を行っ
た。反応終了後、生成物を塩酸とメタノールとの混合液
で洗浄して、触媒成分を分解除去した。次いで乾燥する
ことにより共重合体640gを得た。この共重合体の重
量平均分子量(Mw)が44万であり、数平均分子量
(Mn)が24万であった。この共重合体中のp−メチ
ルスチレン単位の含有割合は5wt%であった。また、
この共重合体は12C−NMRによる分析から、145.
11ppm、145.22ppm、142.09ppm
に吸収が認められ、そのピーク面積から算出したスチレ
ン単位のラセミペンタッドでのシンジオタクティシティ
ーは72%であった。このポリマーのガラス転移温度
(Tg)、融点(Tm)はそれぞれ97℃、250℃で
あった。このポリマ−をSPS−1としする。同様にし
て、スチレンとp−メチルスチレンの仕込み比(モル
比)を50/0、47.88/2.12とし重合を行っ
た。これらをおのおのSPS−2,3とした。これらの
Mwはそれぞれ40万、42万、Mnはそれぞれ22
万、23万、シンジオタクティシティーはそれぞれ7
4、71、Tgはそれぞれ100℃、95℃、Tmはそ
れぞれ257、248であった。このようにしてシンジ
オタクティック構造を有するスチレン系重合体、SPS
−1、2および3(p−メチルスチレン含率はそれぞれ
5、0および10wt%)を得た。
テトラエトキシチタン5ミリモルおよびメチルアルミノ
キサンをアルミニウム原子として500ミリモル入れ、
50℃においてモル比でスチレン48.94:p−メチ
ルスチレン1.06とを加え、2時間重合反応を行っ
た。反応終了後、生成物を塩酸とメタノールとの混合液
で洗浄して、触媒成分を分解除去した。次いで乾燥する
ことにより共重合体640gを得た。この共重合体の重
量平均分子量(Mw)が44万であり、数平均分子量
(Mn)が24万であった。この共重合体中のp−メチ
ルスチレン単位の含有割合は5wt%であった。また、
この共重合体は12C−NMRによる分析から、145.
11ppm、145.22ppm、142.09ppm
に吸収が認められ、そのピーク面積から算出したスチレ
ン単位のラセミペンタッドでのシンジオタクティシティ
ーは72%であった。このポリマーのガラス転移温度
(Tg)、融点(Tm)はそれぞれ97℃、250℃で
あった。このポリマ−をSPS−1としする。同様にし
て、スチレンとp−メチルスチレンの仕込み比(モル
比)を50/0、47.88/2.12とし重合を行っ
た。これらをおのおのSPS−2,3とした。これらの
Mwはそれぞれ40万、42万、Mnはそれぞれ22
万、23万、シンジオタクティシティーはそれぞれ7
4、71、Tgはそれぞれ100℃、95℃、Tmはそ
れぞれ257、248であった。このようにしてシンジ
オタクティック構造を有するスチレン系重合体、SPS
−1、2および3(p−メチルスチレン含率はそれぞれ
5、0および10wt%)を得た。
【0054】上記TgおよびTmは、次のようにして求
めた。試料10mgを示差熱分析計の中にセットしチッ素
気流中、20℃/分で330℃まで昇温後、室温まで急
冷する。再び20℃/分でチッ素気流中で昇温してゆ
き、ベースラインがシフトしはじめる温度と新たにベー
スラインを形成する温度の中点をTgとする。吸熱側に
現われる大きなピークの最大吸熱点の温度をTmとす
る。
めた。試料10mgを示差熱分析計の中にセットしチッ素
気流中、20℃/分で330℃まで昇温後、室温まで急
冷する。再び20℃/分でチッ素気流中で昇温してゆ
き、ベースラインがシフトしはじめる温度と新たにベー
スラインを形成する温度の中点をTgとする。吸熱側に
現われる大きなピークの最大吸熱点の温度をTmとす
る。
【0055】(2)支持体の製膜 SPS−1、2および3を150℃にて減圧、乾燥後1
30℃の熱風中攪拌しながら結晶化させた。このペレッ
トをこの結晶化ペレット中のモノマー含有量は1,10
0〜900ppmであった。この後、SPS−1、SP
S−2はベント付単軸押出機を用いて300℃で混練押
し出しを行った。またSPS−2とSPS−3をそれぞ
れの混合比が2/1になるようにベント付2軸押出機を
用いて300℃で混練押し出しした。これらをを焼結金
属フィルターを通した後320℃に加熱したT−ダイか
ら押出した。この溶融状態のシートを静電印加法を用い
て、2軸延伸後表1に示した厚みになるようにキャステ
ィングを行った。このようにして得られた透明なシート
の結晶化度は9%であった。これを縦方向に120℃で
3.2倍、次いで横方向125℃で3.3倍に逐次2軸
延伸を行った。この後240℃で30秒間5%の制限収
縮下で熱固定を行った。このようにしてSPS−1、S
PS−2のホモポリマーとSPS−2+SPS−3のポ
リマー(以後「 SPS−2/3」 と称する)からなる支
持体を得た。また、参考用にPETを用いて、常法に従
いフイルムを製膜した。
30℃の熱風中攪拌しながら結晶化させた。このペレッ
トをこの結晶化ペレット中のモノマー含有量は1,10
0〜900ppmであった。この後、SPS−1、SP
S−2はベント付単軸押出機を用いて300℃で混練押
し出しを行った。またSPS−2とSPS−3をそれぞ
れの混合比が2/1になるようにベント付2軸押出機を
用いて300℃で混練押し出しした。これらをを焼結金
属フィルターを通した後320℃に加熱したT−ダイか
ら押出した。この溶融状態のシートを静電印加法を用い
て、2軸延伸後表1に示した厚みになるようにキャステ
ィングを行った。このようにして得られた透明なシート
の結晶化度は9%であった。これを縦方向に120℃で
3.2倍、次いで横方向125℃で3.3倍に逐次2軸
延伸を行った。この後240℃で30秒間5%の制限収
縮下で熱固定を行った。このようにしてSPS−1、S
PS−2のホモポリマーとSPS−2+SPS−3のポ
リマー(以後「 SPS−2/3」 と称する)からなる支
持体を得た。また、参考用にPETを用いて、常法に従
いフイルムを製膜した。
【0056】(3)支持体の表面処理 これらの支持体の両面に以下の条件でグロー放電処理を
施こした。断面が直径2cm、長さ150cmの円柱状で冷
媒流路となる中空部を持つ棒状電極を、10cm間隔に4
本絶縁板状に固定した。この電極板を真空タンク内に固
定し、この電極面から15cm離れ、電極面に正対するよ
うに2軸延伸フイルムを走行させ、2秒間の表面対処が
行われるように速度をコントロールした。フイルムが電
極を通過する直前に、フイルム直径50cmの温度コント
ローラー付き加熱ロールに3/4周接触するように加熱
ロールを配置し、さらに加熱ロールと電極ゾーンの間の
フイルム面に熱電対温度計を接触させることによりフイ
ルム面温度を70℃にコントロールした。真空槽内の圧
力は0.2Torr、雰囲気気体内のH2 O分圧は75
%で行った。放電周波数は30KHz、出力2500
W、処理強度は0.5KV・A・分/m2で行った。放電
処理後の支持体が巻き取られる前に表面温度が30℃に
なるように、直径50cmの温度コントローラー付き冷却
ロールに接触させ巻き取った。
施こした。断面が直径2cm、長さ150cmの円柱状で冷
媒流路となる中空部を持つ棒状電極を、10cm間隔に4
本絶縁板状に固定した。この電極板を真空タンク内に固
定し、この電極面から15cm離れ、電極面に正対するよ
うに2軸延伸フイルムを走行させ、2秒間の表面対処が
行われるように速度をコントロールした。フイルムが電
極を通過する直前に、フイルム直径50cmの温度コント
ローラー付き加熱ロールに3/4周接触するように加熱
ロールを配置し、さらに加熱ロールと電極ゾーンの間の
フイルム面に熱電対温度計を接触させることによりフイ
ルム面温度を70℃にコントロールした。真空槽内の圧
力は0.2Torr、雰囲気気体内のH2 O分圧は75
%で行った。放電周波数は30KHz、出力2500
W、処理強度は0.5KV・A・分/m2で行った。放電
処理後の支持体が巻き取られる前に表面温度が30℃に
なるように、直径50cmの温度コントローラー付き冷却
ロールに接触させ巻き取った。
【0057】(4)写真感材の作成 グロー放電処理をした支持体の両面に下記下塗りを塗設
した。 ──────────────────────────────────── 下塗り層 ──────────────────────────────────── ゼラチン 10.0重量部 水 24.0重量部 メターノール 961.0重量部 サリチル酸 3.0重量部 ポリアマイド−エピクロルヒドリン樹脂(特開昭51−3619号公報の合成 例1に記載) 0.5重量部 ノニオン性界面活性剤(特公平3−27099号公報記載の化合物I−13) 1.0重量部 ────────────────────────────────────
した。 ──────────────────────────────────── 下塗り層 ──────────────────────────────────── ゼラチン 10.0重量部 水 24.0重量部 メターノール 961.0重量部 サリチル酸 3.0重量部 ポリアマイド−エピクロルヒドリン樹脂(特開昭51−3619号公報の合成 例1に記載) 0.5重量部 ノニオン性界面活性剤(特公平3−27099号公報記載の化合物I−13) 1.0重量部 ────────────────────────────────────
【0058】この塗布液をワイヤーバーを用いて10ml
/m2塗布した。この後、下記第1表に示した条件で5分
間乾燥した。このときの張力はいずれの水準も10kg
/mで行った。この後、支持体の面状を下記の方法で評
価した。結果を下記第1表に示す。
/m2塗布した。この後、下記第1表に示した条件で5分
間乾燥した。このときの張力はいずれの水準も10kg
/mで行った。この後、支持体の面状を下記の方法で評
価した。結果を下記第1表に示す。
【0059】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 支持体 ポリマー 層の塗布条件 塗布後の表面状態 番号 (1) (2) (3) (4) (5)(6)(7) ──────────────────────────────────── 1−1 SPS−1 100 2.0 15 12 0 2 2 1−2 SPS−1 210 2.0 15 12 4 42 53 1−3 SPS−1 185 2.0 15 12 0 12 11 1−4 SPS−1 60 2.0 15 12 0 1 0 1−5 SPS−1 40 2.0 15 12 0 1 0 1−6 SPS−1 100 9.0 15 12 0 15 5 1−7 SPS−1 100 11.0 15 12 1 21 6 1−8 SPS−1 100 2.0 210 12 0 5 39 1−9 SPS−1 100 2.0 190 12 0 4 22 1−10 SPS−1 100 2.0 15 38 0 11 9 1−11 SPS−1 100 2.0 15 40 0 17 12 1−12 SPS-2+3 100 2.0 15 12 0 3 3 1−13 SPS-2+3 210 2.0 15 12 4 44 63 1−14 SPS-2+3 185 2.0 15 12 0 15 17 1−15 SPS-2+3 60 2.0 15 12 0 1 0 1−16 SPS-2+3 40 2.0 15 12 0 1 0 1−17 SPS-2+3 100 9.0 15 12 0 17 6 1−18 SPS-2+3 100 11.0 15 12 1 23 7 1−19 SPS-2+3 100 2.0 210 12 0 6 40 1−20 SPS-2+3 100 2.0 190 12 0 5 24 1−21 SPS-2+3 100 2.0 15 38 0 12 9 1−22 SPS-2+3 100 2.0 15 42 0 18 14 1−23 SPS−2 100 2.0 15 12 0 2 2 1−24 PET 100 2.0 15 12 0 0 0 ──────────────────────────────────── 註:(1)乾燥温度(℃) (2)パスロール間の最大長(m) (3)パスロールとフイルムの最大接触長(cm) (4)搬送時にフイルムにかかる張力 (5)筋張り故障(個) フイルムの中央部を30cm幅で10mサンプリング
し、これを張力を加えずテ−ブル上で順の巻ほぐしなが
ら目視で発生個数を数える。この値を10でわり、単位
長さあたりの発生個数とした。 (6)波打ち故障(mm) 支持体を1mサンプリングし無張力でテ¥ブルの上に置
く。この時に両端に発生している波打ちの高さを定規を
用いて全数測定する。この平均高さを求める。 (7)ブツ故障(個) 支持体を幅方向に等間隔で5点、5cm角にサンプリン
グする。これに発生しているブツを目視で数え、5点の
平均個数を求める。
し、これを張力を加えずテ−ブル上で順の巻ほぐしなが
ら目視で発生個数を数える。この値を10でわり、単位
長さあたりの発生個数とした。 (6)波打ち故障(mm) 支持体を1mサンプリングし無張力でテ¥ブルの上に置
く。この時に両端に発生している波打ちの高さを定規を
用いて全数測定する。この平均高さを求める。 (7)ブツ故障(個) 支持体を幅方向に等間隔で5点、5cm角にサンプリン
グする。これに発生しているブツを目視で数え、5点の
平均個数を求める。
【0060】この支持体の下塗り層の反対側に下記組成
の導電層及びバック層を塗布し40℃で5分間乾燥し
た。 ──────────────────────────────────── 導電層 ──────────────────────────────────── SnO2 /Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm) 200mg/m2 ゼラチン(Ca2+含有量:3000ppm) 77mg/m2 化合物−11 7mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 40mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 9mg/m2 ────────────────────────────────────
の導電層及びバック層を塗布し40℃で5分間乾燥し
た。 ──────────────────────────────────── 導電層 ──────────────────────────────────── SnO2 /Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm) 200mg/m2 ゼラチン(Ca2+含有量:3000ppm) 77mg/m2 化合物−11 7mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 40mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 9mg/m2 ────────────────────────────────────
【0061】 ──────────────────────────────────── バック層 ──────────────────────────────────── ゼラチン(Ca2+含有量30ppm) 3.6g/m2 化合物−11 3mg/m2 ポリメチルメタクリレ−ト微粒子(平均粒径3.4μm) 50mg/m2 化合物−12 40mg/m2 化合物−13 40mg/m2 化合物−14 80mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 75mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナ−トナトリウム 20mg/m2 化合物−15 5mg/m2 N−パーフルオロオクタンスルホニル−N−プロピルグリシンポタジウム 7mg/m2 硫酸ナトリウム 50mg/m2 酢酸ナトリウム 85mg/m2 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 150mg/m2
【0062】
【化2】
【0063】
【化3】
【0064】次いで、支持体の反対側の面に、下記組成
の乳剤層、保護層下層、保護層上層を同時に塗布した。 ──────────────────────────────────── I液 ──────────────────────────────────── 水 1000ml ゼラチン 20g 塩化ナトリウム 20g 1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20g ベンゼンスルホン酸ナトリウム 6mg
の乳剤層、保護層下層、保護層上層を同時に塗布した。 ──────────────────────────────────── I液 ──────────────────────────────────── 水 1000ml ゼラチン 20g 塩化ナトリウム 20g 1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20g ベンゼンスルホン酸ナトリウム 6mg
【0065】 ──────────────────────────────────── II液 ──────────────────────────────────── 水 400ml 硝酸銀 100g ────────────────────────────────────
【0066】 ──────────────────────────────────── III液 ──────────────────────────────────── 水 400ml 塩化ナトリウム 30.5g 臭化カリウム 14g ヘキサクロロイリジウム(III )酸カリウム(0.001%水溶液) 15ml ヘキサブロモジウム(III )酸アンモニウム(0.001%水溶液) 1.5ml ────────────────────────────────────
【0067】38℃、pH=4.5に保たれたI液にII
液とIII 液を撹拌しながら同時に10分間にわたって加
え、0.16μmの微粒子を形成した。続いて下記IV
液、V液を10分間にわたって加えた。さらにヨウ化カ
リウム0.15gを加え粒子形成を終了した。
液とIII 液を撹拌しながら同時に10分間にわたって加
え、0.16μmの微粒子を形成した。続いて下記IV
液、V液を10分間にわたって加えた。さらにヨウ化カ
リウム0.15gを加え粒子形成を終了した。
【0068】 ──────────────────────────────────── IV液 ──────────────────────────────────── 水 400ml 硝酸銀 100g ────────────────────────────────────
【0069】 ──────────────────────────────────── V液 ──────────────────────────────────── 水 400ml 塩化ナトリウム 30.5g 臭化カリウム 14g K4 Fe(CN)6 1×10-5モル/モルAg ────────────────────────────────────
【0070】その後常法に従って、フロキュレーション
法によって、水洗し、ゼラチン40gを加えた。この乳
剤を、pH=5.3、pAg=7.5に調節し、チオ硫
酸ナトリウム5.2mg、塩化金酸10.0mgとN,
N−ジメチルセレノ尿素を2.0mg加え、ベンゼンス
ルホン酸ナトリウム2.0mgを加え、55℃で最適感
度になるように化学増感し、最終的に塩化銀80モル%
を含む、平均粒子径0.20μmのヨウ塩臭化銀立方体
粒子乳剤を調製した。次いで増感色素を5×10-4モル
/モルAg加えて、オルソ増感した。さらにカブリ防止
剤として、ハイドロキノン、1−フェニル−5−メルカ
プトテトラゾールをAg1モル当たりそれぞれ2.5
g、50mg、コロイダルシリカ(日産化学製スノ−テ
ックスC、平均粒径0.015μm)をゼラチンに対
し、30重量%加え、可塑剤としてポリエチルアクリレ
ートラテックス(0.05μm)をゼラチンに対し、4
0重量%、硬膜剤として、1,1’−ビス(ビニルスル
ホニル)メタンを100mg/m2 加えた。この塗布液
をAg3.9g/m2 、ゼラチン1.8g/m2 になる
様に塗布した。
法によって、水洗し、ゼラチン40gを加えた。この乳
剤を、pH=5.3、pAg=7.5に調節し、チオ硫
酸ナトリウム5.2mg、塩化金酸10.0mgとN,
N−ジメチルセレノ尿素を2.0mg加え、ベンゼンス
ルホン酸ナトリウム2.0mgを加え、55℃で最適感
度になるように化学増感し、最終的に塩化銀80モル%
を含む、平均粒子径0.20μmのヨウ塩臭化銀立方体
粒子乳剤を調製した。次いで増感色素を5×10-4モル
/モルAg加えて、オルソ増感した。さらにカブリ防止
剤として、ハイドロキノン、1−フェニル−5−メルカ
プトテトラゾールをAg1モル当たりそれぞれ2.5
g、50mg、コロイダルシリカ(日産化学製スノ−テ
ックスC、平均粒径0.015μm)をゼラチンに対
し、30重量%加え、可塑剤としてポリエチルアクリレ
ートラテックス(0.05μm)をゼラチンに対し、4
0重量%、硬膜剤として、1,1’−ビス(ビニルスル
ホニル)メタンを100mg/m2 加えた。この塗布液
をAg3.9g/m2 、ゼラチン1.8g/m2 になる
様に塗布した。
【0071】
【化4】
【0072】 ──────────────────────────────────── 保護層下層 m2 当たり ──────────────────────────────────── ゼラチン 0.7g ベンゼンスルホン酸ナトリウム 4mg 1,5−ジヒドロキシ−2−ベンズアルドキシム 25mg ポリエチルアクリレ−トラテックス 125mg ────────────────────────────────────
【0073】 ──────────────────────────────────── 保護層上層 m2 当たり ──────────────────────────────────── ゼラチン 0.5g ポリメチルメタクリレ−ト微粒子(平均粒径2.5μm) 40mg 化合物−16(滑り剤のゼラチン分散物) 60mg コロイダルシリカ(日産化学製スノ−テックスC) 60mg 化合物−17 5mg ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 22mg ──────────────────────────────────── この試料の動摩擦係数はすべて0.22±0.03(2
5℃60%RH、サファイヤ針φ=1mm、荷重100
g、スピ−ド60cm/min)であった。
5℃60%RH、サファイヤ針φ=1mm、荷重100
g、スピ−ド60cm/min)であった。
【0074】
【化5】
【0075】(5)写真感材の評価 このようにして得られた試料を塗布後10日間25℃6
0%RH下で保管した後、25℃60%RH下で裁断・
加工した後、下記評価を実施した。 (5−1)湿度寸法ズレ 高湿に置いた感材(60%RH)を低湿(20%RH)
にした露光機内に置き、この中での放置時間を変えて露
光する。直ちに露光したものは感材は収縮せず、長時間
(1時間)放置後は十分感材が収縮する。この2つの感
材の露光点の距離を測長することで湿度寸法安定性を評
価する。 (感材の露光)25.5cm幅に裁断した感光材料を、
25℃60%RHに調湿後マガジンに装填した。これを
25℃20%RHの一定環境下に設置したスキャナ−露
光機(マグナセット350:富士写真フイルム製)にセ
ット後直ちにに第1版を露光した。露光は0.5mmの
正方形をフイルムの四隅(幅方向:250mm間隔、長
手方向600mm間隔)に露光した。この1時間後に同
様にして第2版を露光した。 (感材の現像処理)現像液、定着液として、富士写真フ
イルム製SR−D1およびSR−F1を用いて、自動現
像機FG−660F(富士写真フイルム製)で38℃2
0秒の現像処理を実施した。
0%RH下で保管した後、25℃60%RH下で裁断・
加工した後、下記評価を実施した。 (5−1)湿度寸法ズレ 高湿に置いた感材(60%RH)を低湿(20%RH)
にした露光機内に置き、この中での放置時間を変えて露
光する。直ちに露光したものは感材は収縮せず、長時間
(1時間)放置後は十分感材が収縮する。この2つの感
材の露光点の距離を測長することで湿度寸法安定性を評
価する。 (感材の露光)25.5cm幅に裁断した感光材料を、
25℃60%RHに調湿後マガジンに装填した。これを
25℃20%RHの一定環境下に設置したスキャナ−露
光機(マグナセット350:富士写真フイルム製)にセ
ット後直ちにに第1版を露光した。露光は0.5mmの
正方形をフイルムの四隅(幅方向:250mm間隔、長
手方向600mm間隔)に露光した。この1時間後に同
様にして第2版を露光した。 (感材の現像処理)現像液、定着液として、富士写真フ
イルム製SR−D1およびSR−F1を用いて、自動現
像機FG−660F(富士写真フイルム製)で38℃2
0秒の現像処理を実施した。
【0076】感材の寸法評価 現像後の感材を25℃60%RHの一定環境下で、第1
版と第2版の正方形(A:最初の露光した点)を基準点
として重ね合わせた後、下記のように他の3つの正方形
どうしのズレた距離を測長した。 (1) B点(幅方向のズレを示す):正方形Aの幅方向2
50mmに露光した正方形をB点とする。第1版と第2
版のB点の正方形の幅方向のズレを測定する。 (2) C点(長さ方向のズレを示す):正方形Aの長さ方
向600mmに露光した正方形をC点とする。第1版と
第2版のC点の正方形の長手方向のズレを測定する。 (3) D点(幅方向、長手方向のズレを示す):正方形A
の対角線方向に露光した正方形をD点とする。第1版と
第2版の正方形の長手方向のズレ:Dl 、幅方向のズ
レ:Dw を測定する。
版と第2版の正方形(A:最初の露光した点)を基準点
として重ね合わせた後、下記のように他の3つの正方形
どうしのズレた距離を測長した。 (1) B点(幅方向のズレを示す):正方形Aの幅方向2
50mmに露光した正方形をB点とする。第1版と第2
版のB点の正方形の幅方向のズレを測定する。 (2) C点(長さ方向のズレを示す):正方形Aの長さ方
向600mmに露光した正方形をC点とする。第1版と
第2版のC点の正方形の長手方向のズレを測定する。 (3) D点(幅方向、長手方向のズレを示す):正方形A
の対角線方向に露光した正方形をD点とする。第1版と
第2版の正方形の長手方向のズレ:Dl 、幅方向のズ
レ:Dw を測定する。
【0077】(5-2) 画像ボケの評価 感材の平面性が悪いと、上に重ね合わせた原稿フイルム
との間に隙間ができる。この隙間が画像ボケを引き起こ
す。網点の密度が高いところで露光すると、画像ボケに
より網点どうしがくっつくため、肉眼で確認できる。 (露光)網点画像が10%の平網原稿フイルムを用いて
密着露光用プリンタ−で原稿フイルム(35cm×40
cm)とサンプルフイルムを合わせて真空密着露光し
た。これを1水準につき10枚のフイルムについて実施
した。 (現像)上記寸法評価の項と同様に行った。 (評価)網点画像のくっつきの発生している箇所を10
枚のフイルムに対して目視で計測した。
との間に隙間ができる。この隙間が画像ボケを引き起こ
す。網点の密度が高いところで露光すると、画像ボケに
より網点どうしがくっつくため、肉眼で確認できる。 (露光)網点画像が10%の平網原稿フイルムを用いて
密着露光用プリンタ−で原稿フイルム(35cm×40
cm)とサンプルフイルムを合わせて真空密着露光し
た。これを1水準につき10枚のフイルムについて実施
した。 (現像)上記寸法評価の項と同様に行った。 (評価)網点画像のくっつきの発生している箇所を10
枚のフイルムに対して目視で計測した。
【0078】(5-3) 密着性の評価 乳剤面に5mm間隔で剃刀で碁盤目状に切れ込みを入れ
た後、粘着テ−プを張り付け180度方向にすばやくひ
きはがし、密着レベルを評価した。剥離した面積が、5
%以下のものをA、5%を越え10%以下のものをB、
10%を越えるものをCとした。許容されるのはAとB
である。以上の結果を下記第2表に示す。
た後、粘着テ−プを張り付け180度方向にすばやくひ
きはがし、密着レベルを評価した。剥離した面積が、5
%以下のものをA、5%を越え10%以下のものをB、
10%を越えるものをCとした。許容されるのはAとB
である。以上の結果を下記第2表に示す。
【0079】
【表2】 第2表 ──────────────────────────────────── 支持体 層間の 重ね焼き時の寸法ズレ 番号 密着性 幅方向B 幅方向D 長手方法C 長手方向D 画像ボケ ──────────────────────────────────── 1−1 A 20μm 25μm 42μm 49μm 0 1−2 A 150μm 185μm 300μm 350μm 36 1−3 A 45μm 50μm 82μm 91μm 0 1−4 B 16μm 20μm 30μm 35μm 0 1−5 C 15μm 21μm 32μm 34μm 0 1−6 A 40μm 42μm 82μm 90μm 0 1−7 A 85μm 90μm 175μm 190μm 8 1−8 A 45μm 48μm 90μm 96μm 0 1−9 A 32μm 35μm 62μm 72μm 0 1−10 A 38μm 39μm 82μm 86μm 0 1−11 A 48μm 50μm 88μm 90μm 0 1−12 A 22μm 27μm 46μm 52μm 0 1−13 A 165μm 190μm 335μm 375μm 42 1−14 A 48μm 52μm 85μm 90μm 0 1−15 B 19μm 23μm 33μm 38μm 0 1−16 C 18μm 22μm 35μm 36μm 0 1−17 A 41μm 44μm 83μm 92μm 0 1−18 A 88μm 92μm 117μm 195μm 0 1−19 A 47μm 49μm 95μm 99μm 0 1−20 A 34μm 37μm 64μm 74μm 0 1−21 A 39μm 42μm 85μm 88μm 0 1−22 A 47μm 52μm 89μm 10μm 0 1−23 A 20μm 24μm 44μm 48μm 0 1−24 A 65μm 69μm 125μm 150μm 0 ────────────────────────────────────
【0080】(6)結果 本発明を実施した水準は比較例のPET(水準1−2
4)に比べて、重ね合わせを行ってもズレが極めて小さ
く良好な値を示した。さらに、重ね焼きしても画像のボ
ケに伴う網点のくっつきも発生せず良好な結果が得られ
た。一方本発明の範囲を越えた温度、パスロ−ル間長さ
で乾燥したものは、寸法ズレや画像のボケが発生した。
また本発明の乾燥温度を下回った条件では、乳剤の密着
不良が発生した。さらに、パスロ−ルとの接触している
長さの最大値、張力を本発明の範囲内で実施すること
で、さらに重ね焼き時の寸法ズレを改良できる。
4)に比べて、重ね合わせを行ってもズレが極めて小さ
く良好な値を示した。さらに、重ね焼きしても画像のボ
ケに伴う網点のくっつきも発生せず良好な結果が得られ
た。一方本発明の範囲を越えた温度、パスロ−ル間長さ
で乾燥したものは、寸法ズレや画像のボケが発生した。
また本発明の乾燥温度を下回った条件では、乳剤の密着
不良が発生した。さらに、パスロ−ルとの接触している
長さの最大値、張力を本発明の範囲内で実施すること
で、さらに重ね焼き時の寸法ズレを改良できる。
【0081】[実施例2] (1)ポリマーの重合 実施例1に記載のシンジオタクティック構造を有するス
チレン系重合体、SPS−1、2および3(p−メチル
スチレン含率はそれぞれ5、0および10wt%)を得
た。これに第3表に示した微粒子を添加した。 (2)支持体の製膜 SPS−1,2,3を150℃にて減圧、乾燥後130
℃の熱風中攪拌しながら結晶化させた。このペレットを
この結晶化ペレット中のモノマー含有量は1,100〜
900ppmであった。この後、SPS−1、SPS−
2はベント付単軸押出機を用いて300℃で混練押し出
しを行った。またSPS−2とSPS−3をそれぞれの
混合比が2/1になるようにベント付2軸押出機を用い
て300℃で混練押し出した。これらを焼結金属フィル
タ−を通した後、320℃に加熱したT−ダイから押出
した。この溶融状態のシートを静電印加法を用いて、2
軸延伸、熱固定後の厚みが表2に示した値になるように
キャスティングを行った。このようにして得られた透明
なシートの結晶化度は9%であった。これを周速の異な
る2つのロ−ルの間を通過させ縦方向に延伸した。支持
体の加熱は赤外線ヒ−タを用い、これと周速の速い方の
ロ−ル(B−ロ−ル)の間の距離を表2に示した値とし
た。延伸温度は120℃、延伸倍率は第3表に示した。
これを125℃で30秒予熱した後、125℃下で第3
表に示した倍率で横延伸を行った。ただし、2−14の
み横延伸後、縦方向に130℃で1.3倍再延伸した。
この後、下記第3表に示した温度で30秒熱固定を実施
した。この時、第3表に示した量だけ幅方向に緩和させ
た。
チレン系重合体、SPS−1、2および3(p−メチル
スチレン含率はそれぞれ5、0および10wt%)を得
た。これに第3表に示した微粒子を添加した。 (2)支持体の製膜 SPS−1,2,3を150℃にて減圧、乾燥後130
℃の熱風中攪拌しながら結晶化させた。このペレットを
この結晶化ペレット中のモノマー含有量は1,100〜
900ppmであった。この後、SPS−1、SPS−
2はベント付単軸押出機を用いて300℃で混練押し出
しを行った。またSPS−2とSPS−3をそれぞれの
混合比が2/1になるようにベント付2軸押出機を用い
て300℃で混練押し出した。これらを焼結金属フィル
タ−を通した後、320℃に加熱したT−ダイから押出
した。この溶融状態のシートを静電印加法を用いて、2
軸延伸、熱固定後の厚みが表2に示した値になるように
キャスティングを行った。このようにして得られた透明
なシートの結晶化度は9%であった。これを周速の異な
る2つのロ−ルの間を通過させ縦方向に延伸した。支持
体の加熱は赤外線ヒ−タを用い、これと周速の速い方の
ロ−ル(B−ロ−ル)の間の距離を表2に示した値とし
た。延伸温度は120℃、延伸倍率は第3表に示した。
これを125℃で30秒予熱した後、125℃下で第3
表に示した倍率で横延伸を行った。ただし、2−14の
み横延伸後、縦方向に130℃で1.3倍再延伸した。
この後、下記第3表に示した温度で30秒熱固定を実施
した。この時、第3表に示した量だけ幅方向に緩和させ
た。
【0082】
【表3】 第3表 ──────────────────────────────────── 支持体 ポリマー 厚さ 添加微粒子 縦延伸 横延伸 熱固定 番号 (μm) 粒径 量 距離 倍率 倍率 温度 緩和率 ──────────────────────────────────── 2−1 SPS-1 175 0.2 60 28 3.7 4.0 230 8 2−2 SPS-1 175 0.2 60 28 4.3 4.4 230 8 2−3 SPS-1 175 0.2 60 28 2.7 2.7 230 8 2−4 SPS-1 175 0.2 60 60 2.8 2.9 230 8 2−5 SPS-1 175 0.2 60 60 3.7 4.0 230 8 2−6 SPS-1 175 なし − 28 3.7 4.0 230 8 2−7 SPS-2+3 175 5.1 350 28 3.7 4.0 230 8 2−8 SPS-2 175 0.2 60 28 3.7 4.0 230 8 2−9 SPS-1 175 0.2 60 28 3.7 4.0 230 8 2−10 SPS-1 175 0.2 60 28 3.7 4.0 230 8 2−11 SPS-1 85 0.2 60 28 3.7 4.0 230 8 2−12 SPS-1 100 0.2 60 28 3.7 4.0 230 8 2−13 SPS-1 175 0.2 60 28 3.7 4.0 260 0 2−14 SPS-1 175 0.2 60 28 3.7×1.3 4.0 260 0 ──────────────────────────────────── (註) 添加粒子の平均粒径:μm 添加粒子の量:ppm 縦延伸間距離:cm 熱固定温度:℃ 熱固定緩和率:%
【0083】このようにして得た2軸延伸SPS支持体
に対し、110℃での熱収縮およびヤング率、熱流速の
差、ヘーズを測定した。またこれらの支持体の25℃、
60%RHから25℃、20%RHへの湿度寸法変化から湿
度寸法変化率を求めたが、本発明の支持体はいずれも
0.5〜1.5×10-6/%RH の良好な値を示した。 (2) 110℃でのヤング率 恒温層を有する引っ張り試験機を用い、110℃下、引
っ張り速度500mm/分、チャック間距離100m
m、サンプル幅10mmで測定する。これを幅方向等間
隔5点、長手方向30cm毎5点(幅中央で測定)の1
0点でそれぞれ長手方向、幅方向の値を測定。それぞれ
各10点の平均値を求めた。また、面内偏差は、長手方
向10点、幅方向10点、合計20点の最大値と最小値
を用い、面内偏差(%)=100×{( 最大値) −( 最
小値) }/( 最大値) (%)として求めた。
に対し、110℃での熱収縮およびヤング率、熱流速の
差、ヘーズを測定した。またこれらの支持体の25℃、
60%RHから25℃、20%RHへの湿度寸法変化から湿
度寸法変化率を求めたが、本発明の支持体はいずれも
0.5〜1.5×10-6/%RH の良好な値を示した。 (2) 110℃でのヤング率 恒温層を有する引っ張り試験機を用い、110℃下、引
っ張り速度500mm/分、チャック間距離100m
m、サンプル幅10mmで測定する。これを幅方向等間
隔5点、長手方向30cm毎5点(幅中央で測定)の1
0点でそれぞれ長手方向、幅方向の値を測定。それぞれ
各10点の平均値を求めた。また、面内偏差は、長手方
向10点、幅方向10点、合計20点の最大値と最小値
を用い、面内偏差(%)=100×{( 最大値) −( 最
小値) }/( 最大値) (%)として求めた。
【0084】(3) 熱寸法変化 25cm×5cmにサンプリングした後、20cm間隔
で孔をあけ、ピンゲ−ジを用い25℃下で測長する。
(これをL1 とする)この後110℃で、無張力下、1
0分間放置する。これを25℃下に3時間以上放置した
あと再びピンゲ−ジで測長する。(これをL2 )とす
る。100 ×(L2 −L1 )/L1(%)の絶対値を熱寸法変
化率とする。これを幅方向等間隔5点、長手方向30c
m毎5点(幅中央で測定)の10点でそれぞれ長手方
向、幅方向の値を測定。それぞれ各10点の平均値を求
めた。また、面内偏レンジは、長手方向10点、幅方向
10点、合計20点の最大値と最小値を用い、面内レン
ジ(%)={( 最大値) −( 最小値) }として求めた。 (4) 熱流速の差 示差熱分析計(DSC)を用いて測定する。フイルムサ
ンプル5mg〜10mgを精秤し、これをパンの中に入
れた後、窒素気流下で20℃/分で昇温しながら測定
し、90℃における熱流速と115℃における熱流速の
差を求める。 (5) 表面粗さ(Ra) 小坂研究所製表面粗さ測定器(SE−3FK)を用い、
触針の先端半径は2μm、荷重は30mg、測定長さは
2.5mm、カットオフは80μmで測定し、測定値を
μmで表す。以上の結果を第4表に示す。
で孔をあけ、ピンゲ−ジを用い25℃下で測長する。
(これをL1 とする)この後110℃で、無張力下、1
0分間放置する。これを25℃下に3時間以上放置した
あと再びピンゲ−ジで測長する。(これをL2 )とす
る。100 ×(L2 −L1 )/L1(%)の絶対値を熱寸法変
化率とする。これを幅方向等間隔5点、長手方向30c
m毎5点(幅中央で測定)の10点でそれぞれ長手方
向、幅方向の値を測定。それぞれ各10点の平均値を求
めた。また、面内偏レンジは、長手方向10点、幅方向
10点、合計20点の最大値と最小値を用い、面内レン
ジ(%)={( 最大値) −( 最小値) }として求めた。 (4) 熱流速の差 示差熱分析計(DSC)を用いて測定する。フイルムサ
ンプル5mg〜10mgを精秤し、これをパンの中に入
れた後、窒素気流下で20℃/分で昇温しながら測定
し、90℃における熱流速と115℃における熱流速の
差を求める。 (5) 表面粗さ(Ra) 小坂研究所製表面粗さ測定器(SE−3FK)を用い、
触針の先端半径は2μm、荷重は30mg、測定長さは
2.5mm、カットオフは80μmで測定し、測定値を
μmで表す。以上の結果を第4表に示す。
【0085】
【表4】 第4表 ──────────────────────────────────── 支持体 110℃ヤング率 110℃熱収縮 熱流速 ヘーズ 番号 LD TD 偏差 LD TD レンジ の差 (%) ──────────────────────────────────── 2−1 190 160 18 0.3 0.4 0.1 0.049 0.4 2−2 330 310 7 0.9 1.4 0.5 0.018 5.9 2−3 41 45 12 0.2 0.3 0.2 0.059 2.2 2−4 52 54 11 0.3 0.4 0.2 0.072 2.1 2−5 180 130 32 0.2 0.7 0.9 0.055 0.7 2−6 200 170 16 0.2 0.3 0.2 0.045 0.1 2−7 240 190 17 0.3 0.2 0.2 0.042 2.6 2−8 150 130 14 0.3 0.7 0.5 0.042 0.7 2−9 210 150 32 0.3 0.7 0.1 0.037 1.8 2−10 190 160 18 0.3 0.4 0.2 0.049 0.4 2−11 180 160 11 0.3 0.4 0.1 0.046 0.2 2−12 185 160 9 0.3 0.3 0.3 0.048 0.3 2−13 200 180 15 0.7 0.7 0.7 0.052 3.4 2−14 230 200 19 0.9 0.5 0.5 0.035 3.4 ──────────────────────────────────── (註) ヤング率:kg/mm2 ヤング率の面内偏差:% 熱収縮およびその面内レンジ:% 熱流速の差:W/g ヘーズ:%
【0086】(3)支持体の表面処理 これらの支持体の両面に実施例1に記載のグロー放電処
理を施こした。 (4)支持体の下塗り グロー放電処理をした支持体の両面に実施例1に記載の
下塗りを塗設した。この塗布液をワイヤーバーを用いて
10ml/m2 塗布した。この後、乾燥温度110℃、
乾燥ゾ−ンのパスロ−ル間最大長2m、支持体のパスロ
−ル最大接触長15cm、張力12kg/mで5分間乾
燥した。この後、波打ち高さを上述の方法に従って評価
した。さらに下塗り後の平面性(筋張り故障、ブツ故
障)を実施例1と同様に評価した。結果を第5表に示
す。
理を施こした。 (4)支持体の下塗り グロー放電処理をした支持体の両面に実施例1に記載の
下塗りを塗設した。この塗布液をワイヤーバーを用いて
10ml/m2 塗布した。この後、乾燥温度110℃、
乾燥ゾ−ンのパスロ−ル間最大長2m、支持体のパスロ
−ル最大接触長15cm、張力12kg/mで5分間乾
燥した。この後、波打ち高さを上述の方法に従って評価
した。さらに下塗り後の平面性(筋張り故障、ブツ故
障)を実施例1と同様に評価した。結果を第5表に示
す。
【0087】(5)写真感材の作成 下塗り後の支持体に対し、下記2種類のバック層、感光
層を塗設した。 (イ)バック層/感光層=イ(第5表の記号) 2−10以外の全試料に対し、下記バック層、感光層を
塗設した。 (1) バック層の塗設 支持体の一方の側に支持体から近い順に下記処方の導電
層及びバック層をスライドコーターを用いて同時に塗布
した。 ──────────────────────────────────── (1-1) 導電層 ──────────────────────────────────── ゼラチン(Ca2+含有量:3000ppm) 100mg/m2 化合物−A 1mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 11mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 15mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 SnO2 /Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm) 200mg/m2 ────────────────────────────────────
層を塗設した。 (イ)バック層/感光層=イ(第5表の記号) 2−10以外の全試料に対し、下記バック層、感光層を
塗設した。 (1) バック層の塗設 支持体の一方の側に支持体から近い順に下記処方の導電
層及びバック層をスライドコーターを用いて同時に塗布
した。 ──────────────────────────────────── (1-1) 導電層 ──────────────────────────────────── ゼラチン(Ca2+含有量:3000ppm) 100mg/m2 化合物−A 1mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 11mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 15mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 SnO2 /Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm) 200mg/m2 ────────────────────────────────────
【0088】 ──────────────────────────────────── (1-2) バック層 ──────────────────────────────────── ゼラチン(Ca2+含有量:30ppm) 1.5g/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径3.4μm) 20mg/m2 化合物−A 4mg/m2 染料− 60mg/m2 染料− 40mg/m2 染料− 32mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 20mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 80mg/m2 酢酸 7mg/m2 硫酸ナトリウム 200mg/m2 化合物−C 8mg/m2 化合物−D 9mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 16mg/m2 1,3−ビス(ビニルスルホニル)−プロパノール−2 ゼラチンの1.8wt% ────────────────────────────────────
【0089】
【化6】
【0090】(2) 感光層の塗設 ついで、もう一方の面に支持体から近い順に非感光性
層、乳剤層、保護層をスライドコーターを用いて同時に
塗設して乾燥した。 ──────────────────────────────────── (2-1) 非感光層 ──────────────────────────────────── ゼラチン 1.0g/m2 化合物−A 2mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 15mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 7mg/m2 1,3−ビス(ビニルスルホニル)−プロパノール−2 15mg/m2 ポリエチルアクリレートラテックス(粒径0.05μm) 600mg/m2 ────────────────────────────────────
層、乳剤層、保護層をスライドコーターを用いて同時に
塗設して乾燥した。 ──────────────────────────────────── (2-1) 非感光層 ──────────────────────────────────── ゼラチン 1.0g/m2 化合物−A 2mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 15mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 7mg/m2 1,3−ビス(ビニルスルホニル)−プロパノール−2 15mg/m2 ポリエチルアクリレートラテックス(粒径0.05μm) 600mg/m2 ────────────────────────────────────
【0091】(2-2) 乳剤層 Ag 1モル当り3.5×10-7モルのロジウムを含
む、臭化銀30モル%、塩化銀70モル%のハロゲン化
銀乳剤を当業界でよく知られた常法で調製し、可溶性塩
類を除去した後、ゼラチンを加えた。この乳剤にAg
1モル当りチオ硫酸ナトリウム6mg、塩化金酸8.5mg
加え、60℃50分間の化学増感を行った。得られた乳
剤の平均粒子サイズは0.25μの立方体粒子で乳剤1
kg当りのAgは125g、ゼラチンは53gであった。
この乳剤にオルソ増感色素として、1−(2−ヒドロキ
シエトキシエチル)−3−(ピリジン−2−イル)−5
−〔(3−スルホブチル−5−クロロ−2−ベンゾオキ
サゾリニデン)エチリデン〕−2−チオヒダントインカ
リウム塩11mg/m2を加え、さらにα−リボ酸7mg/
m2、ハイドロキノン27mg/m2、化合物−3mg/m2、
1−フェニル−5−メルカプト−テトラゾール1mg/
m2、化合物−1mg/m2、化合物−6mg/m2、化合物
−4mg/m2、化合物−2mg/m2、安定剤として6−
メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラザ
インデン8mg/m2、硬膜剤として、1,3−ビス(ビニ
ルスルホニル)−プロパノール−2 40mg/m2を加
え、さらにエチルアクリレートラテックス(平均粒子サ
イズ0.05μm)900mg/m2、増粘剤としてポリス
チレンスルホン酸ナトリウム塩40mg/m2を加えた。こ
の塗布液を銀量3.5g/m2、ゼラチン1.6g/m2に
なる様に塗布した。
む、臭化銀30モル%、塩化銀70モル%のハロゲン化
銀乳剤を当業界でよく知られた常法で調製し、可溶性塩
類を除去した後、ゼラチンを加えた。この乳剤にAg
1モル当りチオ硫酸ナトリウム6mg、塩化金酸8.5mg
加え、60℃50分間の化学増感を行った。得られた乳
剤の平均粒子サイズは0.25μの立方体粒子で乳剤1
kg当りのAgは125g、ゼラチンは53gであった。
この乳剤にオルソ増感色素として、1−(2−ヒドロキ
シエトキシエチル)−3−(ピリジン−2−イル)−5
−〔(3−スルホブチル−5−クロロ−2−ベンゾオキ
サゾリニデン)エチリデン〕−2−チオヒダントインカ
リウム塩11mg/m2を加え、さらにα−リボ酸7mg/
m2、ハイドロキノン27mg/m2、化合物−3mg/m2、
1−フェニル−5−メルカプト−テトラゾール1mg/
m2、化合物−1mg/m2、化合物−6mg/m2、化合物
−4mg/m2、化合物−2mg/m2、安定剤として6−
メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラザ
インデン8mg/m2、硬膜剤として、1,3−ビス(ビニ
ルスルホニル)−プロパノール−2 40mg/m2を加
え、さらにエチルアクリレートラテックス(平均粒子サ
イズ0.05μm)900mg/m2、増粘剤としてポリス
チレンスルホン酸ナトリウム塩40mg/m2を加えた。こ
の塗布液を銀量3.5g/m2、ゼラチン1.6g/m2に
なる様に塗布した。
【0092】
【化7】
【0093】 ──────────────────────────────────── (2-3) 保護層処方 ──────────────────────────────────── ゼラチン 1.0g/m2 ポリメチルメタアクリレート微粒子(平均粒径2.5μm) 40mg/m2 化合物−B 50mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 40mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 8mg/m2 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 18mg/m2 ────────────────────────────────────
【0094】
【化8】
【0095】(ロ)バック層/感光層=ロ(第5表に記
載の記号) 試料番号2−10に対し、下記バック層、感光層を塗設
した。 (1) バック層の塗設 支持体の一方の側に支持体から近い順に下記処方の導電
層及びバック層をスライドコーターを用いて同時に塗布
し、40℃で5分間乾燥した。 ──────────────────────────────────── (1-1) 導電層 ──────────────────────────────────── SnO2 /Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm) 200mg/m2 ゼラチン(Ca2+含有量:3000ppm) 77mg/m2 化合物−11 7mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナ−トナトリウム 40mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 9mg/m2 ────────────────────────────────────
載の記号) 試料番号2−10に対し、下記バック層、感光層を塗設
した。 (1) バック層の塗設 支持体の一方の側に支持体から近い順に下記処方の導電
層及びバック層をスライドコーターを用いて同時に塗布
し、40℃で5分間乾燥した。 ──────────────────────────────────── (1-1) 導電層 ──────────────────────────────────── SnO2 /Sb(9/1重量比、平均粒径0.25μm) 200mg/m2 ゼラチン(Ca2+含有量:3000ppm) 77mg/m2 化合物−11 7mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナ−トナトリウム 40mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 9mg/m2 ────────────────────────────────────
【0096】 ──────────────────────────────────── (2) バック層 ──────────────────────────────────── ゼラチン(Ca2+含有量:30ppm) 3.6g/m2 化合物−11 3mg/m2 ポリメチルメタクリレ−ト微粒子(平均粒径3.4μm) 50mg/m2 化合物−12 40mg/m2 化合物−13 40mg/m2 化合物−14 80mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 75mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナ−トナトリウム 20mg/m2 化合物−15 5mg/m2 N−パ−フルオロオクタンスルホニル−N−プロピルグリシンポタジウム 7mg/m2 硫酸ナトリウム 50mg/m2 酢酸ナトリウム 85mg/m2 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 150mg/m2 ────────────────────────────────────
【0097】
【化9】
【0098】(2) 感光層の塗設 次いで、支持体の反対側の面に、下記組成の乳剤層、保
護層下層、保護層上層を同時に塗布した。 (2-1) 乳剤層 ──────────────────────────────────── I液 ──────────────────────────────────── 水 1000ml ゼラチン 20g 塩化ナトリウム 20g 1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20g ベンゼンスルホン酸ナトリウム 6mg ────────────────────────────────────
護層下層、保護層上層を同時に塗布した。 (2-1) 乳剤層 ──────────────────────────────────── I液 ──────────────────────────────────── 水 1000ml ゼラチン 20g 塩化ナトリウム 20g 1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20g ベンゼンスルホン酸ナトリウム 6mg ────────────────────────────────────
【0099】 ──────────────────────────────────── II液 水 400ml 硝酸銀 100g ────────────────────────────────────
【0100】 ──────────────────────────────────── III 液 ──────────────────────────────────── 水 400ml 塩化ナトリウム 30.5g 臭化カリウム 14g ヘキサクロロイリジウム(III )酸カリウム(0.001%水溶液) 15ml ヘキサブロモジウム(III )酸アンモニウム(0.001%水溶液) 1.5ml ────────────────────────────────────
【0101】38℃、pH=4.5に保たれたI液にII
液とIII 液を撹拌しながら同時に10分間にわたって加
え、0.16μmの微粒子を形成した。続いて下記IV
液、V液を10分間にわたって加えた。さらにヨウ化カ
リウム0.15gを加え粒子形成を終了した。 ──────────────────────────────────── IV液 ──────────────────────────────────── 水 400ml 硝酸銀 100g ────────────────────────────────────
液とIII 液を撹拌しながら同時に10分間にわたって加
え、0.16μmの微粒子を形成した。続いて下記IV
液、V液を10分間にわたって加えた。さらにヨウ化カ
リウム0.15gを加え粒子形成を終了した。 ──────────────────────────────────── IV液 ──────────────────────────────────── 水 400ml 硝酸銀 100g ────────────────────────────────────
【0102】 ──────────────────────────────────── V液 ──────────────────────────────────── 水 400ml 塩化ナトリウム 30.5g 臭化カリウム 14g K4 Fe(CN)6 1×10-5モル/モルAg ────────────────────────────────────
【0103】その後常法に従って、フロキュレ−ション
法によって、水洗し、ゼラチン40gを加えた。この乳
剤を、pH=5.3、pAg=7.5に調節し、チオ硫
酸ナトリウム5.2mg,塩化金酸10.0mgとN,
N−ジメチルセレノ尿素を2.0mg加え、ベンゼンス
ルホン酸ナトリウム2.0mgを加え、55℃で最適感
度になるように化学増感し、最終的に塩化銀80モル%
を含む、平均粒子径0.20μmのヨウ塩臭化銀立方体
粒子乳剤を調製した。次いで増感色素 を5×10-4モ
ル/モルAg加えて、オルソ増感した。さらにカブリ防
止剤として、ハイドロキノン、1−フェニル−5−メル
カプトテトラゾ−ルをAg1モル当たりそれぞれ2.5
g、50mg、コロイダルシリカ(日産化学製スノ−テ
ックスC、平均粒径0.015μm)をゼラチンに対
し、30重量%加え、可塑剤としてポリエチルアクリレ
−トラテックス(0.05μm)をゼラチンに対し、4
0重量%、硬膜剤として、1,1’−ビス(ビニルスル
ホニル)メタンを100mg/m2 加えた。この塗布液
をAg3.9g/m2 、ゼラチン1.8g/m2 になる
様に塗布した。
法によって、水洗し、ゼラチン40gを加えた。この乳
剤を、pH=5.3、pAg=7.5に調節し、チオ硫
酸ナトリウム5.2mg,塩化金酸10.0mgとN,
N−ジメチルセレノ尿素を2.0mg加え、ベンゼンス
ルホン酸ナトリウム2.0mgを加え、55℃で最適感
度になるように化学増感し、最終的に塩化銀80モル%
を含む、平均粒子径0.20μmのヨウ塩臭化銀立方体
粒子乳剤を調製した。次いで増感色素 を5×10-4モ
ル/モルAg加えて、オルソ増感した。さらにカブリ防
止剤として、ハイドロキノン、1−フェニル−5−メル
カプトテトラゾ−ルをAg1モル当たりそれぞれ2.5
g、50mg、コロイダルシリカ(日産化学製スノ−テ
ックスC、平均粒径0.015μm)をゼラチンに対
し、30重量%加え、可塑剤としてポリエチルアクリレ
−トラテックス(0.05μm)をゼラチンに対し、4
0重量%、硬膜剤として、1,1’−ビス(ビニルスル
ホニル)メタンを100mg/m2 加えた。この塗布液
をAg3.9g/m2 、ゼラチン1.8g/m2 になる
様に塗布した。
【0104】
【化10】
【0105】 ──────────────────────────────────── (2-2) 保護層下層 m2 当たり ──────────────────────────────────── ゼラチン 0.7g ベンゼンスルホン酸ナトリウム 4mg 1,5−ジヒドロキシ−2−ベンズアルドキシム 25mg ポリエチルアクリレートラテックス 125mg ────────────────────────────────────
【0106】 ──────────────────────────────────── (2-3) 保護層上層 m2 当たり ──────────────────────────────────── ゼラチン 0.5g ポリメチルメタクリレ−ト微粒子(平均粒径2.5μm) 40mg 化合物−16(滑り剤のゼラチン分散物) 60mg コロイダルシリカ(日産化学製スノ−テックスC) 60mg 化合物−17 5mg ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 22mg ──────────────────────────────────── この試料の動摩擦係数はすべて0.22±0.03(2
5℃60%RH、サファイヤ針φ=1mm、荷重100
g、スピ−ド60cm/min)であった。
5℃60%RH、サファイヤ針φ=1mm、荷重100
g、スピ−ド60cm/min)であった。
【0107】
【化11】
【0108】(6)写真感材の評価 このようにして得られた感材試料を塗布後10日間25
℃60%RH下で保管した後、25℃60%RH下で裁
断・加工した後、下記のように評価した。 (5-1) 寸法ズレ (感材の露光)大全サイズにスリットしたサンプルを2
5℃60%RH下で防湿袋に一晩調湿した。これを開封
し直ちに25℃20%RH下でLPP−3680 型露
光器を用い、フラッドベッドで露光した。この時長手方
向30cm×幅方向30cmの四隅に5mm□のマ−ク
を焼き付けた。
℃60%RH下で保管した後、25℃60%RH下で裁
断・加工した後、下記のように評価した。 (5-1) 寸法ズレ (感材の露光)大全サイズにスリットしたサンプルを2
5℃60%RH下で防湿袋に一晩調湿した。これを開封
し直ちに25℃20%RH下でLPP−3680 型露
光器を用い、フラッドベッドで露光した。この時長手方
向30cm×幅方向30cmの四隅に5mm□のマ−ク
を焼き付けた。
【0109】(感材の現像処理)現像液、定着液とし
て、富士写真フイルム製HS−5およびLF−5を用い
て、自動現像機FG−660F(富士写真フイルム製)
で32℃60秒の現像した後42℃で60秒乾燥した。 (感材の寸法評価)現像後の感材を25℃60%RHの
一定環境下で、ミツトヨFJ805を用い上記4点の露
光点の間距離を測長した。この値と露光時の距離との差
を寸法ズレを平均し、表2に示した。 (5-2) 画像ボケの評価 実施例1と同様にして評価した。以上の結果を第5表に
示す。
て、富士写真フイルム製HS−5およびLF−5を用い
て、自動現像機FG−660F(富士写真フイルム製)
で32℃60秒の現像した後42℃で60秒乾燥した。 (感材の寸法評価)現像後の感材を25℃60%RHの
一定環境下で、ミツトヨFJ805を用い上記4点の露
光点の間距離を測長した。この値と露光時の距離との差
を寸法ズレを平均し、表2に示した。 (5-2) 画像ボケの評価 実施例1と同様にして評価した。以上の結果を第5表に
示す。
【0110】
【表5】 第5表 ──────────────────────────────────── 支持体 塗布後の表面状態 感材/ 感光材料特性 番号 (5)(6)(7) バック層 寸法変化 画像ボケ ──────────────────────────────────── 2−1 0 0 0 イ 15μm 0個 2−2 8 8 42 イ 88μm 25個 2−3 10 9 0 イ 96μm 33個 2−4 12 9 0 イ 93μm 38個 2−5 1 2 4 イ 65μm 0個 2−6 0 0 3 イ 23μm 0個 2−7 0 0 0 イ 18μm 0個 2−8 1 2 0 イ 60μm 0個 2−9 1 2 0 イ 51μm 0個 2−10 0 0 0 ロ 15μm 0個 2−11 1 3 0 イ 45μm 0個 2−12 0 0 0 イ 20μm 0個 2−13 3 5 5 イ 55μm 0個 2−14 10 8 25 イ 85μm 22個 ──────────────────────────────────── 註:(5)筋張り故障(個) 測定方法は実施例1と同じ (6)波打ち故障(mm) 測定方法は実施例1と同じ (7)ブツ故障(個) 測定方法は実施例1と同じ
【0111】(6)結果 本発明の110℃でのヤング率、熱収縮特性、熱流速の
差を有する支持体を用いることのより、下塗り後の平面
性に優れ、寸法特性、重ね焼き特性に優れた感材を提供
することができる。さらに、これらの特性の面内偏差、
面内レンジを小さくしたり、本発明の厚みの支持体を用
いたり、支持体中に微粒子を添加することで、いっそう
優れた平面性、感材特性、ヘイズを達成した。熱固定は
250℃以下で実施した試料はすべてヘーズが低く、良
好であった。再延伸を行った試料は熱収縮、ヘイズが高
く、その結果波打ち高さも本発明の範囲を上回ってい
る。また、支持体厚みを310μmとした以外は、本発
明の試料と全く同様にして調製したサンプルを評価した
が、自動現像機で発生するジャミングのため許容されな
かった。
差を有する支持体を用いることのより、下塗り後の平面
性に優れ、寸法特性、重ね焼き特性に優れた感材を提供
することができる。さらに、これらの特性の面内偏差、
面内レンジを小さくしたり、本発明の厚みの支持体を用
いたり、支持体中に微粒子を添加することで、いっそう
優れた平面性、感材特性、ヘイズを達成した。熱固定は
250℃以下で実施した試料はすべてヘーズが低く、良
好であった。再延伸を行った試料は熱収縮、ヘイズが高
く、その結果波打ち高さも本発明の範囲を上回ってい
る。また、支持体厚みを310μmとした以外は、本発
明の試料と全く同様にして調製したサンプルを評価した
が、自動現像機で発生するジャミングのため許容されな
かった。
【0112】
【発明の効果】本発明に従い、重ね焼きしたときに寸法
ズレや画像ボケの起きにくいハロゲン化銀写真感光材料
が得られた。これは、シンジオタクチック構造を有する
スチレンポリマーを主成分とし、下塗り層を有するスチ
レンポリマーフイルムおよびその製造方法の改良により
得られる効果である。
ズレや画像ボケの起きにくいハロゲン化銀写真感光材料
が得られた。これは、シンジオタクチック構造を有する
スチレンポリマーを主成分とし、下塗り層を有するスチ
レンポリマーフイルムおよびその製造方法の改良により
得られる効果である。
【図1】波打ち高さの測定方法を説明する断面模式図で
ある。
ある。
【図2】縦延伸工程の断面模式図である。
h 波打ち高さ MD 長手方向 TD 幅方向 1 基準線 2 スチレンポリマーフイルム 3 塗布層 21a、21b、21c ヒーター 22 スチレンポリマーフイルム 23 搬送ロール 24 低周速延伸ロール 25 高周速延伸ロ−ル L 延伸間距離
Claims (10)
- 【請求項1】 シンジオタクチック構造を有するスチレ
ンポリマーを主成分とし、塗布層が設けられているスチ
レンポリマーフイルムであって、フイルムの波打ちの高
さが18mm以下であることを特徴とする塗布層を有す
るスチレンポリマーフイルム。 - 【請求項2】 110℃におけるヤング率が、長手方向
と幅方向のいずれも50乃至300kg/mm2 である
請求項1に記載の塗布層を有するスチレンポリマーフイ
ルム。 - 【請求項3】 110℃、10分間熱処理前後における
長手方向と幅方向の寸法変化が0.8%以下である請求
項1に記載のスチレンポリマーフイルム。 - 【請求項4】 110℃におけるヤング率の面内偏差が
30%以下である請求項2に記載の塗布層を有するスチ
レンポリマーフイルム。 - 【請求項5】 110℃、10分間熱処理前後における
寸法変化の面内レンジが0.6%以下である請求項3に
記載の塗布層を有するスチレンポリマーフイルム。 - 【請求項6】 90℃と115℃における熱流速の差が
0.02乃至0.07W/gである請求項1に記載の塗
布層を有するスチレンポリマーフイルム。 - 【請求項7】 請求項1に規定する塗布層を有するスチ
レンポリマーフイルムを製造する方法であって、 シンジオタクチック構造を有するスチレンポリマーを主
成分とするフイルムに層を塗布する工程;そしてフイル
ムを、ロール間の最大長さが0.1乃至10mに設定さ
れている複数のロールを用いて搬送しながら、塗布層を
50乃至200にて乾燥する工程を有することを特徴と
する塗布層を有するスチレンポリマーフイルムの製造方
法。 - 【請求項8】 乾燥工程において、フイルムとロールが
接触する領域の最大の長さが3乃至200cmである請
求項7に記載の製造方法。 - 【請求項9】 乾燥工程において、フイルムにかかる張
力が2乃至40kg/mである請求項7に記載の製造方
法。 - 【請求項10】 シンジオタクチック構造を有するスチ
レンポリマーを主成分とする支持体、下塗り層および/
またはバック層、および少なくとも一層のハロゲン化銀
乳剤層が設けられているハロゲン化銀写真感光材料であ
って、 支持体の波打ちの高さが18mm以下であることを特徴
とするハロゲン化銀写真感光材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7349224A JPH08239497A (ja) | 1994-12-20 | 1995-12-20 | 塗布層を有するスチレンポリマーフイルム、その製造方法およびハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-316740 | 1994-12-20 | ||
| JP31674094 | 1994-12-20 | ||
| JP7349224A JPH08239497A (ja) | 1994-12-20 | 1995-12-20 | 塗布層を有するスチレンポリマーフイルム、その製造方法およびハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08239497A true JPH08239497A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=26568786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7349224A Withdrawn JPH08239497A (ja) | 1994-12-20 | 1995-12-20 | 塗布層を有するスチレンポリマーフイルム、その製造方法およびハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08239497A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004358933A (ja) * | 2003-04-08 | 2004-12-24 | Toyobo Co Ltd | 積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フイルム |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP7349224A patent/JPH08239497A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004358933A (ja) * | 2003-04-08 | 2004-12-24 | Toyobo Co Ltd | 積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フイルム |
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Legal Events
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |